JP2020179308A - 羽毛製品 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、図6及び図7に示すように、従来の羽毛製品110は、袋状本体120(その内部空間)が多数の区画に仕切られて、各区画内に羽毛150が収容されて形成されている。これは、羽毛150が袋状本体110の内部空間のうちの一部に偏ることを防止し、均等に分布するようにしようとするためのものである。
まず、羽毛は、本来的に、その自然状態で、断熱能力が非常に高いとともに、温度調整機能も有している。
このように、羽毛は立体的に複雑な構造を有しているために、高い断熱性を有しているのである。このため、寒冷な環境において羽毛製品を身に着けることによって、羽毛製品は高い保温性を発揮し、その使用者は暖かく感じるのである。
こうして、羽毛の通気性が良くなり、汗が気化しやすくなって、その際に周囲の空気から気化熱が奪われることによって、使用者側の空気の温度が低下する。こうして、熱くなりすぎることが防止されるのである。
これは、羽毛の比重が非常に小さいこと、羽毛が非常に柔らかいこと、羽毛が上述した複雑な構造を有するために各々の羽毛が本来的には大きな占有体積を有すること等のためと考えられる。
しかしながら、従来のキルティング加工が施された羽毛製品では、各区画(その内部空間)の容積(特にその高さ)が十分に確保できず、各区画内において羽毛が本来の自然状態ではなく、圧縮された状態で収容されることとなる。このため、断熱効果は落ちることとなる。
しかしながら、袋状本体がキルティング加工されていると、その分、その羽毛製品の可撓性が落ち、使用者に対するフィット感(「ドレープ性」ともいわれる)が落ちることとなる。
ドレープ性が落ちると、使用者に密接にまとわりつくことがなく、使用者との間に隙間が生じることとなる。
すなわち、従来の羽毛製品110(図6及び図7)が膝掛けの場合、図8に示すように、椅子Cに着座した使用者の膝Kと膝掛け(羽毛製品)110との間に大きな隙間が生じることとなる。これによっても断熱効果が落ちることとなる。
このため、袋状本体の内部空間において十分な容積(特にその高さ)が確保され、その内部空間内に収容された羽毛は、自然状態(又はそれに近い状態)であり得ることとなる。そして、その場合において、その羽毛は、大きな断熱性を有するとともに、確実な温度調整機能を発揮する。
すなわち、仮に、綿を袋状本体の内部空間内に収容する際には、その内部空間が複数の区画に仕切られてその各区画ごとに綿を収容しないと、綿が偏ってしまう。
そのことにとらわれて、従来においては、羽毛についても、綿と同様に、袋状本体の内部空間が複数の区画に仕切られていないと羽毛が偏るのではないかという先入観が存在しており、そのようにされているのである。
すなわち、仮に一時的に一方に偏った場合でも、震動等が加わるうちに、均等な状態に向かって徐々に移動していき、ほぼ均等な状態に戻ることが判明したのである。
このため、この羽毛製品は大きな可撓性(大きなドレープ性)を有し、使用者に密接にまとわりつき、使用者との間の隙間が極小化される。
こうして、断熱効果が落ちることなく、本来の高い断熱効果(保温能力)が十分に発揮されるのである。
すなわち、この発明の羽毛製品では、当該羽毛製品を折り畳んだ状態で、ポケットに収容することができる。こうして、非使用時においてはコンパクトにまとめておくことが可能である。
図1〜図3に示すように、この羽毛製品10は、袋状本体20,羽毛50を有している。この羽毛製品は10は、膝掛けや、昼寝等のための小型布団等として使用されるものである。
袋状本体20は、外袋体30,内袋体40を有しており、長方形状をしている。
内袋体40は、ポリエステル等の布によって形成されており、いわゆるダウンプルーフ加工がされている。すなわち、その内部空間内に収容された羽毛50が外部に出ることが防止されている。
そして、おもて側から裏側にかけて、外袋体おもて布31,内袋体おもて布41,内袋体裏布42,外袋体裏布32の縁部が縫い付けによって結合されて、2重の袋状本体20が形成されている。
正確にいえば、おもて側から裏側にかけて、内袋体おもて布41,外袋体おもて布31,外袋体裏布32,内袋体裏布42の縁部が結合されて袋状にされた上で、表裏反転されて形成されている。
こうして、袋状本体20(外袋体30,内袋体40)は長方形状のほぼ一面状をしており、一対の長辺21及び短辺22を有している。
