JP2020187421A - スイッチ装置 - Google Patents

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Yasuhiro Nakamura
康寛 中村
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Abstract

【課題】なぞり操作がしやすく操作性に優れたスイッチ装置を提供する。【解決手段】複数の操作ノブ20(21、22、23、24)と、操作ノブ20(21、22、23、24)の間に配置されるガイド部30と、所定の条件によりガイド部30を操作ノブの操作面に対して上下に移動させる制御部40と、を有してスイッチ装置10を構成する。これにより、4方向スイッチ等の分割タッチスイッチ、なぞりスイッチに切り替えることが可能となり、なぞり操作がしやすく操作性に優れたスイッチ装置を提供することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチ装置に関する。
従来の技術として、車載搭載機能の設定や指示等の表示および操作に用いる表示装置の操作性を向上させた車載用のスイッチ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のスイッチ装置は、車両機能の画像を表示させるタッチパネル式の表示画面が設けられた表示装置と、表示画面に表示された車両機能の画像に基づいて車両状態の変更操作をさせる操作手段と、車両機能の画像の表示制御をさせると共に操作手段の操作により車両機能の制御をさせる制御回路と、を備える車載用操作表示装置において、操作手段は、表示装置の表示画面に沿って移動操作可能に設けられた操作プレート部と、操作プレート部に設けられた突形状のスイッチ部を備えて構成されている。
特開2013−220736号公報
特許文献1のスイッチ装置は、タッチパネル式の表示画面に沿って移動操作可能に設けられた操作プレート部と、操作プレート部に設けられた突形状のスイッチ部を備えて構成されている。これにより、車載搭載機能の設定や指示等の表示および操作に用いる表示装置の操作性を向上させる、とされているが、タッチパネル式の表示画面上を、例えば、なぞり操作する場合には、操作プレート部があるために、操作しにくい等の問題があった。
従って、本発明の目的は、なぞり操作がしやすく操作性に優れたスイッチ装置を提供することにある。
[1]本発明は、上記目的を達成するために、複数の操作ノブと、前記操作ノブの間に配置されるガイド部と、所定の条件により前記ガイド部を前記操作ノブの操作面に対して上下に移動させる制御部と、を有するスイッチ装置を提供する。
[2]前記操作ノブは、前記操作面へのタッチ検出、又は前記操作面への押下検出を行なうように構成されている、上記[1]に記載のスイッチ装置であってもよい。
[3]また、前記ガイド部は、前記操作面が操作のタッチ検出の場合は、前記制御部により、前記ガイド部が前記操作ノブの操作面よりも下位置に移動されている、上記[1]又は[2]に記載のスイッチ装置であってもよい。
[4]また、前記ガイド部は、前記操作面が操作の押下検出の場合は、前記制御部により、前記ガイド部が前記操作ノブの操作面よりも上位置に移動されている、上記[1]から[3]のいずれか1に記載のスイッチ装置であってもよい。
[5]また、前記タッチ検出は、なぞり操作の検出である、上記[2]から[4]のいずれか1に記載のスイッチ装置であってもよい。
本発明によれば、なぞり操作がしやすく操作性に優れたスイッチ装置を提供することができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA―A断面を示す断面図である。 図2(a)は、スイッチ装置のガイド部が上に突出した状態を示す操作ノブとガイド部の立体斜視図であり、図2(b)は、スイッチ装置のガイド部が下にへこんだ状態を示す操作ノブとガイド部の立体斜視図である。 図3は、実施の形態に係るスイッチ装置の一例が配置された車両内部の概略図である。 図4は、本実施の形態に係るスイッチ装置の制御ブロックを示すブロック図である。 図5は、本実施の形態に係るスイッチ装置の動作を示すフローチャートである。 図6(a)は、操作面が操作のタッチ検出、なぞり操作の検出を実行している場合の操作ノブへの操作状態を示すステアリング部の図であり、図6(b)は、表示装置に表示されたタッチ操作、なぞり操作表示の一例を示す概略図である。 図7(a)は、操作面が操作の押下検出を実行している場合の操作ノブへの操作状態を示すステアリング部の図であり、図7(b)は、表示装置に表示された押下操作表示の一例を示す概略図である。 図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチ装置の平面図であり、図8(b)は、第1ガイドと第2ガイドの両方が上に突出した状態を示す正面図であり、図8(c)は、第1ガイドと第2ガイドの一方が上に突出した状態を示す正面図であり、図8(d)は、第1ガイドと第2ガイドの両方が下にへこんだ状態を示す正面図である。
