JP2020195433A - 綿棒 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来品に比べ肌触りが良いと感じることができるとともに、従来品に比べ耳の内側の外耳道等を傷つける虞を低減できる綿棒を提供すること。【解決手段】本願の発明が適用された一実施形態である綿棒1は、棒状の軸部10と、軸部10の少なくとも一方の端部において、添加材が浸潤されていることにより繊維が塊状に形成された繊維塊部15と、を備え、添加剤は、水と、接着成分であるポリビニルアルコールと、第1保湿成分であるグリセリン又はグリセリン誘導体と、第2保湿成分である1,3−プロパンジオールと、からなり、絶乾状の繊維塊部15に対する重量割合が60〜120%であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、綿棒に関するものであり、特に、耳かきをする際に耳の内側の外耳道等に傷をつけることなく、耳垢を効率よく吸着して取り出すことができる繊維塊部を有する綿棒に関する。
従来、綿棒としては、紙製又は樹脂製の軸部の先端において綿が球状の塊に成形された綿球部又は繊維塊部が形成されたものであり、耳かきを行うときに綿球部等を耳の外耳道に入れて耳垢を取り出すものであった。また、従来の綿棒において、綿球部等は、接着剤により綿が球状の塊となるように成形されるとともに軸部の先端に接着されて、その後の乾燥の工程により乾燥した状態となるものであった(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2018−130317号公報
ところが、このような従来の綿棒では、綿球部等が乾燥した綿により形成されているため、耳かきを行っているときの肌触りが悪いと感じてしまうときもあり、より肌触りが良いと感じることのできる綿球部等を備えた綿棒が求められていた。また、従来の綿棒では、綿球部等が乾燥した綿により形成されているため、必要以上に強い力を加えて耳かきを行った場合には、耳の内側の外耳道等を傷つけてしまう虞もあった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、綿棒であって、耳かきを行っているときに、従来品に比べ肌触りが良いと感じることができるとともに、従来品に比べ耳の内側の外耳道等を傷つける虞を低減できる綿棒の提供を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明の適用例である綿棒(1)は、棒状の軸部(10)と、前記軸部の少なくとも一方の端部において、所定の添加材が浸潤されていることにより繊維が塊状に形成された繊維塊部(15)と、を備え、前記所定の添加剤は、水と、所定の接着成分と、グリセリン又はグリセリン誘導体と、所定の保湿成分と、からなり、絶乾状の前記繊維塊部に対する重量割合が60〜120%であることを要旨とする。
また、上述の適用例の綿棒(1)において、前記所定の添加剤は、前記所定の接着成分として、水溶性のものであり、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、のうちの少なくとも一つの成分を含有していてもよい。
さらに、上述の適用例の綿棒(1)において、前記所定の添加剤は、前記グリセリン誘導体として、エチルへキシルグリセリン、ジグリセリン、のうちの少なくとも一方からなる成分を含有していてもよい。
そして、上述の適用例の綿棒(1)において、前記所定の添加剤は、前記所定の保湿成分として、ヒドロキシル基、カルボキシル基、のうちの少なくとも一方を2以上有する分子からなる成分を含有していてもよい。
またさらに、上述の適用例の綿棒(1)において、前記所定の添加剤は、前記所定の保湿成分として、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、カプリリルグリコール、デキストリン、1,2−ペンチレングリコール、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、加水分解水添デンプン、加水分解ヒアルロン酸、グリコシルトレハロース、グルタミン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、のうちの少なくとも一つの成分を含有していてもよい。
またそして、上述の適用例の綿棒(1)において、前記所定の添加剤は、絶乾状の前記繊維塊部に対する重量割合が15〜50%となる前記所定の保湿成分を含有していてもよい。
