JP2020185685A - ミシン目機能付きプリンタ - Google Patents

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Koji Okamura
孝二 岡村
徳昭 瀬戸
Tokuaki Seto
徳昭 瀬戸
片野 清
Kiyoshi Katano
清 片野
溝口 茂
Shigeru Mizoguchi
茂 溝口
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Abstract

【課題】 印刷のための搬送長と穿孔のための搬送長が異なる場合、それぞれの停止位置で停止する必要があるため、搬送回数が多くなるという課題がある。また、毎回の搬送長も一定にならない。【解決手段】 印刷のための搬送長と穿孔のための搬送長のうち、小さい方の搬送長で繰り返し搬送し、小さい方の処理は搬送毎に処理し、大きい方の処理は大きい方の搬送長を越えない範囲で小さい方の搬送長の整数倍の最大値を決定し、その整数回数毎に処理する。【選択図】 図5

Description

本発明は、ミシン目機能付きプリンタのミシン目の作成制御に関する。
ミシン目を作成する方法にはロータリーカッターによるものと穿孔ピンによるものがあり、穿孔ピンによるものにおいては特許文献1のように印刷ヘッドと穿孔ヘッドを1つのキャリッジに搭載する態様のものが知られている。特許文献1においては、複数個の穿孔ピンが一列に穿孔ヘッドに配置されており、穿孔ピンの並びと直角の方向にキャリッジを走査しながら穿孔ピンを駆動することにより、穿孔ピンの列長を幅とするバンド領域を一度に穿孔できる。
また一方で、印刷制御の技術としてマルチパス記録や解像度補完記録という技術がある。マルチパス記録は記録特性のばらつきによる濃度ムラなどを抑制するために複数回の走査で別の記録素子を使って記録する技術である。解像度補完記録は記録素子の解像度のn倍の解像度にする場合に
記録素子のピッチの整数倍+ピッチ/n
の搬送を行うものである。特許文献2はマルチパス記録における後端処理に関するものであるが、これらの技術についても記載されている。
特開平10−6586号公報 特開2003−305830号公報
印刷のための搬送長と穿孔のための搬送長が異なる場合、それぞれの停止位置で停止する必要があるため、搬送回数が多くなるという課題がある。また、毎回の搬送長も一定にならない。
上記の課題を解決するために、本発明に係るミシン目機能付きプリンタは、
媒体を第1の方向へ搬送する搬送手段と、第1の方向と直交する第2の方向に走査するキャリッジと、前記キャリッジに載置され媒体に印刷する印刷手段と、前記キャリッジに載置され媒体に穿孔する穿孔手段と、複数の印刷モードから印刷モードを決定する第1の決定手段と、複数の穿孔モードから穿孔モードを決定する第2の決定手段と、前記第1の決定手段が決定した印刷モードに適した第1の搬送長を計算する第1の計算手段と、前記第2の決定手段が決定した穿孔モードに適した第2の搬送長を計算する第2の計算手段を有し、前記第1の計算手段が計算した第1の搬送長と前記第2の計算手段が計算した第2の搬送長を比較し、前記第1の搬送長が長い場合には前記第2の搬送長を第3の搬送長として前記搬送手段によって媒体を前記第3の搬送長で繰り返し搬送し、それ以外の場合には前記第1の搬送長を第3の搬送長として前記搬送手段によって媒体を前記第3の搬送長で繰り返し搬送し、搬送が停止している間に前記キャリッジが媒体上を走査し、前記穿孔手段と前記印刷手段によって媒体への穿孔と印刷を実施する。
本発明に係るミシン目機能付きプリンタによれば、印刷用の停止位置と穿孔用の停止位置が重なるようになり、搬送処理回数を削減し、毎回の搬送長を一定にすることができる。
