JP2020193350A - 三次元造形物の製造装置および三次元造形物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上する。【解決手段】粉末層12を形成する層形成部7と、レーザー照射器10と、レーザー照射器10から照射されたレーザーLを粉末層12に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで粉末層12におけるレーザーLの照射位置を走査方向に移動可能なミラー90と、レーザー照射器10とミラー90との間に設けられる振動光学素子92と、を備え、ミラー90の姿勢を変化させて粉末層12におけるレーザーLの照射位置を走査方向に移動させるとともに、粉末層12においてレーザーLが走査方向と交差する幅方向に振動するように振動光学素子92を振動させる三次元造形物の製造装置1。【選択図】図2
Description
本発明は、三次元造形物の製造装置および三次元造形物の製造方法に関する。
従来から、三次元造形物の製造装置には様々な種類がある。このうち、光などの電磁波を照射し、該電磁波の照射された領域を固化して、三次元造形物を製造する三次元造形物の製造装置がある。例えば、特許文献1には、光硬化性樹脂に対して光線を照射して照射された領域を固化して、三次元造形物を製造する三次元造形物の製造装置が開示されている。
従来の一般的な電磁波を用いて三次元造形物を製造する三次元造形物の製造装置においては、電磁波の照射径が一定な所謂レーザー照射器を使用していることから、生産性が良くない場合があった。製造する三次元造形物の形状や大きさによっては、電磁波を照射する走査回数が増大する場合があるためである。一方、特許文献1に開示される三次元造形物の製造装置は、光の照射経路に位置を変更可能な凸レンズを備え、光の照射径を変更することが可能な構成となっている。しかしながら、このような構成では、光の照射径を大きくすると光の強度が低下し、三次元造形物の製造精度が低下する場合があった。そこで、三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することが求められている。
上記課題を解決するための本発明の三次元造形物の製造装置は、粉末層を形成する層形成部と、少なくとも1つのレーザー照射器と、前記レーザー照射器から照射されたレーザーを前記粉末層に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで前記粉末層における前記レーザーの照射位置を走査方向に移動可能なミラーと、前記レーザー照射器と前記ミラーとの間に設けられる振動光学素子と、前記レーザー照射器と前記ミラーと前記振動光学素子とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ミラーの姿勢を変化させて前記粉末層における前記レーザーの照射位置を前記走査方向に移動させるとともに、前記粉末層において前記レーザーが前記走査方向と交差する幅方向に振動するように前記振動光学素子を振動させることを特徴とする。
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の三次元造形物の製造装置は、粉末層を形成する層形成部と、少なくとも1つのレーザー照射器と、前記レーザー照射器から照射されたレーザーを前記粉末層に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで前記粉末層における前記レーザーの照射位置を走査方向に移動可能なミラーと、前記レーザー照射器と前記ミラーとの間に設けられる振動光学素子と、前記レーザー照射器と前記ミラーと前記振動光学素子とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ミラーの姿勢を変化させて前記粉末層における前記レーザーの照射位置を前記走査方向に移動させるとともに、前記粉末層において前記レーザーが前記走査方向と交差する幅方向に振動するように前記振動光学素子を振動させることを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の三次元造形物の製造装置は、粉末層を形成する層形成部と、少なくとも1つのレーザー照射器と、前記レーザー照射器から照射されたレーザーを前記粉末層に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで前記粉末層における前記レーザーの照射位置を走査方向に移動可能なミラーと、前記レーザー照射器と前記ミラーとの間に設けられる振動光学素子と、前記レーザー照射器と前記ミラーと前記振動光学素子とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ミラーの姿勢を変化させて前記粉末層における前記レーザーの照射位置を前記走査方向に移動させるとともに、前記粉末層において前記レーザーが前記走査方向と交差する幅方向に振動するように前記振動光学素子を振動させることを特徴とする。
本態様によれば、レーザー照射器とミラーとの間に振動光学素子を備え、レーザーの照射位置を走査方向に移動させるとともにレーザーが幅方向に振動するように振動光学素子を振動させる。このため、レーザーを幅方向に振動させることで照射径を大きくするのと同様の効果を得ることができる。すなわち、生産性を高くすることができる。また、レーザーを振動させてもレーザーの強度に顕著な変化は無い。したがって、三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
