JP2020187532A - 清掃管理プログラム、清掃管理方法及び清掃管理装置 - Google Patents

清掃管理プログラム、清掃管理方法及び清掃管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】清掃現場で有効活用できる清掃ポイントの提示を実現すること。【解決手段】清掃管理プログラムは、管理対象区域における各人の動線を取得し、管理対象区域のうち、管理対象区域の清掃時間外に取得された動線が所定数以上となるスポットを清掃ポイントとして出力する、処理をコンピュータに実行させる。【選択図】図3

Description

本発明は、清掃管理プログラム、清掃管理方法及び清掃管理装置に関する。
清掃管理にICT(Information and Communication Technology)が活用されている。あくまで一例として、掃除支援装置等を開示する文献が挙げられる。例えば、掃除支援装置に関して次のような記載がある。すなわち、「掃除対象領域に対する掃除機のヘッド部の位置を検出する位置検出部と、位置検出部が検出したヘッド部の位置に基づき、掃除対象領域内における、掃除機による掃除済みの領域を判別する領域判別部と、領域判別部が決定した掃除済みの領域に基づき、掃除対象領域に投射させるための投射画像を作成する投射画像作成部とを備えた。」などの記載がある。また、「掃除対象領域における掃除未実施の領域をグレー等の色で提示するものとしてもよい。」などの記載がある。
特開2018−79134号公報 国際公開第2016/098265号 特開2017−204096号公報 特開2011−248836号公報
しかしながら、上記の技術では、掃除済みの領域や掃除未実施の領域を提示するものに過ぎないので、清掃現場で必ずしも有効活用できるとは限らない。なぜなら、時間や人員などの様々な側面から掃除対象領域の全体掃除を必ずしも常に行うことができる余裕があるとは限らないからである。
例えば、宿泊施設を例に挙げれば、フロントやロビー、玄関などの共用部の汚れは、宿泊施設の評判に影響する。このことから、汚れたら即座に掃除を行うことが求められるが、1日に共用部の全体清掃を何回も行うことは現実的でなく、1回、あるいは2回の全体清掃が限度であることが多い。このため、共用部の全体清掃が行われてから次に全体清掃が行われるまでの間には、汚れ等が発生する都度、全体清掃よりも時間や人員などの制約がある状況で清掃が行われる。このような状況下で掃除済みの領域や掃除未実施の領域が提示されたとしても、掃除未実施の領域の全体を清掃できる猶予があるとは限らないので、汚れ等が共用部等の清掃現場に残ったままになる場合がある。
1つの側面では、本発明は、清掃現場で有効活用できる清掃ポイントの提示を実現できる清掃管理プログラム、清掃管理方法及び清掃管理装置を提供することを目的とする。
一態様では、清掃管理プログラムは、管理対象区域における各人の動線を取得し、前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットを清掃ポイントとして出力する、処理をコンピュータに実行させる。
清掃現場で有効活用できる清掃ポイントの提示を実現できる。
図1は、実施例1に係る宿泊施設管理システムの構成例を示す図である。 図2Aは、フロアマップの一例を示す図である。 図2Bは、フロアマップの一例を示す図である。 図2Cは、フロアマップの一例を示す図である。 図3は、実施例1に係るサーバ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図4は、清掃データの一例を示す図である。 図5Aは、ロビー画像の読出区間の一例を示す図である。 図5Bは、ロビー画像の読出区間の一例を示す図である。 図6Aは、清掃指示書画面の一例を示す図である。 図6Bは、清掃指示書画面の一例を示す図である。 図7は、実施例1に係る第1の清掃ポイントの検出処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、実施例1に係る第2の清掃ポイントの検出処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、実施例1に係る出力処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る清掃管理プログラム、清掃管理方法及び清掃管理装置について説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係る宿泊施設管理システムの構成例を示す図である。図1に示す宿泊施設管理システム1は、あくまで1つの側面として、旅館やホテルなどの宿泊施設向けの各種の機能がパッケージ化された宿泊施設管理サービスを提供するものである。
図1に示すように、宿泊施設管理システム1には、サーバ装置10と、カメラ30と、クライアント端末50A〜50Cとが含まれ得る。以下、クライアント端末50A〜50Cの個体の区別なくまとめて説明する場合に「クライアント端末50」と記載する場合がある。
これらサーバ装置10、カメラ30及びクライアント端末50は、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、有線または無線を問わず、インターネットやLAN(Local Area Network)などの任意の種類の通信網であってかまわない。
サーバ装置10は、上記の宿泊施設管理サービスを提供するコンピュータの一例である。例えば、サーバ装置10は、清掃管理装置の一例に対応する。
一実施形態として、サーバ装置10は、パッケージソフトウェア又はオンラインソフトウェアとして、上記の宿泊施設管理サービスに対応する機能がパッケージ化された宿泊施設管理プログラムを任意のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、図1に示すように、サーバ装置10は、上記の宿泊施設管理サービスに関する機能をオンプレミスに提供するサーバとして実装することができる。これに限定されず、サーバ装置10は、SaaS(Software as a Service)型のアプリケーションとして実装することで、上記の宿泊施設管理サービスをクラウドサービスとして提供することとしてもかまわない。
このような宿泊施設管理サービスのあくまで一例として、下記に挙げる複数の機能がパッケージで提供される例を挙げて以下の説明を行う。例えば、上記の宿泊施設管理サービスとしてパッケージ化される機能の例として、宿泊予約、フロントレセプション、フロント会計の機能をはじめ、顧客管理機能や売掛管理機能、清掃管理機能などが挙げられる。
ここで、上記の清掃管理機能では、宿泊施設2における個人用のスペース、例えば客室などの清掃状況が管理の対象とされる他、宿泊施設2における共用部なども管理の対象とされる。このような宿泊施設2の共用部の一例として、フロントやロビー、玄関などの共用部などのエリアが挙げられる。本実施例では、共用部を管理対象区域とした場合の例を説明する。
カメラ30は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を搭載する撮像装置の一例に対応する。
一実施形態として、カメラ30には、広角レンズを用いたカメラ、例えば魚眼カメラを用いることができる。この場合、カメラ30は、ロビー3の天井等の定点に設置されることで、ロビー3を俯瞰の視点から撮影することができる。このようにロビー3が撮影される側面から、以下では、カメラ30により撮像される画像のことを「ロビー画像」と記載する場合がある。このロビー画像は、ロビー3における人の動線の検出に用いる側面からサーバ装置10へアップロードされる。このとき、カメラ30は、ロビー画像をリアルタイムでアップロードすることとしてもよいし、所定の期間に渡って蓄積されたロビー画像をバッチ処理でアップロードすることとしてもかまわない。
なお、図1には、あくまで一例として、ロビー3の撮影に1台のカメラ30を用いる場合を例に挙げたが、ロビー3の撮影に複数のカメラ、例えばステレオカメラを用いることとしてもかまわない。この場合、ステレオカメラの視差を用いてロビー3の3次元空間上に存在する人物の3次元形状を復元することができる。この人物の3次元形状を時系列にトラッキングすることで、人の動線が検出されることとしてもかまわない。