(A)は、第1実施形態の綿棒1の概略構成を示す図であり、(B)は、綿棒1における繊維塊部15の概略構成を示す図である。 (A)は、綿棒1における繊維塊部15と添加剤との重量割合を説明する表を示した図であり、(B)は、添加剤における複数の成分の各名称と含有する重量割合を説明する表を示した図であり、(C)は、綿棒1の繊維塊部15および添加剤における各成分の含有する重量割合を説明する表を示した図である。 従来の綿棒と比較した綿棒1における使用感について実施した官能試験の結果を説明する表を示した図である。 第2実施形態の綿棒2の概略構成を示す図である。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
<綿棒1の構成>
図1(A),(B)を参照して、まず、本実施形態の綿棒1の全体構成について説明する。図1(A)は、本実施形態の綿棒1の概略構成を示す図であり、図1(B)は、本実施形態の綿棒1における繊維塊部15の概略構成を示す図である。
図1(A)に示すように、綿棒1は、軸部10、2つの繊維塊部15を備えている。軸部10は、ポリプロピレンを含有した熱可塑性樹脂を棒状に成形したものである。繊維塊部15は、軸部10の両端部において、所定の繊維(本実施形態では、綿である。)が繭型(又は砲弾型)の塊状となるように成形されたものであって、後述する所定の添加剤が塗布および浸潤されたものである。
図1(B)に示すように、また、綿棒1の全体の長さは、79.0±2.0[mm]となっており、繊維塊部15における軸体10の中心軸方向の長さLは、15.0±2.0[mm]となっており、繊維塊部15における軸部10の軸方向と垂直をなす方向の直径Dは、4.7±1.0[mm]となっている。
<添加剤について>
図2(A)〜(C)を参照して、次に、上述した繊維塊部15に塗布および浸潤される添加剤について説明する。図2(A)は、綿棒1における繊維塊部15と添加剤との重量割合を説明する表を示した図であり、図2(B)は、添加剤における複数の成分の各名称と含有する重量割合を説明する表を示した図であり、図2(C)は、綿棒1の繊維塊部15および添加剤における各成分の含有する重量割合を説明する表を示した図である。
図2(A)に示すように、綿棒1において、絶乾状の二つの繊維塊部15は50mg(一つの繊維塊部15は25mg)であり、二つの繊維塊部15に対して塗布および浸潤される添加剤は30〜60mgである。つまり、絶乾状の一つの繊維塊部15に対する重量割合が60〜120wt%となる添加剤が、一つの繊維塊部15に塗布および浸潤されることとなる。なお、繊維塊部15に対して塗布および浸潤される添加剤は、比較的に低粘度のもの(例えば、20〜40mPa・sのもの。)であり、繊維塊部15に対して塗布等されるときにおいて、上記の重量割合となるように、一回の塗布で浸潤されるようにしてもよいし、複数回の塗布で浸潤されるようにしてもよい。
図2(B)に示すように、添加剤は、接着成分と、第1保湿成分と、第2保湿成分と、基剤成分と、から組成されている。接着成分は、水溶性接着剤のポリビニルアルコールであり、添加剤における重量割合は1.4wt%である。第1保湿成分は、高い吸湿性を有するグリセリンであり、添加剤における重量割合は50wt%である。第2保湿成分は、一分子中に2つ以上のヒドロキシル基を含むものであって、高い保湿性および防腐性を有する1,3−プロパンジオールであり、添加剤における重量割合は25wt%である。基剤成分は、水であり、添加剤における重量割合は23.6wt%である。
図2(C)に示すように、絶乾状の二つの繊維塊部15(綿)50mgに対し30〜60mgの添加剤が塗布および浸潤された場合には、二つの繊維塊部15は、0.4〜0.8mgの接着成分(ポリビニルアルコール)を含有し、15〜30mgの第1保湿成分(グリセリン)を含有し、7.5〜15mgの第2保湿成分(1,3−プロパンジオール)を含有し、7.1〜14.2mgの基剤成分(水)を含有するものとなる。つまり、絶乾状の一つの繊維塊部15に対する添加剤の各成分の重量割合は、接着成分(ポリビニルアルコール)が0.8〜1.6wt%であり、第1保湿成分(グリセリン)が30〜60wt%であり、第2保湿成分(1,3−プロパンジオール)が15〜30wt%であり、基剤成分(水)が14.2〜28.4wt%となる。
<綿棒1における使用感について>
