JP2020187961A - 発光装置及び発光装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を湾曲させた際の絶縁膜の負荷を低減する。【解決手段】第2領域100bは、隣り合う第1領域100aの間に位置している。第2領域100bの厚さは、隣り合う第1領域100aのいずれの厚さよりも薄くなっている。複数の有機EL素子140は、基板100の複数の第1領域100a上にそれぞれ位置している。複数の絶縁膜150は、複数の有機EL素子140をそれぞれ覆っている。一断面において、複数の絶縁膜150は、互いに離間して位置している。第1配線210は、基板100の第2領域100b上に位置している。第1配線210は、第2領域100bの隣の第1領域100a上の有機EL素子140に電気的に接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、発光装置及び発光装置の製造方法に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を有する発光装置が開発されている。有機EL素子は、第1電極、有機層及び第2電極を有している。有機層は、第1電極及び第2電極の間の電圧によって有機ELにより発光する発光層を含んでいる。
特許文献1には、有機EL素子を有する発光装置の一例が記載されている。この発光装置では、プラスチック基板上に樹脂フィルムが位置している。樹脂フィルムには、溝が形成されている。樹脂フィルムのうちの溝を除く領域上には、有機EL素子が位置している。有機EL素子上には、封止層が位置している。
特開2011−227369号公報
複数の有機EL素子が配置された基板を湾曲させることがある。複数の有機EL素子のそれぞれが絶縁膜によって覆われている場合、基板を湾曲させた際に絶縁膜に負荷が加わることがある。絶縁膜は、この負荷によって損傷することがある。
本発明が解決しようとする課題としては、基板を湾曲させた際の絶縁膜の負荷を低減することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
一断面において、複数の第1領域と、隣り合う前記第1領域の間に位置し、隣り合う前記第1領域のいずれの厚さよりも薄い厚さの第2領域と、を有する基板と、
前記基板の前記複数の第1領域上にそれぞれ位置する複数の有機EL素子と、
前記複数の有機EL素子をそれぞれ覆い、前記一断面において互いに離間して位置する複数の絶縁膜と、
前記基板の前記第2領域上に位置し、前記第2領域の隣の前記第1領域上の前記有機EL素子に電気的に接続された第1配線と、
を備える発光装置である。
請求項12に記載の発明は、
(a)一断面において、複数の第1領域と、隣り合う前記第1領域の間に位置し、隣り合う前記第1領域のいずれの厚さよりも薄い厚さの第2領域と、を有する基板を形成する工程と、
(b)前記基板の前記複数の第1領域上にそれぞれ位置する複数の有機EL素子を形成する工程と、
(c)前記複数の有機EL素子をそれぞれ覆い、前記一断面において互いに離間して位置する複数の絶縁膜を形成する工程と、
を備え、
前記工程(a)は、金型に沿って前記基板の前記複数の第1領域及び前記第2領域を形成する工程を含む、発光装置の製造方法である。
実施形態に係る発光装置の平面図である。 実施形態に係る発光装置の断面図(上段)及び実施形態に係る発光装置の一部分の平面図(下段)である。 基板を湾曲させた態様の一例を示している。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図2に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図4に示した基板を形成する方法の一例を説明するための図である。 変形例1に係る発光装置の断面図を示す。 変形例2に係る発光装置の断面図を示す。 変形例3に係る発光装置の断面図を示す。
本明細書において「AがB上に位置する」という表現は、例えば、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがB上に直接位置することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。さらに、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」及び「後ろ」等の向きを示す表現は、基本的に図面の向きと合わせて用いるものであって、例えば本明細書に記載された発明品の使用する向きに限定して解釈されるものではない。
本明細書において「凸」という表現は、特に断らない限り、ある面から出ばっている態様のことを意味し、当該態様を限定するために使用されない。例えば、凸の一様態は、ある面から単に真っ直ぐに出ばっている。別の一態様は、ある面から湾曲しながら出ばっている。
