JP2020175891A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品性の向上とエネルギー効率の向上を両立可能な車両の制御装置を提供すること。【解決手段】原動機と、原動機の動力によって回転される第1回転部材と、第1回転部材に接続され、駆動輪を回転させる第2回転部材とを備えた車両の制御装置は、駆動輪への要求出力に応じて原動機に要求される出力である原動機要求出力を導出する導出部と、駆動輪の回転数の変化に応じて、原動機の回転数を下限回転数と上限回転数の間で増減させる制御部とを備える。制御部は、原動機要求出力に応じた原動機が出力する動力又は第1回転部材の出力を変えずに原動機の回転数を増減させる。【選択図】図7

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
シリーズ方式のハイリブリッド車両は、モータジェネレータの動力によって走行する。エンジンは主に発電のために用いられ、エンジンの動力によって別のモータジェネレータで発電された電力はモータジェネレータに供給される。このため、発電が必要なとき、効率が最も高くなる動作点でエンジンを定常運転すれば、燃費は向上する。しかし、定常運転されるエンジンの運転音は、ドライバーによるアクセルペダル操作又は車両の走行速度が変化しても変わらない。この点に、エンジンと変速機を有する車両に慣れ親しんだドライバーは違和感を持ち、車両の商品性も高くは望めない。このため、シリーズ方式のハイリブリッド車両であっても、ドライバーが自然なフィーリングを得られることのできる商品性の高い車両が望まれていた。
特許文献1に記載のシリーズ型ハイブリッド車両は、ドライバーの加減速意思を示す操作量(アクセル操作量及び車速の少なくとも1つ)に基づいて変速機を模擬した目標エンジン回転数を決定する。このため、当該シリーズ型ハイブリッド車両のドライバーは、エンジンと変速機を有する車両と同様のエンジン回転数変動を体感できる。
また、特許文献2に記載のハイブリッド車は、目標エンジン出力を、車速に対して段階的に増大する値に決定する。また、目標エンジン出力は、バッテリの残存容量に応じて補正される。当該ハイブリッド車によれば、乗員に違和感を与えることなくエンジンを駆動させることができる。
日本国特開2010−173389号公報 日本国特開2015−166221号公報
上述した特許文献1に記載のシリーズ型ハイブリッド車両では、ドライバーの加減速意思を示す操作量に基づいて目標エンジン回転数を決定する。また、当該ハイブリッド車両では、目標発電出力を目標エンジン回転数で除算することで求めた目標エンジントルクに基づいてエンジントルクを制御し、目標エンジン回転数に基づいて発電機回転数を制御する。しかし、上記目標エンジン回転数は操作量に基づいて一意に決定されるため、エンジンと発電機の制御には高い自由度が望めない。制御の自由度が制限されると、エネルギー効率の向上と商品性の向上の両立は困難である。
また、上述した特許文献2に記載のハイブリッド車では、アクセル開度と車速等に基づき、走行用モータの回転数の目標値を算出する。また、車速に応じて基本目標エンジン出力を決定した後、バッテリの残存容量に基づき基本目標エンジン出力を補正して最終目標エンジン出力に決定する。エンジンの各部はエンジンの出力が最終目標エンジン出力となるように制御され、ジェネレータはエンジンにより駆動される。車速が高ければジェネレータの発電量は多くなるが、このときのアクセル開度が低いと走行用モータはジェネレータの発電電力を消費しきれず、余剰電力はバッテリに充電される。逆に、車速が低ければジェネレータの発電量は少なくなるが、このときのアクセル開度が高いと走行用モータが必要する電力はジェネレータの発電電力だけでは足りず、バッテリが不足分の電力を走行用モータに提供する必要がある。このように、走行用モータが必要とする電力がジェネレータの発電量と一致せず、余剰分又は不足分の電力をバッテリに充放電すると、ジェネレータとバッテリ間の電力変換又はバッテリと走行用モータ間の電力変換に伴うエネルギー損失のために、エネルギー効率の向上は望めない。
本発明の目的は、商品性の向上とエネルギー効率の向上を両立可能な車両の制御装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、第1態様は、
原動機(例えば、後述の実施形態でのエンジンENG)と、
前記原動機の動力によって回転される第1回転部材(例えば、後述の実施形態での第1モータジェネレータMG1,無段変速機CVTの入力ディスク21又はドリブンプーリ)と、
前記第1回転部材に接続され、駆動輪を回転させる第2回転部材(例えば、後述の実施形態での第2モータジェネレータMG2,無段変速機CVTの出力ディスク22又はドライブプーリ)と、を備えた車両の制御装置(例えば、後述の実施形態でのECU107)であって、
前記駆動輪への要求出力に応じて前記原動機に要求される出力である原動機要求出力を導出する導出部(例えば、後述の実施形態でのエンジン要求出力算出部154)と、
