JP2020176450A - 天井ルーバーの設置構造 - Google Patents

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Akira Oi
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Abstract

【課題】単一の羽板毎に設置位置を調整することができる天井ルーバーの設置構造を得る。【解決手段】天井ルーバー40は、天井面28に固定されたレール42と、レール42の延在方向に沿って設けられた係合部50Cを含んで構成されている。また、係合部50Cには、ボルト56が係合されると共に、レール42の延在方向に沿って摺動可能に支持されている。更に、各ボルト56には単一の羽板62が固定されている。これにより、ボルト56を介して、レール42から複数の羽板62が吊り下げられている。【選択図】図1

Description

本発明は、天井ルーバーの設置構造に関する。
特許文献1には、部材(固定ボルトとアングル材)を介して天井面にストリンガーを固定し、ストリンガーの延在方向(長手方向)に沿って所定の間隔を空けて複数の羽板が取り付けられた天井ルーバーの設置構成が開示されている。この天井ルーバーを構成する羽板は、ストリンガーの下部に延在方向に沿って複数形成されたU字形切欠きに係合されることにより、ストリンガーに固定されている。
特開2013−238064号公報
しかしながら、上記先行技術では、羽板がU字形切欠きの位置で固定されることから、各羽板の配置はストリンガーの設計段階で定まる。従って、単一の羽板毎に設定位置を調整することができないため、現場毎に異なる天井面の構造に応じて羽板の間隔を調整したり、リフォーム時にデザイン変更したりする場合に制約が大きい。よって、上記先行技術は、この点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、単一の羽板毎に設置位置を調整することができる天井ルーバーの設置構造を得ることが目的である。
第1の態様に係る天井ルーバーの設置構造は、天井面に固定され、延在方向に沿って設けられた係合部を備えるレールと、前記係合部に係合すると共に、前記レールの延在方向に沿って摺動可能に支持された複数の吊り部材と、前記吊り部材に固定されることにより、前記レールから吊り下げられた複数の羽板と、を備えている。
第1の態様に係る天井ルーバーの設置構造では、各羽板が吊り部材を介して天井面に固定されたレールから吊り下げられている。ここで、吊り部材は、レールの延在方向に沿って設けられた係合部に対して摺動可能に係合されている。これにより、吊り部材を摺動させて係合部に対する相対的な位置を移動させることにより、単一の羽板毎に設定位置を調整可能とされている。
第2の態様に係る天井ルーバーの設置構造は、第1の態様に記載の構成において、前記吊り部材には、前記係合部に対する摺動を規制し、前記吊り部材を前記係合部に対して所定の位置に固定可能な規制部材が取り付けられている。
第2の態様に係る天井ルーバーの設置構造では、係合部に対して単一の羽板毎に設定位置を調整した後、規制部材を用いて羽板を係合部の所定の位置に固着させることができる。これにより、設置後における羽板の揺動等を抑制することができる。
第3の態様に係る天井ルーバーの設置構造は、第1の態様又は第2の態様に記載の構成において、前記係合部は前記レールの内部に配置されると共に前記レールによって摺動可能に支持されたインナレールの下面に形成されており、前記吊り部材は前記係合部に係合されると共に前記インナレールに対して摺動可能に支持されている。
第3の態様に係る天井ルーバーの設置構造では、吊り部材が、レールによって摺動可能に支持されたインナレールの下面に係合されて、インナレールに対して摺動可能となっている。すなわち、吊り部材の位置を調整して単一の羽板毎に設置位置を調整できると共に、インナレールをレールに対して摺動させて、天井ルーバー全体を天井面に対して所定の位置に移動させることができる。その結果、単一の羽板の位置調整に加えて天井ルーバー全体の位置決めを容易に行うことができるため、現場における施工性が向上される。
第4の態様に係る天井ルーバーの設置構造は、第3の態様に記載の構成において、前記レール又は前記インナレールの少なくとも一方に前記レールの延在方向に沿って配置された突起部が形成され、前記インナレールは、前記突起部を介して前記レールに支持されている。
第4の態様に係る天井ルーバーの設置構造では、インナレールが、レールの延在方向に沿って配置された突起部を介してレールに支持されている。これにより、インナレールの摺動時にレールとの間に発生する摩擦力を低減させることができ、インナレールをレールに対して容易に摺動させることができ、現場における施工性がより一層向上される。
