JP2020195708A - 脈波解析装置、脈波解析方法および脈波解析プログラム - Google Patents

脈波解析装置、脈波解析方法および脈波解析プログラム Download PDF

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大輔 内田
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Abstract

【課題】ノイズの影響を低減して脈波の解析精度を高める。【解決手段】本脈波解析装置は、脈波センサの出力値を基に被測定者の脈波信号を取得する脈波取得部と、ノイズセンサの出力値を基にノイズを検出したノイズ区間を取得するノイズ区間取得部と、前記脈波信号から前記ノイズ区間の信号を除去する除去部と、前記除去部によって前記ノイズ区間の信号が除去された除去後脈波信号の特徴量を算出する算出部と、前記算出部が算出した特徴量を基に、被測定者の状態を示す生体指標と脈波の特徴を示す特徴量とを対応付ける記憶部を参照して、前記被測定者の脈波の解析を行う解析部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、脈波解析装置、脈波解析方法および脈波解析プログラムに関する。
近年、被測定者の脈波信号を取得し、取得した脈波信号を解析する脈波解析装置が利用されている。例えば、被測定者の皮膚に照射した光の反射光強度を基に光電脈波を取得する光電式脈波センサを利用する脈波解析装置が提案されている。また、例えば、被測定者の顔や手の画像を撮影し、撮影した撮像を基に映像脈波を取得する脈波解析装置が利用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2018−051288号公報 特開2014−176584号公報
脈波信号を解析することで、脈拍数、血圧値、血管年齢等の健康状態を示す様々な情報を取得することができる。そのため、脈波信号の解析は、被測定者の健康管理上、非常に有用である。一方、映像脈波や光電脈波は脈波を示す信号が微弱なため、光電脈波センサと被測定者の皮膚との接触状況の不良や撮影した顔や手が移動する等によるノイズの影響により、脈波解析装置による脈波の解析精度が低下する可能性がある。
開示の技術の1つの側面は、ノイズの影響を低減して脈波の解析精度を高めた脈波解析装置、脈波解析方法および脈波解析プログラムを提供することを目的とする。
開示の技術の1つの側面は、次のような脈波解析装置によって例示される。本脈波解析装置は、脈波センサの出力値を基に被測定者の脈波信号を取得する脈波取得部と、ノイズセンサの出力値を基にノイズを検出したノイズ区間を取得するノイズ区間取得部と、前記脈波信号から前記ノイズ区間の信号を除去する除去部と、前記除去部によって前記ノイズ区間の信号が除去された除去後脈波信号の特徴量を算出する算出部と、前記算出部が算出した特徴量を基に、被測定者の状態を示す生体指標と脈波の特徴を示す特徴量とを対応付ける記憶部を参照して、前記被測定者の脈波の解析を行う解析部と、を備える。
本開示の技術は、ノイズの影響を低減して脈波の解析精度を高めることができる。
図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係るスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。 図4は、実施形態における特徴量データベースに記憶される特徴量テーブルの一例を示す図である。 図5は、脈波の特徴量を説明する図である。 図6は、平均輝度を基に脈波を取得する処理を模式的に示す図である。 図7は、脈波取得部によるフィルタ処理を模式的に示す図である。 図8は、センサが検出した合成加速度の変化の一例を示す図である。 図9は、ノイズ区間除去部によるノイズ区間の除去を模式的に示す図である。 図10は、実施形態に係るスマートフォンの処理フローの概略を示す図である。 図11は、実施形態における脈波取得部が脈波信号を取得する処理の処理フローの一例を示す図である。 図12は、実施形態におけるノイズ区間検出部がノイズ区間を検出する処理の処理フローの一例を示す図である。 図13は、実施形態におけるノイズ区間除去部がノイズ区間を除去する処理の処理フローの一例を示す図である。 図14は、実施形態における脈拍数算出部が脈波信号の特徴量を算出する処理の処理フローの一例を示す図である。 図15は、実施形態における脈拍数算出部が脈拍数を算出する処理の処理フローの一例を示す図である。 図16は、実施形態における脈拍数算出部による補間処理の一例を示す図である。 図17は、脈拍数算出部による周波数解析の解析結果を例示する図である。 図18は、第1変形例に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。 図19は、第1変形例に係るスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。 図20は、第1変形例に係るスマートフォンの処理フローの概略を示す図である。 図21は、第1変形例における脈波取得部が脈波信号を取得する処理の処理フローの一例を示す図である。 図22は、第2変形例に係るスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。 図23は、第2変形例に係るスマートフォンの処理フローの概略を示す図である。 図24は、第2変形例におけるノイズ区間検出部がノイズ区間を検出する処理の処理フローの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。以下に示す実施形態の構成や具体的な数値は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。
