JP2020178293A - 受信機 - Google Patents

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大山 鉄太郎
Tetsutaro Oyama
鉄太郎 大山
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Abstract

【課題】消費電力は大きいがノイズ性能が高い受信機と、ノイズ性能が低いが低消費電力な受信機とを、1つのデバイスで実現する。【解決手段】受信機は、受信信号からI信号を生成するI信号生成部と、I信号が入力される第1フィルタと、受信信号からQ信号を生成するQ信号生成部と、第1モードと第2モードとを切り替え制御する制御部と、第1フィルタの出力信号が入力される第1入力端子、Q信号が入力される第2入力端子、第1入力端子に入力された入力信号が出力される第1出力端子及び第2出力端子を有するフィルタ処理部と、第1出力端子の出力信号と第2出力端子の出力信号とを復調処理する復調処理部と、を備える。フィルタ処理部は、第1モードの場合に、第2入力端子の入力信号のチャネルを選択するフィルタ処理を行って第2出力端子から出力し、第2モードの場合に、第1入力端子の入力信号をヒルベルト変換して第2出力端子から出力する。【選択図】図3

Description

本発明は、受信機に関する。
無線業界(業務用無線やワイヤレスマイク)では、受信した無線信号を無線周波数からベースバンド信号に変換する方法として、従来スーパーヘテロダイン方式が採用されてきた。スーパーヘテロダイン方式の受信機(以下、スーパーヘテロダイン受信機という)では、信号処理のパスが一経路で済むため、消費電力を小さくできる。
一方、スーパーヘテロダイン受信機では、比較的高い中間周波数(数百kHz〜数十MHz)でチャネルフィルタリング処理を行う。このために、例えばデジタルフィルタで処理を行う場合は処理回路を並列に用意して信号処理を行うため、また、アナログフィルタで処理を行う場合は高い次数でフィルタを組む必要があるため、チップ面積が大きくなってしまう。したがって、フィルタの集積化が困難であるため、受信機にセラミックフィルタ等の外付けのフィルタを用いることが多かった。
これに対して、近年、受信機の小型化、コスト低減の要求から、部品点数を削減でき、実装面積を小さく構成することが可能なダイレクトコンバージョン方式の受信機(以下、ダイレクトコンバージョン受信機という)が用いられている。ダイレクトコンバージョン受信機では、アンテナから受信されたRF(Radio Frequency:無線周波数)信号と同一周波数のローカル信号が受信器内部の局部発振回路で生成され、RF信号とローカル信号とを用いて受信信号の復調が行われる。ダイレクトコンバージョン受信機では、サンプリング周波数が低いため、フィルタの次数が高くても速いクロックを用いることなく1サンプリング周期で1つの処理回路を時分割で処理させることが可能となる。このため、処理回路を並列に用意する必要がなく、チップ面積を小さくすることが可能である。
特開2015−100023号公報
しかしながら、ダイレクトコンバージョン受信機では、Ich及びQchの直交復調をそれぞれ行うため、信号処理のパスが二経路となり、スーパーヘテロダイン受信機と比較して消費電力が大きくなりやすい。無線機のシステム特性において、ノイズ性能が高い特性を求められるデバイスでは消費電流の高さは問題にならないことが多いが、一方でノイズ性能が低いデバイスでは消費電流が重視されることが多い。
そこで、本発明は、消費電力は大きいがノイズ性能が高いデバイスと、ノイズ性能が低いが低消費電力なデバイスとを、1つのデバイスで実現可能な受信機を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る受信機は、受信した高周波信号からI信号を生成するI信号生成部と、I信号が入力される第1フィルタと、受信した高周波信号からQ信号を生成するQ信号生成部と、第1モードと第2モードとを切り替え制御する制御部と、第1フィルタの出力信号が入力される第1入力端子と、Q信号が入力される第2入力端子と、第1入力端子に入力された入力信号が出力される第1出力端子と、第2出力端子と、を有するフィルタ処理部と、第1出力端子の出力信号と第2出力端子の出力信号とを復調処理する復調処理部と、を備え、フィルタ処理部は、第1モードの場合に、第2入力端子の入力信号のチャネルを選択するフィルタ処理を行い、フィルタ処理の結果を第2出力端子から出力し、第2モードの場合に、第1入力端子の入力信号をヒルベルト変換し、ヒルベルト変換の結果を第2出力端子から出力し、制御部は、第2モードの場合に、Q信号生成部の消費電力を第1モードの場合よりも低減させることを特徴とする。
本発明によれば、消費電力は大きいがノイズ性能が高いデバイスと、ノイズ性能が低いが低消費電力なデバイスとを、1つのデバイスで実現可能な受信機を提供することが可能となる。
従来のスーパーヘテロダイン方式の受信機の回路構成の一例を示している。 従来のダイレクトコンバージョン方式の受信機の回路構成の一例を示している。 本発明の第一実施形態に係る受信機の回路構成の一例を示している。 本発明の第一実施形態に係る受信機の第1モードの際の回路構成の一例を示している。 本発明の第一実施形態に係る受信機の第2モードの際の回路構成の一例を示している。 本発明の第二実施形態に係る受信機の回路構成の一例を示している。 本発明の第二実施形態に係る受信機の第1モードの際の回路構成の一例を示している。 本発明の第二実施形態に係る受信機の第2モードの際の回路構成の一例を示している。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(例えば各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。
1.従来の受信機について
以下、従来のスーパーヘテロダイン受信機及びダイレクトコンバージョン受信機の構成についてそれぞれ説明する。
(1−1)スーパーヘテロダイン受信機
図1は、従来のスーパーヘテロダイン受信機100の回路構成の一例を示す回路図である。
