JP2020179476A - Mems構造体、電子機器および移動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】エッチング状態を容易に確認でき、かつ、優れた検出精度を有するMEMS構造体、電子機器および移動体を提供すること。【解決手段】MEMS構造体10は、光透過性を有し、凹部21が設けられている基板2と、前記基板2に設けられ、前記凹部21と重なり、前記基板2に対して可動する構造体32と、前記基板2に設けられている導電体と、を有し、前記構造体32は、第1幅の第1孔および前記第1幅よりも小さい第2幅の第2孔を備え、前記導電体は、平面視で、前記第2孔と重なっているスリットを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、MEMS構造体、電子機器および移動体に関するものである。
例えば、特許文献1に記載されているように、シリコンの深溝エッチング技術としてボッシュ・プロセスが知られている。このボッシュ・プロセスは、エッチング用ガスであるSF6と側壁保護膜形成用ガスであるC4F8の2系統のガスを交互に切り替えて、エッチング工程と側壁保護膜形成工程とを交互に繰り返すことにより、シリコンに深溝を形成する技術である。このような深溝エッチング技術によれば、溝側面の垂直性に優れ、高いアスペクト比の溝を形成することができる。
例えば、基板と、基板に配置されているセンサー素子と、基板に接合され、センサー素子を覆う蓋と、を有するMENS構造体が知られており、このセンサー素子の形成に上述のボッシュ・プロセスを好適に適用することができる。しかしながら、センサー素子のパターンに粗密が存在するため、パターンが粗の部分ではエッチングレートが高くなり、パターンが密の部分ではエッチングレートが低くなる。このように、部分によってエッチングレートが異なってしまうと、粗の部分ではエッチングが早く終わってしまい、その周囲にダメージを与えてしまうおそれがあるし、密の部分ではエッチングが終了しきれないおそれがある。
また、MEMS構造体では、基板に電極、配線等が形成されており、これらに邪魔されて、外部からセンサー素子のエッチング状態を確認することが困難である。
本実施形態に記載のMEMS構造体は、光透過性を有し、凹部が設けられている基板と、
前記基板に設けられ、前記凹部と重なり、前記基板に対して可動する構造体と、
前記基板に設けられている導電体と、を有し、
前記構造体は、第1幅の第1孔および前記第1幅よりも小さい第2幅の第2孔を備え、
前記導電体は、平面視で、前記第2孔と重なっているスリットを有することを特徴とする。
前記基板に設けられ、前記凹部と重なり、前記基板に対して可動する構造体と、
前記基板に設けられている導電体と、を有し、
前記構造体は、第1幅の第1孔および前記第1幅よりも小さい第2幅の第2孔を備え、
前記導電体は、平面視で、前記第2孔と重なっているスリットを有することを特徴とする。
以下、本発明のMEMS構造体、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のMEMS構造体を示す平面図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3は、MEMS構造体の部分拡大平面図である。図4および図5は、それぞれ、ダミー電極の機能を説明するための断面図である。図6は、図3中のB−B線断面図である。図7および図8は、それぞれ、基板の外部からシリコン基板を撮影したSEM写真である。
図1は、第1実施形態のMEMS構造体を示す平面図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3は、MEMS構造体の部分拡大平面図である。図4および図5は、それぞれ、ダミー電極の機能を説明するための断面図である。図6は、図3中のB−B線断面図である。図7および図8は、それぞれ、基板の外部からシリコン基板を撮影したSEM写真である。
図1ないし図6には、互いに直交する3つの軸としてX軸、Y軸およびZ軸が図示されている。また、X軸に沿う方向すなわちX軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に沿う方向すなわちY軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に沿う方向すなわちZ軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言う。また、各軸の矢印先端側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。また、Z軸方向プラス側を「上」とも言い、Z軸方向マイナス側を「下」とも言う。また、本願明細書において「直交」とは、90°で交わっている場合の他、90°から若干傾いた角度、例えば、90°±5°以内の範囲で交わっている場合も含むものである。