<実施形態>
図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観の一例を示す図である。図1はスマートフォン10の正面側の外観の一例を示す。なお、本明細書において、スマートフォン10がディスプレイ20を備える側を正面、その反対側を背面と称する。また、スマートフォン10の長手方向をX方向、短手方向をY方向、高さ方向(図1の法線方向)をZ方向とする。また、スマートフォン10の長手方向において、インカメラ30が設けられている側を上、ディスプレイ20が設けられている側を下とする。
図1に例示するように、スマートフォン10は、ディスプレイ20とインカメラ30とを正面側に備える。スマートフォン10は、背面側にアウトカメラをさらに備えてもよい
。スマートフォン10は、可搬型の情報処理装置である。スマートフォン10は、インカメラ30によってユーザの顔画像を撮影し、撮影した顔画像を解析してユーザの脈波を検出する。スマートフォン10は、「コンピュータ」、「脈波解析装置」の一例である。ユーザは、「被測定者」の一例である。
ディスプレイ20は、スマートフォン10による情報処理の結果を出力する表示装置である。ディスプレイ20は、例えば、Liquid Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)、Electroluminescence(EL)パネル、有機ELパネルである。ディスプレイ20には、ユーザによるタッチ操作を検出するタッチパネルが重畳して配置される。
インカメラ30は、動画および静止画を撮影可能な装置である。インカメラ30は、例えば、デジタルカメラである。インカメラ30はスマートフォン10の正面側、すなわち、スマートフォン10においてディスプレイ20が配置された面に設けられる。インカメラ30は、「カメラ」の一例である。
図2は、実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。図2に例示されるスマートフォン10は、Central Processing Unit(CPU)101、主記憶部102、補助記憶部103、スピーカー104、通信部105、操作部106、センサ107、ディスプレイ20、インカメラ30および接続バスB1を含む。CPU101、主記憶部102、補助記憶部103、スピーカー104、通信部105、操作部106、センサ107、ディスプレイ20およびインカメラ30は、接続バスB1によって相互に接続される。
CPU101は、マイクロプロセッサユニット(MPU)、プロセッサとも呼ばれる。CPU101は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPU101がマルチコア構成を有していても良い。CPU101が実行する処理のうち少なくとも一部は、CPU101以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサで行われても良い。また、CPU101が実行する処理のうち少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のデジタル回路によって実行されてもよい。また、CPU101の少なくとも一部にアナログ回路が含まれても良い。集積回路は、Large Scale Integrated circuit(LSI)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む。PLDは、例えば、Field−Programmable Gate Array(FPGA)を含む。CPU101は、プロセッサと集積回路との組み合わせであっても良い。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラユニット(MCU)、System−on−a−chip(SoC)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。スマートフォン10では、CPU101が補助記憶部103に記憶されたプログラムを主記憶部102の作業領域に展開し、プログラムの実行を通じて周辺装置の制御を行う。これにより、スマートフォン10は、所定の目的に合致した処理を実行することができる。主記憶部102および補助記憶部103は、スマートフォン10が読み取り可能な記録媒体である。
主記憶部102は、CPU101からアクセスされる記憶部として例示される。主記憶部102は、Random Access Memory(RAM)およびRead Only Memory(ROM)を含む。主記憶部102は、Erasable Programmable ROM(EPROM)、ソリッドステートドライブ(Solid
State Drive、SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)等を含んでもよい。主記憶部102には、本実施形態における各処理をCPU101に実行させるプログラムP、オペレーティングシステム(Operating System、OS)等が格納される。OSは、例えば、スマートフォン10の状態をプログラムPから取得可能とするApplication Programming
Interface(API)を提供する。プログラムPは、「脈波解析プログラム」の一例である。
補助記憶部103は、スマートフォン10から取り外し可能な記憶媒体である。補助記憶部103に記憶されたデータは、例えば、CPU101によって主記憶部102に読み出される。補助記憶部103として、例えば、Secure Digital(SD)メモリカードおよびUniversal Serial Bus(USB)メモリ等を挙げることができる。
