JP2020192487A - 裁断装置および裁断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】試料を容易に所望の範囲の大きさに裁断できる裁断装置を提供する。【解決手段】裁断装置(1)は、所定の長さの目開きを有する篩(11)と、篩に対して接触および離隔を繰り返すように往復運動可能な複数の裁断刃(12)と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、裁断装置および当該裁断装置を用いた裁断方法に関する。
試料に含まれる物質を検出または計量する方法では、採取した試料を裁断または破砕することにより断片化し、断片化された試料から物質を抽出して目的物質の検出または計量を行う。特許文献1には、貯蔵容器内のゲル状物を裁断する裁断装置が開示されている。当該裁断装置は、貯蔵容器側面に実質的に接触しない格子状に組み立てられた裁断刃本体と、該裁断刃本体の外周部の少なくとも対向する2か所に前記貯蔵容器内側面に接触する補助裁断刃とを有する。特許文献1に開示されている裁断装置を用いることで、破砕機を用いた粉砕や鋏などを用いた手による裁断を行わなくても物質を裁断することが可能である。
しかしながら、所望の範囲の大きさまで試料を裁断する場合、特許文献1に開示されている装置では、試料または裁断された試料片が格子状の裁断刃本体の大きな隙間から上方に逃げるため、所望の範囲の大きさまで裁断されない試料が出てくるという問題がある。また、多くの試料を所望の範囲の大きさまで断片化する過程において、一部の試料は所望の範囲の大きさよりも小さく裁断されるという問題がある。
本開示の一態様は、所望の範囲の大きさに、容易に裁断対象を裁断することのできる裁断装置などを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る裁断装置は、所定の長さの目開きを有する篩と、前記篩に対して接触および離隔を繰り返すように、往復運動可能な複数の裁断刃と、を備える。
また、本開示の一態様に係る裁断装置は、複数の裁断刃と、前記複数の裁断刃の間に配され、所定の長さの目開きを有する篩と、前記裁断刃の刃先に対して接触および離隔を繰り返すように、往復運動可能な押圧部材と、を備える。
本開示の一態様によれば、裁断対象を容易に所望の範囲の大きさに裁断できる。
〔実施形態1〕
以下、本開示の一実施形態について、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る裁断装置1の断面図である。図2は、本実施形態に係る裁断装置1の斜視図である。裁断装置1は、試料H(裁断対象)を裁断する装置である。ただし、裁断装置1は、試料ではない、すなわち成分の分析等を目的としない裁断対象を裁断する装置であってもよい。図1および図2に示すように、裁断装置1は、篩11、複数の裁断刃12、容器13、および裁断容器14を備える。
以下、本開示の一実施形態について、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る裁断装置1の断面図である。図2は、本実施形態に係る裁断装置1の斜視図である。裁断装置1は、試料H(裁断対象)を裁断する装置である。ただし、裁断装置1は、試料ではない、すなわち成分の分析等を目的としない裁断対象を裁断する装置であってもよい。図1および図2に示すように、裁断装置1は、篩11、複数の裁断刃12、容器13、および裁断容器14を備える。
篩11は、所定の長さの目開きを有する篩である。本実施形態では、篩11は、1層の網を有する。ただし、篩11は、後述する別実施形態のように、複数層の網を含んでいてもよい。すなわち、篩11は、少なくとも1層の網を有する。
目開きとは、篩11の隙間(目)の大きさである。例えば篩11の隙間が正方形である場合には、目開きは当該正方形の一辺の長さである。また、篩11の隙間が長方形である場合には、目開きは当該正方形の長辺の長さである。また、篩11の隙間が円形である場合には、目開きは当該円の直径である。
篩11は、その平面構造を利用して試料Hを裁断し、網状構造を利用して裁断された試料片HFの篩分けを行うことができる。篩11は、裁断刃12で裁断されない硬さであることが好ましい。篩11は、導電性の材料により構成されることが好ましい。篩11を構成する材料の具体例として、金属または炭素繊維が挙げられる。篩11を導電性の材料により構成することで、静電気によって試料Hが篩11に付着することを防止することができる。
図4の(a)は、一層の網からなる篩11の平面図である。図4の(b)は、一層の網からなる篩11の側面図である。図4の(a)に示すように、篩11は、複数の網の目が形成された網目領域Mと、網目領域Mの周囲を囲む枠Fとを有する。図4の(b)に示すように、網目領域Mにおいては、紙面に平行な第1の方向に沿う第1の線材11a、および紙面に垂直な第1の方向に直交する第2の方向に沿う複数の第2の線材11bにより複数の目が形成されている。すなわち、図4の(a)および(b)に示す例では、第1の方向と第2の方向とは互いに直交している。なお、篩11が有する目の数は図4の(a)および(b)に示した例に限定されない。