また、図1には、宿泊施設2の共用部のあくまで一例として、ロビー3を例示したが、フロントや玄関などの他の共用部であってもよいし、その他、清掃状況が宿泊施設2の評判に影響する任意のエリアであってかまわない。
さらに、図1には、1つのサーバ装置10に1台のカメラ30が接続される例を挙げたが、サーバ装置10に接続されるカメラ30の台数は図1の例に限定されず、任意の台数のカメラ30がサーバ装置10に接続されることとしてもかまわない。
なお、図1には、あくまで上記の清掃ポイントの特定に用いる人の動線をセンシングする手段の一例としてカメラ30を例示したが、ロビー画像の解析以外の他の任意の手段によって人の動線をセンシングすることもできる。例えば、人の動線は、GPS(Global Positioning System)受信機や近距離無線通信によるビーコン、RFID(Radio Frequency Identification)タグを用いて位置の時系列データ、すなわち移動軌跡をセンシングすることにより取得することもできる。
クライアント端末50は、上記の宿泊施設管理サービスの提供を受けるクライアントにより使用されるコンピュータの一例に対応する。このようなクライアントのあくまで一例として、宿泊施設2の関係者全般が挙げられる。ここで言う「関係者」には、一例として、宿泊施設2の従業員の他、清掃業務が委託された事業者の従業員、いわゆる清掃作業員等が含まれ得る。
あくまで一例として、クライアント端末50には、デスクトップ型またはラップトップ型のパーソナルコンピュータなどが対応する。例えば、図1には、宿泊施設2のフロント3A、バックヤード5B、パントリー5Cなどの各セクションにクライアント端末50A、クライアント端末50B、クライアント端末50Cが設置される例が示されている。ここで、図1に示すセクションは、あくまで一例であり、クライアント端末50が設置されるセクションは、フロント3A、バックヤード5B及びパントリー5C以外の他のセクションであってよく、また、クライアント端末50の台数も任意であってかまわない。さらに、クライアント端末50は、セクション対応のコンピュータでなくともよく、宿泊施設2の従業員や清掃作業員などの関係者に譲渡若しくは貸渡しされる端末装置であってもかまわない。このような端末装置の一例として、携帯端末装置やタブレット端末、ウェアラブル端末などが挙げられる。
[共用部の全体清掃の限界]
上記の背景技術の欄でも説明した通り、宿泊施設2において、ロビー3を始めとする共用部の汚れは、宿泊施設の評判に直結する。このことから、ロビー3等の共用部が汚れたら即座に掃除を行うことが求められるが、1日に共用部の全体清掃を何回も行うことは時間や人員の制約から現実的でなく、1回、あるいは2回の全体清掃が限度であることが多い。
例えば、団体客を始めとする大量の宿泊客による宿泊施設2への来場が集中するタイミングがある。さらに、電車やバスをはじめ、送迎バスを含む交通機関のダイヤによっては、宿泊客の来場が集中するインターバルが短くなる場合がある。このような状況下では、宿泊施設2の規模が大きくなるほど共用部も大規模になることから、大量の宿泊客の来場によって発生する汚れ等を短期間で清掃するという時間の制約が生まれる。
加えて、宿泊客の来場が集中するタイミングは、不定期であることが一因となって予測が困難であるので、宿泊客の来場が集中するタイミングをルーチン化するのは困難である。このため、宿泊施設2の事業者が清掃業務を委託する外部の清掃事業者にルーチンワーク化されたロビー3の全体清掃を委ねることはできでも、短いインターバルで不定期に汚れ等が発生する共用部の清掃を委ねるのは困難である側面もある。このような側面から、フロント3Aやバックヤード5Bでチェックインや予約の受付などの業務を行う従業員が共用部の清掃を兼務することで、短いインターバルで不定期に発生する汚れ等に対応するという人員の制約も生まれる。
これら時間や人員の制約から、共用部の全体清掃が行われるインターバルに発生する汚れ等には、全体清掃が行われる場面よりも時間や人員などの制約がある状況で清掃が行われる。
[課題の一側面]
上記の背景技術の欄で挙げた掃除支援装置が行う情報の提示は、時間や人員に制約がある清掃現場で必ずしも有効活用できるとは限らない。
すなわち、上記の掃除支援装置は、清掃を支援するアプローチとして、掃除の仕残しを提示するというアプローチを採用するものに過ぎない。これは、全体清掃を行うことができるという前提があってはじめて成立するアプローチであって、短期間かつ少人数で清掃が行われる現場ではそもそも前提が成立しないので通用しない。たとえ、短期間かつ少人数で清掃が行われる現場で掃除済みの領域や掃除未実施の領域が提示されたとしても、掃除未実施の領域の全体を清掃できる猶予があるとは限らないので、ロビー3等の共用部で汚れ等が残ったままになる場合がある。また、掃除未実施の領域であるからとって直ちに清掃が必要なほど汚れている箇所ばかりとも限らないので、ロビー3等の共用部で汚れ等が発生していない箇所が掃除未実施の領域として提示される場合もある。
[課題解決のアプローチの一側面]
そこで、本実施例では、清掃ポイントの提示をピンポイントで行うアプローチを採用する。このようなアプローチを実現する側面から、本実施例では、ロビー3等の共用部で取得される人の動線のうち、共用部の全体清掃が行われる清掃時間外に取得された来場客等の動線の集積度が高い共用部のスポットを清掃ポイントとして出力する。
このように人の動線を清掃ポイントの特定に用いる動機付けが得られる1つの側面として、背景差分等をはじめとする画像処理によって汚れそのものを直接検出することが困難であることが挙げられる。
その一因として、ロビー3等の共用部で発生する汚れは、カメラ30等により撮像される画像で被写体として捉えることができるとは限らない点が挙げられる。例えば、リゾート施設等の宿泊施設2では、来場者の靴や服などの衣装や鞄などに付着していた砂や土、雪などが共用部で往来の集中する箇所に落ちることがある。これら砂や土などの微細な汚れ、あるいは雪が解けることで水に濡れた汚れなどは、近接撮影、あるいは接写が行われなければカメラ30等の画像に映らない。これら砂や土、水などの共用部の汚れが来場者の衣装や鞄などに付着すると、クレームやトラブルの元となる。
このような知見の下、本実施例では、宿泊施設2の共用部で取得される人の動線の中でも全体清掃の清掃時間外に取得された来場者の動線の集積度が高いスポットを清掃ポイントとして検出する。ここで検出される清掃ポイントは、来場者の動線の集積度が高いスポットであるので、ロビー3等の共用部で来場者の往来が激しく、砂や土、雪などのカメラの画像に映らない可能性が高い汚れ等が発生している可能性が高いとみなすことができる。
図2A〜図2Cは、フロアマップの一例を示す図である。図2Aには、宿泊施設2のロビー3を含むフロアの上面図が模式的に示されている。図2Aに示すように、ロビー3には、出入口3Eの正面にフロント3Aが設けられている。また、ロビー3の出入口3Eから見て左方向には、ベルボーイやベルガールが常駐するベルデスク3Vが設置されている。さらに、ロビー3の出入口3Eから見て右方向には、二機のエレベータ3EV1及び3EV2が設置されている。
図2Bには、図2Aに示すロビー3がカメラ30により撮像されたロビー画像から取得される動線のうち、ロビー3の全体清掃が行われる清掃時間外のロビー画像から取得された動線がロビー3のフロアマップ上にプロットされている。図2Bに示す動線は、清掃時間外のロビー画像から取得されるので、清掃作業員のものである可能性が低い一方で、宿泊施設2に来場する来場者のものである可能性が高い。このような来場者の中には、ロビー3の出入口3Eから外出する者も含まれ得ると共に、ロビー3の出入口3Eから内部へ来場する者も含まれ得る。
さらに、図2Bには、あくまで一例として、ロビー3のフロアマップが分割された要素(不図示)のうち所定の閾値Th1以上の動線の集積度を有する要素をラベリングすることで同一のラベルが付与された要素のブロブが8つの清掃ポイントP1〜P8として出力される例が示されている。なお、図2Bには、楕円形のシルエットに模式化された清掃ポイントP1〜P8を例示しているが、清掃ポイントは任意の形状で表現されることとしてかまわない。例えば、閾値Th1以上の動線の集積度を有する要素が集まったブロブそのものを清掃ポイントとすることとしてもよいし、当該要素のブロブを包含するバウンディングボックスや多角形などを清掃ポイントとすることとしてもかまわない。
