JP2020174233A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の2つのポイント間の距離を検査(測定)する作業の利便性を向上させる。【解決手段】画像処理装置の制御部は、原稿画像の一端の画素の所定方向の座標値と原稿画像の他端の画素の所定方向の座標値との差分の絶対値で原稿の所定方向の長さを除した値を単位長さとして求め、制御部は、原稿画像からユーザー指定の2つのポイント画素を検出し、一方のポイント画素の測定方向の座標値と他方のポイント画素の測定方向の座標値との差分の絶対値に単位長さを乗じた値を測定結果として求め、測定結果を報知する処理を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理装置に関する。
従来、画像処理装置として、画像形成装置が知られている。また、パーソナルコンピューターを画像処理装置として用いることもできる。たとえば、特許文献1には、スキャナーを搭載した画像形成装置が開示されている。
特許文献1の画像形成装置は、スキャナーで読み取った原稿の画像データを生成する。また、特許文献1の画像形成装置は、原稿の画像データに対して種々の画像処理を行う。たとえば、画像処理として、画像の歪みを補正する処理が行われる。そして、特許文献1の画像処理装置は、補正済みの画像データに基づく画像を用紙に印刷する。
特開2005−51383号公報
画像形成装置での印刷後、印刷によって得られた原稿(印刷物)に印刷された線の印刷位置にズレが無いか否かの検査作業をユーザーが行う場合がある。一般的には、検査作業として、原稿の2つのポイント間の距離を測定する作業が行われる。たとえば、原稿内の或る線と他の線との間の距離の測定が行われる。あるいは、原稿のエッジと原稿内の或る線との間の距離の測定が行われる。
ここで、原稿の2つのポイント間の距離を測定するには、スケールなどの測定器具を用いなければならない。したがって、ユーザーにとっては煩わしく利便性が悪い。また、測定器具による測定では、原稿の2つのポイント間の距離を精度良く測定できないという不都合もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、原稿の2つのポイント間の距離を検査(測定)する作業の利便性を向上させることが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、原稿画像を含む検査用画像データを入力する入力部と、制御部と、を備える。制御部は、検査用画像データから原稿画像を検出し、原稿画像のうち所定方向の一端の画素および一端の画素とは逆の他端の画素のそれぞれの所定方向の座標値を認識し、一端の画素の所定方向の座標値と他端の画素の所定方向の座標値との差分の絶対値で原稿画像に対応する原稿の所定方向の長さを除した値を単位長さとして求める。また、制御部は、所定方向および所定方向と直交する方向のうちユーザー指定の測定方向を認識し、原稿画像からユーザー指定の2つのポイント画素を検出し、2つのポイント画素のうち一方のポイント画素および他方のポイント画素のそれぞれの測定方向の座標値を認識し、一方のポイント画素の測定方向の座標値と他方のポイント画素の測定方向の座標値との差分の絶対値に単位長さを乗じた値を測定結果として求め、測定結果をユーザーに報知する処理を行う。
本発明では、原稿の2つのポイント間の距離を検査(測定)する作業の利便性を向上させることができる。
本発明の一実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施形態による画像処理装置が行う検査支援処理で対象となる原稿を示す図 本発明の一実施形態による画像処理装置に入力される検査用画像データを示す図 本発明の一実施形態による画像処理装置が表示するプレビュー画像を示す図 本発明の一実施形態による画像処理装置が行う検査支援処理の流れを示すフローチャート 本発明の一実施形態による画像処理装置が行う画素検出処理について説明するための図 本発明の一実施形態による画像処理装置が行う画素検出処理について説明するための図 本発明の一実施形態による画像処理装置が行う補正処理について説明するための図 本発明の一実施形態による画像処理装置が行う補正処理について説明するための図
以下に、本発明の一実施形態による画像処理装置ついて説明する。たとえば、画像処理装置は、パーソナルコンピューターである。
