JP2020194991A - 有線/無線混在通信システムのための送信器、受信器および有線/無線混在通信システム - Google Patents

有線/無線混在通信システムのための送信器、受信器および有線/無線混在通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】通信システムの通信の信頼性を高めるために、冗長通信システムを簡素に実現させる送信器、受信器および有線/無線混在通信システムを提供する。【解決手段】共通の二次変調方式を採用する有線通信と無線通信を切り替える送信器であって、有線通信および無線通信における伝送信号に使用可能な符号化率と一次変調方式、並びに、有線通信専用の符号化率と一次変調方式を記憶するMCS記憶部と、有線通信専用の符号化率と一次変調方式による有線通信によって送信した伝送信号の信号品質情報を受信し、信号品質があらかじめ定められた信号品質よりも低くなった場合に、有線通信から無線通信に切り替える制御部を備え、有線通信専用の符号化率と一次変調方式の組み合わせは、無線通信に用いられる符号化率と一次変調方式の組み合わせよりも伝送信号に含まれるデータ情報の転送速度が速くなる符号化率と一次変調方式の組み合わせであることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は通信システムの通信の信頼性を高めるために、冗長通信システムを簡素に実現させることを目的とする。
従来の有線通信システムで高速伝送を行う場合には、Ethernet(登録商標)など専用の変復調方式を用いている。また、冗長性を確保するためには、伝送経路の異なる同等のシステムを2重に設置するか、通信速度を抑制した無線通信システムなどが設けられている。
例えば、特許文献1では、有線無線統合型終端装置を用いる構成が開示されている。有線無線統合型終端装置によって、無線アクセス方式と光ファイバ通信等の高速な有線アクセス方式とを融合させるので、それぞれの初期投資負担額が軽減されたアクセスシステムが実現される。また、ユーザの利便性が高いワイヤレス通信サービスと、高速な光通信サービスとの両者を、経済的に提供可能になる構成が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、無線及び有線の両ネットワーク接続を提供するハイブリッド無線/有線RoF通信システムに関する技術が開示されている。当該システムは、有線イーサネット(登録商標)又はファイバ光有線ケーブルのような高速有線接続とともに、IEEE802.11nのようなMIMO技術による通信が可能な無線接続を提供するよう設計されている。
特開2003−115842号公報 特表2011−503930号公報
例えば、有線の通信システムを2重に持つ場合には、コストの増加が避けられないうえに、冗長システムの経路長が異なる場合では、システム設計が複雑化するという課題がある。
また、特許文献1および2のように無線通信システムを用いて冗長性を確保する場合には、無線通信専用の変復調方式に対応したデバイスが必要となり、コストの増加が避けられないうえに、システム設計が複雑化するという課題がある。
さらに、特許文献1および2のように有線無線システムの両方を有していても、それぞれが異なる変復調方式を採用しているため、トランシーバの構成が複雑となるという課題がある。
そこで、本発明はこのような課題を解決する手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る送信器の発明は、
共通の二次変調方式を採用する有線通信と無線通信を切り替える送信器であって、
前記有線通信および前記無線通信における伝送信号に使用可能な、符号化率と一次変調方式、並びに、有線通信専用の符号化率と一次変調方式を記憶するMCS(Modulation and Coding Scheme)記憶部と、
前記有線通信専用の符号化率と一次変調方式を含む符号化率と一次変調方式による前記有線通信によって送信した伝送信号の信号品質情報を受信し、前記信号品質情報によって示される信号品質があらかじめ定められた信号品質よりも低くなった場合に、前記有線通信から前記無線通信に切り替える制御情報を生成し、前記有線通信から前記無線通信に切り替える制御部を備え、
前記有線通信専用の符号化率と一次変調方式の組み合わせは、前記無線通信に用いられる符号化率と一次変調方式の組み合わせよりも前記伝送信号に含まれるデータ情報の転送速度が速くなる符号化率と一次変調方式の組み合わせであることを特徴とする。
上記構成によれば、無線信号の変復調信号に有線通信用の高多値数、高符号化率のMCSを用意するだけで、大容量な有線通信システムと、その通信システムの通信状態が劣化した場合に、無線通信システムに切り替えることで冗長性を確保した信頼性の高い通信システムが可能となる。また、有線系で2つのシステムを用いた冗長システムよりも省スペース、軽量、コスト低減も可能となる。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の送信器において、前記あらかじめ定められた信号品質は、前記送信器が設置された環境において前記無線通信を実施した場合のデータ情報の転送速度が最大となる信号品質であることを特徴とする。
上記構成によれば、有線通信によるデータ情報の転送速度が無線によるデータ情報の転送速度の最大値よりも下がった場合には、伝送路の劣化や断線の可能性も懸念されるので有線通信から無線通信に切り替えることで冗長性を確保した信頼性の高い通信システムが可能となる。
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の送信器において、前記あらかじめ定められた信号品質は、前記有線通信による前記伝送信号に対する肯定応答信号が無い状態であり、前記制御部は前記伝送信号に対する肯定応答信号が無い場合に前記有線通信から前記無線通信に切り替えることを特徴とする。
