JP2020178381A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子を保護する低コストの電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置1は、電力変換部3、4と、電力変換部3、4のスイッチング素子を制御する制御部6、7と、を備える。制御部6、7は、異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする指令を発する処理をハードウェアで行う第1保護部17と、同じ処理をソフトウェアで行う第2保護部18と、を有している。第1保護部17における異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの第1処理時間が、第2保護部18における同じ指令を発するまでの第2処理時間よりも短く設定されている。異常を検知したのちに、スイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間に応じて、異常検知の対象が第1保護部17と第2保護部18とに振り分けられている。【選択図】図1

Description

本願は、電力変換装置に関する。
環境に配慮した自動車としてプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、電気自動車(EV:Electric Vehicle)などが普及し始めている。このような車両には車載用充電装置が搭載されている。この車載用充電装置は、車両の外部に設置された家庭用交流電源もしくは専用の充電設備から車両に搭載された蓄電池を充電する機能を有した電力変換装置である。
従来のSi(Silicon)を用いたMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)などの自己消弧型半導体のスイッチング素子を有した電力変換装置は、機器性能の確保、機器の故障の防止などのために保護回路または故障検知回路を搭載している。その保護回路または故障検知回路は、一般にマイコンがその役割を担い、保護処理および故障検知を行うように構成されていた。
例えば、スイッチング素子を有するインバータと、スイッチング素子のオンオフ制御を行うマイコン(マイクロコンピュータ)と、スイッチング素子を流れる電流が入力されるシャント抵抗と、保護回路とを備え、保護回路は、シャント電流が過電流判定用閾値を超える場合にストップ信号をマイコンに出力し、スイッチング素子をオフにするモータ駆動装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−122883号公報
近年、車載用充電装置に対してさらなる小型化と高効率化とが求められている。こうした要求に応えるために、ワイドバンドギャップ半導体をスイッチング素子に適用して高周波化を図るとともに、小型の磁性部品などを用いた電力変換装置が開発されつつある。ワイドバンドギャップ半導体(例えば、GaN:Gallium Nitride)などの高速スイッチングが可能なスイッチング素子は、一般に短絡耐量が低く、過電流発生時にスイッチング素子を保護するために許容される時間は数十マイクロ秒(数十μs)と非常に短い。
従来の電力変換装置においては、シャント電流が過電流判定用閾値を超える場合に保護回路がストップ信号をマイコンに出力してスイッチング素子をオフにしているので、Si−MOSFETなどの自己消弧型半導体のスイッチング素子は保護することができる。しかしながら、このような方式をスイッチング素子にワイドバンドギャップ半導体を適用した電力変換装置に用いても、ワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子を保護するために許容される時間内にスイッチング素子をオフすることができない。
また、従来のSi-MOSFETを用いた電力変換装置のスイッチング周波数が数十kHzであるのに対して、ワイドバンドギャップ半導体を適用した電力変換装置のスイッチング周波数は数百kHzである。そのため、過電流以外の異常、故障などの検知に対して、従来のCPUを用いた保護回路では応答が間に合わない。
このような問題に対処するひとつの方法として、CPUを用いたソフトウェア処理をFPGA(Field−Programmable Gate Array)などを用いたハードウェア処理に替えて、このFPGA内にスイッチング素子に対するスイッチング制御機能と保護機能とを搭載する方法が考えられる。しかしながら、高速な処理速度が必要でない機能までFPGAに実装されるため、FPGAのロジック量が膨大になる。FPGAは、ロジック量に比例してコストが非常に高くなる。そのため、高速な処理速度が必要でない機能までFPGAに実装すると、電力変換装置が高コストになるという課題がある。
本願は、上述の課題を解決するためになされたものであり、ワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子を適用した電力変換装置において、ワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子を保護する低コストの電力変換装置を得ることを目的とする。