図1に示すMEMS構造体10としての慣性センサー1は、X軸方向の加速度Axを検出する加速度センサーであり、基板2と、基板2の上面側に配置されている構造体としてのセンサー素子3と、センサー素子3を収納して基板2に接合されている蓋6と、を有する。ただし、慣性センサー1が検出可能な慣性としては、X軸方向の加速度Axに限定されず、例えば、Y軸方向の加速度、Z軸方向の加速度、X軸まわりの角速度、Y軸まわりの角速度、Z軸まわりの角速度等であってもよい。また、慣性センサー1は、例えば、2つ以上の検出軸を有する構成であってもよい。また、MEMS構造体10は、慣性センサーに限定されない。なお、「MEMS」とは、「micro electro mechanical systems」の略である。
基板2は、光透過性を有している。詳しくは、基板2は、可視光に対する光透過性を有している。本実施形態における基板2は、実質的に無色透明である。これにより、慣性センサー1の外部から基板2を介してセンサー素子3を確認することができる。また、基板2は、その上面に開口する凹部21を有する。そして、凹部21と重なってセンサー素子3が配置されている。凹部21は、センサー素子3と基板2との接触を抑制する逃げ部として機能する。言い換えると、凹部21によってセンサー素子3が基板2に対して可動できるように構成されている。
また、凹部21の底面には導電体であるダミー電極8が配置されている。このダミー電極8は、導電体で構成されており、後述するように、凹部21の底面の帯電を抑制する機能を有する。また、基板2は、その上面に開口する溝を有し、この溝にはセンサー素子3と電気的に接続されている配線71、72、73が設けられている。配線71、72、73の一端部は、蓋6外に露出し、外部装置との電気的な接続を行う電極パッドPとして機能する。
このような基板2としては、例えば、ナトリウムイオン等のアルカリ金属イオンを含むガラス材料、具体的には、テンパックスガラス、パイレックスガラス(いずれも登録商標)のような硼珪酸ガラスで構成されているガラス基板を用いることができる。これにより、光透過性を有する基板2を容易に形成することができる。なお、基板2は、無色透明に限定されず、有色透明であってもよい。
図2に示すように、蓋6は、その下面に開口する凹部61を有し、凹部61の内側にセンサー素子3を収納して、基板2の上面に接合されている。凹部61の内部と凹部21の内部とは連通し、収納空間Sを形成する。すなわち、蓋6および基板2によって、センサー素子3を気密に収納する収納空間Sが形成されている。また、蓋6には収納空間Sの内外を連通する図示しない貫通孔が設けられており、この貫通孔を介して収納空間S内を所望の雰囲気とした後、貫通孔を図示しない封止材によって封止している。
収納空間Sは、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入され、使用温度、例えば、−40℃〜+85℃程度で、ほぼ大気圧であることが好ましい。収納空間Sを大気圧とすることにより、粘性抵抗が増してダンピング効果が発揮され、センサー素子3の振動を速やかに収束させることができる。そのため、慣性センサー1の加速度検出精度が向上する。
このような蓋6としては、例えば、シリコン基板を用いることができる。ただし、蓋6の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ガラス基板やセラミックス基板を用いてもよい。また、基板2と蓋6との接合方法としては、特に限定されず、基板2や蓋6の材料によって適宜選択すればよいが、本実施形態では、蓋6の下面全周にわたって形成されている接合部材69を介して接合されている。接合部材69としては、例えば、低融点ガラスであるガラスフリット材を用いることができる。
センサー素子3は、リン(P)、ボロン(B)、砒素(As)等の不純物がドープされたシリコン基板300を基板2の上面に陽極接合し、このシリコン基板300を深溝エッチング技術であるボッシュ・プロセスによってパターニングすることにより形成することができる。