本発明の第2の態様の三次元造形物の製造装置は、前記第1の態様において、前記制御部は、三次元造形物の画像データに基づいて前記粉末層に対応する1層分ごとの層画像データを生成し、前記層画像データは、前記ミラーの姿勢の変化に伴う1回の走査に対応する1走査データにおける前記走査方向の走査方向データと、前記1走査データにおける前記振動光学素子の振動程度に対応する前記幅方向の幅データと、を有し、前記制御部は、前記画像データにおける画像の形状から前記1走査データの形状、個数および配置を演算して層画像パターンを生成し、前記層画像パターンに基づいて前記層画像データを生成することを特徴とする。
本態様によれば、層画像データは幅データを有し、画像データにおける画像の形状から1走査データの形状、個数および配置を演算して層画像パターンを生成し、層画像パターンに基づいて層画像データを生成する。このため、複雑な制御を行うことなく、簡単に、三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
本発明の第3の態様の三次元造形物の製造装置は、前記第1または第2の態様において、前記振動光学素子は、平行平板ガラスと、前記平行平板ガラスを振動させる振動部と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、振動光学素子を平行平板ガラスと振動部とにより簡単に形成できる。
本発明の第4の態様の三次元造形物の製造装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記振動光学素子は、一軸方向に振動するとともに振動幅を可変であることを特徴とする。
本態様によれば、一軸方向に振動するとともに振動幅を可変である振動光学素子を用いて、三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
本発明の第5の態様の三次元造形物の製造装置は、前記第4の態様において、前記振動光学素子の振動周波数をfv、前記レーザーの前記粉末層に対する照射径をd、前記レーザーの前記粉末層に対する照射速度をVとした場合に、fv>V/dであることを特徴とする。
本態様によれば、振動周波数に対して照射速度が速すぎる或いは照射径が小さすぎることを抑制できる。すなわち、効果的に照射領域の幅を広くすることができ、効果的に三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
本発明の第6の態様の三次元造形物の製造装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記振動光学素子は、円状または楕円状に振動するとともに軌道半径を可変であることを特徴とする。
本態様によれば、円状または楕円状に振動するとともに軌道半径を可変である振動光学素子を用いて、三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
本発明の第7の態様の三次元造形物の製造装置は、前記第6の態様において、前記振動光学素子の回転周波数をfr、前記レーザーの前記粉末層に対する照射径をd、前記レーザーの前記粉末層に対する照射速度をVとした場合に、fr>V/dであることを特徴とする。
本態様によれば、回転周波数に対して照射速度が速すぎる或いは照射径が小さすぎることを抑制できる。すなわち、効果的に照射領域の幅を広くすることができ、効果的に三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
本発明の第8の態様の三次元造形物の製造装置は、前記第1から第7のいずれか1つの態様において、前記レーザー照射器として、第1レーザー照射器と第2レーザー照射器とを有し、第1レーザー照射器から照射された第1レーザーと、第2レーザー照射器から照射された第2レーザーと、の波長を合成するプリズムを備えることを特徴とする。
本態様によれば、例えば、波長の異なるレーザーを使用できるので、吸収波長の異なる複数の金属を含む金属粉末を用いた場合などにおいて、特に効果的に、三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
本発明の第9の態様の三次元造形物の製造方法は、粉末層を形成する層形成部と、少なくとも1つのレーザー照射器と、前記レーザー照射器から照射されたレーザーを前記粉末層に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで前記粉末層における前記レーザーの照射位置を走査方向に移動可能なミラーと、前記レーザー照射器と前記ミラーとの間に設けられる振動光学素子と、備える三次元造形物の製造装置における三次元造形物の製造方法であって、前記ミラーの姿勢を変化させて前記粉末層における前記レーザーの照射位置を前記走査方向に移動させるとともに、前記粉末層において前記レーザーが前記走査方向と交差する幅方向に振動するように前記振動光学素子を振動させることを特徴とする。
本態様によれば、レーザー照射器とミラーとの間に振動光学素子を備える三次元造形物の製造装置において、レーザーの照射位置を走査方向に移動させるとともにレーザーが幅方向に振動するように振動光学素子を振動させる。このため、レーザーを幅方向に振動させることで照射径を大きくするのと同様の効果を得ることができる。すなわち、生産性を高くすることができる。また、レーザーを振動させてもレーザーの強度に顕著な変化は無い。したがって、三次元造形物の製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
