JP2020184267A - 3次元cad装置、及び3次元cadプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、従来のCAD装置では、表示装置の画面に2次元で表示することを前提として作成されている場合が多かった。このような2次元CADデータとして作成された図面データでは、各点の座標値として、平面座標における2つの座標値しか存在していないため、3次元表示することはできなかった。
しかし、特許文献1記載技術では、平面図、縦断面、横断面の3種類の2次元CADデータの存在が必要であった。
しかし、例えば図2に示すような平面図を表示する2次元CADデータにおいて、各点P(P1、P2、P3、…)の座標値が保存される場合、各直線L1、L2、L3、…を表す始点の座標値と終点の座標値とが保存される場合、更に、その両者が保存される場合がある。
このように元になる図面データによって、データの保存形式が異なるだけでなく、直線のデータ形式で保存されている場合には、各点Pの座標値(x、y)は、各点を始点、又は終点とする直線の数だけ保存されている。例えば、点P2の座標値(x2、y2)は、直線L1の終点としての点P2、直線L2の始点としての点P2、直線L3の始点としての点P2の3箇所に保存されることになる。このため、点P2に対する高さzの値を、直線L1〜L3用の3箇所に入力する必要があり煩雑であった。
この場合、高さzの値を入力する欄を指定することで、表示している平面図の対応点の色を変える等の方法で入力点を明示することで、位置を確認しながら入力することができる。
逆に、平面図上の座標点を指定することで、指定した座標点に対応する3次元座標点リストの入力欄に入力できるようにすることもできる。
いずれの方法でz値を入力する場合においても、3次元座標点リストの入力欄に対応する位置がどの位置なのかを平面図上で捜すか、又は、平面図上で指定した座標に対応する入力欄を捜す必要があり、入力操作が煩雑であることに加えて、座標点毎に大きく視線を移動する必要があった。
(2)請求項2に記載の発明では、前記取込手段は、取込み対象である端点の高さzとして、当該端点に最も近い位置に配置された数値を取込む、ことを特徴とする請求項1に記載の3次元CAD装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記取込手段は、特定の端点の高さzとして、当該特定の端点に最も近い位置に配置された数値までの距離よりも、当該数値までの距離が小さい他の端点が存在する場合、次に近い位置に配置された数値を取込む、ことを特徴とする請求項2に記載の3次元CAD装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記数値が配置された平面図において、数値を取込む対象となる端点を指定する、取込端点指定手段を備え、前記取込手段は、前記指定された端点に対する数値を取込む、ことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の3次元CAD装置を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、前記数値が配置された平面図において、領域を指定する領域指定手段を備え、前記取込端点指定手段は、前記指定された領域内に存在する端点を、数値を取込む対象となる端点を指定する、ことを特徴とする請求項4に記載の3次元CAD装置を提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、前記図面データ取得手段は、SXF形式、又はDXF形式の図面データを取得する、ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の3次元CAD装置を提供する。
(7)請求項7に記載の発明では、図面データを取得する図面データ取得機能と、前記取得した図面データによる平面図を表示する平面図表示機能と、前記表示した平面図における各端点の近傍に、当該端点の高さを表す数値を配置する数値配置機能と、前記平面図を表示した図面データにおける、前記端点の座標値(x、y)に対応する高さzとして、当該端点の近傍に配置された前記数値を取込む取込機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とする3次元CADプログラムを提供する。
本実施形態の3次元CAD装置1では、SXFファイルやDXFファイルによる2次元CADデータを読込んで、その平面図を画面表示する。
ユーザは、画面に表示された平面図の各座標位置(端点)の近傍に、その端点に対応する標高値(数値)を配置する。