図4の(b)には、3つの試料片HFa、HFbおよびHFcが示されている。このうち、所望の範囲の大きさまで裁断されている試料片は、試料片HFcのみである。このため、図4の(b)に示す例では、試料片HFcのみが篩11を通過している。
なお、第1の方向および第2の方向は、必ずしも互いに直交している必要はない。また、図4の(b)において、篩11は、第1の線材11aおよび第2の線材11bが互いに同じ平面状にない構造で例示されている。しかし、篩11は、2つの線材が同じ平面にある構造(例えば、一枚の板材にパンチによって等間隔に格子状の穴を開けた構造など)を有していてもよい。
本実施形態では、篩11は、試料Hの最も短い方向における長さよりも小さい目開きを有する網で形成されている。例えば、試料Hが毛髪である場合、篩11を構成する網の目開きは、毛髪の太さ(40μm〜100μm)よりも小さいことが好ましい。ただし、篩11の目開きは、試料Hの種類に応じて適宜決定されてよい。篩11の目開きは、例えば0.02mm以上かつ0.2mm以下の範囲で選択されてよい。具体的には、篩11の目開きを、例えば0.1mmとする。
篩11の目開きよりも小さく裁断された試料片HFは、篩11の隙間から下方へと落下するため、それ以上裁断されることはない。したがって、篩11を構成する網の目開きを上述した範囲から選択することにより、裁断装置1による裁断後の試料片HFの大きさを、選択した目開きの近傍に決定することができる。
裁断装置1においては、第1の線材11aおよび第2の線材11bの太さと篩11を構成する網の目開きとは同程度の長さであるように構成されている。例えば、第1の線材11aおよび第2の線材11bの太さを太くすると網の隙間が少なくなり、裁断された試料片HFの回収の時間効率が低下する。反対に第1の線材11aおよび第2の線材11bを細くしすぎると、篩11と裁断刃12とが接触する面積が小さくなるため、試料Hの裁断の時間効率が低下する。第1の線材11aおよび第2の線材11bの太さと網の目開きとを同程度の長さにすることで、試料Hの裁断および試料片HFの回収を、どちらも時間効率を低下させることなく進めることができる。
裁断刃12は、篩11に対して接触および離隔を繰り返すように、往復運動可能な複数の裁断刃である。本実施形態においては、裁断刃12の方向と、篩11の第1の線材11aの方向とは、互いに直交する。裁断刃12と篩11とが接触することで、裁断刃12と篩11との間で試料Hが裁断されて試料片HFへと断片化される。
試料Hの例としては、ヒト、動物または植物から採取されたサンプルなどが挙げられる。例えば、試料Hがヒトの毛髪である場合、裁断刃12の厚さは、毛髪の太さ(40μm〜100μm)以下であることが好ましい。具体的には、裁断刃12の厚さを、例えば100μmとする。
図3の(a)は、裁断刃12を個々の裁断刃12が見える方向から見た図である。図3の(b)は、裁断刃12を側面が見える方向から見た図である。図3の(c)は、裁断容器14およびその内部に配置された裁断刃12の底面図である。図3の(a)〜(c)に示されるように、複数の裁断刃12は、互いに密着して並んでいる。個々の裁断刃12は、それぞれ刃先12aを備える。個々の裁断刃12の厚さは、試料Hの最も短い方向における長さ以下である。これにより、複数の裁断刃12の間に試料Hが入り込みにくくなるため、試料Hを裁断して断片化することが容易となる。
また、裁断刃12は、篩11と同様、導電性の材料、例えば金属または炭素繊維により構成されることが好ましい。この場合、静電気によって試料Hが裁断刃12に付着することを防ぐことができる。
容器13は、開口部を有する容器である。容器13は、断面が矩形である有底筒状の形状を有する。篩11は、容器13の開口部に設けられる。また、容器13は、開口部が鉛直上方を向くように配される。このため、裁断刃12により裁断されて篩11の隙間を通り抜けた試料片HFは、容器13内に落下して回収される。
容器13は、篩11などと同様、導電性の材料、例えば金属または炭素繊維により構成されることが好ましい。この場合、静電気によって試料片HFが容器13に付着することを防ぐことができる。
裁断装置1を上面視した場合、篩11に裁断刃12が接触する領域の面積は、容器13の開口部の面積の80%以上かつ90%以下である。これにより、裁断刃12の1回の往復運動により多量の試料Hを裁断し、かつ、篩11と裁断刃12との間で裁断された試料片HFが容器13の外部へ落下する虞を低減できる。
裁断容器14は、試料Hを最初に入れ、その中で試料の裁断を行うための容器である。裁断容器14は、断面の形状が容器13の断面と同様の矩形である筒状の形状を有する。裁断容器14の内部では、複数の裁断刃12が往復運動することが可能である。
また、裁断容器14は、篩11などと同様、導電性の材料、例えば金属または炭素繊維により構成されることが好ましい。この場合、静電気によって試料Hが裁断容器14に付着することを防ぐことができる。
裁断容器14の底面積は、想定される試料Hの大きさおよび量に応じて適宜決定されればよい。例えば、長さが1cm程度である、毛根付近の毛髪を100本、裁断容器14内に配置して裁断する場合には、裁断容器14の底面積が10cm2程度であることが好ましい。より具体的には、裁断容器14の底面は、3.2cm四方の正方形であることが好ましい。この場合、100本の毛髪が互いに重なり合うことなく裁断容器14内に並ぶことができる。例えば上述したように、裁断刃12の厚さを100μmとした場合、裁断刃12は裁断容器14内に320枚並ぶこととなる。
