JP2020181250A - びまん性症例画像判定プログラム、システム、及び方法 - Google Patents

びまん性症例画像判定プログラム、システム、及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】びまん性症例の医用画像を精度良く判定するプログラム、システム、方法を提供する。【解決手段】算出部が、判定対象の医用画像における異常陰影の分布を示すヒストグラムh0と、同一の患者について、判定対象の医用画像とは撮影時が異なる医用画像における異常陰影の分布を示すヒストグラムh−1との差分ヒストグラムdを算出し、判定部が、ヒストグラムh0及びヒストグラムdからそれぞれピーク群{p0i}及び{pdj}を抽出し、ピーク群間の距離disが所定の閾値より小さい場合に、判定対象の医用画像をびまん性症例の医用画像であると判定する。【選択図】図12

Description

開示の技術は、びまん性症例画像判定プログラム、びまん性症例画像判定システム、及び、びまん性症例画像判定方法に関する。
現在の医療分野では、過去の類似症例の医用画像を検索して参照する類似症例画像検索が行われている。具体的には、過去の症例に関する医用画像のデータベースから病変の画像特徴が類似した医用画像を検索し、類似している順番に表示するなどの検索手法が採用されている。
現在、びまん性肺疾患等、びまん性症例に対し、画像による類似症例検索技術の確立が強く望まれている。びまん性肺疾患とは、肺の広範囲にわたって機能が損なわれて異常陰影などの症状を呈するものである。画像診断では、患者の肺をCT(Computed Tomography)によって撮影し、読影医がCT画像を分析する。びまん性肺疾患の病変を示す異常陰影は、形状及び分布が複雑かつ多岐にわたる。そのため、孤立性肺結節の癌等と比較して、診断が非常に難しいと言われており、異常陰影の形状や分布が類似している過去の症例を参照して比較できるようにすることが読影医などから強く望まれている。
例えば、びまん性肺疾患などの臓器内に病変が分布する疾患における病変の分布に基づいて類似症例を検索できるようにする方法が提案されている。この方法では、医用画像より臓器領域を抽出して、臓器領域を複数の領域に分割し、分割した領域のそれぞれの病変を示す画素の個数を計数する。そして、領域ごとの病変を示す画素の個数を記憶した記憶部を参照して、病変を示す画素の個数の類似度に応じた類似症例画像を特定する。
特開2018−151791号公報
例えば、類似画像症例検索で、びまん性肺疾患の類似症例の医用画像を検索したい場合において、データベースに大量の医用画像が蓄積されている場合、検索処理の高速化のために、検索対象として、びまん性肺疾患の症例の医用画像に絞り込むことが考えられる。びまん性肺疾患ではない症例の医用画像では、異常陰影の総量(従来技術における病変を示す画素の個数)が通常ほぼ0に近い。そこで、異常陰影の総量が所定の閾値よりも小さい医用画像は、びまん性肺疾患ではないものとして、検索対象から除外することが考えられる。
しかし、びまん性肺疾患ではない症例でも、異常陰影の識別の際の誤識別により異常陰影が誤って抽出される場合があり、上記方法では、びまん性肺疾患ではない症例が除外される対象に入らない場合がある。したがって、びまん性肺疾患などのびまん性症例の医用画像を精度良く判定できることが望まれる。
一つの側面として、開示の技術は、びまん性症例の医用画像を精度良く判定することを目的とする。
一つの態様として、開示の技術は、人体の所定部位を撮影して得られた断面画像群のそれぞれの画像における異常陰影の出現度合いに基づき、前記所定部位の各位置に対する異常陰影についてのヒストグラムを算出する。そして、開示の技術は、前記ヒストグラムの形状がびまん性症例のヒストグラムの特徴と類似する度合いに基づいて、前記断面画像群がびまん性症例を示すか否かを判定する。
一つの側面として、びまん性症例の医用画像を精度良く判定することができる、という効果を有する。
第1及び第2実施形態に係る類似症例画像検索システムの機能ブロック図である。 医用画像を説明するための図である。 ヒストグラムの算出を説明するための図である。 特徴量辞書の一例を示す図である。 びまん性肺疾患の医用画像における異常陰影の分布を示すヒストグラムの一例である。 びまん性肺疾患ではない医用画像における異常陰影の分布を示すヒストグラムの一例である。 第1実施形態における判定部の処理を説明するための図である。 第1及び第2実施形態に係る類似症例画像検索システムとして機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 辞書登録処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態における検索処理の一例を示すフローチャートである。 特定の箇所で異常陰影の誤識別が発生することを説明するための図である。 第2実施形態における算出部及び判定部の処理を説明するための図である。 びまん性肺疾患の医用画像についてのヒストグラムにおけるピーク群間距離を説明するための図である。 びまん性肺疾患ではない医用画像についてのヒストグラムにおけるピーク群間距離を説明するための図である。 第2実施形態における検索処理の一例を示すフローチャートである。 絞り込み処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、開示の技術に係る実施形態の一例を説明する。以下の各実施形態では、類似症例画像検索システムに、開示の技術のびまん性症例画像判定システムを組み込んだ場合について説明する。また、以下の各実施形態では、びまん性症例の一例として、びまん性肺疾患の医用画像を対象とする場合について説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態に係る類似症例画像検索システム100には、医用画像DB(Database)30に記憶された複数の医用画像、又はクエリ画像となる医用画像が入力される。具体的には、各医用画像の特徴量の登録処理の際には、医用画像DB30から複数の医用画像が入力され、類似症例の検索処理の際には、クエリ画像が入力される。