スーパーヘテロダイン受信機100は、アンテナ110と、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)120と、第一混合器(1st MIXER)130と、第一局部発振回路140とを備えている。また、スーパーヘテロダイン受信機100は、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)フィルタ150と、第二混合器(2nd MIXER)160と、第二局部発振回路170と、チャネルフィルタ回路180と復調回路190とを備えている。
低雑音増幅器120は、アンテナ110を介して受信した受信信号(RF信号)を増幅し、第一混合器130に出力する。
第一局部発振回路140は、受信信号を周波数変換するためのローカル信号を生成し、第一混合器130に出力する。
第一混合器130は、低雑音増幅器120で増幅されたRF信号と、第一局部発振回路140で生成された例えば周波数f1のローカル信号とを乗算する。これにより、第一混合器130は、RF信号を、RF信号の周波数からf1だけずれた周波数である第一の中間周波数にダウンコンバートする。第一混合器130は、第一の中間周波数にダウンコンバートされた受信信号を、IFフィルタ150に出力する。
IFフィルタ150は、第一混合器130から出力された第一の中間周波数にダウンコンバートされた受信信号からイメージ信号を除去し、第二混合器160に出力する。IFフィルタとしては、例えばクリスタルフィルタが用いられる。
第二局部発振回路170は、受信信号を周波数変換するためのローカル信号を生成し、第二混合器160に出力する。
第二混合器160は、第一の中間周波数にダウンコンバートされた受信信号と、第二局部発振回路170で生成された例えば周波数f2のローカル信号とを乗算する。これにより、第二混合器160は、第一の中間周波数にダウンコンバートされた受信信号を、当該受信信号の周波数からf2だけずれた周波数である第二の中間周波数にダウンコンバートする。第二混合器160は、第二の中間周波数にダウンコンバートされた受信信号をチャネルフィルタ回路180に出力する。
チャネルフィルタ回路180は、第二の中間周波数にダウンコンバートされた受信信号から自身のチャネルの信号成分のみを選択して、復調回路190に出力する。チャネルフィルタとしては、例えばセラミックフィルタが用いられる。
復調回路190は、チャネルフィルタ回路180から入力された信号から位相検出し、検出した位相を微分することで周波数変化を計算する。これにより、元の信号が復調される。
(1−2)ダイレクトコンバージョン受信機
図2は、従来のダイレクトコンバージョン受信機の回路構成の一例を示している。
ダイレクトコンバージョン受信機200は、アンテナ210と、低雑音増幅器(LNA)220と、I信号生成部230と、Q信号生成部240と、局部発振器250と、を備えている。また、ダイレクトコンバージョン受信機200は、チャネルフィルタ回路260,270と、復調回路280とを備えている。
低雑音増幅器220は、アンテナ210を介して受信した受信信号(RF信号)を増幅し、I信号生成部230及びQ信号生成部240にそれぞれ出力する。
局部発振器250は、局部発振回路251及び移相器252を有している。
局部発振回路251は、RF信号と同一又はほぼ同一の周波数のローカル信号が生成される。局部発振回路251は、生成したローカル信号をQ信号生成部240のQch直交復調部(MIXER)241に出力する。一方、局部発振回路251は、ローカル信号を後述する移相器252に出力する。
移相器252は、局部発振回路251から入力されたローカル信号を90°位相シフトして、90°位相シフトされたローカル信号を生成する。移相器252は、90°位相シフトされたローカル信号を、I信号生成部230のIch直交復調部(MIXER)231に出力する。
I信号生成部230は、Ich直交復調部231とアンチエイリアジングフィルタ回路232とAD変換器233とを有している。
Ich直交復調部231は、低雑音増幅器220で増幅されたRF信号と、局部発振器250の移相器252から入力された90°位相シフトされたローカル信号とを乗算する。これにより、Ich直交復調部231は、低雑音増幅器220で増幅されたRF信号をダウンコンバートして、ベースバンド信号を生成する。Ich直交復調部231は、生成されたベースバンド信号をアンチエイリアジングフィルタ回路232に出力する。
アンチエイリアジングフィルタ回路232は、入力されたベースバンド信号に対してアンチエイリアシング処理を行い、アンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号をAD変換器233に出力する。これにより、アンチエイリアジングフィルタ回路232は、AD変換器233においてAD変換する際に発生するエイリアシングを抑制するためのローパスフィルタ(LPF)として機能する。
AD変換器233は、アンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号をアナログデータからデジタルデータに変換して、チャネルフィルタ回路260に出力する。
Q信号生成部240は、Qch直交復調部241とアンチエイリアジングフィルタ回路242とAD変換器243とを有している。
Qch直交復調部241は、低雑音増幅器220で増幅されたRF信号と、局部発振器250から入力されたローカル信号(位相シフトされていないローカル信号)とを乗算する。これにより、Qch直交復調部241は、低雑音増幅器220で増幅されたRF信号をダウンコンバートして、ベースバンド信号を生成する。Qch直交復調部241は、生成されたベースバンド信号をアンチエイリアジングフィルタ回路242に出力する。
アンチエイリアジングフィルタ回路242は、アンチエイリアジングフィルタ回路232と同様に入力されたベースバンド信号に対してアンチエイリアシング処理を行い、アンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号をAD変換器243に出力する。
