JP2020193846A5 - - Google Patents

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本発明の実施形態に係る感知装置の縦断側面図である。 前記感知装置の一部を拡大した縦断側面図である。 前記感知装置におけるセンサモジュールの着脱を示す説明図である。 前記感知装置が設けられた感知システムの縦断側面図である。
水晶振動子4を発振させるための回路基板3は、ベース部2の内部に収納される。この感知装置1は、ペルチェ素子部6によって、水晶振動子4の温度を例えば-80℃~125℃の範囲内で変更できるように構成されている。ベース部2は水晶振動子4の発振周波数を感知装置1の外部装置へ取り出すと共に、ペルチェ素子部6が水晶振動子4を冷却するにあたり発生する熱を排熱するための冷却部71に接続できるように構成されている。
本例のペルチェ素子部6は、各々角型に構成された2つのペルチェ素子63、64を備え、ペルチェ素子63の下面及びペルチェ素子64の上面が、高熱伝導性接着剤などを介して互いに密着固定された上下に2段の構成となっている。ペルチェ素子63、64は、その上面及び下面のうちの一方の面が放熱面(加熱面)、他方の面が冷却面であり、ペルチェ素子63、64へ供給される電流の方向が切り替えられることによって放熱面と冷却面とが互いに切り替えられて、センサ部5の冷却と加熱とを行うことができる。センサ部5を冷却する際にはペルチェ素子63、64共にその上面が冷却面となり、その下面が放熱面となる。センサ部5を加熱する際にはペルチェ素子63、64共にその上面が放熱面となり、その下面が冷却面となる。また、下段側のペルチェ素子64の上面は、上段側のペルチェ素子63の下面よりも大きく形成されており、当該ペルチェ素子64の上面の中央部にペルチェ素子63の下面が配置される。ペルチェ素子部6は、本実施の形態の熱電素子部に相当する。
上記の構成を備えるセンサモジュール100の着脱について図3を参照して説明する。なお図3は、図2の感知装置1を上下方向に伸びる鉛直軸周りに90°回転させた状態を示している。センサモジュール100をベース部2に固定するにあたっては、ベース部2の上面にグラファイトシートなどの熱伝導シート8が配置される。さらに図3(a)に示すように熱伝導シート8の上面にセンサモジュール100の下面(支持板10の下面)が載置され、孔部12がベース部2に形成されたネジ孔2aに揃うように配置される。この時支持板10に形成されたスリット11がベース部2の長穴20に揃う。図3では、ピン53を取り外した状態で示しているが、ピン53をセンサモジュール100に取り付けた状態、あるいは下端をソケット33に挿入した状態であってもよい。
さらにセンサモジュール100は、各孔部12に上面側からネジ部材24が挿入されてベース部2に固定される。その後ピン53がセンサモジュール100に取り付けられると共に、既述のようにピン53の下方側がソケット33に挿入される。これにより励振電極41、43及び温度検出部52と、回路基板3側とが電気的に接続される。
そして、ベース部2及びセンサモジュール100の上面側からカバー9を取り付け、後述の感知システム内に設置することにより、感知装置1が使用可能な状態となる。
一方、センサモジュール100を交換する場合には、例えばピン53を取り外し、続いて各ネジ部材24を取り外すことで、センサモジュール100をベース部2から取り外すことができる。なおネジ部材24の着脱を容易にするために、センサ部5の面積の小型化や、センサ部における孔部12の上方に貫通孔や切り欠きを設けるといった構成としてもよい。
図4は、感知装置1を用いた感知システムを示している。感知システムは、真空容器70を備え、真空容器70は、その側面のうちの一面が感知装置1を冷却するための冷却部71として構成されている。そして感知装置1は、図4に示すように真空容器70内において、冷却部71にベース部2が固定され、開口部61が水平方向を向くように取り付けられる。冷却部71は例えば冷媒が流通する流路71aを備えたチラーにより構成され、凹部72及び凹部72の開口縁部を冷却できるように構成されている。これにより感知装置1は、ベース部2を介して、その全体が冷却される。このように冷却部71の熱は、ベース部2を介して、ペルチェ素子部6に熱伝導されることから、ベース部2は、ペルチェ素子部6に対する給排熱を行うと言える。なおベース部2は、ペルチェ素子部6に対して熱と排熱との一方を行う構成でも良い。
そのため感知装置1を組み立てるときのセンサ部5の支柱への締め付け具合によりペルチェ素子部6と、センサ部5との密着性に差が生じ、個々の感知システム間のセンサ部5とペルチェ素子部6との密着性の差による水晶振動子4の冷却性能の差が生じることがあった。

Claims (7)

  1. 気体である被感知物質を圧電振動子に吸着させ、当該圧電振動子の温度を変化させて被感知物質を脱離させ、圧電振動子の発振周波数の変化と前記温度との関係に基づいて、被感知物質を感知する感知装置において、
    前記圧電振動子を保持した基板と、
    前記基板と接する位置に設けられ、前記圧電振動子の温度を変化させるための熱電素子部と、
    前記基板と接する位置とは反対側から前記熱電素子部を支持する支持板と、
    前記熱電素子部を支持する面とは反対側の面と接触するように前記支持板が固定され、前記支持板を介して前記熱電素子部に対する給熱と排熱との少なくとも一方を行うためのベース部と、を備え、
    前記基板と熱電素子部と支持板とが一体化され、前記ベース部から着脱自在な感知モジュール部を構成していることを特徴とする感知装置
  2. 前記ベース部には、圧電振動子を発振させるための発振回路を収容した収容空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の感知装置。
  3. 前記圧電振動子と接続された電極、及び前記発振回路に接続された電極の間に着脱自在に設けられ、前記圧電振動子と、前記発振回路と、の電気的な接続、非接続を切り替える導電部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の感知装置。
  4. 前記ベース部は、当該ベース部の冷却、加熱の少なくとも一方を行うための冷却/加熱部に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の感知装置。
  5. 前記基板と、前記熱電素子と、は、金属ナノ粒子を介して互いに接続され、前記熱電素子と、前記支持板と、は、金属ナノ粒子を介して互いに接続されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の感知装置。
  6. 前記ベース部と、前記支持板と、の間に熱伝導シートが設けられたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の感知装置。
  7. 前記基板及び前記熱電素子の接続部分と、前記熱電素子及び前記支持板の接続部分と、は、各々一方を他方に嵌合させて位置決めがされる嵌合構造であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の感知装置。
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