JP2020193427A - フットカバーおよびフットカバーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】踵部の接着部材による履き心地の低下、および伸縮性の低下を抑制するフットカバーを提供する。【解決手段】フットカバー(1)は、足(F)の足裏(10)を覆う足底部(2)と、足(F)の爪先(11)、踵(12)、および爪先(11)から踵(12)にわたる足(F)の両側(13)を覆う側面部(3)とを備え、側面部(3)は、履き口部(3b)を有する継ぎ目のない環状の伸縮性生地からなり、足底部(2)と側面部(3)とは、縫製を除く接合方法で接合される。【選択図】図1

Description

本発明は、フットカバーに関し、より詳細には、縫製以外の方法で接合されるフットカバーに関する。
近年、素足に直接履いているように、パンプスやスニーカー等の靴を履くことが、広く一般に行われている。素足に直接靴を履いた場合、汗等によって靴の中が蒸れるため、フットカバーを履くことが多くなっている。しかし、フットカバーに縫製(縫い目)部分があると、パンプス等に圧迫されて、縫製部分が肌に食い込んだり、縫製部分が肌にあたって履き心地が低下する。
そこで、縫製部分を有さないフットカバーが提案されている。例えば、下記の特許文献1および特許文献2には、編地を接着テープで接合することによって、縫製部分のない立体的な形状に形成されるフットカバーが開示されている。特許文献1では、側辺部、踵部、および爪先部を形成する第1の伸縮性編地と、足底部を形成する第2の伸縮性編地とを接着テープ等の接着部材で接合することにより、フットカバーを、縫い目部分のない立体的な形状に形成している。また、特許文献2では、1枚の伸縮性編地を接着テープで接合することによって、フットカバーを、縫製部分のない立体的な形状に形成している。
特開2018−95996号公報(2018年06月21日公開) 特開2017−14669号公報(2017年01月19日公開)
しかしながら、特許文献1および2の技術は、フットカバーが脱げ易い踵部(踵後部)に、接着テープを貼る構成となっている。フットカバーは、通常、履いた際に目立たないように、足を覆う部分の面積が小さく形成されることが多いため、脱げ易い構造となっている。フットカバーが脱げる際は、まず踵部からフットカバーが外れてしまい、踵部に追随するように、足底部や側面部の踵寄りの部分も一緒に脱げてしまう場合が多い。このように、フットカバーが脱げ易い踵部(踵後部)に接着テープを貼ると、生地の伸縮性が損なわれ、履き位置がずれて余計に脱げ易くなるという問題が生じる。さらに、踵部は、生地が強く足に圧着する部分であるため、踵部(踵後部)に接着テープを貼ると、履き心地が低下してしまうという問題も生じる。
本発明の一態様は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、履き心地の低下、およびずれ・脱げを抑制するフットカバーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るフットカバーは、足の足裏を覆う足底部と、前記足の爪先、踵、および前記爪先から前記踵にわたる前記足の両側を覆う側面部と、を備え、前記側面部は、履き口となる開口部を有する環状の伸縮性生地からなり、前記足底部と前記側面部とは、縫製を除く接合方法で接合されており、前記側面部は、継ぎ目のない前記環状の伸縮性生地からなるか、または、前記踵の後端に対応する踵後部を除く位置に継ぎ目があり、該継ぎ目において伸縮性生地同士が縫製を除く接合方法で接合された前記環状の伸縮性生地からなる構成である。
前記の構成によれば、側面部が、継ぎ目のない環状の伸縮性生地か、または、踵後部を除く位置で無縫製接合された環状の伸縮性生地からなるため、履き心地の低下、およびずれ・脱げを抑制するフットカバーを提供することができる。
また、本発明の一態様に係るフットカバーでは、前記環状の伸縮性生地が略平面的な形状であってもよい。
前記の構成によれば、側面部をなす環状の伸縮性生地が略平面的な形状であるため、非着用時におけるフットカバー全体の高さを抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るフットカバーでは、側面視において前記フットカバー全体が略平面的な形状となるように、前記足底部と前記側面部とが接合されてもよい。
