JP2020194411A - マスター・データベース、その構築方法、および、プログラム - Google Patents

マスター・データベース、その構築方法、および、プログラム Download PDF

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義文 浅倉
俊祐 斉藤
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俊祐 斉藤
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Abstract

【課題】効率的に検索可能なマスター・データベースを提供する。【解決手段】マスター・データベースに主キーに類似した1つ以上の類似キーを格納するフィールドを設ける。マスター・データベースの保守プログラムにおいて、マスター・データベース中に類似キーが登録されているかを確認し、類似キーが登録されていなかった場合に、主キーに書き換えルールを適用し類似キーを得て、前記レコードに登録する処理を実行する。書き換えルールは数字および特殊文字を置き換えるものであってよい。【選択図】図3

Description

本願発明は、業務システムにおけるマスター・データベースの構造、および、その構築の方法とプログラムに関する。
コード(製品コード、顧客コード、店舗コード等)を指定してデータベース中のレコードを読み出す処理は一般的に行なわれている。この場合に、特に、人間のユーザーがコードを直接入力するタイプのプログラムにおいては、コードの入力ミスに対応する必要がある。コードの記憶ミスの場合もあれば、紙に記載されたコードを読む場合に、O(オー)と0(ゼロ)やl(小文字エル)と1(数字の一)などのまぎらわしい文字を誤読する場合もある。
SQLをサポートするRDBMSであれば、キー中にワイルド・カード(たとえば、SEIHIN LIKE ”AHD%”、ここで%は任意の文字列を表わす)を使用した検索を行なう方法もあるが、誤入力の内容、誤入力の箇所によってはインデックスが十分に機能しないことがある。ユーザーインターフェースの改善によりコードの直接入力を避ける方法も、入力機器の画面サイズの制約等により困難な場合がある。
特許文献1では、キーワードに相当するレコードがデータベース中に見つからなかった時に、類似キーワードを生成して、データベースを再検索する技術が開示されているが、このような複雑な技術によらなくても、キーの入力間違いに対応する技術が求められていた。
特許公開公報 特開平10-162008
効率的に検索可能なマスター・データベースを提供する。
本願発明は、主キーを格納するフィールドと、前記主キーに類似した類似キーを格納する1つ以上のフィールドを備えたデータベースを提供することで上記課題を解決する。
また、本願発明は、段落0008に記載のデータベースを含む情報処理システムを提供することで上記課題を解決する。
また、本願発明は、段落0008に記載のデータベースを更新する、コンピューターにより実行される方法であって、前記データベースからレコードを読み出すステップと、前記レコード中に類似キーが登録されているかを確認するステップと、類似キーが登録されていなかった場合に、主キーに書き換えルールを適用し類似キーを得るステップと、前記類似キーを前記レコードに登録するステップとを含む方法を提供することで上記課題を解決する。
また、本願発明は、前記書き換えルールは、数字を英字に置き換えるものである段落0010に記載の方法を提供することで上記課題を解決する。
また、本願発明は、前記書き換えルールは、特殊文字を削除するものである段落0010に記載の方法を提供することで上記課題を解決する。
また、本願発明は、段落0008に記載のデータベースを更新するプログラムであって、
前記データベースからレコードを読み出す命令群と、前記レコード中に類似キーが登録されているかを確認する命令群と、類似キーが登録されていなかった場合に、主キーに書き換えルールを適用し類似キーを得る命令群と、前記類似キーを前記レコードに登録する命令群とをコンピューターに実行させるプログラムを提供することで上記課題を解決する。
また、本願発明は、前記書き換えルールは、数字を英字に置き換えるものである段落0013に記載のプログラムを提供することで上記課題を解決する。
また、本願発明は、前記書き換えルールは、特殊文字を削除するものである段落0013に記載のプログラムを提供することで上記課題を解決する。
効率的に検索可能なマスター・データベースが提供される。
本願発明に係るデータベース検索システムの全体的構成を表わす図である。 本願発明に係るマスター・データベースのレコードの構造を表わす図である。 本願発明に係るマスター・データベース保守プログラムに概略フローチャートである。
以下に図を参照しながら本願発明の実施例について説明する。図はすべて例示である。
図1に、本願発明に係るデータベース検索システムの全体的構成を示す。マスター・データベース(101)は、製品、顧客、営業店、社員などのマスター情報を保存する手段であり、典型的にはRDBMS(関係データベース管理システム)により実現される。マスター・データベース保守プログラム(102)は、マスター・データベース(101)に格納されたデータの追加・変更を行なうためのプログラムである。書き換えルール(103)は、マスター・データベース(101)のデータを追加・変更際のキーの書き換えのルールを保存する手段であり、RDBMSやフラット・ファイルにより実現してもよいが、マスター・データベース保守プログラム(102)の内部ロジックとして記述されていてもよい。業務処理プログラム(104)は、マスター・データベース(101)に保存されたデータを参照して、在庫管理、販売管理、受注等の業務を実行するためのプログラムである。業務処理プログラム(104)は、マスター・データベース(101)以外のデータベースも使用することが通常であるが、図示していない。
図2に、本願発明に係るマスター・データベース(101)のレコードの構造を示す。マスター・データベース(101)をRDBMSで実現した場合のテーブルを例示しているが、その他の構造であってもよい。テーブル中の各レコードには主キー・フィールド(201)(カラム)が存在する。主キーは製品番号等であってよい。加えて、各レコードには、1つ以上の類似キー・フィールド(202)が存在する。類似キーは主キーに類似したキーである。また、業務処理プログラム(101)の要件に応じて1以上の属性フィールド(203)が存在する。属性フィールド(203)は、キーに従属する情報であり、たとえば、種別、価格、納期等であってよい。
図3に本願発明に係るマスター・データベース・保守プログラム(102)の入力時のフローの例を示す。マスター・データベース(101)の類似キー・フィールド(202)への入力はバッチ処理により行なってもよいが、マスター・データベース(101)入力時にユーザーが確認しながら行なえるようにすることが望ましい。
マスター・データベース・保守プログラム(102)は、ユーザーが入力した品番(あるいは、その他のキー情報)をキーとしてマスター・データベース(102)を読む(S301)。当該レコードに類似品番が既に登録されているかを確認し(S302)、登録されていた時には、ユーザーに確認メッセージを表示した後に、処理を終了する。複数の類似キー・フィールド(202)が存在する場合には、すべての類似キー・フィールド(202)に類似キーが登録されていた場合のみに、終了することが望ましい。
まだ類似キーが登録されていない類似キー・フィールド(202)が存在した場合には、書き換えルール・データベース(104)を読み取り、該当する書き換えルールを得る(S303)。書き換えルールは、マスター・データベース・保守プログラム(102)のプログラム・コード内にハードコードされていてもよく、その場合には書き換えルール・データベース(104)の処理は不要である。
次に、読み取った書き換えルールを品番に適用する(S304)。書き換えルールは、たとえば、"0"(ゼロ)を"O"(英文字オー)に置換する、"5"(数字の5)を"S"(英文字エス)に置換する、"-"(小文字ハイフン)、"."(ピリオド)、および、" "(中黒)を削除する等であってよいが、任意に決定してよい。文字の指定にワイルカードや正規表現を使用できるようにしてよい。書き換えルールは入力間違いを防ぐためだけではなく、迅速な入力を可能にするためであってもよい。たとえば、携帯情報端末等、入力機器の制約により、数字のキーボード入力にはシフト処理が必要になる場合には、迅速な入力を可能にするために数字を英字に変換しておくことが望ましい。同様に、特殊文字を英文字に変換、あるいは、削除するようにしてもよい。
ユーザーに品番の書き換えの承認を求め(S305)、ユーザーが承認した場合には、マスター・データベース(101)に書き換え後の類似品番を登録する(S306)。ユーザーが承認しなかった場合には、登録処理は行なわずに終了する。

