JP2020196021A - 取り出し装置およびロータリープレスユニット - Google Patents

取り出し装置およびロータリープレスユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2020196021A
JP2020196021A JP2019102198A JP2019102198A JP2020196021A JP 2020196021 A JP2020196021 A JP 2020196021A JP 2019102198 A JP2019102198 A JP 2019102198A JP 2019102198 A JP2019102198 A JP 2019102198A JP 2020196021 A JP2020196021 A JP 2020196021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
take
unit
molded
suction
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019102198A
Other languages
English (en)
Inventor
崇瀚 陳
Chung Han Chen
崇瀚 陳
功 小比賀
Isao Kohiga
功 小比賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2019102198A priority Critical patent/JP2020196021A/ja
Publication of JP2020196021A publication Critical patent/JP2020196021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Specific Conveyance Elements (AREA)

Abstract

【課題】ロータリープレス装置でプレス成形された成形体を、欠けや切れの発生を防ぎつつ回転テーブルから取り出すことを目的とする。【解決手段】取り出し装置は、回転体70が回転した際の吸着部80の軌道R2の一部が、回転テーブル20が回転した際の穴27の軌道R1と上下方向に重なる。駆動部93は、回転テーブル20が回転して穴27が取り出し位置Aにくるタイミングに、吸着部80が取り出し位置Aの穴27の上方に位置するように回転体70を回転させる構成である。吸着部80が成形体110を取り出し位置Aにて吸着して、成形体110を穴27から取り出す。【選択図】図2

Description

本発明は、取り出し装置およびロータリープレスユニットに関するものである。
特許文献1のロータリープレス装置は、テーブルと、供給ステーションと、プレス装置と、を備えている。テーブルは、複数の穴が配置され、回転可能である。供給ステーションは、テーブルの上部に位置し、自身の投入口に投入された材料の粉体をテーブルの穴内に充填する。プレス装置は、テーブルと同位相で回転して供給部の下流側の加圧部において穴に充填された材料に圧力を加えることにより製品を成形する。このロータリープレス装置は、プレス装置によって成形された製品を装置外へ搬出する搬出ガイドが設けられている。搬出ガイドは、成形された製品の移動経路を遮るようにロータリープレス装置に固定的に配置されており、製品が搬出ガイドに接触することによって、テーブル上の製品を搬出ガイドの壁面に沿って誘導して装置外へ吐き出させる。
特開2002−301597号公報
特許文献1のロータリープレス装置において、プレス装置によって成形された製品は、テーブルが回転することによって、テーブル上の位置に固定された搬出ガイドにより横方向(テーブルの上面に沿う方向)に押し出される。また、遠心力で横方向に飛ばされないように、製品の下方側の一部がテーブルの穴に入り込んでいる。そのため、製品は、搬出ガイドに接触する際に、搬出ガイドによって押される方向とは反対方向に型穴から力が加えられることになる。これにより、製品に欠けや切れが発生するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ロータリープレス装置でプレス成形された成形体を、欠けや切れの発生を防ぎつつ回転テーブルから取り出すことを目的とする。本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)同心円上に複数の穴を設けた回転テーブルを備えたロータリープレス装置に設けられ、前記穴内でプレス成形された成形体を取り出す取り出し装置であって、