本願に係る電力変換装置は、ワイドバンドギャップ半導体で構成されたスイッチング素子を含む電力変換部と、電力変換部のスイッチング素子を制御する制御部とを備えており、制御部は、異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする指令を発する処理をハードウェアで行う第1保護部と、異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする指令を発する処理をソフトウェアで行う第2保護部とを有している。第1保護部における異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの第1処理時間が、第2保護部における異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの第2処理時間よりも短く設定されている。さらに、異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間に応じて、異常検知の対象を第1保護部と第2保護部とに振り分けている。
本願の電力変換装置は、異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする指令を発する処理をハードウェアで行う第1保護部と、異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする指令を発する処理をソフトウェアで行う第2保護部とを備えており、第1保護部における異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの第1処理時間が、第2保護部における異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの第2処理時間よりも短く設定し、異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間に応じて、異常検知の対象を第1保護部と第2保護部とに振り分けているので、低コストの電力変換装置となる。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の制御部を示すブロック図である。 実施の形態1のスイッチング素子の特性を示す図である。 実施の形態1における保護部の異常検知の対象を示した図である。 実施の形態2における入力電圧および平滑コンデンサ電圧を示す図である。 実施の形態2における保護部の異常検知の対象を示した図である。 実施の形態3における出力電圧および平滑コンデンサ電圧を示す図である。 実施の形態3における保護部の異常検知の対象を示した図である。
以下、本願を実施するための実施の形態に係る電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一符号は同一もしくは相当部分を示している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の電力変換装置1は、一対の入力端子2a、2bと、この入力端子2a、2b側を入力側とする交流−直流電力変換部3と、交流−直流電力変換部3の出力側に配置された直流−直流電力変換部4と、直流−直流電力変換部4の出力側に接続された一対の出力端子5a、5bと、第1制御部6と、第2制御部7とを有している。一対の入力端子2a、2bには、例えば家庭用の交流電源8が接続されており、一対の出力端子5a、5bには、例えば車載用の蓄電池9が接続されている。この電力変換装置1は、車両の外部の交流電源8から蓄電池9を充電する電気自動車の充電装置として用いるものとして説明する。ただし、モータとエンジンとを併用して走行するハイブリッド自動車などの充電装置に適用しても何ら問題ない。また、車載用以外の他の充電システムに適用しても何ら問題ない。このことは、他の実施の形態についても同様である。
交流−直流電力変換部3は、交流電源8から入力された交流電力を直流電力に変換する機能を有する。直流−直流電力変換部4は、交流−直流電力変換部3から出力された直流電力を蓄電池9を充電するために必要な所定の直流電力に変換する機能を有する。本実施の形態において、交流−直流電力変換部3および直流−直流電力変換部4は、いずれもワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子で構成されている。ワイドバンドギャップ半導体は、例えば窒化ガリウム(GaN)である。ワイドバンドギャップ半導体を適用した電力変換装置のスイッチング周波数は数百kHzである。また、交流−直流電力変換部3と直流−直流電力変換部4との間には、平滑コンデンサ10が接続されている。
一対の入力端子2a、2bと交流−直流電力変換部3との間には、入力電流を計測する第1電流センサ11と入力電圧を計測する第1電圧センサ12とが接続されている。一対の出力端子5a、5bと直流−直流電力変換部4との間には、出力電流を計測する第2電流センサ13と出力電圧を計測する第2電圧センサ14とが接続されている。交流−直流電力変換部3と直流−直流電力変換部4との間には、平滑コンデンサ10流れる平滑コンデンサ電流を計測する第3電流センサ15と、平滑コンデンサ電圧を計測する第3電圧センサ16とが接続されている。
