JP2020173981A - 蓄電モジュールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱板溶着による接合不良を十分に抑制可能な蓄電モジュールの製造方法を提供する。【解決手段】蓄電モジュール4の製造方法は、電極積層体及びシール部材を有するモジュール本体と、ケースを有する圧力調整弁材とを熱板溶着装置100を用いた熱板溶着により接合して一体化する溶着工程と、溶着工程で用いられた溶融面101aを清掃する清掃工程と、を含む。溶着工程では、溶融面101aにモジュール本体の接合用突起及び圧力調整弁の接合用突起をそれぞれ当接させ、これらがそれぞれ予め設定された溶融量だけ加熱溶融したときに溶融面101aから離間させ、続いてこれらを加圧接触させる。清掃工程では、溶着工程で溶融面101aからこれらを離間させた後、駆動部が除去部材106を溶融面101aに当接させた状態で移動させることにより、溶融面101a上に残留した溶融樹脂Rを除去する。【選択図】図9

Description

本開示は、蓄電モジュールの製造方法に関する。
電極積層体を有するモジュール本体の樹脂部に、樹脂製の被溶着部材を接合する方法として熱板溶着が知られている。熱板溶着では、まず、ヒーター線及び温度制御用の熱電対が配置された熱板を用意し、熱板の表面(溶融面)が樹脂を溶融するための目標温度となるように温度制御する。そして、モジュール本体の樹脂部と樹脂製の被溶着部材とをそれぞれ熱板の溶融面に当接させ、両部材の溶着面を加熱溶融させる。両部材の溶着面が予め設定された溶融量だけ溶融されると、両部材の溶着面を熱板の溶融面から離間させて加熱溶融を停止させる。そして、両部材の溶着面同士を加圧接触しながら冷却することで、両部材が接合一体化される。この熱板溶着では、熱板の溶融面にモジュール本体及び被溶着部材の溶融樹脂の一部が残留するため、その残留樹脂が熱板の表面上で炭化されて異物となった場合に、その後の熱板溶着において接合不良を発生させてしまうという問題がある。
特許文献1には、極板セパレータの接合部を熱板溶着により形成する方法において、熱板とセパレータとの間に保護テープを配置することが記載されている。
特開2002−260625号公報
上述のような保護テープが配置された熱板により、モジュール本体の樹脂部及び被溶着部材の樹脂部を加熱溶融する場合、保護テープが柔らかいため、溶融面の面精度が実質的に低下するおそれがある。これにより、樹脂部の溶融量にばらつきが生じ、接合不良が十分に抑制できないおそれがある。
そこで、熱板溶着による接合不良を十分に抑制可能な蓄電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本開示の蓄電モジュールの製造方法は、複数の電極がセパレータを介して積層された電極積層体を有する蓄電モジュールの製造方法であって、電極積層体及び第1樹脂部を有するモジュール本体と、第2樹脂部を有する被溶着部材とを熱板溶着装置を用いた熱板溶着により接合して一体化する溶着工程と、溶着工程で用いられた熱板溶着装置を清掃する清掃工程と、を含み、熱板溶着装置は、発熱部が配置された熱板と、熱板の溶融面上に残留した溶融樹脂を除去する除去部材と、除去部材を溶融面に沿って移動させる駆動部と、を備え、溶着工程では、溶融面に第1樹脂部及び第2樹脂部をそれぞれ当接させ、第1樹脂部及び第2樹脂部がそれぞれ予め設定された溶融量だけ加熱溶融したときに溶融面から第1樹脂部及び第2樹脂部を離間させ、続いて第1樹脂部と第2樹脂部とを加圧接触させ、清掃工程では、溶着工程で溶融面から第1樹脂部及び第2樹脂部を離間させた後、駆動部が除去部材を溶融面に当接させた状態で移動させることにより、溶融面上に残留した溶融樹脂を除去する。
この蓄電モジュールの製造方法では、清掃工程により、熱板の溶融面上に残留した溶融樹脂が除去されるので、炭化された異物による接合不良が抑制される。また、モジュール本体の第1樹脂部及び被溶着部材の第2樹脂部を熱板の溶融面に当接させて加熱溶融させるので、溶融面の面精度の低下による接合不良も抑制される。以上により、熱板溶着による接合不良を十分に抑制可能となる。
除去部材は、溶融面に沿って第1方向に延在し、清掃工程では、駆動部が除去部材を溶融面に当接させた状態で第1方向に交差する第2方向に移動させてもよい。この場合、除去部材の延在する第1方向と交差する第2方向に除去部材が移動するので、溶融面上に残留した溶融樹脂を効率的に除去することができる。
除去部材は、厚さがテーパー状に小さくなる端部を有する板部材であり、清掃工程では、端部が溶融面に当接されてもよい。この場合、除去部材のテーパー状の端部が溶融樹脂と溶融面との間に入り込み易いので、溶融樹脂が除去され易い。
清掃工程は、溶着工程が実施されるごとに実施されてもよい。この場合、溶融面上に残留した溶融樹脂が確実に除去された状態で引き続き溶着工程を行うことができる。よって、炭化された異物による接合不良が確実に抑制される。
被溶着部材は、モジュール本体の隣り合う電極間に設けられた内部空間の圧力を調整する圧力調整弁であってもよい。この場合、熱板溶着によるモジュール本体と圧力調整弁との接合不良を十分に抑制可能となる。