回転体と、
前記回転体に備えられ、前記回転体が回転することによって前記回転体の回転方向に回転し、前記成形体を吸着可能な吸着部と、
前記回転体を回転させる駆動部と、
を備え、
前記回転体が回転した際の前記吸着部の軌道の一部は、前記回転テーブルが回転した際の前記穴の軌道と上下方向に重なるようにされ、
前記駆動部は、前記回転テーブルが回転して前記穴が取り出し位置にくるタイミングに、前記吸着部が前記取り出し位置の前記穴の上方に位置するように前記回転体を回転させる構成であり、
前記吸着部が前記成形体を前記取り出し位置にて吸着して、前記成形体を前記穴から取り出すことを特徴とする取り出し装置。
本発明の取り出し装置において、吸着部が成形体を取り出し位置にて吸着するため、成形体を吸い上げて回転テーブルから排出することができる。そのため、穴内に位置する成形体に、回転テーブルからの無理な力が加わらず、成形体に欠けや切れが生じることを防ぐことができる。
(2)更に、前記成形体が良品か不良品かを判定する判定部が、前記取り出し装置又は前記ロータリープレス装置に備えられ、
前記判定部により、前記成形体が前記良品であると判定された場合は、前記吸着部は、前記成形体を前記穴から取り出した後、第1位置まで回転したときに、吸着を解除することで前記成形体を良品排出部まで運び、
前記判定部により、前記成形体が前記不良品であると判定された場合は、前記吸着部は、前記成形体を前記穴から取り出した後、前記第1位置とは異なる第2位置まで回転したときに、吸着を解除することで前記成形体を不良品排出部まで運ぶことを特徴とする(1)に記載の取り出し装置。
この取り出し装置では、不良品である成形体は、判定部により不良品であると判定され、吸着部によって吸着された状態で不良品排出部まで運ばれる。一方で、良品である成形体は、判定部により良品であると判定され、吸着部によって吸着された状態で良品排出部まで運ばれる。(2)に記載の発明は、取り出される成形体の1つ1つに対して良不良の判定を行う。そのため、回転テーブルの穴内に位置する成形体のうち、不良品である成形体を狙って吸着部によって吸着し、良品と区別して不良品排出部まで確実に運ぶことができる。
(3)前記成形体は、球状の球体部と、前記球体部の中央の円周方向全体に沿って外側に突出する帯状部と、を有し、
前記吸着部は、吸引する開口部を有し、前記成形体を吸着する際に、前記開口部が前記帯状部に環状に接することを特徴とする(1)又は(2)に記載の取り出し装置。
この取り出し装置は、開口部が帯状部に環状に接することで、吸着部に吸着される際の成形体の姿勢が安定するため、意図せず吸着状態が解除されることを防ぐことができる。
(4)前記ロータリープレス装置と、(1)から(3)のいずれかに記載の取り出し装置と、を備えることを特徴とするロータリープレスユニット。
このロータリープレスユニットは、取り出し装置の吸着部が成形体を取り出し位置にて吸着するため、成形体を吸い上げてロータリープレス装置の回転テーブルから排出することができる。そのため、回転テーブルの穴内に位置する成形体に、回転テーブルからの無理な力が加わらず、成形体に欠けや切れが生じることを防ぐことができる。
第1実施形態におけるロータリープレスユニットの構成を示す斜視図である。 図1のロータリープレスユニットの平断面図である。 図1のロータリープレスユニットの電気的構成を例示するブロック図である。 図1のロータリープレス装置によって行われるプレス成形の各工程を説明する説明図である。 (A)は、図4(A)の説明図における型付近を拡大した断面図であり、(B)は、図4(D)の説明図における型付近を拡大した断面図であり、(C)は、図4(E)の説明図における型付近を拡大した断面図である。 (A)は、図1の吸着部の拡大図であり、(B)は、(A)の吸着部によって成形体が吸着された状態を説明する説明図である。
1.第1実施形態
1−1.ロータリープレスユニットの構成
以下、ロータリープレスユニット1の第1実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明では、図1の下方側がロータリープレスユニット1の下端側であり、図1の上方側が上端側である。