[実施例1]
最初に、本発明の実施例1の三次元造形物の製造装置1の概要について図1を参照して説明する。
ここで、図中のX方向は水平方向であり、Y方向は水平方向であるとともにX方向と直交する方向である。また、Z方向は鉛直方向であり層12の積層方向に対応する。
[実施例1]
最初に、本発明の実施例1の三次元造形物の製造装置1の概要について図1を参照して説明する。
ここで、図中のX方向は水平方向であり、Y方向は水平方向であるとともにX方向と直交する方向である。また、Z方向は鉛直方向であり層12の積層方向に対応する。
本実施例の三次元造形物の製造装置1は、層12を積層することにより三次元造形物Oを製造する三次元造形物の製造装置である。そして、図1で表されるように、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、層形成部としての噴射部7、造形台11、乾燥部8及びレーザー照射部20と、これらの駆動及び移動の制御をする制御部3と、を備えている。また、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、図1で表されるように、内部に密閉空間を作る筐体部16と、窒素ガスをボンベ13から筐体部16の内部に導入可能なガス管14と、筐体部16の内部のガスを排気するためのガス管15と、を備えている。
また、本実施例の噴射部7は、三次元造形物Oを構成する金属粉末と、溶媒と、バインダーと、を含む流動性の材料(ペースト材料)を液滴状態で噴射可能な構成である。さらに、本実施例の噴射部7は、必要に応じて、該流動性材料に加えて、層12の端部において該流動性材料を支持する流動性の支持材料も液滴状態で噴射可能な構成になっている。ただし、本発明の層形成部は、粉末層を形成することが可能であれば、本実施例の噴射部7のような流動性材料を液滴状態で噴射可能な構成の層形成部を有するものに限定されない。噴射部7と造形台11を所望の距離に維持し、材料を造形台11に接触させたまま線状で噴射可能な層形成部としてもよい。
なお、図1で表されるように、本実施例の噴射部7は、噴射部ユニット4に設置されている。また、本実施例の噴射部7は、Y方向に移動しながら流動性材料及び支持材料を吐出可能な構成であり、Z方向に沿って移動可能に構成されていることで、造形台11とのギャップを調整可能な構成になっている。
また、本実施例の造形台11は、X方向に沿って移動可能であり、噴射部7から噴射された流動性材料によって、造形面11aに層12が形成される。ここで、造形台11は、X方向のうちのX1方向に移動することで、噴射部ユニット4から後述の乾燥ユニット5さらにはレーザーユニット6に移動可能になっている。さらに、造形台11は、X方向のうちのX1方向とは反対方向に移動することも可能であり、噴射部ユニット4での層12の形成、乾燥ユニット5での該層12の乾燥、レーザーユニット6での該層12へのレーザーLの照射の終了後、次の層12を形成するために再び噴射部ユニット4に戻ることができる。
また、本実施例の乾燥部8は、造形台11に形成された層12に含まれる溶媒を揮発させて層12を乾燥させることが可能な構成になっている。なお、本実施例の乾燥部8は、Y方向に沿って延設されるラインヒーターであり、赤外線を造形台11に形成された層12に照射させて該層12を乾燥させることが可能な構成になっている。ただし、乾燥部8はこのような構成に限定されず、ラインヒーター以外であってもよいし、赤外線などの電磁波を照射する構成以外の構成であってもよい。また、図1で表されるように、本実施例の乾燥部8は、乾燥ユニット5に設置されている。なお、使用する層形成部の種類などによっては乾燥部8を有さない構成とすることも可能である。
また、本実施例のレーザー照射部20は、レーザー照射器10とガルバノミラーユニット9とで構成されている。ここで、ガルバノミラーユニット9についての詳細は図2などを用いて後述するが、所定の角度の範囲内で内部に設けられたミラー90の配置を変えることができるとともに、Z方向に沿って移動可能な構成になっている。このような構成になっていることにより、層12が積層されてもレーザーLのフォーカスを合わせ続けることが可能であるとともに、造形面11aの全ての範囲にレーザーLを照射可能な構成になっている。また、図1で表されるように、本実施例のレーザー照射部20は、レーザーユニット6に設置されている。
ここで、図1で表されるように、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、噴射部7から流動性材料を噴射させて造形面11aに層12を形成する際、乾燥部8から赤外線を照射して層12を乾燥させる際、レーザー照射部20からレーザーLを照射する際の何れにおいても、造形面11aが水平方向になるように造形台11を配置する。
次に、本実施例の三次元造形物の製造装置1で使用可能な流動性材料について詳細に説明する。
三次元造形物Oの構成材料である金属粉末としては、例えばマグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、コバルト(Co)やクロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)の単体粉末、もしくはこれらの金属を1つ以上含む合金(マルエージング鋼、ステンレス(SUS)、コバルトクロムモリブデン、チタニウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金、コバルト合金、コバルトクロム合金)などの混合粉末を、バインダーを含むペースト状の混合材料にして用いることが可能である。
