JP2020181471A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 施設内の複数のエリアに配置されたスタッフを人の混雑に応じて効率よく配置支援する。【解決手段】 複数のエリアを含み、各エリアにスタッフが配置された施設を監視するシステムにおける情報処理装置に関する。前記施設の第1のエリアを撮像した画像データを取得し、取得した画像データを用いて、前記第1のエリアにいるカウント対象者の人数をカウントする。そして、カウントした人数が閾値を超えることを条件に、前記第1のエリアよりも前記施設の入り口側の第2のエリアに配置されたスタッフのうち、所定の人数のスタッフを、前記第1のエリアに移動させるべく通知する。【選択図】 図6

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
スタジアムやホールなどの施設で催しを見るために多くの観客が一時的に集まる場所では、催しの開始時間までに観客を円滑に誘導する必要がある。例えば、スタジアムなどの大規模の施設では、当該施設入口では、観客のチケットの確認やチラシ等の配布など業務を行うスタッフ、観客席入口に観客がそのエリアの座席のチケットを持っているか確認するスタッフが配置される。また、観客席には、観客を指定座席へ誘導するために、観客に座席位置を教え、観客の行動を監視するスタッフが配置される。
これらの誘導担当のスタッフは、観客の入場数に応じて、それぞれの場所に配置される。観客の入場数は、入口に配置された、目視で通過した人数をカウントするスタッフよってカウントされ、そのカウント数の連絡に応じて、本部スタッフが誘導担当のスタッフの配置のコントロールをしている。
一方、スタッフの配置指示をする技術が提案されている。
特許文献1には、特定範囲毎の客の人数を検出するための検出手段により検出した客の人数が、予め設定された特定範囲毎の許容数を超えた場合のみ従業員を配置する指示を出力することが開示されている。
また、特許文献2には、スタッフの派遣依頼に基づき、スタッフを派遣すべき場所、及びその場所に派遣すべきスタッフを特定し、特定されたスタッフに特定された場所に向かうように派遣要請を行うことが開示されている。
特開2006−134212号公報 特開2003−281255号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術を用いた場合、客やスタッフ一人ひとりにRFIDや携帯端末を持たせ、位置情報を得る必要がある。施設でRFIDを使用する場合はRFIDアンテナを施設の接客エリアごとに設置する必要があり、設置コストや運用コストが高くなる。
また、上記特許文献2の技術を用いた場合、派遣元(移動元)に残すべきスタッフの人数を考慮していないため、過度にスタッフを移動してしまい、移動元の業務を妨げる恐れがあった。
本発明は、施設内の複数のエリアに配置されたスタッフを人の混雑に応じて効率よく配置支援する技術を提供する。
本発明は、複数のエリアを含み、各エリアにスタッフが配置された施設を監視するシステムにおける情報処理装置であって、前記施設の第1のエリアを撮像した画像データを取得する取得手段と、前記取得手段で取得した画像データを用いて、前記第1のエリアにいるカウント対象者の人数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によりカウントした人数が閾値を超えることを条件に、前記第1のエリアよりも前記施設の入り口側の第2のエリアに配置されたスタッフのうち、所定の人数のスタッフを、前記第1のエリアに移動させるべく通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、施設内の複数のエリアに配置されたスタッフを人の混雑に応じて効率よく配置支援することができる。
発明の実施形態に対応する、誘導支援システム10の構成の一例を示す図。 発明の実施形態に対応する、情報処理装置130のハードウェア構成の一例を示す図、及び、発明の実施形態に対応する、誘導支援システム10の設置の一例を示す図。 発明の実施形態に対応する、設定に関する処理の一例を説明するための図。 発明の実施形態に対応する、設定処理の一例を示すフローチャート。 発明の実施形態に対応する、表示、通知処理を説明するための図。 発明の実施形態に対応する、解析処理の一例を示すフローチャート。 発明の実施形態に対応する、誘導支援システム10の設置の一例を示す図。 発明の実施形態に対応する、施設の出入口に設置された撮影装置100から取得した画像データの一例を示す図。
以下に、発明の実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
以下の実施形態の説明においては、発明の実施形態に係る誘導支援システム(監視システム、配置支援システムとも呼ぶ)を、観客席を有する施設における誘導支援に用いる場合を説明する。しかしながら、本誘導支援システムを適用する対象は観客席を有する施設に限定されるものではなく、各種集客施設の誘導に対して適用可能である。
[実施形態1]
図1は、実施形態1における誘導支援システム10の構成の一例を示す図である。図1において、誘導支援システム10は、撮影装置(撮像装置)100、画像サーバ120、情報処理装置130、及び表示装置140がネットワーク150を介して相互に接続されて構成されている。
図1に示した誘導支援システム10の構成要素は、あくまで一例であって、これら以外の構成要素が更に追加されても良い。以下、各構成要素について説明する。
撮影装置100は、撮像部101、制御部102、及び通信部103を有することができる。撮像部101は、光学系、撮像センサ、現像処理部、符号化部等を含むことができ、光学系は、撮像センサに到達する被写体像の倍率やピント位置、あるいは光量を調整している。光学系は、レンズを移動させるためのモータ等の所定の駆動機構を含み、当該駆動機構は制御部102からの指示に応じて動作が制御される。