本発明の実施例に関わる、ミシン目機能付きプリンタの印刷、穿孔、搬送をつかさどる部分の構成図である。 本発明の実施例に関わる、キャリッジの構成例である。 本発明の実施例に関わる、ミシン目機能付きプリンタの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に関わる、ミシン目機能付きプリンタの生成物と入力データの例である。 本発明の実施例に関わる、システムのフローチャートである。 4パス印刷と2倍解像度補完穿孔を組み合わせた場合の搬送長を示した図である。 本発明の実施例に関わる、4パス印刷と2倍解像度補完穿孔を組み合わせた場合の搬送長を示した図である。 本発明の実施例に関わる、4パス印刷と解像度補完なし穿孔を組み合わせた場合の搬送長を示した図である。 本発明の実施例に関わる、nパス印刷の印刷パス数と解像度補完倍数の組み合わせに対する搬送長の対応表である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるミシン目機能付きプリンタ100の印刷、穿孔、搬送をつかさどる部分の構成を示す図である。
ミシン目機能付きプリンタ100を、側面から半分に割って見た構成となる。トレー131は、印刷及び穿孔を施す前の媒体を格納する。媒体へ印刷及びミシン目を作成する命令をミシン目機能付きプリンタ100が受けると、媒体132の搬送が開始される。媒体134は搬送制御系で動作する給紙ローラー133及び搬送用ローラー135,136により不図示の用紙の位置センサーと連動してトレー131から印刷及び穿孔を施す位置へ搬送される。媒体へ印刷及びミシン目を作成する位置においては、搬送ローラー137、138及び排紙ローラー139、140が媒体の搬送を行う。
媒体134への印刷及び穿孔は、媒体の搬送方向と直角の方向に走査可能なキャリッジ141に搭載されている印刷用ヘッド143と穿孔用ヘッド142にて実施する。印刷用ヘッド143はインクジェット方式を利用している。また、穿孔ヘッド142はソレノイドを用いて直径0.2ミリの針状のステンレス製芯にて媒体を貫通させる構成をしている。その際、媒体134が変形しないように、穿孔用のステンレス芯を受け止めるための止め台144が媒体134の下に設置されている。穿孔ヘッド142は図2のように12ドットの列が2列60dpiで千鳥に配置され、合わせて24ドットのピンが120dpiで穿孔するヘッドとなっている。印刷ヘッドはCMYKの4色ごとに、400個のノズルがそれぞれ600dpiの解像度で4列に配置されている。印刷及び穿孔処理後は、媒体134を排紙トレー145へと送ることが出来る。
図3は、ミシン目機能付きプリンタ100の制御系の構成を示すブロック図である。
ミシン目機能付きプリンタ100の制御系は装置全体の制御を行うメインボード110と、装置に設けられた各種センサ103から構成される。各種センサ103としては、例えばミシン目機能付きプリンタ100の印刷及び穿孔を行う媒体の搬送に伴う位置検出センサなどがある。また、印刷ユニット101及び穿孔ユニット104と印刷及び穿孔を施す媒体との間の距離を検出する紙間距離検出センサを搭載することも可能である。
メインボード110に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU111は、内部バス112を介してROM形態のプログラムメモリ113およびRAM形態のデータメモリ114に接続されている。CPU111は、プログラムメモリ113に格納されている制御プログラムや設定テーブルおよびデータメモリ114の内容に従って動作する。データメモリ114の一部は、印刷用の画像メモリ115や穿孔用のデータメモリ121として構成され、ミシン目機能付きプリンタ100で印刷を行う印刷画像データやミシン目作成の為の穿孔を行う穿孔データを格納することができる。CPU111は通信制御回路116を制御することで外部のホストコンピュータ300と無線もしくは有線の通信することができる。また、CPU111はセンサ制御回路117を制御して各種センサ103の状態を監視することができる。また、CPU111は搬送制御回路118を制御して搬送ユニット102を駆動して媒体をトレー131から印刷及び穿孔を行う場所まで搬送することが可能である。また、印刷、穿孔処理中の搬送及び終了後の排紙などの媒体の搬送を行う。CPU111は、印刷制御回路119を制御することにより印刷ユニット101の印刷ヘッドのインク吐出を所望のパターンで行わせることができる。さらに、CPU111は、穿孔制御回路120を制御することにより穿孔ユニット104の穿孔ヘッドで所望のピッチで媒体へ穿孔を行わせミシン目を作成することができる。