第2制御部7は、外部より蓄電池9を充電するための充電指令を受け取る。第1制御部6は第2制御部7から交流−直流電力変換部3および直流−直流電力変換部4の制御に必要な指令を受けとり、交流電源8の電力を蓄電池9の充電に必要な直流電力に変換するための制御を行う。ここで、第1制御部6は、例えばFPGA(Field−Programmable Gate Array)で構成されている。また、第2制御部7は、例えばマイクロプロセッサ(以下、マイコンと記す)で構成されている。第2制御部に用いるマイコンと第1制御部に用いるFPGAとの違いは、マイコンが逐次処理であるのに対してFPGAが並列処理である点である。
マイコンは、CPUコアがもつ各命令用の専用機能の処理順をソフトウェアで制御する。そのためマイコンは、処理の度に処理結果をレジスタにデータを蓄積したり、複数の処理を同時に行うのが難しいため割り込み処理を行ったりすることで処理速度が遅い。一方、FPGAはハードウェアの回路(ロジックセル、乗算器、RAMなど)を処理に合わせて組み合せたものであり、各処理を並列に実行できるため割り込み処理を行う必要がなく、処理結果をレジスタに蓄えることも必要ないため、リアルタイム処理に有利である。このため、ハードウェアで処理を行うFPGAは、ソフトウェアで処理を行うマイコンに比べ、きわめて高速に(100倍〜1000倍)処理を実行することができる。
第1制御部6および第2制御部7は、第1保護部17および第2保護部18をそれぞれ備えている。第1保護部17は、異常を検知したのちに交流−直流電力変換部3および直流−直流電力変換部4のスイッチング素子をオフにする指令を発する。第2保護部18は、異常を検知したのちに交流−直流電力変換部3および直流−直流電力変換部4のスイッチング素子をオフにする指令を発する。第1制御部6は、第1保護部17および第2保護部から発生された指令に基づいて、スイッチング素子をオフにする。第1保護部17において、異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの処理時間を第1処理時間T1とする。第2保護部18において、異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの処理時間を第2処理時間T2とする。本実施の形態の電力変換装置1では、第1処理時間T1を第2処理時間T2よりも短く設定している。具体的な設定時間は後述する。
このような電力変換装置において、例えば以下のような異常および故障検知機能が搭載されている。これらの異常および故障検知機能は、第1制御部6または第2制御部7、さらには図示しない専用回路に実装される。
・入力電圧異常(過電圧、低電圧)
・入力電流異常(過電流)
・出力電圧異常(過電圧、低電圧)
・出力電流異常(過電流)
・平滑コンデンサ電圧異常(過電圧、低電圧)
・平滑コンデンサ電流異常(過電流)
・入力電源変動(瞬断)
・入力電源周波数異常
・制御異常
この中で制御異常は、例えば制御対象の電流値あるいは電圧値が目標値に追従しない場合などがあげられる。
異常を検知するための計測対象は、具体的には入力電源、入力電流、入力電圧、出力電流、出力電圧、平滑コンデンサ電流、平滑コンデンサ電圧などである。この中で、ワイドバンドギャップ半導体で構成されたスイッチング素子の保護に必要な異常の検知を第1保護部17で行い、それ以外の異常の検知を第2保護部18で行う。以下、具体的に説明する。
図2は、本実施の形態の第1制御部および第2制御部を示すブロック図である。図2に示すように、第2制御部7は、外部より蓄電池9を充電するための充電指令を受け取る。第1制御部6は、第1電流センサ11で計測された入力電流I1、第1電圧センサ12で計測された入力電圧V1、第2電流センサ13で計測された出力電流I2、第2電圧センサ14で計測された出力電圧V2、第3電流センサ15で計測された平滑コンデンサ電流I3、および第3電圧センサ16で計測された平滑コンデンサ電圧V3を受け取る。この中で、ワイドバンドギャップ半導体で構成されたスイッチング素子の保護に必要なI1、I2およびI3による過電流検知(スイッチング素子に発生する短絡電流の検知)は第1保護部17で行なわれ、それ以外の異常検知は第2保護部18で行われる。第1制御部6と第2制御部7とは、制御信号、各種センサからの入力信号などを相互に伝達する
スイッチング素子に短絡電流が発生する要因の1つとして、交流−直流電力変換部3および直流−直流電力変換部4の内部で上下アームが短絡した場合がある。この場合、最も大きな短絡電流が流れる。図3は、GaNを用いたスイッチング素子における短絡発生時の電流特性を示す特性図である。図3において、横軸は短絡発生後の経過時間、右縦軸は電流、左縦軸はエネルギーである。図3において、実線は短絡電流、破線はスイッチング素子に負荷されるエネルギー量、網掛けで示した領域はスイッチング素子が壊れないエネルギー領域である。図3の破線に示すように、短絡が発生したのちスイッチング素子に負荷されるエネルギーが増加する。このエネルギー量がスイッチング素子が壊れないエネルギー領域を超える時間をTmaxとする。GaNを用いたスイッチング素子では、Tmaxは数μs程度、例えば10μs以下である。