Claims (8)

  1. 主キーを格納するフィールドと、前記主キーに類似した類似キーを格納する1つ以上のフィールドを備えたデータベース。
  2. 請求項1に記載のデータベースを含む情報処理システム。
  3. 請求項1に記載のデータベースを更新する、コンピューターにより実行される方法であって、
    前記データベースからレコードを読み出すステップと、
    前記レコード中に類似キーが登録されているかを確認するステップと、
    類似キーが登録されていなかった場合に、主キーに書き換えルールを適用し類似キーを得るステップと、
    前記類似キーを前記レコードに登録するステップとを含む方法。
  4. 前記書き換えルールは、数字を英字に置き換えるものである請求項3に記載の方法。
  5. 前記書き換えルールは、特殊文字を削除するものである請求項3に記載の方法。
  6. 請求項1に記載のデータベースを更新するプログラムであって、
    前記データベースからレコードを読み出す命令群と、
    前記レコード中に類似キーが登録されているかを確認する命令群と、
    類似キーが登録されていなかった場合に、主キーに書き換えルールを適用し類似キーを得る命令群と、
    前記類似キーを前記レコードに登録する命令群とをコンピューターに実行させるプログラム。
  7. 前記書き換えルールは、数字を英字に置き換えるものである請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記書き換えルールは、特殊文字を削除するものである請求項6に記載のプログラム。


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