前記駆動輪の回転数の増加に伴い前記原動機の回転数を増加させ、前記原動機の回転数が上限回転数に到達すると、前記原動機要求出力に応じた前記原動機が出力する動力又は前記第1回転部材の出力を変えずに前記原動機の回転数を低下させる制御部(例えば、後述の実施形態でのエンジン回転数設定部155、第1インバータ制御部156、エンジントルク設定部157、エンジン制御部158)と、を備える。
第2態様は、第1態様において、
前記制御部は、前記駆動輪の回転数の変化に応じて、前記原動機の回転数を下限回転数と前記上限回転数の間で増減させ、前記原動機の回転数が前記上限回転数に到達すると、前記原動機の目標回転数を前記下限回転数と前記上限回転数の間の所定の値に低下させる。
第3態様は、第2態様において、
前記制御部は、前記駆動輪の回転数に対する前記原動機の回転数の増加率を、前記下限回転数と前記駆動輪の回転数とに基づいて決定する。
第4態様は、第2態様又は第3態様において、
前記所定の値は前記下限回転数である。
第5態様は、第1態様から第4態様のいずれかにおいて、
前記制御部は、前記上限回転数を前記駆動輪の回転数に応じて設定する。
第6態様は、第1態様から第5態様のいずれかにおいて、
前記制御部は、前記要求出力が所定値以上又は前記駆動輪の回転数が所定数以上であるときに、前記駆動輪の回転数の変化に応じて、前記原動機の回転数を下限回転数と前記上限回転数の間で増減する。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれかにおいて、
前記第1回転部材は発電機(例えば、後述の実施形態での第1モータジェネレータMG1)であり、かつ、前記第2回転部材は電動機(例えば、後述の実施形態での第2モータジェネレータMG2)である。
第8態様は、第2態様において、
前記第1回転部材は発電機(例えば、後述の実施形態での第1モータジェネレータMG1)であり、かつ、前記第2回転部材は電動機(例えば、後述の実施形態での第2モータジェネレータMG2)であり、
前記車両は、前記第2回転部材に電力を供給し、前記第1回転部材が発電した電力を充電可能な蓄電器(例えば、後述の実施形態でのバッテリBAT)を備え、
前記制御部は、前記蓄電器の残容量が高いほど前記下限回転数を低く設定する。
第9態様は、第1態様から第8態様のいずれかにおいて、
前記第1回転部材は無段変速機の入力側部材(例えば、後述の実施形態での無段変速機CVTの入力ディスク21又はドリブンプーリ)であり、かつ、前記第2回転部材は前記無段変速機の出力側部材(例えば、後述の実施形態での無段変速機CVTの出力ディスク22又はドライブプーリ)である。
第1態様及び第2態様によれば、駆動輪の回転数に応じて原動機の回転数を下限回転数と上限回転数の間で増減することによって、原動機の運転音は駆動輪の回転数に応じて変化する。このため、運転者は、車速(駆動輪の回転数)と原動機の運転音が連動した自然なフィーリングを得ることができ、車両の商品性が向上する。また、要求出力に適した効率を実現する原動機の動力又は第1回転部材の出力は原動機の回転数を増減しても変えないため、第2回転部材には過不足なくエネルギーを供給できる。その結果、必要のないエネルギー変換等が発生しないため、エネルギー効率が向上する。このように、車両の商品性の向上とエネルギー効率の向上を両立できる。
また、第1態様及び第2態様によれば、駆動輪の回転数の増加に伴い原動機の回転数が増加するため、運転者は、車速(駆動輪の回転数)と原動機の運転音が連動した自然なフィーリングを得ることができる。そして、第2態様によれば、原動機の目標回転数を低下させることで、原動機の回転数を増減できる。
第3態様によれば、車速の増加時に、エンジンと変速機を有する車両と同様の運転音を発生できるため、車両の商品性を向上できる。
第4態様によれば、原動機の目標回転数を下限回転数まで低下させることで、原動機の回転数を再び増加できる。
第5態様によれば、駆動輪の回転数が上がればノイズレベルが上がり高い上限回転数も許容できるため、原動機の運転音の増大による商品性の低下を抑制できる。
第6態様によれば、要求出力が所定値以上又は駆動輪の回転数が所定数以上であれば、要求出力に応じた原動機が出力する動力又は第1回転部材の出力を変えず原動機の回転数を増減することでエネルギー効率と車両の商品性の効果が十分に得られる。
第7態様によれば、シリーズ方式のエネルギー伝達が可能なハイブリッド車両において、車両の商品性の向上とエネルギー効率の向上を両立できる。
第8態様によれば、蓄電器の残容量が高いほど下限回転数を低く設定すれば、第1回転部材である発電機が発電する可能性が下がり、残容量の高い蓄電器の電力が利用される可能性を上げることができる。
第9態様によれば、原動機と無段変速機を有する車両において、車両の商品性の向上とエネルギー効率の向上を両立できる。