本明細書において「A及びBが重なる」という表現は、特に断らない限り、ある方向からの投影像において、Aの少なくとも一部がBの少なくとも一部と同じ場所にあることを意味する。このとき複数の要素同士は直接接していてもよいし、又は離間していてもよい。
本明細書において「AがBを覆う」という表現は、特に断らない限り、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがBに接触することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。
本明細書において「Aの外側」という表現は、特に断らない限り、Aの縁を境にAが位置しない側の部分のことを意味する。また、Aが離間した複数の要素によって構成されている場合は、それぞれの要素の外側の共通する部分のことを意味してもよい。
本明細書中における陽極とは、発光材料を含む層(例えば有機層)に正孔を注入する電極のことを示し、陰極とは、発光材料を含む層に電子を注入する電極のことを示す。また、「陽極」及び「陰極」という表現は、「正孔注入電極」及び「電子注入電極」又は「正極」及び「負極」等の他の文言を意味することもある。
本明細書において「Aの端」という表現は、一方向から見たときのAとその他の要素との境界を意味し、「Aの端部」という表現は、当該境界を含むAの一部の領域を意味し、「Aの端点」という表現は、当該境界のある一点を意味する。
本明細書における「発光装置」とは、ディスプレイや照明等の発光素子を有するデバイスを含む。また、発光素子と直接的、間接的又は電気的に接続された配線、IC(集積回路)又は筐体等も「発光装置」に含む場合もある。
本明細書において、特に断らない限り、「膜」という表現と「層」という表現とは、状況及び場合に応じて適宜置換することが可能である。例えば、「絶縁膜」という文言は、「絶縁層」という文言に置換することが可能である。
本明細書において「接続」とは、複数の要素が直接的又は間接的を問わずに接続している状態を表す。例えば、複数の要素の間に接着剤又は接合部材が介して接続している場合も単に「複数の要素は接続している」と表現することがある。また、複数の要素の間に、電流、電圧又は電位を供給可能又は伝送可能な部材が存在しており、「複数の要素が電気的に接続している」場合も単に「複数の要素は接続している」と表現することがある。
本明細書において、特に断りがない限り「第1、第2、A、B、(a)、(b)」等の表現は要素を区別するためのものであり、その表現により該当要素の本質、順番、順序又は個数等が限定されるものではない。
本明細書において、各部材及び各要素は単数であってもよいし、又は複数であってもよい。ただし、文脈上、「単数」又は「複数」が明確になっている場合はこれに限らない。
本明細書において、「AがBを含む」という表現は、特に断らない限り、AがBのみによって構成されていることに限定されず、AがB以外の要素によって構成され得ることを意味する。
本明細書において「平面視」とは、画素や発光材料等が位置した面を実質的に直上から見たときを意味する。また、「実質的に直上」とは計測上の誤差を含んでいてもよい。
本明細書において「断面」とは、特に断らない限り、発光装置を画素や発光材料等が積層した方向に切断したときに現れる面を意味する。
本明細書において「有さない」、「含まない」、「位置しない」等の表現は、ある要素が完全に排除されていることを意味してもよいし、又はある要素が技術的な効果を有さない程度に存在していることを意味してもよい。
本明細書において、「〜後に」、「〜に続いて」、「〜次に」、「〜前に」等の時間的前後関係を説明する表現は、相対的な時間関係を表しているものであり、時間的前後関係が用いられた各要素が必ずしも連続しているとは限らない。各要素が連続していることを表現する場合、「直ちに」又は「直接」等の表現を用いることがある。
本明細書において「Aを加熱する」という表現は、Aに熱が加わることを意味しており、Aのみを加熱することに限定されない。当該表現は、例えば、Aを含む要素が加熱されることを意味してもよい。また、「加熱する」とは故意的又は人為的に熱を加えることを意味し、Aの周囲の雰囲気の単なる温度変化は含まない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10の平面図である。図2は、実施形態に係る発光装置10の断面図(上段)及び実施形態に係る発光装置10の一部分の平面図(下段)である。図2の下段の平面図は、図1の領域αの拡大図であり、図2の上段の断面図は、図2の下段の平面図のA−A断面図である。図1では、説明の簡易のため、第1配線210及び第2配線230(図2)を示していない。