(本発明の実施の形態)
本発明の実施の形態に係るスイッチ装置10は、図1(a)、(b)、図2(a)、(b)に示すように、複数の操作ノブ20(21、22、23、24)と、操作ノブ20(21、22、23、24)の間に配置されるガイド部30と、所定の条件によりガイド部30を操作ノブの操作面に対して上下に移動させる制御部40と、を有して構成されている。操作ノブの操作面とは、例えば、操作ノブにタッチ操作、押下操作する場合に操作者の指が接触する操作ノブの表面である。
所定の条件とは、例えば、スイッチ装置のなぞり操作と押下操作との切替え条件であって、図3に示すように、本実施の形態を車両8に適用する場合、車両ECUで判断した切替え条件であって、車両ECU側で生成されて制御部40に出力される切替信号Scで規定される条件をいう。この切替信号Scに基づいて、スイッチ装置10のスイッチ動作、このスイッチ動作に対応する表示の切り替えが実行される。
また、操作ノブ20(21、22、23、24)の操作面21a、22a、23a、24aに対して上下とは、操作面に対して操作する側を上方向(図1(b)のB方向)、その逆方向を下方向(図1(b)のC方向)という。本実施の形態では、スイッチ装置10が車両8のステアリング80に取り付けられる。この場合は、操作面(21a、22a、23a、24a)から操作者(運転者)側に突出する方向を上方向、操作面からへこむ方向を下方向という。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置10は、図3に示すように、例えば、車両8のステアリング80に装着され、ステアリングスイッチとして使用される。スイッチ装置10は、例えば、図3に示すように、車両8のステアリング80の左右に配置されている。このステアリング80は、ステアリングシャフトが連結されるホーンパッド部800と、ユーザが把持する部分であり、リング形状を有する把持部801と、ホーンパッド部800と把持部801とを連結するスポーク部802a〜スポーク部802dと、を備えて概略構成されている。
ステアリング80は、例えば、図3の紙面において間隔を空けて時計回りにスポーク部802a〜スポーク部802dが配置されている。図3の紙面のステアリング80を時計に模した場合、およそ3時の位置にスポーク部802aが位置すると共に、およそ9時の位置にスポーク部802dが位置している。
スイッチ装置10は、例えば、スポーク部802a及びスポーク部802dが位置するホーンパッド部800の搭載部803及び搭載部804に配置されている。このスイッチ装置10は、車両8に搭載された電子機器の操作部として機能するように構成されている。またスイッチ装置10は、例えば、タッチ操作がなされたスイッチに割り当てられた機能を画像として電気的に接続された表示装置に表示させるように構成されている。
この表示装置としては、例えば、図3に示すように、センターコンソール81に配置されたメインモニタ82、インストルメントパネル83に配置されたサブモニタ84、及びフロントガラス85に画像を投影するヘッドアップディスプレイ86などを用いることが可能である。本実施の形態の表示装置は、一例として、ヘッドアップディスプレイ86である。
以下では、図3の紙面右側の搭載部803に配置されたスイッチ装置10について説明する。
図1(a)に示すように、スイッチ装置10は、4つの操作ノブ21、22、23、24と、4つの操作ノブのそれぞれの間に位置してそれぞれの操作面を区分するための、操作ノブ21、22、23、24の間に配置されるガイド部30を備えて構成されている。なお、分割数は、4つには限られず、複数の分割であれば任意に設定可能である。
(操作ノブ20、21、22、23、24)
操作ノブ20は、複数であって、本実施の形態では、4つの操作ノブ21、22、23、24を備えている。各操作ノブ21、22、23、24は、図1(b)に示すように、操作面21a、22a、23a、24aに装着されたタッチ検出部21b、22b、23b、24bが操作のタッチ検出を行なうように構成されている。