AD変換器243は、AD変換器233と同様にアンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号をAD変換してチャネルフィルタ回路270に出力する。
チャネルフィルタ回路260は、I信号生成部230から入力されたアンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号から自身のチャネル(Ich)の信号成分のみを選択して、復調回路280に出力する。
チャネルフィルタ回路270は、Q信号生成部240から入力されたアンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号から自身のチャネル(Qch)の信号成分のみを選択して、復調回路280に出力する。
復調回路280は、位相検出器281と微分器282とを有している。
位相検出器281は、チャネルフィルタ回路260から入力されたIchの信号成分及びチャネルフィルタ回路270から入力されたQchの信号成分から位相検出し、検出した位相を微分器282に出力する。
微分器282は、検出された位相を微分することで周波数変化を計算する。
以上により、復調回路280において元の信号が復調される。
(1−3)
スーパーヘテロダイン受信機100は、比較的高い中間周波数(数百kHz〜数十MHz)でチャネルフィルタリングの処理を行う。チャネルフィルタリング処理は、通常、クリスタルフィルタやセラミックフィルタなどの周波数選択性能が高い外付け部品により行う。部品点数を削減するために、これらの外付け部品と同等の周波数選択性能が高いフィルタを集積回路で実現するためには、フィルタの次数を高くしなければならない。
デジタルフィルタにて高い次数のフィルタ処理を行うためには、処理回路を並列に用意し、1サンプリング周期に1度で処理させるか、又は信号のサンプリング周波数より高いクロックを用いて1つの処理回路(乗算器など)を時分割で処理させる方法がある。中間周波数でチャネルフィルタリングを時分割で行う場合、中間周波数のフィルタ次数倍以上のクロックを用意する必要があるが、そのような速いクロックを実現することは困難である。速いクロックを用いずにフィルタ処理を実現するためには、処理回路を並列に用意する必要があるため、チップ面積が大きくなる。
アナログフィルタにて中間周波数でチャネルフィルタリングを行う場合、フィルタの周波数帯域が高いほどアナログフィルタを構成する抵抗、容量などの素子値が小さくなる。バラツキを抑えるように小さな素子値を実現するためには抵抗であれば比較的大きな抵抗素子を並列に接続しなければならないため、チップ面積は大きくなる。チップ面積を小さくするにはフィルタの次数を低くしなければならないため、周波数選択性能が低くなる。周波数選択性能が低いと十分にノイズ及び妨害波を落とすことができない。
一方、ダイレクトコンバージョン受信機200では、RF信号をダウンコンバートした後はDC近傍の低周波数で信号処理を行うことができる。ダイレクトコンバージョン受信機でデジタルフィルタによるチャネルフィルタリングを行う場合、サンプリング周波数が低いため、フィルタの次数が高くても、速いクロックを用意せずに1サンプリング周期で1つの処理回路を時分割で処理させることが可能となる。よって、比較的容易に十分にノイズ及び妨害波を落とすことが可能なチャネルフィルタを集積することができ、前述の外部フィルタが不要となる。
しかしながら、上述したとおり、ダイレクトコンバージョン受信機では、I/Q直交復調の二経路の信号処理のパスができることになり、スーパーヘテロダイン受信機と比較して消費電力が大きくなりやすい。
上述したような消費電力は大きいがノイズ性能が高いデバイスと、ノイズ性能が低いが低消費電力なデバイスを、1つのデバイスで実現できる製品の需要が高まってきている。例えば、ポータブル受信機の場合は受信機としてのスペックよりも低消費電力が求められ、据え置きタイプの受信機では消費電力よりも受信機としてのスペックが重視される。
以下、消費電力は大きいがノイズ性能が高いモード(ダイレクトコンバージョンモード)と、ノイズ性能は低いが消費電力は小さなモード(低IFモード)とを切り替えて、一つのデバイスで実現可能な本発明に係る受信機について説明する。
2.第一実施形態
以下、図3から図5を用いて、本発明の第一実施形態に係る受信機1について説明する。
図3は、受信機1の回路構成の一例を示すブロック図である。図4は、受信機1を、消費電力は大きいがノイズ性能が高い第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)で動作させる際の回路構成の一例を示すブロック図である。図5は、受信機1を、消費電力は大きいがノイズ性能が高い第2モード(低IFモード)で動作させる際の回路構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態における受信機1は、受信機1内で、ダイレクトコンバージョンモードと、低IFモードとを切り替えることが可能であり、受信した無線信号を2つのモードのいずれかを用いてベースバンド信号に変換することが可能である。
(受信機の構成)
図3に示すように、受信機1は、アンテナ10と、低雑音増幅器(LNA)20と、I信号生成部30と、Q信号生成部40と、局部発振器50と、を備えている。また、受信機1は、チャネルフィルタ回路60と、フィルタ処理部70と、復調回路80と、制御部である制御信号生成部90と、を備えている。
低雑音増幅器(LNA)20は、アンテナ10を介して受信した受信信号(RF信号)を増幅し、I信号生成部30及びQ信号生成部40にそれぞれ出力する。
局部発振器50は、局部発振回路51及び移相器52を有している。
局部発振回路51は、RF信号と同一又はほぼ同一の周波数のローカル信号が生成される。局部発振回路51は、生成したローカル信号をQ信号生成部40のQch直交復調部41に出力する。一方、局部発振回路51は、ローカル信号を後述する移相器52に出力する。