<画像処理装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像処理装置100は、制御部1を備える。制御部1は、CPUを含む。制御部1は、制御用のプログラム(ソフトウェア)に基づき、画像処理など各種処理を行う。
また、画像処理装置100は、記憶部2を備える。記憶部2は、ROM、RAMおよびHDDなどを含む。記憶部2は、CPUを動作させるプログラム(ソフトウェア)を記憶する。たとえば、記憶部2に記憶されるソフトウェアには、画像処理ソフトや距離計算ソフトがある。
記憶部2は、制御部1に接続される。制御部1は、記憶部2からの情報の読み出しおよび記憶部2への情報の書き込みを行う。制御部1は、画像処理ソフトに基づき、画像データに対してエッジ検出処理などの画像処理を行う。
また、画像処理装置100は、操作表示部3を備える。操作表示部3は、表示部31および操作部32を含む。表示部31は、液晶ディスプレイなどの表示装置である。操作部32は、ハードウェアキーボードおよびポインティングデバイスなどの入力装置である。操作表示部3(表示部31)は、各種画面を表示する。また、操作表示部3(操作部32)は、ユーザーから各種操作を受け付ける。
操作表示部3は、制御部1に接続される。制御部1は、操作表示部3の表示動作を制御する。また、制御部1は、操作表示部3が受け付けた操作を検知する。なお、画像処理装置100にタッチスクリーンが設けられてもよい。画像処理装置100にタッチスクリーンが設けられた構成では、タッチスクリーンが操作表示部3として機能する。
また、画像処理装置100は、USB通信部41を備える。USB通信部41は、画像処理装置100に外部機器をUSB接続するためのインターフェィスである。USB通信部41は、USB通信回路やUSB端子を含む。制御部1は、USB通信回路を制御し、画像処理装置100にUSB接続された外部機器と通信する。たとえば、画像処理装置100にカメラ200をUSB接続することができる。これにより、カメラ200の撮像データを画像処理装置100に取り込むことができる。
また、画像処理装置100は、無線通信部42を備える。無線通信部42は、画像処理装置100に外部機器を無線接続(たとえば、Wi−Fi接続)するためのインターフェィスである。無線通信部42は、無線通信回路やアンテナを含む。制御部1は、無線通信回路を制御し、画像処理装置100に無線接続された外部機器と通信する。たとえば、画像処理装置100にカメラ200をWi−Fi接続することができる。これにより、カメラ200の撮像データを画像処理装置100に取り込むことができる。
なお、本実施形態では、USB通信部41または無線通信部42を介して、後述する検査用画像データがカメラ200から画像処理装置100に取り込まれる。言い換えると、USB通信部41および無線通信部42は、画像処理装置100に検査用画像データを入力する。この構成では、USB通信部41および無線通信部42がそれぞれ「入力部」に相当する。以下の説明では、USB通信部41および無線通信部42を総じて入力部4と称する。
<検査支援処理>
制御部1は、プリンターなどの画像形成装置での印刷によって得られた原稿(印刷物)に印刷された線(枠線や罫線)の印刷位置にズレが無いか否かの検査作業(ユーザーにより行われる作業)を支援する検査支援処理を行う。制御部1は、検査支援処理として、原稿のうちユーザー指定の2つのポイント間の距離を求め、当該求めた距離をユーザーに報知する処理を行う。制御部1による検査支援処理は、画像処理ソフトおよび距離計算ソフトに基づき行われる。
以下の説明では、図2に示す原稿10が検査対象であるとする。なお、原稿10のサイズは210mm×297mmであるとする。図2では、原稿10の両面うち検査対象の画像が印刷された一方面(検査対象面)を図示する。
制御部1に検査支援処理を行わせるには、検査対象の原稿10に対応する原稿画像(原稿10の検査対象面の全面の画像)を含む検査用画像データを画像処理装置100に取り込む作業が必要である。当該作業はユーザーにより行われる。検査用画像データは、入力部4を介して画像処理装置100に入力され、記憶部2に記憶される。
たとえば、カメラ200で原稿10の検査対象面の全面を撮像し、当該撮像で得られた撮像データを測定用画像データとして画像処理装置100に取り込めばよい。測定用画像データの形式は特に限定されず、BMP形式であってもよし、JPG形式であってもよいし、他の形式であってもよい。
