JP2020183374A - リン酸エステルの新規合成法 - Google Patents

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Abstract

【課題】目的とするリン酸トリエステルを効率的に製造する方法を提供すること。【解決手段】塩基性反応促進剤の存在下、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)とアルコールとを反応させることを特徴とするリン酸トリエステルの製造方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)を用いたリン酸トリエステルの製造方法に関する。
ホスホジエステル結合は、核酸、リン脂質等の重要な生体内物質の構成単位になっていることから、その合成中間体としてのリン酸トリエステルの新規合成法の開発は重要な課題である。特に最近では、核酸医薬品の進歩に伴って、優れた合成プロセスの開発が望まれている。その一例として、ホスホロアミダイト(phosphoramidite)法が挙げられる。この方法では、一般に、テトラゾールを促進剤として、ヌクレオシドホスホロアミダイトとヌクレオシドの縮合反応により、亜リン酸トリエステルを得、これをI2、t-BuOOH等により酸化してリン酸トリエステルに変換する。
また、鎖核酸誘導体の高収率合成を目的として、テトラゾールに代えてベンズイミダゾリウムトリフラート(下記化合物1)等の優れた促進剤が開発されている(非特許文献1)。
しかし、この方法においても、本工程により得られる亜リン酸トリエステルP(OR1)(OR2)(OR3)をリン酸トリエステルに酸化する必要があるため、酸化に不安定な基質には適用できない。
他方、塩化ホスホリルが利用できれば酸化する必要はなくなるが、反応性が高過ぎるため、等モル量のアルコールと反応させた場合でも、目的とするリン酸モノエステル以外にリン酸ジエステルやリン酸トリエステルが副生してしまうという問題がある。
Y. Hayakawa et al, Benzimidazolium Triflate as an Efficient Promoter for Nucleotide Synthesis via the Phosphoramidite Method, J. Org. Chem., 61(23), 7996-7997, 1996 Kelvin K. Ogilvie et al, A General Transesterification Method for the Synthesis of Mixed Trialkyl Phosphates, J. Am. Chem. Soc., 99(4), 1277-1278, 1977 S. Sano et al, A novel synthetic approach to glycerophospholipids via Horner-Wadsworth-Emmons reaction of mixed phosphonoacetate, Tetrahedron Lett., 56, 4686-4688, 2015 M. Nakao et al, Synthesis of Fluorine-Containing Analogues of 1-Lysoglycero-phospholipids via Horner-Wadsworth-Emmons Reaction, Synthesis, 49, 3654-3661, 2017
本発明の課題は、目的とするリン酸トリエステルを効率的に製造する方法を提供することにある。
上述のような塩化ホスホリルを利用する場合の問題点に鑑み、塩化ホスホリルの反応性を適度に低下させ、特殊な反応剤を用いなくても、異なるアルコールと段階的に反応できるようなリン酸化試薬が開発できれば、核酸、リン脂質等の重要な生体内物質の誘導体の合成において有用な方法になり得るとの観点から、本発明者らは、以下の2つの方法に着目した。
1つ目の方法では、下記反応式に示すように、CsF存在下に化合物2のトリクロロエトキシ基を順次R’OH, R’’OHと反応させ、リン酸トリエステル4を得ている(非特許文献2)。難点としては、10当量以上のCsFを使用する点、反応時間が長い、特に、化合物3から化合物4への変換では加熱が必要になる点が挙げられる。
また、もう1つの方法として、リン酸トリエステルは経由しないが、化合物5のトリフルオロエトキシ基を異なるアルコールと順次反応させて化合物8を得て、HWE(Horner-Wadsworth-Emmons)反応に付して、グリセロリン脂質9を得る例が挙げられる(非特許文献3、4)。
本発明者らは、これらの方法の問題点を解決して効率的にリン酸トリエステルを製造する方法について鋭意研究した結果、塩基性反応促進剤の条件下で、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)に対してアルコールを順次反応させることで、目的とするリン酸トリエステルを効率的に製造できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1]塩基性反応促進剤の存在下、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)とアルコールとを反応させることを特徴とするリン酸トリエステルの製造方法。
[2]異なるアルコールを順次反応させることを特徴とする[1]記載のリン酸トリエステルの製造方法。
[3]前記塩基性反応促進剤が、ジアザビシクロウンデセン、t-BuOM(Mは、アルカリ金属を表す。)及びn-BuLiから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[1]又は[2]記載のリン酸トリエステルの製造方法。
[4]前記リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)及びアルコールの一段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤が、ジアザビシクロウンデセン又はt-BuOM(Mは、アルカリ金属を表す。)であり、二段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤が、t-BuOM(Mは、アルカリ金属を表す。)であり、三段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤が、t-BuOLi、又はn-BuLiであることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
[5]前記アルコールは、1級アルコール、2級アルコール及び3級アルコールから選ばれる少なくとも1種のアルコールであることを特徴とする[1]〜[4]のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
[6]前記アルコールの少なくとも1つは、エステル交換後に脱保護が容易なアルコールであることを特徴とする[1]〜[5]のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
[7]前記エステル交換後に脱保護が容易なアルコールが、水酸基又はアミノ基の保護基を具備するアルコールであることを特徴とする[6]記載のリン酸トリエステルの製造方法。
[8]前記アルコールの少なくとも1つは、リボヌクレオシド又はデオキシリボヌクレオシドであることを特徴とする[1]〜[7]のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
[9]二段階目のエステル交換反応で製造されるリン酸ジエステルが、以下のいずれかの化合物であることを特徴とする[1]〜[8]のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
(Bocは、t−ブトキシカルボニル基である。)
(Cbzは、ベンジルオキシカルボニル基であり、Bnは、ベンジル基である。)
(Allocは、アリルオキシカルボニル基であり、Allylは、アリル基である。)
(Allocは、アリルオキシカルボニル基である。)
[10][1]〜[9]のいずれか記載の方法により製造されたリン酸トリエステルを原料として用いることを特徴とするリン脂質又はオリゴ/ポリヌクレオチドの製造方法。
[11]以下のいずれかの化合物からなることを特徴とするリン酸トリエステルを製造するための基質化合物。
(Bocは、t−ブトキシカルボニル基である。)
(Cbzは、ベンジルオキシカルボニル基であり、Bnは、ベンジル基である。)
(Allocは、アリルオキシカルボニル基であり、Allylは、アリル基である。)
(Allocは、アリルオキシカルボニル基である。)
本発明によれば、目的とするリン酸トリエステルを効率的に製造することができる。
本発明のリン酸トリエステルの製造方法は、塩基性反応促進剤の存在下、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)とアルコールとを反応させることを特徴とする。
[アルコール]
本発明の製造方法においては、同一のアルコールを順次反応させてもよいが、異なる2種又は3種のアルコールを順次反応させることが好ましい。本発明の製造方法においては、異なるエステル部を有する種々のリン酸トリエステルを効率的に製造することができる。
反応させるアルコールは、その少なくとも1つが、エステル交換後に脱保護が容易なアルコール(以下、易脱保護アルコールという)であることが好ましい。このような易脱保護アルコールを用いて製造されたリン酸トリエステルは、有用な中間体となり、これを用いて、リン脂質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド等の有用な物質の製造が可能となる。
易脱保護アルコールとしては、一般的に保護基といわれる基を具備するアルコールであれば特に制限されるものではなく、例えば、ヒドロキシ基の保護基である、エーテル系保護基、シリルエーテル系保護基、アセタール系保護基、アシル系保護基等を具備するアルコールを挙げることができる。エーテル系保護基としては、例えば、メチル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、t−ブチル基、トリフェニルメチル基、p−メトキシフェニルジフェニルメチル基(MMT)、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル基(DMT)等を挙げることができる。シリルエーテル系保護基としては、t−ブチルジメチルシリル基(TBS)、トリイソプロピルシリル基(TIPS)、トリメチルシリル基(TMS)、トリエチルシリル基(TES)等を挙げることができる。アセタール系保護基としては、メトキシメチル基、エトキシエチル基等を挙げることができる。アシル系保護基としては、アセチル基、ベンゾイル基等を挙げることができる。
また、アルコールがアミノ基(イミノ基)を有する場合、アミノ基の保護基を具備することが好ましく、アミノ基の保護基としては、例えば、カルバメート系保護基、アミド系保護基、イミド系保護基、スルホンアミド系保護基等を挙げることができる。カルバメート系保護基としては、例えば、t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基等を挙げることができる。本発明においては、後の修飾がしやすいことから、保護したアミノ基等の官能基を有するアルコールを用いることが好ましい。
例えば、下記に示される化合物は、リン酸トリエステルの製造、並びにこれを用いたリン脂質又はオリゴ/ポリヌクレオチドの製造に特に有用である。
(Bocは、t−ブトキシカルボニル基である。)
(Cbzは、ベンジルオキシカルボニル基であり、Bnは、ベンジル基である。)
(Allocは、アリルオキシカルボニル基であり、Allylは、アリル基である。)
(Allocは、アリルオキシカルボニル基である。)
アルコールは、1級アルコール、2級アルコール、3級アルコールのいずれであってもよい。また、脂肪族アルコールであっても、芳香族アルコールであってもよい。アルコールの炭素数も、エステル交換反応が進む範囲で目的に応じて適宜設定することができる。アルコールの炭素数としては、例えば、1〜30程度を挙げることができ、1〜20程度が好ましい。また、アルコールとして、リボヌクレオシド、デオキシリボヌクレオシドを用いることもでき、この場合、より効率的にオリゴ/ポリヌクレオチドを製造することができる。
アルコールの添加量としては、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)1molに対して、例えば1.0〜3.0mol程度であり、1.0〜1.5mol程度が好ましい。本発明の製造方法においては、アルコールをリン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)と同量又は若干多い程度用いればよく、過剰に用いる必要はない。
[塩基性反応促進剤]
塩基性反応促進剤としては、本発明のエステル交換反応を促進させるものであれば特に制限されるものではなく、ジアザビシクロウンデセン(1,8-diazabicyclo[5.4.0]undec-7-ene,DBU)、ジアザビシクロノネン(1,5-diazabicyclo[4.3.0]non-5-ene, DBN)、t-BuOM(Mは、アルカリ金属を表す(以下同様)。)、n-BuM等を挙げることができる。これらの中でも、ジアザビシクロウンデセン、t-BuOM、n-BuLiが好ましい。Mとしては、Li、Na、K等が挙げられ、Li、Naが好ましく、Liが特に好ましい。
塩基性反応促進剤の添加量としては、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)1molに対して、例えば0.1〜5.0mol程度であり、0.5〜3.0mol程度であることが好ましく、0.8〜2.5mol程度であることがより好ましい。
具体的に、好ましい態様としては、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)及びアルコールの一段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤として、ジアザビシクロウンデセン、又はt-BuOMを用いることが好ましい。アルコールが1級アルコールの場合、ジアザビシクロウンデセンを用いることが好ましく、2級アルコールの場合、t-BuOMを用いることが好ましい。
また、二段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤として、t-BuOMを用いることが好ましい。さらに、三段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤として、t-BuOLi、又はn-BuLiを用いることが好ましい。
なお、塩基性反応促進剤としてt-BuOMを用いる場合、t-BuOMは反応基質であるアルコール(t-BuOH)としての機能も果たすことから、アルコールを別途添加する必要はない。このような態様も本発明に含まれる。
[溶媒]
本発明の製造方法で用いる溶媒としては、トルエン、テトラヒドロフラン、クロロベンゼン(好ましくはモノクロロベンゼン)、ジオキサン(好ましくは1,4−ジオキサン)、フルオロベンゼン、ジクロロエタン、アセトノニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の有機溶媒を挙げることができ、これらは混合して用いてもよい。
[その他の条件]
リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)及びアルコールを反応させる温度(反応温度)としては、−100℃〜50℃程度が好ましく、−50℃〜常温(25℃)程度がより好ましく、−50℃〜10℃程度がさらに好ましい。
リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)及びアルコールを反応させる反応時間としては、反応温度等の他の条件にもよるが、0.5〜48時間程度が好ましく、1〜24時間程度がより好ましく、2〜15時間程度がさらに好ましい。
反応温度や反応時間の条件は、収率を確認しつつ最適な条件を決定することができる。収率としては、50%以上が好ましく、60%以上がより好ましく、70%以上がさらに好ましく、80%以上が特に好ましく、90%以上が最も好ましい。
上記説明した本発明の方法より製造されたリン酸トリエステルは、リン脂質又はオリゴ/ポリヌクレオチドを製造する原料として用いることができる。オリゴ/ポリヌクレオチドとは、ヌクレオチドが2〜20程度結合したオリゴヌクレオチド、及びヌクレオチドがそれ以上結合したポリヌクレオチドをいう。
[リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)の一段階目のエステル交換反応]
(1)1級アルコール
(実験項1)
2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-エタノール3.5 g (22 mmol)とリン酸トリス(2,2,2-トリフルオロエチル)9.0 g (26 mmol)をトルエン220 mlに溶かし、0℃に冷却させた。その後、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン3.3 g (22 mmol)を加えた。室温にて5時間撹拌後、反応液を0 ℃に冷却させ緩衝溶液(pH = 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 3 / 2)で精製することで目的物を得た。収量8.3 g(収率: 95%)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.91 (br, 1H), 4.45-4.35 (m, 4H), 4.20 (dt, Jt = 5.0 Hz, Jd = 7.9 Hz, 2H), 3.48-3.41 (m, 2H), 1.45 (s, 9H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 155.68, 122.22 (dq, Jd = 9.3 Hz, Jq = 277.2 Hz), 79.93, 68.61, 64.01 (dq, Jd = 4.5 Hz, Jq = 38.2 Hz), 40.60, 28.26.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -1.56.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.39 (t, J = 7.8 Hz).