裁断装置1による裁断方法は、以下のとおりである。まず、裁断刃12と篩11との間に試料Hを配置する(配置ステップ)。その後、篩11に対して接触および離隔を繰り返すように、裁断刃12を篩11に対して往復運動させる(裁断ステップ)。このとき、裁断刃12の往復運動により気流が生じるため、裁断刃12の往復ごとに篩11上で試料Hが移動する。また、裁断刃12が篩11に接触していない状態で、ユーザが裁断装置1を揺動させるなどの方法によっても試料Hを移動させることができる。
上記の方法により、裁断容器14の底部にある試料Hが混ぜ動かされながらより小さく裁断される。篩11の目開きよりも小さく裁断された試料片HFは、篩11を通過し、容器13内に回収される。したがって、裁断装置1によれば、所望の大きさよりも小さく、かつ過度に小さくはない、所望の範囲の大きさに裁断された試料片HFを得ることができる。このとき、複数の裁断刃12により、一度に複数本の試料Hが裁断されるため、短時間で試料片HFを得ることができる。
また、裁断装置1によれば、例えば破砕機などと比較して、簡便な装置で、ビーズ、ボールまたは使い捨ての容器といった消耗品を使用せず、低コストで試料Hを裁断できる。さらに、裁断装置1は、繰り返し使用可能であるため、装置の稼働コストも低減できる。また、裁断装置1によれば、裁断時に試料Hの温度が上昇しないため、試料Hまたは試料Hに含まれる成分物質が温度上昇により破壊されることがない。
〔実施形態2〕
本開示の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本開示の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図5の(a)は、2層の網で構成される篩11の側面図である。図5の(b)は、3層の網で構成される篩11の断面図である。図5の(a)および(b)に示すように、本実施形態において、篩11は、複数層の網を含む。
図5の(a)に示す例では、篩11は、第1の網111および第2の網112という2層の網が互いに重畳される構成を有する。第1の網111は、第1の線材111aおよび第2の線材111bを備える。第2の網112は、第1の線材112aおよび第2の線材112bを備える。
図5の(b)に示す例では、篩11は、第1の網111、第2の網112および第3の網113という3層の網が互いに重畳される構成を有する。第1の網111および第2の網112は、図5の(a)に示した例と同様である。第3の網113は、第1の線材113aおよび第2の線材113bを備える。
図5の(a)における網111および112、ならびに図5の(b)における網111、112、および113の目は、篩11に垂直な方向から見て互いにずれていることが好ましい。すなわち、図5の(a)および(b)に示すように、それぞれの網における第2の線材111b、112bおよび113bの位置は互いにずれている。また、図5の(a)および(b)には表れていないが、それぞれの網における第1の線材111a、112aおよび113aの位置も、紙面に垂直な方向において互いにずれている。
実施形態1においては、断片化された試料の一番小さな面の大きさが篩11の網の目の大きさよりも小さい場合、試料の別の面の大きさが網の目の大きさよりも大きくても篩11を通過し得る。実施形態2のように篩11が多層の網で構成され、かつそれぞれの目が互いにずれている場合、図5の(a)および(b)に示されるように、どの面から見ても所望の大きさまで断片化された試料がより特異的に選別され、篩11を通過する。
図5の(a)においては、4つの試料片HFd、HFe、HFf、およびHFgが示されている。このうち、所望の範囲の大きさまで裁断されている試料片は試料片HFeのみである。また、図5の(b)においては、3つの試料片HFh、HFi、およびHFjが示されている。このうち、所望の範囲の大きさまで裁断されている試料片は試料片HFhのみである。
図5の(a)に示す例では、試料片HFeおよびHFgは篩11を通過しているが、試料片HFdおよびHFfは篩11を通過していない。このうち、試料片HFfは、第1の網111については通過している。このように、篩11が第1の網111に加えて第2の網112を備えることで、所望の範囲の大きさまで裁断されていない試料片HFfの通過を抑止する効果が向上する。
図5の(b)に示す例では、試料片HFhは篩11を通過しているが、試料片HFiおよびHFjは篩11を通過していない。このうち、試料片HFjは、試料片HFgと同様の形状を有し、第1の網111および第2の網112を通過しているが、第3の網113を通過していない。このように、篩11が第3の網113を備えることで、所望の範囲の大きさまで裁断されていない試料片HFの通過を抑止する効果がさらに向上する。
図5の(a)および(b)に示した例では、篩11を構成する網の数は、2枚または3枚であった。しかし、本実施形態に係る篩11を構成する網の数は、4枚以上であってもよい。