上記構成によれば、信号品質が高い有線通信ではデータ情報の転送速度を向上させるためには符号化率を1にすることも考えら得られるが、この場合にも肯定応答信号の有無によって、無線通信の継続と有線通信への切り替えを判断できるので、高転送速度を目指すとともに冗長性を確保した信頼性の高い通信システムが可能となる。
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の送信器において、前記有線通信における信号品質が低下した場合には、前記有線通信専用ではない前記無線通信に用いられる符号化率と一次変調方式の組み合わせを使用して、前記有線通信を継続することを特徴とする。
上記構成によれば、何らかの原因で有線の伝送路の特性が低下した場合に無線通信に切り替えると、転送速度が大きく低下する場合があるが、有線通信を継続することで、高転送速度が期待できる無線通信における符号化率と一次変調方式の組み合わせを代替的に使用することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の送信器において、前記有線通信時に、前記無線通信に用いられる符号化率と変調方式の組み合わせを使用している場合に、変調方式があらかじめ定められた変調方式よりも、データ情報の転送速度が下がる変調方式に変更される場合に前記有線通信から前記無線通信に切り替えることを特徴とする。
上記構成によれば、有線通信時に、無線通信に用いられる符号化率と変調方式の組み合わせを使用している場合において、符号化率を考慮してもデータ情報の転送速度が大きく低下することが予想される場合には、無線通信に切り替えることで、転送速度を維持しつつ冗長性を確保した信頼性の高い通信システムが可能となる。
上記課題を解決するために、請求項6に係る発明は、請求項1に記載の送信器において、前記信号品質は、前記伝送信号のSNRまたは前記伝送信号に含まれる誤り検出符号によって検出された単位時間当たりの誤りの数であることを特徴とする。
上記構成によれば、伝送信号に含まれる誤り検出符号によって検出された単位時間当たりの誤りの数は、既存の回路を使用して容易にカウントすることが可能であるために、有線通信と無線通信の切り替えを行う構成を簡易に、低コストで実現することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の送信器において、前記二次変調方式はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)であることを特徴とする
上記構成によれば、OFDMに係わる適応変調を有線通信でも容易に実現することが可能になる。また、OFDMに係わる市販のデバイスを使用可能であるので、簡易な構成で、低コストで送信器を実現することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項8に係る受信器の発明は、
共通の二次変調方式を採用する有線通信と無線通信を切り替える受信器であって、
前記有線通信および前記無線通信における伝送信号に使用可能な、符号化率と一次変調方式、並びに、有線通信専用の符号化率と一次変調方式を記憶するMCS(Modulation and Coding Scheme)記憶部と、
前記有線通信専用の符号化率と一次変調方式を含む符号化率と一次変調方式による前記有線通信によって送信された伝送信号の信号品質情報を生成し、前記信号品質情報を送信器に送信し、前記送信器からの制御情報に基づいて、前記有線通信から前記無線通信に切り替える制御部を備え、
前記有線通信専用の符号化率と一次変調方式の組み合わせは、前記無線通信に用いられる符号化率と一次変調方式の組み合わせよりも前記伝送信号に含まれるデータ情報の転送速度が速くなる符号化率と一次変調方式の組み合わせであることを特徴とする。
上記構成によれば、無線信号の変復調信号に有線通信用の高多値数、高符号化率のMCSを用意するだけで、大容量な有線通信システムと、その通信システムの通信状態が劣化した場合に、無線通信システムに切り替えることで冗長性を確保した信頼性の高い通信システムが可能となる。また、有線系で2つのシステムを用いた冗長システムよりも省スペース、軽量、コスト低減も可能となる。
上記課題を解決するために、請求項9に係る発明は、請求項8に記載の受信器において前記信号品質情報は、前記受信器が設置された環境において前記無線通信を実施した場合のデータ情報の転送速度が最大となる信号品質であることを特徴とする。
上記構成によれば、有線通信によるデータ情報の転送速度が無線によるデータ情報の転送速度の最大値よりも下がった場合には、伝送路の劣化や断線の可能性も懸念されるので有線通信から無線通信に切り替えることで冗長性を確保した信頼性の高い通信システムが可能となる。
上記課題を解決するために、請求項10に係る有線/無線混在通信システムは、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の送信器と、
請求項8または9に記載の受信器と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、無線信号の変復調信号に有線通信用の高多値数、高符号化率のMCSを用意するだけで、大容量な有線通信システムと、その通信システムの通信状態が劣化した場合に、無線通信システムに切り替えることで冗長性を確保した信頼性の高い通信システムが可能となる。また、有線系で2つのシステムを用いた冗長システムよりも省スペース、軽量、コスト低減も可能となる。
