JP2020194089A - 転写部材、転写部材の製造方法及び発光基板の製造方法 - Google Patents

転写部材、転写部材の製造方法及び発光基板の製造方法 Download PDF

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直信 喜
健児 舛田
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正 古川
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Abstract

【課題】転写部材を用いて、複数種のマイクロ発光ダイオードチップを回路基板に強固に固定する。【解決手段】転写部材20は、保持部材30と、保持部材30に保持された複数の第1発光ダイオードチップ50R及び複数の第2発光ダイオードチップ50Gと、を有する。保持部材30は、基材31と、複数の突出部36と、粘着性を有する粘着層37と、を有する。複数の突出部36は、基材31の一方の面上に規則的に二次元配列されている。粘着層37は、突出部36の先端に設けられている。第1発光ダイオードチップ50R及び第2発光ダイオードチップ50Gは、保持部材30の各突出部36に粘着層37を介して保持されている。第1発光ダイオードチップ50Rは、第1波長の光を発光する。第2発光ダイオードチップ50Gは、第1波長とは異なる第2波長の光を発光する。【選択図】図5

Description

本発明は、転写部材、転写部材の製造方法、及び転写部材を用いた発光基板の製造方法に関する。
近年、回路を有する回路基板に複数のマイクロ発光ダイオード(LED)チップを配置した発光基板を用いた表示装置、いわゆるマイクロLEDディスプレイが開発されている。マイクロLEDディスプレイは、液晶ディスプレイ等に比べて、輝度、消費電力、応答速度、信頼性等の面で優れており、次世代の軽量且つ薄型のディスプレイとして注目されている。
従来、マイクロLEDディスプレイに用いられる発光基板を製造する際に、ウエハをダイシングして形成された複数のマイクロ発光ダイオードチップを、ピックアンドプレイス工程により、1つずつ回路基板に配置していた。このような発光基板の製造方法では、ピックアンドプレイス工程を数百万回以上繰り返すことになるため、回路基板にマイクロ発光ダイオードチップを配置する工程に時間がかかり、それに伴って製造コストが上昇してしまう。すなわち、低い生産性でしか発光基板を製造することができない。
そこで、特許文献1のように、粘着スタンプによって、ウエハから回路基板にマイクロ発光ダイオードチップを配置することが考えられた。特許文献1の粘着スタンプは、複数のマイクロ発光ダイオードチップを保持することができるため、1回のピックアンドプレイス工程で複数のマイクロ発光ダイオードチップを回路基板に配置することができる。したがって、回路基板にマイクロ発光ダイオードチップを配置する工程に要する時間を短縮し、製造コストを削減することができる。
特表2017−531915号公報
特許文献1の粘着スタンプは、ピックアンドプレイス工程を繰り返し行うと、粘着力が低下してしまう。粘着スタンプの粘着力が低下すると、ピックアンドプレイス工程を行う際に粘着スタンプがマイクロ発光ダイオードチップを保持する確実性が低下してしまう。このため、粘着スタンプに粘着力を付与する工程や、粘着スタンプを交換する工程を要することになり、発光基板の製造の生産性を高めにくい。
そこで、本件発明者らは検討を行い、ピックアンドプレイス工程を繰り返し行うことなく、ウエハから回路基板にマイクロ発光ダイオードチップを配置することを可能とする、さらには回路基板にマイクロ発光ダイオードチップを一括で配置することを可能とする、マイクロ発光ダイオードチップを保持した保持部材を有する転写部材を見出した。
このような転写部材には、同じウエハのマイクロ発光ダイオードチップが保持部材に保持されている。すなわち、1つの転写部材の保持部材には、1種のマイクロ発光ダイオードチップが保持されている。このため、例えばフルカラー表示を可能とする発光基板を製造するためには、3種のマイクロ発光ダイオードチップを転写部材から回路基板へ転写することになる。したがって、転写部材から回路基板へマイクロ発光ダイオードチップを転写する工程を、少なくとも3回行う必要がある。
ところで、発光基板には、マイクロ発光ダイオードチップを回路基板に対して固定するための異方性導電性粘着層が設けられている。マイクロ発光ダイオードチップが接触した状態で異方性導電性粘着層を硬化させることで、マイクロ発光ダイオードチップが回路基板に強固に固定され、マイクロ発光ダイオードチップが転写部材から回路基板に転写される。このような異方性導電性粘着層は、例えば加熱されることで硬化する。1種のマイクロ発光ダイオードチップを保持した転写部材からマイクロ発光ダイオードチップを転写する際に異方性導電性粘着層が加熱されると、他の種のマイクロ発光ダイオードチップを回路基板に固定するための異方性導電性粘着層も加熱されてしまう。このため、1種のマイクロ発光ダイオードチップを固定するための異方性導電性粘着層だけでなく、他の種のマイクロ発光ダイオードチップを固定するための異方性導電性粘着層も硬化してしまう。硬化した異方性導電性粘着層にマイクロ発光ダイオードチップを接触させても、マイクロ発光ダイオードチップを強固に固定することはできない。このように、転写部材から回路基板へマイクロ発光ダイオードチップを転写する工程を複数回行うと、複数種のマイクロ発光ダイオードチップのすべてを回路基板に強固に固定することが困難である。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、転写部材を用いて、複数種のマイクロ発光ダイオードチップを回路基板に強固に固定することを可能にすることを目的とする。
本発明の転写部材は、
基材と、前記基材の一方の面上に規則的に二次元配列された複数の突出部と、前記突出部の先端に設けられた粘着性を有する粘着層と、を有する保持部材と、
前記保持部材の各突出部に前記粘着層を介して保持された、第1波長の光を発光する複数の第1発光ダイオードチップ及び前記第1波長とは異なる第2波長の光を発光する複数の第2発光ダイオードチップと、を備える。
本発明の転写部材において、各突出部は、前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップのいずれか1つのみを保持していてもよい。
本発明の転写部材において、
前記第1発光ダイオードチップを保持する前記突出部は、前記基材の一方の面上に規則的に二次元配列されており、
前記第2発光ダイオードチップを保持する前記突出部は、前記基材の一方の面上に規則的に二次元配列されていてもよい。
本発明の転写部材において、前記第1発光ダイオードチップを保持する前記突出部に隣り合う少なくとも1つの前記突出部は、前記第2発光ダイオードチップを保持してもよい。
本発明の転写部材において、前記第2発光ダイオードチップを保持する前記突出部の数は、前記第1発光ダイオードチップを保持する前記突出部の数より多くてもよい。
本発明の転写部材において、各突出部は、前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップの両方を保持していてもよい。
本発明の転写部材において、各突出部は、1つの前記第1発光ダイオードチップ及び複数の前記第2発光ダイオードチップを保持していてもよい。
本発明の転写部材の製造方法は、上述したいずれかの転写部材の製造方法であって、
ダイシングされた第1波長の光を発光する第1発光ダイオードチップを有する第1チップ基板を、第1保持部材の第1突出部に接触させて、複数の前記第1発光ダイオードチップを前記第1保持部材に保持させる工程と、
ダイシングされた前記第1波長とは異なる第2波長の光を発光する第2発光ダイオードチップを有する第2チップ基板を、第2保持部材の第2突出部に接触させて、複数の前記第2発光ダイオードチップを前記第2保持部材に保持させる工程と、
前記第1保持部材に保持された複数の前記第1発光ダイオードチップを前記保持部材の前記突出部に転写する工程と、
前記第2保持部材に保持された複数の前記第2発光ダイオードチップを前記保持部材の前記突出部に転写する工程と、を備える。
本発明の発光基板の製造方法は、上述したいずれかの転写部材の前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップが回路基板の回路に電気的に接続するように、複数の前記第1発光ダイオードチップ及び複数の前記第2発光ダイオードチップを前記転写部材の前記保持部材から前記回路基板に一括で転写する工程を備える。
本発明の発光基板の製造方法において、
前記転写部材から前記回路基板に前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを転写する工程は、
前記回路基板を加熱して、前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを前記回路に電気的に接続させる工程と、
前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを前記粘着層から剥離させる工程と、を含んでもよい。
本発明の発光基板の製造方法において、前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを前記回路に電気的に接続させる工程は、前記転写部材を前記回路基板に押圧した状態で、前記回路基板を加熱する工程を含んでもよい。