また、図5の(a)に示した例において、第1の網111の第2の線材111bと第2の網112の第1の線材112aとの間隔(以下、単に第1の網111と第2の網112との間隔と称する)は、0以上、かつ断片化したい所望の大きさ以下であることが好ましい。より好ましくは、第1の網111と第2の網112との間隔は、試料Hを断片化する所望の大きさと等しい。さらにより好ましくは、第1の網111と第2の網112との間隔は、第1の網111および第2の網112を構成する2本の線材の太さ、網の隙間の幅、および試料Hを断片化する所望の大きさとほぼ等しい。
例えば、試料Hが毛髪である場合、篩11を構成する網の隙間の幅および網間の間隔は、毛髪の太さ(40μm〜100μm)よりも小さいことが好ましく、さらにその網の隙間の幅および網間の間隔は、試料Hを断片化する所望の大きさとほぼ等しいことが好ましい。このような多層の網からなる篩を採用することにより、どの方向から見た大きさも所望の大きさまで断片化された試料Hが選択的に篩11を通過することが可能となる。上記の内容は、3層以上の網で構成される篩11についても同様である。
〔実施形態3〕
図6は、本実施形態に係る裁断装置が備える篩11の構成を示す側面図である。図7は、本実施形態に係る裁断装置が備える篩11の構成を示す斜視図である。図6および図7に示すように、本実施形態に係る篩11は、第1の線材11aおよび第2の線材11bに加えて、逆流防止部材15(薄膜部材)を備える。
図6は、本実施形態に係る裁断装置が備える篩11の構成を示す側面図である。図7は、本実施形態に係る裁断装置が備える篩11の構成を示す斜視図である。図6および図7に示すように、本実施形態に係る篩11は、第1の線材11aおよび第2の線材11bに加えて、逆流防止部材15(薄膜部材)を備える。
逆流防止部材15は、容器13内の試料片HFが篩11を通過して裁断刃12の側へ移動することを制限する。逆流防止部材15は、篩11などと同様、導電性を有する材料、例えば炭素繊維または金属で形成されることが好ましい。本実施形態では、逆流防止部材15は、篩11の第2の線材11bに接合されている。
本実施形態では、逆流防止部材15は矩形を有する。逆流防止部材15の一方の長辺は、篩11(第2の線材11b)に対して固定されている。また、逆流防止部材15の他方の長辺は自由端となっており、逆流防止部材15は可撓性を有する。このため、逆流防止部材15の上記一方の長辺に対して他方の長辺が揺動可能である。
逆流防止部材15の厚さは、例えば0.1mm以下としてよい。この場合、裁断刃12の移動により生じる気流によって、逆流防止部材15が揺動する。ただし、逆流防止部材15の最適な厚さは、逆流防止部材15の材質、および裁断刃12の移動により生じる気流の強さなどによって異なる。
逆流防止部材15は、篩11との間に30°以上かつ75°以下の角度を成していることが好ましい。これにより、所望の範囲の大きさに裁断された試料片HFをスムーズに容器13へ回収でき、かつ容器13内の試料片HFが篩11の隙間を裁断刃12の側へ通過することを防止できる。
逆流防止部材15と篩11との間の角度が30°未満である場合、裁断刃12が篩11から離れる方向に移動するときに、逆流防止部材15が篩11の隙間を適切に塞がない虞がある。また、逆流防止部材15と篩11との間の角度が75°よりも大きい場合、裁断刃12が篩11へ向かう方向に移動するときに、所望の大きさ以下に裁断された試料片HFkが篩11の隙間を通過することを逆流防止部材15が妨げる虞がある。
図8の(a)は、裁断刃12が篩11へ向かう方向に移動する場合における逆流防止部材15の動きを示す図である。図8の(b)は、裁断刃12が篩11から離れる方向に移動する場合における逆流防止部材15の動きを示す図である。
裁断刃12が篩11へ向かう方向に移動する場合には、図8の(a)に白抜き矢印で示すように、裁断刃12(不図示)から篩11へ向かう方向の気流が生じる。この気流により逆流防止部材15の先端が揺動し、第2の線材11bの間を塞がない位置へ移動する。このため、篩11を通過可能な大きさに裁断された試料片HFkは、篩11を通過することができる。
裁断刃12が篩11から離れる方向に移動する場合には、図8の(b)に白抜き矢印で示すように、篩11から裁断刃12(不図示)へ向かう方向の気流が生じる。この気流により逆流防止部材15の先端が揺動し、第2の線材11bの間を塞ぐ位置へ移動する。このため、篩11を通過した試料片HFkが、裁断刃12の移動により生じる気流により舞い上がった場合に、篩11の隙間を通過して再度裁断刃12の側へ移動する虞が低減される。したがって、所望の範囲の大きさに裁断された試料片HFkがさらに裁断されて過度に断片化される虞が低減される。
また、逆流防止部材15の長辺の長さは、当該長辺の方向における篩11の網目領域Mの長さ以上かつ当該長辺の方向における篩11全体の長さ以下であることが好ましい。さらに、逆流防止部材15の短辺の長さは、篩11の目開き以上であることが好ましい。ここでいう「篩11全体の長さ」とは、網目領域Mだけでなく、縁Fを含む篩11の全体の長さを意味する。また、例えば篩11の目開きが100μmであれば、逆流防止部材15の短辺の長さも100μm以上とする。逆流防止部材15の長辺および短辺の長さがこのような長さを有することで、裁断刃12が篩11から離れる方向に移動する場合に、篩11の隙間が広範囲にわたって塞がれる。したがって、試料片HFkが篩11の隙間を通過して再度篩11と裁断刃12との間へ移動する虞がより低減される。
