本発明は、スポーツの競技を行う、たとえば、野球及び野球のようなスポーツにおいてバットを振る、ゴルフにおいてクラブを振る等の間に足の回転を伴うスポーツにおいて、スイング動作を練習するために有用な運動器具に関する。本発明の器具は、スイング動作中に適切な足の回転を教示し且つ訓練するのに有用とすることができ、経験の範囲が初心者から熟練者までにわたる競技者が使用することができる。
本明細書に記載し且つ請求項に係る本発明の器具は、中心プレートによって支持されるフットプレートと、空隙及び本体連結具を有する中心本体とを備え、中心プレートは、中心空隙に対して回転することができるように、本体連結具を介して空隙内に嵌まり且つ空隙と連結する。
空隙内の中心プレートの回転の度合いを限定するために、中心プレートは外側空隙を含むことができ、中心本体は、内向きに延在して外側空隙と整列し且つ中心プレートの回転を制限するように機能する、少なくとも1つのブロックを備えることができる。
本発明の器具のいくつかの実施形態では、中心プレートは、制限されない回転自由度を有することができ、又は約360度の1回の完全な回転に限定することができる。いくつかの実施形態では、中心プレートに対する回転自由度は、約180度以下、たとえば約15度〜約180度の制限された回転自由度等、360度未満に制限することができる。別の実施形態では、中心プレートは、約15度〜約90度の制限された回転自由度を有することができる。本発明の器具は、上記中心本体に対する上記中心プレートの回転を可能にするとともに容易にする玉軸受を備えることができる。
実施形態では、本発明による運動器具は、中心プレートに隣接する内側周縁空隙を有する中心本体を備えることができ、上記中心プレートは、外向きに延在して内側周縁空隙と整列する、少なくとも1つのブロックを備える。
本発明の運動器具は、上記フットプレートの下方に且つ上記中心プレートの上方に配置された中間プレートを備えることができる。
運動器具は、中心本体の上方に且つフットプレートの下方に配置されたカバーをさらに備えることができ、カバーは内側空隙を備え、上記中間プレートはカバーの内側空隙内に嵌まる。
フットプレートが、フットプレートの上面又は外面に、使用されている間、フットプレートと使用者の足との間の摩擦を増大させるとともに滑りを低減させる役割を果たす摩擦小突起部を備える、本発明の運動器具。
本発明の運動器具は、中心本体の真下に配置されたベースをさらに備える。本発明の運動器具の一実施形態は、
上記中心本体に対する上記中心プレートの回転を可能にする玉軸受と、
上記フットプレートの下方に且つ上記中心プレートの上方に配置された中間プレートと、
上記中心本体の上方に且つ上記フットプレートの下方に配置されたカバーと、
上記中心本体の真下に配置されたベースと、
を備えることができる。
本発明の運動器具は、上記本体連結具に取外し可能に連結された少なくとも1つのフットエクステンション(foot extension)をさらに備えることができる。フットエクステンションは、少なくとも1つの止め具を備えることができ、少なくとも1つの止め具は、フットエクステンションの長さに沿ったその位置の調整のために移動可能である。
1つ又は複数のフットエクステンションは、フットエクステンションの長さに沿って間隔を空けてフットエクステンションに形成された凹部を備えることができ、フットエクステンションに形成された凹部と結合する少なくとも1つの止め具をさらに備えることができる。1つの好ましい実施形態では、本発明による器具は、互いに解除可能に連結することができる2つのフットエクステンションを備え、2つのフットエクステンションのうちの一方はベースに解除可能に連結する。本発明の器具は本体連結具をさらに備えることができ、本体連結具は、中心本体の本体連結具である。
代替実施形態では、本発明の運動器具は、上述した実施形態に対して説明した概念の変更形態である。代替実施形態の運動器具は、外面及び内面を有する実質的に平坦な円形ベースを備える。ベースは、ベースの周囲外縁の周りに、ベースから上向きに延在して周囲側壁を形成する環状側部リムをさらに備え、それにより、周壁の内側に境界が定められたベース床面を形成する。周囲側壁を備えるベースは、運動器具の回転構成要素を保持するハウジングを形成する。
ベースの周縁側部リブの境界部内に、ベースの中心軸に向かって内向きに突出するタブがある。タブは、好ましくは、ベースの側部リムと一体的であり、たとえば、ベースの製造中に成形品の一部として形成される。フットプレートは、ベースに形成されたタブに対して嵌合するように位置決めされる少なくとも1つの切欠きのある側縁を備え、それは、タブ及び切欠き縁が互いに接触するときに止め具としての役割を果たし、それにより、フットプレートの回転を360°未満に制限する。
ベースは、その周縁側部リムの外面から外向きに延在する1つ又は複数のフランジをさらに備えることができる。フランジには2つの機能がある。第1に、フランジ、好ましくは2〜4つのフランジは、ベースに対する安定性を提供し、ベースが一方の側に傾斜する傾向を低減させる。
第2に、フランジは、上述したようなフットエクステンションを接続することができる、ベースへの接続部品としての役割を果たし、本発明によるベース及びフットエクステンションシステムを形成することができる。ベース及びフットエクステンションは、任意に、別個のコネクタを使用して互いに取り付けることができる。
ベースの床面の上に、周囲側壁とおよそ同じ高さ又はそれより低い高さにおいて上向きに延在する、中心に位置決めされた軸方向保持リング配置されている。保持リングは、保持具リングの外縁と係合する中心空隙を有するリング軸受を受け入れ且つ保持するように適合されている。保持具リング及びリング軸受は、ベースに対して固定された構成で取り付けられている。そして、リング軸受は、フットプレートと直接又は間接的に係合し、ベース及びリング軸受に対するフットプレートの回転運動を可能にする。保持リングは、ベースの床面の上に取り付けられた別個の部品とすることができ、又は、製造中に、保持リングがベース床面の一体的特徴であるように、ベース床面の一部として一体的に形成することができる。