全ての端点に対する標高値の配置が終了し、ユーザが数値取込ボタンを選択すると、全ての座標位置(端点)に対して、当該端点に最も近い位置に配置されている数値を検索し、当該端点の標高値(z値)として保存する。
ユーザは、確認した端点の近傍に入力した標高値を配置すればよいので、視線の移動が不要になる。また、表示した数値の取込も、少ない操作で完了することができる。
以下、3次元CAD装置について詳細に説明する。なお、以下の説明では、対象となる図面データが地形を表す測量図である場合を例に説明するが、建築図面等の各種図面データを対象とすることが可能である。
図1は、本実施形態にかかる3次元CAD装置のハードウェア的な構成を示した図である。
3次元CAD装置1は、例えば、パーソナルコンピュータを用いて構成されており、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、入力部13、出力部14、通信制御部15、記憶部16などがバスラインで接続されて構成されている。
ROM11は、読み出し専用のメモリであって、CPU10を動作させるための基本的なプログラムやパラメータを記憶している。
RAM12は、例えば、表示図面120、入力標高値121、nm値122、RZ値123、…などをCADプログラムの処理過程において一時的に記憶する。
表示図面120は、ユーザがディスプレイ141への表示を選択した図面データが保存される。
入力標高値121は、図1(b)にその概要を示すように、配置点Qmの座標値(Xm、Ym)と、入力値(高さ)Zmの値が保存される。
nm値122は、nが数値を取込む対象となる端点Pnにおけるnの値、mが配置点Qmにおけるmの値で、後述する数値取込処理において当初が設定時の1から最大値(端点P、Qの数)まで順次カウントアップされる。
RZ値123は、後述する数値取込処理において、入力、更新されるRの値とZの値が保存される。Rは、平面図上の点(x、y)から、配置点Qmまでの距離の最小値に更新され、Zはユーザが入力した標高値で、更新された最小のRとなる配置点Qmの標高値Zmの値に更新される。
通信制御部15は、CPU10が通信ネットワーク上のサーバ装置と通信して、各種図面データや、地図データ、及び航空写真データなどをサーバからダウンロードしたり、生成した出力データをサーバにアップロードしたりする際の中継を行う。
図面DB162に保存されるデータとしては、SXF形式やDXF形式等の各種形式の図面データが保存される。これらの図面データは、少なくとも2次元の平面図で表示するための点座標(x、y)を有し、さらに表示する図形の種類(直線、曲線、円)や、属性なども保存される。図面データが建築図面である場合には、更に、材料、設備、寸法線などのデータも保存される。
図2に示すように、2次元の図面データに基づく平面図が表示されているものとする。
そして、表示された平面図の座標点(x1、y1)を端点P1、座標点(x2、y2)を端点P2、座標点(x3、y3)を端点P3、座標点(x4、y4)を端点P4とする。
また、端点P1を始点とし端点P2を終点とする直線をL1、端点P2を始点とし端点P3を終点とする直線をL2、端点P2を始点とし端点P4を終点とする直線をL3とする。
図3(a)に示した図面データ1は、図2の各端点P1、端点P2、端点P3、…の座標データ(x、y)が保存されている場合の例である。
すなわち、直線L1の場合には始点の座標(x1、y1)、と終点の座標(x2、y2)、直線L2の場合には始点の座標(x2、y2)と終点の座標(x3、y3)、…が保存されている。
図3(c)の図面データ3は、各端点P1、端点P2、…の座標と、各直線L1、L2、…の始点座標と終点座標との、両者が保存されている場合の例である。
本実施形態では、少なくとも2次元平面における点の座標(x、y)をデータとして有しているが、当該座標点に対する高さのデータ(z)を全く有しない場合、一部が欠けている場合の図面データを対象としている。そして、ユーザの簡単な操作により、高さデータzを取込んだ3次元表示が可能な図面データを作成するものである。
図4は、CAD処理の内容を表したフローチャートである。
図5〜図12は、CAD処理の各処理における、出力部14のディスプレイ141の表示状態を表したものである。
このCAD処理は、CPU10が記憶部16のCADプログラム161を実行することにより行われ、出力部14のディスプレイにCAD処理用の初期画面が表示される。
CPU10は、画面表示した各種アイコンや、キーボードのファンクションキー(Fキー)等の選択操作を監視している。
以下の説明では、画面表示した各種アイコンや、ファンクションキーをまとめて〜ボタンといい、〜ボタンの選択は、〜アイコン等の選択を意味することとして説明する。