シリーズ方式とパラレル方式とを切り換え可能なHEV(車両)の内部構成を示すブロック図である。 バッテリ、VCU、第1インバータ、第2インバータ、第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータの関係を示す電気回路図である。 EV走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 シリーズ走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 エンジン走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 車両がシリーズ走行モードで走行中にエンジン及び第1モータジェネレータを制御するECUの内部構成を示すブロック図である。 EV走行からシリーズ走行に切り替わる前後を含む主にシリーズ走行時における各パラメータの時間変化の一例を示すグラフである。 EV走行からシリーズ走行に切り替わる前後を含む主にシリーズ走行時における各パラメータの時間変化の他の例を示すグラフである。 (a)〜(c)は、エンジン回転数設定部による車速に対する目標回転数の増加率の決定の仕方を説明する図である。 変化率を決定する線分の切片と上限回転数と下限回転数の差の関係を示す図である。 シリーズ走行中にAP開度が増加した際の各パラメータの時間変化の一例を示すグラフである。 シリーズ走行中にAP開度が減少した際の各パラメータの時間変化の複数の例を示すグラフである。 シリーズ走行中にAP開度が一時的に減少した際の各パラメータの時間変化の複数の例を示すグラフである。 エンジンと無段変速機とを有する車両の内部構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
HEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)は、モータジェネレータ及びエンジンを備え、車両の走行状態に応じてモータジェネレータ及び/又はエンジンの動力によって走行する。HEVには、大きく分けてシリーズ方式とパラレル方式の2種類がある。シリーズ方式のHEVは、モータジェネレータの動力によって走行する。エンジンは主に発電のために用いられ、エンジンの動力によって別のモータジェネレータで発電された電力はバッテリに充電されるか、モータジェネレータに供給される。一方、パラレル方式のHEVは、モータジェネレータ及びエンジンのいずれか一方又は双方の動力によって走行する。また、これら両方式を切り換え可能なHEVも知られている。この種のHEVでは、走行状態に応じてクラッチを開放又は締結する(断接する)ことによって、動力の伝達系統をシリーズ方式及びパラレル方式のいずれかの構成に切り替える。
図1は、シリーズ方式とパラレル方式とを切り換え可能なHEVの内部構成を示すブロック図である。図1に示すHEV(以下、単に「車両」という。)は、回転する動力を出力する原動機の一例であるエンジンENGと、第1モータジェネレータMG1と、第2モータジェネレータMG2と、ロックアップクラッチ(以下、単に「クラッチ」という)CLと、ギアボックス(以下、単に「ギア」という。)GBと、車速センサー101と、バッテリセンサー103と、回転数センサー104と、バッテリBATと、VCU(Voltage Control Unit)105と、第1インバータINV1と、第2インバータINV2と、ECU(Electronic Control Unit)107とを備える。なお、図1中の太い実線は機械連結を示し、二重点線は電力配線を示し、細い実線の矢印は制御信号又は検出信号を示す。
エンジンENGは、クラッチCLが切断された状態で、第1モータジェネレータMG1を発電機として駆動する。但し、クラッチCLが締結されると、エンジンENGが出力した動力は、車両が走行するための機械エネルギーとして、第1モータジェネレータMG1、クラッチCL、ギアGB、第2モータジェネレータMG2、ディファレンシャルギヤ8及び駆動軸9を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。
第1モータジェネレータMG1は、エンジンENGの動力によって駆動され、電力を発生する。また、第1モータジェネレータMG1は、車両の制動時には電動機として動作し得る。
第2モータジェネレータMG2は、回転子がバッテリBAT及び第1モータジェネレータMG1の少なくとも一方からの電力供給によって電動機として動作し、車両が走行するための動力を発生する。第2モータジェネレータMG2で発生したトルクは、ディファレンシャルギヤ8及び駆動軸9を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。また、第2モータジェネレータMG2は、車両の制動時には発電機として動作し得る。