以下の説明では、図3に示す測定用画像データDが原稿10に対応する検査用画像データとして画像処理装置100に取り込まれたとする。測定用画像データDに含まれる原稿画像(原稿10の検査対象面の全面の画像)には符号Gを付す。なお、測定用画像データDのサイズは1920ピクセル×1080ピクセルであるとする。
制御部1は、検査用画像データDに対してエッジ検出処理などの画像処理を行い、検査用画像データDから原稿画像Gの輪郭を構成する複数のエッジ画素を検出する。そして、制御部1は、検査用画像データDから原稿画像Gを検出する。
また、制御部1は、単位長さ(mm)を求める。以下に、図3を参照し、単位長さの求め方について説明する。
単位長さを求めるとき、制御部1は、検査用画像データDの4角(左上角、右上角、左下角および右下角)のいずれかを原点に設定する。たとえば、検査用画像データDの左上角に位置する画素が原点に設定される。図3では、検査用画像データDの4角にそれぞれ白丸を付す。
そして、制御部1は、検査用画像データDの左上角の画素を原点とするXY座標(検査用画像データDの領域を第1象限とする座標)において、原稿画像Gのうち、左上角、右上角、左下角および右下角にそれぞれ位置する各画素の座標値を認識する。ここでは、原稿画像Gのうち、左上角の画素の座標値が(88,373)であり、右上角の画素の座標値が(991,373)であり、左下角の画素の座標値が(88,1650)であり、右下角の画素の座標値が(991,1650)であるとする。図3では、原稿画像Gの4角にそれぞれ黒丸を付す。
また、制御部1は、原稿画像Gのうち所定方向(X軸方向またはY軸方向)の一端の画素の所定方向の座標値を認識するとともに、原稿画像Gのうち所定方向の一端の画素とは逆の他端の画素の所定方向の座標値を認識する。そして、制御部1は、一端の画素の所定方向の座標値と他端の画素の所定方向の座標値との差分の絶対値で原稿10の所定方向の長さを除した値(たとえば、小数点第5位を四捨五入)を単位長さとして求める。
たとえば、所定方向がX軸方向であるとする。この場合、原稿画像GのX軸方向の一端の画素(たとえば、左上角の画素または左下角の画素)のX軸方向の座標値は「88」となる。原稿画像GのX軸方向の他端の画素(たとえば、右上角の画素または右下角の画素)のX軸方向の座標値は「991」となる。したがって、一端の画素のX軸方向の座標値と他端の画素のX軸方向の座標値との差分の絶対値は「903」となる。また、原稿10のX軸方向の長さは210mmである。その結果、単位長さは0.2326mmとなる。
また、制御部1は、原稿画像Gのうちユーザー指定の2つのポイント領域を認識する処理を行う。当該処理を行うため、制御部1は、原稿画像Gのうち2つの領域を指定する領域指定操作の受け付けを操作表示部3に行わせる。
操作表示部3は、ユーザーから領域指定操作を受け付けるとき、図4に示すように、検査用画像データDに対応するプレビュー画像PGを表示する。操作表示部3は、プレビュー画像PGの表示領域内の任意の位置にポインタを合わせてクリックする操作を領域指定操作として受け付ける。プレビュー画像PGは制御部1により生成される。制御部1は、領域指定操作で指定された2つの領域をそれぞれユーザー指定のポイント領域として認識する。
たとえば、原稿10に印刷された線L1と線L2との間の距離D1(図2参照)を検査したい場合には、プレビュー画像PGのうち符号PaおよびPbで指し示す各位置にポインタを合わせてクリックすればよい。また、原稿10のエッジEと線L1との間の距離D2(図2参照)を検査したい場合には、プレビュー画像PGのうち符号PcおよびPaで指し示す各位置にポインタを合わせてクリックすればよい。
また、制御部1は、ユーザー指定の測定方向を認識する処理(ユーザー指定の測定方向がX軸方向であるかY軸方向であるかを認識する処理)を行う。当該処理を行うため、制御部1は、測定方向を指定する方向指定操作の受け付けを操作表示部3に行わせる。
たとえば、操作表示部3は、プレビュー画像PGの表示中にユーザーから方向指定操作を受け付ける。制御部1は、方向指定操作で指定された方向をユーザー指定の測定方向として認識する。原稿10の2つのポイント間のX軸方向の距離を検査したい場合には、方向指定操作でX軸方向を指定すればよい。原稿10の2つのポイント間のY軸方向の距離を検査したい場合には、方向指定操作でY軸方向を指定すればよい。以下の説明では、方向指定操作でY軸方向が指定された(測定方向がY軸方向である)とする。