本実施形態における医用画像は、図2に示すように、肺野の所定の箇所を水平方向(体軸方向に直交する方向)に輪切りにした複数の断面画像(以下、スライス画像ともいう)で構成される、CT(Computed Tomography)検査等で取得された画像とする。医用画像DB30には、複数の医用画像が、その医用画像の識別情報(以下、「画像ID」という)及び患者の識別情報(以下、「患者ID」という)と対応付けて記憶されている。
類似症例画像検索システム100は、機能的には、図1に示すように、算出部12及び判定部14を含むびまん性症例画像判定部10と、登録部16と、検索部18とを含む。また、類似症例画像検索システム100の所定の記憶領域には、特徴量辞書20が記憶される。
算出部12は、入力された医用画像において、肺野の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出する。
具体的には、算出部12は、CT画像のスライス画像から、例えば、輪郭抽出処理などにより、肺野領域を抽出する。肺野領域の抽出は、CT画像を構成する全スライス画像に対して行ってもよいし、一定枚数毎に対象となるスライス画像を選択して行ってもよい。
算出部12は、肺野領域を抽出したスライス画像を、例えば16×16画素や、32×32画素毎の格子状に分割する。算出部12は、格子毎の画像の画素値やパターンなどの特徴と予め定めた異常陰影の特徴とを照合することにより、各格子部分が異常陰影であるか否か、異常陰影である場合にはその種類を識別する。異常陰影の種類は、例えば、GGO(Ground Glass Opacity)、コンソリデーション、蜂巣状陰影(ハニカム)などである。
なお、異常陰影の識別処理は、複数枚の連続するスライス画像に対して、立体格子状の分割を行い、立体格子毎の画像について行ってもよい。
算出部12は、異常陰影の種類毎に、左右それぞれの肺に対して、肺の中枢領域及び末梢領域毎に、各スライス画像から識別された異常陰影を示す格子の数を計数する。そして、算出部12は、図3に示すように、各スライス画像の撮影位置に応じて、計数した格子の数を体軸方向(肺野の上中下方向)に沿って統合したヒストグラムを算出する。
登録部16は、医用画像DB30に記憶された各医用画像について、算出部12で算出されたヒストグラムを、各医用画像の特徴量として、画像IDと対応付けて、図4に示すように、特徴量辞書20に登録する。
ここで、通常であれば、類似症例画像を検索する際、クエリ画像から算出されたヒストグラムと、特徴量辞書20に登録されたヒストグラムとを照合することにより、クエリ画像に類似する医用画像が検索される。しかし、医用画像DB30に記憶された医用画像が大量である場合には、照合処理に時間を要してしまう。
そこで、本実施形態では、医用画像DB30に記憶された医用画像のうち、びまん性肺疾患の医用画像に絞り込んで、検索処理を実行する。
びまん性肺疾患では、病気によって異常陰影の分布に特性があり、特性が類似する症例は同じ病気である可能性が高い。よって、びまん性肺疾患の場合、異常陰影の分布を示すヒストグラムは、ある特性を示す場合が多い。図5は、びまん性肺疾患の医用画像についての異常陰影の分布を示すヒストグラムの一例である。この例では、異常陰影は上肺野に集中しており、体軸方向の上部に対応するヒストグラムの位置にピークがあることがわかる。
一方、びまん性肺疾患ではない症例の医用画像は、基本的には異常陰影が含まれないが、陰影識別の誤識別により異常陰影が誤って抽出されることがある。このとき、誤って抽出される異常陰影が出現する位置はランダムである場合が多く、図6に示すように、ヒストグラムも特定のピークなどの特性を示すことは少ない。
そこで、判定部14は、医用画像DB30に記憶された各医用画像についてのヒストグラムのピークが、びまん性肺疾患の医用画像の特徴を示す度合いに基づいて、各医用画像がびまん性肺疾患の医用画像か否かを判定する。
具体的には、判定部14は、びまん性肺疾患の医用画像についてのヒストグラムの特徴を示す混合分布に対する、各医用画像についてのヒストグラムの尤度が高い場合に、その医用画像をびまん性肺疾患の医用画像であると判定する。図5に示すように、びまん性肺疾患の医用画像における異常陰影の分布を示すヒストグラムは特定のピーク(複数のピークの場合あり)を示す。一方、図6に示すように、びまん性肺疾患ではない医用画像における異常陰影の分布を示すヒストグラムは特定のピークを示さない。本実施形態では、このことを利用する。すなわち、びまん性肺疾患の医用画像についてのヒストグラムの特徴を示す混合分布として、混合分布に含まれる分布の数が、びまん性肺疾患の医用画像における異常陰影の分布を示すヒストグラムに想定されるピーク数を示す所定範囲内(例えば、1〜5)である混合分布を用いる。
例えば、判定部14は、ガウス分布の個数を1、2、3、・・・と振った混合ガウスモデル(GMM、Gaussian Mixture Model)のそれぞれに対する、各医用画像についてのヒストグラムの尤度を算出する。尤度としては、例えば、下記(1)式に示すベイズ情報量規準(BIC、Bayesian Information Criterion)を用いることができる。
BIC=−2logL+MlogN ・・・(1)
ここで、LはGMMとヒストグラムとの一致度であり、例えば、GMMに含まれる各ガウス分布の平均及び分散を変更しながら、GMMとヒストグラムとの各位置(各ビン)の値の差の和が最小となるときの差の和が小さいほど大きくなる値である。また、Mはガウス分布の平均や分散などのパラメータの数、Nはヒストグラムのビンの数である。
