JP2020187186A - 表示装置、及び電子機器 - Google Patents

表示装置、及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020187186A
JP2020187186A JP2019090097A JP2019090097A JP2020187186A JP 2020187186 A JP2020187186 A JP 2020187186A JP 2019090097 A JP2019090097 A JP 2019090097A JP 2019090097 A JP2019090097 A JP 2019090097A JP 2020187186 A JP2020187186 A JP 2020187186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
wiring
driver circuit
circuit
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019090097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7308655B2 (ja
Inventor
誠一 米田
Seiichi Yoneda
誠一 米田
池田 隆之
Takayuki Ikeda
隆之 池田
英智 小林
Hidetomo Kobayashi
英智 小林
英明 宍戸
Hideaki Shishido
英明 宍戸
中川 貴史
Takashi Nakagawa
貴史 中川
秀一 勝井
Shuichi Katsui
秀一 勝井
清貴 木村
Kiyotaka Kimura
清貴 木村
丈也 廣瀬
Fumiya HIROSE
丈也 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Publication of JP2020187186A publication Critical patent/JP2020187186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7308655B2 publication Critical patent/JP7308655B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】信頼性の高い表示装置を提供する。高速に動作する表示装置を提供する。【解決手段】第1の層と、第2の層と、が積層して設けられた表示装置。第1の層は、インターフェース回路と、バッファ素子と、ソースドライバ回路と、を有し、第2の層は、表示部を有する。バッファ素子と、ソースドライバ回路と、は表示部と重なる領域を有するように設けられる。インターフェース回路は、バッファ素子の入力端子と電気的に接続され、バッファ素子の出力端子は、ソースドライバ回路と電気的に接続されている。また、ソースドライバ回路は、バッファ回路を有していてもよい。この場合、バッファ素子の出力端子が、バッファ回路の入力端子と電気的に接続された構成とすることができる。【選択図】図2

Description

本発明の一態様は、表示装置及びその動作方法、並びに電子機器に関する。本発明の一態様は、表示装置の作製方法に関する。本発明の一態様は、トランジスタ、及びトランジスタの作製方法に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、電子機器、照明装置、入力装置、入出力装置、それらの駆動方法、又はそれらの製造方法、を一例として挙げることができる。半導体装置は、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。
トランジスタに適用可能な半導体材料として、金属酸化物を用いた酸化物半導体が注目されている。例えば、特許文献1では、複数の酸化物半導体層を積層し、当該複数の酸化物半導体層の中で、チャネルとなる酸化物半導体層がインジウム及びガリウムを含み、且つインジウムの割合をガリウムの割合よりも大きくすることで、電界効果移動度(単に移動度、又はμFEと言う場合がある)を高めた半導体装置が開示されている。
半導体層に用いることのできる金属酸化物は、スパッタリング法等を用いて形成できるため、大型の表示装置を構成するトランジスタの半導体層に用いることができる。また、多結晶シリコンや非晶質シリコンを用いたトランジスタの生産設備の一部を改良して利用することが可能であるため、設備投資を抑えられる。また、金属酸化物を用いたトランジスタは、非晶質シリコンを用いた場合に比べて高い電界効果移動度を有するため、駆動回路を設けた高機能の表示装置を実現できる。
また、拡張現実(AR:Augmented Reality)又は仮想現実(VR:Virtual Reality)用の表示装置として、ウェアラブル型の表示装置や、据え置き型の表示装置が普及しつつある。ウェアラブル型の表示装置としては、例えば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)や眼鏡型の表示装置等がある。据え置き型の表示装置としては、例えば、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head−Up Display)等がある。
さらに、撮像装置を有する電子機器であるデジタルカメラ等に設けられる、撮像される画像を撮像前に確認するために用いるビューファインダーとして、電子ビューファインダーが用いられている。電子ビューファインダーには表示部が設けられ、撮像素子により得られる像を当該表示部に画像として表示することができる。例えば、特許文献2では、画像中心部から画像周辺部にわたって良好な視度状態を得ることができる電子ビューファインダーについて開示されている。
特開2014−7399号公報 特開2012−42569号公報
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)等、表示面と使用者の距離が近い表示装置においては使用者が画素を視認しやすく、粒状感を強く感じてしまうことから、ARやVRの没入感や臨場感が薄れる場合がある。また、電子ビューファインダーには光学ファインダーと同様に接眼部が設けられ、電子ビューファインダーの表示部に表示される画像は、接眼部に使用者の眼を近づけることにより視認される。このため、電子ビューファインダーの表示部と、使用者と、の距離が近くなる。これにより、使用者が表示部に設けられた画素を視認しやすいため、粒状感を強く感じてしまう場合がある。以上のようなことから、HMD及び電子ビューファインダーにおいては、使用者に画素を視認されないように精細な画素を備える表示装置が望まれる。例えば、1000ppi以上、好ましくは5000ppi以上、より好ましくは10000ppiの画素密度であることが好ましい。また、例えば特に電子ビューファインダーに設けられる表示装置においては、4K(画素数:3840×2160)、5K(画素数:5120×2880)、又はそれ以上の解像度の画像を表示できることが好ましい。
本発明の一態様は、画素数が多い表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、精細度が高い表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、高解像度の画像を表示することができる表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、高品位の画像を表示することができる表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、臨場感の高い画像を表示することができる表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、高輝度の画像を表示することができる表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、高ダイナミックレンジの表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、狭額縁化した表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、小型の表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、高速に動作する表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、消費電力が低い表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、低価格な表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、信頼性が高い表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、レイアウトの自由度が高い表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、新規な表示装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、新規な表示装置の動作方法を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、新規な電子機器を提供することを課題の一とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項等の記載から抽出することが可能である。
本発明の一態様は、第1の層と、第2の層と、が積層して設けられた表示装置であって、第1の層には、インターフェース回路と、バッファ素子と、ソースドライバ回路と、が設けられ、第2の層は、表示部を有し、表示部には、画素がマトリクス状に配列され、バッファ素子は、画素と重なる領域を有し、ソースドライバ回路は、画素と重なる領域を有し、インターフェース回路は、バッファ素子の入力端子と電気的に接続され、バッファ素子の出力端子は、ソースドライバ回路と電気的に接続されている表示装置である。
又は、上記態様において、ソースドライバ回路は、バッファ回路を有し、バッファ素子の出力端子は、バッファ回路の入力端子と電気的に接続されていてもよい。
又は、上記態様において、バッファ素子は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、ソースドライバ回路は、第1のトランジスタのソース又はドレインの一方、及び第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第3のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、第2のトランジスタのゲートは、インターフェース回路と電気的に接続されていてもよい。
又は、上記態様において、第1の層は、ゲートドライバ回路を有し、ゲートドライバ回路は、画素と重なる領域を有し、ゲートドライバ回路は、ソースドライバ回路と重なる領域を有してもよい。
又は、上記態様において、バッファ素子は、ゲートドライバ回路と、ソースドライバ回路と、が重なる領域に設けられてもよい。
又は、上記態様において、画素は、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを有し、金属酸化物は、元素M(MはAl、Ga、Y、又はSn)と、Znと、を有してもよい。
又は、本発明の一態様は、インターフェース回路と、第1のバッファ素子と、第2のバッファ素子と、第3のバッファ素子と、第1のソースドライバ回路と、第2のソースドライバ回路と、が設けられ、インターフェース回路は、第1のバッファ素子の入力端子、及び第2のバッファ素子の入力端子と電気的に接続され、第1のバッファ素子の出力端子は、第1のソースドライバ回路と電気的に接続され、第2のバッファ素子の出力端子は、第3のバッファ素子の入力端子と電気的に接続され、第3のバッファ素子の出力端子は、第2のソースドライバ回路と電気的に接続されている表示装置である。
又は、上記態様において、表示装置は、第1のゲートドライバ回路と、第2のゲートドライバ回路と、を有し、第1のゲートドライバ回路は、第1のソースドライバ回路と重なる領域を有し、第2のゲートドライバ回路は、第2のソースドライバ回路と重なる領域を有してもよい。
又は、上記態様において、第1及び第2のバッファ素子は、第1のゲートドライバ回路と、第1のソースドライバ回路と、が重なる領域に設けられ、第3のバッファ素子は、第2のゲートドライバ回路と、第2のソースドライバ回路と、が重なる領域に設けられてもよい。
又は、本発明の一態様は、第1の層と、第2の層と、が積層して設けられた表示装置であって、第1の層は、インターフェース回路と、第1のバッファ素子と、第2のバッファ素子と、第3のバッファ素子と、第1のソースドライバ回路と、第2のソースドライバ回路と、が設けられ、第2の層は第1の表示部と、第2の表示部と、を有し、第1の表示部には、第1の画素がマトリクス状に配列され、第2の表示部には、第2の画素がマトリクス状に配列され、第1のバッファ素子は、第1の画素と重なる領域を有し、第2のバッファ素子は、第1の画素と重なる領域を有し、第1のソースドライバ回路は、第1の画素と重なる領域を有し、第3のバッファ素子は、第2の画素と重なる領域を有し、第2のソースドライバ回路は、第2の画素と重なる領域を有し、インターフェース回路は、第1のバッファ素子の入力端子、及び第2のバッファ素子の入力端子と電気的に接続され、第1のバッファ素子の出力端子は、第1のソースドライバ回路と電気的に接続され、第2のバッファ素子の出力端子は、第3のバッファ素子の入力端子と電気的に接続され、第3のバッファ素子の出力端子は、第2のソースドライバ回路と電気的に接続されている表示装置である。
又は、上記態様において、第1の層は、第1のゲートドライバ回路と、第2のゲートドライバ回路と、を有し、第1のゲートドライバ回路は、第1の画素と重なる領域を有し、第2のゲートドライバ回路は、第2の画素と重なる領域を有し、第1のゲートドライバ回路は、第1のソースドライバ回路と重なる領域を有し、第2のゲートドライバ回路は、第2のソースドライバ回路と重なる領域を有してもよい。
又は、上記態様において、第1及び第2のバッファ素子は、第1のゲートドライバ回路と、第1のソースドライバ回路と、が重なる領域に設けられ、第3のバッファ素子は、第2のゲートドライバ回路と、第2のソースドライバ回路と、が重なる領域に設けられてもよい。
又は、上記態様において、第1及び第2の画素は、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを有し、金属酸化物は、元素M(MはAl、Ga、Y、又はSn)と、Znと、を有してもよい。
又は、上記態様において、第1のソースドライバ回路は、第1のバッファ回路を有し、第2のソースドライバ回路は、第2のバッファ回路を有し、第1のバッファ素子の出力端子は、第1のバッファ回路の入力端子と電気的に接続され、第3のバッファ素子の出力端子は、第2のバッファ回路の入力端子と電気的に接続されていてもよい。
又は、上記態様において、第1のバッファ素子は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、第1のソースドライバ回路は、第1のトランジスタのソース又はドレインの一方、及び第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第3のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、第2のトランジスタのゲートは、インターフェース回路と電気的に接続され、第2のバッファ素子は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第6のトランジスタと、を有し、第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第5のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、第5のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第6のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、第5のトランジスタのゲートは、インターフェース回路と電気的に接続され、第3のバッファ素子は、第7のトランジスタと、第8のトランジスタと、第9のトランジスタと、を有し、第2のソースドライバ回路は、第7のトランジスタのソース又はドレインの一方、及び第8のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、第7のトランジスタのゲートは、第4のトランジスタのゲートと電気的に接続され、第8のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第9のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、第8のトランジスタのゲートは、第4のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続されていてもよい。
本発明の一態様の表示装置と、レンズと、を有する電子機器も、本発明の一態様である。
本発明の一態様により、画素数が多い表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、精細度が高い表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、高解像度の画像を表示することができる表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、高品位の画像を表示することができる表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、臨場感の高い画像を表示することができる表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、高輝度の画像を表示することができる表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、高ダイナミックレンジの表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、狭額縁化した表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、小型の表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、高速に動作する表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、消費電力が低い表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、低価格な表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、信頼性が高い表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、レイアウトの自由度が高い表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、新規な表示装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、新規な表示装置の動作方法を提供することができる。又は、本発明の一態様により、新規な電子機器を提供することができる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項等の記載から抽出することが可能である。
図1は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、表示装置の構成例を示す回路図である。 図5は、表示装置の構成例を示す回路図である。 図6は、表示装置の構成例を示す回路図である。 図7は、表示装置の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。 図8は、表示装置の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。 図9は、表示装置の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。 図10は、表示装置の構成例を示す回路図である。 図11は、表示装置の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。 図12は、表示装置の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。 図13は、表示装置の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。 図14は、ソースドライバ回路の構成例を示すブロック図である。 図15は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図16は、シフトレジスタの構成例を示すブロック図である。 図17(A)は、シフトレジスタの構成例を示すブロック図である。図17(B)は、シフトレジスタの構成例を示す回路図である。 図18は、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路の配置を示す模式図である。 図19は、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路の構成例を示す上面図である。 図20は、ゲートドライバ回路、ソースドライバ回路、及びバッファ回路の構成例を示す上面図である。 図21は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図22は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図23は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図24(A)乃至図24(E)は、画素の構成例を示す図である。 図25(A)乃至図25(C)は、画素の構成例を示す回路図である。 図26(A)、図26(C)、及び図26(D)は、画素の構成例を示す回路図である。図26(B)は、画素の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。 図27(A)乃至図27(D)は、画素の構成例を示す回路図である。 図28は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図29は、表示装置の動作例を説明する図である。 図30は、表示装置の構成例を示す断面図である。 図31は、表示装置の構成例を示す断面図である。 図32は、表示装置の構成例を示す断面図である。 図33は、表示装置の構成例を示す断面図である。 図34は、表示装置の構成例を示す断面図である。 図35は、表示装置の構成例を示す断面図である。 図36(A)乃至図36(E)は、発光素子の構成例を示す図である。 図37(A)は、トランジスタの構成例を示す上面図である。図37(B)及び図37(C)は、トランジスタの構成例を示す断面図である。 図38(A)は、トランジスタの構成例を示す上面図である。図38(B)及び図38(C)は、トランジスタの構成例を示す断面図である。 図39(A)は、トランジスタの構成例を示す上面図である。図39(B)及び図39(C)は、トランジスタの構成例を示す断面図である。 図40は、表示装置の構成例を示すブロック図である。 図41は、シフトレジスタの構成例を示す回路図である。 図42は、画素の構成例を示す回路図である。 図43は、画素の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。 図44(A)乃至図44(E)は、電子機器の例を示す斜視図である。 図45(A)乃至図45(G)は、電子機器の例を示す斜視図である。 図46(A)、(B)は、実施例に係るトランジスタの断面TEM写真である。 図47(A)は、実施例に係るId−Vg特性の測定結果を示す図である。図47(B)は、実施例に係るIg−Vg特性の測定結果を示す図である。 図48は、実施例に係るId−Vg特性の測定結果を示す図である。 図49(A)は、実施例に係るId−Vg特性の測定結果を示す図である。図49(B)は、実施例に係るId−Vd特性の測定結果を示す図である。 図50は、実施例に係るId−Vd特性の測定結果を示す図である。 図51(A)及び図51(B)は、実施例に係るId−Vg特性の測定結果を示す図である。 図52は、実施例に係るゲートドライバ回路の、出力電位の時間経過である。 図53は、実施例に係るゲートドライバ回路の、オシロスコープによる測定結果である。 図54は、実施例に係る表示装置による画像の表示結果である。 図55(A)は、実施例に係る表示装置の外観を示す写真である。図55(B)は、実施例に係る表示装置による画像の表示結果である。 図56(A)は、実施例に係る表示装置の外観を示す写真である。図56(B)は、実施例に係る表示装置による画像の表示結果である。 図57は、実施例に係るシミュレーション結果である。 図58は、実施例に係る表示装置による画像の表示結果である。 図59(A)及び図59(B)は、実施例に係る表示装置による画像の表示結果である。 図60は、実施例に係る表示装置が有する画素から射出される光の輝度を、階調ごとに示すグラフである。
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。ただし、実施の形態は多くの異なる態様で実施することが可能であり、主旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は、以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、本明細書で説明する各図において、各構成の大きさ、層の厚さ、又は領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。
また、本明細書にて用いる「第1」、「第2」、「第3」という序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではない。
また、本明細書において、「上に」、「下に」等の配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。また、構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化するものである。したがって、明細書で説明した語句に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、本明細書等において、トランジスタが有するソースとドレインの機能は、トランジスタの極性や、回路動作において電流の方向が変化する場合等には入れ替わることがある。このため、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
また、本明細書等において、「電気的に接続」には、「何らかの電気的作用を有するもの」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に制限を受けない。例えば、「何らかの電気的作用を有するもの」には、電極や配線をはじめ、トランジスタ等のスイッチング素子、抵抗素子、インダクタ、キャパシタ、バッファ回路、その他の各種機能を有する素子、回路等が含まれる。また、インバータも、「何らかの電気的作用を有するもの」に含まれる場合があるものとする。
また、本明細書等において、「膜」という用語と、「層」という用語とは、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」や「絶縁層」という用語は、「導電膜」や「絶縁膜」という用語に相互に交換することが可能な場合がある。
また、本明細書等において、特に断りがない場合、オフ電流とは、トランジスタがオフ状態(非導通状態、遮断状態、ともいう)にあるときのドレイン電流をいう。オフ状態とは、特に断りがない場合、nチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低い(pチャネル型トランジスタでは、Vthよりも高い)状態をいう。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、又は領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は、理想的な例を模式的に示したものであり、図面に示す形状又は値等に限定されない。例えば、実際の製造工程において、エッチング等の処理により層やレジストマスク等が意図せずに目減りすることがあるが、理解を容易とするために図に反映しないことがある。また、図面において、同一部分又は同様な機能・材料等を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、同様の機能・材料等を指す場合には、ハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い意味での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductor又は単にOSともいう)等に分類される。例えば、トランジスタの活性層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、OSトランジスタと記載する場合においては、酸化物又は酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様である表示装置について説明する。
本発明の一態様は、第1の層と、第2の層と、が積層して設けられた表示装置に関する。第1の層は、インターフェース回路と、ゲートドライバ回路と、ソースドライバ回路と、を有し、第2の層は、表示部を有する。ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路は、表示部と重なる領域を有するように設けられる。これにより、本発明の一態様の表示装置を狭額縁化することができ、また小型化することができる。なお、インターフェース回路は、表示装置の外部から画像データを受信して、当該画像データを画像信号としてソースドライバ回路に供給する機能を有する。また、インターフェース回路は、例えば表示装置の外周部に設けることができる。
また、ゲートドライバ回路とソースドライバ回路は、明確に分離されず、重なる領域を有する。これにより、当該重なる領域を有さない場合より、さらに表示装置を狭額縁化することができ、また小型化することができる。
ここで、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が、表示部と重ならない構成とする場合、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路は、例えば表示部の外側周辺部に設けることとなる。この場合、2行2列分より多くの表示部を設けることは、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路の設置場所等の観点から難しい。一方、本発明の一態様の表示装置では、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路を、表示部が設けられた層とは異なる層に設けることにより、表示部と重なる領域を有するように設けることができるので、2行2列分より多くの表示部を設けることができる。
以上のように、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路を、表示部と重なる領域を有するように設けることにより、本発明の一態様の表示装置には、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が表示部と重ならない構成の表示装置より、多くの表示部を設けることができる。多くの表示部を設けることにより、1個の表示部に設けられる画素の個数を少なくすることができる。したがって、本発明の一態様の表示装置を、例えば高速に動作させることができる。よって、本発明の一態様の表示装置の精細度を、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が表示部と重ならない構成の表示装置より高めることができる。例えば、本発明の一態様の表示装置の画素密度を1000ppi以上とすることができ、5000ppi以上とすることができ、10000ppiとすることができる。また、本発明の一態様の表示装置により表示することができる画像の解像度を、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が表示部と重ならない構成の表示装置により表示することができる画像の解像度より高めることができる。
ここで、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路を、表示部と重なる領域を有するように設け、インターフェース回路を本発明の一態様の表示装置の外周部に設けると、インターフェース回路からソースドライバ回路までの配線距離が長くなる場合がある。このため、インターフェース回路が受信した画像データを画像信号としてソースドライバ回路に供給しようとすると、画像信号が減衰し、ソースドライバ回路が画像信号を正しく認識できない場合がある。例えば、画像信号がデジタル信号である場合は、当該信号のビットが“0”と“1”のどちらであるかをソースドライバ回路が正しく認識できない場合がある。また、画像信号の減衰により、インターフェース回路からソースドライバ回路への画像信号の供給に長期間を要する場合がある。
そこで、本発明の一態様の表示装置では、インターフェース回路と、ソースドライバ回路と、の間にバッファ回路を設ける。具体的には、バッファ回路を、当該バッファ回路の入力端子がインターフェース回路と電気的に接続され、当該バッファ回路の出力端子がソースドライバ回路と電気的に接続されるように設ける。これにより、ソースドライバ回路が画像信号を正しく認識することができるようになるので、本発明の一態様の表示装置の信頼性を高めることができる。また、本発明の一態様の表示装置の動作を高速化することができる。なお、バッファ回路は、第1の層に、表示部と重なる領域を有するように設けることができる。
また、ソースドライバ回路にもバッファ回路を設けてもよい。例えば、インターフェース回路と、ソースドライバ回路と、の間に設けられたバッファ回路(第1のバッファ回路)の出力端子が、ソースドライバ回路に設けられたバッファ回路(第2のバッファ回路)の入力端子と電気的に接続されるようにすることができる。これにより、第1のバッファ回路が出力した画像信号がソースドライバ回路に入力されるまでに、当該画像信号が減衰したとしても、ソースドライバ回路に入力された画像信号を正しく処理することができる。したがって、本発明の一態様の表示装置の信頼性を高めることができる。また、本発明の一態様の表示装置の動作を高速化することができる。
<表示装置の構成例1>
図1は、本発明の一態様の表示装置である表示装置10の構成例を示すブロック図である。表示装置10は、層20と、層20の上方に積層された層30を有する。層20にはゲートドライバ回路21と、ソースドライバ回路22と、バッファ回路25と、インターフェース回路50と、が設けられる。なお、インターフェース回路50は、例えば表示装置10の外周部に設けることができる。
層30には表示部33が設けられ、表示部33には画素34がマトリクス状に配列されている。層20と層30の間には、層間絶縁層を設けることができる。なお、層30の上方に層20を積層して設けてもよい。また、インターフェース回路50を層30に設けてもよい。この場合、層20にはインターフェース回路50を設けない構成とすることができる。
インターフェース回路50は、バッファ回路25の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25の出力端子は、ソースドライバ回路22と電気的に接続されている。
同一行の画素34は、配線31を介してゲートドライバ回路21と電気的に接続され、同一列の画素34は、配線32を介してソースドライバ回路22と電気的に接続されている。配線31は、走査線としての機能を有し、配線32は、データ線としての機能を有する。
なお、図1では、1行の画素34が1本の配線31によって電気的に接続され、1列の画素34が1本の配線32によって電気的に接続されている構成を示しているが、本発明の一態様はこれに限らない。例えば、1行の画素34が2本以上の配線31によって電気的に接続されていてもよいし、1列の画素34が2本以上の配線32によって電気的に接続されていてもよい。つまり、例えば1個の画素34が、2本以上の走査線と電気的に接続されていてもよいし、2本以上のデータ線と電気的に接続されていてもよい。また、例えば1本の配線31が、2行以上の画素34と電気的に接続されていてもよいし、1本の配線32が2列以上の画素34と電気的に接続されていてもよい。つまり、例えば1本の配線31を2行以上の画素34で共有してもよいし、1本の配線32を2列以上の画素34で共有してもよい。
ゲートドライバ回路21は、画素34の動作を制御するための信号を生成し、配線31を介して当該信号を画素34に供給する機能を有する。インターフェース回路50は、表示装置10の外部から画像データを受信して、当該画像データを画像信号として出力する機能を有する。インターフェース回路50は、例えばシリアル−パラレル変換回路を有する。これにより、表示装置10が受信した画像データがシリアルの画像データである場合、当該画像データをパラレル変換することができる。よって、インターフェース回路50が画像データを出力する際の負荷が大きくても、インターフェース回路50は画像データを出力することができる。
バッファ回路25には、インターフェース回路50が出力した画像信号が入力される。バッファ回路25は、例えばユニティゲインバッファとすることができ、入力された信号と対応する信号を出力する機能を有する。例えば、バッファ回路25に入力された信号がデジタル信号である場合、バッファ回路25は、当該信号と対応するビットの信号を出力する機能を有する。例えば、バッファ回路25に入力された信号のビットが“0”である場合は、バッファ回路25は“0”の信号を出力することができ、バッファ回路25に入力された信号のビットが“1”である場合は、バッファ回路25は“1”の信号を出力することができる。なお、バッファ回路25に入力された信号のビットが“0”である場合に、バッファ回路25が“1”の信号を出力し、バッファ回路25に入力された信号のビットが“1”である場合に、バッファ回路25が“0”の信号を出力してもよい。つまり、バッファ回路25は、非反転バッファ回路、又は反転バッファ回路のいずれであってもよい。
ソースドライバ回路22は、バッファ回路25が出力した画像信号に対応する信号を、配線32を介して画素34に供給する機能を有する。例えば、ソースドライバ回路22はデジタルアナログ変換回路(以下、DA変換回路)を有し、当該DA変換回路によりデジタル信号である画像信号をアナログ信号に変換し、当該アナログ信号を画素34に供給することができる。
表示部33は、ソースドライバ回路22が画素34に供給した信号に対応する画像を表示する機能を有する。具体的には、上記信号に対応する輝度の光を画素34から射出することにより、表示部33に画像が表示される。
図1では、層20と層30の位置関係を一点鎖線及び白抜き丸印で示しており、一点鎖線で結ばれた、層20の白抜き丸印と層30の白抜き丸印が互いに重なっている。なお、他の図においても、同様の表記を行う。
表示装置10において、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22が、表示部33と重なる領域を有するように設けられている。例えば、ゲートドライバ回路21、及びソースドライバ回路22は、画素34と重なる領域を有している。ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22と、表示部33と、を、互いに重なる領域を有するように積層して設けることで、表示装置10を狭額縁化することができ、また小型化することができる。
一方、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22を、表示部33と重なる領域を有するように設け、インターフェース回路50を表示装置10の外周部に設けると、インターフェース回路50からソースドライバ回路22までの配線距離が長くなる場合がある。このため、インターフェース回路50が受信した画像データを画像信号としてソースドライバ回路22に供給しようとすると、画像信号が減衰し、ソースドライバ回路22が画像信号を正しく認識できない場合がある。例えば、画像信号がデジタル信号である場合は、当該信号のビットが“0”と“1”のどちらであるかをソースドライバ回路22が正しく認識できない場合がある。また、画像信号の減衰により、インターフェース回路50からソースドライバ回路22への画像信号の供給に長期間を要する場合がある。
そこで、表示装置10では、インターフェース回路50と、ソースドライバ回路22と、の間にバッファ回路25を設ける。具体的には、例えばバッファ回路25を、前述のように入力端子がインターフェース回路50と電気的に接続され、出力端子がソースドライバ回路22と電気的に接続されるように設ける。バッファ回路25は、前述のようにユニティゲインバッファとすることができるので、インターフェース回路50が出力した画像信号が減衰したとしても、画像信号がソースドライバ回路22に入力される前に減衰分を回復させることができる。これにより、ソースドライバ回路22が画像信号を正しく認識することができるようになるので、表示装置10の信頼性を高めることができる。また、表示装置10の動作を高速化することができる。なお、バッファ回路25は、図1に示すように、層20に、表示部33と重なる領域を有するように設けることができる。
ゲートドライバ回路21とソースドライバ回路22は、明確に分離されず、重なる領域を有することができる。当該領域を、領域23とする。領域23を有することにより、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22の占有面積を小さくすることができる。よって、表示部33の面積が小さい場合であっても、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22を、表示部33からはみ出すことなく設けることができる。又は、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22の、表示部33と重ならない領域の面積を小さくすることができる。以上より、領域23を有さない場合よりさらに狭額縁化することができ、また小型化することができる。
図1には、層20にゲートドライバ回路21、ソースドライバ回路22、バッファ回路25、及びインターフェース回路50がそれぞれ1個ずつ設けられ、層30に表示部33が1個設けられた構成例を示しているが、層30に表示部33を複数設けてもよい。つまり、層30に設けられた表示部を分割してもよい。図2は、図1に示す構成の変形例であり、層30に3行3列の表示部33が設けられる場合の、表示装置10の構成例を示している。なお、層30には、2行2列の表示部33が設けられていてもよいし、4行4列以上の表示部33が設けられていてもよい。また、層30に設けられる表示部33の行数と列数は異なっていてもよい。図2に示す構成の表示装置10では、例えば全ての表示部33を用いて1枚の画像を表示することができる。
本明細書等において、例えば1行1列目、2行1列目、3行1列目、1行2列目、2行2列目、3行2列目、1行3列目、2行3列目、3行3列目の表示部33を、それぞれ[1,1]、[2,1]、[3,1]、[1,2]、[2,2]、[3,2]、[1,3]、[2,3]、[3,3]という表記により区別する。また、当該表示部33に対応する各種回路等、例えば当該表示部33と重なる領域を有する各種回路等を同様の表記により区別する。例えば、表示部33[1,1]と重なる領域を有するソースドライバ回路22を、ソースドライバ回路22[1,1]と記載して他のソースドライバ回路22と区別する。
図2は、図の明瞭化のために、配線31、及び配線32を省略しているが、実際には、図2に示す構成の表示装置10には配線31、及び配線32が設けられている。また、インターフェース回路50と、バッファ回路25と、ソースドライバ回路22と、の間の信号の入出力関係を省略しているが、実際には前述した信号の入出力が行われる。なお、他の図においても、図2と同様に一部の構成要素等を省略している場合がある。
表示装置10には、ゲートドライバ回路21、ソースドライバ回路22、及びバッファ回路25を、例えば表示部33と同数設けることができる。この場合、ゲートドライバ回路21を、当該ゲートドライバ回路21が信号を供給する画素34が設けられた表示部33と重なる領域を有するように設けることができる。また、ソースドライバ回路22を、当該ソースドライバ回路22が信号を供給する画素34が設けられた表示部33と重なる領域を有するように設けることができる。
また、表示装置10には、インターフェース回路50を、例えば図2に示すように、表示部33の列ごとに設けることができる。図2に示す構成の表示装置10では、3列の表示部33が層30に設けられているので、インターフェース回路50が3個設けられている。また、層20には、インターフェース回路50を、例えば表示部33の行ごとに設けることができる。又は、層20に、インターフェース回路50を1個だけ設けてもよい。又は、層20に、インターフェース回路50を行ごとかつ列ごとに設けてもよい。この場合、表示装置10に3行3列の表示部33が設けられているとすると、6個のインターフェース回路50を設けることができる。
本明細書等において、例えば1列目、2列目、3列目の表示部33に対応するインターフェース回路50を、それぞれ[1]、[2]、[3]という表記により区別する。
表示部33を複数設け、これに合わせてゲートドライバ回路21、ソースドライバ回路22、バッファ回路25、及びインターフェース回路50を設けることにより、1個の表示部33に設けられる画素34の個数を減らすことができる。複数設けられたゲートドライバ回路21は、それぞれ並列して動作させることができ、複数設けられたソースドライバ回路22は、それぞれ並列して動作させることができるので、例えば1フレームの画像に対応する信号を画素34に書き込むために要する時間を短くすることができる。よって、1フレーム期間の長さを短くすることができ、表示装置10の動作を高速化することができる。このため、表示装置10が有する画素34の個数を多くすることができ、表示装置10の精細度を高めることができる。また、表示装置10により表示することができる画像の解像度を、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が表示部と重ならない構成の表示装置により表示することができる画像の解像度より高めることができる。さらに、クロック周波数を小さくすることができるので、表示装置10の消費電力を低減することができる。
ここで、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が、表示部と重ならない構成とする場合、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路は、例えば表示部の外側周辺部に設けることとなる。この場合、2行2列分より多くの表示部を設けることは、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路の設置場所等の観点から難しい。一方、表示装置10では、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路を、表示部が設けられた層とは異なる層に設けることにより、表示部と重なる領域を有するように設けることができるので、図2に示すように2行2列分より多くの表示部を設けることができる。