三次元造形物Oの構成材料であるプラスチック粉末としては、例えばPA12、PP、PEEKを用いることが可能である。また、アルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素などのセラミック粉末を用いることが可能である。
三次元造形物Oの構成材料である金属粉末としては、例えばマグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、コバルト(Co)やクロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)の単体粉末、もしくはこれらの金属を1つ以上含む合金(マルエージング鋼、ステンレス(SUS)、コバルトクロムモリブデン、チタニウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金、コバルト合金、コバルトクロム合金)などの混合粉末を、バインダーを含むペースト状の混合材料にして用いることが可能である。
三次元造形物Oの構成材料であるプラスチック粉末としては、例えばPA12、PP、PEEKを用いることが可能である。また、アルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素などのセラミック粉末を用いることが可能である。
バインダーとしては、例えば、熱可塑性樹脂を用いることができる。また、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂或いはその他の合成樹脂又はPLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)或いはその他の熱可塑性樹脂などを単独で或いは組み合わせて用いることができる。
また、流動性材料には溶剤をさらに含んでいてもよく、好ましい溶剤としては、例えば、水;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸iso−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル等の酢酸エステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、ジイソプロピルケトン、アセチルアセトン等のケトン類;エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;テトラアルキルアンモニウムアセテート類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスルホキシド系溶剤;ピリジン、γ−ピコリン、2,6−ルチジン等のピリジン系溶剤;テトラアルキルアンモニウムアセテート(例えば、テトラブチルアンモニウムアセテート等)等のイオン液体等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本実施例の三次元造形物の製造装置1で使用可能な流動性材料についての物性については特に限定は無く、例えば上側よりも下側の方が広がるなど、流動性材料を水平面に載置させた場合に重力の影響により変形するのであれば液体に限定されずゲル状のものであってもよい。ただし、低せん断速度領域において粘度が500mPa・s以上、100000mPa・s以下のものを特に好ましく使用できる。
次に、上記三次元造形物の製造装置1の要部であるレーザー照射部20について、図2から図8を用いて説明する。
上記のように、本実施例のレーザー照射部20は、レーザー照射器10とガルバノミラーユニット9を備えている。そして、図2で表されるように、レーザー照射器10には、レーザーLを照射する光ファイバー17が設けられている。
図2で表されるように、ガルバノミラーユニット9には、ミラー90と集光レンズ91と振動光学素子92とが設けられている。光ファイバー17から照射されたレーザーLは、振動光学素子92及び集光レンズ91を介してミラー90に向けて照射され、ミラー90により反射されることで造形台11に形成された層12に照射される。
本実施例のレーザー照射部20は、例えば、ミラー90を回転方向R2に回転移動させることでX方向に沿って層12に対する照射位置を変更可能である。別の表現をすると、ミラー90は、レーザー照射器10から照射されたレーザーLを例えば金属の粉末層である層12に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで層12におけるレーザーLの照射位置をX方向に沿う走査方向Sに走査可能である。
また、本実施例のレーザー照射部20は、例えば、図2及び図3で表されるように、振動光学素子92を振動方向R1に連続的に振動させることで、層12に対するレーザーLの照射位置を走査方向Sと交差する方向に振動させることが可能である。層12に対するレーザーLの照射位置を振動させることで、例えば図7で表されるように、走査方向Sに対するレーザーLの照射幅W1を、レーザーLの照射半径W0よりも広くすることができる。
これは、振動光学素子92を振動方向R1に連続的に振動させることで、集光レンズ91におけるレーザーLの照射位置及びミラー90におけるレーザーLの照射位置が連続的に変化するためである。例えば、図3で表されるように、振動光学素子92が実線で表される第1姿勢92aのときのレーザーLの照射方向Laと、振動光学素子92が1点鎖線で表される第2姿勢92bのときのレーザーLの照射方向Lbと、振動光学素子92が2点鎖線で表される第3姿勢92cのときのレーザーLの照射方向Lcとは、異なっている。本実施例の三次元造形物の製造装置1は、制御部3でミラー90及び振動光学素子92を制御することにより、ミラー90による姿勢の変化方向と振動光学素子92の振動方向とを交差する方向とすることで、走査方向Sに対するレーザーLの照射幅W1を可変としている。