撮像センサは、撮像面に結像された光像を光電変換して得られたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換して出力するようにA/D変換器を含んで構成することができる。現像処理部は、撮像センサから出力されたデジタル画像信号に対して、例えば、ディベイヤ処理、ホワイトバランス処理、階調変換処理等の現像処理を実施することができる。
符号化部では、現像処理部が出力したデジタル画像信号を圧縮・符号化して、画像データを生成する。画像圧縮方式は、例えば、H.264、H.265、MJPEGまたはJPEGなどの規格に基づくことができる。さらに、mp4やavi形式などを含む任意の形式の画像データを生成しても良い。
撮像部101では、例えば、1秒間に30フレーム分の画像を取得して、30fpsの動画像(ライブ映像)を取得することが可能である。以降の説明において、「ライブ映像」あるいは「画像データ」は、撮像部101によって生成されたデジタル画像データを指すものとして説明する。
制御部102は、撮影装置100の画角や撮影方向、フレームレート、取得する画像の種類等の撮影条件を調整する。撮影条件の調整は、ユーザからの指示に応じて実行することもできるし、撮影装置100に予め記憶された設定値に応じて行うこともできる。ユーザから指示を行う場合は、ネットワーク150を介して情報処理装置130や表示装置140から行なってもよいし、直接、撮影装置100に接続されたコンソール端末を介して行ってもよい。
また、制御部102は、情報処理装置130や表示装置140から送信される命令に応じて、撮影開始/終了など撮像部101の制御を行う。
通信部103は、撮像部101が撮影により生成した画像データをネットワーク150経由で、画像サーバ120、情報処理装置130、表示装置140に送信するための通信インタフェースである。
通信部103は、例えば、NFSやCIFSなどのネットワークファイルシステム、または、UDPやTCPなどのネットワーク通信プロトコルを使用して、通信相手との間でデータのやり取りの調整を行う。また、通信部103は、情報処理装置130や表示装置140から撮影装置100を制御するための設定情報や命令を受信し、制御部102に供給する。制御部102は、その設定情報や命令に従って撮影装置100の動作を制御する。
画像サーバ120は、撮影装置100で生成した画像データを記録・管理する。画像サーバ120は、情報処理装置130や表示装置140からの設定や要求に応じて画像データを記録・編集したり、記録している画像データを各装置に供給したりすることができる。しかし、画像データを記録する必要がなく、情報処理装置で直接画像データを処理する場合には、省略することができる。
情報処理装置130は、撮影装置100が撮影する画像データ、あるいは、画像サーバ120から提供された画像データを解析し、解析結果に基づく通知を出力する。出力は情報処理装置130の有する表示装置や音声出力装置により行うことができるし、また、外部の表示装置140において行ってもよい。
表示装置140は、撮影装置100が撮影する画像を表示するとともに、情報処理装置130から受信した通知を出力することができる。また、撮影装置100で撮影する撮影条件を指示するためのユーザーインタフェースを提供したり、画像サーバの設定を行ったり、配信された映像を表示することもできる。また、受信した通知に対しての応答をすることができる。タブレットやスマートフォンなどの携帯端末を表示装置として使うことができる。
ネットワーク150は、LANやインターネット等のIPベースの通信が可能な通信回線である。ネットワーク150は、有線/無線の形態を問わず、用途や目的に応じて、必要な形態の通信回線が実装される。撮影装置100は、指定された撮影条件に従ってライブ映像を撮影し、得られた画像データをネットワーク150経由で各装置に配信することができる。
情報処理装置130は、記憶部131、設定部132、画像処理部133、表示部134、操作部135及び通信部136を含むように構成することができる。
記憶部131は、撮影装置100による監視対象の所定の領域において、被写体の存在を検出し検出された被写体数の計数を行うべき検出対象領域の設定情報を記憶する。当該設定情報には、検出対象領域を、監視領域を撮影した画像データ上で特定するための位置情報(座標情報)、検出された被写体数に基づき解析結果を通知するか否かを判定するための閾値、検出対象領域の種別、スタッフの配置状況等を示す情報が含まれる。
設定部132は、監視領域において検出対象領域を設定するための設定処理を行う。設定部132による設定情報は記憶部131に記憶される。
画像処理部133は、設定部132により設定された設定情報に基づき、撮影装置100または画像サーバ120から提供された画像データの解析処理を行うとともに、解析結果を出力する。当該解析処理には、例えば、撮影装置100や画像サーバ120から取得した画像データから、所定の領域内に存在する被写体(例えば、人物)を検出し、検出された被写体数を計数することが含まれる。また、設定部132により設定された領域毎の閾値や配置ルール等の情報に基づき、被写体数が閾値を超えるか否かを判定する。そして、閾値を超える場合にはその旨の通知や、スタッフの配置指示の通知、領域の被写体数を表示部134や表示装置140を介して出力することができる。通知出力は、画像以外にも音声等を利用して行ってもよい。