第5の態様に係る天井ルーバーの設置構造は、第1の態様又は第2の態様に記載の構成において、前記係合部は前記レールの下面に形成されており、前記吊り部材は前記係合部に係合されると共に前記レールに対して摺動可能に支持されている。
第5の態様に係る天井ルーバーの設置構造では、吊り部材がレールの下面に形成された係合部に係合されて、摺動可能となっている。このように、吊り部材を摺動させる係合部がレールの下面に形成された簡単な構成とされているため、部材の点数を抑えつつ、簡単な構成で単一の羽板毎に設置位置を調整することができる。
第6の態様に係る天井ルーバーの設置構造は、第1の態様〜第5の態様の何れか1態様に記載の構成において、前記レールが固定された前記天井面は居室に隣接する廊下の天井面とされ、前記レールは、前記廊下の長手方向に沿って延在しており、前記天井面は、前記居室の居室天井面と連続的に設けられ、かつ、該居室天井面の天井高よりも高く設定されている。
第6の態様に係る天井ルーバーの設置構造では、羽板が吊り下げられたレールが、建物内の居室に隣接する廊下の天井面に固定されている。ところで、廊下の天井面を居室天井面と連続的に設け、廊下と居室との間を仕切る間仕切り壁を省略させて住空間の拡大を図る場合、居室と廊下を空間的に区画するための工夫が必要とされる。ここで、本態様では、廊下の長手方向に沿ってレールを延在させているため、廊下の長手方向に沿って天井ルーバーが延在されることになる。これにより、天井ルーバーが居室天井面と廊下の天井面に意匠的な違いを造り、天井面の境を明らかにしている。換言すると、天井ルーバーが間仕切りの役割を呈してフロア内に廊下と居室といった二つの空間を形成している。更に、天井ルーバーは居室天井面よりも天井高の高い天井面に固定されているため、廊下にいる居住者が必要以上に天井の低さを感じることなく過ごすことができるため、開放感を得つつ、住空間の拡大とフロアの間仕切りとを両立させることができる。
以上説明したように、第1の態様に係る天井ルーバーの設置構造によれば、単一の羽板毎に設置位置を調整することができ、施工時の制約を低減させることができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係る天井ルーバーの設置構造によれば、設置後における羽板の揺動等を抑制することができるという優れた効果を有する。
第3の態様に係る天井ルーバーの設置構造によれば、単一の羽板の位置調整ができ、かつ、天井ルーバー全体の位置決めを容易に行うことが出来るため、現場における施工性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係る天井ルーバーの設置構造によれば、インナレールをレールに対して容易に摺動させることができるという優れた効果を有する。
第5の態様に係る天井ルーバーの設置構造によれば、部材の点数を抑えつつ、簡単な構成で単一の羽板毎に設置位置を調整することができるという優れた効果を有する。
第6の態様に係る天井ルーバーの設置構造によれば、天井ルーバーによって、住空間を拡大しつつ、フロアの空間を間仕切りすることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る天井ルーバーを図3の1−1線に沿って切断した状態を示す部分拡大断面図である。 第1実施形態に係る天井ルーバーを図3の2−2線に沿って切断した状態を示す部分拡大断面図である。 第1実施形態に係る天井ルーバーの設置構造が適用された建物本体の上階部分の間取り図である。 図3に示される天井ルーバーをリビング側から見た斜視図である。 第2実施形態に係る天井ルーバーの設置構造を示す図1に対応する部分拡大断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、第1実施形態に係る天井ルーバー40の設置構造が適用された建物10について説明する。図3には、建物本体12の上階部分12Aの間取り図が示されている。また、図4には、上階部分12Aのフロアの一部がリビング24側から見た斜視図で示されている。