図1に示すように、センサー素子3は、凹部21の底面から上方に向かって突出しているマウント22に固定されている固定部31と、固定部31に対してX軸方向に変位可能な可動体32と、固定部31と可動体32とを連結するばね33、34と、可動体32が備えている第1可動電極35および第2可動電極36と、マウント22に固定され、第1可動電極35と対向している第1固定電極38と、マウント22に固定され、第2可動電極36と対向している第2固定電極39と、を有する。
また、第1、第2可動電極35、36およびダミー電極8が配線71と電気的に接続され、第1固定電極38が配線72と電気的に接続され、第2固定電極39が配線73と電気的に接続されている。そして、第1、第2可動電極35、36には、例えば、直流電圧と交流電圧とを重畳させた駆動電圧が印加される。一方、第1、第2固定電極38、39は、電極パッドPを介してチャージアンプに接続され、固定電圧AGND(アナロググランド)に維持される。
そのため、第1可動電極35および第1固定電極38の間に静電容量Cx1が形成され、第2可動電極36および第2固定電極39の間に静電容量Cx2が形成される。静電容量Cx1、Cx2が形成されている状態で、センサー素子3に加速度Axが加わると、可動体32がX軸方向に変位し、それに伴って静電容量Cx1、Cx2が互いに逆相で変化する。そのため、これら静電容量Cx1、Cx2の変化に基づいてセンサー素子3が受けた加速度Axを求めることができる。
以上、慣性センサー1の構成について簡単に説明した。以下では、センサー素子3およびダミー電極8について、詳細に説明する。図3に示すように、センサー素子3は、シリコン基板300をボッシュ・プロセスによりパターニングした際に形成された複数の孔9を有する。複数の孔9には、例えば、可動体32とばね33との間に形成されている孔92、ばね33の内側に形成されている孔91、その他、図3では図示しないが、第1可動電極35と第1固定電極38との間に形成されている孔、第2可動電極36と第2固定電極39との間に形成されている孔等が含まれている。そして、複数の孔9のうち、孔92が最も小さい幅W2を有し、孔91は、幅W2よりも大きい幅W1を有する。なお、以下では、説明の便宜上、孔91を「第1孔91」、幅W1を「第1幅W1」とも言う。また、孔92を「第2孔92」、幅W2を「第2幅W2」とも言う。
図3に示すように、第2孔92は、第1孔91を間に挟んで一対、X軸方向に並んで形成されている。また、これら第1、第2孔91、92は、それぞれ、Y軸方向に延在する長手形状となっている。第1幅W1としては、特に限定されないが、例えば、3μm〜6μm、特に、4μm程度とすることができる。また、第2幅W2としては、特に限定されないが、例えば、0.5μm〜2.5μm、特に、1μm程度とすることができる。
ダミー電極8は、前述したように、配線71と電気的に接続されており、可動体32と同電位となっている。このようなダミー電極8がないと、図4に示すように、シリコン基板300をボッシュ・プロセスでパターニングする際に基板2内のアルカリ金属イオンが凹部21の底面側に移動して当該底面が正に帯電し、入射する正イオンIが静電偏向によってシリコン基板300の下面(裏面)をエッチングする。そのため、センサー素子3がエッチングダメージを受け、センサー素子3の形成精度や機械的強度が低下する。
これに対し、本実施形態のようにダミー電極8を設けることにより、図5に示すように、凹部21の底面の帯電が抑制され、シリコン基板300の下面がエッチングされてしまうのを効果的に抑制することができる。そのため、センサー素子3のパターニング精度が高まり、機械的強度や加速度検出特性の低下を効果的に抑制することができる。なお、図5に示すように、本実施形態では、ダミー電極8は、例えば、実質的に無色透明のSiO2からなる絶縁膜89で覆われ、ボッシュ・プロセスから保護されている。ただし、絶縁膜89は、省略してもよい。
このような機能を有するダミー電極8は、図3に示すように、ダミー電極8を厚さ方向に貫通する貫通孔である3本のスリット81、82、83を有する。スリット81、82、83は、それぞれ、X軸方向に長手方向を有する長手形状をなし、Y軸方向に等間隔に並んで配置されている。また、スリット81、82、83は、それぞれ、その両端、すなわち、X軸方向プラス側およびマイナス側の各端部が閉じている。言い換えると、スリット81、82、83は、ダミー電極8の縁に開放していない。
また、これらスリット81、82、83は、Z軸方向からの平面視で、第1孔91および一対の第2孔92と重なって配置されている。この場合、Z軸方向からの平面視は、基板2と蓋6とが重なる方向である。各スリット81、82、83は、センサー素子3をボッシュ・プロセスで形成する際のシリコン基板300のエッチング状態を確認するための窓部80として機能する。そのため、図6に示すように、基板2の外部からスリット81、82、83を介してセンサー素子3を視認することができ、シリコン基板300のエッチングが正常に完了しているか否かを容易に判断することができる。一方で、窓部80をスリット81、82、83で形成することにより、窓部80の面積を十分に小さくすることができ、図4で示したようなシリコン基板300の下面側からのエッチングを効果的に抑制することができる。