第1樹脂部には、内部空間と連通する第1連通孔が設けられ、第2樹脂部には、第2連通孔が設けられ、溶着工程では、第1連通孔と第2連通孔とを互いに連通させるように、第1樹脂部と第2樹脂部とを熱板溶着により接合してもよい。モジュール本体と圧力調整弁との熱板溶着では、例えば、溶融量が大きすぎると、第1連通孔及び第2連通孔が溶融樹脂により閉塞されるおそれがある。また、例えば、溶融量が小さすぎると、第1樹脂部と第2樹脂部とを隙間なく接合することができない。この蓄電モジュールの製造方法では、溶融面の面精度の低下が抑制できるので、第1樹脂部及び第2樹脂部の溶融量にばらつきが生じ難い。よって、第1連通孔及び第2連通孔の閉塞を抑制することができると共に、第1連通孔と第2連通孔とを隙間なく接合することができる。
本開示によれば、熱板溶着による接合不良を十分に抑制可能な蓄電モジュールの製造方法を提供することができる。
実施形態に係る蓄電モジュールを備える蓄電装置を示す概略断面図である。 蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。 蓄電モジュールの概略斜視図である。 蓄電モジュールの一部を示す分解斜視図(一部断面図を含む)である。 実施形態に係る蓄電モジュールの製造方法で用いられる熱板溶着装置を示す概略平面図である。 図5に示される熱板、ヒーター、及び一対の温度センサの概略斜視図である。 圧力調整弁の接合用突起を溶融させる工程を説明するための図である。 モジュール本体の接合用突起を溶融させる工程を説明するための図である。 熱板の溶融面を清掃する清掃工程を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
以下、図面を参照しながら、本開示の一側面に係る蓄電モジュールの製造方法の実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る蓄電モジュールを備える蓄電装置を示す概略断面図である。図1に示される蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置1は、積層された複数の蓄電モジュール4を含むモジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してモジュール積層体2の積層方向(Z軸方向)に拘束荷重を付加する拘束部材3とを備えている。
モジュール積層体2は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール4と、複数(ここでは4つ)の導電板5とを含む。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、積層方向から見て矩形状をなしている。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4間と、積層端に位置する蓄電モジュール4の外側とにそれぞれ配置されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された一方の導電板5には、正極端子6が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された他方の導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板5の縁部から積層方向に交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。
導電板5には、空気等の冷却用流体を流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば積層方向と、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向とにそれぞれ交差(直交)する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能を有している。また、導電板5は、これらの流路5aに冷却用流体を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持っている。図1の例では、積層方向から見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さくなっているが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくなっていてもよい。
拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向に挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10とによって構成されている。エンドプレート8は、積層方向から見た蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。エンドプレート8におけるモジュール積層体2側の面には、電気絶縁性を有するフィルムFが設けられている。フィルムFにより、エンドプレート8と導電板5との間が絶縁されている。