前記の構成によれば、フットカバー全体が略平面的な形状であるため、フットカバーを型紙に装着して包装する際に、皺や折り目がつかず、製品の形状を損なわずに売り場等に陳列することができる。また、嵩張らないため保管の場所を取らず、効率的に輸送することができる。
また、本発明の一態様に係るフットカバーでは、前記足底部は、前記足に接する内側生地と、前記内側生地を覆う外側生地とを含んでもよい。
前記の構成によれば、足底部が二重構造であるため、前記足底部の強度を向上することができる。
また、本発明の一態様に係るフットカバーでは、前記内側生地と前記外側生地とは、異なる素材からなってもよい。
前記の構成によれば、例えば、肌に接する内側生地を通気性の良い天然繊維、外側生地を強度のある合成繊維とすることにより、履き心地と強度とを両立することができる。
また、本発明の一態様に係るフットカバーでは、前記足底部と前記側面部との接合部分が、前記足の足裏側に位置していてもよい。
前記の構成によれば、接合部分が前記足の足裏側に位置しており、接合部分の圧着を感じやすい足の爪先に位置しないため、履き心地が向上する。
また、本発明の一態様に係るフットカバーでは、前記足底部の外周部分と前記側面部の外周部分とを無縫製接合する接合部材を、さらに備えていてもよい。
前記の構成によれば、例えば、接着テープ等の接合部材によって、足底部の外周部分と側面部の外周部分とを接合するため、接合部分の強度を向上させることができる。
また、本発明の一態様に係るフットカバーでは、前記足底部と前記側面部とは、互いに重なり合うことなく、前記接合部材によって接合されてもよい。
前記の構成によれば、接合部分において、足底部と側面部とは互いに重なり合わないため、接合部分の厚みを薄くすることができ、履き心地が向上する。
また、本発明の一態様に係るフットカバーでは、前記伸縮性生地は、フリーカット生地からなってもよい。
前記の構成によれば、履き口である開口部のほつれ等を防止するために、開口部の周縁部を折返し処理することや、開口部の周縁に沿って伸縮性細幅生地を取り付ける必要がないため、履き心地が向上する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るフットカバーの製造方法は、足の足裏を覆う足底部を形成する足底部形成工程と、前記足の爪先、踵、および前記爪先から前記踵にわたる前記足の両側を覆う側面部を形成する側面部形成工程と、前記足底部と前記側面部とを、縫製を除く接合方法で接合する接合工程と、を含み、前記側面部形成工程にて、伸縮性生地を裁断して、履き口となる開口部を有する、略平面的かつ継ぎ目のない環状の前記側面部を形成するか、または、伸縮性生地同士を縫製を除く接合方法で接合して、履き口となる開口部を有する、略平面的かつ前記踵の後端に対応する踵後部を除く位置に継ぎ目のある環状の前記側面部を形成する方法である。
前記の方法によれば、側面部形成工程にて、略平面的かつ継ぎ目のない環状の側面部を形成するか、または、略平面的かつ踵後部に継ぎ目のない環状の側面部を形成する。そのため、履き心地の低下、および伸縮性の低下を抑制するフットカバーを製造することができる。
また、本発明の一態様に係るフットカバーの製造方法では、前記接合工程にて、前記足底部と前記側面部とが互いに重なり合わないように、前記足底部と前記側面部とを帯状の接合部材によって接合してもよい。
前記の方法によれば、足底部と側面部とは互いに重なり合わないように帯状の接合部材によって接合されるため、接合部分の厚みを薄くすることができ、履き心地が向上する。
また、本発明の一態様に係るフットカバーの製造方法では、前記接合工程にて、前記足底部の外周部分と前記側面部の外周部分とが互いに重なり合うように、前記足底部と前記側面部とを、熱融着によって接合してもよい。
前記の方法によれば、熱融着によって、別部材を用いることなく足底部と側面部とを容易に接合することができる。
また、本発明の一態様に係るフットカバーの製造方法では、前記接合工程にて、前記足底部の外周部分と前記側面部の外周部分とが互いに重なり合うように、前記足底部と前記側面部とを、接着剤によって接合してもよい。
前記の方法によれば、接着剤によって足底部と側面部とを容易に接合することができる。