本発明によれば、無線信号の変復調信号に有線通信用の高多値数、高符号化率のMCSを用意するだけで、大容量な有線通信システムと、その通信システムの通信状態が劣化した場合に、無線通信システムに切り替えることで冗長性を確保した信頼性の高い通信システムが可能となる。また、有線系で2つのシステムを用いた冗長システムよりも省スペース、軽量、コスト低減も可能となる。
有線通信および無線通信混在システムの一例を示す図である。 有線通信および無線通信混在システムの送受信器の一例を示す図である。 有線通信時に送信する信号スペクトルの一例を示す図である。 無線通信時に送信する信号スペクトルの一例を示す図である。 有線通信時に送信する広帯域信号スペクトルの一例を示す図である。 EVMによる信号品質の比較イメージの一例を示す図である。(a)は正常時のEVMのイメージであり、(b)は異常時のEVMのイメージである。 MCSの一例を示す図である。 MCSの他の一例を示す図である。 変調方式をパラメータにしたSNRとBERの相関を示す図の一例である。
(有線通信および無線通信混在システムの特徴の概要)
宅内や車内などの短距離または極短距離の通信ではメタル線や光ファイバなどを用いて大容量通信が可能であるが、伝送路の断線時等には通信が不可能となり、通信を確保するための別の伝送経路などが必要となる。そこで本実施形態では一つの通信システムで有線通信システムと無線通信システムを実現する構成を開示する。
また、本実施形態では、無線通信システムでの変調方式を有線通信システムにも使用し、特別なデバイスの必要性またはデバイスの冗長性を排除することで簡易な構成で、コスト増加を抑制したシステムを実現する。
以下に、本実施形態の特徴の概略を説明する。
(有線通信システムと無線通信システムに同様の変復調方式を用いたシステム)
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と高多値化を用いた変調方式は周波数利用効率の高い伝送方式として利用されている。無線通信方式ではOFDMのベースバンド信号を搬送波周波数に変換しRF信号として用いているが、多値数の大きい変調方式には高いSNR(Signal−to−Noise Ratio)が要求され、無線通信方式でその変調方式が適用される範囲は限定的である。
一方、OFDM信号は有線通信システムにおいも使用が可能であり、特に伝送路において周囲のノイズの影響を受けない光通信システムでは高SNRを保ったまま伝送が可能となる。また、有線通信システムではRF信号を用いる必要がないため、ベースバンド信号または周波数の低いIF(Intermediate Frequency)信号を使用することが可能となる。さらに、光ファイバを用いた有線通信システムでは、伝送路である光ファイバが広帯域であるため、複数のCC(Carrier Component)を並べた広帯域な高多値化OFDMを伝送可能である。例えば、図1に示す送信器および受信器に含まれるデバイスによって、大容量伝送が可能な有線通信システムと無線通信システムを併用するシステムの実現が可能となる(図1についての詳細は後述する)。
(有線通信システム専用に符号化率を最大にした変調方式を有するシステム)
無線信号は受信デバイスの受信状態の変化により、多値数および/または符号化率を変更する適応変調が用いられているが、有線通信システムでは無線通信システムのように大きな受信状態の変化がないことが想定される。そのため、有線通信システム用に高多値数および高符号化率となるようなMCS(Modulation and Coding Scheme)を用意することで、より高速で大容量伝送が可能な有線通信システムの実現が可能となる。
(有線通信システムの通信状態によって無線通信システムに切り替え可能なシステム)
有線信号の通信状態(信号品質)と無線通信の通信状態(信号品質)を通信開始時に記録する。有線信号の通信状態が無線通信の通信状態よりも劣化した場合に、有線通信システムから無線通信システムに切り替える機能を有することで、冗長性のある通信システムが実現可能となる。
上述の機能を有する本実施形態の特徴について、以下に詳細を説明する。
(有線/無線混在通信システムの概要)
図1に本実施形態に係わる有線通信および無線通信は混在する通信システムの概要について説明する。
図1に示すように、有線/無線混在通信システム1000は、送信器100s、受信器100rおよび伝送路200を含んで構成される。なお、送信器100sと受信器100rの間ではACK(Acknowledgement)等の制御信号の送受信が行われるので、受信器100rから送信器100sへの信号の流れがあるが、図1では送信器100sから受信器100rに送信されるデータ情報の流れを概略的に示している。
図1の有線/無線混在通信システム1000では、伝送路200の伝送特性が良好な場合には有線通信で通信の実行を開始する。有線/無線混在通信システム1000は二次変調方式にOFDMを採用しているので、制御部100sでは入力されたデータをサブキャリア毎の信号に変換し、制御部100sに記憶される符号化率および二次変調方式で信号処理を実行する。次に、ベースバンド回路部120sでベースバンド信号を生成する。スイッチ部130sは、有線通信を実行するために最初は発光素子150sにベースバンド信号を伝送する。伝送路200を介して、受信器100rの受光素子150rはベースバンド信号を受信し、スイッチ部130rはベースバンド信号をベースバンド回路部120rに入力する。ベースバンド回路部120rはサブキャリア毎の信号を生成し、制御部100sではサブキャリア毎の信号を復調、復号および合成し、送信器100s入力されたデータに対応するデータを生成する。なお、伝送路200の一例には光ファイバが挙げられる。本実施形態の説明においては、伝送路200に光ファイバを用いた場合を主に説明する。
また、無線通信時には、高周波回路部140s、140r、および、アンテナ部ANTs、ANTrを経由して送受信する。以下、各ブロックについて詳細に説明する。