以上のように、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22を、表示部33と重なる領域を有するように設けることにより、表示装置10には、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が表示部と重ならない構成の表示装置より、多くの表示部33を設けることができる。多くの表示部を設けることにより、1個の表示部に設けられる画素の個数を少なくすることができる。これにより、表示装置10を、例えば高速に動作させることができる。よって、表示装置10の精細度を、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が表示部と重ならない構成の表示装置より高めることができる。例えば、表示装置10の画素密度を1000ppi以上とすることができ、5000ppi以上とすることができ、10000ppiとすることができる。よって、表示装置10に、粒状感が少ない高品位の画像を表示することができ、臨場感の高い画像を表示することができる。したがって、表示装置10は、特に、表示面と使用者の距離が近い機器、特に携帯型の電子機器、装着型の電子機器(ウェアラブル機器)、及び電子書籍端末等に好適に用いることができる。また、VR機器や、AR機器等にも好適に用いることができる。さらに、撮像装置を有する電子機器であるデジタルカメラ等に設けられる、電子ビューファインダー等のビューファインダーにも好適に用いることができる。
また、表示装置10により表示することができる画像の解像度を、ゲートドライバ回路及びソースドライバ回路が表示部と重ならない構成の表示装置により表示することができる画像の解像度より高めることができる。例えば、表示装置10をビューファインダーに用いる場合、表示装置10は4K、5K、又はそれ以上の解像度の画像を表示することができる。
図3は、図2に示す構成の表示装置10における、インターフェース回路50、バッファ回路25、及びソースドライバ回路22の電気的な接続関係を示す図である。
インターフェース回路50[1]は、バッファ回路25[1,1]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[1,1]の出力端子は、ソースドライバ回路22[1,1]、及びバッファ回路25[2,1]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[2,1]の出力端子は、ソースドライバ回路22[2,1]、及びバッファ回路25[3,1]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[3,1]の出力端子は、ソースドライバ回路22[3,1]と電気的に接続されている。
インターフェース回路50[2]は、バッファ回路25[1,2]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[1,2]の出力端子は、ソースドライバ回路22[1,2]、及びバッファ回路25[2,2]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[2,2]の出力端子は、ソースドライバ回路22[2,2]、及びバッファ回路25[3,2]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[3,2]の出力端子は、ソースドライバ回路22[3,2]と電気的に接続されている。
インターフェース回路50[3]は、バッファ回路25[1,3]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[1,3]の出力端子は、ソースドライバ回路22[1,3]、及びバッファ回路25[2,3]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[2,3]の出力端子は、ソースドライバ回路22[2,3]、及びバッファ回路25[3,3]の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路25[3,3]の出力端子は、ソースドライバ回路22[3,3]と電気的に接続されている。
前述のように、インターフェース回路50は、例えば表示装置10の外周部に設けられる。よって、例えば図2及び図3に示すように、インターフェース回路50を表示部33の列ごとに設ける場合、インターフェース回路50から2行目のソースドライバ回路22までの配線距離は、インターフェース回路50から1行目のソースドライバ回路22までの配線距離より長くなる。例えば、インターフェース回路50[1]からソースドライバ回路22[2,1]までの配線距離は、インターフェース回路50[1]からソースドライバ回路22[1,1]までの配線距離より長くなる。このため、例えばインターフェース回路50[1]が受信した画像データを画像信号としてソースドライバ回路22[2,1]に供給しようとすると、画像信号がバッファ回路25[2,1]に入力されるまでに画像信号が減衰する場合がある。これにより、バッファ回路25[2,1]を通したとしても、ソースドライバ回路22[2,1]が画像信号を正しく認識できない場合がある。また、画像信号の減衰により、インターフェース回路50[1]からソースドライバ回路22[2,1]への画像信号の供給に長期間を要する場合がある。
そこで、インターフェース回路50から出力された画像信号を、1行目のバッファ回路25に通してから2行目のバッファ回路25に通すことが好ましい。これにより、画像信号が2行目のバッファ回路25に入力されるまでに減衰することを抑制することができる。例えば、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号を、バッファ回路25[1,1]に通してからバッファ回路25[2,1]に通すことにより、画像信号がバッファ回路25[2,1]に入力されるまでに減衰することを抑制することができる。これにより、例えばソースドライバ回路22[2,1]が画像信号を正しく認識することができるようになるので、表示装置10の信頼性を高めることができる。また、表示装置10の動作を高速化することができる。
また、インターフェース回路50から3行目のソースドライバ回路22までの配線距離は、インターフェース回路50から2行目のソースドライバ回路22までの配線距離より長くなる。例えば、インターフェース回路50[1]からソースドライバ回路22[3,1]までの配線距離は、インターフェース回路50[1]からソースドライバ回路22[2,1]までの配線距離より長くなる。このため、例えばインターフェース回路50[1]が受信した画像データを画像信号としてソースドライバ回路22[3,1]に供給しようとすると、画像信号がバッファ回路25[3,1]に入力されるまでに画像信号が減衰する場合がある。
そこで、インターフェース回路50から出力された画像信号を、1行目のバッファ回路25、及び2行目のバッファ回路25に通してから3行目のバッファ回路25に通すことが好ましい。これにより、画像信号が3行目のバッファ回路25に入力されるまでに減衰することを抑制することができる。例えば、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号を、バッファ回路25[1,1]、及びバッファ回路25[2,1]に通してからバッファ回路25[3,1]に通すことにより、画像信号がバッファ回路25[3,1]に入力されるまでに減衰することを抑制することができる。これにより、例えばソースドライバ回路22[3,1]が画像信号を正しく認識することができるようになるので、表示装置10の信頼性を高めることができる。また、表示装置10の動作を高速化することができる。
表示装置10を以上のような構成とすることにより、インターフェース回路50からの配線距離が遠いソースドライバ回路22に供給される画像信号には、多くのバッファ回路25を通すことができる。これにより、インターフェース回路50からの配線距離が遠いソースドライバ回路22であっても、画像信号を正しく認識することができるようになるので、表示装置10の信頼性を高めることができる。また、表示装置10の動作を高速化することができる。
<バッファ回路の構成例1>
図4は、バッファ回路25[1,1]、バッファ回路25[2,1]、及びバッファ回路25[3,1]の具体的な構成例を示す回路図である。なお、図4には、バッファ回路25との電気的な接続関係を示すため、インターフェース回路50[1]、ソースドライバ回路22[1,1]、ソースドライバ回路22[2,1]、及びソースドライバ回路22[3,1]も示している。つまり、図2に示す構成の表示装置10の一部の具体的な構成例を示す図であるということができる。
バッファ回路25[1,1]は、バッファ素子28a[1,1]、バッファ素子28b[1,1]、及びバッファ素子28c[1,1]を有する。バッファ回路25[2,1]は、バッファ素子28b[2,1]、及びバッファ素子28c[2,1]を有する。バッファ回路25[3,1]は、バッファ素子28c[3,1]を有する。
バッファ素子28a[1,1]は、トランジスタ81a[1,1]と、トランジスタ82a[1,1]と、を有する。バッファ素子28b[1,1]は、トランジスタ81b[1,1]と、トランジスタ82b[1,1]と、を有する。バッファ素子28c[1,1]は、トランジスタ81c[1,1]と、トランジスタ82c[1,1]と、を有する。バッファ素子28b[2,1]は、トランジスタ81b[2,1]と、トランジスタ82b[2,1]と、を有する。バッファ素子28c[2,1]は、トランジスタ81c[2,1]と、トランジスタ82c[2,1]と、を有する。バッファ素子28c[3,1]は、トランジスタ81c[3,1]と、トランジスタ82c[3,1]と、を有する。
トランジスタ81a[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82a[1,1]のソース又はドレインの一方は、配線29aを介してソースドライバ回路22[1,1]と電気的に接続されている。トランジスタ81a[1,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81a[1,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82a[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ82a[1,1]のゲートは、配線27aと電気的に接続されている。
トランジスタ81b[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82b[1,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ82b[2,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81b[1,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81b[1,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82b[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ82b[1,1]のゲートは、配線27bを介してインターフェース回路50[1]と電気的に接続されている。
トランジスタ81c[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82c[1,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ82c[2,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81c[1,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81c[1,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82c[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ82c[1,1]のゲートは、配線27cと電気的に接続されている。
トランジスタ81b[2,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82b[2,1]のソース又はドレインの一方は、配線29bを介してソースドライバ回路22[2,1]と電気的に接続されている。トランジスタ81b[2,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81b[2,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82b[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。
トランジスタ81c[2,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82c[2,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ82c[3,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81c[2,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81c[2,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82c[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。
トランジスタ81c[3,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82c[3,1]のソース又はドレインの一方は、配線29cを介してソースドライバ回路22[3,1]と電気的に接続されている。トランジスタ81c[3,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81c[3,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82c[3,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。
ここで、配線91及び配線92は、例えば電源線としての機能を有し、定電位を供給することができる。例えば、配線91には高電位を供給することができ、配線92には低電位を供給することができる。
なお、図4では、バッファ素子28が有するトランジスタ81及びトランジスタ82をnチャネル型トランジスタとしているが、例えば配線91に低電位を供給し、配線92に高電位を供給すること等により、トランジスタ81及びトランジスタ82をpチャネル型トランジスタとすることができる。
本明細書等において、「バッファ素子28」と記載した場合は、バッファ素子28a、バッファ素子28b、及びバッファ素子28c等のいずれをも示す。また、「トランジスタ81」と記載した場合は、トランジスタ81a、トランジスタ81b、トランジスタ81c等のいずれをも示し、「トランジスタ82」と記載した場合は、トランジスタ82a、トランジスタ82b、トランジスタ82c等のいずれをも示す。なお、他の素子等においても同様の記載をする場合がある。
図4に示す構成のバッファ素子28において、トランジスタ82のゲートをバッファ回路25の入力端子とすることができ、トランジスタ81のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82のソース又はドレインの一方をバッファ回路25の出力端子とすることができる。
バッファ素子28が図4に示す構成である場合において、バッファ素子28に高電位の信号が入力された場合は、当該バッファ素子28は低電位の信号を出力する。また、バッファ素子28に低電位の信号が入力された場合は、当該バッファ素子28は高電位の信号を出力する。つまり、図4に示す構成のバッファ素子28は反転バッファである。したがって、インターフェース回路50から出力された画像信号のビットと、ソースドライバ回路22に入力される信号のビットと、が異なる場合がある。そこで、インターフェース回路50から出力された画像信号のビットと、ソースドライバ回路22に入力される信号のビットと、を同一にするために、例えばインターフェース回路50とバッファ回路25との間にインバータ回路を設けることができる。
図4では、インターフェース回路50[1]とバッファ素子28a[1,1]との間にインバータ回路26aを設け、インターフェース回路50[1]とバッファ素子28c[1,1]との間にインバータ回路26cを設ける構成を示している。具体的には、インバータ回路26aの入力端子はインターフェース回路50[1]と電気的に接続され、インバータ回路26aの出力端子は配線27aと電気的に接続されている。また、インバータ回路26cの入力端子はインターフェース回路50[1]と電気的に接続され、インバータ回路26cの出力端子は配線27cと電気的に接続されている。なお、インバータ回路26a及びインバータ回路26cの構成は、バッファ素子28が反転バッファである場合は、バッファ素子28と同様の構成とすることができる。
図4に示すとおり、ソースドライバ回路22[1,1]に入力される画像信号は、インターフェース回路50[1]から出力された後、1個のバッファ素子28を通る。このため、インバータ回路26aを設けることで、ソースドライバ回路22[1,1]に入力される信号のビットを、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号のビットと同一にすることができる。また、ソースドライバ回路22[3,1]に入力される画像信号は、インターフェース回路50[1]から出力された後、3個のバッファ素子28を通る。このため、インバータ回路26cを設けることで、ソースドライバ回路22[3,1]に入力される信号のビットを、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号のビットと同一にすることができる。なお、ソースドライバ回路22[2,1]に入力される画像信号は、インターフェース回路50[1]から出力された後、2個のバッファ素子28を通る。よって、インターフェース回路50[1]と、バッファ素子28b[1,1]と、の間にはインバータ回路を設けなくても、ソースドライバ回路22[2,1]に入力される信号のビットを、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号のビットと同一にすることができる。
なお、インバータ回路26a及びインバータ回路26cは、インターフェース回路50[1]とバッファ回路25[1,1]との間に設けなくてもよい。例えば、インバータ回路26aを、バッファ素子28a[1,1]とソースドライバ回路22[1,1]との間に設けてもよい。また、インバータ回路26cを、バッファ素子28c[1,1]とバッファ素子28c[2,1]との間に設けてもよいし、バッファ素子28c[2,1]とバッファ素子28c[3,1]との間に設けてもよいし、バッファ素子28c[3,1]とソースドライバ回路22[3,1]との間に設けてもよい。
図3に示すバッファ回路25[1,2]、及びバッファ回路25[1,3]は、バッファ回路25[1,1]と同様の構成とすることができる。また、バッファ回路25[2,2]、及びバッファ回路25[2,3]は、バッファ回路25[2,1]と同様の構成とすることができる。さらに、バッファ回路25[3,2]、及びバッファ回路25[3,3]は、バッファ回路25[3,1]と同様の構成とすることができる。この場合、例えばインターフェース回路50[2]とバッファ回路25[1,2]との間にインバータ回路26a及びインバータ回路26cを設けることができる。また、例えばインターフェース回路50[3]とバッファ回路25[1,3]との間にインバータ回路26a及びインバータ回路26cを設けることができる。
<バッファ回路の構成例2>
図5は、バッファ回路25[1,1]、バッファ回路25[2,1]、及びバッファ回路25[3,1]の具体的な構成例等を示す回路図であり、図4に示す構成例の変形例である。図5に示す構成は、バッファ素子28がトランジスタ81及びトランジスタ82の他、トランジスタ93及びトランジスタ94を有する点で、図4に示す構成と異なる。
具体的には、バッファ素子28a[1,1]は、トランジスタ93a[1,1]、及びトランジスタ94a[1,1]を有する。バッファ素子28b[1,1]は、トランジスタ93b[1,1]、及びトランジスタ94b[1,1]を有する。バッファ素子28c[1,1]は、トランジスタ93c[1,1]、及びトランジスタ94c[1,1]を有する。バッファ素子28b[2,1]は、トランジスタ93b[2,1]、及びトランジスタ94b[2,1]を有する。バッファ素子28c[2,1]は、トランジスタ93c[2,1]、及びトランジスタ94c[2,1]を有する。バッファ素子28c[3,1]は、トランジスタ93c[3,1]、及びトランジスタ94c[3,1]を有する。
トランジスタ81a[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82a[1,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ93a[1,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81a[1,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81a[1,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82a[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ93a[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ94a[1,1]のソース又はドレインの一方は、配線29aを介してソースドライバ回路22[1,1]と電気的に接続されている。トランジスタ93a[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線95と電気的に接続されている。トランジスタ94a[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線96と電気的に接続されている。トランジスタ82a[1,1]のゲート、及びトランジスタ94a[1,1]のゲートは、配線27aと電気的に接続されている。
トランジスタ81b[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82b[1,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ93b[1,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81b[1,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81b[1,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82b[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ93b[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ94b[1,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ82b[2,1]のゲート、及びトランジスタ94b[2,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ93b[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線95と電気的に接続されている。トランジスタ94b[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線96と電気的に接続されている。トランジスタ82b[1,1]のゲート、及びトランジスタ94b[1,1]のゲートは、配線27bと電気的に接続されている。
トランジスタ81c[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82c[1,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ93c[1,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81c[1,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81c[1,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82c[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ93c[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ94c[1,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ82c[2,1]のゲート、及びトランジスタ94c[2,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ93c[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線95と電気的に接続されている。トランジスタ94c[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線96と電気的に接続されている。トランジスタ82c[1,1]のゲート、及びトランジスタ94c[1,1]のゲートは、配線27cと電気的に接続されている。
トランジスタ81b[2,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82b[2,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ93b[2,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81b[2,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81b[2,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82b[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ93b[2,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ94b[2,1]のソース又はドレインの一方は、配線29bを介してソースドライバ回路22[2,1]と電気的に接続されている。トランジスタ93b[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線95と電気的に接続されている。トランジスタ94b[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線96と電気的に接続されている。
トランジスタ81c[2,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82c[2,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ93c[2,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81c[2,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81c[2,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82c[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ93c[2,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ94c[2,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ82c[3,1]のゲート、及びトランジスタ94c[3,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ93c[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線95と電気的に接続されている。トランジスタ94c[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線96と電気的に接続されている。
トランジスタ81c[3,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ82c[3,1]のソース又はドレインの一方は、トランジスタ93c[3,1]のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ81c[3,1]のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ81c[3,1]のゲートは、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ82c[3,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ93c[3,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ94c[3,1]のソース又はドレインの一方は、配線29cを介してソースドライバ回路22[3,1]と電気的に接続されている。トランジスタ93c[3,1]のソース又はドレインの他方は、配線95と電気的に接続されている。トランジスタ94c[3,1]のソース又はドレインの他方は、配線96と電気的に接続されている。
ここで、配線95及び配線96は、配線91及び配線92と同様に、例えば電源線としての機能を有し、定電位を供給することができる。例えば、配線95には高電位を供給することができ、配線96には低電位を供給することができる。また、配線91に供給される電位は、配線95に供給される電位より高い電位とすることができる。
なお、図5では、トランジスタ93及びトランジスタ94をnチャネル型トランジスタとしているが、例えば配線95に低電位を供給し、配線96に高電位を供給すること等により、トランジスタ93及びトランジスタ94をpチャネル型トランジスタとすることができる。
図5に示す構成のバッファ素子28において、トランジスタ82のゲート、及びトランジスタ94のゲートをバッファ回路25の入力端子とすることができ、トランジスタ93のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ94のソース又はドレインの一方をバッファ回路25の出力端子とすることができる。
バッファ回路25を図5に示す構成とすることにより、バッファ回路25から出力される信号の電位が、トランジスタ81等のしきい値電圧により減衰することを抑制することができる。これにより、例えばソースドライバ回路22が信号を正しく認識することができるようになるので、表示装置10の信頼性を高めることができる。また、表示装置10の動作を高速化することができる。
<バッファ回路の構成例3>
図6は、バッファ回路25[1,1]、バッファ回路25[2,1]、及びバッファ回路25[3,1]の、図4に示す構成とは異なる構成例を示す回路図である。なお、図6には、図4と同様に、バッファ回路25との電気的な接続関係を示すため、インターフェース回路50[1]、ソースドライバ回路22[1,1]、ソースドライバ回路22[2,1]、及びソースドライバ回路22[3,1]も示している。つまり、図2に示す構成の表示装置10の一部の具体的な構成例を示す図であるということができる。
図4に示す場合と同様に、バッファ回路25[1,1]は、バッファ素子28a[1,1]、バッファ素子28b[1,1]、及びバッファ素子28c[1,1]を有する。また、バッファ回路25[2,1]は、バッファ素子28b[2,1]、及びバッファ素子28c[2,1]を有する。さらに、バッファ回路25[3,1]は、バッファ素子28c[3,1]を有する。
図6に示すバッファ素子28a[1,1]は、トランジスタ84a[1,1]と、トランジスタ85a[1,1]と、トランジスタ86a[1,1]と、を有する。バッファ素子28b[1,1]は、トランジスタ84b[1,1]と、トランジスタ85b[1,1]と、トランジスタ86b[1,1]と、を有する。バッファ素子28c[1,1]は、トランジスタ84c[1,1]と、トランジスタ85c[1,1]と、トランジスタ86c[1,1]と、を有する。バッファ素子28b[2,1]は、トランジスタ84b[2,1]と、トランジスタ85b[2,1]と、トランジスタ86b[2,1]と、を有する。バッファ素子28c[2,1]は、トランジスタ84c[2,1]と、トランジスタ85c[2,1]と、トランジスタ86c[2,1]と、を有する。バッファ素子28c[3,1]は、トランジスタ84c[3,1]と、トランジスタ85c[3,1]と、トランジスタ86c[3,1]と、を有する。
トランジスタ84a[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ85a[1,1]のソース又はドレインの一方は、配線29aを介してソースドライバ回路22[1,1]と電気的に接続されている。トランジスタ84a[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ84a[1,1]のゲートは、配線87aと電気的に接続されている。トランジスタ85a[1,1]のソース又はドレインの他方は、トランジスタ86a[1,1]のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ85a[1,1]のゲートは、配線27aと電気的に接続されている。トランジスタ86a[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ86a[1,1]のゲートは、配線88a[1,1]と電気的に接続されている。
トランジスタ84b[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ85b[1,1]のソース又はドレインの一方は、配線83b[1,1]と電気的に接続されている。トランジスタ84b[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ84b[1,1]のゲートは、配線87bと電気的に接続されている。トランジスタ85b[1,1]のソース又はドレインの他方は、トランジスタ86b[1,1]のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ85b[1,1]のゲートは、配線27bを介してインターフェース回路50[1]と電気的に接続されている。トランジスタ86b[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ86b[1,1]のゲートは、配線88b[1,1]と電気的に接続されている。
トランジスタ84c[1,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ85c[1,1]のソース又はドレインの一方は、配線83c[1,1]と電気的に接続されている。トランジスタ84c[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ84c[1,1]のゲートは、配線87cと電気的に接続されている。トランジスタ85c[1,1]のソース又はドレインの他方は、トランジスタ86c[1,1]のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ85c[1,1]のゲートは、配線27cと電気的に接続されている。トランジスタ86c[1,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ86c[1,1]のゲートは、配線88c[1,1]と電気的に接続されている。
トランジスタ84b[2,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ85b[2,1]のソース又はドレインの一方は、配線29bを介してソースドライバ回路22[2,1]と電気的に接続されている。トランジスタ84b[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ84b[2,1]のゲートは、配線87bと電気的に接続されている。トランジスタ85b[2,1]のソース又はドレインの他方は、トランジスタ86b[2,1]のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ85b[2,1]のゲートは、配線83b[1,1]と電気的に接続されている。トランジスタ86b[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ86b[2,1]のゲートは、配線88b[2,1]と電気的に接続されている。
トランジスタ84c[2,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ85c[2,1]のソース又はドレインの一方は、配線83c[2,1]と電気的に接続されている。トランジスタ84c[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ84c[2,1]のゲートは、配線87cと電気的に接続されている。トランジスタ85c[2,1]のソース又はドレインの他方は、トランジスタ86c[2,1]のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ85c[2,1]のゲートは、配線83c[1,1]と電気的に接続されている。トランジスタ86c[2,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ86c[2,1]のゲートは、配線88c[2,1]と電気的に接続されている。
トランジスタ84c[3,1]のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ85c[3,1]のソース又はドレインの一方は、配線29cを介してソースドライバ回路22[3,1]と電気的に接続されている。トランジスタ84c[3,1]のソース又はドレインの他方は、配線91と電気的に接続されている。トランジスタ84c[3,1]のゲートは、配線87cと電気的に接続されている。トランジスタ85c[3,1]のソース又はドレインの他方は、トランジスタ86c[3,1]のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ85c[3,1]のゲートは、配線83c[2,1]と電気的に接続されている。トランジスタ86c[3,1]のソース又はドレインの他方は、配線92と電気的に接続されている。トランジスタ86c[3,1]のゲートは、配線88c[3,1]と電気的に接続されている。
前述のように、配線91には高電位を供給することができ、配線92には低電位を供給することができる。
なお、図6では、バッファ素子28が有するトランジスタ84乃至トランジスタ86をnチャネル型トランジスタとしているが、例えば高電位と低電位を適宜入れ替えることにより、トランジスタ84乃至トランジスタ86をpチャネル型トランジスタとすることができる。
また、配線87及び配線88は、例えば図2に示すゲートドライバ回路21と電気的に接続することができる。この場合、ゲートドライバ回路21は、バッファ回路25の動作を制御するための信号を生成し、配線87又は配線88を介して当該信号をバッファ回路25に供給する機能を有することができる。
図6に示す構成のバッファ素子28において、トランジスタ85のゲートをバッファ回路25の入力端子とすることができ、トランジスタ84のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ85のソース又はドレインの一方をバッファ回路25の出力端子とすることができる。
[バッファ素子の動作方法の一例]
次に、図6に示す構成のバッファ素子28の動作方法の一例を説明する。図7は、バッファ素子28a[1,1]の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。また、図8は、バッファ素子28b[1,1]、及びバッファ素子28b[2,1]の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。さらに、図9は、バッファ素子28c[1,1]、バッファ素子28c[2,1]、及びバッファ素子28c[3,1]の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。なお、図7乃至図9において、“H”は高電位を示し、“L”は低電位を示す。また、他の図面等においても同様の表記をする場合がある。
バッファ素子28a[1,1]の動作方法の一例を、図7を参照して説明する。まず、時刻T01において、配線87aの電位を高電位とし、配線88a[1,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84a[1,1]が導通状態となり、トランジスタ86a[1,1]が非導通状態となるので、配線29aの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線29aの電位がリセットされる。
その後、配線27aの電位が、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号の電位に対応する電位となる。これにより、当該画像信号に対応する信号が、配線27aを介してバッファ素子28a[1,1]に入力される。ここでは、配線27aの電位が高電位になるとする。これにより、トランジスタ85a[1,1]が導通状態となる。
時刻T02において、配線87aの電位を低電位とし、配線88a[1,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ84a[1,1]が非導通状態となり、トランジスタ86a[1,1]が導通状態となる。以上により、トランジスタ85a[1,1]及びトランジスタ86a[1,1]が導通状態となることとなり、配線29aの電位は配線92の電位である低電位となる。よって、低電位の信号がソースドライバ回路22[1,1]に供給される。
ここで、配線27aを介してバッファ素子28a[1,1]に入力された信号は高電位の信号である。一方、インターフェース回路50[1]はインバータ回路26aの入力端子と電気的に接続され、インバータ回路26bの出力端子は配線27aと電気的に接続されている。以上より、インターフェース回路50[1]は低電位の画像信号を出力したということができる。よって、インターフェース回路50[1]が出力した画像信号、及びソースドライバ回路22[1,1]に入力される信号のいずれもが、低電位の信号であるということができる。
時刻T03において、配線87aの電位を高電位とし、配線88a[1,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84a[1,1]が導通状態となり、トランジスタ86a[1,1]が非導通状態となるので、配線29aの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線29aの電位がリセットされる。
その後、配線27aの電位が、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号の電位に対応する電位となる。これにより、当該画像信号に対応する信号が、配線27aを介してバッファ素子28a[1,1]に入力される。ここでは、配線27aの電位が低電位になるとする。これにより、トランジスタ85a[1,1]は非導通状態となる。
時刻T04において、配線87aの電位を低電位とし、配線88a[1,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ84a[1,1]が非導通状態となり、トランジスタ86a[1,1]が導通状態となる。しかしながら、トランジスタ85a[1,1]は非導通状態のままであるので、配線29aの電位は高電位に保持される。よって、高電位の信号がソースドライバ回路22[1,1]に供給される。
ここで、配線27aを介してバッファ素子28a[1,1]に入力された信号は低電位の信号であることから、インターフェース回路50[1]は高電位の画像信号を出力したということができる。以上より、インターフェース回路50[1]が出力する画像信号、及びソースドライバ回路22[1,1]に入力される信号のいずれもが、高電位の信号であるということができる。
時刻T05において、配線87aの電位を高電位とし、配線88a[1,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84a[1,1]が導通状態となり、トランジスタ86a[1,1]が非導通状態となるので、配線29aの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線29aの電位がリセットされる。
以上のように、配線29aの電位のリセットと、インターフェース回路50[1]が出力した画像信号と対応する信号のソースドライバ回路22[1,1]への供給と、を交互に繰り返す。以上がバッファ素子28a[1,1]の動作方法の一例である。
バッファ素子28b[1,1]、及びバッファ素子28b[2,1]の動作方法の一例を、図8を参照して説明する。まず、時刻T11において、配線87bの電位を高電位とし、配線88a[1,1]の電位、及び配線88b[2,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84b[1,1]、及びトランジスタ84b[2,1]が導通状態となり、トランジスタ86b[1,1]、及びトランジスタ86b[2,1]が非導通状態となる。よって、配線83b[1,1]の電位、及び配線29bの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線83b[1,1]の電位、及び配線29bの電位がリセットされる。なお、配線83b[1,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85b[2,1]が導通状態となる。
その後、配線27bの電位が、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号の電位に対応する電位となる。これにより、当該画像信号に対応する信号が、配線27bを介してバッファ素子28b[1,1]に入力される。ここでは、配線27bの電位が高電位になるとする。これにより、トランジスタ85b[1,1]が導通状態となる。
時刻T12において、配線87bの電位を低電位とし、配線88b[1,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ84b[1,1]、及びトランジスタ84b[2,1]が非導通状態となり、トランジスタ86b[1,1]が導通状態となる。以上により、トランジスタ85b[1,1]及びトランジスタ86b[1,1]が導通状態となることとなり、配線83b[1,1]の電位は配線92の電位である低電位となる。よって、トランジスタ85b[2,1]が非導通状態となる。
時刻T13において、配線88b[2,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ86b[2,1]が導通状態となる。しかしながら、トランジスタ85b[2,1]は非導通状態のままであるので、配線29bの電位は高電位に保持される。よって、高電位の信号がソースドライバ回路22[2,1]に供給される。
ここで、配線27bを介してバッファ素子28b[1,1]に入力された信号は高電位の信号であることから、インターフェース回路50[1]が出力した画像信号、及びソースドライバ回路22[2,1]に入力される信号のいずれもが、高電位の信号であるということができる。