(タッチ検出センサ)
図1(b)に示すように、タッチ検出センサであるタッチ検出部21b、22b、23b、24bは、例えば、操作指の接触を検出するタッチセンサである。タッチセンサとしては、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、赤外線方式、SAW方式等の公知のタッチ検出方式を用いることが可能である。本実施の形態に係るタッチセンサは、例えば、検出面に指が近接する又はタッチ(接触)することにより静電容量値の変化を検出することにより、近接又はタッチ位置を検出する静電容量方式のタッチセンサが使用できる。このタッチセンサは、検出電極がタッチ検出部21b、22b、23b、24bに配置されている。
図4に示すように、タッチセンサは、検出電極と操作指との間に形成される静電容量値に基づいて検出されたタッチ操作信号St1、St2、St3、St4を周期的に制御部40に出力するように構成されている。また、各タッチ検出部21b、22b、23b、24bのタッチ操作信号St1、St2、St3、St4は、独立して制御部40に出力されるので、制御部40はこれらのタッチ操作信号St1、St2、St3、St4に基づいて、各操作ノブ21、22、23、24のタッチ判定を行なうことができる。また、制御部40はこれらのタッチ操作信号St1、St2、St3、St4に基づく時系列処理により、操作ノブのなぞり検出を行なうことができる。
(押下検出センサ)
また、押下検出センサである各操作ノブ21、22、23、24の下部に取り付けられた押下検出部21c、22c、23c、24cは、例えば、操作指による押圧を検出する荷重センサである。荷重センサは、例えば、静電容量方式の圧力センサ、ひずみゲージによる荷重センサ、機械式オンオフセンサ等が使用できる。図4に示すように、押下検出部21c、22c、23c、24cは、プッシュ信号Sp1、Sp2、Sp3、Sp4を周期的に制御部40に出力するように構成されている。また、各操作ノブ21、22、23、24のプッシュ信号Sp1、Sp2、Sp3、Sp4は、独立して制御部40に出力されるので、制御部40はこれらのプッシュ信号Sp1、Sp2、Sp3、Sp4に基づいて、各操作ノブ21、22、23、24の押下検出を行なうことができる。
(ガイド部30)
ガイド部30は、操作ノブ21と24の間に配置されるガイド部材31、操作ノブ22と23の間に配置されるガイド部材32、操作ノブ21と23の間に配置されるガイド部材33、操作ノブ22と24の間に配置されるガイド部材34、及び、各ガイド部材の中心軸となり、上下方向にスライドする軸部35とから、概略構成されている。
軸部35には、回転モータ60のピニオンギア61に噛合するラックギア39が形成され、回転モータ60(ピニオンギア)の回転により、ガイド部30全体が、軸部35の軸方向にスライド移動可能とされている。なお、軸部35は、筐体50に形成された回転軸穴51にスライド移動可能に支持される。また、各ガイド部材31、32、33、34は、筐体50に形成されたスライド溝52にスライド移動可能に支持されている。
回転モータ60は、例えば、ギヤードモータが使用でき、微小回転によるガイド部30の上下方向へのスライド移動制御が可能である。
ガイド部30の上下方向へのスライド移動制御は、図示は省略するが、ガイド部30のスライド方向において、ガイド部が上に突出した状態、へこんだ状態を、例えば、リミットスイッチ(図示省略)により検出する。このリミットスイッチでの検出に基づいてシーケンス制御することができる。これにより、ガイド部30が上に突出した状態、また、へこんだ状態へスライド移動制御することができる。
あるいは、回転モータ60の回転角の検出により、ガイド部30が上に突出した状態、また、へこんだ状態へオープン制御することにより、スライド移動制御することができる。
ガイド部30は、操作面へのタッチ検出の場合は、ガイド部30、すなわち、ガイド部材31、32、33、34が操作ノブの操作面21a、22a、23a、24aよりも下位置に移動されている。操作面へのタッチ検出とは、例えば、操作ノブにタッチ操作、また、タッチ操作を連続的に行なうなぞり操作する場合である。なぞり操作をする場合において、ガイド部30、すなわち、ガイド部材31、32、33、34が操作ノブの操作面21a、22a、23a、24aよりも下位置に移動されていると、なぞり操作の操作中に操作の障害となるものがないので、操作性が向上することになる。