その1つの内部空間内に、羽毛50が収容されている。
こうして、ほぼ1つの面状の羽毛製品10が形成されている。
袋状本体20(外袋体30)には、ポケット用布片(符号省略)が取り付けられて、ポケット15が設けられている。
ポケット15は長方形状をしており、袋状本体20(外袋体30)の長辺21に開口部(符号省略)を有し、ポケット15の深さは袋状本体20の短辺22のほぼ1/3である。ポケット15は長辺21における中央に位置しており、ポケット15の幅は袋状本体20の長辺21のほぼ1/3である。
図1〜図3に基づいて前述したように、この羽毛製品10においては、袋状本体20の内部空間は区画分けされておらず、1つの内部空間内に羽毛50が収容されている。
このため、その羽毛50は、圧縮されることなく(又はあまり圧縮されることなく)、自然状態(又はそれに近い状態)であり得ることとなる。そして、その場合において、その羽毛50は、大きな断熱性を有するとともに、確実な温度調整機能を発揮する。
一方で、羽毛50が収容される内部空間が複数の区画に仕切られてはいないが、その内部空間内において羽毛50が一方に偏ることなく、ほぼ均等に分布することとなる。
このため、この羽毛製品10は大きな可撓性(ドレープ性)を有し、使用者に密接にまとわりつき、使用者との間の隙間が極小化される。
すなわち、図4に示すように、この羽毛製品10(図1〜図3)が膝掛けとして使用された場合、椅子Cに着座した使用者の膝Kと膝掛け(羽毛製品)10との間にはほとんど隙間が生じないこととなる。このことによっても、大きな断熱効果(保温能力)が得られるのである。
まず、図5A(a)→(b)に示すように、羽毛製品10のうちポケット15を挟んで袋状本体20の長辺21方向における両側の部分を、裏側に折り返す。
次に、図5A(b)→(c)に示すように、ポケット15及び羽毛製品10のうちポケット15と重なる部分以外の部分を、ポケット15の裏側に向けて折り返すとともに、その先端側の略半部をさらにおもて側に向けて折り返して、ポケット15内に収容する。
まず、図5B(a)→(b)に示すように、羽毛製品10のうちポケット15を挟んで袋状本体20の長辺21方向における両側の部分を、おもて側に折り返す。
次に、図5B(b)→(c)に示すように、ポケット15及び羽毛製品10のうちポケット15と重なる部分以外の部分を、ポケット15の裏側に向けて折り返すとともに、その先端側の略半部をさらにおもて側に向けて折り返して、ポケット15内に収容する。
たとえば、袋状本体20は、長方形状に限らず、楕円形状等、他の種々の形状であってもよい。
15 ポケット
20 袋状本体
50 羽毛
Claims (2)
- 内部に収容空間を有しほぼ一面状をなす袋状本体と、
前記袋状本体の内部空間内に収容された羽毛とを有し、
前記袋状本体の前記内部空間が複数の区画に仕切られてはいない、
羽毛製品。 - 請求項1に記載の羽毛製品であって、
前記袋状本体のおもて側又は裏側には、折り畳み状態の当該羽毛製品を収容するポケッ
トが形成されている、
羽毛製品。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020137679A JP2020179308A (ja) | 2020-08-17 | 2020-08-17 | 羽毛製品 |
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JP2020179308A5 JP2020179308A5 (ja) | 2020-12-17 |
Family
ID=73022822
Family Applications (1)
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JP2020137679A Pending JP2020179308A (ja) | 2020-08-17 | 2020-08-17 | 羽毛製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2020
- 2020-08-17 JP JP2020137679A patent/JP2020179308A/ja active Pending
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