移相器52は、局部発振回路51から入力されたローカル信号を90°位相シフトして、90°位相シフトされたローカル信号を生成する。移相器52は、90°位相シフトされたローカル信号を、I信号生成部30のIch直交復調部31に出力する。
局部発振器50は、後述する制御信号生成部90からの第3制御信号CS3に基づいて、生成するローカル信号の周波数が制御される。
I信号生成部30は、Ich直交復調部(MIXER)31とアンチエイリアジングフィルタ回路32とAD変換器33とを有している。I信号生成部30は、アンテナ10で受信したRF信号からI信号を生成し、チャネルフィルタ回路60に入力する。
Ich直交復調部31は、低雑音増幅器20で増幅されたRF信号と、局部発振器50の移相器52から入力された90°位相シフトされたローカル信号とを乗算する。これにより、Ich直交復調部31は、低雑音増幅器20で増幅されたRF信号をダウンコンバートして、ベースバンド信号を生成する。Ich直交復調部31は、生成されたベースバンド信号をアンチエイリアジングフィルタ回路32に出力する。
アンチエイリアジングフィルタ回路32は、入力されたベースバンド信号に対してアンチエイリアシング処理を行い、アンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号をAD変換器33に出力する。
AD変換器33は、アンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号をAD変換してチャネルフィルタ回路60に出力する。
Q信号生成部40は、Qch直交復調部(MIXER)41とアンチエイリアジングフィルタ回路42とAD変換器43とを有している。Q信号生成部40は、アンテナ10で受信したRF信号からQ信号を生成し、フィルタ処理部70の第2フィルタ71に入力する。
Qch直交復調部41は、低雑音増幅器20で増幅されたRF信号と、局部発振器50の局部発振回路51から入力されたローカル信号(位相シフトされていないローカル信号)とを乗算する。これにより、Qch直交復調部41は、低雑音増幅器20で増幅されたRF信号をダウンコンバートしてベースバンド信号を生成する。Qch直交復調部41は、生成されたベースバンド信号をアンチエイリアジングフィルタ回路42に出力する。
アンチエイリアジングフィルタ回路42は、入力されたベースバンド信号に対してアンチエイリアシング処理を行い、アンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号をAD変換器43に出力する。
AD変換器43は、アンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号をAD変換して、フィルタ処理部70の第2フィルタ71に出力する。
Q信号生成部40は、後述する制御信号生成部90からの第2制御信号CS2に基づいて、パワーアップ又はパワーダウンさせる制御が行われる。
第1フィルタであるチャネルフィルタ回路60は、I信号生成部30から入力されたアンチエイリアシング処理済みのベースバンド信号から自身のチャネル(Ich)の信号成分のみを選択して、フィルタ処理部70に出力する。
フィルタ処理部70は、第2フィルタ71と、ヒルベルト変換器72と、スイッチ73とを有している。フィルタ処理部70は、チャネルフィルタ回路60の出力が接続される第1入力端子74aと、Q信号生成部40の出力が接続される第2入力端子74bとを有している。また、フィルタ処理部70は、第1入力端子74aと接続され、第1入力端子74aへの入力を復調回路80に出力する第1出力端子75aと、スイッチ73の出力を復調回路80に出力する第2出力端子75bと、を有している。
第2フィルタ71は、チャネルフィルタ回路として機能する。第2フィルタ71は、第2入力端子74bの入力信号(すなわちQ信号生成部40の出力)が入力され、チャネルフィルタリング処理を行う。
ヒルベルト変換器72は、第1入力端子74aの入力信号(すなわちI信号生成部30の出力)が入力され、ヒルベルト変換を行う。
スイッチ73は、選択部の一例であり、第2フィルタ71の出力信号とヒルベルト変換器72の出力信号のいずれかを選択して第2出力端子75bから出力する。
フィルタ処理部70は、スイッチ73により、後述する復調回路80の位相検出器81の入力に、第2フィルタ71の出力を接続するかヒルベルト変換器72の出力を接続するかを切り替えることができる。
フィルタ処理部70は、第1モードの場合に、第2入力端子74bの入力信号のチャネルを選択するフィルタ処理を行い、フィルタ処理の結果を第2出力端子75bから復調回路80に出力する。また、フィルタ処理部70は、第2モードの場合に、第1入力端子74aの入力信号をヒルベルト変換器72においてヒルベルト変換し、ヒルベルト変換の結果(すなわちヒルベルト変換器72の出力)を第2出力端子75bから復調回路80に出力する。
復調回路80は、位相検出器81と微分器82とを有しており、フィルタ処理部70の第1出力端子75aの出力信号と第2出力端子75bの出力信号とを復調処理する復調処理部である。
位相検出器81は、フィルタ処理部70の第1出力端子75aからの出力信号と第2出力端子75bからの出力信号とを用いて位相検出を行う。
微分器82は、検出された位相を微分することで周波数変化を計算する。
これにより、復調回路80において元の信号が復調される。
制御信号生成部90は、受信機1の動作モードとして、消費電力は大きいがノイズ性能が高い第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)と消費電力は大きいがノイズ性能が高い第2モード(低IFモード)とを切り替え制御する。制御信号生成部90は、受信機1の外部から入力されるモード切替信号SSに基づいて、第1制御信号CS1と、第2制御信号CS2と、第3制御信号CS3と、を生成し、受信機1の各部に出力して制御を行う。
第1制御信号CS1は、フィルタ処理部70のスイッチ73に入力されて、スイッチ73の切り替えを制御する信号である。制御信号生成部90は、第1モードの場合に、スイッチ73が第2フィルタ71と第2出力端子75bとを接続するように制御する。制御信号生成部90は、第2モードの場合に、スイッチ73がヒルベルト変換器72と第2出力端子75bとを接続するように制御する。