ロータリープレスユニット1は、図1,2に示すように、ロータリープレス装置10と、取り出し装置60と、を備えている。ロータリープレス装置10は、回転テーブル20に設けられた型25に粉体Pを充填して、回転テーブル20と同期して回転する上パンチ35と下パンチ45とによって加圧成形することで成形体110を成形する。取り出し装置60は、ロータリープレス装置10から成形体110を取り出す。以下、ロータリープレス装置10と、取り出し装置60と、について詳しく説明する。
1−2.ロータリープレス装置の構成
ロータリープレス装置10は、図1,2に示すように、回転軸部11と、回転テーブル20と、上パンチユニット30と、下パンチユニット40と、を備えている。回転軸部11は、回転テーブル20、上パンチユニット30、および下パンチユニット40の回転軸である。回転軸部11は、図示しない軸受によって回転自在に支持されている。回転テーブル20は、テーブル21と、複数の型25と、を備えている。テーブル21は、中心部分において回転軸部11が上下方向に貫通している。テーブル21は、円板状である。テーブル21は、回転軸部11を中心とする同心円上に、上方に開口する複数の型穴23が設けられている。型25は、円柱状であり、テーブル21の型穴23に嵌め合わされている。型25は、中心部分に上下方向に貫通する穴27が設けられている。穴27は、断面円形状である。穴27は、型25がテーブル21に組み付けられた状態で、上下方向に開放されている。
上パンチユニット30は、回転テーブル20と同期回転する。上パンチユニット30は、上ホルダ31と、複数の上パンチ35と、を備えている。上ホルダ31は、円柱状もしくは円板状である。上ホルダ31は、中心部分において回転軸部11が挿入されている。上ホルダ31は、回転軸部11を中心とする同心円上に、上下方向に貫通する複数の挿通穴33が設けられている。上パンチ35は、棒状である。上パンチ35は、挿通穴33に挿通された状態で、上ホルダ31に保持されている。上パンチ35は、下方に延びる軸部37を備えている。軸部37は、図5に示すように、先端が湾曲状に凹む凹部37Aが設けられている。凹部37Aの下端は、円環状の縁部37Bが設けられている。軸部37の先端の幅は、型25の穴27と同程度である。
上パンチユニット30は、上パンチ35を上下動させる公知のカム機構(図示略)を備えている。カム機構は、例えば、上パンチ35の回転軌道に沿って配置される環状のカムや、所定位置において上パンチ35を押し下げて加圧動作させる円柱状のカムなどを備えている。上パンチ35は、カム機構から作用を受けて、上下動したり、粉体Pを下方に加圧したりする。
下パンチユニット40は、回転テーブル20と同期回転する。下パンチユニット40は、下ホルダ41と、複数の下パンチ45と、を備えている。下ホルダ41は、円柱状もしくは円板状である。下ホルダ41は、中心部分において回転軸部11が挿入されている。下ホルダ41は、回転軸部11を中心とする同心円上に、上下方向に貫通する複数の挿通穴43が設けられている。下パンチ45は、棒状である。下パンチ45は、挿通穴43に挿通された状態で、下ホルダ41に保持されている。下パンチ45は、下方に延びる軸部47を備えている。軸部47は、図5に示すように、先端が湾曲状に凹む凹部47Aが設けられている。凹部47Aの下端は、円環状の縁部47Bが設けられている。軸部47の先端の幅は、型25の穴27と同程度である。
下パンチユニット40は、下パンチ45を上下動させる公知のカム機構(図示略)を備えている。カム機構は、例えば、下パンチ45の回転軌道に沿って配置される環状のカムや、下パンチ45を押し上げて加圧動作させる円柱状のカムなどを備えている。下パンチ45は、カム機構から作用を受けて、上下動したり、粉体Pを上方に加圧したりする。
図3は、ロータリープレスユニット1の電気的構成を例示するブロック図である。ロータリープレス装置10は、図3に示すように、制御部51と、駆動部53と、位置検出部55と、通信部57と、圧力検出部59と、を備えている。制御部51は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、CPU等の演算装置、ROM又はRAM等のメモリなどを有する。制御部51は、駆動部53などと通信可能になっており、制御信号を出力して駆動部53などを制御する。制御部51は、「判定部」の一例に相当し、成形体110が良品か不良品かを判定する。なお、良品とは、例えば、成形体110が予め定める一定の基準(粉体Pの充填量が十分であることなど)に達するものである。不良品とは、良品とは判定されないものであり、製品として採用するに堪えないものも含む一応の不良品である。制御部51は、後述する圧力検出部59から取得する圧力値(成形体110を加圧成形する際の圧力値)に基づいて、成形体110が良品か不良品かを判定する。例えば、制御部51は、圧力検出部59から取得する圧力値が所定の閾値以上である場合に、成形体110を良品と判定し、圧力検出部59から取得する圧力値が所定の閾値よりも低い場合に、成形体110を不良品と判定する。制御部51は、後述する位置検出部55から入力される回転位相情報に基づいて、不良品である成形体110の位置を特定する。