これらの図に示されるように、建物10は、一例として、複数階建ての住宅とされており、平面視で南北に長い直方体状をなす建物本体12を備えている。建物本体12の上階部分12Aには、西側の一側に沿って建物本体12の長手方向の中央に階段14が設けられている。階段14は、建物本体12の図示しない下階部分と上階部分12Aとを繋いでおり、一例として、回り階段とされている。階段14は、昇降方向の上端部(下がり口)が上階部分12Aの西側の一側に配置されている。また、階段14に隣接して、建物本体12の長手方向に沿って延びる廊下16が設けられている。なお、階段14と廊下16の間には、上階部分12Aの床から鉛直上方に立設された格子壁18が形成されており、階段14と廊下16の空間を仕切ると共に、格子壁18を通して反対側の空間の一部を視認可能とされている。
廊下16の東側には、廊下16と隣接してキッチン20、ダイニング22、リビング24が建物本体12の北側からこの順に形成されている。建物10では、これらの居室(キッチン20、リビング24、ダイニング22)としての空間と廊下16との境に間仕切壁を設けない構成とし、居室空間の拡大を図る構成となっている。また、リビング24等で過ごす居住者が、隣接する廊下16及び階段14側への空間の広がりを感じることにより、開放感を得ることのできる構造とされている。
一方、図4に示されるように、建物10では、廊下16と居室空間とを構造的に区画するために、廊下16と居室空間に跨る天井面に段差部26を設け、廊下16の天井高と居室空間の天井高が異なる構造にしている。具体的に説明すると、段差部26は、平面視で建物本体12の略中央を南北方向に沿って延在し、廊下16と居室空間との境に形成されている(図3参照)。そして、段差部26を境に西側に位置する廊下16の天井面28が、居室空間側の居室天井面30よりも高くなるように形成されている。更に、廊下16と居室との境を明らかにさせるために、天井面28に廊下16の長手方向に沿って天井ルーバー40を延在させている。
(本発明の要部)
図1、図3、図4に示されるように、天井ルーバー40は、一対のレール42と、レール42と連結された吊り部材としてのボルト56と、ボルト56に支持された複数の羽板62を含んで構成されている。
(レール42)
図1及び図3に示されるように、一対のレール42は、所定の間隔を空けて互いに略平行となるように配置され、廊下16の長手方向に沿って延在している。各レール42は、縦断面視で略水平に延在する上面部42Aと、上面部42Aの幅方向両端部から建物下方側へ延在する側面部42Bによって建物下方側へ開口された略コ字状の開断面を有している。また、レール42は、側面部42Bの下端部から開断面の内側へ直角に屈曲された下フランジ部42Cを有している。これにより、レール42の下面には、一対の下フランジ部42Cの間にレール42の延在方向に沿って長尺状をなすアウタ開口部44が形成されている。
更に、レール42の下フランジ部42Cには、上面かつ開断面の内側端部から建物上方側に突出したアウタ突起46が形成されている。アウタ突起46は、レール42の延在方向に沿って線状に延びており、後述するインナレール50の係合部50Cと線接触する構成となっている。なお、アウタ突起46は本発明における「突起部」に含まれる。
上記構成のレール42は、上面部42Aに建物下方側からビス48が打ち込まれることにより、天井面28に固定されている。
(インナレール50)
一対のレール42の内部には、インナレール50がそれぞれ配置されている。インナレール50は、レール42の延在方向を長手方向とした長尺状をなし、レール42に対して摺動可能に支持されている。また、インナレール50は、長手方向の寸法がレール42の長手方向の寸法よりも短い寸法とされている。
インナレール50は、縦断面視でレール42よりも一回り小さい開断面を有しており、略水平に延在するインナ上面部50Aと、インナ上面部50Aの幅方向両端部から建物下方側へ延在するインナ側面部50Bによって建物下方側に開口されている。また、インナレール50は、一対のインナ側面部50Bの下端部から開断面の内側へ直角に屈曲された係合部50Cを有している。この係合部50Cは、インナレール50の下面を構成し、レール42の延在方向に沿って延びている。これにより、一対の係合部50Cの間にレール42の延在方向に沿って長尺状をなすインナ開口部52が形成されている。当該インナ開口部52は、上述したアウタ開口部44と対向する位置に設けられると共に、一対の係合部50C間の寸法(インナ開口部52の開口幅寸法W1)が下フランジ部42C間の寸法よりも小さくなる構成となっている。
更に、インナレール50の係合部50Cには、下面かつ開断面の外側端部から建物下方側に突出されたインナ突起54が形成されている。インナ突起54は、上述したアウタ突起46の外側でレール42の延在方向に沿って線状に延びており、レール42の下フランジ部42Cと線接触する構成となっている。なお、インナ突起54は、本発明における「突起部」に含まれる。