なお、逆流防止部材15は、例えば第2の線材11bに対して回転可能に配された環状の部材を介して、回動可能に篩11に接続されてもよい。この場合、逆流防止部材15は、長辺に平行な回転軸(第2の線材11bの中心軸)の周りで回動することで、篩11に対して固定された逆流防止部材15と同様の効果を奏する。
逆流防止部材15は、篩11の目を構成する4つの辺のうち、少なくとも1つの辺に設けられている。上述した例における逆流防止部材15は、篩11の目を構成する4つの辺のうち、1つの辺に設けられている。しかし、逆流防止部材15は、篩11の目を構成する4つの辺のうち、2つ以上の辺に設けられていてもよい。
図9は、本実施形態に係る篩11の、別の例を示す側面図である。図6〜図8に示した例では、篩11は、第2の線材11bのそれぞれに、当該第2の線材11bに対して一方の側の隙間を塞ぐ逆流防止部材15を備えていた。しかし、本実施形態に係る篩11は図9に示すように、第2の線材11bのそれぞれに、当該第2の線材11bの両側の隙間に対応する逆流防止部材15を備えていてもよい。
図9に示した例は、篩11の目を構成する4つの辺のうち、2つの辺に逆流防止部材15が設けられているといえる。このような篩11も、図6〜図8に示した篩11と同様の効果を奏する。
〔実施形態4〕
図10は、本実施形態に係る裁断装置4の構成を示す図である。図10に示すように、裁断装置4は、裁断装置1の構成要素のそれぞれに、裁断刃12の往復移動に伴って、篩11の側から逆側へ向かう方向、またはその逆方向へ空気を通流させる通気孔161、163、164および隙間162が設けられている構成を有する。
図10は、本実施形態に係る裁断装置4の構成を示す図である。図10に示すように、裁断装置4は、裁断装置1の構成要素のそれぞれに、裁断刃12の往復移動に伴って、篩11の側から逆側へ向かう方向、またはその逆方向へ空気を通流させる通気孔161、163、164および隙間162が設けられている構成を有する。
具体的には、篩11を構成する複数層の網の間の平面方向における端部に、通気孔161が設けられている。また、複数の裁断刃12は、隙間162を形成するように配されている。また、容器13の側壁に、通気孔163が設けられている。さらに、裁断容器14の側壁には、通気孔164が設けられている。なお、裁断装置4は、必ずしも通気孔161、163、164および隙間162が全て設けられている必要はなく、少なくともいずれか1つが設けられていればよい。
容器13は、開口部と対向する底面を有している。容器13の側壁とは、開口部と底面との間の空間を規定するものである。また、裁断容器14の側壁とは、裁断刃12の移動方向に平行な裁断容器14の壁である。
図11は、裁断装置4により試料Hを裁断する場合における空気の流れを示す図である。図11に白抜き矢印で示すように、裁断刃12が篩11へ向かう方向へ移動する場合、黒塗り矢印で示すように、裁断装置4内の空気が通気孔161、163、164および隙間162から外部へ流れる。このため、裁断装置4においては、裁断刃12を往復運動させる場合に要する力が小さくなるため、裁断装置4のユーザの労力が低減される。
また、裁断刃12が篩11から離れる方向へ移動する場合には、外部の空気が通気孔161、163、164および隙間162から裁断装置4内へ流れ込む。このため、裁断容器14内に強い気流が生じ、当該気流により篩11上の試料Hが移動しやすくなる。
通気孔161、163、164および隙間162は、試料片HFが通過できず、かつ空気が通過可能なフィルタを備えていてもよい。または、通気孔161、163、164および隙間162は、試料片HFが通過できない大きさに形成されていてもよい。この場合、試料片HFが通気孔161、163、164および隙間162のいずれかを介して裁断装置4の外部へ放出される虞を低減できる。
〔実施形態5〕
図12は、本実施形態に係る裁断装置5の構成を示す図である。図12に示すように、裁断装置5は、裁断装置1の構成に加えて、固定板12bおよび取っ手部12cを備える。また裁断装置5は、駆動機構17をさらに備える。
図12は、本実施形態に係る裁断装置5の構成を示す図である。図12に示すように、裁断装置5は、裁断装置1の構成に加えて、固定板12bおよび取っ手部12cを備える。また裁断装置5は、駆動機構17をさらに備える。
固定板12bは、複数の裁断刃12の、刃先12a(図3参照)とは逆の側が固定される部材である。取っ手部12cは、固定板12bに対し、当該固定板12bを往復移動させる力を加えるための部材である。
駆動機構17は、固定板12bを往復移動させる力を加えるための昇降機構である。駆動機構17は、例えば取っ手部12cを昇降させる空気シリンダまたはポンプなどの動力源と、取っ手部12cを支持するフレームとを有する。
裁断刃12を篩11へ向かって移動させる場合には、容器13および裁断容器14内の空気を圧縮する力を要する。また、一度に裁断する試料Hが多量である場合などには、試料Hを裁断するために要する力が大きくなる虞がある。