これら清掃ポイントP1〜P8は、清掃時間外のロビー画像から取得される動線に基づいて検出されたスポットであるので、来場者の往来が激しい箇所として検出することができる。
例えば、ロビー3においてフロント3Aおよび出入口3Eの間では、フロント3Aでチェックインやチェックアウトを行う宿泊客が往来する。このようにフロント3Aおよび出入口3Eの間で往来が集中する箇所が上記の動線の集積度に基づくスポット検出によって清掃ポイントP1〜P5として検出される。
この他、フロント3Aまたは出入口3Eとエレベータ3EV1との間では、次のような往来が発生する。例えば、チェックインを終えた宿泊客がエレベータ3EV1経由で客室に移動したり、チェックアウトを行う宿泊客が宿泊施設2の客室からエレベータ3EV1経由でフロント3Aへ移動したりする。また、宿泊客が客室からエレベータ3EV1および出入口3Eを経由して外出したりもする。これらフロント3Aまたは出入口3Eとエレベータ3EV1との間で往来が集中する箇所が上記の動線の集積度に基づくスポット検出によって清掃ポイントP6として検出される。また、エレベータ3EV2についても上記のエレベータ3EV1と同様の往来が行われる。この結果、フロント3Aまたは出入口3Eとエレベータ3EV2との間で往来が集中する箇所が上記の動線の集積度に基づくスポット検出によって清掃ポイントP7として検出される。
さらに、ベルデスク3Vと、フロント3A、出入口3E、エレベータ3EV1またはエレベータ3EV2との間では、次のような往来が発生する。例えば、ベルボーイやベルガールが宿泊客をフロント3A、あるいはエレベータ3EV1またはエレベータ3EV2を経由して客室へ案内したり、宿泊客が荷物等をベルデスク3Vに預けたりする。これらベルデスク3Vと、フロント3A、出入口3E、エレベータ3EV1またはエレベータ3EV2との間で往来が集中する箇所が上記の動線の集積度に基づくスポット検出によって清掃ポイントP8として検出される。
これら清掃ポイントP1〜P8は、ロビー3の中でも来場者の往来が激しいスポットであるので、上述の通り、来場者の靴や服などの衣装や鞄などに付着していた砂や土、雪などによって汚れ等が発生している可能性が高い。
このような清掃ポイントP1〜P8をクライアント端末50に出力することによって、ロビー3で汚れ等が発生している可能性が高い箇所をピンポイントで宿泊施設2の関係者に提示することができる。この結果、全体清掃が行われる場面よりも時間や人員などの制約がある状況、例えば短期間かつ少人数で清掃が行われる現場であっても、ロビー3等の共用部で汚れ等が残ったままになる事態を抑制することが可能になる。
したがって、本実施例によれば、清掃現場で有効活用できる清掃ポイントの提示を実現することが可能になる。
また、ロビー3で汚れ等が発生している可能性が高いスポットをピンポイントで提示するプライオリティが高いからといって、ロビー3の全体清掃で清掃仕残されたスポット、あるいは清掃し忘れられたスポットを放置してよいということにもならない。
このことから、本実施例では、上記の清掃ポイントP1〜P8と共に、ロビー3等の共用部で取得される人の動線のうち、清掃時間内に取得された清掃作業員の動線の集積度が低い共用部のスポットをさらに清掃ポイントとして出力することもできる。
以下、清掃時間外に取得された動線の集積度が高い共用部のスポットと、清掃時間内に取得された動線の集積度が低い共用部のスポットとの間でラベルを識別する側面から、次のような表記を行う場合がある。例えば、清掃時間外に取得された動線の集積度が高い共用部のスポットのことを「第1の清掃ポイント」と記載する一方で、清掃時間内に取得された動線の集積度が低い共用部のスポットを「第2の清掃ポイント」と記載する場合がある。
図2Cには、図2Aに示すロビー3がカメラ30により撮像されたロビー画像から取得される動線のうち、ロビー3の全体清掃が行われる清掃時間内のロビー画像から取得された動線がロビー3のフロアマップ上にプロットされている。図2Cに示す動線は、清掃時間内のロビー画像から取得されるので、宿泊施設2に来場する来場者のものである可能性が低い一方で、清掃作業員のものである可能性が高い。
さらに、図2Cには、あくまで一例として、ロビー3のフロアマップが分割された要素(不図示)のうち所定の閾値Th2未満の動線の集積度を有する要素をラベリングすることで同一のラベルが付与された要素のブロブが第2の清掃ポイントp1及びp2として出力される例が示されている。なお、図2Cにも、図2Bと同様、楕円形のシルエットに模式化された第2の清掃ポイントp1及びp2を例示しているが、清掃ポイントは任意の形状で表現されることとしてかまわない。
これら第2の清掃ポイントp1及びp2は、清掃時間内のロビー画像から取得される動線に基づいて検出されたスポットであるので、清掃作業員の往来が少ない、あるいは往来がない箇所として検出することができる。
例えば、ロビー3の隅や物陰、あるいは往来のスペースがない箇所などでは、ロビー3の全体清掃で清掃仕残されたスポット、あるいは清掃し忘れられたスポットになりやすい。このようにロビー3の全体清掃で清掃仕残されたスポット、あるいは清掃し忘れられたスポットが上記の動線の集積度に基づくスポット検出によって第2の清掃ポイントp1及びp2として検出される。例えば、図2Cに示す例で言えば、ロビー3のフロアマップに示された四隅のうち左上の隅の付近のスポットが第2の清掃ポイントp1として検出されると共に、左下の隅の付近のスポットが第2の清掃ポイントp2として検出される。
これら第2の清掃ポイントp1及びp2は、ロビー3の中でも清掃作業員の往来がない、あるいは往来が少ないスポットであるので、上述の通り、ロビー3の全体清掃で清掃が仕残されている可能性、あるいは清掃し忘れられている可能性が高い。
このような第2の清掃ポイントp1及びp2をクライアント端末50に出力することによって、ロビー3の全体清掃で清掃が仕残されている可能性、あるいは清掃し忘れられている可能性が高いスポットを宿泊施設2の関係者に提示することができる。
したがって、本実施例によれば、ロビー3の全体清掃で清掃の仕残しや清掃のし忘れがあったスポットが次の全体清掃まで放置される事態を抑制することが可能になる。
ここで、図2Bに示す第1の清掃ポイントP1〜P8や図2Cに示す第2の清掃ポイントp1及びp2は、あくまで一例に過ぎない。例えば、清掃時間外に取得された動線の集積度が高く、かつ清掃時間内に取得された動線の集積度が低いスポットは、第1の清掃ポイントとして検出されると共に第2の清掃ポイントとしても検出され得る。このように第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの両者が重複する場合、両者の重複部分は、ロビー3の全体清掃で清掃の仕残しや清掃のし忘れがあっただけでなく、来場者の往来も激しいことが判明する。
このことから、本実施例では、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの重複部分に絞り込んで清掃ポイントを出力したり、あるいは第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの重複部分を強調表示で出力したりすることもできる。
[サーバ装置10の構成]
次に、本実施例に係るサーバ装置10の機能的構成について説明する。図3は、実施例1に係るサーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ装置10は、通信I/F(InterFace)部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。なお、図1には、データの授受の関係を表す実線が示されているが、説明の便宜上、最小限の部分について示されているに過ぎない。すなわち、各処理部に関するデータの入出力は、図示の例に限定されず、図示以外のデータの入出力、例えば処理部及び処理部の間、処理部及びデータの間、並びに、処理部及び外部装置の間のデータの入出力が行われることとしてもかまわない。
通信I/F部11は、他の装置、例えばカメラ30やクライアント端末50などの外部装置との間で通信制御を行うインタフェースの一例に対応する。
あくまで一例として、通信I/F部11には、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用することができる。例えば、通信I/F11は、カメラ30からロビー画像を受け付けたり、清掃ポイントがマッピングされたフロアマップを含む画面などをクライアント端末50へ送信したりする。