上記構成によれば、インナレール50は、アウタ突起46とインナ突起54を介してレール42の下フランジ部42Cに支持されている。また、アウタ突起46とインナ突起54によってレール42とインナレール50とが線接触しているため、両者の間に発生する摩擦力が低減される。このため、レール42に対してインナレール50を滑らかに摺動させることができる構成となっている。
(ボルト56)
図2に示されるように、インナレール50の係合部50Cには、吊り部材としてのボルト56が係合されている。具体的には、ボルト56の頭部56Aが、ワッシャ58を介装させた状態で、係合部50Cの上面に載置されている。このため、頭部56A及びワッシャ58が係合部50Cに係合し、ボルト56が脱落しない構成とされている。この状態では、ボルト56の軸部56Bは、インナ開口部52とアウタ開口部44を貫通した状態で建物下方側へ垂下されている。なお、本実施形態では、頭部56Aの外径寸法Φ1が、ワッシャ58の外径寸法Φ2と同様にインナ開口部52の開口幅寸法W1よりも大きい寸法とされている。このため、係合部50Cと頭部56Aの間にワッシャ58を介装しない構成としてもよい。
(ナット60)
また、このボルト56の軸部56Bには、係合部50Cを挟んで規制部材としてのナット60が螺合されている。また、係合部50Cとナット60の間には、ワッシャ58が改装されている。これにより、ボルト56に対してナット60を緩めた状態では、ボルト56の頭部56Aを係合部50Cに係合させたままボルト56をレール42(インナ開口部52)の延在方向に沿って摺動させることができる。一方、ボルト56に対してナット60を締め込んだ状態では、ボルト56を係合部50Cの延在方向に沿っての所定の位置に固着させることができる。このようにして、単一の羽板62の設置位置を、レール42の延在方向に沿って変更可能とされている。
(羽板62)
図1及び図2に示されるように、ボルト56の軸部56Bの下端部には、羽板62が固定されている。羽板62は、レール42の延在方向と略直交する方向を長手方向として配置された長尺な板体状をなしている。また、羽板62の長手方向の寸法は、建物10の廊下16の幅寸法と同程度とされている(図3参照)。
羽板62は、長手方向の両端部に位置する上面が、一対のレール42からそれぞれ垂下されたボルト56の軸部56Bに固定されている、これにより、ボルト56を介して、羽板62がレール42から吊り下げられている。
上記構成の羽板62は、レール42の延在方向に沿って所定の間隔を空けて複数配置されている。これにより、建物10の天井面28は、廊下16の長手方向に沿って複数の羽板62が吊り下げられたデザインとされている。
本実施形態では、各羽板62同士の間隔は略一定に設定されている。また、各羽板62は、廊下16の長手方向に沿って天井面28に設けられた複数のスポット照明64と重ならないように配置されている。換言すると、一対の羽板62間に、単一のスポット照明64が配置されている。これにより、羽板62によってスポット照明64の光が遮られることを抑制すると共に、照明の光を羽板62の側面で反射させることにより、天井面28に装飾的な照明効果が付与されている。このようにして、建物10では、廊下16の天井面28と居室側の居室天井面30に全く異なる意匠性が付与される構成となっている。更に、スポット照明64の両側の羽板62によって床面に降りる照明の光がしぼられるため、廊下16の床面に居室側の床面と異なる装飾的効果を与えている。このため、より一層、廊下16の存在を浮き立たせる構造となっている。なお、図4では、羽板62の側面に当たったスポット照明64の光を符号L1で模式的に示し、床面に降りたスポット照明の光を符号L2で模式的に示している。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図2に示されるように、本実施形態の天井ルーバー40は、複数の羽板62が、ボルト56を介して天井面28に固定されたレール42から吊り下げられている。具体的には、レール42の内部にインナレール50が摺動可能に配置されている。このインナレール50の下面に形成されたインナ開口部52にボルト56の頭部56Aが係合されているため、ボルト56の軸部56Bの下端部に固定された羽板62をレール42から吊り下げることができる。
また、上記構成の天井ルーバー40は、天井面28に一対のレール42を固定した後、レール42の一端からインナレール50を挿入し、予め羽板62を固定したボルト56の頭部56Aをレール42及びインナレール50の一端から挿入し、インナレール50の内部に配置することにより施工が完了する。この状態では、羽板62の自重によってボルト56の頭部56Aがインナレール50の下面(係合部50C)に当接する。これにより、羽板62が、その自重によって、インナレール50に対する所定の位置に固定される。この際、ナット60を締め込むことにより、羽板62をインナレール50に対して固着させることができる。