IR (ATR) 3340, 2980, 1699, 1522, 1269, 1164, 1075, 1036, 962, 892, 840, 781
MS (ESI) m/z 428 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C11H18F6N1Na1O6P1 (M+Na)+ 428.06736, found 428.06767.
(実験項2)
2-((ベンジルオキシカルボニル)アミノ)-1-エタノール2.0 g (10 mmol)とリン酸トリス(2,2,2-トリフルオロエチル)4.1 g (12 mmol)をトルエン100 mlに溶かし、0℃に冷却させた。その後、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン1.5 g (10 mmol)を加えた。室温にて5時間撹拌後、反応液を0 ℃に冷却させ緩衝溶液(pH = 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 1 / 1)で精製することで目的物を得た。収量4.1 g(収率: 93%)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.39-7.30 (m, 5H), 5.21 (br, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.37 (dq, Jd = 8.1 Hz, Jq = 8.1 Hz, 4H), 4.21 (dt, Jt = 4.9 Hz, Jd = 8.0 Hz, 2H), 3.51 (dt, Jt = 5.0 Hz, Jd = 4.9 Hz, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.29, 136.18, 128.54, 128.25, 128.14, 122.20 (dq, Jd = 9.4 Hz, Jq = 277.5 Hz), 68.31 (d, J = 6.0 Hz), 67.00, 64.00 (dq, Jd = 4.5 Hz, Jq = 38.3 Hz), 41.06 (d, J = 6.4 Hz).
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -1.54.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.39 (t, J = 7.8 Hz).
IR (ATR) 3329, 1703, 1531, 1455, 1423, 1265, 1165, 1074, 1045, 961.
MS (ESI) m/z 462 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C14H16F6N1Na1O6P1 (M+Na)+ 462.05171, found 462.05248.
(実験項3)
2-((アリルオキシカルボニル)アミノ)-1-エタノール1.5 g (10 mmol)とリン酸トリス(2,2,2-トリフルオロエチル) 4.3 g (12 mmol)をトルエン100 mlに溶かし、0℃に冷却させた。その後、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン1.6 g (10 mmol)を加えた。室温にて5時間撹拌後、反応液を0 ℃に冷却させ緩衝溶液(pH = 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 1 / 1)で精製することで目的物を得た。収量3.5 g(収率: 85%)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.92 (ddt, Jd = 11.0, 16.8 Hz, Jt = 5.6 Hz, 1H), 5.31 (ddt, Jd = 1.5, 17.2 Hz, Jt = 1.5 Hz, 1H), 5.23 (dd, J = 0.9, 10.4 Hz, 1H), 5.22 (br, 1H), 4.58 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.45-4.35 (m, 4H), 4.22(dt, Jd = 8.2 Hz, Jt = 4.9 Hz, 2H), 3.51 (dt, Jt = 5.1 Hz, Jd = 5.0 Hz, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.19, 132.55, 122.22 (dq, Jd = 9.4 Hz, Jq = 277.8 Hz), 117.92, 68.34 (d, J = 6.2 Hz), 65.83, 64.03 (dq, Jd = 4.4 Hz, Jq = 38.3 Hz), 41.02 (d, J = 6.3 Hz).
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -1.51.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.38 (t, J = 7.8 Hz).
IR (ATR) 3332, 1708, 1534, 1458, 1424, 1266, 1165, 1074, 1045, 962.
MS (ESI) m/z 412 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C10H14F6N1Na1O6P1 (M+Na)+ 412.03606, found 412.03644.
上記実験項1〜3に加えて、他の1級アルコールを用いてエステル交換反応を行った。すべての結果をまとめたものを下記に示す。
(2)2級アルコール
上記のように、1級アルコールの場合、塩基性反応促進剤としてDBUを用いると反応は高収率で進行したが、2級アルコールとの交換反応では、下記に示すように、塩基性反応促進剤としてt-BuOLiの方が優れていた。
(実験項4)
フラスコにコレステロール387 mg(1.0 mmol)とトルエン5 mlを加えた。その後、リチウムtert-ブトキシド(1 Mヘキサン溶液)1.05 ml(1.05 mmol)を加えた。1時間攪拌後、−45℃に冷却しリン酸トリス(トリフルオロエチル)413 mg(1.2 mmol)をトルエン5 mlに溶かして加えた。4時間攪拌後、酢酸60 mg(1.0 mmol)をトルエンに溶かして加え反応停止を行った。そして、0℃に昇温し緩衝溶液(pH = 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1 / 9)で精製することで目的物を得た。収量603 mg(収率96 %)、白色固体であった。
上記実験項4に加えて、他の2級アルコールを用いてエステル交換反応を行った。すべての結果をまとめたものを下記に示す。
[リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)の二段目のエステル交換反応]
まず、除去(脱保護)が容易なtBuOHの導入における反応条件を検討した。
表1に示すように、反応促進剤としてt-BuOK及び t-BuONaを用いた場合でも反応は進行するが、 t-BuOLiを用いた場合によい結果が得られた。また、溶媒としてはトルエンを用いた場合に特によい結果が得られ、反応温度は−45℃といった低温の場合によい結果が得られた。
(実験項5:Entry 7の反応条件)
実験項1で得られたリン酸エステル1.6 g (4.0 mmol)をトルエン40 mlに溶かし、−45℃に冷却させた。その後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)8.0 mlを加えた。3時間撹拌後、酢酸480 mgをトルエンに溶かして反応液中へ加えた。そして、0℃に昇温し緩衝溶液(pH = 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 1 / 1)で精製することで目的物を得た。収量1.4 g(収率: 93%)、白色固体(Colorless solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.99 (br, 1H), 4.32 (dq, Jd = 8.0 Hz, Jq = 8.0Hz, 2H), 4.09 (dt, Jd = 7.6 Hz, Jt = 5.0Hz, 2H), 3.44-3.37 (m, 2H), 1.52 (d, J = 0.5 Hz, 9H), 1.44 (s, 9H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 155.72, 122.63 (dq, Jd = 10.6 Hz, Jq = 277.6 Hz), 85.30 (d, J = 7.3 Hz), 79.61, 67.21 (d, J = 5.9 Hz), 63.24 (dq, Jd = 4.5 Hz, Jq = 37.6 Hz,), 40.73 (d, J = 6.2 Hz), 29.65 (d, J = 4.2 Hz), 28.28.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -5.6.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.59 (t, J =8.0 Hz).
IR (ATR) 3348, 2984, 1707, 1688, 1535, 1516, 1268, 1247, 1157, 966, 960.
MS (ESI) m/z 402 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C13H25F3N1Na1O6P1 (M+Na)+ 402.12693, found 402.12865.
(実験項6)
ベンジルアルコール517 mg(4.8 mmol)をトルエン40 mlに溶かし、0℃に冷却させた。その後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)4.8 mlを加えた。1時間撹拌後、反応溶液を-45℃に冷却させ、実験項2で得られたリン酸エステル2 g (4.6 mmol)をトルエン8 mlに溶かして加えた。3.5時間撹拌後、酢酸290 mgをトルエンに溶かして反応液中へ加えて反応を停止させた。そして、0℃に昇温し緩衝溶液(pH = 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 1 / 1)で精製することで目的物を得た。収量1.76 g(収率: 88%)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.42-7.27 (m, 10H), 5.17 (br, 1H), 5.13-5.05 (m, 4H), 4.35-4.17 (m, 2H), 4.12-4.08 (m, 2H), 4.12-4.08 (m, 2H), 3.43 (dt, Jt = 5.1 Hz, Jd = 5.0 Hz, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.24, 136.26, 134.97 (d, J = 6.3 Hz), 129.01, 128.74, 128.50, 128.18, 128.16, 128.09, 122.42 (dq, Jd = 9.4 Hz, Jq = 277.8 Hz), 70.25 (d, J = 6.3 Hz), 66.87, 63.55 (dq, Jd = 4.4 Hz, Jq = 38.0 Hz,), 41.14 (d, J = 6.3 Hz).
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -0.90.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.46 (t, J = 7.8 Hz).
IR (ATR) 3325, 1702, 1535, 1456, 1423, 1264, 1165, 1074, 1043 961.
MS (ESI) m/z 470 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C19H21F3N1Na1O6P1 (M+Na)+ 470.09563, found 470.09553.