記憶部13は、制御部15で実行されるOS(Operating System)を始め、上記の宿泊施設管理プログラム、あるいは上記の清掃管理機能がモジュール化された清掃管理プログラムなどの各種プログラムに用いられるデータを記憶する機能部である。
あくまで一例として、記憶部13は、サーバ装置10における補助記憶装置に対応する。例えば、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスクやSSD(Solid State Drive)などが補助記憶装置に対応する。この他、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などのフラッシュメモリも補助記憶装置に対応する。
記憶部13は、制御部15で実行されるプログラムに用いられるデータの一例として、画像データ13Aと、清掃データ13Bとを記憶する。これらのデータ以外の他のデータ、上記の宿泊施設管理プログラムによって参照、生成または登録が行われるデータ、例えば客室の予約データや顧客のマスタデータ、宿泊施設2の売掛データなどが記憶部13に記憶されることとしてもかまわない。あるいは、上記の清掃管理プログラムによって参照、生成または登録が行われるデータ、例えばロビー3等のフロアマップや宿泊施設2の関係者の清掃に関する勤務表データなどが記憶部13に記憶されることとしてもかまわない。なお、画像データ13A及び清掃データ13Bの説明は、各データの参照、生成または登録が行われる制御部15の説明と合わせて行うこととする。
制御部15は、サーバ装置10の全体制御を行う機能部である。
一実施形態として、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのハードウェアプロセッサにより実装することができる。ここでは、プロセッサの一例として、CPUやMPUを例示したが、汎用型および特化型を問わず、任意のプロセッサにより実装することができる。この他、制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによって実現されることとしてもかまわない。
制御部15は、上記の宿泊施設管理プログラムを実行することにより、図示しない主記憶装置として実装されるDRAM(Dynamic Random Access Memory)などのRAMのワークエリア上に図3に示す処理部を仮想的に実現する。なお、ここでは、上記の宿泊施設管理サービスとしてパッケージ化される機能のうち上記の清掃管理プログラムが実行される例を挙げるが、サーバ装置10上で動作するプログラムはこれに限定されない。例えば、上記の宿泊施設管理プログラムのパッケージソフトウェアが実行されることとしてもかまわない。また、上記の宿泊施設管理サービスのうち上記の清掃管理機能以外の任意の機能が抜粋してプログラムモジュールとして実行されたり、あるいはライブラリとして参照されたりすることとしてもかまわない。
例えば、制御部15は、図3に示すように、収集部15Aと、起動部15Bと、第1取得部15Cと、第2取得部15Dと、検出部15Eと、出力部15Fとを有する。
収集部15Aは、外部装置から各種のデータを収集する処理部である。
1つの側面として、収集部15Aは、カメラ30からロビー画像を収集する。このとき、収集部15Aは、カメラ30により撮像されたロビー画像をリアルタイムで取得することもできるし、また、一定期間にわたって蓄積されたロビー画像をバッチ処理で収集することとしてもかまわない。また、収集部15Aは、カメラ30から収集するロビー画像の圧縮方式は任意のものであってかまわない。例えば、収集部15Aは、時系列に得られるロビー画像の各フレームを静止画として収集することとしてもよいし、動画として収集することとしてもかまわない。その後、収集部15Aは、カメラ30から収集されたロビー画像を画像データ13Aとして記憶部13に保存する。このように記憶部13に画像データ13Aとして保存されるロビー画像のメタデータには、カメラ30によってロビー3が撮像された撮像時刻などが含まれ得る。なお、ここでは、ロビー画像の情報ソースがカメラ30である例を挙げたが、ロビー画像の情報ソースは任意であってかまわない。例えば、ネットワークNWを介して接続される外部のコンピュータ、例えばファイルサーバの他、リムーバブルメディア等からロビー画像が収集されることとしてもかまわない。
起動部15Bは、第1の清掃ポイントおよび第2の清掃ポイントの検出処理を起動する処理部である。
1つの側面として、起動部15Bは、第1の清掃ポイントの検出処理を任意のタイミングで起動することができる。あくまで一例として、起動部15Bは、クライアント端末50から第1の清掃ポイントの更新リクエストを受け付けたタイミング、すなわちオンデマンドで第1の清掃ポイントの検出処理を起動することができる。この他、起動部15Bは、所定の時間、あるいは所定の周期で第1の清掃ポイントの検出処理を自動的に起動することもできる。
他の側面として、起動部15Bは、第2の清掃ポイントの検出処理を任意のタイミングで起動することができるが、あくまで一例として、ロビー3の全体清掃が終了したタイミングで第2の清掃ポイントの検出処理を起動することができる。例えば、起動部15Bは、ロビー3の全体清掃が行われる清掃時間が定められた清掃データ13Bを参照して、清掃終了時刻もしくはそれ以降の任意のタイミングで第2の清掃ポイントの検出処理を起動する。
図4は、清掃データ13Bの一例を示す図である。図4には、1日につき2回のロビー3の全体清掃が行われる例が示されている。例えば、図4に示す1行目のレコードの例で言えば、1回目のロビー3の全体清掃が6時に開始された後に8時に終了されることをコンピュータに認識させることができる。また、図4に示す2行目のレコードの例で言えば、2回目のロビー3の全体清掃が23時に開始された後に24時に終了されることをコンピュータに認識させることができる。
例えば、図4に示す清掃データ13Bが参照される場合、起動部15Bは、第2の清掃ポイントの検出処理を1回目の全体清掃の清掃終了時刻に対応する8時、もしくは8時から23時までの期間で第1の清掃ポイントの更新リクエストを受け付けたタイミングで起動する。また、起動部15Bは、第2の清掃ポイントの検出処理を2回目の全体清掃の清掃終了時刻に対応する23時、もしくは23時から翌日の6時までの期間で第1の清掃ポイントの更新リクエストを受け付けたタイミングで起動する。
なお、図4に示す清掃データ13Bは、あくまで一例に過ぎない。例えば、清掃データ13Bには、1回の全体清掃しか設定されずともよく、また、3回以上の全体清掃が設定されることとしてもかまわない。また、清掃データ13Bには、ロビー3の全体清掃の所要時間にも任意の期間を設定することができる他、ロビー3の全体清掃のインターバルも任意の間隔とすることができる。
第1取得部15C及び第2取得部15Dは、いずれも人の動線を取得する処理部である。第1取得部15C及び第2取得部15Dは、取得部の一例に対応する。これら第1取得部15C及び第2取得部15Dは、動線の取得に用いるロビー画像の時間帯が異なる。すなわち、第1取得部15Cは、清掃時間外に収集されたロビー画像を動線の取得に用いる一方で、第2取得部15Dは、清掃時間内に収集されたロビー画像を動線の取得に用いる。なお、以下では、あくまで一例として、人の動線をセンシングする手段の一例としてロビー画像の解析を例示するが、ロビー画像の解析以外の他の任意の手段によってセンシングされた人の動線を取得することができるのは言うまでもない。
(1)清掃時間外の動線の取得
1つの側面として、第1取得部15Cは、起動部15Bにより第1の清掃ポイントの検出処理が起動された場合、前回のロビー3の全体清掃が終了してから第1の清掃ポイントの更新が行われたか否かを判定する。
このとき、前回のロビー3の全体清掃が終了してから第1の清掃ポイントの更新が行われていない場合、第1取得部15Cは、前回の全体清掃の清掃終了時刻をロビー画像の読出開始時刻に設定する。ここで、前回の全体清掃の清掃終了時刻は、清掃データ13Bに含まれる清掃終了時刻のうち、第1の清掃ポイントの検出処理が起動された時刻から遡って1つ目に該当する清掃終了時刻を検索することにより得ることができる。さらに、第1取得部15Cは、起動部15Bにより第1の清掃ポイントの検出処理が起動された時刻をロビー画像の読出終了時刻に設定する。