特に、前述したように、スリット81、82、83は、それぞれ、その両端が閉じている。そのため、スリット81、82、83の面積をそれぞれ十分に小さくすることができ、前述したようなセンサー素子3の裏面側からのエッチングを効果的に抑制することができる。ただし、これに限定されず、スリット81、82、83は、少なくとも一端がダミー電極8の縁に開放していてもよい。
また、前述したように、第1孔91および第2孔92は、それぞれ、Y軸方向に延在する長手形状をなしているのに対して、スリット81、82、83は、Y軸方向と交差するX軸方向に長手方向が延在している。これにより、センサー素子3とスリット81、82、83の位置ずれを許容し易くなる。すなわち、センサー素子3およびスリット81、82、83の少なくとも一方の形成位置がX軸方向にずれたとしても、第1、第2孔91、92とスリット81、82、83とが重なる関係を容易に維持することができる。そのため、より確実に、基板2の外部からスリット81、82、83を介してシリコン基板300のエッチング状態を確認することができる。ただし、スリット81、82、83の長手方向は、特に限定されず、例えば、X軸およびY軸の両軸に対して傾斜した方向に長手方向が延在していてもよい。この場合、第1孔91および第2孔92の少なくとも一方と交差する方向であるのが好ましい。
また、前述したように、スリット81、82、83は、Y軸方向に並んで配置されている。これにより、センサー素子3やスリット81、82、83の位置ずれを許容し易くなる。すなわち、センサー素子3およびスリット81、82、83の少なくとも一方の形成位置がY軸方向にずれたとしても、スリット81、82、83のうちの少なくとも1つが第1、第2孔91、92と重なる関係を容易に維持することができる。そのため、重なっている孔を介して、基板2の外部からシリコン基板300のエッチング状態を確認することができる。ただし、スリットの数は、特に限定されず、スリット81、82、83のうちの1つまたは2つを省略してもよいし、さらに少なくとも1つ以上のスリットを追加してもよい。
また、前述したように、第2孔92の第2幅W2は、センサー素子3が有する孔9の中で最も小さい。言い換えると、センサー素子3は全域でほぼ同じ厚さであるため、第2孔92のアスペクト比は、センサー素子3が有する孔9の中で最も高い。孔9の幅が狭い程またはアスペクト比が高い程エッチングレートが低く、形成に最も時間がかかる。そのため、孔9中で、第2孔92の形成に最も時間がかかる。したがって、スリット81、82、83を介して第2孔92のエッチング状態を確認し、第2孔92のエッチングが正常に完了していれば、その他の孔9についてもエッチングが正常に完了していると判断することができる。つまり、第2孔92と重なるようにスリット81、82、83を形成すれば、他の孔9と重なるように別のスリットを形成することなく、シリコン基板300全体のエッチング状態を確認することができる。したがって、窓部80の数をより少なくすることができ、図4で示したようなシリコン基板300の下面側からのエッチングを効果的に抑制することができる。ただし、これに限定されず、第2幅W2は、孔9の中で最も小さくなくてもよい。
また、前述したように、スリット81、82、83は、平面視で、第2孔92に加えて第1孔91とも重なっている。第1孔91の幅W1は、第2孔92の幅W2よりも大きく、第1孔91のアスペクト比は、第2孔92のアスペクト比よりも小さい。そのため、第1孔91は、第2孔92よりもエッチングにかかる時間が短く、第2孔92よりも前に形成される。そのため、例えば、第1孔91のエッチング状態を確認することにより、第2孔92が形成されるまでの残り時間を推測することができ、シリコン基板300が過度にエッチングされてしまうことを抑制することができる。ただし、これに限定されず、スリット81、82、83は、第1孔91と重なっていなくてもよい。