その後、制御部1は、検査支援処理として、図5に示すフローチャートに沿った処理を行う。以下に具体的に説明する。
ステップS1において、制御部1は、領域指定操作で指定された2つのポイント領域の各位置に基づき、原稿画像Gからユーザー指定の2つのポイント画素を検出する画素検出処理を行う。ここで、制御部1が行う画素検出処理について説明する。
画素検出処理を行うとき、制御部1は、原稿画像Gのうち領域指定操作で指定された2つのポイント領域を認識する。このときに制御部1が認識する2つのポイント領域は、それぞれ、所定数(複数)の画素を含む領域である。
一例として、プレビュー画像PG(図4参照)のうち位置PaおよびPbがそれぞれ領域指定操作で指定された場合には、原稿画像Gの領域AおよびB(図3参照)がそれぞれポイント領域として認識される。領域Aには、X軸方向に延びる線L1の画像を構成する一部の画素が含まれる。領域Bには、X軸方向に延びる線L2の画像を構成する一部の画素が含まれる。ポイント領域Aの拡大図を図6に示す(領域内の一部の画素を破線枠で示す)。ポイント領域Bの拡大図を図7に示す(領域内の一部の画素を破線枠で示す)。図6および図7では、ポイント領域A内の画像およびポイント領域B内の画像をそれぞれハッチングで示す。ハッチングの間隔が広いほど濃度が低く、ハッチングの間隔が狭いほど濃度が高い。さらに、図6および図7では、破線枠で示す各画素の濃度値を対応する枠内に付す。
また、図6では、破線枠で示す各画素に符号A1〜A5を付す(測定方向すなわちY軸方向の座標値が小さい順に、A1、A2、A3、A4およびA5とする)。図7では、破線枠で示す各画素に符号B1〜B5を付す(測定方向すなわちY軸方向の座標値が小さい順に、B1、B2、B3、B4およびB5とする)。
別の例として、プレビュー画像PG(図4参照)のうち位置PcおよびPaがそれぞれ領域指定操作で指定された場合には、原稿画像Gの領域CおよびA(図3参照)がそれぞれポイント領域として認識される。ポイント領域としての領域Cの拡大図は図示しない。
制御部1は、原稿画像Gの2つのポイント領域を認識すると、原稿画像Gの2つのポイント領域のそれぞれごとに、ポイント領域の複数の画素の各濃度を認識する。たとえば、画素の濃度値は、0〜255の256階調で表現される。画素の濃度は、対応する濃度値が0に近いほど低く、対応する濃度値が255に近いほど高い。そして、制御部1は、原稿画像Gの2つのポイント領域のそれぞれから、ポイント領域の複数の画素のうち濃度が最も高い画素を1つずつポイント画素として検出する。
たとえば、ポイント領域が領域AおよびBであるとする。この場合、ポイント領域Aでは、画素A2の濃度が最も高い。これにより、ポイント領域Aからは画素A2がポイント画素として検出される。ポイント領域Bでは、画素B3の濃度が最も高い。これにより、ポイント領域Bからは画素B3がポイント画素として検出される。なお、ポイント領域が領域Cである場合(ポイント領域がエッジ領域である場合)には、ポイント領域Cの複数の画素のうちエッジ検出処理で検出されたエッジ画素の1つがポイント画素として検出される。
図5に戻り、ステップS1の処理後、ステップS2に移行する。ステップS2に移行すると、制御部1は、画素検出処理で検出した2つのポイント画素のうち一方のポイント画素の測定方向の座標値を認識する。また、制御部1は、画素検出処理で検出した2つのポイント画素のうち一方のポイント画素とは別の他方のポイント画素の測定方向の座標値を認識する。そして、ステップS3において、制御部1は、補正処理を行う。なお、ステップS3の処理(補正処理)が省略されてもよい。
ここで、制御部1が行う補正処理について説明する。補正処理は、2つのポイント画素のそれぞれの測定方向の座標値のうち少なくとも1つを補正する処理である。
補正処理を行うとき、制御部1は、2つのポイント画素のそれぞれごとに、ポイント画素の測定方向の一方側に隣接する隣接画素の濃度を認識するとともに、ポイント画素の測定方向の一方側とは逆の他方側に隣接する隣接画素の濃度を認識し、2つの隣接画素を濃度がより高い高濃度画素と高濃度画素よりも濃度が低い低濃度画素とに分類する。また、制御部1は、高濃度画素および低濃度画素の各濃度値を認識する。