エンドプレート8の縁部には、モジュール積層体2よりも外側となる位置に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通されている。他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5がエンドプレート8によって挟持され、モジュール積層体2としてユニット化されている。また、モジュール積層体2に対し、拘束荷重が積層方向に付加されている。
次に、蓄電モジュール4の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。図3は、蓄電モジュールの概略斜視図である。図4は、蓄電モジュール4の一部を示す分解斜視図(一部断面図を含む)である。図2〜図4に示されるように、蓄電モジュール4は、モジュール本体20と、このモジュール本体20に溶着された複数(ここでは4つ)の圧力調整弁23(被溶着部材)とを備えている。
モジュール本体20は、電極積層体11と、電極積層体11を封止する樹脂製のシール部材12(第1樹脂部)とを備えている。電極積層体11は、セパレータ13を介して積層された複数の電極によって構成されている。これらの電極は、複数のバイポーラ電極14の積層体と、負極終端電極18と、正極終端電極19とを含む。
バイポーラ電極14は、一方面15a及び一方面15aの反対側の他方面15bを含む電極板15と、一方面15aに設けられた正極16と、他方面15bに設けられた負極17とを有している。正極16は、正極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される正極活物質層である。負極17は、負極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される負極活物質層である。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向(Z軸方向)の一方に隣り合う別のバイポーラ電極14の負極17と対向している。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向の他方に隣り合う別のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
負極終端電極18は、電極板15と、電極板15の他方面15bに設けられた負極17とを有している。負極終端電極18は、他方面15bが電極積層体11における積層方向の中央側を向くように、積層方向の一端に配置されている。負極終端電極18の電極板15の一方面15aは、電極積層体11の積層方向における一方の外側面を構成し、蓄電モジュール4に隣接する一方の導電板5(図1参照)と電気的に接続されている。負極終端電極18の電極板15の他方面15bに設けられた負極17は、セパレータ13を介して、積層方向の一端のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
正極終端電極19は、電極板15と、電極板15の一方面15aに設けられた正極16とを有している。正極終端電極19は、一方面15aが電極積層体11における積層方向の中央側を向くように、積層方向の他端に配置されている。正極終端電極19の一方面15aに設けられた正極16は、セパレータ13を介して、積層方向の他端のバイポーラ電極14の負極17と対向している。正極終端電極19の電極板15の他方面15bは、電極積層体11の積層方向における他方の外側面を構成し、蓄電モジュール4に隣接する他方の導電板5(図1参照)と電気的に接続されている。
電極板15は、例えば表面にめっきが施されたニッケル板や、表面にめっきが施された鋼板などの金属板からなる。ここでは、電極板15は、鋼板の表面にニッケルによるめっきを施してなるめっき鋼板によって構成されている。めっき鋼板の基材となる鋼板には、例えば圧延鋼などの普通鋼や、ステンレス鋼などの特殊鋼が用いられる。電極板15の縁部15cは、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、電極板15の他方面15bにおける負極17の形成領域は、電極板15の一方面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。
シール部材12は、例えば絶縁性の樹脂によって、全体として矩形の筒状に形成されている。シール部材12は、電極板15の縁部15cを包囲するように電極積層体11の側面11aに配置されている。シール部材12は、側面11aにおいて縁部15cを保持している。シール部材12は、電極板15の縁部15cに結合された複数の一次シール21と、側面11aに沿って一次シール21を外側から包囲し、一次シール21のそれぞれに結合された二次シール22とを有している。一次シール21及び二次シール22は、例えば、耐アルカリ性を有する絶縁性の樹脂である。一次シール21及び二次シール22の構成材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)などが挙げられる。