一方、標高入力処理が選択された場合(ステップ11;Y)、CPU10は、対象図面データを取得し、RAM12の表示図面120に保存する(ステップ13)。すなわちCPU10は、図面DB162に保存され、又は、通信制御部15を介して取得可能な図面データを、出力部14のディスプレイに表示し、ユーザが選択した図面データを取得してRAM12の表示図面120に保存する。
そして、CPU10は、取得した図面データに基づき、ディスプレイに平面図を表示する(ステップ14)。
なお、ステップ11、ステップ13、ステップ14の順に処理する場合について説明したが、ステップ13、ステップ14の後にステップ11の処理を行うことも可能である。すなわちCPU10は、ユーザの操作に従って、指定された対象図面データを取得し(ステップ13)、その平面図をディスプレイに表示(ステップ14)した後に、標高入力処理の選択操作がされたかを判断(ステップ11;Y)することも可能である。
図5に示されるように、出力部14のディスプレイ141には、ユーザが選択した図面データによる平面図142が表示されるとともに、カーソル143が表示される。
そしてCPU10は、ディスプレイ141に表示された文字入力ボタン(図示しない)をユーザが選択したか否かを監視し(ステップ15)、それ以外の操作がされた場合には(ステップ15;N)、操作に応じた他の処理(ステップ12)を行う。
一方、ユーザにより文字入力ボタンが選択されると(ステップ15;Y)、CPU10は、図6に示すように、カーソル143の右下に文字入力枠144を表示する。この文字入力枠144は、文字枠(標高の数値入力用)と、表示する文字のサイズを指定するサイズ枠で構成される。
すなわち、ユーザがキーボードのテンキー操作により標高値(数値)を入力すると、CPU10は、入力された数値を、図6に示した文字入力枠144の文字枠に表示する。図6の例では、標高値を示す数値63.222が入力された状態である。なお、表示されている平面図142が測量図なので、文字入力枠144の文字枠に入力された数値63.222は、入力単位が現場系の値mであり、63.222mを表している。
そしてユーザは、マウス操作によりマウスポインタの位置を、入力した標高値の配置位置に移動し、左クリックすることで入力した数値の配置位置を指定する。
ここで、本実施形態では、ディスプレイ141に表示した平面図142の端点P1、端点P2、…(図2参照)に最も近くに配置されている数値を、各端点Pの標高データとして取込むので、ユーザは、出来るだけ各端点Pの近傍をマウスポインタで指定することが好ましい。
すなわち、CPU10は、図7に示すように、カーソル143と文字入力枠144、左クリックされたマウスポインタの位置を移動すると共に、入力された標高値を表す数値145をカーソル143の位置に表示する。この数値145の表示は、平面図142上に表示される。
更に、CPU10は、マウスポインタに配置された位置を配置点Qとし、そのxy座標値(X、Y)と表示した数値145の値(図7の場合には、63.222)を、RAM12の入力標高値121に保存する(図1(b)参照)。
取込開始操作がされない場合(ステップ18;N)、CPU10はステップ16に戻って、ユーザによる、標高値の入力・配置(ステップ16)と標高値の表示(ステップ17)を繰返す。
ユーザは、文字入力枠144の文字枠の数値を次の配置点Qの数値に変更し(上書きし)、次の配置点Qの位置をマウスポインタで指定してマウスの左クリックをする。
また、ステップ16の標高値の入力・配置では、標高値を入力した後にその配置位置を指定する場合について説明したが、先に配置位置を指定し、その後標高値(数値)を入力するようにしてもよい。すなわち、平面図142の端点P(図2参照)の近傍をマウスポインタで指定して配置点Qを特定することで、当該配置点Q位置にカーソル143と文字入力枠144を移動し、その後、文字枠内に数値を入力するようにしてもよい。数値を入力した後に、確定ボタンや確定キーの操作で、カーソル143の位置(配置点Q)に数値145を表示する。
全ての(又は、必要箇所への)端点に対応する標高値の入力と配置が終了し、ユーザによって、取込開始操作がされると(ステップ18;Y)、CPU10は、平面図142に表示(配置)した数値の取込みを行う(ステップ19)。
図9〜図11は、入力した標高値から数値を取込む際のユーザによる各動作説明をするための図である。
ユーザによる取込開始操作は、上述したように、3D図面編集ボタンの選択、取込範囲の指定、及び、数値取込ボタンの選択と承認である。
すなわち、ユーザは標高値の入力と配置が終了した後に、3D図面編集ボタンを選択する。次にユーザは、図9に示すように、ディスプレイ141に表示された平面図142と数値145に対して、数値を取込む取込範囲146を指定する。この取込範囲146の指定は、マウス操作により取込範囲146の方形の対角2点を指定する操作であり、両対角点を左クリックする操作等の各種範囲指定操作による。