短絡が発生してTmax経過後の短絡電流をImaxとする。このImaxは、短絡電流の許容最大値である。仮に異常検知の閾値をIthとする。そして、短絡電流がIthに到達する時間をTthとする。例えば、異常検知の対象を入力電流I1とした場合、I1がIthに到達した時間に異常を検知する。したがって、スイッチング素子を保護するために、異常を検知してからスイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間はTmax−Tthである。指令を発してから実際にスイッチング素子のオフが完了するまでの遅延時間(FPGAの処理速度およびワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子の応答速度など)も考慮すると、異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの処理時間Tdは、Tmax−Tthより短い時間である必要がある。例えば、このTdは4μs以下である。したがって、第1保護部17における第1処理時間T1は、4μsよりさらに短い値、例えば0.5μs以下に設定する必要がある。異常検知の閾値Ithは、この条件を満足する値、例えばImaxの70%となる電流値となるように設定する。なお、スイッチング素子が壊れないエネルギー領域はスイッチング素子が配置される箇所およびその周辺の回路構成で異なるため、各スイッチング素子のTmaxに応じたIthを設定する。ただし、第1保護部と第2保護部とに検知対象を振り分けるための閾値は、電力変換装置内のスイッチング素子の中で最も遅いTmaxを採用する。一方、第2保護部18における第2処理時間T2は、4μsを超える時間で問題ない。第2保護部18は、異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする指令を発する処理をソフトウェアで行うため、通常T2は数ms以上、例えば10ms以上に設定される。
なお、Tmaxのときのエネルギー量Emaxは許容最大値、Tthのときのエネルギー量Ethは異常検知までのエネルギー量、TthからTdまでエネルギー増加量Etdは異常検知からスイッチング素子をオフにする指令が出されるまでのエネルギー増加量である。
図4は、本実施の形態における第1制御部6と第2制御部7とにそれぞれ備えられた第1保護部17および第2保護部18での異常検知の対象を示した図である。
第1保護部17は、以下の異常を検知する。
・入力電流異常(過電流)
・出力電流異常(過電流)
・平滑コンデンサ電流異常(過電流)
第2保護部18は、以下の異常を検知する。
・入力電圧異常(過電圧、低電圧)
・出力電圧異常(過電圧、低電圧)
・平滑コンデンサ電圧異常(過電圧、低電圧)
・入力電源変動(瞬断)
・入力電源周波数異常
・制御異常
交流−直流電力変換部3および直流−直流電力変換部4の内部で上下アームが短絡した場合、その短絡電流は、入力電流I1、出力電流I2および平滑コンデンサ電流I3で検知できる。したがって、本実施の形態の電力変換装置1では、入力電流I1、出力電流I2および平滑コンデンサ電流I3に対する過電流検知を第1制御部6の第1保護部17で異常を検知するように構成されている。このとき、第1保護部17は、入力電流I1、出力電流I2および平滑コンデンサ電流I3の少なくとも1つに基づいて異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第1の指令を発する。この第1の指令に対する第1処理時間は、第1の値である2μs以下に設定される。それ以外は、第2制御部7の第2保護部18で異常を検知するように構成されている。つまり、本実施の電力変換装置は、図4に示すように、入力電流異常(過電流)、出力電流異常(過電流)および平滑コンデンサ電流異常(過電流)の異常検知を第1保護部で行い、それ以外の異常検知を第2保護部で行うように振り分けている。
このように構成された電力変換装置は、スイッチング素子を保護することができる時間内にスイッチング素子をオフにする必要のある計測対象のみをハードウェアで処理する第1保護部で異常検知を行っているので、ワイドバンドギャップ半導体で構成されたスイッチング素子を保護することができる。また、速い処理時間が必要でない計測対象はソフトウェアで処理する第2保護部で異常検知を行っているので、高速な処理速度が必要でない機能はFPGAに実装されない。その結果、電力変換装置が高コストになるという問題もない。
なお、本実施の形態において、第1制御部6をFPGAで構成していたが、それ以外に例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などのハードウェアであってもよい。
また、本実施の形態の電力変換装置1において、交流−直流電力変換部3と直流−直流電力変換部4との間に平滑コンデンサ10が接続されている。この平滑コンデンサ10は、交流−直流電力変換部3の出力電圧を平滑化するために接続されているが、直流−直流電力変換部4の出力電圧が安定するのであれば必ずしも必要ない。平滑コンデンサ10がない場合、第1保護部17は、入力電流I1および出力電流I2の少なくとも1つに基づいて異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第1の指令を発する。
さらに、本実施の形態の電力変換装置1は、交流−直流電力変換部3と直流−直流電力変換部4との2つの電力変換部を備えていたが、必ずしも2つの電力変換部を備えている必要はなく、どちらか一方の変換部のみを備えていてもよい。あるいは、電力変換装置の変換部は、直流−交流電力変換部であってもよい。
実施の形態2.
