JP2020189387A - 部品取り出し装置 - Google Patents

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靖 浅居
Yasushi Asai
靖 浅居
卓旦 高塚
Takaaki Takatsuka
卓旦 高塚
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Abstract

【課題】視覚センサを用いることなく部品を1つずつ取り出せる部品取り出し装置を得ること。【解決手段】部品取り出し装置100は、複数のねじ13が収容された箱12の中からねじ13を取り出すロボットハンド6を備える。ロボットハンド6は、箱12の中のねじ13を磁気で吸着する吸着部72を有する吸着機構7と、吸着機構7に吸着されたねじ13のうち吸着機構7に最も近い1つのねじ13を把持する把持機構8と、把持機構8にねじ13が把持された状態で、把持機構8に把持されたねじ13に加わる磁力を減少させる電力切替部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、箱の中に収容された部品をロボットハンドで取り出す部品取り出し装置に関する。
従来、箱の中に収容された複数の部品をロボットで1つずつ取り出す方法として、視覚センサを用いた方法が知られている。
例えば、特許文献1には、視覚センサで、箱の中にバラ積みされた複数の部品を撮像し、撮像された画像を画像処理して部品の位置および姿勢を計測することが記載されている。また、特許文献1には、視覚センサの計測結果に基づき、ロボットハンドを移動させてロボットハンドで箱の中から部品を取り出すことが記載されている。
特開2000−61875号公報
しかしながら、特許文献1のように視覚センサを用いた場合には、部品を1つずつ取り出すために高度な画像処理および計測精度が必要になる。また、画像処理を行って部品の位置および姿勢を計測するため、1つの部品を取り出すのに要する時間が長くなる。さらに、部品の姿勢によっては部品の位置の計測を正確に行うことができず、部品を取り出せなかったり、2つ以上の部品を同時に取り出したりすることが生じる場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、視覚センサを用いることなく部品を1つずつ取り出せる部品取り出し装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる部品取り出し装置は、複数の部品が収容された箱の中から部品を取り出すロボットハンドを備える。ロボットハンドは、箱の中の部品を磁気で吸着する吸着部を有する吸着機構と、吸着機構に吸着された部品のうち吸着機構に最も近い1つの部品を把持する把持機構と、把持機構に部品が把持された状態で、把持機構に把持された部品に加わる磁力を減少させる磁力調節部と、を備える。
本発明によれば、視覚センサを用いることなく部品を1つずつ取り出すことができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる部品取り出し装置の全体構成を示す側面図 実施の形態1にかかるロボットハンドを示す側面図 実施の形態1にかかるロボットハンドを示す底面図 実施の形態1にかかる部品取り出し装置の機能ブロック図 実施の形態1にかかるロボットコントローラーのハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1にかかる部品取り出し装置の動作を示すフローチャート 実施の形態1にかかる部品取り出し装置の動作を説明するための図であって、吸着機構でねじを吸着した状態を示す側面図 実施の形態1にかかる部品取り出し装置の動作を説明するための図であって、把持機構が下降した状態を示す側面図 実施の形態1にかかる部品取り出し装置の動作を説明するための図であって、把持機構でねじを把持した状態を示す側面図 本発明の実施の形態2にかかる部品取り出し装置のロボットハンドを示す側面図 実施の形態2にかかる部品取り出し装置の機能ブロック図 実施の形態2にかかる部品取り出し装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態3にかかる部品取り出し装置のロボットハンドを示す側面図 実施の形態3にかかる吸着機構で複数本のねじを吸着した状態を示す側面図 図14に対応する底面図 図14に示す状態から把持機構を下降させてねじと爪チャックとが接触した状態を示す側面図 図15に示す状態から把持機構を旋回させてねじと爪チャックの位置をずらした状態を示す底面図 実施の形態3にかかる吸着機構で吸着したねじが横向きの状態を示す側面図 図18に対応する底面図 図18に示す状態から把持機構を下降させてねじと爪チャックとが接触した状態を示す側面図 図19に示す状態から把持機構を旋回させてねじと爪チャックの位置をずらした状態を示す底面図