(実験項7)
アリルアルコール87 mg(1.5 mmol)をトルエン10 mlに溶かし、0℃に冷却させた。その後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)1.5 mlを加えた。1時間撹拌後、反応溶液を−45℃に冷却させ、実験項3で得られたリン酸エステル556 mg (1.4 mmol)をトルエン5 mlに溶かして加えた。5時間撹拌後、酢酸90 mgをトルエンに溶かして反応液中へ加えて反応を停止させた。そして、0℃に昇温し緩衝溶液(pH = 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 2 / 3)で精製することで目的物を得た。収量453 g(収率: 91%)、無色液体(Colorless solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.99-5.87 (m, 2H), 5.40 (dq, Jd = 17.1 Hz, Jq = 1.4 Hz, 2H), 5.34-5.32 (m, 1H), 5.31-5.29 (m, 1H), 5.25 (br, 1H), 5.22 (dd, J = 1.0, 10.5 Hz, 1H), 4.61-4.56 (m, 4H), 4.37 (ddq, Jd = 1.5, 8.1 Hz, Jq = 8.1Hz, 2H), 4.17 (dt, Jd = 8.1 Hz, Jt = 5.0Hz, 2H), 3.49 (dt, Jd = 5.1 Hz, Jt = 5.2Hz, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.16, 132.63, 131.67 (d, J = 6.3 Hz), 122.47 (dq, Jd = 9.4 Hz, Jq = 277.8 Hz), 119.31, 117.82, 69.06 (d, J = 5.2 Hz), 67.52 (d, J = 6.2 Hz), 65.75, 63.67 (dq, Jd = 4.4 Hz, Jq = 37.8 Hz), 41.16 (d, J = 6.2 Hz).
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -0.82.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.44 (t, J =7.8 Hz).
IR (ATR) 3312, 1716, 1534, 1459, 1425, 1259, 1166, 1019, 989, 963.
MS (ESI) m/z 370 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C11H17F3N1Na1O6P1 (M+Na)+ 370.06433, found 370.06464.
(実験項8)
アリルアルコール 225 mg(1.5 mmol)をトルエン8 mlに溶かした後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)1.5 mlを加えた。1時間撹拌後、反応溶液を-45℃に冷却させ、実験項3で得られたリン酸エステル486 mg (1.25 mmol)をトルエン4.5 mlに溶かして加えた。3時間撹拌後、酢酸90 mgをトルエンに溶かして反応液中へ加えて反応を停止させた。そして、0℃に昇温し緩衝溶液(pH=7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 2 / 3)で精製することで目的物をジアステレオマー混合物として得た。収量: 404 mg(収率: 80%)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.96-5.83 (m, 2H), 5.36-5.28 (m, 3H), 5.24-2.20 (m, 2H), 4.57 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 4.47-4.20 (m, 3H), 4.18-4.09 (m, 2H), 3.53-3.45 (m, 2H), 0.94 (s, 9H).
[リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)の三段階目のエステル交換反応]
まず、下記反応式に示すように、実験項5で得られたリン酸エステル及びフェネチルアルコールを用いて、n-BuLiの反応促進剤としての性能を調査した。
表2に示すように、反応促進剤としてn-BuLiを用いることにより、良好に反応が進行した。n-BuLiに他の塩基性反応促進剤を混合しても良好に反応は進み、特にDIA(ジイソプロピルアミン)を混合した場合に良好であった。
(実験項9)
グリセロール誘導体144 mg (0.45 mmol)とトルエン1.3 mlを加えた。0℃に冷却後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)1.0 mlを加えた。1時間撹拌後、実験項5で得られたリン酸エステル205 mg (0.54 mmol)をトルエン1.0 mlに溶かして加えた。10時間撹拌後、緩衝溶液(pH = 7)を加えて反応停止を行った。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。その後、無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 2 / 1)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点とグリセロール上の不斉点とに由来)として得た。収量 227 mg (収率 84%)、無色液体(Colorless oil (a diastereomer mixture))であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.12 (br, 1H), 4.10-4.02 (m, 3H), 3.93-3.83 (m, 2H), 3.44-3.37 (m, 2H), 3.57 (d, J = 3.6 Hz, one diastereomer, 2H), 3.56 (d, J = 3.6 Hz, the other diastereomer, 2H), 3.43-3.35 (m, 2H), 1.50 (d, J = 1.4 Hz, 9H), 1.44 (s, 9H), 0.88 (s, 18H), 0.10 (s, 3H, one diastereomer), 0.09 (s, 3H, the other diastereomer), 0.08 (s, 3H, one diastereomer), 0.08 (s, 3H, the other diastereomer), 0.05 (s, 6H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 155.79, 83.31 (d, J = 7.0 Hz, the other diastereomer), 83.26 (d, J = 6.8 Hz, one diastereomer), 79.39, 72.02 (d, J = 9.1 Hz), 68.39 (d, J = 6.0 Hz), 66.53, 64.15 (the other diastereomer r), 64.11 (one diastereomer), 40.97 (d, J = 5.0 Hz), 29.80 (d, J = 4.1 Hz), 28.37, 25.87 (the other diastereomer), 25.76 (one diastereomer), 18.27 (the other diastereomer), 18.09 (one diastereomer), -4.69, -4.73, -5.42, -5.46.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -4.7.
IR (ATR) 3317, 2953, 2929, 2857, 1714, 1688, 1521, 1472, 1362, 1251, 1000, 834, 776.
MS (ESI) m/z 622 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C26H58N1Na1O8P1Si2 (M+Na)+ 622.33363, found 622.33433.
(実験項10)
グリセロール誘導体408 mg (1.5 mmol)とトルエン7 mlを加えた。0℃に冷却後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)2.5 mlを加えた。1時間撹拌後、実験項5で得られたリン酸エステル 379 mg (1.0 mmol)をトルエン3 mlに溶かして加えた。0℃にて8時間撹拌後、緩衝溶液(pH = 7)を加えて反応停止を行った。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。その後、固体を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 3 / 2)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点とグリセロール上の不斉点とに由来)として得た。収量 402 mg (収率 73 %)、無色液体(Colorless oil (a diastereomer mixture))であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.37-7.25 (m, 10H), 5.11 (brs, 1H), 4.68 (s, 2H, one diastereomer), 4.67 (s, 2H, the other diastereomer), 4.54 (s, 2H), 4.23-4.15 (m, 1H), 4.12-4.06 (m, 1H), 4.03-3.96 (m, 2H), 3.81 (dq, 2H, Jd = 9.7 Hz, Jq = 4.9 Hz), 3.61 (d, J = 2.1 Hz, 2H, the other diastereomer), 3.60 (d, J = 2.0 Hz, 2H, one diastereomer), 3.36-3.27 (m, 2H), 1.48 (s, 9H, the other diastereomer), 1.48 (s, 9H, one diastereomer), 1.43 (s, 9H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 155.81, 138.13 (the other diastereomer), 138.07 (one diastereomer), 137.98, 128.41, 128.38, 127.84, 127.78, 127.76, 127.71. 127.67, 127.65, 132.75 (one diastereomer), 132.37 (the other diastereomer), 83.64 (d, J = 7.3 Hz, the other diastereomer), 83.55 (d, J = 6.3 Hz, one diastereomer), 79.40, 76.60 (d, J = 6.3 Hz, one diastereomer), 76.54 (d, J = 5.2 Hz, the other diastereomer), 73.48, 72.24, 69.15, 66.64-66.43 (overlapping multiplet; two carbons of each diastereomer), 40.90 (d, J = 5.3 Hz, the other diastereomer), 40.89 (d, J = 4.2 Hz, one diastereomer), 29.79 (d, J = 4.2 Hz), 28.39.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -4.69 (one diastereomer), -4.76 (the other diastereomer).
IR (ATR) 2920, 2852, 1707, 1514, 1455, 1366, 1254, 1170, 1098, 997.
(実験項11)
グリセロール誘導体258 mg (1.5 mmol)とトルエン7 mlを加えた。0℃に冷却後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)2.5 mlを加えた。1時間撹拌後、実験項5で得られたリン酸エステル 379 mg (1.0 mmol)をトルエン3 mlに溶かして加えた。0℃にて8時間撹拌後、緩衝溶液(pH = 7)を加えて反応停止を行った。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。その後、固体を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 3 / 2)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点とグリセロール上の不斉点とに由来)として得た。収量 306 mg (収率 68 %)、無色液体(Colorless oil (a diastereomer mixture))であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.95-5.84 (m, 2H), 5.31-5.24 (m, 2H), 5.20-5.16 (m, 3H), 4.18-4.11 (m, 3H), 4.08-3.99 (m, 5H), 3.75-3.69 (m, 1H), 3.54 (d, J = 1.9 Hz, 2H, one diastereomer), 3.53 (d, J = 1.9 Hz, 2H, the other diastereomer), 3.42-3.36 (m, 2H), 1.51 (s, 9H, one diastereomer), 1.50 (s, 9H, the other diastereomer), 1.44 (s, 9H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 155.85, 134.74 (one diastereomer), 134.71 (the other diastereomer), 134.51, 117.30 (one diastereomer), 117.22 (the other diastereomer), 117.18 (one diastereomer), 117.15 (the other diastereomer), 83.64 (d, J = 6.3 Hz, the other diastereomer), 83.56 (d, J = 7.4 Hz, one diastereomer), 79.42, 76.43 (d, J = 5.2 Hz, one diastereomer), 76.37 (d, J = 4.7 Hz, the other diastereomer), 72.41, 71.30, 69.00 (d, J = 5.2 Hz), 66.66 (d, J = 4.9 Hz), 66.53 (d, J = 6.2 Hz, one diastereomer), 66.48 (d, J = 7.3 Hz), 40.97 (d, J = 5.2 Hz), 29.83 (one diastereomer), 29.79 (the other diastereomer), 28.40.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -4.71 (one diastereomer), -4.75 (the other diastereomer).
IR (ATR) 2978, 2919, 1710, 1519, 1457, 1393, 1252, 1171, 994.
(実験項12)
グリセロール誘導体480 mg (1.5 mmol)とトルエン10 mlを加えた。0℃に冷却後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)1.5 mlを加えた。1時間撹拌後、実験項6で得られたリン酸エステル810 mg (1.8 mmol)をトルエン5 mlに溶かして加えた。12時間撹拌後、緩衝溶液(pH=7)を加えて反応停止を行った。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。その後、固体を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 3 / 2)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点とグリセロール上の不斉点とに由来)として得た。収量 896 mg (収率 90%)、無色液体(Colorless oil (a diastereomer mixture))であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.38-7.28 (m, 10H), 5.23 (br, 1H), 5.11-5.02 (m, 4H), 4.14-4.02 (m, 3H), 3.96-3.90 (m, 1H), 3.85-3.80 (m, 1H), 3.56-3.49 (m, 2H), 3.45-3.37 (m, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.87 (s, 9H), 0.07 and 0.06 and 0.06 (three singlets, 6H, a diastereomer mixture), 0.03 and 0.06 (two singlets, 6H, a diastereomer mixture).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.26, 136.40, 135.72 (d, J = 6.1 Hz), 128.64 (one diastereomer), 128.62 (the other diastereomer), 128.48, 128.10, 128.07, 127.98, 127.95, 71.93 (d, J = 8.3 Hz), 69.43 (d, J = 5.3 Hz, the other diastereomer), 69.42 (d, J = 5.2 Hz, one diastereomer), 69.07 (d, J = 6.3 Hz, the other diastereomer), 69.03 (d, J = 4.1 Hz, one diastereomer), 66.79, 64.00 (the other diastereomer), 63.98 (one diastereomer), 41.37 (d, J = 6.0 Hz), 25.85, 25.74, 18.26, 18.08, -4.72, -4.78, -5.44, -5.48.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ 0.00.