クラッチCLは、ECU107からの指示に応じて、エンジンENGから駆動輪DW,DWまでの動力の伝達経路を切断又は締結する(断接する)。クラッチCLが切断状態であれば、エンジンENGが出力した動力は駆動輪DW,DWに伝達されず、クラッチCLが接続状態であれば、エンジンENGが出力した動力は駆動輪DW,DWに伝達される。ギアGBは、変速段又は固定段を含み、エンジンENGからの動力を所定の変速比で変速して駆動輪DWに伝達する。ギアGBにおける変速比はECU107からの指示に応じて変更される。
バッテリBATは、直列に接続された複数の蓄電セルを有し、例えば100〜200Vの高電圧を供給する。蓄電セルは、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池である。
車速センサー101は、車両の走行速度(車速VP)を検出する。なお、車速VPは、駆動輪DW,DWの回転数と線形に対応する。車速センサー101によって検出された車速VPを示す信号は、ECU107に送られる。
バッテリセンサー103は、バッテリBATの出力(端子電圧,充放電電流)を検出する。バッテリセンサー103が検知した端子電圧や充放電電流等を示す信号は、バッテリ情報としてECU107に送られる。
回転数センサー104は、エンジンENGの回転数NEを検出する。回転数センサー104によって検出された回転数NEを示す信号は、ECU107に送られる。
VCU105は、第2モータジェネレータMG2が電動機として動作する際のバッテリBATの出力電圧を昇圧する。また、VCU105は、車両の制動時に第2モータジェネレータMG2が発電して直流に変換された回生電力をバッテリBATに充電する場合に、第2モータジェネレータMG2の出力電圧を降圧する。さらに、VCU105は、エンジンENGの駆動によって第1モータジェネレータMG1が発電して直流に変換された電力を降圧する。VCU105によって降圧された電力は、バッテリBATに充電される。
図2は、バッテリBAT、VCU105、第1インバータINV1、第2インバータINV2、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の関係を示す電気回路図である。図2に示すように、VCU105は、バッテリBATが出力するV1電圧を入力電圧として2つのスイッチング素子をオンオフ切換動作することによって、出力側のV2電圧をV1電圧よりも高い電圧に昇圧する。なお、VCU105の2つのスイッチング素子がオンオフ切換動作しないときのV2電圧はV1電圧に等しい。
第1インバータINV1は、エンジンENGの駆動によって第1モータジェネレータMG1が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。また、第1インバータINV1は、車両の制動時に第2モータジェネレータMG2で発電され第2インバータINV2によって変換された直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を第1モータジェネレータMG1に供給する。第2インバータINV2は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を第2モータジェネレータMG2に供給する。また、第2インバータINV2は、車両の制動時に第2モータジェネレータMG2が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。
ECU107は、エンジンENGの駆動制御、第1インバータINV1の制御による第1モータジェネレータMG1の出力制御、クラッチCLの断接制御、並びに、第2インバータINV2の制御による第2モータジェネレータMG2の出力制御を行う。また、ECU107には、車両の運転者によるアクセルペダル操作に応じたアクセルペダル開度(AP開度)を示す信号、及び車速センサー101からの車速VPを示す信号等が入力される。ECU107は、AP開度及び車速VP等に基づいて、後述する車両の走行モードを選択し、クラッチCLの状態、並びに、エンジンENG、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の各出力を制御する。
(車両の走行モード)
本実施形態の車両は、エンジンENG、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2を含む駆動源の使用形態がそれぞれ異なる「EV走行モード」、「シリーズ走行モード」及び「エンジン走行モード」のいずれかで走行する。
車両がEV走行モードで走行する際、図3に示すように、第1モータジェネレータMG1及び/又は第2モータジェネレータMG2からの動力によって走行する。車両がシリーズ走行モードで走行する際、図4に示すように、クラッチCLは開放され、第1モータジェネレータMG1からの動力によって走行する。シリーズ走行モード時には、車速VPとAP開度に応じた車両要求出力に対応する動力を第2モータジェネレータMG2が出力するべく、エンジンENGの運転によって第1モータジェネレータMG1が発電した電力が第2モータジェネレータMG2に供給される。なお、シリーズ走行モードは、車両要求出力が所定値以上又は車速VPが所定値以上であるときに選択される。車両がエンジン走行モードで走行する際、図5に示すように、クラッチCLは締結され、エンジンENGからの動力によって走行する。