駆動部53は、例えば、回転テーブル20に回転駆動力を付与するモータなどである。位置検出部55は、公知のエンコーダとして構成されている。位置検出部55は、例えば、回転テーブル20の回転位相をセンサで測定して、電気信号として回転位相情報を制御部51に出力する。通信部57は、取り出し装置60と通信を行うための通信インタフェースとして構成され、制御部51からの指令に応じて、取り出し装置60に同期信号(位置検出部55から取得した回転テーブル20の回転位相を特定する情報)を送信するように構成されている。また、通信部57は、不良品である成形体110の位置情報を取り出し装置60に送信する。圧力検出部59は、公知の圧力センサとして構成されている。圧力検出部59は、例えば、プレス成形時に上パンチ35と下パンチ45とによって粉体Pが加圧される際の圧力を計測する。圧力検出部59は、測定した圧力値を制御部51に出力する。
1−3.取り出し装置の構成
次に、取り出し装置60について説明する。取り出し装置60は、図1,2に示すように、ロータリープレス装置10に隣接する位置に配置されている。取り出し装置60は、回転軸61と、回転体70と、回転機構65と、良品排出部101と、不良品排出部103と、を備えている。回転軸61は、回転体70の中心を貫通するように設けられ、軸受63に回転自在に組み付けられている。回転軸61は、ロータリープレス装置10の回転軸部11と平行に配置されている。回転体70は、回転軸61を回転中心として、図2に示す矢印の方向に回転する。回転体70は、本体部71と、複数の吸着アーム73を備えている。本体部71は、円板状である。本体部71は、中心に設けられた貫通穴に回転軸61が挿入されている。複数の吸着アーム73は、本体部71の外縁において、径方向外側に延出するように等間隔に設けられている。吸着アーム73は、図6に示すように、アーム部75と、吸着部80と、を備えている。アーム部75は、ステンレス鋼などの金属で構成されている。アーム部75は、内部に吸引孔77が設けられている。吸引孔77は、アーム部75の長手方向に沿っており、先端が下方に向かって開放されている。
吸着部80は、図6に示すように、アーム部75の先端の下方側に設けられている。吸着部80は、回転体70が回転することによって、回転体70の回転方向に回転する。吸着部80は、後述する成形体110を吸着可能に構成されている。吸着部80は、円柱状であり、例えば、ウレタンなどの樹脂によって構成されている。吸着部80は、中心部分において上下方向に貫通する吸着孔81が設けられている。吸着孔81は、内面が上方に向かうにつれて幅狭になる円錐状に設けられている。吸着孔81は、アーム部75の吸引孔77の先端と連通している。吸着孔81は、下端に円環状の開口部83が設けられている。
図2に示すように、回転体70が回転した際における吸着部80の軌道R2の一部は、回転テーブル20が回転した際の穴27の軌道R1と上下方向に重なるようにされている。穴27は、軌道R1が吸着部80の軌道R2と上下方向に重なる位置で、成形体110が取り出される取り出し位置A(図2参照)に位置する。
回転機構65は、回転軸61に回転駆動力を付与する。回転機構65は、駆動部93(図3参照)、リンク部材(図示略)などを備えている。駆動部93は、例えばサーボモータとして構成されている。リンク部材は、プーリーなどの部材によって構成されている。リンク部材は、駆動部93から付与される回転駆動力を、取り出し装置60の回転軸61に伝達するように機能する。