送信器100sは、制御部110s、ベースバンド回路部120s、スイッチ部130s、高周波回路部140s、発光素子150sおよびアンテナ部ANTsを含んで構成される。
制御部110sには後述する符号化率と二次変調方式の組み合わせを示すMCSを記憶するMCS記憶部(図2のMCS記憶部114)が含まれる。一次変調方式にOFDMを採用しているので、制御部100sでは入力されたデータをサブキャリア毎の信号に変換し、制御部100sに記憶される符号化率および二次変調方式で信号処理を実行する。制御部110sは符号化率および二次変調方式を信号品質によって自由に変更することが可能であるが、詳細は図2等を参照して後述する。
ベースバンド回路部120sは、入力されたデジタル信号を信号処理し、ベースバンド信号を生成する機能を有する。なお、ベースバンド回路部120sは、ベースバンド信号の中心周波数を設定する機能も有する。詳細は図2を参照して後述する。
スイッチ部130sは、入力されたベースバンド信号を無線送信するために高周波回路部140sに伝送するか、入力されたベースバンド信号を有線送信するために発光素子150sに伝送するかを切り替える機能を有する。前述したように、有線/無線混在通信システム1000では、異常が発生していない場合には有線通信で通信の実行を開始する。また、有線通信による信号品質があらかじめ定められた信号品質を下回る場合に、有線通信を無線通信に切り替える機能を有する。詳細は図2を参照して後述する。
高周波回路部140sは、入力されたベースバンド信号から無線信号を生成する機能を有する。すなわち、高周波数の搬送波でベースバンド信号を搬送するように周波数を変換する機能を有する。また、無線信号の一例にはOFDM信号が挙げられる。
発光素子150sは、ベースバンド信号を光信号に変換するための機能を有する。発光素子の周波数特性は、伝送路200の周波数特性に整合する必要があり、ベースバンド信号を歪ませない特性が求められる。
伝送路200は、本実施形態では周波数特性が高周波数まで平坦性を有する光ファイバを想定しているが、後述するように、信号帯域幅が狭い場合には同軸ケーブル等のメタル線を使用することも可能である。
受信器100rは、受光素子150r、アンテナ部ANTr、高周波回路部140r、スイッチ部130r、ベースバンド回路部120rおよび制御部110rを含んで構成される。
受光素子150rは、送信器100sで生成された光信号としてのベースバンド信号を受信し、当該光信号を電気信号に変換してベースバンド信号を再生する機能を有する。
高周波回路部140rは、アンテナ部ANTrを介して入力された無線信号から当該無線信号のベースバンド信号を生成する機能を有する。無線信号の一例にはOFDM信号が挙げられる。
スイッチ部130rは、受光素子150rから出力されたベースバンド信号をベースバンド信号部120rに伝送するか、高周波回路部140rから出力されるベースバンド信号をベースバンド信号部120rに伝送するかを切り替える機能を有する。前述したように、有線/無線混在通信システム1000では、異常が発生していない場合には有線通信で通信の実行を開始する。また、有線通信による信号品質があらかじめ定められた信号品質を下回る場合に、有線通信を無線通信に切り替える機能を有する。詳細は図2を参照して後述する。
ベースバンド回路部120rは、入力されたベースバンド信号を信号処理し、サブキャリア毎にデータ信号としてのデジタル信号を生成する機能を有する。
制御部110rには後述する符号化率と二次変調方式の組み合わせを示すMCSを記憶するMCS記憶部(図2のMCS記憶部114)が含まれる。一次変調方式にOFDMを採用しているので、制御部100rでは入力されたサブキャリア毎の信号に対して、制御部110rに記憶される符号化率および二次変調方式で信号処理を実行する。すなわち、サブキャリア毎に復調および復号を実行し、データを再生する。制御部110rは符号化率および二次変調方式を信号品質によって自由に変更することが可能であるが、詳細は図2等を参照して後述する。
なお、制御部110rは、入力された信号に誤り検出符号が含まれている場合には、誤り検出符号が示す誤りをカウントし、単位時間当たりの誤り数を記憶することができる。
(送受信器100の詳細)
図2を用いて、図1の有線/無線混在通信システム1000に使用されるデバイス構成の一例について説明する。図1においては、送信器100sと受信器100rを別々に説明したが、実際には、データ情報の送受信と制御情報の送受信が連続して実行されるために、データ情報の送信側の送信器100sおよび受信側の受信器100rのぞれぞれは、図2に示される送受信器100として実現される。
例えば、データ情報の送信側の制御部110sおよびデータ情報の受信側の制御部110rは図2に示すように制御部110として1つのチップ構成で実現できる。また、例えば、データ情報の送信側のベースバンド回路部120sおよびデータ情報の受信側のベースバンド回路部120rは図2に示すようにベースバンド回路部120として1つのチップ構成で実現できる。さらに、データ情報の送信側の高周波回路部140sおよびデータ情報の受信側の高周波回路部140rは図2に示すように高周波回路部140として1つのチップ構成で実現できる。さらに、図2では示していないが、制御部110とベースバンド回路部120は1つのチップで構成できる。これらのチップは、OFDM変調方式で使用される汎用的なチップであり、本実施形態の無線または有線のために専用のチップを製造する必要はないので、コストを削減できるとともに、システムの構成を簡易に実現することが可能となる。
制御部110の送信部(図1の制御部110sが有する機能に該当する)はS/P(Serial/Parallel)変換部111s、符号化部112s、変調部113sを含んで構成される。