IR (ATR) 3293, 2951, 2928, 2855, 1719, 1534, 1462, 1423, 1251, 1101, 1009, 883, 776.
MS (ESI) m/z 690 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C32H54N1Na1O8P1Si2 (M+Na)+ 690.30233, found 690.30107.
(実験項13)
グリセロール誘導体405 mg (1.0 mmol)とトルエン7 mlを加えた。0℃に冷却後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)1.0 mlを加えた。1時間撹拌後、実験項6で得られたリン酸エステル536 mg (1.2 mmol)をトルエン3mlに溶かして加えた。15時間撹拌後、緩衝溶液(pH=7)を加えて反応停止を行った。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。その後、無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 2/1)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点とグリセロール上の不斉点とに由来)として得た。収量 630 mg (収率 84%)、無色液体(Colorless oil (a diastereomer mixture))であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.38-7.28 (m, 10H), 5.24-5.17 (m, 1H), 5.11-5.01 (m, 4H), 4.25-4.20 (m, 1H), 4.09-4.02 (m, 3H), 4.01-3.95 (m, 1H), 3.72 (ddd, J = 3.2, 4.6, 9.9 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 7.6, 9.8 Hz, 1H), 3.43-3.38 (m, 2H), 1.06-1.02 (m, 42H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.25, 136.40, 135.77 (d, J = 6.3 Hz), 128.58, 128.48, 128.08, 128.06, 127.93, 127.87, 72.04 (d, J = 8.3 Hz, one diastereomer), 72.01 (d, J = 8.3 Hz, the other diastereomer), 69.37(d, J = 5.0 Hz, the other diastereomer), 69.33(d, J = 4.7 Hz, one diastereomer), 69.08(d, J = 6.3 Hz, one diastereomer), 69.02 (d, J = 6.3 Hz, the other diastereomer), 66.77 (the other diastereomer), 63.91 (one diastereomer), 41.38 (d, J = 6.0 Hz), 17.97, 17.92, 12.36, 11.84.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ 0.08.
IR (ATR) 2942, 2865, 1723, 1458, 1256, 1011, 881, 773.
MS (ESI) m/z 774 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C38H66N1Na1O8P1Si2 (M+Na)+ 774.39623, found 774.39378.
(実験項14)
グリセロール誘導体480 mg (1.5 mmol)とトルエン10 mlを加えた。0℃に冷却後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)1.5 mlを加えた。1時間撹拌後、実験項7で得られたリン酸エステル624 mg (1.8 mmol)をトルエン5 mlに溶かして加えた。12時間撹拌後、緩衝溶液(pH = 7)を加えて反応停止を行った。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。その後、無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 3 / 2)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点とグリセロール上の不斉点とに由来)として得た。収量 768 mg (収率 90%)、無色液体(Colorless oil (a diastereomer mixture))であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.98-5.87 (m, 2H), 5.37 (dq, Jd = 17.1 Hz, Jq = 1.4 Hz, 1H), 5.33 (br, 1H), 5.30 (dq, Jd = 17.2 Hz, Jq = 1.5 Hz, 1H), 5.26 (dq, Jd = 10.3 Hz, Jq = 1.2 Hz, 1H), 5.21 (dd, J = 1.1, 10.4 Hz, 1H), 4.58-4.53 (m, 4H), 4.16-4.10 (m, 3H), 3.99-3.93 (m, 1H), 3.89-3.83 (m, 1H), 3.59-3.52 (m, 2H), 3.50-3.44 (m, 2H), 0.89 (s, 18H), 0.09 (s, 3H), 0.08 (s, 3H), 0.05 (s, 6H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.16, 132.74, 132.34 (d, J = 6.9 Hz), 118.44, 117.66, 71.92 (d, J = 8.0 Hz), 69.05 (d, J = 6.0 Hz, one diastereomer), 69.03 (d, J = 5.9 Hz, the other diastereomer), 69.27 (d, J = 5.1 Hz), 66.79, 65.64, 63.97 (one diastereomer), 63.92 (the other diastereomer), 41.35 (d, J = 5.7 Hz), 25.84, 25.72, 18.25, 18.07, -4.73, -4.80, -5.46, -5.50.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -0.02.
IR (ATR) 3312, 2951, 2929, 2889, 2856, 1724, 1534, 1463, 1361, 1251, 1101, 1018, 986, 833, 775.
MS (ESI) m/z 590 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C24H50N1Na1O8P1Si2 (M+Na)+ 590.27103, found 590.27039.
(実験項15)
グリセロール誘導体405 mg (1.0 mmol)とトルエン7 mlを加えた。0℃に冷却後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)1.0 mlを加えた。1時間撹拌後、実験項7で得られたリン酸エステル416 mg (1.2 mmol)をトルエン3mlに溶かして加えた。15時間撹拌後、緩衝溶液(pH = 7)を加えて反応停止を行った。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。その後、無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 2/1)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点とグリセロール上の不斉点とに由来)として得た。収量 545 mg (収率 84 %)、無色液体(Colorless oil (a diastereomer mixture))であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.97-5.87 (m, 2H), 5.38-5.19 (m, 5H), 4.59-4.52 (m, 4H), 4.24 (ddd, J = 3.8, 5.9, 9.9 Hz, 1H), 4.17-4.04 (m, 3H), 4.02-3.97 (m, 1H), 3.74 (dd, J = 4.5, 9.8 Hz, 1H), 3.65 (ddd, J = 3.1, 7.6, 9.9 Hz, 1H), 3.49-3.44 (m, 2H), 1.08-1.03 (m, 42H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.17, 132.75, 132.37 (d, J = 6.9 Hz), 118.35 (d, J = 3.5 Hz), 117.64, 72.06 (d, J = 9.5 Hz, one diastereomer), 72.03 (d, J = 9.5 Hz, the other diastereomer), 69.07 (d, J = 6.3 Hz, one diastereomer), 69.02 (d, J = 6.3 Hz, the other diastereomer), 68.26 (d, J = 5.2 Hz, one diastereomer), 68.24 (d, J = 5.2 Hz, the other diastereomer), 66.76 (d, J = 5.8 Hz), 65.65, 63.90 (one diastereomer), 63.86 (the other diastereomer), 41.38 (d, J = 6.9 Hz), 17.97, 17.92, 12.37, 11.85.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ 0.10.
IR (ATR) 2942, 2866, 1725, 1461, 1256, 1013, 987, 881.
MS (ESI) m/z 674 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C30H62N1Na1O8P1Si2 (M+Na)+ 674.36493, found 674.36362.
(実験項16)
グリセロール誘導体456 mg (0.97 mmol)とトルエン5 mlを加えた。0℃に冷却後、リチウムtert-ブトキシド (1Mヘキサン溶液)2.1 mlを加えた。1時間撹拌後、実験項8で得られたリン酸エステル469 mg (1.16 mmol)をトルエン5 mlに溶かして加えた。0℃にて1日撹拌後、緩衝溶液(pH=7)を加えて反応停止を行った。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。その後、無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 1 / 2)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物として得た。収量 507 mg (収率 68%)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.96-5.81 (m, 2H), 5.38 (brs, 1H), 5.35-5.28 (m, 3H), 5.21 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.47-4.40 (m, 1H), 4.16-3.86 (m, 5H), 3.51-3.40 (m, 4H), 3.26-3.22 (m, 1H), 1.55-1.46 (m, 1H), 1.44-1.36 (m, 2H), 1.35-1.21 (m, 27H), 0.939 (s, 9H, one set of diastereomers), 0.935 (s, 9H, the other set of diastereomers), 0.89 (s, 9H), 0.88 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.74-0.68 (m, 1H), 0.61-0.55 (m, 1H), 0.14-0.10 (m, 1H), 0.08 (brs, 6H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 156.2, 134.1, 134.0, 133.9, 132.8, 119.6, 119.5, 117.6, 88.3, 88.24, 88.19, 88.16, 88.10, 72.03, 72.01, 71.96, 71.82, 71.80, 71.72, 71.70, 70.4-70.2 (m), 69.0-68.7 (m), 66.7-66.5 (m), 65.6, 57.6, 57.4, 41.42 (d, J = 8.2 Hz), 41.36 (d, J = 7.4 Hz), 34.94, 34.88, 31.89, 29.94, 29.90, 29.72, 29.68, 29.63, 29.59, 29.3, 26.83, 26.82, 26.7, 25.9, 25.7, 25.6, 22.7, 18.1, 17.8, 17,7, 14.1, 10.9, 10.8, -4.79, -4.85.
[脱保護条件の検討]
(1)Boc-tBu保護の場合
(実験項17)
実験項10で得られたリン酸エステル355 mg (0.64 mmol)とジクロロメタン6.5 mlを加えた。0 ℃に冷却後、4N塩化水素ジオキサン溶液3.2 ml (13 mmol) を加えた。室温にて3時間撹拌後、反応液を濃縮し、目的物を得た。収量 271 mg (収率98 %)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.68 (brs, 1H), 8.13 (brs, 3H), 7.31-7.17 (m, 10H), 4.60 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.45 (s, 2H), 4.18-3.98 (m, 4H), 3.76-3.70 (m, 1H), 3.57-3.49 (m, 2H), 3.17 (brs, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 138.13, 138.00, 128.30, 127.74, 127.60, 127.56, 76.66, 73.25, 72.06, 69.23, 66.38 (d, J = 5.3 Hz), 62.91 (d, J = 4.6 Hz), 40.16 (d, J = 5.1 Hz).
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -0.53.
IR (ATR) 3011, 2869, 2919, 1608, 1498, 1453, 1215, 1021, 747.
(実験項18)
実験項11で得られたリン酸エステル263 mg (0.58 mmol)とジクロロメタン6 mlを加えた。0 ℃に冷却後、4N塩化水素ジオキサン溶液3 ml (12 mmol) を加えた。室温にて3時間撹拌後、反応液を濃縮し、目的物を得た。収量 189 mg (収率98 %)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (brs, 1H), 8.17 (brs, 3H), 5.95-5.84 (m, 2H), 5.29 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 5.27 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 5.17 (d, J = 10.3 Hz, 2H), 4.33-4.24 (m, 2H), 4.17-4.04 (m, 3H), 4.02-3.98 (m, 3H), 3.73-3.68 (m, 1H), 3.57-3.50 (m, 2H), 3.41-3.31 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 134.77, 134.52, 117.16, 117.02, 76.47 (d, J = 7.5 Hz), 72.23, 71.13, 69.05, 66.33 (d, J = 5.2 Hz), 62.97, 40.32 (d, J = 4.5 Hz).
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -0.54.
IR (ATR) 3422, 2869, 1624, 1520, 1457, 1425, 1219, 1015, 920, 751.
(2)Cbz-Bn保護の場合
(実験項19)
実験項12で得られたリン酸エステル200 mg (0.3 mmol)と水酸化パラジウム20 mg、アセトニトリル3 mlを加えた。水素雰囲気下、室温にて5時間撹拌後、濾過を行い、溶媒を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9/1→クロロホルム/メタノール/水=30/10/1)にて精製することで目的物を得た。収量90 mg (収率68%)、白色固体(White solid.)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.67 (brs, 3H), 4.11-4.05 (m, 2H), 3.88-3.73 (m, 3H), 3.65-3.60 (m, 1H), 3.55 (dd, J = 5.2, 10.3 Hz, 1H), 3.10 (brs, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.88 (s, 9H), 0.09 (s, 3H), 0.08 (s, 3H), 0.05 (s, 3H), 0.04 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 72.64 (d, J = 9.3 Hz), 67.09 (d, J = 5.0 Hz), 64.78, 61.96 (d, J = 3.1 Hz), 40.50, 25.96, 25.86, 18.31, 18.15, -4.59, -4.61, -5.29, -5.32.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ 1.17.