図4は、ミシン目機能付きプリンタ100の生成物と入力データの例である。
出力例401はミシン目機能付きプリンタ100が生成した出力の例であり、破線部分は穿孔ヘッド142によりミシン目状に穿孔され、テキスト部分は印刷ヘッド143によって印刷されている。横向きのミシン目によって各チケットを切り離して販売し、注文を受け付ける際に縦のミシン目によって半券を回収することができる。印刷データ402はミシン目機能付きプリンタ100に入力するデータのうち、印刷ヘッド143が印刷する部分のデータを表しており、穿孔データ403は穿孔ヘッドが穿孔する部分のデータを表している。1枚の媒体に対して印刷データ402をもとに印刷ヘッド143で印刷し、穿孔データ403をもとに穿孔ヘッド142で穿孔することにより成果物401を生成することができる。印刷データ402と穿孔データ403は1つのファイルに組み込むか、ファイル名の命名ルールやリンク情報を付加することで別々のファイル構成にしても良い。
図5はミシン目機能付きプリンタ100の搬送長を決定する処理フローを示している。
印刷ヘッド143および穿孔ヘッド142による印刷、穿孔処理をする前に、一度の媒体搬送で搬送する搬送長Stepを図5の操作フローに従って決定する。
ステップ501では、印刷のパス数nから印刷条件による搬送長lpを計算する。印刷条件による搬送長lpの求め方は、パス数をn、印刷ヘッド143のノズル数をNpとすると、
Np≧n×c(c:整数)
が成り立つ最大のcを使って
lp=c×印刷ヘッドノズルピッチ
で求めることができる。搬送長lpで搬送するたびに停止し、1/nに間引いた印刷データを印刷すれば違うノズルを使ってn回の印刷処理で重ねて印刷することになるため、印刷ムラを低減するnパス印刷となる。
ステップ502では、穿孔処理を実施するか否かを判定し、穿孔しない印刷のみの場合にはステップ512へ進み、ステップ501で求めたlpを搬送長Stepとして決定する。この場合は印刷ヘッド143全体を使った印刷が可能である。穿孔処理を実施する場合はステップ503へ進む。
ステップ503では、解像度補完印刷の技術を穿孔解像度の補完に適用し、所望の解像度で穿孔するために必要な搬送長を計算し、穿孔条件による搬送長lmを計算する。lmの求め方は、解像度の倍数をa、穿孔ヘッドのドット数をNhとしたとき
Nh≧a×b+1(b:整数)
が成り立つ最大のbを使って
lm=(b+1/a)×穿孔ヘッドドットピッチ
で求めることができる。ここで求めたlmだけ搬送するたびに停止し、ドット数a×b+1の穿孔をa回繰り返すと合わせた搬送長がa×b+1ドット分の長さとなり、a倍の解像度で穿孔することができる。ただし、解像度補完を行わず、穿孔ヘッドのドット解像度のまま穿孔する場合には1/aの項が不要な為、lmは上記式ではなく
lm=Nh×穿孔ヘッドドットピッチ
で求める。
ステップ504では、lm>lpが成り立つかどうかを判定し、成り立つ場合はステップ505に進みlpをベースに穿孔搬送長を調整していき、成り立たない場合はステップ509へ進みlmをベースに印刷搬送長を調整していく。
ステップ505では、lmを越えない範囲で何回lpの搬送をすることができるかを判定し、それにより穿孔搬送最大値lmMaxを決定する。
lmMax=d×lp(dはlm>d×lpが成立つ最大の整数)
ステップ506では、lmMaxを越えない範囲で穿孔解像度補完が成立つ穿孔搬送長LMを計算する。穿孔搬送長LMの1/dの長さを印刷搬送長にすれば、その長さはlp以下となるため、nパス印刷が可能である。穿孔搬送長LMは、
lmMaxdot=lmMax/穿孔ドットピッチ(小数以下切り捨て)
lmMaxdot≧a×e+1(a:解像度補完倍数、e:整数)
が成立つ最大のeを使って
LM=(e+1/a)×穿孔ヘッドドットピッチ