S/P変換部111sは、入力されたデータ情報または制御情報を示すデジタル信号から、OFDMにおけるサブキャリアの数に対応する数のパラレル信号を生成する機能を有する。
符号化部112sは、各サブキャリアに対応するパラレル信号に誤り検出符号および/または誤り訂正符号等の冗長符号を付加して符号化パラレル信号を生成する。符号化率は、MCS記憶部114に記憶されたMCSインデックスに対応して決定される。例えば、符号化率が0.80(4/5)の場合には、データ4ビットに対して冗長符号が1ビットの割合でデータフレームまたは制御フレームが構成される。符号化率は変調方式に対応してシステムが決定し、MCS記憶部114に記憶される。また、符号化率は伝送された伝送信号の信号品質に対応して変化する。符号化率を決定する制御情報は制御部110rから伝送される。詳細は後述する。
変調部113sは、各符号化パラレル信号に対して、変調信号処理を実施し、変調パラレル信号を生成する。変調方式の一例には、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAM、1024QAM等の変調方式が挙げられるがこれらに限定されるわけではない。変調方式は、MCS記憶部114に記憶されたインデックスに対応して決定される。また、変調方式は伝送された伝送信号の信号品質に対応して変化する。変調方式を決定する制御情報は制御部110rから伝送される。詳細は後述する。
MCS記憶部114に記憶されたMCSの一例を図7に示す。図7はIEEE802.11acのMCS(MCSインデックス1〜9)に有線専用のMCS(MCSインデックス10)を追加した有線/無線混在通信システム1000に使用されるMCSである。MCSインデックス0は、変調方式がBPSKであり、符号化率が0.5であることを示している。また、MCSインデックス10は、変調方式が1024QAMであり、符号化率が0.95であることを示している。MCSインデックスの値が大きいほど伝送信号に含まれるデータ情報の転送レートは大きくなる。制御部110sはMCSインデックスを決定し、MCSインデックスに基づいて、符号化率および変調方式を決定する。したがって、符号化部112sと変調部113sが異なるMCSインデックスを採用することはないので、符号化率および変調方式の組み合わせはMCSインデックスによってあらかじめ決まっている。
また、有線通信する場合には、MCSインデックス10を使用して通信をしようとするが、有線通信の通信品質が悪い場合には、MCSインデックス9以下のMCSを使用する場合もある。また、無線通信の通信品質が悪い場合にも、MCSインデックスが9以下の値を使用する場合がある。有線通信および無線通信の通信品質は制御部110rで判断される。
ベースバンド回路部120の送信部(図1のベースバンド回路部120sが有する機能に該当する)はIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部121s、DAC(Digital Analog Converter)部122sを含んで構成される。
IFFT部121sは、各変調パラレル信号を逆フーリエ高速変換し、周波数領域から時間領域に情報を変換し、OFDM信号のデジタル化されたベースバンド信号を生成する。
なお、IFFT部121sはベースバンド信号の中心周波数を設定する機能を有する。例えば、図3は、有線通信時における伝送路200を伝送する伝送信号のスペクトルを示すが、伝送信号の中心周波数は約150MHzであり、約150MHzという値はIFFT部121sで設定される。また、図5は、有線通信時における伝送路200を同時に伝送する3つのキャリアコンポーネントのスペクトルを示すが、各キャリアコンポーネントの中心周波数はIFFT部121sで設定される。
DAC部122sは、デジタル化されたベースバンド信号からアナログ信号としてのベースバンド信号を生成する機能を有する。したがって、伝送路200を伝送するOFDM信号はアナログ信号としてのベースバンド信号である。
スイッチ部130は、送信側のスイッチ部130sと受信側のスイッチ部130rとを含む。送信側のスイッチ部130sは、ベースバンド信号を伝送路200によって有線通信する場合には、ベースバンド信号を発光素子150sに伝送する。また、スイッチ部1130sは、ベースバンド信号を搬送波によって高周波化して無線通信する場合には、ベースバンド信号を高周波回路部140に伝送する。有線通信と無線通信の切り替えは制御部110sで生成される制御信号(図示せず)をスイッチ部130が受信し、スイッチ部130によって制御される。
同様に、受信側のスイッチ部130rは、伝送路200によって有線通信する場合には、受光素子150rによって受信したベースバンド信号をADC(Analog Digital Converter)部122rに伝送する。また、スイッチ部130rは、無線通信する場合には、高周波回路部140によって無線信号から生成されたベースバンド信号をADC部122rに伝送する。有線通信と無線通信の切り替えは制御部110sで生成される制御信号(図示せず)によって制御される。なお、受光素子150rとスイッチ部130rとの間に増幅器160を設けて、伝送路200で減衰したベースバンド信号を増幅する構成とすることもできる。
高周波回路部140は、オシレータ部145、乗算部141s、141r、バンドパスフィルタ部142s、142r、高周波増幅部143s、143r、および、サーキュレータ144s、144rを含んで構成される。
オシレータ部145は、ベースバンド信号を伝送するための無線信号を生成し、および、無線信号からベースバンド信号を生成するための搬送波信号を生成する機能を有する。搬送波信号の周波数は、システムが任意の値に設定することが可能である。ただし、法律で搬送波信号の周波数が規制される場合には、規制された周波数に設定される。一例として図4では、無線送信時に送信する無線信号のスペクトルを示すが、搬送波信号の周波数は6GHzに設定されている。