また、羽板62を再び移動させたい場合は、ナット60を緩めた状態にし、建物下方側から羽板62を持ち上げてボルト56の頭部56Aをインナレール50から浮かせて、インナ開口部52の延在方向に沿って羽板62を移動させることができる(図2に示す矢印S1方向参照)。
このように、本実施形態では、吊り部材としてのボルト56がレール42の延在方向に沿って設けられた係合部50Cに対して摺動可能に係合されている。これにより、ボルト56を摺動させて係合部50Cに対する相対的な位置を移動させることにより、単一の羽板62毎に設定位置を調整することができる。その結果、天井照明の位置等、建築地によって異なる天井部の構造に対応して現場で羽板62を最適な位置に設定することができ、部材の汎用性及び施工性を高めることができる。
また、本実施形態では、ボルト56に螺合されたナット60を締め込むことにより、羽板62をインナレール50(インナ開口部52)の所定の位置に固着させることができる。これにより、設置後における羽板62の揺動等を抑制することができる。
また、本実施形態では、インナレール50がレール42に対して摺動可能に配置されている(図2に示す矢印S2方向参照)。このため、インナレール50に対して羽板62を設置した後に、インナレール50をレール42に対して移動させることにより、天井面28に対する羽板62全体の設定位置を容易に調整することができる。これにより、単一の羽板62の位置調整に加えて天井ルーバー40全体の位置決めを容易に行うことができるため、現場における施工性を一層向上させることができる。
また、本実施形態では、レール42とインナレール50に、それぞれレール42の延在方向に沿って線状に延びるアウタ突起46及びインナ突起54が形成されている。このため、インナレール50がアウタ突起46及びインナ突起54を介してレール42に支持されている。これにより、インナレール50とレール42が線接触し、両者間に生じる摩擦を低減させることができる。その結果、インナレール50をレール42に対して容易に摺動させることができ、現場における施工性をより一層向上させることができる。
更に、一対の係合部50Cにそれぞれ形成された一対のインナ突起54の内側(インナレール50の開断面の内側)に、レール42の下フランジ部42Cに形成された一対のアウタ突起46が配置されている。これにより、施工時の揺れ等により、インナレール50が延在方向と直交する方向に揺動した際に、アウタ突起46がストッパとなって、レール42の内部でインナレール50の位置が大幅にずれてしまうことが抑制される。その結果、羽板62の調整時にボルト56の軸部56Bがインナ開口部52の縁に干渉することを避けることができ、ボルト56の姿勢を安定させて位置調整の施工性を向上させることができる。
また、本実施形態の天井ルーバー40が設置された建物10では、居室(キッチン20、ダイニング22、リビング24)とこれに隣接する廊下16との間を仕切る間仕切り壁を省略させて住空間の拡大を図っている。
一方、このように居室と非居室である廊下16とを区画するために、廊下の長手方向に沿ってレールを延在させ、廊下16の長手方向に沿って複数の羽板62が吊り下げられた構造とされている。すなわち、廊下16の天井面28に天井ルーバー40を延在させて、居室と廊下16の天井面28に意匠的な違いを造り、天井面の境を明らかにしている。換言すると、天井ルーバー40が間仕切りの役割を呈してフロア内に廊下16と居室といった二つの空間を形成している。更に、天井ルーバー40は、居室天井面30よりも天井高の高い天井面28に固定されているため、廊下16にいる居住者が必要以上に天井の低さを感じることなく過ごすことができる。これにより、開放感を得つつ、住空間の拡大とフロアの間仕切りとを両立させることができる。
〔第2実施形態〕
以下、図5を用いて、第2実施形態に係る天井ルーバー70について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。本実施形態では、レール42の下面に形成された下フランジ部42Cを本発明における「係合部」としている点に特徴がある。