また、画像処理部133は、撮影装置100や画像サーバ120から取得した画像データや、各種の設定画面を表示部134に表示する制御を行うとともに、取得した画像データを記憶部131に格納することができる。また、複数の撮影装置100や画像サーバ120から送信される画像データを所定間隔で順次切り換える制御を行うことができる。その際に、画像解析を行うために圧縮された画像データをデコードすることもできる。また、検出・検知タイミングに合わせて、画像取得タイミングを制御することができる。
表示部134は、撮影装置100や画像サーバ120から取得した画像データを表示する他、設定情報を設定するための設定画面、通知出力のための画面表示を行うことができる。
操作部135は、情報処理装置130の操作者からの操作を受け付けることができる。具体的に、撮影装置100や、情報処理装置130の設定を変更するための操作を受け付けることができ、キーボード、マウス、各種操作ボタン、タッチパネル等を含むことができる。撮影装置100がネットワーク150に複数台接続されている場合や、画像サーバ120が接続されている場合、操作部135により、1つの画面で複数台分の画像データを表示部134に表示するための指示入力を行うことができる。また、画面上で1つの画像データを選択して、その画像データを表示部134に表示するための指示入力を行うこともできる。
通信部136は、撮影装置100や画像サーバ120から送信される画像データを受信する。また、通信部136は、情報処理装置130のユーザが表示部134や操作部135を使用して設定した設定情報や制御情報、配信命令を撮影装置100に送信することができる。また、情報処理装置130で画像データを解析処理した結果(上記通知を含む)をネットワーク150に接続された表示装置140に出力したり、表示装置140で入力された情報を受信したりすることができる。
情報処理装置130は、本発明における、複数のエリアを含み、各エリアにスタッフが配置された施設を監視するシステムにおける情報処理装置の一例である。
本実施形態では1台の撮影装置100を利用する場合を説明するが、図1に示す誘導支援システム10構成において、撮影装置100の台数は1台以上の任意の数とすることができ、台数に限定はない。画像サーバ120、情報処理装置130、及び表示装置140は、単一の装置により実現される場合だけでなく、それぞれ複数の装置が協働して各機能を実現してもよい。
また、図1では、画像サーバ120と情報処理装置130とを独立の構成として示したが、情報処理装置130が画像サーバ120の機能もあわせて実現しても良い。また、撮影装置100と情報処理装置130とをネットワーク150を介して接続する場合を説明したが、撮影部と情報処理部として構成し、1つのシステムとして実現してもよい。
次に、本実施形態に対応する誘導支援システム10を構成する情報処理装置130の概略構成を説明する。
図2(A)は、情報処理装置130のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。上述した画像サーバ120、表示装置140も、同様或いは同等のハードウェア構成として構成しても良い。
図2(A)において、CPU200は、ハードディスク装置(以下、HDと呼ぶ)205に格納されているアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS)や制御プログラム等を実行する。また、CPU200は、RAM202にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。また、撮影装置100から提供され、RAM202に記憶された検出人物情報、及び、画像サーバ120から取得した情報に基づき本実施形態に対応する処理を実行する。さらには、インタフェース(I/F)208を介した外部の表示装置140とのデータ送受信を制御する。なお、後述する図4及び図6における処理もCPU200が対応する処理プログラムを実行することにより装置全体を制御して実現される。
ROM201は、内部に基本I/Oプログラムの他、所定の処理を実行するアプリケーションプログラム等の各種データを記憶する。RAM202は各種データを一時記憶し、CPU200の主メモリ、ワーク領域等として機能する。また、撮影装置100や画像サーバ120から受信した情報を一時的に記憶する。
外部記憶ドライブ203は、記録媒体へのアクセスを実現するための外部記憶ドライブであり、メディア(記録媒体)204に記憶されたプログラム等を本コンピュータシステムにロードすることができる。尚、メディア204は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)、CD−ROM、CD−R、CD−RW、PCカード、DVD、Blu−ray(登録商標)、ICメモリカード、MO、メモリスティック等を利用することができる。
外部記憶装置205は、本実施形態では大容量メモリとして機能するHD(ハードディスク)を用いている。HD205には、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等が格納される。なお、ハードディスクの代わりに、フラッシュ(登録商標)メモリ等の不揮発性記憶装置を用いても良い。
指示入力装置206は、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネル等がこれに相当する。出力装置207は、指示入力装置206から入力されたコマンドや、それに対する情報処理装置130の応答出力等を出力する。出力装置207にはディスプレイ、スピーカ、ヘッドフォン端子等を含むことができる。システムバス209は、情報処理装置130内のデータの流れを司る。
