JP2020187035A - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】原子核乾板から抽出される荷電粒子の飛跡の方向を適正な方向に補正することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを得る。【解決手段】情報処理装置12は、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する取得部50と、複数の断層画像から飛跡記録層を透過した荷電粒子の飛跡を抽出する抽出部52Aと、抽出部52Aによって抽出された飛跡の方向の、厚み方向の成分を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する補正部54Aと、を備える。【選択図】図7

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
原子核乾板を用いて、宇宙線に含まれるミュー粒子等の荷電粒子の飛跡を抽出する技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術では、焦点面の深さを変えながら感材層を連続的に撮像することによって複数の断層画像を取得し、取得した複数の断層画像を用いて荷電粒子の飛跡を抽出する。
また、標本から、標本深さが異なる複数の層毎に電子撮像装置を介して各層の標本画像データを生成する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2010−101676号公報 特開2004−150895号公報
原子核乾板から荷電粒子の飛跡を抽出するために、基材層と、荷電粒子が透過することにより、荷電粒子の飛跡が潜像として形成される飛跡記録層とが積層された原子核乾板が、撮影装置によって原子核乾板の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮影される。そして、この撮影を行って得られた複数の断層画像から荷電粒子の飛跡が抽出される。
ところで、飛跡記録層は、現像するプロセスにおいて、飛跡記録層中の未露光銀粒子等の成分が取り除かれることにより、厚みが収縮し、薄くなることが知られている。一般的には、元の厚みに対して6割から半分程度の厚みとなる。この飛跡記録層の収縮により、飛跡の入射方向と断層画像に沿った面の法線とがなす角度(以下、天頂角という)が変化してしまう。
図16A、図16Bを参照して、飛跡記録層の収縮による天頂角の変化について説明する。一例として、図16Aに示すように、現像前の厚みが100μmの飛跡記録層ELに天頂角が45°の飛跡が入射して潜像として形成されるとする。この場合、図16Bに示すように、現像処理により飛跡記録層ELの厚みが50μmに収縮すると、抽出された飛跡Tの天頂角は45°より大きい値となってしまう。すなわち、現像処理後の原子核乾板から抽出される荷電粒子の飛跡の方向(天頂角)は、実際の方向(天頂角)からずれた角度となる。
したがって、現像処理後の原子核乾板から抽出された飛跡の天頂角を適正な値に補正する必要がある。しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、飛跡記録層の収縮による天頂角の変化については考慮されておらず、したがって天頂角の補正についても考慮されていない。
本開示は、以上の事情を鑑みてなされたものであり、原子核乾板から抽出される荷電粒子の飛跡の方向を適正な方向に補正することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する取得部と、複数の断層画像から飛跡記録層を透過した荷電粒子の飛跡を抽出する抽出部と、抽出部によって抽出された飛跡の方向の、厚み方向の成分を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する補正部と、を備える。
これにより、飛跡記録層から抽出された荷電粒子の飛跡の天頂角を適正な角度に補正することができる。
なお、本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、取得部が、飛跡記録層に形成された潜像を現像する現像処理を施した飛跡記録層を撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、補正部が、抽出部によって抽出された飛跡の方向の、厚み方向の成分を、現像処理前の飛跡記録層の厚みと、現像処理後の飛跡記録層の厚みとの比に基づいて補正してもよい。
これにより、飛跡記録層の現像処理前後の厚みの比に基づいて、飛跡記録層から抽出された荷電粒子の飛跡の天頂角を適正な角度に補正することができる。