すなわち、図5に示されるように、本実施形態では、レール42の内部に第1実施形態におけるインナレール50が配置されない構成とされ、レール42の下面に形成された下フランジ部42Cにボルト56の頭部56Aが係合されている。すなわち、本実施形態では、レール42の下フランジ部42Cが、第1実施形態における係合部50Cに相当する構成とされている。これにより、複数の羽板62がレール42に対して摺動可能に吊り下げられている。なお、本実施形態においても、ボルト56の頭部56Aとレール42の下フランジ部42Cとの間、及び、下フランジ部42Cとナット60との間にワッシャ58が介装されている。なお、本実施形態では、レール42がアウタ突起46を備えない構成とされている。
(作用・効果)
上記構成の天井ルーバー70は、基本的には第1実施形態に係る天井ルーバー40の構成を踏襲しているため、同様の作用及び効果を得ることができる。
また、本実施形態では、羽板62が固定されたボルト56の頭部56Aが、レール42の下面に形成された下フランジ部42Cに係合すると共に、摺動可能に支持されている。このように、本発明における「係合部」に相当し、ボルト56を摺動させる構成がレール42に形成された簡単な構成とされているため、部材の点数を抑えつつ、簡単な構成で単一の羽板62毎に設置位置を調整することができる。
[補足説明]
上記各実施形態では、吊り部材としてのボルト56に規制部材としてのナット60を螺合させる構成としたが、本発明はこれに限らずナット60を備えない構成としてもよい。また、本発明における吊り部材をボルト56によって構成したが、本発明はこれに限らずレールに対し、レールの延在方向に沿って摺動可能に吊り下げられる部材であればよい。
上記各実施形態ではレール42とインナレール50の双方に突起部を設けたが、これに限らず、突起部をアウタ突起46のみで構成してもよく、インナ突起54のみで構成してもよい。また、アウタ突起46とインナ突起54を設けない構成としてもよい。
また上記各実施形態では、アウタ突起46とインナ突起54が、レール42の延在方向に沿って線状に延びる構成としたが本発明はこれに限らない。アウタ突起46とインナ突起54が、レール42の延在方向に沿って複数配置される半球状の突起部で構成してもよい。つまり、アウタ突起が、レール42の下フランジ部42Cの上面から建物上方側に突出し、レール42の延在方向に沿って配置された複数の半球状突起として形成される構成でもよい。また、インナ突起が、係合部50Cの下面から建物下方側に突出し、レール42の延在方向に沿って配置された複数の半球状突起として形成される構成でもよい。
16 廊下
20 キッチン(居室)
22 ダイニング(居室)
24 リビング(居室)
28 天井面
30 居室天井面
40 天井ルーバー
42 レール
42C 下フランジ部(係合部)
46 アウタ突起(突起部)
50 インナレール
50C インナ下フランジ部(係合部)
54 インナ突起(突起部)
56 ボルト(吊り部材)
60 ナット(規制部材)
62 羽板

Claims (6)

  1. 天井面に固定され、延在方向に沿って設けられた係合部を備えるレールと、
    前記係合部に係合すると共に、前記レールの延在方向に沿って摺動可能に支持された複数の吊り部材と、
    前記吊り部材に固定されることにより、前記レールから吊り下げられた複数の羽板と、
    を備える天井ルーバーの設置構造。
  2. 前記吊り部材には、前記係合部に対する摺動を規制し、前記吊り部材を前記係合部に対して所定の位置に固定可能な規制部材が取り付けられている、
    請求項1に記載の天井ルーバーの設置構造。
  3. 前記係合部は前記レールの内部に配置されると共に前記レールによって摺動可能に支持されたインナレールの下面に形成されており、
    前記吊り部材は前記係合部に係合されると共に前記インナレールに対して摺動可能に支持されている、
    請求項1又は請求項2に記載の天井ルーバーの設置構造。
  4. 前記レール又は前記インナレールの少なくとも一方に前記レールの延在方向に沿って配置された突起部が形成され、
    前記インナレールは、前記突起部を介して前記レールに支持されている、
    請求項3に記載の天井ルーバーの設置構造。
  5. 前記係合部は前記レールの下面に形成されており、
    前記吊り部材は前記係合部に係合されると共に前記レールに対して摺動可能に支持されている、
    請求項1又は請求項2に記載の天井ルーバーの設置構造。
  6. 前記レールが固定された前記天井面は居室に隣接する廊下の天井面とされ、
    前記レールは、前記廊下の長手方向に沿って延在しており、
    前記天井面は、前記居室の居室天井面と連続的に設けられ、かつ、該居室天井面の天井高よりも高く設定されている、
    請求項1〜請求項5に記載の天井ルーバーの設置構造。
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