ここで、スリット81、82、83の幅Wとしては、特に限定されないが、1μm以上5μm以下であることが好ましく、1μm以上4μm以下であることがより好ましい。このような範囲とすることにより、基板2の外部からスリット81、82、83を介してセンサー素子3のエッチング状態を容易に視認することができると共に、窓部80の面積を十分に小さくすることができる。そのため、上述した効果をより顕著に発揮することができる。これに対して、上記下限値未満であると、視認に用いる装置等によっては、シリコン基板300のエッチング状態を鮮明に視認できないおそれがある。反対に、上記上限値を超えると、窓部80の面積が大きくなり過ぎて、図4に示したように、シリコン基板300が下面側からエッチングされ易くなるおそれがある。
図7および図8は、それぞれ、基板2から窓部80を介してセンサー素子3の下面を視認したSEM写真である。図7は、スリット81、82、83の幅Wをそれぞれ5μmとしたときの写真であり、図8は、幅30μmの窓部80としたときの写真である。これらの図から分かるように、図7では、シリコン基板300の下面がほとんどエッチングされておらず、第1孔91および第2孔92を鮮明に視認することができる。一方、図8では、シリコン基板300の下面が広範囲にわたってエッチングされてしまい、第1孔91および第2孔92の視認が困難である。以上より、幅Wを1μm以上5μm以下とすることにより、基板2の外部からスリット81、82、83を介してシリコン基板300のエッチング状態を容易に視認することができると共に、シリコン基板300の下面側からのエッチングを効果的に抑制されることが分かる。
以上、MEMS構造体10としての慣性センサー1について説明した。このような慣性センサー1は、光透過性を有し、凹部21が設けられている基板2と、基板2に設けられ、凹部21と重なり、基板2に対して可動する構造体としてのセンサー素子3と、基板2に設けられている導電体としてのダミー電極8と、を有する。また、センサー素子3は、第1幅W1の第1孔91および第1幅W1よりも小さい第2幅W2の第2孔92を有する。そして、ダミー電極8は、所定方向、本実施形態ではX軸方向に延在し、平面視で、第2孔92と重なっているスリット81、82、83を有する。そのため、基板2の外部からスリット81、82、83を介してセンサー素子3を視認することができ、センサー素子3の状態を容易に判断することができる。一方で、スリット81、82、83で窓部80を形成することにより、窓部80の面積を十分に小さくすることができ、図4に示したようなセンサー素子3の下面側からのエッチングを効果的に抑制することができる。
また、前述したように、第2孔92は、第1方向であるY軸方向に延在する長手形状をなし、スリット81、82、83の長手方向は、Y軸方向と交差するX軸方向に延在する。これにより、センサー素子3とスリット81、82、83との位置ずれを許容し易くなる。すなわち、センサー素子3およびスリット81、82、83の少なくとも一方の形成位置がX軸方向にずれたとしても、第1、第2孔91、92とスリット81、82、83とが重なる関係を容易に維持することができる。そのため、より確実に、基板2の外部からスリット81、82、83を介してセンサー素子3を視認することができる。
また、前述したように、スリット81、82、83は、長手方向の両端部が閉じている。これにより、スリット81、82、83の面積をそれぞれ十分に小さくすることができ、図4に示したようなセンサー素子3の下面側からのエッチングを効果的に抑制することができる。
また、前述したように、第2幅W2は、センサー素子3が有する孔9の中で最も小さい。これにより、スリット81、82、83を介して第2孔92のエッチング状態を確認し、第2孔92のエッチングが正常に完了していれば、その他の孔9についてもエッチングが正常に完了していると判断することができる。そのため、過度なエッチングを抑制することができる。
また、前述したように、第2孔92のアスペクト比は、センサー素子3が有する孔9の中で最も高い。これにより、スリット81、82、83を介して第2孔92のエッチング状態を確認し、第2孔92のエッチングが正常に完了していれば、その他の孔9についてもエッチングが正常に完了していると判断することができる。そのため、過度なエッチングを抑制することができる。
また、前述したように、スリット81、82、83の幅Wは、1μm以上5μm以下である。これにより、基板2の外部からスリット81、82、83を介してセンサー素子3のエッチング状態を容易に視認することができると共に、スリット81、82、83の面積を十分に小さくすることができる。そのため、図4に示したようなセンサー素子3の下面側からのエッチングを効果的に抑制することができる。
また、前述したように、スリット81、82、83は、平面視で、第1孔91と重なっている。第1孔91は、第2孔92よりもエッチングにかかる時間が短く、第2孔92よりも前に形成される。そのため、例えば、第1孔91のエッチング状態を確認することにより、第2孔92が形成されるまでの残り時間を推測することができ、センサー素子3の過度なエッチングを抑制することができる。