この3D図面編集バー150では、Z値入力欄151、補助コマンド欄152、3D確認ボタン153等が表示(詳細は後述する)される。
また、平面図142の各端点Pnの位置には、取込み対象となっていることを明示するための対象円147が表示される。この対象円147に対応する各端点Pnは、Z値入力欄151の各欄に対応している。Z値入力欄151において、例えば上からn番目の欄が選択されると、当該選択欄に対応する端点Pnの対象円147nが区別表示される。例えば、対象円147の色を他と異なる色で表示し、また円形を矩形に変更して表示したりすることで、選択された端点であることを明示するようになっている。逆に、対象円147nを選択した場合も、選択された対象円147nを同様に区別表示すると共に、対象円147nの端点Pnに対応するZ値入力欄151の該当欄(n番目の欄)がアクティブ状態となる。
なお、図11の確認ダイアログ154では、確認用のメッセージとして「選択した変化点の近くにある数値を取得し、z値にセットします。」が表示される。このメッセージ中の変化点は端点を意味している。従って、メーセージの表示を「…変化点(端点)の近くにある…」としてもよい。
この確認ダイアログ154で、ユーザがキャンセルボタンを選択すると、補助コマンド欄152のプルダウンメニューで数値取得(付近)ボタンが選択される前の状態(図10の状態)に戻る。
この確認ダイアログ154で、ユーザがOKボタンを選択すると、CPU10は数値取込が承認されたと判断して、次の数値取込処理を実行する(ステップ19)。
例えば、3D図面編集ボタンの選択だけを取込開始操作として他の操作を省略することもできる。
また、3D図面編集ボタンの選択により確認ダイアログ154を表示し、ここでOKボタンが選択されることを取込開始操作としてもよい。
更に、3D図面編集ボタンの選択と取込範囲146の指定操作を取込開始操作としたり、取込範囲146の指定操作だけを取込開始操作としてもよい。
そして、これら変形例の場合も、上述の取込開始操作がされることで数値取込処理が実行される。
この数値取得処理においてCPU10は、最初にnとmの値として初期値「1」をRAM12のnm値122に保存する(ステップ51)。
またCPU10は、Rの値としてmaxを、Zの値として0をRZ値123に保存する(ステップ52)。ここで、Rの値は、ディスプレイ141に表示した端点Rの数よりも大きければよく、例えば、99999999等の値を保存する。
また、CPU10は、配置点Qmの座標(Xm、Ym)をRAM12の入力標高値121(図1(b)参照)から取得する(ステップ54)。
そしてCPU10は、取得した端点Pnから配置点Qmまでの距離Rnmを算出し(ステップ55)、算出した距離Rnmが、RAM12のRZ値123に保存されているRの値と比較する(ステップ56)。
ここでmの最大値は、RAM12の入力標高値121に保存されている配置点Qの数である。
但し、ステップ18の取込開始操作において、指定された取込範囲146が全ての配置点Qを含んでいない(選択していない)場合には、内側に存在する配置点Qの数である。この場合、取込範囲146の内側に存在する各配置点QのなかでQ1、Q2、…というように各配置点Qに対するmの値が決まる。
一方、mの値が最大値である場合(ステップ58;Y)、CPU10は、Zの値を端点Pnの標高値znに保存すると共に、Z値入力欄151の該当欄に画面表示する(ステップ60)。
すなわち、CPU10は、RAM12のRZ値123に保存されているZの値が、判断中の端点Pnに最も近くに配置された配置点Qの入力値(高さ)であるから、このZの値を端点Pnに対する標高値znに保存する。
なお、端点Pnに対する標高値zn(=Zの値)への保存は、RAM12の表示図面120に保存している図面データの形式に対応して保存される。保存後の図面データについては図14において後述する。
図13に示すように、CPU10はステップ60において、端点Pnの標高値znに保存したZ値を、3D図面編集バー150のZ値入力欄151における、端点Pnに対応する欄に表示する。
なお、CPU10は、各端点Pnに最も近くに配置された配置点Q(ステップ60におけるZの値)を決定する毎に順次Z値入力欄151にZ値を表示するが、全端点Pに対するZ値を決定した後にZ値入力欄151に表示するようにしてもよい。この場合、各端点Pnに対して決定したZの値はRAM12に保存しておく。
ここでnの最大値は、ディスプレイ141に表示している平面図142の端点Pの数であり、RAM12に保存されている表示図面120から求まる。