図3を参照して、次に、本実施形態の綿棒1における使用感について実施した官能試験について説明する。図3は、従来の綿棒と比較した綿棒1における使用感について実施した官能試験の結果を説明する表を示した図である。なお、官能試験は、外耳道が乾燥した状態の複数の被験者に対して、従来品(本実施形態の添加剤を使用してない従来の綿棒)および綿棒1にて実際に耳かきを実行させて、使用感に関する評価内容についての予め設定した5段階で評価させる、といった内容である。そして、図3は、当該官能試験によって得られた32件の評価に基づいて各評価内容の占める割合をまとめたものである。ここで、使用感に関する5段階の評価内容とは、耳かきにおいてしっとり滑らかで心地良く実行できるか否かの使用感についての綿棒1に対する評価であって、評価「5」は使用感が非常に良い、評価「4」は使用感が良い、評価「3」は使用感が普通、評価「2」は使用感が悪い、評価「1」は使用感が非常に悪い、といった内容である。
図3に示すように、従来品と綿棒1とを使用した場合の使用感に関する評価の試験結果において、評価「5」の使用感が非常に良いとの評価は53%であり、評価「4」の使用感が良いとの評価は22%であり、評価「3」の使用感が普通との評価は13%であり、評価「2」の使用感が悪いとの評価は6%であり、評価「1」の使用感が非常に悪いとの評価が6%であった。つまり、75%の被験者が、本実施形態の綿棒1の方が従来品に比べて使用感が良いと評価したことになる。したがって、官能試験の結果によって、本実施形態の綿棒1は従来品に比べて肌触りが良いと感じさせることができるものである、ということが分かった。
[第2実施形態]
図4を参照して、ここで、第2実施形態の綿棒2について説明する。図4は、その他の実施形態の一例である綿棒2の概略構成を示す図である。なお、第2実施形態の綿棒2における添加剤は、第1実施形態と同様のものであるため、<添加剤について>の説明は省略する。
図4に示すように、綿棒2は、軸部20、繊維塊部25、耳かき部28を備えており、軸部20と繊維塊部25とは上述の実施形態の綿棒1と同じ構成のものである。耳かき部28は、軸部20における繊維塊部25が形成されていない一方の端部において、綿をへら状に成形したうえで上述の添加剤を塗布および浸潤させたものである。ここで、「綿をへら状に成形する」とは、綿を薄い扁平で、全体に湾曲した板状に形成することであり、換言すれば、スプーンの「つぼ」の形状のように形成することを意味している。
[第1実施形態および第2実施形態の特徴]
上述の実施形態の綿棒1,2によれば、繊維塊部15,25および耳かき部28において、水と、接着成分であるポリビニルアルコールと、第1保湿成分であるグリセリンと、第2保湿成分である一分子中に2つのヒドロキシル基を含む1,3−プロパンジオールと、からなる添加剤が、絶乾状の繊維塊部15,25および耳かき部28に対して重量割合が60〜120重量%となるように塗布および浸潤されることにより繊維が塊状に形成されている。
このような綿棒1および綿棒2であれば、繊維塊部15,25および耳かき部28において、水と第1保湿成分であるグリセリンと第2保湿成分である一分子中に2つのヒドロキシル基を含む1,3−プロパンジオールとからなる添加剤が、絶乾状の繊維塊部等に対して重量割合が60〜120重量%となるように塗布等されることにより繊維が塊状に形成されているため、繊維の解れを防ぐとともに高い湿潤を保持することができる。特に、第1保湿成分であるグリセリンは高い吸湿性を有しているため、繊維塊部15,25および耳かき部28における高い浸潤を維持することができる。したがって、綿棒1,2であれば、耳かきを行っているときに、従来品に比べ肌触りが良いと感じさせることができるとともに、従来品に比べ耳の外耳道等の人肌を傷つける虞を低減することができる。
また、上述の実施形態の綿棒1および綿棒2によれば、添加剤の第2保湿成分として、ヒドロキシル基を2つ以上有する分子からなる1,3−プロパンジオールを、絶乾状の繊維塊部等に対する重量割合が15〜50重量%となるように含有する。このような綿棒1,2であれば、繊維塊部15,25および耳かき部28に塗布等される添加剤において、水と第2保湿成分である一分子中に2つのヒドロキシル基を含む1,3−プロパンジオールとからなる添加剤が含有されているため、繊維塊部15,25および耳かき部28における高い浸潤を維持しつつ油性感を低減させてさらりとした感触のものとすることができる。
[その他の実施形態]
上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、添加剤の第1保湿成分をグリセリンとしたが、高い吸湿性を有する保湿成分であるグリセリン誘導体であってもよい。具体的に、グリセリン誘導体としては、例えば、エチルへキシルグリセリン、ジグリセリン等がある。また、第1保湿成分としては、グリセリンおよび上述のグリセリン誘導体のうちの一つからなるものであってもよいし、グリセリンおよび上述のグリセリン誘導体のうちの複数の種類のものからなるものであってもよい。このような第1保湿成分を利用した添加剤であっても、上述の実施形態の綿棒1および綿棒2と同様の効果を奏することができる。