リング軸受及びフットプレートは、互いに同心円状に係合し、それにより、リング軸受は、フットプレートの一部として形成された、又は別個の軸受−プレートコネクタとして設けられた、接続リングを受け入れる。フットプレート及び軸受は、回転係合し、使用中固定されたままであるベースに対する、中心軸を中心とするフットプレートの回転を可能にする。フットプレートは、フットプレートと使用者の足との間のグリップのための小突起部を備える上面を含むことができ、又は、本明細書に記載するようにフットプレートの上面に取り付けられたフットプレートカバーを備えることができる。
したがって、本発明の運動器具は、
リング軸受を受け入れる保持リングを有するベース床面と、周縁側部リムと、フットエクステンションを受け入れる凹状領域を有する少なくとも1つの安定化周縁フランジとを備えるベースと、
回転フットプレートと、
を備えることができ、
ベースは、リング軸受と係合し且つ360°未満回転する回転フットプレートのためのハウジングを形成する。
ベースは、フットプレートの回転を360°未満に限定するために周縁側部リムから内向きに延在するタブを備えることができる。ベースは、フットプレートの回転を限定するために周縁側部リムから内向きに延在する2つの対向するタブを備えることができる。
本発明の一実施形態では、ベースは、グリップ隆起部を備える底面を有する。グリップ隆起部は、直線状とすることができ、ベースの底面の中心又は中心領域から放射状に延在することができる。
本発明の器具はまた、回転フットプレートの回転中に摩擦を増大させるようにベース床面上に形成された少なくとも1つの隆起部も含むことができる。摩擦隆起部は、保持リングから周縁側部リムの内周部まで放射状に延在する複数の隆起部として形成することができ、又は、保持リングと周縁側部リムの内周部との間に配置された環状隆起部として形成することができる。好ましい実施形態では、ベース床面は、その中に又はその上に形成された、放射状隆起部と少なくとも1つの環状隆起部とを備える。
フットプレートはまた、その上面に摩擦増強部(friction enhancer)も備えることができる。好ましくは、フットプレートの上面は、フットプレートと使用者の足との間により優れたグリップ特性を提供する小突起部を備える。別法として、フットプレートは、フットプレートの上面に取り付けられたカバーを含むことができ、カバーはグリップ小突起部を備える。
フットプレートは、フットプレートの回転中に少なくとも1つのタブと係合する切欠きを備え、回転中、タブ及び切欠きは、互いに係合して、フットプレートの回転を妨げ且つ停止させ、それにより、フットプレートの回転を360°未満、好ましくは180°未満、より好ましくは約90°に制限する。
本発明の運動器具は、ベースフランジに形成された凹状領域と係合するように構成された少なくとも1つのフットエクステンションをさらに備えることができる。フットエクステンションは、その中心線に沿って形成された複数の間隙を備えることができ、間隙とフットエクステンションの外側側縁との間に形成された切取領域もさらに備えることができる。フットエクステンションに、フットピースを地面に固定するための杭又は棒を受け入れる1つ又は複数の開口部を設けることができる。
本発明の一実施形態では、切取領域は、フットピースを地面に固定するための杭又は棒を受け入れる一体的な開口部を含むように構成される。実施形態では、本発明の器具は、ベース及び互いに取り付けられるか又はベース及び互いと噛み合うように構成されている2つ以上のフットエクステンションを含むことができる。たとえば、ベースに取り付けられた第1フットエクステンションは、一方の端部において、ベースフランジに形成された凹状領域と係合するように構成し、その他方の端部において、第2フットエクステンションと係合し連結するように構成することができる。連結具構成は、好ましくは、各フットピースがベース又は別のフットピースと噛み合うことができるように標準化されている。
フットエクステンションに設けられた間隙のうちの1つに取外し可能に且つ調整可能に配置されるように構成されている足止め具を設けることができる。足止め具は、使用者に対して最適なスタンスの広がりを提供する。フットエクステンションがベースと使用されない場合、ベースフランジの凹状領域と係合する連結具を設けることができる。連結具は、ベースを地面に固定するための杭又は棒を受け入れる、連結具に形成された開口部を備えることができる。
本発明はまた、バット又はクラブを使用するスポーツのためにスイング運動を練習する方法に関し、本方法は、
−本明細書に記載する本発明による器具を提供するステップと、
−投げられた又はティーに載せられたボールを打つようにスイングするとき使用者が通常とるスタンスで、回転プレート上に一方の足を配置し、回転プレートの正面に他方の足を配置するステップと、
−スイング練習を実施するステップであって、股関節が回転プレートの回転の方向に旋回するように、回転プレート上に配置された足を回転させる、ステップと、
を含む。
本発明の方法を実施するために使用される器具は、空隙を有する中心本体と、中心本体空隙内に嵌まり、上記中心本体に対して回転する、中心プレートによって支持されるフットプレートとを備える。
別法として、本発明を使用する方法は、少なくとも1つのフットエクステンションをベースに取外し可能に連結する本体連結具を備える器具を使用して、実施することができる。本方法は、止め具を有する少なくとも1つのフットエクステンションを備える器具を使用するステップであって、止め具が、フットエクステンションと取外し可能に係合し、フットエクステンション長の長さに沿って移動可能である、ステップをさらに含むことができ、本方法は、
−回転フットプレートと、少なくとも1つのフットエクステンションと、少なくとも1つのフットエクステンションと取外し可能に係合する少なくとも1つの足止め具とを備える、本発明の器具を提供するステップと、
−所望のスタンスを得るように、フットエクステンションの長さに沿って上記少なくとも1つの止め具を調整するステップと、
−長さに沿って上記止め具を固定するステップと、
−フットプレートの上に第1回転足を配置するステップと、
−上記少なくとも1つの止め具のうちの1つに隣接して、フットエクステンション上に第2非回転足(off−foot)を配置するステップと、
−上記第1回転足を回転させるようにねじり力を加えるステップと、
を含む。
使用者によってねじり力を加えることは、ゴルフクラブを振ること又は野球のバットを振ることの運動によって達成することができる。