以下に、本発明の実施の形態にかかる部品取り出し装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる部品取り出し装置100の全体構成を示す側面図である。部品取り出し装置100は、ロボット1と、ロボット1に取り付けられた高さ検知センサ2と、ロボット1を制御するロボットコントローラー3とを備える。部品取り出し装置100は、箱12の中から部品であるねじ13を取り出すための装置である。箱12の中には、複数本のねじ13がバラ積みされた状態で収容されている。箱12は、上方に開口している。箱12は、底壁12aと、底壁12aの周縁から立ち上がる4つの側壁12bとを有する。なお、図1では、紙面手前側および紙面奥側の側壁12bの図示を省略している。
ロボット1は、本実施の形態では6軸垂直多関節型の単腕ロボットである。ロボット1は、ベース4と、ロボットアーム5と、ロボットハンド6とを有する。
ベース4は、床、壁などの設置面に移動不能に固定されている。ベース4は、図示しないボルトなどで設置面に固定されている。
ロボットアーム5は、ベース4に旋回可能に連結されている。ロボットアーム5は、旋回胴部51と、第1ロボットアーム52と、第2ロボットアーム53と、手首部54とを有する。以下、ロボットアーム5を構成する各部のうちベース4に近い方の端部を「基端」と称し、基端と反対側の端部を「先端」と称する。
旋回胴部51は、ベース4に相対旋回可能に連結されている。旋回胴部51は、第1軸5a周りに旋回可能である。第1軸5aは、鉛直方向に延びる旋回軸である。
第1ロボットアーム52は、旋回胴部51に相対回転可能に連結されている。第1ロボットアーム52は、第2軸5b周りに回転可能である。第2軸5bは、第1軸5aと直交して水平方向に延びる回転軸である。
第2ロボットアーム53は、第1ロボットアーム52の先端に相対回転可能に連結されている。第2ロボットアーム53は、第3軸5c周りに回転可能である。第3軸5cは、第2軸5bと平行な回転軸である。なお、本願明細書中の「平行」とは、完全に平行である状態の他、厳密には平行でなく僅かに傾斜した状態も含まれる。
手首部54は、第2ロボットアーム53の先端に連結されている。手首部54は、第1手首部54aと、第2手首部54bと、第3手首部54cとを有する。第1手首部54aは、第2ロボットアーム53の先端に相対回転可能に連結されている。第1手首部54aは、第4軸5d周りに回転可能である。第4軸5dは、第2軸5bおよび第3軸5cと直交する回転軸である。
第2手首部54bは、第1手首部54aの先端に相対回転可能に連結されている。第2手首部54bは、第5軸5e周りに回転可能である。第5軸5eは、第2軸5bおよび第3軸5cと平行な回転軸である。第3手首部54cは、第2手首部54bの先端に相対回転可能に連結されている。第3手首部54cは、第6軸5f周りに回転可能である。第6軸5fは、第5軸5eと直交する回転軸である。
ロボットハンド6は、ロボットアーム5の先端に取り付けられたエンドエフェクタである。ロボットハンド6は、箱12の中からねじ13を取り出す部分である。図2は、実施の形態1にかかるロボットハンド6を示す側面図である。ロボットハンド6は、吸着機構7と、把持機構8と、昇降機構9とを備える。
吸着機構7は、ねじ13を吸着する機構である。吸着機構7は、支持フレーム71と、吸着部72とを有する。
支持フレーム71は、連結部材11を介して第3手首部54cの先端に取り付けられている。支持フレーム71は、円筒形状に形成されている。支持フレーム71は、後述する把持機構8の中空孔81aを通過して複数の爪チャック83に囲まれた空間まで達している。
吸着部72は、支持フレーム71の先端に設けられてねじ13を磁気で吸着する部分である。吸着部72は、ねじ13を磁気で吸着可能であれば特に制限されないが、本実施の形態では電磁石である。吸着部72は、支持フレーム71の先端のみに設けられており、支持フレーム71の側面および基端に設けられていない。このように吸着部72を支持フレーム71の先端のみに設け、支持フレーム71の側面および基端を非磁性体とすることで、複数本のねじ13が吸着部72に直接吸着されることを防ぐことができる。
把持機構8は、吸着部72に吸着されたねじ13のうち吸着機構7に最も近い1つのねじ13のみを把持する機構である。以下、吸着部72に吸着されたねじ13のうち吸着機構7に最も近い1つのねじ13を「最端部ねじ13A」と称する場合がある。把持機構8は、チャック本体81と、複数のチャック連結部82と、複数の爪チャック83とを有する。
チャック本体81は、取付部材10を介して昇降機構9の先端に取り付けられている。チャック本体81は、円筒形状に形成されている。チャック本体81の中心には、中空孔81aが形成されている。中空孔81aは、チャック本体81の基端から先端にかけて貫通している。取付部材10の中心には、貫通孔10aが形成されている。貫通孔10aは、取付部材10の基端から先端にかけて貫通している。中空孔81aと貫通孔10aとは、互いに連通している。
チャック連結部82は、チャック本体81と爪チャック83とを連結する部分である。チャック連結部82の数は、爪チャック83と同数設けられている。チャック連結部82は、爪チャック83を移動可能に支持する。