時刻T14において、配線87bの電位を高電位とし、配線88b[1,1]の電位、及び配線88b[2,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84b[1,1]、及びトランジスタ84b[2,1]が導通状態となり、トランジスタ86b[1,1]、及びトランジスタ86b[2,1]が非導通状態となる。よって、配線83b[1,1]の電位、及び配線29bの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線83b[1,1]の電位、及び配線29bの電位がリセットされる。なお、配線83b[1,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85b[2,1]が導通状態となる。
その後、配線27bの電位が、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号の電位に対応する電位となる。これにより、当該画像信号に対応する信号が、配線27bを介してバッファ素子28b[1,1]に入力される。ここでは、配線27bの電位が低電位になるとする。これにより、トランジスタ85b[1,1]は非導通状態となる。
時刻T15において、配線87bの電位を低電位とし、配線88b[1,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ84b[1,1]、及びトランジスタ84b[2,1]が非導通状態となり、トランジスタ86b[1,1]が導通状態となる。しかしながら、トランジスタ85b[1,1]は非導通状態のままであるので、配線83b[1,1]の電位は高電位に保持される。よって、トランジスタ85b[2,1]は導通状態となったままとなる。
時刻T16において、配線88b[2,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ86b[2,1]が導通状態となる。以上により、トランジスタ85b[2,1]、及びトランジスタ86b[2,1]が導通状態となることとなり、配線29bの電位が配線92の電位である低電位となる。よって、低電位の信号がソースドライバ回路22[2,1]に供給される。
ここで、配線27bを介してバッファ素子28b[1,1]に入力された信号は低電位の信号であることから、インターフェース回路50[1]が出力した画像信号、及びソースドライバ回路22[2,1]に入力される信号のいずれもが、低電位の信号であるということができる。
時刻T17において、配線87bの電位を高電位とし、配線88b[1,1]の電位、及び配線88b[2,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84b[1,1]、及びトランジスタ84b[2,1]が導通状態となり、トランジスタ86b[1,1]、及びトランジスタ86b[2,1]が非導通状態となる。よって、配線83b[1,1]の電位、及び配線29bの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線83b[1,1]の電位、及び配線29bの電位がリセットされる。なお、配線83b[1,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85b[2,1]が導通状態となる。
以上のように、配線83b[1,1]の電位、及び配線29bの電位のリセットと、インターフェース回路50[1]が出力した画像信号と対応する信号のソースドライバ回路22[2,1]への供給と、を交互に繰り返す。以上がバッファ素子28b[1,1]、及びバッファ素子28b[2,1]の動作方法の一例である。
バッファ素子28c[1,1]、バッファ素子28c[2,1]、及びバッファ素子28c[3,1]の動作方法の一例を、図9を参照して説明する。まず、時刻T21において、配線87cの電位を高電位とし、配線88c[1,1]の電位、配線88c[2,1]の電位、及び配線88c[3,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84c[1,1]、トランジスタ84c[2,1]、及びトランジスタ84c[3,1]が導通状態となり、トランジスタ86c[1,1]、トランジスタ86c[2,1]、及びトランジスタ86c[3,1]が非導通状態となる。よって、配線83c[1,1]の電位、配線83c[2,1]の電位、及び配線29cの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線83c[1,1]の電位、配線83c[2,1]の電位、及び配線29cの電位がリセットされる。なお、配線83c[1,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85c[2,1]が導通状態となる。また、配線83c[2,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85c[3,1]が導通状態となる。
その後、配線27cの電位が、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号の電位に対応する電位となる。これにより、当該画像信号に対応する信号が、配線27cを介してバッファ素子28c[1,1]に入力される。ここでは、配線27cの電位が高電位になるとする。これにより、トランジスタ85c[1,1]が導通状態となる。
時刻T22において、配線87cの電位を低電位とし、配線88c[1,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ84c[1,1]、トランジスタ84c[2,1]、及びトランジスタ84c[3,1]が非導通状態となり、トランジスタ86c[1,1]が導通状態となる。以上により、トランジスタ85c[1,1]及びトランジスタ86c[1,1]が導通状態となることとなり、配線83c[1,1]の電位は配線92の電位である低電位となる。よって、トランジスタ85c[2,1]が非導通状態となる。
時刻T23において、配線88c[2,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ86c[2,1]が導通状態となる。しかしながら、トランジスタ85c[2,1]は非導通状態のままであるので、配線83c[2,1]の電位は高電位に保持される。よって、トランジスタ85c[3,1]は導通状態となったままとなる。
時刻T24において、配線88c[3,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ86c[3,1]が導通状態となる。以上により、トランジスタ85c[3,1]、及びトランジスタ86c[3,1]が導通状態となることとなり、配線29cの電位が配線92の電位である低電位となる。よって、低電位の信号がソースドライバ回路22[3,1]に供給される。
ここで、配線27cを介してバッファ素子28c[1,1]に入力された信号は高電位の信号である。一方、インターフェース回路50[1]はインバータ回路26cの入力端子と電気的に接続され、インバータ回路26cの出力端子は配線27cと電気的に接続されている。以上より、インターフェース回路50[1]は低電位の画像信号を出力したということができる。よって、インターフェース回路50[1]が出力した画像信号、及びソースドライバ回路22[3,1]に入力される信号のいずれもが、低電位の信号であるということができる。
時刻T25において、配線87cの電位を高電位とし、配線88c[1,1]の電位、配線88c[2,1]の電位、及び配線88c[3,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84c[1,1]、トランジスタ84c[2,1]、及びトランジスタ84c[3,1]が導通状態となり、トランジスタ86c[1,1]、トランジスタ86c[2,1]、及びトランジスタ86c[3,1]が非導通状態となる。よって、配線83c[1,1]の電位、配線83c[2,1]の電位、及び配線29cの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線83c[1,1]の電位、配線83c[2,1]の電位、及び配線29cの電位がリセットされる。なお、配線83c[1,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85c[2,1]が導通状態となる。また、配線83c[2,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85c[3,1]が導通状態となる。
その後、配線27cの電位が、インターフェース回路50[1]から出力された画像信号の電位に対応する電位となる。これにより、当該画像信号に対応する信号が、配線27cを介してバッファ素子28c[1,1]に入力される。ここでは、配線27cの電位が低電位になるとする。これにより、トランジスタ85c[1,1]が非導通状態となる。
時刻T26において、配線87cの電位を低電位とし、配線88c[1,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ84c[1,1]、トランジスタ84c[2,1]、及びトランジスタ84c[3,1]が非導通状態となり、トランジスタ86c[1,1]が導通状態となる。しかしながら、トランジスタ85c[1,1]は非導通状態のままであるので、配線83c[1,1]の電位は高電位に保持される。よって、トランジスタ85c[2,1]は導通状態となったままとなる。
時刻T27において、配線88c[2,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ86c[2,1]が導通状態となる。以上により、トランジスタ85c[2,1]、及びトランジスタ86c[2,1]が導通状態となることとなり、配線83c[2,1]の電位が配線92の電位である低電位となる。よって、トランジスタ85c[3,1]は非導通状態となる。
時刻T28において、配線88c[3,1]の電位を高電位とする。これにより、トランジスタ86c[3,1]が導通状態となる。しかしながら、トランジスタ85c[3,1]は非導通状態のままであるので、配線29cの電位は高電位に保持される。よって、高電位の信号がソースドライバ回路22[3,1]に供給される。
ここで、配線27cを介してバッファ素子28c[1,1]に入力された信号は低電位の信号であることから、インターフェース回路50[1]は高電位の画像信号を出力したということができる。以上より、インターフェース回路50[1]が出力する画像信号、及びソースドライバ回路22[3,1]に入力される信号のいずれもが、高電位の信号であるということができる。
時刻T29において、配線87cの電位を高電位とし、配線88c[1,1]の電位、配線88c[2,1]の電位、及び配線88c[3,1]の電位を低電位とする。これにより、トランジスタ84c[1,1]、トランジスタ84c[2,1]、及びトランジスタ84c[3,1]が導通状態となり、トランジスタ86c[1,1]、トランジスタ86c[2,1]、及びトランジスタ86c[3,1]が非導通状態となる。よって、配線83c[1,1]の電位、配線83c[2,1]の電位、及び配線29cの電位が配線91の電位である高電位となる。これにより、配線83c[1,1]の電位、配線83c[2,1]の電位、及び配線29cの電位がリセットされる。なお、配線83c[1,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85c[2,1]が導通状態となる。また、配線83c[2,1]の電位が高電位となることから、トランジスタ85c[3,1]が導通状態となる。
以上のように、配線83c[1,1]の電位、配線83c[2,1]の電位、及び配線29cの電位のリセットと、インターフェース回路50[1]が出力した画像信号と対応する信号のソースドライバ回路22[3,1]への供給と、を交互に繰り返す。以上がバッファ素子28c[1,1]、バッファ素子28c[2,1]、及びバッファ素子28c[3,1]の動作方法の一例である。
なお、図7に示す動作と、図8に示す動作と、図9に示す動作と、は並行して行うことができる。
図6に示す構成のバッファ素子28において、トランジスタ84乃至トランジスタ86の極性を互いに同一としても、トランジスタ84と、トランジスタ85と、トランジスタ86と、を同時に導通状態とする期間を設けることなく動作させることができる。これにより、配線91から配線92に電流が流れることを抑制することができる。つまり、配線91と配線92との間に設けられたトランジスタを貫通する電流が流れることを抑制することができる。これにより、表示装置10の消費電力を低減することができる。
ここで、トランジスタ84及びトランジスタ85には、OSトランジスタを適用することができる。金属酸化物は、バンドギャップを2eV以上、又は2.5eV以上とすることができる。よって、OSトランジスタは、非導通状態において極めてリーク電流(オフ電流)が小さくなる。よって、トランジスタ84及びトランジスタ85にOSトランジスタを適用することにより、配線29の電位、及び配線83の電位を長期間に亘って保持することができる。
金属酸化物として、In−M−Zn酸化物(元素Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、錫、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、又はマグネシウム等から選ばれた一種、又は複数種)等の金属酸化物を用いるとよい。特に、元素Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、又は錫を用いるとよい。また、金属酸化物として、酸化インジウム、酸化亜鉛、In−Ga酸化物、In−Zn酸化物、Ga−Zn酸化物、又は酸化ガリウムを用いてもよい。
なお、トランジスタ84乃至トランジスタ86として、Siをチャネル形成領域に有するトランジスタ(以下、Siトランジスタ)等、OSトランジスタ以外のトランジスタを用いてもよい。ここで、Siトランジスタとしては、アモルファスシリコンを有するトランジスタ、結晶性のシリコン(代表的には、低温ポリシリコン)を有するトランジスタ、単結晶シリコンを有するトランジスタ等が挙げられる。
<バッファ回路の構成例4>
図10は、バッファ回路25[1,1]、バッファ回路25[2,1]、及びバッファ回路25[3,1]の具体的な構成例等を示す回路図であり、図6に示す構成例の変形例である。図10に示す構成は、遅延回路89が設けられている点で、図6に示す構成と異なる。
図10に示すように、配線88b[1,1]は、トランジスタ86b[1,1]のゲートの他、遅延回路89b[1,1]の入力端子と電気的に接続されている。遅延回路89b[1,1]の出力端子は、配線88b[2,1]を介してトランジスタ86b[2,1]のゲートと電気的に接続されている。
また、配線88c[1,1]は、トランジスタ86c[1,1]のゲートの他、遅延回路89c[1,1]の入力端子と電気的に接続されている。遅延回路89c[1,1]の出力端子は、配線88c[2,1]を介してトランジスタ86c[2,1]のゲートと電気的に接続されている。
さらに、配線88c[2,1]は、トランジスタ86c[2,1]のゲートの他、遅延回路89c[2,1]の入力端子と電気的に接続されている。遅延回路89c[2,1]の出力端子は、配線88c[3,1]を介してトランジスタ86c[3,1]のゲートと電気的に接続されている。
遅延回路89は、入力された信号を、一定期間遅らせて出力する機能を有する。例えば、入力された信号を、1クロック期間経過後に出力する機能を有する。例えば、入力された信号を、0.5クロック期間経過後に出力する機能を有する。
図6に示す場合では、配線88b[1,1]の電位と、配線88b[2,1]の電位と、を個別に制御している。また、配線88c[1,1]の電位と、配線88c[2,1]の電位と、配線88c[3,1]の電位と、を個別に制御している。一方、図10に示す場合では、配線88b[1,1]の電位を制御すれば、配線88b[2,1]の電位は自動的に制御される。また、配線88c[1,1]の電位を制御すれば、配線88c[2,1]の電位、及び配線88c[3,1]の電位は自動的に制御される。以上により、表示装置10の動作の制御を簡易に行うことができる。
[バッファ素子の動作方法の一例]
次に、図10に示す場合における、バッファ素子28の動作方法の一例を説明する。図11は、バッファ素子28a[1,1]の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。また、図12は、バッファ素子28b[1,1]、及びバッファ素子28b[2,1]の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。さらに、図13は、バッファ素子28c[1,1]、バッファ素子28c[2,1]、及びバッファ素子28c[3,1]の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。
図10に示す場合におけるバッファ素子28a[1,1]の動作方法は、図6に示す場合におけるバッファ素子28a[1,1]の動作方法と同一なものとすることができる。そこで、図11に示す動作方法は、図7に示す動作方法と同一なものとしている。
バッファ素子28b[1,1]、及びバッファ素子28b[2,1]が動作する場合、図12に示すように、時刻T12において配線88b[1,1]が高電位となり、時刻T13において配線88b[1,1]が低電位となる。また、時刻T13において配線88b[2,1]が高電位となり、時刻T14において配線88b[2,1]が低電位となる。
その後、時刻T15において配線88b[1,1]が高電位となり、時刻T16において配線88b[1,1]が低電位となる。また、時刻T16において配線88b[2,1]が高電位となり、時刻T17において配線88b[2,1]が低電位となる。
つまり、配線88b[1,1]の電位が高電位となった後に、遅れて配線88b[2,1]の電位が高電位となる。また、配線88b[1,1]の電位が低電位となった後に、遅れて配線88b[2,1]の電位が低電位となる。よって、配線88b[1,1]に入力された信号が、遅れて配線88b[2,1]に入力されるということができる。なお、図12に示す動作方法では、配線88b[1,1]の電位が低電位となる時刻と、配線88b[2,1]の電位が高電位となる時刻と、を同一としているが、同一でなくてもよい。また、配線88b[1,1]の電位が高電位となっている期間と、配線88b[2,1]の電位が高電位となっている期間と、が重なっていないが、重なる期間を有してもよい。
図10に示す構成を有する表示装置10が動作する場合、図12に示すように、配線88b[1,1]の電位が高電位となっている期間の長さと、配線88b[2,1]の電位が高電位となっている期間の長さと、は例えば等しくなる。一方、図8に示す動作では、配線88b[1,1]の電位が高電位となっている期間の長さを、配線88b[2,1]の電位が高電位となっている期間の長さより長くすることができる。なお、図6に示す構成を有する表示装置10が動作する場合においても、バッファ素子28b[1,1]、及びバッファ素子28b[2,1]を図12に示す方法で動作させてもよい。
バッファ素子28c[1,1]、バッファ素子28c[2,1]、及びバッファ素子28c[3,1]が動作する場合、図13に示すように、時刻T22において配線88c[1,1]が高電位となり、時刻T23において配線88c[1,1]が低電位となる。また、時刻T23において配線88c[2,1]が高電位となり、時刻T24において配線88c[2,1]が低電位となる。さらに、時刻T24において配線88c[3,1]が高電位となり、時刻T25において配線88c[3,1]が低電位となる。
その後、時刻T26において配線88c[1,1]が高電位となり、時刻T27において配線88c[1,1]が低電位となる。また、時刻T27において配線88c[2,1]が高電位となり、時刻T28において配線88c[2,1]が低電位となる。さらに、時刻T28において配線88c[3,1]が高電位となり、時刻T29において配線88c[3,1]が低電位となる。
つまり、配線88c[1,1]の電位が高電位となった後に、遅れて配線88c[2,1]の電位が高電位となり、さらに遅れて配線88c[3,1]の電位が高電位となる。また、配線88c[1,1]の電位が低電位となった後に、遅れて配線88c[2,1]の電位が低電位となり、さらに遅れて配線88c[3,1]の電位が低電位となる。よって、配線88c[1,1]に入力された信号が、遅れて配線88c[2,1]に入力され、さらに遅れて配線88c[3,1]に入力されるということができる。
なお、図13に示す動作方法では、配線88c[1,1]の電位が低電位となる時刻と、配線88c[2,1]の電位が高電位となる時刻と、を同一としているが、同一でなくてもよい。また、図13に示す動作方法では、配線88c[2,1]の電位が低電位となる時刻と、配線88c[3,1]の電位が高電位となる時刻と、を同一としているが、同一でなくてもよい。また、図13に示す動作方法では、配線88c[1,1]の電位が高電位となっている期間と、配線88c[2,1]の電位が高電位となっている期間と、が重なっていないが、重なる期間を有してもよい。また、配線88c[2,1]の電位が高電位となっている期間と、配線88c[3,1]の電位が高電位となっている期間と、が重なっていないが、重なる期間を有してもよい。さらに、配線88c[1,1]の電位が高電位となっている期間と、配線88c[3,1]の電位が高電位となっている期間と、が重なる期間を有してもよい。
図10に示す構成を有する表示装置10が動作する場合、図13に示すように、配線88c[1,1]が高電位となっている期間の長さと、配線88c[2,1]が高電位となっている期間の長さと、配線88c[3,1]が高電位となっている期間の長さと、は例えば等しくなる。一方、図9に示す動作では、配線88c[1,1]が高電位となっている期間の長さを、配線88c[2,1]が高電位となっている期間の長さより長くすることができる。また、配線88c[2,1]が高電位となっている期間の長さを、配線88c[3,1]が高電位となっている期間の長さより長くすることができる。なお、図6に示す構成を有する表示装置10が動作する場合においても、バッファ素子28c[1,1]、バッファ素子28c[2,1]、及びバッファ素子28c[3,1]を図13に示す方法で動作させてもよい。
<ソースドライバ回路の構成例>
図14は、ソースドライバ回路22の構成例を示すブロック図である。なお、図14には、ソースドライバ回路22と電気的に接続されているバッファ回路25も示している。
ソースドライバ回路22は、バッファ回路43と、シフトレジスタ回路44と、ラッチ回路45と、DA変換回路46と、アンプ回路47と、を有する。なお、図14では、1個のソースドライバ回路22がバッファ回路43、シフトレジスタ回路44、ラッチ回路45、DA変換回路46、及びアンプ回路47をそれぞれ1個ずつ有する構成としているが、実際には上記回路をそれぞれ複数有する構成とすることができる。例えば、1個のソースドライバ回路22には、図1等に示す表示部33に設けられた画素34の列数と対応する個数の、バッファ回路43、シフトレジスタ回路44、ラッチ回路45、DA変換回路46、及びアンプ回路47を設けることができる。例えば、1個のソースドライバ回路22には、図1等に示す表示部33に設けられた画素34の列数と同数の上記回路を設けることができる。
図14では、1個のソースドライバ回路22が、バッファ回路43、シフトレジスタ回路44、ラッチ回路45、DA変換回路46、及びアンプ回路47をそれぞれn個(nは2以上の整数)ずつ有する構成を示している。ここで、n個のバッファ回路43、シフトレジスタ回路44、ラッチ回路45、DA変換回路46、及びアンプ回路47を、それぞれ[1]乃至[n]という表記により区別する。
バッファ回路25の出力端子は、バッファ回路43の入力端子と電気的に接続されている。バッファ回路43の出力端子、及びシフトレジスタ回路44は、ラッチ回路45と電気的に接続されている。ラッチ回路45は、DA変換回路46と電気的に接続されている。DA変換回路46は、アンプ回路47の入力端子と電気的に接続されている。アンプ回路47の出力端子は、配線32と電気的に接続されている。なお、アンプ回路47[1]の出力端子と電気的に接続されている配線32を配線32[1]と表記し、アンプ回路47[n]の出力端子と電気的に接続されている配線32を配線32[n]と表記している。
バッファ回路43は、例えばユニティゲインバッファとすることができ、バッファ回路25と同様の構成とすることができる。つまり、バッファ回路43は、例えば図4乃至図6、又は図10に示す構成のバッファ素子28を有する構成とすることができる。バッファ回路43は、バッファ素子28を例えば1個又は2個有する構成とすることができる。
ソースドライバ回路22にバッファ回路43を設けない場合、バッファ回路25が出力した信号がソースドライバ回路22に入力されるまでに減衰し、ソースドライバ回路22が当該信号を正しく認識できない場合がある。例えば、バッファ回路25が出力した信号がラッチ回路45に入力されるまでに減衰し、ソースドライバ回路22が当該信号を正しく認識できない場合がある。また、信号の減衰により、ソースドライバ回路22による当該信号の処理に長期間を要する場合がある。特に、バッファ回路25とソースドライバ回路22との間の配線距離が遠い場合、具体的には、例えばバッファ回路25とラッチ回路45との間の配線距離が遠い場合に、これらが顕著になる場合がある。
そこで、ソースドライバ回路22にバッファ回路43を設けることにより、バッファ回路25が出力した信号が減衰したとしても、バッファ回路43により減衰分を回復させることができる。これにより、ソースドライバ回路22が有するシフトレジスタ回路44、ラッチ回路45、及びDA変換回路46等が、ソースドライバ回路22に入力された信号を正しく認識できるようになるため、表示装置10の信頼性を高めることができる。また、ソースドライバ回路22が有するシフトレジスタ回路44、ラッチ回路45、及びDA変換回路46等が、ソースドライバ回路22に入力された信号を高速に処理できるようになるので、表示装置10の動作を高速化することができる。
さらに、バッファ回路25とソースドライバ回路22との間の配線距離を遠くすることができるので、バッファ回路25の配置の自由度を高めることができる。よって、表示装置10のレイアウトの自由度を高めることができる。
シフトレジスタ回路44は、ラッチ回路45の動作を制御するための信号を生成する機能を有する。ラッチ回路45は、バッファ回路43が出力した信号を保持又は出力する機能を有する。ラッチ回路45において、当該信号の保持又は出力のどちらの動作を行うかは、シフトレジスタ回路44から供給された信号に基づいて選択される。
DA変換回路46は、ラッチ回路45が出力したデジタルの画像信号を、アナログの画像信号に変換する機能を有する。
アンプ回路47は、DA変換回路46が出力した画像信号を増幅して、データ線としての機能を有する配線32に出力する機能を有する。アンプ回路47を設けることにより、画像信号を安定的に画素34に供給することができる。アンプ回路47としては、オペアンプ等を有するボルテージフォロワ回路等を適用することができる。なお、アンプ回路として差動入力回路を有する回路を用いる場合、当該差動入力回路のオフセット電圧は、限りなく0Vとすることが好ましい。
<表示装置の構成例2>
図15は、表示装置10の構成例を示すブロック図であり、図1に示す構成の変形例である。図15に示す構成の表示装置10には、1個の表示部33に対しゲートドライバ回路21が2個(ゲートドライバ回路21a、ゲートドライバ回路21b)設けられ、ソースドライバ回路22が2個(ソースドライバ回路22a、ソースドライバ回路22b)設けられている。なお、1個の表示部33に対しゲートドライバ回路21を3個以上設けてもよいし、4個設けてもよいし、5個以上設けてもよい。また、1個の表示部33に対しソースドライバ回路22を3個以上設けてもよいし、4個設けてもよいし、5個以上設けてもよい。
ここで、1個の表示部33に対し2個以上のソースドライバ回路22が設けられている場合であっても、バッファ回路25の個数は1個の表示部33に対し1個とすることができる。なお、バッファ回路25を2個以上設けてもよい。例えば、図15ではソースドライバ回路22aの近傍にバッファ回路25を設けているが、ソースドライバ回路22bの近傍にもバッファ回路25を設けてもよい。
図15に示す構成の表示装置10では、奇数行目の画素34は、配線31aを介してゲートドライバ回路21aと電気的に接続され、偶数行目の画素34は、配線31bを介してゲートドライバ回路21bと電気的に接続されている。配線31a及び配線31bは、配線31と同様に走査線としての機能を有する。
また、図15に示す構成の表示装置10では、奇数列目の画素34は、配線32aを介してソースドライバ回路22aと電気的に接続され、偶数列目の画素34は、配線32bを介してソースドライバ回路22bと電気的に接続されている。配線32a及び配線32bは、配線32と同様にデータ線としての機能を有する。
ゲートドライバ回路21aは、奇数行目の画素34の動作を制御するための信号を生成し、配線31aを介して当該信号を奇数行目の画素34に供給する機能を有する。ゲートドライバ回路21bは、偶数行目の画素34の動作を制御するための信号を生成し、配線31bを介して当該信号を偶数行目の画素34に供給する機能を有する。
ソースドライバ回路22aは、バッファ回路25が出力した画像信号に対応する信号を、配線32aを介して奇数列目の画素34に供給する機能を有する。ソースドライバ回路22bは、バッファ回路25が出力した画像信号に対応する信号を、配線32bを介して偶数列目の画素34に供給する機能を有する。
ゲートドライバ回路21a及びゲートドライバ回路21b、並びにソースドライバ回路22a及びソースドライバ回路22bは、表示部33と重なる領域を有する。例えば、ゲートドライバ回路21a及びゲートドライバ回路21b、並びにソースドライバ回路22a及びソースドライバ回路22bは、画素34と重なる領域を有する。
ゲートドライバ回路21aとソースドライバ回路22aとは、明確に分離されず、重なる領域である領域23aを有することができる。ゲートドライバ回路21bとソースドライバ回路22aとは、明確に分離されず、重なる領域である領域23bを有することができる。ゲートドライバ回路21aとソースドライバ回路22bとは、明確に分離されず、重なる領域である領域23cを有することができる。ゲートドライバ回路21bとソースドライバ回路22bとは、明確に分離されず、重なる領域である領域23dを有することができる。
図15に示す構成の表示装置10では、ゲートドライバ回路21aを動作させて奇数行目の全ての画素34に画像信号を書き込んだ後、ゲートドライバ回路21bを動作させて偶数行目の全ての画素34に画像信号を書き込むことができる。つまり、図15に示す構成の表示装置10では、インターレース方式により動作させることができる。インターレース方式により動作させることにより、表示装置10の動作を高速化し、フレーム周波数を高めることができる。また、1フレーム期間に画像信号が書き込まれる画素34の個数を、プログレッシブ方式により表示装置10を動作させる場合の半分とすることができる。よって、表示装置10をインターレース方式により動作させる場合、プログレッシブ方式により動作させる場合よりクロック周波数を小さくすることができるので、表示装置10の消費電力を小さくすることができる。
図15に示すようにゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22を複数設けることにより、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22を構成するトランジスタ等の素子の密度を小さくすることができる。これにより、表示装置10のレイアウトの自由度を高めることができる。
<ゲートドライバ回路の構成例>
図16は、ゲートドライバ回路21の構成例を示すブロック図である。ゲートドライバ回路21は、複数のセット・リセットフリップフロップで構成されるシフトレジスタ回路SRを有する。シフトレジスタ回路SRは、走査線としての機能を有する配線31と電気的に接続されており、配線31に信号を出力する機能を有する。
信号RESはリセット信号であり、信号RESを例えば高電位とすることでシフトレジスタ回路SRの出力を全て低電位とすることができる。信号SPはスタートパルス信号であり、当該信号をゲートドライバ回路21に入力することにより、シフトレジスタ回路SRによるシフト動作を開始することができる。信号PWCはパルス幅制御信号であり、シフトレジスタ回路SRが配線31に出力する信号のパルス幅を制御する機能を有する。信号CLK[1]、信号CLK[2]、信号CLK[3]、及び信号CLK[4]はクロック信号であり、1個のシフトレジスタSRには、信号CLK[1]乃至信号CLK[4]のうち、例えば2つの信号を入力することができる。
なお、図16に示す構成は、シフトレジスタ回路SRと電気的に接続された配線31を他の配線とすること等により、ソースドライバ回路22が有するシフトレジスタ回路44等にも適用することができる。
図17(A)は、シフトレジスタ回路SRに入力される信号、及びシフトレジスタ回路SRから出力される信号を示す図である。ここで、図17(A)では、クロック信号として、信号CLK[1]及び信号CLK[3]が入力される場合を示している。
信号FOは出力信号であり、例えば配線31に出力される信号である。信号SROUTはシフト信号であり、次段のシフトレジスタ回路SRに入力される信号LINとすることができる。以上、図17(A)に示す信号のうち、信号RES、信号PWC、信号CLK[1]、信号CLK[3]、及び信号LINはシフトレジスタ回路SRに入力される信号であり、信号FO、及び信号SROUTはシフトレジスタ回路SRから出力される信号である。
図17(B)は、入出力信号が図17(A)に示す信号であるシフトレジスタ回路SRの構成例を示す回路図である。シフトレジスタ回路SRは、トランジスタ51乃至トランジスタ63と、容量素子64乃至容量素子66と、を有する。
トランジスタ51のソース又はドレインの一方は、トランジスタ52のソース又はドレインの一方、トランジスタ56のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ59のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ52のゲートは、トランジスタ53のソース又はドレインの一方、トランジスタ54のソース又はドレインの一方、トランジスタ55のソース又はドレインの一方、トランジスタ58のゲート、トランジスタ61のゲート、及び容量素子64の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ56のソース又はドレインの他方は、トランジスタ57のゲート、及び容量素子65の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ59のソース又はドレインの他方は、トランジスタ60のゲート、及び容量素子66の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ60のソース又はドレインの一方は、トランジスタ61のソース又はドレインの一方、トランジスタ62のゲート、及び容量素子66の他方の電極と電気的に接続されている。
トランジスタ51のゲート、及びトランジスタ55のゲートには、信号LINが入力される。トランジスタ53のゲートには、信号CLK[3]が入力される。トランジスタ54のゲートには、信号RESが入力される。トランジスタ57のソース又はドレインの一方には、信号CLK[1]が入力される。トランジスタ60のソース又はドレインの他方には、信号PWCが入力される。
トランジスタ62のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ63のソース又はドレインの一方は、配線31と電気的に接続されており、前述のように配線31からは信号FOが出力される。トランジスタ57のソース又はドレインの他方、トランジスタ58のソース又はドレインの一方、及び容量素子65の他方の電極からは、信号SROUTが出力される。
トランジスタ51のソース又はドレインの他方、トランジスタ53のソース又はドレインの他方、トランジスタ54のソース又はドレインの他方、トランジスタ56のゲート、トランジスタ59のゲート、及びトランジスタ62のソース又はドレインの他方には、電位VDDが供給される。トランジスタ52のソース又はドレインの他方、トランジスタ55のソース又はドレインの他方、トランジスタ58のソース又はドレインの他方、トランジスタ61のソース又はドレインの他方、トランジスタ63のソース又はドレインの他方、及び容量素子64の他方の電極には、電位VSSが供給される。
本明細書等において、電位VDDは例えば高電位とすることができ、電位VSSは例えば低電位とすることができる。
トランジスタ63は、バイアストランジスタであり、定電流源としての機能を有する。トランジスタ63のゲートには、バイアス電位である電位Vbiasを供給することができる。
トランジスタ62と、トランジスタ63と、によりソースフォロワ回路67が構成される。シフトレジスタ回路SRにソースフォロワ回路67を設けることにより、シフトレジスタ回路SRの内部で配線抵抗、寄生容量等に起因する信号の減衰等が発生しても、これに起因する信号FOの電位の低下を抑制することができる。これにより、表示装置10の動作を高速化することができる。なお、ソースフォロワ回路67は、バッファとしての機能を有していれば、ソースフォロワ回路以外の回路としてもよい。
<領域23の構成例>
図18は、ゲートドライバ回路21とソースドライバ回路22が重なる領域である領域23の構成例を示す図である。図18に示すように、領域23には、ゲートドライバ回路21を構成する素子を有する領域と、ソースドライバ回路22を構成する素子を有する領域と、が一定の規則性を持って設けられる。図18では、ゲートドライバ回路21を構成する素子としてトランジスタ71を示し、ソースドライバ回路22を構成する素子としてトランジスタ72を示している。
図18では、ゲートドライバ回路21を構成する素子を有する領域が1行目と3行目に設けられ、ソースドライバ回路22を構成する素子を有する領域が2行目と4行目に設けられる場合を示している。領域23において、ゲートドライバ回路21を構成する素子を有する各領域の間には、ダミー素子が設けられる。また、ソースドライバ回路22を構成する素子を有する各領域の間には、ダミー素子が設けられる。図18には、トランジスタ71の四方、及びトランジスタ72の四方に、ダミー素子としてダミートランジスタ73が設けられる場合の、領域23の構成例を示している。ここで、ダミー素子が設けられる領域を、領域74とする。
領域23にダミートランジスタ73等のダミー素子を設けることにより、当該ダミー素子が不純物を吸収し、トランジスタ71及びトランジスタ72等に不純物が拡散することを抑制することができる。これにより、トランジスタ71及びトランジスタ72等の信頼性を高めることができるので、表示装置10の信頼性を高めることができる。なお、図18では、トランジスタ71及びトランジスタ72、並びにダミートランジスタ73がマトリクス状に配列されているが、マトリクス状に配列されていなくてもよい。
図19は、領域23の一部である領域70の構成例を示す上面図である。図18、図19に示すように、領域70には、トランジスタ71が1個、トランジスタ72が1個、ダミートランジスタ73が2個設けられている。図19に示すように、トランジスタ71は、チャネル形成領域110と、ソース領域111と、ドレイン領域112と、を有する。また、チャネル形成領域110と重なる領域を有するように、ゲート電極113を有する。
なお、図19等では、ゲート絶縁体等の構成要素は省略している。また、図19等ではチャネル形成領域と、ソース領域と、ドレイン領域と、を明確に分離せず記載している。
ソース領域111には開口部114が設けられ、開口部114を介してソース領域111は配線115と電気的に接続されている。ドレイン領域112には開口部116が設けられ、開口部116を介してドレイン領域112は配線117と電気的に接続されている。
ゲート電極113には開口部118が設けられ、開口部118を介してゲート電極113は配線121と電気的に接続されている。配線115には開口部119が設けられ、開口部119を介して配線115は配線122と電気的に接続されている。配線117には開口部120が設けられ、開口部120を介して配線117は配線123と電気的に接続されている。つまり、ソース領域111は配線115を介して配線122と電気的に接続され、ドレイン領域112は配線117を介して配線123と電気的に接続されている。
トランジスタ72は、チャネル形成領域130と、ソース領域131と、ドレイン領域132と、を有する。また、チャネル形成領域130と重なる領域を有するように、ゲート電極133を有する。
ソース領域131には開口部134が設けられ、開口部134を介してソース領域131は配線135と電気的に接続されている。ドレイン領域132には開口部136が設けられ、開口部136を介してドレイン領域132は配線137と電気的に接続されている。
ゲート電極133には開口部138が設けられ、開口部138を介してゲート電極133は配線141と電気的に接続されている。配線135には開口部139が設けられ、開口部139を介して配線135は配線142と電気的に接続されている。配線137には開口部140が設けられ、開口部140を介して配線137は配線143と電気的に接続されている。つまり、ソース領域131は配線135を介して配線142と電気的に接続され、ドレイン領域132は配線137を介して配線143と電気的に接続されている。
なお、チャネル形成領域110と、チャネル形成領域130と、は互いに同一の層に設けることができる。また、ソース領域111及びドレイン領域112と、ソース領域131及びドレイン領域132と、は互いに同一の層に設けることができる。また、ゲート電極113と、ゲート電極133と、は互いに同一の層に設けることができる。また、配線115及び配線117と、配線135及び配線137と、は互いに同一の層に設けることができる。つまり、トランジスタ71と、トランジスタ72と、は互いに同一の層に設けることができる。これにより、トランジスタ71と、トランジスタ72と、を互いに異なる層に設ける場合より、表示装置10の作製工程を簡略にすることができ、表示装置10を低価格なものとすることができる。
ゲートドライバ回路21を構成するトランジスタ71と電気的に接続されている配線121乃至配線123は、互いに同一の層に設けられている。また、ソースドライバ回路22を構成するトランジスタ72と電気的に接続されている配線141乃至配線143は、互いに同一の層に設けられている。さらに、配線121乃至配線123は、配線141乃至配線143と異なる層に設けられている。以上により、ゲートドライバ回路21を構成する素子であるトランジスタ71と、ソースドライバ回路22を構成する素子であるトランジスタ72と、が電気的に短絡することを抑制することができる。よって、ゲートドライバ回路21とソースドライバ回路22が明確に分離されず、重なる領域を有していても、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22の誤動作を抑制することができる。これにより、表示装置10の信頼性を高めることができる。
本明細書等において、「Aと同一の層」とは、例えばAと同一工程において形成された同一材料を有する層を意味する。
図19では、配線121乃至配線123より上層に配線141乃至配線143が設けられる構成を示しているが、配線121乃至配線123より下層に配線141乃至配線143を設けてもよい。
また、図19では配線121乃至配線123が水平方向に延伸し、配線141乃至配線143が垂直方向に延伸する構成を示しているが、本発明の一態様はこれに限らない。例えば、配線121乃至配線123を垂直方向に延伸し、配線141乃至配線143を水平方向に延伸する構成としてもよい。又は、配線121乃至配線123、及び配線141乃至配線143の両方が、水平方向に延伸、又は垂直方向に延伸していてもよい。
ダミートランジスタ73は、半導体151と、導電体152と、を有する。導電体152は半導体151と重なる領域を有する。半導体151は、トランジスタ71及びトランジスタ72のチャネル形成領域と同一の層に形成することができる。また、導電体152は、トランジスタ71及びトランジスタ72のゲート電極と同一の層に形成することができる。なお、ダミートランジスタ73は、半導体151又は導電体152の一方を有さない構成としてもよい。
半導体151及び導電体152は、他の配線等と電気的に接続されない構成とすることができる。半導体151及び/又は導電体152には、定電位を供給してもよい。例えば、接地電位を供給してもよい。
領域23には、ゲートドライバ回路21及びソースドライバ回路22の他に、バッファ回路25を設けてもよい。例えば、ゲートドライバ回路21を構成する素子を有する各領域の間に、バッファ回路25を構成する素子を設けてもよい。また、ソースドライバ回路22を構成する素子を有する各領域の間に、バッファ回路25を構成する素子を設けてもよい。つまり、領域74にバッファ回路25を設けてもよい。例えば、図18等に示すダミートランジスタ73等のダミー素子の一部又は全部を、バッファ回路25を構成する素子に置き換えることにより、領域74にバッファ回路25を設けることができる。なお、例えばバッファ回路25[1,1]は、ゲートドライバ回路21[1,1]とソースドライバ回路22[1,1]とが重なる領域である領域23[1,1]に設けることができる。
図20は、領域70の構成例を示す上面図であり、図19に示すダミートランジスタ73の代わりに、図4等に示す構成のバッファ回路25が有するトランジスタ81、及びトランジスタ82を設けている。
トランジスタ81は、チャネル形成領域160と、ソース領域161と、ドレイン領域162と、を有する。また、チャネル形成領域160と重なる領域を有するように、ゲート電極163を有する。
ソース領域161には開口部164が設けられ、開口部164を介してソース領域161は配線165と電気的に接続されている。ドレイン領域162には開口部166が設けられ、開口部166を介してドレイン領域162は配線167と電気的に接続されている。
ゲート電極163には開口部168が設けられ、開口部168を介してゲート電極163は配線171と電気的に接続されている。配線167には開口部170が設けられ、開口部170を介して配線167は配線171と電気的に接続されている。つまり、ゲート電極163とドレイン領域162とは、配線171、及び配線167を介して電気的に接続されている。
また、配線165には開口部169が設けられ、開口部169を介して配線165は配線172と電気的に接続されている。つまり、ソース領域161は配線165を介して配線172と電気的に接続されている。
トランジスタ82は、チャネル形成領域180と、ソース領域181と、ドレイン領域182と、を有する。また、チャネル形成領域180と重なる領域を有するように、ゲート電極183を有する。
ソース領域181には開口部184が設けられ、開口部184を介してソース領域181は配線185と電気的に接続されている。ドレイン領域182には開口部186が設けられ、開口部186を介してドレイン領域182は配線187と電気的に接続されている。
ゲート電極183には開口部188が設けられ、開口部188を介してゲート電極183は配線191と電気的に接続されている。配線185には開口部189が設けられ、開口部189を介して配線185は配線192と電気的に接続されている。つまり、ソース領域181は配線185を介して配線192と電気的に接続されている。
また、配線187には開口部190が設けられ、開口部190を介して配線187は配線172と電気的に接続されている。つまり、トランジスタ81のソース領域161と、トランジスタ82のドレイン領域182と、は配線165、配線172、及び配線187を介して電気的に接続されている。
なお、チャネル形成領域160及びチャネル形成領域180は、チャネル形成領域110又はチャネル形成領域130と同一の層に設けることができる。また、ソース領域161及びドレイン領域162、並びにソース領域181及びドレイン領域182は、ソース領域111若しくはドレイン領域112、又はソース領域131若しくはドレイン領域132と同一の層に設けることができる。