上述し且つ本明細書に詳述する実施形態に対して、要素又はステップのうちの任意の1つ又は複数は、完全且つ動作可能な器具を形成するとともに開示する方法に従って有用である限り、別個に、又は、任意の1つ又は複数の要素の追加、削除又は置換を含む、任意の組合せで合わせて、使用することができることが理解される。
本発明の特性と考えられる新規の特徴は、添付の特許請求の範囲に示す。しかしながら、本発明自体は、その使用の好ましい態様、さらなる目的及び利点とともに、例示的な実施形態の以下の詳細な説明を参照することにより、添付の図面と併せて読むときに最もよく理解されよう。
ここで、図面を参照して、本出願人の発明のいくつかの実施形態について説明する。別段の断りのない限り、すべての図を通して同様の要素は同一の番号によって識別する。本明細書に例示的に開示する本発明は、本明細書に具体的に開示していない任意の要素がなくても好適に実施することができる。
図1は、一実施形態の運動器具の上面図である。運動器具100は、競技中に足を回転させる必要のある実質的に任意のスポーツで使用することができる。運動器具100は、使用者が足の回転の度合いを理解し、測定し、且つ/又は制御するのを支援するトレーニング用具として使用することができる。運動器具100は、トレーニング中に使用することができるが、競技中にも使用することができる。さらに、実施形態はゴルフ及び野球に関して考察するが、これは、単に例示を目的とするものである。この器具は、クリケット、フットボール等の他のスポーツで利用することができる。
図1は、中心カバー103に対してわずかに浮遊しているフットプレート101を示す。これらの部分については、本明細書においてより詳細に後述する。
器具100のサイズ及び寸法は、用途に応じて変更することができる。いくつかの実施形態では、フットプレート101は、片方の足に適合するようなサイズである。さらに、器具100の材料もまた変更することができる。器具は、金属、プラスチック、ゴム及びそれらの組合せを含むことができる。
図2は、一実施形態の運動器具の組立分解図である。図2は、フットプレート101が中心本体102に対して回転することができるようにする組立体の一実施形態を例示する。当業者であれば、回転式フットプレート101を有するという目的を達成するために、他のさまざまな用具、部品等を使用することができることが理解されよう。
器具の最上部にフットプレート101がある。フットプレート101は、器具100に対して回転する。より詳細に後述するように、回転するフットプレート101は、足が地面の上で軸回転する場合と比較して摩擦を低減させる。この摩擦の低減により、足は軸回転及び回転することができ、より開いたスイングを可能にする。例としてゴルファーは、スイングするときに自身の股関節を開かなければならない。後ろ側の足は、これを行うことができるように軸回転しなければならない。不都合なことに、多くのゴルファーは、自身の股関節を開かず、スイングが悪くなる。フットプレート101に対する摩擦を低減させることにより、スイングの勢いにより強制的に足が軸回転し、股関節が正しく開くことができる。これは、野球のスイングにも当てはまる。フットプレート101における摩擦を低減させることにより、使用者は回転するようにトレーニングされる。
簡単に図3を参照すると、図3は、一実施形態のフットプレートの上面斜視図である。フットプレート101は、実質的に任意の形状を有することができる。図示するように、フットプレート101は円形であり、容易な回転を可能にする。フットプレート101は、フットプレート101の概して平面の面を越えて外向きに延在する、摩擦小突起部109等の特徴を備えることができる。摩擦小突起部109は、グリップ力を増大させて、足がフットプレート101をグリップするのを可能にする。一実施形態では、フットプレート101は、グリップ力を増大させるゴム又は他の材料を含む。一実施形態では、フットプレート101は、摩擦が低減して自由に回転するように中心カバー103のわずか上方に持ち上げられている。
図3では、小突起部は、概して円形であり、中心カバー103の表面にわたって均一に間隔が空けられたパターンで分散されているように示す。しかしながら、小突起部は、使用者の足とフットプレートとの間のグリップ力を増大させる機能を実施する限り、任意の幾何学的形状とすることができ、任意のパターンで配置することができ、図示するものより多くの又は少ない小突起部を有することができることが理解されよう。
さらに、任意の個々の小突起部の上面は、最適な機能及び使用者の快適さに対して決定されるように、平坦であり、凹状であり、又は凸状であり得る。図3は、凹状の上面を有する小突起部201と、平坦な又はわずかに凸状の上面を有する小突起部202とを示す。別法として、小突起部は、丸みのある上面を有することができる。小突起部は、すべて同じサイズ及び形状を有することができ、又は、複数の小突起部のうちの1つ若しくは複数は、隣接する小突起部と異なるものとすることができる。
図2に戻ると、一実施形態では、フットプレート101の真下に、使用するときに回転する中間プレート105が配置されている。中間プレート105は、中心カバー103の空隙内に位置している。図示するように、中間プレート105は、円形であり、玉軸受及び軸110が貫通することができるように内側空隙を有する。中間プレート105は、フットプレート101を持ち上げ、フットプレート101及び使用者の足の重量を支持することができる表面を提供する。一実施形態では、中間部105は、フットプレート101とともに自由に回転する。上述したように、中間部105は、中心カバー103内の中心空隙内に嵌まる。
簡単に図6を参照すると、図6は、一実施形態の中心カバーの上面斜視図である。見ることができるように、後により詳細に考察する、中心カバー103、中間プレート105及び玉軸受ロック107は、図示するように同心円状である。一実施形態では、それらはおよそ同一平面上にある。他の実施形態では、中間プレート105は、周囲の中心カバー103と比較してわずかに持ち上げられている。
カバー103は、後述する、中心部分102を覆うという目的にかなう。カバー103は、中心部分102と比較してより洗練された仕上げを提供することができる。
図2に戻ると、カバー103の真下に、中心本体102がある。図4に中心本体102を示す。中心本体102は、内側空洞又は空隙を含む固定体である。内側空洞は、中心プレート104で占められる。中心プレート104は、固定中心本体102に対して回転する。中心プレート104もまた、中心内側空隙を有する。
