JP2020185270A - 開大器 - Google Patents

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和也 麻生
Kazuya Aso
和也 麻生
秀介 大庭
Shusuke Oba
秀介 大庭
洋一郎 水谷
Yoichiro Mizutani
洋一郎 水谷
加藤 誠一
Seiichi Kato
誠一 加藤
裕隆 橋本
Hirotaka Hashimoto
裕隆 橋本
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Abstract

【課題】第2開大器の落下を防ぐ拡大器を提供する。【解決手段】開大器100は、骨に形成された切開部に挿入され、切開部を拡大して移植物を挿入可能なスペースを形成する開大器であって、第1開大器10と、第2開大器20と、を備え、第1開大器は、一対の第1揺動部材11、12と、一対の第1揺動部材を揺動可能に支持する第1ヒンジ部と、を備え、第2開大器は、一対の第2揺動部材21、22と、一対の第2揺動部材を揺動可能に支持する第2ヒンジ部23と、を備え、一対の第2揺動部材のうちの一方の部材は、一対の第1揺動部材のうちの一方の部材に対して、第1ヒンジ部の軸線方向D1と一対の第1揺動部材の揺動方向D2との双方に直交する方向である第1方向に着脱可能とされる。【選択図】図1

Description

本開示は、開大器に関する。
従来、変形性膝関節症患者の変形した大腿骨または脛骨の角度を矯正するために高位脛骨骨切術が行われている(例えば、下記特許文献1および下記特許文献2参照)。この高位脛骨骨切術は、変形性膝関節症患者の膝関節の一方を構成する脛骨の上部から楔形状の骨片を切除し、その切除面どうしを接合するものである。一方、高位脛骨骨切術として、膝関節を構成する大腿骨または脛骨に骨鋸を用いて切込みを形成し、その切込みを所定の角度まで拡大して移植物を挿入する方法がある。
特開2002−65682号公報 特開2004−298259号公報
大腿骨または脛骨に設けた切込みを所定の角度まで拡大するには、一般に拡大器が用いられる。しかしながら、拡大器が移植物の挿入の妨げとなるため、1つの拡大器を分離可能な第1開大器と第2開大器とで構成し、第1開大器で切込みを拡大させた状態で第2開大器を先に引き抜いて移植物の挿入スペースを確保する手法が採用されている。この場合、使用者の意図しないタイミングで第1開大器と第2開大器とが分離してしまい、先に引き抜かれる方の第2開大器が落下する可能性がある。
本開示の開大器は、骨に形成された切開部に挿入され、前記切開部を拡大して移植物を挿入可能なスペースを形成する開大器であって、第1開大器と、第2開大器と、を備え、前記第1開大器は、一対の第1揺動部材と、前記一対の第1揺動部材を揺動可能に支持する第1ヒンジ部と、を備え、前記第2開大器は、一対の第2揺動部材と、前記一対の第2揺動部材を揺動可能に支持する第2ヒンジ部と、を備え、前記一対の第2揺動部材のうちの一方の部材は、前記一対の第1揺動部材のうちの一方の部材に対して、前記第1ヒンジ部の軸線方向と前記一対の第1揺動部材の揺動方向との双方に直交する方向である第1方向に着脱可能とされている、構成とした。
本開示によれば、第2開大器の落下を防ぐことができる。
図1は、開大器を斜め後方から見た斜視図である。 図2は、閉じた状態の開大器の側面図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、開大器の底面図である。 図5は、開いた状態の開大器の側面図である。 図6は、第2開大器のみを閉じた状態を示す開大器の側面図である。 図7は、第2開大器のみを閉じた状態を示す開大器の背面図である。 図8は、第2開大器を先に引き抜いた状態を示す開大器の側面図である。 図9は、他方の第1揺動部材の斜視図である。 図10は、他方の第2揺動部材の斜視図である。 図11は、一方の第1揺動部材の斜視図である。 図12は、一方の第2揺動部材の斜視図である。 図13は、切開部に開大器が挿入された様子を示した斜視図である。 図14は、切開部に人工骨が挿入された様子を示した斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