本発明の一態様によれば、履き心地の低下、およびずれ・脱げを抑制するフットカバーを提供することができる。
本発明の実施形態1に係るフットカバーを足に着用した状態を示す斜視図である。 上記フットカバーの平面図である。 図2に示すフットカバーの底面図である。 図2に示すフットカバーの正面図である。 図2に示すフットカバーの左側面図である。 図2に示すフットカバーを裏返して接合部材を露出させた図である。 図2に示すA−A線で切断した端面図である。 本発明の実施形態2に係るフットカバーの平面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態について、図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態では、左右を履き違えることがないように、左右共用で使用できるフットカバー1の例について説明する。ただし、これに限らす、左足用および右足用を備えるものであってもよい。また、例えば、フットカバー1は、足袋形状のもの、5本指形状のものであってもよい。
(フットカバーの概要)
図1は、本発明の実施形態に係るフットカバー1を足Fに着用した状態を示す斜視図である。図1に示すように、フットカバー1は、足Fの足裏10を覆う足底部2と、足Fの爪先11、踵12、および爪先11から踵12にわたる両側13を覆う側面部3とを備えている。このフットカバー1は、足底部2および側面部3を構成する2枚の略平面的な生地の外周部分を、互いに縫製を除く接合方法(無縫製接合方法)で接合することによって形成される。ここでいう縫製とは、糸状の別材を使用して生地と生地をとじ合わせる方法全般を指すものとし、とじ合わせる方法(縫い方)や糸の種類は限定されない。
側面部3は伸縮性生地からなり、その略中央部分に、足Fを出し入れするための履き口部(履き口)3bとなる開口部が、略楕円形状にくり抜かれて形成される。履き口部3bは、足Fの甲および足首が露出するように大きく開口して設けられる。これにより、靴を履いたときに、フットカバー1全体が靴の中に隠れ、目立たないように履くことができる。
足底部2および側面部3には、例えば、後述する超音波溶着等によって、接合することができるように、ナイロンやポリエステル等の合成繊維が用いられる。また、伸縮性が高いことから、編地の方が好ましいが、織地であってもよい。
(フットカバーの構成)
次に、図2〜図6に基づいて、フットカバー1の具体的な構成を説明する。図2は本実施形態に係るフットカバー1の平面図であり、図3はフットカバー1の底面図であり、図4はフットカバー1の正面図であり、図5はフットカバー1の背面図であり、図6はフットカバー1を裏返して接合部材4を露出させた図である。
図2に示すように、側面部3は、足底部2の外周形状に対応する形状であって、足底部2よりやや大きくなるように、継ぎ目のない1枚の伸縮性生地を裁断して形成される。また、側面部3は、略中央部分をくり抜いて、履き口部3bが設けられる。これにより、側面部3は、略平面的かつ継ぎ目のない、履き口部3bを中心とした環状に形成される。
なお、側面部3は、継ぎ目のない構成には限定されない。側面部3は、踵12の後端に対応する踵後部(図8の参照符号「32a」参照)を除く位置に継ぎ目が設けられていてもよい。即ち、側面部3は、踵後部に継ぎ目がなければよい。踵後部に継ぎ目がないことにより、フットカバー1の踵部の着用感の低下を抑制することができる。本明細書において、踵12の後端とは、足Fの後端に位置する踵12(踵骨)の背面領域を指す。また、側面部3の踵後部とは、踵12の後端に対応する側面部3の踵部の後端領域であって、特に、着用時の背面視において側面部3の踵部(または踵12(踵骨)の背面)を左右に分断(略二等分)する縦線状の領域を指す。なお、側面部に継ぎ目のあるフットカバーの構成例については、後述の実施形態で説明する。
側面部3は、伸縮性生地からなるため、フットカバー1を着用した際に、足Fの立体形状に沿うことができ、フットカバー1の脱げや履き位置のずれを防止することができる。
また、履き口部3bをくり抜く形状によって、足Fの甲を覆う面積を調整することができる。履き口部3bの長手方向の長さを長くすると、いわゆる「浅履き」のフットカバー1にすることができる。一方、履き口部3bの長手方向の長さを短くすると、「深履き」のフットカバー1にすることができる。