一方、前回のロビー3の全体清掃が終了してから第1の清掃ポイントの更新が行われた場合、第1取得部15Cは、前回の第1の清掃ポイントの更新が行われた時刻をロビー画像の読出開始時刻に設定する。このようなロビー画像の読出開始時刻を設定するのは、前回の第1の清掃ポイントの更新時に前回の第1の清掃ポイントの更新が行われるまでに発生していた汚れ等の清掃が行われるからである。さらに、第1取得部15Cは、起動部15Bにより第1の清掃ポイントの検出処理が起動された時刻をロビー画像の読出終了時刻に設定する。
その後、第1取得部15Cは、記憶部13に記憶された画像データ13Aに含まれるロビー画像のうち、読出開始時刻および読出終了時刻により定まる読出区間に対応する清掃時間外のロビー画像を読み出す。
その上で、第1取得部15Cは、記憶部13から読み出された清掃時間外のロビー画像を解析することにより動線を取得する。
あくまで一例として、第1取得部15Cは、清掃時間外のロビー画像ごとに当該ロビー画像に含まれる人または人の装備品などのオブジェクトを検出する。例えば、オブジェクトのあくまで一例として、人の頭部などが挙げられる。そして、オブジェクトの検出に成功した場合、第1取得部15Cは、検出に成功したオブジェクトとごとに当該オブジェクトの検出が行われたロビー画像以降のフレームでオブジェクトを追跡する。このようなトラッキング処理によって、画像座標系におけるオブジェクトの位置を時系列に得ることができる。
その後、第1取得部15Cは、画像座標系におけるオブジェクトの位置をカメラ30の内部パラメータ及び外部パラメータにしたがって世界座標系の位置に変換する。このような座標変換には、画像座標系およびカメラ座標系の間の座標変換に用いるカメラ30の内部パラメータと、カメラ座標系および世界座標系の間の座標変換に用いるカメラ30の外部パラメータとを用いることができる。あくまで一例として、世界座標系の位置のうち高さに対応する成分の座標を除去することで、ロビー3のフロアマップ上の2次元座標に変換することができる。
このような清掃時間外のロビー画像の解析の結果として、各オブジェクトの動線を取得することができる。
(2)清掃時間内の動線の取得
他の側面として、第2取得部15Dは、起動部15Bにより第2の清掃ポイントの検出処理が起動された場合、前回のロビー3の全体清掃における清掃開始時刻をロビー画像の読出開始時刻に設定する。さらに、第2取得部15Dは、前回のロビー3の全体清掃における清掃終了時刻をロビー画像の読出終了時刻に設定する。
その後、第2取得部15Dは、記憶部13に記憶された画像データ13Aに含まれるロビー画像のうち、読出開始時刻および読出終了時刻により定まる読出区間に対応する清掃時間内のロビー画像を読み出す。
その上で、第2取得部15Dは、記憶部13から読み出された清掃時間内のロビー画像を解析することにより動線を取得する。
あくまで一例として、第2取得部15Dは、清掃時間内のロビー画像ごとに当該ロビー画像に含まれる人または人の装備品などのオブジェクトを検出する。例えば、オブジェクトのあくまで一例として、人の頭部の他、宿泊施設2の関係者が着用する制服、宿泊施設2の関係者が使用する清掃の用具、または、制服または用具の一部などが挙げられる。ここで、清掃時間内における被写体は、清掃作業を行う清掃作業員が対象となるので、清掃作業員が用いる制服や用具に装着された所定のマーカをオブジェクトの検出に用いることもできる。そして、オブジェクトの検出に成功した場合、第2取得部15Dは、オブジェクトとごとに当該オブジェクトの検出が行われたロビー画像以降のフレームでオブジェクトを追跡する。このようなトラッキング処理によって、画像座標系におけるオブジェクトの位置を時系列に得ることができる。
その後、第2取得部15Dは、画像座標系におけるオブジェクトの位置をカメラ30の内部パラメータ及び外部パラメータにしたがって世界座標系の位置に変換する。あくまで一例として、世界座標系の位置のうち高さ方向に対応する成分の座標を除去することで、ロビー3のフロアマップ上の2次元座標に変換することができる。
このような清掃時間内のロビー画像の解析の結果として、各オブジェクトの動線を取得することができる。
(3)ロビー画像の読出区間の一例
図5A及び図5Bは、ロビー画像の読出区間の一例を示す図である。図5A及び図5Bには、1回目のロビー3の全体清掃の清掃開始時刻「6時」および清掃終了時刻「8時」と、2回目のロビー3の全体清掃の清掃開始時刻「23時」および清掃終了時刻「24時」とが時間軸上にプロットされている。さらに、図5A及び図5Bには、清掃時間内におけるロビー画像の読出区間が白色のバンドで示されると共に、清掃時間外におけるロビー画像の読出区間が斜線の網掛けのバンドで示されている。
図5Aには、1回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが9時30分に行われた例が示されている。図5Aに示すように、9時30分に1回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが行われた場合、第1取得部15Cは、1回目のロビー3の全体清掃の清掃終了時刻「8時」を清掃時間外におけるロビー画像の読出開始時刻に設定する。さらに、第1取得部15Cは、1回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが行われた時刻「9時30分」を清掃時間外におけるロビー画像の読出終了時刻に設定する。これら読出開始時刻および読出終了時刻が設定されることにより、図5Aに斜線の網掛けのバンドで示された読出区間が定まる。その上で、第1取得部15Cは、上記の読出区間、すなわち6時から8時までの2時間分に対応する清掃時間外のロビー画像を記憶部13から読み出す。このように読み出された清掃時間外のロビー画像を用いて清掃時間外の動線が取得される。
図5Bには、2回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが12時00分に行われた例が示されている。図5Bに示すように、12時00分に2回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが行われた場合、12時の時点では、1回目の第1の清掃ポイントの更新が行われた後の段階であることを識別できる。この場合、1回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストで更新された第1の清掃ポイントや第2の清掃ポイントに沿って宿泊施設2の関係者により清掃が行われた後である可能性が高い。このことから、2回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストでは9時30分以降の動線に絞り込んで第1の清掃ポイントを検出する側面から、第1取得部15Cは、1回目の第1の清掃ポイントの更新が行われた時刻「9時30分」を清掃時間外におけるロビー画像の読出開始時刻に設定する。さらに、第1取得部15Cは、2回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが行われた時刻「12時」を清掃時間外におけるロビー画像の読出終了時刻に設定する。これら読出開始時刻および読出終了時刻が設定されることにより、図5Bに斜線の網掛けのバンドで示された読出区間が定まる。その上で、第1取得部15Cは、上記の読出区間、すなわち6時から8時までの2時間分に対応する清掃時間外のロビー画像を記憶部13から読み出す。このように読み出された清掃時間外のロビー画像を用いて清掃時間外の動線が取得される。
図5Bに示す清掃時間外のロビー画像の読出区間が設定されることにより、1回目と2回目で第1の清掃ポイントが重複して出力されるのを抑制することができる。すなわち、1回目の第1の清掃ポイントの表示時に清掃されたスポットでそれ以降に往来がない、あるいは往来が少ないにもかかわらず、2回目の第1の清掃ポイントの表示時に第1の清掃ポイントとして出力されるのを抑制することができる。
一方、清掃時間内におけるロビー画像の読出開始時刻および読出終了時刻は、1回目のロビー3の全体清掃が終了してから2回目のロビー3の全体清掃が開始されるまで変わりはない。すなわち、8時から23時までのいずれの時点で第2の清掃ポイントの検出処理が起動されたとしても、1回目の全体清掃の清掃開始時刻「6時」が読出開始時刻に設定されると共に1回目の全体清掃の清掃終了時刻「8時」が読出終了時刻に設定される。