ここで、図7で表されるように、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、ミラー90の姿勢を変化させることでX方向に沿う走査方向SにレーザーLの照射位置を移動させつつ、Y方向に沿ってレーザーLの照射位置が振動するように振動光学素子92を1軸方向に振動させることで、レーザーLの照射位置が方向F1に移動するようにレーザーLを層12に照射させることが可能である。このようにレーザー照射部20からレーザーLを照射することで、照射幅W1でレーザーLを層12に照射させることができる。なお、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、振動光学素子92の振動速度及び振幅を可変であり、照射幅W1を可変である。
さらに、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、図8で表されるように、ミラー90の姿勢を変化させることでX方向に沿う走査方向SにレーザーLの照射位置を移動させつつ、レーザーLの照射位置が回転径Drで回転方向F2に回転するように振動光学素子92を回転方向に振動させることで、レーザーLの照射位置が回転方向F2に移動するようにレーザーLを層12に照射させることも可能である。なお、図8では、図を見やすくするために、レーザーLの照射位置を表す回転方向F2への回転が1回分のみ表されているが、回転方向F2への回転は連続的に行われる。このようにレーザー照射部20からレーザーLを照射することで、照射幅W2でレーザーLを層12に照射させることができる。なお、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、振動光学素子92の回転速度及び回転角度を可変であり、照射幅W2を可変である。
上記のように、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、レーザーLの層12に対する照射幅を可変である。このため、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、レーザーLの走査数を減らし、生産性を向上することが可能な構成となっている。
ここで、例えば、図5及び図10で表されるような、平面視で第1部分12aと第2部分12bと第3部分12cとを有する層12、すなわち、照射領域Eに対してレーザーLを層12に照射させる場合について考える。本実施例の三次元造形物の製造装置1は、図5で表されるように、第1部分12aを1走査、第2部分12bを2走査、第3部分12cを1走査、の合計4走査のレーザーLの照射で、三次元造形物Oの形成部分を完了させることができる。レーザーLの照射領域Eの形状に応じて照射幅を変更できるためである。
一方、従来の三次元造形物の製造装置は、照射幅を変えることができないので、図10で表されるように、第1部分12aを2走査、第2部分12bを3走査、第3部分12cを2走査、の合計7走査のレーザーLの照射で、三次元造形物Oの形成部分を完了させなければならない。そして、従来の三次元造形物の製造装置は、照射幅を変えることができないので、重ねてレーザーLを照射する部分が発生するなど効率が悪い。
図6は、本実施例の三次元造形物の製造装置1を用いて図5で表される層12にレーザーLを照射させる場合の層画像データ104及び該層画像データ104を構成する各々の1走査データ111を表す概念図である。図6で表される層画像データ104においては、各々の1走査データ111が、走査方向Sの走査方向データ105と、振動光学素子92の振動程度に対応する幅方向の幅データ106と、を有している。なお、図6の各々の1走査データ111では、いずれも走査方向Sにおいて幅データ106が均一となっているが、このようなデータに限定されず、走査方向Sにおいて幅データ106を異ならせてもよい。
また、図11は、従来の三次元造形物の製造装置を用いて図10で表される層12にレーザーLを照射させる場合の層画像データ104及び該層画像データ104を構成する各々の1走査データ111を表す概念図である。図11で表される層画像データ104においては、各々の1走査データ111が、幅データ106を有さず、走査方向データ105のみを有している。
次に、図4を用いて、三次元造形物の製造装置1の制御部3が実行する制御フローについて説明する。最初に、制御部3は、外部装置であるコンピューターなどから3DのCAD(Computer Aided Design)データ101を入力する。そして、該CADデータ101から3DのポリゴンデータであるSTL(Stereolithography)データ102を生成する。そして、STLデータ102から、図6で表されるような層画像データ104を生成する。なお、この際、図5で表されるように、層12の照射領域Eに対して最適な合成パターンとなる様に層画像パターン103を生成し、該層画像パターン103に基づいて層画像データ104は生成される。そして、層画像データ104から各々の1走査データ111に対応して、走査方向データ105と幅データ106とが生成される。ここで、層画像パターン103は、CADデータ101における画像の形状から1走査データ111の形状、個数および配置を演算して生成される。なお、図4においては、層画像パターン103はSTLデータ102から層画像データ104を生成する際に使用されるように表されているが、層画像パターン103の使用位置はSTLデータ102から層画像データ104を生成する際に限定されない。