その後、制御部1は、ポイント画素および高濃度画素のそれぞれの測定方向の座標値を比較する。そして、ポイント画素の測定方向の座標値が高濃度画素の測定方向の座標値よりも小さい場合、制御部1は、補正処理を行うことにより、ポイント画素の測定方向の座標値を補正処理前よりも大きくする。一方で、ポイント画素の測定方向の座標値が高濃度画素の測定方向の座標値よりも大きい場合、制御部1は、補正処理を行うことにより、ポイント画素の測定方向の座標値を補正処理前よりも小さくする。
このような補正処理を行うため、制御部1は、高濃度画素および低濃度画素のそれぞれの濃度値に基づき補正値を求める。そして、ポイント画素の測定方向の座標値を補正処理前よりも大きくする場合、制御部1は、ポイント画素の測定方向の座標値に補正値を加算する。一方で、ポイント画素の測定方向の座標値を補正処理前よりも小さくする場合、制御部1は、ポイント画素の測定方向の座標値から補正値を減算する。
たとえば、制御部1は、ポイント画素の濃度値から高濃度画素の濃度値を減算した値(以下、第1の値)を求める。また、制御部1は、ポイント画素の濃度値から低濃度画素の濃度値を減算した値(以下、第2の値)を求める。そして、制御部1は、第1の値を第2の値で除した値(たとえば、小数点第4位を四捨五入)を補正値として求める。なお、補正値の求め方は特に限定されない。
以下に、図8および図9を参照し、ポイント領域Aのポイント画素としての画素A2およびポイント領域Bのポイント画素としての画素B3のそれぞれの測定方向(Y軸方向)の座標値を対象とした補正処理について説明する。なお、図8上図には、ポイント領域Aの画素A1〜A5の各座標値(画素A2のY軸方向の座標値は補正前の座標値である)および画素A1〜A5の各濃度値が示されている。図8下図には、画素A2の補正後のY軸方向の座標値が示されている。図9上図には、ポイント領域Bの画素B1〜B5の各座標値(画素B3の座標値は補正前の座標値である)および画素B1〜B5の各濃度値が示されている。図9下図には、画素B3の補正後のY軸方向の座標値が示されている。
画素A2がポイント画素となるポイント領域Aでは、画素A1およびA3がそれぞれ隣接画素となる。画素A1の濃度値は「110」であり、画素A3の濃度値は「150」である。したがって、画素A3が高濃度画素に分類され、画素A1が低濃度画素に分類される。これにより、画素A2の濃度値は「170」であるので、第1の値は「20(=170−150)」となり、第2の値は「60(=170−110)」となる。第1の値を第2の値で除することで得られる補正値は「0.333(小数点第4位を四捨五入)」となる。
また、ポイント画素としての画素A2および高濃度画素としての画素A3のそれぞれのY軸方向の座標値を比較すると、画素A2のY軸方向の座標値「465」の方が画素A3のY軸方向の座標値「466」よりも小さい。このため、補正処理として、画素A2のY軸方向の座標値を補正処理前よりも大きくする処理が行われる。すなわち、画素A2のY軸方向の座標値に補正値が加算される。その結果、図8下図に示すように、ポイント画素としての画素A2のY軸方向の補正後の座標値は「465.333(=465+0.333)」となる。
画素B3がポイント画素となるポイント領域Bでは、画素B2およびB4がそれぞれ隣接画素となる。画素B2の濃度値は「160」であり、画素B4の濃度値は「120」である。したがって、画素B2が高濃度画素に分類され、画素B4が低濃度画素に分類される。これにより、画素B3の濃度値は「185」であるので、第1の値は「25(=185−160)」となり、第2の値は「65(=185−120)」となる。第1の値を第2の値で除することで得られる補正値は「0.385(小数点第4位を四捨五入)」となる。
また、ポイント画素としての画素B3および高濃度画素としての画素B2のそれぞれのY軸方向の座標値を比較すると、画素B3のY軸方向の座標値「553」の方が画素B2のY軸方向の座標値「552」よりも大きい。このため、補正処理として、画素B3のY軸方向の座標値を補正処理前よりも小さくする処理が行われる。すなわち、画素B3のY軸方向の座標値から補正値が減算される。その結果、図9下図に示すように、ポイント画素としての画素B3のY軸方向の補正後の座標値は「552.615(=553−0.385)」となる。
なお、ポイント領域が領域Cである場合(ポイント画素がエッジ画素である場合)、ポイント画素としてのエッジ画素の測定方向の座標値を補正しなくてもよい。