本発明の発光基板の製造方法において、前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを前記粘着層から剥離させる工程は、前記転写部材を加熱する工程、前記転写部材を冷却する工程、または前記転写部材に紫外線照射する工程のいずれかを含んでもよい。
本発明によれば、転写部材を用いて、複数種のマイクロ発光ダイオードチップを回路基板に強固に固定することができる。
図1は、マイクロ発光ダイオードチップを有する発光基板を用いた表示装置を示す分解斜視図である。 図2は、マイクロ発光ダイオードチップを有する発光基板の平面図である。 図3は、図2の発光基板の一部を拡大して示す図である。 図4は、マイクロ発光ダイオードチップを有する発光基板の縦断面図である。 図5は、転写部材の縦断面図である。 図6は、保持部材の縦断面図である。 図7は、保持部材の平面図である。 図8は、第1転写部材の縦断面図である。 図9は、第1保持部材の縦断面図である。 図10は、第1保持部材の平面図である。 図11は、第2転写部材の縦断面図である。 図12は、第3転写部材の縦断面図である。 図13は、ダイシングされたマイクロ発光ダイオードチップを有するチップ基板を示す平面図である。 図14は、第1保持部材に第1発光ダイオードチップを保持させる工程を説明するための図である。 図15は、第1保持部材に第1発光ダイオードチップを保持させる工程を説明するための図である。 図16は、第1保持部材に第1発光ダイオードチップを保持させる工程を説明するための図である。 図17は、第1保持部材に第1発光ダイオードチップを保持させる工程を説明するための図である。 図18は、第1保持部材に第1発光ダイオードチップを保持させる工程を説明するための図である。 図19は、第1保持部材に第1発光ダイオードチップを保持させる工程を説明するための図である。 図20は、第1保持部材に第1発光ダイオードチップを保持させる工程を説明するための図である。 図21は、第1転写部材から保持部材に第1発光ダイオードチップを転写する工程を説明するための図である。 図22は、第1転写部材から保持部材に第1発光ダイオードチップを転写する工程を説明するための図である。 図23は、第1転写部材から保持部材に第1発光ダイオードチップを転写する工程を説明するための図である。 図24は、転写部材から回路基板にマイクロ発光ダイオードチップを転写する工程を説明するための図である。 図25は、転写部材から回路基板にマイクロ発光ダイオードチップを転写する工程を説明するための図である。 図26は、転写部材から回路基板にマイクロ発光ダイオードチップを転写する工程を説明するための図である。 図27は、転写部材及び保持部材の一変形例を説明するための図である。 図28は、転写部材及び保持部材の他の変形例を説明するための図である。 図29は、転写部材及び保持部材のさらに他の変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1は、表示装置1を概略的に示す分解斜視図である。表示装置1は、表示面5に画像等を表示する。図1に示された例において、表示装置1は、発光基板10と、発光基板10に対向して配置された拡散層7と、を有している。図示された例において、拡散層7の発光基板10に対向する側とは逆側の面が、表示装置1の表示面5となっている。表示装置1は、複数のマイクロ発光ダイオードチップから発光した光を1つの画素として用いている、いわゆるマイクロLEDディスプレイである。図1に示された例では、1つの画素として、3種のマイクロ発光ダイオードチップから発光した光を用いている。図示された例において、発光基板10で発光した光は、拡散層7で拡散される。ただし、図示された例に限らず、表示装置1において、拡散層7が省略されてもよい。
発光基板10は、表示面5に表示する画像を形成する光を発光する。図2は、発光基板10の一部を示す平面図であり、図3は、図2の発光基板10の一部を拡大して示す平面図であり、図4は、発光基板10の一部を示す縦断面図である。図2に示すように、発光基板10は、回路基板11と、回路基板11上に規則的に二次元配列された複数のマイクロ発光ダイオードチップ(単に「発光ダイオードチップ」とも呼ぶ)50と、発光ダイオードチップ50を回路基板11に接着させて固定するための異方性導電性粘着層15と、を有している。
図3に示すように、回路基板11は、回路13を有している。回路基板11は、回路13にマイクロ発光ダイオードチップ50を接続させる。回路基板11は、薄板状の部材である。回路基板11は、例えばガラスエポキシ等の絶縁体上に銅等からなる回路13の配線が配置されることで形成されている。
また、回路基板11は、後述する転写部材20からマイクロ発光ダイオードチップ50を転写される工程において、マイクロ発光ダイオードチップ50を有する転写部材20と位置決めするための位置決め手段を有している。図2に示す例では、位置決め手段は、十字型の複数の位置決めマークM1である。ただし、十字型の位置決めマークM1は例示に過ぎず、例えば四角形、三角形、丸等の種々の位置決めマークM1を用いることができる。
異方性導電性粘着層15は、マイクロ発光ダイオードチップ50を回路基板11に対して固定する。異方性導電性粘着層15は、回路基板11の発光ダイオードチップ50が配置される位置に形成されている。異方性導電性粘着層15は、典型的には、微細な金属粒子を含む熱硬化性樹脂の層であって、初期状態では導電性を有さない層であり、熱圧着に用いられると、圧力がかかった部分のみが、金属粒子同士が接続することにより、導電性を有するようになる材料である。この異方性導電性粘着層15として、例えば異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)、異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)又は異方性導電接着剤(ACAs:Anisotropic Conductive Adhesives)を用いることができる。異方性導電性粘着層15は、例えば異方性導電フィルムの場合は、通常、ラミネートにより積層され、異方性導電ペースト又は異方性導電接着剤の場合は、通常、塗布により塗膜として積層される。
図4に示すように、各マイクロ発光ダイオードチップ50は、2つの電極51を有している。マイクロ発光ダイオードチップ50は、電極51を介して、回路13に電気的に接続している。回路13に流れる電流を制御して2つの電極51の間に電圧を印加することで、任意のマイクロ発光ダイオードチップ50を発光させることができる。複数のマイクロ発光ダイオードチップ50の発光の組み合わせにより、表示装置1が表示する画像を形成することができる。
マイクロ発光ダイオードチップ50から発光する光の波長は、マイクロ発光ダイオードチップ50を構成する半導体材料等によって決定される。マイクロ発光ダイオードチップ50は、例えばGaAs系化合物半導体、InP系化合物半導体、GaN系化合物半導体等を含んでいる。平面視におけるマイクロ発光ダイオードチップ50の寸法は、例えば1辺が3μm以上1000μm以下、より好ましくは3μm以上500μm以下の矩形形状とすることができ、マイクロ発光ダイオードチップ50の厚さは、例えば10μm以上500μm以下、より好ましくは10μm以上200μm以下とすることができる。
マイクロ発光ダイオードチップ50は、互いに異なる波長の光を発光する複数種の発光ダイオードチップを含んでいる。図示された例では、マイクロ発光ダイオードチップ50は、第1波長の光を発光する第1発光ダイオードチップ50Rと、第1波長とは異なる第2波長の光を発光する第2発光ダイオードチップ50Gと、第1波長及び第2波長とは異なる第3波長の光を発光する第3発光ダイオードチップ50Bと、を含んでいる。具体的には、第1発光ダイオードチップ50Rは、波長域620nm〜680nmの赤色の光を発光し、第2発光ダイオードチップ50Gは、波長域530nm〜570nmの緑色の光を発光し、第3発光ダイオードチップ50Bは、波長域440nm〜480nmの青色の光を発光する。互いの近傍に配置された第1発光ダイオードチップ50R、第2発光ダイオードチップ50G及び第3発光ダイオードチップ50Bが、表示装置1の1つの画素を形成している。このため、発光基板10は、フルカラーで表示する画像を形成する光を発光することができる。
発光基板10は、回路基板11の回路13が形成された位置に異方性導電性粘着層15を介してマイクロ発光ダイオードチップ50が配置されることで製造される。複数のマイクロ発光ダイオードチップ50が配置された発光基板10を高い生産性で製造するために、図5に示すような保持部材30、及び保持部材30を有する転写部材20が用いられる。
以下、保持部材30及び保持部材30を有する転写部材20の一実施の形態について、図5乃至図7を参照しつつ説明する。
図5は、転写部材20の一部を示す縦断面図である。転写部材20は、複数のマイクロ発光ダイオードチップ50を一括で回路基板11に転写することを可能にする部材である。とりわけ、転写部材20は、複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50を一括で回路基板11に転写することができる。図5に示された例では、転写部材20は、複数の第1発光ダイオードチップ50R、複数の第2発光ダイオードチップ50G及び複数の第3発光ダイオードチップ50Bを一括で転写することができる。1回の転写のみで回路基板11の全体にマイクロ発光ダイオードチップ50を配置することができるよう、転写部材20の平面視における寸法は、回路基板11の平面視における寸法以上であることが好ましい。