高速停止が求められる電力変換装置として、実施の形態1では、スイッチング素子が短絡したときにスイッチング素子を高速に遮断することができる電力変換装置について説明した。短絡以外にスイッチング素子に過大な電流が流れる原因の1つに入力電源の電圧変動がある。実施の形態2の電力変換装置は、スイッチング素子に過大な電流が流れることを未然に防ぐことができる電力変換装置である。とくに、入力電源が瞬断した場合の電力変換装置の動作について説明する。本実施の形態に係る電力変換装置の構成は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。なお、瞬断とは電源からの電力供給が短い時間(数百μsから数ms)の間だけ絶たれてしまう電源障害現象をいう。
図5は、本実施の形態の電力変換装置において、入力電源に瞬断が発生したときの入力電圧と平滑コンデンサ電圧との特性を示す図である。図5において、横軸は時間、縦軸は電圧である。図5(a)は保護部がない場合の特性、図5(b)は保護部が機能した場合の特性を示している。図5において、時間T0で入力電源の供給が停止し、数百μs後のT1で入力電源の供給が再開したとする。このような現象は瞬断と言われる。図5(a)に示すように、入力電源電圧Vaは交流の電圧であり、瞬断が発生した場合、T0でゼロとなりT1で所定の電圧に復帰する。入力電源電圧がT0でゼロになると、一時的に平滑コンデンサへ電力が供給されなくなるが、電力変換装置が停止するまでは出力側から負荷への電力の供給が継続される。そのため、平滑コンデンサ電圧V3は徐々に減少し、例えば、T0から時間Tmax経過した時点で入力電源電圧Vaの最大値よりも小さくなる。T1で入力電源の供給が再開すると、平滑コンデンサ電圧V3が入力電源電圧Vaの最大値よりも小さいため、平滑コンデンサの電圧を所定の電圧まで上昇させるために過大な電流が平滑コンデンサおよびスイッチング素子に流れ込む。したがって、異常を検知してからスイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間はTmaxである。Tmaxの値は、電力変換装置の仕様によって決まるが、通常は数百μsから1m程度である。
このような平滑コンデンサに流れ込む過大な電流を抑制するためには、平滑コンデンサ電圧V3が入力電源電圧Vaの最大値よりも小さくならないようにすればよい。図5(b)に示すように、T0以降に平滑コンデンサ電圧V3は徐々に減少するが、平滑コンデンサ電圧V3が入力電源電圧Vaの最大値まで下がる時間Tmaxより短い時間で電力変換装置を停止させれば、出力側から負荷への電力の供給が停止され、平滑コンデンサ電圧V3の減少が止まる。電力変換装置を停止させれば、それ以降の平滑コンデンサ電圧V3は入力電源電圧Vaの最大値よりも高い電圧で一定となる。そのため、T1で入力電源の供給が再開されても平滑コンデンサに過大な電流が流れ込むことはない。仮に異常検知の閾値をVthとする。すなわち、平滑コンデンサV3がVthに到達した時間に異常を検知する。そして、平滑コンデンサ電圧がVthに到達する時間をTsとする。したがって、スイッチング素子を保護するために、異常を検知してからスイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間はTmax−Tsである。指令を発してから実際にスイッチング素子のオフが完了するまでの遅延時間(FPGAの処理速度およびワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子の応答速度など)も考慮すると、異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの処理時間Tdは、Tmax−Tsより短い時間である必要がある。FPGAの処理速度およびワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子の応答速度などを考慮すると、このTdは500μs以下とする。本実施の形態の電力変換装置は、平滑コンデンサ電圧V3の異常検知は第1保護部17で行なわれる。このとき、第1保護部17は、平滑コンデンサ電圧V3の減少異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第2の指令を発する。この第2の指令に対する第1処理時間は、第2の値である500μs以下に設定される。
なお、実施の形態1で説明したように、第1保護部17は、入力電流I1、出力電流I2および平滑コンデンサ電流I3に対しては、異常を検知したのちに第1の処理時間である0.5μs以下の間にスイッチング素子をオフにする第1の指令を発する。
図6は、本実施の形態における第1制御部6と第2制御部7とにそれぞれ備えられた第1保護部17および第2保護部18での異常検知の対象を示した図である。