図示するように、中心プレート104の内側空隙は円形である。中心プレート104の空隙内に軸110がある。これは、中心プレート104が周囲を回転することができる軸である。軸110は、中心プレート104が回転することができるようにする任意の形状又は装置を有することができる。一実施形態では、図示するように、軸110は、円筒体を含み、この円筒体は、その周縁部に沿って玉軸受106を介して外側の中心プレート104に結合されている。玉軸受106は、2つの物体の間の摩擦を低減させ、それらが互いに対して回転することができるようにする。したがって、一実施形態では、軸110は、固定されて又は据え付けられており、玉軸受106により、中心プレート104は軸110に対して回転することができる。例として、中心プレート104に重量が加えられると、中心プレート104は、軸110を中心に回転することができる。
図4に示すように、中心プレート104は、中心本体102の内側の円形空洞内に配置されている。一実施形態では、中心本体102は、中心空隙内に内向きに突出する1つ又は複数のブロック111を備える。
ブロック111は、中心プレート104の外側空隙112と場所が重なる。外側空隙112は、中心プレート104の周縁部に沿って配置されている。ブロック111は、外側空隙112内に延在し、回転の度合いを制御する。外側空隙112が長いほど、プレート104がブロック111にぶつかる前の回転の度合いが大きくなる。
図4に見ることができるように、プレート104がいずれかの方向に45度回転する場合、プレート104はブロック111にぶつかり、ブロック111はそれ以上の回転を阻止する。外側空隙112の長さが増大すると、可能な回転度合いが増大する。
あり得る回転自由度は、1度から359度まで変化させることができる。
一実施形態では、器具は45度を可能にする。他の実施形態では、器具は、15〜90度を可能にする。他の実施形態では、器具は、30〜180度を可能にする。用途が異なると、必要な回転自由度が異なる。一実施形態では、中心プレート104は交換可能であり、異なる外側空隙長112の中心プレート104と交換することができる。例として、使用者は、回転自由を増大させたい場合、中心プレート104を、増大した外側空隙長112を有する新たな中心プレート104と交換することができる。
図示する実施形態は2つのブロック111を示すが、これは、単に例示を目的とするものである。他の実施形態では、単一のブロック111が使用され、他の実施形態では、3つ以上のブロック111が使用される。さらに、空隙が内側の中心プレート104に配置され、ブロック111が外向きに延在する一実施形態を示したが、いくつかの実施形態では逆も利用される。こうした実施形態では、ブロック111は中心プレート104から外向きに延在し、ブロックの通過を可能にする空隙は、中心本体102の内側周縁部に配置される。
図示するように、中心本体102及び器具100は、容易な運搬のためにハンドル113を備える。器具100は、吊下げ、収納等のための他の特徴を有することができる。
図2に戻ると、中心本体102の下方に玉軸受アセンブリ106が示されている。上述したように、玉軸受アセンブリ106により、摩擦が低減し、2つの部品の間の回転が可能になる。玉軸受アセンブリ106は、玉軸受がアセンブリ106内にとどまることを確実にする係止端部107を含む。
中心本体102の下方にベース108が配置されている。図5は、一実施形態のベースの底面図である。ベースは、形状又は表面特徴が限定されない。ベース構成の変形を備える運動器具の別の実施形態を図11〜図23に例示する。ベースは、器具100の残りの部分が上に位置することができる平坦な、概して平面の表面を提供する。図示するように、ベースは、さまざまな構成要素をねじ、ボルト等で互いに固定することができるようにする連結孔114を備える。したがって、ベース108は、連結孔114を介して中心本体102及びカバー103に連結することができる。同様に、ロックを含む玉軸受アセンブリ106をベース108に連結することができる。
ベースは、地面へのグリップに役立つ、スパイク、クリート等の特徴を備えることができる。他の実施形態では、ベースは、単に地面の上に載る。
図7は、一実施形態のフットエクステンションを備えた運動器具の上面斜視図である。ゴルフ、野球等いずれであっても練習を行う際、多くの場合、回転する足は理想的には軸足から所定距離に固定される。例として、相対的に大きいクラブでゴルフボールを打ち飛ばすとき、ゴルファーは、自身の肩幅より広い間隔に、自身の両足を広げたいと望む。フットエクステンション116により、この離隔を設定することができる。
図7において、ゴルファーが、フットプレート101の上に右足を載せ、フットエクステンション116の上に左足を載せるように想像されたい。
ゴルファーは、この状況で下方を向いていることになる。ゴルファーがドライバでスイングするとき、自身の右足、すなわちフットプレート101上の足が回転する。フットエクステンション116により、非回転足、すなわちこの例では左足は、フットエクステンション116と係合する止め具119によって固定することができる。この例では、ゴルファーの左足は、フットエクステンション116の右側の2つの止め具119の間に配置される。
ゴルファーのスタンスは、使用されているクラブに応じて調整される。相対的に重量のあるクラブでは、一般に相対的に広いスタンスが必要であり、相対的に小さいクラブでは、相対的に幅の狭いスタンスが必要である。フットエクステンション116に沿ったさまざまな位置に止め具119を移動させることにより、所望のスタンスを得ることができる。止め具119の配置は、フットエクステンション116の長さに沿って調整可能である。
したがって、使用者は、たとえば、その所定のクラブに対して望ましいスタンスをもたらすように、止め具119を調整することができる。そして、使用者は、その所定のスタンスで練習し、最終的に、そのスタンスは、そのゴルファーの記憶に深く染み込むことになる。ゴルファーがクラブを変更すると、異なるスタンス幅をもたらすように止め具119を調整することができる。
したがって、運動器具は、ゴルファーに足を軸回転させるように教示すると同時に、非回転足との適切なスタンスを維持する。同じ利益は、野球等の上述した他のスポーツにおいて適用可能である。野球のボールを打つとき、相違スタンスが採用される。フットエクステンション117により、使用者は、非回転足に対するスタンスを変更することができる。