転写部材20は、保持部材30と、保持部材30に保持された複数のマイクロ発光ダイオードチップ50と、を有している。保持部材30に保持された複数のマイクロ発光ダイオードチップ50は、複数の第1発光ダイオードチップ50R、複数の第2発光ダイオードチップ50G及び複数の第3発光ダイオードチップ50Bと、を含んでいる。複数のマイクロ発光ダイオードチップ50は、転写部材20において、当該マイクロ発光ダイオードチップ50が転写される回路基板11の対応するマイクロ発光ダイオードチップ50が配置される位置に対応した位置に保持されるよう、配置されている。言い換えると、複数のマイクロ発光ダイオードチップ50の転写部材20における配列間隔および配列パターンは、当該複数のマイクロ発光ダイオードチップ50が回路基板11上で配列されるべき配列間隔および配列パターンと同一となっている。
保持部材30は、複数のマイクロ発光ダイオードチップ50を保持することができる部材である。図6は、保持部材30の一部を示す縦断面図であり、図7は、保持部材30の一部を示す平面図である。図6及び図7に示すように、保持部材30は、基材31と、基材31の一方の面上に設けられた複数の突出保持部35と、を有している。
基材31は、複数の突出保持部35を適切に支持する部材である。基材31は、後述する保持部材30にマイクロ発光ダイオードチップ50を保持させる工程において、マイクロ発光ダイオードチップ50を有する第1保持部材30R、第2保持部材30G及び第3保持部材30Bと保持部材30との位置決めや、後述する転写部材20から回路基板11にマイクロ発光ダイオードチップ50を転写する工程において、転写部材20と回路基板11との位置決めの位置決め手段を有している。図7に示す例では、位置決め手段は、十字型の位置決めマークM2である。ただし、十字型の位置決めマークM2は例示に過ぎず、例えば四角形、三角形、丸等の種々の位置決めマークM2を用いることができる。また、位置決めマークM2の観察を容易にするために、基材31は、透明であることが好ましい。
なお、透明とは、当該部材を介して当該部材の一方の側から他方の側を透視し得る程度の透明性を有していることを意味しており、例えば、30%以上、より好ましくは70%以上の可視光透過率を有していることを意味する。可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JIS K 0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。
基材31の平面視における面積は、転写部材20の平面視における寸法が回路基板11の平面視における寸法以上となるよう、基材31の平面視における寸法は、回路基板11の平面視における寸法以上であることが好ましい。具体的には、基材31の平面視における面積は、70cm以上となっていることが好ましい。
基材31の厚さは、透明性や、突出保持部35の適切な支持性等を考慮すると、0.5mm以上3mm以下の厚みを有していることが好ましい。このような基材31の材料としては、例えばアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂、ガラスを挙げることができる。
突出保持部35は、突出保持部35の本体となる突出部36と、各突出部36の先端に設けられた粘着層37と、を有している。突出保持部35は、粘着層37を介して、マイクロ発光ダイオードチップ50を保持する部分である。各突出保持部35は、1つのマイクロ発光ダイオードチップ50を保持している。すなわち、各突出保持部35は、第1発光ダイオードチップ50R、第2発光ダイオードチップ50G及び第3発光ダイオードチップ50Bのいずれか1つのみを保持している。突出保持部35は、基材31上において保持部材30がマイクロ発光ダイオードチップ50を保持する位置に設けられている。すなわち、突出保持部35は、回路基板11のマイクロ発光ダイオードチップ50が配置される位置に対応した位置に設けられている。
複数の突出保持部35は、一群の突出保持部34を形成している。一群の突出保持部34は、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出保持部35と、第2発光ダイオードチップ50Gを保持する突出保持部35と、第3発光ダイオードチップ50Bを保持する突出保持部35と、をそれぞれ少なくとも1つ含んでいる。図示された例では、一群の突出保持部34は、3つの突出保持部35によって形成されており、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出保持部35と、第2発光ダイオードチップ50Gを保持する突出保持部35と、第3発光ダイオードチップ50Bを保持する突出保持部35と、をそれぞれ1つずつ含んでいる。一群の突出保持部34は、発光基板10の画素の位置に対応して規則的に二次元配列されている。一群の突出保持部34を形成する突出保持部35は、それぞれ近傍に設けられている。転写部材20から転写した各マイクロ発光ダイオードチップ50が画素を形成するよう、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出保持部35に隣り合う少なくとも1つの突出保持部35は、第2発光ダイオードチップ50Gを保持しており、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出保持部35に隣り合う他の少なくとも1つの突出保持部35は、第3発光ダイオードチップ50Bを保持している。
突出保持部35は、基材31の一方の面上に、規則的に二次元配列されている。とりわけ、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出保持部35は、基材31の一方の面上に規則的に二次元配列されており、第2発光ダイオードチップ50Gを保持する突出保持部35は、基材31の一方の面上に規則的に二次元配列されており、第3発光ダイオードチップ50Bを保持する突出保持部35は、基材31の一方の面上に規則的に二次元配列されている。突出保持部35の規則的な二次元配列は、回路基板11上に規則的に二次元配列される複数のマイクロ発光ダイオードチップ50に対応している。言い換えると、突出保持部35の配列間隔および配列パターンは、回路基板11上で配列されるべき複数のマイクロ発光ダイオードチップ50の配列間隔および配列パターンと同一となっている。さらに言い換えると、突出保持部35は、発光基板10の画素に対応して配置されている。
突出部36は、基材31のシート面の法線方向に突出している。突出部36が基材31から突出している長さは、例えば0.1μm以上100μm以下である。また、突出部36の先端側の平面視における寸法は、マイクロ発光ダイオードチップ50の寸法以下であることが好ましい。図示された例では、突出部36の先端側の平面視における寸法は、マイクロ発光ダイオードチップ50の寸法に等しくなっている。さらに、突出部36は、柔軟性を有している。具体的には、突出部36のヤング率は、10GPa以下であることが好ましく、5GPa以下であることがより好ましい。このような突出部36は、例えばアクリル樹脂からなり、フォトリソグラフィ技術やインプリント技術を利用して、形成することができる。
粘着層37は、突出部36にマイクロ発光ダイオードチップ50を保持させることができるよう、突出部36の先端に設けられている。粘着層37は、粘着性を有している。粘着層37の粘着性は、例えば加熱、冷却又は紫外線照射によって、低下させることができる。なお、本明細書において、粘着性とは、粘り着く性質のことであり、接着性と区別しない。粘着層37の材料としては、例えばアクリル系粘着剤が用いられる。粘着層37の厚さは、例えば0.1μm以上100μm以下である。
保持部材30に第1発光ダイオードチップ50Rを保持させるために、図8乃至図10に示すような第1保持部材30R及び第1保持部材30Rを有する第1転写部材20Rが用いられる。同様に、第2発光ダイオードチップ50Gを保持部材30に保持させるために、図11に示すような第2保持部材30G及び第2保持部材30Gを有する第2転写部材20Gが用いられ、第3発光ダイオードチップ50Bを保持部材30に保持させるために、図12に示すような第3保持部材30B及び第3保持部材30Bを有する第3転写部材20Bが用いられる。以下、図8乃至図10を参照して、第1転写部材20Rについて説明する。なお、図8、図11及び図12に示すように、第1転写部材20R、第2転写部材20G及び第3転写部材20Bは、保持しているマイクロ発光ダイオードチップ50の種類を除いて同様の構成を有するため、ここでは第2転写部材20G及び第3転写部材20Bの説明を省略する。
図8は、第1転写部材20Rの一部を示す縦断面図である。第1転写部材20Rは、複数の第1発光ダイオードチップ50Rを一括で保持部材30に転写することを可能にする部材である。1回の転写のみで保持部材30の全体に第1発光ダイオードチップ50Rを配置することができるよう、第1転写部材20Rの平面視における寸法は、保持部材30の平面視における寸法以上であることが好ましい。