判定部14は、ガウス分布の個数が異なるGMM毎に算出したBICの最小値が、所定の閾値よりも小さい場合に、その医用画像を、びまん性肺疾患の医用画像であると判定する。図7に、GMMに含まれるガウス分布の個数が2個の場合に、BICが最小となる場合の例を示す。
検索部18は、医用画像DB30に記憶された医用画像のうち、判定部14により、びまん性肺疾患の医用画像であると判定された医用画像と、クエリ画像として入力された医用画像とで、特徴量間の類似度を算出する。特徴量間の類似度、すなわちヒストグラム間の類似度は、例えば、各ビンの値の差の和に基づく値などとすることができる。検索部18は、異常陰影の種類毎に、右肺の抹消、右肺の中枢、左肺の中枢、左肺の抹消の各ヒストグラム間の類似度の和を算出し、いずれかの異常陰影の種類で、類似度が所定の閾値以上となる医用画像を抽出する。
検索部18は、抽出した医用画像を、類似度が閾値を超えた異常陰影の種類を明示すると共に、類似度が高い順に表示する。
類似症例画像検索システム100は、例えば図8に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40は、CPU(Central Processing Unit)41と、一時記憶領域としてのメモリ42と、不揮発性の記憶部43とを備える。また、コンピュータ40は、入力部、表示部等の入出力装置44と、記憶媒体49に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W(Read/Write)部45とを備える。また、コンピュータ40は、インターネット等のネットワークに接続される通信I/F(Interface)46を備える。CPU41、メモリ42、記憶部43、入出力装置44、R/W部45、及び通信I/F46は、バス47を介して互いに接続される。
記憶部43は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部43には、コンピュータ40を、類似症例画像検索システム100として機能させるための類似症例画像検索プログラム50が記憶される。類似症例画像検索プログラム50は、算出プロセス62及び判定プロセス64を含むびまん性症例画像判定プログラム60と、登録プロセス66と、検索プロセス68とを有する。また、記憶部43は、特徴量辞書20を構成する情報が記憶される情報記憶領域70を有する。
CPU41は、類似症例画像検索プログラム50を記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、類似症例画像検索プログラム50が有するプロセスを順次実行する。CPU41は、算出プロセス62を実行することで、図1に示す算出部12として動作する。また、CPU41は、判定プロセス64を実行することで、図1に示す判定部14として動作する。また、CPU41は、登録プロセス66を実行することで、図1に示す登録部16として動作する。また、CPU41は、検索プロセス68を実行することで、図1に示す検索部18として動作する。また、CPU41は、情報記憶領域70から情報を読み出して、特徴量辞書20をメモリ42に展開する。これにより、類似症例画像検索プログラム50を実行したコンピュータ40が、類似症例画像検索システム100として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU41はハードウェアである。
なお、類似症例画像検索プログラム50により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、第1実施形態に係る類似症例画像検索システム100の作用について説明する。医用画像DB30に記憶された医用画像の各々の特徴量の登録が指示されると、類似症例画像検索システム100において、図9に示す辞書登録処理が実行される。また、クエリ画像が指定されて、類似症例の検索が指示されると、類似症例画像検索システム100において、図10に示す検索処理が実行される。
まず、図9を参照して辞書登録処理について説明する。
ステップS12で、算出部12が、医用画像DB30から、複数のスライス画像で構成されたCT画像である医用画像を1組取得する。
次に、ステップS14で、算出部12が、各スライス画像から、例えば、輪郭抽出処理などにより、肺野領域を抽出する。そして、算出部12は、肺野領域を抽出したスライス画像を格子状に分割する。そして、算出部12は、格子毎の画像の画素値やパターンなどの特徴と予め定めた異常陰影の特徴とを照合することにより、各格子部分が異常陰影であるか否か、異常陰影である場合にはその種類を識別する。
次に、ステップS16で、算出部12が、異常陰影の種類毎に、左右それぞれの肺に対して、肺の中枢領域及び末梢領域毎に、上記ステップS16で各スライス画像から識別した異常陰影を示す格子の数を計数する。そして、算出部12は、各スライス画像の撮影位置に応じて、計数した格子の数を体軸方向(肺野の上中下方向)に沿って統合したヒストグラムを算出する。なお、ここでは、算出部12が、ステップS14からS16において、異常陰影を示す格子の数により異常陰影の度合いを算出する例を説明したが、これに限定されない。各スライス画像についての異常陰影の出現の度合いは、格子の数だけでなく、肺野に対する異常陰影の面積比等、他の方法でも算出可能である。
次に、ステップS18で、登録部16が、上記ステップS16で算出されたヒストグラムを、上記ステップS12で取得した医用画像の特徴量として、画像IDと対応付けて特徴量辞書20に登録する。
次に、ステップS20で、算出部12が、医用画像DB30に記憶された全ての医用画像について、特徴量を登録する処理が終了したか否かを判定する。未処理の医用画像が存在する場合には、ステップS12に戻り、全ての医用画像が処理済みの場合には、辞書登録処理は終了する。
次に、図10を参照して、検索処理について説明する。