図示するように、フットエクステンションは、2つのフットエクステンションセグメント116a、116bを含み、それらは、それらの先端部において取外し可能に連結される。フットエクステンションセグメント116a、116bが小さいほど、運動器具のサイズが低減する。これにより、運動器具がより小型になりより運搬が容易になる。しかしながら、他の実施形態では、フットエクステンション116は、図7に示す2つの分かれた部品より長くすることができる単一部品を含む。
図8を参照すると、図8は、一実施形態のフットエクステンションの上面斜視図である。フットエクステンション116は、各先端部にエクステンション連結具117を有する。具体的には、フットエクステンション116は、左先端部のオスエクステンション連結具117と、右先端部のメスエクステンション連結具117とを有する。これにより、このフットエクステンション116を先端部において他の同様のフットエクステンション116と連結することができる。より詳細に後述するように、これにより、フットエクステンション116を運動器具本体に連結することも可能である。
図示するように、フットエクステンション116は、その長さに沿って複数の凹部118を有する。凹部118は、図示するように矩形であり、止め具119を受け入れる。複数の凹部118があることにより、フットエクステンション116の長さに沿って止め具119を配置する選択肢が増加する。
別個の分離した凹部118との止め具119の機械的結合を示すが、これは単に例示を目的とするものであることが留意されるべきである。他の実施形態では、たとえば、凹部の位置とは対照的に、フットエクステンション116の長さに沿った任意の箇所で止め具119を止めることができるように、止め具119はフットエクステンションに摺動可能に結合される。例として、一実施形態では、止め具は、フットエクステンション116との張力をもたらすように内部ばねを備え、それにより、止め具119は適所にあり続ける。使用者が止め具119に対するその張力を解除すると、止め具119は新たな位置まで摺動することができる。さらに他の実施形態では、止め具119は、フットエクステンション116の長さに沿って摺動可能であり、ねじ、テンショナ等によって適所に固定される。したがって、ねじ又は張力が解除されると、止め具119はフットエクステンション116に沿って摺動することができる。止め具119がその所望の位置にあるとき、張力は増大し、止め具119は、このとき、フットエクステンションと安定した且つ固定された関係にある。したがって、一実施形態では、止め具119は、使用者の足の適切な配置を可能にするようにフットエクステンション116の長さに沿って調整可能である。
図8に示すように、2つの止め具119がある。使用者は、自身の足を止め具119の間に配置する。止め具119の位置を調整するために、使用者は、止め具119を凹部118と分離し、その後、止め具119を異なる凹部118まで移動させる。
図9は、一実施形態の止め具の上面斜視図である。図示するように、止め具119は、概してT字型を有する。足掛部120が小突起部121と交差している。足掛部120は、足と係合する止め具119の部分であり、小突起部121は、凹部によって受け入れられる部分である。上述したように、T字型止め具を示すが、これは単に例示を目的とするものであり、止め具119をフットエクステンション116に固定する他の装置がある。止め具119及び凹部118の機械的結合の1つの利益は、止め具をフットエクステンション116と結合しフットエクステンション116から分離するために外部工具又は部品が不要であるということである。これは、たとえば、ゴルファーがスイングを練習するために止め具119を調整するためにねじ回しを持ってくる必要がないため、有利である。
一実施形態では、止め具119及び/又はフットエクステンション116は、足を所望の位置で固定するために、ストラップ、ガイド等を備える。たとえば、一実施形態では、足が止め具119に隣接する位置から移動しないことを確実にするために、止め具119の間にストラップが延在する。止め具119及び/又はフットエクステンション117は、使用者の足の前部、上部及び/又は後部を結合するストラップ又はガイドを有することができる。
図10は、一実施形態の運動器具の底面斜視図である。見ることができるように、運動器具の一端は本体連結具115を備える。本体連結具115は、フットエクステンション116が運動器具100と連結するのを可能にする本技術分野において既知である任意の形状を有し又は装置を備えることができる。一実施形態では、図示するように、本体連結具115は、フットエクステンション116上の連結具と同様の連結具(couple)を含む。これにより、たとえば、フットエクステンション116のいずれのセグメントも運動器具100と係合することができる。こうした連結具の1つの利益は、フットエクステンション116を組み立ててそれを本体連結具115に連結するために追加の用具が不要であるということである。代わりに、図示する連結具は、パズルのようなオス−メス関係で嵌合する。隣接する連結具の間の摩擦により、それらはそれらの所望の位置で維持される。
外部部品が不要である機械的連結具を開示しているが、これは、単に例示を目的とするものであり、限定的であるようにみなされるべきではないことが留意されるべきである。フットエクステンション116は、限定されないが、ねじ、ボルト、スナップ及び他のこうした装置を含む、本技術分野において既知である任意の方法又は装置を介して、本体連結具115に連結することができる。
図10に見ることができるように、本体連結具115は、中心本体102を貫通して延在している。しかしながら、図示するように、一実施形態では、本体連結具115は、カバー103まで延在しない。したがって、本体連結具115は、図示するように、上側からは見えない。受け入れられたフットエクステンション116は必然的にカバー103の下方にあり続けるため、カバー103層は、本体連結具115を適所に固定するように作用する。