スピーカー104は、音声を出力する装置である。スピーカー104は、例えば、電話の音声や音楽等を出力する。通信部105は、例えば、携帯電話回線、無線Local Area Network(LAN)等のコンピュータネットワーク環境とのインターフェースである。通信部105は、コンピュータネットワーク環境を介して外部の装置と通信を行う。
操作部106は、ユーザからの操作を受け付ける。操作部106は、例えば、ディスプレイ20に重畳して配置されるタッチパネルである。
センサ107は、スマートフォン10に加えられる外力を検知するセンサである。センサ107は、スマートフォン10の振動や移動を検知するセンサの他、照度や近接度を検知する光学系センサやタッチパネルによる操作を検知するセンサということもできる。センサ107は、例えば、スマートフォン10の加速度を検出する加速度センサやスマートフォン10の角度(姿勢)を検出するジャイロセンサである。加速度センサおよびジャイロセンサはX方向、Y方向、Z方向への振動や移動が検知可能な3軸加速度センサや3軸ジャイロセンサである方が検出精度の上では好ましいが、これに限定されない。加速度センサおよびジャイロセンサはX軸、Y軸およびZ軸のうちのいずれかの1軸に対するものであってもよい。センサ107は、「ノイズセンサ」の一例である。
<スマートフォン10の処理ブロック>
図3は、実施形態に係るスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。スマートフォン10は、脈波取得部11、ノイズ区間検出部12、ノイズ区間除去部13、脈拍数算出部14、特徴量データベース15を備える。スマートフォン10は、主記憶部102に実行可能に展開されたプログラムPをCPU101が実行することで、上記スマートフォン10の、脈波取得部11、ノイズ区間検出部12、ノイズ区間除去部13、脈拍数算出部14、特徴量データベース15等の各部としての処理を実行する。なお、図中では、データベースはDBと表記される。
特徴量データベース15は、脈拍数と脈波の特徴量とを対応付けて記憶するデータベースである。図4は、実施形態における特徴量データベースに記憶される特徴量テーブルの一例を示す図である。図4に例示される特徴量テーブル151は、「No.」、「脈拍数」、「血圧値」、「ストレス値」、「血管年齢」、「特徴量11」、「特徴量12」、・・・、「特徴量X」の各項目を含む。「No.」には、「脈拍数」、「血圧値」、「ストレス値」、「血管年齢」、「特徴量11」、「特徴量12」、・・・、「特徴量X」の組に一意に割り当てられた番号が格納される。「脈拍数」には、1分間当たりの脈拍数が格納される。「特徴量11」、「特徴量12」、・・・、「特徴量X」は、脈拍数に対応付
けられる特徴量の一例であり、これらについては図5を参照して説明する。「血圧値」、「ストレス値」、「血管年齢」の各項目には、特徴量の組み合わせに対応する、血圧値、ストレス値、血管年齢を示す情報がそれぞれ格納される。例えば、血圧値は脈波の伝搬速度から推定することができ、ストレス値は脈拍一拍毎の脈拍間隔のゆらぎから推定することができ、血管年齢は脈波信号の波形から推定することができる。特徴量データベース15は、「記憶部」の一例である。「脈拍数」、「血圧値」、「ストレス値」および「血管年齢」は、「生体指標」の一例である。
図5は、脈波の特徴量を説明する図である。図5では、縦軸が検出した脈波の信号値を示し、横軸が時間を示す。脈波の信号値のうち、図5に向かって右側が最新の信号値を示す。図5では、脈波の波形における各特徴点(極大値や極小値等の極値、反射点)に係る情報を特徴量の例として挙げている。特徴量は、例えば、各特徴点の前後における傾きや特徴点前後の角度、最新の特徴点からの各特徴点までの経過時間、最新の特徴点からの振幅を挙げることができる。特徴量は、例えば、最新の極小点の後の傾き(図5の(1))、最新の極小点の前の傾き(図5の(2))、最新の極小点の前後における接線間の角度(図5の(3))、最新の極小点から各特徴点までの経過時間(図5の(7)、(12))最新の極小点と各特徴点との振幅の差(図5の(8)、(13))を挙げることができる。脈波信号から特徴量を抽出する範囲を拡大して、さらに多くの特徴点における特徴量を特徴量テーブル151に記憶させてもよい。
脈波取得部11は、インカメラ30が撮影したユーザの顔や手の撮像(動画)を解析してユーザの脈波信号(映像脈波)を取得する。撮像からの脈波信号の取得には、様々な公知技術を適用できる。脈波信号の取得では、例えば、撮像中における、顔領域の認識処理を実行し、認識された顔領域全体の輝度の平均(平均輝度)を算出する。脈波取得部11は、算出した平均輝度の時系列の変化を解析することによって、脈波信号を取得できる。脈波取得部11は、「脈波取得部」の一例である。
図6は、平均輝度を基に脈波を取得する処理を模式的に示す図である。図6では、縦軸が輝度の強度を示し、横軸が時間を示す。図6では、連続する3フレームにおける輝度の変化が例示される。各フレームにおける輝度は、図6中の点F1、F2、F3によって例示される。図6(A)は、インカメラ30が撮影した顔領域の輝度を平均化し、各色成分(赤、緑、青)についての時系列変化を例示する図である。脈波取得部11は、図6(A)に例示される輝度の時系列変化に対して線形補間を行う。図6(B)は、線形補間を行った輝度の時系列変化に対してリサンプリング(例えば、例えば、0.2秒間隔)を行った状態を例示する図である。脈波取得部11は、リサンプリング後における赤の輝度と青の輝度との平均輝度の時系列における変化を赤輝度信号として取得する。また、脈波取得部11は、リサンプリング後における緑の輝度の時系列変化における変化を緑輝度信号として取得する。脈波取得部11は、取得した赤輝度信号と緑輝度信号に対して所定のフィルタ処理を行うことで、脈波信号を取得する。