第2制御信号CS2は、Q信号生成部40及びフィルタ処理部70に入力されて、Q信号生成部40及びフィルタ処理部70の第2フィルタ71をパワーアップ又はパワーダウンさせる制御を行う信号である。制御信号生成部90は、第1モードの場合に、Q信号生成部40及びフィルタ処理部70の第2フィルタ71をパワーアップさせて、Q信号生成部40及び第2フィルタ71を動作させる。また、制御信号生成部90は、第2モードの場合に、Q信号生成部40及びフィルタ処理部70の第2フィルタ71をパワーダウンさせて、Q信号生成部40及び第2フィルタ71の消費電力を第1モードの場合よりも低減させる。
第3制御信号CS3は、局部発振器50に入力されて、局部発振回路51から出力されるローカル信号の周波数を制御する信号である。
制御信号生成部90は、第1モードの場合に、第2フィルタ71の出力信号を復調回路80に出力するようにスイッチ73を制御し、第2モードの場合に、ヒルベルト変換器72の出力信号を復調回路80に出力するようにスイッチ73を制御する。これにより、受信機1は、消費電力は大きいがノイズ性能が高い第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)又は消費電力は大きいがノイズ性能が高い第2モード(低IFモード)に切り替えられる。
(受信機の動作)
以下、第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)における受信機1の動作及び第2モード(低IFモード)における受信機1の動作についてそれぞれ説明する。
<ダイレクトコンバージョンモードにおける動作>
図4を参照して、受信機1におけるダイレクトコンバージョンモードの場合の動作の一例を説明する
受信機1の外部から制御信号生成部90に入力されたモード切替信号SSにより、受信機1の動作モードとしてダイレクトコンバージョンモードが選択される。これにより、第2制御信号CS2により、Q信号生成部40及び第2フィルタ71をパワーアップさせ、第3制御信号CS3により、局部発振回路51は、RF信号と同じ周波数の局部発振信号を生成するように設定される。また、第1制御信号CS1により、スイッチ73は第2フィルタ71と第2出力端子75bとを接続するように制御される。
一般的なダイレクトコンバージョン方式と同様に、アンテナ10で受信したRF信号は低雑音増幅器20で増幅され、I信号生成部30及びQ信号生成部40に入力される。I信号生成部30の出力は、チャネルフィルタ回路60においてチャネルフィルタリング処理が行われ、フィルタ処理部70に出力される。Q信号生成部40の出力は、第2フィルタ71においてチャネルフィルタリング処理が行われ、復調回路80の位相検出器81に出力される。
フィルタ処理部70は、チャネルフィルタ回路60から入力されたI信号生成部30の出力信号を第1出力端子75aを介して位相検出器81に入力する。また、フィルタ処理部70は、スイッチ73の出力信号(すなわち、第2フィルタ71を介して入力されたQ信号生成部40の出力信号)を、第2出力端子75bを介して復調回路80の位相検出器81に入力する。
位相検出器81は、入力されたI信号生成部30の出力信号とQ信号生成部40の出力信号とから位相検出を行う。微分器82は、位相検出器81で検出された位相を微分し、周波数変化を計算することで、元の信号を復調する。
上述したダイレクトコンバージョンモードにおける信号処理時の周波数帯域は、後述する低IFモードの信号処理時の周波数帯域の1/2となるため、ノイズも1/2となる。このため、ダイレクトコンバージョンモードにおけるIch直交復調部31およびQch直交復調部41以降のノイズ特性は、低消費電力モードにおけるノイズ特性よりも3dB向上する。
<低IFモードにおける動作>
図5を参照して、受信機1における低IFモードの場合の動作の一例を説明する。
受信機1の外部から制御信号生成部90に入力されたモード切替信号SSにより、受信機1の動作モードとして低IFモードが選択される。これにより、第2制御信号CS2により、Q信号生成部40及び第2フィルタ71をパワーダウンさせ、I信号生成部30のみを動作させる。受信機1では、第3制御信号CS3により、局部発振回路51は、RF信号の周波数から中間周波数だけずらした局部発振信号を生成するように設定される。また、第1制御信号CS1により、スイッチ73はヒルベルト変換器72と第2出力端子75bとを接続するように制御される。
アンテナ10で受信したRF信号は低雑音増幅器20で増幅され、I信号生成部30に入力される。Ich直交復調部31は、RF信号と局部発振回路51で生成された局部発振信号とを乗算することにより、RF信号を中間周波数にダウンコンバートしてI信号を生成する。I信号生成部30の出力は、チャネルフィルタ回路60においてチャネルフィルタリング処理が行われ、フィルタ処理部70に出力される。
チャネルフィルタ回路60からの出力(チャネルフィルタリング処理されたI信号生成部30の出力)は、フィルタ処理部70に入力され、第1出力端子75aを介して復調回路80の位相検出器81に出力される。
また、チャネルフィルタ回路60からの出力は、フィルタ処理部70のヒルベルト変換器72に入力され、位相が90°ずれた信号が再生される。この後、スイッチ73の出力(すなわち、ヒルベルト変換器72の出力)は、復調回路80の位相検出器81に出力される。
位相検出器81は、I信号生成部30の出力信号とヒルベルト変換器72の出力信号から位相検出を行う。微分器82は、検出された位相を微分し、周波数変化を計算することで、元の信号を復調する。
上述した低IFモードにおける信号処理時の電流は、ダイレクトコンバージョンモードにおける信号処理時と比較して
Q信号生成部40における電流分消費電流が低減する。このため、低IFモードでは、低消費電流で受信機1を構成することができる。
なお、受信機1では、I信号生成部30とQ信号生成部40とを入れ替えて構成しても良い。すなわち、Q信号生成部40からの出力(Q信号)がチャネルフィルタ回路60を介してフィルタ処理部70に入力され、I信号生成部30からの出力(I信号)がフィルタ処理部70の第2フィルタ71にされるようにしても良い。
