JP2020191810A - 容器詰め飲料 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規な容器詰め飲料が求められている。【解決手段】2−アミノアセトフェノンの含有量(X)が0.8質量ppb以上である、容器詰め飲料。【選択図】なし

Description

本発明は、容器詰め飲料に関する。
従来から、ビールテイスト飲料や清涼飲料等の飲料分野において、最近の消費者の多様化した好みに応じて、様々な容器詰め飲料が検討され、提供されてきている。
例えば、特許文献1には、糖質を抑え、且つ味わいを付与しながらも、後味のスッキリさを損なわず、良好な香味を有するビールテイスト飲料として、プリン体含有量が0.5〜5mg/100mL、糖質含有量が0.5g/100mL以下、pHが3.0〜4.0であるビールテイスト飲料が開示されている。
WO2017/042870号
このような状況において、新規な容器詰め飲料が求められている。
本発明は、2−アミノアセトフェノンの含有量を所定の範囲に調製した容器詰め飲料を提供する。
すなわち、本発明には、以下の態様の発明が含まれる。
[1]
2−アミノアセトフェノンの含有量(X)が0.8質量ppb以上である、容器詰め飲料。
[2]
糖質濃度(Y)が、3.0g/100mL未満である、上記[1]に容器詰め飲料。
[3]
2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕が1.8以上である、上記[1]又は[2]に記載の容器詰め飲料。
[4]
糖質濃度(Y)が、0.5g/100mL未満であり、
2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕が5.0以上である、上記[1]に記載の容器詰め飲料。
[5]
原材料が、麦芽又は未発芽の麦類を少なくとも含む、上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の容器詰め飲料。
[6]
麦芽使用比率が50〜100質量%である、上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載の容器詰め飲料。
[7]
発酵アルコール飲料である、上記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の容器詰め飲料。
[8]
ビールテイスト飲料である、上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の容器詰め飲料。
本発明の好適な一態様の容器詰め飲料は、良質な味の厚みを有する。
1.容器詰め飲料
本発明の容器詰め飲料は、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)が0.8質量ppb以上となるように調製した飲料である。
2−アミノアセトフェノンの含有量(X)を上記範囲に調製することで、良質な味の厚みを向上させた飲料とすることができる。
上記観点から、本発明の一態様の容器詰め飲料において、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)は、当該容器詰め飲料の全量(100質量%)基準で、好ましくは1.0質量ppb以上、より好ましくは1.1質量ppb以上、更に好ましくは1.2質量ppb以上であり、また、好ましくは1000質量ppb以下、より好ましくは850質量ppb以下、更に好ましくは700質量ppb以下、より更に好ましくは600質量ppb以下である。
なお、本明細書において、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)は、ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)により測定することができる。具体的な測定方法の一例としては、以下の試料を用いて、以下の測定条件で測定する方法が挙げられる。
[試料]
測定対象となる飲料10〜20gに、水150mL及びヘプタン4mLを加えた溶液を調製する。そして当該溶液に対して、精油定量用蒸留装置を用いて90分間蒸留した後、ヘプタン層を下記に示すGC/MS装置に1μL注入して、測定を行う。
[測定条件]
・GC/MS装置:7890B/5977B(Agilent Technologies社製)
・カラム:DB−WAX(Agilent Technologies社製)、直径0.25mm×30m、膜厚0.25μm
・導入系:スプリット5:1