(実験項20)
実験項13で得られたリン酸エステル586mg (0.78mmol)と水酸化パラジウム59mg、エタノール2.6mlを加えた。水素雰囲気下、室温にて2時間撹拌後、濾過を行い、溶媒を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9/1→クロロホルム/メタノール/水=30/10/1)にて精製することで目的物を得た。収量360mg (収率88%)、白色固体(White solid.)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.71 (brs, 3H), 4.10-4.03 (m, 2H), 3.99-3.93 (m, 2H), 3.90-3.83 (m, 1H), 3.72-3.69 (m, 2H), 3.55 (dd, J = 5.2, 10.3 Hz, 1H), 3.06 (brs, 2H), 1.09-1.03 (m, 42H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 72.78 (d, J = 9.4 Hz), 67.20 (d, J = 5.3 Hz), 64.71, 61.88 (d, J = 3.1 Hz), 40.52, 18.07, 17.99, 12.45, 11.96.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ 1.55.
IR (ATR) 2941, 2865, 1636, 1542, 1460, 1383, 1225, 1069, 1031, 881.
MS (ESI) m/z 550 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C23H54N1Na1O6P1Si2 (M+Na)+ 550.31250, found 550.31054.
(3)Alloc-Allyl保護の場合
(実験項21)
実験項14で得られたリン酸エステル170mg (0.3mmol)とモルホリン0.13ml (1.45mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム17mg (0.015 mmol)、テトラヒドロフラン3mlを加えた。−78℃にて脱気を行った後に室温にて12時間撹拌後、テトラヒドロフランを濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9/1→クロロホルム/メタノール/水=30/10/1)にて精製することで目的物を得た。収量113 mg (収率85%)、白色固体であった。
(実験項22)
実験項15で得られたリン酸エステル496mg (0.76mmol)とモルホリン0.35ml (3.8mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム44mg (0.038 mmol)、テトラヒドロフラン8mlを加えた。-78℃にて脱気を行った後に室温にて12時間撹拌後、テトラヒドロフランを濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9/1→クロロホルム/メタノール/水=30/10/1)にて精製することで目的物を得た。収量380 mg (収率95 %)、白色固体であった。
[フォスファチジルエタノールアミンの製造]
(実験項23)
実験項9で得られたリン酸エステル416 mg (0.69 mmol)、トリエチルアミン0.5 ml (3.45 mmol)、テトラヒドロフラン3.5 mlを加え、0 ℃に冷却後、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩0.6 ml (3.45 mmol)を加えた。室温にて12時間攪拌後、0℃に冷却し、飽和重曹水を滴下した。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させた。固体を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 1 / 4)にて精製することで目的の脱保護体を235 mg得た。
その後、TBS脱保護体とオクタデカン酸454 mg (1.6 mmol)、ジメチルアミノピリジン77 mg (0.63 mmol)、ジクロロメタン6 mlを加えた。0 ℃に冷却後、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド363 mg (1.9 mmol)を加えた。室温にて12時間撹拌後、反応液を濃縮し、得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 3 / 2)にて精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点とグリセロール上の不斉点とに由来)として得た。収量 430 mg (0.48 mmol) (収率 70 % (2steps))、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.26-5.21 (m, 1H), 5.13 (brs, 1H), 4.34 (ddd, J = 11.9, 4.2, 1.3 Hz, 1H), 4.19-4.09 (m, 3H), 4.09-4.02 (m, 2H), 3.42-3.38 (m, 2H), 2.33 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 2.31 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 1.65-1.57 (m, 4H), 1.51 (s, 9H, one diastereomer), 1.50 (s, 9H, the other diastereomer), 1.44 (s, 9H), 1.32-1.24 (m, 56H), 0.90-0.86 (m, 6H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 173.24, 172.84 (the other diastereomer), 172.83 (one diastereomer), 155.77, 84.05 (d, J = 7.5 Hz, the other diastereomer), 83.98 (d, J = 8.3 Hz, one diastereomer), 79.47, 69.40 (d, J = 8.3 Hz), 66.79 (d, J = 6.1 Hz), 64.91 (d, J = 5.2 Hz), 61.76, 40.89 (d, J = 7.1 Hz), 34.15, 34.01, 31.90, 31.56, 29.76, 29.73, 29.68, 29.64, 29.62, 29.47, 29.34, 29.27, 29.11, 29.08, 28.34, 24.82, 22.67, 22.62, 14.09.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -4.79 (the other diastereomer), -4.86 (one diastereomer).
IR (ATR) 2915, 2849, 1741, 1714, 1523, 1466, 1366, 1253, 1168, 1039, 996.
MS (ESI) m/z 927 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C50H98N1Na1O10P1 (M+Na)+ 926.68260, found 926.68169.
(実験項24)
実験項23で得られたグリセロール誘導体410 mg (0.45 mmol)とジクロロメタン5 mlを加えた。0 ℃に冷却後、4N塩化水素ジオキサン溶液2.4 ml (9.6 mmol) を加えた。室温にて3時間撹拌後、反応液を濃縮し、目的物を得た。収量 296 mg (収率80 %)、無色液体(Colorless oil)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.01 (brs, 1H), 8.18 (brs, 3H), 5.25-5.19 (m, 1H), 4.35 (dd, J = 11.8, 2.9 Hz, 1H), 4.28-4.22 (m, 2h), 4.15 (dd, J = 11.9, 6.4 Hz, 1H), 4.07-4.03 (m, 2H), 3.32 (brs, 2H), 2.32 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.29 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.64-1.55 (m, 4H), 1.32-1.24 (m, 56H), 0.88 (t, J = 7.0 Hz, 6H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 173.25, 172.92, 69.65 (d, J = 7.8 Hz), 64.81 (d, J = 5.6 Hz), 63.02 (d, J = 3.6 Hz), 62.08, 40.30, 34.20, 34.03, 29.73, 29.67, 29.59, 29.58. 29.40, 29.37, 29.21, 29.16, 24.90, 24.86, 22.68, 14.10.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85 % H3PO4) δ -0.54.
IR (ATR) 2915, 2849, 1735, 1466, 1170, 1064, 1019, 820.
MS (ESI) m/z 747 (M-2H-Cl)-
[ヌクレオチドの製造]
(実験項25)
(実験項25−1)
<化合物(13)の製造>
(一段階目のエステル交換反応(化合物(1)→化合物(5))
チミジン誘導体870 mg (2.2 mmol)とリン酸トリス(2,2,2-トリフルオロエチル) 894 mg (2.6 mmol)をトルエン 22 mlに溶かし、モレキュラーシーブス4A 870 mgを加えて0℃に冷却させた。その後、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン 334 mg (2.2 mmol)を加えた。室温にて5時間撹拌後、反応液を0 ℃に冷却させ緩衝溶液(pH 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 2 / 3)で精製することで目的物を得た。収量: 1.3 g(収率: 93%)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.57-7.56 (m, 1H), 6.27 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 6.05 (ddt, Jd = 17.2, 10.6 Hz, Jt = 5.5 Hz, 1H), 5.39 (ddt, Jd = 17.2, 1.5 Hz, Jt = 1.5 Hz, 1H), 5.27 (ddt, Jd = 10.5, 1.3 Hz, Jt = 1.3 Hz, 1H), 4.90 (ddt, Jd = 5.6, 1.4 Hz, Jt = 1.4 Hz, 2H), 4.45-4.28 (m, 7H), 4.06-4.02 (m, 1H), 2.46 (ddd, J = 13.7, 6.6, 5.1 Hz, 1H), 2.15 (ddd, J = 13.4, 7.1, 6.0 Hz, 1H), 1.98 (d, J = 0.9 Hz, 3H), 0.89 (s, 9H), 0.08 (s, 3H), 0.07 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 170.1, 155.6, 139.3, 132.1, 122.2 (dq, Jd = 9.2 Hz, Jq = 277.6 Hz), 118.1, 104.9, 86.6, 84.5 (d, J = 7.4 Hz), 70.5, 67.7, 67.6 (d, J = 6.2 Hz), 64.1 (dq, Jd = 4.0 Hz, Jq = 38.6 Hz), 41.3, 25.6, 17.9, 12.0, -4.7, -5.1
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.1.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.48-86.43 (m).
IR (ATR) 2953, 2933, 2858, 1666, 1533, 1470, 1417, 1270, 1168, 1075 cm-1
MS (ESI) m/z 663 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C23H35F6N2Na1O8P1Si1 (M+Na)+ 663.17022, found 663.17099
(二段階目のエステル交換反応(化合物(5)→化合物(7))
フラスコにチミジン誘導体1.2 g(2.1 mmol)とトルエン10 ml, THF 5 mlを加えた。その後、リチウムtert-ブトキシド(1 Mヘキサン溶液)2.1 ml(2.1 mmol)を加えた。1時間攪拌後、-45℃に冷却しヌクレオチド誘導体 1.3 g(2.0 mmol)をトルエン5 mlに溶かして加えた。5時間攪拌後、0℃に昇温し1.5時間攪拌を行った。その後、緩衝溶液(pH=7)を加えて反応停止を行った。酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1 / 2)で精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点に由来)として得た。収量2.0 g(収率88 %)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.82 (d, J = 1.0 Hz, 1H, one diastereomer), 7.80 (d, J = 1.0 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.58 (d, J = 1.0 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.55 (d, J = 1.0 Hz, 1H, one diastereomer), 7.37-7.33 (m, 2H), 7.31-7.22 (m, 7H), 6.84-6.81 (m, 4H), 6.46 (ddd, J = 5.4, 7.9, 13.1 Hz, 1H), 6.24 (dt, Jd = 12.0 Hz, Jt=6.0 Hz, 1H), 6.08-5.99 (m, 2H), 5.41-5.35 (m, 2H), 5.29-5.24 (m, 2H), 5.18-5.10 (m, 1H), 4.93-4.86 (m, 4H), 4.41-4.14 (m, 6H), 4.03-4.00 (m, 1H, the other diastereomer), 3.99-3.95 (m, 1H, one diastereomer), 3.79 (s, 6H), 3.56-3.51 (m, 1H), 3.41-3.33 (m, 1H), 2.85-2.79 (m, 1H), 2.48-2.40 (m, 1H), 2.39-2.32 (m, 1H), 2.17-2.09 (m, 1H), 1.95 (d, J = 1.0 Hz, 3H, one diastereomer), 1.94 (d, J = 1.0 Hz, 3H, the other diastereomer), 1.55 (d, J = 0.9 Hz, 3H, one diastereomer), 1.53 (d, J = 0.9 Hz, 3H, the other diastereomer), 0.883 (s, 9H, the other diastereomer), 0.875 (s, 9H, one diastereomer), 0.08 (s, 3H, the other diastereomer), 0.07 (s, 3H, the other diastereomer), 0.062 (s, 3H, one diastereomer), 0.056 (s, 3H, one diastereomer).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 170.07, 170.05, 170.01, 158.77, 158.76, 155.64, 155.63, 155.5, 144.00, 143.98, 139.4, 139.3, 139.2, 135.00, 134.98, 132.13, 132.10, 132.0, 130.0, 128.02, 127.97, 127.21, 127.19, 122.3 (q, J = 278.3 Hz), 118.2, 118.1, 113.3, 105.2, 105.1, 104.9, 104.8, 87.2, 86.6, 86.4, 86.0, 85.8, 84.7-84.4 (m), 79.52 (d, J = 5.1 Hz), 79.48 (d, J = 4.4 Hz), 70.7, 70.5, 67.7 (d, J = 8.3 Hz), 67.4 (d, J = 6.2 Hz), 67.2 (d, J = 6.2 Hz), 64.3-63.3 (m), 62.9 (d, J = 3.1 Hz), 55.2, 41.3 (d, J = 1.9 Hz), 40.0 (d, J = 4.2 Hz), 39.9 (d, J = 4.1 Hz), 25.6, 17.8, 12.0, 11.60, 11.56, -4.70, -4.73, -5.0.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.5 (one diastereomer), -1.6 (the other diastereomer).