図2を用いて、発光装置10の概要を説明する。発光装置10は、基板100、複数の有機EL素子140、複数の絶縁膜150及び第1配線210を備えている。一断面(例えば、図2のA−A断面)において、基板100は、複数の第1領域100a及び第2領域100bを有している。第2領域100bは、隣り合う第1領域100aの間に位置している。第2領域100bの厚さは、隣り合う第1領域100aのいずれの厚さよりも薄くなっている。複数の有機EL素子140は、基板100の複数の第1領域100a上にそれぞれ位置している。複数の絶縁膜150は、複数の有機EL素子140をそれぞれ覆っている。上記一断面において、複数の絶縁膜150は、互いに離間して位置している。第1配線210は、基板100の第2領域100b上に位置している。第1配線210は、第2領域100bの隣の第1領域100a上の有機EL素子140に電気的に接続されている。
本実施形態においては、基板100を湾曲させた際の絶縁膜150の負荷を低減することができる。具体的には、本実施形態においては、複数の絶縁膜150が互いに離間して配置されており、基板100の厚さは、隣り合う絶縁膜150の間の領域(第2領域100b)において薄くなっている。したがって、基板100を湾曲させた際、基板100の第2領域100bが曲がりやすく、基板100の厚い部分(第1領域100a)上に位置する絶縁膜150に加わる負荷を低減することができる。
図1を用いて、発光装置10の平面レイアウトを説明する。
平面視において、基板100は、実質的に矩形形状を有している。この矩形は、厳密な矩形でなくてもよく、例えば、丸まった角を有していてもよい。平面視において、基板100は、非矩形形状(例えば、円、星、ハート、環等の形状)を有していてもよい。
平面視において、基板100の複数の第1領域100aは、2次元的に配列されている。具体的には、複数の第1領域100aは、基板100の各辺に沿って行列状に配列されている。ただし、複数の第1領域100aの配列は、図1に示す例に限定されない。例えば、複数の第1領域100aは、1次元的に配列されていてもよく、例えば、一方向に一列に並んでいてもよい。
平面視において、複数の有機EL素子140及び複数の絶縁膜150は、複数の第1領域100aとそれぞれ重なっている。平面視において、複数の有機EL素子140及び複数の絶縁膜150は、互いに離間している。
図2を用いて、発光装置10の断面を説明する。
発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130、絶縁膜150、第1配線210及び第2配線230を備えている。第1電極110、有機層120、第2電極130、絶縁膜150、第1配線210及び第2配線230は、基板100の第1面102上に位置している。
基板100の第1領域100aは、第1面102及び第2面104の間に厚さT1を有している。基板100の第2領域100bは、第1面102及び第2面104の間に、厚さT1より小さい厚さT2を有している。第1領域100aの厚さT1は、例えば、0.01mm以上10mm以下である。第2領域100bの厚さT2は、様々な観点、例えば、基板100の曲げ応力の観点から決定することができ、第1領域100aの厚さT1の例えば30%以上50%以下である。
基板100の第1面102には、隣り合う第1領域100a及び第2領域100bの間の段差が形成されている。これに対して、基板100の第2面104は、隣り合う第1領域100a及び第2領域100bの間に段差を有しておらず、実質的に平坦となっている。
隣り合う第1領域100aと、隣り合う第1領域100aの間の第2領域100bと、によって、基板100の第1面102には凹部が画定されている。この凹部の側面は、この凹部の開口からこの凹部の底面に向かうにつれて、この凹部の内側に向けて基板100の第2面104に対して斜めに傾いている。したがって、この凹部の開口の幅は、この凹部の底面の幅より広くなっている。隣り合う第2領域100bと、隣り合う第2領域100bの間の第1領域100aと、によって、基板100の第1面102には凸部が画定されている。この凸部の側面は、この凸部の下部からこの凸部の上部に向かうにつれて、この凸部の内側に向けて基板100の第2面104に対して斜めに傾いている。したがって、この凸部の上部の幅は、この凸部の下部の幅より狭くなっている。上記凸部の側面の傾きが形成されている場合、図13を用いて後述するように、金型に沿って例えば射出成型又は加熱プレスによって、第1領域100a及び第2領域100bを形成する際に凸部を金型から抜けやすくすることができる。さらに、上記凸部の側面の傾きが形成されている場合、例えば真空蒸着又は塗布によってこの凸部の側面上に形成される配線の断線のおそれを低減することができる。
基板100の断面形状は、図2に示す例に限定されない。例えば、上記凹部の上記側面及び上記凸部の上記側面は、基板100の第2面104に対して垂直になっていてもよい。また、上記凸部及び上記凹部は、基板100の第1面102(すなわち、有機EL素子140が位置する面)ではなく、基板100の第2面104(すなわち、有機EL素子140が位置する面の反対側の面)に形成されていてもよい。