・注入量:1μL
・試料注入口温度:220℃
・カラム温度:40℃(1分間保持)→10℃/分で160℃まで昇温→15℃/分で200℃まで昇温
・ガス流量:ヘリウム(キャリアガス)を1mL/分
・イオン源温度:230℃
・イオン化法:EI
・設定質量数:m/z 152
様々な検討の中で、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)を調製することによる良質な味の厚みの向上効果は、特に、糖質濃度が低い飲料ほど、大きく発現させることが分かった。本発明の一態様の容器詰め飲料は、低糖質飲料とすることができる。
本発明の一態様の容器詰め飲料において、糖質濃度(Y)は、好ましくは3.0g/100mL未満、より好ましくは2.0g/100mL未満、更に好ましくは1.5g/100mL未満、より更に好ましくは1.0g/100mL未満、特に好ましくは0.5g/100mL未満である。
なお、本明細書において、「糖質」とは、食品の栄養表示基準(平成15年厚生労働省告示第176号)に基づく糖質をいい、具体的には、対象となる食品から、タンパク質、脂質、食物繊維、灰分、アルコール分及び水分を除いたものを意味する。そのため、食品中の糖質の量は、当該食品の重量から、タンパク質、脂質、食物繊維、灰分及び水分の量を控除することにより算定することができる。
ここで、タンパク質、脂質、食物繊維、灰分及び水分の量は、栄養表示基準に掲げる方法により測定することができる。具体的には、タンパク質の量は窒素定量換算法で測定し、脂質の量はエーテル抽出法で測定し、食物繊維の量はプロスキー法で測定し、灰分の量は直接灰化法で測定し、水分の量は減圧加熱乾燥法で測定することができる。
本発明の一態様の容器詰め飲料において、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕は、低糖質飲料であっても、良質な味の厚みをより向上させた飲料とする観点から、好ましくは1.8以上、より好ましくは2.0以上、更に好ましくは2.2以上、より更に好ましくは2.4以上であり、また、好ましくは5000以下、より好ましくは4000以下、更に好ましくは3000以下、より更に好ましくは2500以下である。
本発明の一態様の容器詰め飲料において、糖質濃度(Y)が、1.5g/100mL以上3.0g/100mL未満である場合、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)は、上述の範囲が好適であるが、より好ましくは2.0質量ppb以上、より好ましくは4.0質量ppb以上、更に好ましくは7.0質量ppb以上、より更に好ましくは12.0質量ppb以上、特に好ましくは20.0質量ppb以上であり、また、より好ましくは500質量ppb以下、更に好ましくは400質量ppb以下、より更に好ましくは300質量ppb以下である。
また、糖質濃度(Y)が、1.5g/100mL以上3.0g/100mL未満である場合、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕は、上述の範囲が好適であるが、より好ましくは2.5以上、更に好ましくは3.0以上、より更に好ましくは5.0以上、特に好ましくは10.0以上であり、また、より好ましくは1000以下、更に好ましくは500以下、より更に好ましくは250以下、特に好ましくは150以下である。
本発明の一態様の容器詰め飲料において、糖質濃度(Y)が、1.0g/100mL以上1.5g/100mL未満である場合、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)は、上述の範囲が好適であるが、より好ましくは1.5質量ppb以上、より好ましくは2.0質量ppb以上、更に好ましくは3.0質量ppb以上、より更に好ましくは7.0質量ppb以上、特に好ましくは12.0質量ppb以上であり、また、より好ましくは500質量ppb以下、更に好ましくは400質量ppb以下、より更に好ましくは300質量ppb以下である。
また、糖質濃度(Y)が、1.0g/100mL以上1.5g/100mL未満である場合、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕は、上述の範囲が好適であるが、より好ましくは2.5以上、更に好ましくは5.0以上、より更に好ましくは10.0以上、特に好ましくは15.0以上であり、また、より好ましくは1000以下、更に好ましくは500以下、より更に好ましくは400以下、特に好ましくは300以下である。