図3は、実施の形態1にかかるロボットハンド6を示す底面図である。なお、図3では、説明の容易化のため、吸着機構7および爪チャック83のみを模式的に図示している。爪チャック83の数および配置は、特に制限されないが、本実施の形態では吸着機構7を中心とした同一円周上に120度間隔で3つ配置されている。3つの爪チャック83は、吸着機構7を中心に放射状に延びている。3つの爪チャック83は、吸着機構7の径方向に沿って同時に移動可能である。3つの爪チャック83は、互いに接近することでねじ13を挟み込んで把持する。図2に示すように、挟持部である爪チャック83は、爪基部83aと、把持部83bとを有する。爪基部83aは、チャック連結部82に取り付けられている。爪基部83aは、チャック連結部82から離れる方向に延びている。把持部83bは、爪基部83aの先端から内向きに延びた後、さらにチャック連結部82から離れる方向に延びている。
昇降機構9は、把持機構8を昇降可能に支持する機構である。昇降機構9は、吸着機構7に対して相対的に把持機構8を上昇および下降させる。昇降機構9は、例えば、エアシリンダー、油圧シリンダーである。昇降機構9は、連結部材11と取付部材10との間に設けられている。昇降機構9の基端は、連結部材11を介して第3手首部54cの先端に取り付けられている。昇降機構9の先端は、取付部材10の基端に取り付けられている。
図2に示す把持機構8が最も上昇した位置で、吸着機構7の先端7aから爪チャック83の先端83cまでの第1距離aは、図1に示す箱12の高さ寸法bよりも長く設定することが好ましい。このように設定すると、箱12の側壁12b付近のねじ13を吸着機構7の吸着部72で吸着する際に、箱12の側壁12bの上端と爪チャック83との接触を回避することができる。これにより、箱12の側壁12b付近にも吸着機構7を容易に下方移動させることができ、箱12に対するロボット1の作業動作領域を広く確保することができる。
把持機構8の昇降ストロークは、図2に示す把持機構8が最も上昇した位置での把持部83bの基端83dから吸着機構7の先端7aまでの第2距離c以上に設定されている。後述する把持機構8が最も下降した位置で、把持部83bが最端部ねじ13Aの側方に位置するように設定されている。このように設定すると、吸着機構7の先端7aに直接吸着した最端部ねじ13Aを爪チャック83で把持することができる。把持機構8は、図2に示す吸着部72が爪チャック83の間よりも第1の方向に突出した位置と、吸着部72が爪チャック83の間よりも第1の方向に突出していない位置とに移動可能である。第1の方向とは、ロボットハンド6の基端から先端に向かう方向である。
なお、ロボット1の構成は、本実施の形態1で示した例に限定されるものではなく、適宜変更してよい。例えば、ロボット1は、複数のロボットアーム5を有する複腕ロボットでもよい。また、ロボット1は、水平多関節型のロボット、3軸直交ロボットなどでもよい。ロボット1の回転軸の数は、適宜増減してよい。ロボット1の回転軸方向は、適宜変更してよい。
図1に示すように、高さ検知センサ2は、高さ検知センサ2から箱12の中で最も高い位置にあるねじ13までの距離を検知する非接触式の距離センサである。高さ検知センサ2は、例えば、レーザ距離計、超音波距離計である。高さ検知センサ2の検知結果は、無線でロボットコントローラー3に送信される。高さ検知センサ2の設置位置は、箱12の中に収容されたねじ13を検知可能であれば特に制限されないが、本実施の形態では取付部材10である。
図4は、実施の形態1にかかる部品取り出し装置100の機能ブロック図である。ロボットコントローラー3は、制御部31と、記憶部32とを備える。制御部31は、座標算出部33と、駆動制御部34と、電力切替部35と、昇降制御部36と、チャック制御部37とを有する。記憶部32には、箱12の上方位置となる第1位置座標の情報、ロボットアーム5の各部の寸法、高さ検知センサ2と吸着部72との平面座標上の距離などが記憶されている。第1位置座標におけるロボットハンド6の高さ位置は、高さ検知センサ2の検知範囲内とする。なお、図示しない箱12の位置を検知するセンサを用いて箱12の上方位置までの上下距離および水平距離を算出して第1位置座標を求めてもよい。
図5は、実施の形態1にかかるロボットコントローラー3のハードウェア構成を示すブロック図である。ロボットコントローラー3は、プロセッサ38およびメモリ39を備える。プロセッサ38およびメモリ39は、例えば、バスによって互いにデータの送受信が可能である。記憶部32は、メモリ39によって実現される。プロセッサ38は、メモリ39に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、座標算出部33、駆動制御部34、電力切替部35、昇降制御部36およびチャック制御部37の機能を実行する。プロセッサ38は、処理回路の一例であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processer)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち1つ以上を含む。