図7は、脈波取得部によるフィルタ処理を模式的に示す図である。脈波取得部11は、赤輝度信号および緑輝度信号に含まれるノイズ成分を抽出するため、補間後の赤輝度信号と緑輝度信号に対して、バンドパスフィルタ(BPF)111、絶対値フィルタ(ABS)112、ローパスフィルタ(LPF)113を適用し、これらフィルタを通過後の赤輝度信号に対する緑輝度信号による除算を除算フィルタ114が実行することで、ノイズ成分を抽出する。ノイズ成分は、例えば、呼吸より低い周波数成分や、1bpmより低い周波数成分を挙げることができる。抽出したノイズ成分は、除算フィルタ116に入力される。
脈波取得部11は、脈波信号を取得するため、補間後の赤輝度信号と緑輝度信号をBP
F115に入力する。BPF115は、入力された赤輝度信号および緑輝度信号のうち、脈拍数と想定される周波数成分(例えば、42−150bpm)を通過させる。BPF115を通過した赤輝度信号は、除算フィルタ116に入力される。除算フィルタ116は、入力された赤輝度信号を入力されたノイズ成分で除算を実行する。BPF115通過後の緑輝度信号と除算フィルタ116通過後の赤輝度信号は減算フィルタ117に入力される。減算フィルタ117は、入力された緑輝度信号から赤輝度信号を減算する。減算フィルタ117を通過した信号は、BPF118に入力される。BPF118は、入力された信号のうち、脈拍数と想定される周波数成分を通過させることで、脈波信号を抽出する。脈波取得部11は、抽出した脈波信号を主記憶部102や補助記憶部103に記憶させる。
ノイズ区間検出部12は、センサ107が検出した加速度に基づいて、ノイズ区間の検出を行う。ノイズ区間検出部12は、例えば、センサ107が検出した3軸(例えば、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸)それぞれの加速度を合成した合成加速度を算出し、算出した合成加速度の所定期間(例えば2秒間)における移動平均を算出する。ノイズ区間検出部12は、算出した移動平均が所定の閾値(例えば、9.8m/sec)以上である区間をノイズ区間として検出する。図8は、センサが検出した合成加速度の変化の一例を示す図である。図8の縦軸は合成加速度の大きさを示し、横軸は時間を示す。ノイズ区間検出部12は、脈波取得部11が脈波の取得を開始すると、センサ107が検出した合成加速度の移動平均を算出し、移動平均が所定の閾値以上となっている区間(例えば、図8のノイズ区間A)をノイズ区間として検出する。ノイズ区間検出部12は、「ノイズ区間取得部」の一例である。
ノイズ区間除去部13は、脈波信号の波形から、ノイズ区間検出部12が検出したノイズ区間(例えば、図8の区間A)に対応する区間の波形を除去する。図9は、ノイズ区間除去部によるノイズ区間の除去を模式的に示す図である。図9(A)は、脈波取得部11が取得した脈波の波形を例示し、図9(B)はノイズ区間検出部が検出したノイズ区間を例示する。図9(A)および図9(C)の縦軸は脈波信号の強度を示し、図9(B)の縦軸は加速度の大きさを示す。図9(A)、(B)、(C)の横軸は、時間を示す。ノイズ区間は、例えば、ノイズの検知を開始した時刻から、ノイズの検知を終了した時刻の範囲を含む。図9(C)は、ノイズ区間が除去された後の脈波の波形を例示する。ノイズ区間除去部13は、図9(A)に例示される脈波の波形から、図9(B)に例示されるノイズ区間Aに対応する区間の波形を削除することで、図9(C)に例示されるノイズ区間除去後の脈波信号を取得する。ノイズ区間除去部13は、「除去部」の一例である。ノイズ区間除去後の脈波信号は、「除去後脈波信号」の一例である。
脈拍数算出部14は、ノイズ区間除去部13によってノイズ区間が除去された脈波信号を基に、脈拍数を算出する。脈拍数算出部14は、ノイズ除去によって図9(C)に例示されるように複数に分断された脈波信号から脈拍数の算出に用いる脈波信号を選択する。脈拍数算出部14は、例えば、複数に分断された脈波信号のうち、最も長い期間連続している脈波信号を脈拍数の算出対象として選択する。最も長い期間連続している脈波信号は、例えば、図9(C)では、区間Bで例示される。脈拍数算出部14は、選択した脈波信号の各特徴点における特徴量を取得し、取得した特徴量を基に特徴量データベース15を参照して、脈拍数を算出する。また、脈拍数算出部14は、脈拍数の算出に代えて、または、脈拍数の算出に加えて、取得した特徴量を基に特徴量データベース15を参照して、血圧値、ストレス値、血管年齢等の生体指標を算出してもよい。脈拍数算出部14は、特徴量データベース15を参照して脈拍数を算出できない場合には、選択した脈波信号に対して補間処理(脈波信号の範囲を拡大する処理)を行い、補間処理後の脈波信号に対して周波数解析を行うことで、脈拍数を算出してもよい。脈拍数算出部14は、「算出部」および「解析部」の一例である。
<処理フロー>
図10は、実施形態に係るスマートフォンの処理フローの概略を示す図である。以下、図10を参照して、実施形態に係るスマートフォンの処理フローの概略について説明する。
T1では、スマートフォン10のインカメラ30は、ユーザの顔の動画を撮影する。脈波取得部11は、インカメラ30が撮影したユーザの顔の撮像を取得する。
T2では、脈波取得部11は、T1で取得した撮像を解析してユーザの顔が撮影された顔領域を認識し、認識した顔領域の輝度の時系列における変化を基に脈波信号を取得する。撮像を解析して脈波信号を取得する方法には、上記の通り限定はなく、様々な公知技術を適用可能である。脈波取得部11は、取得した脈波信号を主記憶部102や補助記憶部103に記憶させる。
T3では、ノイズ区間検出部12は、センサ107が検出した加速度に基づいて、ノイズ区間の検出を行う。T4では、ノイズ区間除去部13は、T2で取得した脈波信号から、T3で検出したノイズ区間に対応する区間の波形を除去する。