本実施形態に係る裁断装置5は、固定板12b、取っ手部12c、および駆動機構17を備えることで、大きな力で裁断刃12を運動させることができる。したがって、裁断装置5のユーザの労力が低減される。
なお、裁断装置5は、必ずしも駆動機構17を備える必要はない。裁断装置5が駆動機構17を備えない場合であっても、固定板12bおよび取っ手部12cを用いて裁断刃12に力を加えて運動させることで、固定板12bおよび取っ手部12cを備えない裁断装置と比較して、ユーザの労力が低減される。
〔実施形態6〕
図13は、本実施形態に係る裁断装置6の構成を示す図である。図14は、裁断装置6における裁断刃22および篩25の配置を示す図である。図13および図14に示すように、裁断装置6は、押圧部材21、複数の裁断刃22、容器13、裁断容器14および篩25を備える。押圧部材21、複数の裁断刃22、および篩25は、上述した他の部材と同様、導電性の材料、例えば金属または炭素繊維により構成されることが好ましい。
図13は、本実施形態に係る裁断装置6の構成を示す図である。図14は、裁断装置6における裁断刃22および篩25の配置を示す図である。図13および図14に示すように、裁断装置6は、押圧部材21、複数の裁断刃22、容器13、裁断容器14および篩25を備える。押圧部材21、複数の裁断刃22、および篩25は、上述した他の部材と同様、導電性の材料、例えば金属または炭素繊維により構成されることが好ましい。
裁断刃22は、所定の間隔で配される裁断刃である。図13および図14に示す例では、裁断刃22は、刃先が裁断刃22の厚さ方向における中央に位置する形状を有する。篩25は、裁断刃22の間に配され、所定の目開きを有する篩である。本実施形態では、裁断刃22の所定の間隔、および、篩25の目開きは、いずれも試料Hを裁断する所望の大きさであるように構成されている。
また、裁断刃22および篩25は、容器13の開口部に設けられている。このため、裁断刃22で裁断され、篩25の隙間を通り抜けた試料片HFは、容器13へ回収される。
押圧部材21は、裁断刃22の刃先に対して接触および離隔を繰り返すように往復運動可能な部材である。本実施形態における押圧部材21は、裁断刃22の刃先と対向する面が平面である板状の部材である。
裁断装置6において、篩25は、裁断刃22の先端よりも、容器13の底面に近い位置に配されている。このため、押圧部材21は、篩25に接触することなく、裁断刃22との間で試料Hを裁断することができる。
裁断装置6により試料Hを裁断する方法は、以下のとおりである。まず、押圧部材21と、裁断刃22および篩25と、の間に試料Hを配置する(配置ステップ)。次に、裁断刃22に対して接触および離隔を繰り返すように、押圧部材21を裁断刃22に対して往復運動させる(裁断ステップ)。これにより、裁断刃22と押圧部材21との間で試料Hが裁断される。所望の大きさよりも小さく裁断された試料片HFは、篩25の隙間を通り、容器13へ回収される。
裁断の過程においては、裁断が不十分な試料Hが篩25上に落下することがある。このような試料Hは、押圧部材21の往復運動により生じる気流により舞い上がり、再度裁断刃22上に配される。
図15は、裁断装置6における裁断刃22および篩25の配置の別の例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は上面図である。図15の(a)および(b)に示す例では、裁断刃22は、刃先が裁断刃22の厚さ方向における一方の端部に位置する形状を有する。また、裁断刃22は、厚さ方向における刃先とは逆側の面同士が互いに接し、かつ刃先側の面同士が互いに所定の間隔を空けて配置されている。所定の間隔は、試料Hを裁断する所望の大きさである。また、裁断刃22の刃先側の面同士の間には、図14に示した例と同様に篩25が配されている。
図15に示した例では、裁断刃22の厚さは、試料Hを裁断する所望の大きさの半分である。このため、裁断刃22の刃先同士の間隔は試料Hを裁断する所望の大きさに等しい。したがって、図15に示した例によれば、図13および図14に示した例と比較して、短時間で所望の範囲の大きさに裁断された試料片HFを得ることができる。
なお、裁断装置6における容器13には、裁断装置4における容器13と同様に、側壁に空気が通流する通気孔が設けられていてもよい。この場合、裁断装置4と同様に、ユーザの労力が低減される。
また、裁断装置6は、上述した裁断装置5と同様に、押圧部材21を往復移動させる力を押圧部材21に加える駆動機構を備えていてもよい。この場合、裁断装置5と同様に、ユーザの労力が低減される。
〔実施形態7〕
図16は、本実施形態に係る裁断刃31および32を示す底面図である。図16に示す例では、複数の裁断刃31は、矢印A1に沿う形状を有し、矢印A1に直交する方向(すなわち矢印A2の方向)に並んでいる。一方、複数の裁断刃32は、矢印A2に沿う形状を有し、矢印A2に直交する方向(すなわち矢印A1の方向)に並んでいる。
図16は、本実施形態に係る裁断刃31および32を示す底面図である。図16に示す例では、複数の裁断刃31は、矢印A1に沿う形状を有し、矢印A1に直交する方向(すなわち矢印A2の方向)に並んでいる。一方、複数の裁断刃32は、矢印A2に沿う形状を有し、矢印A2に直交する方向(すなわち矢印A1の方向)に並んでいる。