なお、履き口部3bの踵12側の円弧3cの径を、フットカバー1の外周の踵12側の円弧3dより大きくすることによって、着用した際に、足Fの踵12の被覆面積が大きくなり、フットカバー1の脱げを防ぐことができる。
また、側面部3を、フリーカット生地(生地端の始末が不要な生地)で構成することによって、ほつれ防止のために、履き口部3bの外縁部分を折返し処理することや、履き口部3bの周縁に沿って伸縮性の細幅生地や樹脂を取り付ける必要がなくなるとともに、履き心地が向上する。
図3に示すように、足底部2は、足Fの足裏10の形状に合わせて、爪先部分2dおよび踵部分2eが、それぞれ円弧状に形成される。爪先部分2dの円弧の径は、踵部分2eの径よりやや大きく形成される。また、爪先部分2dから踵部分2eにわたる土踏まずの両側部分2fは、それぞれ円弧状に形成され、互いに接近する方向へ緩やかに凹んで形成される。なお、足底部2は、この形状に限定されず、足Fの形状に合わせて他の形状に変更可能である。
図4に示すように、フットカバー1は、側面視においてその外観形状が略平面的な形状を有する。即ち、フットカバー1は、フットカバー1全体として略平面的な形状となるように、足底部2および側面部3を構成する略平面的な2枚の生地の各外周部分2a・3aを互いに無縫製接合することによって形成される。
詳細に説明すると、側面部3は、フットカバー1を履いていない状態において、例えばフットカバー1の踵部分に、略垂直方向など平面以外の方向に立ち上がるような加工や編目編成、接合するための縫製等が施されておらず、略平面的かつ継ぎ目のない形状を有する。このような側面部3の外周部分3aに、側面部3と同様に、略平面的な形状を有する足底部2の外周部分2aを、略平面的な形状となるように接合することによって、フットカバー1を形成する。このため、フットカバー1は、図4および図5に示すように、側面視および正面視等において、全体的に略平面的な形状となる。即ち、生地および接合部材の厚さと自然に生じる皺やヨレ以外、具体的な高さを構成しない非立体的な形状であり、足底を模った陳列用の台紙を装着し台紙面に沿って生地がやや伸長したとき、フットカバー1表・裏(フットカバー1の側面部3・足底部2)ともに生地面が台紙面に密着するような形状である。
これにより、フットカバー1を台紙に装着して包装する際に、皺や折り目がつかず、製品の形状を損なわずに売り場等に陳列することができる。また、嵩張らないため保管の場所を取らず、効率的に輸送することができる。さらに、継ぎ目を接合する手順を省略することができる。
また、全体が略平面的な形状であることから、着用時に側面部3のうち踵12に対応する生地が踵形状に沿って立ち上がるため当該生地が踵12にフィットする方向へ力が働きやすく、かつ、足底部2および側面部3の各外周部分2a・3aが無縫製接合によって形成されていることから、縫製による凸部がないため踵形状にフィットしやすい。以上により踵12全体のフィット感を高めることができ、ずれ・脱げを抑制することができる。
(超音波溶着)
足底部2と側面部3とは、例えば、超音波溶着によって接合される。超音波溶着とは、接合する2枚の生地に超音波振動と加圧をかけることによって、生地の接合面に摩擦熱を発生させ、瞬時に溶融し接合する方法である。超音波溶着によって接合する生地の各接合面を、突き合わすように接合することができる。このため、接合のために2枚の生地を重ね合わせる必要がなく、凸状に突出しない略平坦な接合部分5を形成することができ、履き心地を向上することができる。
(接合部材)
図6に示すように、接合部分5は、足Fの足裏10の外縁部分近傍に位置するのが望ましいが、中心寄りにあっても良い。本実施形態では、フットカバー1の内側において、接合部分5の上に例えば接着テープ等の接合部材4がさらに貼設される。接着テープとは、アクリル系、シリコン系等の樹脂や、合成ゴム等の粘着性の材料からなり、当該接着テープを加熱融着させて、生地同士を接合する方法に用いられる。
接合部分5のラインが、接合部材4の幅方向中心と重なるように、側面部3の内側部分に、帯状の接合部材4を貼設することにより、接合部分5の強度を増加させることができる。