T5では、脈拍数算出部14は、T4でノイズ区間が除去された脈波信号の特徴量を算出する。T6では、脈拍数算出部14は、T5で算出した特徴量を基に特徴量データベース15の特徴量テーブル151を参照して、脈拍数を算出する。
(脈波信号取得処理)
図11は、実施形態における脈波取得部が脈波信号を取得する処理の処理フローの一例を示す図である。図11は、図10のT2の処理をより詳細に説明する図である。以下、図11を参照して、脈波取得部11が脈波信号を取得する処理の処理フローの一例について説明する。
T21では、脈波取得部11は、インカメラ30が撮影した撮像のうち、ユーザの顔が撮影された顔領域を検出する。T22では、脈波取得部11は、T21で検出した顔領域を脈波信号を解析する領域として決定する。T23では、脈波取得部11は、T22で決定した領域に対して領域平均処理を行う。領域平均処理はT22で決定した領域からノイズを低減する処理を含む。領域平均処理は、図7を参照して説明した各種のフィルタを適用する処理を含んでもよい。T21からT23の処理は、インカメラ30がユーザの顔を撮影した動画に対して、時系列に処理される。すなわち、脈波取得部11は、動画において時系列に含まれる複数の静止画の各々に対して、T21からT23の処理を実行する。
T24では、脈波取得部11は、輝度波形抽出処理を行う。脈波取得部11は、T23における領域平均処理によってノイズを除去した領域における輝度の時系列の変化を基に、脈波信号を抽出する。脈波取得部11は、例えば、抽出した脈波信号を補助記憶部103に記憶させる。
(ノイズ区間検出処理)
図12は、実施形態におけるノイズ区間検出部がノイズ区間を検出する処理の処理フローの一例を示す図である。図12は、図10のT3の処理をより詳細に説明する図である。以下、図12を参照して、ノイズ区間検出部12がノイズ区間を検出する処理の処理フローの一例について説明する。
T31では、ノイズ区間検出部12は、センサ107が検出した3軸それぞれにおける
加速度を合成した合成加速度の所定期間における移動平均を算出する。ノイズ区間検出部12は、例えば、インカメラ30が撮影を開始したときから、センサ107の検出した加速度の取得を開始する。ノイズ区間検出部12は、算出した移動平均が所定値以上である場合をノイズとして検出する。ノイズを検出した場合(T32でYES)、処理はT33に進められる。ノイズを検出しない場合(T32でNO)、処理はT31に進められる。
T33では、ノイズ区間検出部12は、ノイズ区間の取得を行う。ノイズ区間の取得は、例えば、ノイズが継続して生じるノイズ区間の開始時および終了時を取得することで行われる。開始時および終了時は、ノイズ区間検出部12がセンサ107から加速度の取得を開始してから(換言すれば、インカメラ30が顔の撮影を開始してから)の経過時間によって示されてもよいし、時刻で示されてもよい。ノイズ区間検出部12は、取得したノイズ区間を補助記憶部103に記憶させる。
(ノイズ区間除去処理)
図13は、実施形態におけるノイズ区間除去部がノイズ区間を除去する処理の処理フローの一例を示す図である。図13は、図10のT4の処理をより詳細に説明する図である。以下、図13を参照して、ノイズ区間除去部13がノイズ区間を除去する処理の処理フローの一例について説明する。
T41では、ノイズ区間除去部13は、図11のT24で補助記憶部103に記憶された脈波信号を取得する。T42では、ノイズ区間除去部13は、図12のT33で補助記憶部103に記憶されたノイズ区間を取得する。T43では、ノイズ区間除去部13は、T41で取得した脈波信号から、T42で取得したノイズ区間における信号を除去する。ノイズ区間除去部13は、ノイズ区間における信号を除去した脈波信号を補助記憶部103に記憶させる。
(脈波特徴量算出)
図14は、実施形態における脈拍数算出部が脈波信号の特徴量を算出する処理の処理フローの一例を示す図である。図14は、図10のT5の処理をより詳細に説明する図である。以下、図14を参照して、脈拍数算出部14が脈波信号の特徴量を算出する処理の処理フローの一例について説明する。
T51では、図13のT43で補助記憶部103に記憶されたノイズ区間における信号が除去された脈波信号を取得する。T52では、脈拍数算出部14は、ノイズ区間が除去されたことで複数に分断された脈波信号から脈拍数の算出に用いる脈波信号を選択する。T53では、脈拍数算出部14は、T52で選択した脈波信号の各特徴点における特徴量を取得する。特徴量は、例えば、各特徴点の前後における傾きや特徴点前後の角度、最新の特徴点からの各特徴点までの時間、最新の特徴点からの振幅等である。脈拍数算出部14は、各特徴点において算出した特徴量のそれぞれを、補助記憶部103に記憶させる。
(脈拍数算出)
図15は、実施形態における脈拍数算出部が脈拍数を算出する処理の処理フローの一例を示す図である。図15は、図10のT6の処理をより詳細に説明する図である。以下、図15を参照して、脈拍数算出部14が脈拍数を算出する処理の処理フローの一例について説明する。
T61では、脈拍数算出部14は、特徴量データベース15の特徴量テーブル151において脈拍数に対応付けて記憶される特徴量の組のそれぞれについて、図14のT53で算出した特徴量の組との相関係数を算出する。算出した相関係数のうち、最も高い相関係数が閾値(例えば、0.7)以上である場合(T62でYES)、処理はT63に進めら
れる。算出した相関係数のいずれもが閾値未満である場合(T62でNO)、処理はT64に進められる。
T63では、脈拍数算出部14は、T61で算出した相関係数のうち、特徴量データベース15の特徴量テーブル151において、図14のT53で算出した特徴量の組との相関係数が最も高い特徴量の組に対応付けられた脈拍数をユーザの脈拍数として取得する。