但し、配置点Qmにおけるmの最大値と同様に、ステップ18の取込開始操作において、指定された取込範囲146が全ての端点Pを含んでいない(選択していない)場合には、内側に存在する端点Pの数である。この場合、取込範囲146の内側に存在する各端点Pのなかで端点P1、端点P2、…というように各端点Pに対するnの値が決まる。
一方、nの値が最大値である場合(ステップ61;Y)、CPU10は、全ての端点Pに対する数値の取込みが完了したので、数値取込処理のサブルーチンを終了し、図4のメインルーチンに戻る。
この図14(a)〜(c)は、図3(a)〜(c)に示した各2次元図面データに対応して、数値取込処理により標高値zを取り込んだ後の3次元座標データのうち、各点の座標部分について表したものである。
図14(a)の例では、図3(a)の2次元図面データに対し、標高値zを取り込むことで、各端点Pnの座標データ(xn、yn、zn)で構成される3次元図面データが作成される。
図14(b)の例では、図3(b)の2次元図面データに対し、標高座標zを取り込むことで、直線Lnの始点座標(xn、yn、zn)と終点座標(xn、yn、zn)で構成される3次元図面データが作成される。
図14(c)の例では、図3(c)の2次元図面データに対し、各端点Pnの座標(x、y、z)と、各直線Lnの始点座標(xn、yn、zn)、終点座標(xn、yn、zn)とで構成される3次元図面データが作成される。
但し、標高値zを取込んだ後の3次元座標データによる、元データの更新をしない旨の選択をユーザがした場合に、元の2次元図面データの状態を維持することも可能である。またユーザの選択により、元の2次元図面データと別に3次元座標データを保存することも可能である。
3D確認ボタン153以外の他の操作が選択された場合(ステップ20;N)、CPU10は、選択操作に応じた他の処理を実行し(ステップ12)、処理を終了する。
すなわち、ユーザにより3D図面編集バー150の3D確認ボタン153が選択されるとCPU10は、図15に示すように、ディスプレイ141に3D図160を表示する。
この3D図160は、ディスプレイ141に2次元表示している平面図142に対応して、取込後の標高値zを使用して3次元表示したもので、平面図142とは別画面で表示される。
3D図160の表示画面は、図示しない3D表示の終了ボタン又は戻るボタンの選択により、3D確認ボタン153を選択する前の状態に戻る。
また、ユーザは、表示した数値の取込も、少ない操作で完了することができる。
例えば、説明した実施形態では、対象となる端点Pnに最も近い配置点Qmに表示されている数値145(=Zm)を、当該端点Pnに対する標高値znとして自動的に取込む場合について説明したが、配置点Qmに配置された数値145の配置位置によっては、ユーザの意図と異なる端点Pnの標高値zとして取り込まれてしまう可能性がある。
すなわち、配置点Qに配置した数値145が、ユーザが意図していない端点Pに最も近かった場合、1の配置点Qに配置した数値145が複数の端点Pに取込まれる場合や、端点Pに取込まれない数値145が存在する場合がある。
図16では、ユーザが、端点P1、P2、P3、…に対して、配置点Q1、Q2、Q3に数値(=Zm)を配置した状態を表している。
このユーザは、平面図142を構成する端点Pや各端点を結ぶ直線と、入力した数値とが重ならないように配置点Qを選択して配置している。例えばユーザは、端点P2用の数値「35.220」が端点P2と端点P4を結ぶ直線と重ならない配置点Q2に配置している。
しかし、数値取込処理において計算される端点P2と配置点Q2との距離R22よりも、端点P2と配置点Q3との距離R23の方が近い(距離R23が最短である)ため、配置点Q3に配置された数値「34.252」が端点P2の標高値zとして取込まれる。
また、端点P3の場合も、配置点Q3までの距離R33が最短であるため、配置点Q3に配置された数値「34.252」が端点P3の標高値zとして取込まれる。
そのための処理として第1変形例では、図12における(ステップ58;Y)と(ステップ60)の間、すなわち、端点Pnから最短距離Rnmにある配置点Qmの数値(=RZ値123におけるZの値)を端点Pnの標高値znに取込む際に、次の処理を行う。
そして、他の端点Pnの処理において、取込対象となる配置点Qmに取込先端点Pn′が保存されている場合には、重複した取込みを避けるために次の処理を行う。ここで、Pn′のn′は、現在判断中であるPnのnではなく、入力標高値121の配置点Qmに取込済端点Pnを保存した際のnである。
図16において、ユーザは端点P2に対する標高値z=35.220を配置点Q2に配置しているが、端点P2(n=2)から最短距離にある配置点QmはQ3(m=3)である。このため、CPU10は、端点P2の標高値z2として、配置点Q3の数値=34.252を取込み、入力標高値121の配置点Q3に取込先端点Pn=P2を保存する。