図5に戻り、ステップS4において、制御部1は、原稿10のうちユーザー指定の2つのポイント間の距離(以下、ポイント間距離と称する場合がある)を求める。ポイント間距離を求めるとき、制御部1は、2つのポイント画素のうち一方のポイント画素および一方のポイント画素とは別の他方のポイント画素のそれぞれの測定方向の座標値(補正処理を行った場合には補正処理後の座標値)を認識する。また、制御部1は、一方のポイント画素の測定方向の座標値と他方のポイント画素の座標値との差分の絶対値を対象値として求める。そして、制御部1は、対象値に単位長さを乗じた値(たとえば、小数点第4位を四捨五入)をポイント間距離として求める。
たとえば、2つのポイント画素のうち、一方のポイント画素が画素A2(図8参照)であり、他方のポイント画素が画素B3(図9参照)であるとする。画素A2のY軸方向(測定方向)の実際の座標値は「465」であるが「465.333」に補正されている。画素B3のY軸方向の実際の座標値は「553」であるが「552.615」に補正されている。このため、対象値は「87.282(=552.615−465.333)」となる。また、単位長さは0.2326mmであので、対象値に単位長さを乗じた値は「20.302(小数点第4位を四捨五入)」となる。
ステップS4の処理後、ステップS5に移行する。ステップS5に移行すると、制御部1は、ポイント間距離(ステップS4の処理で求めた値)を測定結果としてユーザーに報知する報知処理を行う。たとえば、制御部1は、報知処理として、測定結果を操作表示部3(表示部31)に表示させる処理を行う。
本実施形態の画像処理装置100は、上記のように、原稿画像Gを含む検査用画像データDを入力する入力部4と、制御部1と、を備える。制御部1は、検査用画像データDから原稿画像Gを検出し、原稿画像Gのうち所定方向の一端の画素および一端の画素とは逆の他端の画素のそれぞれの所定方向の座標値を認識し、一端の画素の所定方向の座標値と他端の画素の所定方向の座標値との差分の絶対値で原稿10の所定方向の長さを除した値を単位長さとして求める。また、制御部1は、所定方向および所定方向と直交する方向のうちユーザー指定の測定方向(X軸方向またはY軸方向)を認識し、原稿画像Gからユーザー指定の2つのポイント画素を検出し、2つのポイント画素のうち一方のポイント画素および他方のポイント画素のそれぞれの測定方向の座標値を認識し、一方のポイント画素の測定方向の座標値と他方のポイント画素の測定方向の座標値との差分の絶対値に単位長さを乗じた値を測定結果として求め、測定結果をユーザーに報知する処理を行う。
本実施形態の構成では、カメラ200で原稿10を撮像し、当該撮像で得られた撮像データを検査用画像データDとして画像処理装置100に入力することにより、スケールなどの測定器具を用いなくても簡単に、原稿10の2つのポイント間の距離を精度良く検査(測定)することができる。これにより、原稿10の2つのポイント間の距離を検査(測定)する作業の利便性が向上する。
また、本実施形態の構成では、上記のように、制御部1は、領域指定操作で指定された2つのポイント領域のそれぞれごとに、ポイント領域に含まれる複数の画素の各濃度を認識し、2つのポイント領域のそれぞれから、複数の画素のうち濃度が最も高い画素を1つずつポイント画素として検出する。これにより、たとえば、領域指定操作で線L1に対応する領域を指定したときに、線L1を構成する画素とは異なる画素がポイント画素として検出されるのを抑制することができる。
また、本実施形態の構成では、上記のように、制御部1は、ポイント画素の測定方向の座標値を補正する補正処理を行う。このような補正処理が行われることにより、ポイント画素の測定方向の座標値が高濃度画素の測定方向の座標値に近づく方向に補正される(図8および図9参照)。その結果、検査用画像データDの解像度が低くても(カメラ200の性能が低くても)、精度良く、原稿10の2つのポイント間の距離を検査することができる。なお、検査用画像データDの解像度を低く抑えることができれば、画像処理装置100で行われる処理(たとえば、検査用画像データDを取り込む処理)にかかる時間が長くなるのを抑制することができる。
また、本実施形態の構成では、上記のように、ポイント画素の測定方向の座標値を補正処理前よりも大きくする場合、制御部1は、ポイント画素の測定方向の座標値に補正値を加算し、ポイント画素の測定方向の座標値を補正処理前よりも小さくする場合、制御部1は、ポイント画素の測定方向の座標値から補正値を減算する。なお、制御部1は、ポイント画素の濃度値から高濃度画素の濃度値を減算した第1の値を求めるとともに、ポイント画素の濃度値から低濃度画素の濃度値を減算した第2の値を求め、第1の値を第2の値で除した値を補正値として求める。これにより、高濃度画素および低濃度画素の各濃度値に応じて、ポイント画素の測定方向の座標値の補正に用いる補正値を変えることができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 制御部