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.68 (dd, J = 7.8, 7.8 Hz, one diastereomer), 86.59 (dd, J = 8.2, 8.2 Hz, the other diastereomer).
IR (ATR) 2930, 2855, 1665, 1607, 1530, 1508, 1465, 1404, 1322, 1173, 1101, 829, 700 cm-1
MS (ESI) m/z 1147 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C55H68F3N4Na1O14P1Si1 (M+Na)+ 1147.40887, found 1147.41202.
(三段階目のエステル交換反応(化合物(7)→化合物(9))
フラスコにフェネチルアルコール60 mg (0.5 mmol)とトルエン1.5 mlを加えた。その後、リチウムtert-ブトキシド(1 Mヘキサン溶液) 0.5 ml (0.5 mmol)を加えた。1時間攪拌後、-45℃に冷却しジヌクレオチド誘導体 371 mg (0.3 mmol)をトルエン2 mlに溶かして加えた。5時間攪拌後、緩衝溶液(pH=7)を加えて反応停止を行った。酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1 / 4)で精製した。以上の操作を精製物に対して再度行うことで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点に由来)として得た。収量315 mg (収率83 %)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J = 1.2 Hz, 1H, one diastereomer), 7.77 (d, J = 1.0 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.65 (d, J = 1.0 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.60 (d, J = 1.0 Hz, 1H, one diastereomer), 7.37-7.33 (m, 2H), 7.30-7.20 (m, 9H), 7.19-7.11 (m, 3H), 6.83-6.80 (m, 4H), 6.45 (ddd, J = 5.6, 8.1, 15.5 Hz, 1H), 6.25 (dt, Jd = 12.7 Hz, Jt=6.3 Hz, 1H), 6.08-5.99 (m, 2H), 5.41-5.38 (m, 2H, one diastereomer), 5.37-5.35 (m, 2H, the other diastereomer), 5.29-5.24 (m, 2H), 5.12-5.08 (m, 1H, one diastereomer), 5.06-5.02 (m, 1H, the other diastereomer), 4.92-4.87 (m, 4H), 4.31-4.03 (m, 6H), 3.99-3.95 (m, 1H, the other diastereomer), 3.93-3.90 (m, 1H, one diastereomer), 3.78 (s, 3H, the other diastereomer), 3.774 (s, 3H, one diastereomer), 3.771(s, 3H, the other diastereomer), 3.769 (s, 3H, one diastereomer), 3.48 (ddd, J = 3.0, 10.8, 14.0 Hz, 1H), 3.32 (ddd, J = 2.7, 10.7, 20.7 Hz, 1H), 2.96 (t, 1H, J = 6.9 Hz), 2.89 (dt, 1H, J = 1.8, 7.0 Hz), 2.74 (ddd, J = 1.9, 5.5, 14.1 Hz, 1H, one diastereomer), 2.69 (ddd, J = 2.2, 5.6, 14.1 Hz, 1H, the other diastereomer), 2.43 (1H, dddd, J = 5.0, 6.6, 13.8, 20.5 Hz), 2.31-2.21 (m, 1H), 2.08-1.99 (m, 1H), 1.92 (d, J = 0.9 Hz, 3H, the other diastereomer), 1.91 (d, J = 0.9 Hz, 3H, one diastereomer), 1.51 (d, J = 0.9 Hz, 3H, the other diastereomer), 1.50 (d, J = 0.8 Hz, 3H, one diastereomer), 0.88 (s, 9H, one diastereomer), 0.87 (s, 9H, the other diastereomer), 0.07 (s, 3H, one diastereomer), 0.06 (s, 3H, one diastereomer), 0.05 (s, 3H, the other diastereomer), 0.03 (s, 3H, the other diastereomer).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 170.1, 170.03, 169.98, 158.8, 155.71, 155.65, 155.63, 144.1, 139.41, 139.36, 139.33, 136.52, 136.46, 135.2, 135.12, 135.11, 135.07, 132.21, 132.19, 132.10, 130.1, 128.9, 128.60, 128.58, 128.1, 128.0, 127.2, 126.9, 118.2, 118.1, 113.3, 105.14, 105.05, 104.8, 104.7, 87.1, 86.4, 86.2, 85.9, 85.8, 84.9-84.7 (m), 78.8 (d, J = 5.5 Hz), 78.6 (d, J = 5.3 Hz), 70.8, 70.7, 68.59 (d, J = 6.0 Hz), 68.57 (d, J = 6.6 Hz), 67.75, 67.67, 66.43, 66.40, 63.2, 63.1, 55.2, 41.53, 41.49, 40.0 (d, J = 4.4 Hz), 25.69, 25.67, 17.9, 12.1, 11.6, -4.6, -4.7, -4.99, -4.91.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.2 (one diastereomer), -1.3 (the other diastereomer).
IR (ATR) 3059, 2928, 2854, 1655, 1533, 1465, 1402, 1322, 1249, 1176, 999, 828, 699 cm-1
MS (ESI) m/z 1169 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C61H75N4Na1O14P1Si1 (M+Na)+ 1169.46843, found 1169.46992.
(-OTBS(tert-ブチルジメチルシリルオキシ基)の脱保護(化合物(9)→化合物(11))
ジヌクレオチド誘導体355 mg (0.3 mmol)、トリエチルアミン0.65 ml (4.7 mmol)、テトラヒドロフラン3 mlを加え、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩0.5 ml (3.1 mmol)を加えた。40℃で10時間攪拌後、0℃に冷却し、飽和重曹水を滴下した。その後、クロロホルムで抽出を行い、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9 / 1)で精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点に由来)として得た。収量261 mg (収率82 %)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.82 (d, J = 1.0 Hz, 1H, one diastereomer), 7.80 (d, J = 1.0 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.64 (d, J = 1.0 Hz, 1H, one diastereomer), 7.60 (d, J = 1.0 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.37-7.33 (m, 2H), 7.30-7.21 (m, 9H), 7.18-7.12 (m, 3H), 6.41-6.35 (m, 1H), 6.31-6.25 (m, 1H), 6.08-5.99 (m, 2H), 5.40-5.38 (m, 2H, one diastereomer), 5.37-5.35 (m, 2H, the other diastereomer), 5.29-5.24 (m, 2H), 5.09-5.06 (m, 1H, one diastereomer), 4.99-4.95 (m, 1H, the other diastereomer), 4.91-4.87 (m, 4H), 4.46-4.17 (m, 6H), 4.11-4.08 (m, 1H), 4.07-3.98 (m, 1H), 3.781 (s, 3H, one diastereomer), 3.779 (s, 3H, one diastereomer), 3.775(s, 3H, one diastereomer), 3.780 (s, 3H, one diastereomer), 3.771(s, 3H, the others diastereomer), 3.780 (s, 3H, the other diastereomer), 3.48 (ddd, J = 3.2, 10.7, 20.1 Hz, 1H), 3.31 (ddd, J = 2.8, 10.7, 16.1 Hz, 1H), 2.96 (t, 1H, J = 6.8 Hz, the other diastereomer), 2.93 (t, 1H, J = 6.9 Hz, one diastereomer), 2.89 (dd, 1H, J = 5.1, 13.6 Hz, one diastereomer), 2.71 (ddd, J = 2.1, 5.5, 14.1 Hz, 1H, the other diastereomer), 2.60-2.49 (m, 1H), 2.28-2.02 (m, 2H), 1.93 (d, J = 0.9 Hz, 3H, the other diastereomer), 1.90 (d, J = 0.9 Hz, 3H, one diastereomer), 1.56 (d, J = 0.9 Hz, 3H, one diastereomer), 1.55 (d, J = 0.8 Hz, 3H, the other diastereomer).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 170.2, 170.1, 170.0, 169.9, 158.8, 158.7, 155.9, 155.8, 155.7, 155.6, 144.1, 144.0, 139.5, 139.35, 139.28, 139.24, 136.54, 136.50, 135.13, 135.07, 135.04, 132.2, 132.1, 132.0, 131.9, 130.06, 130.04, 130.00, 128.9, 128.6, 128.5, 128.1, 128.02, 128.00, 127.2, 126.9, 126.8, 118.3, 118.2, 118.13, 118.08, 113.3, 105.6, 105.3, 104.9, 104.5, 87.2, 87.1, 86.17, 86.15, 86.0, 85.9, 84.8 (d, J = 8.0 Hz), 84.6 (d, J = 6.3 Hz), 84.4 (d, J = 6.5 Hz), 84.1 (d, J = 7.4 Hz), 79.6 (d, J = 5.1 Hz), 78.8 (d, J = 6.3 Hz), 70.2, 69.3, 68.7 (d, J = 5.4 Hz), 68.5 (d, J = 5.2 Hz), 67.9, 67.8, 67.7, 67.6, 66.8 (d, J = 5.7 Hz), 66.2 (d, J = 5.6 Hz), 63.3, 63.0, 55.2, 41.1, 41.0, 40.1, 39.8, 36.6 (d, J = 7.2 Hz), 36.5 (d, J = 7.3 Hz), 12.15, 12.11, 11.6.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.0 (one diastereomer), -1.6 (the other diastereomer).
IR (ATR) 3335, 2930, 1661, 1530, 1465, 1403, 1321, 1248, 1175, 1114, 997, 826, 780, 699 cm-1
MS (ESI) m/z 1055 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C55H61N4Na1O14P1 (M+Na)+ 1055.38196, found 1055.38383.