(1)本開示の開大器は、骨に形成された切開部に挿入され、前記切開部を拡大して移植物を挿入可能なスペースを形成する開大器であって、第1開大器と、第2開大器と、を備え、前記第1開大器は、一対の第1揺動部材と、前記一対の第1揺動部材を揺動可能に支持する第1ヒンジ部と、を備え、前記第2開大器は、一対の第2揺動部材と、前記一対の第2揺動部材を揺動可能に支持する第2ヒンジ部と、を備え、前記一対の第2揺動部材のうちの一方の部材は、前記一対の第1揺動部材のうちの一方の部材に対して、前記第1ヒンジ部の軸線方向と前記一対の第1揺動部材の揺動方向との双方に直交する方向である第1方向に着脱可能とされている、開大器である。
開大器を第1開大器と第2開大器とに分離可能にしたから、第2開大器を先に引き抜くことで移植物の挿入スペースを確保できる。また、一方の第2揺動部材は一方の第1揺動部材に対して第1方向に着脱可能とされているから、第2開大器を先に引き抜く際に、第2開大器が意図せずに軸線方向や揺動方向に落下することを防ぐことができる。
(2)一方の前記第2揺動部材は前記第1方向に延びる係合部を有し、一方の前記第1揺動部材は、前記係合部が係合される被係合部を有することが好ましい。
係合部が被係合部に係合されることで第1開大器と第2開大器とが一体化される。
(3)前記一対の第2揺動部材のうち他方の前記第2揺動部材は前記軸線方向に突出する係止部を有し、前記一対の第1揺動部材のうち他方の前記第1揺動部材は、前記係止部が前記揺動方向に係止する被係止部を有し、前記係止部が前記被係止部に係止することで前記他方の前記第1揺動部材と前記他方の前記第2揺動部材とが一体となって揺動することが好ましい。
係止部が被係止部に係止することで第1開大器と第2開大器を同時に揺動できる。
(4)前記一対の第1揺動部材は、前記揺動方向に重なり合う一対の合わせ面を有し、前記被係止部は、前記他方の前記第1揺動部材の前記合わせ面に設けられていることが好ましい。
第2開大器を先に引き抜く際に、係止部が被係止部に引っ掛かることを防ぐことができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の開大器100の具体例を、図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[開大器の全体構造]
開大器100は、図1に示すように、第1開大器10と、第2開大器20と、を備える。開大器100は関節の手術に用いることができる。本開示では、開大器100が用いられる手術の一例として、高位脛骨骨切術(High Tibial Osteotomy : HTO)のオープンウェッジ法を挙げて説明する。図13に示すように、開大器100は、脛骨Tの内側顆T1が切開された切開部(骨切り部)T2をさらに拡張する骨切術用開大器である。開大器10の構成材料として、特に限定されず、例えば、アルミニウムやステンレス鋼等の各種金属材料を用いることができる。
[人工骨]
開大器100について説明する前に、高位脛骨骨切術において開大器100を用いて脛骨Tの内側顆T1に留置される人工骨90について説明する。人工骨90は、くさび状をなすブロック体で構成されている。このくさび状をなす人工骨90は、その頂角の角度が例えば7°以上15°以下の範囲内にあり、この範囲内で1°刻みで種別されている。そして、これら複数種の人工骨90の中から、症例に応じて適宜選択される。
また、人工骨90は、セラミックス材料によって構成されることが好ましい。セラミックス材料は加工性に優れているため、旋盤、ドリル等を用いた切削加工によりその形状、大きさ等を調製することが容易である。
セラミックス材料としては、各種のセラミックス材料が挙げられるが、特にアルミナ、ジルコニア、リン酸カルシウム系化合物等のバイオセラミックスが好ましい。なかでもリン酸カルシウム系化合物は、優れた生体親和性を備えているため、人工骨90の構成材料として特に好ましい。
リン酸カルシウム系化合物としては、例えばハイドロキシアパタイト、フッ素アパタイト、炭酸アパタイト等のアパタイト類、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸八カルシウム等が挙げられ、これらを1種または2種以上を混合して用いることができる。また、これらのリン酸カルシウム系化合物のなかでもCa/P比が1.0以上2.0以下のものが好ましく用いられる。
このようなリン酸カルシウム系化合物のうち、ハイドロキシアパタイトがより好ましい。ハイドロキシアパタイトは、骨の無機質主成分と同様の構造であるため、優れた生体適合性を有している。また、人工骨90を製造する際、原料のハイドロキシアパタイト粒子は、500℃以上1000℃以下で仮焼成されたものがより好ましい。かかる温度で仮焼成されたハイドロキシアパタイト粒子は、ある程度活性が抑えられるため、焼結が急激に進行すること等による焼結ムラが抑制され、強度にムラのない焼結体を得ることができる。