また、前述したように、基板2は、アルカリ金属イオンを含むガラス材料で構成されている。これにより、基板2が帯電し、センサー素子3の下面側からのエッチングが生じ易くなる。そのため、上述の効果をより顕著に発揮することができる。また、透明な基板2を容易に形成することもできる。
また、前述したように、MEMS構造体10は、慣性力、本実施形態では加速度Axを検出する慣性センサー1である。これにより、加速度Axを精度よく検出することができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態のスマートフォンを示す平面図である。
図9は、第2実施形態のスマートフォンを示す平面図である。
図9に示すスマートフォン1200は、MEMS構造体10としての慣性センサー1と、慣性センサー1から検出される検出信号に基づいて制御を行う制御回路1210と、を有する。慣性センサー1によって検出された検出データは、制御回路1210に送信され、制御回路1210は、受信した検出データからスマートフォン1200の姿勢や挙動を認識して、表示部1208に表示されている表示画像を変化させたり、警告音や効果音を鳴らしたり、振動モーターを駆動して本体を振動させることができる。
このような電子機器としてのスマートフォン1200は、MEMS構造体10としての慣性センサー1と、慣性センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御回路1210と、を有する。そのため、前述した慣性センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、MEMS構造体10を内蔵する電子機器としては、特に限定されず、スマートフォン1200以外にも、例えば、パーソナルコンピューター、デジタルスチールカメラ、タブレット端末、時計、スマートウォッチ、インクジェットプリンタ、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器、魚群探知機、各種測定機器、移動体端末基地局用機器、車両、航空機、船舶等の各種計器類、フライトシミュレーター、ネットワークサーバー等が挙げられる。
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態の慣性計測装置を示す分解斜視図である。図11は、図10に示す慣性計測装置が有する基板の斜視図である。
図10は、第3実施形態の慣性計測装置を示す分解斜視図である。図11は、図10に示す慣性計測装置が有する基板の斜視図である。
図10に示す慣性計測装置2000(IMU:Inertial Measurement Unit)は、自動車や、ロボットなどの被装着装置の姿勢や、挙動を検出する慣性計測装置である。慣性計測装置2000は、3軸加速度センサーおよび3軸角速度センサーを備えた6軸モーションセンサーとして機能する。
慣性計測装置2000は、平面形状が略正方形の直方体である。また、正方形の対角線方向に位置する2ヶ所の頂点近傍に固定部としてのネジ穴2110が形成されている。この2ヶ所のネジ穴2110に2本のネジを通して、自動車などの被装着体の被装着面に慣性計測装置2000を固定することができる。なお、部品の選定や設計変更により、例えば、スマートフォンや、デジタルスチールカメラに搭載可能なサイズに小型化することも可能である。
慣性計測装置2000は、アウターケース2100と、接合部材2200と、センサーモジュール2300と、を有し、アウターケース2100の内部に、接合部材2200を介在させて、センサーモジュール2300を挿入した構成となっている。アウターケース2100の外形は、前述した慣性計測装置2000の全体形状と同様に、平面形状が略正方形の直方体であり、正方形の対角線方向に位置する2ヶ所の頂点近傍に、それぞれネジ穴2110が形成されている。また、アウターケース2100は、箱状であり、その内部にセンサーモジュール2300が収納されている。
センサーモジュール2300は、インナーケース2310と、基板2320と、を有している。インナーケース2310は、基板2320を支持する部材であり、アウターケース2100の内部に収まる形状となっている。また、インナーケース2310には、基板2320との接触を抑制するための凹部2311や後述するコネクター2330を露出させるための開口2312が形成されている。このようなインナーケース2310は、接合部材2200を介してアウターケース2100に接合されている。また、インナーケース2310の下面には接着剤を介して基板2320が接合されている。