本発明の一態様の容器詰め飲料において、糖質濃度(Y)が、0.5g/100mL以上1.0g/100mL未満である場合、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)は、上述の範囲が好適であるが、より好ましくは1.3質量ppb以上、更に好ましくは2.0質量ppb以上、より更に好ましく5.0質量ppb以上、特に好ましくは8.0質量ppb以上であり、また、より好ましくは500質量ppb以下、更に好ましくは400質量ppb以下、より更に好ましくは300質量ppb以下である。
また、糖質濃度(Y)が、0.5g/100mL以上1.0g/100mL未満である場合、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕は、上述の範囲が好適であるが、より好ましくは2.5以上、更に好ましくは5.0以上、より更に好ましくは10.0以上、特に好ましくは15.0以上であり、また、より好ましくは2000以下、更に好ましくは1000以下、より更に好ましくは800以下、特に好ましくは600以下である。
本発明の一態様の容器詰め飲料において、糖質濃度(Y)が、0.5g/100mL未満である場合、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)は、上述の範囲が好適であるが、より好ましくは1.3質量ppb以上、更に好ましくは2.0質量ppb以上、より更に好ましく3.0質量ppb以上、特に好ましくは5.0質量ppb以上であり、また、より好ましくは500質量ppb以下、更に好ましくは400質量ppb以下、より更に好ましくは300質量ppb以下である。
また、糖質濃度(Y)が、0.5g/100mL未満である場合、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕は、上述の範囲が好適であるが、より好ましくは5.0以上、更に好ましくは7.0以上、より更に好ましくは10.0以上、特に好ましくは15.0以上であり、また、より好ましくは2000以下、更に好ましくは1600以下、より更に好ましくは1200以下、特に好ましくは800以下である。
本発明の一態様の容器詰め飲料は、飲料が容器に詰められた態様であればよく、容器の例としては、例えば、ビン、ペットボトル、缶、又は樽が挙げられるが、特に持ち運びが容易であるとの観点から、缶、ビン、ペットボトルが好ましい。
本発明の一態様の容器詰め飲料は、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)が上述の範囲に調製された飲料であれば制限は無く、飲料の種類は限定されない。
本発明の一態様の容器詰め飲料において、飲料の種類としては、例えば、ビールテイスト飲料、ワイン、清酒、梅酒、ウィスキー、ブランデー、焼酎、ラム、ジン、リキュール類等のアルコール飲料又は非アルコール含有飲料や、茶飲料、清涼飲料、コーヒー飲料、ココア飲料、ゼリー飲料、乳性飲料、豆乳類、栄養ドリンク剤、美容ドリンク剤等が挙げられる。
これらの中でも、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)を調製することによる効果である、良質な味の厚みの向上をより効果的に発現させる観点から、下記(i)〜(iii)のいずれか1つ以上を満たすことが好ましく、下記(i)〜(iii)のすべてを満たすことがより好ましい。
・(i)原材料が、麦芽又は未発芽の麦類を少なくとも含む。
・(ii)麦芽使用比率が50〜100質量%である。
・(iii)発酵アルコール飲料である。
そして、本発明の一態様の容器詰め飲料は、ビールテイスト飲料であることが好ましく、麦芽発酵飲料であるビールテイスト飲料であることがより好ましく、上記(i)〜(iii)のすべてを満たすビールテイスト飲料が更に好ましい。
なお、本明細書において、「麦芽発酵飲料」とは、麦を原料の一部として使用し、発酵させた飲料を意味し、望ましくは、原材料として麦芽を使用して製造した発酵アルコール飲料である。
以下、本発明の一態様の容器詰め飲料として好適である「ビールテイスト飲料」についての態様を説明する。
2.ビールテイスト飲料
本明細書において、「ビールテイスト飲料」とは、ビール様の風味をもつアルコール含有またはノンアルコールの炭酸飲料をいう。つまり、本明細書のビールテイスト飲料は、特に断わりがない場合、ビール風味を有するいずれの炭酸飲料をも包含する。したがって、エステルや高級アルコール(例えば、酢酸イソアミル、酢酸エチル、n−プロパノール、イソブタノール、アセトアルデヒド)等を含むビール香料が添加された炭酸飲料をも包含する。