良品排出部101および不良品排出部103は、図1,2に示すように、成形体110の排出シュートとして構成されている。良品排出部101および不良品排出部103は、回転体70よりも下方位置に配置されている。良品排出部101および不良品排出部103は、回転軸61から離れる方向に向かって下方傾斜している。良品排出部101および不良品排出部103は、本第1実施形態では離間して配置されている。取り出し装置60は、成形体110が良品である場合、図2に示すように、吸着部80が良品排出部101に対して上下方向に重なる第1位置B1で、成形体110を良品排出部101に落下させる。取り出し装置60は、成形体110が不良品である場合、吸着部80が不良品排出部103に対して上下方向に重なる第2位置B2で、成形体110を不良品排出部103に落下させる。良品排出部101および不良品排出部103と吸着部80との上下方向における距離は、適宜調整して決定される。
取り出し装置60は、図3に示すように、制御部91と、駆動部93と、通信部95と、吸引部97と、を備えている。制御部91は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、CPU等の演算装置、ROM又はRAM等のメモリなどを有する。制御部91は、駆動部93などと通信可能になっており、制御信号を出力して駆動部93などを制御する。通信部95は、ロータリープレス装置10と通信を行うための通信インタフェースとして構成され、制御部91からの指令に応じて、ロータリープレス装置10から同期信号を受信したりするように構成されている。また、通信部95は、取り出し装置60から送信された不良品である成形体110の位置情報を受信する。制御部91は、通信部95を介してロータリープレス装置10から受信する同期信号に応じて駆動部93を制御し、回転体70に、一方向に所定角度ごとに回転するインデックス動作や、所定角度で往復揺動するオシレート動作を行なわせる。これにより、制御部91は、駆動部93を制御して、所定のタイミング(同期信号に応じたタイミング)で、所定の吸着部80を取り出し位置Aにある穴27の上方に位置させる。また、制御部91は、通信部95を介してロータリープレス装置10から受信する不良品である成形体110の位置情報によって、不良品である成形体110を吸着する吸着アーム73を特定する。この特定によって、成形体110の吸着を解除するタイミングを吸着アーム73ごとに決定する。
吸引部97は、公知の吸引用のポンプとして構成されている。吸引部97は、アーム部75の吸引孔77、および吸着部80の吸着孔81と連通している。吸引部97は、制御部91からの指令に応じて、吸引孔77を介して吸着孔81から空気を吸引する。
取り出し装置60は、ロータリープレス装置10から取得する同期信号に基づいて回転体70の回転を制御することで、回転体70の回転を回転テーブル20の回転に同期させる。すなわち、取り出し装置60は、回転テーブル20が回転して穴27が取り出し位置にくるタイミングに、吸着部80が取り出し位置の穴27の上方に位置するように回転体70を回転させるように制御する。
1−4.プレス成形工程
次に、ロータリープレス装置10によって行われるプレス成形工程について説明する。ロータリープレス装置10は、図4に示すように、上パンチ35、下パンチ45、および型穴23によって構成される成形金型で粉体Pをプレス成形して、成形体110を成形する。ロータリープレス装置10は、図2に示す矢印の方向への回転テーブル20の回転に伴って、図4に示す(A)〜(E)の順で成形工程が行われる。
図4(A)では、型25の穴27に粉体Pが充填される(図5(A)も参照)。粉体Pは、例えば、窒化珪素等のセラミック粉体である。このとき、下パンチ45の軸部47の先端は、穴27に入り込み、穴27の下端を閉塞している。上パンチ35の軸部37は、型25の上方に位置している。続く図4(B)では、上パンチ35の軸部37の先端が、穴27の上端に入り込む。続く図4(C)では、上パンチ35が下降するとともに、下パンチ45が上昇する。これにより、粉体Pが、軸部37および軸部47によって加圧(予圧)される。続く図4(D)では、上パンチ35がさらに下降するとともに、下パンチ45がさらに上昇する。これにより、粉体Pが、軸部37および軸部47によってさらに加圧(本圧)され(図5(B)も参照)、成形体110が成形される。成形体110は、図5(B)に示すように、球状の球体部111と、球体部111の中央の円周方向全体に沿って外側に突出する帯状部113と、を備えている。
続く図4(E)では、上パンチ35が上昇して穴27から抜け出るとともに、下パンチ45がさらに上昇して穴27の上端付近に位置する(図5(C)も参照)。これにより、成形体110は、帯状部113よりも上方側部分が穴27よりも上方に位置し、回転テーブル20上に露出する。成形体110は、帯状部113よりも下方側部分が軸部47の凹部47Aに支持された状態で、穴27に入り込んでいる。