4 入力部
10 原稿
31 操作部
100 画像処理装置
200 カメラ
D 検査用画像データ
G 原稿画像

Claims (6)

  1. 原稿画像を含む検査用画像データを入力する入力部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検査用画像データから前記原稿画像を検出し、前記原稿画像のうち所定方向の一端の画素および前記一端の画素とは逆の他端の画素のそれぞれの前記所定方向の座標値を認識し、前記一端の画素の前記所定方向の座標値と前記他端の画素の前記所定方向の座標値との差分の絶対値で前記原稿画像に対応する原稿の前記所定方向の長さを除した値を単位長さとして求め、
    前記制御部は、前記所定方向および前記所定方向と直交する方向のうちユーザー指定の測定方向を認識し、前記原稿画像からユーザー指定の2つのポイント画素を検出し、前記2つのポイント画素のうち一方のポイント画素および他方のポイント画素のそれぞれの前記測定方向の座標値を認識し、前記一方のポイント画素の前記測定方向の座標値と前記他方のポイント画素の前記測定方向の座標値との差分の絶対値に前記単位長さを乗じた値を測定結果として求め、前記測定結果をユーザーに報知する処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記原稿画像のうち2つのポイント領域を指定する領域指定操作をユーザーから受け付ける操作部を備え、
    前記制御部は、前記2つのポイント領域のそれぞれごとに、前記ポイント領域に含まれる複数の画素の各濃度を認識し、前記2つのポイント領域のそれぞれから、前記複数の画素のうち濃度が最も高い画素を1つずつ前記ポイント画素として検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、前記2つのポイント画素のそれぞれごとに、前記ポイント画素の前記測定方向の一方側および前記一方側とは逆の他方側に隣接する2つの隣接画素の各濃度を認識し、前記2つの隣接画素を濃度がより高い高濃度画素と前記高濃度画素よりも濃度が低い低濃度画素とに分類し、前記ポイント画素の前記測定方向の座標値を補正する補正処理を行い、
    前記ポイント画素の前記測定方向の座標値が前記高濃度画素の前記測定方向の座標値よりも小さい場合、前記制御部は、前記補正処理を行うことにより、前記ポイント画素の前記測定方向の座標値を前記補正処理前よりも大きくし、
    前記ポイント画素の前記測定方向の座標値が前記高濃度画素の前記測定方向の座標値よりも大きい場合、前記制御部は、前記補正処理を行うことにより、前記ポイント画素の前記測定方向の座標値を前記補正処理前よりも小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、補正値を求め、
    前記ポイント画素の前記測定方向の座標値を前記補正処理前よりも大きくする場合、前記制御部は、前記ポイント画素の前記測定方向の座標値に前記補正値を加算し、
    前記ポイント画素の前記測定方向の座標値を前記補正処理前よりも小さくする場合、前記制御部は、前記ポイント画素の前記測定方向の座標値から前記補正値を減算することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御部は、前記ポイント画素の濃度値から前記高濃度画素の濃度値を減算した第1の値を求めるとともに、前記ポイント画素の濃度値から前記低濃度画素の濃度値を減算した第2の値を求め、前記第1の値を前記第2の値で除した値を前記補正値として求めることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記検査用画像データは、カメラによる撮像で得られたデータであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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