また、本開示の第2の態様に係る情報処理装置は、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する取得部と、複数の断層画像の各々の厚み方向の位置を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する補正部と、を備える。
これにより、飛跡記録層に形成された潜像の飛跡記録層の厚み方向の位置を適正な位置に補正することができる。
なお、本開示の第2の態様に係る情報処理装置は、取得部が、飛跡記録層に形成された潜像を現像する現像処理を施した飛跡記録層を撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、補正部は、複数の断層画像の各々の厚み方向の位置を、現像処理前の飛跡記録層の厚みと、現像処理後の飛跡記録層の厚みとの比に基づいて補正してもよい。
これにより、飛跡記録層の現像処理前後の厚みの比に基づいて、飛跡記録層に形成された潜像の飛跡記録層の厚み方向の位置を適正な位置に補正することができる。
なお、本開示の第2の態様に係る情報処理装置は、複数の断層画像の各々が補正部によって補正された位置に存在するものとして、複数の断層画像から飛跡記録層を透過した荷電粒子の飛跡を抽出する抽出部を更に備えてもよい。
これにより、天頂角が適正な角度である飛跡を飛跡記録層から抽出することができる。
また、本開示の第1の態様に係る情報処理方法は、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、複数の断層画像から飛跡記録層を透過した荷電粒子の飛跡を抽出し、抽出された飛跡の方向の、厚み方向の成分を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する処理をコンピュータが実行するものである。
また、本開示の第2の態様に係る情報処理方法は、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、複数の断層画像の各々の厚み方向の位置を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する処理をコンピュータが実行するものであってもよい。
また、本開示の第1の態様に係る情報処理プログラムは、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、複数の断層画像から飛跡記録層を透過した荷電粒子の飛跡を抽出し、抽出された飛跡の方向の、厚み方向の成分を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する処理をコンピュータに実行させるためのものである。
また、本開示の第2の態様に係る情報処理プログラムは、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、複数の断層画像の各々の厚み方向の位置を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する処理をコンピュータに実行させるためのものであってもよい。
また、本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、コンピュータに実行させるための命令を記憶するメモリと、記憶された命令を実行するよう構成されたプロセッサと、を備え、プロセッサは、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、複数の断層画像から飛跡記録層を透過した荷電粒子の飛跡を抽出し、抽出された飛跡の方向の、厚み方向の成分を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する。
また、本開示の第2の態様に係る情報処理装置は、コンピュータに実行させるための命令を記憶するメモリと、記憶された命令を実行するよう構成されたプロセッサと、を備え、プロセッサは、飛来する荷電粒子が透過することによって、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、複数の断層画像の各々の厚み方向の位置を、飛跡記録層の厚みに基づいて補正する。
本開示によれば、原子核乾板から抽出される荷電粒子の飛跡の方向を適正な方向に補正することができる。