第1保護部17は、以下の異常を検知する。
・入力電流異常(過電流)
・出力電流異常(過電流)
・平滑コンデンサ電流異常(過電流)
・入力電源変動(瞬断)
第2保護部18は、以下の異常を検知する。
・入力電圧異常(過電圧、低電圧)
・出力電圧異常(過電圧、低電圧)
・平滑コンデンサ電圧異常(過電圧、低電圧)
・入力電源周波数異常
・制御異常
本実施の形態の電力変換装置において、第1保護部17は、入力電流I1、出力電流I2および平滑コンデンサ電流I3に基づいて異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第1の指令を発する。この第1の指令に対する第1処理時間は、第1の値である0.5μs以下に設定されている。また、第1保護部17は、平滑コンデンサ電圧V3の減少異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第2の指令を発する。この第2の指令に対する第1処理時間は、第2の値である500μs以下に設定されている。つまり、本実施の電力変換装置は、図6に示すように、入力電流異常(過電流)、出力電流異常(過電流)および平滑コンデンサ電流異常(過電流)に加えて、入力電源変動(瞬断)の異常検知を第1保護部で行い、それ以外の異常検知を第2保護部で行うように振り分けている。
このように構成された電力変換装置は、スイッチング素子を保護することができる時間内にスイッチング素子をオフにする必要のある計測対象のみをハードウェアで処理する第1保護部で異常検知を行っているので、ワイドバンドギャップ半導体で構成されたスイッチング素子を保護することができる。また、速い処理時間が必要でない計測対象はソフトウェアで処理する第2保護部で異常検知を行っているので、高速な処理速度が必要でない機能はFPGAに実装されない。その結果、電力変換装置が高コストになるという問題もない。
なお、本実施の形態では、入力電源変動(瞬断)の異常検知を平滑コンデンサの電圧で検知しているが、入力電圧で検知しても、なんら問題はない。
実施の形態3.
高速停止が求められる電力変換装置として、実施の形態1では、スイッチング素子が短絡したときに短絡電流を高速に遮断することができる電力変換装置について説明した。また、実施の形態2では、瞬断が発生したときに平滑コンデンサおよびスイッチング素子に過大な電流が流れることを未然に防ぐことができる電力変換装置について説明した。実施の形態3の電力変換装置は、平滑コンデンサに過大な電圧が印加されるのを未然に防ぐことができる電力変換装置である。
電気自動車の充電装置に用いられるこのような電力変換装置では、平滑コンデンサとして主に電解コンデンサが使用される。一般に電解コンデンサは、定格電圧を超える過電圧が印加されると防爆弁が作動してその後はコンデンサとして使用できなくなる。本実施の形態は、平滑コンデンサに過大な電圧が印加されるのを未然に防ぐことを目的とする。
平滑コンデンサに過大な電圧が印加される要因のひとつに、出力電圧の電圧変動がある。とくに、負荷がオープンになった場合の電力変換装置の動作について説明する。本実施の形態に係る電力変換装置の構成は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。なお、負荷がオープンになるとは、電力変換装置の2つの出力端子間の抵抗値が無限大になること意味する。
図7は、本実施の形態の電力変換装置において、負荷がオープンになったときの出力電圧と平滑コンデンサ電圧との特性を示す図である。図7において、横軸は時間、縦軸は電圧である。図7(a)は出力電圧V2の特性、図7(b)は平滑コンデンサ電圧V3の特性を示している。図7において、時間T0で負荷がオープンになったとする。図7(a)および(b)に示すように、時間T0で出力電圧V2は急激に増加し、電力変換装置が負荷のオープンを検知していない間は平滑コンデンサ電圧V3も増加する。出力電圧V2が平滑コンデンサの定格電圧(耐電圧)Vclを超過すると、平滑コンデンサ電圧V3もVclを超過する場合がある。平滑コンデンサ電圧V3がVclに到達するまでの時間をTmaxとする。したがって、異常を検知してからスイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間はTmaxである。Tmaxの値は、電力変換装置の仕様によって決まるが、通常は数ms程度である。