メモリ39は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、およびEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)のうち1つ以上を含む。また、メモリ39は、コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体を含む。かかる記録媒体は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)のうち1つ以上を含む。
座標算出部33は、記憶部32に予め記憶された第1位置座標と、記憶部32に予め記憶されたロボットアーム5の各部の寸法と、ロボットアーム5の各部の位置とに基づきロボットハンド6から第1位置座標までの距離を算出する。なお、第1位置座標に吸着部72があるときのロボットアーム5の姿勢を示す情報を記憶部32に予め記憶させてもよい。姿勢を示す情報とは、例えば、ロボットアーム5の旋回角度およびロボットアーム5の各部の回転角度である。また、座標算出部33は、高さ検知センサ2の検知結果と、記憶部32に予め記憶された高さ検知センサ2と吸着部72との平面座標上の距離とに基づき箱12の中で最も高い位置にあるねじ13付近となる第2位置座標を算出する。なお、本実施の形態のように高さ検知センサ2と吸着部72との平面座標上の取付位置が異なる場合には、箱12の上空位置において高さ検知センサ2で高さを検知した位置の平面座標と吸着部72でねじ13を取り出す位置の平面座標とが異なることになる。このため、高さ検知センサ2で高さを検知した位置の平面座標から高さ検知センサ2と吸着部72との平面座標上の距離分だけ吸着部72を移動させた位置座標が、第2位置座標の平面座標となる。
駆動制御部34は、ロボットアーム5の旋回および回転を制御して、ロボットハンド6を上下移動および水平移動させる。駆動制御部34は、座標算出部33が算出した第1位置座標までの距離に基づきロボットアーム5の旋回および回転を制御して、第1位置座標までロボットハンド6を上下移動および水平移動させる。駆動制御部34は、座標算出部33が算出した第2位置座標に基づきロボットアーム5の旋回および回転を制御して、第2位置座標までロボットハンド6を下方移動させる。駆動制御部34は、ロボットハンド6を下方移動させた後に、第2位置座標から任意に設定した距離までロボットハンド6を水平移動させる。詳しくは、駆動制御部34は、ロボットアーム5の旋回および回転を制御して、第2位置座標まで吸着部72を移動させた後に、第2位置座標から任意に設定した距離まで吸着部72を水平移動させる。吸着部72の水平移動は、例えば、平面座標上の一方向および一方向と直交する他方向に沿って行う。任意に設定した距離は、例えば、第2位置座標から一方向に沿った一方および他方にそれぞれ10mm、他方向に沿った一方および他方にそれぞれ10mmである。
電力切替部35は、吸着部72への電力の供給と遮断とを切り替える。すなわち、電力切替部35は、吸着部72を励磁状態と無励磁状態とに切り替える。電力切替部35は、把持機構8にねじ13が把持された状態で、把持機構8に把持されたねじ13に加わる磁力を減少させる磁力調節部となる。
昇降制御部36は、昇降機構9の動作を制御する。昇降制御部36は、昇降機構9を作動させて把持機構8を上昇および下降させる。
チャック制御部37は、3つの爪チャック83の移動を制御する。チャック制御部37は、3つの爪チャック83を互いに接近および離間させる。
次に、図6から図9を参照して、実施の形態1にかかる部品取り出し装置100の動作について説明する。図6は、実施の形態1にかかる部品取り出し装置100の動作を示すフローチャートである。図7は、実施の形態1にかかる部品取り出し装置100の動作を説明するための図であって、吸着機構7でねじ13を吸着した状態を示す側面図である。図8は、実施の形態1にかかる部品取り出し装置100の動作を説明するための図であって、把持機構8が下降した状態を示す側面図である。図9は、実施の形態1にかかる部品取り出し装置100の動作を説明するための図であって、把持機構8でねじ13を把持した状態を示す側面図である。
まず、図6に示すように、ステップS1で、座標算出部33は、記憶部32に予め記憶された第1位置座標と、記憶部32に予め記憶されたロボットアーム5の各部の寸法と、ロボットアーム5の各部の位置とに基づきロボットハンド6から第1位置座標までの距離を算出する。
続いて、ステップS2に進み、駆動制御部34は、座標算出部33が算出した第1位置座標までの距離に基づきロボットアーム5の旋回および回転を制御して、箱12の上方位置となる第1位置座標までロボットハンド6を上下移動および水平移動させる。
続いて、ステップS3に進み、座標算出部33は、高さ検知センサ2の検知結果と、記憶部32に予め記憶された高さ検知センサ2と吸着部72との平面座標上の距離とに基づき、箱12の中で最も高い位置にあるねじ13付近となる第2位置座標を算出する。
続いて、ステップS4に進み、電力切替部35は、吸着部72を励磁状態に切り替え、昇降制御部36は、昇降機構9を作動させて把持機構8を上昇させる。すなわち、駆動制御部34がロボットハンド6を第2位置座標まで移動させる前に、吸着部72の励磁状態への切り替えと把持機構8の上昇を行う。このとき、図7に示すように、把持機構8が最も上昇した位置で、吸着部72は3つの把持部83bに囲まれた隙間を通じて把持機構8よりも下方に突出し、把持部83bは最端部ねじ13Aよりも上方に位置する。