また、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、添加剤の第2保湿成分を、一分子中に2つのヒドロキシル基を含む1,3−プロパンジオールとしたが、ヒドロキシル基およびカルボキシル基のうちの一方又は両方を一分子中(第2保湿成分がポリマーであれば一つのモノマー中)において2つ以上含むものであれば種々の成分を利用してもよい。具体的に、第2保湿成分としては、例えば、プロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、カプリリルグリコール、デキストリン、1,2−ペンチレングリコール、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、加水分解水添デンプン、加水分解ヒアルロン酸、グリコシルトレハロース、グルタミン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムのうちの一つからなるものであってもよい。また、第2保湿成分としては、これら複数の成分(1,3−プロパンジオールも含む。)のうちの1種類の成分からなるものであってもよいが、2種類以上の成分からなるものであってもよい。なお、例えば、第2保湿成分として1,3−プロパンジオールに代えてプロピレングリコールを含有させた添加剤を塗布等した綿棒において、上述の実施形態と同様の官能試験を実施したところ、75%以上の被験者が、当該綿棒の方が従来品に比べて使用感が良いと評価した。つまり、これらのような第2保湿成分を利用した添加剤であっても、上述の実施形態の綿棒1および綿棒2と同様の効果を奏することができる、といえる。特に、プロピレングリコールは防腐性や防黴性を有しているため、当該綿棒であれば、繊維塊部等における防腐性や防黴性を高めることもできる。
さらに、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、軸部10としてポリプロピレンを含有した熱可塑性樹脂を棒状に成形したものとしたが、種々の熱可塑性樹脂を棒状に成形したものや、木材や紙を棒状に成形したものであってもよい。具体的に、例えば、種々の熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂等があり、これら複数の種類の樹脂(ポリプロピレンも含む。)のうちの1種類の樹脂からなるものであってもよいが、2種類以上の樹脂からなるものであってもよい。また、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、繊維塊部15等は、所定の繊維としての綿が塊状となるように成形されたものとしたが、所定の繊維としては種々の繊維であってもよい。具体的に、例えば、所定の繊維としては、羊毛等の種々の天然繊維、ポリエステル等の種々の化学繊維、レーヨン等の種々の再生繊維等があり、これら複数の種類の繊維のうちの1種類の繊維からなるものであってもよいが、2種類以上の繊維からなるものであってもよい。
そして、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、添加剤の接着成分を、水溶性接着剤であるポリビニルアルコールとしたが、水溶性接着剤であれば種々の成分を利用してもよい。具体的に、接着成分としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体等があり、これら複数の種類の成分のうちの1種類の成分からなるものであってもよい。
そしてまた、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、添加剤は接着成分と第1保湿成分と第2保湿成分と基剤成分とから組成されているものとしたが、さらに、パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)や安息香酸ナトリウムといった防腐剤が含まれていてもよい。このような防腐剤が含まれている添加剤が浸潤された繊維塊部を有する綿棒であれば、防腐剤が含まれていないものに比べより衛生的に適切な状態で保管することが容易である。なお、上述した実施形態の綿棒1における添加剤の1,3−プロパンジオールやプロピレングリコール等は、これら防腐剤に対して可溶化剤として作用するため、防腐剤を含む添加剤が浸潤されることにより繊維塊部の全体に防腐効果が行き渡ったものとすることができる。