図11に示すように、基板2320の上面には、コネクター2330、Z軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340z、X軸、Y軸およびZ軸の各軸方向の加速度を検出する加速度センサー2350などが実装されている。また、基板2320の側面には、X軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340xおよびY軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340yが実装されている。そして、これら各センサーとして、実施形態に記載のMEMS構造体すなわち慣性センサーを用いることができる。
また、基板2320の下面には、制御IC2360が実装されている。制御IC2360は、MCU(Micro Controller Unit)であり、慣性計測装置2000の各部を制御する。記憶部には、加速度および角速度を検出するための順序と内容を規定したプログラムや、検出データをデジタル化してパケットデータに組込むプログラム、付随するデータなどが記憶されている。なお、基板2320にはその他にも複数の電子部品が実装されている。
<第4実施形態>
図12は、第4実施形態の移動体測位装置の全体システムを示すブロック図である。図13は、図12に示す移動体測位装置の作用を示す図である。
図12は、第4実施形態の移動体測位装置の全体システムを示すブロック図である。図13は、図12に示す移動体測位装置の作用を示す図である。
図13に示す移動体測位装置3000は、移動体に装着して用い、当該移動体の測位を行うための装置である。なお、移動体としては、特に限定されず、自転車、自動車、自動二輪車、電車、飛行機、船等のいずれでもよいが、本実施形態では移動体として四輪自動車を用いた場合について説明する。
移動体測位装置3000は、慣性計測装置3100(IMU)と、演算処理部3200と、GPS受信部3300と、受信アンテナ3400と、位置情報取得部3500と、位置合成部3600と、処理部3700と、通信部3800と、表示部3900と、を有している。なお、慣性計測装置3100としては、例えば、前述した慣性計測装置2000を用いることができる。
慣性計測装置3100は、3軸の加速度センサー3110と、3軸の角速度センサー3120と、を有している。演算処理部3200は、加速度センサー3110からの加速度データおよび角速度センサー3120からの角速度データを受け、これらデータに対して慣性航法演算処理を行い、移動体の加速度および姿勢を含む慣性航法測位データを出力する。
また、GPS受信部3300は、受信アンテナ3400を介してGPS衛星からの信号を受信する。また、位置情報取得部3500は、GPS受信部3300が受信した信号に基づいて、移動体測位装置3000の位置(緯度、経度、高度)、速度、方位を表すGPS測位データを出力する。このGPS測位データには、受信状態や受信時刻等を示すステータスデータも含まれている。
位置合成部3600は、演算処理部3200から出力された慣性航法測位データおよび位置情報取得部3500から出力されたGPS測位データに基づいて、移動体の位置、具体的には移動体が地面のどの位置を走行しているかを算出する。例えば、GPS測位データに含まれている移動体の位置が同じであっても、図13に示すように、地面の傾斜θ等の影響によって移動体の姿勢が異なっていれば、地面の異なる位置を移動体が走行していることになる。そのため、GPS測位データだけでは移動体の正確な位置を算出することができない。そこで、位置合成部3600は、慣性航法測位データを用いて、移動体が地面のどの位置を走行しているのかを算出する。
位置合成部3600から出力された位置データは、処理部3700によって所定の処理が行われ、測位結果として表示部3900に表示される。また、位置データは、通信部3800によって外部装置に送信されるようになっていてもよい。
<第5実施形態>
図14は、第5実施形態の移動体を示す斜視図である。
図14は、第5実施形態の移動体を示す斜視図である。
図14に示す移動体としての自動車1500は、エンジンシステム、ブレーキシステムおよびキーレスエントリーシステムの少なくとも何れかのシステム1510を含んでいる。また、自動車1500には、MEMS構造体10としての慣性センサー1が内蔵されており、慣性センサー1によって車体の姿勢を検出することができる。慣性センサー1の検出信号は、制御装置1502に供給され、制御装置1502は、その信号に基づいてシステム1510を制御することができる。