図3の説明に戻り、検出部15Eは、清掃ポイントを検出する処理部である。
1つの側面として、検出部15Eは、第1取得部15Cにより取得された清掃時間外の動線の集積度が高いロビー3のスポットを第1の清掃ポイントとして検出する。例えば、検出部15Eは、ロビー3のフロアマップが分割された要素のうち所定の閾値Th1、例えば「5」以上の動線の集積度を有する要素をラベリングする。その上で、検出部15Eは、同一のラベルが付与された要素のブロブごとに、当該ブロブの凸包を含む最小の楕円を計算することで得られる楕円状のスポットを第1の清掃ポイントとして検出する。
他の側面として、検出部15Eは、第2取得部15Dにより取得された清掃時間内の動線の集積度が低いロビー3のスポットを第2の清掃ポイントとして検出する。例えば、検出部15Eは、ロビー3のフロアマップが分割された要素のうち所定の閾値Th2、例えば「1」未満の動線の集積度を有する要素をラベリングする。その上で、検出部15Eは、同一のラベルが付与された要素のブロブごとに、当該ブロブの凸包を含む最小の楕円を計算することで得られる楕円状のスポットを第2の清掃ポイントとして検出する。
ここで、上記の「要素」には、あくまで一例として、ロビー3のフロアマップをメッシュ状に分割することにより得られるグリッドを採用することができる。また、上記の「集積度」には、あくまで一例として、ある要素に集積する動線の数または長さを採用することができる。例えば、検出部15Eは、ある要素に含まれる動線の全長または本数を集積度として算出することができる。例えば、動線の全長は、ある要素に含まれる動線の長さをオブジェクトごとに計測し、各オブジェクトの動線の長さを合計することにより算出することができる。また、動線の本数は、ある要素に含まれる動線の本数をオブジェクトの個体を区別せずに延べ数で集計したり、オブジェクトの個体を区別してオブジェクトの実数で集計したりすることにより算出することができる。
なお、ここでは、楕円形のシルエットに模式化された第1の清掃ポイントおよび第2の清掃ポイントを検出する例を挙げたが、清掃ポイントは任意の形状で表現されることとしてかまわない。例えば、閾値Th1以上の動線の集積度を有する要素が集まったブロブそのものを清掃ポイントとして検出することとしてもよいし、当該要素のブロブの凸包を包含するバウンディングボックスなどを清掃ポイントとすることとしてもかまわない。
出力部15Fは、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントを出力する処理部である。
一実施形態として、出力部15Fは、ロビー3のフロアマップ上に少なくとも第1の清掃ポイント又は第2の清掃ポイントのいずれか1つがマッピングされた画面、例えば清掃指示書画面の表示データをクライアント端末50に出力する。この清掃指示書画面の表示データを受信したクライアント端末50では、クライアント端末50上で動作するブラウザなどのクライアント用ソフトウェアにより清掃指示書画面が所定の表示部などに表示される。
以下、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの表示の一例を挙げる。
1つの側面として、出力部15Fは、第1の清掃ポイントがマッピングされた第1のフロアマップと、第2の清掃ポイントがマッピングされた第2のフロアマップとの2つが個別の表示エリアとして表示される清掃指示書画面を生成することができる。この場合、第2のフロアマップには、あくまで一例として、ロビー3の全体清掃が終了された時点又はそれ以降に検出部15Eにより検出された第2の清掃ポイントが次の全体清掃が終了するまで継続して表示される。一方、第1のフロアマップには、クライアント端末50から第1の清掃ポイントの更新リクエストを受け付けたタイミングで検出部15Eにより検出された第1の清掃ポイントをそれまでに表示されていた第1の清掃ポイントに上書き更新して表示される。
ここで、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの一部または全部が重複する場合、両者の重複部分は、ロビー3の全体清掃で清掃の仕残しや清掃のし忘れがあっただけでなく、来場者の往来も激しいことが判明する。このことから、出力部15Fは、各種の出力を行うことができる。例えば、出力部15Fは、第1のフロアマップ及び/又は第2のフロアマップ上で第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの重複部分を第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントと区別して表示させることができる。あくまで一例として、出力部15Fは、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの重複部分のフォントや背景色を変更したり、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの重複部分を点滅表示したりすることで強調表示を行うことができる。
図6A及び図6Bは、清掃指示書画面の一例を示す図である。図6Aには、1回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが行われた時点における清掃指示書画面が示される一方で、図6Bには、2回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが行われた時点における清掃指示書画面が示されている。なお、図6A及び図6Bでは、符号の配置するスペースの制約からロビー3やフロント3A、ベルデスク3V、エレベータ3EV1及び3EV2などの符号の表示が省略されている。
図6Aに示すように、清掃指示書画面200には、第1のフロアマップが表示される表示エリア210と、第2のフロアマップが表示される表示エリア220とが含まれる。このうち、表示エリア210には、図2Bに示された第1の清掃ポイントP1〜P8がマッピングされた第1のフロアマップが表示される一方で、表示エリア220には、図2Cに示された第2の清掃ポイントp1及びp2がマッピングされた第2のフロアマップが表示されている。さらに、表示エリア210には、更新ボタン211が配置されており、この更新ボタン211の操作を受け付けることで、第1の清掃ポイントの更新リクエストを受け付けることができる。
例えば、図6Aに示す清掃指示書画面200の更新ボタン211が操作された場合、2回目の清掃ポイントの更新リクエストが受け付けられることで第1の清掃ポイントが更新される。この結果、クライアント端末50における表示は、図6Aに示す清掃指示書画面200から図6Bに示す清掃指示書画面200へ更新される。ここで、1回目の第1の清掃ポイントの更新が行われてから2回目の第1の清掃ポイントの更新リクエストが受け付けられるまでにロビー3の全体清掃は行われていないこととする。この場合、表示エリア220における第2のフロアマップの表示は更新されない。その一方で、表示エリア210では、2回目の清掃ポイントの更新リクエストに応答して更新された第1の清掃ポイントP9〜P12がマッピングされた第1のフロアマップが表示される。ここで、表示エリア210では、第1の清掃ポイントP12と第2の清掃ポイントp1とが重複するので、両者の重複部分、すなわち黒の塗り潰し部分が警告ポイントAPとして強調表示される。さらに、表示エリア210には、警告ポイントAPの清掃を促すメッセージが表示される。このような警告ポイントAPの表示によって、ロビー3の全体清掃で清掃の仕残しや清掃のし忘れがあっただけでなく、来場者の往来も激しいスポットの清掃を速やかに促すことが可能になる。
なお、ここでは、あくまで一例として、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントが個別の表示エリアに表示される例を挙げたが、これに限定されない。例えば、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントを1つのフロアマップにマッピングし、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントがマッピングされたフロアマップをクライアント端末50に表示させることとしてもかまわない。