[第1開大器]
図1に示すように、第1開大器10は、一対の第1揺動部材11、12と、保持機構40と、を備える。一対の第1揺動部材11、12は、図4に示すように、第1ヒンジ部13によって揺動可能に支持されている。第1ヒンジ部13は、一対の第1揺動部材11、12の先端側に設けられている。一対の第1揺動部材11、12の一方は、図9に示す一方の第1揺動部材12とされ、一対の第1揺動部材11、12の他方は、図11に示す他方の第1揺動部材11とされている。
図9に示すように、一方の第1揺動部材12は、板状をなして長く延びる一方の第1長尺体12Aと、一方の第1長尺体12Aの基端部に設けられたブロック状をなす一方の第1短尺体12Bと、を有する。図11に示すように、他方の第1揺動部材11は、板状をなして長く延びる他方の第1長尺体11Aと、他方の第1長尺体11Aの基端部に設けられたブロック状をなす他方の第1短尺体11Bと、を有する。
第1ヒンジ部13は、図9に示す一方の第1長尺体12Aの先端部に設けられた2つの一方の軸受け部12Cと、図11に示す他方の第1長尺体11Aの先端部に設けられた1つの他方の軸受け部11Cと、を備える。一方の第1長尺体12Aにおける2つの一方の軸受け部12Cの間には、組付孔が貫通して設けられている。この組付孔には、他方の軸受け部11Cが収容される。これにより、2つの一方の軸受け部12Cと1つの他方の軸受け部11Cとは同軸に配置され、共通の軸によって回動可能に支持される。したがって、一対の第1揺動部材11、12は、第1ヒンジ部13を回動軸として揺動可能とされている。以下において一対の第1揺動部材11、12の揺動する方向を揺動方向D2という。
一方の第1短尺体12Bは、図1および図9に示すように、第2開大器20の後述する一方の第2短尺体22Bが装着される装着面12Dと、他方の第1短尺体11Bが揺動方向に重なり合う合わせ面12Eと、合わせ面12Eと反対側に位置する側面12Fと、装着面12Dおよび側面12Fに隣り合う後面12Gと、を有する。
図9に示すように、一方の第1短尺体12Bの側面12Fには、保持機構40が装着される円孔状の保持孔12Hが設けられている。保持孔12Hは、側面12Fと合わせ面12Eとの間を貫通する形態とされている。一方の第1短尺体12Bには、レール収容部14が設けられている。レール収容部14は、後面12GにT字状に開口し、装着面12DにI字状に開口している。レール収容部14は、一方の第1長尺体12Aの長手方向D3に延びる形態とされている。長手方向D3は、第1ヒンジ部13の軸線方向D1と一対の第1揺動部材11、12の揺動方向D2との双方に直交する方向である。
他方の第1短尺体11Bは、図1および図11に示すように、第2開大器20の後述する他方の第2短尺体21Bが装着される装着面11Dと、一方の第1短尺体12Bの合わせ面12Eが揺動方向に重なり合う合わせ面11Eと、合わせ面11Eと反対側に位置する側面11Fと、装着面11Dおよび側面11Fに隣り合う後面11Gと、を有する。
図11に示すように、他方の第1短尺体11Bの合わせ面11Eには、保持機構40の端部が当接される長孔状の窪みからなる保持孔11Hが設けられている。他方の第1短尺体11Bの合わせ面11Eの後端側には、被係止部15が設けられている。被係止部15は、合わせ面11Eから側面11F側に凹んで設けられている。
[第2開大器]
第2開大器20は、図1に示すように、一対の第2揺動部材21、22と、開閉機構30と、を備える。一対の第2揺動部材21、22は、第2ヒンジ部23によって揺動可能に支持されている。第2ヒンジ部23は、一対の第2揺動部材21、22の先端側に設けられている。一対の第2揺動部材21、22の一方は、図10に示す一方の第2揺動部材22とされ、一対の第2揺動部材21、22の他方は、図12に示す他方の第2揺動部材21とされている。
図10に示すように、一方の第2揺動部材22は、板状をなして長く延びる一方の第2長尺体22Aと、一方の第2長尺体22Aの基端部に設けられたブロック状をなす一方の第2短尺体22Bと、を有する。図12に示すように、他方の第2揺動部材21は、板状をなして長く延びる他方の第2長尺体21Aと、他方の長尺体21Aの基端部に設けられたブロック状をなす他方の第2短尺体21Bと、を有する。