なお、フットカバー1を足Fに着用した状態では、側面部3が伸縮性生地からなるため、側面部3が足Fの形状に合わせて伸びる。そのため、フットカバー1を足Fにフィットさせることができる。ここで、足底部2と側面部3とを縫製接合した構成と比較すると、縫製接合した場合は、接合部分5が凸状に突出した細いライン状となる。このため、着用者が歩くと、その動きに付随して、接合部分5も動くおそれがある。接合部分5が、爪先11に圧着したり、凸状に突出した接合部分5を踏むことによって、履き心地が低下する。また、接合部分5が凸状に突出することにより、フットカバー全体を略平面的な形状に形成し難く、特に側面部3の生地が薄い場合は表面に凸状部が現れるなど陳列時の美観を損ねやすい。
これに対し、本実施形態に係るフットカバー1は、略平面的な足底部2と側面部3とを無縫製接合する。そのため、フットカバー1全体を略平面的な形状に好適に形成することができるとともに、履き心地が低下したり、脱げ易くなることを防ぐことができる。
(フットカバーの製造方法)
次に、フットカバー1の製造方法について説明する。フットカバー1の製造方法は、足底部2を形成する足底部形成工程と、側面部3を形成する側面部形成工程と、足底部2と側面部3とを無縫製接合する接合工程とを含む。
フットカバー1の製造方法では、側面部形成工程にて、所要のパターンに沿って伸縮性生地を裁断して、履き口3bとなる開口部を有する、略平面的かつ継ぎ目のない環状の側面部3を形成する。そのため、接合工程にて、足底部2および側面部3を構成する2枚の略平面的な生地の外周部分を無縫製接合することによって、履き心地の低下、および伸縮性の低下を抑制可能なフットカバー1を製造することができる。
なお、接合工程にて、足底部2と側面部3とが互いに重なり合わないように超音波溶着し、さらに足底部2と側面部3とを帯状の接合部材4によって接合してもよい。これにより、接合部分5の厚みを薄くすることができ、履き心地が向上する。
また、接合工程にて、足底部2の外周部分と側面部3の外周部分とが互いに重なり合うように、足底部2と側面部3とを、熱融着または接着剤によって接合してもよい。これにより、足底部2と側面部3とを容易に接合することができる。なお、足底部2と側面部3とを熱融着または接着剤によって接合した接合部分5に、接着テープ等の接合部材4を貼設してもよい。これにより、接合部分5の強度を増加させることができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(2重底)
図7は、図2に示すA−A線で切断した端面図である。なお、フットカバー1は、略平面的な形状に構成されているが、図7では、説明の便宜上、立体的に図示している。図7に示すように、足底部2は、足Fに接する内側生地2bと、内側生地2bを外側から覆う外側生地2cとを含むように構成してもよい。これにより、例えば、内側生地2bには、肌にやさしく通気性の良い天然繊維の生地を用い、外側生地2cには、強度があって、超音波溶着ができる合成繊維の生地を用いる等、内側生地2bと外側生地2cとで素材を変えることができる。
この場合、足底部2の外側生地2cと側面部3とは、例えば、超音波溶着によって接合される。超音波溶着によって接合された接合部分5の上から、接着テープ等の接合部材4aを貼設して補強する。さらに、その上に内側生地2bを載置し、接着テープ等の接合部材4bを貼設して、接合部材4aと内側生地2bとを接合する。
このように、超音波溶着で接合した後に、接着テープ等の接合部材4でさらに接合することによって、接合部分5を平坦にして、履き心地の低下を防止し、充分な接合の強度を保つことができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、図8を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(フットカバーの構成)
図8は、本発明の実施形態に係るフットカバー1aを示す平面図である。図8は、フットカバー1aを裏返した状態を示している。
図8に示すように、フットカバー1aは、足底部2と、側面部30とを備えている。側面部30は、第1側面部31(側面部)と第2側面部(側面部・踵部)32とを含んでいる。第1側面部31は、足Fの爪先11および両側13を覆う伸縮性生地からなっている。第2側面部32は、足Fの踵13を覆う伸縮性生地からなっている。第1側面部31と第2側面部32とは、足Fの踵13の左右両側に対応する側面部30の踵両側部において、縫製を除く接合方法で互いに接合されている。これにより、環状の伸縮性生地からなる側面部30が形成されている。