続いて、ステップS5に進み、駆動制御部34は、座標算出部33が算出した第2位置座標に基づきロボットアーム5の旋回および回転を制御して、第2位置座標までロボットハンド6を下方移動させる。
続いて、ステップS6に進み、駆動制御部34は、ロボットアーム5の旋回および回転を制御して、第2位置座標から任意に設定した距離までロボットハンド6を水平移動させてロボットアーム5を停止させる。このとき、図7に示すように、励磁状態の吸着部72が把持機構8よりも下方に突出しているため、ロボットハンド6を第2位置座標まで移動させた際に、ねじ13が把持機構8に邪魔されずに吸着部72に吸着される。また、ステップS5で吸着部72にねじ13が吸着されなかった場合でも、第2位置座標から任意に設定した距離までロボットハンド6を水平移動させることで、吸着部72にねじ13を吸着させることができる。
続いて、ステップS7に進み、駆動制御部34は、一定の時間経過後にロボットハンド6を上方移動させる。このとき、図7に示すように、吸着機構7の吸着部72に直接吸着したねじ13が着磁されているため、複数本のねじ13が繋がった状態で箱12の中から取り出される。なお、一定の時間は、任意に定めてよい。
続いて、ステップS8に進み、駆動制御部34は、箱12の上方位置でロボットハンド6を停止させる。
続いて、ステップS9に進み、昇降制御部36は、昇降機構9を作動させて把持機構8を下降させる。図8に示すように、把持機構8が最も下降した位置で、吸着部72は把持部83bよりも上方に位置し、把持部83bは最端部ねじ13Aの側方に位置する。
続いて、ステップS10に進み、チャック制御部37は、3つの爪チャック83を互いに接近させる。これにより、図9に示すように、3つの爪チャック83が最端部ねじ13Aを挟み込んで把持する。
続いて、ステップS11に進み、電力切替部35は、吸着部72を無励磁状態に切り替える。これにより、図9に示すように、最端部ねじ13Aの磁気が消失して、最端部ねじ13A以外のねじ13が箱12の中に落下する。このため、3つの爪チャック83で把持された1つのねじ13のみを取り出すことができる。2回目以降は、ステップS1,S2の動作を行わずに、箱12を平面座標上で複数の領域に分割し、ロボットハンド6の平面座標を変えながら各領域で上記ステップS3からステップS11の動作を行う。これにより、箱12の中からねじ13が1本ずつ取り出される。
次に、実施の形態1にかかる部品取り出し装置100の作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、ロボットハンド6は、箱12の中のねじ13を吸着する吸着部72を有する吸着機構7と、吸着機構7に吸着されたねじ13のうち吸着機構7に最も近い1つのねじ13を把持する把持機構8とを備える。また、ロボットハンド6は、把持機構8にねじ13が把持された状態で、把持機構8に把持されたねじ13に加わる磁力を減少させる電力切替部35を備える。このため、箱12の中の複数本のねじ13を吸着機構7に吸着させて、吸着機構7に吸着されたねじ13のうち吸着機構7に最も近い1つのねじ13を把持機構8で把持した後に、把持機構8に把持されたねじ13に加わる磁力を減少させることで、把持機構8に把持されたねじ13以外のねじ13を重力で落下させることができる。これにより、視覚センサによる画像処理を使用せずにねじ13を1本ずつ取り出すことができる。また、ねじ13の姿勢に関係なく、ねじ13を1本ずつ取り出すことができる。また、視覚センサを用いないため、設備費を抑えることができる。
本実施の形態では、把持機構8は吸着機構7を中心とした同一円周上に互いに間隔を空けて配置された3つの爪チャック83を有し、3つの爪チャック83で1つのねじ13を把持する。これにより、ねじ13の姿勢に関係なく、ねじ13を安定させた状態で把持することができる。また、3つの爪チャック83でねじ13を把持することで、大きさが異なる複数種類のねじ13を取り出す際にも対応することができる。すなわち、本実施の形態では互いに接近および離間する3つの爪チャック83を用いることで、ねじ13の大きさに合わせて3つの爪チャック83が移動してねじ13を把持するため、ねじ13の種類ごとに部品取り出し装置100を用意する必要がない。これにより、ねじ13の種類ごとに1台ずつ用意する必要があるパーツフィーダーなどの専用機を用いた場合に比べ、本実施の形態では部品取り出し装置100の設置スペースの縮小化を図ることができるとともに設備費を抑えることができる。
本実施の形態では、部品取り出し装置100は、箱12の中で最も高い位置にあるねじ13を検知する高さ検知センサ2を備えることで、吸着機構7の吸着部72が箱12の中のねじ13を吸着できる位置までロボットハンド6を確実に移動させることができる。