また、ここでは、あくまで一例として、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントがクライアント端末50に表示される例を挙げたが、表示以外の出力、例えば印字出力や音声出力などを行うこととしてもかまわない。例えば、印字出力が行われる場合、表示出力と同様の内容を印字出力することができる。この他、音声出力が行われる場合、共用部上のランドマーク、例えばフロント3Aやベルデスク3V、エレベータ3EV1及び3EV2、出入口3Eを基準として第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントをメッセージ出力することができる。あくまで第1の清掃ポイントP5を一例に挙げれば、「フロントの手前2m四方で激しい往来が検出されました。速やかに清掃してください」などのメッセージを出力することができる。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るサーバ装置10の処理の流れについて説明する。ここでは、サーバ装置10により実行される(1)第1の清掃ポイントの検出処理を説明した後に(2)第2の清掃ポイントの検出処理を説明し、最後に、(3)出力処理について説明することとする。
(1)第1の清掃ポイントの検出処理
図7は、実施例1に係る第1の清掃ポイントの検出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、クライアント端末50から第1の清掃ポイントの更新リクエストを受け付けたタイミング、すなわちオンデマンドで起動することができる他、所定の時間、あるいは所定の周期で自動的に起動することもできる。
図7に示すように、第1取得部15Cは、前回のロビー3の全体清掃が終了してから第1の清掃ポイントの更新が行われたか否かを判定する(ステップS101)。
ここで、前回のロビー3の全体清掃が終了してから第1の清掃ポイントの更新が行われた場合(ステップS101Yes)、第1取得部15Cは、前回の第1の清掃ポイントの更新が行われた時刻をロビー画像の読出開始時刻に設定する(ステップS102)。一方、前回のロビー3の全体清掃が終了してから第1の清掃ポイントの更新が行われていない場合(ステップS101No)、第1取得部15Cは、前回の全体清掃の清掃終了時刻をロビー画像の読出開始時刻に設定する(ステップS103)。
そして、第1取得部15Cは、第1の清掃ポイントの検出処理が起動された時刻をロビー画像の読出終了時刻に設定する(ステップS104)。
その後、第1取得部15Cは、記憶部13に記憶された画像データ13Aに含まれるロビー画像のうち、ステップS102又はステップS103で設定された読出開始時刻およびステップS104で設定された読出終了時刻により定まる読出区間に対応する清掃時間外のロビー画像を読み出す(ステップS105)。
その上で、第1取得部15Cは、ステップS105で記憶部13から読み出された清掃時間外のロビー画像を解析することにより動線を取得する(ステップS106)。
続いて、検出部15Eは、ステップS106で取得された清掃時間外の動線の集積度が高いロビー3のスポットを第1の清掃ポイントとして検出する(ステップS107)。このようなステップS107の処理が行われた後に処理を終了する。
(2)第2の清掃ポイントの検出処理
図8は、実施例1に係る第2の清掃ポイントの検出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、ロビー3の全体清掃が終了したタイミングで第2の清掃ポイントの検出処理を起動することができる。
図8に示すように、第2取得部15Dは、前回のロビー3の全体清掃における清掃開始時刻をロビー画像の読出開始時刻に設定する(ステップS301)。さらに、第2取得部15Dは、前回のロビー3の全体清掃における清掃終了時刻をロビー画像の読出終了時刻に設定する(ステップS302)。
その後、第2取得部15Dは、記憶部13に記憶された画像データ13Aに含まれるロビー画像のうち、ステップS301で設定された読出開始時刻およびステップS302で設定された読出終了時刻により定まる読出区間に対応する清掃時間内のロビー画像を読み出す(ステップS303)。
その上で、第2取得部15Dは、ステップS303で記憶部13から読み出された清掃時間内のロビー画像を解析することにより動線を取得する(ステップS304)。
続いて、検出部15Eは、ステップS304で取得された清掃時間内の動線の集積度が低いロビー3のスポットを第2の清掃ポイントとして検出する(ステップS305)。
(3)出力処理
図9は、実施例1に係る出力処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、クライアント端末50上で清掃指示書画面が表示されている限り、繰り返し実行される。
図9に示すように、第2の清掃ポイントの検出処理が行われた場合(ステップS501Yes)、出力部15Fは、清掃指示書画面の第2のフロアマップに含まれる第2の清掃ポイントを更新する(ステップS502)。
また、第1の清掃ポイントの検出処理が行われた場合(ステップS503Yes)、出力部15Fは、清掃指示書画面の第1のフロアマップに含まれる第1の清掃ポイントを更新する(ステップS504)。そして、出力部15Fは、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントが重複するか否かを判定する(ステップS505)。
ここで、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントが重複する場合(ステップS505Yes)、出力部15Fは、第1のフロアマップ上で第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントの重複部分を強調表示する(ステップS506)。なお、第1の清掃ポイント及び第2の清掃ポイントが重複しない場合(ステップS505No)、ステップS506の処理はスキップされる。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係るサーバ装置10は、ロビー3等の共用部で取得される人の動線のうち、共用部の全体清掃が行われる清掃時間外に取得された来場客等の動線の集積度が高い共用部のスポットを清掃ポイントとして出力する。これによって、ロビー3で汚れ等が発生している可能性が高い箇所をピンポイントで宿泊施設2の関係者に提示することができる。この結果、全体清掃が行われる場面よりも時間や人員などの制約がある状況、例えば短期間かつ少人数で清掃が行われる現場であっても、ロビー3等の共用部で汚れ等が残ったままになる事態を抑制することが可能になる。したがって、本実施例に係るサーバ装置10によれば、清掃現場で有効活用できる清掃ポイントの提示を実現することが可能である。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[集積度の色分け表示]
上記の実施例1では、動線の集積度が閾値Th1以上または閾値Th2未満である要素のブロブが同一の表示形態で表示される例を挙げたが、これに限定されない。例えば、動線の集積度が閾値Th1以上または閾値Th2未満であっても動線の集積度の大きさによって表示形態、例えば色などを区別することができる。あくまで一例として、動線の集積度のレベルごとに表示色を設定しておき、要素ごとに当該要素が対応するレベルの表示色で表示させることができる。この他、あるいは第1の清掃ポイント又は第2の清掃ポイントの全体の統計値、例えば平均値や中央値、最頻値などが対応するレベルの表示色で第1の清掃ポイント又は第2の清掃ポイントを表示させることもできる。
[分散および統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、収集部15A、起動部15B、第1取得部15C、第2取得部15D、検出部15Eまたは出力部15Fをサーバ装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、収集部15A、起動部15B、第1取得部15C、第2取得部15D、検出部15Eまたは出力部15Fを別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のサーバ装置10の機能を実現するようにしてもよい。また、記憶部13に記憶される画像データ13A、清掃データ13Bの全部または一部を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のサーバ装置10の機能を実現するようにしてもかまわない。