また、ゲート電極163及びゲート電極183は、ゲート電極113又はゲート電極133と同一の層に設けることができる。さらに、配線165及び配線167、並びに配線185及び配線187は、配線115若しくは配線117、又は配線135若しくは配線137と同一の層に設けることができる。つまり、トランジスタ71、トランジスタ72、トランジスタ81、及びトランジスタ82は、全て同一の層に設けることができる。これにより、表示装置10の作製工程を簡略にすることができ、表示装置10を低価格なものとすることができる。
バッファ回路25を構成するトランジスタ81及び/又はトランジスタ82と電気的に接続されている配線171、配線172、配線191、及び配線192は、互いに同一の層に設けることができる。図20では、配線171、配線172、配線191、及び配線192が、配線121乃至配線123と同一の層に設けられる場合を示している。なお、配線171、配線172、配線191、及び配線192を、配線141乃至配線143と同一の層に設けてもよい。または、配線171、配線172、配線191、及び配線192を、配線121乃至配線123、及び配線141乃至配線143のいずれとも異なる層に設けてもよい。
また、図20では、配線171、配線172、配線191、及び配線192が水平方向に延伸する構成を示しているが、必ずしも水平方向に延伸していなくてもよい。
バッファ回路25を構成する素子を、ゲートドライバ回路21とソースドライバ回路22とが重なる領域である領域23に設けることにより、バッファ回路25とソースドライバ回路22との間の配線距離を近くすることができる。これにより、バッファ回路25が出力した信号が、バッファ回路43に入力されるまでに減衰することを抑制することができる。したがって、バッファ回路25が出力した信号を、バッファ回路43等が正しく認識できるようになり、表示装置10の信頼性を高めることができる。
なお、図5、図6、及び図10に示すバッファ素子28を領域23に設けてもよい。例えばダミートランジスタ73の一部又は全部を、トランジスタ93、トランジスタ94、トランジスタ84、トランジスタ85、又はトランジスタ86に置き換えることにより、図5、図6、及び図10に示すバッファ素子28を領域23に設けることができる。
<表示装置の構成例3>
図21は、表示装置10の構成例を示すブロック図であり、図1に示す構成の変形例である。図21に示す構成の表示装置10では、ソースドライバ回路22が、配線32の両端と接続されている。配線32の複数箇所をソースドライバ回路22と接続することにより、配線抵抗、寄生容量等に起因する、信号遅延等を抑制することができる。これにより、表示装置10の動作を高速化することができる。
なお、配線32の一端及び他端だけでなく、配線32の他の部分がソースドライバ回路22と接続されていてもよい。例えば、配線32の中心部が、ソースドライバ回路22と接続されていてもよい。配線32と、ソースドライバ回路22と、の接続箇所を増加させることにより、信号遅延等をさらに抑制することができ、表示装置10の動作をさらに高速化することができる。なお、例えば配線32の一端と、配線32の中心部と、がソースドライバ回路22と接続され、配線32の他端はソースドライバ回路22と接続されていなくてもよい。
また、1個のソースドライバ回路22が、配線32の複数箇所と接続される場合、図21に示すようにソースドライバ回路22の占有面積が大きくなる。この場合であっても、ソースドライバ回路22は表示部33と重なる領域を有するように積層して設けられており、またゲートドライバ回路21とソースドライバ回路22は明確に分離されず重なる領域を有しているので、表示装置10が大型化することを抑制することができる。なお、図21では、ゲートドライバ回路21の全体が、ソースドライバ回路22と明確に分離されずに重なっているが、1個のソースドライバ回路22が配線32の複数箇所と接続される場合であっても、ゲートドライバ回路21の一部のみがソースドライバ回路22と重なる構成としてもよい。
なお、配線31の複数箇所が1個のゲートドライバ回路21と接続されていてもよい。これによっても、信号遅延等を抑制し、表示装置10の動作を高速化することができる。このような構成とする場合、図21に示すソースドライバ回路22と同様に占有面積が大きくなる。しかしながら、ゲートドライバ回路21が表示部33と重なる領域を有するように積層して設けられており、またゲートドライバ回路21とソースドライバ回路22は明確に分離されず重なる領域を有しているので、表示装置10が大型化することを抑制することができる。
図22は、表示装置10の構成例を示すブロック図であり、図2に示す構成の変形例である。図22に示す構成の表示装置10では、ゲートドライバ回路21が表示部33の列数と同数設けられている。図22に示す構成の表示装置10では、3列の表示部33が設けられているので、ゲートドライバ回路21が3個設けられている。また、3行の表示部33が設けられており、3行1列の表示部33が1個のゲートドライバ回路21を共有している。
図23は、表示装置10の構成例を示すブロック図であり、図2に示す構成の変形例である。図23に示す構成の表示装置10では、ゲートドライバ回路21が1個設けられている。図23に示す構成の表示装置10では、3行3列の表示部33が1個のゲートドライバ回路21を共有している。なお、図23に示す構成の表示装置10では、ゲートドライバ回路21が表示部33と重ならない構成とすることができる。
また、図示しないが、ソースドライバ回路22も、表示部33と同数設ける構成としなくてもよく、表示部33より多くてもよいし、少なくてもよい。
<画素の構成例>
図24(A)乃至(E)は、表示装置10に設けられる画素34が呈する色について説明する図である。図7(A)に示すように、赤色(R)を呈する画素34、緑色(G)を呈する画素34、及び青色(B)を呈する画素34を本発明の一態様の表示装置に設けることができる。または、図24(B)に示すように、シアン(C)を呈する画素34、マゼンタ(M)を呈する画素34、及び黄色(Y)を呈する画素34が表示装置10に設けられていてもよい。
または、図24(C)に示すように、赤色(R)を呈する画素34、緑色(G)を呈する画素34、青色(B)を呈する画素34、及び白色(W)を呈する画素34が表示装置10に設けられていてもよい。または、図24(D)に示すように、赤色(R)を呈する画素34、緑色(G)を呈する画素34、青色(B)を呈する画素34、及び黄色(Y)を呈する画素34が表示装置10に設けられていてもよい。または、図24(E)に示すように、シアン(C)を呈する画素34、マゼンタ(M)を呈する画素34、黄色(Y)を呈する画素34、及び白色(W)を呈する画素34が表示装置10に設けられていてもよい。
図24(C)、(E)に示すように、白色を呈する画素34を表示装置10に設けることで、表示される画像の輝度を高めることができる。また、図24(D)等に示すように、画素34が呈する色の種類を増やすことで、中間色の再現性を高めることができるため、表示品位を高めることができる。
図25(A)、(B)は、画素34の構成例を示す回路図である。図25(A)に示す構成の画素34は、液晶素子570と、トランジスタ550と、容量素子560と、を有する。また画素34には、配線31及び配線32の他、配線35等が電気的に接続されている。
液晶素子570の一方の電極の電位は、画素34の仕様に応じて適宜設定される。液晶素子570は、画素34に書き込まれる画像信号により配向状態が設定される。なお、複数の画素34のそれぞれが有する液晶素子570の一方の電極に共通の電位(コモン電位)を供給してもよい。また、各行の画素34の液晶素子570の一方の電極に異なる電位を供給してもよい。
また、図25(B)に示す構成の画素34は、トランジスタ552と、トランジスタ554と、容量素子562と、発光素子572と、を有する。発光素子572としては、例えばエレクトロルミネッセンスを利用するEL素子を適用することができる。EL素子は、一対の電極の間に発光性の化合物を含む層(以下、EL層ともいう。)を有する。一対の電極間に、EL素子のしきい値電圧よりも大きい電位差を生じさせると、EL層に陽極側から正孔が注入され、陰極側から電子が注入される。注入された電子と正孔はEL層において再結合し、EL層に含まれる発光物質が発光する。
また、EL素子は、発光材料が有機化合物であるか、無機化合物であるかによって区別され、一般的に、前者は有機EL素子、後者は無機EL素子と呼ばれている。
有機EL素子は、電圧を印加することにより、一方の電極から電子、他方の電極から正孔がそれぞれEL層に注入される。そして、それらキャリア(電子および正孔)が再結合することにより、発光性の有機化合物が励起状態を形成し、その励起状態が基底状態に戻る際に発光する。このようなメカニズムから、このような発光素子は、電流励起型の発光素子と呼ばれる。
なお、EL層は、発光性の化合物以外に、正孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、正孔ブロック材料、電子輸送性の高い物質、電子注入性の高い物質、またはバイポーラ性の物質(電子輸送性および正孔輸送性が高い物質)などを有していてもよい。
EL層は、蒸着法(真空蒸着法を含む)、転写法、印刷法、インクジェット法、塗布法などの方法で形成することができる。
無機EL素子は、その素子構成により、分散型無機EL素子と薄膜型無機EL素子とに分類される。分散型無機EL素子は、発光材料の粒子をバインダ中に分散させた発光層を有するものであり、発光メカニズムはドナー準位とアクセプター準位を利用するドナー−アクセプター再結合型発光である。薄膜型無機EL素子は、発光層を誘電体層で挟み込み、さらにそれを電極で挟んだ構造であり、発光メカニズムは金属イオンの内殻電子遷移を利用する局在型発光である。
発光素子は発光を取り出すために少なくとも一対の電極の一方が透明であればよい。そして、基板上にトランジスタおよび発光素子を形成し、当該基板とは逆側の面から発光を取り出す上面射出(トップエミッション)構造や、基板側の面から発光を取り出す下面射出(ボトムエミッション)構造や、両面から発光を取り出す両面射出(デュアルエミッション)構造の発光素子があり、どの射出構造の発光素子も適用することができる。
なお、発光素子572以外の発光素子についても、発光素子572と同様の素子を用いることができる。
トランジスタ552のソース又はドレインの一方は、配線32と電気的に接続されている。トランジスタ552のソース又はドレインの他方は、容量素子562の一方の電極、及びトランジスタ554のゲートと電気的に接続されている。容量素子562の他方の電極は、配線35aと電気的に接続されている。トランジスタ552のゲートは、配線31と電気的に接続されている。トランジスタ554のソース又はドレインの一方は、配線35aと電気的に接続されている。トランジスタ554のソース又はドレインの他方は、発光素子572の一方の電極と電気的に接続されている。発光素子572の他方の電極は、配線35bと電気的に接続されている。配線35aには例えば低電位が供給され、配線35bには例えば高電位が供給される。
図25(B)に示す構成の画素34では、トランジスタ554のゲートに供給される電位に応じて、発光素子572に流れる電流が制御されることにより、発光素子572からの発光輝度が制御される。
図25(B)に示す構成の画素34と異なる構成を図25(C)に示す。図25(C)に示す構成の画素34において、トランジスタ552のソース又はドレインの一方は、配線32と電気的に接続されている。トランジスタ552のソース又はドレインの他方は、容量素子562の一方の電極、及びトランジスタ554のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ552のゲートは、配線31と電気的に接続されている。トランジスタ554のソース又はドレインの一方は、配線35aと電気的に接続されている。トランジスタ554のソース又はドレインの他方は、容量素子562の他方の電極、及び発光素子572の一方の電極と電気的に接続されている。発光素子572の他方の電極は、配線35bと電気的に接続されている。配線35aには例えば高電位が供給され、配線35bには例えば低電位が供給される。
図26(A)は、画素34の構成例であり、メモリを有する点が図25(A)乃至図25(C)に示す構成の画素34と異なる。図26(A)に示す構成の画素34は、トランジスタ511、トランジスタ513、容量素子515、及び回路401を有する。また画素34には、走査線としての機能を有する配線31として配線31_1及び配線31_2が電気的に接続され、データ線としての機能を有する配線32として配線32_1及び配線32_2が電気的に接続されている。
トランジスタ511のソース又はドレインの一方は、配線32_1と電気的に接続されている。トランジスタ511のソース又はドレインの他方は、容量素子515の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ511のゲートは、配線31_1と電気的に接続されている。トランジスタ513のソース又はドレインの一方は、配線32_2と電気的に接続されている。トランジスタ513のソース又はドレインの他方は、容量素子515の他方の電極、及び回路401と電気的に接続されている。トランジスタ513のゲートは、配線31_2と電気的に接続されている。
回路401は、少なくとも一の表示素子を含む回路である。表示素子としては様々な素子を用いることができるが、代表的には有機発光素子やLED素子等の発光素子、液晶素子、又はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子等を適用することができる。
本明細書等において、発光素子、液晶素子等の表示素子に供給される電圧とは、当該表示素子の一方の電極に印加される電位と、当該表示素子の他方の電極に印加される電位と、の差を示す。
トランジスタ511と容量素子515とを接続するノードをN1、トランジスタ513と回路401とを接続するノードをN2とする。
画素34は、トランジスタ511をオフ状態とすることで、ノードN1の電位を保持することができる。また、トランジスタ513をオフ状態とすることで、ノードN2の電位を保持することができる。さらに、トランジスタ513をオフ状態として、トランジスタ511を介してノードN1に所定の電位を書き込むことで、容量素子515を介した容量結合により、ノードN1の電位の変位に応じてノードN2の電位を変化させることができる。
ここで、トランジスタ511及びトランジスタ513には、OSトランジスタを適用することができる。金属酸化物は、バンドギャップを2eV以上、又は2.5eV以上とすることができる。よって、OSトランジスタは、非導通状態において極めてリーク電流(オフ電流)が小さくなる。よって、トランジスタ511及びトランジスタ513にOSトランジスタを適用することにより、ノードN1及びノードN2の電位を長期間に亘って保持することができる。
〔画素の動作方法の一例〕
続いて、図26(B)を用いて、図26(A)に示す構成の画素34の動作方法の一例を説明する。図26(B)は、図26(A)に示す構成の画素34の動作に係るタイミングチャートである。なお、ここでは説明を容易にするため、配線抵抗等の各種抵抗や、トランジスタや配線等の寄生容量、及びトランジスタのしきい値電圧等の影響は考慮しない。
図26(B)に示す動作では、1フレーム期間を期間T1と期間T2とに分ける。期間T1はノードN2に電位を書き込む期間であり、期間T2はノードN1に電位を書き込む期間である。
期間T1では、配線31_1と配線31_2の両方に、トランジスタをオン状態にする電位を供給する。また、配線32_1には固定電位である電位Vrefを供給し、配線32_2には電位Vを供給する。
ノードN1には、トランジスタ511を介して配線32_1から電位Vrefが供給される。また、ノードN2には、トランジスタ513を介して配線32_2から電位Vが供給される。したがって、容量素子515には電位差V−Vrefが保持された状態となる。
続いて期間T2では、配線31_1にはトランジスタ511をオン状態とする電位を供給し、配線31_2にはトランジスタ513をオフ状態とする電位を供給する。また、配線32_1には電位Vdataを供給し、配線32_2には所定の定電位を供給する。なお、配線32_2の電位はフローティングとしてもよい。
ノードN1には、トランジスタ511を介して電位Vdataが供給される。このとき、容量素子515による容量結合により、電位Vdataに応じてノードN2の電位が電位dVだけ変化する。すなわち、回路401には、電位Vと電位dVを足した電位が入力されることとなる。なお、図26(B)ではdVが正の値であるように示しているが、負の値であってもよい。すなわち、電位Vdataが電位Vrefより低くてもよい。
ここで、電位dVは、容量素子515の容量値と、回路401の容量値によって概ね決定される。容量素子515の容量値が回路401の容量値よりも十分に大きい場合、電位dVは電位差Vdata−Vrefに近い電位となる。
このように、画素34は、2種類のデータ信号を組み合わせて表示素子を含む回路401に供給する電位を生成することができるため、表示部33に表示される画像を画素34の内部で補正することができる。ここで、2種類のデータ信号の一方は、前述の画像信号とすることができ、2種類のデータ信号の他方は、例えば補正信号とすることができる。例えば、期間T1に補正信号に対応する電位VをノードN2に供給した後、期間T2に画像信号に対応する電位VdataをノードN1に供給することにより、表示部33に表示される画像は、画像信号を補正信号により補正したものとすることができる。なお、画像信号だけでなく、補正信号等も表示装置10が有するソースドライバ回路22により生成することができる。
また画素34は、配線32_1及び配線32_2に供給可能な最大電位を超える電位を生成することも可能となる。例えば発光素子を用いた場合では、ハイダイナミックレンジ(HDR)表示等を行うことができる。また、液晶素子を用いた場合では、オーバードライブ駆動等を行うことができる。これにより、配線32_1又は配線32_2に供給可能な最大電位に対応する輝度より高い輝度の光を、画素34から射出することができる。
〔回路401の構成例〕
図26(C)、(D)は、回路401の具体的な構成例を含めた、画素34の構成例を示している。図26(C)に示す構成の画素34に設けられた回路401は、液晶素子570と、容量素子517とを有する。
液晶素子570の一方の電極は、ノードN2と電気的に接続されている。液晶素子570の他方の電極は、配線533と電気的に接続されている。容量素子517の一方の電極は、ノードN2と電気的に接続されている。容量素子517の他方の電極は、配線531と電気的に接続されている。配線531及び配線533は、表示装置10に設けられた例えば全ての画素34について、共通の配線とすることができる。この場合、配線531及び配線533に供給される電位は共通電位となる。
容量素子517は保持容量としての機能を有する。なお、容量素子517は省略してもよい。
図26(C)に示す構成の画素34は、ソースドライバ回路22等が生成可能な電位以上の電位を液晶素子570の一方の電極に供給することができる。このため、ソースドライバ回路22を高耐圧なものとしなくても液晶素子570に高電圧を供給することができ、表示装置10を低価格なものとすることができる。または、表示装置10の消費電力の増加を抑制しつつ、例えばオーバードライブ駆動により高速な表示を実現すること、駆動電圧の高い液晶材料を適用すること等ができる。また、配線32_1又は配線32_2に補正信号を供給することで、使用温度や液晶素子570の劣化状態等に応じて画像信号を補正することができる。
図26(D)に示す構成の画素34に設けられた回路401は、発光素子572と、トランジスタ521と、容量素子517とを有する。
トランジスタ521のソース又はドレインの一方は、配線537と電気的に接続されている。トランジスタ521のソース又はドレインの他方は、発光素子572の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ521のゲートは、ノードN2と電気的に接続されている。容量素子517の一方の電極は、ノードN2と電気的に接続されている。容量素子517の他方の電極は、配線535と電気的に接続されている。発光素子572の他方の電極は、配線539と電気的に接続されている。
配線535は、表示装置10に設けられた例えば全ての画素34について、共通の配線とすることができる。この場合、配線535に供給される電位は共通電位となる。また、配線537及び配線539には、定電位を供給することができる。例えば、配線537には例えば高電位を供給することができ、配線539には例えば低電位を供給することができる。
トランジスタ521は、発光素子572に供給する電流を制御する機能を有する。容量素子517は保持容量としての機能を有する。容量素子517は省略してもよい。
なお、図26(D)では発光素子572のアノード側がトランジスタ521と電気的に接続される構成を示しているが、カソード側にトランジスタ521を電気的に接続してもよい。この場合は、配線537に供給される電位の値と、配線537に供給される電位の値とを適宜変更することができる。
図26(D)に示す構成の画素34は、ソースドライバ回路22等が生成可能な電位以上の電位を発光素子572の一方の電極に供給することができる。このため、ソースドライバ回路22を高耐圧なものとしなくてもトランジスタ521のゲートに高い電位を供給することができ、表示装置10を低価格なものとすることができる。トランジスタ521のゲートに高い電位を供給することで、発光素子572に大きな電流を流すことができるため、図26(D)に示す構成の画素34では例えばHDR表示等を実現することができる。また、配線32_1又は配線32_2に補正信号を供給することで、トランジスタ521や発光素子572の電気特性のばらつきの補正を行うこともできる。
また、トランジスタ521のゲートに高い電位を供給することで、発光素子572に高電圧を供給することができる。具体的には、例えば配線537の電位を高くすることができる。よって、発光素子572を有機EL素子とする場合は、発光素子を後述するタンデム構造とすることができる。これにより、発光素子572の電流効率及び外部量子効率を高めることができる。よって、表示装置10に高輝度の画像を表示することができる。また、表示装置10の消費電力を低減することができる。
なお、図26(C)、(D)で例示した回路に限られず、別途トランジスタや容量素子等を追加した構成としてもよい。例えば、図26(C)、(D)に示す構成から、トランジスタと容量素子を1個ずつ追加することにより、電位を保持することができるノードを3つとすることができることができる。つまり、電位を保持することができるノードを、ノードN1とノードN2以外にもう1個、画素34に設ける構成とすることができる。これにより、ノードN2の電位をさらに高いものとすることができる。よって、画素34が図26(C)に示す構成である場合、液晶素子570にさらに高い電圧を供給することができる。また、画素34が図26(D)に示す構成である場合、発光素子572にさらに大きな電流を流すことができる。
図27(A)乃至(D)は、表示素子として発光素子572を適用する場合の、回路401の構成例を示す図である。図27(A)に示す構成の回路401は、図26(D)に示す構成の回路401と同様に、容量素子517と、トランジスタ521と、発光素子572と、を有する。
図27(A)に示す構成の回路401において、ノードN2には、トランジスタ521のゲート、及び容量素子517の一方の電極が電気的に接続されている。トランジスタ521のソース又はドレインの一方は、配線537と電気的に接続されている。トランジスタ521のソース又はドレインの他方は、容量素子517の他方の電極と電気的に接続されている。容量素子517の他方の電極は、発光素子572の一方の電極と電気的に接続されている。発光素子572の他方の電極は、配線539と電気的に接続されている。
図27(B)に示す構成の回路401も、図26(D)に示す構成の回路401と同様に、容量素子517と、トランジスタ521と、発光素子572と、を有する。
図27(B)に示す構成の回路401において、ノードN2には、トランジスタ521のゲート、及び容量素子517の一方の電極が電気的に接続されている。発光素子572の一方の電極は、配線537と電気的に接続されている。発光素子572の他方の電極は、トランジスタ521のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ521のソース又はドレインの他方は、容量素子517の他方の電極と電気的に接続されている。容量素子517の他方の電極は、配線539と電気的に接続されている。
図27(C)には、図27(A)に示す回路401にトランジスタ525を付加した場合の、回路401の構成例を示している。トランジスタ525のソース又はドレインの一方は、トランジスタ521のソース又はドレインの他方、及び容量素子517の他方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ525のソース又はドレインの他方は、発光素子572の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ525のゲートは、配線541と電気的に接続されている。配線541は、トランジスタ525の導通を制御する走査線としての機能を有する。
図27(C)に示す構成の回路401を有する画素34では、ノードN2の電位がトランジスタ521のしきい値電圧以上となっても、トランジスタ525をオン状態としなければ発光素子572に電流が流れない。このため、表示装置10の誤動作を抑制することができる。
図27(D)には、図27(C)に示す回路401にトランジスタ527を付加した場合の、回路401の構成例を示している。トランジスタ527のソース又はドレインの一方は、トランジスタ521のソース又はドレインの他方と電気的に接続されている。トランジスタ527のソース又はドレインの他方は、配線543と電気的に接続されている。トランジスタ527のゲートは、配線545と電気的に接続されている。配線545は、トランジスタ527の導通を制御する走査線としての機能を有する。
配線543は、基準電位等の特定の電位の供給源と電気的に接続することができる。配線543からトランジスタ521のソース又はドレインの他方に特定の電位を供給することで、画像信号の画素34への書き込みを安定化させることができる。
また、配線543は回路520と電気的に接続することができる。回路520は、上記特定の電位の供給源、トランジスタ521の電気特性を取得する機能、及び補正信号を生成する機能の1つ以上を有することができる。
<表示装置の構成例4>
図28は、画素34が図26(A)、(C)、(D)に示す構成である場合の、表示装置10の構成例を示すブロック図である。図28に示す構成の表示装置10には、図1に示す表示装置10の構成要素に加え、デマルチプレクサ回路24が設けられる。デマルチプレクサ回路24は、図28に示すように、例えば層20に設けることができる。なお、デマルチプレクサ回路24の個数は、例えば表示部33に設けられた画素34の列数と同数とすることができる。
ゲートドライバ回路21は、配線31_1を介して画素34と電気的に接続されている。ゲートドライバ回路21は、配線31_2を介して画素34と電気的に接続されている。配線31_1及び配線31_2は、走査線としての機能を有する。
ソースドライバ回路22は、デマルチプレクサ回路24の入力端子と電気的に接続されている。デマルチプレクサ回路24の第1の出力端子は、配線32_1を介して画素34と電気的に接続されている。デマルチプレクサ回路24の第2の出力端子は、配線32_2を介して画素34と電気的に接続されている。配線32_1及び配線32_2は、データ線としての機能を有する。
なお、ソースドライバ回路22と、デマルチプレクサ回路24と、をまとめてソースドライバ回路と呼んでもよい。つまり、デマルチプレクサ回路24は、ソースドライバ回路22に含まれるとしてもよい。
図28に示す構成の表示装置10において、ソースドライバ回路22は、画像信号S1及び画像信号S2を生成する機能を有する。デマルチプレクサ回路24は、配線32_1を介して画像信号S1を画素34に供給する機能を有し、配線32_2を介して画像信号S2を画素34に供給する機能を有する。ここで、図28に示す構成の表示装置10を図26(B)に示す方法で動作させるとすると、電位Vdataを画像信号S1に対応する電位とすることができ、電位Vを画像信号S2に対応する電位とすることができる。
図26(B)に示すように、ノードN2に電位Vを供給した後、ノードN1に電位Vdataを供給することにより、ノードN2の電位は“V+dV”となる。ここで、前述のように、電位dVは電位Vdataに対応する電位である。よって、画像信号S2に画像信号S1を付加することができる。つまり、画像信号S2に画像信号S1を重ね合わせることができる。
画像信号S1に対応する電位Vdata、及び画像信号S2に対応する電位Vの大きさは、ソースドライバ回路22の耐圧等に応じて制限される。そこで、画像信号S1と画像信号S2を重ね合わせることにより、ソースドライバ回路22が出力可能な電位より高い電位の画像信号に対応する画像を、表示部33に表示することができる。これにより、高輝度の画像を表示部33に表示することができる。特に、画素34が表示素子として発光素子572を有する場合、発光素子572に大電流を流すことができるので、高輝度の画像を表示部33に表示することができる。また、表示部33が表示することができる画像の輝度の幅である、ダイナミックレンジを拡大することができる。
画像信号S1に対応する画像と、画像信号S2に対応する画像と、は同一でもよいし、異なっていてもよい。画像信号S1に対応する画像と、画像信号S2に対応する画像と、が同一である場合、表示部33には、画像信号S1に対応する画像の輝度、及び画像信号S2に対応する画像の輝度より高い輝度の画像を表示することができる。
図29は、画像信号S1に対応する画像P1を、文字のみを含む画像とし、画像信号S2に対応する画像P2を、絵と文字が含まれる画像とする場合を示している。この場合、画像P1と画像P2を重ね合わせることで、文字の輝度を高めることができ、例えば文字を強調することができる。また、図26(B)に示すように、ノードN2に電位Vが書き込まれた後に、ノードN2の電位が電位Vdataに応じて変化することから、画像信号S2に対応する電位Vを書き換える場合は、画像信号S1の電位Vdataを再度書き込まなければならない。一方、電位Vdataを書き換える場合は、図26(B)に示す時刻T1においてノードN2に書き込まれた電荷が、トランジスタ513等からリークせずに保持されている限り、電位Vを書き換える必要がない。よって、図29に示す場合において、電位Vdataの値を調整することにより、文字の輝度を調整することができる。
ここで、前述のように、画像信号S2に対応する電位Vを書き換える場合は、画像信号S1に対応する電位Vdataを再度書き込まなければならない。一方、電位Vdataを書き換える場合は、電位Vを書き換える必要がない。よって、画像P2は、画像P1より書き換え頻度が低い画像とすることが好ましい。なお、画像P1は、文字のみを含む画像に限定されず、画像P2は、絵と文字が含まれる画像に限定されない。
<表示装置の断面構成例>
図30は、表示装置10の構成例を示す断面図である。表示装置10は、基板701及び基板705を有し、基板701と基板705はシール材712により貼り合わされている。
基板701として、単結晶シリコン基板等の単結晶半導体基板を用いることができる。なお、基板701として単結晶半導体基板以外の半導体基板を用いてもよい。
基板701上にトランジスタ441、及びトランジスタ601が設けられる。トランジスタ441は、インターフェース回路50に設けられるトランジスタとすることができる。トランジスタ601は、ゲートドライバ回路21に設けられるトランジスタ、ソースドライバ回路22に設けられるトランジスタ、又はバッファ回路25に設けられるトランジスタとすることができる。つまり、トランジスタ441及びトランジスタ601は、図1等に示す層20に設けることができる。
トランジスタ441は、ゲート電極としての機能を有する導電体443と、ゲート絶縁体としての機能を有する絶縁体445と、基板701の一部と、からなり、チャネル形成領域を含む半導体領域447、ソース領域又はドレイン領域の一方としての機能を有する低抵抗領域449a、及びソース領域又はドレイン領域の他方としての機能を有する低抵抗領域449bを有する。トランジスタ441は、pチャネル型又はnチャネル型のいずれでもよい。
トランジスタ441は、素子分離層403によって他のトランジスタと電気的に分離される。図30では、素子分離層403によってトランジスタ441とトランジスタ601が電気的に分離される場合を示している。素子分離層403は、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法、又はSTI(Shallow Trench Isolation)法等を用いて形成することができる。
ここで、図30に示すトランジスタ441は半導体領域447が凸形状を有する。また、半導体領域447の側面及び上面を、絶縁体445を介して、導電体443が覆うように設けられている。なお、図30では、導電体443が半導体領域447の側面を覆う様子は図示していない。また、導電体443には仕事関数を調整する材料を用いることができる。
トランジスタ441のような半導体領域が凸形状を有するトランジスタは、半導体基板の凸部を利用していることから、フィン型トランジスタと呼ぶことができる。なお、凸部の上部に接して、凸部を形成するためのマスクとしての機能を有する絶縁体を有していてもよい。また、図30では基板701の一部を加工して凸部を形成する構成を示しているが、SOI基板を加工して凸形状を有する半導体を形成してもよい。
なお、図30に示すトランジスタ441の構成は一例であり、その構成に限定されず、回路構成又は回路の動作方法等に応じて適切な構成とすればよい。例えば、トランジスタ441は、プレーナー型トランジスタであってもよい。
トランジスタ601は、トランジスタ441と同様の構成とすることができる。
基板701上には、素子分離層403、並びにトランジスタ441及びトランジスタ601の他、絶縁体405、絶縁体407、絶縁体409、及び絶縁体411が設けられる。絶縁体405中、絶縁体407中、絶縁体409中、及び絶縁体411中に導電体451が埋設されている。ここで、導電体451の上面の高さと、絶縁体411の上面の高さは同程度にできる。
導電体451上、及び絶縁体411上に絶縁体413及び絶縁体415が設けられる。また、絶縁体413中、及び絶縁体415中に導電体457が埋設されている。導電体457は、図19及び図20に示す配線121乃至配線123と同一の層に設けることができる。ここで、導電体457の上面の高さと、絶縁体415の上面の高さは同程度にできる。
導電体457上、及び絶縁体415上に絶縁体417及び絶縁体419が設けられる。また、絶縁体417中、及び絶縁体419中に導電体459が埋設されている。導電体459は、図19及び図20等に示す配線141乃至配線143と同一の層に設けることができる。ここで、導電体459の上面の高さと、絶縁体419の上面の高さは同程度にできる。
導電体459上、及び絶縁体419上に絶縁体421及び絶縁体214が設けられる。絶縁体421中、及び絶縁体214中に導電体453が埋設されている。ここで、導電体453の上面の高さと、絶縁体214の上面の高さは同程度にできる。
導電体453上、及び絶縁体214上に絶縁体216が設けられる。絶縁体216中に導電体455が埋設されている。ここで、導電体455の上面の高さと、絶縁体216の上面の高さは同程度にできる。
導電体455上、及び絶縁体216上に絶縁体222、絶縁体224、絶縁体254、絶縁体244、絶縁体280、絶縁体274、及び絶縁体281が設けられる。絶縁体222中、絶縁体224中、絶縁体254中、絶縁体244中、絶縁体280中、絶縁体274中、及び絶縁体281中に導電体305が埋設されている。ここで、導電体305の上面の高さと、絶縁体281の上面の高さは同程度にできる。
導電体305上、及び絶縁体281上に絶縁体361が設けられる。絶縁体361中に導電体317、及び導電体337が埋設されている。ここで、導電体337の上面の高さと、絶縁体361の上面の高さは同程度にできる。
導電体337上、及び絶縁体361上に絶縁体363が設けられる。絶縁体363中に導電体347、導電体353、導電体355、及び導電体357が埋設されている。ここで、導電体353、導電体355、及び導電体357の上面の高さと、絶縁体363の上面の高さは同程度にできる。
導電体353上、導電体355上、導電体357上、及び絶縁体363上に接続電極760が設けられる。また、接続電極760と電気的に接続されるように異方性導電体780が設けられ、異方性導電体780と電気的に接続されるようにFPC(Flexible Printed Circuit)716が設けられる。FPC716によって、表示装置10の外部から、表示装置10に各種信号等が供給される。
図30に示すように、トランジスタ441のソース領域又はドレイン領域の他方としての機能を有する低抵抗領域449bは、導電体451、導電体457、導電体459、導電体453、導電体455、導電体305、導電体317、導電体337、導電体347、導電体353、導電体355、導電体357、接続電極760、及び異方性導電体780を介して、FPC716と電気的に接続されている。ここで、図30では接続電極760と導電体347を電気的に接続する機能を有する導電体として、導電体353、導電体355、及び導電体357の3つを示しているが本発明の一態様はこれに限らない。接続電極760と導電体347を電気的に接続する機能を有する導電体を1つとしてもよいし、2つとしてもよいし、4つ以上としてもよい。接続電極760と導電体347を電気的に接続する機能を有する導電体を複数設けることで、接触抵抗を小さくすることができる。
絶縁体214上には、トランジスタ750が設けられる。トランジスタ750は、画素34に設けられるトランジスタとすることができる。つまり、トランジスタ750は、図1等に示す層30に設けることができる。トランジスタ750は、OSトランジスタを用いることができる。OSトランジスタは、オフ電流が極めて低いという特徴を有する。よって、画像信号等の保持時間を長くすることができるので、リフレッシュ動作の頻度を少なくできる。よって、表示装置10の消費電力を低減することができる。
絶縁体254中、絶縁体244中、絶縁体280中、絶縁体274中、及び絶縁体281中に導電体301a、及び導電体301bが埋設されている。導電体301aは、トランジスタ750のソース又はドレインの一方と電気的に接続され、導電体301bは、トランジスタ750のソース又はドレインの他方と電気的に接続されている。ここで、導電体301a、及び導電体301bの上面の高さと、絶縁体281の上面の高さは同程度にできる。
なお、トランジスタ441及びトランジスタ601等が設けられる層と、トランジスタ750等が設けられる層と、の間に、OSトランジスタ等を設けてもよい。また、トランジスタ750等が設けられる層より上層に、OSトランジスタ等を設けてもよい。
絶縁体361中に導電体311、導電体313、導電体331、容量素子790、導電体333、及び導電体335が埋設されている。導電体311及び導電体313はトランジスタ750と電気的に接続され、配線としての機能を有する。導電体333及び導電体335は、容量素子790と電気的に接続されている。ここで、導電体331、導電体333、及び導電体335の上面の高さと、絶縁体361の上面の高さは同程度にできる。
絶縁体363中に導電体341、導電体343、及び導電体351が埋設されている。ここで、導電体351の上面の高さと、絶縁体363の上面の高さは同程度にできる。
絶縁体405、絶縁体407、絶縁体409、絶縁体411、絶縁体413、絶縁体415、絶縁体417、絶縁体419、絶縁体421、絶縁体214、絶縁体280、絶縁体274、絶縁体281、絶縁体361、及び絶縁体363は、層間膜としての機能を有し、それぞれの下方の凹凸形状を被覆する平坦化膜としての機能を有してもよい。例えば、絶縁体363の上面は、平坦性を高めるために化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法等を用いた平坦化処理により平坦化されていてもよい。
図30に示すように、容量素子790は下部電極321と、上部電極325と、を有する。また、下部電極321と上部電極325との間には、絶縁体323が設けられる。すなわち、容量素子790は、一対の電極間に誘電体として機能する絶縁体323が挟持された積層型の構造である。なお、図30では絶縁体281上に容量素子790を設ける例を示しているが、絶縁体281と異なる絶縁体上に、容量素子790を設けてもよい。
図30において、導電体301a、導電体301b、及び導電体305が同一の層に形成される例を示している。また、導電体311、導電体313、導電体317、及び下部電極321が同一の層に形成される例を示している。また、導電体331、導電体333、導電体335、及び導電体337が同一の層に形成される例を示している。また、導電体341、導電体343、及び導電体347が同一の層に形成される例を示している。さらに、導電体351、導電体353、導電体355、及び導電体357が同一の層に形成される例を示している。このように、複数の導電体を同一の層に形成することにより、表示装置10の作製工程を簡略にすることができるので、表示装置10を低価格なものとすることができる。なお、これらはそれぞれ異なる層に形成されてもよく、異なる種類の材料を有してもよい。
図30に示す表示装置10は、液晶素子570を有する。液晶素子570は、導電体772、導電体774、及びこれらの間に液晶層776を有する。導電体774は、基板705側に設けられ、共通電極としての機能を有する。また、導電体772は、導電体351、導電体341、導電体331、導電体313、及び導電体301bを介して、トランジスタ750のソース又はドレインの他方と電気的に接続されている。導電体772は絶縁体363上に形成され、画素電極としての機能を有する。
導電体772には、可視光に対して透光性の材料、又は反射性の材料を用いることができる。透光性の材料としては、例えば、インジウム、亜鉛、スズ等を含む酸化物材料を用いるとよい。反射性の材料としては、例えば、アルミニウム、銀等を含む材料を用いるとよい。
導電体772に反射性の材料を用いると、表示装置10は反射型の液晶表示装置となる。一方、導電体772に透光性の材料を用い、また基板701等にも透光性の材料を用いると、表示装置10は透過型の液晶表示装置となる。表示装置10が反射型の液晶表示装置である場合、視認側に偏光板を設ける。一方、表示装置10が透過型の液晶表示装置である場合、液晶素子を挟むように一対の偏光板を設ける。
また、図30には図示しないが、液晶層776と接する配向膜を設ける構成としてもよい。また、偏光部材、位相差部材、反射防止部材等の光学部材(光学基板)、及びバックライト、サイドライト等の光源を適宜設けることができる。
絶縁体363と、導電体774との間に、構造体778が設けられる。構造体778は柱状のスペーサであり、基板701と基板705の間の距離(セルギャップ)を制御する機能を有する。なお、構造体778として、球状のスペーサを用いてもよい。
基板705側には、遮光層738と、着色層736と、これらに接する絶縁体734と、が設けられる。遮光層738は、隣接する領域から発せられる光を遮る機能を有する。又は、遮光層738は、外光がトランジスタ750等に達することを遮る機能を有する。なお、着色層736は、液晶素子570と重なる領域を有するように設けられている。
液晶層776には、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)、高分子ネットワーク型液晶(PNLC:Polymer Network Liquid Crystal)、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を用いることができる。また、横電界方式を採用する場合、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いてもよい。
また、液晶素子のモードとしては、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optical Compensated Birefringence)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード、ゲストホストモード等を用いることができる。
また、液晶層776に高分子分散型液晶や、高分子ネットワーク型液晶等を用いた、散乱型の液晶を用いることもできる。このとき、着色層736を設けずに白黒表示を行う構成としてもよいし、着色層736を用いてカラー表示を行う構成としてもよい。
また、液晶素子の駆動方法として、継時加法混色法に基づいてカラー表示を行う、時間分割表示方式(フィールドシーケンシャル駆動方式ともいう)を適用してもよい。その場合、着色層736を設けない構成とすることができる。時間分割表示方式を用いた場合、例えばR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のそれぞれの色を呈する副画素を設ける必要がないため、画素の開口率を向上させることや、精細度を高められる等の利点がある。
図30に示す構成の表示装置10は、表示素子として液晶素子を用いているが、本発明の一態様はこれに限らない。図31は、図30に示す表示装置10の変形例であり、表示素子として発光素子を用いている点が、図30に示す表示装置10と異なる。
図31に示す表示装置10は、発光素子572を有する。発光素子572は、導電体772、EL層786、及び導電体788を有する。EL層786は、有機化合物、又は量子ドット等の無機化合物を有する。
有機化合物に用いることのできる材料としては、蛍光性材料又は燐光性材料等が挙げられる。また、量子ドットに用いることのできる材料としては、コロイド状量子ドット材料、合金型量子ドット材料、コア・シェル型量子ドット材料、コア型量子ドット材料等が挙げられる。
図31に示す表示装置10には、絶縁体363上に絶縁体730が設けられる。ここで、絶縁体730は、導電体772の一部を覆う構成とすることができる。また、発光素子572は透光性の導電体788を有し、トップエミッション型の発光素子である。なお、発光素子572は、導電体772側に光を射出するボトムエミッション構造や、導電体772及び導電体788の双方に光を射出するデュアルエミッション構造としてもよい。
発光素子572は、詳細は後述するが、マイクロキャビティ構造を有することができる。これにより、着色層を設けなくても所定の色の光(例えば、RGB)を取り出すことができ、表示装置10はカラー表示を行うことができる。着色層を設けない構成とすることにより、着色層による光の吸収を抑制することができる。これにより、表示装置10は高輝度の画像を表示することができ、また表示装置10の消費電力を低減することができる。なお、EL層786を画素毎に島状又は画素列毎に縞状に形成する、すなわち塗り分けにより形成する場合においても、着色層を設けない構成とすることができる。
なお、遮光層738は絶縁体730と重なる領域を有するように設けられている。また、遮光層738は、絶縁体734で覆われている。また、発光素子572と絶縁体734の間は封止層732で充填されている。
さらに、構造体778は、絶縁体730とEL層786との間に設けられる。また、構造体778は、絶縁体730と絶縁体734との間に設けられる。
図32は、図31に示す表示装置10の変形例であり、着色層736を設けている点が図31に示す表示装置10と異なる。着色層736を設けることにより、発光素子572から取り出される光の色純度を高めることができる。これにより、表示装置10に高品位の画像を表示することができる。また、表示装置10の例えば全ての発光素子572を、白色光を発する発光素子とすることができるので、EL層786を塗り分けにより形成しなくてもよく、表示装置10を高精細なものとすることができる。
図30乃至図32では、トランジスタ441及びトランジスタ601を、基板701の内部にチャネル形成領域が形成されるように設け、トランジスタ441及びトランジスタ601の上に積層して、OSトランジスタを設ける構成を示したが、本発明の一態様はこれに限らない。図33は図30の変形例、図34は図31の変形例、図35は図32の変形例であり、トランジスタ441及びトランジスタ601ではなく、OSトランジスタであるトランジスタ602及びトランジスタ603の上に積層して、トランジスタ750が設けられている点が図30乃至図32に示す構成の表示装置10と異なる。つまり、図33乃至図35に示す構成の表示装置10は、OSトランジスタが積層して設けられている。