各実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す概略図である。 各実施形態に係る原子核乾板の一例を示す側面断面図である。 焦点位置の変更経路を説明するための側面図である。 焦点位置の変更経路を説明するための平面図である。 複数の断層画像の一例を示す図である。 各実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 飛跡の方向の厚み方向の成分を補正する処理を説明するための図である。 飛跡の方向の厚み方向の成分を補正する処理を説明するための図である。 第1実施形態に係る飛跡抽出処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る補正処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 複数の断層画像の各々の厚み方向の位置を補正する処理を説明するための図である。 第2実施形態に係る飛跡抽出処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る補正処理の一例を示すフローチャートである。 飛跡記録層の収縮による天頂角の変化を説明するための図である。 飛跡記録層の収縮による天頂角の変化を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム10の構成を説明する。図1に示すように、情報処理システム10は、情報処理装置12、撮影装置14、XYステージ22、及び光源24を含む。情報処理装置12及び撮影装置14は、通信可能に接続される。XYステージ22には、原子核乾板NPが載せられる。なお、以下では、原子核乾板NPの厚み方向をZ方向とし、厚み方向に交差(本実施形態では、直交)する平面上の第1の方向(例えば、原子核乾板NPの長辺の方向)をX方向とする。また、以下では、上記平面上で第1の方向に交差(本実施形態では、直交)する第2の方向(例えば、原子核乾板NPの短辺の方向)をY方向とする。また、以下では、X軸とY軸とで形成される平面をXY平面という。
撮影装置14は、イメージセンサ等を有するカメラ本体16、ピエゾステージ18、及び対物レンズ20を備えている。ピエゾステージ18は、ピエゾアクチュエータによって対物レンズ20をZ方向に沿って往復移動させる。したがって、撮影装置14は、Z方向に沿って焦点位置を変えながら撮影を行うことが可能とされている。なお、図示は省略しているが、撮影装置14は、Zステージを有し、大まかなZ方向の位置合わせも可能とされている。前述した原子核乾板NPの厚み方向とは、撮影装置14のカメラ本体16が有するイメージセンサの撮像面に対して垂直な方向であり、対物レンズ20の光軸に沿った方向である。
XYステージ22は、アクチュエータによってX方向及びY方向のそれぞれに沿って往復移動することが可能とされている。光源24は、XYステージ22を挟んで撮影装置14の反対側に設けられており、撮影装置14に向かって光を照射する。
次に、図2を参照して、原子核乾板NPについて説明する。図2に示すように、本実施形態に係る原子核乾板NPは、フィルムベースFBの両面に、乳剤層ELが塗布されている。すなわち、原子核乾板NPは、乳剤層EL、フィルムベースFB、及び乳剤層ELの順に積層されている。フィルムベースFBは、例えば、プラスチック製であり、厚みが300μmとされる。乳剤層ELは、例えば、ハロゲン化銀を含み、現像前の厚みが60〜100μmとされる。乳剤層ELが、荷電粒子が透過することにより、荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層の一例である。なお、飛跡記録層に含まれるハロゲン化銀以外の潜像形成材料として、例えば、シュウ酸第二鉄塩を含む鉄塩感光材料、又は芳香族ジアゾニウム塩を含むジアゾ感光材を用いることも可能である。
宇宙線に含まれるミュー粒子が原子核乾板NPを透過すると、乳剤層EL内での電離作用によって発生した電子により、乳剤層EL内にミュー粒子の飛跡Tに沿った潜像が記録される。なお、図2の例では、飛跡Tのうち、乳剤層EL内に潜像として記録される部分を実線で示し、乳剤層EL内に潜像として記録される部分以外の部分を破線で示している。ミュー粒子が開示の技術に係る荷電粒子の一例である。なお、荷電粒子は、ミュー粒子に限定されない。例えば、荷電粒子は、γ線又は中性子線等から2次的に発生した電子又は陽子でもよい。
原子核乾板NPを用いた非破壊検査では、検査対象物の周辺に原子核乾板NPを設置し、数週間等の予め定められた期間の経過後に、原子核乾板NPを回収する。次に、回収した原子核乾板NPを現像し、現像後の原子核乾板NPを撮影装置14によって撮影して得られた複数の断層画像から、原子核乾板NPに記録されたミュー粒子の飛跡Tを抽出する。そして、抽出した飛跡Tを用いた解析処理によって検査対象物の密度分布等が得られる。
次に、図3及び図4を参照して、撮影装置14による原子核乾板NPの撮影処理について説明する。図3に示すように、撮影装置14は、1つの視野26について、予め定められた間隔(例えば、1μm)毎に、対物レンズ20をZ方向に沿って原子核乾板NPに近づくように移動させながら原子核乾板NPを撮影する。この際のZ方向に沿った撮影範囲は、乳剤層ELの撮影漏れを防止するために、余裕を持たせた範囲となっている。すなわち、予め原子核乾板NPの厚みと現像後の乳剤層ELの厚みとが厳密には分かっていないとしても、1つの視野26内における乳剤層ELのZ方向の全体が撮影範囲に含まれるように、余裕を持ったマージンが加味されている。これにより、撮影装置14により、Z方向に沿って焦点位置を変えながら複数の断層画像が撮影される。