この場合でも、低IFモードにおける信号処理時の電流は、I信号生成部30における電流分消費電流が低減し、低消費電流で受信機1を構成することができる。
また、制御信号生成部90は、外部から入力されるモード切替信号SSを一度バッファする構成であってもよく、インタフェースからモードを設定されて内部の制御信号を生成する構成であってもよい。
<第一実施形態における効果>
第一実施形態に係る受信機1は、1つのデバイスで、ダイレクトコンバージョンモードと低IFモードとを切り替えて動作させることができる。
3.第二実施形態
以下、図6から図8を用いて、本発明の第一実施形態に係る受信機2について説明する。
図6は、受信機2の回路構成の一例を示すブロック図である。図7は、受信機2を、消費電力は大きいがノイズ性能が高い第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)で動作させる際の回路構成の一例を示すブロック図である。図8は、受信機2を、消費電力は大きいがノイズ性能が高い第2モード(低IFモード)で動作させる際の回路構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態における受信機2は、受信機1と同様に、受信機2内で、ダイレクトコンバージョンモードと、低IFモードとを切り替えることが可能であり、受信した無線信号を2つのモードのいずれかを用いてベースバンド信号に変換することが可能である。
(受信機の構成)
図6に示すように、受信機2は、アンテナ10と、低雑音増幅器(LNA)20と、I信号生成部30と、Q信号生成部40と、局部発振器50と、を備えている。また、受信機1は、チャネルフィルタ回路60と、フィルタ処理部70Aと、復調回路80と、制御部である制御信号生成部90Aと、を備えている。
受信機2は、フィルタ処理部70及び制御信号生成部90に代えて、フィルタ処理部70A及び制御信号生成部90Aを備える点で、第一実施形態の受信機1と異なる。
以下、フィルタ処理部70A及び制御信号生成部90Aについて、詳細に説明する。なお、受信機2におけるアンテナ10、低雑音増幅器20、I信号生成部30、Q信号生成部40、局部発振器50、チャネルフィルタ回路60及び復調回路80は、受信機1の対応する各部と同様の構成、機能であるため説明を省略する。
フィルタ処理部70Aは、第2フィルタ71Aと、スイッチ73Aとを有している。フィルタ処理部70Aは、チャネルフィルタ回路60の出力が接続される第1入力端子74aと、Q信号生成部40の出力が接続される第2入力端子74bとを有している。また、フィルタ処理部70Aは、第1入力端子74aと接続されて第1入力端子74aへの入力を復調回路80に出力する第1出力端子75aと、第2フィルタ71Aの出力を復調回路80に出力する第2出力端子75bと、を有している。
第2フィルタ71Aは、モード切替信号SSにより、第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)の場合には、Q信号生成部40の出力信号のチャネルを選択するチャネルフィルタ回路として機能する。また、第2フィルタ71Aは、第2モード(低IFモード)の場合には、ヒルベルト変換器として機能する。第2フィルタ71Aは、例えば乗算器や加算器を有し、乗算器や加算器を共有化してフィルタ係数を書き換えることで、チャネルフィルタ回路としての機能とヒルベルト変換器としての機能を両立する。第2フィルタ71Aは、第2出力端子75bに出力信号を出力する。
スイッチ73Aは、選択部の一例であり、I信号生成部30の出力と接続された第1入力端子74aと、Q信号生成部40の出力と接続された第2入力端子74bのいずれかを第2フィルタ71Aの入力に接続するように切り替える。これにより、スイッチ73Aは、第1入力端子74aの入力信号と第2入力端子74bの入力信号のいずれかを選択して第2フィルタ71Aに出力する。
フィルタ処理部70Aは、スイッチ73Aにより、復調回路80の位相検出器81の入力に、I信号生成部30の出力を接続するかQ信号生成部40の出力を接続するかを切り替えることができる。
フィルタ処理部70Aは、第1モードの場合に、第2入力端子74bを介してQ信号生成部40の出力を第2フィルタ71Aに入力する。第2フィルタ71Aは、Q信号生成部40の出力のチャネルを選択するフィルタ処理を行い、フィルタ処理の結果を第2出力端子75bから復調回路80に出力する。また、フィルタ処理部70Aは、第2モードの場合に、第1入力端子74aを介してI信号生成部30の出力を第2フィルタ71Aに入力する。第2フィルタ71Aは、I信号生成部30の出力をヒルベルト変換し、ヒルベルト変換の結果を第2出力端子75bから復調回路80に出力する。
制御信号生成部90Aは、受信機2の動作モードとして、消費電力は大きいがノイズ性能が高い第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)と消費電力は大きいがノイズ性能が高い第2モード(低IFモード)とを切り替え制御する。制御信号生成部90Aは、受信機1の外部から入力されるモード切替信号SSに基づいて、第1制御信号CS1から第3制御信号CS3に加えて第4制御信号CS4を生成し、受信機2の各部に出力して制御を行う。
第1制御信号CS1は、フィルタ処理部70Aのスイッチ73Aに入力されて、スイッチ73Aの切り替えを制御する信号である。制御信号生成部90Aは、第1モードの場合に、スイッチ73Aが第2入力端子74bと第2フィルタ71Aとを接続し、第2モードの場合に、スイッチ73Aが第1入力端子74aと第2フィルタ71Aとを接続するように制御する。
第2制御信号CS2は、Q信号生成部40に入力されて、Q信号生成部40をパワーアップ又はパワーダウンさせる制御を行う信号である。制御信号生成部90Aは、第1モードの場合に、Q信号生成部40をパワーアップさせてQ信号生成部40を動作させる。また、制御信号生成部90Aは、第2モードの場合に、Q信号生成部40をパワーダウンさせてQ信号生成部40の消費電力を第1モードの場合よりも低減させる。