基板701上には絶縁体613及び絶縁体614が設けられ、絶縁体614上にはトランジスタ602及びトランジスタ603が設けられる。なお、基板701と、絶縁体613と、の間にトランジスタ等が設けられていてもよい。例えば、基板701と、絶縁体613と、の間に、図30乃至図32で示したトランジスタ441及びトランジスタ601と同様の構成のトランジスタを設けてもよい。また、トランジスタ602及びトランジスタ603等が設けられる層と、トランジスタ750等が設けられる層と、の間に、OSトランジスタ等を設けてもよい。さらに、トランジスタ750等が設けられる層より上層に、OSトランジスタ等を設けてもよい。
トランジスタ602はインターフェース回路50に設けられるトランジスタとすることができる。トランジスタ603は、ゲートドライバ回路21に設けられるトランジスタ、ソースドライバ回路22に設けられるトランジスタ、又はバッファ回路25に設けられるトランジスタとすることができる。つまり、トランジスタ602及びトランジスタ603は、図1等に示す層20に設けることができる。
トランジスタ602及びトランジスタ603は、トランジスタ750と同様の構成のトランジスタとすることができる。なお、トランジスタ602及びトランジスタ603を、トランジスタ750と異なる構成のOSトランジスタとしてもよい。
絶縁体614上には、トランジスタ602及びトランジスタ603の他、絶縁体616、絶縁体622、絶縁体624、絶縁体654、絶縁体644、絶縁体680、絶縁体674、及び絶縁体681が設けられる。絶縁体654中、絶縁体644中、絶縁体680中、絶縁体674中、及び絶縁体681中に導電体461が埋設されている。ここで、導電体461の上面の高さと、絶縁体681の上面の高さは同程度にできる。
導電体461上、及び絶縁体681上に絶縁体501が設けられる。絶縁体501中に導電体463が埋設されている。ここで、導電体463の上面の高さと、絶縁体501の上面の高さは同程度にできる。
導電体463上、及び絶縁体501上に絶縁体503が設けられる。絶縁体503中に導電体465が埋設されている。ここで、導電体465の上面の高さと、絶縁体503の上面の高さは同程度にできる。
導電体465上、及び絶縁体503上に絶縁体505が設けられる。また、絶縁体505中に導電体467が埋設されている。導電体467は、図19、図20等に示す配線121乃至配線123と同一の層に設けることができる。ここで、導電体467の上面の高さと、絶縁体505の上面の高さは同程度にできる。
導電体467上、及び絶縁体505上に絶縁体507が設けられる。絶縁体507中に導電体469が埋設されている。ここで、導電体469の上面の高さと、絶縁体507の上面の高さは同程度にできる。
導電体469上、及び絶縁体507上に絶縁体509が設けられる。また、絶縁体509中に導電体471が埋設されている。導電体471は、図19、図20等に示す配線141乃至配線143と同一の層に設けることができる。ここで、導電体471の上面の高さと、絶縁体509の上面の高さは同程度にできる。
導電体471上、及び絶縁体509上に絶縁体421及び絶縁体214が設けられる。絶縁体421中、及び絶縁体214中に導電体453が埋設されている。ここで、導電体453の上面の高さと、絶縁体214の上面の高さは同程度にできる。
図33乃至図35に示すように、トランジスタ602のソース又はドレインの一方は、導電体461、導電体463、導電体465、導電体467、導電体469、導電体471、導電体453、導電体455、導電体305、導電体317、導電体337、導電体347、導電体353、導電体355、導電体357、接続電極760、及び異方性導電体780を介して、FPC716と電気的に接続されている。
絶縁体613、絶縁体614、絶縁体680、絶縁体674、絶縁体681、絶縁体501、絶縁体503、絶縁体505、絶縁体507、及び絶縁体509は、層間膜としての機能を有し、それぞれの下方の凹凸形状を被覆する平坦化膜としての機能を有してもよい。
表示装置10を図33乃至図35に示す構成とすることにより、表示装置10を狭額縁化、小型化させつつ、表示装置10が有するトランジスタを全てOSトランジスタとすることができる。これにより、異なる種類のトランジスタを作成する必要がなくなるので、表示装置10の作製コストを低減することができ、表示装置10を低価格なものとすることができる。
<発光素子の構成例>
図36(A)乃至(E)は、発光素子572の構成例を示す図である。図36(A)には、導電体772と導電体788の間にEL層786が挟まれた構造(シングル構造)を示す。前述のとおり、EL層786には発光材料が含まれ、例えば、有機化合物である発光材料が含まれる。
図36(B)は、EL層786の積層構造を示す図である。ここで、図36(B)に示す構造の発光素子572では、導電体772は陽極としての機能を有し、導電体788は陰極としての機能を有する。
EL層786は、導電体772の上に、正孔注入層721、正孔輸送層722、発光層723、電子輸送層724、電子注入層725が順次積層された構造を有する。なお、導電体772が陰極としての機能を有し、導電体788が陽極としての機能を有する場合は、積層順は逆になる。
発光層723は、発光材料や複数の材料を適宜組み合わせて有しており、所望の発光色を呈する蛍光発光や燐光発光が得られる構成とすることができる。また、発光層723を発光色の異なる積層構造としてもよい。なお、この場合、積層された各発光層に用いる発光物質やその他の物質は、それぞれ異なる材料を用いればよい。
発光素子572において、例えば、図36(B)に示す導電体772を反射電極とし、導電体788を半透過・半反射電極とし、微小光共振器(マイクロキャビティ)構造とすることにより、EL層786に含まれる発光層723から得られる発光を両電極間で共振させ、導電体788を透過して射出される発光を強めることができる。
なお、発光素子572の導電体772が、反射性を有する導電性材料と透光性を有する導電性材料(透明導電膜)との積層構造からなる反射電極である場合、透明導電膜の膜厚を制御することにより光学調整を行うことができる。具体的には、発光層723から得られる光の波長λに対して、導電体772と、導電体788との電極間距離がmλ/2(ただし、mは自然数)近傍となるように調整するのが好ましい。
また、発光層723から得られる所望の光(波長:λ)を増幅させるために、導電体772から発光層の所望の光が得られる領域(発光領域)までの光学距離と、導電体788から発光層723の所望の光が得られる領域(発光領域)までの光学距離と、をそれぞれ(2m’+1)λ/4(ただし、m’は自然数)近傍となるように調節するのが好ましい。なお、ここでいう発光領域とは、発光層723における正孔(ホール)と電子との再結合領域を示す。
このような光学調整を行うことにより、発光層723から得られる特定の単色光のスペクトルを狭線化させ、色純度のよい発光を得ることができる。
但し、上記の場合、導電体772と導電体788との光学距離は、厳密には導電体772における反射領域から導電体788における反射領域までの総厚ということができる。しかし、導電体772や導電体788における反射領域を厳密に決定することは困難であるため、導電体772と導電体788の任意の位置を反射領域と仮定することで充分に上述の効果を得ることができるものとする。また、導電体772と、所望の光が得られる発光層との光学距離は、厳密には導電体772における反射領域と、所望の光が得られる発光層における発光領域との光学距離であるということができる。しかし、導電体772における反射領域や、所望の光が得られる発光層における発光領域を厳密に決定することは困難であるため、導電体772の任意の位置を反射領域、所望の光が得られる発光層の任意の位置を発光領域と仮定することで充分に上述の効果を得ることができるものとする。
図36(B)に示す発光素子572は、マイクロキャビティ構造を有するため、同じEL層を有していても異なる波長の光(単色光)を取り出すことができる。従って、異なる発光色を得るための塗り分け(例えば、RGB)が不要となる。従って、高精細化を実現することが容易である。また、着色層との組み合わせも可能である。さらに、特定波長の正面方向の発光強度を強めることが可能となるため、低消費電力化を図ることができる。
なお、図36(B)に示す発光素子572は、マイクロキャビティ構造を有していなくてもよい。この場合、発光層723が白色光を発する構造とし、着色層を設けることにより、所定の色の光(例えば、RGB)を取り出すことができる。また、EL層786を形成する際、異なる発光色を得るための塗り分けを行えば、着色層を設けなくても所定の色の光を取り出すことができる。
導電体772と導電体788の少なくとも一方は、透光性を有する電極(透明電極、半透過・半反射電極など)とすることができる。透光性を有する電極が透明電極の場合、透明電極の可視光の透過率は、40%以上とする。また、半透過・半反射電極の場合、半透過・半反射電極の可視光の反射率は、20%以上80%以下、好ましくは40%以上70%以下とする。また、これらの電極の抵抗率は、1×10−2Ωcm以下が好ましい。
導電体772または導電体788が、反射性を有する電極(反射電極)である場合、反射性を有する電極の可視光の反射率は、40%以上100%以下、好ましくは70%以上100%以下とする。また、この電極の抵抗率は、1×10−2Ωcm以下が好ましい。
発光素子572の構成は、図36(C)に示す構成としてもよい。図36(C)には、導電体772と導電体788との間に2層のEL層(EL層786a及びEL層786b)が設けられ、EL層786aとEL層786bとの間に電荷発生層792を有する積層構造(タンデム構造)の発光素子572を示す。発光素子572をタンデム構造とすることで、発光素子572の電流効率及び外部量子効率を高めることができる。よって、表示装置10に高輝度の画像を表示することができる。また、表示装置10の消費電力を低減することができる。ここで、EL層786a及びEL層786bは、図36(B)に示すEL層786と同様の構成とすることができる。
電荷発生層792は、導電体772と導電体788との間に電圧を供給したときに、EL層786a及びEL層786bのうち、一方に電子を注入し、他方に正孔(ホール)を注入する機能を有する。したがって、導電体772の電位が導電体788の電位より高くなるように電圧を供給すると、電荷発生層792からEL層786aに電子が注入され、電荷発生層792からEL層786bに正孔が注入されることになる。
なお、電荷発生層792は、光取り出し効率の点から、可視光を透過する(具体的には、電荷発生層792の可視光の透過率が、40%以上である)ことが好ましい。また、電荷発生層792の導電率は、導電体772の導電率、又は導電体788の導電率より低くてもよい。
発光素子572の構成は、図36(D)に示す構成としてもよい。図36(D)には、導電体772と導電体788との間に3層のEL層(EL層786a、EL層786b、及びEL層786c)が設けられ、EL層786aとEL層786bとの間、及びEL層786bとEL層786cとの間に電荷発生層792を有するタンデム構造の発光素子572を示す。ここで、EL層786a、EL層786b、及びEL層786cは、図36(B)に示すEL層786と同様の構成とすることができる。発光素子572を図36(D)に示す構成とすることにより、発光素子572の電流効率及び外部量子効率をさらに高めることができる。よって、表示装置10にさらに高輝度の画像を表示することができる。また、表示装置10の消費電力をさらに低減することができる。
発光素子572の構成は、図36(E)に示す構成としてもよい。図36(E)には、導電体772と導電体788との間にn層のEL層(EL層786(1)乃至EL層786(n))が設けられ、それぞれのEL層786の間に電荷発生層792を有するタンデム構造の発光素子572を示す。ここで、EL層786(1)乃至EL層786(n)は、図36(B)に示すEL層786と同様の構成とすることができる。なお、図36(E)には、EL層786のうち、EL層786(1)、EL層786(m)、及びEL層786(n)を示している。ここで、mは2以上n未満の整数とし、nはm以上の整数とする。nの値が大きいほど、発光素子572の電流効率及び外部量子効率を高めることができる。よって、表示装置10に高輝度の画像を表示することができる。また、表示装置10の消費電力を低減することができる。
<発光素子の構成材料>
次に、発光素子572に用いることができる構成材料について説明する。
<<導電体772及び導電体788>>
導電体772及び導電体788には、陽極及び陰極の機能が満たせるのであれば、以下に示す材料を適宜組み合わせて用いることができる。例えば、金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などを適宜用いることができる。具体的には、In−Sn酸化物(ITOともいう)、In−Si−Sn酸化物(ITSOともいう)、In−Zn酸化物、In−W−Zn酸化物が挙げられる。その他、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、スズ(Sn)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、イットリウム(Y)、ネオジム(Nd)などの金属、及びこれらを適宜組み合わせて含む合金を用いることもできる。その他、上記例示のない元素周期表の第1族または第2族に属する元素(例えば、リチウム(Li)、セシウム(Cs)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr))、ユウロピウム(Eu)、イッテルビウム(Yb)などの希土類金属及びこれらを適宜組み合わせて含む合金、その他グラフェン等を用いることができる。
<<正孔注入層721及び正孔輸送層722>>
正孔注入層721は、陽極である導電体772又は電荷発生層792からEL層786に正孔を注入する層であり、正孔注入性の高い材料を含む層である。ここで、EL層786は、EL層786a、EL層786b、EL層786c、及びEL層786(1)乃至EL層786(n)を含むものとする。
正孔注入性の高い材料としては、モリブデン酸化物やバナジウム酸化物、ルテニウム酸化物、タングステン酸化物、マンガン酸化物等の遷移金属酸化物が挙げられる。この他、フタロシアニン(略称:HPc)や銅フタロシアニン(略称:CuPC)等のフタロシアニン系の化合物、4,4’−ビス[N−(4−ジフェニルアミノフェニル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:DPAB)、N,N’−ビス{4−[ビス(3−メチルフェニル)アミノ]フェニル}−N,N’−ジフェニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(略称:DNTPD)等の芳香族アミン化合物、またはポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)(略称:PEDOT/PSS)等の高分子等を用いることができる。
また、正孔注入性の高い材料としては、正孔輸送性材料とアクセプター性材料(電子受容性材料)を含む複合材料を用いることもできる。この場合、アクセプター性材料により正孔輸送性材料から電子が引き抜かれて正孔注入層721で正孔が発生し、正孔輸送層722を介して発光層723に正孔が注入される。なお、正孔注入層721は、正孔輸送性材料とアクセプター性材料(電子受容性材料)を含む複合材料からなる単層で形成してもよいが、正孔輸送性材料とアクセプター性材料(電子受容性材料)とをそれぞれ別の層で積層して形成してもよい。
正孔輸送層722は、正孔注入層721によって、導電体772から注入された正孔を発光層723に輸送する層である。なお、正孔輸送層722は、正孔輸送性材料を含む層である。正孔輸送層722に用いる正孔輸送性材料は、特に正孔注入層721のHOMO準位と同じ、あるいは近いHOMO準位を有するものを用いることが好ましい。
正孔注入層721に用いるアクセプター性材料としては、元素周期表における第4族乃至第8族に属する金属の酸化物を用いることができる。具体的には、酸化モリブデン、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化クロム、酸化タングステン、酸化マンガン、酸化レニウムが挙げられる。中でも特に、酸化モリブデンは大気中でも安定であり、吸湿性が低く、扱いやすいため好ましい。その他、キノジメタン誘導体やクロラニル誘導体、ヘキサアザトリフェニレン誘導体などの有機アクセプターを用いることができる。具体的には、7,7,8,8−テトラシアノ−2,3,5,6−テトラフルオロキノジメタン(略称:F−TCNQ)、クロラニル、2,3,6,7,10,11−ヘキサシアノ−1,4,5,8,9,12−ヘキサアザトリフェニレン(略称:HAT−CN)等を用いることができる。
正孔注入層721及び正孔輸送層722に用いる正孔輸送性材料としては、10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する物質が好ましい。なお、電子よりも正孔の輸送性の高い物質であれば、これら以外のものを用いることができる。
正孔輸送性材料としては、π電子過剰型複素芳香族化合物(例えばカルバゾール誘導体やインドール誘導体)や芳香族アミン化合物が好ましく、具体例としては、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:NPBまたはα−NPD)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(略称:TPD)、4,4’−ビス[N−(スピロ−9,9’−ビフルオレン−2−イル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:BSPB)、4−フェニル−4’−(9−フェニルフルオレン−9−イル)トリフェニルアミン(略称:BPAFLP)、4−フェニル−3’−(9−フェニルフルオレン−9−イル)トリフェニルアミン(略称:mBPAFLP)、4−フェニル−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBA1BP)、3−[4−(9−フェナントリル)−フェニル]−9−フェニル−9H−カルバゾール(略称:PCPPn)、N−(4−ビフェニル)−N−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)−9−フェニル−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:PCBiF)、N−(1,1’−ビフェニル−4−イル)−N−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−アミン(略称:PCBBiF)、4,4’−ジフェニル−4’’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBBi1BP)、4−(1−ナフチル)−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBANB)、4,4’−ジ(1−ナフチル)−4’’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBNBB)、9,9−ジメチル−N−フェニル−N−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]フルオレン−2−アミン(略称:PCBAF)、N−フェニル−N−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]スピロ−9,9’−ビフルオレン−2−アミン(略称:PCBASF)、4,4’,4’’−トリス(カルバゾール−9−イル)トリフェニルアミン(略称:TCTA)、4,4’,4’’−トリス(N,N−ジフェニルアミノ)トリフェニルアミン(略称:TDATA)、4,4’,4’’−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミン(略称:MTDATA)などの芳香族アミン骨格を有する化合物、1,3−ビス(N−カルバゾリル)ベンゼン(略称:mCP)、4,4’−ジ(N−カルバゾリル)ビフェニル(略称:CBP)、3,6−ビス(3,5−ジフェニルフェニル)−9−フェニルカルバゾール(略称:CzTP)、3,3’−ビス(9−フェニル−9H−カルバゾール)(略称:PCCP)、3−[N−(9−フェニルカルバゾール−3−イル)−N−フェニルアミノ]−9−フェニルカルバゾール(略称:PCzPCA1)、3,6−ビス[N−(9−フェニルカルバゾール−3−イル)−N−フェニルアミノ]−9−フェニルカルバゾール(略称:PCzPCA2)、3−[N−(1−ナフチル)−N−(9−フェニルカルバゾール−3−イル)アミノ]−9−フェニルカルバゾール(略称:PCzPCN1)、1,3,5−トリス[4−(N−カルバゾリル)フェニル]ベンゼン(略称:TCPB)、9−[4−(10−フェニル−9−アントラセニル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:CzPA)などのカルバゾール骨格を有する化合物、4,4’,4’’−(ベンゼン−1,3,5−トリイル)トリ(ジベンゾチオフェン)(略称:DBT3P−II)、2,8−ジフェニル−4−[4−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]ジベンゾチオフェン(略称:DBTFLP−III)、4−[4−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]−6−フェニルジベンゾチオフェン(略称:DBTFLP−IV)などのチオフェン骨格を有する化合物、4,4’,4’’−(ベンゼン−1,3,5−トリイル)トリ(ジベンゾフラン)(略称:DBF3P−II)、4−{3−[3−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]フェニル}ジベンゾフラン(略称:mmDBFFLBi−II)などのフラン骨格を有する化合物が挙げられる。
さらに、ポリ(N−ビニルカルバゾール)(略称:PVK)、ポリ(4−ビニルトリフェニルアミン)(略称:PVTPA)、ポリ[N−(4−{N’−[4−(4−ジフェニルアミノ)フェニル]フェニル−N’−フェニルアミノ}フェニル)メタクリルアミド](略称:PTPDMA)、ポリ[N,N’−ビス(4−ブチルフェニル)−N,N’−ビス(フェニル)ベンジジン](略称:Poly−TPD)などの高分子化合物を用いることもできる。
但し、正孔輸送性材料は、上記に限られることなく公知の様々な材料を1種または複数種組み合わせて正孔輸送性材料として正孔注入層721及び正孔輸送層722に用いることができる。なお、正孔輸送層722は、各々複数の層から形成されていてもよい。すなわち、例えば第1の正孔輸送層と第2の正孔輸送層とが積層されていてもよい。
<<発光層723>>
発光層723は、発光物質を含む層である。なお、発光物質としては、青色、紫色、青紫色、緑色、黄緑色、黄色、橙色、赤色などの発光色を呈する物質を適宜用いる。ここで、図36(C)、(D)、(E)に示すように、発光素子572が複数のEL層を有する場合、それぞれのEL層に設けられる発光層723に異なる発光物質を用いることにより、異なる発光色を呈する構成(例えば、補色の関係にある発光色を組み合わせて得られる白色発光)とすることができる。例えば、発光素子572が図36(C)に示す構成である場合、EL層786aに設けられる発光層723に用いられる発光物質と、EL層786bに設けられる発光層723に用いられる発光物質と、を異ならせることにより、EL層786aが呈する発光色と、EL層786bが呈する発光色と、を異ならせることができる。なお、一つの発光層が異なる発光物質を有する積層構造であってもよい。
また、発光層723は、発光物質(ゲスト材料)に加えて、1種または複数種の有機化合物(ホスト材料、アシスト材料)を有していてもよい。また、1種または複数種の有機化合物としては、正孔輸送性材料や電子輸送性材料の一方または両方を用いることができる。
発光層723に用いることができる発光物質としては、特に限定は無く、一重項励起エネルギーを可視光領域の発光に変える発光物質、または三重項励起エネルギーを可視光領域の発光に変える発光物質を用いることができる。なお、上記発光物質としては、例えば、以下のようなものが挙げられる。
一重項励起エネルギーを発光に変える発光物質としては、蛍光を発する物質(蛍光材料)が挙げられ、例えば、ピレン誘導体、アントラセン誘導体、トリフェニレン誘導体、フルオレン誘導体、カルバゾール誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、ジベンゾフラン誘導体、ジベンゾキノキサリン誘導体、キノキサリン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、フェナントレン誘導体、ナフタレン誘導体などが挙げられる。特にピレン誘導体は発光量子収率が高いので好ましい。ピレン誘導体の具体例としては、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ビス[3−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]ピレン−1,6−ジアミン(略称:1,6mMemFLPAPrn)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス[4−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]ピレン−1,6−ジアミン(略称:1,6FLPAPrn)、N,N’−ビス(ジベンゾフラン−2−イル)−N,N’−ジフェニルピレン−1,6−ジアミン(略称:1,6FrAPrn)、N,N’−ビス(ジベンゾチオフェン−2−イル)−N,N’−ジフェニルピレン−1,6−ジアミン(略称:1,6ThAPrn)、N,N’−(ピレン−1,6−ジイル)ビス[(N−フェニルベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン)−6−アミン](略称:1,6BnfAPrn)、N,N’−(ピレン−1,6−ジイル)ビス[(N−フェニルベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン)−8−アミン](略称:1,6BnfAPrn−02)、N,N’−(ピレン−1,6−ジイル)ビス[(6,N−ジフェニルベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン)−8−アミン](略称:1,6BnfAPrn−03)などが挙げられる。またピレン誘導体は、本発明の一態様における青色の色度を達成するのに有用な化合物群である。
その他にも、5,6−ビス[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−2,2’−ビピリジン(略称:PAP2BPy)、5,6−ビス[4’−(10−フェニル−9−アントリル)ビフェニル−4−イル]−2,2’−ビピリジン(略称:PAPP2BPy)、N,N’−ビス[4−(9H−カルバゾール−9−イル)フェニル]−N,N’−ジフェニルスチルベン−4,4’−ジアミン(略称:YGA2S)、4−(9H−カルバゾール−9−イル)−4’−(10−フェニル−9−アントリル)トリフェニルアミン(略称:YGAPA)、4−(9H−カルバゾール−9−イル)−4’−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)トリフェニルアミン(略称:2YGAPPA)、N,9−ジフェニル−N−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:PCAPA)、4−(10−フェニル−9−アントリル)−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBAPA)、4−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBAPBA)、ペリレン、2,5,8,11−テトラ(tert−ブチル)ペリレン(略称:TBP)、N,N’’−(2−tert−ブチルアントラセン−9,10−ジイルジ−4,1−フェニレン)ビス[N,N’,N’−トリフェニル−1,4−フェニレンジアミン](略称:DPABPA)、N,9−ジフェニル−N−[4−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)フェニル]−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:2PCAPPA)、N−[4−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)フェニル]−N,N’,N’−トリフェニル−1,4−フェニレンジアミン(略称:2DPAPPA)等を用いることができる。
また、三重項励起エネルギーを発光に変える発光物質としては、例えば、燐光を発する物質(燐光材料)や熱活性化遅延蛍光を示す熱活性化遅延蛍光(Thermally activated delayed fluorescence:TADF)材料が挙げられる。
燐光材料としては、有機金属錯体、金属錯体(白金錯体)、希土類金属錯体等が挙げられる。これらは、物質ごとに異なる発光色(発光ピーク)を示すため、必要に応じて適宜選択して用いる。
青色または緑色を呈し、発光スペクトルのピーク波長が450nm以上570nm以下である燐光材料としては、以下のような物質が挙げられる。
例えば、トリス{2−[5−(2−メチルフェニル)−4−(2,6−ジメチルフェニル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル−κN2]フェニル−κC}イリジウム(III)(略称:[Ir(mpptz−dmp)])、トリス(5−メチル−3,4−ジフェニル−4H−1,2,4−トリアゾラト)イリジウム(III)(略称:[Ir(Mptz)])、トリス[4−(3−ビフェニル)−5−イソプロピル−3−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾラト]イリジウム(III)(略称:[Ir(iPrptz−3b)])、トリス[3−(5−ビフェニル)−5−イソプロピル−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾラト]イリジウム(III)(略称:[Ir(iPr5btz)])、のような4H−トリアゾール骨格を有する有機金属錯体、トリス[3−メチル−1−(2−メチルフェニル)−5−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾラト]イリジウム(III)(略称:[Ir(Mptz1−mp)])、トリス(1−メチル−5−フェニル−3−プロピル−1H−1,2,4−トリアゾラト)イリジウム(III)(略称:[Ir(Prptz1−Me)])のような1H−トリアゾール骨格を有する有機金属錯体、fac−トリス[1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−2−フェニル−1H−イミダゾール]イリジウム(III)(略称:[Ir(iPrpmi)])、トリス[3−(2,6−ジメチルフェニル)−7−メチルイミダゾ[1,2−f]フェナントリジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(dmpimpt−Me)])のようなイミダゾール骨格を有する有機金属錯体、ビス[2−(4’,6’−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)テトラキス(1−ピラゾリル)ボラート(略称:FIr6)、ビス[2−(4’,6’−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)ピコリナート(略称:FIrpic)、ビス[2−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)ピコリナート(略称:[Ir(CFppy)(pic)])、ビス[2−(4’,6’−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:FIr(acac))のように電子吸引基を有するフェニルピリジン誘導体を配位子とする有機金属錯体等が挙げられる。
緑色または黄色を呈し、発光スペクトルのピーク波長が495nm以上590nm以下である燐光材料としては、以下のような物質が挙げられる。
例えば、トリス(4−メチル−6−フェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(mppm)])、トリス(4−t−ブチル−6−フェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(tBuppm)])、(アセチルアセトナト)ビス(6−メチル−4−フェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(mppm)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス(6−tert−ブチル−4−フェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(tBuppm)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス[6−(2−ノルボルニル)−4−フェニルピリミジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(nbppm)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス[5−メチル−6−(2−メチルフェニル)−4−フェニルピリミジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(mpmppm)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス{4,6−ジメチル−2−[6−(2,6−ジメチルフェニル)−4−ピリミジニル−κN3]フェニル−κC}イリジウム(III)(略称:[Ir(dmppm−dmp)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス(4,6−ジフェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(dppm)(acac)])のようなピリミジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体、(アセチルアセトナト)ビス(3,5−ジメチル−2−フェニルピラジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(mppr−Me)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス(5−イソプロピル−3−メチル−2−フェニルピラジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(mppr−iPr)(acac)])のようなピラジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体、トリス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:[Ir(ppy)])、ビス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(ppy)(acac)])、ビス(ベンゾ[h]キノリナト)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(bzq)(acac)])、トリス(ベンゾ[h]キノリナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(bzq)])、トリス(2−フェニルキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:[Ir(pq)])、ビス(2−フェニルキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(pq)(acac)])のようなピリジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体、ビス(2,4−ジフェニル−1,3−オキサゾラト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(dpo)(acac)])、ビス{2−[4’−(パーフルオロフェニル)フェニル]ピリジナト−N,C2’}イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(p−PF−ph)(acac)])、ビス(2−フェニルベンゾチアゾラト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(bt)(acac)])などの有機金属錯体の他、トリス(アセチルアセトナト)(モノフェナントロリン)テルビウム(III)(略称:[Tb(acac)(Phen)])のような希土類金属錯体が挙げられる。
上述した中で、ピリジン骨格(特にフェニルピリジン骨格)またはピリミジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体は、本発明の一態様における緑色の色度を達成するのに有用な化合物群である。
黄色または赤色を呈し、発光スペクトルのピーク波長が570nm以上750nm以下である燐光材料としては、以下のような物質が挙げられる。
例えば、(ジイソブチリルメタナト)ビス[4,6−ビス(3−メチルフェニル)ピリミジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(5mdppm)(dibm)])、ビス[4,6−ビス(3−メチルフェニル)ピリミジナト](ジピバロイルメタナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(5mdppm)(dpm)])、(ジピバロイルメタナト)ビス[4,6−ジ(ナフタレン−1−イル)ピリミジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(d1npm)(dpm)])のようなピリミジン骨格を有する有機金属錯体、(アセチルアセトナト)ビス(2,3,5−トリフェニルピラジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(tppr)(acac)])、ビス(2,3,5−トリフェニルピラジナト)(ジピバロイルメタナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(tppr)(dpm)])、ビス{4,6−ジメチル−2−[3−(3,5−ジメチルフェニル)−5−フェニル−2−ピラジニル−κN]フェニル−κC}(2,6−ジメチル−3,5−ヘプタンジオナト−κO,O’)イリジウム(III)(略称:[Ir(dmdppr−P)(dibm)])、ビス{4,6−ジメチル−2−[5−(4−シアノ−2,6−ジメチルフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)−2−ピラジニル−κN]フェニル−κC}(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト−κO,O’)イリジウム(III)(略称:[Ir(dmdppr−dmCP)(dpm)])、(アセチルアセトナト)ビス[2−メチル−3−フェニルキノキサリナト−N,C2’]イリジウム(III)(略称:[Ir(mpq)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス(2,3−ジフェニルキノキサリナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:[Ir(dpq)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス[2,3−ビス(4−フルオロフェニル)キノキサリナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(Fdpq)(acac)])のようなピラジン骨格を有する有機金属錯体や、トリス(1−フェニルイソキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:[Ir(piq)])、ビス(1−フェニルイソキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(piq)(acac)])のようなピリジン骨格を有する有機金属錯体、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリン白金(II)(略称:[PtOEP])のような白金錯体、トリス(1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオナト)(モノフェナントロリン)ユーロピウム(III)(略称:[Eu(DBM)(Phen)])、トリス[1−(2−テノイル)−3,3,3−トリフルオロアセトナト](モノフェナントロリン)ユーロピウム(III)(略称:[Eu(TTA)(Phen)])のような希土類金属錯体が挙げられる。
上述した中で、ピラジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体は、本発明の一態様における赤色の色度を達成するのに有用な化合物群である。特に、[Ir(dmdppr−dmCP)(dpm)]のようにシアノ基を有する有機金属イリジウム錯体は、安定性が高く好ましい。
なお、青色の発光物質としては、フォトルミネッセンスのピーク波長が430nm以上470nm以下、より好ましくは430nm以上460nm以下の物質を用いればよい。また、緑色の発光物質としては、フォトルミネッセンスのピーク波長が500nm以上540nm以下、より好ましくは500nm以上530nm以下の物質を用いればよい。赤色の発光物質としては、フォトルミネッセンスのピーク波長が610nm以上680nm以下、より好ましくは620nm以上680nm以下の物質を用いればよい。なお、フォトルミネッセンス測定は溶液、薄膜のいずれでもよい。
このような化合物と、マイクロキャビティ効果を併用することで、より容易に上述した色度を達成することができる。この時、マイクロキャビティ効果を得るのに必要な半透過・半反射電極(金属薄膜部分)の膜厚は、20nm以上40nm以下が好ましい。より好ましくは25nmより大きく、40nm以下である。なお、40nmを超えると効率が低下してしまう可能性がある。
発光層723に用いる有機化合物(ホスト材料、アシスト材料)としては、発光物質(ゲスト材料)のエネルギーギャップより大きなエネルギーギャップを有する物質を、一種もしくは複数種選択して用いればよい。なお、上述した正孔輸送性材料及び後述する電子輸送性材料は、それぞれ、ホスト材料またはアシスト材料として用いることもできる。
発光物質が蛍光材料である場合、ホスト材料としては、一重項励起状態のエネルギー準位が大きく、三重項励起状態のエネルギー準位が小さい有機化合物を用いるのが好ましい。例えば、アントラセン誘導体やテトラセン誘導体を用いるのが好ましい。具体的には、9−フェニル−3−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:PCzPA)、3−[4−(1−ナフチル)−フェニル]−9−フェニル−9H−カルバゾール(略称:PCPN)、9−[4−(10−フェニル−9−アントラセニル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:CzPA)、7−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−7H−ジベンゾ[c,g]カルバゾール(略称:cgDBCzPA)、6−[3−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)フェニル]−ベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン(略称:2mBnfPPA)、9−フェニル−10−{4−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)ビフェニル−4’−イル}アントラセン(略称:FLPPA)、5,12−ジフェニルテトラセン、5,12−ビス(ビフェニル−2−イル)テトラセンなどが挙げられる。
発光物質が燐光材料である場合、ホスト材料としては、発光物質の三重項励起エネルギー(基底状態と三重項励起状態とのエネルギー差)よりも三重項励起エネルギーの大きい有機化合物を選択すればよい。なお、この場合には、亜鉛やアルミニウム系金属錯体の他、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、キノキサリン誘導体、ジベンゾキノキサリン誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、ジベンゾフラン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、ピリジン誘導体、ビピリジン誘導体、フェナントロリン誘導体等の他、芳香族アミンやカルバゾール誘導体等を用いることができる。
具体的には、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(III)(略称:Alq)、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(III)(略称:Almq)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナト)ベリリウム(II)(略称:BeBq)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)(4−フェニルフェノラト)アルミニウム(III)(略称:BAlq)、ビス(8−キノリノラト)亜鉛(II)(略称:Znq)、ビス[2−(2−ベンゾオキサゾリル)フェノラト]亜鉛(II)(略称:ZnPBO)、ビス[2−(2−ベンゾチアゾリル)フェノラト]亜鉛(II)(略称:ZnBTZ)などの金属錯体、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、2,2’,2’’−(1,3,5−ベンゼントリイル)−トリス(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール)(略称:TPBI)、バソフェナントロリン(略称:BPhen)、バソキュプロイン(略称:BCP)、2,9−ビス(ナフタレン−2−イル)−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(略称:NBphen)、9−[4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:CO11)などの複素環化合物、NPB、TPD、BSPBなどの芳香族アミン化合物が挙げられる。