1つの視野26について断層画像の撮影が終わると、XYステージ22がX方向又はY方向に沿って1視野分移動することによって、撮影装置14による撮影範囲が隣の視野26に移動する。そして、次の視野26では、撮影装置14は、上記間隔毎に、対物レンズ20をZ方向に沿って原子核乾板NPから遠ざかるように移動させながら原子核乾板NPを撮影する。
図4に示すように、撮影装置14は、以上の撮影処理を各視野26について実行する。なお、図3では、Z方向に沿った焦点位置の変更経路を一点鎖線の矢印で示し、図3及び図4では、X方向及びY方向に沿った焦点位置の変更経路を破線の矢印で示している。したがって、一例として図5に示すように、各視野26について、撮影装置14による撮影により複数の断層画像が得られる。なお、ここでいう視野26とは、撮影装置14によるXY平面上での1つの撮影領域を意味する。また、隣接する視野26は、一部の領域が重複している。例えば、一つの視野26は1mm角の矩形の領域であり、一つの視野26において撮影装置14による撮影により得られる断層画像は、解像度が5120×5120ピクセルで、8ビットのグレースケールの画像である。また、以上のように得られた断層画像において、飛跡Tは、黒点として記録される。
また、本実施形態では、各断層画像に対応する断層のZ方向に沿った位置(以下、「Z位置」という)は、予め定められた対物レンズ20の基準位置からの移動量(例えば、ステップ数)によって表される。例えば、図5の例において、一番上に図示されたZ位置が260の断層画像は、対物レンズ20を、ピエゾアクチュエータによって基準位置から260ステップ分移動させた位置で撮影された画像であることを表している。
次に、図6を参照して、本実施形態に係る情報処理装置12のハードウェア構成を説明する。図6に示すように、情報処理装置12は、CPU(Central Processing Unit)30、一時記憶領域としてのメモリ31、及び不揮発性の記憶部32を含む。また、情報処理装置12は、液晶ディスプレイ等の表示部33、キーボードとマウス等の入力部34、ネットワークに接続されるネットワークI/F(InterFace)35、及び撮影装置14が接続される外部I/F36を含む。CPU30、メモリ31、記憶部32、表示部33、入力部34、ネットワークI/F35、及び外部I/F36は、バス37に接続される。情報処理装置12の例としては、パーソナルコンピュータ又はサーバコンピュータ等が挙げられる。
記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及びフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部32には、情報処理プログラム40が記憶される。CPU30は、記憶部32から情報処理プログラム40を読み出してからメモリ31に展開し、展開した情報処理プログラム40を実行する。
次に、図7を参照して、本実施形態に係る情報処理装置12の機能的な構成について説明する。図7に示すように、情報処理装置12は、取得部50、抽出部52A及び補正部54Aを含む。CPU30が情報処理プログラム40を実行することで、取得部50、抽出部52A及び補正部54Aとして機能する。
取得部50は、乳剤層ELを、撮影装置14によってZ方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する。すなわち、取得部50は、乳剤層ELに形成された潜像を現像する現像処理を施した乳剤層ELを撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する。上述したように、この複数の断層画像は、各視野26の各乳剤層ELに対応して得られる。
抽出部52Aは、取得部50により取得された複数の断層画像から乳剤層ELを透過した荷電粒子の飛跡Tを抽出する。この飛跡Tの抽出は、例えば、特開2010−101676号公報に記載の手法のように、複数の断層画像を飛跡Tの角度に応じたシフト量でシフトさせながら重ね合わせて行われる。
補正部54Aは、抽出部52Aによって抽出された飛跡Tの方向の、Z方向の成分を、乳剤層ELの厚みに基づいて補正する。すなわち、補正部54Aは、抽出部52Aによって抽出された飛跡Tの方向の、Z方向の成分を、現像処理前の乳剤層ELの厚みと、現像処理後の乳剤層ELの厚みとの比に基づいて補正する。