1−5.取り出し工程
ロータリープレス装置10は、穴27が取り出し位置A(図2参照)に位置するときに、図4(E)に示す状態となっている。取り出し装置60は、吸着部80によって成形体110を取り出し位置Aにて吸着して、成形体110を穴27から取り出す。このように、吸着部80によって成形体110を吸着して穴27から取り出すため、穴27内に位置する成形体110に回転テーブル20(穴27を構成する壁部など)からの無理な力が加わらず、成形体110に欠けや切れが生じることを防ぐことができる。吸着部80は、図6(A)に示すように、成形体110を吸着する際に、開口部83が帯状部113に環状に接する。これにより、吸着部80に吸着される際の成形体110の姿勢が安定するため、吸着部80による吸着状態が解除され難くなる。
取り出し装置60は、ロータリープレス装置10により、成形体110が良品であると判定された場合は、吸着部80に成形体110を穴27から取り出させた後、第1位置B1まで回転したときに、吸着を解除することで成形体110を良品排出部101まで運ばせる。すなわち、取り出し装置60は、位置検出部55によって検出された不良品の成形体110の位置以外の位置にある成形体110を、良品として良品排出部101まで運ばせる。一方で、取り出し装置60は、ロータリープレス装置10により、成形体110が不良品であると判定された場合は、吸着部80に成形体110を穴27から取り出させた後、第2位置B2まで回転したときに、吸着を解除することで成形体110を不良品排出部103まで運ばせる。ロータリープレス装置10は、プレス成形された成形体110の1つ1つに対して良不良の判定を行う。そのため、不良品である成形体110を狙って吸着部80によって吸着し、良品と区別して不良品排出部103まで確実に運ぶことができる。
従来(例えば、特開2002−301597号公報)のロータリープレス装置では、プレス装置によって成形されたテーブル上の成形体が、搬出ガイドによって横方向(テーブルの上面に沿う方向)に押し出される構成である。このロータリープレス装置では、不良品をピンポイントで排出することが困難である。すなわち、このような装置では、不良品を良品と区別して排出するために不良品排出部をスロープの一部として設けようとしても、テーブルの回転速度が非常に速く、良品と不良品が混在してスロープを転がり落ちるため、不良品のみを不良品排出部に誘導することが難しい。そのため、良品と不良品とを効率的に分別することが困難である。一方で、本第1実施形態では、成形体110を吸着した1つ1つの吸着部80に対して、第1位置B1と第2位置B2とのどちらで吸着を解除するか制御されるため、良品と不良品が混在する状況を回避することができる。そのため、取り出し装置60では、良品と不良品とを効率的に分別することができる。これにより、1つの不良品が検出された場合に不良品排出部に排出される成形体は、従来のロータリープレス装置ではテーブルの1周分程度とするのに対して、本第1実施形態では検出された不良品とその近辺(例えば、両隣り)で成形された成形体まで削減することができる。
1−6.効果
上述した取り出し装置60では、吸着部80が成形体110を取り出し位置Aにて吸着するため、成形体110を吸い上げて回転テーブル20から排出することができる。そのため、穴27内に位置する成形体110に、回転テーブル20からの無理な力が加わらず、成形体110に欠けや切れが生じることを防ぐことができる。
上述した取り出し装置60では、不良品である成形体110は、制御部51により不良品であると判定され、吸着部80によって吸着された状態で不良品排出部103まで運ばれる。一方で、良品である成形体110は、制御部51により良品であると判定され、吸着部80によって吸着された状態で良品排出部101まで運ばれる。この取り出し装置60では、取り出される成形体110の1つ1つに対して良不良の判定を行う。そのため、回転テーブル20の穴27内に位置する成形体110のうち、不良品である成形体110を狙って吸着部80によって吸着し、良品と区別して不良品排出部103まで確実に運ぶことができる。
上述した取り出し装置60は、開口部83が帯状部113に環状に接することで、吸着部80に吸着される際の成形体110の姿勢が安定するため、意図せず吸着状態が解除されることを防ぐことができる。
2.他の実施形態
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