一次シール21は、電極板15の一方面15aにおいて縁部15cの全周にわたって連続的に設けられ、積層方向から見て矩形枠状をなしている。本実施形態では、バイポーラ電極14の電極板15のみならず、負極終端電極18の電極板15及び正極終端電極19の電極板15に対しても一次シール21が設けられている。負極終端電極18では、電極板15の一方面15aの縁部15cに一次シール21が設けられ、正極終端電極19では、電極板15の一方面15a及び他方面15bの双方の縁部15cに一次シール21が設けられている。
一次シール21は、例えば超音波又は熱圧着によって電極板15の一方面15aに溶着され、気密に接合されている。一次シール21は、例えば積層方向に所定の厚さを有するフィルムである。一次シール21の内側は、積層方向に互いに隣り合う電極板15の縁部15c同士の間に位置している。一次シール21の外側は、電極板15の縁よりも外側に張り出しており、その先端部分は、二次シール22によって保持されている。積層方向に沿って互いに隣り合う一次シール21同士は、互いに離間していてもよく、接していてもよい。また、一次シール21の外縁部分同士は、例えば熱板溶着などによって互いに結合していてもよい。
二次シール22は、電極積層体11及び一次シール21の外側に設けられ、蓄電モジュール4の外壁(筐体)を構成している。二次シール22は、例えば樹脂の射出成型によって形成され、積層方向に沿って電極積層体11の全長にわたって延在している。二次シール22は、積層方向を軸方向として延在する矩形の枠状を呈している。二次シール22は、例えば射出成型時の熱によって一次シール21の外表面に溶着されている。
一次シール21及び二次シール22は、隣り合う電極の間に内部空間Vを形成すると共に内部空間Vを封止する。より具体的には、二次シール22は、一次シール21と共に、積層方向に沿って互いに隣り合うバイポーラ電極14の間、積層方向に沿って互いに隣り合う負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び積層方向に沿って互いに隣り合う正極終端電極19とバイポーラ電極14との間をそれぞれ封止している。これにより、隣り合うバイポーラ電極14の間、負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び正極終端電極19とバイポーラ電極14との間には、それぞれ気密に仕切られた内部空間Vが形成されている。この内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液を含む水系の電解液(不図示)が収容されている。電解液は、セパレータ13、正極16、及び負極17内に含浸されている。
本実施形態では、負極終端電極18を構成する電極板15及び正極終端電極19を構成する電極板15が最外層に位置する金属板に相当する。負極終端電極18では、電極板15の一方面15a側が大気に触れる面であり、正極終端電極19では、電極板15の他方面15b側が大気に触れる面である。したがって、負極終端電極18では、少なくとも電極板15の一方面15a側の表面がアルカリ性を呈していることが好適であり、正極終端電極19では、少なくとも電極板15の他方面15b側の表面がアルカリ性を呈していることが好適である。
シール部材12を構成する一の壁部12aには、圧力調整弁23が取り付けられる複数(ここでは4つ)の取付領域24が設けられている。各取付領域24には、複数(ここでは6つ)の連通孔25がそれぞれ設けられている。連通孔25は、各取付領域24において3列2段(Y軸方向に3列、Z軸方向に2段)に配列されている。従って、連通孔25は、壁部12aにおいて12列2段に配列されている。各連通孔25は、異なるセルの内部空間Vとそれぞれ連通されている。
二次シール22の各取付領域24には、各連通孔25と連通された複数(ここでは6つ)の連通孔26(第1連通孔)がそれぞれ設けられている。連通孔26は、各取付領域24において3列2段に配列されている。
連通孔25,26は、内部空間Vに電解液を注入するための注液孔として機能する。また、連通孔25,26は、電解液が注入された後は、内部空間Vで発生したガスが流れる流路となる。
シール部材12は、二次シール22の各取付領域24の外側面にそれぞれ設けられた略枠状の接合用突起27を有している。接合用突起27は、モジュール本体20に圧力調整弁23を取り付けると共に、各内部空間Vからのガスがそれぞれ流れる複数(ここでは6つ)の流路28を連通孔26と協働して形成する。従って、流路28は、各取付領域24において3列2段に配列されている。流路28は、X軸方向に垂直な面に沿った断面において矩形状を有している。接合用突起27は、X軸方向から見て、格子状に形成されている。