ステップS32で、算出部12が、入力されたクエリ画像を取得する。次に、ステップS34及びS36で、辞書登録処理(図9)のステップS14及びS16と同様に、クエリ画像について、異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出する。
次に、ステップS38で、判定部14が、特徴量辞書20から1つの画像IDに対応付けられたヒストグラムを選択する。
次に、ステップS40で、判定部14は、ガウス分布の個数nを1、2、3、・・・と振ったGMMのそれぞれに対する、上記ステップS38で選択したヒストグラムの尤度として、例えば、(1)式に示すBICを算出する。
次に、ステップS42で、判定部14が、ガウス分布の個数が異なるGMM毎に算出したBICの最小値を選択し、そのBICが閾値TH1よりも小さいか否かを判定する。BIC<TH1の場合には、ステップS44へ移行し、判定部14が、上記ステップS38で選択したヒストグラムに対応する医用画像を、びまん性肺疾患の医用画像であると判定する。一方、BIC≧TH1の場合には、ステップS46へ移行する。
ステップS46では、判定部14が、特徴量辞書20に登録された全ての画像IDに対応するヒストグラムが選択されたか否かを判定する。未選択のヒストグラムが存在する場合には、ステップS38に戻り、全てのヒストグラムが選択済みの場合には、ステップS48へ移行する。
ステップS48では、検索部18が、医用画像DB30に記憶された医用画像のうち、上記ステップS44で、びまん性肺疾患の医用画像であると判定された医用画像と、クエリ画像とで、特徴量(ヒストグラム)間の類似度を算出する。
次に、ステップS50で、検索部18が、いずれかの異常陰影の種類で、上記ステップS48で算出した類似度が所定の閾値以上となる医用画像を抽出する。そして、検索部18は、抽出した医用画像を、類似度が閾値を超えた異常陰影の種類を明示すると共に、類似度が高い順に表示し、検索処理は終了する。
以上説明したように、第1実施形態に係る類似症例画像検索システムによれば、びまん性症例画像判定部が、肺野のCT画像である医用画像において、肺野の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出する。そして、ヒストグラムのピークが、びまん性肺疾患の特性を示すか否かにより、びまん性肺疾患の医用画像か否かを判定する。これにより、異常陰影を示す格子の総量を単純に閾値判定する場合に比べ、びまん性肺疾患の医用画像を精度良く判定することができる。
また、びまん性肺疾患の医用画像を精度良く判定することができることにより、医用画像DBに大量の医用画像が蓄積されている場合でも、びまん性肺疾患の医用画像を精度良く絞り込んだ上で、類似症例画像を検索することができる。これにより、類似症例画像の検索を高速化することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態に係る類似症例画像検索システムにおいて、第1実施形態に係る類似症例画像検索システム100と同様の部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図1に示すように、類似症例画像検索システム200は、機能的には、算出部212及び判定部214を含むびまん性症例画像判定部210と、登録部16と、検索部18とを含む。また、類似症例画像検索システム200の所定の記憶領域には、特徴量辞書20が記憶される。
第1実施形態では、異常陰影の分布を示すヒストグラムのピークが、びまん性肺疾患の特性を示すか否かにより、びまん性肺疾患の医用画像か否かを判定する場合について説明した。これは、異常陰影の誤識別へ対処する手法である。しかし、異常陰影の誤識別が血管などの特定の箇所で発生する場合があり、このような場合には、びまん性肺疾患ではない症例でも、異常陰影の分布を示すヒストグラムに、何らかの特性が出る可能性がある。
例えば、図11に示すように、血管の一部(図11中の点線の四角)が蜂巣状陰影と誤識別されることが多いため、びまん性肺疾患の症例ではなくても、血管が明瞭に現れる中肺野付近に異常陰影の分布のピークを示すヒストグラムが算出される場合がある。
そこで、第2実施形態では、症例の経時変化に着目する。具体的には、びまん性肺疾患の症例では、異常陰影は経時的に変化する。具体的には、時間の経過と共に異常陰影の領域が拡大したり、治療により異常陰影の領域が縮小したりする。したがって、びまん性肺疾患の症例では、異常陰影の分布を示すヒストグラムにおいて、特性を示すピークのある周辺ではヒストグラムの値が経時的に変化する。
一方、びまん性肺疾患ではない症例において、異常陰影と誤識別された部分は、そもそも異常陰影ではないため、経時的に変化しない。したがって、びまん性肺疾患ではない症例では、異常陰影の分布を示すヒストグラムにおいて、何らかの特性を示すピークが表れているとしても、その特性を示すピークのある周辺でヒストグラムの値は経時的に変化しない。
そこで、第2実施形態における算出部212は、第1実施形態と同様に各医用画像について、異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出する。さらに、算出部212は、判定対象の医用画像についてのヒストグラムと、判定対象の医用画像と同一の患者についての医用画像で、かつ判定対象の医用画像とは撮影時が異なる医用画像についてのヒストグラムとの差分のヒストグラムを算出する。
具体的には、図12の上段の図に示すように、判定対象の医用画像についてのヒストグラムをヒストグラムh、判定対象の医用画像と同一の患者について過去に撮影された医用画像についてのヒストグラムをヒストグラムh−1とする。算出部212は、ヒストグラムhとヒストグラムh−1との各ビンの値の差を、新たにビンの値とする差分ヒストグラムdを算出する。なお、特徴量辞書20に記憶するヒストグラムに、画像IDに加え、患者ID及び撮影日時を対応付けておくことで、ヒストグラムh−1を抽出することができる。