基板100は、第1電極110、有機層120、第2電極130、絶縁膜150、第1配線210及び第2配線230を形成するための支持体として機能することができる。基板100は、透光性及び可撓性を有していてもよい。基板100は、単層であってもよいし、又は複数層であってもよい。一例において、基板100は、樹脂基板であり、樹脂材料(例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)又はポリイミド)を含んでいてもよい。基板100が樹脂基板である場合、基板100の第1面102及び第2面104の少なくとも一方は、無機バリア層(例えば、SiN又はSiON)を有していてもよい。他の例において、基板100は、ガラス基板であってもよい。基板100と第1電極110との間には、第1電極110よりも広い領域に、平坦化又は密着性を向上させるため1層以上の有機材料を含む層が存在していてもよい。
第1電極110は、陽極として機能することができる。一例において、第1電極110は、酸化物半導体を含んでいる。酸化物半導体は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)又はIGZO(Indium Galium Zinc Oxide)である。他の例において、第1電極110は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、銀又は銀合金である。この例において、第1電極110の厚さは、例えば、5nm以上50nm以下にしてもよい。第1電極110の厚さが上記下限以上である場合、第1電極110の電気抵抗を低くすることができ、第1電極110の厚さが上記上限以下である場合、第1電極110の透過率を高くすることができる。
有機層120は、発光層(EML)を含んでおり、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)のうちの少なくとも一を適宜さらに含んでいてもよい。有機層120においては、正孔が第1電極110からEMLに注入され、電子が第2電極130からEMLに注入され、EMLにおける正孔及び電子の再結合によって光が発せられる。
第2電極130は、陰極として機能することができる。一例において、第2電極130は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる群の中から選択される少なくとも1つの金属又はこの群から選択される金属の合金である。
複数の有機EL素子140のそれぞれは、第1電極110、有機層120及び第2電極130を有している。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102から順に並んで、有機EL素子140を形成している。有機EL素子140においては、第1電極110、有機層120及び第2電極130が互いに重なっている。
発光装置10は、ボトムエミッションであってもよいし、又はトップエミッションであってもよい。発光装置10がボトムエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第1電極110及び基板100を透過して(つまり、発光装置10がボトムエミッションである場合、基板100及び第1電極110は、透光性を有している。)、基板100の第2面104から光を発する。発光装置10がトップエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第2電極130を透過して(つまり、発光装置10がトップエミッションである場合、第2電極130は、透光性を有している。)、基板100の第2面104の反対側から光を発する。
絶縁膜150は、有機EL素子140(第1電極110、有機層120及び第2電極130を含む積層体)を覆っている。絶縁膜150は、有機EL素子140を封止している。絶縁膜150は、例えば、無機絶縁膜であり、例えば、シリコン酸化物(SiO)、アルミニウム酸化物(Al)、ジルコニア酸化物(ZrO)、チタン酸化物(TiO)又はニオブ酸化物(Nb)を含んでいる。
第1配線210及び第2配線230は、基板100の第2領域100b上に位置している。第1配線210及び第2配線230は、第1配線210及び第2配線230が位置する第2領域100bの隣の第1領域100a上の有機EL素子140の第1電極110及び第2電極130に電気的にそれぞれ接続されている。したがって、発光装置10の外側から第1配線210を経由して第1電極110に電圧を供給することができ、発光装置10の外側から第2配線230を経由して第2電極130に電圧を供給することができる。第1配線210及び第2配線230は、例えば、化学的安定性が高い材料(例えば、酸化物半導体)を含んでいる。この場合、第1配線210及び第2配線230を保護層(例えば、基板100よりも低い弾性率を有する樹脂層)で覆う必要がない。ただし、第1配線210及び第2配線230は、保護層で覆われていてもよい。