乗算部141sは、ベースバンド信号を搬送波信号で乗算し、ベースバンド信号を搬送波信号によって高周波数化した無線信号を生成する機能を有する。
バンドパスフィルタ部142sは、乗算によって高周波数化されたベースバンド信号から不要な周波数成分を除去する機能を有する。
増幅部143sは、微弱な無線信号を増幅して、アンテナ部ANTを介して送信するために必要な電力を有する無線信号を生成する機能を有する。
サーキュレータ144sは、送信されるための所定の電力を有する無線信号を伝送し、アンテナ部ANTと増幅部143sとのアイソレーションを確保する機能を有する。同様に、サーキュレータ144rは、受信された無線信号を伝送し、アンテナ部ANTと増幅部143rとのアイソレーションを確保する機能を有する。
増幅部143rは、空間を伝搬することで減衰した無線信号を増幅し、後段における信号処理を容易化するために無線信号を増幅する機能を有する。
バンドパスフィルタ部142rは、増幅された無線信号から不要な周波数成分を除去する機能を有する。
乗算部141rは、無線信号を搬送波信号で乗算し、ベースバンド信号を生成する機能を有する。
受信側のスイッチ部130rは、上述したように、伝送路200によって有線通信する場合には、受光素子150rによって受信したベースバンド信号をADC部122rに伝送する。また、スイッチ部130rは、無線通信する場合には、高周波回路部140によって無線信号から生成されたベースバンド信号をADC部122rに伝送する。
ベースバンド回路部120の受信部(図1のベースバンド回路部120rが有する機能に該当する)はFFT(Fast Fourier Transform)部121r、ADC(Analog Digital Converter)部122rを含んで構成される。
ADC部122rは、アナログ信号としてのベースバンド信号から後段で信号処理をするためにデジタル化されたベースバンド信号を生成する機能を有する。
FFT部121rは、OFDM信号のデジタル化されたベースバンド信号をフーリエ高速変換し、時間領域から周波数領域に情報を変換し、OFDM信号のサブキャリア毎に復調および復号されるべき信号をパラレルに生成する機能を有する。
制御部110の受信部(図1の制御部110rが有する機能に該当する)はP/S(Parallel/Serial)変換部111r、復号部112r、復調部113rを含んで構成される。
復調部113rは、サブキャリア毎の信号に対して、復調信号処理を実施し、復調パラレル信号を生成する機能を有する。復調方式は変調部113sで採用した変調方式に対応する。復調方式は、MCS記憶部114に記憶されたインデックスに対応して決定される。
復号部112rは、各サブキャリアに対応するパラレル信号に付加された誤り検出符号および/または誤り訂正符号等の冗長符号を使用して復号処理を実施し、各サブキャリアの復号信号を生成する。
P/S変換部111sは、OFDMにおけるサブキャリアの数に対応する数の復号信号から入力されたデータ情報または制御情報に対応するデジタル信号を生成する機能を有する。
なお、制御部110rは、入力された信号に誤り検出符号が含まれている場合には、誤り検出符号が示す誤りをカウントし、単位時間当たりの誤り数を記憶することができる。
例えば、制御部110rは、システムの電源投入時等の起動時、または、通信の開始時に、無線信号の信号品質および有線信号の通信品質を計測する。通信品質は、OFDM信号に含まれる誤り検出符号等の冗長符号によって検出されるデータ誤りの単位時間当たりのエラー数であることができる。または、伝送される信号のBER(Bit Error Rate)やSNRを制御部110rまたはベースバンド回路部120rが計測する構成とすることもできる。また、通信品質を計測するための信号は専用信号でもよいし、情報を有する伝送中のデータ信号を用いてもよい。
受信器100rの制御部110rは、上述した信号品質を示す信号品質情報をデータ情報を送信した送信器100sへ送信することが可能である。信号品質情報を受信した送信器100sは、送信器100sの制御部110sにおいて、信号品質を判定し、無線送信とするか無線送信とするか判断する情報を制御情報として生成し、送信器100sの制御部110sから送信する。また、送信器100sの制御部110sは判定した信号品質に基づいて使用するMCSインデックスを決定する。決定されたMCSインデックスは、制御情報として送信器100sの制御部110sで使用されるとともに、送信器100sの制御部110sから送信される。
図3は、有線送信時に送信する信号のスペクトルを示し、サブキャリア数は1201であり、変調方式は64QAMであり、符号化率は2/3である。図3に示されるように1CC(Carrier Component)の帯域幅は90MHzとなっており、伝送路200で使用する最高周波数は200MHz以下である。したがって、伝送路300が光ファイバであれば図3に示すスペクトルを有する有線信号を全帯域にわたって良好に伝送することが可能である。
また、スペクトルの中心周波数は約150MHzに設定されており、これはIFFT部121sにおいて設定されることができる。すなわち、スペクトルの中心周波数はスペクトルの帯域幅等を考慮してIFFT部121sによって任意の値に設定することが可能である。
図4は、無線送信時に送信する無線信号のスペクトルを示し、図3と同様にサブキャリア数は1201であり、変調方式は64QAMであり、符号化率は2/3である。図4に示されるように1CC(Carrier Component)の帯域幅は図3の有線通信時と同様に90MHzとなっている。図4では搬送波周波数が6GHzとなっているが、ベースバンド信号部分のスペクトルの利得は異なるが、図3に示すデータ情報と同一の情報を有するOFDM信号のスペクトルである。また、搬送周波数はオシレータ145の周波数を変更することによって変更が可能である。