判定部214は、ヒストグラムh及び差分ヒストグラムdの各々からピーク群を抽出する。例えば、判定部214は、図12の下段に示す図のように、GMMに対するヒストグラムの尤度を示すBICが最小となる場合の、GMMに含まれるガウス分布の数を、そのヒストグラムに含まれるピークの個数とする。また、判定部214は、そのときのGMMに含まれるガウス分布を、ヒストグラムを最も近似する複数のガウス分布とし、複数のガウス分布の各々の平均を、ピークを与える位置(座標値)として算出する。ここでは、ヒストグラムhにおける位置が小さい方からi番目のピークの位置をp と表し、差分ヒストグラムdにおける位置が小さい方からj番目のピークの位置をp と表す。したがって、ヒストグラムhからはピーク群{p }が抽出され、差分ヒストグラムdからはピーク群{p }が抽出される。
また、判定部214は、ヒストグラムhのピーク群{p }と、差分ヒストグラムdのピーク群{p }との距離を算出する。具体的には、判定部214は、ヒストグラムhにおけるピークの位置p と、そのピークに対応する差分ヒストグラムdにおけるピークの位置p との距離の全ピーク分の和を、ピーク群{p }とピーク群{p }との距離として算出する。ピークの位置p に対応するピークの位置p は、ピークの位置p との距離が最小となるピークの位置p である。すなわち、判定部214は、下記(2)式により、ヒストグラムhのピーク群{p }と、差分ヒストグラムdのピーク群{p }との距離disを算出する。
判定部214は、距離disが所定の閾値よりも小さい場合に、判定対象の医用画像がびまん性肺疾患の医用画像であると判定する。
例えば、図13に示すように、びまん性肺疾患の医用画像についてのヒストグラムhから、ピークの位置p 及びp が抽出されたとする。上述したように、びまん性肺疾患の場合、異常陰影の領域は、経時的に拡大又は縮小するため、過去に撮影された医用画像についてのヒストグラムh−1においても、ピークの位置p 及びp に近い位置にピークが存在し、その値に差が生じる。そのため、差分ヒストグラムdからも、ピークの位置p 及びp に近い位置p 及びp でピークが抽出され、結果として、距離disが小さな値となる。図13の例では、|p −p |及び|p −p |がそれぞれ小さな値であるため、dis=|p −p |+|p −p |も小さくなる。
一方、図14に示すように、びまん性肺疾患ではない医用画像についてのヒストグラムhから、ピークの位置p が抽出されたとする。上述したように、びまん性肺疾患ではない場合、異常陰影の領域は変化しないため、ヒストグラムhと、過去に撮影された医用画像についてのヒストグラムh−1とで、ピークの位置p の値に差が生じない。そのため、差分ヒストグラムdからは、ピークの位置p 付近でピークが抽出されず、結果として、距離disが大きな値となる。図14の例では、差分ヒストグラムdから抽出されたピークの位置p 及びp のうち、ヒストグラムhから抽出されたピークの位置p との距離が近い方のピークの位置p であっても、|p −p |の値が大きくなっている。したがって、dis=|p −p |も大きくなる。
類似症例画像検索システム200は、例えば図8に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40の記憶部43には、コンピュータ40を、類似症例画像検索システム200として機能させるための類似症例画像検索プログラム250が記憶される。類似症例画像検索プログラム250は、算出プロセス262及び判定プロセス264を含むびまん性症例画像判定プログラム260と、登録プロセス66と、検索プロセス68とを有する。また、記憶部43は、特徴量辞書20を構成する情報が記憶される情報記憶領域70を有する。
CPU41は、類似症例画像検索プログラム250を記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、類似症例画像検索プログラム250が有するプロセスを順次実行する。CPU41は、算出プロセス262を実行することで、図1に示す算出部212として動作する。また、CPU41は、判定プロセス264を実行することで、図1に示す判定部214として動作する。他のプロセスについては、第1実施形態に係る類似症例画像検索プログラム50と同様である。これにより、類似症例画像検索プログラム250を実行したコンピュータ40が、類似症例画像検索システム200として機能することになる。
なお、類似症例画像検索プログラム250により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
次に、第2実施形態に係る類似症例画像検索システム200の作用について説明する。第2実施形態では、検索処理が第1実施形態と異なるため、図15を参照して、第2実施形態における検索処理について説明する。なお、第2実施形態の検索処理において、第1実施形態の検索処理(図10)と同一の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
ステップS32〜S36を経て、次のステップS38で、算出部212が、特徴量辞書20から1つの画像IDに対応付けられたヒストグラムを選択し、このヒストグラムをヒストグラムhとする。
次に、ステップS202で、算出部212が、ヒストグラムhが示す判定対象の医用画像と同一の患者について過去に撮影された医用画像についてのヒストグラムを、特徴量辞書20から抽出し、ヒストグラムh−1とする。そして、算出部212は、ヒストグラムhとヒストグラムh−1との差分ヒストグラムdを算出する。
次に、ステップS204で、判定部214が、ヒストグラムhからピーク群{p }を抽出し、差分ヒストグラムdからピーク群{p }を抽出する。そして、判定部214は、ヒストグラムhのピーク群{p }と、差分ヒストグラムdのピーク群{p }との距離disを、例えば上記(2)式により算出する。