また、アントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、ピレン誘導体、クリセン誘導体、ジベンゾ[g,p]クリセン誘導体等の縮合多環芳香族化合物が挙げられ、具体的には、9,10−ジフェニルアントラセン(略称:DPAnth)、N,N−ジフェニル−9−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:CzA1PA)、4−(10−フェニル−9−アントリル)トリフェニルアミン(略称:DPhPA)、YGAPA、PCAPA、N,9−ジフェニル−N−{4−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]フェニル}−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:PCAPBA)、9,10−ジフェニル−2−[N−フェニル−N−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)アミノ]アントラセン(略称:2PCAPA)、6,12−ジメトキシ−5,11−ジフェニルクリセン、N,N,N’,N’,N’’,N’’,N’’’,N’’’−オクタフェニルジベンゾ[g,p]クリセン−2,7,10,15−テトラアミン(略称:DBC1)、9−[4−(10−フェニル−9−アントラセニル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:CzPA)、3,6−ジフェニル−9−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:DPCzPA)、9,10−ビス(3,5−ジフェニルフェニル)アントラセン(略称:DPPA)、9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:DNA)、2−tert−ブチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:t−BuDNA)、9,9’−ビアントリル(略称:BANT)、9,9’−(スチルベン−3,3’−ジイル)ジフェナントレン(略称:DPNS)、9,9’−(スチルベン−4,4’−ジイル)ジフェナントレン(略称:DPNS2)、1,3,5−トリ(1−ピレニル)ベンゼン(略称:TPB3)などを用いることができる。
また、発光層723に複数の有機化合物を用いる場合、励起錯体を形成する化合物を発光物質と混合して用いることが好ましい。この場合、様々な有機化合物を適宜組み合わせて用いることができるが、効率よく励起錯体を形成するためには、正孔を受け取りやすい化合物(正孔輸送性材料)と、電子を受け取りやすい化合物(電子輸送性材料)とを組み合わせることが特に好ましい。なお、正孔輸送性材料及び電子輸送性材料の具体例については、本実施の形態で示す材料を用いることができる。
TADF材料とは、三重項励起状態をわずかな熱エネルギーによって一重項励起状態にアップコンバート(逆項間交差)が可能で、一重項励起状態からの発光(蛍光)を効率よく呈する材料のことである。また、熱活性化遅延蛍光が効率良く得られる条件としては、三重項励起準位と一重項励起準位のエネルギー差が0eV以上0.2eV以下、好ましくは0eV以上0.1eV以下であることが挙げられる。また、TADF材料における遅延蛍光とは、通常の蛍光と同様のスペクトルを持ちながら、寿命が著しく長い発光をいう。その寿命は、10−6秒以上、好ましくは10−3秒以上である。
TADF材料としては、例えば、フラーレンやその誘導体、プロフラビン等のアクリジン誘導体、エオシン等が挙げられる。また、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、白金(Pt)、インジウム(In)、もしくはパラジウム(Pd)等を含む金属含有ポルフィリンが挙げられる。金属含有ポルフィリンとしては、例えば、プロトポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(Proto IX))、メソポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(Meso IX))、ヘマトポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(Hemato IX))、コプロポルフィリンテトラメチルエステル−フッ化スズ錯体(SnF(Copro III−4Me))、オクタエチルポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(OEP))、エチオポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(Etio I))、オクタエチルポルフィリン−塩化白金錯体(PtClOEP)等が挙げられる。
その他にも、2−(ビフェニル−4−イル)−4,6−ビス(12−フェニルインドロ[2,3−a]カルバゾール−11−イル)−1,3,5−トリアジン(PIC−TRZ)、2−{4−[3−(N−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)−9H−カルバゾール−9−イル]フェニル}−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(PCCzPTzn)、2−[4−(10H−フェノキサジン−10−イル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(PXZ−TRZ)、3−[4−(5−フェニル−5,10−ジヒドロフェナジン−10−イル)フェニル]−4,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾール(PPZ−3TPT)、3−(9,9−ジメチル−9H−アクリジン−10−イル)−9H−キサンテン−9−オン(ACRXTN)、ビス[4−(9,9−ジメチル−9,10−ジヒドロアクリジン)フェニル]スルホン(DMAC−DPS)、10−フェニル−10H,10’H−スピロ[アクリジン−9,9’−アントラセン]−10’−オン(ACRSA)、等のπ電子過剰型複素芳香環及びπ電子不足型複素芳香環を有する複素環化合物を用いることができる。なお、π電子過剰型複素芳香環とπ電子不足型複素芳香環とが直接結合した物質は、π電子過剰型複素芳香環のドナー性とπ電子不足型複素芳香環のアクセプター性が共に強くなり、一重項励起状態と三重項励起状態のエネルギー差が小さくなるため、特に好ましい。
なお、TADF材料を用いる場合、他の有機化合物と組み合わせて用いることもできる。
<<電子輸送層724>>
電子輸送層724は、電子注入層725によって、導電体788から注入された電子を発光層723に輸送する層である。なお、電子輸送層724は、電子輸送性材料を含む層である。電子輸送層724に用いる電子輸送性材料は、1×10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する物質が好ましい。なお、正孔よりも電子の輸送性の高い物質であれば、これら以外のものを用いることができる。
電子輸送性材料としては、キノリン配位子、ベンゾキノリン配位子、オキサゾール配位子、あるいはチアゾール配位子を有する金属錯体、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、ピリジン誘導体、ビピリジン誘導体などが挙げられる。その他、含窒素複素芳香族化合物のようなπ電子不足型複素芳香族化合物を用いることもできる。
具体的には、Alq、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Almq)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナト)ベリリウム(略称:BeBq)、BAlq、Zn(BOX)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾラト]亜鉛(略称:Zn(BTZ))などの金属錯体、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、3−(4’−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4’’−ビフェニル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:p−EtTAZ)、バソフェナントロリン(略称:Bphen)、バソキュプロイン(略称:BCP)、4,4’−ビス(5−メチルベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン(略称:BzOs)などの複素芳香族化合物、2−[3−(ジベンゾチオフェン−4−イル)フェニル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:2mDBTPDBq−II)、2−[3’−(ジベンゾチオフェン−4−イル)ビフェニル−3−イル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:2mDBTBPDBq−II)、2−[4−(3,6−ジフェニル−9H−カルバゾール−9−イル)フェニル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:2CzPDBq−III)、7−[3−(ジベンゾチオフェン−4−イル)フェニル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:7mDBTPDBq−II)、6−[3−(ジベンゾチオフェン−4−イル)フェニル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:6mDBTPDBq−II)等のキノキサリンないしはジベンゾキノキサリン誘導体を用いることができる。
また、ポリ(2,5−ピリジンジイル)(略称:PPy)、ポリ[(9,9−ジヘキシルフルオレン−2,7−ジイル)−co−(ピリジン−3,5−ジイル)](略称:PF−Py)、ポリ[(9,9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジイル)−co−(2,2’−ビピリジン−6,6’−ジイル)](略称:PF−BPy)のような高分子化合物を用いることもできる。
また、電子輸送層724は、単層のものだけでなく、上記物質からなる層が2層以上積層した構造であってもよい。
<<電子注入層725>>
電子注入層725は、電子注入性の高い物質を含む層である。電子注入層725には、フッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、フッ化カルシウム(CaF)、リチウム酸化物(LiO)等のようなアルカリ金属、アルカリ土類金属、またはそれらの化合物を用いることができる。また、フッ化エルビウム(ErF)のような希土類金属化合物を用いることができる。また、電子注入層725にエレクトライドを用いてもよい。エレクトライドとしては、例えば、カルシウムとアルミニウムの混合酸化物に電子を高濃度添加した物質等が挙げられる。なお、上述した電子輸送層724を構成する物質を用いることもできる。
また、電子注入層725に、有機化合物と電子供与体(ドナー)とを混合してなる複合材料を用いてもよい。このような複合材料は、電子供与体によって有機化合物に電子が発生するため、電子注入性及び電子輸送性に優れている。この場合、有機化合物としては、発生した電子の輸送に優れた材料であることが好ましく、具体的には、例えば上述した電子輸送層724に用いる電子輸送性材料(金属錯体や複素芳香族化合物等)を用いることができる。電子供与体としては、有機化合物に対し電子供与性を示す物質であればよい。具体的には、アルカリ金属やアルカリ土類金属や希土類金属が好ましく、リチウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、エルビウム、イッテルビウム等が挙げられる。また、アルカリ金属酸化物やアルカリ土類金属酸化物が好ましく、リチウム酸化物、カルシウム酸化物、バリウム酸化物等が挙げられる。また、酸化マグネシウムのようなルイス塩基を用いることもできる。また、テトラチアフルバレン(略称:TTF)等の有機化合物を用いることもできる。
<<電荷発生層792>>
電荷発生層792は、導電体772と導電体788との間に電圧を印加したときに、当該電荷発生層792に接する2つのEL層786のうち、導電体772と近い側のEL層786に電子を注入し、導電体788と違い側のEL層786に正孔を注入する機能を有する。例えば、図36(C)に示す構成の発光素子572において、電荷発生層792は、EL層786aに電子を注入し、EL層786bに正孔を注入する機能を有する。なお、電荷発生層792は、正孔輸送性材料に電子受容体(アクセプター)が添加された構成であっても、電子輸送性材料に電子供与体(ドナー)が添加された構成であってもよい。また、これらの両方の構成が積層されていてもよい。なお、上述した材料を用いて電荷発生層792を形成することにより、EL層が積層された場合における表示装置10の駆動電圧の上昇を抑制することができる。
電荷発生層792において、正孔輸送性材料に電子受容体が添加された構成とする場合、電子受容体としては、7,7,8,8−テトラシアノ−2,3,5,6−テトラフルオロキノジメタン(略称:F−TCNQ)、クロラニル等を挙げることができる。また元素周期表における第4族乃至第8族に属する金属の酸化物を挙げることができる。具体的には、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化マンガン、酸化レニウムなどが挙げられる。
電荷発生層792において、電子輸送性材料に電子供与体が添加された構成とする場合、電子供与体としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属または希土類金属または元素周期表における第2、第13族に属する金属及びその酸化物、炭酸塩を用いることができる。具体的には、リチウム(Li)、セシウム(Cs)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、イッテルビウム(Yb)、インジウム(In)、酸化リチウム、炭酸セシウムなどを用いることが好ましい。また、テトラチアナフタセンのような有機化合物を電子供与体として用いてもよい。
なお、発光素子572の作製には、蒸着法などの真空プロセスや、スピンコート法やインクジェット法などの溶液プロセスを用いることができる。蒸着法を用いる場合には、スパッタ法、イオンプレーティング法、イオンビーム蒸着法、分子線蒸着法、真空蒸着法などの物理蒸着法(PVD法)や、化学蒸着法(CVD法)等を用いることができる。特に発光素子のEL層に含まれる機能層(正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層)及び電荷発生層については、蒸着法(真空蒸着法等)、塗布法(ディップコート法、ダイコート法、バーコート法、スピンコート法、スプレーコート法等)、印刷法(インクジェット法、スクリーン(孔版印刷)法、オフセット(平版印刷)法、フレキソ(凸版印刷)法、グラビア法、マイクロコンタクト法等)などの方法により形成することができる。
なお、本実施の形態で示す発光素子のEL層を構成する各機能層(正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層)及び電荷発生層は、上述した材料に限られることはなく、それ以外の材料であっても各層の機能を満たせるものであれば組み合わせて用いることができる。一例としては、高分子化合物(オリゴマー、デンドリマー、ポリマー等)、中分子化合物(低分子と高分子の中間領域の化合物:分子量400〜4000)、無機化合物(量子ドット材料等)等を用いることができる。なお、量子ドット材料としては、コロイド状量子ドット材料、合金型量子ドット材料、コア・シェル型量子ドット材料、コア型量子ドット材料などを用いることができる。
本実施の形態で例示した構成例、及びそれらに対応する図面等は、少なくともその一部を他の構成例、又は図面等と適宜組み合わせて実施することができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様である表示装置に用いることができるトランジスタについて説明する。
<トランジスタの構成例1>
図37(A)、図37(B)、及び図37(C)は、本発明の一態様である表示装置に用いることができるトランジスタ200A、及びトランジスタ200A周辺の上面図及び断面図である。本発明の一態様の表示装置に、トランジスタ200Aを適用することができる。
図37(A)は、トランジスタ200Aの上面図である。また、図37(B)、及び図37(C)は、トランジスタ200Aの断面図である。ここで、図37(B)は、図37(A)にA1−A2の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200Aのチャネル長方向の断面図でもある。また、図37(C)は、図37(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200Aのチャネル幅方向の断面図でもある。なお、図37(A)の上面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いて図示している。
図37(A)、(B)、(C)に示すように、トランジスタ200Aは、基板(図示しない。)の上に配置された金属酸化物230aと、金属酸化物230aの上に配置された金属酸化物230bと、金属酸化物230bの上に、互いに離隔して配置された導電体242a、及び導電体242bと、導電体242a及び導電体242b上に配置され、導電体242aと導電体242bの間に開口が形成された絶縁体280と、開口の中に配置された導電体260と、金属酸化物230b、導電体242a、導電体242b、及び絶縁体280と、導電体260と、の間に配置された絶縁体250と、金属酸化物230b、導電体242a、導電体242b、及び絶縁体280と、絶縁体250と、の間に配置された金属酸化物230cと、を有する。ここで、図37(B)及び図37(C)に示すように、導電体260の上面は、絶縁体250、絶縁体254、金属酸化物230c、及び絶縁体280の上面と略一致することが好ましい。なお、以下において、金属酸化物230a、金属酸化物230b、及び金属酸化物230cをまとめて金属酸化物230という場合がある。また、導電体242a及び導電体242bをまとめて導電体242という場合がある。
図37(A)、(B)、(C)に示すトランジスタ200Aでは、導電体242a及び導電体242bの導電体260側の側面が、概略垂直な形状を有している。なお、図37(A)、(B)、(C)に示すトランジスタ200Aは、これに限られるものではなく、導電体242a及び導電体242bの側面と底面がなす角が、10°以上80°以下、好ましくは、30°以上60°以下としてもよい。また、導電体242a及び導電体242bの対向する側面が、複数の面を有していてもよい。
また、図37(A)、(B)、(C)に示すように、絶縁体224、金属酸化物230a、金属酸化物230b、導電体242a、導電体242b、及び金属酸化物230cと、絶縁体280と、の間に絶縁体254が配置されることが好ましい。ここで、絶縁体254は、図37(B)及び図37(C)に示すように、金属酸化物230cの側面、導電体242aの上面と側面、導電体242bの上面と側面、金属酸化物230a及び金属酸化物230bの側面、並びに絶縁体224の上面に接することが好ましい。
なお、トランジスタ200Aでは、チャネルが形成される領域(以下、チャネル形成領域ともいう。)と、その近傍において、金属酸化物230a、金属酸化物230b、及び金属酸化物230cの3層を積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、金属酸化物230bと金属酸化物230cの2層構造、又は4層以上の積層構造を設ける構成にしてもよい。また、トランジスタ200Aでは、導電体260を2層の積層構造として示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電体260が、単層構造であってもよいし、3層以上の積層構造であってもよい。また、金属酸化物230a、金属酸化物230b、及び金属酸化物230cのそれぞれが2層以上の積層構造を有していてもよい。
例えば、金属酸化物230cが第1の金属酸化物と、第1の金属酸化物上の第2の金属酸化物からなる積層構造を有する場合、第1の金属酸化物は、金属酸化物230bと同様の組成を有し、第2の金属酸化物は、金属酸化物230aと同様の組成を有することが好ましい。
ここで、導電体260は、トランジスタのゲート電極として機能し、導電体242a及び導電体242bは、それぞれソース電極又はドレイン電極として機能する。上記のように、導電体260は、絶縁体280の開口、及び導電体242aと導電体242bに挟まれた領域に埋め込まれるように形成される。ここで、導電体260、導電体242a及び導電体242bの配置は、絶縁体280の開口に対して、自己整合的に選択される。つまり、トランジスタ200Aにおいて、ゲート電極を、ソース電極とドレイン電極の間に、自己整合的に配置させることができる。よって、導電体260を位置合わせのマージンを設けることなく形成することができるので、トランジスタ200Aの占有面積の縮小を図ることができる。これにより、表示装置を高精細にすることができる。また、表示装置を狭額縁にすることができる。
また、図37(A)、(B)、(C)に示すように、導電体260は、絶縁体250の内側に設けられた導電体260aと、導電体260aの内側に埋め込まれるように設けられた導電体260bと、を有することが好ましい。
また、トランジスタ200Aは、基板(図示しない。)の上に配置された絶縁体214と、絶縁体214の上に配置された絶縁体216と、絶縁体216に埋め込まれるように配置された導電体205と、絶縁体216と導電体205の上に配置された絶縁体222と、絶縁体222の上に配置された絶縁体224と、を有することが好ましい。絶縁体224の上に金属酸化物230aが配置されることが好ましい。
また、トランジスタ200Aの上に、層間膜として機能する絶縁体274、及び絶縁体281が配置されることが好ましい。ここで、絶縁体274は、導電体260、絶縁体250、絶縁体254、金属酸化物230c、及び絶縁体280の上面に接して配置されることが好ましい。
絶縁体222、絶縁体254、及び絶縁体274は、水素(例えば、水素原子、水素分子等)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有することが好ましい。例えば、絶縁体222、絶縁体254、及び絶縁体274は、絶縁体224、絶縁体250、及び絶縁体280より水素透過性が低いことが好ましい。また、絶縁体222、及び絶縁体254は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子等)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有することが好ましい。例えば、絶縁体222、及び絶縁体254は、絶縁体224、絶縁体250、及び絶縁体280より酸素透過性が低いことが好ましい。
ここで、絶縁体224、金属酸化物230、及び絶縁体250は、絶縁体280及び絶縁体281と、絶縁体254、及び絶縁体274によって離隔されている。ゆえに、絶縁体224、金属酸化物230、及び絶縁体250に、絶縁体280及び絶縁体281に含まれる水素等の不純物や、過剰な酸素が、絶縁体224、金属酸化物230a、金属酸化物230b、及び絶縁体250に混入するのを抑制することができる。
また、トランジスタ200Aと電気的に接続し、プラグとして機能する導電体240(導電体240a、及び導電体240b)が設けられることが好ましい。なお、プラグとして機能する導電体240の側面に接して絶縁体241(絶縁体241a、及び絶縁体241b)が設けられる。つまり、絶縁体254、絶縁体280、絶縁体274、及び絶縁体281の開口の内壁に接して絶縁体241が設けられる。また、絶縁体241の側面に接して導電体240の第1の導電体が設けられ、さらに内側に導電体240の第2の導電体が設けられる構成にしてもよい。ここで、導電体240の上面の高さと、絶縁体281の上面の高さは同程度にできる。なお、トランジスタ200Aでは、導電体240の第1の導電体及び導電体240の第2の導電体を積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電体240を単層、又は3層以上の積層構造として設ける構成にしてもよい。構造体が積層構造を有する場合、形成順に序数を付与し、区別する場合がある。
また、トランジスタ200Aは、チャネル形成領域を含む金属酸化物230(金属酸化物230a、金属酸化物230b、及び金属酸化物230c)に、酸化物半導体として機能する金属酸化物(以下、酸化物半導体ともいう。)を用いることが好ましい。例えば、金属酸化物230のチャネル形成領域となる金属酸化物としては、前述のようにバンドギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上のものを用いることが好ましい。
また、図37(B)に示すように、金属酸化物230bは、導電体242と重ならない領域の膜厚が、導電体242と重なる領域の膜厚より薄くなる場合がある。これは、導電体242a及び導電体242bを形成する際に、金属酸化物230bの上面の一部を除去することにより形成される。金属酸化物230bの上面には、導電体242となる導電膜を成膜した際に、当該導電膜との界面近傍に抵抗の低い領域が形成される場合がある。このように、金属酸化物230bの上面の導電体242aと導電体242bの間に位置する、抵抗の低い領域を除去することにより、当該領域にチャネルが形成されることを防ぐことができる。
本発明の一態様により、サイズが小さいトランジスタを有し、精細度が高い表示装置を提供することができる。又は、オン電流が大きいトランジスタを有し、輝度が高い表示装置を提供することができる。又は、動作が速いトランジスタを有し、動作が速い表示装置を提供することができる。又は、電気特性が安定したトランジスタを有し、信頼性が高い表示装置を提供することができる。又は、オフ電流が小さいトランジスタを有し、消費電力が低い表示装置を提供することができる。
本発明の一態様である表示装置に用いることができるトランジスタ200Aの詳細な構成について説明する。
導電体205は、金属酸化物230、及び導電体260と、重なる領域を有するように配置する。また、導電体205は、絶縁体216に埋め込まれて設けることが好ましい。ここで、導電体205の上面の平坦性を良好にすることが好ましい。例えば、導電体205上面の平均面粗さ(Ra)を1nm以下、好ましくは0.5nm以下、より好ましくは0.3nm以下にすればよい。これにより、導電体205の上に形成される、絶縁体224の平坦性を良好にし、金属酸化物230b及び金属酸化物230cの結晶性の向上を図ることができる。
ここで、導電体260は、第1のゲート(トップゲートともいう。)電極として機能する場合がある。また、導電体205は、第2のゲート(ボトムゲートともいう。)電極として機能する場合がある。その場合、導電体205に印加する電位を、導電体260に印加する電位と連動させず、独立して変化させることで、トランジスタ200AのVthを制御することができる。特に、導電体205に負の電位を印加することにより、トランジスタ200AのVthを0Vより大きくし、オフ電流を低減することが可能となる。したがって、導電体205に負の電位を印加したほうが、印加しない場合よりも、導電体260に印加する電位が0Vのときのドレイン電流を小さくすることができる。
また、導電体205は、金属酸化物230におけるチャネル形成領域よりも、大きく設けるとよい。特に、図37(C)に示すように、導電体205は、金属酸化物230のチャネル幅方向と交わる端部よりも外側の領域においても、延伸していることが好ましい。つまり、金属酸化物230のチャネル幅方向における側面の外側において、導電体205と、導電体260とは、絶縁体を介して重畳していることが好ましい。
上記構成を有することで、第1のゲート電極としての機能を有する導電体260の電界と、第2のゲート電極としての機能を有する導電体205の電界によって、金属酸化物230のチャネル形成領域を電気的に取り囲むことができる。
また、図37(C)に示すように、導電体205は延伸させて、配線としても機能させている。ただし、これに限られることなく、導電体205の下に、配線として機能する導電体を設ける構成にしてもよい。
また、導電体205は、タングステン、銅、又はアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。なお、導電体205を単層で図示したが、積層構造としてもよく、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
また、導電体205の下に水素原子、水素分子、水分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(NO、NO、NO等)、銅原子等の不純物の拡散を抑制する機能を有する(上記不純物が透過しにくい。)導電体を用いてもよい。又は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子等の少なくとも一)の拡散を抑制する機能を有する(上記酸素が透過しにくい。)導電体を用いることが好ましい。なお、本明細書において、不純物、又は酸素の拡散を抑制する機能とは、上記不純物、又は上記酸素のいずれか一又はすべての拡散を抑制する機能とする。
導電体205の下に、酸素の拡散を抑制する機能を有する導電体を用いることにより、導電体205が酸化して導電率が低下することを抑制することができる。酸素の拡散を抑制する機能を有する導電体としては、例えば、タンタル、窒化タンタル、ルテニウム又は酸化ルテニウム等を用いることが好ましい。したがって、導電体205の第1の導電体としては、上記導電性材料を単層又は積層とすればよい。
絶縁体214は、水又は水素等の不純物が、基板側からトランジスタ200Aに混入するのを抑制するバリア絶縁膜として機能することが好ましい。したがって、絶縁体214は、水素原子、水素分子、水分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(NO、NO、NO等)、銅原子等の不純物の拡散を抑制する機能を有する(上記不純物が透過しにくい。)絶縁性材料を用いることが好ましい。又は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子等)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有する(上記酸素が透過しにくい。)絶縁性材料を用いることが好ましい。
例えば、絶縁体214として、酸化アルミニウム又は窒化シリコン等を用いることが好ましい。これにより、水又は水素等の不純物が絶縁体214よりも基板側からトランジスタ200A側に拡散するのを抑制することができる。又は、絶縁体224等に含まれる酸素が、絶縁体214よりも基板側に、拡散するのを抑制することができる。
また、層間膜として機能する絶縁体216、絶縁体280、及び絶縁体281は、絶縁体214よりも誘電率が低いことが好ましい。誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。例えば、絶縁体216、絶縁体280、及び絶縁体281として、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素及び窒素を添加した酸化シリコン、又は空孔を有する酸化シリコン等を適宜用いればよい。
絶縁体222及び絶縁体224は、ゲート絶縁体としての機能を有する。
ここで、金属酸化物230と接する絶縁体224は、加熱により酸素を脱離することが好ましい。本明細書では、加熱により離脱する酸素を過剰酸素と呼ぶことがある。例えば、絶縁体224は、酸化シリコン又は酸化窒化シリコン等を適宜用いればよい。酸素を含む絶縁体を金属酸化物230に接して設けることにより、金属酸化物230中の酸素欠損を低減し、トランジスタ200Aの信頼性を向上させることができる。
絶縁体224として、具体的には、加熱により一部の酸素が脱離する酸化物材料を用いることが好ましい。加熱により酸素を脱離する酸化物とは、TDS(Thermal Desorption Spectroscopy)分析にて、酸素原子に換算しての酸素の脱離量が1.0×1018atoms/cm以上、好ましくは1.0×1019atoms/cm以上、さらに好ましくは2.0×1019atoms/cm以上、又は3.0×1020atoms/cm以上である酸化物膜である。なお、上記TDS分析時における膜の表面温度としては100℃以上700℃以下、又は100℃以上400℃以下の範囲が好ましい。
また、図37(C)に示すように、絶縁体224は、絶縁体254と重ならず、且つ金属酸化物230bと重ならない領域の膜厚が、それ以外の領域の膜厚より薄くなる場合がある。絶縁体224において、絶縁体254と重ならず、且つ金属酸化物230bと重ならない領域の膜厚は、上記酸素を十分に拡散できる膜厚であることが好ましい。
絶縁体222は、絶縁体214等と同様に、水又は水素等の不純物が、基板側からトランジスタ200Aに混入するのを抑制するバリア絶縁膜として機能することが好ましい。例えば、絶縁体222は、絶縁体224より水素透過性が低いことが好ましい。絶縁体222、絶縁体254、及び絶縁体274によって、絶縁体224、金属酸化物230、及び絶縁体250等を囲むことにより、外方から水又は水素等の不純物がトランジスタ200Aに侵入することを抑制することができる。
さらに、絶縁体222は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子等)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有する(上記酸素が透過しにくい。)ことが好ましい。例えば、絶縁体222は、絶縁体224より酸素透過性が低いことが好ましい。絶縁体222が、酸素や不純物の拡散を抑制する機能を有することで、金属酸化物230が有する酸素が、基板側へ拡散することを低減できるので、好ましい。また、導電体205が、絶縁体224や、金属酸化物230が有する酸素と反応することを抑制することができる。
絶縁体222は、絶縁性材料であるアルミニウム及びハフニウムの一方又は双方の酸化物を含む絶縁体を用いるとよい。アルミニウム及びハフニウムの一方又は双方の酸化物を含む絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウム及びハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)等を用いることが好ましい。このような材料を用いて絶縁体222を形成した場合、絶縁体222は、金属酸化物230からの酸素の放出や、トランジスタ200Aの周辺部から金属酸化物230への水素等の不純物の混入を抑制する層として機能する。
又は、これらの絶縁体に、例えば、酸化アルミニウム、酸化ビスマス、酸化ゲルマニウム、酸化ニオブ、酸化シリコン、酸化チタン、酸化タングステン、酸化イットリウム、酸化ジルコニウムを添加してもよい。又はこれらの絶縁体を窒化処理してもよい。上記の絶縁体に酸化シリコン、酸化窒化シリコン又は窒化シリコンを積層して用いてもよい。
また、絶縁体222は、例えば、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)又は(Ba,Sr)TiO(BST)等のいわゆるhigh−k材料を含む絶縁体を単層又は積層で用いてもよい。トランジスタの微細化、及び高集積化が進むと、ゲート絶縁体の薄膜化により、リーク電流等の問題が生じる場合がある。ゲート絶縁体として機能する絶縁体にhigh−k材料を用いることで、物理膜厚を保ちながら、トランジスタ動作時のゲート電位の低減が可能となる。
なお、絶縁体222、及び絶縁体224が、2層以上の積層構造を有していてもよい。その場合、同じ材料からなる積層構造に限定されず、異なる材料からなる積層構造でもよい。例えば、絶縁体222の下に絶縁体224と同様の絶縁体を設ける構成にしてもよい。
金属酸化物230は、金属酸化物230aと、金属酸化物230a上の金属酸化物230bと、金属酸化物230b上の金属酸化物230cと、を有する。金属酸化物230b下に金属酸化物230aを有することで、金属酸化物230aよりも下方に形成された構造物から、金属酸化物230bへの不純物の拡散を抑制することができる。また、金属酸化物230b上に金属酸化物230cを有することで、金属酸化物230cよりも上方に形成された構造物から、金属酸化物230bへの不純物の拡散を抑制することができる。
なお、金属酸化物230は、各金属原子の原子数比が異なる酸化物により、積層構造を有することが好ましい。具体的には、金属酸化物230aに用いる金属酸化物において、構成元素中の元素Mの原子数比が、金属酸化物230bに用いる金属酸化物における、構成元素中の元素Mの原子数比より大きいことが好ましい。また、金属酸化物230aに用いる金属酸化物において、Inに対する元素Mの原子数比が、金属酸化物230bに用いる金属酸化物における、Inに対する元素Mの原子数比より大きいことが好ましい。また、金属酸化物230bに用いる金属酸化物において、元素Mに対するInの原子数比が、金属酸化物230aに用いる金属酸化物における、元素Mに対するInの原子数比より大きいことが好ましい。また、金属酸化物230cは、金属酸化物230a又は金属酸化物230bに用いることができる金属酸化物を用いることができる。
金属酸化物230a、金属酸化物230b、及び金属酸化物230cは、結晶性を有することが好ましく、特に、CAAC−OSを用いることが好ましい。CAAC−OS等の結晶性を有する酸化物は、不純物や欠陥(酸素欠損等)が少なく、結晶性の高い、緻密な構造を有している。よって、ソース電極又はドレイン電極による、金属酸化物230bからの酸素の引き抜きを抑制することができる。これにより、熱処理を行っても、金属酸化物230bから酸素が引き抜かれることを低減できるので、トランジスタ200Aは、製造工程における高い温度(所謂サーマルバジェット)に対して安定である。
また、金属酸化物230a及び金属酸化物230cの伝導帯下端のエネルギーが、金属酸化物230bの伝導帯下端のエネルギーより高くなることが好ましい。また、言い換えると、金属酸化物230a及び金属酸化物230cの電子親和力が、金属酸化物230bの電子親和力より小さいことが好ましい。この場合、金属酸化物230cは、金属酸化物230aに用いることができる金属酸化物を用いることが好ましい。具体的には、金属酸化物230cに用いる金属酸化物において、構成元素中の元素Mの原子数比が、金属酸化物230bに用いる金属酸化物における、構成元素中の元素Mの原子数比より、大きいことが好ましい。また、金属酸化物230cに用いる金属酸化物において、Inに対する元素Mの原子数比が、金属酸化物230bに用いる金属酸化物における、Inに対する元素Mの原子数比より大きいことが好ましい。また、金属酸化物230bに用いる金属酸化物において、元素Mに対するInの原子数比が、金属酸化物230cに用いる金属酸化物における、元素Mに対するInの原子数比より大きいことが好ましい。
ここで、金属酸化物230a、金属酸化物230b、及び金属酸化物230cの接合部において、伝導帯下端のエネルギー準位はなだらかに変化する。換言すると、金属酸化物230a、金属酸化物230b、及び金属酸化物230cの接合部における伝導帯下端のエネルギー準位は、連続的に変化又は連続接合するともいうことができる。このようにするためには、金属酸化物230aと金属酸化物230bとの界面、及び金属酸化物230bと金属酸化物230cとの界面において形成される混合層の欠陥準位密度を低くするとよい。
具体的には、金属酸化物230aと金属酸化物230b、金属酸化物230bと金属酸化物230cが、酸素以外に共通の元素を有する(主成分とする。)ことで、欠陥準位密度が低い混合層を形成することができる。例えば、金属酸化物230bがIn−Ga−Zn酸化物(IGZOともいう)の場合、金属酸化物230a及び金属酸化物230cとして、In−Ga−Zn酸化物、Ga−Zn酸化物、酸化ガリウム等を用いてもよい。また、金属酸化物230cを積層構造としてもよい。例えば、In−Ga−Zn酸化物と、当該In−Ga−Zn酸化物上のGa−Zn酸化物との積層構造、又はIn−Ga−Zn酸化物と、当該In−Ga−Zn酸化物上の酸化ガリウムとの積層構造を用いることができる。別言すると、In−Ga−Zn酸化物と、Inを含まない酸化物との積層構造を、金属酸化物230cとして用いてもよい。
具体的には、金属酸化物230aとして、In:Ga:Zn=1:3:4[原子数比]、又は1:1:0.5[原子数比]の金属酸化物を用いればよい。また、金属酸化物230bとして、In:Ga:Zn=4:2:3[原子数比]、又は3:1:2[原子数比]の金属酸化物を用いればよい。また、金属酸化物230cとして、In:Ga:Zn=1:3:4[原子数比]、In:Ga:Zn=4:2:3[原子数比]、Ga:Zn=2:1[原子数比]、又はGa:Zn=2:5[原子数比]の金属酸化物を用いればよい。また、金属酸化物230cを積層構造とする場合の具体例としては、In:Ga:Zn=4:2:3[原子数比]と、Ga:Zn=2:1[原子数比]との積層構造、In:Ga:Zn=4:2:3[原子数比]と、Ga:Zn=2:5[原子数比]との積層構造、In:Ga:Zn=4:2:3[原子数比]と、酸化ガリウムとの積層構造等が挙げられる。
このとき、キャリアの主たる経路は金属酸化物230bとなる。金属酸化物230a、金属酸化物230cを上述の構成とすることで、金属酸化物230aと金属酸化物230bとの界面、及び金属酸化物230bと金属酸化物230cとの界面における欠陥準位密度を低くすることができる。そのため、界面散乱によるキャリア伝導への影響が小さくなり、トランジスタ200Aは高いオン電流、及び高い周波数特性を得ることができる。なお、金属酸化物230cを積層構造とした場合、上述の金属酸化物230bと、金属酸化物230cとの界面における欠陥準位密度を低くする効果に加え、金属酸化物230cが有する構成元素が、絶縁体250側に拡散するのを抑制することが期待される。より具体的には、金属酸化物230cを積層構造とし、積層構造の上方にInを含まない酸化物を位置させるため、絶縁体250側に拡散しうるInを抑制することができる。絶縁体250は、ゲート絶縁体として機能するため、Inが拡散した場合、トランジスタの特性不良となる。したがって、金属酸化物230cを積層構造とすることで、信頼性の高い表示装置を提供することが可能となる。
金属酸化物230は、酸化物半導体として機能する金属酸化物を用いることが好ましい。例えば、金属酸化物230のチャネル形成領域となる金属酸化物としては、バンドギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上のものを用いることが好ましい。このように、バンドギャップの大きい金属酸化物を用いることで、トランジスタのオフ電流を低減することができる。このようなトランジスタを用いることで、低消費電力の表示装置を提供できる。
金属酸化物230b上には、ソース電極、及びドレイン電極として機能する導電体242(導電体242a、及び導電体242b)が設けられる。導電体242としては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウム、イリジウム、ストロンチウム、ランタンから選ばれた金属元素、又は上述した金属元素を成分とする合金か、上述した金属元素を組み合わせた合金等を用いることが好ましい。例えば、窒化タンタル、窒化チタン、タングステン、チタンとアルミニウムを含む窒化物、タンタルとアルミニウムを含む窒化物、酸化ルテニウム、窒化ルテニウム、ストロンチウムとルテニウムを含む酸化物、ランタンとニッケルを含む酸化物等を用いることが好ましい。また、窒化タンタル、窒化チタン、チタンとアルミニウムを含む窒化物、タンタルとアルミニウムを含む窒化物、酸化ルテニウム、窒化ルテニウム、ストロンチウムとルテニウムを含む酸化物、ランタンとニッケルを含む酸化物は、酸化しにくい導電性材料、又は、酸素を吸収しても導電性を維持する材料であるため、好ましい。
金属酸化物230と接するように上記導電体242を設けることで、金属酸化物230の導電体242近傍において、酸素濃度が低減する場合がある。また、金属酸化物230の導電体242近傍において、導電体242に含まれる金属と、金属酸化物230の成分とを含む金属化合物層が形成される場合がある。このような場合、金属酸化物230の導電体242近傍の領域において、キャリア密度が増加し、当該領域は、低抵抗領域となる。
ここで、導電体242aと導電体242bの間の領域は、絶縁体280の開口に重畳して形成される。これにより、導電体242aと導電体242bの間に導電体260を自己整合的に配置することができる。
絶縁体250は、ゲート絶縁体として機能する。絶縁体250は、金属酸化物230cの上面に接して配置することが好ましい。絶縁体250は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素及び窒素を添加した酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコンを用いることができる。特に、酸化シリコン、及び酸化窒化シリコンは熱に対し安定であるため好ましい。
絶縁体250は、絶縁体224と同様に、絶縁体250中の水又は水素等の不純物濃度が低減されていることが好ましい。絶縁体250の膜厚は、1nm以上20nm以下とするのが好ましい。
また、絶縁体250と導電体260との間に金属酸化物を設けてもよい。当該金属酸化物は、絶縁体250から導電体260への酸素拡散を抑制することが好ましい。これにより、絶縁体250の酸素による導電体260の酸化を抑制することができる。
また、当該金属酸化物は、ゲート絶縁体の一部としての機能を有する場合がある。したがって、絶縁体250に酸化シリコンや酸化窒化シリコン等を用いる場合、当該金属酸化物は、比誘電率が高いhigh−k材料である金属酸化物を用いることが好ましい。ゲート絶縁体を、絶縁体250と当該金属酸化物との積層構造とすることで、熱に対して安定、かつ比誘電率の高い積層構造とすることができる。したがって、ゲート絶縁体の物理膜厚を保持したまま、トランジスタ動作時に印加するゲート電位の低減化が可能となる。また、ゲート絶縁体として機能する絶縁体の等価酸化膜厚(EOT)の薄膜化が可能となる。
具体的には、ハフニウム、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、ジルコニウム、タングステン、チタン、タンタル、ニッケル、ゲルマニウム、又は、マグネシウム等から選ばれた一種、又は二種以上が含まれた金属酸化物を用いることができる。特に、アルミニウム、又はハフニウムの一方又は双方の酸化物を含む絶縁体である、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウム及びハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)等を用いることが好ましい。
導電体260は、図37では2層構造として示しているが、単層構造でもよいし、3層以上の積層構造であってもよい。
導電体260aは、上述の、水素原子、水素分子、水分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(NO、NO、NO等)、銅原子等の不純物の拡散を抑制する機能を有する導電体を用いることが好ましい。又は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子等)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有する導電性材料を用いることが好ましい。
また、導電体260aが酸素の拡散を抑制する機能を持つことにより、絶縁体250に含まれる酸素により、導電体260bが酸化して導電率が低下することを抑制することができる。酸素の拡散を抑制する機能を有する導電性材料としては、例えば、タンタル、窒化タンタル、ルテニウム、又は酸化ルテニウム等を用いることが好ましい。
また、導電体260bは、タングステン、銅、又はアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、導電体260は、配線としても機能するため、導電性が高い導電体を用いることが好ましい。例えば、タングステン、銅、又はアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることができる。また、導電体260bは積層構造としてもよく、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層構造としてもよい。
また、図37(A)及び図37(C)に示すように、金属酸化物230bの導電体242と重ならない領域、言い換えると、金属酸化物230のチャネル形成領域において、金属酸化物230の側面が導電体260で覆うように配置されている。これにより、第1のゲート電極としての機能する導電体260の電界を、金属酸化物230の側面に作用させやすくなる。よって、トランジスタ200Aのオン電流を増大させ、周波数特性を向上させることができる。