で求める。ただし、a=1の場合は1/aの項による解像度補完処理が不要なため、次の式で求めることができる。
LM=lmMaxdot×穿孔ドットピッチ
穿孔条件による搬送長lmは穿孔ヘッド全体を上限としてa倍解像度補完穿孔ができる最大の搬送長を求めたが、ここではヘッド全体ではなく、nパス印刷が可能な長さ以内で同様の計算を行い、穿孔搬送長を求めている。
ステップ507では、ステップ506で求めた穿孔搬送長LMを使って印刷搬送長LPを求める
LP=LM/d(dはlmMax計算で用いたd))
ステップ508では、搬送長Stepを決定する。ステップ505を経由する場合、LM≧LPが成立つので、大きくならない方のLPをStepとする。
Step=LP
求めた搬送長Stepの搬送毎に毎回印刷処理を実行し、d回(dはlmMax計算で用いたd)の搬送毎に穿孔処理を実行することで、a倍の解像度補完穿孔処理を実行することができる。
ステップ509では、lmはlp以下であるため、穿孔搬送長LMは穿孔条件による搬送長lmの値をそのまま用いる。
ステップ510では、ステップ509で決定したLMを元にLPを計算する。lpを超えない範囲で何回lmの搬送をすることができるかを判定し、それにより印刷搬送最大値LPを決定する。
LP=f×lm(fはlp≧f×lmが成立つ最大の整数)
ステップ511では、搬送長Stepを決定する。ステップ509を経由しており、LM≦LPが成立つため、大きくならない方のLMを繰り返し搬送する搬送長Stepとする。求めた搬送長Stepで繰り返し搬送し、その搬送毎に穿孔しf回の搬送毎に印刷すれば、設定されたnパス印刷とa倍の解像度補完穿孔を実施することができる。
ステップ513では、計算された搬送長Stepが印刷ノズルピッチの整数倍になるよう、印刷ノズルピッチ単位に丸め込む処理を実施する。これにより、上記搬送長の調整によって誤差が発生する場合に、より精度が求められる印刷処理から誤差を排除し、穿孔処理に誤差を持たせることになる。
図6は本発明を適用せずに4パス印刷と2倍解像度補完穿孔を組み合わせた場合の搬送長を示した図である。この場合のlm、lpは
lm=(11+1/2)×25.4/120
=2.434[mm](小数第4位を四捨五入)
lp=100×25.4/600
=4.233[mm](小数第4位を四捨五入)
となる。A4の媒体の場合、それぞれの停止位置で停止するためには、
穿孔停止回数=297/lm
=123[回](小数第1位を切り上げ)
印刷停止回数=297/lp
=71[回](小数第1位を切り上げ)
となる。11.5ドット(120dpi)の整数倍と100ノズル(600dpi)の整数倍が重なるのは2300ノズル(600dpi)毎になり、A4の媒体では
297/(2300×25.4/600)=3[回](小数第1位切り捨て)
の回数だけ同じ位置に停止する。両方の停止回数を足して重なる回数を引けば全体の停止回数となるので、
123+71−3=191[回]
191回の搬送を実行することになる。印刷説明用媒体601には、説明のため印刷ヘッド143で印刷のみ実施する場合を示してある。印刷ヘッド143が右方向に走査しながら、100ノズル毎に1パス目の印刷から4パス目の印刷までを領域ごとに同時に実行している。印刷中の走査が終わり、次の印刷位置すなわちlpの長さ分の媒体搬送が行われた後、同様に印刷を実施する。穿孔説明用媒体602には、説明のため穿孔ヘッド142で穿孔のみ実施する場合を示してある。穿孔ヘッド142が右方向に走査しながら、23ドットのピンを使って穿孔している。穿孔ヘッド142の上側半分は1回前の穿孔走査時に穿孔した穴と穴の中間に穿孔することで穿孔ヘッドの2倍の解像度のミシン目を実現し、下側の半分は穿孔ヘッドの解像度で穿孔して粗いミシン目を実現している。穿孔中の走査が終わり、次の穿孔位置すなわちlmの長さ分の媒体搬送が行われた後、同様に穿孔を実施する。媒体603には、印刷処理と穿孔処理の両方を実施する場合を示している。印刷用の停止位置と穿孔用の停止位置の両方ともに媒体の搬送を停止する必要があり、搬送量(Step)が毎回変わるうえに、上記計算で算出した191回の搬送処理が必要になってしまう。