制御部3は、走査方向データ105と幅データ106とから同期107を行うことでレーザー照射器10と振動光学素子92とミラー90との動作が同期するように制御する。具体的には、レーザーON/OFF制御110によりレーザー照射器10を制御することと、振動部94を介して振動光学素子動作制御109をすることにより振動光学素子92の平行平板ガラス95の振動を制御することと、ミラー動作機構93を介してミラー動作制御108をすることによりミラー90を制御することと、を同期させて実行する。
本実施例の三次元造形物の製造装置1の主な特徴は、レーザー照射部20に振動光学素子92を備えることである。そして、本実施例の三次元造形物の製造装置1の制御部3が実行する制御フローの特徴は、振動光学素子92を備えることで照射幅を変更可能であることに伴って1走査データ111が幅データ106を有すること、並びに、層12の照射領域Eに対して最適な合成パターンとなる様に層画像パターン103を生成すること、である。
ここで、一旦まとめると、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、例えば金属の粉末層である層12を形成する層形成部としての噴射部7と、少なくとも1つのレーザー照射器10と、レーザー照射器10から照射されたレーザーLを層12に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで層12におけるレーザーの照射位置を走査方向Sに移動可能なミラー90と、レーザー照射器10とミラー90との間に設けられる振動光学素子92と、レーザー照射器10とミラー90と振動光学素子92とを制御する制御部3と、を備えている。そして、制御部3は、ミラー90の姿勢を変化させて層12におけるレーザーLの照射位置を走査方向Sに移動させるとともに、層12においてレーザーLが走査方向Sと交差する幅方向に振動するように振動光学素子92を振動させる。
このため、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、レーザーLを幅方向に振動させることで照射径を大きくするのと同様の効果を得ることができる。すなわち、生産性を高くすることができる。また、レーザーLを振動させてもレーザーLの強度に顕著な変化は無い。したがって、三次元造形物Oの製造精度を低下させることなく三次元造形物Oの生産性を向上することができる。
また、別の表現をすると、粉末層である層12を形成する噴射部7と、少なくとも1つのレーザー照射器10と、レーザー照射器10から照射されたレーザーLを層12に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで層12におけるレーザーの照射位置を走査方向Sに移動可能なミラー90と、レーザー照射器10とミラー90との間に設けられる振動光学素子92と、を備える三次元造形物の製造装置1を用いて、ミラー90の姿勢を変化させて層12におけるレーザーLの照射位置を走査方向Sに移動させるとともに、層12においてレーザーLが走査方向Sと交差する幅方向に振動するように振動光学素子92を振動させる三次元造形物の製造方法を実行できる。
このような三次元造形物の製造方法を実行することで、レーザーLを幅方向に振動させることで照射径を大きくするのと同様の効果を得ることができる。すなわち、生産性を高くすることができる。また、レーザーLを振動させてもレーザーLの強度に顕著な変化は無い。したがって、三次元造形物Oの製造精度を低下させることなく三次元造形物Oの生産性を向上することができる。
また、制御部3は、三次元造形物Oの画像データであるCADデータ101に基づいて層12に対応する1層分ごとの層画像データ104を生成する。ここで、層画像データ104は、ミラー90の姿勢の変化に伴う1回の走査に対応する1走査データ111における走査方向Sの走査方向データ105と、1走査データ111における振動光学素子92の振動程度に対応する幅方向の幅データ106と、を有する。そして、制御部3はCADデータ101における画像の形状から1走査データ111の形状、個数および配置を演算して層画像パターン103を生成し、層画像パターン103に基づいて層画像データ104を生成する。
すなわち、本実施例の三次元造形物の製造装置1においては、層画像データ104は幅データ106を有し、CADデータ101における画像の形状から1走査データ111の形状、個数および配置を演算して層画像パターン103を生成し、層画像パターン103に基づいて層画像データ104を生成する。このため、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、複雑な制御を行うことなく、簡単に、三次元造形物Oの製造精度を低下させることなく三次元造形物Oの生産性を向上することができる。
また、本実施例の振動光学素子92は、平行平板ガラス95と、平行平板ガラス95を振動させる振動部94と、を有している。すなわち、本実施例の三次元造形物の製造装置1においては、振動光学素子92を平行平板ガラス95と振動部94とにより簡単に形成している。
また、図7で表されるように、振動光学素子92は、一軸方向に振動するとともに振動幅を可変である。このため、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、一軸方向に振動するとともに振動幅を可変である振動光学素子92を用いて、三次元造形物Oの製造精度を低下させることなく三次元造形物の生産性を向上することができる。