絶縁体254は、絶縁体214等と同様に、水又は水素等の不純物が、絶縁体280側からトランジスタ200Aに混入するのを抑制するバリア絶縁膜として機能することが好ましい。例えば、絶縁体254は、絶縁体224より水素透過性が低いことが好ましい。さらに、図37(B)及び図37(C)に示すように、絶縁体254は、金属酸化物230cの側面、導電体242aの上面と側面、導電体242bの上面と側面、金属酸化物230a及び金属酸化物230bの側面、並びに絶縁体224の上面に接することが好ましい。このような構成にすることで、絶縁体280に含まれる水素が、導電体242a、導電体242b、金属酸化物230a、金属酸化物230b及び絶縁体224の上面又は側面から金属酸化物230に侵入するのを抑制することができる。
さらに、絶縁体254は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子等)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有する(上記酸素が透過しにくい。)ことが好ましい。例えば、絶縁体254は、絶縁体280又は絶縁体224より酸素透過性が低いことが好ましい。
絶縁体254は、スパッタリング法を用いて成膜されることが好ましい。絶縁体254を、酸素を含む雰囲気でスパッタリング法を用いて成膜することで、絶縁体224の絶縁体254と接する領域近傍に酸素を添加することができる。これにより、当該領域から、絶縁体224を介して金属酸化物230中に酸素を供給することができる。ここで、絶縁体254が、上方への酸素の拡散を抑制する機能を有することで、酸素が金属酸化物230から絶縁体280へ拡散することを防ぐことができる。また、絶縁体222が、下方への酸素の拡散を抑制する機能を有することで、酸素が金属酸化物230から基板側へ拡散することを防ぐことができる。このようにして、金属酸化物230のチャネル形成領域に酸素が供給される。これにより、金属酸化物230の酸素欠損を低減し、トランジスタのノーマリーオン化を抑制することができる。
絶縁体254としては、例えば、アルミニウム及びハフニウムの一方又は双方の酸化物を含む絶縁体を成膜するとよい。なお、アルミニウム及びハフニウムの一方又は双方の酸化物を含む絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウム及びハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)等を用いることが好ましい。
水素に対してバリア性を有する絶縁体254によって、絶縁体224、絶縁体250、及び金属酸化物230が覆うことで、絶縁体280は、絶縁体254によって、絶縁体224、金属酸化物230、及び絶縁体250と離隔されている。これにより、トランジスタ200Aの外方から水素等の不純物が浸入することを抑制できるので、トランジスタ200Aに良好な電気特性及び信頼性を与えることができる。
絶縁体280は、絶縁体254を介して、絶縁体224、金属酸化物230、及び導電体242上に設けられる。例えば、絶縁体280として、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素及び窒素を添加した酸化シリコン、又は空孔を有する酸化シリコン等を有することが好ましい。特に、酸化シリコン及び酸化窒化シリコンは、熱的に安定であるため好ましい。特に、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、空孔を有する酸化シリコン等の材料は、加熱により脱離する酸素を含む領域を容易に形成することができるため好ましい。
絶縁体280中の水又は水素等の不純物濃度が低減されていることが好ましい。また、絶縁体280の上面は、平坦化されていてもよい。
絶縁体274は、絶縁体214等と同様に、水又は水素等の不純物が、上方から絶縁体280に混入するのを抑制するバリア絶縁膜として機能することが好ましい。絶縁体274としては、例えば、絶縁体214、絶縁体254等に用いることができる絶縁体を用いればよい。
また、絶縁体274の上に、層間膜として機能する絶縁体281を設けることが好ましい。絶縁体281は、絶縁体224等と同様に、膜中の水又は水素等の不純物濃度が低減されていることが好ましい。
また、絶縁体281、絶縁体274、絶縁体280、及び絶縁体254に形成された開口に、導電体240a及び導電体240bを配置する。導電体240a及び導電体240bは、導電体260を挟んで対向して設ける。なお、導電体240a及び導電体240bの上面の高さは、絶縁体281の上面と、同一平面上としてもよい。
なお、絶縁体281、絶縁体274、絶縁体280、及び絶縁体254の開口の内壁に接して、絶縁体241aが設けられ、その側面に接して導電体240aの第1の導電体が形成されている。当該開口の底部の少なくとも一部には導電体242aが位置しており、導電体240aが導電体242aと接する。同様に、絶縁体281、絶縁体274、絶縁体280、及び絶縁体254の開口の内壁に接して、絶縁体241bが設けられ、その側面に接して導電体240bの第1の導電体が形成されている。当該開口の底部の少なくとも一部には導電体242bが位置しており、導電体240bが導電体242bと接する。
導電体240a及び導電体240bは、タングステン、銅、又はアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、導電体240a及び導電体240bは積層構造としてもよい。
また、導電体240を積層構造とする場合、金属酸化物230a、金属酸化物230b、導電体242、絶縁体254、絶縁体280、絶縁体274、絶縁体281と接する導電体には、上述の、水又は水素等の不純物の拡散を抑制する機能を有する導電体を用いることが好ましい。例えば、タンタル、窒化タンタル、チタン、窒化チタン、ルテニウム、又は酸化ルテニウム等を用いることが好ましい。また、水又は水素等の不純物の拡散を抑制する機能を有する導電性材料は、単層又は積層で用いてもよい。当該導電性材料を用いることで、絶縁体280に添加された酸素が導電体240a及び導電体240bに吸収されるのを防ぐことができる。また、絶縁体281より上層から水又は水素等の不純物が、導電体240a及び導電体240bを通じて金属酸化物230に混入するのを抑制することができる。
絶縁体241a及び絶縁体241bとしては、例えば、絶縁体254等に用いることができる絶縁体を用いればよい。絶縁体241a及び絶縁体241bは、絶縁体254に接して設けられるので、絶縁体280等から水又は水素等の不純物が、導電体240a及び導電体240bを通じて金属酸化物230に混入するのを抑制することができる。また、絶縁体280に含まれる酸素が導電体240a及び導電体240bに吸収されるのを防ぐことができる。
また、図示しないが、導電体240aの上面、及び導電体240bの上面に接して配線として機能する導電体を配置してもよい。配線として機能する導電体は、タングステン、銅、又はアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、当該導電体は、積層構造としてもよく、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。当該導電体は、絶縁体に設けられた開口に埋め込むように形成してもよい。
<トランジスタの構成例2>
図38(A)、図38(B)、及び図38(C)は、本発明の一態様である表示装置に用いることができるトランジスタ200B、及びトランジスタ200B周辺の上面図及び断面図である。トランジスタ200Bは、トランジスタ200Aの変形例である。
図38(A)は、トランジスタ200Bの上面図である。また、図38(B)、及び図38(C)は、トランジスタ200Bの断面図である。ここで、図38(B)は、図38(A)にB1−B2の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200Bのチャネル長方向の断面図でもある。また、図38(C)は、図38(A)にB3−B4の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200Bのチャネル幅方向の断面図でもある。なお、図38(A)の上面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いて図示している。
トランジスタ200Bでは、導電体242a及び導電体242bが、金属酸化物230c、絶縁体250、及び導電体260と重なる領域を有する。これにより、トランジスタ200Bはオン電流が高いトランジスタとすることができる。また、トランジスタ200Bは制御しやすいトランジスタとすることができる。
ゲート電極として機能する導電体260は、導電体260aと、導電体260a上の導電体260bと、を有する。導電体260aは、水素原子、水素分子、水分子、銅原子等の不純物の拡散を抑制する機能を有する導電性材料を用いることが好ましい。又は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子等の少なくとも一)の拡散を抑制する機能を有する導電性材料を用いることが好ましい。
導電体260aが酸素の拡散を抑制する機能を有することにより、導電体260bの材料選択性を向上することができる。つまり、導電体260aを有することで、導電体260bの酸化が抑制され、導電率が低下することを防止することができる。
また、導電体260の上面及び側面、絶縁体250の側面、及び金属酸化物230cの側面を覆うように絶縁体254を設けることが好ましい。なお、絶縁体254は、水又は水素等の不純物、及び酸素の拡散を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いるとよい。
絶縁体254を設けることで、導電体260の酸化を抑制することができる。また、絶縁体254を有することで、絶縁体280が有する水、水素等の不純物がトランジスタ200Bへ拡散することを抑制することができる。
<トランジスタの構成例3>
図39(A)、図39(B)、及び図39(C)は、本発明の一態様である表示装置に用いることができるトランジスタ200C、及びトランジスタ200C周辺の上面図及び断面図である。トランジスタ200Cは、トランジスタ200Aの変形例である。
図39(A)は、トランジスタ200Cの上面図である。また、図39(B)、及び図39(C)は、トランジスタ200Cの断面図である。ここで、図39(B)は、図39(A)にC1−C2の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200Cのチャネル長方向の断面図でもある。また、図39(C)は、図39(A)にC3−C4の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200Cのチャネル幅方向の断面図でもある。なお、図39(A)の上面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いて図示している。
トランジスタ200Cでは、金属酸化物230c上に絶縁体250を有し、絶縁体250上に金属酸化物252を有する。また、金属酸化物252上に導電体260を有し、導電体260上に絶縁体270を有する。また、絶縁体270上に絶縁体271を有する。
金属酸化物252は、酸素拡散を抑制する機能を有することが好ましい。絶縁体250と導電体260との間に、酸素の拡散を抑制する金属酸化物252を設けることで、導電体260への酸素の拡散が抑制される。つまり、金属酸化物230へ供給する酸素量の減少を抑制することができる。また、酸素による導電体260の酸化を抑制することができる。
なお、金属酸化物252は、ゲート電極の一部としての機能を有してもよい。例えば、金属酸化物230として用いることができる酸化物半導体を、金属酸化物252として用いることができる。その場合、導電体260をスパッタリング法で成膜することで、金属酸化物252の電気抵抗値を低下させて導電体とすることができる。これをOC(Oxide Conductor)電極と呼ぶことができる。
また、金属酸化物252は、ゲート絶縁体の一部としての機能を有する場合がある。したがって、絶縁体250に酸化シリコンや酸化窒化シリコン等を用いる場合、金属酸化物252は、比誘電率が高いhigh−k材料である金属酸化物を用いることが好ましい。当該積層構造とすることで、熱に対して安定、かつ比誘電率の高い積層構造とすることができる。したがって、物理膜厚を保持したまま、トランジスタ動作時に印加するゲート電位の低減化が可能となる。また、ゲート絶縁体として機能する絶縁層の等価酸化膜厚(EOT)の薄膜化が可能となる。
トランジスタ200Cにおいて、金属酸化物252を単層で示したが、2層以上の積層構造としてもよい。例えば、ゲート電極の一部として機能する金属酸化物と、ゲート絶縁体の一部として機能する金属酸化物とを積層して設けてもよい。
金属酸化物252を有することで、ゲート電極として機能する場合は、導電体260からの電界の影響を弱めることなく、トランジスタ200Cのオン電流の向上を図ることができる。又は、ゲート絶縁体として機能する場合は、絶縁体250及び金属酸化物252の物理的な厚みにより、導電体260と、金属酸化物230との間の距離を保つことで、導電体260と金属酸化物230との間のリーク電流を抑制することができる。したがって、絶縁体250と金属酸化物252との積層構造を設けることで、導電体260と金属酸化物230との間の物理的な距離、及び導電体260から金属酸化物230へかかる電界強度を、容易に調整することができる。
具体的には、金属酸化物252として、金属酸化物230に用いることができる酸化物半導体を低抵抗化したものを用いることができる。又は、ハフニウム、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、ジルコニウム、タングステン、チタン、タンタル、ニッケル、ゲルマニウム、又はマグネシウム等から選ばれた一種、又は二種以上が含まれた金属酸化物を用いることができる。
特に、アルミニウム、又はハフニウムの一方又は双方の酸化物を含む絶縁層である、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウム及びハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)等を用いることが好ましい。特に、ハフニウムアルミネートは、酸化ハフニウム膜よりも、耐熱性が高い。そのため、後の工程での熱処理において、結晶化しにくいため好ましい。なお、金属酸化物252は、必須の構成ではない。求めるトランジスタ特性により、適宜設計すればよい。
絶縁体270は、水又は水素等の不純物、及び酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いるとよい。例えば、酸化アルミニウム又は酸化ハフニウム等を用いることが好ましい。これにより、絶縁体270よりも上方からの酸素で導電体260が酸化するのを抑制することができる。また、絶縁体270よりも上方からの水又は水素等の不純物が、導電体260及び絶縁体250を介して、金属酸化物230に混入することを抑制することができる。
絶縁体271はハードマスクとして機能する。絶縁体271を設けることで、導電体260の加工の際、導電体260の側面が概略垂直、具体的には、導電体260の側面と基板表面のなす角を、75度以上100度以下、好ましくは80度以上95度以下とすることができる。
なお、絶縁体271に、水又は水素等の不純物、及び酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることで、バリア層としての機能を兼ねさせてもよい。その場合、絶縁体270は設けなくともよい。
絶縁体271をハードマスクとして用いて、絶縁体270、導電体260、金属酸化物252、絶縁体250、及び金属酸化物230cの一部を選択的に除去することで、これらの側面を略一致させて、かつ、金属酸化物230b表面の一部を露出させることができる。
また、トランジスタ200Cは、露出した金属酸化物230b表面の一部に領域243a及び領域243bを有する。領域243a又は領域243bの一方はソース領域として機能し、領域243a又は領域243bの他方はドレイン領域として機能する。
領域243a及び領域243bの形成は、例えば、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオン注入法、又はプラズマ処理等を用いて、露出した金属酸化物230b表面にリン又はボロン等の不純物元素を導入することで実現できる。なお、本実施の形態等において「不純物元素」とは、主成分元素以外の元素のことをいう。
また、金属酸化物230b表面の一部を露出させた後に金属膜を成膜し、その後加熱処理することにより、該金属膜に含まれる元素を金属酸化物230bに拡散させて領域243a及び領域243bを形成することもできる。
金属酸化物230bの不純物元素が導入された領域は、電気抵抗率が低下する。このため、領域243a及び領域243bを「不純物領域」又は「低抵抗領域」という場合がある。
絶縁体271及び/又は導電体260をマスクとして用いることで、領域243a及び領域243bを自己整合(セルフアライメント)的に形成することができる。よって、領域243a及び/又は領域243bと、導電体260が重ならず、寄生容量を低減することができる。また、チャネル形成領域とソースドレイン領域(領域243a又は領域243b)の間にオフセット領域が形成されない。領域243a及び領域243bを自己整合(セルフアライメント)的に形成することにより、オン電流の増加、しきい値電圧の低減、動作周波数の向上等を実現できる。
トランジスタ200Cは、絶縁体271、絶縁体270、導電体260、金属酸化物252、絶縁体250、及び金属酸化物230cの側面に絶縁体272を有する。絶縁体272は、比誘電率の低い絶縁体であることが好ましい。例えば、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素及び窒素を添加した酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコン、又は樹脂等であることが好ましい。特に、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコンを絶縁体272に用いると、後の工程で絶縁体272中に過剰酸素領域を容易に形成できるため好ましい。また、酸化シリコン及び酸化窒化シリコンは、熱的に安定であるため好ましい。また、絶縁体272は、酸素を拡散する機能を有することが好ましい。
なお、オフ電流を更に低減するため、チャネル形成領域とソースドレイン領域の間にオフセット領域を設けてもよい。オフセット領域とは、電気抵抗率が高い領域であり、前述した不純物元素の導入が行なわれない領域である。オフセット領域の形成は、絶縁体272の形成後に前述した不純物元素の導入を行なうことで実現できる。この場合、絶縁体272も絶縁体271等と同様にマスクとして機能する。よって、金属酸化物230bの絶縁体272と重なる領域に不純物元素が導入されず、当該領域の電気抵抗率を高いままとすることができる。
また、トランジスタ200Cは、絶縁体272、金属酸化物230上に絶縁体254を有する。絶縁体254は、スパッタリング法を用いて成膜することが好ましい。スパッタリング法を用いることにより、水又は水素等の不純物の少ない絶縁体を成膜することができる。
なお、スパッタリング法を用いた酸化膜は、被成膜構造体から水素を引き抜く場合がある。したがって、絶縁体254が金属酸化物230及び絶縁体272から水素及び水を吸収することで、金属酸化物230及び絶縁体272の水素濃度を低減することができる。
<トランジスタの構成材料>
トランジスタに用いることができる構成材料について説明する。
<<基板>>
トランジスタ200を形成する基板としては、例えば、絶縁体基板、半導体基板、又は導電体基板を用いればよい。絶縁体基板としては、例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、安定化ジルコニア基板(イットリア安定化ジルコニア基板等)、樹脂基板等がある。また、半導体基板としては、例えば、シリコン、ゲルマニウム等の半導体基板、又は炭化シリコン、シリコンゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、酸化亜鉛、酸化ガリウムからなる化合物半導体基板等がある。さらには、前述の半導体基板内部に絶縁体領域を有する半導体基板、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板等がある。導電体基板としては、黒鉛基板、金属基板、合金基板、導電性樹脂基板等がある。又は、金属の窒化物を有する基板、金属の酸化物を有する基板等がある。さらには、絶縁体基板に導電体又は半導体が設けられた基板、半導体基板に導電体又は絶縁体が設けられた基板、導電体基板に半導体又は絶縁体が設けられた基板等がある。又は、これらの基板に素子が設けられたものを用いてもよい。基板に設けられる素子としては、容量素子、抵抗素子、スイッチ素子、発光素子、記憶素子等がある。
<<絶縁体>>
絶縁体としては、絶縁性を有する酸化物、窒化物、酸化窒化物、窒化酸化物、金属酸化物、金属酸化窒化物、金属窒化酸化物等がある。
例えば、トランジスタの微細化、及び高集積化が進むと、ゲート絶縁体の薄膜化により、リーク電流等の問題が生じる場合がある。ゲート絶縁体として機能する絶縁体に、high−k材料を用いることで物理膜厚を保ちながら、トランジスタ動作時の低電圧化が可能となる。一方、層間膜として機能する絶縁体には、比誘電率が低い材料を用いることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。したがって、絶縁体の機能に応じて、材料を選択するとよい。
また、比誘電率の高い絶縁体としては、酸化ガリウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、アルミニウム及びハフニウムを有する酸化物、アルミニウム及びハフニウムを有する酸化窒化物、シリコン及びハフニウムを有する酸化物、シリコン及びハフニウムを有する酸化窒化物、又はシリコン及びハフニウムを有する窒化物等がある。
また、比誘電率が低い絶縁体としては、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素及び窒素を添加した酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコン、又は樹脂等がある。
また、酸化物半導体を用いたトランジスタは、水素等の不純物及び酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体(絶縁体214、絶縁体222、絶縁体254、及び絶縁体274等)で囲うことによって、トランジスタの電気特性を安定にすることができる。水素等の不純物及び酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体としては、例えば、ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リン、塩素、アルゴン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、ネオジム、ハフニウム、又はタンタルを含む絶縁体を、単層で、又は積層で用いればよい。具体的には、水素等の不純物及び酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウム、又は酸化タンタル等の金属酸化物、窒化アルミニウム、窒化アルミニウムチタン、窒化チタン、窒化酸化シリコン又は窒化シリコン等の金属窒化物を用いることができる。
また、ゲート絶縁体として機能する絶縁体は、加熱により脱離する酸素を含む領域を有する絶縁体であることが好ましい。例えば、加熱により脱離する酸素を含む領域を有する酸化シリコン又は酸化窒化シリコンを金属酸化物230と接する構造とすることで、金属酸化物230が有する酸素欠損を補償することができる。
<<導電体>>
導電体としては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウム、イリジウム、ストロンチウム、ランタン等から選ばれた金属元素、又は上述した金属元素を成分とする合金か、上述した金属元素を組み合わせた合金等を用いることが好ましい。例えば、窒化タンタル、窒化チタン、タングステン、チタンとアルミニウムを含む窒化物、タンタルとアルミニウムを含む窒化物、酸化ルテニウム、窒化ルテニウム、ストロンチウムとルテニウムを含む酸化物、ランタンとニッケルを含む酸化物等を用いることが好ましい。また、窒化タンタル、窒化チタン、チタンとアルミニウムを含む窒化物、タンタルとアルミニウムを含む窒化物、酸化ルテニウム、窒化ルテニウム、ストロンチウムとルテニウムを含む酸化物、ランタンとニッケルを含む酸化物は、酸化しにくい導電性材料、又は、酸素を吸収しても導電性を維持する材料であるため、好ましい。また、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、ニッケルシリサイド等のシリサイドを用いてもよい。
また、上記の材料で形成される導電体を複数積層して用いてもよい。例えば、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。また、前述した金属元素を含む材料と、窒素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。また、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、窒素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。
なお、トランジスタのチャネル形成領域に金属酸化物を用いる場合において、ゲート電極として機能する導電体には、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造を用いることが好ましい。この場合は、酸素を含む導電性材料をチャネル形成領域側に設けるとよい。酸素を含む導電性材料をチャネル形成領域側に設けることで、当該導電性材料から離脱した酸素がチャネル形成領域に供給されやすくなる。
特に、ゲート電極として機能する導電体として、チャネルが形成される金属酸化物に含まれる金属元素及び酸素を含む導電性材料を用いることが好ましい。また、前述した金属元素及び窒素を含む導電性材料を用いてもよい。例えば、窒化チタン、窒化タンタル等の窒素を含む導電性材料を用いてもよい。また、インジウム錫酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、シリコンを添加したインジウム錫酸化物を用いてもよい。また、窒素を含むインジウムガリウム亜鉛酸化物を用いてもよい。このような材料を用いることで、チャネルが形成される金属酸化物に含まれる水素を捕獲することができる場合がある。又は、外方の絶縁体等から混入する水素を捕獲することができる場合がある。
<<金属酸化物>>
金属酸化物は、少なくともインジウム又は亜鉛を含むことが好ましい。特に、インジウム及び亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム又は錫等が含まれていることが好ましい。また、ホウ素、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、又はマグネシウム等から選ばれた一種、又は複数種が含まれていてもよい。
ここでは、金属酸化物が、インジウム、元素M及び亜鉛を有するIn−M−Zn酸化物である場合を考える。なお、元素Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、又は錫等とする。そのほかの元素Mに適用可能な元素としては、ホウ素、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、マグネシウム等がある。ただし、元素Mとして、前述の元素を複数組み合わせても構わない場合がある。
なお、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
[金属酸化物の構造]
酸化物半導体(金属酸化物)は、単結晶酸化物半導体と、それ以外の非単結晶酸化物半導体と、に分けられる。非単結晶酸化物半導体としては、例えば、CAAC−OS(c−axis aligned crystalline oxide semiconductor)、多結晶酸化物半導体、nc−OS(nanocrystalline oxide semiconductor)、擬似非晶質酸化物半導体(a−like OS:amorphous−like oxide semiconductor)、及び非晶質酸化物半導体等がある。
[不純物]
ここで、金属酸化物中における各不純物の影響について説明する。
また、金属酸化物にアルカリ金属又はアルカリ土類金属が含まれると、欠陥準位を形成し、キャリアを生成する場合がある。したがって、アルカリ金属又はアルカリ土類金属が含まれている金属酸化物をチャネル形成領域に用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、金属酸化物中のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の濃度を低減することが好ましい。具体的には、SIMSにより得られる金属酸化物中のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の濃度(二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)により得られる濃度)を、1×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1016atoms/cm以下にする。
また、金属酸化物に含まれる水素は、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸素欠損を形成する場合がある。当該酸素欠損に水素が入ることで、キャリアである電子が生成される場合がある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と結合して、キャリアである電子を生成することがある。したがって、水素が含まれている金属酸化物を用いたトランジスタは、ノーマリーオン特性となりやすい。
このため、金属酸化物中の水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、金属酸化物において、SIMSにより得られる水素濃度を、1×1020atoms/cm未満、好ましくは1×1019atoms/cm未満、より好ましくは5×1018atoms/cm未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm未満とする。不純物が十分に低減された金属酸化物をトランジスタのチャネル形成領域に用いることで、安定した電気特性を付与することができる。
トランジスタの半導体に用いる金属酸化物として、結晶性の高い薄膜を用いることが好ましい。該薄膜を用いることで、トランジスタの安定性又は信頼性を向上させることができる。該薄膜として、例えば、単結晶金属酸化物の薄膜又は多結晶金属酸化物の薄膜が挙げられる。しかしながら、単結晶金属酸化物の薄膜又は多結晶金属酸化物の薄膜を基板上に形成するには、高温又はレーザー加熱の工程が必要とされる。よって、製造工程のコストが増加し、さらに、スループットも低下してしまう。
本実施の形態で例示した構成例、及びそれらに対応する図面等は、少なくともその一部を他の構成例、又は図面等と適宜組み合わせて実施することができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態2の図37(A)、(B)、(C)に示すトランジスタ200Aを有する表示装置について説明する。
表示装置が有するトランジスタとしてトランジスタ200Aを適用することにより、トランジスタを微細なものとすることができる。これにより、表示装置を高精細化することができる。例えば、画素密度を2000ppi以上とすることができる。又は、画素密度を5000ppi以上とすることができる。
図40は、本発明の一態様の表示装置である表示装置800の構成例を示すブロック図である。表示装置10は、表示部801と、ゲートドライバ回路803aと、ゲートドライバ回路803bと、ソースドライバ回路804と、を有する。表示部801には、画素802がマトリクス状に設けられる。ゲートドライバ回路803a、及びゲートドライバ回路803bは、シフトレジスタ回路SRを有する。
ゲートドライバ回路803a、ゲートドライバ回路803b、及びソースドライバ回路804は、内蔵型であってもよいし、外付け型であってもよい。例えば、ゲートドライバ回路803a、及びゲートドライバ回路803bを内蔵型とし、ソースドライバ回路804を外付け型とすることができる。
同一行の画素802は、配線805を介してゲートドライバ回路803a、又はゲートドライバ回路803bと電気的に接続されている。同一列の画素802は、配線806を介してソースドライバ回路804と電気的に接続されている。配線805は走査線としての機能を有し、配線806はデータ線としての機能を有する。
ここで、ゲートドライバ回路803aは、例えば奇数行目の画素802と電気的に接続され、ゲートドライバ回路803bは、例えば偶数行目の画素802と電気的に接続されている構成とすることができる。
なお、図40では、1個の画素802が1本の配線805、及び1本の配線806と電気的に接続されている構成を示しているが、本発明の一態様はこれに限らない。例えば、1個の配線が2本の配線805、及び2本の配線806と電気的に接続されていてもよい。又は、例えば、1個の配線が3本以上の配線805、及びは3本以上の配線806と電気的に接続されていてもよい。
ゲートドライバ回路803a及びゲートドライバ回路803bは、画素802の動作を制御するための信号を生成し、配線805を介して当該信号を画素802に供給する機能を有する。
表示装置800は、図40に示すようにゲートドライバ回路を複数設けることにより、1個のゲートドライバ回路に設けられるシフトレジスタ回路SRの個数(段数)等を少なくすることができる。これにより、ゲートドライバ回路を1個しか設けない場合より、表示装置800のレイアウトの自由度を高めることができる。なお、表示装置800には、ソースドライバ回路を2個設けてもよい。
ソースドライバ回路804は、画像信号を、配線806を介して画素802に供給する機能を有する。例えば、ソースドライバ回路804はDA変換回路を有し、当該DA変換回路によりデジタル信号である画像信号をアナログ信号に変換し、当該アナログ信号を画素802に供給することができる。
ゲートドライバ回路803a及びゲートドライバ回路803bは、図16に示すゲートドライバ回路21の構成と同様の構成とすることができる。ここで、ゲートドライバ回路803a、及びゲートドライバ回路803bが有するシフトレジスタ回路SRの構成例を図41に示す。
図41に示す構成のシフトレジスタ回路SRは、トランジスタ811乃至トランジスタ821と、容量素子822乃至容量素子824と、を有する。
トランジスタ811のソース又はドレインの一方は、トランジスタ812のソース又はドレインの一方、トランジスタ816のソース又はドレインの一方、及びトランジスタ819のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。トランジスタ812のゲートは、トランジスタ813のソース又はドレインの一方、トランジスタ814のソース又はドレインの一方、トランジスタ815のソース又はドレインの一方、トランジスタ818のゲート、トランジスタ821のゲート、及び容量素子822の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ816のソース又はドレインの他方は、トランジスタ817のゲート、及び容量素子823の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ819のソース又はドレインの他方は、トランジスタ820のゲート、及び容量素子824のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。
トランジスタ811のゲート、及びトランジスタ814のゲートには、信号LINが入力される。トランジスタ813のゲートには、信号CLK2が入力される。トランジスタ815のゲートには、信号RESが入力される。トランジスタ817のソース又はドレインの他方には、信号CLK1が入力される。トランジスタ820のソース又はドレインの一方には、信号PWCが入力される。
トランジスタ817のソース又はドレインの他方、トランジスタ818のソース又はドレインの一方、及び容量素子823の他方の電極からは、信号SROUTが出力される。トランジスタ820のソース又はドレインの他方、トランジスタ821のソース又はドレインの一方、及び容量素子824の他方の電極からは、信号GOUTが出力される。
トランジスタ811のソース又はドレインの他方、トランジスタ813のソース又はドレインの他方、トランジスタ815のソース又はドレインの他方、トランジスタ816のゲート、及びトランジスタ819のゲートには、電位VDDが供給される。トランジスタ812のソース又はドレインの他方、トランジスタ814のソース又はドレインの他方、トランジスタ818のソース又はドレインの他方、及びトランジスタ821のソース又はドレインの他方、及び容量素子822のソース又はドレインの他方には、例えば接地電位が供給される。
信号RESはリセット信号であり、信号RESを例えば高電位とすることでシフトレジスタ回路SRの出力を全て低電位とすることができる。信号PWCはパルス幅制御信号であり、シフトレジスタ回路SRが配線805に出力する信号のパルス幅を制御する機能を有する。信号CLK1、及び信号CLK2は、クロック信号である。
信号GOUTは出力信号であり、配線805に出力される信号である。信号SROUTはシフト信号であり、次段のシフトレジスタ回路SRに入力される信号LINとすることができる。
トランジスタ811乃至トランジスタ821は、ゲートの他、ボトムゲートを有する。トランジスタ811のゲートはトランジスタ811のボトムゲートと電気的に接続され、トランジスタ813のゲートはトランジスタ813のボトムゲートと電気的に接続され、トランジスタ815のゲートはトランジスタ815のボトムゲートと電気的に接続され、トランジスタ816のゲートはトランジスタ816のボトムゲートと電気的に接続され、トランジスタ817のゲートはトランジスタ817のボトムゲートと電気的に接続され、トランジスタ819のゲートはトランジスタ819のボトムゲートと電気的に接続され、トランジスタ820のゲートはトランジスタ820のボトムゲートと電気的に接続されている。これにより、トランジスタ811、トランジスタ813、トランジスタ815、トランジスタ816、トランジスタ817、トランジスタ819、及びトランジスタ820のオン電流を大きくすることができる。
トランジスタ812のボトムゲート、トランジスタ818のボトムゲート、及びトランジスタ821のボトムゲートには、信号VBG1が入力される。トランジスタ814のボトムゲートには、信号VBG2が入力される。これにより、トランジスタ812、トランジスタ814、トランジスタ818、及びトランジスタ821は、ボトムゲートの電位をゲート電位と独立して制御することができる。よって、トランジスタ812、トランジスタ814、トランジスタ818、及びトランジスタ821は、オン電流を大きくし、オフ電流を小さくすることができる。
画素802は、図25乃至図27に示す画素34の構成と同様の構成とすることができる。又は、図42に示す構成とすることができる。図42に示す構成の画素802は、図26及び図27に示す構成の画素34と同様に、メモリを有する画素であるということができる。
図42に示す構成の画素802は、互いに積層して設けられた層830及び層840を有する。層840は、層830の下方に設けることができる。なお、層840を、層830の上方に設けてもよい。
層830には、表示素子831、トランジスタ832、トランジスタ833、及び容量素子834が設けられる。層840には、トランジスタ841、トランジスタ842、及び容量素子843が設けられる。また、図42に示す構成の画素802には、走査線としての機能を有する配線805として配線805_1及び配線805_2が電気的に接続され、データ線としての機能を有する配線806として配線806_1及び配線806_2が電気的に接続されている。
表示素子831は、発光素子572と同様に、例えばEL素子、例えば有機EL素子とすることができる。
トランジスタ832のソース又はドレインの一方は、トランジスタ833のゲートと電気的に接続されている。トランジスタ833のゲートは、容量素子834の一方の電極と電気的に接続されている。トランジスタ833のソース又はドレインの一方は、容量素子834の他方の電極と電気的に接続されている。容量素子834の他方の電極は、表示素子831の一方の電極と電気的に接続されている。
トランジスタ832のソース又はドレインの一方、トランジスタ833のゲート、及び容量素子834の一方の電極が電気的に接続されるノードをN11とする。また、表示素子831の一方の電極、トランジスタ833のソースまたはドレインの一方、及び容量素子834の他方の電極が電気的に接続されるノードをN12とする。
トランジスタ832のソースまたはドレインの他方は、配線806_2と電気的に接続されている。トランジスタ832のゲートは、配線805_2と電気的に接続されている。トランジスタ833のソースまたはドレインの他方は、配線835と電気的に接続されている。表示素子831の他方の電極は、配線836と電気的に接続されている。
トランジスタ841のソース又はドレインの一方は、容量素子843の一方の電極と電気的に接続されている。容量素子843の他方の電極は、層830が有するノードN11と電気的に接続されている。トランジスタ842のソース又はドレインの一方は、ノードN12と電気的に接続されている。ここで、トランジスタ841のソース又はドレインの一方が電気的に接続されるノードをN13とする。
トランジスタ841のソース又はドレインの他方は、配線806_1と電気的に接続されている。トランジスタ841のゲート、及びトランジスタ842のゲートは、配線805_1と電気的に接続されている。トランジスタ842のソース又はドレインの他方は、配線844と電気的に接続されている。ここで、配線844はモニタ線としての機能を有し、配線844を流れる電流を検出すること等により、表示素子831の電気特性等を検出することができる。
画素802は、トランジスタ832をオフ状態とすることで、ノードN11の電位を保持することができる。また、トランジスタ841をオフ状態とすることで、ノードN13の電位を保持することができる。さらに、トランジスタ832をオフ状態として、トランジスタ841を介してノードN13に所定の電位を書き込むことで、容量素子843を介した容量結合により、ノードN13の電位の変化に応じてノードN11の電位を変化させることができる。
トランジスタ832及びトランジスタ841には、OSトランジスタ等の、オフ電流が小さいトランジスタを適用することが好ましい。これにより、ノードN11及びノードN13の電位を長期間に渡って保持することができる。また、トランジスタ832、トランジスタ833、トランジスタ841、及びトランジスタ842の全てに、OSトランジスタを適用することができる。
上記OSトランジスタの構成は、前述のように図37(A)、(B)、(C)に示すトランジスタ200Aとすることができる。これにより、表示装置800を高精細なものとすることができる。
図42に示す構成の画素802において、層830に形成されている回路は、図25(C)に示す構成と同様の構成である。つまり、層830には、表示装置800が表示を行う際に最低限必要となる回路を形成する素子、素子等が設けられており、その他の素子、素子等は層840に設けられているということができる。画素802をこのような積層構成とすることにより、図25(C)に示す構成よりトランジスタ、容量素子等の数を増加させた場合であっても、表示装置800を高精細化なものとすることができる。
画素802を図42に示す構成とし、表示装置800が有するトランジスタとして図37(A)、(B)、(C)に示すトランジスタ200Aを適用することにより、表示部801に設けられている画素802の画素密度を2000ppi以上とすることができる。又は、画素802の画素密度を2500ppi以上とすることができる。
図43は、図42に示す構成の画素802の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。図43は、配線31_1を配線805_1とし、配線31_2を配線805_2とし、配線32_1を配線806_1とし、配線32_2を配線806_2とし、ノードN1をノードN13とし、ノードN2をノードN11とした他は、図26(B)と同様である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様である表示装置を備える電子機器について説明する。
図44(A)は、ファインダー8100を取り付けた状態のカメラ8000の外観を示す図である。カメラ8000には、撮像装置が設けられている。カメラ8000は、例えばデジタルカメラとすることができる。なお、図44(A)では、カメラ8000とファインダー8100とを別の電子機器とし、これらを脱着可能な構成としているが、カメラ8000の筐体8001に、表示装置を備えるファインダーが内蔵されていてもよい。
カメラ8000は、筐体8001、表示部8002、操作ボタン8003、シャッターボタン8004等を有する。またカメラ8000には、着脱可能なレンズ8006が取り付けられている。
ここではカメラ8000として、レンズ8006を筐体8001から取り外して交換することが可能な構成としたが、レンズ8006と筐体が一体となっていてもよい。
カメラ8000は、シャッターボタン8004を押すことにより、撮像することができる。また、表示部8002はタッチパネルとしての機能を有し、表示部8002をタッチすることにより撮像することも可能である。
カメラ8000の筐体8001は、電極を有するマウントを有し、ファインダー8100のほか、ストロボ装置等を接続することができる。
ファインダー8100は、筐体8101、表示部8102、ボタン8103等を有する。ファインダー8100は、電子ビューファインダーとすることができる。
筐体8101は、カメラ8000のマウントと係合するマウントを有しており、ファインダー8100をカメラ8000に取り付けることができる。また当該マウントには電極を有し、当該電極を介してカメラ8000から受信した画像等を表示部8102に表示させることができる。
ボタン8103は、電源ボタンとしての機能を有する。ボタン8103により、表示部8102の表示のオン・オフを切り替えることができる。
カメラ8000の表示部8002、及びファインダー8100の表示部8102に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。本発明の一態様の表示装置は、極めて精細度が高いため、表示部8002又は表示部8102と、使用者と、の距離が近くても、使用者に画素が視認されることなく、より臨場感の高い画像を表示部8002又は表示部8102に表示することができる。特に、ファインダー8100に設けられる表示部8102に表示される画像は、ファインダー8100の接眼部に使用者の眼を近づけることにより視認されるため、使用者と、表示部8102と、の間の距離が非常に近くなる。よって、表示部8102には本発明の一態様の表示装置を適用することが特に好ましい。なお、表示部8102に本発明の一態様の表示装置を適用する場合、表示部8102に表示できる画像の解像度は、4K、5K、又はそれ以上とすることができる。
なお、カメラ8000に設けられた撮像装置により撮像できる画像の解像度を、表示部8002又は表示部8102に表示できる画像の解像度と同等、又はそれ以上であることが好ましい。例えば、表示部8102に4Kの解像度の画像を表示できる場合は、カメラ8000には4K以上の画像を撮像できる撮像装置を設けることが好ましい。また、例えば、表示部8102に5Kの解像度の画像を表示できる場合は、カメラ8000には5K以上の画像を撮像できる撮像装置を設けることが好ましい。
図44(B)は、ヘッドマウントディスプレイ8200の外観を示す図である。