図8及び図9を参照して、補正部54Aによる飛跡Tの補正について具体的に説明する。図8の例において、現像処理後で厚みHaの乳剤層ELを実線で、現像処理前で厚みHcの乳剤層ELを破線で、それぞれ乳剤層ELの下端面を揃えて示している。
また、現像処理後の乳剤層ELを撮像することにより得られた複数の断層画像の各々に記録された飛跡Taの黒点の位置を、乳剤層ELの上端面でA1とし、下の層になるにしたがってA2〜A5とし、乳剤層ELの下端面でA5として示している。なお、図8の例においては、分かりやすさのために飛跡Taの黒点の数をA1〜A5の5点としているが、実際には取得部50により取得する断層画像の層数分だけ存在する。
また、現像処理前の乳剤層EL上で飛跡Taが存在したと仮定する場合の、A1〜A5の各々に対応する点をC1〜C5で示している。すなわち、現像処理後の乳剤層ELから得られる複数の断層画像から抽出された飛跡Taが通る点A1〜A5のそれぞれのZ位置を、現像処理前の乳剤層EL上のZ位置に補正することで、C1〜C5を通る飛跡Tcが得られる。乳剤層ELの下端面での位置A5及びC5を、同じ位置Bとする。
一例として、図9に、図8に示す飛跡Taを、乳剤層ELの上端面の点A1と下端面の点Bとを結ぶ3次元ベクトルとして表す。点A1の座標を(x,y,z)とし、点Bの座標を(x,y,z)とする。このとき、XY平面上に飛跡Taを投影することによって形成される直線とX軸とが成す角度ωa(以下、方位角という)は、逆正接関数を用いた次の(1)式によって表される。
また、XY平面上に点A1を投影した点Dと点Bとの間の距離Laは、次の(2)式によって表される。3次元ベクトルの飛跡TaとZ軸とが成す角度である天頂角θaは、逆正接関数を用いた次の(3)式によって表される。

(3)式により導出された天頂角θaは、現像処理後の乳剤層ELに形成された飛跡Taに基づいて導出された値であり、その値は、実際に求めたい飛跡Tcの天頂角θcより大きな値になっている。そこで、補正部54Aは、飛跡Taが通る点A1〜A5の座標を補正することにより、飛跡Tcが通る点C1〜C5の座標を求め、天頂角θcを導出する。なお、飛跡Tcを3次元ベクトルで表すには、少なくとも2点あれば十分なので、一例として、点C1の座標のみ求める場合について説明する。
現像処理前の乳剤層ELの上端面の点C1の座標を(x,y,z)とすると、X座標x及びY座標yは、それぞれ点A1のX座標x、Y座標yと同じである(x=x、y=y)。すなわち、XY平面上に飛跡Tcを投影することによって形成される直線とX軸とが成す方位角ωcは方位角ωaと等しい。また、XY平面上に点C1を投影した点Dと点Bとの間の距離Lcは距離Laと等しい。
点C1のZ座標zは、現像処理前の乳剤層ELの厚みHcと現像処理後の乳剤層ELの厚みHaとの比Hc/Ha、点A1のZ座標z及び点BのZ座標zを用いた次の(4)式によって表される。したがって、3次元ベクトルの飛跡TcとZ軸とが成す角度である天頂角θcは、逆正接関数を用いた次の(5)式によって表される。

なお、乳剤層ELの厚みHa及びHcは、現像処理前後の乳剤層ELの厚みをそれぞれ測定することで得られた値をユーザが入力部34を介して入力することで、補正部54Aが取得してもよい。また、乳剤層ELの現像前の厚みHcは、現像後の厚みHaの約2倍となることを利用して、厚みHa又は厚みHcの何れか一方の乳剤層ELの厚みのみを測定することで得られた値をユーザが入力部34を介して入力することで、補正部54Aが取得してもよい。また、乳剤層ELの製造過程で定めた乳剤層ELの厚みを、現像処理前の乳剤層ELの厚みHcとみなして、補正部54Aに予め取得させておいてもよい。
具体的な例として、以下の条件で飛跡Taが得られる場合について説明する。
点A1(1010,1030,200)
点B(1000,1020,160)
乳剤層ELの現像処理後の厚みHa=40μm
乳剤層ELの現像処理前の厚みHc=80μm
このとき、飛跡Taの方位角ωaは、(1)式にしたがって、ωa=atan2(1030-1020,1010-1000)=45°と算出される。距離Laは、(2)式にしたがって、La=√((1030-1020)2+(1010-1000)2)=14.14と算出される。天頂角θaは、(3)式にしたがって、θa=atan2(14.14,200-160)=19.5°と算出される。
飛跡Tcの方位角ωcは、方位角ωaと等しく、45°である。距離Lcは、Laと等しく、14.14である。点C1のZ座標zは、(4)式にしたがって、z=80/40×200+(1-80/40)×160=240と算出される。すなわち、点C1の座標は、(1010,1030,240)である。天頂角θcは、(5)式にしたがって、θc=atan2(14.14,240-160)=10.0°と算出される。