(シリーズ走行モード時の制御)
以下、車両がシリーズ走行モードで走行中にECU107が行うエンジンENG及び第1モータジェネレータMG1の制御について説明する。図6は、車両がシリーズ走行モードで走行中にエンジンENG及び第1モータジェネレータMG1を制御するECU107の内部構成を示すブロック図である。
図6に示すように、ECU107は、SOC算出部150と、車両要求出力算出部151と、下限回転数設定部152と、上限回転数設定部153と、エンジン要求出力算出部154と、エンジン回転数設定部155と、第1インバータ制御部156と、エンジントルク設定部157と、エンジン制御部158とを有する。以下、ECU107が有する各構成要素について説明する。
SOC算出部150は、バッテリセンサー103から得られたバッテリ情報に基づいて、バッテリBATの充電状態を百分率によって表す変数であるSOC(State Of Charge:残容量ともいう。)を算出する。なお、SOCが100%であるときのバッテリBATは満充電状態である。
車両要求出力算出部151は、車速VPとAP開度から決まる車両要求出力を算出する。
下限回転数設定部152は、車両要求出力算出部151が算出した車両要求出力と、SOC算出部150が算出したバッテリBATのSOCとに基づいて、エンジンENGの回転数NEの下限値(以下「下限回転数」という。)NElを設定する。なお、下限回転数設定部152は、バッテリBATのSOCが高いほど、下限回転数NElを低い値に設定する。当該設定によって、第1モータジェネレータMG1が発電する可能性が下がり、SOCの高いバッテリBATの電力が利用される可能性を上げることができる。
上限回転数設定部153は、車速VPに基づいてエンジンENGの回転数NEの上限値(以下「上限回転数」という。)NEhを設定する。車速Vpが上がればノイズレベルが上がり高い上限回転数NEhも許容できるため、車速VPが高いほど上限回転数NEhを高く設定することで、エンジンENGの運転音の増大による商品性の低下を抑制できる。
エンジン要求出力算出部154は、車両がシリーズ走行モードで走行中(以下、単に「シリーズ走行中」という。)に、車両要求出力算出部151が算出した車両要求出力に対応する動力を第2モータジェネレータMG2が出力するために要する電力を第1モータジェネレータMG1が発電するべく、必要なエンジンENGの出力(以下「エンジン要求出力」という。)を算出する。
エンジン回転数設定部155は、シリーズ走行中の車速VPの変化に応じて、エンジンENGの回転数NEを下限回転数NElと上限回転数NEhの間で増減させるべく、エンジンENGの回転数NEの目標値(以下「目標回転数」という。)NEtarを、下限回転数NElと上限回転数NEhの間の値に可変に設定する。目標回転数NEtarの変化のさせ方については後述する。
第1インバータ制御部156は、シリーズ走行モード時には第1モータジェネレータMG1の回転数NM1と線形に対応するエンジンENGの回転数NEを目標回転数NEtarに近づけるべく、第1インバータINV1を制御して第1モータジェネレータMG1の負荷を変えることによって第1モータジェネレータMG1の回転数NM1を制御する。
エンジントルク設定部157は、エンジン回転数設定部155が設定した目標回転数NEtarでエンジンENGが運転した際に、当該エンジンENGの出力が上記エンジン要求出力となるべく、エンジントルクの目標値(以下「目標トルク」という。)Ttarを設定する。目標回転数NEtarの変化に応じてエンジントルク設定部157が目標トルクTtarを設定することにより、エンジンENGは回転数NEが変わってもエンジン要求出力を出力する。なお、エンジンENGがエンジン要求出力を出力し続けることで、シリーズ走行モード時の第1モータジェネレータMG1は、車両要求出力に応じて車両が走行するために第2モータジェネレータMG2が消費する分の電力を過不足なく発電し続けることができる。
エンジン制御部158は、エンジントルクを目標トルクTtarに近づけるべく、エンジンENGの駆動制御を行う。
次に、ECU107のエンジン回転数設定部155による、シリーズ走行中の車速VPの変化に応じた、エンジンENGの目標回転数NEtarの変化のさせ方について、図7〜図11を参照して詳細に説明する。
図7は、EV走行からシリーズ走行に切り替わる前後を含む主にシリーズ走行時における各パラメータの時間変化の一例を示すグラフである。図7に示すように、車両の走行モードがEV走行モードからシリーズ走行モードに切り替わると、下限回転数設定部152は下限回転数NElを設定し、上限回転数設定部153は上限回転数NEhを設定し、エンジン要求出力算出部154は、車両要求出力算出部151が算出した車両要求出力に対応するエンジン要求出力を算出する。エンジン回転数設定部155は、エンジンENGの目標回転数NEtarをまず下限回転数NElに設定した後、車速VPの増加に伴い目標回転数NEtarを下限回転数NElから所定の時間変化率で増加させる。このとき、目標回転数NEtarの増加に伴い、エンジントルク設定部157は、エンジンENGの出力をエンジン要求出力算出部154が算出したエンジン要求出力に維持すべく、エンジンENGの目標トルクTtarを設定する。その結果、図7に示すように、エンジンENGの回転数NEが増加するに伴い、エンジントルクTeは低下する。