第1転写部材20Rは、第1保持部材30Rと、第1保持部材30Rに保持された複数の第1発光ダイオードチップ50Rと、を有している。複数の第1発光ダイオードチップ50Rは、第1転写部材20Rにおいて、当該第1発光ダイオードチップ50Rが転写される保持部材30の対応する第1発光ダイオードチップ50Rが配置される位置に対応した位置に保持されるよう、配置されている。言い換えると、複数の第1発光ダイオードチップ50Rの第1転写部材20Rにおける配列間隔および配列パターンは、当該第1発光ダイオードチップ50Rが保持部材30上で保持される配列間隔および配列パターンと同一となっている。したがって、複数の第1発光ダイオードチップ50Rの第1転写部材20Rにおける配列間隔および配列パターンは、第1発光ダイオードチップ50Rが回路基板11上で配列される配列間隔および配列パターンと同一となっている。
第1保持部材30Rは、複数の第1発光ダイオードチップ50Rを保持することができる部材である。図9は、第1保持部材30Rの一部を示す縦断面図であり、図10は、第1保持部材30Rの一部を示す平面図である。図9及び図10に示すように、第1保持部材30Rは、第1基材31Rと、第1基材31Rの一方の面上に設けられた複数の第1突出保持部35Rと、を有している。
第1基材31Rは、複数の第1突出保持部35Rを適切に支持する部材である。第1基材31Rは、後述する第1保持部材30Rに第1発光ダイオードチップ50Rを保持させる工程において、第1発光ダイオードチップ50Rを有する第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとの位置決めするための位置決め手段を有している。図10に示す例では、位置決め手段は、十字型の位置決めマークM3である。ただし、十字型の位置決めマークM3は例示に過ぎず、例えば四角形、三角形、丸等の種々の位置決めマークM3を用いることができる。位置決めマークM3は、保持部材30を一定の間隔で区画する領域ごとに第1基材31Rの一方または他方の面上に複数設けられている。また、位置決めマークM3の観察を容易にするために、第1基材31Rは、透明であることが好ましい。
第1基材31Rの平面視における面積は、後述する複数の第1発光ダイオードチップ50Rを有する第1チップ基板40Rより大きくなっている。具体的には、第1基材31Rの平面視における面積は、70cm以上となっていることが好ましい。
第1基材31Rの厚さは、透明性や、第1突出保持部35Rの適切な支持性等を考慮すると、0.5mm以上3mm以下の厚みを有していることが好ましい。このような第1基材31Rの材料としては、例えばアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂、ガラスを挙げることができる。
第1突出保持部35Rは、第1突出保持部35Rの本体となる第1突出部36Rと、各第1突出部36Rの先端に設けられた第1粘着層37Rと、を有している。第1突出保持部35Rは、第1粘着層37Rを介して、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する部分である。第1突出保持部35Rは、第1基材31R上において保持部材30が第1発光ダイオードチップ50Rを保持する位置に設けられている。すなわち、第1突出保持部35Rは、保持部材30の第1発光ダイオードチップ50Rが配置される位置に対応した位置に設けられている。
第1突出保持部35Rは、第1基材31Rの一方の面上に、規則的に二次元配列されている。第1突出保持部35Rの規則的な二次元配列は、保持部材30に保持される複数の第1発光ダイオードチップ50Rに対応している。言い換えると、第1突出保持部35Rの配列間隔および配列パターンは、保持部材30に保持されるべき複数の第1発光ダイオードチップ50Rの配列間隔および配列パターンと同一となっている。第1突出保持部35Rは、第1方向d1にピッチp1xで配列されており、第1方向d1に非平行な第2方向d2にピッチp1yで配列されている。なお、図示された例において、第1方向d1と第2方向d2は、互いに直交している。ピッチp1x、p1yは、例えば10μm以上1000μm以下である。
第1突出部36Rは、第1基材31Rのシート面の法線方向に突出している。第1突出部36Rが第1基材31Rから突出している長さは、例えば0.1μm以上100μm以下である。また、第1突出部36Rの先端側の平面視における寸法は、第1発光ダイオードチップ50Rの寸法以下であることが好ましい。図示された例では、第1突出部36Rの先端側の平面視における寸法は、第1発光ダイオードチップ50Rの寸法に等しくなっている。さらに、第1突出部36Rは、柔軟性を有している。具体的には、第1突出部36Rのヤング率は、10GPa以下であることが好ましく、5GPa以下であることがより好ましい。このような第1突出部36Rは、例えばアクリル樹脂からなり、フォトリソグラフィ技術やインプリント技術を利用して、形成することができる。
第1粘着層37Rは、第1突出部36Rに第1発光ダイオードチップ50Rを保持させることができるよう、第1突出部36Rの先端に設けられている。第1粘着層37Rは、粘着性を有している。第1粘着層37Rの粘着性は、例えば加熱、冷却又は紫外線照射によって、低下させることができる。第1粘着層37Rの材料としては、例えばアクリル系粘着剤が用いられる。第1粘着層37Rの厚さは、例えば0.1μm以上100μm以下である。
次に、図13乃至図20を参照しながら、第1保持部材30Rに第1発光ダイオードチップ50Rを保持させて、第1転写部材20Rを製造する方法について説明する。
まず、図13に示すように、一方の面上にダイシングされた複数の第1発光ダイオードチップ50Rを有する第1チップ基板40Rを用意する。第1チップ基板40Rは、ダイシングされたウエハ自体であってもよいし、ダイシングされたウエハから第1発光ダイオードチップ50Rを仮転写した基板であってもよい。第1チップ基板40Rは、第1チップ基材41Rと、第1チップ基材41R上に配置された複数の第1発光ダイオードチップ50Rと、を有している。また、第1チップ基板40Rは、第1保持部材30Rとの位置決めするための位置決め手段を有している。図13に示す例では、位置決め手段は、十字型の複数の位置決めマークM4である。ただし、十字型の位置決めマークM4は例示に過ぎず、例えば四角形、三角形、丸等の種々の位置決めマークM4を用いることができる。
各第1発光ダイオードチップ50Rは、第1チップ基材41Rの側とは反対側に設けられた2つの電極51を有している。また、第1発光ダイオードチップ50Rは、第1チップ基材41R上において、第1方向d1にピッチp2xで配列されており、第1方向d1に非平行な第2方向d2にピッチp2yで配列されている。すなわち、第1発光ダイオードチップ50Rは、ウエハを第1方向d1及び第2方向d2にダイシングすることで形成されている。なお、図示された例において、第1方向d1と第2方向d2は、互いに直交している。ピッチp2x、p2yは、例えば3μm以上1000μm以下である。
ここで、第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rの第1方向d1における配列のピッチp2xの整数倍が、第1保持部材30Rの複数の第1突出保持部35Rの第1方向d1における配列のピッチp1xとなっている。同様に、第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rの第2方向d2における配列のピッチp2yの整数倍が、第1保持部材30Rの複数の第1突出保持部35Rの第2方向d2における配列のピッチp1yとなっている。第1突出保持部35Rの配列間隔および配列パターンが保持部材30に保持される複数の第1発光ダイオードチップ50Rの配列間隔および配列パターンと同一となっているため、第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rの第1方向d1における配列のピッチp2xの整数倍が、保持部材30の第1発光ダイオードチップ50Rの第1方向d1における配列のピッチの整数倍となっており、第2方向d2における配列のピッチp2yの整数倍が、保持部材30の第1発光ダイオードチップ50Rの第2方向d2における配列のピッチの整数倍となっている。
次に、図14に示すように、第1チップ基板40Rの第1チップ基材41Rの第1発光ダイオードチップ50Rが配置された側の面と、第1保持部材30Rの第1基材31Rの第1突出保持部35Rが配列された面と、を対面させる。その後、第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとの位置決めを行う。位置決めは、第1保持部材30Rの第1基材31Rが有する位置決め手段と、第1チップ基板40Rが有する位置決め手段と、に基づいて行われる。具体的な例として、第1保持部材30Rの第1領域R1において第1基材31Rが有する位置決めマークM3と、第1チップ基板40Rが有する位置決めマークM4とを一致させることで、位置決めが行われる。位置決めマークM3とM4とが一致していることは、例えば、第1保持部材30Rの第1突出保持部35Rが配列された面とは逆側に配置されたカメラ81によって、確認することができる。第1基材31Rが透明であるため、第1保持部材30Rの第1突出保持部35Rが配列された面とは逆側から、第1基材31Rを介して、位置決めマークM3及びM4を確認することが可能である。