次に、ステップS206で、判定部214が、上記ステップS204で算出した距離disが閾値TH2よりも小さいか否かを判定する。dis<TH2の場合には、ステップS44へ移行し、判定部214が、上記ステップS38で選択したヒストグラムに対応する医用画像を、びまん性肺疾患の医用画像であると判定する。一方、dis≧TH2の場合には、ステップS46へ移行する。
以上説明したように、第2実施形態に係る類似症例画像検索システムによれば、びまん性症例画像判定部が、肺野のCT画像である医用画像において、肺野の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出する。また、判定対象の医用画像についてのヒストグラムと過去のヒストグラムとの差分ヒストグラムを算出し、判定対象の医用画像についてのヒストグラムと差分ヒストグラムとでピーク群間の距離を算出する。そして、ピーク群間の距離が所定の閾値より小さいか否かにより、びまん性肺疾患の医用画像か否かを判定する。これにより、異常陰影の誤識別によりヒストグラムに何らかの特性を示すピークが表れている医用画像であっても、びまん性肺疾患の医用画像から精度良く除外することができる。
なお、上記各実施形態では、びまん性症例として、びまん性肺疾患を例に説明したが、びまん性肺疾患以外のびまん性症例の医用画像であっても、異常陰影の分布をヒストグラム化できる医用画像であれば、開示の技術を適用可能である。
また、上記各実施形態では、びまん性症例画像判定システムの一例であるびまん性症例画像判定部が類似症例画像検索システムに組み込まれている例について説明したが、びまん性症例画像判定システムの用途は、類似症例画像検索のための絞り込みに限定されない。例えば、診断の支援として、びまん性症例画像判定システムの判定結果を用いるなど、他の用途で用いてもよい。
また、上記各実施形態では、類似症例画像の検索時に、びまん性症例画像を絞り込む際にびまん性症例画像判定部が機能する場合について説明したが、これに限定されない。特徴量を辞書に登録する際に、びまん性症例画像か否かを判定して、特徴量と共に判定結果を辞書に登録するようにしてもよい。
また、類似症例画像の検索時に、びまん性症例画像を絞り込む場合において、異なる絞込みの方法を段階的に適用してもよい。例えば、図10に示す検索処理のステップS36〜S46の処理に代えて、図16に示す絞り込み処理を実行するようにしてもよい。
具体的には、ステップS60で、絞り込み処理1として、各医用画像において、異常陰影と識別された格子の総量が閾値以上の医用画像を、びまん性症例候補の医用画像として絞り込む。次に、ステップS62で、絞り込み処理2として、上記ステップS60で絞り込まれたびまん性症例候補の医用画像から、第1実施形態の手法により、更に候補を絞り込む。次に、ステップS64で、絞り込み処理3として、上記ステップS62で絞り込まれたびまん性症例候補の医用画像から、第2実施形態の手法により、最終的なびまん性症例の医用画像を判定する。これにより、効率的にびまん性症例画像を絞り込むことができる。
また、類似症例画像の検索の目的や用途に応じて、上記絞り込み処理1〜3を選択的に採用してもよい。
また、上記各実施形態では、びまん性症例画像判定部を含む類似症例画像検索システムを構成する各機能部が1つのコンピュータで実現されている場合について説明したが、これに限定されない。各機能部をそれぞれ異なるコンピュータに分散させて実現してもよい。
また、上記各実施形態では、びまん性症例画像判定プログラムを含む類似症例画像検索プログラムが記憶部に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
以上の各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出し、
前記ヒストグラムのピークが、びまん性症例の医用画像の特徴を示す度合いに基づいて、前記医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのびまん性症例画像判定プログラム。
(付記2)
前記びまん性症例の医用画像の特徴を示す混合分布に対する前記ヒストグラムの尤度を、前記度合いとする付記1に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
(付記3)
前記びまん性症例の医用画像の特徴を示す混合分布は、前記混合分布に含まれる分布の数が所定範囲内である付記2に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
(付記4)
人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出し、
判定対象の第1の医用画像のヒストグラムと、前記第1の医用画像とは撮影時が異なる第2の医用画像のヒストグラムとの差分のヒストグラムを算出し、
前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離に基づいて、前記第1の医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのびまん性症例画像判定プログラム。
(付記5)
前記距離が所定値以下の場合に、前記第1の医用画像がびまん性症例の医用画像であると判定する付記4に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
(付記6)
前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピークの位置と、対応する前記差分のヒストグラムにおけるピークの位置との距離の全ピーク分の和を、前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離として算出する付記4又は付記5に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