図7は、図6と同じ4パス印刷と2倍解像度補完穿孔の組み合わせについて本実施例のミシン目機能付きプリンタ100の搬送の仕方を示した図であり、図6と同様に印刷説明用媒体701、穿孔説明用媒体702および媒体703から成る。図6とパス数、解像度補完倍数が同じであるため、印刷説明用媒体701、穿孔説明用媒体702はそれぞれ印刷説明用媒体601、穿孔説明用媒体602と同じであり、lpとlmの値も図6の場合と同じである。
本実施例のミシン目機能付きプリンタ100では、lpとlmが決定すると、図5のステップ504においてlmがlpよりも大きいかどうかを調べる。図7の場合にはlmの方が小さいため偽となり、ステップ509へ進む。ステップ509ではlmがlp以下であるため、穿孔搬送長LMとして穿孔条件による搬送長lm=2.434[mm]をそのまま用いる。
LM=lm=2.434[mm]
ステップ510では、LMを元にLPを計算する。
LP=f×lm(fはlp≧f×lmが成立つ最大の整数)
=f×2.434(fは4.233≧f×2.434の最大の整数)
=2.434[mm]
ステップ511では、搬送長Stepの値としてLMを用いる。
Step=LM=2.434[mm]
ステップ513では、Stepを印刷ノズルピッチ単位に丸める。Stepを印刷ノズルピッチで割ると、対応するノズル数が求められる。
2.434/(25.4/600)=57.5[ノズル]
端数0.5を丸めて57[ノズル]でStepを再設定する。
Step=57×(25.4/600)=2.413[mm]
最終的にStepは2.413[mm]となる。図7の穿孔条件と印刷条件ではLPとLMとStepが同じ値となり、搬送停止毎に毎回印刷と穿孔を同時に実行することとなる。媒体703には印刷処理と穿孔処理の両方を毎回実施する場合を示している。媒体703のStepは2.413[mm]であり、A4サイズであるため、全体の停止回数は
停止回数=297/Step
=124[回](小数第1位を切り上げ)
となり、本発明を適用しない図6の場合の191[回]よりも67[回]停止回数を削減できる。
図8は図7とは別のパターンとして、4パス印刷と解像度補完なしの穿孔を組み合わせた場合について本実施例のミシン目機能付きプリンタ100の搬送の仕方を示した図である。
まずステップ501では、印刷条件による搬送長lpを求めるが、印刷説明用媒体801は印刷用媒体601と同じ4パス印刷のため、求められる搬送は同じでありlpも同じ4.233となる。
ステップ502では、穿孔処理を実施するかどうか判断する。図8においては穿孔処理を実施するため、ステップ503へ進む。
ステップ503では、穿孔条件による搬送長lmを計算する。
lm=24×25.4/120
=5.08[mm]
穿孔説明用媒体802は解像度補完処理を実施しないため、すべての穿孔ドットを使ったものとなる。
ステップ504では、lmがlpよりも大きいかどうかを調べる。図8の場合にはlmの方が大きいため真となり、ステップ505へ進む。
ステップ505では、穿孔搬送最大値lmMaxを決定する。
lmMax=d×lp(dはlm>d×lpが成立つ最大の整数)
=d×4.233
(dは5.08>d×4.233の最大の整数)
=4.233[mm]
ステップ506では、穿孔搬送最大値lmMax以下の穿孔搬送長を求め、LMとする。
lmMaxdot=lmMax/穿孔ドットピッチ
=100×25.4/600/(25.4/120)
=120/6=20[dot]
解像度補完倍数が1であるため、LMは
LM=LmMaxdot×穿孔ドットピッチ
=20×25.4/120
=4.233[mm](小数第3位を四捨五入)
となる。
ステップ507では、穿孔搬送長LMから印刷搬送長LPを求める。d=1なので、LPは
LP=LM/1
=4.233[mm]
となる。
ステップ508では、搬送長Stepを決定する。印刷搬送長LPの値をStepとするので
Step=LP
=4.233[mm]
となる。
ステップ513では、Stepを印刷ノズルピッチ単位に丸める。Stepを印刷ノズルピッチで割ると、対応するノズル数が求められる。