図17は、本実施形態に係る裁断刃33、34および35を示す底面図である。複数の裁断刃33は、矢印A3に沿う形状を有し、矢印A3に直交する方向に並んでいる。同様に、複数の裁断刃34および35はそれぞれ、矢印A4またはA5に沿う形状を有し、矢印A4に直交する方向またはA5に直交する方向に並んでいる。矢印A3〜A5は、それぞれ互いに120°の角度を成す。
上述した各実施形態に係る裁断装置は、いずれも複数の裁断刃12または22が一方向にのみ並ぶ構成を有していた。これに対し、本実施形態に係る裁断装置は、裁断刃31および32、または33〜35が2以上の方向に並ぶ構成を有する。このように裁断刃が並んだ裁断装置においては、裁断刃が一方向にのみ並ぶ構成と比較して、裁断刃の密度が高くなるため、裁断刃の一度の往復運動で裁断される試料Hの量が増大する。したがって、試料Hを所望の範囲の大きさまで裁断するために要する、裁断刃の往復運動の回数が低減される。
なお、本実施形態に係る裁断装置において、複数の裁断刃が並ぶ方向は、2方向または3方向には限定されず、4方向以上であってもよい。また、複数の裁断刃が複数方向に並ぶ場合において、当該複数方向は必ずしも互いに等しい角度を成す必要はない。一例として、複数の裁断刃が2方向に並ぶ場合において、当該2方向は必ずしも直交している必要はない。
〔実施形態8〕
図18は、本実施形態に係る逆流防止部材15の構成を示す斜視図である。図18に示すように、本実施形態においては、複数の逆流防止部材15が、ある1つの第2の線材11bに対して所定の間隔で設けられている。前記所定の間隔とは、例えば、第1の線材11aを平面視したときの幅と概ね同じ間隔である。このような所定の間隔を有する複数の逆流防止部材15が、複数の第2の線材11bのそれぞれに対して設けられている。この配置によって、逆流防止部材15は、篩11の個々の目に対応して設けられることになる。
図18は、本実施形態に係る逆流防止部材15の構成を示す斜視図である。図18に示すように、本実施形態においては、複数の逆流防止部材15が、ある1つの第2の線材11bに対して所定の間隔で設けられている。前記所定の間隔とは、例えば、第1の線材11aを平面視したときの幅と概ね同じ間隔である。このような所定の間隔を有する複数の逆流防止部材15が、複数の第2の線材11bのそれぞれに対して設けられている。この配置によって、逆流防止部材15は、篩11の個々の目に対応して設けられることになる。
本実施形態においても、逆流防止部材15は矩形を有する。逆流防止部材15の一辺は第2の線材11bに固定され、当該一辺と対向する辺は自由端となっている。逆流防止部材15は可撓性を有する。このため、逆流防止部材15の第2の線材11bに固定されている一辺に対して、逆流防止部材15の当該一辺に対向する辺が揺動可能である。
図19は、本実施形態に係る逆流防止部材15の構成を示す側面図である。個々の逆流防止部材15の長辺の長さは、篩11の目開きd1以上であればよい。図19に示す例では、個々の逆流防止部材15の長辺の長さは篩11の目開きd1と等しい。また、平面視において第1の線材11aと重複する領域Sには、逆流防止部材15が配されていなくてよい。このような逆流防止部材15によっても、試料が過度に断片化される虞が低減される。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、4、5、6 裁断装置
11、25 篩
12、22、31、32、33、34、35 裁断刃
12a 刃先
12b 固定板
12c 取っ手部
13 容器
15 逆流防止部材
162、163 通気孔
17 駆動機構
21 押圧部材
11、25 篩
12、22、31、32、33、34、35 裁断刃
12a 刃先
12b 固定板
12c 取っ手部
13 容器
15 逆流防止部材
162、163 通気孔
17 駆動機構
21 押圧部材
Claims (20)
- 所定の長さの目開きを有する篩と、
前記篩に対して接触および離隔を繰り返すように、往復運動可能な複数の裁断刃と、を備えることを特徴とする裁断装置。 - 前記篩は、少なくとも1層の網を含むことを特徴とする請求項1に記載の裁断装置。
- 前記篩は、複数層の網を含み、
前記複数層の網の目の位置は、前記篩に垂直な方向から見て互いにずれていることを特徴とする請求項1または2に記載の裁断装置。 - 開口部を有する容器をさらに備え、
前記篩は前記開口部に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の裁断装置。 - 前記容器は、
前記開口部と対向する底面と、
前記開口部と前記底面との間の空間を規定する側壁とを有し、
前記側壁に、空気が通流する通気孔が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の裁断装置。 - (i)一方の長辺が前記篩に対して固定され、かつ、当該長辺に対して他方の長辺が揺動可能であるか、または(ii)当該長辺に平行な回転軸の周りで回動可能な逆流防止部材をさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載の裁断装置。