[清掃管理プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図10を用いて、上記の実施例1及び本実施例と同様の機能を有する清掃管理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図10は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図10に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図10に示すように、上記の実施例1で示した収集部15A、起動部15B、第1取得部15C、第2取得部15D、検出部15E及び出力部15Fと同様の機能を発揮する清掃管理プログラム170aが記憶される。この清掃管理プログラム170aは、図3に示した収集部15A、起動部15B、第1取得部15C、第2取得部15D、検出部15E及び出力部15Fの各構成要素と同様、統合又は分離してもかまわない。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
このような環境の下、CPU150は、HDD170から清掃管理プログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、清掃管理プログラム170aは、図10に示すように、清掃管理プロセス180aとして機能する。この清掃管理プロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうち清掃管理プロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、この展開した各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、清掃管理プロセス180aが実行する処理の一例として、図7〜図9に示す処理などが含まれる。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記の清掃管理プログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に清掃管理プログラム170aを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から清掃管理プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに清掃管理プログラム170aを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから清掃管理プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)管理対象区域における各人の動線を取得し、
前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットを清掃ポイントとして出力する、
処理をコンピュータに実行させる清掃管理プログラム。
(付記2)前記出力する処理は、前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間内に取得された前記動線が所定数未満となるスポットを清掃ポイントとしてさらに出力することを特徴とする付記1に記載の清掃管理プログラム。
(付記3)前記出力する処理は、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットと、前記管理対象区域の清掃時間内に取得された前記動線が所定数未満となるスポットとの重複部分を強調して表示することを特徴とする付記2に記載の清掃管理プログラム。
(付記4)前記出力する処理は、前記清掃ポイントを前記管理対象区域のマップにマッピングして表示することを特徴とする付記1に記載の清掃管理プログラム。
(付記5)管理対象区域における各人の動線を取得し、
前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットを清掃ポイントとして出力する、
処理をコンピュータが実行する清掃管理方法。
(付記6)前記出力する処理は、前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間内に取得された前記動線が所定数未満となるスポットを清掃ポイントとしてさらに出力することを特徴とする付記5に記載の清掃管理方法。
(付記7)前記出力する処理は、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットと、前記管理対象区域の清掃時間内に取得された前記動線が所定数未満となるスポットとの重複部分を強調して表示することを特徴とする付記6に記載の清掃管理方法。
(付記8)前記出力する処理は、前記清掃ポイントを前記管理対象区域のマップにマッピングして表示することを特徴とする付記5に記載の清掃管理方法。
(付記9)管理対象区域における各人の動線を取得する取得部と、
前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットを清掃ポイントとして出力する出力部と、
を有することを特徴とする清掃管理装置。
(付記10)前記出力部は、前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間内に取得された前記動線が所定数未満となるスポットを清掃ポイントとしてさらに出力することを特徴とする付記9に記載の清掃管理装置。
(付記11)前記出力部は、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットと、前記管理対象区域の清掃時間内に取得された前記動線が所定数未満となるスポットとの重複部分を強調して表示することを特徴とする付記10に記載の清掃管理装置。
(付記12)前記出力部は、前記清掃ポイントを前記管理対象区域のマップにマッピングして表示することを特徴とする付記9に記載の清掃管理装置。
1 宿泊施設管理システム
10 サーバ装置
11 通信I/F部
13 記憶部
13A 画像データ
13B 清掃データ
15 制御部
15A 収集部
15B 起動部
15C 第1取得部
15D 第2取得部
15E 検出部
15F 出力部
30 カメラ
50A、50B、50C クライアント端末

Claims (6)

  1. 管理対象区域における各人の動線を取得し、
    前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットを清掃ポイントとして出力する、
    処理をコンピュータに実行させる清掃管理プログラム。
  2. 前記出力する処理は、前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間内に取得された前記動線が所定数未満となるスポットを清掃ポイントとしてさらに出力することを特徴とする請求項1に記載の清掃管理プログラム。
  3. 前記出力する処理は、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットと、前記管理対象区域の清掃時間内に取得された前記動線が所定数未満となるスポットとの重複部分を強調して表示することを特徴とする請求項2に記載の清掃管理プログラム。
  4. 前記出力する処理は、前記清掃ポイントを前記管理対象区域のマップにマッピングして表示することを特徴とする請求項1、2または3に記載の清掃管理プログラム。
  5. 管理対象区域における各人の動線を取得し、
    前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットを清掃ポイントとして出力する、
    処理をコンピュータが実行する清掃管理方法。
  6. 管理対象区域における各人の動線を取得する取得部と、
    前記管理対象区域のうち、前記管理対象区域の清掃時間外に取得された前記動線が所定数以上となるスポットを清掃ポイントとして出力する出力部と、
    を有することを特徴とする清掃管理装置。
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