4.233/(25.4/600)=100[ノズル]
端数がないので丸め処理はなく、そのまま4.233で決定する。
以下、4パス印刷と解像度補完なしの穿孔を組み合わせた場合の停止回数についてまとめていく。印刷説明用媒体801に示す、4パス印刷のみ実施する場合の停止回数はlp=4.233から計算し、
297/4.233=71[回](小数第1位を切り上げ)
となる。穿孔説明用媒体802に示す、解像度補完なしの穿孔のみ実施する場合の停止回数はlm=5.08から計算し、
297/5.08=59[回](小数第1位を切り上げ)
となる。24ドット(120dpi)の整数倍と100ノズル(600dpi)の整数倍が重なるのは600ノズル(600dpi)毎になり、A4の媒体では
297/(600×25.4/600)=12[回](小数第1位を切り上げ)
の回数だけ同じ位置に停止する。両方の停止回数を足して重なる回数を引けば全体の停止回数となるので、
71+59−12=118[回]
単純に4パス印刷と解像度補完なしの穿孔を組み合わせると118回の搬送を実行することになる。
本実施例のミシン目機能付きプリンタ100では、媒体803のように、上記で計算したStep=4.233[mm]毎に搬送停止し、毎回4パス印刷および解像度補完なし穿孔を実施する。その時の停止回数は
297/4.233=71[回](小数第1位を切り上げ)
で済むことになり、
118−71=47[回]
の搬送処理を削減し、かつ毎回の搬送長を一定にすることができる。
実施例1では処理フローに沿って搬送量を計算により求めていたが、印刷ヘッドおよび穿孔ヘッドの仕様が装置毎に決まっている場合には、あらかじめ計算して求めておくことができる。
図9の搬送長テーブル901は、各nパス印刷のnの値と解像度補完穿孔の倍数aの組み合わせについて、搬送長Step、何回の搬送停止毎に印刷するかを表した印刷周期f、何回の搬送毎に穿孔するかを表した穿孔周期dをテーブルにしたものである。この搬送長テーブル901を一度計算してデータメモリ114に保存し、またはあらかじめ計算してプログラムメモリ113に保存し、搬送処理の際に参照しても同等の効果を得ることができる。
以上で説明したように、本実施例のミシン目機能付きプリンタ100では、nパス設定および穿孔補完倍数に応じて搬送長を調整することにより搬送停止回数を削減することができ、さらに毎回の搬送長を一定にすることができる。
100 ミシン目機能付きプリンタ、300 ホストコンピュータ、
401 出力例、901 搬送長テーブルデータ

Claims (9)

  1. 媒体を第1の方向へ搬送する搬送手段と、第1の方向と直交する第2の方向に走査するキャリッジと、前記キャリッジに載置され媒体に印刷する印刷手段と、前記キャリッジに載置され媒体に穿孔する穿孔手段と、複数の印刷モードから印刷モードを決定する第1の決定手段と、複数の穿孔モードから穿孔モードを決定する第2の決定手段と、前記第1の決定手段が決定した印刷モードに適した第1の搬送長を計算する第1の計算手段と、前記第2の決定手段が決定した穿孔モードに適した第2の搬送長を計算する第2の計算手段を有し、前記搬送手段が媒体を第3の搬送長で繰り返し搬送し、搬送が停止している間に前記キャリッジが媒体上を走査し、前記穿孔手段と前記印刷手段によって媒体への穿孔と印刷を実施するミシン目機能付きプリンタにおいて、前記第1の計算手段が計算した第1の搬送長と前記第2の計算手段が計算した第2の搬送長を比較し、前記第1の搬送長が長い場合には前記第2の搬送長を第3の搬送長として媒体を繰り返し搬送し、それ以外の場合には前記第1の搬送長を第3の搬送長として媒体を繰り返し搬送することを特徴とするミシン目機能付きプリンタ。