(-ODMT(ジ(p-メトキシフェニル)フェニルメトキシ基)の脱保護(化合物(11)→化合物(13))
ジヌクレオチド誘導体228 mg (0.22 mmol)とジエチルアミン炭酸水素塩356 mg (2.6mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム13 mg (0.01 mmol)、トリフェニルホスフィン 2 mg (0.008 mmol)、テトラヒドロフラン2 mlを加えた。室温にて3時間撹拌後、テトラヒドロフランを濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1→10/1)にて精製することで目的物を得た。収量200 mg (収率96 %)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.30-9.40 (br, 2H), 7.54 (dd, J = 0.9, 6.4 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.32-7.20 (m, 10H), 7.19-7.12 (m, 3H), 6.85-6.81 (m, 4H), 6.36 (dt, Jd = 9.2 Hz, Jt = 4.6 Hz, 1H), 6.26 (dt, Jd = 6.9 Hz, Jt = 6.9 Hz, 1H), 5.09 (t, J = 5.0 Hz, 1H, one diastereomer), 4.97 (t, J = 5.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 4.47-4.43 (m, 1H, one diastereomer), 4.40-4.36 (m, 1H, the other diastereomer), 4.30-4.09 (m, 5H), 4.08-4.00 (m, 1H), 3.77 (s, 6H), 3.46 (dt, Jd = 2.7 Hz, Jt = 11.0 Hz, 1H), 3.33 (dd, J = 2.3, 10.6 Hz, 1H, the other diastereomer), 3.28 (dd, J = 2.2, 10.6 Hz, 1H, one diastereomer), 2.95 (t, J = 6.8 Hz, 2H, one diastereomer), 2.91 (t, J = 7.0 Hz, 2H, the other diastereomer), 2.66 (dd, J = 5.1, 13.7 Hz, 1H, one diastereomer), 2.66 (dd, J = 5.1, 13.7 Hz, 1H, one diastereomer), 2.49 (dd, J = 5.5, 13.2 Hz, 1H, the other diastereomer), 2.43-2.27 (m, 2H), 2.17-2.06 (m, 1H), 1.86 (d, J = 0.9 Hz, 3H, the other diastereomer), 1.85 (d, J = 0.9 Hz, 3H, one diastereomer), 1.42 (d, J = 0.8 Hz, 3H, the other diastereomer), 1.40 (d, J = 0.8 Hz, 3H, one diastereomer).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 164.0, 163.9, 163.81, 163.80, 158.8, 151.0, 150.9, 150.5, 144.1, 144.0, 136.6, 136.5, 135.7, 135.5, 135.1, 135.03, 135.00, 134.96, 130.1, 128.9, 128.60, 128.57, 128.1, 128.0, 127.3, 126.9, 113.3, 112.0, 111.8, 111.3, 111.1, 87.3, 87.2, 85.3, 85.2, 84.6-84.3 (m), 79.6 (d, J = 4.8 Hz), 79.2 (d, J = 5.3 Hz), 71.0, 70.9, 68.70 (d, J = 5.9 Hz), 68.68 (d, J = 5.3 Hz), 67.3 (d, J = 6.3 Hz), 67.0 (d, J = 5.4 Hz), 63.4, 63.3, 40.6, 39.9, 39.1, 38.7, 36.6 (d, J = 7.2 Hz), 36.5 (d, J = 6.2 Hz), 12.4, 11.7.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.3 (the other diastereomer), -2.0 (one diastereomer).
IR (ATR) 3167, 2959, 2831, 1677, 1605, 1507, 1366, 1248, 1175, 999, 825, 699 cm-1
MS (ESI) m/z 975 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C49H53N4Na1O14P1 (M+Na)+ 975.31936, found 975.32148.
(実験項25−2)
<化合物(14)の製造>
(一段階目のエステル交換反応(化合物(2)→化合物(6))
ウリジン誘導体917 mg (2.4 mmol)とリン酸トリス(2,2,2-トリフルオロエチル) 991 mg (2.88 mmol)をトルエン 24 mlに溶かし、モレキュラーシーブス4A 917 mgを加えて0℃に冷却させた。その後、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン 365 mg (2.4 mmol)を加えた。室温にて5時間撹拌後、反応液を0 ℃に冷却させ緩衝溶液(pH 7)を加えた。その後、酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 2 / 1)で精製することで目的物を得た。収量: 1.4 g(収率: 92%)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.78 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.24 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 6.03 (ddt, Jd = 17.1, 10.4 Hz, Jt = 5.7 Hz, 1H), 5.93 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.38 (ddt, Jd = 17.2, 1.5 Hz, Jt = 1.5 Hz, 1H), 5.28 (ddt, Jd = 10.5, 1.2 Hz, Jt = 1.2 Hz, 1H), 4.90 (ddt, Jd = 5.8, 1.2 Hz, Jt = 1.2 Hz, 2H), 4.45-4.29 (m, 7H), 4.06-4.05 (m, 1H), 2.51 (ddd, J = 18.9, 6.9, 5.3 Hz, 1H), 2.15 (ddd, J = 19.4, 7.1, 5.7 Hz, 1H), 0.89 (s, 9H), 0.08 (s, 3H), 0.07 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 171.0, 155.5, 142.1, 131.9, 122.1 (dq, Jd = 9.3 Hz, Jq = 278.3 Hz), 118.7, 95.8, 86.9, 84.6 (d, J = 7.3 Hz), 70.4, 67.7, 67.4 (d, J = 6.7 Hz), 64.1 (dq, Jd = 4.3 Hz, Jq = 38.5 Hz), 41.4, 25.6, 17.9, -4.8, -5.2.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.1.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.47 (t, J = 7.9 Hz).
IR (ATR) 2951, 2858, 1663, 1628, 1545, 1451, 1399, 1302, 1274, 1163 cm-1
MS (ESI) m/z 649 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C22H33F6N2Na1O8P1Si1 (M+Na)+ 649.15457, found 649.15427.
(二段階目のエステル交換反応(化合物(6)→化合物(8))
フラスコにウリジン誘導体1.3 g(2.3 mmol)とトルエン10 ml, THF 5 mlを加えた。その後、リチウムtert-ブトキシド(1 Mヘキサン溶液)2.3 ml(2.3 mmol)を加えた。1時間攪拌後、-45℃に冷却しヌクレオチド誘導体 1.3 g(2.2 mmol)をトルエン5 mlに溶かして加えた。3時間攪拌後、0℃に昇温し2時間攪拌を行った。その後、緩衝溶液(pH=7)を加えて反応停止を行った。酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1 / 2)で精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点に由来)として得た。収量2.0 g(収率84 %)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.95 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 7.94 (d, J = 7.3 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.78 (d, J = 7.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.75 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 7.35-7.22 (m, 9H), 6.85-6.81 (m, 4H), 6.36-6.32 (m, 1H), 6.21 (dt, Jd = 12.2 Hz, Jt=6.1 Hz, 1H), 6.07-5.97 (m, 2H), 5.900 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 5.898 (d, J = 7.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 5.65 (d, J = 7.3 Hz, 1H, one diastereomer), 5.64 (d, J = 7.0 Hz, 1H, the other diastereomer), 5.41-5.34 (m, 2H), 5.30-5.25 (m, 2H), 5.16-5.08 (m, 1H), 4.89-4.85 (m, 4H), 4.43-4.17 (m, 6H), 4.06-4.02 (m, 1H, the other diastereomer), 4.02-3.99 (m, 1H, one diastereomer), 3.52-3.39 (m, 2H), 2.87 (ddd, J = 2.6, 5.7, 14.3 Hz, 1H), 2.53-2.45 (m, 1H), 2.36-2.28 (m, 1H), 2.17-2.10 (m, 1H), 0.884 (s, 9H, the other diastereomer), 0.878 (s, 9H, one diastereomer), 0.08 (s, 3H, the other diastereomer), 0.070 (s, 3H, the other diastereomer), 0.067 (s, 3H, one diastereomer), 0.059 (s, 3H, one diastereomer).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 171.05, 171.00, 155.54, 155.50, 155.45, 143.9, 142.35, 142.31, 142.28, 142.19, 134.9, 134.8, 131.94, 131.91, 131.85, 130.0, 128.0, 127. 2, 122.3 (q, J = 268.2 Hz),118.8, 118.7, 113.3, 95.82, 95.78, 95.74, 87.22, 87.20, 86.9, 86.7, 86.5, 86.3, 84.8-84.5 (m), 79.0 (d, J = 5.2 Hz), 78.8 (d, J = 4.4 Hz), 70.7, 70.5, 67.7 (d, J = 7.1 Hz), 67.4 (d, J = 6.2 Hz), 67.1 (d, J = 5.2 Hz), 64.3-63.4 (m), 62.6, 62.5, 55.2, 41.41, 41.38, 40.2, 40.0 (d, J = 4.3 Hz), 31.5, 25.6, 22.6, 14.1, -4.69, -4.72, -5.0, -5.1.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.5.
19F NMR (470 MHz, CDCl3, Internal standard: Hexafluorobenzene) δ 86.70 (dd, J = 8.1, 8.1 Hz, one diastereomer), 86.65 (dd, J = 7.9, 7.9 Hz, the other diastereomer).
IR (ATR) 2932, 2856, 1663, 1628, 1540, 1508, 1469, 1399, 1249, 1173, 1022, 829, 701cm-1
MS (ESI) m/z 1119 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C53H64F3N4Na1O14P1Si1 (M+Na)+ 1119.37757, found 1119.38020.
(三段階目のエステル交換反応(化合物(8)→化合物(10))
フラスコにフェネチルアルコール322 mg (2.6 mmol)とトルエン5 mlを加えた。その後、リチウムtert-ブトキシド(1 Mヘキサン溶液) 0.5 ml (0.5 mmol)を加えた。1時間攪拌後、-45℃に冷却しジヌクレオチド誘導体 968 mg (0.9 mmol)をトルエン3 mlに溶かして加えた。4時間攪拌後、緩衝溶液(pH=7)を加えて反応停止を行った。酢酸エチルで抽出を行い、水と飽和食塩水で洗浄を行った後に乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1 / 4)で精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点に由来)として得た。収量824 mg (収率83 %)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.94 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 7.92 (d, J = 7.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.83 (d, J = 7.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.79 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 7.35-7.32 (m, 2H), 7.30-7.21 (m, 9H), 7.20-7.12 (m, 3H), 6.84-6.81 (m, 4H), 6.33 (t, J = 6.5 Hz, the other diastereomer), 6.32 (t, J = 6.4 Hz, one diastereomer), 6.21 (t, J = 6.1 Hz, the other diastereomer), 6.20 (t, J = 6.1 Hz, one diastereomer), 6.07-5.97 (m, 2H), 5.85 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.62 (t, J = 7.4 Hz, one diastereomer), 5.61 (t, J = 7.4 Hz, the other diastereomer), 5.41-5.34 (m, 2H), 5.30-5.25 (m, 2H), 5.10-5.05 (m, 1H, the other diastereomer), 5.03-4.99 (m, 1H, one diastereomer), 4.89-4.84 (m, 4H), 4.29-4.05 (m, 6H), 4.01-3.98 (m, 1H, the other diastereomer), 3.96-3.93 (m, 1H, one diastereomer), 3.782 (s, 3H, one diastereomer), 3.780 (s, 3H, one diastereomer), 3.777 (s, 3H, the other diastereomer), 3.775 (s, 3H, the other diastereomer), 3.46-3.32 (m, 2H), 2.97 (t, J = 6.9 Hz, 2H, the other diastereomer), 2.91 (t, J = 7.4 Hz, 2H, one diastereomer), 2.79 (ddd, J = 2.8, 5.8, 14.2 Hz, 1H, the other diastereomer), 2.73 (ddd, J = 2.9, 5.8, 14.2 Hz, 1H, one diastereomer), 2.52-2.43 (m, 1H), 2.29-2.16 (m, 1H), 2.08-1.99 (m, 1H), 0.88 (s, 9H, the other diastereomer), 0.87 (s, 9H, one diastereomer), 0.07 (s, 3H, the other diastereomer), 0.06 (s, 3H, the other diastereomer), 0.05 (s, 3H, one diastereomer), 0.04 (s, 3H, one diastereomer).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 171.01, 170.99, 170.96, 158.7, 155.6, 155.53, 155.50, 144.0,142.5, 142.4, 142.3, 142.2, 136.53, 136.45, 135.1, 135.0, 134.9, 131.99, 131.89, 130.03, 130.01, 128.90, 128.87, 128.62, 128.59, 128.04, 127.98, 127.2, 126.9, 118.8, 118.64, 118.62, 113.3, 95.7, 87.13, 87.10, 86.7, 86.6, 86.4, 86.3, 84.9 (d, J = 7.6 Hz), 84.8 (d, J = 6.2 Hz), 78.0 (d, J = 4.9 Hz), 70.8, 70.7, 68.65 (d, J = 5.4 Hz), 68.61 (d, J = 6.0 Hz), 67.73, 67.66, 66.5, 66.4, 62.69, 62.65, 55.2, 41.6, 41.5, 40.2 (d, J = 3.5 Hz), 36.58 (d, J = 6.8 Hz), 36.56, (d, J = 7.0 Hz), 25.7, 17.9, -4.6, -4.7, -4.92, -4.94.