図11〜図24に、本発明による運動器具の代替実施形態を例示する。図11を参照すると、ベース200に対する代替実施形態の上面図が、実質的に円形の形状で構成されたベースを例示するように示されており、本発明の回転する構成要素のためのハウジングを形成する。図11は、ベースが、ベース床面201を形成する実質的に平坦な内面を有し、ベースの外縁の周囲に環状に配置された周縁側部リム202を備えることを示す。周縁側部リムは、ベースの床面から上向きに延在して、周囲側壁を形成し、それにより境界が定められたベース床面を提供する。
ベースの床面の上に、周囲側壁とおよそ同じ高さ又はそれより低い高さにおいてベースから上向きに延在する、中心に位置決めされた軸方向保持リング203が配置されている。保持リングは、リング軸受を受け入れ且つ保持するように適合されている。保持リングは、ベースの床面の上に取り付けられた別個の部品とすることができ、又は、保持リングがベース床面の一体的特徴であるようにベース床面の一部として、製造中に成形プロセスを使用して一体的に形成することができる。
保持リング203は、保持リング203を包囲するリングフランジ210を含むことができ、リングフランジ210は、リング203を保持するための支持部と、1つ又は複数のチャネル206内に又はそれを通して受け入れられるか又は配置された締結具のための補強領域とを提供する。
図11には、フットプレートの回転を360°未満に制限するためのタブ204も示す。少なくとも1つのタブを備えるベースが好ましく、2〜4つのタブを備えるベースがより好ましく、図示するように2つのタブを備えるベースが最も好ましい実施形態である。1つ又は複数のタブは、ベースの周縁側部リブの境界部内に形成されるか又は配置され、ベースの中心軸に向かって内向きに突出している。タブは、好ましくは、ベースの側部リムと一体的に形成され、たとえば、ベースの製造中に成形されたベースの一部として形成される。タブは、フットプレートの側縁に形成された(図16A及び図16Bに示す)切欠きと係合するように、嵌合するように位置決めされるように形成されている。それにより、1つ又は複数のタブは、1つ又は複数のタブを備える固定ベースに対するフットプレートの回転中に、タブ及び切欠き縁部が互いに接触するときに回転止め具としての役割を果たす。フットプレートの回転は、360°未満に制限され、好ましくは、約45°〜約180°に制限されることが好ましい。
さらに、図11は、ベースが、ベースの周縁側部リムの外面から外向きに延在する1つ又は複数のフランジ205を備えることを例示する。フランジには、2つの機能がある。第1に、フランジ、好ましくは2〜4つのフランジは、ベースに対する安定性を提供し、ベースが一方の側に傾斜する傾向を低減させる。
第2に、フランジは、上述したようなフットエクステンションを接続することができる、ベースへの接続部品としての役割を果たし、本発明によるベース及びフットエクステンションシステムを形成することができる。好ましい実施形態では、少なくとも1つのフランジは、その底面に凹状領域(図示しないが、図12に示す)を備え、それは、対応する適合する端部を有するフットエクステンションと嵌合するように係合することができる。ベース及びフットエクステンションは、任意に、本明細書に記載し且つ図23A及び図23Bに例示するような別個のコネクタを使用して互いに取り付けることができる。
図12は、図11に示すようなベースを使用する、本発明の運動器具の代替実施形態のベース200の底面図を示す。この実施形態は、図示するように、ベースを貫通して延在し、保持リング(図示せず)をベース床面に取り付ける、リベット等の締結具を受け入れる、1つ又は複数のチャネル206を備える。一体的に形成された保持リングを備えるベースは、保持リングのベース床面へのリベット留めは不要であり得ることが理解されよう。しかしながら、ベースと一体的に形成される場合であっても、保持リングは、保持リングを適所に固定するリベットを含むことができる。リベットの代わりに、ねじ、釘、無頭釘、ステープル等、リベット以外の他の締結具を使用することができることも理解される。
図12には、フランジの底面に形成された凹状領域605も例示されている。凹状領域は、好ましくは、フランジの厚さの一部のみを通して設けられ、それにより、凹状領域は、露出せず、フランジの上面で見えない。凹状領域のこの構成により、可視の接続部なしにベース及びフットエクステンションの同一平面の嵌合を可能にすることができる。図示するような凹状領域を有するベースに接合されたフットエクステンションは、凹状領域と嵌合するように係合する接合端部を有することになる。図示するように、好ましい実施形態は、互いに対向する少なくとも2つの凹状領域を備え、そこでは、第1凹状領域は1つのフランジに形成され、対向する第2凹状領域は、近接する第2フランジに形成される。
図13は、図11に示すベース200と同じに構成されているが、ベース床面の上部内面の表面に形成された放射状隆起部及び環状隆起部をさらに備えるベース200の別の実施形態を示す。図11に示す実施形態と同様に、この実施形態は、実質的に平坦な平面のベース床面201と、ベースの外縁の周囲に環状に配置された周縁側部リム202と、周囲側壁とおよそ同じ高さ又はそれより低い高さにおいてベースから上向きに延在する、中心に位置決めされた軸方向保持リング203とを保持する。保持リングは、締結具を受け入れる4つのチャネル206を備える補強フランジを有するように例示されている。
図13に例示するこの実施形態はまた、内側タブ204(ここでは2つのタブ204を例示する)及び外側フランジ205も保持し、外側フランジ205のうちの4つが、互いから約90°間隔を空けて配置されているように示されている。図11の実施形態と共通するこれらの特徴に加えて、この代替実施形態のベースは、ベース床面と一体的に形成された隆起部208をさらに備えることができる。これらの隆起部208は、ベース床面の上方にわずかに隆起した高さを有することができ、この高さは約2〜5mmであるが、この高さは、保持リングの補強フランジとおよそ同じであり、周縁側部リム202より上方に延在しないという点で限定される。これらの隆起部は、形状も構成も限定されないが、好ましくは、およそ、中心に配置された保持具リング203から開始し、およそ、周縁側部リムの最内周縁部で終了して、ベースの中心から直線状に延在する、放射状に配置された「スポーク」として形成される。放射状隆起部が延在する距離は、変更することができ、各々、同じか又は異なる長さとすることができ、保持具リングと外側側部リムとの間又はそれより短い距離以下の距離にわたる。