第1実施形態の説明では、ロータリープレス装置10の制御部51が、成形体110が良品か不良品かを判定した。しかしながら、取り出し装置60の制御部91が、ロータリープレス装置10から取得するプレス成形の際の圧力値などに基づいて、成形体110が良品か不良品かを判定してもよい。この場合、制御部91が、「判定部」の一例に相当する。
第1実施形態の説明では、型25は、断面円形状の穴27が設けられていたが、このような形状に限定されない。例えば、テーブル21の型穴23には、直径や断面形状が異なる穴を有する型が嵌め込まれる構成であってもよい。
第1実施形態の説明では、吸着部80の形状を特定形状としたが、その形状は適宜変更することができる。例えば、吸着部80の吸着孔81は、内面が円錐状である以外に、円筒状であってもよい。
第1実施形態の説明では、特定数の穴27や、特定数の吸着アーム73を例示したが、これらの数は適宜変更することができる。例えば、穴27と吸着アーム73とを同数にしてよい。また、アーム部75や吸着部80の材質を特定のものとしたが、材質は適宜変更することができる。
第1実施形態の説明では、制御部51は、圧力検出部59から入力された圧力値と、位置検出部55から入力された回転位相情報と、に基づいて不良品である成形体110の位置を特定したが、圧力検出部59から入力された圧力値だけに基づいて不良品である成形体110の位置を特定してもよい。この場合、例えば、圧力検出部59からの信号を受信してから不良品である成形体110を不良品排出部103に排出するまでに要する時間に基づけばよい。具体的には、圧力検出位置(成形体110が圧力検出部59で圧力を検出された位置)から不良品排出部103まで運ばれる時間(所要時間)が決められていることで、所要時間が経過した時点で吸着を解除することで、不良品である成形体110を不良品排出部103に排出することができる。
第1実施形態の説明では、制御部51は、不良品である成形体110の位置を特定したが、良品である成形体110の位置を特定してもよい。もちろん、良品の位置と不良品の位置との両方を特定してもよい。
1…ロータリープレスユニット
10…ロータリープレス装置
20…回転テーブル
27…穴
51…制御部(判定部)
60…取り出し装置
70…回転体
80…吸着部
83…開口部
93…駆動部
101…良品排出部
103…不良品排出部
110…成形体
111…球体部
113…帯状部
P…粉体

Claims (4)

  1. 同心円上に複数の穴を設けた回転テーブルを備えたロータリープレス装置に設けられ、前記穴内でプレス成形された成形体を取り出す取り出し装置であって、
    回転体と、
    前記回転体に備えられ、前記回転体が回転することによって前記回転体の回転方向に回転し、前記成形体を吸着可能な吸着部と、
    前記回転体を回転させる駆動部と、
    を備え、
    前記回転体が回転した際の前記吸着部の軌道の一部は、前記回転テーブルが回転した際の前記穴の軌道と上下方向に重なるようにされ、
    前記駆動部は、前記回転テーブルが回転して前記穴が取り出し位置にくるタイミングに、前記吸着部が前記取り出し位置の前記穴の上方に位置するように前記回転体を回転させる構成であり、
    前記吸着部が前記成形体を前記取り出し位置にて吸着して、前記成形体を前記穴から取り出すことを特徴とする取り出し装置。
  2. 更に、前記成形体が良品か不良品かを判定する判定部が、前記取り出し装置又は前記ロータリープレス装置に備えられ、
    前記判定部により、前記成形体が前記良品であると判定された場合は、前記吸着部は、前記成形体を前記穴から取り出した後、第1位置まで回転したときに、吸着を解除することで前記成形体を良品排出部まで運び、
    前記判定部により、前記成形体が前記不良品であると判定された場合は、前記吸着部は、前記成形体を前記穴から取り出した後、前記第1位置とは異なる第2位置まで回転したときに、吸着を解除することで前記成形体を不良品排出部まで運ぶことを特徴とする請求項1に記載の取り出し装置。
  3. 前記成形体は、球状の球体部と、前記球体部の中央の円周方向全体に沿って外側に突出する帯状部と、を有し、
    前記吸着部は、吸引する開口部を有し、前記成形体を吸着する際に、前記開口部が前記帯状部に環状に接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の取り出し装置。