なお、第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとの位置決めは、第1保持部材30Rの第1基材31Rが有する位置決め手段及び第1チップ基板40Rが有する位置決め手段のいずれか一方のみによって行われてもよい。
次に、図15に示すように、第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとを接近させて、第1チップ基板40Rを第1保持部材30Rに接触させる。第1チップ基板40Rが第1保持部材30Rに接触すると、第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rが、第1保持部材30Rの第1領域R1内の複数の第1突出保持部35Rの先端に設けられた第1粘着層37Rに接触する。第1発光ダイオードチップ50Rが第1粘着層37Rに粘着されることで、複数の第1突出保持部35Rが第1粘着層37Rを介して第1発光ダイオードチップ50Rを保持する。すなわち、第1発光ダイオードチップ50Rが、第1チップ基板40Rから第1保持部材30Rの第1領域R1内の複数の第1突出保持部35R上に保持される。
ここで、第1突出保持部35Rの第1突出部36Rが柔軟性を有しているため、具体的には第1突出部36Rのヤング率が10GPa以下、より好ましくは5GPa以下であるため、第1チップ基板40Rが第1保持部材30Rに接触すると、第1保持部材30Rの第1突出部36Rが第1チップ基板40Rと第1突出部36Rとの接触面に垂直な方向に変形し得る。このため、第1チップ基板40Rを第1突出保持部35Rに接触させる接触圧力は、第1チップ基板40Rと接触している各第1突出保持部35Rに均一にかかる。言い換えると、第1突出保持部35Rの一部が高い接触圧力で第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rと接触することを回避することができる。第1突出保持部35Rの一部が高い接触圧力で第1発光ダイオードチップRと接触すると、当該第1突出保持部35Rと第1発光ダイオードチップ50Rとの粘着力が、他の第1突出保持部35Rと他の第1発光ダイオードチップ50Rとの粘着力と異なるようになり、製造される第1転写部材20Rの取り扱いに不具合が生じたり、高い接触圧力によって第1発光ダイオードチップ50Rが破壊されたりし得る。このため、第1突出保持部35Rの一部が高い接触圧力で第1発光ダイオードチップ50Rと接触することは、回避されていることが好ましい。
図16は、図15に示す第1チップ基板40Rを第1保持部材30Rの第1領域R1内の複数の第1突出保持部35Rに接触させている状態を示す平面図である。第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとが位置決めされていること、及び第1突出保持部35Rの平面視における寸法が第1発光ダイオードチップ50Rの寸法に等しくなっていることで、第1領域R1内の1つの第1突出保持部35Rに対して1つの第1発光ダイオードチップ50Rを保持させることができる。さらに、図16に示すように、第1保持部材30Rの複数の第1突出保持部35Rの第1方向d1における配列のピッチp1xが第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rの第1方向d1における配列のピッチp2xの整数倍(図示された例では5倍)であることから、第1方向d1において第1領域R1内の全ての第1突出保持部35Rに対して1つの第1発光ダイオードチップ50Rを保持させることができる。同様に、第1保持部材30Rの複数の第1突出保持部35Rの第2方向d2における配列のピッチp1yが第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rの第2方向d2における配列のピッチp2yの整数倍(図示された例では2倍)であることから、第2方向d2において第1領域R1内の全ての第1突出保持部35Rに対してそれぞれ1つの第1発光ダイオードチップ50Rを保持させることができる。
その後、図17に示すように、第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとを離間させ、加熱、冷却又は紫外線照射等によって、第1粘着層37Rの粘着性を低下させる。その後、第1チップ基板40Rに対して第1保持部材30Rを相対移動させる。第1チップ基板40Rに対して第1保持部材30Rを相対移動させた後の位置は、第1基材31Rが有する位置決め手段及び第1チップ基板40Rが有する位置決め手段によって決定される。例えば、第1保持部材30Rの第2領域R2において第1基材31Rが有する位置決めマークM3と第1チップ基板40Rが有する位置決めマークM4とを一致させることで、位置決めが行われる。なお、第1保持部材30Rの第2領域R2は、第1領域R1とは異なる領域であり、図示された例では、第1方向d1において第1領域R1に隣り合う領域である。
次に、図18に示すように、第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとを接近させて、第1チップ基板40Rを第1保持部材30Rに接触させる。第1チップ基板40Rが第1保持部材30Rに接触すると、第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rが、第1保持部材30Rの第2領域R2内の複数の第1突出保持部35Rの先端に設けられた第1粘着層37Rに接触する。第2領域R2内の第1粘着層37Rに接触する第1発光ダイオードチップ50Rは、第1領域R1内の第1粘着層37Rに接触した第1発光ダイオードチップ50Rとは異なる。複数の第1突出保持部35Rが第1粘着層37Rを介して複数の第1発光ダイオードチップ50Rを保持する。すなわち、第1発光ダイオードチップ50Rが、第1チップ基板40Rから第1保持部材30Rの第2領域R2内の複数の第1突出保持部35R上に保持される。
図19は、図18に示す第1チップ基板40Rを第1保持部材30Rの第2領域R2内の複数の第1突出保持部35Rに接触させている状態を示す平面図である。第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとが位置決めされていること、第1突出保持部35Rの平面視における寸法が第1発光ダイオードチップ50Rの寸法に等しくなっていること、及び第1保持部材30Rの第1突出保持部35Rの配列のピッチp1x、p1yが第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rの配列のピッチp2x、p2yの整数倍であることから、第2領域R2内の全ての第1突出保持部35Rに対してそれぞれ1つの第1発光ダイオードチップ50Rを保持させることができる。
以上のように、第1チップ基板40Rに対して第1保持部材30Rを相対移動させる工程と、ある領域の第1突出保持部35Rに第1発光ダイオードチップ50Rを保持させる工程と、を繰り返すことで、第1保持部材30Rの複数の領域の各第1突出保持部35Rに第1粘着層37Rを介して第1発光ダイオードチップ50Rを保持させることができる。図20に示すように、第1チップ基板40Rに対して第1保持部材30Rを、第1方向d1及び第2方向d2に相対移動させることで、第1保持部材30Rの全領域に亘って第1突出保持部35Rに第1発光ダイオードチップ50Rを保持させることができる。以上の工程により、図8に示すような、第1保持部材30Rと複数の第1発光ダイオードチップ50Rとを有する第1転写部材20Rが製造される。
上述した例では、第1発光ダイオードチップ50Rを第1保持部材30Rに保持させて第1転写部材20Rを製造する方法について説明したが、同様の工程によって、第2発光ダイオードチップ50Gを第2保持部材30Gに保持させて図11に示す第2転写部材20Gを製造することができ、第3発光ダイオードチップ50Bを第3保持部材30Bに保持させて図12に示す第3転写部材20Bを製造することができる。すなわち、ダイシングされた第2発光ダイオードチップ50Gを有する第2チップ基板を、第2保持部材30Gの第2突出部36Gに接触させることで、複数の第2発光ダイオードチップ50Gを第2保持部材30Gに保持させて、第2転写部材20Gを製造することができる。また、ダイシングされた第3発光ダイオードチップ50Bを有する第3チップ基板を、第3保持部材30Bの第3突出部36Bに接触させることで、複数の第3発光ダイオードチップ50Bを第3保持部材30Bに保持させて、第3転写部材20Bを製造することができる。
次に、保持部材30に第1転写部材20Rから第1発光ダイオードチップ50Rを保持部材30に転写する方法について、図21乃至図23を参照しながら説明する。
まず、図21に示すように、保持部材30の突出保持部35が形成された側の面と、第1転写部材20Rの第1発光ダイオードチップ50Rが保持された側の面と、を対面させる。その後、保持部材30と第1転写部材20Rとの位置決めを行う。位置決めは、例えば保持部材30が有する位置決め手段と、第1転写部材20Rが有する位置決め手段と、に基づいて行われる。具体的な一例として、位置決めは、保持部材30の基材31が有する位置決めマークM2と、第1転写部材20Rの第1基材31Rが有する位置決めマークM3とを一致させることで、行われる。位置決めマークM2,M3が一致していることは、例えば第1転写部材20Rの第1発光ダイオードチップ50Rが保持された面とは逆側に配置されたカメラ82によって、確認することができる。第1基材31Rが透明であるため、第1転写部材20Rの第1発光ダイオードチップ50Rが保持された面とは逆側から、第1基材31Rを介して、位置決めマークM2,M3を確認することができる。