図5は、有線送信時に送信する信号のスペクトルの他の一例を示す。図5においては、データの伝送量を増やすために3つのCCを同時に伝送している。各CCの帯域幅は図3の1CCの有線通信時と同様に90MHzとなっている。3つのCCの帯域幅は300MHzであり、CC間の帯域幅は15MHzとなっている。したがって、図5において向かって左側の低い周波数帯のCCの中心周波数は95MHzであり、図5において向かって右側の高い周波数帯のCCの中心周波数は305MHzであり、真ん中のCCの中心周波数は200MHzである。各CCの中心周波数はIFFT部121sにおいて設定されることができる。
図6は、64QAMにおけるEVM(Error Vector Magnitude)による信号品質の比較イメージを示すコンスタレーションである。図6(a)では、各シンボル位置が相互に区別できるので、信号伝送が正常に実施されていることが予想される。しかし、図6(b)では、各シンボル位置が相互に区別できないので、信号伝送が正常に実施されていないことが予想される。
図7は記憶部に記憶されるMCSの一例である。図7はIEEE802.11acで採用されるMCS(MCSインデックス1〜9)に本実施形態に係わる有線/無線混在通信システムの有線専用のMCS(MCSインデックス10)を追加したMCSである。MCSインデックスが大きくなるほど、各MCSインデックスに要求される信号品質(例えばEVM)は高くなる。また、同じ変調方式でも符号化率が高くなると誤り訂正に必要なビット数が減るために、要求される信号品質(EVM)が高くなる。無線と異なり、信号の伝送路の品質が確保されている有線伝送路では、符号化率を極力高くすることで高速通信が可能になる。
上述したように、図7はIEEE802.11acをベースに多値数と符号化率を高くしたMCSを追加した例になる。有線から無線の切り替え判断をACKの応答の有無のみで行う場合には、符号化率は1でも可能である。ただし、有線伝送路が断線までには至らず伝送路の特性が劣化した場合には、信号の誤りを検出する必要があるため、図7では誤り検出用のビットのみを付与した高符号化率のMCSインデックス10を追加し有線専用としている。したがって、例えば、図7において、変調方式を1024QAM、符号化率を1としたMCSインデックス11を追加することも可能である。
図8は、最新の移動体無線通信規格である5G−NRのMCSをベースに有線専用のMCSインデックスス2を追加した例を示す。5G−NRではすでに10204QAMと高い符号化率が採用されているために、符号化率のみを高くしているが、伝送速度に大きな差がないため5G−NRに関しては有線専用の符号化率を1とすることもできる。
図7や図8に示されるMCSがMCS記憶部114に記憶され、当該MCSが制御部110の符号化部112s、変調部113s、復調部113r、復号部112rなどで使用される。有線通信における信号品質が劣化した場合には、有線通信においても図7におけるMCSインデックス8および9、図8におけるMCSインデックス20〜27などのMCSインデックスを使用する場合もある。一例として、有線通信における変調方式が64QAMになった場合には、有線通信から無線通信に切り替える構成とすることもできる。また、上述したように、符号化率が1の場合には、ACK応答が無い場合に有線通信から無線通信に切り替える構成とすることもできる。
上述したように、本実施形態の有線/無線混在通信システムによれば以下の機能を実現することが可能になる。
(1)(有線通信システムと無線通信システムに同様の変復調方式を用いたシステム)
二次変調方式としてOFDMを使用し、一変調方式として高多値化を用いた変調方式は周波数利用効率の高い伝送方式として利用されている。
OFDM信号は有線通信システムにおいも使用が可能であり、特に伝送路において周囲のノイズの影響を受けない光通信システムでは高SNRを保ったまま伝送が可能となる。また、有線通信システムではRF信号を用いる必要がないため、ベースバンド信号または周波数の低いIF信号を使用することが可能となる。さらに、光ファイバを用いた有線通信システムでは、伝送路である光ファイバが広帯域であるため、複数のCCを並べた広帯域な高多値化OFDMを伝送可能である。
(2)(有線通信システム専用に符号化率を最大にした変調方式を有するシステム)
無線信号は受信デバイスの受信状態の変化により、多値数および/または符号化率を変更する適応変調が用いられているが、有線通信システムでは無線通信システムのように大きな受信状態の変化がないことが想定される。そのため、有線通信システム用に高多値数および高符号化率となるようなMCSを用意することで、より高速で大容量伝送が可能な有線通信システムの実現が可能となる。
(3)(有線通信システムの通信状態によって無線通信システムに切り替え可能なシステム)
有線信号の通信状態(信号品質)と無線通信の通信状態(信号品質)を比較し、有線信号の通信状態が無線通信の通信状態よりも劣化した場合に、有線通信システムから無線通信システムに切り替える機能を有することで、冗長性のある通信システムが実現可能となる。
図9は、一次変調方式をパラメータとした、SNRとBERとの関係を示す。×は変調方式としてQPSKを採用した場合であり、△は変調方式として16QAMを採用した場合であり、□は変調方式として64QAMを採用した場合であり、◇は変調方式として256QAMを採用した場合であり、○は変調方式として1024QAMを採用した場合である。
同一の変調方式において、SNRが悪化すると、BERも悪化することが図9からわかる。この場合には、符号化率を下げることにとって誤り訂正を強化してBERを向上させることができる。また、SNRが高いほど、高変調度の変調方式を採用できることが図9からわかる。なお、現状の通信システムではSNRを40dB以上確保することは相当の困難性を伴うので、変調方式として1024QAMを超える変調方式については図示していない。