T64では、脈拍数算出部14は、図14のT51で取得したノイズ除去後の脈波信号に対して、補間処理を行う。脈拍数算出部14は、例えば、ノイズ除去後の脈波信号におけるゼロクロス点から脈波信号の範囲外に向けて脈波を0とした補間処理を行う。
図16は、実施形態における脈拍数算出部による補間処理の一例を示す図である。図16(A)は、図13のT43で補助記憶部103に記憶されたノイズ区間における信号が除去された脈波信号を例示する図である。図16(A)に例示される脈波信号のうち、左右方向の端点Cがゼロクロス点を例示する。図16(B)は、ゼロクロス点から脈波信号の範囲外に向けて脈波を0とした補間処理を行った波形を例示する図である。図16(B)の領域Eが、補間処理で伸長された領域に相当する。補間処理によって、脈拍数算出部14が周波数解析の対象とする脈波信号の波形を伸長することができる。
図15に戻り、T65では、脈拍数算出部14は、T64で補間処理を行った脈波信号に対して周波数解析を行う。図17は、脈拍数算出部による周波数解析の解析結果を例示する図である。図17では、縦軸が信号の強度、横軸が周波数(1分当たりの振動数)を例示する。T66では、脈拍数算出部14は、周波数解析の結果、最も高い強度を有する周波数(ピーク周波数)をユーザの脈拍数として取得する。例えば、ピーク周波数が「62bpm」である場合、脈拍数算出部14は、ユーザの脈拍数として「62」を取得する。なお、脈拍数算出部14は、T64で補間処理を行った脈波信号に対して窓関数を適用してから周波数解析を行ってもよい。窓関数は、例えば、hamming窓、ハン窓、カイザー窓等である。
<実施形態の作用効果>
実施形態では、ノイズ区間除去部13が、ノイズ区間検出部12が検出したノイズ区間に相当する区間を、脈波取得部11が取得した脈波信号から除去する。脈波信号取得部14は、ノイズ区間が除去された脈波信号を解析して脈拍数を取得する。そのため、実施形態によれば、ノイズの影響を低減して脈拍数の測定精度を高めることができる。
実施形態では、ノイズ区間を除去することにより、解析対象とする脈波信号が短く(少なく)なる。実施形態では、脈拍数算出部14は、ノイズ区間除去後の脈波信号に対して補間処理を行う。補間処理によって、脈拍数算出部14が解析対象とする脈波信号を伸長し、解析対象とする脈波信号が短くなることによる測定精度の低下を抑制することができる。
実施形態では、脈拍数算出部14は、脈波信号の特徴量を複数抽出し、抽出した複数の特徴量と、特徴量データベース15の特徴量テーブル151において脈拍数に対応付けて記憶される特徴量の組それぞれとについて、相関係数を算出した。実施形態によれば、脈波信号から複数の特徴量を抽出することで、脈拍数算出部14による脈拍数の算出精度を高めることができる。
実施形態では、脈拍数算出部14は、相関係数によって脈拍数を算出できない場合(図15のT62でNO)、補間処理によって脈波信号の波形を伸長して周波数解析を行うことで脈拍数を算出した。補間処理によって脈波信号を伸長することにより、脈拍数算出部
14が脈拍数算出の基とする脈波信号が短い(少ない)場合でも、より高い精度で脈拍数を算出できるとともに、相関係数による脈拍数の算出が困難な場合でも脈拍数の算出を行うことができる。なお、実施形態では、補間処理をゼロクロス点から波形を伸長することで行ったが、補間処理はゼロクロス点以外の点(たとえば、波形のピークを示すピーク点)から波形を伸長するものであってもよい。ピーク点は、トップ点であってもボトム点であってもよい。
<第1変形例>
実施形態では、脈波取得部11は、インカメラ30が撮影したユーザの顔の画像を基に脈波信号を取得する。第1変形例では、光電脈波センサによって光電脈波を取得する。実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。以下、図面を参照して、第1変形例について説明する。
図18は、第1変形例に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。図18に例示されるスマートフォン10aは、光電脈波センサ108をさらに備える点で、実施形態に係るスマートフォン10とは異なる。
光電脈波センサ108は、光電脈波センサ108に押し当てられたユーザの体(例えば、指先等)の皮膚に光を照射し、その反射光の強度を取得する。光電脈波センサ108の光源は、例えば、Light Emitting Diode(LED)である。光電脈波センサ108は、「光電式センサ」の一例である。
図19は、第1変形例に係るスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。図19に例示されるスマートフォン10aは、脈波取得部11に代えて脈波取得部11aを備える点で、実施形態に係るスマートフォン10とは異なる。
脈波取得部11aは、光電脈波センサ108が取得する反射光の強度に基づいて、脈波信号(光電脈波)を取得する。光電脈波センサ108から脈波信号を取得する手法に限定はなく、様々な公知技術を適用できる。脈波取得部11aは、取得した脈波信号を補助記憶部103に記憶させる。
図20は、第1変形例に係るスマートフォンの処理フローの概略を示す図である。以下、図20を参照して、実施形態に係るスマートフォンの処理フローの概略について説明する。
T1aでは、スマートフォン10の光電脈波センサ108は、光電脈波センサ108に押し当てられた指先等に光を照射し、照射した光の反射光の強度を取得する。T2aでは、脈波取得部11aは、光電脈波センサ108が取得した反射光の強度を基に脈波信号を取得する。
図21は、第1変形例における脈波取得部が脈波信号を取得する処理の処理フローの一例を示す図である。図21は、図20のT2aの処理のより詳細に説明する図である。以下、図21を参照して、第1変形例における脈波取得部11aが脈波信号を取得する処理の処理フローの一例について説明する。