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.1 (one diastereomer), -1.2 (the other diastereomer).
IR (ATR) 3059, 2928, 2855, 1664, 1627, 1540, 1508, 1468, 1397, 1248, 1175, 999, 780 cm-1
MS (ESI) m/z 1141 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C59H71N4Na1O14P1Si1 (M+Na)+ 1141.43713, found 1141.43633.
(-OTBSの脱保護(tert-ブチルジメチルシリルオキシ基)(化合物(10)→化合物(12))
ジヌクレオチド誘導体797 mg (0.7 mmol)、トリエチルアミン1.5 ml (10.5 mmol)、テトラヒドロフラン7 mlを加え、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩1.1 ml (7 mmol)を加えた。40℃で12時間攪拌後、0℃に冷却し、飽和重曹水を滴下した。その後、クロロホルムで抽出を行い、水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させた。無機塩を濾去し、濾液を濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9 / 1)で精製することで目的物をジアステレオマー混合物(リン上の不斉点に由来)として得た。収量600 mg (収率84 %)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.94 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 7.90 (d, J = 7.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.83 (d, J = 7.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.77 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 7.35-7.31 (m, 2H), 7.31-7.21 (m, 9H), 7.20-7.15 (m, 3H), 6.85-6.81 (m, 4H), 6.31-6.20 (m, 2H), 6.06-5.96 (m, 2H), 5.86 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 5.80 (d, J = 7.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 5.70 (d, J = 7.4 Hz, 1H, the other diastereomer), 5.66 (d, J = 7.4 Hz, 1H, one diastereomer), 5.41-5.35 (m, 2H), 5.30-5.25 (m, 2H), 5.09-5.05 (m, 1H, the other diastereomer), 4.98-4.94 (m, 1H, one diastereomer), 4.89-4.84 (m, 4H), 4.43-4.00 (m, 9H), 3.788 (s, 6H), 3.49-3.34 (m, 2H), 2.97 (t, J = 6.8 Hz, 2H, one diastereomer), 2.94 (t, J = 6.9 Hz, 2H, the other diastereomer), 2.88 (ddd, 1H, J = 1.5, 5.2,14.2 Hz, the other diastereomer), 2.76 (ddd, 1H, J = 2.8, 5.7, 14.2 Hz, one diastereomer), 2.63-2.53 (m, 1H), 2.22-2.13 (m, 2H, the other diastereomer), 2.05 (dt, Jd = 13.8 Hz, Jt = 6.4 Hz, 2H, one diastereomer).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 171.2, 171.1, 171.00, 170.95, 158.7, 155.8, 155.64, 155.58, 155.54, 144.02, 143.97, 142.4, 142.30, 142.28, 142.16, 136.6, 136.5, 135.0, 134.9, 132.0, 131.9, 131.8, 131.7, 130.1, 130.0, 128.9, 128.62, 128.61, 128.02, 128.00, 127.2, 126.9, 118.9, 118.8, 118.7, 118.6, 113.3, 96.1, 95.84, 95.76, 95.5, 87.14, 87.13, 86.62, 86.56, 86.44, 86.39, 84.8 (d, J = 7.3 Hz), 84.7 (d, J = 6.3 Hz), 84.5 (d, J = 6.1 Hz), 84.3 (d, J = 7.3 Hz), 79.0 (d, J = 4.5 Hz), 78.1 (d, J = 5.6 Hz), 70.3, 69.5, 68.7 (d, J = 5.7 Hz), 68.6 (d, J = 6.2 Hz), 67.9, 67.8, 67.70, 67.66, 66.7 (d, J = 6.4 Hz), 66.3 (d, J = 5.2 Hz), 62.9, 62.6, 41.1, 41.0, 40.2, 40.1, 36.6 (d, J = 7.2 Hz), 36.5 (d, J = 6.9 Hz).
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.1 (the other diastereomer), -1.4 (one diastereomer).
IR (ATR) 3334, 2936, 16511, 1627, 1540, 1469, 1397, 1301, 1248, 1175, 1114, 998, 827, 699 cm-1
MS (ESI) m/z 1027 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C53H57N4Na1O14P1 (M+Na)+ 1027.35066, found 1027.35092.
(-ODMT(ジ(p-メトキシフェニル)フェニルメトキシ基)の脱保護(化合物(12)→化合物(14))
ジヌクレオチド誘導体570 mg (0.57 mmol)とジエチルアミン炭酸水素塩923 mg (6.8 mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム33 mg (0.03 mmol)、トリフェニルホスフィン 5 mg (0.02 mmol)、テトラヒドロフラン6 mlを加えた。室温に2時間撹拌後、テトラヒドロフランを濃縮して得られる残分をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1→10/1)にて精製することで目的物を得た。収量500 mg (収率95 %)、白色固体(White solid)であった。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.28-9.82 (br, 2H), 7.64 (d, J = 8.1 Hz, 1H, one diastereomer), 7.63 (d, J = 8.2 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.48 (d, J = 8.2 Hz, 1H, the other diastereomer), 7.42 (d, J = 8.2 Hz, 1H, one diastereomer), 7.35-7.20 (m, 10H), 7.19-7.12 (m, 3H), 6.85-6.81 (m, 4H), 6.26 (dt, Jd = 7.9 Hz, Jt = 5.4 Hz, 1H), 6.20 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 5.68 (d, J = 8.1 Hz, 1H, one diastereomer), 5.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H, the other diastereomer), 5.40 (d, J = 8.2 Hz, 1H, the other diastereomer), 5.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H, one diastereomer), 5.10-5.06 (m, 1H, the other diastereomer), 4.97-4.93 (m, 1H, one diastereomer), 4.44-4.40 (m, 1H, the other diastereomer), 4.39-4.35 (m, 1H, one diastereomer), 4.30-4.01 (m, 7H), 3.764 (s, 3H), 3.762 (s, 3H), 3.43-3.31 (m, 2H), 2.95 (t, J = 6.7 Hz, 2H, one diastereomer), 2.91 (t, J = 6.9 Hz, 2H, the other diastereomer), 2.69-2.64 (m, 1H, the other diastereomer), 2.53-2.47 (m, 1H, one diastereomer), 2.44-2.04 (m, 4H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.6, 163.5, 163.38, 163.35, 158.7, 150.9, 150.7, 150.5, 144.0, 143.9, 140.0, 139.85, 139.76, 139.5, 136.6, 136.5, 134.9, 134.8, 130.1, 130.0, 128.93, 128.91, 128.6, 128.0, 127.2, 126.9, 113.3, 102.8, 102.75, 102.66, 102.5, 87.3, 85.7, 85.5, 84.81, 84.76, 84.6-84.5 (m), 78.8 (d, J = 4.3 Hz), 70.83, 70.76, 68.75 (d, J = 5.8 Hz), 67.0 (d, J = 4.9 Hz), 63.0, 55.2, 40.1, 40.0, 39.3, 36.53 (d, J = 6.6 Hz), 36.48 (d, J = 5.5 Hz).
31P NMR (202 MHz, CDCl3, External standard: 85% H3PO4) δ -1.3 (the other diastereomer), -1.9 (one diastereomer).
IR (ATR) 3053, 1675, 1507, 1458, 1379, 1246, 1175, 999, 825, 749, 699 cm-1
MS (ESI) m/z 947 (M+Na)+
HRMS (ESI) calcd for C47H49N4Na1O14P1 (M+Na)+ 947.28806, found 947.28974.
本発明の方法は、リン脂質等を製造するための中間体として有用なリン酸トリエステルを製造できるものであることから、産業上有用である。

Claims (11)

  1. 塩基性反応促進剤の存在下、リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)とアルコールとを反応させることを特徴とするリン酸トリエステルの製造方法。
  2. 異なるアルコールを順次反応させることを特徴とする請求項1記載のリン酸トリエステルの製造方法。
  3. 前記塩基性反応促進剤が、ジアザビシクロウンデセン、t-BuOM(Mは、アルカリ金属を表す。)及びn-BuLiから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2記載のリン酸トリエステルの製造方法。
  4. 前記リン酸トリス(2,2,2−トリフルオロエチル)及びアルコールの一段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤が、ジアザビシクロウンデセン又はt-BuOM(Mは、アルカリ金属を表す。)であり、
    二段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤が、t-BuOM(Mは、アルカリ金属を表す。)であり、
    三段階目のエステル交換反応における塩基性促進剤が、t-BuOLi、又はn-BuLiである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
  5. 前記アルコールは、1級アルコール、2級アルコール及び3級アルコールから選ばれる少なくとも1種のアルコールであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
  6. 前記アルコールの少なくとも1つは、エステル交換後に脱保護が容易なアルコールであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
  7. 前記エステル交換後に脱保護が容易なアルコールが、水酸基又はアミノ基の保護基を具備するアルコールであることを特徴とする請求項6記載のリン酸トリエステルの製造方法。
  8. 前記アルコールの少なくとも1つが、リボヌクレオシド又はデオキシリボヌクレオシドであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
  9. 二段階目のエステル交換反応で製造されるリン酸ジエステルが、以下のいずれかの化合物であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載のリン酸トリエステルの製造方法。
    (Bocは、t−ブトキシカルボニル基である。)
    (Cbzは、ベンジルオキシカルボニル基であり、Bnは、ベンジル基である。)
    (Allocは、アリルオキシカルボニル基であり、Allylは、アリル基である。)
    (Allocは、アリルオキシカルボニル基である。)
  10. 請求項1〜9のいずれか記載の方法により製造されたリン酸トリエステルを原料として用いることを特徴とするリン脂質又はオリゴ/ポリヌクレオチドの製造方法。
  11. 以下のいずれかの化合物からなることを特徴とするリン酸トリエステルを製造するための基質化合物。
    (Bocは、t−ブトキシカルボニル基である。)
    (Cbzは、ベンジルオキシカルボニル基であり、Bnは、ベンジル基である。)
    (Allocは、アリルオキシカルボニル基であり、Allylは、アリル基である。)
    (Allocは、アリルオキシカルボニル基である。)

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