図4に示されるように、圧力調整弁23は、ケース29(第2樹脂部)と、複数(ここでは6つ)の弁体30と、カバー31とを有している。圧力調整弁23は、電極積層体11の内部空間Vの圧力を調整する。
ケース29は、樹脂の射出成形品であり、例えばPP、PPSまたは変性PPE等の樹脂で形成されている。ケース29は、ケース29とカバー31とが対向する対向方向(X軸方向)から見て略矩形状に形成されている。ケース29は、底壁部32を有している。底壁部32には、モジュール本体20の各連通孔26とそれぞれ連通された複数(ここでは6つ)の連通孔33(第2連通孔)が設けられている。連通孔33は、X軸方向に垂直な面(YZ平面)に沿った断面で円形状を有している。連通孔33は、底壁部32を貫通している。
ケース29は、底壁部32の外壁面32aに設けられた略枠状の接合用突起34を有している。接合用突起34は、モジュール本体20と圧力調整弁23とを接合すると共に、各内部空間Vからのガスがそれぞれ流れる複数(ここでは6つ)の流路35を形成する。接合用突起34は、モジュール本体20の接合用突起27と接合されている。接合用突起34は、接合用突起27に対応する形状及び寸法を有している。従って、流路35は、X軸方向に垂直な面(YZ平面)に沿った断面において矩形状を有している。また、接合用突起34は、X軸方向から見て、格子状に形成されている。
ケース29は、それぞれ底壁部32からカバー31側に突出した側壁部36及び隔壁部37を有している。本実施形態では、側壁部36及び隔壁部37は、底壁部32と一体的に形成されている。側壁部36は、複数(ここでは6つ)の弁体30を包囲するように、底壁部32の内壁面の縁部に立設されている。隔壁部37は、各弁体30の側面を覆うように底壁部32の内壁面に立設されている。ケース29にカバー31が取り付けられた状態において、カバー31と隔壁部37とは互いに離間している。カバー31と隔壁部37との間の空間は、内部空間Vから圧力調整弁23の内部に流入したガスの流路として機能する。
弁体30は、連通孔33を塞ぐように、ケース29に収容されている。弁体30は、ゴム等の弾性体で形成された円柱状部材である。弁体30は、カバー31により底壁部32に押し付けられた状態で配置されることで、連通孔33を塞いでいる。弁体30は、内部空間Vの圧力に応じて、連通孔33を開閉させる。弁体30の側面と隔壁部37又は側壁部36との間には、隙間が設けられている。この隙間は、内部空間Vから圧力調整弁23の内部に流入したガスの流路として機能する。
カバー31は、ケース29の開口を塞ぐ板状部材である。カバー31は、例えばPP、PPSまたは変性PPE等の樹脂で形成されている。カバー31は、ケース29の開口端面に溶着により接合されている。カバー31は、弁体30をケースの底壁部32に押し付けた状態を維持しつつ、ケース29の開口端面に接合されている。カバー31は、例えば、側壁部36の端部に例えば超音波溶着によって接合されている。カバー31には、圧力調整弁23の内部のガスを圧力調整弁23の外部に排気するための排気口41が設けられている。排気口41は、対向方向から見て弁体30と重ならないように配置されている。
圧力調整弁23において、ケース29の連通孔33は、二次シール22の連通孔26及び一次シール21の連通孔25を介してモジュール本体20の内部空間Vと連通されている。内部空間Vの圧力が設定圧よりも低いときは、連通孔33が弁体30によって塞がれた閉弁状態に維持される。内部空間Vの圧力が上昇して設定圧以上になると、弁体30が底壁部32から離間するように弾性変形し、連通孔33の閉塞が解除された開弁状態となる。その結果、内部空間Vからのガスは、弁体30の側面と隔壁部37の内壁面との隙間を介して、隔壁部37とカバー31との間に形成された空間へと流通する。そして、当該ガスは、隔壁部37とカバー31との間の空間から排気口41を介して圧力調整弁23の外部へと排気される。
次に、蓄電モジュール4の製造方法について説明する。
図5は、実施形態に係る蓄電モジュールの製造方法で用いられる熱板溶着装置を示す概略平面図である。図6は、図5に示される熱板、ヒーター、及び一対の温度センサの概略斜視図である。図5及び図6に示されるように、熱板溶着装置100は、熱板101、ヒーター104(発熱部)、及び、一対の温度センサ105を備える。熱板101は、例えば、矩形状の板部材である。熱板101は、例えば、矩形状の溶融面101aと、溶融面101aと隣り合う側面101bとを有している。熱板101は、例えば、鉄、ステンレス鋼等の金属からなる。
ヒーター104は、例えば、カートリッジヒーターである。ヒーター104は、熱板101に配置され、熱板101を加熱する。熱板101の側面101bには、ヒーター104が挿入される挿入口101cが設けられている。ヒーター104は、挿入口101cから熱板101の内部に挿入されている。