T21aでは、脈波取得部11aは、光電脈波センサ108から反射光の強度を取得する。脈波取得部11aは、例えば、反射光の強度の取得を所定期間経過するまで継続する。T22aでは、脈波取得部11aは、T21aで取得した反射光の強度の時系列の変化に基づいて、脈波信号を取得する。
第1変形例によれば、インカメラ30が撮影した撮像に代えて、光電脈波センサ108からの反射光の強度を基に、脈波信号を取得できる。
<第2変形例>
実施形態では、センサ107が検出した加速度に基づいてノイズ区間検出部12がノイズ区間の検出を行う。第2変形例では、インカメラ30が撮影した撮像におけるユーザの顔の移動量に基づいて、ノイズ区間を検出する変形例について説明する。実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。以下、図面を参照して、第2変形例について説明する。
図22は、第2変形例に係るスマートフォンの処理ブロックの一例を示す図である。図22に例示されるスマートフォン10bは、ノイズ区間検出部12に代えてノイズ区間検出部12aを備える点で、実施形態に係るスマートフォン10とは異なる。
ノイズ区間検出部12aは、インカメラ30が撮影した撮像における顔領域の移動量を基にノイズを検出する。移動量は、例えば、1フレーム前のフレームとの間における顔領域の移動量(ピクセル数)として算出される。ノイズ区間検出部12aは、例えば、インカメラ30が撮影した撮像における顔領域の移動量の所定期間(例えば、2秒間)における移動平均を算出する。ノイズ区間検出部12aは、算出した移動平均が所定閾値以上である場合をノイズとして検出する。所定閾値は、例えば、4ピクセルである。
図23は、第2変形例に係るスマートフォンの処理フローの概略を示す図である。以下、図23を参照して、第2変形例に係るスマートフォンの処理フローの概略について説明する。
T3aでは、ノイズ区間検出部12aは、インカメラ30が撮影した撮像において、脈波取得部11が認識した顔領域の移動量に基づいて、ノイズ区間の検出を行う。
図24は、第2変形例におけるノイズ区間検出部がノイズ区間を検出する処理の処理フローの一例を示す図である。図24は、図23のT3aの処理をより詳細に説明する図である。以下、図24を参照して、ノイズ区間検出部12aがノイズ区間を検出する処理の処理フローの一例について説明する。
ノイズ区間検出部12aは、インカメラ30が撮影した撮像における顔の移動量の移動平均を算出する。ノイズ区間検出部12aは、算出した移動平均が所定閾値以上である場合をノイズとして検出する。ノイズとして検出した場合(T32でYES)、処理はT33に進められる。ノイズとして検出しない場合(T32でNO)、処理はT31に進められる。
T33では、ノイズ区間検出部12aは、ノイズ区間の取得を行う。ノイズ区間の取得は、例えば、ノイズ区間の開始時および終了時を取得することで行われる。開始時および終了時は、インカメラ30が顔の撮影を開始してからの経過時間によって示されてもよいし、時刻で示されてもよい。ノイズ区間検出部12aは、取得したノイズ区間を補助記憶部103に記憶させる。
第2変形例によれば、スマートフォン10bがセンサ107を備えていなくとも、インカメラ30の撮像に基づいて、ノイズ区間を取得することができる。
<その他の変形>
以上説明した実施形態や変形例では、脈拍数算出部14は脈波信号から特徴量を抽出し
たが、脈拍数算出部14は、脈波信号に代えて、または、脈波信号に加えて、脈波信号を時間で一階微分した速度脈波信号や、脈波信号を時間で二階微分した加速度脈波信号を特徴量の抽出対象としてもよい。速度脈波信号や加速度脈波信号を用いることで、脈波信号とは異なる特徴量を抽出することができる。そのため、脈拍数算出部14による脈拍数の算出精度を高めることができる。
以上説明した実施形態や変形例では、脈拍数算出部14は、脈波信号から抽出した特徴量と、特徴量データベース15の特徴量テーブル151に記憶された特徴量との比較を相関係数に基づいて行ったが、相関係数以外の手法によって比較してもよい。脈拍数算出部14は、例えば、脈波信号から抽出した特徴量と、特徴量テーブル151に記憶された特徴量との比較に、サポートベクターマシン(Support Vector Machine、SVM)を用いてもよい。
以上説明した実施形態や変形例に係るスマートフォンはノイズを検出するセンサとして加速度センサであるセンサ107を用いた。しかしながら、実施形態や変形例に係るスマートフォンは、加速度センサ以外のセンサによってノイズを検出してもよい。実施形態や変形例に係るスマートフォンは、例えば、地磁気センサ、角速度センサ、照度センサ、近接センサ、圧力センサ等を用いて、ノイズを検出してもよい。また、これらのセンサをユーザが身に着け、実施形態や変形例に係るスマートフォンは、ユーザが身に着けたセンサの出力値を取得することで、ノイズを検知してもよい。
実施形態や変形例では、スマートフォンによって脈波の解析が実行されたが、スマートフォン以外の装置、例えば、スマートウォッチ、タブレット型コンピュータ等によって脈波の解析が実行されてもよい。
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせることができる。例えば、実施形態と第2変形例とを組み合わせることで、センサ107を備えなくともノイズ区間を検出できるスマートフォンを提供したり、加速度および顔領域の移動量の少なくとも一方が閾値以上である場合をノイズとして検出できるスマートフォンを提供できる。