(変形例)
本実施形態では、伝送路200は周波数特性が高周波数まで平坦性を有する光ファイバを想定しているが、例えば、信号帯域幅が狭い場合には100MHz程度まで平坦性を有する同軸ケーブル等のメタル線を使用することも可能である。また光ファイバはプラスチック光ファイバなどを使用することも可能である。
実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明したが、以上の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
本発明は、通信システムの通信の信頼性を高めるために、冗長通信システムを簡素に実現させるための通信システムに用いて、極めて有用である。
110s、110r、110・・・制御部
111s・・・S/P部
111r・・・P/S部
112s・・・符号化部
112r・・・復号部
113s・・・変調部
113r・・・復調部
120s、120r、120・・・ベースバンド回路部
121s・・・IFFT部
121r・・・FFT部
122s・・・DAC部
122r・・・ADC部
130s、130r、130・・・スイッチ部
140s、140r、140・・・高周波回路部
141s、141r・・・乗算器
142s、142r・・・バンドパスフィルタ
143s、143r、160・・・増幅器
150r・・・受光素子
150s・・・発光素子
1000・・・有線/無線混在通信システム
ANTs、ANTr、ANT・・・アンテナ部

Claims (10)

  1. 共通の二次変調方式を採用する有線通信と無線通信を切り替える送信器であって、
    前記有線通信および前記無線通信における伝送信号に使用可能な、符号化率と一次変調方式、並びに、有線通信専用の符号化率と一次変調方式を記憶するMCS(Modulation and Coding Scheme)記憶部と、
    前記有線通信専用の符号化率と一次変調方式を含む符号化率と一次変調方式による前記有線通信によって送信した伝送信号の信号品質情報を受信し、前記信号品質情報によって示される信号品質があらかじめ定められた信号品質よりも低くなった場合に、前記有線通信から前記無線通信に切り替える制御情報を生成し、前記有線通信から前記無線通信に切り替える制御部を備え、
    前記有線通信専用の符号化率と一次変調方式の組み合わせは、前記無線通信に用いられる符号化率と一次変調方式の組み合わせよりも前記伝送信号に含まれるデータ情報の転送速度が速くなる符号化率と一次変調方式の組み合わせであることを特徴とする送信器。
  2. 前記あらかじめ定められた信号品質は、前記送信器が設置された環境において前記無線通信を実施した場合のデータ情報の転送速度が最大となる信号品質であることを特徴とする請求項1に記載の送信器。
  3. 前記あらかじめ定められた信号品質は、前記有線通信による前記伝送信号に対する肯定応答信号が無い状態であり、前記制御部は前記伝送信号に対する肯定応答信号が無い場合に前記有線通信から前記無線通信に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の送信器。
  4. 前記有線通信における信号品質が低下した場合には、前記有線通信専用ではない前記無線通信に用いられる符号化率と一次変調方式の組み合わせを使用して、前記有線通信を継続することを特徴とする請求項1または2に記載の送信器。
  5. 前記有線通信時に、前記無線通信に用いられる符号化率と変調方式の組み合わせを使用している場合に、変調方式があらかじめ定められた変調方式よりも、データ情報の転送速度が下がる変調方式に変更される場合に前記有線通信から前記無線通信に切り替えることを特徴とする請求項4に記載の送信器。
  6. 前記信号品質は、前記伝送信号のSNRまたは前記伝送信号に含まれる誤り検出符号によって検出された単位時間当たりの誤りの数であることを特徴とする請求項1に記載の送信器。
  7. 前記二次変調方式はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の送信器。
  8. 共通の二次変調方式を採用する有線通信と無線通信を切り替える受信器であって、
    前記有線通信および前記無線通信における伝送信号に使用可能な、符号化率と一次変調方式、並びに、有線通信専用の符号化率と一次変調方式を記憶するMCS(Modulation and Coding Scheme)記憶部と、
    前記有線通信専用の符号化率と一次変調方式を含む符号化率と一次変調方式による前記有線通信によって送信された伝送信号の信号品質情報を生成し、前記信号品質情報を送信器に送信し、前記送信器からの制御情報に基づいて、前記有線通信から前記無線通信に切り替える制御部を備え、
    前記有線通信専用の符号化率と一次変調方式の組み合わせは、前記無線通信に用いられる符号化率と一次変調方式の組み合わせよりも前記伝送信号に含まれるデータ情報の転送速度が速くなる符号化率と一次変調方式の組み合わせであることを特徴とする受信器。
  9. 前記信号品質情報は、前記受信器が設置された環境において前記無線通信を実施した場合のデータ情報の転送速度が最大となる信号品質であることを特徴とする請求項8に記載の受信器。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の送信器と、
    請求項8または9に記載の受信器と、を備えることを特徴とする有線/無線混在通信システム。
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