(付記7)
前記対応する前記差分のヒストグラムにおけるピークは、前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピークの位置との距離が最小となるピークである付記6に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
(付記8)
記憶装置に記憶された複数の医用画像から、びまん性症例の医用画像と判定された医用画像を抽出し、
抽出された医用画像の中から、クエリとなる医用画像と特徴量が類似する医用画像を検索する
付記1〜付記7のいずれか1項に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
(付記9)
人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出する算出部と、
前記ヒストグラムのピークが、びまん性症例の医用画像の特徴を示す度合いに基づいて、前記医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する判定部と、
を含むびまん性症例画像判定装置。
(付記10)
前記びまん性症例の医用画像の特徴を示す混合分布に対する前記ヒストグラムの尤度を、前記度合いとする付記9に記載のびまん性症例画像判定装置。
(付記11)
前記びまん性症例の医用画像の特徴を示す混合分布は、前記混合分布に含まれる分布の数が所定範囲内である付記10に記載のびまん性症例画像判定装置。
(付記12)
人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出すると共に、判定対象の第1の医用画像のヒストグラムと、前記第1の医用画像とは撮影時が異なる第2の医用画像のヒストグラムとの差分のヒストグラムを算出する算出部と、
前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離に基づいて、前記第1の医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する判定部と、
を含むびまん性症例画像判定装置。
(付記13)
前記判定部は、前記距離が所定値以下の場合に、前記第1の医用画像がびまん性症例の医用画像であると判定する付記12に記載のびまん性症例画像判定装置。
(付記14)
前記判定部は、前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピークの位置と、対応する前記差分のヒストグラムにおけるピークの位置との距離の全ピーク分の和を、前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離として算出する付記12又は付記13に記載のびまん性症例画像判定装置。
(付記15)
前記対応する前記差分のヒストグラムにおけるピークは、前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピークの位置との距離が最小となるピークである付記14に記載のびまん性症例画像判定装置。
(付記16)
記憶装置に記憶された複数の医用画像から、びまん性症例の医用画像と判定された医用画像を抽出し、抽出された医用画像の中から、クエリとなる医用画像と特徴量が類似する医用画像を検索する検索部を更に含む付記9〜付記15のいずれか1項に記載のびまん性症例画像判定装置。
(付記17)
人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出し、
前記ヒストグラムのピークが、びまん性症例の医用画像の特徴を示す度合いに基づいて、前記医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する
ことを含む処理をコンピュータが実行するびまん性症例画像判定方法。
(付記18)
人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出し、
判定対象の第1の医用画像のヒストグラムと、前記第1の医用画像とは撮影時が異なる第2の医用画像のヒストグラムとの差分のヒストグラムを算出し、
前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離に基づいて、前記第1の医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する
ことを含む処理をコンピュータが実行するびまん性症例画像判定方法。
(付記19)
人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出し、
前記ヒストグラムのピークが、びまん性症例の医用画像の特徴を示す度合いに基づいて、前記医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのびまん性症例画像判定プログラムを記憶した記憶媒体。
(付記20)
人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出し、
判定対象の第1の医用画像のヒストグラムと、前記第1の医用画像とは撮影時が異なる第2の医用画像のヒストグラムとの差分のヒストグラムを算出し、
前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離に基づいて、前記第1の医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのびまん性症例画像判定プログラムを記憶した記憶媒体。
10、210 びまん性症例画像判定部
12、212 算出部