ビールテイスト飲料の種類としては、例えば、アルコール含有のビールテイスト飲料、アルコール度数が1(v/v)%未満のビールテイスト飲料等も含まれる。
ビールテイスト飲料のアルコール度数は、特に制限は無いが、好ましくは1〜20(v/v)%、より好ましくは2〜15(v/v)%、更に好ましくは3〜10(v/v)%である。
なお、本明細書において、アルコール度数は、体積/体積基準の百分率(v/v%)で示されるものとする。また、飲料のアルコール含有量は、公知のいずれの方法によっても測定することができるが、例えば、振動式密度計によって測定することができる。
ビールテイスト飲料は、アルコール成分として、さらに、穀物に由来するスピリッツを含有してもよい。
本明細書において、スピリッツとは、麦、米、そば、とうもろこし等の穀物を原料として、麦芽又は必要により酵素剤を用いて糖化し、酵母を用いて発酵させた後、更に蒸留して得られる酒類を意味する。スピリッツの原材料である穀物としては、麦が好ましい。
ビールテイスト飲料の色は、特に限定されないが、通常のビールのような琥珀色や黄金色、黒ビールのような黒色、又は、無色透明であってもよく、あるいは着色料などを添加して、所望の色を付けてもよい。ビールテイスト飲料の色は、肉眼でも判別することができるが、全光線透過率や色度等によって規定してもよい。
ビールテイスト飲料のpHは、特に限定されないが、好ましくは2.0〜4.5である。ビールテイスト飲料のpHが4.5以下であれば、微生物の発生を抑制でき、pHが2.0以上であれば飲料の香味が向上し易い。
また、アルコールを含有するビールテイスト飲料のpHは、好ましくは3.0〜4.5であり、ノンアルコールビールテイスト飲料のpHは、好ましくは4.0未満である。
ビールテイスト飲料の総エキス量は、特に限定されないが、ビールテイスト飲料に軽快な飲み口を付与する観点から、アルコールを含むビールテイスト飲料の場合は、好ましくは18質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは13質量%以下である。また、ノンアルコールビールテイスト飲料の場合は、好ましくは1.5重量%以下、より好ましくは1.1重量%以下、さらに好ましくは0.80重量%以下である。
なお、本明細書における「総エキス量」は、アルコール度数が1(v/v)%以上の飲料においては、日本の酒税法におけるエキス分、すなわち、温度15℃の時において原容量100cm中に含有する不揮発性成分のグラム数をいい、アルコール度数が1(v/v)%未満の飲料においては、脱ガスしたサンプルをビール酒造組合国際技術委員会(BCOJ)が定める「ビール分析法 7.2 エキス」に従い測定したエキス値(質量%)をいう。
2.1 原材料
ビールテイスト飲料の主な原材料は、水及び麦芽であるが、ホップを用いることが好ましく、その他に、甘味料、水溶性食物繊維、苦味料又は苦味付与剤、酸化防止剤、香料、酸味料等を用いてもよい。
なお、得られるビールテイスト飲料の糖質濃度(Y)が、上述の範囲となるように、原材料は適宜選択されることが好ましい。
麦芽とは、大麦、小麦、ライ麦、カラス麦、オート麦、ハト麦、エン麦などの麦類の種子を発芽させて乾燥させ、除根したものをいい、産地や品種は、いずれのものであってもよい。
本発明の一態様においては、大麦麦芽を用いることが好ましい。大麦麦芽は、日本のビールテイスト飲料の原料として最も一般的に用いられる麦芽の1つである。大麦には、二条大麦、六条大麦などの種類があるが、いずれを用いてもよい。さらに、通常麦芽のほか、色麦芽なども用いることができる。なお、色麦芽を用いる際には、種類の異なる色麦芽を適宜組み合わせて用いてもよいし、一種類の色麦芽を用いてもよい。
また、麦芽と共に、麦芽以外の穀物を用いてもよい。
そのような穀物としては、例えば、麦芽には該当しない麦(大麦、小麦、ライ麦、カラス麦、オート麦、ハト麦、エン麦等)、米(白米、玄米等)、とうもろこし、こうりゃん、ばれいしょ、豆(大豆、えんどう豆等)、そば、ソルガム、粟、ひえ、及びそれらから得られたデンプン、これらの抽出物(エキス)等が挙げられる。
ビールテイスト飲料において、ホップ及び水を除く原材料の総量(100質量%)に対する麦芽の使用量(麦芽使用比率)は、好ましくは1〜100質量%、より好ましくは30〜100質量%、更に好ましくは50〜100質量%である。