なお、保持部材30と第1転写部材20Rとの位置決めに用いられる位置決め手段は、第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとの位置決めに用いられた第1基材31Rが有する位置決めマークM3と同一であってもよいし、位置決めマークM3とは異なる位置決め手段であってもよい。
次に、図22に示すように、第1転写部材20Rを保持部材30に接触させる。保持部材30と第1転写部材20Rとが位置決めされているため、保持部材30の突出保持部35が、第1転写部材20Rの第1発光ダイオードチップ50Rと接触する。したがって、第1発光ダイオードチップ50Rが保持部材30の突出保持部35の先端に設けられた粘着層37に接触する。第1粘着層37Rの粘着性が低下させられているため、保持部材30の突出保持部35が第1発光ダイオードチップ50Rを容易に保持することができる。すなわち、第1発光ダイオードチップ50Rが第1転写部材20Rから保持部材30に容易に転写される。
ここで、突出部36及び第1突出部36Rが柔軟性を有しているため、具体的には突出部36及び第1突出部36Rのヤング率が10GPa以下、より好ましくは5GPa以下であるため、第1転写部材20Rが保持部材30に接触すると、保持部材30の突出部36及び第1転写部材20Rの第1突出部36Rが突出部36と第1突出部36Rとの押圧面に垂直な方向に変形し得る。このため、第1転写部材20Rを保持部材30に接触させる圧力は、各突出部36及び各第1突出部36Rに均一にかかる。言い換えると、第1突出保持部35Rの一部に保持された第1発光ダイオードチップ50Rが高い圧力で突出保持部35に接触することを回避することができる。突出保持部35の一部が高い接触圧力で第1発光ダイオードチップ50Rと接触すると、当該突出保持部35と第1発光ダイオードチップ50Rとの粘着力が、他の突出保持部35と他の第1発光ダイオードチップ50Rとの粘着力と異なるようになり、製造される転写部材20の取り扱いに不具合が生じたり、高い接触圧力によって第1発光ダイオードチップ50Rが破壊されたりし得る。このため、突出保持部35の一部が高い圧力で第1突出保持部35Rと接触することは、回避されていることが好ましい。
その後、図23に示すように、第1保持部材30Rを保持部材30から離間させて、第1保持部材30Rを除去する。以上の工程によって、第1転写部材20Rの第1保持部材30Rが保持する複数の第1発光ダイオードチップ50Rが、保持部材30に一括で転写、すなわちまとめて転写される。
以上の工程により、第1発光ダイオードチップ50Rが保持部材30に一括で転写される。この工程と同様の工程によって、第2発光ダイオードチップ50Gを保持する第2転写部材20Gから第2発光ダイオードチップ50Gが保持部材30に一括で転写され、第3発光ダイオードチップ50Bを保持する第3転写部材20Bから第3発光ダイオードチップ50Bが保持部材30に一括で転写される。すなわち、図5に示すような保持部材30に3種のマイクロ発光ダイオードチップ50が保持された転写部材20が製造される。
なお、第1保持部材30Rの基材31から第1突出部36Rが突出しているため、第1転写部材20Rを用いて第1発光ダイオードチップ50Rを保持部材30に一括で転写した後に、第2転写部材20Gを用いて第2発光ダイオードチップ50Gを保持部材30に転写する場合でも、第2発光ダイオードチップ50Gの転写は、保持部材30に既に転写されている第1発光ダイオードチップ50Rによって阻害されにくい。
次に、転写部材20を用いて回路基板11にマイクロ発光ダイオードチップ50を配置する方法、すなわち発光基板10の製造方法について、図24乃至図26を参照しつつ説明する。
まず、図24に示すように、回路基板11の回路13が形成された側の面と、転写部材20のマイクロ発光ダイオードチップ50が保持された側の面と、を対面させる。その後、回路基板11と転写部材20との位置決めを行う。位置決めは、例えば回路基板11が有する位置決め手段と、転写部材20が有する位置決め手段と、に基づいて行われる。具体的な一例として、位置決めは、回路基板11が有する位置決めマークM1と、転写部材20の基材31が有する位置決めマークM2とを一致させることで、行われる。位置決めマークM1,M2が一致していることは、転写部材20のマイクロ発光ダイオードチップ50が保持された面とは逆側に配置されたカメラ83によって、確認することができる。基材31が透明であるため、転写部材20のマイクロ発光ダイオードチップ50が保持された面とは逆側から、基材31を介して、位置決めマークM1,M2を確認することができる。
なお、回路基板11と転写部材20との位置決めに用いられる位置決め手段は、第1乃至第3転写部材20R,20G,20Bと保持部材30との位置決めに用いられた位置決めマークM2と同一であってもよいし、この位置決めマークM2とは異なる位置決め手段であってもよい。
次に、図25に示すように、転写部材20を回路基板11に接触させる。回路基板11と転写部材20とが位置決めされているため、回路基板11の回路13が設けられた位置にマイクロ発光ダイオードチップ50を接触させることで、回路基板11の回路13にマイクロ発光ダイオードチップ50を電気的に接続させることができる。回路基板11のマイクロ発光ダイオードチップ50が配置される位置には、マイクロ発光ダイオードチップ50を回路基板11に接着するための異方性導電性粘着層15が形成されている。
ここで、突出部36が柔軟性を有しているため、具体的には突出部36のヤング率が10GPa以下、より好ましくは5GPa以下であるため、転写部材20を回路基板11に押圧すると、保持部材30の突出部36が回路基板11と突出部36との押圧面に垂直な方向に変形し得る。このため、転写部材20を回路基板11に押圧する圧力は、回路基板11に押圧されている各突出保持部35に均一にかかる。言い換えると、突出保持部35の一部に保持されたマイクロ発光ダイオードチップ50が高い圧力で回路基板11に押圧されることを回避することができる。突出保持部35の一部に保持されたマイクロ発光ダイオードチップ50が高い圧力で回路基板11に押圧されると、高い圧力によってマイクロ発光ダイオードチップ50が破壊されたりし得る。このため、突出保持部35の一部に保持されたマイクロ発光ダイオードチップ50が高い圧力で回路基板11に押圧されることは、回避されていることが好ましい。
回路13にマイクロ発光ダイオードチップ50が接触した状態で、回路基板11を加熱して、異方性導電性粘着層15に熱を伝達させる。異方性導電性粘着層15に熱が加わることで、異方性導電性粘着層15が硬化して、回路基板11とマイクロ発光ダイオードチップ50とが接着される。また、好ましくは、転写部材20を回路基板11に押圧している状態で、回路基板11を加熱する。回路基板11上に設けられた異方性導電性粘着層15によれば、押圧方向に導電性を発現することができる。したがって、マイクロ発光ダイオードチップ50の各電極51を、押圧方向に対向する回路13と異方性導電性粘着層15を介して電気的に接続することができる。このため、マイクロ発光ダイオードチップ50と回路13とを、容易且つ確実に電気的に接続することができる。
また、転写部材20を回路基板11に押圧している状態で、粘着層37の粘着性を低下させる。すなわち、転写部材20の粘着層37を加熱する、冷却する又は転写部材20の粘着層37に紫外線を照射する。なお、加熱により粘着層37の粘着性を低下させる場合、上述した異方性導電性粘着層15を加熱する際の熱を利用してもよい。粘着層37の粘着性を低下させることで、マイクロ発光ダイオードチップ50を粘着層37から容易に剥離させることができる。
その後、図26に示すように、保持部材30を回路基板11から離間させて、保持部材30を除去する。以上の工程によって、転写部材20の保持部材30が保持する複数のマイクロ発光ダイオードチップ50が、回路基板11の回路13に電気的に接続するようにして、転写部材20の保持部材30から回路基板11に一括で転写、すなわちまとめて転写される。
転写部材20は、複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50、図示された例では複数の第1発光ダイオードチップ50R、複数の第2発光ダイオードチップ50G及び複数の第3発光ダイオードチップ50Bを保持している。複数の第1発光ダイオードチップ50R、複数の第2発光ダイオードチップ50G及び複数の第3発光ダイオードチップ50Bが、転写部材20によって回路基板11に一括で転写される。このため、異方性導電性粘着層15を加熱する工程や、粘着層37の粘着性を低下させる工程を、1回のみ実施することで、発光基板10を製造することができる。