インタフェース(以下、I/Fという)208は、外部装置とのデータのやり取りを仲介する役割を果たす。具体的に、I/F208は、無線通信モジュールを含むことができる。当該モジュールはアンテナシステム、RF送受信器、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュールカード、メモリなどを含む、周知の回路機構を含むことができる。また、有線接続のための有線通信モジュールを含むことができる。有線通信モジュールは1つ以上の外部ポートを介して他のデバイスとの通信を可能とする。また、データを処理する様々なソフトウェアコンポーネントを含むことができる。
外部ポートは、イーサーネット、USBやIEEE1394等を介して、直接的に、又はネットワークを介して間接的に他のデバイスと結合する。尚、以上の各装置と同等の機能を実現するソフトウェアにより、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。
本実施形態に対応する処理を実行するために対応するプログラムを動作させる度に、既にプログラムがインストールされているHD205からRAM202にロードするようにしてもよい。また、本実施形態に係るプログラムをROM201に記録しておき、これをメモリマップの一部をなすように構成し、直接CPU200で実行することも可能である。さらに、メディア204から対応プログラム及び関連データを直接RAM202にロードして実行させることもできる。
本実施形態の誘導支援システム10は、図2(B)に示すような観客席を持つホールに対して適用することができる。カウント対象とすべき検出対象領域は、例えば、観客席全体とすることができる。
本実施形態では、このような観客席を広範囲に撮影するため、ホール内の高い場所に設置し、俯瞰して撮影を行う。そこで、図2では、監視領域220を俯瞰することのできる観客席230の前方の天井付近に撮影装置100を設置する場合を一例として示している。このように俯瞰で撮影することにより、観客席の広範囲を撮影領域に含めることが可能となる。
撮影装置100の設置位置については、本実施形態では観客席上に設置する場合を説明するが、観客席を俯瞰した撮影が可能であれば観客席前方に限らず、舞台や客席の様子がわかる観客席後方や横側にある調整室や映写室などでも構わない。監視領域220にいる人がなるべく重ならないように撮影すれば、人数カウントをより正確に行うことができる。
このように俯瞰で広範囲を撮影する際の解像度を確保するため、本実施形態では、3つの撮像素子を備えて、パノラマビューを撮影できるネットワークカメラを撮影装置100として用いることができる。当該撮影装置100は、監視カメラとして使用されることの多いFull HD(横1920ピクセル、縦1080ピクセル)の撮像素子を備えるネットワークカメラに比べ、3つの撮像素子が中央左右の3方向に向いている。そのため、広角のエリアが撮影でき、撮影装置の近傍から広範囲を監視することが可能となる。
本実施形態では、監視領域を撮影する際の解像度を所定の範囲に収まるように調整する。まず、カウントする領域について少なくとも最小値として単位長さ(1メートル)当たり20ピクセル(20画素/メートル)以上の解像度が確保されるように画角を設定する。
また、本実施例では、開場前に、来場者のチケットなどを確認するスタッフをホール出入口(図2の240)に10名、来場者を観客席へ誘導する対応するスタッフを観客席の6か所の出入口(図2の260)それぞれに1名ずつ計6名配置した。また、観客席内で来場者を誘導・監視するためのスタッフを観客席前方(図2の270)と中央部付近(図2の280)に1名ずつ計2名を配置した。
また、閾値を超えた場合の移動スタッフ数を、6か所の出入り口に1名ずつとしている。なお、さらに観客席内の観客席前方(図2の270)と中央部付近(図2の280)に1名ずつ移動させてもよい。
6か所の出入口(図2の260)と、観客席前方(図2の270)と中央部付近(図2の280)は、本発明における第1のエリアの一例である。また、ホール出入口は、本発明における、第1のエリアよりも施設の入り口側の第2のエリアの一例である。
次に、図3及び図4を参照して、撮影装置100等から取得する画像データにおいて、監視領域のうちで被写体検出を行う領域(検出対象領域)を設定する処理の流れを説明する。まず、本実施形態において撮影装置100の位置は固定されているので、監視領域は一意に設定される。例えば監視領域として観客席全体を撮影する場合、図3(A)に示されるような画像300が常に取得されることになる。図3(A)は、上記の構成で実際に得られる画像300の例を示す図である。この画像300に対し、観客席や通路に存在する被写体数(人数)をカウントしたい領域を検出対象領域に設定する。
図4のステップS401では、情報処理装置130の設定部132が、ユーザからの操作部135を利用した操作入力に基づき、画像データ上に検出対象領域を設定する。検出対象領域を設定する際には、マウスなどを使って画像データ上に描画した直線を順に一筆書きの要領でつないで、多角形を作成するなどの方法を採用してもよい。また、より正確に領域を設定可能とするために、画像データを適宜拡大表示して領域を規定できるようにしてもよい。各領域の位置を画像データ上で規定するための情報は、例えば、多角形の情報であれば、多角形の頂点の画像データ上での座標情報を有していればよい。また、円形であれば、中心座標と半径の大きさの情報を有することができる。画像データの座標系は、図の左上を原点として、縦方向をx軸、横方向をy軸としたxy座標系を採用することができる。また、記憶部131において予め平面図情報にける位置情報と画像データにおける画素の座標情報とを対応付けておき、表示部134に表示された平面図上でユーザが検出対象領域を指定することを可能にすることもできる。この場合、設定部132は、平面図上で指定された設定領域を画像データ上の領域に変換して検出対象領域を設定するようにしてもよい。