本発明の一態様で用いるホップの形態としては、例えば、ペレットホップ、粉末ホップ、ホップエキス等が挙げられる。また、用いるホップは、イソ化ホップ、還元ホップ等のホップ加工品を用いてもよい。
ホップの添加量としては、適宜調製されるが、飲料全量に対して、好ましくは0.0001〜1質量%である。
甘味料としては、穀物由来のデンプンを酸又は酵素等で分解した市販の糖化液、市販の水飴等の糖類、三糖類以上の糖、糖アルコール、ステビア等の天然甘味料、人工甘味料等が挙げられる。
これらの糖類の形態は、溶液等の液体であってもよく、粉末等の固体であってもよい。
また、デンプンの原料穀物の種類、デンプンの精製方法、及び酵素や酸による加水分解等の処理条件についても特に制限はない。例えば、酵素や酸による加水分解の条件を適宜設定することにより、マルトースの比率を高めた糖類を用いてもよい。その他、スクロース、フルクトース、グルコース、マルトース、トレハロース、マルトトリオース及びこれらの溶液(糖液)等を用いることもできる。
また、人工甘味料としては、例えば、アスパルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)、スクラロース等が挙げられる。
水溶性食物繊維としては、例えば、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グアーガム分解物、ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸、ラミナリン、フコイジン、カラギーナン等が挙げられ、安定性や安全性等の汎用性の観点から、難消化性デキストリン又はポリデキストロースが好ましい。
ビールテイスト飲料において、苦味は、ホップ等によって付与することが好ましいが、さらに、苦味料又は苦味付与剤を用いてもよい。
苦味料又は苦味付与剤としては、特に限定されず、通常のビールや発泡酒に苦味付与剤として用いられるものが使用でき、例えば、マンネンロウ、レイシ、姫茴香、杜松実、セージ、迷迭香、マンネンタケ、月桂樹、迷迭香、マンネンタケ、クワシン、柑橘抽出物、ニガキ抽出物、コーヒー抽出物、茶抽出物、ゴーヤ抽出物、ハス胚芽抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、レイシ抽出物、ローレル抽出物、セージ抽出物、キャラウェイ抽出物等が挙げられる。
酸化防止剤としては、特に限定されず、通常のビールや発泡酒に酸化防止剤として用いられるものが使用でき、例えば、アスコルビン酸、エリソルビン酸、及びカテキン等が挙げられる。
香料としては、特に限定されず、一般的なビール香料を用いることができる。ビール香料は、ビール様の風味付けのために用いるものであり、発酵により発生する醸造成分等が含まれる。
なお、ビールテイスト飲料は、アルコール発酵により生じる酢酸エチルを含むものであるが、当該酢酸エチルは、香料としての機能を有する。そのため、ビールテイスト飲料の製造過程でアルコール発酵を伴う場合には、ビール香料を別途添加する必要は特段無いが、所望に応じて、ビール香料を添加してもよい。
酢酸エチル以外のビール香料としては、エステルや高級アルコール等が挙げられ、具体的には、酢酸イソアミル、n−プロパノール、イソブタノール、及びアセトアルデヒド等が挙げられる。また、ビール様の風味付けをより強くするために、別途酢酸エチルを添加してもよい。
酸味料としては、酸味を有する物質であれば特に限定されないが、例えば、リン酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、フィチン酸、酢酸、コハク酸、グルコノデルタラクトン又はそれらの塩が挙げられる。
これらの酸味料の中でも、リン酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、フィチン酸、酢酸、コハク酸又はそれらの塩が好ましく、リン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、酢酸又はそれらの塩がより好ましい。
これらの酸味料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
2.2 炭酸ガス
ビールテイスト飲料に含まれる炭酸ガスは、原材料に含まれる炭酸ガスを利用してもよく、また、炭酸水との混和または炭酸ガスの添加等で溶解させてもよい。
ビールテイスト飲料の製造過程でアルコール発酵を伴う場合には、アルコール発酵で生じた炭酸ガスをそのまま用いることができるが、適宜炭酸水を加えて、炭酸ガスの量を調製してもよい。