上述したように、特許文献1の粘着スタンプは、発光基板の製造工程において、ウエハから回路基板へのピックアンドプレイス工程に繰り返し使用されることで、粘着力が低下してしまうため、マイクロ発光ダイオードチップを回路基板に配置して発光基板を製造する生産性を高めにくい。一方、本実施の形態の第1保持部材30Rには、ウエハ自体又はウエハから第1発光ダイオードチップ50Rを仮転写した基板である第1チップ基板40Rから、第1保持部材30Rの複数の領域に、第1発光ダイオードチップ50Rを保持させることができる。第1保持部材30Rが第1発光ダイオードチップ50Rを保持した第1転写部材20Rによって、複数の第1発光ダイオードチップ50Rを一括で保持部材30に転写することができる。同様の工程により、第2転写部材20Gによって複数の第2発光ダイオードチップ50Gを保持部材30に転写することができ、第3転写部材20Bによって複数の第3発光ダイオードチップ50Bを保持部材30に転写することができる。そして、保持部材30に複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50を保持させた転写部材20を回路基板11に押圧することで、回路基板11に複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50を一括で転写することができる。このように、発光基板10の製造工程において、第1保持部材30Rの第1粘着層37Rを介した第1発光ダイオードチップ50Rの保持及び剥離や、保持部材30の粘着層37を介したマイクロ発光ダイオードチップ50の保持及び剥離は、それぞれ1回のみ行われる。このため、粘着層の粘着力が発光基板の製造中に低下することにはならないため、高い生産性で発光基板10を製造することができる。さらには、転写部材20によって回路基板11に複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50を一括で転写することができるため、転写部材20を用いることで発光基板10を簡易に製造することができる。すなわち、発光基板10の生産性を高めることができる。
また、特許文献1の粘着スタンプを用いてピックアンドプレイス工程を繰り返すことは、粘着スタンプをウエハと回路基板との間で往復させることになるため、発光基板の生産に時間がかかり、生産性が低くなってしまう。一方、本実施の形態の転写部材20は、第1乃至第3チップ基板40R,40G,40Bに対して第1乃至第3保持部材30R,30G,30Bをそれぞれ相対移動させることによって第1乃至第3保持部材30R,30G,30Bに第1乃至第3発光ダイオードチップ50R,50G,50Bを保持させ、各発光ダイオードチップを保持した第1乃至第3転写部材20R,20G,20Bから保持部材30に各発光ダイオードチップを転写することで、製造される。そして、マイクロ発光ダイオードチップ50を保持した転写部材20を回路基板11に押圧することで、発光基板10を製造することができる。第1乃至第3チップ基板40R,40G,40Bに対する第1乃至第3保持部材30R,30G,30Bの相対移動は、粘着スタンプのウエハと回路基板との間の往復に比べて微小である。したがって、本実施の形態の転写部材20の製造方法及び発光基板10の製造方法によれば、発光基板10を製造する時間を短くすることができる。すなわち、高い生産性で発光基板10を製造することができる。
さらに、本実施の形態の第1保持部材30Rにおいて、第1基材31Rは、位置決めマークM3を有している。この位置決めマークM3とチップ基板40が有する位置決めマークM4とによって、第1保持部材30Rへ第1発光ダイオードチップ50Rを高精度で保持させることができる。また、位置決めマークM3と保持部材30の基材31が有する位置決めマークM2とによって、第1転写部材20Rから保持部材30へ第1発光ダイオードチップ50Rを高精度で転写することができる。さらに、位置決めマークM2と回路基板11が有する位置決めマークM1とによって、転写部材20から回路基板11へマイクロ発光ダイオードチップ50を高精度で転写することができる。すなわち、高い生産性で発光基板10を製造することができる。
また、本実施の形態では、第1保持部材30Rの第1突出保持部35Rの配列のピッチp1x、p1yが第1チップ基板40Rの第1発光ダイオードチップ50Rの配列のピッチp2x、p2yの整数倍となっている。このため、第1チップ基板40Rと第1保持部材30Rとが位置決めされることで、第1保持部材30Rの各第1突出保持部35Rに1つの第1発光ダイオードチップ50Rを高精度で配置して、第1転写部材20Rを製造することができる。この第1転写部材20Rを用いることで、高い生産性で転写部材20を製造することができる。
さらに、本実施の形態の第1保持部材30Rにおいて、第1突出部36Rのヤング率が10GPa以下、より好ましくは5GPa以下である。第1突出部36Rがこのような柔軟性を有しているため、第1転写部材20Rの製造工程において第1チップ基板40Rが第1突出保持部35Rに接触する際、第1突出保持部35Rの一部が高い接触圧力で第1発光ダイオードチップ50Rと接触してしまい、第1発光ダイオードチップ50Rが破壊されることを回避することができる。また、本実施の形態の保持部材30において、突出部36のヤング率が10GPa以下、より好ましくは5GPa以下である。突出部36がこのような柔軟性を有しているため、発光基板10の製造工程において転写部材20を回路基板11に押圧する際、突出保持部35の一部が高い圧力でマイクロ発光ダイオードチップ50に押圧されてしまい、マイクロ発光ダイオードチップ50が破壊されることを回避することができる。すなわち、高い生産性で転写部材20及び発光基板10を製造することができる。
ところで、上述したように、第1乃至第3転写部材20R,20G,20Bから直接回路基板11にマイクロ発光ダイオードチップ50を転写する場合、各転写部材から回路基板11へのマイクロ発光ダイオードチップ50の転写工程を、マイクロ発光ダイオードチップ50の種類ごとに3回行う必要がある。転写工程ごとに回路基板11上に設けられたすべての異方性導電性粘着層15を硬化させることになるため、3種のマイクロ発光ダイオードチップのすべてを回路基板に強固に固定することが困難である。
一方、本実施の形態の転写部材20では、保持部材30が複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50を保持している。このため、転写部材20から回路基板11に複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50を一括で転写することができる。言い換えると、転写部材20を用いることで、複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50を1回で転写することができる。したがって、異方性導電性粘着層15を硬化させる転写工程を1回のみとすることができる。すべての種類のマイクロ発光ダイオードチップ50が異方性導電性粘着層15に接着された状態で異方性導電性粘着層15が硬化されるため、本実施の形態の転写部材20を用いることで、複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50のすべてを回路基板11に強固に固定することが可能となっている。
また、各突出部36は、1つのマイクロ発光ダイオードチップ50のみを有している。1つのマイクロ発光ダイオードチップ50のみを有するよう、各突出部36の平面視における大きさは、小さくなっている。このように、突出部36が細くなっているため、突出部36は、柔軟性を有しやすくなっている。したがって、突出部36に保持されたマイクロ発光ダイオードチップ50が破壊されることを容易に回避することができる。すなわち、高い生産性で転写部材20及び発光基板10を製造することができる。
さらに、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出部36、第2発光ダイオードチップ50Gを保持する突出部36、及び第3発光ダイオードチップ50Bを保持する突出部36は、それぞれ基材31の一方の面上に規則的に二次元配列されている。これらの配列の規則性は、転写部材20からマイクロ発光ダイオードチップ50を転写される回路基板11における画素の配列の規則性に対応している。すなわち、転写部材20によって、画素を形成するように回路基板11へマイクロ発光ダイオードチップ50を転写することができる。
また、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出部36に隣り合う少なくとも1つの突出部36は、第2発光ダイオードチップ50Gを保持している。転写部材20から転写した隣り合う各マイクロ発光ダイオードチップ50によって画素が形成されるよう、突出部36が設けられている。すなわち、転写部材20によって、画素を形成するように回路基板11へマイクロ発光ダイオードチップ50を転写することができる。
以上のように、本実施の形態の転写部材20は、基材31と、基材31の一方の面上に規則的に二次元配列された複数の突出部36と、突出部36の先端に設けられた粘着性を有する粘着層37と、を有する保持部材30と、保持部材30の各突出部36に粘着層37を介して保持された、第1波長の光を発光する複数の第1発光ダイオードチップ50R及び第1波長とは異なる第2波長の光を発光する複数の第2発光ダイオードチップ50Gと、を備える。このような転写部材20によれば、複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50を回路基板11に一括で転写することができる。したがって、回路基板11における複数種のマイクロ発光ダイオードチップ50の固定を1回で行うことができる。このため、複数種のマイクロ発光ダイオードチップを回路基板に強固に固定することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