なお、飛跡Tの表し方は、上述した2点を結ぶ3次元ベクトルによる表し方に限らず、他のパラメータによって表されてもよい。例えば、方位角及び天頂角の2つの角度の組によって表されてもよいし、乳剤層ELの上端面でのXY座標と下端面でのXY座標との組によって表されてもよい。
次に、図10を参照して、本実施形態に係る情報処理装置12の作用を説明する。CPU30が情報処理プログラム40を実行することによって、図10に示す飛跡抽出処理が実行される。例えば、ユーザによって入力部34を介して飛跡抽出処理開始の指示が入力されると、図10に示す飛跡抽出処理が実行される。
図10のステップS10で、取得部50は、乳剤層ELを、撮影装置14によってZ方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する。
ステップS12で、抽出部52Aは、取得部50により取得された複数の断層画像から乳剤層ELを透過した荷電粒子の飛跡Tを抽出し、乳剤層ELの上端面の点A1の座標(x,y,z)及び乳剤層ELの下端面の点Bの座標(x,y,z)を導出する。
ステップS14で、補正部54Aは、後述する補正処理を行うことで、ステップS12で抽出部52Aによって抽出された飛跡Tの方向の、Z方向の成分を、乳剤層ELの厚みに基づいて補正する。ステップS14の処理が終了すると、本飛跡抽出処理が終了する。
次に、図11を参照して、補正処理を説明する。CPU30が情報処理プログラム40を実行することによって、図11に示す補正処理が実行される。
図11のステップS20で、補正部54Aは、抽出部52Aによって導出された点A1の座標(x,y,z)、点Bの座標(x,y,z)及び現像処理前の乳剤層ELの厚みHcと現像処理後の乳剤層ELの厚みHaとの比Hc/Haを取得する。
ステップS22で、補正部54Aは、現像処理前の乳剤層ELの上端面の点C1の座標(x,y,z)を導出する。上述したように、x=x、y=yであり、zは(4)式により導出される。
ステップS24で、補正部54Aは、XY平面上に点C1を投影した点Dと点Bとの間の距離Lcを導出する。上述したように、距離Lcは、点Dと点Bとの間の距離Laと等しいので、(2)式により導出される。
ステップS26で、補正部54Aは、Z方向の成分が補正された飛跡TとZ軸とが成す角度である天頂角θcを導出する。上述したように、天頂角θcは、(5)式により導出される。ステップS26の処理が終了すると、本補正処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置12は、現像処理による乳剤層ELの収縮を考慮して、飛跡Tの方向の、Z方向の成分を、乳剤層ELの厚みに基づいて補正する。したがって、原子核乾板から抽出される荷電粒子の飛跡の方向を適正な方向に補正することができる。
[第2実施形態]
開示の技術の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態に係る情報処理システム10の構成(図1参照)及び情報処理装置12のハードウェア構成(図6参照)は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、図12を参照して、本実施形態に係る情報処理装置12の機能的な構成について説明する。第1実施形態に係る各機能部と同一の機能を有する機能部については、同一の符号を付して説明を省略する。図12に示すように、情報処理装置12は、取得部50、補正部54B及び抽出部52Bを含む。CPU30が情報処理プログラム40を実行することで、取得部50、補正部54B及び抽出部52Bとして機能する。
補正部54Bは、取得部50により取得された複数の断層画像の各々のZ位置を、乳剤層ELの厚みに基づいて補正する。すなわち、補正部54Bは、取得部50により取得された複数の断層画像の各々のZ位置を、現像処理前の乳剤層ELの厚みと、現像処理後の乳剤層ELの厚みとの比に基づいて補正する。
抽出部52Bは、複数の断層画像の各々が補正部54Bによって補正された位置に存在するものとして、複数の断層画像から乳剤層ELを透過した荷電粒子の飛跡Tを抽出する。この飛跡Tの抽出は、例えば、特開2010−101676号公報に記載の手法のように、複数の断層画像を飛跡Tの角度に応じたシフト量でシフトさせながら重ね合わせて行われる。
図13を参照して、補正部54Bによる複数の断層画像の各々のZ位置の補正について具体的に説明する。図13の例において、現像処理後で厚みHaの乳剤層ELから得られた複数の断層画像と、現像処理前で厚みHcの乳剤層ELから得られると予測される複数の断層画像と、をそれぞれ乳剤層ELの下端面のZ位置zを揃えて示している。
現像処理後の乳剤層ELを撮像することにより得られた複数の断層画像のZ位置を、乳剤層ELの上端面でza1とし、下の層になるにしたがってza2〜za4とし、乳剤層ELの下端面でzとして示している。なお、図13の例においては、分かりやすさのために複数の断層画像の数を5つとしているが、実際には取得部50により取得する断層画像の層数分だけ存在する。