そして、制御部3は、振動光学素子92の振動周波数をfv、レーザーLの層12に対する照射径をd、レーザーLの層12に対する照射速度をVとした場合に、fv>V/dとなるようにレーザー照射器10、ミラー90、振動光学素子92の動作を制御できる。このため、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、振動周波数に対して照射速度が速すぎる或いは照射径が小さすぎることを抑制できる。すなわち、効果的に照射領域Eの幅を広くすることができ、効果的に三次元造形物Oの製造精度を低下させることなく三次元造形物Oの生産性を向上することができる。
一方、図8で表されるように、振動光学素子92は、円状または楕円状に振動するとともに軌道半径を可変である。このため、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、円状または楕円状に振動するとともに軌道半径を可変である振動光学素子92を用いて、三次元造形物Oの製造精度を低下させることなく三次元造形物Oの生産性を向上することができる。
そして、制御部3は、振動光学素子92の回転周波数をfr、レーザーLの層12に対する照射径をd、レーザーLの層12に対する照射速度をVとした場合に、fr>V/dとなるようにレーザー照射器10、ミラー90、振動光学素子92の動作を制御できる。このため、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、回転周波数に対して照射速度が速すぎる或いは照射径が小さすぎることを抑制できる。すなわち、効果的に照射領域Eの幅を広くすることができ、効果的に三次元造形物Oの製造精度を低下させることなく三次元造形物Oの生産性を向上することができる。
[実施例2]
次に、図9を参照して本発明の実施例2に係る三次元造形物の製造装置1について説明する。図9は、実施例1に係る三次元造形物の製造装置1における図2に対応する図である。ここで、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、レーザー照射部20以外の構成は実施例1の三次元造形物の製造装置1と同様の構成である。このため、構成が共通する部分における説明は省略する。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
次に、図9を参照して本発明の実施例2に係る三次元造形物の製造装置1について説明する。図9は、実施例1に係る三次元造形物の製造装置1における図2に対応する図である。ここで、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、レーザー照射部20以外の構成は実施例1の三次元造形物の製造装置1と同様の構成である。このため、構成が共通する部分における説明は省略する。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
実施例1に係る三次元造形物の製造装置1におけるレーザー照射部20は、図2で表されるように、1つのレーザー照射器10を有していた。一方、本実施例に係る三次元造形物の製造装置1におけるレーザー照射部20は、図9で表されるように、第1レーザー照射器10A及び第2レーザー照射器10Bと2つのレーザー照射器10を有している。そして、2つのレーザー照射器10から照射されるレーザーLを重ね合わさるためにプリズム18を備えている。
すなわち、本実施例の三次元造形物の製造装置1は、レーザー照射器10として、第1レーザー照射器10Aと第2レーザー照射器10Bとを有し、第1レーザー照射器10Aから照射された第1レーザーL1と、第2レーザー照射器10Bから照射された第2レーザーL2と、の波長を合成するプリズム18を備えている。本実施例の三次元造形物の製造装置1は、例えば、波長の異なるレーザーLを使用できるので、吸収波長の異なる複数の金属を含む金属粉末を用いた場合などにおいて、特に効果的に、三次元造形物Oの製造精度を低下させることなく三次元造形物Oの生産性を向上することができる。
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…三次元造形物の製造装置、2…PC、3…制御部、4…噴射部ユニット、
5…乾燥ユニット、6…レーザーユニット、7…噴射部(層形成部)、8…乾燥部、
9…ガルバノミラーユニット、10…レーザー照射器、10A…第1レーザー照射器、
10B…第2レーザー照射器、11…造形台、11a…造形面、
12…層(粉末層)、12a…第1部分、12b…第2部分、12c…第3部分、
13…ボンベ、14…ガス管、15…ガス管、16…筐体部、17…光ファイバー、
18…プリズム、20…レーザー照射部、90…ミラー、91…集光レンズ、
92…振動光学素子、92a…第1姿勢、92b…第2姿勢、92c…第3姿勢、
93…ミラー動作機構、94…振動部、95…平行平板ガラス、
101…CADデータ、102…STLデータ、103…層画像パターン、
104…層画像データ、105…走査方向データ、106…幅データ、107…同期、
108…ミラー動作制御、109…振動光学素子動作制御、
110…レーザーON/OFF制御、111…1走査データ、E…照射領域、
L…レーザー、L1…第1レーザー、L2…第2レーザー、La…照射方向、
Lb…照射方向、Lc…照射方向、O…三次元造形物
5…乾燥ユニット、6…レーザーユニット、7…噴射部(層形成部)、8…乾燥部、