側面部30の踵両側部には、第1側面部31と第2側面部32との接合部分である継ぎ目6が設けられている。第1側面部31と第2側面部32とが継ぎ目6において接合されることによって、側面部30の略中央部分に略矩形形状の履き口部3bが形成される。フットカバー1aでは、足Fの甲を覆う側面部30の面積が上述したフットカバー1よりも大きくなっている。即ち、フットカバー1aは、履き口部3bの長手方向の長さがフットカバー1よりも小さく形成された「深履き」タイプのフットカバーである。
ここで、フットカバー1aでは、踵12の後端に対応する第2側面部32の踵後部32aに継ぎ目6がないように、踵後部32aを除く位置に継ぎ目6を設けている。即ち、着用時の背面視において第2側面部32を左右に分断(略二等分)するように第2側面部32の中央部を縦断する縦線状領域である踵後部32aを除く位置に継ぎ目6を設けている。踵後部32aを除く位置に継ぎ目6を設けることにより、圧着を感じやすい踵12の後端に継ぎ目6がないため、履き心地の低下が抑制される。そのため、フットカバー1の踵部(第2側面部32)の着用感の低下を抑制することができる。
なお、継ぎ目6は踵後部32aになければよい。したがって、踵後部32aを除く位置であれば、本実施形態のように側面部30の踵両側部に継ぎ目6を設けてもよく、該踵両側部以外の位置に継ぎ目6を設けてもよい。
(フットカバーの製造方法)
フットカバー1aの製造方法は、足底部2を形成する足底部形成工程と、側面部30を形成する側面部形成工程と、足底部2と側面部30とを無縫製接合する接合工程とを含む。これらの工程のうち、足底部形成工程および接合工程は、上述したフットカバー1の製造方法と実質的に同じであるため、説明を省略する。
側面部形成工程では、第1側面部31のパターンおよび第2側面部32のパターンに沿って伸縮性生地を裁断する。そして、裁断した第1側面部31の伸縮性生地と第2側面部32の伸縮性生地とを無縫製接合する。この時、踵後部32aを除く位置に継ぎ目6が位置するように、第1側面部31と第2側面部32とを接合する。これにより、履き口3bとなる開口部を有する、略平面的かつ踵後部32aを除く位置に継ぎ目6のある環状の側面部30を形成する。そして、接合工程にて、足底部2および側面部30を構成する2枚の略平面的な生地の外周部分を無縫製接合することによって、フットカバー1aを製造することができる。
(フットカバーの効果)
本実施形態に係るフットカバー1aは、足Fの足裏10を覆う足底部2と、足Fの爪先11、踵12、および爪先11から踵12にわたる足の両側13を覆う側面部30とを備えている。側面部30は、踵12の後端に対応する踵後部32aを除く位置に継ぎ目6があり、継ぎ目6において第1側面部31の伸縮性生地と第2側面部32の伸縮性生地とが縫製を除く接合方法で接合された環状の伸縮性生地からなる。
フットカバー1aによれば、側面部30が踵後部32aを除く位置(継ぎ目6)で接合された環状の伸縮性生地からなるため、履き心地の低下、およびずれ・脱げを抑制することができる。
〔変形例〕
上記各実施形態で説明した例は、適宜変更することが可能である。例えば、実施形態1および実施形態2では、超音波溶着と接着テープを組合せた接合方法を説明したが、縫製以外の方法であれば、例えば、以下に挙げる接合方法によって接合してもよい。
(熱融着)
足底部2と側面部3とを、例えば、熱融着によって接合してもよい。足底部2の外周部分2aと、側面部3の外周部分3aとを重ね合わせ、重ね合させた部分に熱を加えて融着させる。この方法によると、接合部分の生地の伸縮性を損なわずに接着することができる。
(接着剤)
足底部2と側面部3とを、例えば、接着剤によって接合してもよい。足底部2の外周部分2aと、側面部3の外周部分3aとを重ね合わせ、重ね合させた部分に粘着性ポリマー等の接着剤を塗布し、熱融着によって接合する。または、加熱しなくても接合できる接着剤を塗布して接合してもよい。
(滑り止め)