このように、本実施形態では設定部132が、ユーザの指示に基づき任意の形状の領域を画像データ上で設定することができる。そのため、ユーザが一体的に判断すべきと考える領域(座席区画)を一つのまとまりとして予め検出対象領域として登録しておくことができる。よって、領域がシステム側で勝手に分割されて、ユーザが期待する結果が得られなくなる、ということがなくなる。また、検出対象領域が設定されない場合には、自動的に画像全体を検出対象領域とする。
ユーザの指示に基づき設定された検出対象領域301は、図3(B)に示すように表示部134が表示する画像300上に重畳表示されるので、ユーザは画像データのどの部分に検出対象領域が設定されているかを視覚的に認識することができる。図3(B)に示すような画像データ上に重畳表示された各検出対象領域301は、それぞれ選択して情報を入力することができる。
そして、S402において、いずれかの領域が情報の設定対象として選択されると、処理はS403に進み、設定部132は、選択された検出対象領域に対する設定入力を受け付ける(受付手段)。
本実施形態では、図3(C)に示すように、設定画面には情報入力領域302が表示され、領域番号303、閾値人数304、スタッフ配置情報305等の各種情報を入力することができる。
領域番号303とは、画像300に対して設定された検出対象領域301に一意に割り当てられる識別番号である。閾値人数304は、当該検出対象領域301において検出された人数が何人を超えた場合にアラートを出すかの基準となる閾値である。閾値人数304の値は、観客席数や事前に販売した入場券に応じて調節することができる。スタッフ配置情報305は、初期の配置値、閾値を超えた時に移動させるスタッフ数と移動元や移動先を設定する。
ここで、スタッフ配置情報305の詳細について説明する。まず「移動元」は、閾値人数304を超えたときに、スタッフを移動させる元の場所を示し、「No.」は、「エリア名」に示されるエリアを一意に識別する番号を示す。「通知前」は、閾値人数304を超えることによって通知がされる前に、ホール出入口に配置されているスタッフの人数を示し、「通知後」は、閾値人数304を超えることによって通知がされる前に、ホール出入口に配置すべきスタッフの人数を示す。すなわち、「通知前」の人数から、「通知後」の人数を引いた人数が、他のエリアに移動すべき人数である。
「移動情報」は、移動元から移動するスタッフの移動先を示す。「エリア名」は、移動先のエリア名を示し、「移動元」は、移動元の「No.」を示す。「通知前」は、閾値人数304を超えることによって通知がされる前に、移動先のエリアに配置されているスタッフの人数を示し、「移動数」は、移動元から移動先に移動してくるスタッフの人数を示す。すなわち、「通知前」の人数と、「移動数」の人数を足した人数が、通知後に、移動先のエリアに配置されるスタッフの人数である。以上で、スタッフ配置情報305の説明を終了する。
図3(C)に示す例では、S402において選択された検出対象領域301に領域番号1が付与され、閾値人数が300人を超えたときの移動元のスタッフ数の情報およびスタッフ配置エリアごとの移動情報を入力する。
ユーザにより設定ボタン306が操作された場合、図3(C)の内容を検出対象領域301に設定する。一方、ユーザによりキャンセルボタン307が操作されれば入力内容がリセットされ、検出対象領域301には情報は設定されない。また、ユーザによりクリアボタン308が操作された場合入力内容がクリアされる。
上述の移動させるスタッフ数に代わり、閾値人数304を超えた時の各エリアのスタッフの配置数を設定することもできる。また、きめ細かくコントロールするために、閾値人数304とスタッフ数を数組設定して、段階的にスタッフを移動させてもよい。どのような方法を取る場合でも、どの場所の配置スタッフ数も0にならないように内部的にチェックを行う必要がある。また、開演前のみだけ通知するなど、通知する時間帯を設定できるようにしてもよい。
S403において設定部132は、選択された検出対象領域301について設定入力を受け付けると、続くS404にて未設定の検出対象領域301が存在するか否かを判定する。
未設定の検出対象領域301が存在する場合とは、例えば、後述する図5(C)のように検出対象領域301が複数設定されていて、いずれかの検出対象領域301に図3(B)の設定がされていない場合等である。
未設定の検出対象領域301が存在する場合、設定部132はS402に戻って処理を続ける。一方、未設定の検出対象領域301が存在しない場合には、処理はS405に進み、設定部132は、S403の処理によって設定された設定情報を記憶部131に保存する。当該保存処理では、検出対象領域301毎に、領域番号303、閾値人数304、スタッフ配置情報305、画像データ上で検出対象領域301を特定するための座標情報が互いに関連付けられて設定情報として記憶部131に保存される。検出人数に応じて、スタッフ数を設定する場合は、複数の閾値とスタッフ数の組や、数式等が保存される。
記憶部131に保存された設定情報は、必要に応じて読み出され、その内容を編集することができる。
以上のようにして設定部132により監視領域に対して検出対象領域やスタッフ配置情報を設定した後、実際に撮影装置100で撮影を行った画像データについて行う解析処理の詳細を、図6のフローチャートを参照して説明する。図6は、発明の実施形態に対応する解析処理の一例を示すフローチャートである。
まず、S601において、情報処理装置130の画像処理部133は、撮影装置100または画像サーバ120から処理対象の画像データを、通信部136を介して受信する。
S601は、本発明における、前記施設の第1のエリアを撮像した画像データを取得する取得手段の一例である。
続くS602において、画像処理部133が受信した画像データの解析処理を行う。具体的には、受信した画像データの解析処理を行い、検出対象領域301に存在する被写体としての人物を検出するとともに、検出された人物の数を計数する。