このような平滑コンデンサ電圧が耐電圧を超えるのを抑制するためには、耐電圧Vclよりも低い電圧値の閾値電圧Vthを設け、平滑コンデンサ電圧V3が耐電圧Vclよりも低い時点で電力変換装置を停止させればよい。図7(b)に示すように、耐電圧Vclよりも低い電圧で電力変換装置を停止させれば、出力側から負荷への電力の供給が停止され、平滑コンデンサ電圧V3の増加が止まる。すなわち、平滑コンデンサV3がVthに到達した時間に異常を検知する。そして、平滑コンデンサ電圧がVthに到達する時間をToとする。したがって、スイッチング素子を保護するために、異常を検知してからスイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間はTmax−Toである。指令を発してから実際にスイッチング素子のオフが完了するまでの遅延時間(FPGAの処理速度およびワイドバンドギャップ半導体のスイッチング素子の応答速度など)も考慮すると、異常を検知してからスイッチング素子をオフにする指令を発するまでの処理時間Tdは、Tmax−Toより短い時間である必要がある。また、平滑コンデンサ電圧V3は出力電圧を制御するための電圧であるため、Vthをあまり低い値に設定すると、制御可能な範囲が狭くなり、製品としての価値がさがる。このため、耐電圧Vclに出来る限り近い値で閾値電圧Vthを設定することが望ましい。このためには、処理時間Tdを十分小さい値に設定する必要がある。このTdは5μs以下とする。本実施の形態の電力変換装置は、平滑コンデンサ電圧V3の異常検知は第1保護部17で行なわれる。このとき、第1保護部17は、平滑コンデンサ電圧V3の増加異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第3の指令を発する。この第3の指令に対する第1処理時間は、第3の値である5μs以下に設定される。
なお、実施の形態1で説明したように、第1保護部17は、入力電流I1、出力電流I2および平滑コンデンサ電流I3に対しては、異常を検知したのちに第1の処理時間である0.5μs以下の間にスイッチング素子をオフにする第1の指令を発する。また、実施の形態2で説明したように、第1保護部17は、平滑コンデンサ電圧V3の減少異常に対しては、それを検知したのちに第2の処理時間である500μs以下の間にスイッチング素子をオフにする第2の指令を発する。
図8は、本実施の形態における第1制御部6と第2制御部7とにそれぞれ備えられた第1保護部17および第2保護部18での異常検知の対象を示した図である。
第1保護部17は、以下の異常を検知する。
・入力電流異常(過電流)
・出力電流異常(過電流)
・平滑コンデンサ電流異常(過電流)
・入力電源変動(瞬断)
・平滑コンデンサ電圧異常(過電圧)
第2保護部18は、以下の異常を検知する。
・入力電圧異常(過電圧、低電圧)
・出力電圧異常(過電圧、低電圧)
・平滑コンデンサ電圧異常(低電圧)
・入力電源周波数異常
・制御異常
本実施の形態の電力変換装置において、第1保護部17は、入力電流I1、出力電流I2および平滑コンデンサ電流I3に基づいて異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第1の指令を発する。この第1の指令に対する第1処理時間は、第1の値である0.5μs以下に設定されている。また、第1保護部17は、平滑コンデンサ電圧V3の減少異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第2の指令を発する。この第2の指令に対する第1処理時間は、第2の値である500μs以下に設定されている。さらに、第1保護部17は、平滑コンデンサ電圧V3の増加異常を検知したのちにスイッチング素子をオフにする第3の指令を発する。この第3の指令に対する第1処理時間は、第3の値である5μs以下に設定されている。つまり、本実施の電力変換装置は、図8に示すように、入力電流異常(過電流)、出力電流異常(過電流)および平滑コンデンサ電流異常(過電流)、入力電源変動(瞬断)に加えて、平滑コンデンサ電圧異常(過電圧)の異常検知を第1保護部で行い、それ以外の異常検知を第2保護部で行うように振り分けている。
このように構成された電力変換装置は、平滑コンデンサを保護することができる時間内にスイッチング素子をオフにする必要のある計測対象のみをハードウェアで処理する第1保護部で異常検知を行っているので、平滑コンデンサを保護することができる。また、速い処理時間が必要でない計測対象はソフトウェアで処理する第2保護部で異常検知を行っているので、高速な処理速度が必要でない機能はFPGAに実装されない。その結果、電力変換装置が高コストになるという問題もない。
なお、本実施の形態では、出力電圧(負荷オープン)の異常検知を平滑コンデンサの電圧で検知しているが、出力電圧で検知しても、なんら問題はない。