  2. 前記第1の計算手段が計算した第1の搬送長と前記第2の計算手段が計算した第2の搬送長を比較し、前記第1の搬送長が長いまたは同じ場合には前記第2の搬送長の整数倍が前記第1の搬送長よりも長くならない最大の整数を第1の整数とし、前記キャリッジ走査における前記穿孔手段による穿孔処理は毎回の走査毎に実施し前記印刷手段による印刷処理は前記第1の整数回毎に実施し、前記第1の搬送長が短い場合には前記第1の搬送長の整数倍が前記第2の搬送長よりも長くならない最大の整数を第2の整数とし、前記キャリッジ走査における前記穿孔手段による穿孔処理は前記第2の整数回毎に実施し前記印刷手段による印刷処理は毎回の走査毎に実施することを特徴とする請求項1に記載のミシン目機能付きプリンタ。
  3. 前記第1の計算手段が計算した第1の搬送長と前記第2の計算手段が計算した第2の搬送長を比較し、前記第1の搬送長が長いまたは同じ場合には前記第2の搬送長の整数倍が前記第1の搬送長よりも長くならない最大の整数を第1の整数とし、前記キャリッジ走査における前記穿孔手段による穿孔処理は毎回の走査毎に実施し前記印刷手段による印刷処理は前記第1の整数回毎に実施し、前記第1の搬送長が短い場合には前記第1の搬送長の整数倍が前記第2の搬送長よりも長くならない最大の整数を第2の整数とし、前記第1の搬送長の前記第2の整数倍の値を穿孔用最大搬送長とし、前記穿孔用最大搬送長を条件として前記第2の計算手段によって再度計算した搬送長を前記第2の整数で割った長さを前記第3の搬送長として置換え、置換えた前記第3の搬送長で繰り返し搬送し、前記キャリッジ走査における前記穿孔手段による穿孔処理は前記第2の整数回の走査毎に実施し前記印刷手段による印刷処理は毎回の走査毎に実施することを特徴とする請求項1に記載のミシン目機能付きプリンタ。
  4. 前記複数の印刷モードは、n回の走査で同じ領域に別のノズルでn回印刷処理を重ねることにより印刷の均質化をするnパス印刷のパス数違いであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のミシン目機能付きプリンタ。
  5. 前記複数の穿孔モードは、解像度補完穿孔の倍率違いであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のミシン目機能付きプリンタ。
  6. 前記印刷手段は画素毎に画素の色を印刷する印刷ヘッドから成り、繰り返し搬送する際の搬送長が、前記印刷ヘッドの画素間距離の離散値に対応するものがない場合、搬送長を越えない最大の画素間距離で前記第3の搬送長を置換えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のミシン目機能付きプリンタ。
  7. 前記印刷モードと前記穿孔モードの組み合わせについて、前記第3の搬送長およびキャリッジの走査の何回毎に印刷処理及び穿孔処理を実施するかをあらかじめ求めてテーブルデータとして揮発性メモリに保持し、媒体への処理を実施する際に参照することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のミシン目機能付きプリンタ。
  8. 請求項7と同じテーブルデータをプログラムデータとして不揮発性メモリに保持し、媒体を第1の方向へ搬送する搬送手段と、第1の方向と直交する第2の方向に走査するキャリッジと、前記キャリッジに載置され媒体に印刷する印刷手段と、前記キャリッジに載置され媒体に穿孔する穿孔手段と、複数の印刷モードから印刷モードを決定する第1の決定手段と、複数の穿孔モードから穿孔モードを決定する第2の決定手段とを有し、前記搬送手段が媒体の搬送と停止を繰り返し、搬送が停止している間に前記キャリッジが媒体上を走査し、前記穿孔手段と前記印刷手段によって媒体への穿孔と印刷を実施するミシン目機能付きプリンタであって、キャリッジの走査の何回毎に印刷処理および穿孔処理を実施するかを前記テーブルデータから参照することを特徴とするミシン目機能付きプリンタ。
  9. 媒体への穿孔処理をしない場合には前記第1の搬送長で繰り返し媒体を搬送し、前記印刷手段による印刷処理は毎回の走査毎に実施し、穿孔処理は実施しないことを特徴とする請求項2乃至請求項8の何れか一項に記載のミシン目機能付きプリンタ。
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