ガイド部30は、操作面への押下検出の場合は、ガイド部30、すなわち、ガイド部材31、32、33、34が操作ノブの操作面21a、22a、23a、24aよりも上位置に移動されている。押下操作をする場合において、ガイド部30、すなわち、ガイド部材31、32、33、34が操作ノブの操作面21a、22a、23a、24aよりも上位置に移動されていると、操作ノブ21、22、23、24がガイド部材31、32、33、34によって区画されるので、どの操作ノブを押下しているかが明確となり、操作性が向上することになる。
(制御部40)
図4は、本実施の形態に係るスイッチ装置の制御ブロックを示すブロック図である。制御部40は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部40が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
図4に示すように、制御部40には、前述のように、タッチ検出部21b、22b、23b、24bのタッチ操作信号St1、St2、St3、St4、操作ノブ21、22、23、24のプッシュ信号Sp1、Sp2、Sp3、Sp4が入力される。また、制御部40には、車両ECU側で生成されてスイッチ装置10のなぞり操作と押下操作との切替え条件を規定する切替信号Scが入力される。また、制御部40からは、駆動信号Sd、操作信号SS1、SS2、SS3、SS4を出力する。
制御部40は、切替信号Scに基づいて、ガイド部30の上下方向へのスライド移動制御を行なうための駆動信号Sdを回転モータ60に出力する。また、切替信号Scに基づいて、タッチ操作信号St1、St2、St3、St4に基づく時系列処理により、操作ノブのなぞり検出、または、プッシュ信号Sp1、Sp2、Sp3、Sp4に基づいて、各操作ノブ21、22、23、24の押下検出を行なう。
(スイッチ装置10の動作)
図5は、本実施の形態に係るスイッチ装置の動作を示すフローチャートである。以下、これに基づいて、スイッチ装置10の動作を説明する。
(Step1)
制御部40は、切替信号Scを受け付けたかどうかを判断する。切替信号Scを受け付けた場合は、Step2へ進み(Step1:Yes)、受け付けない場合は、Step1に戻る(Step1:No)。
(Step2)
制御部40は、切替信号Scが4方向スイッチ画面かどうかを判断する。4方向スイッチ画面の場合は、Step3へ進み(Step2:Yes)、4方向スイッチ画面でない場合は、Step5へ進む(Step2:No)。ここで、図3で示したヘッドアップディスプレイ86に投影される画面は、切替信号Scにより、図6(a)に示す4方向スイッチ画面、又は、図7(a)に示すなぞり画面に切り替えられる。ヘッドアップディスプレイ86に投影されている初期画面は、4方向スイッチ画面、なぞり画面、他の画面、又は無表示である。
(Step3)
制御部40は、ヘッドアップディスプレイ86の投影画面を4方向スイッチ画面に切り替える。また、制御部40は、回転モータ60を駆動して、ガイド部30を操作面の上にスライド移動制御する。これにより、ガイド部30が操作面の上に突出した状態にすることができる。
(Step4)
制御部40は、4方向スイッチ制御を実行する。
例えば、図6(b)に示すように、操作者が、指9により、操作ノブ24に押下操作をした場合、制御部40は、操作ノブ24に関するプッシュ信号SP4が押下しきい値以上である場合、操作ノブ24の操作面24aに押下操作がなされたと判定する。そして制御部40は、操作ノブ24に押下操作がなされたことを示す操作信号SS4を接続された電子機器に出力する。電子機器は、例えば、操作信号SS4に基づいて、電子機器の動作を制御する。また、電子機器は、図6(a)に示すヘッドアップディスプレイ86の4方向スイッチ画面の表示864を、例えば、ハイライト表示等により変化させることができる。
同様にして、制御部40は、プッシュ信号SP1に基づいて操作ノブ21に押下操作がされたと判定した場合は、操作ノブ21に押下操作がなされたことを示す操作信号SS1を接続された電子機器に出力する。電子機器は、例えば、操作信号SS1に基づいて、電子機器の動作を制御する。また、電子機器は、図6(a)に示すヘッドアップディスプレイ86の4方向スイッチ画面の表示861を、例えば、ハイライト表示等により変化させることができる。