また、現像処理前の乳剤層EL上で得られると予測される複数の断層画像のZ位置を、za1〜za4の各々に対応するzc1〜zc4とし、乳剤層ELの下端面でzとして示している。
補正部54Bは、zc1〜zc4の各々の値を、Ha、Hc、za1〜za4の各々及びzを用いた(4)式により導出することで、現像処理後の乳剤層ELから得られる複数の断層画像のそれぞれのZ位置を、現像処理前の乳剤層EL上のZ位置に補正する。
次に、図14を参照して、本実施形態に係る情報処理装置12の作用を説明する。CPU30が情報処理プログラム40を実行することによって、図14に示す飛跡抽出処理が実行される。例えば、ユーザによって入力部34を介して飛跡抽出処理開始の指示が入力されると、図14に示す飛跡抽出処理が実行される。
図14のステップS30で、取得部50は、乳剤層ELを、撮影装置14によってZ方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する。
ステップS32で、補正部54Bは、後述する補正処理を行うことで、取得部50により取得された複数の断層画像の各々のZ位置を、乳剤層ELの厚みに基づいて補正する。
ステップS34で、抽出部52Bは、複数の断層画像の各々が補正部54Bによって補正された位置に存在するものとして、複数の断層画像から乳剤層ELを透過した荷電粒子の飛跡Tを抽出する。ステップS34の処理が終了すると、本飛跡抽出処理が終了する。
次に、図15を参照して、補正処理を説明する。CPU30が情報処理プログラム40を実行することによって、図15に示す補正処理が実行される。
図15のステップS40で、補正部54Bは、取得部50により取得された複数の断層画像の各々のZ座標za1〜za4、z及び現像処理前の乳剤層ELの厚みHcと現像処理後の乳剤層ELの厚みHaとの比Hc/Haを取得する。
ステップS42で、補正部54Bは、現像処理前の乳剤層EL上で得られると予測される複数の断層画像のZ座標zc1〜zc4を導出する。上述したように、Z座標zc1〜zc4は(4)式により導出される。ステップS42の処理が終了すると、本補正処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置12は、現像処理による乳剤層ELの収縮を考慮して、複数の断層画像の各々のZ方向の位置を、乳剤層ELの厚みに基づいて補正する。したがって、原子核乾板から抽出される荷電粒子の飛跡の方向を適正な方向に補正することができる。
また、現像処理により収縮した乳剤層ELから飛跡を抽出する方法として、上記各実施形態で説明した方法の他に、現像処理後の乳剤層ELにグリセリン等の成分を付加することで現像処理前の厚みまで膨潤させてから飛跡を抽出する方法(ウェット方式)がある。しかしながら、ウェット方式においては、乳剤層ELの膨潤のためのコストや、乳剤層ELに付加された成分が周辺機器に付着することによる取り扱いの煩雑さ等の課題がある。上記各実施形態に係る情報処理装置12によれば、乳剤層ELを膨潤させることなく飛跡を抽出することができるので、ウェット方式で飛跡を抽出する場合と比較し、コスト及び煩雑さを抑制することができる。
また、上記各実施形態において、例えば、取得部50、抽出部52A、52B及び補正部54A、54Bといった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
また、上記各実施形態では、情報処理プログラム40が記憶部32に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。情報処理プログラム40は、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、情報処理プログラム40は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
10 情報処理システム
12 情報処理装置
14 撮影装置
16 カメラ本体
18 ピエゾステージ
20 対物レンズ
22 XYステージ
24 光源
26 視野
30 CPU
31 メモリ
32 記憶部
33 表示部
34 入力部
35 ネットワークI/F
36 外部I/F
37 バス
40 情報処理プログラム
50 取得部
52A、52B 抽出部
54A、54B 補正部
EL 乳剤層(飛跡記録層)
FB フィルムベース
NP 原子核乾板
T、Ta、Tc 飛跡

Claims (9)

  1. 飛来する荷電粒子が透過することによって、前記荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、前記飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する取得部と、