ヘッドマウントディスプレイ8200は、装着部8201、レンズ8202、本体8203、表示部8204、ケーブル8205等を有している。また装着部8201には、バッテリ8206が内蔵されている。
ケーブル8205は、バッテリ8206から本体8203に電力を供給する。本体8203は無線受信機等を備え、受信した画像データ等に対応する画像を表示部8204に表示させることができる。また、本体8203に設けられたカメラで使用者の眼球やまぶたの動きを捉え、その情報をもとに使用者の視線の座標を算出することにより、使用者の視線を入力手段として用いることができる。
また、装着部8201には、使用者に触れる位置に複数の電極が設けられていてもよい。本体8203は使用者の眼球の動きに伴って電極に流れる電流を検知することにより、使用者の視線を認識する機能を有していてもよい。また、当該電極に流れる電流を検知することにより、使用者の脈拍をモニタする機能を有していてもよい。また、装着部8201には、温度センサ、圧力センサ、加速度センサ等の各種センサを有していてもよく、使用者の生体情報を表示部8204に表示する機能を有していてもよい。また、使用者の頭部の動き等を検出し、表示部8204に表示する画像をその動きに合わせて変化させてもよい。
表示部8204に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、ヘッドマウントディスプレイ8200を狭額縁化し、表示部8204に高品位の画像を表示することができ、臨場感の高い画像を表示することができる。また、ヘッドマウントディスプレイ8200の信頼性を高めることができる。
図44(C)、(D)、(E)は、ヘッドマウントディスプレイ8300の外観を示す図である。ヘッドマウントディスプレイ8300は、筐体8301と、表示部8302と、バンド状の固定具8304と、一対のレンズ8305と、を有する。
使用者は、レンズ8305を通して、表示部8302の表示を視認することができる。なお、表示部8302を湾曲して配置させると好適である。表示部8302を湾曲して配置することで、使用者が高い臨場感を感じることができる。なお、本実施の形態においては、表示部8302を1つ設ける構成について例示したが、これに限定されず、例えば、表示部8302を2つ設ける構成としてもよい。この場合、使用者の片方の目に1つの表示部が配置されるような構成とすると、視差を用いた3次元表示等を行うことも可能となる。
なお、表示部8302に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。本発明の一態様の表示装置は、極めて精細度が高いため、図44(E)のようにレンズ8305を用いて拡大したとしても、使用者に画素が視認されることなく、より臨場感の高い画像を表示することができる。
次に、図44(A)乃至図44(E)に示す電子機器と、異なる電子機器の一例を図45(A)乃至図45(G)に示す。
図45(A)乃至図45(G)に示す電子機器は、筐体9000、表示部9001、スピーカ9003、操作キー9005(電源スイッチ、又は操作スイッチを含む)、接続端子9006、センサ9007(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、におい、又は赤外線を測定する機能を含むもの)、マイクロフォン9008等を有する。
図45(A)乃至図45(G)に示す電子機器は、様々な機能を有する。例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像等)を表示部に表示する機能、タッチパネル機能、カレンダー、日付、又は時刻等を表示する機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、無線通信機能、無線通信機能を用いて様々なコンピュータネットワークに接続する機能、無線通信機能を用いて様々なデータの送信又は受信を行う機能、記録媒体に記録されているプログラム又はデータを読み出して表示部に表示する機能、等を有することができる。なお、図45(A)乃至図45(G)に示す電子機器が有することのできる機能はこれらに限定されず、様々な機能を有することができる。また、図45(A)乃至図45(G)には図示していないが、電子機器には、複数の表示部を有する構成としてもよい。また、該電子機器にカメラ等を設け、静止画を撮影する機能、動画を撮影する機能、撮影した画像を記録媒体(外部又はカメラに内蔵)に保存する機能、撮影した画像を表示部に表示する機能、等を有していてもよい。
図45(A)乃至図45(G)に示す電子機器の詳細について、以下説明を行う。
図45(A)は、テレビジョン装置9100を示す斜視図である。テレビジョン装置9100は、大画面、例えば、50インチ以上、又は100インチ以上の表示部9001を組み込むことが可能である。
テレビジョン装置9100が有する表示部9001に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、テレビジョン装置9100を狭額縁化し、表示部9001に高品位の画像を表示することができ、臨場感の高い画像を表示することができる。また、テレビジョン装置9100の信頼性を高めることができる。
図45(B)は、携帯情報端末9101を示す斜視図である。携帯情報端末9101は、例えば電話機、手帳、又は情報閲覧装置等から選ばれた一つ又は複数の機能を有する。具体的には、スマートフォンとして用いることができる。なお、携帯情報端末9101は、スピーカ9003、接続端子9006、センサ9007等を設けてもよい。また、携帯情報端末9101は、文字や画像をその複数の面に表示することができる。例えば、3つの操作ボタン9050(操作アイコン又は単にアイコンともいう)を表示部9001の一の面に表示することができる。また、破線の矩形で示す情報9051を表示部9001の他の面に表示することができる。なお、情報9051の一例としては、電子メールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や電話等の着信を知らせる表示、電子メールやSNS等の題名、電子メールやSNS等の送信者名、日時、時刻、バッテリの残量、アンテナ受信の強度等がある。又は、情報9051が表示されている位置に、情報9051の代わりに、操作ボタン9050等を表示してもよい。
携帯情報端末9101が有する表示部9001に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、携帯情報端末9101を小型化し、表示部9001に高品位の画像を表示することができ、臨場感の高い画像を表示することができる。また、携帯情報端末9101の信頼性を高めることができる。
図45(C)は、携帯情報端末9102を示す斜視図である。携帯情報端末9102は、表示部9001の3面以上に情報を表示する機能を有する。ここでは、情報9052、情報9053、情報9054がそれぞれ異なる面に表示されている例を示す。例えば、携帯情報端末9102の使用者は、洋服の胸ポケットに携帯情報端末9102を収納した状態で、その表示(ここでは情報9053)を確認することができる。具体的には、着信した電話の発信者の電話番号又は氏名等を、携帯情報端末9102の上方から観察できる位置に表示する。使用者は、携帯情報端末9102をポケットから取り出すことなく、表示を確認し、電話を受けるか否かを判断できる。
携帯情報端末9102が有する表示部9001に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、携帯情報端末9101を小型化し、表示部9001に高品位の画像を表示することができ、臨場感の高い画像を表示することができる。また、携帯情報端末9102の信頼性を高めることができる。
図45(D)は、腕時計型の携帯情報端末9200を示す斜視図である。携帯情報端末9200は、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、インターネット通信、コンピュータゲーム等の種々のアプリケーションを実行することができる。また、表示部9001はその表示面が湾曲して設けられ、湾曲した表示面に沿って表示を行うことができる。また、携帯情報端末9200は、通信規格された近距離無線通信を実行することが可能である。例えば無線通信可能なヘッドセットと相互通信することによって、ハンズフリーで通話することもできる。また、携帯情報端末9200は、接続端子9006を有し、他の情報端末とコネクターを介して直接データのやりとりを行うことができる。また接続端子9006を介して充電を行うこともできる。なお、充電動作は接続端子9006を介さずに無線給電により行ってもよい。
携帯情報端末9200が有する表示部9001に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、携帯情報端末9200を狭額縁化し、表示部9001に高品位の画像を表示することができ、臨場感の高い画像を表示することができる。また、携帯情報端末9200の信頼性を高めることができる。
図45(E)、(F)、(G)は、折り畳み可能な携帯情報端末9201を示す斜視図である。また、図45(E)が携帯情報端末9201を展開した状態の斜視図であり、図45(F)が携帯情報端末9201を展開した状態又は折り畳んだ状態の一方から他方に変化する途中の状態の斜視図であり、図45(G)が携帯情報端末9201を折り畳んだ状態の斜視図である。携帯情報端末9201は、折り畳んだ状態では可搬性に優れ、展開した状態では、継ぎ目のない広い表示領域により表示の一覧性に優れる。携帯情報端末9201が有する表示部9001は、ヒンジ9055によって連結された3つの筐体9000に支持されている。ヒンジ9055を介して2つの筐体9000間を屈曲させることにより、携帯情報端末9201を展開した状態から折りたたんだ状態に可逆的に変形させることができる。例えば、携帯情報端末9201は、曲率半径1mm以上150mm以下で曲げることができる。
携帯情報端末9201が有する表示部9001に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、携帯情報端末9201を狭額縁化し、表示部9001に高品位の画像を表示することができ、臨場感の高い画像を表示することができる。また、携帯情報端末9201の信頼性を高めることができる。
本実施の形態で例示した構成例、及びそれらに対応する図面等は、少なくともその一部を他の構成例、又は図面等と適宜組み合わせて実施することができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
本実施例では、OSトランジスタを作製した結果について説明する。
本実施例では、図37(A)、(B)、(C)に示すトランジスタ200Aと同様の構成のトランジスタを作製した。当該トランジスタは、チャネル幅を60nm、ゲート絶縁体の厚さをEOT(Equivalent Oxide Thickness)換算で6nmにした。また、チャネルが形成される半導体にCAAC−IGZOを用いた。本実施例で作製したトランジスタは、半導体にCAAC−IGZOを用いた。当該トランジスタは、半導体にCAAC−IGZOを用いた電界効果型のトランジスタ(「CAAC−IGZOトランジスタ」ともいう。)である。
図46(A)、(B)に、本実施例で作製したトランジスタの断面TEM写真を示す。図46(A)は、当該トランジスタのチャネル長方向の断面TEM写真であり、図46(B)は、当該トランジスタのチャネル幅方向の断面TEM写真である。図46(A)、(B)には、本実施例で作製したトランジスタのゲート電極(TGE)、ゲート絶縁体(TGI)、ソース電極及びドレイン電極(SDE)、半導体(CAAC−IGZO)、バックゲート絶縁体(BGI)、並びにバックゲート電極(BGE)が示されている。なお、図46(B)は、ゲート電極及びバックゲート電極を通るチャネル幅方向の断面TEM写真であるため、SDEは写っていない。
図46(A)、(B)に示すように、CAAC−IGZOトランジスタを作製できることが確認された。
本実施例では、OSトランジスタの電気特性を測定した結果について説明する。
本実施例では、図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタのドレイン電流−ゲート電圧特性(Id−Vg特性)、ドレイン電流と移動度(μFE)との関係、及びドレイン電流−ドレイン電圧特性(Id−Vd特性)を測定した。本実施例において電流を測定した測定器の測定下限は、1×10−12Aである。
図47(A)、(B)、図48は、チャネル長が60nm、チャネル幅が60nmであるOSトランジスタの電気特性の測定結果を示すグラフである。図47(A)、及び図48はId−Vg特性の測定結果を示すグラフであり、図47(B)はゲート電流(Ig)と、Vgとの関係を示すグラフである。図47(A)に示すグラフにおいて、実線はVdsを1.2Vとした場合のId−Vg特性を示し、点線はVdsを0.1Vとした場合のId−Vg特性を示す。また、図48に示すId−Vg特性は、ドレイン電圧Vdを4Vとして測定した。
図49(A)、(B)、図50は、チャネル長が200nm、チャネル幅が60nmであるOSトランジスタの電気特性の測定結果を示すグラフである。図49(A)はId−Vg特性の測定結果を示すグラフであり、図49(B)、及び図50はId−Vd特性の測定結果を示すグラフである。図49(A)に示すグラフにおいて、実線はVdsを1.2Vとした場合のId−Vg特性を示し、点線はVdsを0.1Vとした場合のId−Vg特性を示す。また、図49(B)に示すグラフにおいて、実線はゲート電位を1.7Vとした場合のId−Vd特性を示し、破線はゲート電位を1.0Vとした場合のId−Vd特性を示し、点線はゲート電位を0.8Vとした場合のId−Vd特性を示す。さらに、図50に示すId−Vd特性は、ゲート電圧Vgを3Vとして測定した。
図51(A)、(B)は、図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタを2個積層して作製した場合の、当該OSトランジスタのId−Vg特性の測定結果を示すグラフである。図51(A)は、上層のOSトランジスタのId−Vg特性であり、図51(B)は、下層のOSトランジスタのId−Vg特性である。ここで、Id−Vg特性を測定したOSトランジスタのチャネル長を360nm、チャネル幅を360nmとした。また、ドレイン電圧Vdは0.1V、又は3.3Vとした。
図47(A)、図48、図49(A)、及び図51(A)、(B)より、図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタのオフ電流が、測定下限を下回ることが確認された。また、図47(B)より、図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタのゲートに供給される電位が5V以下であれば、当該ゲートからのリーク電流は十分に小さくなることが確認された。さらに、図49(B)、及び図50より、図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタは、チャネル長が小さくても良好な飽和性を示すことが確認された。また、有機EL素子の電極を、図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタのドレインと電気的に接続した場合であっても、当該有機EL素子を制御するために十分な大きさの電流を流すことができることが確認された。
本実施例では、表示装置に設けられるゲートドライバ回路を作製し、シミュレーション及び実測により評価を行った結果について説明する。また、当該ゲートドライバ回路を有する表示装置を作製し、画像を表示させた結果について説明する。
本実施例では、図40に示す構成の表示装置800を想定して、表示装置800が有するゲートドライバ回路803a、及びゲートドライバ回路803bを作製した。想定した表示装置800の仕様を表1に示す。ゲートドライバ回路803a、及びゲートドライバ回路803bの構成は、図16及び図41に示すものとした。ここで、トランジスタ811乃至トランジスタ821は、全て図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタとした。なお、画素は図25(C)に示す構成を想定した。
図52は、ゲートドライバ回路803aとゲートドライバ回路803bの、出力電位の時間経過を示すグラフである。具体的には、図52の実線グラフは、ゲートドライバ回路803aから、1行目の画素802と電気的に接続されている配線805に出力された電位を示している。また、図52の点線グラフは、ゲートドライバ回路803bから、2行目の画素802と電気的に接続されている配線805に出力された電位を示している。
図52より、ゲートドライバ回路の立下り時間は約240nsであり、ソースドライバ回路のセトリング時間を約5540ns確保できることが確認された。
図53(A)、(B)は、本実施例で作製したゲートドライバ回路の、オシロスコープによる測定結果である。図53(A)は、ゲートドライバ回路に入力される電位の経時変化を示し、図53(B)は、ゲートドライバ回路から出力される電位の経時変化を示す。
図53(A)、(B)より、立下り時間が50nsとなることが確認された。また、本実施例で作製したゲートドライバ回路は、動作に異常をきたさないような耐圧を有していることが確認された。
図54は、本実施例で作製したゲートドライバ回路であるゲートドライバ回路803a、及びゲートドライバ回路803bを有する表示装置800により画像を表示させた場合の表示結果である。図54に示すように、本実施例で作製したゲートドライバ回路を有する表示装置は、画像を表示できることが確認された。
本実施例では、表示装置を作製して、画像を表示させた結果について説明する。
本実施例では、図40に示す構成の表示装置800を作製した。作製した表示装置800の仕様を表2に示す。ここで、表示装置800が有する画素802は、図25(C)に示す構成とした。また、画素802が有するトランジスタ552及びトランジスタ554は、図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタとした。さらに、トランジスタ552及びトランジスタ554のチャネル長は、60nm以上200nm以下とした。
図55(A)、及び図56(A)は、本実施例で作製した表示装置800の外観を示す写真である。ここで、図55(A)に示す表示装置800が有する画素802は、図25(C)に示す構成とした。また、図56(A)に示す表示装置800が有する画素802は、図25(B)に示す構成とした。
図55(A)、及び図56(A)に示す「Display Area」が表示部801である。表示部801の大きさは、6.14mm×3.16mmとなった。
図55(B)は、図55(A)に示す「Display Area」を示す写真である。図56(B)は、図56(A)に示す「Display Area」を示す写真である。図55(B)、及び図56(B)に示すように、画素密度を5000ppi以上としても表示装置800は画像を表示できることが確認された。
本実施例では、実施例4とは異なる仕様の表示装置を作製して、画像を表示させた結果について説明する。
表3は、本実施例でレイアウトを行った表示装置の仕様である。
本実施例では、図40に示す構成の表示装置800のレイアウトを行った。表示装置800が有する画素802は、図42に示すように2層積層構造とした。また、回路構成は図42と同様だが、1層構造、つまり全ての表示素子、トランジスタ、及び容量素子を同一の層に設けた構成の画素802を有する表示装置800のレイアウトも行った。ここで、トランジスタ832、トランジスタ833、トランジスタ841、及びトランジスタ842は、全て図37(A)、(B)、(C)に示す構成のOSトランジスタとした。
表4に、レイアウトを行った表示装置800が有する画素802のサイズを示す。また、表4に、レイアウトを行った表示装置800の画素密度を示す。
表4に示すように、画素802を図42に示すように2層積層構造とすることにより、1層構造とした場合より画素802の面積が約70%減少し、画素密度が約1.7倍となると試算された。
また、レイアウトを行った表示装置800を、図43に示す方法でシミュレーションにより動作させた。図57は、電位Vを0.0V、0.5V、1.0V、1.5V、2.0V、2.5V、又は3.0Vとした場合の、ノードN11の電位と電位Vdataの関係を示すグラフである。ここで、電位Vrefを0V、モニタ線としての機能を有する配線844の電位を0Vとした。また、容量素子834の容量値と容量素子843の容量値は等しいとした。
図57より、電位Vが0.0V、0.5V、1.0V、1.5V、2.0V、2.5V、及び3.0Vのいずれの場合であっても、電位Vdataを大きくすることによりノードN11の電位が大きくなることが確認された。
図58は、本実施例で作製した表示装置800により画像を表示した場合の表示結果である。図58に示すように、画素を2層積層構造とし、画素密度を2000ppi以上としても表示装置800は画像を表示できることが確認された。
また、本実施例では、表示装置800を図43に示す方法で動作させた。ここで、電位Vdataの大きさを変えて2つの条件で動作させた。条件1では、電位Vdataは電位Vrefと等しくした。つまり、期間T2における配線806_1の電位を、期間T1における配線806_1の電位と等しくした。条件2では、電位Vdataは電位Vと等しくした。つまり、期間T2における配線806_1の電位を、期間T1における配線806_1の電位と異ならせた。なお、条件1での電位Vと、条件2での電位Vと、は等しくした。
図59(A)は、条件1で表示装置800を動作させた場合の画像の表示結果であり、図59(B)は、条件2で表示装置800を動作させた場合の画像の表示結果である。条件2では、条件1より高輝度の画像を表示できることが確認された。
図60は、表示装置800を図43に示す方法で動作させた場合に、画素802から射出される光の輝度を階調ごとに示すグラフである。点線グラフは条件1で表示装置800を動作させた場合を示し、実線グラフは条件2で表示装置800を動作させた場合を示す。なお、表示装置800は、画素802として、赤色(R)の光を射出する副画素、緑色(G)の光を射出する副画素、及び青色(B)の光を射出する副画素を有するが、それぞれの副画素から射出される光の階調はすべて等しくした。つまり、グレー表示を行った。
図60に示すように、階調が等しい場合、条件2では条件1より高輝度の光を画素802が射出できることが確認された。
10 表示装置
20 層
21 ゲートドライバ回路
21a ゲートドライバ回路
21b ゲートドライバ回路
22 ソースドライバ回路
22a ソースドライバ回路
22b ソースドライバ回路
23 領域
23a 領域
23b 領域
23c 領域
23d 領域
24 デマルチプレクサ回路
25 バッファ回路
26a インバータ回路
26b インバータ回路
26c インバータ回路
27a 配線
27b 配線
27c 配線
28 バッファ素子
28a バッファ素子
28b バッファ素子
28c バッファ素子
29 配線
29a 配線
29b 配線
29c 配線
30 層
31 配線
31_1 配線
31_2 配線
31a 配線
31b 配線
32 配線
32_1 配線
32_2 配線
32a 配線
32b 配線
33 表示部
34 画素
35 配線
35a 配線
35b 配線
43 バッファ回路
44 シフトレジスタ回路
45 ラッチ回路
46 DA変換回路
47 アンプ回路
50 インターフェース回路
51 トランジスタ
52 トランジスタ
53 トランジスタ
54 トランジスタ
55 トランジスタ
56 トランジスタ
57 トランジスタ
58 トランジスタ
59 トランジスタ
60 トランジスタ
61 トランジスタ
62 トランジスタ
63 トランジスタ
64 容量素子
65 容量素子
66 容量素子
67 ソースフォロワ回路
70 領域
71 トランジスタ
72 トランジスタ
73 ダミートランジスタ
74 領域
81 トランジスタ
81a トランジスタ
81b トランジスタ
81c トランジスタ
82 トランジスタ
82a トランジスタ
82b トランジスタ
82c トランジスタ
83 配線
83b 配線
83c 配線
84 トランジスタ
84a トランジスタ
84b トランジスタ
84c トランジスタ
85 トランジスタ
85a トランジスタ
85b トランジスタ
85c トランジスタ
86 トランジスタ
86a トランジスタ
86b トランジスタ
86c トランジスタ
87 配線
87a 配線
87b 配線
87c 配線
88 配線
88a 配線
88b 配線
88c 配線
89 遅延回路
89b 遅延回路
89c 遅延回路
91 配線
92 配線
93 トランジスタ
93a トランジスタ
93b トランジスタ
93c トランジスタ
94 トランジスタ
94a トランジスタ
94b トランジスタ
94c トランジスタ
95 配線
96 配線
110 チャネル形成領域
111 ソース領域
112 ドレイン領域
113 ゲート電極
114 開口部
115 配線
116 開口部
117 配線
118 開口部
119 開口部
120 開口部
121 配線
122 配線
123 配線
130 チャネル形成領域
131 ソース領域
132 ドレイン領域
133 ゲート電極
134 開口部
135 配線
136 開口部
137 配線
138 開口部
139 開口部
140 開口部
141 配線
142 配線
143 配線
151 半導体
152 導電体
160 チャネル形成領域
161 ソース領域
162 ドレイン領域
163 ゲート電極
164 開口部
165 配線
166 開口部
167 配線
168 開口部
169 開口部
170 開口部
171 配線
172 配線
180 チャネル形成領域
181 ソース領域
182 ドレイン領域
183 ゲート電極
184 開口部
185 配線
186 開口部
187 配線
188 開口部
189 開口部
190 開口部
191 配線
192 配線
200 トランジスタ
200A トランジスタ
200B トランジスタ
200C トランジスタ
205 導電体
214 絶縁体
216 絶縁体
222 絶縁体
224 絶縁体
230 金属酸化物
230a 金属酸化物
230b 金属酸化物
230c 金属酸化物
240 導電体
240a 導電体
240b 導電体
241 絶縁体
241a 絶縁体
241b 絶縁体
242 導電体
242a 導電体
242b 導電体
243a 領域
243b 領域
244 絶縁体
250 絶縁体
252 金属酸化物
254 絶縁体
260 導電体
260a 導電体
260b 導電体
270 絶縁体
271 絶縁体
272 絶縁体
274 絶縁体
280 絶縁体
281 絶縁体
301a 導電体
301b 導電体
305 導電体
311 導電体
313 導電体
317 導電体
321 下部電極
323 絶縁体
325 上部電極
331 導電体
333 導電体
335 導電体
337 導電体
341 導電体
343 導電体
347 導電体
351 導電体
353 導電体
355 導電体
357 導電体
361 絶縁体
363 絶縁体
401 回路
403 素子分離層
405 絶縁体
407 絶縁体
409 絶縁体
411 絶縁体
413 絶縁体
415 絶縁体
417 絶縁体
419 絶縁体
421 絶縁体
441 トランジスタ
443 導電体
445 絶縁体
447 半導体領域
449a 低抵抗領域
449b 低抵抗領域
451 導電体
453 導電体
455 導電体
457 導電体
459 導電体
461 導電体
463 導電体
465 導電体
467 導電体
469 導電体
471 導電体
501 絶縁体
503 絶縁体
505 絶縁体
507 絶縁体
509 絶縁体
511 トランジスタ
513 トランジスタ
515 容量素子
517 容量素子
520 回路
521 トランジスタ
525 トランジスタ
527 トランジスタ
531 配線
533 配線
535 配線
537 配線
539 配線
541 配線
543 配線
545 配線
550 トランジスタ
552 トランジスタ
554 トランジスタ
560 容量素子
562 容量素子
570 液晶素子
572 発光素子
601 トランジスタ
602 トランジスタ
603 トランジスタ
613 絶縁体
614 絶縁体
616 絶縁体
622 絶縁体
624 絶縁体
644 絶縁体
654 絶縁体
674 絶縁体
680 絶縁体
681 絶縁体
701 基板
705 基板
712 シール材
716 FPC
721 正孔注入層
722 正孔輸送層
723 発光層
724 電子輸送層
725 電子注入層
730 絶縁体
732 封止層
734 絶縁体
736 着色層
738 遮光層
750 トランジスタ
760 接続電極
772 導電体
774 導電体
776 液晶層
778 構造体
780 異方性導電体
786 EL層
786a EL層
786b EL層
786c EL層
788 導電体
790 容量素子
792 電荷発生層
800 表示装置
801 表示部
802 画素
803a ゲートドライバ回路
803b ゲートドライバ回路
804 ソースドライバ回路
805 配線
805_1 配線
805_2 配線
806 配線
806_1 配線
806_2 配線
811 トランジスタ
812 トランジスタ
813 トランジスタ
814 トランジスタ
815 トランジスタ
816 トランジスタ
817 トランジスタ
818 トランジスタ
819 トランジスタ
820 トランジスタ
821 トランジスタ
822 容量素子
823 容量素子
824 容量素子
830 層
831 表示素子
832 トランジスタ
833 トランジスタ
834 容量素子
835 配線
836 配線
840 層
841 トランジスタ
842 トランジスタ
843 容量素子
844 配線
8000 カメラ
8001 筐体
8002 表示部
8003 操作ボタン
8004 シャッターボタン
8006 レンズ
8100 ファインダー
8101 筐体
8102 表示部
8103 ボタン
8200 ヘッドマウントディスプレイ
8201 装着部
8202 レンズ
8203 本体
8204 表示部
8205 ケーブル
8206 バッテリ
8300 ヘッドマウントディスプレイ
8301 筐体
8302 表示部
8304 固定具
8305 レンズ
9000 筐体
9001 表示部
9003 スピーカ
9005 操作キー
9006 接続端子
9007 センサ
9008 マイクロフォン
9050 操作ボタン
9051 情報
9052 情報
9053 情報
9054 情報
9055 ヒンジ
9100 テレビジョン装置
9101 携帯情報端末
9102 携帯情報端末
9200 携帯情報端末
9201 携帯情報端末

Claims (16)

  1. 第1の層と、第2の層と、が積層して設けられた表示装置であって、
    前記第1の層には、インターフェース回路と、バッファ素子と、ソースドライバ回路と、が設けられ、
    前記第2の層は、表示部を有し、
    前記表示部には、画素がマトリクス状に配列され、
    前記バッファ素子は、前記画素と重なる領域を有し、
    前記ソースドライバ回路は、前記画素と重なる領域を有し、
    前記インターフェース回路は、前記バッファ素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記バッファ素子の出力端子は、前記ソースドライバ回路と電気的に接続されている表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記ソースドライバ回路は、バッファ回路を有し、
    前記バッファ素子の出力端子は、前記バッファ回路の入力端子と電気的に接続されている表示装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記バッファ素子は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
    前記ソースドライバ回路は、前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方、及び前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのゲートは、前記インターフェース回路と電気的に接続されている表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、
    前記第1の層は、ゲートドライバ回路を有し、
    前記ゲートドライバ回路は、前記画素と重なる領域を有し、
    前記ゲートドライバ回路は、前記ソースドライバ回路と重なる領域を有する表示装置。
  5. 請求項4において、
    前記バッファ素子は、前記ゲートドライバ回路と、前記ソースドライバ回路と、が重なる前記領域に設けられる表示装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    前記画素は、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを有し、
    前記金属酸化物は、元素M(MはAl、Ga、Y、又はSn)と、Znと、を有する表示装置。
  7. インターフェース回路と、第1のバッファ素子と、第2のバッファ素子と、第3のバッファ素子と、第1のソースドライバ回路と、第2のソースドライバ回路と、が設けられ、
    前記インターフェース回路は、前記第1のバッファ素子の入力端子、及び前記第2のバッファ素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記第1のバッファ素子の出力端子は、前記第1のソースドライバ回路と電気的に接続され、
    前記第2のバッファ素子の出力端子は、前記第3のバッファ素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記第3のバッファ素子の出力端子は、前記第2のソースドライバ回路と電気的に接続されている表示装置。
  8. 請求項7において、
    前記表示装置は、第1のゲートドライバ回路と、第2のゲートドライバ回路と、を有し、
    前記第1のゲートドライバ回路は、前記第1のソースドライバ回路と重なる領域を有し、
    前記第2のゲートドライバ回路は、前記第2のソースドライバ回路と重なる領域を有する表示装置。
  9. 請求項8において、
    前記第1及び第2のバッファ素子は、前記第1のゲートドライバ回路と、前記第1のソースドライバ回路と、が重なる前記領域に設けられ、
    前記第3のバッファ素子は、前記第2のゲートドライバ回路と、前記第2のソースドライバ回路と、が重なる前記領域に設けられる表示装置。
  10. 第1の層と、第2の層と、が積層して設けられた表示装置であって、
    前記第1の層は、インターフェース回路と、第1のバッファ素子と、第2のバッファ素子と、第3のバッファ素子と、第1のソースドライバ回路と、第2のソースドライバ回路と、が設けられ、
    前記第2の層は第1の表示部と、第2の表示部と、を有し、
    前記第1の表示部には、第1の画素がマトリクス状に配列され、
    前記第2の表示部には、第2の画素がマトリクス状に配列され、
    前記第1のバッファ素子は、前記第1の画素と重なる領域を有し、
    前記第2のバッファ素子は、前記第1の画素と重なる領域を有し、
    前記第1のソースドライバ回路は、前記第1の画素と重なる領域を有し、
    前記第3のバッファ素子は、前記第2の画素と重なる領域を有し、
    前記第2のソースドライバ回路は、前記第2の画素と重なる領域を有し、
    前記インターフェース回路は、前記第1のバッファ素子の入力端子、及び前記第2のバッファ素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記第1のバッファ素子の出力端子は、前記第1のソースドライバ回路と電気的に接続され、
    前記第2のバッファ素子の出力端子は、前記第3のバッファ素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記第3のバッファ素子の出力端子は、前記第2のソースドライバ回路と電気的に接続されている表示装置。
  11. 請求項10において、
    前記第1の層は、第1のゲートドライバ回路と、第2のゲートドライバ回路と、を有し、
    前記第1のゲートドライバ回路は、前記第1の画素と重なる領域を有し、
    前記第2のゲートドライバ回路は、前記第2の画素と重なる領域を有し、
    前記第1のゲートドライバ回路は、前記第1のソースドライバ回路と重なる領域を有し、
    前記第2のゲートドライバ回路は、前記第2のソースドライバ回路と重なる領域を有する表示装置。
  12. 請求項11において、
    前記第1及び第2のバッファ素子は、前記第1のゲートドライバ回路と、前記第1のソースドライバ回路と、が重なる前記領域に設けられ、
    前記第3のバッファ素子は、前記第2のゲートドライバ回路と、前記第2のソースドライバ回路と、が重なる前記領域に設けられる表示装置。
  13. 請求項10乃至12のいずれか一項において、
    前記第1及び第2の画素は、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを有し、
    前記金属酸化物は、元素M(MはAl、Ga、Y、又はSn)と、Znと、を有する表示装置。
  14. 請求項7乃至13のいずれか一項において、
    前記第1のソースドライバ回路は、第1のバッファ回路を有し、
    前記第2のソースドライバ回路は、第2のバッファ回路を有し、
    前記第1のバッファ素子の出力端子は、前記第1のバッファ回路の入力端子と電気的に接続され、
    前記第3のバッファ素子の出力端子は、前記第2のバッファ回路の入力端子と電気的に接続されている表示装置。
  15. 請求項7乃至14のいずれか一項において、
    前記第1のバッファ素子は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
    前記第1のソースドライバ回路は、前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方、及び前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのゲートは、前記インターフェース回路と電気的に接続され、
    前記第2のバッファ素子は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第6のトランジスタと、を有し、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第5のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第6のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第5のトランジスタのゲートは、前記インターフェース回路と電気的に接続され、
    前記第3のバッファ素子は、第7のトランジスタと、第8のトランジスタと、第9のトランジスタと、を有し、
    前記第2のソースドライバ回路は、前記第7のトランジスタのソース又はドレインの一方、及び前記第8のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第7のトランジスタのゲートは、前記第4のトランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第8のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第9のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第8のトランジスタのゲートは、前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続されている表示装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載された表示装置と、
    レンズと、を有する電子機器。
JP2019090097A 2018-07-13 2019-05-10 表示装置、及び電子機器 Active JP7308655B2 (ja)

Applications Claiming Priority (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018132868 2018-07-13
JP2018132868 2018-07-13
JP2018224930 2018-11-30
JP2018224930 2018-11-30
JP2019048172 2019-03-15
JP2019048172 2019-03-15
JP2019082408 2019-04-24
JP2019082408 2019-04-24
JP2019088250 2019-05-08
JP2019088250 2019-05-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020187186A true JP2020187186A (ja) 2020-11-19
JP7308655B2 JP7308655B2 (ja) 2023-07-14

Family

ID=73222747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019090097A Active JP7308655B2 (ja) 2018-07-13 2019-05-10 表示装置、及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7308655B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113724588A (zh) * 2021-08-16 2021-11-30 武汉华星光电技术有限公司 显示系统
WO2022123388A1 (ja) * 2020-12-11 2022-06-16 株式会社半導体エネルギー研究所 表示システム
WO2022153146A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置および電子機器
WO2022162490A1 (ja) * 2021-01-28 2022-08-04 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、及び電子機器
WO2022200937A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、及び電子機器
WO2023057854A1 (ja) * 2021-10-08 2023-04-13 株式会社半導体エネルギー研究所 電子装置
WO2023100015A1 (ja) * 2021-11-30 2023-06-08 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、及び電子機器

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286586A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Lg Phillips Lcd Co Ltd 表示装置の駆動回路及びその駆動方法
JP2009116293A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機電界発光表示装置
JP2014053967A (ja) * 2004-12-13 2014-03-20 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2018025777A (ja) * 2016-08-03 2018-02-15 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置および電子機器
JP2018063398A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP2018101783A (ja) * 2016-12-16 2018-06-28 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置、表示システム及び電子機器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014053967A (ja) * 2004-12-13 2014-03-20 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2007286586A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Lg Phillips Lcd Co Ltd 表示装置の駆動回路及びその駆動方法
JP2009116293A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機電界発光表示装置
JP2018025777A (ja) * 2016-08-03 2018-02-15 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置および電子機器
JP2018063398A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP2018101783A (ja) * 2016-12-16 2018-06-28 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置、表示システム及び電子機器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022123388A1 (ja) * 2020-12-11 2022-06-16 株式会社半導体エネルギー研究所 表示システム
WO2022153146A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置および電子機器
WO2022162490A1 (ja) * 2021-01-28 2022-08-04 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、及び電子機器
WO2022200937A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、及び電子機器
CN113724588A (zh) * 2021-08-16 2021-11-30 武汉华星光电技术有限公司 显示系统
WO2023057854A1 (ja) * 2021-10-08 2023-04-13 株式会社半導体エネルギー研究所 電子装置
WO2023100015A1 (ja) * 2021-11-30 2023-06-08 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP7308655B2 (ja) 2023-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7247176B2 (ja) 表示装置、及び電子機器
JP7308655B2 (ja) 表示装置、及び電子機器
JP2022189942A (ja) 発光装置
WO2020229917A1 (ja) 表示装置
WO2020194107A1 (ja) 表示装置およびその動作方法
KR102625628B1 (ko) 표시 장치, 표시 모듈, 및 전자 기기
JP2020140707A (ja) 眼鏡型電子機器
WO2020229920A1 (ja) 半導体装置、および半導体装置の動作方法
WO2020261036A1 (ja) 表示装置
US11793010B2 (en) Display device, display module, and electronic device
WO2020222061A1 (ja) 表示装置の動作方法
WO2022263968A1 (ja) 表示装置、電子機器
TWI841368B (zh) 顯示器裝置、顯示器模組及電子裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7308655

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150