第2ヒンジ部23は第1ヒンジ部13と同様の構成であるため、重複する説明は省略する。第2ヒンジ部23は、図10に示す2つの一方の軸受け部22Cと、図12に示す2つの他方の軸受け部21Cと、を備える。一方の第2長尺体22Aには組付孔が設けられており、この組付孔に他方の軸受け部21Cが収容される。これにより、2つの一方の軸受け部22Cと1つの他方の軸受け部21Cとは同軸に配置され、共通の軸によって回動可能に支持される。
一方の第2短尺体22Bは、図1および図10に示すように、第1開大器10の一方の第1短尺体12Bが装着される装着面22Dと、他方の第2短尺体21Bが揺動方向に重なり合う合わせ面22Eと、合わせ面22Eと反対側に位置する側面22Fと、装着面22Dおよび側面22Fに隣り合う後面22Gと、を有する。
図10に示すように、一方の第2短尺体22Bの側面22Fには、開閉機構30が装着される長孔状の開閉孔22Hが設けられている。開閉孔22Hは、側面22Fと合わせ面22Eとの間を貫通する形態とされている。一方の第2短尺体22Bの装着面22Dにはレール部24が設けられている。レール部24は、後面22G側から見てT字状をなし、一方の第2長尺体22Aの長手方向D3に延びる形態とされている。
他方の第2短尺体21Bは、図1および図12に示すように、第1開大器10の他方の第1短尺体21Bが装着される装着面21Dと、一方の第2短尺体22Bの合わせ面22Eが揺動方向に重なり合う合わせ面21Eと、合わせ面21Eと反対側に位置する側面21Fと、装着面21Dおよび側面21Fに隣り合う後面21Gと、を有する。
図12に示すように、他方の第2短尺体21Bの側面21Fには、開閉機構30が装着される長孔状の開閉孔21Hが設けられている。開閉孔21Hは、側面21Fと合わせ面21Eとの間を貫通する形態とされている。他方の第2短尺体21Bの装着面21Dには、係止部25が設けられている。係止部25は、図1に示すように、装着面21Dから第1開大器10側に突出して設けられている。係止部25は平板状をなし、合わせ面21Eと同一平面をなす面を有している。
係止部25は被係止部15に当接可能とされ、第2開大器20を開いた際に被係止部15に係止するようになっている。このため、第2開大器20を開くと同時に第1開大器10が開くようになっている。本実施形態では、係止部25を被係止部15に係止した際、係止部25のうち合わせ面21Eと同一平面をなす面が他方の第1短尺体11Bの合わせ面11Eと同一平面となるようにされている。
[開大器の使用方法]
次に、高位脛骨骨切り術(オープンウェッジ法)での開大器100の使用方法について説明する。図2に示すように、第1開大器10と第2開大器20をともに閉じた状態にしておく。第1開大器10と第2開大器20の後端には操作部18、28が設けられており、操作部18、28が図示しない連結部材に装着される。この連結部材により第1開大器10と第2開大器20が連結される。
次に、図13に示すように、脛骨Tの内側顆T1を切開して形成された切開部T2に、閉状態の第1開大器10と第2開大器20とが先端側から挿入される。この挿入は、例えばプラスチックハンマーで連結部材を先端方向に向かって打ち付けつつ徐々に行うのが好ましい。また、当該挿入は、X線透視下で(透視装置を用いて)行うのが好ましい。
次に、開閉機構30を操作することにより第2開大器20は、一対の第2長尺体21A、22A同士が離間していく。このとき、図3に示すように、係止部25と被係止部15の係止によって第1開大器10も、一対の第1長尺体11A、12A同士が離間していく。その結果、切開部T2が拡張することとなる。切開部T2が所定の大きさまで拡張したら、開大器100が所定の角度で開いた状態になる。この状態で保持機構40を操作することにより第1開大器10が開いた状態に保持される(図5参照)。この後、操作部18、28から連結部材が取り外される。
次に、図6に示すように、開閉機構30を操作することにより第2開大器20のみが閉じられる。ここで、従来の開大器では、第2開大器が切開部T2によって挟持されていないため、第2開大器が意図せずに落下するおそれがあった。しかしながら、本開示の開大器100では、図7に示すように、レール部24がレール収容部14の内部に収容されているため、第2開大器20が意図せずに第1開大器10から落下することはない。