一対の温度センサ105は、熱板101に配置され、熱板101の温度を検出する。温度センサ105は、例えば、熱電対である。熱板101の側面101bには、一対の温度センサ105が挿入される一対の挿入口101dが設けられている。一対の挿入口101dは、側面101bにおいて挿入口101cの両側に設けられている。一対の温度センサ105は、一対の挿入口101dから熱板101の内部に挿入されている。一対の温度センサ105は、溶融面101aに配置され、溶融面101aの温度を検出してもよい。一対の温度センサ105のうちの一つは、故障の際の予備である。熱板溶着装置100は、予備の温度センサ105を備えなくてもよい。
熱板溶着装置100は、溶融面101a上に残留した溶融樹脂R(図9(a)参照)を除去するための除去装置108を更に備える。溶融面101a上に残留した溶融樹脂Rは、熱板101により長時間加熱されることで炭化されて異物となり、その後の熱板溶着において接合不良を起こすおそれがある。除去装置108は、溶融面101a上に残留した溶融樹脂Rを除去する除去部材106と、除去部材106を溶融面101aに沿って移動させる駆動部107と、を有する。
除去部材106は、例えば、厚さがテーパー状に小さくなる端部106aを有する板部材である。除去部材106は、例えば、へら又はこてである。端部106aは、溶融面101aに沿って第1方向D1に延在している。ここでは、除去部材106は、一対の長辺部と一対の短辺部を有する矩形状の板部材であり、端部106aは、一方の長辺部である。除去部材106は、端部106aが溶融面101aに当接すると共に、端部106aの上面が溶融面101aに対して傾斜するように配置されている。除去部材106は、例えば、鉄、ステンレス等の金属製、又は木製である。
駆動部107は、例えば、第1方向D1に交差(例えば、直交)する第2方向D2に除去部材106を移動させる。駆動部107は、除去部材106を溶融面101aに当接させた状態で移動させることにより、溶融面101a上に残留した溶融樹脂Rを除去する。駆動部107は、例えば、除去部材106に連結された連結部材107aを有している。駆動部107は、連結部材107aを介して除去部材106を移動させる。駆動部107は、例えば、第2方向D2に延在するレール部材107bを有し、レール部材107bにより除去部材106を摺動可能に保持している。駆動部107は、例えば、除去部材106を溶融面101aに直交する方向にも移動可能に構成されている。これにより、除去部材106は、溶融面101aに対し当接及び離間可能に構成されている。
ヒーター104、一対の温度センサ105、及び駆動部107は、熱板溶着装置100を制御する制御回路(不図示)にそれぞれ接続されている。制御回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えている。この場合、制御回路は、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することによって各種の処理を行う。
蓄電モジュール4の製造方法は、熱板溶着装置100を用いて行われる。蓄電モジュール4の製造方法は、モジュール本体20と圧力調整弁23とを熱板溶着装置100を用いた熱板溶着により接合して一体化する溶着工程と、溶着工程で用いられた熱板溶着装置100の熱板101の溶融面101aを清掃する清掃工程と、を含んでいる。溶着工程では、モジュール本体20の接合用突起27及び圧力調整弁23の接合用突起34をそれぞれ熱板101の溶融面101aに当接させて溶融させた後、接合用突起27及び接合用突起34を溶融状態で互いに接合させることにより、モジュール本体20に圧力調整弁23を溶着させる。つまり、溶着工程は、接合用突起27を溶融させる工程と、接合用突起34を溶融させる工程と、溶融された接合用突起27,34同士を接合させる工程と、を含んでいる。
図7は、圧力調整弁の接合用突起を溶融させる工程を説明するための図である。図7に示されるように、圧力調整弁23の接合用突起34を熱板溶着装置100により溶融させる。例えば、ここでは、一対の把持部111を有するロボットハンド110を用いて、圧力調整弁23を把持し、その状態で、ロボットハンド110により圧力調整弁23を熱板溶着装置100上に移動させ、圧力調整弁23の接合用突起34の先端面(溶着面)を溶融面101aに当接させて溶融させる。このとき、接合用突起34が溶融面101aに対して押し込まれる。接合用突起34の押し込み量(接合用突起34の溶融量)は、予め設定されている。接合用突起34の溶融量は、例えば0.5mmである。これにより、接合用突起34の形状に製造誤差が存在する場合でも、接合用突起34の先端を平坦化することができる。接合用突起34が予め設定された溶融量だけ加熱溶融したときに、ロボットハンド110により溶融面101aから接合用突起34を離間させる。