エンジン回転数設定部155は、目標回転数NEtarを下限回転数NElから増加させて、図7の時点t1に表されているように、回転数NEが上限回転数NEhに到達すると、目標回転数NEtarを下限回転数NElに低下させる。そして、エンジン回転数設定部155は、再び、車速VPの増加に伴い目標回転数NEtarを下限回転数NElから所定の時間変化率で増加させる。このように目標回転数NEtarが増減することによるエンジンENGの運転音の変化から模擬変速を実現できる。
なお、エンジン回転数設定部155は、目標回転数NEtarを下限回転数NElから増加させて、図7の時点t2に表されているように、回転数NEが上限回転数NEhに到達する前に、回転数NEと下限回転数NElとの差が所定値以上になれば、目標回転数NEtarを下限回転数NElに低下させても良い。この場合、エンジンENGの回転数NEを低下させる際の落差を、下限回転数NElと上限回転数NEhの差よりも小さな所定値に抑えることができるため、エンジンENGの運転音の大きな変化を抑制できる。また、エンジン回転数設定部155は、下限回転数NElと上限回転数NEhとの差が後述する第2所定値th2以下であれば、シリーズ走行中の車速VPの変化に伴う目標回転数NEtarの低下を禁止しても良い。上記差が小さいと、目標回転数NEtarを増減させても模擬変速に伴う回転数NEの変化とは認識されず、単なる回転数NEの微変動、すなわちエンジンENGの不具合と感じられる。したがって、上記差が小さい場合は目標回転数NEtarの低下を禁止して上限回転数NEhに張り付けることで、エンジンENGの不具合との勘違いを防止できる。
図8は、EV走行からシリーズ走行に切り替わる前後を含む主にシリーズ走行時における各パラメータの時間変化の他の例を示すグラフである。エンジン回転数設定部155は、上述したように、図8に示す例においても、車速VPの増加に伴いエンジンENGの目標回転数NEtarを下限回転数NElから増加させる。エンジン回転数設定部155は、目標回転数NEtarを下限回転数NElから増加させる際の車速VPに対する目標回転数NEtarの増加率を、下限回転数NElと車速VPとに基づいて決定する。
図9(a)〜(c)は、エンジン回転数設定部155による車速VPに対する目標回転数NEtarの増加率の決定の仕方を説明する図である。図9(a)又は図9(b)に示すように、エンジン回転数設定部155は、エンジンENGの回転数NEと車速VPとによって表される座標上の、そのときの車速VPと下限回転数NElの交点(例えば、図9(a)に示す丸印)と、回転数NEの軸上の切片bとを結ぶ線分の傾きを、車速VPに対する目標回転数NEtarの増加率に決定する。上記切片bは、上限回転数NEhと下限回転数NElの差ΔNEに応じて設定される。図10に示すように、切片bは、ゼロと上限回転数NEhの間の値に設定され、上記差ΔNEが第1所定値th1以上であればゼロに設定され、差ΔNEが小さいほど大きな値に設定され、第2所定値th2以下であれば上限回転数NEhに設定される。なお、下限回転数NElの代わりに、車両要求出力算出部151が算出した要求出力を用いて上記線分を求めても良い。
図9(a)に示す例は、差ΔNEが第1所定値th1以上である場合を示し、図9(b)に示す例は、差ΔNEが第2所定値th2より大きく第1所定値th1より小さい場合を示す。仮に差ΔNEが第1所定値th1未満であっても切片bをゼロのままにすると、図9(c)に示すように、エンジンENGの目標回転数NEtarが上限回転数NEhに到達したために目標回転数NEtarを下限回転数NElまで低下させる設定変更が短時間のうちに頻繁に行われてしまう。しかし、本実施形態では、上限回転数NEhと下限回転数NElの差ΔNEが第1所定値th1未満の場合には、上限回転数NEhを最大値としたゼロよりも高い値に切片bが設定されるため、上記設定変更の頻出を抑制できる。以下の説明では、エンジン回転数設定部155によって決定された車速VPに対する目標回転数NEtarの増加率を「所定の変化率」という。
上記説明した第1所定値th1は、車両の模擬変速商品性から要求される上限回転数NEhと下限回転数NElの適切な差回転量であり、車速VPの変化に伴うエンジンENGの回転数NEの変化量の目標値である。また、エンジンENGの回転数NEの変化量が第2所定値th2を下回ると、車両の運転者には、模擬変速に伴う回転数NEの変化とは認識されず、単なる回転数NEの微変動、すなわちエンジンENGの不具合と感じられる。このため、上記説明した第2所定値th2は、車速VPの変化に伴うエンジンENGの回転数NEの変化量の下限許容値である。