第3制御信号CS3は、局部発振器50に入力されて、局部発振回路51から出力されるローカル信号の周波数を制御する信号である。
第4制御信号CS4は、フィルタ処理部70Aの第2フィルタ71Aに入力されて、第2フィルタ71Aの機能をチャネルフィルタ回路としての機能又はヒルベルト変換器としての機能に切り替える制御を行う信号である。制御信号生成部90Aは、第1モードの場合に、Q信号生成部40の出力信号のチャネルを選択するように第2フィルタの係数を設定して、第2フィルタ71Aをチャネルフィルタ回路として機能させる。また、制御信号生成部90Aは、第2モードの場合に、第2フィルタ71Aをヒルベルト変換器として機能させる。
制御信号生成部90Aは、第1モードの場合に、第2入力端子74bの入力信号を選択するようにスイッチ73Aを制御するとともに、第2フィルタ71Aへの入力信号のチャネルを選択するためのフィルタ係数を第2フィルタ71Aに設定する。これにより、制御信号生成部90Aは、Q信号生成部40の出力信号をチャネルフィルタ回路として機能する第2フィルタ71Aに入力し、チャネルフィルタリング処理後の信号を復調回路80に出力させる。
また、制御信号生成部90Aは、第2モードの場合に、第1入力端子74aの入力信号を選択するようにスイッチ73Aを制御するとともに、第2フィルタ71Aへの入力信号をヒルベルト変換するためのフィルタ係数を第2フィルタ71Aに設定する。これにより、制御信号生成部90Aは、I信号生成部30の出力信号をヒルベルト変換器として機能する第2フィルタ71Aに入力し、ヒルベルト変換後の信号を復調回路80に出力させる。
これにより、受信機2は、消費電力は大きいがノイズ性能が高い第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)又は消費電力は大きいがノイズ性能が高い第2モード(低IFモード)に切り替えられる。
(受信機の動作)
以下、第1モード(ダイレクトコンバージョンモード)における受信機2の動作及び第2モード(低IFモード)における受信機2の動作についてそれぞれ説明する。
<ダイレクトコンバージョンモードにおける動作>
図7を参照して、受信機2におけるダイレクトコンバージョンモードの場合の動作の一例を説明する
受信機2の外部から制御信号生成部90Aに入力されたモード切替信号SSにより、受信機2の動作モードとしてダイレクトコンバージョンモードが選択される。これにより、第2制御信号CS2により、Q信号生成部40をパワーアップさせ、第3制御信号CS3により、局部発振回路51は、RF信号と同じ周波数の局部発振信号を生成するように設定される。また、第1制御信号CS1により、スイッチ73AはQ信号生成部40と第2フィルタ71Aとを接続するように制御され、第4制御信号CS4により、第2フィルタ71Aがチャネルフィルタ回路として機能するように制御される。
アンテナ10でRF信号を受信してから、I信号生成部30及びQ信号生成部40を介してフィルタ処理部70Aに信号を入力するまでの動作は、第一実施形態の受信機1と同様であるため説明を省略する。
チャネルフィルタ回路60でチャネルフィルタリング処理されたI信号生成部30の出力は、フィルタ処理部70Aに入力され、フィルタ処理部70Aの第1入力端子74a及び第1出力端子75aを介して復調回路80の位相検出器81に出力される。
また、Q信号生成部40の出力は、スイッチ73Aによりフィルタ処理部70Aの第2フィルタ71Aに入力され、チャネルフィルタリング処理が行われる。この後、第2フィルタ71Aの出力は、復調回路80の位相検出器81に出力される。
フィルタ処理部70Aは、チャネルフィルタ回路60から入力されたI信号生成部30の出力信号を第1出力端子75aを介して復調回路80の位相検出器81に入力する。また、フィルタ処理部70Aは、Q信号生成部40の出力を第2フィルタ71Aにおいてチャネルフィルタリング処理し、第2出力端子75bを介して復調回路80の位相検出器81に入力する。
位相検出器81は、入力されたI信号生成部30の出力信号とQ信号生成部40の出力信号とから位相検出を行う。微分器82は、位相検出器81で検出された位相を微分し、周波数変化を計算することで、元の信号を復調する。
上述したダイレクトコンバージョンモードにおける信号処理時の周波数帯域は、低IFモードの信号処理時の周波数帯域の1/2となるため、ノイズも1/2となる。このため、ダイレクトコンバージョンモードにおけるIch直交復調部31およびQch直交復調部41以降のノイズ特性は、低消費電力モードにおけるノイズ特性よりも3dB向上する。
<低IFモードにおける動作>
図8を参照して、受信機2における低IFモードの場合の動作の一例を説明する。
受信機2の外部から制御信号生成部90Aに入力されたモード切替信号SSにより、受信機2の動作モードとして低IFモードが選択される。これにより、第2制御信号CS2により、Q信号生成部40をパワーダウンさせ、第3制御信号CS3により、局部発振回路51は、RF信号の周波数から中間周波数だけずらした局部発振信号を生成するように設定される。また、第1制御信号CS1により、スイッチ73Aはチャネルフィルタ回路60と第2フィルタ71Aとを接続するように制御され、第4制御信号CS4により、第2フィルタ71Aがヒルベルト変換器として機能するように制御される。
アンテナ10でRF信号を受信してから、I信号生成部30及びQ信号生成部40を介してフィルタ処理部70Aに信号を入力するまでの動作は、第一実施形態の受信機1と同様であるため説明を省略する。
チャネルフィルタ回路60でチャネルフィルタリング処理されたI信号生成部30の出力は、フィルタ処理部70Aに入力され、第1出力端子75aを介して復調回路80の位相検出器81に出力される。
また、I信号生成部30の出力は、スイッチ73Aによりフィルタ処理部70Aの第2フィルタ71Aに入力され、ヒルベルト変換処理される。この後、第2フィルタ71Aの出力(ヒルベルト変換されたチャネルフィルタ回路60の出力)は、復調回路80の位相検出器81に出力される。