<<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させる情報処理プログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、Compact Disc−Recordable(CD−R)、Compact Disc−ReWriterable(CD−RW)、Digital Versatile Disc(DVD)、ブルーレイディスク(BD)、Digital Audio Tape(DAT)、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
10・・・スマートフォン
20・・・ディスプレイ
30・・・インカメラ
101・・・CPU
102・・・主記憶部
103・・・補助記憶部
104・・・スピーカー
105・・・通信部
106・・・操作部
107・・・センサ
108・・・光電脈波センサ
11、11a・・・脈波取得部
12、12a・・・ノイズ区間検出部
13・・・ノイズ区間除去部
14・・・脈拍数算出部
15・・・特徴量データベース
151・・・特徴量テーブル
B1・・・接続バス
P・・・プログラム

Claims (13)

  1. 脈波センサの出力値を基に被測定者の脈波信号を取得する脈波取得部と、
    ノイズセンサの出力値を基にノイズを検出したノイズ区間を取得するノイズ区間取得部と、
    前記脈波信号から前記ノイズ区間の信号を除去する除去部と、
    前記除去部によって前記ノイズ区間の信号が除去された除去後脈波信号の特徴量を算出する算出部と、
    前記算出部が算出した特徴量を基に、被測定者の状態を示す生体指標と脈波の特徴を示す特徴量とを対応付ける記憶部を参照して、前記被測定者の脈波の解析を行う解析部と、を備える、
    脈波解析装置。
  2. 前記ノイズセンサは加速度センサを含み、
    前記ノイズ区間取得部は、前記加速度センサが検出する加速度が閾値以上である場合にノイズを検出する、
    請求項1に記載の脈波解析装置。
  3. 前記ノイズセンサはカメラを含み
    前記ノイズ区間取得部は、前記カメラの撮像を基に検出した前記被測定者の移動量を基に、前記ノイズを検出する、
    請求項1または2に記載の脈波解析装置。
  4. 前記脈波センサはカメラを含み、
    前記脈波取得部は、前記カメラが撮像した前記被測定者の皮膚における輝度の時系列変化に基づいて、前記脈波信号を取得する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の脈波解析装置。
  5. 前記脈波センサは、前記被測定者の皮膚に照射した光の反射光の強度を検知する光電式センサを含み、
    前記脈波取得部は、前記光電式センサが検出した反射光の強度に基づいて、前記脈波信号を取得する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の脈波解析装置。
  6. 前記解析部は、前記算出部が算出した特徴量と、前記記憶部が記憶する特徴量それぞれとの相関係数を算出し、前記記憶部において前記相関係数が最も高い特徴量に対応付けられた生体指標を取得する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の脈波解析装置。
  7. 前記解析部は、前記除去後脈波信号を伸長する補間処理を実行し、前記補間処理が実行された除去後脈波信号に対する周波数解析によってピーク周波数に対応する周波数を脈拍数として取得する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の脈波解析装置。
  8. 前記解析部は、前記除去後脈波信号の極値および反射点を含む特徴点のうち、少なくとも2つの特徴点それぞれに係る特徴量を取得する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の脈波解析装置。
  9. 前記特徴量は、前記少なくとも2つの特徴点の一方の特徴点から他方の特徴点までの経過時間を含む、
    請求項8に記載の脈波解析装置。
  10. 前記解析部は、前記除去後脈波信号、前記除去後脈波信号を一階微分した速度脈波信号および前記除去後脈波信号を二階微分した加速度脈波信号のうち少なくともひとつを解析対象の脈波信号とする、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の脈波解析装置。
  11. 前記生体指標は、脈拍数、血圧値、ストレス値および血管年齢のすくなくとも一つを含む、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の脈波解析装置。
  12. コンピュータが、
    脈波センサの出力値を基に被測定者の脈波信号を取得し、
    ノイズセンサの出力値を基にノイズを検出したノイズ区間を取得し、
    前記脈波信号から前記ノイズ区間の信号を除去し、
    前記ノイズ区間の信号が除去された除去後脈波信号の特徴量を算出し、
    算出した前記除去後脈波信号の特徴量を基に、被測定者の状態を示す生体指標と脈波の特徴を示す特徴量とを対応付ける記憶部を参照して、前記被測定者の脈波の解析を行う、処理を実行する、
    脈波解析方法。
  13. コンピュータに、
    脈波センサの出力値を基に被測定者の脈波信号を取得し、
    ノイズセンサの出力値を基にノイズを検出したノイズ区間を取得し、
    前記脈波信号から前記ノイズ区間の信号を除去し、
    前記ノイズ区間の信号が除去された除去後脈波信号の特徴量を算出し、
    算出した前記除去後脈波信号の特徴量を基に、被測定者の状態を示す生体指標と脈波の特徴を示す特徴量とを対応付ける記憶部を参照して、前記被測定者の脈波の解析を行う、処理を実行させる、
    脈波解析プログラム。
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