図8は、モジュール本体の接合用突起を溶融させる工程を説明するための図である。図8に示されるように、モジュール本体20の接合用突起27を熱板溶着装置100により溶融させる。例えば、ここでは、ロボットハンド120に熱板溶着装置100を装着した状態で、ロボットハンド120により熱板溶着装置100をモジュール本体20上に移動させ、溶融面101aをモジュール本体20の接合用突起27の先端面(溶着面)に当接させて溶融させる。このとき、接合用突起27が溶融面101aに対して押し込まれる。接合用突起27の押し込み量(接合用突起27の溶融量)は、予め設定されている。接合用突起27の溶融量は、例えば0.5mmである。これにより、接合用突起27の形状に製造誤差が存在する場合でも、接合用突起27の先端を平坦化することができる。接合用突起27が予め設定された溶融量だけ加熱溶融したときに、ロボットハンド120により溶融面101aから接合用突起27を離間させる。なお、モジュール本体20をロボットハンドにより移動させる構成としてもよい。
接合用突起27を溶融させる工程、及び接合用突起34を溶融させる工程は、例えば、二台の熱板溶着装置100を用いて同時に行われる。続いて、接合させる工程が行われる。この工程では、例えば、ロボットハンド110により圧力調整弁23をモジュール本体20上に移動させ、接合用突起34の先端を接合用突起27の先端に押し付けることにより、接合用突起27,34を溶融状態で互いに加圧接触させる。以上により、モジュール本体20に圧力調整弁23が溶着され、モジュール本体20と圧力調整弁23とが一体化される。
清掃工程は、例えば、溶着工程で溶融面101aから接合用突起34及び接合用突起27を離間させた後(直後)であって、溶融面101a上に残留した溶融樹脂R(図9(a)参照)が溶融状態のうちに行われる。上述のように、溶融樹脂Rは、炭化されると接合不良を発生させるだけでなく、溶融面101aに強く付着し、容易に除去できなくなるおそれがある。また、溶融樹脂Rが冷え固まった場合も、溶融面101aから容易に除去できなくなるおそれがある。溶融樹脂Rが溶融状態のうちに清掃工程が行われることで、熱板溶着による接合不良が抑制されるだけでなく、溶融樹脂Rを溶融面101aから容易に除去することができる。清掃工程は、例えば、溶着工程が実施されるごとに実施される。これにより、溶融樹脂Rが確実に除去されるので、熱板溶着による接合不良を確実に抑制できる。
図9は、熱板の溶融面を清掃する清掃工程を説明するための図である。図9では、駆動部107(図5参照)の図示が省略されている。ここでは、図9(a)に示されるように、溶融面101a上に接合用突起34及び接合用突起27の一部が溶融樹脂Rとして残留している。除去部材106は、まずは、溶融面101aの第2方向D2の一端側に配置される。溶融樹脂Rは、溶融面101aの中央部に付着している。駆動部107は、除去部材106を溶融面101aに対して押し付けながら、除去部材106を溶融面101aに当接させた状態で第2方向D2に移動させ、図9(b)に示されるように、除去部材106を溶融面101aの第2方向D2の他端側に至らせる。これより、溶着工程で溶融面101a上に残留した溶融樹脂Rが除去される。続いて、駆動部107は、溶融面101aに対する除去部材106の押し付けを解除し、除去部材106を第2方向D2に移動させて、除去部材106を元の位置、すなわち、溶融面101aの第2方向D2の一端側に戻す。駆動部107は、除去部材106を溶融面101aから離間させて元の位置に戻してもよい。また、駆動部107は、清掃工程以外において、除去部材106を溶融面101aから離間させた状態としてもよい。これにより、除去部材106が長時間にわたり熱板101によって加熱され、除去部材106を構成する材料が劣化することが抑制される。
次に、本実施形態に係る蓄電モジュール4の製造方法の作用・効果について説明する。
この蓄電モジュール4の製造方法では、清掃工程により、熱板101の溶融面101a上に残留した溶融樹脂Rが除去されるので、炭化された異物による接合不良が抑制される。また、接合用突起27,34を熱板101の溶融面101aに当接させて加熱溶融させるので、溶融面101aの面精度の低下による接合不良も抑制される。以上により、熱板溶着によるモジュール本体20と圧力調整弁23との接合不良を十分に抑制可能となる。
駆動部107は、除去部材106を除去部材106の延在する第1方向D1に交差する第2方向D2に移動させる。このため、除去部材106は、溶融面101a上に残留した溶融樹脂Rを効率的に除去することができる。
除去部材106は、厚さがテーパー状に小さくなる端部106aを有する板部材である。清掃工程では、端部106aが溶融面101aに当接して配置される。このため、除去部材106のテーパー状の端部106aが溶融樹脂Rと溶融面101aとの間に入り込み易いので、溶融樹脂Rが除去され易い。
清掃工程は、溶着工程が実施されるごとに実施される。このため、溶融面101a上に残留した溶融樹脂Rが確実に除去された状態で引き続き溶着工程を行うことができる。よって、炭化された異物による接合不良が確実に抑制される。
モジュール本体20のシール部材12には、内部空間Vと連通された連通孔26が設けられ、圧力調整弁23のケース29には、連通孔33が設けられている。溶着工程では、これらの連通孔26と連通孔33とを互いに連通させるように、接合用突起27と接合用突起34とを熱板溶着により接合させる。モジュール本体20と圧力調整弁23との熱板溶着では、例えば、溶融量が大きすぎると、連通孔26及び連通孔33が溶融樹脂により閉塞されるおそれがある。また、例えば、溶融量が小さすぎると、シール部材12とケース29とを隙間なく接合することができない。蓄電モジュール4の製造方法では、溶融面101aの面精度の低下が抑制できるので、接合用突起27及び接合用突起34の溶融量にばらつきが生じ難い。よって、連通孔26,33の閉塞を抑制することができると共に、シール部材12とケース29とを隙間なく接合することができる。