人物は、人体、または頭部を特定することにより特定する。また、パターンマッチングを利用して特定してもよいし、背景差分により検出されたオブジェクトの大きさに基づいて特定してもよい。その他、色情報に基づいてもよい。
S602は、本発明における、前記取得手段で取得した画像データを用いて、前記第1のエリアにいるカウント対象者の人数をカウントするカウント手段の一例である。
続くS603では、画像処理部133は表示部134を制御して、S602において計数された領域毎の人数を、解析対象となった画像データ上に重畳表示する。
S604において、画像処理部133は検出された人数が各検出対象領域301に設定されている閾値人数を超えるかどうか(報知条件を満たすかどうか)を判定する。報知条件を満たす検出対象領域301が存在する場合(S604で「YES」)、処理はS605に進み、報知条件を満たす検出対象領域301が存在しない場合処理はS608に進む。
S605では、画像処理部133は、表示部134を制御して、あらかじめ設定した場所のスタッフの人数の増減数を表示し、スタッフの移動が必要な場所の存在をユーザに通知するための報知出力を行う。このときの表示の一例を図5(A)に示す。
図5(A)では、撮影装置100から提供された画像300上に検出対象領域301が表示されるとともに、検出された人数が表示されている。また、検出人数が閾値人数を超えた検出対象領域301の色を変更して、当該検出対象領域301において閾値以上の人数が検出されたことをユーザに通知している。報知出力の形態としては、色の変更に限らず、検出対象領域301の点滅、音声出力等を利用して報知することもできる。
図5(A)が表示されている状態において、ユーザからの操作(例えば、図5(A)の画面のどこかを選択する操作)を、操作部135を介して受け付けると、画像処理部133は表示部134を制御して、図5(B)の表示を行う。
なお、他の実施形態として、S604において、報知条件を満たす検出対象領域301が存在すると判定された場合に、図5(A)の画面を表示することなく、図5(B)の画面を表示してもよい。
本実施形態では、図5(B)に示すような表示形態において、ユーザからの操作を、操作部135を介して受け付けることができる。
S605は、本発明における、前記第1のエリアよりも前記施設の入り口側の第2のエリアに配置されたスタッフのうち、所定の人数のスタッフを、前記第1のエリアに移動させるべく通知する通知手段の一例である。また、前記第1のエリアに移動させる人数を識別可能な画面を通知する通知手段の一例である。
S606では、画像処理部133はユーザからの操作を受け付けたかどうかを判定しており、操作を受け付けた場合には(S606で「YES」)、処理はS607に進む。一方、操作を受け付けない場合には処理はS608に進む。
S606で、操作部135を介してユーザから受け付ける操作とは、OKボタン501、あとで通知ボタン502、キャンセルボタン503の選択操作である。
S607において、画像処理部133は、表示部134を制御して、図5(B)の表示を終了する。なお、図5(B)の表示を終了後、図5(A)の表示を行ってもよい。
S608において、画像処理部133は、本処理を終了するかを判定する。本処理を終了する場合には(S608において「YES」)、本処理が終了する。一方、終了しない場合(S608において「NO」)、処理はS601に戻る。
さらに、地図情報における緯度・経度情報と画像データの座標情報とが対応づけられている場合について説明する。その場合、画像処理部133は、いずれかの検出対象領域301がユーザにより選択されると、地図情報を表示する画面において当該検出対象領域301の地図上の位置を示す表示を行ってもよい。これにより、実際の状態を示す画像とその地理的位置とを関連付けて直感的に把握することが可能となる。
上記においては、情報処理装置130における画像解析結果の通知出力を、情報処理装置130の表示部134に表示出力する場合を説明したが、通信部136を介して外部の表示装置140に同様の情報を表示してもよい。また、表示装置140は画像解析結果を表示するだけでなく、検出対象領域301の設定の操作や、拡大表示する検出対象領域301の指定操作等の各種操作を、ネットワーク150を介して情報処理装置130に対して実行できるようにしてもよい。
この表示装置140を施設全体の監督者が持ち、インカムと呼ばれる通信・通話用の機器で各出入口のスタッフに移動先を指示してもよいし、音声通知を各出入口のスタッフのインカムに流して通知してもよい。また、表示装置140を施設の出入口に置いておき、その出入口の責任者がその通知の表示を見て、その出入口のスタッフに指示をしてもよい。
本実施形態において、情報処理装置130は、画像サーバ120や表示装置140の機能を含むように構成されてもよい。また、情報処理装置130で行う人物検出などの画像解析処理の一部を撮影装置100側で行って、その位置などの検出情報を情報処理装置130側に送信してもよい。
また、検出対象領域301を観客席全体としたが、図5(C)のように観客席を左右2つに分割して、配置スタッフ情報を左右の観客席出入口に分けて設定してもよい。この場合、2つの領域に分かれてカウントされ、各領域において、閾値人数を超えた順にスタッフの移動通知を行うことができる。また、検出対象領域内の席数をあらかじめ登録して、検出した人数に応じた空席率を算出して、空席の多い領域をスタッフに通知したり、入場者に向けた案内を表示したりすれば、誘導をさらにスムーズに行うことができる。必要に応じて、3カ所以上、出入口数などに応じて区切ってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、撮影装置100で撮影し、人物検出を行う領域をあらかじめ設定して、その領域の人数に応じて、限定されたスタッフの配置を指示するため、効率がよく、入場者の誘導を効率的に実施することが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1においては発明の実施形態に対応する誘導支援システム10の概要を説明した。本実施形態では、一例として、本システムを図7(A)に示すような、主にスポーツ試合などを行うスタジアムに適用し、実施形態1の種々の変形例を説明する。