このように、移動体としての自動車1500は、MEMS構造体10としての慣性センサー1と、慣性センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御装置1502と、を有する。そのため、前述した慣性センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、慣性センサー1は、他にも、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。また、移動体としては、自動車1500に限定されず、例えば、飛行機、ロケット、人工衛星、船舶、AGV(無人搬送車)、二足歩行ロボット、ドローン等の無人飛行機等にも適用することができる。
以上、本発明のMEMS構造体、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
1…慣性センサー、10…MEMS構造体、2…基板、21…凹部、22…マウント、3…センサー素子、300…シリコン基板、31…固定部、32…可動体、33、34…ばね、35…第1可動電極、36…第2可動電極、38…第1固定電極、39…第2固定電極、6…蓋、61…凹部、69…接合部材、71、72、73…配線、8…ダミー電極、80…窓部、81、82、83…スリット、89…絶縁膜、9…孔、91…第1孔、92…第2孔、1200…スマートフォン、1208…表示部、1210…制御回路、1500…自動車、1502…制御装置、1510…システム、2000…慣性計測装置、2100…アウターケース、2110…ネジ穴、2200…接合部材、2300…センサーモジュール、2310…インナーケース、2311…凹部、2312…開口、2320…基板、2330…コネクター、2340x、2340y、2340z…角速度センサー、2350…加速度センサー、2360…制御IC、3000…移動体測位装置、3100…慣性計測装置、3110…加速度センサー、3120…角速度センサー、3200…演算処理部、3300…GPS受信部、3400…受信アンテナ、3500…位置情報取得部、3600…位置合成部、3700…処理部、3800…通信部、3900…表示部、Ax…加速度、I…正イオン、P…電極パッド、S…収納空間、W…幅、W1…第1幅、W2…第2幅、θ…傾斜
Claims (11)
- 光透過性を有し、凹部が設けられている基板と、
前記基板に設けられ、前記凹部と重なり、前記基板に対して可動する構造体と、
前記基板に設けられている導電体と、を有し、
前記構造体は、第1幅の第1孔および前記第1幅よりも小さい第2幅の第2孔を備え、
前記導電体は、平面視で、前記第2孔と重なっているスリットを有することを特徴とするMEMS構造体。 - 前記第2孔は、第1方向に延在する長手形状をなし、
前記スリットの長手方向は、前記第1方向と交差する方向に延在する請求項1に記載のMEMS構造体。 - 前記スリットは、長手方向の両端部が閉じている請求項2に記載のMEMS構造体。
- 前記第2幅は、前記構造体が有する孔の中で最も小さい請求項1ないし3のいずれか1項に記載のMEMS構造体。
- 前記第2孔のアスペクト比は、前記構造体が有する孔の中で最も高い請求項1ないし4のいずれか1項に記載のMEMS構造体。
- 前記スリットの幅は、1μm以上5μm以下である請求項1ないし5のいずれか1項に記載のMEMS構造体。
- 前記スリットは、平面視で、前記第1孔と重なっている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のMEMS構造体。
- 前記基板は、アルカリ金属イオンを含むガラス材料で構成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載のMEMS構造体。
- 慣性力を検出する慣性センサーである請求項1ないし8のいずれか1項に記載のMEMS構造体。
- 請求項9に記載のMEMS構造体と、
前記MEMS構造体から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御回路と、を有することを特徴とする電子機器。 - 請求項9に記載のMEMS構造体と、
前記MEMS構造体から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御装置と、を有することを特徴とする移動体。
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