なお、本実施の形態では、吸着部72が電磁石であるが、永久磁石でもよい。この場合には、例えば、吸着機構7を昇降する吸着機構用昇降機構を別途設けることで、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、図9に示すように、3つの爪チャック83で最端部ねじ13Aを把持した後に、図示しない吸着機構用昇降機構で把持機構8に対して相対的に吸着機構7を上昇させることで、吸着部72と最端部ねじ13Aとが互いに離れる。このため、最端部ねじ13Aの磁気が消失して、最端部ねじ13A以外のねじ13が箱12の中に落下する。これにより、3つの爪チャック83で把持された1つのねじ13のみを取り出すことができる。本例の吸着機構用昇降機構は、吸着機構7を移動させて、把持機構8に把持されたねじ13と吸着機構7とを離間させる移動機構となる。
また、把持機構8を図9に示す位置よりも下降できるように設定してもよい。このように設定すると、3つの爪チャック83で最端部ねじ13Aを把持した後に、昇降機構9で吸着機構7に対して相対的に把持機構8を下降させることで、吸着部72と最端部ねじ13Aとが互いに離れる。本例の昇降機構9は、把持機構8を移動させて、把持機構8に把持されたねじ13と吸着機構7とを離間させる移動機構となる。
本実施の形態では、吸着機構7に対して把持機構8を相対移動させて最端部ねじ13Aの側方に爪チャック83を位置させたが、把持機構8に対して吸着機構7を相対移動させて爪チャック83の内側に最端部ねじ13Aを位置させてもよい。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2にかかる部品取り出し装置100のロボットハンド6を示す側面図である。図11は、実施の形態2にかかる部品取り出し装置100の機能ブロック図である。実施の形態2に係る部品取り出し装置100は、接触式センサ14を備える点が前記した実施の形態1と相違する。実施の形態2では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、ロボットハンド6は、接触検知部である接触式センサ14を有する。接触式センサ14は、連結部材11と第3手首部54cとの間に設けられている。接触式センサ14は、吸着機構7、把持機構8および昇降機構9よりも上方に配置されている。接触式センサ14は、ロボットハンド6で箱12の中のねじ13を取り出す際に、吸着機構7とねじ13とが接触することで生じる反力を検知する。図11に示すように、接触式センサ14の検知結果は、無線でロボットコントローラー3に送信される。駆動制御部34は、接触式センサ14が吸着機構7とねじ13との接触を検知した直後にロボットハンド6を停止させる。上記実施の形態1では、座標算出部33が高さ検知センサ2の検知結果に基づきロボットハンド6の高さ方向の位置座標を求めたが、本実施の形態では記憶部32が箱12の底面を高さ方向の位置座標として予め記憶している。
次に、図10および図12を参照して、実施の形態2にかかる部品取り出し装置100の動作について説明する。図12は、実施の形態2にかかる部品取り出し装置100の動作を示すフローチャートである。
まず、図12に示すように、ステップS20からステップS21は前記した図6に示すステップS1からステップS2と同じである。ステップS22は前記した図6に示すステップS4と同じである。
続いて、ステップS23に進み、駆動制御部34は、記憶部32に予め記憶されている高さ方向の位置座標である箱12の底面の高さに基づきロボットアーム5の回転を制御して、ロボットハンド6を下方移動させる。ロボットハンド6を下方移動させていくと、ロボットハンド6が箱12の底面に到達する前に、箱12の中に収容されているねじ13と吸着機構7とが接触する。
続いて、ステップS24に進み、接触式センサ14は、吸着機構7とねじ13とが接触することで生じる反力を検知する。接触式センサ14の検知結果は、ロボットコントローラー3に送信される。
続いて、ステップS25に進み、駆動制御部34は、接触式センサ14が吸着機構7とねじ13との接触を検知した直後にロボットハンド6の下方移動を停止させる。このとき、図10に示すように、励磁状態の吸着部72が把持機構8よりも下方に突出しているため、吸着機構7とねじ13との接触を検知するまでロボットハンド6を移動させた際に、ねじ13が把持機構8に邪魔されずに吸着部72に吸着される。
続いて、ステップS26に進み、駆動制御部34は、一定の時間経過後にロボットハンド6を上方移動させる。
続いて、ステップS27に進み、駆動制御部34は、箱12の上方位置でロボットハンド6を停止させる。
ステップS28からステップS30は、前記した図6に示すステップS9からステップS11と同じである。
次に、実施の形態2にかかる部品取り出し装置100の作用効果について説明する。
本実施の形態では、部品取り出し装置100は、吸着機構7とねじ13との接触を検知する接触式センサ14を備えることで、吸着機構7の吸着部72が箱12の中のねじ13を吸着する位置までロボットハンド6を確実に下方移動させることができる。
なお、吸着機構7とねじ13との接触を検知する接触検知部は、接触式センサ14に限定されるものではない。図示は省略するが、例えば、連結部材11と第3手首部54cとの間に設けられたバネとバネの圧縮を検知するセンサとで接触検知部を構成してもよい。
実施の形態3.