同様にして、制御部40は、プッシュ信号SP2に基づいて操作ノブ22に押下操作がされたと判定した場合は、操作ノブ22に押下操作がなされたことを示す操作信号SS2を接続された電子機器に出力する。電子機器は、例えば、操作信号SS2に基づいて、電子機器の動作を制御する。また、電子機器は、図6(a)に示すヘッドアップディスプレイ86の4方向スイッチ画面の表示862を、例えば、ハイライト表示等により変化させることができる。
同様にして、制御部40は、プッシュ信号SP3に基づいて操作ノブ23に押下操作がされたと判定した場合は、操作ノブ23に押下操作がなされたことを示す操作信号SS3を接続された電子機器に出力する。電子機器は、例えば、操作信号SS3に基づいて、電子機器の動作を制御する。また、電子機器は、図6(a)に示すヘッドアップヘッドアップディスプレイ86の4方向スイッチ画面の表示863を、例えば、ハイライト表示等により変化させることができる。
(Step5)
制御部40は、ヘッドアップディスプレイ86の投影画面をなぞりスイッチ画面に切り替える。また、制御部40は、回転モータ60を駆動して、ガイド部30を操作面の下にスライド移動制御する。これにより、ガイド部30が操作面の下にへこんだ状態にすることができる。
(Step6)
制御部40は、なぞりスイッチ制御を実行する。
例えば、操作者が、指9により、図7(b)に示すように、時計回転方向になぞり操作をした場合、例えば、操作ノブ21のタッチ操作信号St1、操作ノブ24のタッチ操作信号St4、操作ノブ22のタッチ操作信号St2が連続的に検出される。制御部40は、これに基づいて、時計回転方向のなぞり操作信号Sn1を接続された電子機器に出力する。なお、なぞり操作信号Sn1には、なぞりの方向と共になぞりの量を含めることができる。電子機器は、例えば、なぞり操作信号Sn1に基づいて、電子機器の動作を制御する。また、電子機器は、図7(a)に示すヘッドアップディスプレイ86のなぞりスイッチ画面の時計方向表示865を、例えば、ハイライト表示等により変化させることができる。
同様にして、操作者が、指9により、反時計回転方向になぞり操作をした場合、例えば、操作ノブ21のタッチ操作信号St1、操作ノブ23のタッチ操作信号St3、操作ノブ22のタッチ操作信号St2が連続的に検出される。制御部40は、これに基づいて、反時計回転方向のなぞり操作信号Sn2を接続された電子機器に出力する。なお、なぞり操作信号Sn2には、なぞりの方向と共になぞりの量を含めることができる。電子機器は、例えば、なぞり操作信号Sn2に基づいて、電子機器の動作を制御する。また、電子機器は、図7(a)に示すヘッドアップディスプレイ86のなぞりスイッチ画面の反時計方向表示866を、例えば、ハイライト表示等により変化させることができる。
(本発明の第2の実施の形態)
図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチ装置の平面図であり、図8(b)は、第1ガイドと第2ガイドの両方が上に突出した状態を示す正面図であり、図8(c)は、第1ガイドと第2ガイドの一方が上に突出した状態を示す正面図であり、図8(d)は、第1ガイドと第2ガイドの両方が下にへこんだ状態を示す正面図である。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態に係るスイッチ装置におけるガイド部30を独立して上下にスライド移動制御可能にした構成である。これにより、なぞりスイッチと分割スイッチの変更の自由度が大きくなる。
図8(a)において、操作ノブ25、26、27は、それぞれ筐体53に収容されている。操作ノブ25と操作ノブ26の間には、ガイド部36が設けられ、図示省略するモータ等の駆動部により、図8(b)の上下方向にスライド移動制御される。同様に、操作ノブ26と操作ノブ27の間には、ガイド部37が設けられ、図示省略するモータ等の駆動部により、図8(b)の上下方向に独立してスライド移動制御される。タッチ検出センサ、押下検出センサ、制御部等の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
図8(b)に示すように、ガイド部36、37は共に、操作ノブ25、26、27の操作面28の上に突出した状態にスライド移動制御されている。このような状態では、スイッチ装置11は、操作ノブ25、26、27をそれぞれの押下検出に基づいて、分割スイッチとして使用することができる。図8(a)で示す3分割スイッチでは、例えば、操作ノブ26を中心にした左右方向スイッチとすることができる。