例えば、突出部36は、粘着性を有していてもよい。突出部36が粘着性を有することで、突出部36の先端に設けられる粘着層37を省略することができる。したがって、粘着層37を設けるコストを削減することができる。
また、粘着層37は、突出部36の先端のみでなく、突出部36の間にも設けられていてもよい。さらには、粘着層37は、保持部材30の突出部36が形成された側の面の全体に設けられていてもよい。この場合、例えば保持部材30の突出部36が形成された側の面にコーティングすることによって、粘着層37を容易に設けることができる。
さらに、上述した実施の形態では、各突出部36は、1つのマイクロ発光ダイオードチップ50のみを保持しているが、これに限らず、図27に示すように、各突出部36は、複数のマイクロ発光ダイオードチップ50を保持していてもよい。とりわけ、図27に示されている例では、各突出部36は、第1発光ダイオードチップ50R、第2発光ダイオードチップ50G及び第3発光ダイオードチップ50Bを保持している。すなわち、各突出部36は、回路基板11における1つの画素を形成する3つのマイクロ発光ダイオードチップ50を保持している。このように1つの突出部36が1つの画素を形成する複数のマイクロ発光ダイオードチップ50を保持できるよう、各突出部36は、平面視において発光基板10における1つの画素より大きくなっている。突出部36が十分に大きくなっていることで、各突出部36は、複数のマイクロ発光ダイオードチップ50を安定して保持することができる。
また、上述した実施の形態では、1つの第1発光ダイオードチップ50Rと、1つの第2発光ダイオードチップ50Gと、1つの第3発光ダイオードチップ50Bと、によって1つの画素が形成されている。しかしながら、任意の数の第1発光ダイオードチップ50R、第2発光ダイオードチップ50G及び第3発光ダイオードチップ50Bによって、1つの画素が形成されていてもよい。あるいは、1つの画素が、2種類のマイクロ発光ダイオードチップ50から形成されていてもよい。例えば、1つの画素は、1つの第1発光ダイオードチップ50Rと、複数の第2発光ダイオードチップ50Gと、によって形成されていてもよい。この場合、第2発光ダイオードチップ50Gを保持する突出部36の数は、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出部36の数より多くなっている。図28に示す例では、第2発光ダイオードチップ50Gを保持する突出部36の数は、第1発光ダイオードチップ50Rを保持する突出部36の数の2倍になっている。
さらに、上述したような、1つの画素が1つの第1発光ダイオードチップ50Rと複数の第2発光ダイオードチップ50Gとによって形成される場合でも、図29に示すように、各突出部36は、1つの画素を形成する複数のマイクロ発光ダイオードチップ50を保持していてもよい。
なお、1つの画素が1つの第1発光ダイオードチップ50Rと複数の第2発光ダイオードチップ50Gとによって形成される場合、図5、図28及び図29に示した例では、各マイクロ発光ダイオードチップ50が1つの方向(第1方向d1)に沿って並んでいるが、これに限らず、1つの画素を形成するマイクロ発光ダイオードチップ50は、2次元配列されるように配置されていてもよい。すなわち、一群の突出保持部34における各マイクロ発光ダイオードチップ50を保持する突出部36は、2次元配列されていてもよい。
上述した発光基板10は、表示装置1以外にも、例えば照明装置に用いられてもよい。
1 表示装置
5 表示面
7 拡散層
10 発光基板
11 回路基板
13 回路
15 異方性導電性粘着層
20 転写部材
30 保持部材
31 基材
34 一群の突出保持部
35 突出保持部
36 突出部
37 粘着層
20R 第1転写部材
30R 第1保持部材
35R 第1突出保持部
36R 第1突出部
37R 第1粘着層
20G 第2転写部材
30G 第2保持部材
35G 第2突出保持部
36G 第2突出部
37G 第2粘着層
20B 第3転写部材
30B 第3保持部材
35B 第3突出保持部
36B 第3突出部
37B 第3粘着層
40R 第1チップ基板
50 マイクロ発光ダイオードチップ
50R 第1発光ダイオードチップ
50G 第2発光ダイオードチップ
50B 第3発光ダイオードチップ
51 電極
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域
M1,M2,M3,M4 位置決めマーク
P1x、P1y、P2x、P2y ピッチ

Claims (12)

  1. 基材と、前記基材の一方の面上に規則的に二次元配列された複数の突出部と、前記突出部の先端に設けられた粘着性を有する粘着層と、を有する保持部材と、
    前記保持部材の各突出部に前記粘着層を介して保持された、第1波長の光を発光する複数の第1発光ダイオードチップ及び前記第1波長とは異なる第2波長の光を発光する複数の第2発光ダイオードチップと、を備える、転写部材。
  2. 各突出部は、前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップのいずれか1つのみを保持している、請求項1に記載の転写部材。
  3. 前記第1発光ダイオードチップを保持する前記突出部は、前記基材の一方の面上に規則的に二次元配列されており、
    前記第2発光ダイオードチップを保持する前記突出部は、前記基材の一方の面上に規則的に二次元配列されている、請求項2に記載の転写部材。
  4. 前記第1発光ダイオードチップを保持する前記突出部に隣り合う少なくとも1つの前記突出部は、前記第2発光ダイオードチップを保持する、請求項2または3に記載の転写部材。
  5. 前記第2発光ダイオードチップを保持する前記突出部の数は、前記第1発光ダイオードチップを保持する前記突出部の数より多い、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の転写部材。
  6. 各突出部は、前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップの両方を保持している、請求項1に記載の転写部材。
  7. 各突出部は、1つの前記第1発光ダイオードチップ及び複数の前記第2発光ダイオードチップを保持している、請求項1に記載の転写部材。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の転写部材の製造方法であって、
    ダイシングされた第1波長の光を発光する第1発光ダイオードチップを有する第1チップ基板を、第1保持部材の第1突出部に接触させて、複数の前記第1発光ダイオードチップを前記第1保持部材に保持させる工程と、
    ダイシングされた前記第1波長とは異なる第2波長の光を発光する第2発光ダイオードチップを有する第2チップ基板を、第2保持部材の第2突出部に接触させて、複数の前記第2発光ダイオードチップを前記第2保持部材に保持させる工程と、
    前記第1保持部材に保持された複数の前記第1発光ダイオードチップを前記保持部材の前記突出部に転写する工程と、
    前記第2保持部材に保持された複数の前記第2発光ダイオードチップを前記保持部材の前記突出部に転写する工程と、を備える、転写部材の製造方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の転写部材の前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップが回路基板の回路に電気的に接続するように、複数の前記第1発光ダイオードチップ及び複数の前記第2発光ダイオードチップを前記転写部材の前記保持部材から前記回路基板に一括で転写する工程を備える、発光基板の製造方法。
  10. 前記転写部材から前記回路基板に前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを転写する工程は、
    前記回路基板を加熱して、前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを前記回路に電気的に接続させる工程と、
    前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを前記粘着層から剥離させる工程と、を含む、請求項9に記載の発光基板の製造方法。
  11. 前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを前記回路に電気的に接続させる工程は、前記転写部材を前記回路基板に押圧した状態で、前記回路基板を加熱する工程を含む、請求項10に記載の発光基板の製造方法。
  12. 前記第1発光ダイオードチップ及び前記第2発光ダイオードチップを前記粘着層から剥離させる工程は、前記転写部材を加熱する工程、前記転写部材を冷却する工程、または前記転写部材に紫外線照射する工程のいずれかを含む、請求項10または11に記載の発光基板の製造方法。
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