なお、実施の形態1から3で説明した電力変換装置において、第1保護部で異常検知の対象となる計測対象は入力電流、出力電流、平滑コンデンサ電流で検知する過電流および平滑コンデンサ電圧で検知する平滑コンデンサ低電圧、平滑コンデンサ過電圧などであったが、これ以外にスイッチング素子、平滑コンデンサなどを含む電力変換回路を保護するためにスイッチング素子を高速でオフする必要のある他の計測対象であってもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態が記載されているが、1つまたは複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 電力変換装置、 2a、2b 入力端子、 3 交流−直流電力変換部、 4 直流−直流電力変換部、 5a、5b 出力端子、 6 第1制御部、 7 第2制御部、 8 交流電源、 9 蓄電池、 10 平滑コンデンサ、 11 第1電流センサ、 12 第1電圧センサ、 13 第2電流センサ、 14 第2電圧センサ、 15 第3電流センサ、 16 第3電圧センサ、 17 第1保護部、 18 第2保護部。

Claims (7)

  1. ワイドバンドギャップ半導体で構成されたスイッチング素子を含む電力変換部と、
    前記電力変換部の前記スイッチング素子を制御する制御部と
    を備えた電力変換装置であって、
    前記制御部は、
    異常を検知したのちに前記スイッチング素子をオフにする指令を発する処理をハードウェアで行う第1保護部と、
    異常を検知したのちに前記スイッチング素子をオフにする指令を発する処理をソフトウェアで行う第2保護部とを有し、
    前記第1保護部における異常を検知してから前記スイッチング素子をオフにする指令を発するまでの第1処理時間が、前記第2保護部における異常を検知してから前記スイッチング素子をオフにする指令を発するまでの第2処理時間よりも短く、
    異常を検知したのちに前記スイッチング素子をオフにして異常を回避するまでの許容時間に応じて、異常検知の対象が前記第1保護部と前記第2保護部とに振り分けられている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記電力変換部の入力側の入力電流を計測する第1電流センサと、
    前記電力変換部の出力側の出力電流を計測する第2電流センサと、
    を備え、
    前記許容時間は、
    前記第1電流センサで計測された前記入力電流または前記第2電流センサで計測された前記出力電流に基づいて異常を検知したのちに前記スイッチング素子をオフにして異常を回避するのに許容される時間である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記電力変換部は平滑コンデンサおよび前記平滑コンデンサを流れる平滑コンデンサ電流を計測する第3電流センサをさらに備え、
    前記許容時間は、
    前記第1電流センサで計測された前記入力電流または前記第2電流センサで計測された前記出力電流および前記第3電流センサで計測された前記平滑コンデンサ電流の少なくとも1つに基づいて異常を検知したのちに前記スイッチング素子をオフにして異常を回避するのに許容される時間である
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記電力変換部は平滑コンデンサおよび前記平滑コンデンサの平滑コンデンサ電圧を計測する第3電圧センサを備え、
    前記許容時間は、
    前記第3電圧センサで計測された前記平滑コンデンサ電圧に基づいて前記平滑コンデンサ電圧の減少異常を検知したのちに前記スイッチング素子をオフにして異常を回避するのに許容される時間である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置
  5. 前記電力変換部は入力側の入力電圧を計測する第1電圧センサを備え、
    前記許容時間は、
    前記第1電圧センサで計測された前記入力電圧に基づいて前記入力電圧の減少異常を検知したのちに前記スイッチング素子をオフにして異常を回避するのに許容される時間であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記電力変換部の出力側の出力電圧を計測する第2電圧センサを備え、
    前記許容時間は、
    前記第2電圧センサで計測された前記出力電圧に基づいて前記出力電圧の減少異常を検知したのちに前記スイッチング素子をオフにして異常を回避するのに許容される時間であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  7. 前記第1保護部は、
    FPGA、ASICまたはPLDで構成されたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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