図8(c)に示すように、ガイド部36は、操作ノブ25、26、27の操作面28の上に突出した状態にスライド移動制御されている。また、ガイド部37は、操作ノブ25、26、27の操作面28の下にへこんだ状態にスライド移動制御されている。このような状態では、スイッチ装置11は、操作ノブ25の押下検出に基づくスイッチとして使用することができる。また、操作ノブ26、27のタッチ検出に基づいて、例えば、操作ノブ26と操作ノブ26によるなぞり方向を検出するなぞりスイッチとすることができる。
図8(d)に示すように、ガイド部36、37は共に、操作ノブ25、26、27の操作面28の下にへこんだ状態にスライド移動制御されている。このような状態では、スイッチ装置11は、操作ノブ25、26、27のタッチ検出に基づいて、例えば、操作ノブ25、26、27によるなぞり方向を検出するなぞりスイッチとすることができる。
(本発明の実施の形態の効果)
上記のような構成により、次のような効果を有する。
(1)本発明の実施の形態に係るスイッチ装置10は、複数の操作ノブ20(21、22、23、24)と、操作ノブ20(21、22、23、24)の間に配置されるガイド部30と、所定の条件によりガイド部30を操作ノブの操作面に対して上下に移動させる制御部40と、を有して構成されている。ガイド部30を操作面に対して上にスライド移動制御、または、下にスライド移動制御することができ、4方向スイッチ等の分割スイッチ、なぞりスイッチに切り替えることが可能となる。これにより、なぞり操作がしやすく操作性に優れたスイッチ装置を提供することができる。
(2)第2の実施の形態では、ガイド部30を独立して上下にスライド移動制御可能にしたので、なぞりスイッチと分割スイッチの変更の自由度が大きくなるという効果を有する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、実施の形態は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
8…車両、9…指
10、11…スイッチ装置
20、21、22、23、24…操作ノブ、21a、22a、23a、24a…操作面、21b、22b、23b、24b…タッチ検出部、21c、22c、23c、24c…押下検出部、25、26、27…操作ノブ、28…操作面
30…ガイド部、31、32、33、34…ガイド部材、35…軸部、36、37…ガイド部、39…ラックギア
40…制御部
50…筐体、51…回転軸穴、52…スライド溝、53…筐体
60…回転モータ、61…ピニオンギア
80…ステアリング、81…センターコンソール、82…メインモニタ、83…インストルメントパネル、84…サブモニタ、85…フロントガラス、86…ヘッドアップディスプレイ
800…ホーンパッド部、801…把持部、802a、802d…スポーク部、803、804…搭載部
861、862、863、864…表示、865…時計方向表示、866…反時計方向表示
Sc…切替信号
Sd…駆動信号
n1、Sn2…なぞり操作信号
p1、Sp2、Sp3、Sp4…プッシュ信号
t1、St2、St3、St4…タッチ操作信号
S1、SS2、SS3、SS4…操作信号

Claims (5)

  1. 複数の操作ノブと、
    前記操作ノブの間に配置されるガイド部と、
    所定の条件により前記ガイド部を前記操作ノブの操作面に対して上下に移動させる制御部と、
    を有するスイッチ装置。
  2. 前記操作ノブは、前記操作面へのタッチ検出、又は前記操作面への押下検出を行なうように構成されている、請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記ガイド部は、前記操作面が操作のタッチ検出の場合は、前記制御部により、前記ガイド部が前記操作ノブの操作面よりも下位置に移動されている、請求項1又は2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記ガイド部は、前記操作面が操作の押下検出の場合は、前記制御部により、前記ガイド部が前記操作ノブの操作面よりも上位置に移動されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスイッチ装置。
  5. 前記タッチ検出は、なぞり操作の検出である、請求項2から4のいずれか1項に記載のスイッチ装置。
JP2019089998A 2019-05-10 2019-05-10 スイッチ装置 Pending JP2020187421A (ja)

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