保持具リングと外側側部リムとの間の略中間部に環状に配置されて示されている円形隆起部209もまた設けることができる。この環状隆起部は、好ましくは、ベース床面と一体的に形成され、好ましくは、放射状隆起部と同じか、又はそれよりわずかに高いか若しくは低い高さを有する。放射状隆起部と同様に、環状隆起部の高さは、保持リングの周囲の補強フランジとおよそ同じであり、フットプレートがベース内に嵌まるように外側側部リムの高さより低く、外側側部リムによって保持される。
隆起部208及び209は、有利には、ベースとフットプレートとの間に摩擦接触を提供し(後述する)、使用されるとき、ベース床面の内面の隆起部が設けられていない場合にリング軸受のみによって提供される抵抗と比較して、フットプレートの回転に対してより高い抵抗を提供する。
図14は、凹状領域605を備える、図11に示すようなベースを使用する運動器具の代替実施形態のベースの底面図を示し、その外面に形成されたグリップ隆起部207を例示する。これらの隆起部は、単に例示を目的とするものである。他のグリップ構成が企図され、本発明に含まれ、審美性並びに製造及び使用の容易性によってのみ限定される。
図11〜図14の実施形態は変更することができ、ベース床面は、図11に示すように隆起部なしとすることができ、背面は、図14に示すように隆起部を有することができ、ベース床面は、図13に示すように隆起部を有することができ、背面は、図12に示すように隆起部なしで提供することができ、ベース床面及び背面両方が、図11及び図12に示すように隆起部なしとすることができ、又は、ベース床面及び背面の両方が、図13及び図14に示すように隆起部を有することができる。
図15は、ベース床面の保持リングと同心円状に係合する中心空隙301を有するリング構成(リング軸受)300における玉軸受カセットの上面図を示す。リング軸受は、さまざまなサイズで市販されており、ベースの保持具リングのサイズ及び構成に適応するように得ることができる。リング軸受は、フットプレートと同心円状に係合し、それにより、フットプレートは、リング軸受に形成された空隙の内周部302内に嵌まり且つ内周部302と係合する軸受接続手段を備える。
図16Aは、図11〜図14に示すようなベースを使用する運動器具の代替実施形態に対して設けられるフットプレート400の底面図である。間隙404は、回転が360°未満に限定されるように、回転しているときにタブ204と係合する、フットプレートの凹状領域である。フットプレートは、リング軸受と同心円状に係合する接続手段を備える。フットプレート接続手段は、フットプレートの底面と一体的に形成されるか、又は軸受−プレートコネクタとして別個に設けられる、リング状フランジ401であり得る。リング軸受と同心円状に係合すると、フットプレートは、固定ベースに対して中心軸を中心に回転する。図16Bにフットプレート400の側面図を示し、間隙404を例示する。図16A及び図16Bでは、フットプレートの両側に2つの間隙404を例示する。
さらなる実施形態では、スペーサスロット402が、スペーサスロット内に挿入することができるスペーサインサート403を受け入れるように、フットプレート400の内面において円周方向に設けられ且つ均一に間隔を空けて配置されている。スペーサインサート403は、スペーサスロット内に配置されたインサートを例示するために黒丸として示す。スペーサインサートは、ベースに対してフットプレートのための実質的に平らな水平面を保持するために設けられる。使用者の足がフットプレートの上に中心をはずれて配置される場合、使用者の体重によりフットプレートが傾くか又はたわむいかなる傾向も、スペーサインサートによって相殺することができる。
これらのスペーサスロット及びスペーサインサートは、水平にフットプレートの平面の平衡を保つ役割を果たす限り、フットプレートの内面の任意の場所に配置することができる。スペーサスロットは、典型的には、フットプレートの外周縁部の内側に設けられ、互いに約60°の間隔を空けて配置されている(数では6つ)。少なくとも4つのスロットが好ましいが、3〜12の範囲の数で設けることができる。
スペーサスロット内に挿入され且つ保持されるスペーサインサートは、実質的な変形なしに使用者の体重を支えることができる任意の材料から作製することができる。スペーサインサートに対する好ましい材料はTeflon(登録商標)であり、これは、使用者の体重を支えること、接触面との摩擦の低減を促進すること、及び、著しい摩損なしに複数回の(何百から何千又はそれより多くの)作動に耐えることができるような耐久性という、所望の特性のうちの1つ又は複数を有利に提供することができる。スペーサインサートはまた、ベース及びフットプレートに対する、不均一な摩損を含む摩損も低減させることができ、ベース及びフットプレートのいずれも、複数回の回転及び使用中に摩擦により損傷を受ける可能性がある。スペーサインサートに対してプラスチック又はゴム材料も使用することができるが、金属又は他のより硬質の材料は、スペーサインサートと接触する器具構成要素に対する摩損を増大させる可能性があるとともに、フットプレートの回転運動中に望ましくない騒音をもたらす可能性があるため、それほど好ましくない。スペーサインサートは、任意の好適なサイズ又は形状とすることができ、好ましくは、高さがおよそ5〜10mmであり直径が約2〜5mmである概して樽状である。スペーサインサートは、対応するスペーサスロットと嵌合するように係合する、噛み合う切欠き、ねじ山又は突出部を有するように構成することができる。
フットプレートは、好ましくは、その上面に、グリップ特性を向上させ、フットプレートの外面と使用者の足との間の滑りを防止する、グリップ小突起部を備えることができる。小突起部は、本明細書に記載するように、図3に例示する。別法として、フットプレート上面は、実質的に平滑とすることができ、本明細書に記載するように、フットプレートの平坦な上面に取り付けられたフットプレートカバーを設けることができ、フットプレートカバーはグリップ小突起部を備える。