本実施形態では、このような観客席を広範囲に撮影するため、複数の撮影装置100を対角線上に向かい側の客席に設置し、撮影を行う。スタジアムの客席は階段状になっており、正面から撮影しても、人体が比較的重なりにくい。このように広範囲を撮影する際の解像度を確保するため、本実施形態では撮影装置100を、20メガピクセル(横5472ピクセル、縦3648ピクセル)で撮影が可能な撮像素子を備える超高解像度(多画素)のネットワークカメラを用いることができる。当該撮影装置100は、監視カメラとして使用されることの多いFull HD(横1920ピクセル、縦1080ピクセル)の撮像素子を備えるネットワークカメラに比べ、撮影画像の解像度が高くなるので広範囲を監視することが可能となる。解像度が低いカメラを使用する場合には、PTZ動作ができ、プリセットした位置に巡回して撮影できるカメラで必要な領域をもれなく撮影しても構わない。
図7(B)は、図7(A)の一部700を拡大したものであるが、指定席になっている観客席では、観客席をエリア(730、740)で区切り、それぞれ、出入口(731、741)を1つに決めて、入場させることが多い。このため、それぞれの出入口に該当する観客席の検出対象領域を決める必要がある。そのため、1つのカメラで検出対象領域を撮影できることができないことがある。この場合は、複数のカメラにまたがる検出対象領域で検出された被写体数を合算するグループ化が必要になる。このようなグループ化とそのグループに応じた配置スタッフの情報を、設定部132に設けることにし、設定部132による設定情報は記憶部131に記憶される。
画像処理部133は、設定部132により設定された設定情報に基づき、撮影装置100または画像サーバ120から提供された画像データの解析処理を行うとともに、解析結果を出力する。当該解析処理には、例えば、撮影装置100や画像サーバ120から取得した画像データから、被写体(例えば、人物)を検出することが含まれる。また、所定の領域内に存在する被写体数や通過する被写体数を計数したり、複数の撮影装置100に設定した複数の領域の計数結果を合算したりすることが含まれる。
図7のような、大型のスタジアムでは、ホワイエ720と呼ばれるスタジアムの出入口から観客席の出入口までに外部と区画された通路があり、まず、スタジアムの出入口710で、所持品検査やチケット確認などを行うスタッフを配置する。観客席エリアの入口(731、741)で、そのエリアのチケットを持っているかなどの確認を行うスタッフや観客席エリア(730、740)内の案内・監視スタッフを配置する。
開場前は、スタジアムの出入口が入場者で混雑しているため、スタジアムの出入口のスタッフを多く配置しておき、各観客席のエリアの出入口のスタッフや観客席エリア内のスタッフは少なくしておく。
検出対象領域の人数が設定した第一の閾値人数を超えたときに、スタジアムの出入口のスタッフの一部を観客席エリアの入り口や観客席エリア内へ移動する指示の通知を行う。さらに観客席に人が増え、第二の閾値人数を超えたときには、観客席エリアの出入口のスタッフの一部を観客席エリア内に移動する指示を行う。これら移動する指示を行う場合、いずれの場所のスタッフも必ず残し、入場に支障がないように設定する。これらはスタッフの移動人数を通知してもよい。
また、あらかじめ、スタッフ間で観客席の人数に応じた配置状況(シフト状況)を、例えば、Aシフト、Bシフトなどと共有して、スタッフがそれぞれのシフト状況で、どの場所に行くかを開場前に確認する場合を想定する。その場合、開場後、エリアの人数の閾値を超えたときにAシフトからBシフトになる旨を通知してもよい。
また、第1、第2の実施形態では、入場時のスタッフの配置について記載したが、入場時に限らずともよい。ハーフタイムや幕間などで、観客席からホワイエやホワイエ外へ多くの観客が移動し、第三の閾値人数を下回った場合には、観客席エリアの出入口にスタッフを移動させることもできる。その場合、第三の閾値の設定を図3(C)の画面において、あらかじめ行っておくことにより、観客席に再入場する場合に備えることができる。
また、試合が終了する等で、観客席からスタジアムの出入り口に観客が移動し、観客席エリアの観客の人数が第四の閾値人数を下回った場合には、観客席エリアの出入口のスタッフをスタジアムの出入り口に移動させることもできる。その場合には、第四の閾値の設定を図3(C)の画面において、あらかじめ行っておくことにより、観客の退場対応に備えることができる。
さらに、本実施形態では、ホワイエを持つような、大型のスタジアムの適用事例について説明したが、大型のスタジアムでなくともよい。ホワイエを持たず、ホワイエへの出入口がなく、複数の観客席のエリアごとに入退場が行える構造でも、それぞれの出入口相互でスタッフを融通するように移動させる通知ができるようにしてもよい。
[実施形態3]
上記の実施形態1及び実施形態2では、検出対象領域内の人数をカウントして、あらかじめ定めた閾値と比較したが、これに加え、単位時間の人数の増減率を判定基準に加えても構わない。
撮影装置100を観客席だけでなく、スタジアム施設の出入口やホワイエと呼ばれる観客席の通路付近に設置して、出入口の外側やホワイエを撮影し、人の通行エリアを検出対象領域に設定する。