図3は、基板100を湾曲させた態様の一例を示している。図3では、説明の簡易のため、第1配線210及び第2配線230(図2)を示しておらず、有機EL素子140を模式的に示しており、有機EL素子140内の第1電極110、有機層120及び第2電極130(図2)を示していない。
本実施形態によれば、図3に示すように基板100を湾曲させても、絶縁膜150に加わる負荷を低減することができる。具体的には、本実施形態においては、複数の絶縁膜150が互いに離間して配置されており、基板100の厚さは、隣り合う絶縁膜150の間の領域(第2領域100b)において薄くなっている。したがって、基板100を湾曲させた際、基板100の第2領域100bが曲がりやすく、基板100の厚い部分(第1領域100a)上に位置する絶縁膜150に加わる負荷を低減することができる。
図4から図12は、図2に示した発光装置10の製造方法の一例を説明するための図である。図13は、図4に示した基板100を形成する方法の一例を説明するための図である。図4から図6と、図7から図12のそれぞれの上段の図と、は、図2の上段の図と同一位置を示している。図7から図12のそれぞれの下段の図は、図3の下段の図と同一位置を示している。図7から図12のそれぞれの上段の図は、それぞれ、図7から図12のそれぞれの下段の図のA−A断面図である。
図4から図13を用いて、発光装置10の製造方法の一例の概要を説明する。この方法は、以下の工程を含んでいる。
(a)一断面(例えば、図4に示す断面)において、第1領域100a及び第2領域100bを有する基板100を形成する工程(例えば、図4及び図13)
(b)基板100の複数の第1領域100a上に位置する複数の有機EL素子140を形成する工程(例えば、図5から図11)
(c)複数の有機EL素子140をそれぞれ覆い、一断面(例えば、図12の上段に示す断面)において互いに離間して位置する絶縁膜150を形成する工程(例えば、図12)
図4から図12を用いて、発光装置10の製造方法の一例の詳細を説明する。
まず、図4に示すように、第1領域100a及び第2領域100bを有する基板100を準備する。基板100を形成する方法の一例は、図13を用いて後述する。
次いで、図5に示すように、基板100の第1面102上に導電層200を形成する。導電層200は、例えば、酸化物半導体を含んでいる。酸化物半導体は、例えば、ITO、IZO、IWZO、ZnO又はIGZOである。
次いで、図6に示すように、導電層200上にレジスト300を形成する。
次いで、図7に示すように、基板100、第1配線210及び第2配線230(図2)が形成される領域をマスク312で覆って、レジスト300を露光する。
次いで、図8に示すように、レジスト300を現像する。このようにして、レジスト300は、第1配線210及び第2配線230(図2)が形成される領域を選択的に覆うようになる。なお、図6から図8では、レジスト300は、ポジ型であり、レジスト300の露光部分が現像によって除去されている。ただし、レジスト300は、ネガ型であってもよく、レジスト300の非露光部分が現像によって除去されてもよい。
次いで、図9に示すように、現像されたレジスト300をマスクとして、導電層200をエッチングし、その後、レジスト300を除去する。導電層200のエッチングは、ウェットエッチングでもよいし、又はドライエッチングであってもよい。導電層200のエッチングによって、第1電極110、第1配線210及び第2配線230が形成される。この場合、第1電極110、第1配線210及び第2配線230は、共通の材料(例えば、酸化物半導体)を含み、かつ互いに実質的に等しい厚さを有する。
次いで、図10に示すように、基板100の第1面102上にマスク314を配置して、マスク314の開口を経由して、有機層120を形成する有機材料を堆積させる(図10の下段の図では、説明のため、マスク314を示していない。)。有機層120を形成する有機材料は、例えば、蒸着によって堆積させることができる。ただし、有機層120を形成する方法は、図10に示す例に限定されない。例えば、有機層120は、マスク314を用いずに、塗布プロセスによって形成されてもよい。
次いで、図11に示すように、基板100の第1面102上にマスク316を配置して、マスク316の開口を経由して、第2電極130を形成する導電材料(例えば、金属又は合金)を堆積させる(図11の下段の図では、説明のため、マスク316を示していない。)。第2電極130を形成する導電材料は、例えば、蒸着によって堆積させることができる。