9…ガルバノミラーユニット、10…レーザー照射器、10A…第1レーザー照射器、
10B…第2レーザー照射器、11…造形台、11a…造形面、
12…層(粉末層)、12a…第1部分、12b…第2部分、12c…第3部分、
13…ボンベ、14…ガス管、15…ガス管、16…筐体部、17…光ファイバー、
18…プリズム、20…レーザー照射部、90…ミラー、91…集光レンズ、
92…振動光学素子、92a…第1姿勢、92b…第2姿勢、92c…第3姿勢、
93…ミラー動作機構、94…振動部、95…平行平板ガラス、
101…CADデータ、102…STLデータ、103…層画像パターン、
104…層画像データ、105…走査方向データ、106…幅データ、107…同期、
108…ミラー動作制御、109…振動光学素子動作制御、
110…レーザーON/OFF制御、111…1走査データ、E…照射領域、
L…レーザー、L1…第1レーザー、L2…第2レーザー、La…照射方向、
Lb…照射方向、Lc…照射方向、O…三次元造形物
Claims (9)
- 粉末層を形成する層形成部と、
少なくとも1つのレーザー照射器と、
前記レーザー照射器から照射されたレーザーを前記粉末層に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで前記粉末層における前記レーザーの照射位置を走査方向に移動可能なミラーと、
前記レーザー照射器と前記ミラーとの間に設けられる振動光学素子と、
前記レーザー照射器と前記ミラーと前記振動光学素子とを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ミラーの姿勢を変化させて前記粉末層における前記レーザーの照射位置を前記走査方向に移動させるとともに、前記粉末層において前記レーザーが前記走査方向と交差する幅方向に振動するように前記振動光学素子を振動させることを特徴とする三次元造形物の製造装置。 - 請求項1に記載された三次元造形物の製造装置において、
前記制御部は、三次元造形物の画像データに基づいて前記粉末層に対応する1層分ごとの層画像データを生成し、
前記層画像データは、前記ミラーの姿勢の変化に伴う1回の走査に対応する1走査データにおける前記走査方向の走査方向データと、前記1走査データにおける前記振動光学素子の振動程度に対応する前記幅方向の幅データと、を有し、
前記制御部は、前記画像データにおける画像の形状から前記1走査データの形状、個数および配置を演算して層画像パターンを生成し、前記層画像パターンに基づいて前記層画像データを生成することを特徴とする三次元造形物の製造装置。 - 請求項1または2に記載された三次元造形物の製造装置において、
前記振動光学素子は、平行平板ガラスと、前記平行平板ガラスを振動させる振動部と、を有することを特徴とする三次元造形物の製造装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載された三次元造形物の製造装置において、
前記振動光学素子は、一軸方向に振動するとともに振動幅を可変であることを特徴とする三次元造形物の製造装置。 - 請求項4に記載された三次元造形物の製造装置において、
前記振動光学素子の振動周波数をfv、前記レーザーの前記粉末層に対する照射径をd、前記レーザーの前記粉末層に対する照射速度をVとした場合に、fv>V/dであることを特徴とする三次元造形物の製造装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載された三次元造形物の製造装置において、
前記振動光学素子は、円状または楕円状に振動するとともに軌道半径を可変であることを特徴とする三次元造形物の製造装置。 - 請求項6に記載された三次元造形物の製造装置において、
前記振動光学素子の回転周波数をfr、前記レーザーの前記粉末層に対する照射径をd、前記レーザーの前記粉末層に対する照射速度をVとした場合に、fr>V/dであることを特徴とする三次元造形物の製造装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載された三次元造形物の製造装置において、
前記レーザー照射器として、第1レーザー照射器と第2レーザー照射器とを有し、
第1レーザー照射器から照射された第1レーザーと、第2レーザー照射器から照射された第2レーザーと、の波長を合成するプリズムを備えることを特徴とする三次元造形物の製造装置。 - 粉末層を形成する層形成部と、
少なくとも1つのレーザー照射器と、
前記レーザー照射器から照射されたレーザーを前記粉末層に向かって反射可能であって、姿勢を変化させることで前記粉末層における前記レーザーの照射位置を走査方向に移動可能なミラーと、
前記レーザー照射器と前記ミラーとの間に設けられる振動光学素子と、
を備える三次元造形物の製造装置における三次元造形物の製造方法であって、
前記ミラーの姿勢を変化させて前記粉末層における前記レーザーの照射位置を前記走査方向に移動させるとともに、前記粉末層において前記レーザーが前記走査方向と交差する幅方向に振動するように前記振動光学素子を振動させることを特徴とする三次元造形物の製造方法。
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JP2019098350A JP2020193350A (ja) | 2019-05-27 | 2019-05-27 | 三次元造形物の製造装置および三次元造形物の製造方法 |
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