図11は、シリーズ走行中にAP開度が増加した際の各パラメータの時間変化の一例を示すグラフである。図11に示す例は、シリーズ走行中のAP開度が増加した結果、下限回転数NElが増加し、車速VPが増加中であるため所定の変化率で増加中のエンジンENGの回転数NEが下限回転数NElに等しくなった場合を示す。当該例では、目標回転数NEtarの所定の変化率が下限回転数NElの増加率よりも低いため、そのままでは回転数NEが下限回転数NElを下回ってしまう。このため、エンジン回転数設定部155は、回転数NE又は目標回転数NEtarが下限回転数NElに等しくなった以降は、目標回転数NEtarを下限回転数NElに合わせて増加させる。その後、目標回転数NEtarの所定の変化率と下限回転数NElの増加率の関係が逆転すれば、エンジン回転数設定部155は、車速VPの増加に伴い目標回転数NEtarを下限回転数NElから所定の変化率で増加させる。このように、エンジンENGの回転数NEの所定の変化率が下限回転数NElの増加率よりも低い場合には、目標回転数NEtarを下限回転数NElに合わせて増加させることによって、目標回転数NEtarは下限回転数NElを下回ることがないため、エンジンENGの出力の低下を防止できる。
次に、シリーズ走行中のAP開度の減少に応じた、下限回転数NEl及び上限回転数NEhの変化のさせ方、並びに、エンジンENGの目標回転数NEtarの変化のさせ方について、図12を参照して詳細に説明する。
図12は、シリーズ走行中にAP開度が減少した際の各パラメータの時間変化の複数の例を示すグラフである。図12の(a)に示すように、AP開度の低下の程度に即して下限回転数NElが低下し、かつ、AP開度の低下に伴う車速VPの低下に即して上限回転数NEhが低下すると、エンジン回転数設定部155は、エンジンENGの目標回転数NEtarが上限回転数NEhに到達したために目標回転数NEtarを下限回転数NElまで低下させる設定変更(以下、単に「設定変更」という。)を、下限回転数NEl及び上限回転数NEhの急速な低下のため短時間のうちに頻繁に行ってしまう。このため、本実施形態では、図12の(b)に示すように、シリーズ走行中にAP開度が減少した際、下限回転数設定部152は、AP開度の低下の程度には即さず、単位時間当たりの変化率が所定値以下となるよう下限回転数NElを低下させ、上限回転数設定部153は、車速VPの低下には即さず、単位時間当たりの変化率が所定値以下となるよう上限回転数NEhを低下させる。
図12の(b)に示すように、シリーズ走行中にAP開度が減少した際には下限回転数NElと上限回転数NEhが一様に緩やかに低下していくことによって、エンジンENGの目標回転数NEtarは、上記設定変更を、図12(a)に示した例よりも時間をかけて行う。このため、エンジンENGの回転数NEの急速な増減を防止でき、車両の商品性を向上できる。
しかし、図12の(b)に示した上記設定変更を行う回数は図12の(a)に示した例と変わらない。このため、図12の(c)に示すように、エンジンENGの回転数NEの増減を時間をかけて少ない回数で行うべく、エンジン回転数設定部155は、上記設定変更を前回の設定変更から所定時間経過後でないと行えないようにしても良い。この場合、エンジンENGの回転数NEの頻繁な増減を抑制できる。その結果、再加速時のエンジンENGの応答性の低下を抑制できる。
また、図12の(b)又は図12の(c)を参照して説明した上記設定に従えば、シリーズ走行中に定常値を保っていたAP開度が例えば1秒間といった短時間だけ減少した後、元の値に戻るといったアクセルペダル操作が行われた際、エンジンENGの目標回転数NEtarをAP開度の一時的な低下に連動させずに設定することができる。図13は、シリーズ走行中にAP開度が一時的に減少した際の各パラメータの時間変化の複数の例を示すグラフである。図13の(a)に示した例は、図12の(a)に示した例に対応し、エンジンENGの目標回転数NEtarがAP開度に連動して低下するため、再加速時のエンジンENGの応答性がイナーシャロスのために悪化する。しかし、図13の(b)に示すように、図12の(b)を参照して説明した上記設定に従えば、AP開度の一時的な減少があっても目標回転数NEtarの低下を抑制でき、図13の(c)に示すように、図12の(c)を参照して説明した上記設定に従えば、AP開度の一時的な減少があっても目標回転数NEtarの低下を一層抑制できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、車速VPに応じてエンジンENGの回転数NEを下限回転数NElと上限回転数NEhの間で増減することによって、エンジンENGの運転音は車速VPに応じて変化する。特に、車速VPの増加に伴いエンジンENGの回転数NEが増加するため、運転者は、車速VPとエンジンENGの運転音が連動した自然なフィーリングを得ることができ、車両の商品性が向上する。