次いで、図12に示すように、基板100の第1面102上にマスク318を配置して、マスク318の開口を経由して、絶縁膜150を形成する絶縁材料(例えば、無機材料)を堆積させる。絶縁膜150を形成する絶縁材料は、例えば、化学気相堆積(CVD)又は原子層堆積(ALD)によって堆積させることができる。図12に示すように、マスク318を基板100の第1領域100aにおいて基板100の第1面102に接触させることで、絶縁膜150を形成する絶縁材料がマスク318の開口を回り込まないようにすることができ、これによって、基板100の第2領域100b上に絶縁膜150が形成されないようにすることができる。この場合、第1配線210及び第2配線230は基板100の第2領域100b(すなわち、第1領域100aにおける凸部の頂面より凹んだ領域)上に位置するため、第1配線210及び第2配線230がマスク318に干渉しないようにすることができる。
このようにして、発光装置10が製造される。
図13を用いて、基板100の形成方法の一例の詳細を説明する。
図13に示すように、上記工程(a)は、金型(金型410及び金型420)に沿って基板100の第1領域100a及び第2領域100bを形成する工程を含んでいる。金型410及び金型420は、それぞれ、例えば、下型及び上型である。
例えば、上記工程(a)は、金型410及び金型420を用いた射出成型によって実施される。この例においては、基板100を形成する材料(例えば、樹脂材料)を金型410及び金型420の間に流し込み、この材料を冷却して固化させることで、基板100の厚い領域(第1領域100a)及び薄い領域(第2領域100b)を形成する。
その他の例として、上記工程(a)は、金型410及び金型420を用いた加熱プレスによって実施される。この例においては、実質的に平坦な第1面102及び実質的に平坦な第2面104を有する基板100を金型410及び金型420(金型410及び金型420の少なくとも一方は、加熱されている。)によって押圧することで、基板100の厚い領域(第1領域100a)及び薄い領域(第2領域100b)を形成する。
上記工程(a)は、金型を用いた工程に限定されない。例えば、実質的に平坦な第1面102及び実質的に平坦な第2面104を有する基板100をエッチングすることで、基板100の厚い領域(第1領域100a)及び薄い領域(第2領域100b)を形成してもよい。
(変形例1)
図14は、変形例1に係る発光装置10の断面図を示し、実施形態の図2の上段の図に対応する。変形例1に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様である。
第1領域100a及び第2領域100bの間の段差は、第1面102及び第2面104の双方に形成されていてもよい。この場合においても、基板100を湾曲させた際の絶縁膜150の負荷を低減することができる。
(変形例2)
図15は、変形例2に係る発光装置10の断面図を示し、実施形態の図2の上段の図に対応する。変形例2に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様である。
発光装置10は、複数の無機膜160をさらに備えていてもよい。複数の無機膜160は、基板100の複数の第1領域100aのそれぞれと複数の有機EL素子140のそれぞれとの間に位置しており、一断面(例えば、図15に示す断面)において互いに離間して位置している。無機膜160は、気密性が高くかつ剛性が高い材料、例えば、シリコン酸化物又はアルミニウムを含んでいる。無機膜160は、例えば、CVD又はALDによって形成される。その他の例として、無機膜160は、ガラス板又は薄いアルミニウム板であってもよい。本変形例においては、有機EL素子140への水分の侵入を無機膜160によって遮ることができ、基板100の第1領域100aの曲げ耐性を無機膜160によって向上させることができる。
(変形例3)
図16は、変形例3に係る発光装置10の断面図を示し、実施形態の図2の上段の図に対応する。変形例3に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様である。
発光装置10は、複数のシート170をさらに備えていてもよい。複数のシート170は、基板100の複数の第1領域100aのそれぞれ上に位置している。複数の有機EL素子140のそれぞれ及び複数の絶縁膜150のそれぞれは、複数のシート170のそれぞれ上に位置している。本変形例においては、シート170上に有機EL素子140及び絶縁膜150を予め形成した後、シート170を、例えば接着剤を介して、基板100に貼り付けることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
100a 第1領域
100b 第2領域
102 第1面
104 第2面
110 第1電極
120 有機層
130 第2電極
140 有機EL素子
150 絶縁膜