本発明の運動器具の代替実施形態の構成要素をさらに例示するために、図11〜図14に示すベースを使用する運動器具の組立分解図を示す図17に注意を向けられたい。この図17は、上述した構成要素の位置関係を例示し、特に、フランジ205を備えるベース200と、保持具リング203の上に嵌まって保持具リング203と係合し、リングフランジ401を介してフットプレート400を受け入れる、リング軸受300とを示す。上述したように、リングフランジは、図示するように別個の軸受−プレートコネクタとすることができ、又は、リングフランジがフットプレートの底面から下向きに延在し、リング軸受と係合するように、フットプレートの底面と一体的に形成することができる。図17は、締結具410をさらに示し、締結具410は、ベース200を貫通して配置され、フットプレート400と係合する。スペーサインサート403もまた、フットプレート400とベース200との間に配置されたそれらの位置関係で例示されている。図17にはまた、2つのフットエクステンション500、任意の連結具600、及び任意の足止め具700も示す。
図18に、本発明のこの実施形態の組み立てられた運動器具の上面図を示し、ここでもまた、(フランジ2050を含む周縁側部リム202として露出した)ベース200が、それと係合したフットプレート400と密着して境界を接している状態を示す。ベース200に、図12に示す凹状領域(この図では不可視)によってベースに嵌合するように接合された2つのフットエクステンション500が接続されて示されている。この構成では、ベース及びベースエクステンションが互いに接合するように、嵌合するように構成されているため、ベース及びフットエクステンションを接合する任意の連結具は、不要である。
各フットエクステテンションの長さとフットエクステンションが広がる必要がある距離とに応じて、1つのフットエクステンションを使用することができ、又は、複数、たとえば、2つ、3つ、4つ若しくはそれより多くのフットエクステンションを使用することができることが理解されよう。典型的には、必要なフットエクステンションの数は、クラブ又はバットのスイング中に使用者がとる広げられたスタンス及び一歩前の距離に広がる量である。たとえば、子供又は小柄な成人は、単一のフットエクステンションを利用する場合があり、より大柄の人又は成人は、2つ以上のフットエクステンションを使用する場合がある。
図17に示す任意の足止め具は図18には示さないが、存在する場合、フットエクステンションの長手方向中心線に沿って形成された間隙503内に取外し可能に位置決め可能である。フットエクステンションに1つ又は複数の間隙503を設けることができる。
図19は、図18に示す組み立てられた運動器具の背面の上面図である。図20は、図19と同じ図であるが、分解された、又は互いに接合されていないベース及びフットエクステンションを示す組立分解図を提示している。
図21及び図22は、代替実施形態に対して本明細書に記載するようなフットエクステンション500の正面及び背面それぞれの上面図である。図21及び図22は、フットエクステンションを下にある面、好ましくは地面に固定するために、固定杭又は棒を挿入することができる、開口部501を設けることができることを例示するように提供する。図21に示すように、審美性の目的で切取領域502が設けられているが、これはまた、各フットエクステンションの重量を低減させる役割も果たすことができる。
間隙503は、足止め具用の受け部であり、フットエクステンションの軸方向の長さに沿った任意の場所に位置決めすることができ、好ましくは、器具を使用しているときのスイング中に前側の足を止めるための異なる距離を提供するために、均一に間隔を空けて配置されている。図21に示すような、対応する開口部501、切取領域502及び足止め具間隙503は、底面図の図22にも示す。本明細書に例示し図9に示す足止め具は、足止め具間隙503と嵌合するように係合することができるように構成されることを含む、さまざまな構成で設けることができることは、容易に理解されよう。
図23Aは、連結具600の実施形態の上面図を示し、連結具600は、突出部602を介して、ベースに設けられた凹状領域と嵌合するように接合するように構成することができる。これらの突出部は、フットエクステンションの接続端部に形成された対応する突出部と同じに構成されている。たとえば、図22の505を参照されたい。連結具は、フットエクステンションがベースとともに使用されないときにベースを適所に固定するために、杭又は棒が内部を通して配置されるように受け入れる開口部601をさらに含むことができるという点で、有利であり得る。
図23Bは、図23Aに示す連結具600の底面図を示す。連結具は、ベースがフットエクステンションなしに使用される場合に設けられ、且つ有用であることが理解されよう。連結具はまた、フットエクステンション及びベースが嵌合するように構成されていない場合に有用であるように理解され、且つ有用である。連結具は、ベース及びフットエクステンションに安定した構成で接合する中間接続部品として使用することができる。
図24は、使用している本発明の運動器具の実施形態を示し、2つのフットエクステンションによって接合されるベースを有する組み立てられた運動器具と、使用中の運動器具上の使用者の足の相対的な位置決めとを例示する。
器具について説明したため、ここで、器具を使用する方法について説明する。器具は、最初にフットエクステンションに連結される。所望のスタンスを得るために、止め具は調整されて必要な場所で固定される。上述したように、所望のスタンスは、使用者の2本の足の間の間隔である。
所望のスタンスは、使用者が練習しているスポーツによって決まる。例として、上述したように、ゴルフの場合、クラブが大きいほど広いスタンスが必要となる。したがって、所望のスタンスを得るために、止め具を調整し、必要に応じて固定することができる。使用者は、回転プレートの上に第1足を配置し、フットエクステンションの上に第2足を配置する。一実施形態では、第2足は、止め具に隣接して配置される。別の実施形態では、足は、2つの隣接する止め具の間に差し込まれる。
その後、使用者はねじり力を加えて、第1足をフットプレート上で回転させる。ねじり力は、バットを振る、ボールを投げる、ゴルフクラブを振る等を含む種々の行動によって発生させることができる。上述したように、フットプレートに対する摩擦を低減させることにより、使用者は、第1足を回転させるように促進され且つトレーニングされる。さらに、同時に、第2足は、止め具によって所望のスタンスで固定される。これにより、使用者に正しいスタンスがトレーニングされる。
本発明について、特に、好ましい実施形態に関連して示し説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明において形態及び詳細のさまざまな変更を行うことができることが理解されよう。