以上、実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、除去部材106の端部106aは、例えば、布又は紙により覆われていてもよい。除去部材106が金属製の場合、除去部材106と熱板101との接触により金属くずが生じるおそれがある。この場合であっても、端部106aを布又は紙により覆うことで、金属くずが異物として溶融面101aに残留することが抑制される。
除去部材106は、第1方向D1に延在する棒状部材であってもよい。熱板溶着装置100は、除去装置108により除去された溶融樹脂Rを収容する収容ケース(不図示)を更に備えてもよい。収容ケースは、例えば、熱板101の第2方向D2の他端に設けられてもよい。
上記実施形態では、圧力調整弁23が被溶着部材としてモジュール本体20に溶着されるが、被溶着部材は、例えば、圧力調整機能を有さない封止部材であってもよい。
上記実施形態では、蓄電モジュール4はニッケル水素二次電池であるが、本発明は、特にニッケル水素二次電池には限られず、リチウムイオン二次電池等にも適用可能である。また、本発明は、蓄電モジュール4以外にも、複数の電極が積層された電極積層体と電極積層体を取り囲むように配置された枠体とを有するモジュール本体を備えた蓄電モジュールであれば適用可能である。
4…蓄電モジュール、11…電極積層体、12…シール部材(第2樹脂部)、20…モジュール本体、23…圧力調整弁(被溶着部材)、25,26…連通孔(第1連通孔)、27…接合用突起、29…ケース(第1樹脂部)、33…連通孔(第2連通孔)、34…接合用突起、101…熱板、101a…溶融面、104…ヒーター(発熱部)、106…除去部材、106a…端部、107…駆動部、R…溶融樹脂、V…内部空間。

Claims (6)

  1. 複数の電極がセパレータを介して積層された電極積層体を有する蓄電モジュールの製造方法であって、
    前記電極積層体及び第1樹脂部を有するモジュール本体と、第2樹脂部を有する被溶着部材とを熱板溶着装置を用いた熱板溶着により接合して一体化する溶着工程と、
    前記溶着工程で用いられた前記熱板溶着装置を清掃する清掃工程と、を含み、
    前記熱板溶着装置は、発熱部が配置された熱板と、前記熱板の溶融面上に残留した溶融樹脂を除去する除去部材と、前記除去部材を前記溶融面に沿って移動させる駆動部と、を備え、
    前記溶着工程では、前記溶融面に前記第1樹脂部及び前記第2樹脂部をそれぞれ当接させ、前記第1樹脂部及び前記第2樹脂部がそれぞれ予め設定された溶融量だけ加熱溶融したときに前記溶融面から前記第1樹脂部及び前記第2樹脂部を離間させ、続いて前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とを加圧接触させ、
    前記清掃工程では、前記溶着工程で前記溶融面から前記第1樹脂部及び前記第2樹脂部を離間させた後、前記駆動部が前記除去部材を前記溶融面に当接させた状態で移動させることにより、前記溶融面上に残留した前記溶融樹脂を除去する、蓄電モジュールの製造方法。
  2. 前記除去部材は、前記溶融面に沿って第1方向に延在し、
    前記清掃工程では、前記駆動部が前記除去部材を前記溶融面に当接させた状態で前記第1方向に交差する第2方向に移動させる、請求項1に記載の蓄電モジュールの製造方法。
  3. 前記除去部材は、厚さがテーパー状に小さくなる端部を有する板部材であり、
    前記清掃工程では、前記端部が前記溶融面に当接される、請求項1又は2に記載の蓄電モジュールの製造方法。
  4. 前記清掃工程は、前記溶着工程が実施されるごとに実施される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電モジュールの製造方法。
  5. 前記被溶着部材は、前記モジュール本体の隣り合う前記電極間に設けられた内部空間の圧力を調整する圧力調整弁である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電モジュールの製造方法。
  6. 前記第1樹脂部には、前記内部空間と連通する第1連通孔が設けられ、
    前記第2樹脂部には、第2連通孔が設けられ、
    前記溶着工程では、前記第1連通孔と前記第2連通孔とを互いに連通させるように、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とを熱板溶着により接合する、請求項5に記載の蓄電モジュールの製造方法。
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