- 一方の長辺が前記篩に対して固定され、かつ前記篩との間に30°以上かつ75°以下の角度を成す逆流防止部材をさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載の裁断装置。
- 前記篩は、複数の網の目が形成された網目領域を有し、
前記逆流防止部材の長辺の長さは、当該長辺の方向における前記網目領域の長さ以上かつ当該長辺の方向における前記篩全体の長さ以下であり、
前記逆流防止部材の短辺の長さは、前記所定の長さ以上であることを特徴とする請求項6または7に記載の裁断装置。 - 前記逆流防止部材は、前記篩が有する個々の目に対応して設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の裁断装置。
- 前記複数の裁断刃の、前記篩に対向する側とは逆の側が固定される固定板と、
前記固定板を往復移動させる力を加えるための取っ手部とをさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の裁断装置。
- 前記固定板を往復移動させる力を前記取っ手部に加える駆動機構をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の裁断装置。
- 前記複数の裁断刃は、当該裁断刃の往復移動に伴って前記篩の側から逆側へ向かう方向、またはその逆方向へ空気を通流させる隙間を形成するように配されている請求項10または11に記載の裁断装置。
- 複数の裁断刃と、
前記複数の裁断刃の間に配され、所定の長さの目開きを有する篩と、
前記裁断刃の刃先に対して接触および離隔を繰り返すように、往復運動可能な押圧部材と、を備えることを特徴とする裁断装置。 - 開口部を有する容器をさらに備え、
前記裁断刃および前記篩は、前記開口部に設けられていることを特徴とする請求項13に記載の裁断装置。 - 前記篩は、前記裁断刃の先端よりも前記容器の底面に近い位置に配されていることを特徴とする請求項14に記載の裁断装置。
- 前記容器は、
前記開口部と対向する底面と、
前記開口部と前記底面との間の空間を規定する側壁とを有し、
前記側壁に、空気が通流する通気孔が設けられていることを特徴とする請求項14または15に記載の裁断装置。 - 前記押圧部材を往復移動させる力を前記押圧部材に加える駆動機構をさらに備えることを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の裁断装置。
- 前記所定の長さは、0.02mm以上かつ0.2mm以下であることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の裁断装置。
- 所定の長さの目開きを有する篩と、
前記篩に対して接触および離隔を繰り返すように、往復運動可能な複数の裁断刃と、を備える裁断装置による裁断方法であって、
前記複数の裁断刃と前記篩との間に裁断対象を配置する配置ステップと、
前記篩に対して接触および離隔を繰り返すように、前記裁断刃を前記篩に対して往復運動させる裁断ステップと、を含むことを特徴とする裁断方法。 - 複数の裁断刃と、
前記複数の裁断刃の間に配され、所定の長さの目開きを有する篩と、
前記裁断刃の刃先に対して接触および離隔を繰り返すように、往復運動可能な押圧部材と、を備える裁断装置による裁断方法であって、
前記押圧部材と前記複数の裁断刃および前記篩との間に裁断対象を配置する配置ステップと、
前記裁断刃に対して接触および離隔を繰り返すように、前記押圧部材を前記裁断刃に対して往復運動させる裁断ステップと、を含むことを特徴とする裁断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019098068A JP2020192487A (ja) | 2019-05-24 | 2019-05-24 | 裁断装置および裁断方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019098068A JP2020192487A (ja) | 2019-05-24 | 2019-05-24 | 裁断装置および裁断方法 |
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JP2020192487A true JP2020192487A (ja) | 2020-12-03 |
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JP (1) | JP2020192487A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN118080093A (zh) * | 2024-04-22 | 2024-05-28 | 齐齐哈尔九洲环境能源有限公司 | 一种生物质燃料破碎机 |
-
2019
- 2019-05-24 JP JP2019098068A patent/JP2020192487A/ja active Pending
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