    前記複数の断層画像から前記飛跡記録層を透過した前記荷電粒子の飛跡を抽出する抽出部と、
    前記抽出部によって抽出された前記飛跡の方向の、前記厚み方向の成分を、前記飛跡記録層の厚みに基づいて補正する補正部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記取得部は、前記飛跡記録層に形成された潜像を現像する現像処理を施した前記飛跡記録層を撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、
    前記補正部は、前記抽出部によって抽出された前記飛跡の方向の、前記厚み方向の成分を、前記現像処理前の前記飛跡記録層の厚みと、前記現像処理後の前記飛跡記録層の厚みとの比に基づいて補正する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 飛来する荷電粒子が透過することによって、前記荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、前記飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得する取得部と、
    前記複数の断層画像の各々の前記厚み方向の位置を、前記飛跡記録層の厚みに基づいて補正する補正部と、
    を備える情報処理装置。
  4. 前記取得部は、前記飛跡記録層に形成された潜像を現像する現像処理を施した前記飛跡記録層を撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、
    前記補正部は、前記複数の断層画像の各々の前記厚み方向の位置を、前記現像処理前の前記飛跡記録層の厚みと、前記現像処理後の前記飛跡記録層の厚みとの比に基づいて補正する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記複数の断層画像の各々が前記補正部によって補正された位置に存在するものとして、前記複数の断層画像から前記飛跡記録層を透過した前記荷電粒子の飛跡を抽出する抽出部を更に備える
    請求項3又は請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 飛来する荷電粒子が透過することによって、前記荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、前記飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、
    前記複数の断層画像から前記飛跡記録層を透過した前記荷電粒子の飛跡を抽出し、
    抽出された前記飛跡の方向の、前記厚み方向の成分を、前記飛跡記録層の厚みに基づいて補正する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  7. 飛来する荷電粒子が透過することによって、前記荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、前記飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、
    前記複数の断層画像の各々の前記厚み方向の位置を、前記飛跡記録層の厚みに基づいて補正する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  8. 飛来する荷電粒子が透過することによって、前記荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、前記飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、
    前記複数の断層画像から前記飛跡記録層を透過した前記荷電粒子の飛跡を抽出し、
    抽出された前記飛跡の方向の、前記厚み方向の成分を、前記飛跡記録層の厚みに基づいて補正する
    処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
  9. 飛来する荷電粒子が透過することによって、前記荷電粒子の飛跡が潜像として記録される飛跡記録層を、前記飛跡記録層の厚み方向に沿って焦点位置を変えながら撮像することにより得られた複数の断層画像を取得し、
    前記複数の断層画像の各々の前記厚み方向の位置を、前記飛跡記録層の厚みに基づいて補正する
    処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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