図13は、本発明の実施の形態3にかかる部品取り出し装置100のロボットハンド6を示す側面図である。実施の形態3に係る部品取り出し装置100は、接触式センサ14および旋回機構15を備える点が前記した実施の形態1と相違する。実施の形態3では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
ロボットハンド6は、接触式センサ14と、旋回機構15とを有する。接触式センサ14は、実施の形態2の接触式センサ14と同じであるため、その説明を省略する。旋回機構15は、旋回位置、旋回速度などが制御できる位置検出器付の電動機であり、把持機構8を鉛直軸周りに旋回させる機構である。旋回機構15は、取付部材10とチャック本体81との間に設けられている。旋回機構15は、取付部材10とチャック本体81とにそれぞれ取り付けられている。旋回機構15および把持機構8は、昇降機構9によって一緒に昇降する。ロボットコントローラー3は、旋回機構15を作動させて把持機構8を旋回させる。爪チャック83の把持部83bは、本実施の形態では爪基部83aの先端から内向きに直線状に延びている。
図14は、実施の形態3にかかる吸着機構7で複数本のねじ13を吸着した状態を示す側面図である。図15は、図14に対応する底面図である。図16は、図14に示す状態から把持機構8を下降させてねじ13と爪チャック83とが接触した状態を示す側面図である。図17は、図15に示す状態から把持機構8を旋回させてねじ13と爪チャック83の位置をずらした状態を示す底面図である。なお、図15および図17では、説明の容易化のため、ねじ13、爪チャック83および旋回機構15のみを模式的に図示している。
図14および図15に示すように、吸着機構7の吸着部72に直接吸着した最端部ねじ13Aが着磁されて、複数本のねじ13が繋がった状態で箱12の中から取り出されることがある。このとき、吸着部72の磁力の強さによっては最端部ねじ13Aに垂直な姿勢で別のねじ13が付く場合がある。以下、最端部ねじ13Aに垂直な姿勢で付くねじ13を「垂直ねじ13B」と称する。この場合、図16に示すように把持機構8を下降させると爪チャック83と垂直ねじ13Bとが接触し、最端部ねじ13Aのみを把持することが困難となる。すなわち、爪チャック83が垂直ねじ13Bの上方に位置する場合は、把持機構8を下降させると爪チャック83が垂直ねじ13Bを下向きに押し込むが、吸着部72の磁力が下向きの押込力よりも勝っていると垂直ねじ13Bが落下しない。その結果、垂直ねじ13Bの一部が爪チャック83と最端部ねじ13Aとの間に位置することがある。このとき、3つの爪チャック83を互いに接近させても、吸着部72に直接吸着した最端部ねじ13Aのみを把持することは困難である。なお、本願明細書中の「垂直」とは、完全に垂直である状態の他、厳密には垂直でなく僅かに傾斜した状態も含まれる。
この点、本実施の形態では、図17に示すようにロボットハンド6が把持機構8を鉛直軸周りに旋回させる旋回機構15を有する。このため、把持機構8を下降させて垂直ねじ13Bを下向きに押し込んだ状態で、3つの爪チャック83を互いに接近させる前に、旋回機構15で把持機構8を鉛直軸周りに旋回させることができる。これにより、3つの爪チャック83の位相を鉛直軸周りに変えることができ、3つの爪チャック83と垂直ねじ13Bとの位置を鉛直軸周りにずらして両者の接触状態を解消することができる。そして、図17に示す状態で3つの爪チャック83を互いに接近させることで、吸着部72に直接吸着した1つの最端部ねじ13Aのみを把持することができる。なお、把持機構8の旋回角度は、ねじ13の直径に合わせて適宜変更すればよい。また、垂直ねじ13Bの位置をセンサなどで検知してもよい。この場合、ロボットコントローラー3は、センサなどの検知結果に基づき旋回機構15を作動させて、垂直ねじ13Bと3つの爪チャック83とが鉛直軸周りにずれる位置まで把持機構8を旋回させる。
なお、3つの爪チャック83が垂直ねじ13Bの上方に位置しない場合は、把持機構8を下降させた後に旋回機構15で把持機構8を旋回させると、爪チャック83が垂直ねじ13Bの側面に接触する。そして、旋回機構15による把持機構8の旋回が終了するまで、垂直ねじ13Bは最端部ねじ13Aに付いたまま把持機構8と一緒に旋回する。
図18は、実施の形態3にかかる吸着機構7で吸着したねじ13が横向きの状態を示す側面図である。図19は、図18に対応する底面図である。図20は、図18に示す状態から把持機構8を下降させてねじ13と爪チャック83とが接触した状態を示す側面図である。図21は、図19に示す状態から把持機構8を旋回させてねじ13と爪チャック83の位置をずらした状態を示す底面図である。なお、図19および図21では、説明の容易化のため、ねじ13、爪チャック83および旋回機構15のみを模式的に図示している。
図19に示す爪チャック83の全開位置で3つの爪チャック83の内側面を結んだ仮想円16の直径をR、最端部ねじ13Aの全長をLとする。図18に示すように吸着部72に直接吸着した最端部ねじ13Aが横向きとなる場合がある。この場合、最端部ねじ13Aの長さ方向の中心が吸着部72に吸着され、図19に示す仮想円16の直径Rが最端部ねじ13Aの全長Lよりも大きければ、把持機構8を下降させた際に爪チャック83が最端部ねじ13Aを下向きに押し込まない。しかし、図18から図20に示すように最端部ねじ13Aの長さ方向の中心と吸着部72とがずれた状態で最端部ねじ13Aが吸着部72に吸着されると、把持機構8を下降させた際に爪チャック83が最端部ねじ13Aを下向きに押し込むことがある。このとき、爪チャック83の全開位置で各爪チャック83から吸着部72までの距離を、爪チャック83が最端部ねじ13Aを押し込まない位置まで長く確保しておけば上記押し込みを回避できるものの、把持機構8の大型化を招くという別の問題が生じる。また、大きさの異なる複数種類のねじ13を取り出すことを考えた場合に現実的な構成とはいえない。