出入口の外側の人数をカウントし、増減率を求め、人数があらかじめ定められた閾値人数より多くて、増加しているときや変化がない場合には、施設の出入口にスタッフを多く配置する。また、少なくなって人が減少傾向にあるときには、出入口のスタッフの数を減らして、観客席への出入口や観客席エリア内に移動させることで、観客席数や入場者数に適応したスタッフの配置を行うことができ、入場者の適切な誘導が可能になる。
[実施形態4]
以上に説明した実施形態1から実施形態3では、撮影装置100の対象被写体の数をカウントしていた。これに対し、本実施形態では、図8のように施設の出入口に設置された撮影装置100から10fps程度の動画を取得する。そして、フレームごとに人体を検出・追尾し、入退場口に通過検知線801を設定することで、施設内の入場者数をカウントすることができる。そして、このカウント数に応じて、スタッフを移動させて、スタッフの配置を変更することで、入場者の誘導をスムーズに行うことができる。
[実施形態5]
以上に説明した各実施形態では、図3(C)の画面において、通知前の移動元のエリアの人数をユーザがあらかじめ入力するとした。本実施形態では、少なくとも移動元となるエリアにいるスタッフを、撮像装置により撮像し、そのエリアにいるスタッフの人数を情報処理装置130がカウントする(人数特定手段)。
そして、カウントした人数(特定結果)を「移動元」の「通知前」に情報処理装置130が入力する。そうすることで、例えば、予定外のイベントの発生に伴って、移動元のエリアにいるはずのスタッフが別のエリアに移動して、配置人数が変わってしまった場合に適切な対応をとることが可能となる。
本実施形態について、図3(C)を例にしてより具体的に説明する。移動元の「通知前」の人数が、本来10人のところ、予定外のイベントに伴って、5人しかスタッフがいない場合、6人ではなく、1人だけ他のエリアに移動させるという判断を、情報処理装置130が行うことが可能となる(変更手段)。
その場合、「移動情報」に含まれるエリアのどのエリアにスタッフを配置するかは、あらかじめユーザが設定した優先度(例えば、観客がより通りやすいエリアを優先する等)に基づいて決定することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 撮影装置
120 画像サーバ
130 誘導支援装置
140 表示装置
150 ネットワーク

Claims (8)

  1. 複数のエリアを含み、各エリアにスタッフが配置された施設を監視するシステムにおける情報処理装置であって、
    前記施設の第1のエリアを撮像した画像データを取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した画像データを用いて、前記第1のエリアにいるカウント対象者の人数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によりカウントした人数が閾値を超えることを条件に、前記第1のエリアよりも前記施設の入り口側の第2のエリアに配置されたスタッフのうち、所定の人数のスタッフを、前記第1のエリアに移動させるべく通知する通知手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記カウント手段による前記人数のカウントは、前記画像データに含まれる人体、または頭部を特定することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記閾値と、前記第2のエリアから前記第1のエリアに移動させる人数の入力を受け付ける受付手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記通知手段は、前記第1のエリアに移動させる人数を識別可能な画面を通知することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2のエリアに配置されたスタッフの人数を、前記第2のエリアを撮像した画像データを用いて特定する人数特定手段と、
    前記人数特定手段による特定結果を用いて、前記所定の人数を変更する変更手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1のエリアは、観客席であり、前記第2のエリアは、前記施設に入場するためのチケットをチェックするエリアであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 複数のエリアを含み、各エリアにスタッフが配置された施設を監視するシステムにおける情報処理装置の制御方法であって、
    前記施設の第1のエリアを撮像した画像データを取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した画像データを用いて、前記第1のエリアにいるカウント対象者の人数をカウントするカウント工程と、
    前記カウント工程でカウントした人数が閾値を超えることを条件に、前記第1のエリアよりも前記施設の入り口側の第2のエリアに配置されたスタッフのうち、所定の人数のスタッフを、前記第1のエリアに移動させるべく通知する通知工程と
    を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022097277A1 (ja) * 2020-11-06 2022-05-12 日本電気株式会社 サーバ装置、サーバ装置の制御方法及び記憶媒体
WO2023002667A1 (ja) * 2021-07-20 2023-01-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 収容人数管理方法、プログラム、収容人数管理システム及び管理システム

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