ビールテイスト飲料に含まれる炭酸ガスの量は、飲料の炭酸ガス圧によって表されるが、これは、本発明の効果を妨げない限り、特に限定されない。典型的には、飲料の炭酸ガス圧の上限は5.0kg/cm、4.5kg/cm、又は4.0kg/cmであり、下限は0.20kg/cm、0.50kg/cm、又は1.0kg/cmであり、これらの上限及び下限のいずれを組み合わせてもよい。例えば、飲料の炭酸ガス圧は、0.20kg/cm以上5.0kg/cm以下、0.50kg/cm以上4.5kg/cm以下、または、1.0kg/cm以上4.0kg/cm以下であってよい。
本明細書において、ガス圧とは、特別な場合を除き、容器内におけるガス圧をいう。
圧力の測定は、当業者によく知られた方法、例えば20℃にした試料をガス内圧計に固定した後、一度ガス内圧計の活栓を開いてガスを抜き、再び活栓を閉じ、ガス内圧計を振り動かして指針が一定の位置に達したときの値を読み取る方法を用いて、または市販のガス圧測定装置を用いて測定することができる。
2.3 その他の添加物
ビールテイスト飲料は、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて、様々な添加物を添加してもよい。
そのような添加物としては、例えば、着色料、泡形成剤、発酵促進剤、酵母エキス、ペプチド含有物等のタンパク質系物質、アミノ酸等の調味料が挙げられる。
着色料は、飲料にビール様の色を与えるために使用するものであり、カラメル色素などを用いることができる。泡形成剤は、飲料にビール様の泡を形成させるため、あるいは飲料の泡を保持させるために使用するものであり、大豆サポニン、キラヤサポニン等の植物抽出サポニン系物質、コーン、大豆などの植物タンパク、及びペプチド含有物、ウシ血清アルブミン等のタンパク質系物質、酵母エキスなどを適宜使用することができる。
発酵促進剤は、酵母による発酵を促進させるために使用するものであり、例えば、酵母エキス、米や麦などの糠成分、ビタミン、ミネラル剤などを単独または組み合わせて使用することができる。
2.4 ビールテイスト飲料の製造方法
ビールテイスト飲料の製造方法としては、下記工程(1)〜(2)を有する方法が挙げられる。
・工程(1):水及び麦芽を含む混合物を糖化処理して発酵原料液を調製する工程。
・工程(2):前記発酵原料液に酵母を添加して、アルコール発酵を行う工程。
なお、本発明の一態様においては、2−アミノアセトフェノンの含有量(X)を上述の範囲となるように調製することを要する。含有量(X)の調製は、工程(1)及び工程(2)の少なくとも一方の工程と同時に行ってもよく、工程(1)と工程(2)の間、もしくは工程(2)の後に、別途行ってもよい。
<工程(1)>
工程(1)は、水及び麦芽を含む混合物を糖化処理して発酵原料液を調製する工程である。
発酵原料液の調製方法としては、水及び麦芽等の原材料を仕込釜又は仕込槽に投入し、必要に応じてアミラーゼ等の酵素を添加して混合物を調製した後、糖化処理して得る方法が挙げられる。その後、得られた発酵原料液は、ろ過して煮沸し、清澄タンクにて凝固タンパク等の固形分を取り除くことが好ましい。
また、糖化処理を供する混合物には、水及び麦芽以外に、ホップ、食物繊維、甘味料、酸化防止剤、苦味付与剤、香料、酸味料、色素等を加えてもよい。
これらは、糖化処理を行う前に加えてもよく、糖化処理の途中で加えてもよく、糖化処理の終了後に加えてもよい。また、これらは、次工程のアルコール発酵後に加えてもよい。
本工程において、原材料を加えた前記混合物は、加温し、原材料の澱粉質を糖化させる。
糖化処理の温度及び時間は、使用する麦芽の種類や、麦芽比率、水及び麦芽以外の原材料、使用する酵母の種類や量等によって適宜調整する。
<工程(2)>
工程(2)は、工程(1)で糖化処理して得られた発酵原料液に、酵母を添加し、アルコール発酵を行う工程である。
本工程で用いる酵母は、製造すべき発酵飲料の種類、目的とする香味や発酵条件等を考慮して適宜選択することができ、例えば、Weihenstephan-34株等の市販の酵母を用いることができる。
酵母は、酵母懸濁液のまま原料液に添加しても良いし、遠心分離あるいは沈降により酵母を濃縮したスラリーを原液に添加してもよい。また、遠心分離の後、完全に上澄みを取り除いたものを添加しても良い。酵母の原液への添加量は適宜設定できるが、例えば、5×10cells/ml〜1×10cells/ml程度である。