位相検出器81は、チャネルフィルタ回路60の出力と第2フィルタの出力(ヒルベルト変換されたチャネルフィルタ回路60の出力)とから位相検出を行う。微分器82は、検出された位相を微分し、周波数変化を計算することで、元の信号を復調する。
上述した低IFモードにおける信号処理時の電流は、ダイレクトコンバージョンモードにおける信号処理時と比較してQ信号生成部40における電流分消費電流が低減する。このため、低IFモードでは、低消費電流で受信機1を構成することができる。
<第二実施形態における効果>
第二実施形態に係る受信機2は、1つのデバイスで、ダイレクトコンバージョンモードと低IFモードとを切り替えて動作させることができる。
また、第二実施形態に係る受信機2は、チャネルフィルタとヒルベルト変換器とをそれぞれ設けるのではなく、一つのフィルタでチャネルフィルタ機能及びヒルベルト変換機能を実現する。このため、受信機2では、消費電力や回路規模の増大を抑制することが可能となる。
第一実施形態に係る受信機1及び第二実施形態に係る受信機2において、低IFモードの構成では、通常は受信機近傍に妨害波が入力された場合にイメージ信号の処理が必要となる。例えば、ワイヤレスマイクに使われる通信方式では、最近傍の妨害波は信号帯域の2倍程度離れたチャネル構成を取ることが多いため、イメージ信号の処理が不要となる。このため、受信機1及び受信機2をワイヤレスマイクに用いることが好適である。
以上、各実施形態により本発明の具体的な構成を説明したが、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1,2 受信機
10,110,210 アンテナ
20,120,220 低雑音増幅器
30,230 I信号生成部
31,231 Ich直交復調部
32,42,232,242 アンチエイリアジングフィルタ回路
33,43,233,243 AD変換器
40,240 Q信号生成部
41,241 Qch直交復調部
50,250 局部発振器
51,251 局部発振回路
52,252 移相器
60,180,260,270 チャネルフィルタ回路
70,70A フィルタ処理部
71,71A 第2フィルタ
72 ヒルベルト変換器
73,73A スイッチ
74a 第1入力端子
74b 第2入力端子
75a 第1出力端子
75b 第2出力端子
80,190,280 復調回路
81,281 位相検出器
82,282 微分器
90,90A 制御信号生成部
100 スーパーヘテロダイン受信機
130 第一混合器
140 第一局部発振回路
150 IFフィルタ
160 第二混合器
170 第二局部発振回路
200 ダイレクトコンバージョン受信機
CS1 第1制御信号
CS2 第2制御信号
CS3 第3制御信号
CS4 第4制御信号
SS モード切替信号

Claims (6)

  1. 受信した高周波信号からI信号を生成するI信号生成部と、
    前記I信号が入力される第1フィルタと、
    前記受信した高周波信号からQ信号を生成するQ信号生成部と、
    第1モードと第2モードとを切り替え制御する制御部と、
    前記第1フィルタの出力信号が入力される第1入力端子と、前記Q信号が入力される第2入力端子と、前記第1入力端子に入力された入力信号が出力される第1出力端子と、第2出力端子と、を有するフィルタ処理部と、
    前記第1出力端子の出力信号と前記第2出力端子の出力信号とを復調処理する復調処理部と、
    を備え、
    前記フィルタ処理部は、
    前記第1モードの場合に、前記第2入力端子の入力信号のチャネルを選択するフィルタ処理を行い、該フィルタ処理の結果を前記第2出力端子から出力し、
    前記第2モードの場合に、前記第1入力端子の入力信号をヒルベルト変換し、該ヒルベルト変換の結果を前記第2出力端子から出力し、
    前記制御部は、
    前記第2モードの場合に、前記Q信号生成部の消費電力を前記第1モードの場合よりも低減させる
    受信機。
  2. 前記制御部は、
    前記第2モードの場合に、前記Q信号生成部をパワーダウンさせる
    請求項1に記載の受信機。
  3. 前記フィルタ処理部は、
    前記第1入力端子の入力信号が入力されるヒルベルト変換器と、
    前記第2入力端子の入力信号が入力される第2フィルタと、
    前記第2フィルタの出力信号と前記ヒルベルト変換器の出力信号のいずれかを選択して前記第2出力端子から出力する選択部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1モードの場合に、前記第2フィルタの出力信号を出力するように前記選択部を制御し、
    前記第2モードの場合に、前記ヒルベルト変換器の出力信号を出力するように前記選択部を制御する
    請求項1または2に記載の受信機。
  4. 前記制御部は、
    前記第2モードの場合に、前記第2フィルタの消費電力を前記第1モードの場合よりも低減させる
    請求項3に記載の受信機。
  5. 前記制御部は、
    前記第2モードの場合に、前記第2フィルタをパワーダウンさせる
    請求項4に記載の受信機。
  6. 前記フィルタ処理部は、
    前記第2出力端子に出力信号を出力する第2フィルタと、
    前記第1入力端子の入力信号と前記第2入力端子の入力信号のいずれかを選択して前記第2フィルタに出力する選択部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1モードの場合に、前記第2入力端子の入力信号を選択するように前記選択部を制御するとともに、前記第2フィルタの入力信号のチャネルを選択するためのフィルタ係数を前記第2フィルタに設定し、
    前記第2モードの場合に、前記第1入力端子の入力信号を選択するように前記選択部を制御するとともに、前記第2フィルタの入力信号をヒルベルト変換するためのフィルタ係数を前記第2フィルタに設定する
    請求項1または2に記載の受信機。
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