そこで、CPU10は、現在判断中の端点P3から配置点Q3までの距離R33と、取込先端点P2から配置点Q3までの距離R23を比較し、配置点Q3の数値=34.252を、配置点Q3からの距離が短い方の端点の標高値zとする。
図16の場合には、R23>R33なので、CPU10は、配置点Q3の数値=34.252を、端点P3の標高値z3として、配置点Q3の数値=34.252を取込むと共に、入力標高値121の配置点Q3に保存済みの取込先端点P2を、取込先端点P3に変更する。
その結果、配置点Qに配置された数値は、配置点Qに最も近い位置にある端点Pの標高値zとして取込まれることになる。
この第1変形例によれば、数値取込処理において、1の配置点Qに配置された数値(=Z)が複数の端点Pの標高値zとして取り込まれることや、取り込まれていない数値が存在することがない。
これに対して第2変形例では、ユーザが1の配置点Qに数値145を配置する毎に、当該数値145の値の取込みを行うようにしている。
この場合、配置点Qに配置した数値145は、当該配置点Qから最短距離にある端点Pの標高値zに取込むことになる。
この第2変形例によれば、実施形態や第1変形例における取込開始操作(ステップ18)が不要になるため、よりユーザによる操作を簡略化することができる。
但し、測量図以外の場合には、ユーザが平面図142上に配置した数値145は、端点P(座標x、y)の標高値zではなく、当該端点Pの高さzとして取込まれる。
すなわち、実施形態における標高値zは、高さzに含まれる概念である。
10 CPU
11 ROM
12 RAM
120 表示図面
121 入力標高値
122 nm値
123 RZ値
13 入力部
14 出力部
141 ディスプレイ
142 平面図
143 カーソル
144 文字入力枠
145 数値
146 取込範囲
147 対象円
150 3D図面編集バー
151 Z値入力欄
152 補助コマンド欄
153 3D確認ボタン
154 確認ダイアログ
160 3D図
15 通信制御部
16 記憶部
161 CADプログラム
162 図面DB
Claims (7)
- 図面データを取得する図面データ取得手段と、
前記取得した図面データによる平面図を表示する平面図表示手段と、
前記表示した平面図における各端点の近傍に、当該端点の高さを表す数値を配置する数値配置手段と、
前記平面図を表示した図面データにおける、前記端点の座標値(x、y)に対応する高さzとして、当該端点の近傍に配置された前記数値を取込む取込手段と、
を具備したことを特徴とする3次元CAD装置。 - 前記取込手段は、取込み対象である端点の高さzとして、当該端点に最も近い位置に配置された数値を取込む、
ことを特徴とする請求項1に記載の3次元CAD装置。 - 前記取込手段は、特定の端点の高さzとして、当該特定の端点に最も近い位置に配置された数値までの距離よりも、当該数値までの距離が小さい他の端点が存在する場合、次に近い位置に配置された数値を取込む、
ことを特徴とする請求項2に記載の3次元CAD装置。 - 前記数値が配置された平面図において、数値を取込む対象となる端点を指定する、取込端点指定手段を備え、
前記取込手段は、前記指定された端点に対する数値を取込む、
ことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の3次元CAD装置。 - 前記数値が配置された平面図において、領域を指定する領域指定手段を備え、
前記取込端点指定手段は、前記指定された領域内に存在する端点を、数値を取込む対象となる端点を指定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の3次元CAD装置。 - 前記図面データ取得手段は、SXF形式、又はDXF形式の図面データを取得する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の3次元CAD装置。 - 図面データを取得する図面データ取得機能と、
前記取得した図面データによる平面図を表示する平面図表示機能と、
前記表示した平面図における各端点の近傍に、当該端点の高さを表す数値を配置する数値配置機能と、
前記平面図を表示した図面データにおける、前記端点の座標値(x、y)に対応する高さzとして、当該端点の近傍に配置された前記数値を取込む取込機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする3次元CADプログラム。
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