また、第2モータジェネレータMG2に必要な分だけの電力を提供可能なエンジンENGの動力又は第1モータジェネレータMG1の出力は、エンジンENGの回転数を増減しても目標トルクTtarの設定変更のために変わらない。このため、第2モータジェネレータMG2には過不足なく電力を供給でき、バッテリBATとの間の電力の授受が発生しない。このように、必要のないエネルギー変換等が発生しないため、エネルギー効率が向上する。このように、車両の商品性の向上とエネルギー効率の向上を両立できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、図14に示すエンジンENGと無段変速機CVTとを有する車両において、車速VPの変化に応じて、エンジンENGの回転数NEを下限回転数NElと上限回転数NEhの間で増減させて、無段変速機CVTにおける変速比を回転数NEの変化に応じて変更する。その結果、エンジンENGは回転数NEが変わってもAP開度に応じたエンジン要求出力を出力し、駆動輪DW,DWにはAP開度に応じた出力が伝達される。なお、図14には、入力ディスク21、出力ディスク22及びパワーローラ23を有するトロイダル式の無段変速機CVTが示されているが、ドリブンプーリ、ドライブプーリ及びベルトを有する巻き掛け式の無段変速機であっても良い。
101 車速センサー
103 バッテリセンサー
104 回転数センサー
105 VCU
107 ECU
150 SOC算出部
151 車両要求出力算出部
152 下限回転数設定部
153 上限回転数設定部
154 エンジン要求出力算出部
155 エンジン回転数設定部
156 第1インバータ制御部
157 エンジントルク設定部
158 エンジン制御部
BAT バッテリ
CL ロックアップクラッチ
ENG エンジン
GB ギアボックス
INV1 第1インバータ
INV2 第2インバータ
MG1 第1モータジェネレータ
MG2 第2モータジェネレータ

Claims (9)

  1. 原動機と、
    前記原動機の動力によって回転される第1回転部材と、
    前記第1回転部材に接続され、駆動輪を回転させる第2回転部材と、を備えた車両の制御装置であって、
    前記駆動輪への要求出力に応じて前記原動機に要求される出力である原動機要求出力を導出する導出部と、
    前記駆動輪の回転数の増加に伴い前記原動機の回転数を増加させ、前記原動機の回転数が上限回転数に到達すると、前記原動機要求出力に応じた前記原動機が出力する動力又は前記第1回転部材の出力を変えずに前記原動機の回転数を低下させる制御部と、を備える、車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記駆動輪の回転数の変化に応じて、前記原動機の回転数を下限回転数と前記上限回転数の間で増減させ、前記原動機の回転数が前記上限回転数に到達すると、前記原動機の目標回転数を前記下限回転数と前記上限回転数の間の所定の値に低下させる、車両の制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記駆動輪の回転数に対する前記原動機の回転数の増加率を、前記下限回転数と前記駆動輪の回転数とに基づいて決定する、車両の制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の車両の制御装置であって、
    前記所定の値は前記下限回転数である、車両の制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記上限回転数を前記駆動輪の回転数に応じて設定する、車両の制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記要求出力が所定値以上又は前記駆動輪の回転数が所定数以上であるときに、前記駆動輪の回転数の変化に応じて、前記原動機の回転数を下限回転数と前記上限回転数の間で増減させる、車両の制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の車両の制御装置であって、
    前記第1回転部材は発電機であり、かつ、前記第2回転部材は電動機である、車両の制御装置。
  8. 請求項2に記載の車両の制御装置であって、
    前記第1回転部材は発電機であり、かつ、前記第2回転部材は電動機であり、
    前記車両は、前記第2回転部材に電力を供給し、前記第1回転部材が発電した電力を充電可能な蓄電器を備え、
    前記制御部は、前記蓄電器の残容量が高いほど前記下限回転数を低く設定する、車両の制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の車両の制御装置であって、
    前記第1回転部材は無段変速機の入力側部材であり、かつ、前記第2回転部材は前記無段変速機の出力側部材である、車両の制御装置。
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