また、接着テープを、フットカバー1の内側から接合部分5に貼設して補強する例について説明したが、足底部2よりも摩擦係数の高い接着テープを、フットカバー1の外側から接合部分5に貼設して、滑り止めの機能を兼ねさせてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 フットカバー
1a フットカバー
2 足底部
2a 外周部分
2b 内側生地
2c 外側生地
3 側面部
3a 外周部分
3b 履き口部(履き口)
4 接合部材
5 接合部分
6 継ぎ目
10 足裏
11 爪先
12 踵
13 両側
30 側面部
31 第1側面部(側面部)
32 第2側面部(側面部・踵部)
32a 踵後部
F 足

Claims (13)

  1. 足の足裏を覆う足底部と、
    前記足の爪先、踵、および前記爪先から前記踵にわたる前記足の両側を覆う側面部と、を備え、
    前記側面部は、履き口となる開口部を有する環状の伸縮性生地からなり、
    前記足底部と前記側面部とは、縫製を除く接合方法で接合されており、
    前記側面部は、
    継ぎ目のない前記環状の伸縮性生地からなるか、または、
    前記踵の後端に対応する踵後部を除く位置に継ぎ目があり、該継ぎ目において伸縮性生地同士が縫製を除く接合方法で接合された前記環状の伸縮性生地からなることを特徴とするフットカバー。
  2. 前記環状の伸縮性生地が略平面的な形状であることを特徴とする請求項1に記載のフットカバー。
  3. 側面視において前記フットカバー全体が略平面的な形状となるように、前記足底部と前記側面部とが接合されたことを特徴とする請求項2に記載のフットカバー。
  4. 前記足底部は、前記足に接する内側生地と、前記内側生地を覆う外側生地とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフットカバー。
  5. 前記内側生地と前記外側生地とは、異なる素材からなることを特徴とする請求項4に記載のフットカバー。
  6. 前記足底部と前記側面部との接合部分が、前記足の足裏側に位置していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のフットカバー。
  7. 前記足底部の外周部分と前記側面部の外周部分とを無縫製接合する接合部材を、さらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のフットカバー。
  8. 前記足底部と前記側面部とは、互いに重なり合うことなく、前記接合部材によって接合されることを特徴とする請求項7に記載のフットカバー。
  9. 前記伸縮性生地は、フリーカット生地からなることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のフットカバー。
  10. 足の足裏を覆う足底部を形成する足底部形成工程と、
    前記足の爪先、踵、および前記爪先から前記踵にわたる前記足の両側を覆う側面部を形成する側面部形成工程と、
    前記足底部と前記側面部とを、縫製を除く接合方法で接合する接合工程と、を含み、
    前記側面部形成工程にて、
    伸縮性生地を裁断して、履き口となる開口部を有する、略平面的かつ継ぎ目のない環状の前記側面部を形成するか、または、
    伸縮性生地同士を縫製を除く接合方法で接合して、履き口となる開口部を有する、略平面的かつ前記踵の後端に対応する踵後部を除く位置に継ぎ目のある環状の前記側面部を形成することを特徴とするフットカバーの製造方法。
  11. 前記接合工程にて、前記足底部と前記側面部とが互いに重なり合わないように、前記足底部と前記側面部とを帯状の接合部材によって接合することを特徴とする請求項10に記載のフットカバーの製造方法。
  12. 前記接合工程にて、前記足底部の外周部分と前記側面部の外周部分とが互いに重なり合うように、前記足底部と前記側面部とを、熱融着によって接合することを特徴とする請求項10に記載のフットカバーの製造方法。
  13. 前記接合工程にて、前記足底部の外周部分と前記側面部の外周部分とが互いに重なり合うように、前記足底部と前記側面部とを、接着剤によって接合することを特徴とする請求項10に記載のフットカバーの製造方法。
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