そしてさらに、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、軸部10の両端部に繊維塊部15等の添加剤が塗布等された部材が形成されていたが、軸部の一方の端部にのみ形成されたものであってもよい。例えば、軸部の一方の端部にのみ添加剤が塗布等された繊維塊部が形成されており、軸部の他端部には繊維塊部等が形成されておらず持ち手部分となるようなものであってもよい。また、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、軸部の一方の端部の繊維塊部等にのみ添加剤が塗布等されており、軸部の他端部の繊維塊部等には従来品のような接着成分のみが塗布等された繊維塊部としたようなものであってもよい。
またさらに、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、一つの繊維塊部15等は、所定の繊維として綿を25mgであるものとしたが、所定の繊維の質量は種々のものであってもよい。例えば、一つの繊維塊部が25mg未満の綿からなるものであって、上述の実施形態に比べて直径Dが小さいものや、一つの繊維塊部が25mgより多い綿からなるものであって、上述の実施形態に比べて直径Dが大きいものであってもよい。また、上述した実施形態の綿棒1および綿棒2において、繊維塊部15等の形状を繭型(又は砲弾型)であるものとしたが、種々の形状のものであってもよい。例えば、繊維塊部における先端を尖らせた雫型のものや、繊維塊部における側面に所定の凹凸が形成されるように加工されたものであってもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
1,2…綿棒、10,20…軸部、15,25…繊維塊部、28…耳かき部。

Claims (6)

  1. 棒状の軸部と、
    前記軸部の少なくとも一方の端部において、所定の添加材が浸潤されていることにより繊維が塊状に形成された繊維塊部と、
    を備え、
    前記所定の添加剤は、
    水と、所定の接着成分と、グリセリン又はグリセリン誘導体と、所定の保湿成分と、からなり、絶乾状の前記繊維塊部に対する重量割合が60〜120%である
    ことを特徴とする綿棒。
  2. 請求項1に記載の綿棒において、
    前記所定の添加剤は、
    前記所定の接着成分として、水溶性のものであり、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、のうちの少なくとも一つの成分を含有する
    ことを特徴とする綿棒。
  3. 請求項1または請求項2に記載の綿棒において、
    前記所定の添加剤は、
    前記グリセリン誘導体として、エチルへキシルグリセリン、ジグリセリン、のうちの少なくとも一方からなる成分を含有する
    ことを特徴とする綿棒。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれかに記載の綿棒において、
    前記所定の添加剤は、
    前記所定の保湿成分として、ヒドロキシル基、カルボキシル基、のうちの少なくとも一方を2官能以上有する分子からなる成分を含有する
    ことを特徴とする綿棒。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれかに記載の綿棒において、
    前記所定の添加剤は、
    前記所定の保湿成分として、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、カプリリルグリコール、デキストリン、1,2−ペンチレングリコール、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、加水分解水添デンプン、加水分解ヒアルロン酸、グリコシルトレハロース、グルタミン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、のうちの少なくとも一つの成分を含有する
    ことを特徴とする綿棒。
  6. 請求項1〜請求項5のうちいずれかに記載の綿棒において、
    前記所定の添加剤は、
    前記所定の添加剤は、絶乾状の前記繊維塊部に対する重量割合が15〜50%となる前記所定の保湿成分を含有する
    ことを特徴とする綿棒。
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