この点、本実施の形態では、図21に示すようにロボットハンド6が把持機構8を旋回させる旋回機構15を有する。このため、把持機構8を下降させて横向きの最端部ねじ13Aを下向きに押し込んだ状態で、3つの爪チャック83を互いに接近させる前に、旋回機構15で把持機構8を鉛直軸周りに旋回させることができる。これにより、3つの爪チャック83の位相を鉛直軸周りに変えることができ、3つの爪チャック83と横向きの最端部ねじ13Aとの位置を鉛直軸周りにずらして両者の接触状態を解消することができる。そして、図21に示す状態で3つの爪チャック83を互いに接近させることで、横向きの最端部ねじ13Aのみを把持することができる。
なお、3つの爪チャック83が横向きの最端部ねじ13Aの上方に位置しない場合は、把持機構8を下降させた後に旋回機構15で把持機構8を旋回させると、爪チャック83が横向きの最端部ねじ13Aの側面に接触する。そして、旋回機構15による把持機構8の旋回が終了するまで、横向きの最端部ねじ13Aは吸着機構7の吸着部72に吸着されたまま把持機構8と一緒に旋回する。
以上のように本実施の形態では、ロボットハンド6が把持機構8を鉛直軸周りに旋回させる旋回機構15を有することで、旋回機構15で把持機構8を旋回させて3つの爪チャック83の位相を鉛直軸周りに変えることができる。このため、吸着部72に直接吸着したねじ13に垂直な姿勢で別のねじ13が付いている場合、または、吸着部72に直接吸着したねじ13が横向きの場合でも、吸着部72に直接吸着したねじ13のみを3つの爪チャック83で確実に把持することができる。これにより、箱12の中からねじ13を1つずつ取り出すことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
例えば、上記した実施の形態1から3では、部品取り出し装置100で取り出す部品としてねじ13を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。部品取り出し装置100で取り出す部品は、吸着機構7で吸着可能であれば特に制限されず、ボルト、ナットなどでもよい。
1 ロボット、2 高さ検知センサ、3 ロボットコントローラー、4 ベース、5 ロボットアーム、5a 第1軸、5b 第2軸、5c 第3軸、5d 第4軸、5e 第5軸、5f 第6軸、6 ロボットハンド、7 吸着機構、7a,83c 先端、8 把持機構、9 昇降機構、10 取付部材、10a 貫通孔、11 連結部材、12 箱、12a 底壁、12b 側壁、13 ねじ、13A 最端部ねじ、13B 垂直ねじ、14 接触式センサ、15 旋回機構、16 仮想円、31 制御部、32 記憶部、33 座標算出部、34 駆動制御部、35 電力切替部、36 昇降制御部、37 チャック制御部、51 旋回胴部、52 第1ロボットアーム、53 第2ロボットアーム、54 手首部、54a 第1手首部、54b 第2手首部、54c 第3手首部、71 支持フレーム、72 吸着部、81 チャック本体、81a 中空孔、82 チャック連結部、83 爪チャック、83a 爪基部、83b 把持部、83d 基端、100 部品取り出し装置。

Claims (8)

  1. 複数の部品が収容された箱の中から前記部品を取り出すロボットハンドを備え、
    前記ロボットハンドは、
    前記箱の中の前記部品を磁気で吸着する吸着部を有する吸着機構と、
    前記吸着機構に吸着された前記部品のうち前記吸着機構に最も近い1つの前記部品を把持する把持機構と、
    前記把持機構に前記部品が把持された状態で、前記把持機構に把持された前記部品に加わる磁力を減少させる磁力調節部と、を備えることを特徴とする部品取り出し装置。
  2. 前記吸着部は、電磁石であり、
    前記磁力調節部は、前記電磁石への電力の供給と遮断とを切り替える電力切替部であることを特徴とする請求項1に記載の部品取り出し装置。
  3. 前記磁力調節部は、前記吸着機構および前記把持機構の少なくとも一方を移動させて、前記把持機構に把持された前記部品と前記吸着機構とを離間させる移動機構であることを特徴とする請求項1に記載の部品取り出し装置。
  4. 前記吸着部は、永久磁石であることを特徴とする請求項3に記載の部品取り出し装置。
  5. 前記把持機構は、前記部品を挟み込む挟持部を有しており、
    前記把持機構は、前記吸着部が前記挟持部の間よりも第1の方向に突出した位置と、前記吸着部が前記挟持部の間よりも第1の方向に突出していない位置とに移動可能とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の部品取り出し装置。
  6. 前記箱の中で最も高い位置にある前記部品を検知する高さ検知センサをさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の部品取り出し装置。
  7. 前記ロボットハンドは、前記吸着部と前記部品との接触を検知する接触検知部をさらに有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の部品取り出し装置。
  8. 前記ロボットハンドは、前記把持機構を旋回させる旋回機構をさらに有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の部品取り出し装置。
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WO2022224433A1 (ja) * 2021-04-23 2022-10-27 ヤマハ発動機株式会社 部品把持装置

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