  4. 前記ロータリープレス装置と、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の取り出し装置と、を備えることを特徴とするロータリープレスユニット。
JP2019102198A 2019-05-31 2019-05-31 取り出し装置およびロータリープレスユニット Pending JP2020196021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019102198A JP2020196021A (ja) 2019-05-31 2019-05-31 取り出し装置およびロータリープレスユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019102198A JP2020196021A (ja) 2019-05-31 2019-05-31 取り出し装置およびロータリープレスユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020196021A true JP2020196021A (ja) 2020-12-10

Family

ID=73649393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019102198A Pending JP2020196021A (ja) 2019-05-31 2019-05-31 取り出し装置およびロータリープレスユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020196021A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5805856B2 (ja) 回転式プレスのためのスクレーパ装置、回転式プレス、及び回転式プレスの動作方法
JP5085668B2 (ja) 粉末圧縮成型品取出し装置及びこの装置を備えた回転式粉末圧縮成型装置
US3063390A (en) Tablet machine with inspection means
JPH11139553A (ja) 電子部品の搬送装置
JP4807890B2 (ja) 電子部品の整列装置および整列方法
JP6796851B2 (ja) 成形品取出装置
US10456330B2 (en) Capsule filling machine
WO2006109108A1 (en) Apparatus for transferring doses and dose
JP2819063B2 (ja) ベルトの凹部への要素とくにチップ等の電気要素の挿入方法および装置
US20080268274A1 (en) Apparatus for Transferring Doses and Dose
JP2020518464A (ja) 回転式タブレットプレスおよび回転式タブレットプレスのためのタブレット出口
JP2009095855A (ja) 回転式粉末圧縮成型方法及びその装置
JP2020196021A (ja) 取り出し装置およびロータリープレスユニット
JP2000514726A (ja) エラストマ物品を製造する方法およびシステム
CN109399527B (zh) 一种注塑成型奶粉盖的自动合盖设备
JP2019069459A (ja) 成形品処理システム
US20050155842A1 (en) Unit and method for reordering confectionery products, such as sweets and similar
JP2012006058A (ja) ロータリプレスの不良品排出確認装置
US10641669B2 (en) Device and method for determining a closing force during the closure of a capsule
TWM473603U (zh) 電子元件轉向裝置
EP2846992B1 (en) Apparatus for inserting inserts into dies of a tablet press
JP6152322B2 (ja) Icチップ供給装置及び錠剤製造装置
JP3469081B2 (ja) 成形品取出し装置
US20200305491A1 (en) Machine and method for pitting fruits
US3318137A (en) Rotary inspection apparatus