アルコール発酵を行う際の発酵温度及び発酵期間等の諸条件は、適宜設定することができるが、例えば、通常のビールや発泡酒の製造のための発酵条件である、8〜25℃、5〜10日間、の条件で発酵させてもよい。発酵工程の途中で発酵液の温度(昇温又は降温)もしくは圧力を変化させてもよい。
アルコール発酵後は、ろ過機等で酵母を取り除き、必要に応じて水や香料、酸味料、色素等の添加剤を加えてもよい。
このようにして得られたビールテイスト飲料は、所定の容器に充填され、製品として市場に流通する。
ビールテイスト飲料の容器詰め方法としては、特に限定されず、当業者に周知の容器詰め方法を用いることができる。容器詰め工程によって、ビールテイスト飲料は容器に充填・密閉される。容器詰め工程には、いずれの形態・材質の容器を用いてもよく、容器の例としては、上述のとおりである。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例によっては制限されない。
実施例1〜17、比較例1
粉砕した麦芽を、52℃で保持された温水40Lが入った仕込槽に投入した後、52℃で30分間保持し、続いて70℃で40分間、さらに76℃で5分間と段階的に温度を上げて保持した後、濾過して麦芽粕を除去し麦汁を得た。得られた麦汁を濾過した後、ホップを投入して麦汁煮沸を行った。煮沸後の麦汁を固液分離処理し、得られた清澄な麦汁を冷却し、酵母を添加して7日間発酵させ、発酵溶液を調製した。
そして、調製した発酵溶液を表1〜4に示される糖質濃度となるように適宜水で希釈すると共に、表1〜4に示される含有量(X)となるように、2−アミノアセトフェノンを添加して、ビールテイスト飲料をそれぞれ得た。
得られたビールテイスト飲料について、日頃から訓練を受けた5人のパネラーが、各ビールテイスト飲料の「良質な味の厚み」について、下記のスコア基準に基づき、4(最大値)〜0(最小値)の範囲で、0.05刻みのスコアにて評価した。評価に際しては、下記基準「4」、「3」、「2」、「1」及び「0」に適合するサンプルを予め用意し、各パネラー間での基準の統一を図った。
なお、表1〜4のいずれの官能評価においても、同じ飲料に対して、各パネラー間での2.0以上のスコアの値の差異は確認されなかった。
(良質な味の厚みのスコア基準)
・「4」:非常に明確に良質な味の厚みを感じる。
・「3」:ある程度明確に良質な味の厚みを感じる。
・「2」:良質な味の厚みを感じる。
・「1」:少し味の厚み感じる。
・「0」:全く味の厚みが感じられない。
そして、5人のパネラーのスコアの平均値から、以下の評価基準で、それぞれのビールテイスト飲料の「良質な味の厚み」を評価した。結果を表1〜4に示す。
(良質な味の厚みの評価基準)
・「A」:5人のパネラーのスコアの平均値が、2.0以上
・「B」:5人のパネラーのスコアの平均値が、0.7以上2.0未満
・「C」:5人のパネラーのスコアの平均値が、0.7未満
表1〜4より、実施例1〜17で調製したビールテイスト飲料は、比較例1に比べて、優れた良質な味の厚みを有する飲料であるといえる。

Claims (8)

  1. 2−アミノアセトフェノンの含有量(X)が0.8質量ppb以上である、容器詰め飲料。
  2. 糖質濃度(Y)が、3.0g/100mL未満である、請求項1に容器詰め飲料。
  3. 2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕が1.8以上である、請求項1又は2に記載の容器詰め飲料。
  4. 糖質濃度(Y)が、0.5g/100mL未満であり、
    2−アミノアセトフェノンの含有量(X)(単位:質量ppb)と糖質濃度(Y)(単位:g/100mL)との比〔(X)/(Y)〕が5.0以上である、請求項1に記載の容器詰め飲料。
  5. 原材料が、麦芽又は未発芽の麦類を少なくとも含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器詰め飲料。
  6. 麦芽使用比率が50〜100質量%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の容器詰め飲料。
  7. 発酵アルコール飲料である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の容器詰め飲料。
  8. ビールテイスト飲料である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の容器詰め飲料。
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