160 無機膜
170 シート
200 導電層
210 第1配線
230 第2配線
300 レジスト
312 マスク
314 マスク
316 マスク
318 マスク
410 金型
420 金型

Claims (13)

  1. 一断面において、複数の第1領域と、隣り合う前記第1領域の間に位置し、隣り合う前記第1領域のいずれの厚さよりも薄い厚さの第2領域と、を有する基板と、
    前記基板の前記複数の第1領域上にそれぞれ位置する複数の有機EL素子と、
    前記複数の有機EL素子をそれぞれ覆い、前記一断面において互いに離間して位置する複数の絶縁膜と、
    前記基板の前記第2領域上に位置し、前記第2領域の隣の前記第1領域上の前記有機EL素子に電気的に接続された第1配線と、
    を備える発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記基板の前記複数の第1領域のそれぞれと前記複数の有機EL素子のそれぞれとの間にそれぞれ位置し、前記一断面において互いに離間して位置する複数の無機膜をさらに備える発光装置。
  3. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記基板の前記複数の第1領域のそれぞれ上に位置する複数のシートをさらに備え、
    前記複数の有機EL素子のそれぞれ及び前記複数の絶縁膜のそれぞれは、前記複数のシートのそれぞれ上に位置している、発光装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記基板の前記第2領域の厚さは、前記第2領域の隣の前記第1領域の厚さの30%以上50%以下である、発光装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記基板は、前記複数の有機EL素子が位置する第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有し、
    隣り合う前記第1領域及び前記第2領域の間の段差が前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方に形成されている、発光装置。
  6. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記基板は、前記複数の有機EL素子が位置する第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有し、
    隣り合う前記第1領域及び前記第2領域の間の段差が前記第1面及び前記第2面の双方に形成されている、発光装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    隣り合う前記第1領域と、隣り合う前記第1領域の間の第2領域と、によって凹部が画定されており、
    前記一断面において、前記凹部の開口の幅は、前記凹部の底面の幅より広い、発光装置。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記複数の有機EL素子のそれぞれは、第1電極と、有機層と、第2電極と、を有し、
    前記第1配線は、前記有機EL素子の前記第1電極に電気的に接続されている、発光装置。
  9. 請求項8に記載の発光装置において、
    前記基板の前記第2領域上に位置し、前記第2領域の隣の前記第1領域上の前記有機EL素子の前記第2電極に電気的に接続された第2配線をさらに備える発光装置。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    平面視において、前記複数の第1領域は、2次元的に配置されている、発光装置。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記基板は、樹脂材料を含む、発光装置。
  12. (a)一断面において、複数の第1領域と、隣り合う前記第1領域の間に位置し、隣り合う前記第1領域のいずれの厚さよりも薄い厚さの第2領域と、を有する基板を形成する工程と、
    (b)前記基板の前記複数の第1領域上にそれぞれ位置する複数の有機EL素子を形成する工程と、
    (c)前記複数の有機EL素子をそれぞれ覆い、前記一断面において互いに離間して位置する複数の絶縁膜を形成する工程と、
    を備え、
    前記工程(a)は、金型に沿って前記基板の前記複数の第1領域及び前記第2領域を形成する工程を含む、発光装置の製造方法。
  13. 請求項12に記載の発光装置の製造方法において、
    前記工程(a)は、前記金型を用いた射出成型又は前記金型を用いた加熱プレスによって実施される、発光装置の製造方法。
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