14、214 判定部
16 登録部
18 検索部
20 特徴量辞書
30 医用画像DB
40 コンピュータ
41 CPU
42 メモリ
43 記憶部
49 記憶媒体
50、250 類似症例画像検索プログラム
60、260 びまん性症例画像判定プログラム
100、200 類似症例画像検索システム

Claims (12)

  1. 人体の所定部位を撮影して得られた断面画像群のそれぞれの画像における異常陰影の出現度合いに基づき、前記所定部位の各位置に対する異常陰影についてのヒストグラムを算出し、
    前記ヒストグラムの形状がびまん性症例のヒストグラムの特徴と類似する度合いに基づいて、前記断面画像群がびまん性症例を示すか否かを判定する
    ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのびまん性症例画像判定プログラム。
  2. 前記びまん性症例の断面画像群の特徴を示す混合分布に対する前記ヒストグラムの尤度を、前記度合いとする請求項1に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
  3. 前記びまん性症例の断面画像群の特徴を示す混合分布は、前記混合分布に含まれる分布の数が所定範囲内である請求項2に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
  4. 人体の所定部位を撮影して得られた断面画像群のそれぞれの画像における異常陰影の出現度合いに基づき、前記所定部位の各位置に対する異常陰影についてのヒストグラムを算出し、
    判定対象の第1の断面画像群のヒストグラムと、前記第1の断面画像群とは撮影時が異なる第2の断面画像群のヒストグラムとの差分のヒストグラムを算出し、
    前記第1の断面画像群のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離に基づいて、前記第1の断面画像群がびまん性症例を示すか否かを判定する
    ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのびまん性症例画像判定プログラム。
  5. 前記距離が所定値以下の場合に、前記第1の断面画像群がびまん性症例を示すと判定する請求項4に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
  6. 前記第1の断面画像群のヒストグラムにおけるピークの位置と、対応する前記差分のヒストグラムにおけるピークの位置との距離の全ピーク分の和を、前記第1の断面画像群のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離として算出する請求項4又は請求項5に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
  7. 前記対応する前記差分のヒストグラムにおけるピークは、前記第1の断面画像群のヒストグラムにおけるピークの位置との距離が最小となるピークである請求項6に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
  8. 記憶装置に記憶された複数の断面画像群から、びまん性症例を示すと判定された断面画像群を抽出し、
    抽出された断面画像群の中から、クエリとなる断面画像群と特徴量が類似する断面画像群を検索する
    請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のびまん性症例画像判定プログラム。
  9. 人体の所定部位を撮影して得られた断面画像群のそれぞれの画像における異常陰影の出現度合いに基づき、前記所定部位の各位置に対する異常陰影についてのヒストグラムを算出する算出部と、
    前記ヒストグラムの形状がびまん性症例のヒストグラムの特徴と類似する度合いに基づいて、前記断面画像群がびまん性症例を示すか否かを判定する判定部と、
    を含むびまん性症例画像判定装置。
  10. 人体の所定部位を撮影して得られた断面画像群のそれぞれの画像における異常陰影の出現度合いに基づき、前記所定部位の各位置に対する異常陰影についてのヒストグラムを算出すると共に、判定対象の第1の断面画像群のヒストグラムと、前記第1の断面画像群とは撮影時が異なる第2の断面画像群のヒストグラムとの差分のヒストグラムを算出する算出部と、
    前記第1の断面画像群のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離に基づいて、前記第1の断面画像群がびまん性症例を示すか否かを判定する判定部と、
    を含むびまん性症例画像判定装置。
  11. 人体の所定部位を撮影して得られた断面画像群のそれぞれの画像における異常陰影の出現度合いに基づき、前記所定部位の各位置に対する異常陰影についてのヒストグラムを算出し、
    前記ヒストグラムの形状がびまん性症例のヒストグラムの特徴と類似する度合いに基づいて、前記断面画像群がびまん性症例を示すか否かを判定する
    ことを含む処理をコンピュータが実行するびまん性症例画像判定方法。
  12. 人体の所定部位を撮影した医用画像において、前記所定部位の各位置に対する異常陰影の分布を示すヒストグラムを算出し、
    判定対象の第1の医用画像のヒストグラムと、前記第1の医用画像とは撮影時が異なる第2の医用画像のヒストグラムとの差分のヒストグラムを算出し、
    前記第1の医用画像のヒストグラムにおけるピーク群と、前記差分のヒストグラムにおけるピーク群との距離に基づいて、前記第1の医用画像がびまん性症例の医用画像か否かを判定する
    ことを含む処理をコンピュータが実行するびまん性症例画像判定方法。
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