次に、図8に示すように、第2開大器20のみを後方に引き抜く。すると、図14に示すように、切開部T2には人工骨90を挿入するためのスペースT3が形成される。スペースT3に挿入されたままの第1開大器10により、スペースT3が意図せずに縮小するのを防止することができ、その大きさを確実に維持することができる。次に、スペースT3に人工骨90が挿入される。第1開大器10によりスペースT3が確保されているため、人工骨90の挿入操作が安定して迅速に行われる。
次に、保持機構40を操作することにより第1開大器10が閉じられ、切開部T2から後方に引き抜かれる。これにより、切開部T2には、引き抜かれた第1開大器10の大きさに相当するスペースT3が確保され、このスペースT3にも2つ目の人工骨90が適宜挿入される。その後、所定の処置を施して、2つの人工骨90の留置状態が保持される。
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では第2開大器20が完全に閉じられてから引き抜きが行われているものの、完全に閉じる前に引き抜きが行われてもよい。
(2)上記実施形態では開大器100が用いられる部位としては、脛骨Tであったが、これに限定されず、例えば、大腿骨、橈骨、上腕骨、椎体で使用することもできる。
(3)上記実施形態では係合部の一例であるT字状のレール部24と被係合部の一例であるレール収容部14とによるレール構造を例示したが、L字状の係合部としてもよいし、あり溝状の被係合部としてもよい。
(4)上記実施形態では被係止部15は合わせ面11Eおよび後面11Gに開口しているが、被係止部は合わせ面11Eのみに開口しているものとしてもよい。
10…第1開大器
11…他方の第1揺動部材
11A…他方の第1長尺体
11B…他方の第1短尺体
11C…他方の軸受け部
11D…装着面
11E…合わせ面
11F…側面
11G…後面
11H…保持孔
12…一方の第1揺動部材
12A…一方の第1長尺体
12B…一方の第1短尺体
12C…一方の軸受け部
12D…装着面
12E…合わせ面
12F…側面
12G…後面
12H…保持孔
13…第1ヒンジ部
14…レール収容部(被係合部)
15…被係止部
18…操作部
20…第2開大器
21…他方の第2揺動部材
21A…他方の第2長尺体
21B…他方の第2短尺体
21C…他方の軸受け部
21D…装着面
21E…合わせ面
21F…側面
21G…後面
21H…開閉孔
22…一方の第2揺動部材
22A…一方の第2長尺体
22B…一方の第2短尺体
22C…一方の軸受け部
22D…装着面
22E…合わせ面
22F…側面
22G…後面
22H…開閉孔
23…第2ヒンジ部
24…レール部(係合部)
25…係止部
28…操作部
30…開閉機構
40…保持機構
90…人工骨
100…開大器
T…脛骨
T1…内側顆
T2…切開部
T3…スペース
D1…軸線方向
D2…揺動方向
D3…長手方向(第1方向)

Claims (4)

  1. 骨に形成された切開部に挿入され、前記切開部を拡大して移植物を挿入可能なスペースを形成する開大器であって、
    第1開大器と、第2開大器と、を備え、
    前記第1開大器は、一対の第1揺動部材と、前記一対の第1揺動部材を揺動可能に支持する第1ヒンジ部と、を備え、
    前記第2開大器は、一対の第2揺動部材と、前記一対の第2揺動部材を揺動可能に支持する第2ヒンジ部と、を備え、
    前記一対の第2揺動部材のうちの一方の部材は、前記一対の第1揺動部材のうちの一方の部材に対して、前記第1ヒンジ部の軸線方向と前記一対の第1揺動部材の揺動方向との双方に直交する方向である第1方向に着脱可能とされている、開大器。
  2. 前記一方の前記第2揺動部材は前記第1方向に延びる係合部を有し、前記一方の前記第1揺動部材は、前記係合部が係合される被係合部を有する、請求項1に記載の開大器。
  3. 前記一対の第2揺動部材のうち他方の前記第2揺動部材は前記軸線方向に突出する係止部を有し、前記一対の第1揺動部材のうち他方の前記第1揺動部材は、前記係止部が前記揺動方向に係止する被係止部を有し、前記係止部が前記被係止部に係止することで前記他方の第1揺動部材と前記他方の前記第2揺動部材とが一体となって揺動する、請求項1または請求項2に記載の開大器。
  4. 前記一対の第1揺動部材は、前記揺動方向に重なり合う一対の合わせ面を有し、前記被係止部は、前記他方の前記第1揺動部材の前記合わせ面に設けられている、請求項3に記載の開大器。
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