JP2020170979A - 立体画像生成装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
仮想カメラアレイ移動手段は、瞳位置予測手段が予測した瞳位置の移動量に基づいて、仮想カメラアレイの中心位置を移動させる。すなわち、仮想カメラアレイ移動手段は、人物(瞳)の動きを考慮して仮想カメラアレイの中心位置を移動させる。
多視点画像群撮影手段は、仮想カメラアレイ移動手段が移動させた仮想カメラアレイで多視点画像群を撮影する。
立体画像生成手段は、多視点画像群から立体画像を生成する。
[立体画像表示システムの概略]
図1及び図2を参照し、本発明の実施形態に係る立体画像表示システム1(図2)の概略について説明する。
図1に示すように、立体画像表示システム1は、視域の方向を制御する際、視聴者(人物)の動きを考慮して仮想カメラアレイ230の中心位置を移動させることで、立体画像の視域から視聴者の瞳を外れにくくしたものである。
瞳位置検出装置2は、生成した瞳位置情報を立体画像生成装置3に出力する。ここで、瞳位置検出装置2は、瞳検出に失敗した場合、瞳検出に失敗した旨の通知と共に、直前に検出した瞳位置を示す瞳位置情報を出力することとする。
図3を参照し、立体画像生成装置3の構成について説明する。
図3に示すように、立体画像生成装置3は、仮想カメラアレイ設定手段30と、瞳移動量算出手段(瞳位置予測手段)31と、仮想カメラアレイ移動手段32と、3次元モデル設定手段33と、多視点画像群撮影手段34と、要素画像群生成手段(立体画像生成手段)35とを備える。
仮想カメラアレイ設定手段30は、設定されたパラメータを仮想カメラアレイ移動手段32に出力する。
瞳移動量算出手段31は、瞳位置の移動量kvtを仮想カメラアレイ移動手段32に出力する。
仮想カメラアレイ移動手段32は、移動させた仮想カメラアレイ230の中心位置を、仮想カメラアレイ設定手段30から入力されたパラメータと共に、多視点画像群撮影手段34に出力する。
また、瞳検出に失敗した旨が通知された場合、瞳移動量算出手段31が瞳位置の移動量kvtを算出せず、仮想カメラアレイ移動手段32が仮想カメラアレイ230の中心位置を移動させないこととする。
3次元モデル設定手段33は、設定された3次元モデルObjを多視点画像群撮影手段34に出力する。
多視点画像群撮影手段34は、生成した多視点画像群を要素画像群生成手段35に出力する。
要素画像群生成手段35は、生成した要素画像群Eを立体画像表示装置4に出力する。
図4を参照し、要素画像群Eの生成の一例について説明する。
図4(a)に示すように、左上視点の画像m11、画像m11の右側視点の画像m21、画像m11の下側視点の画像m12という、3視点分の多視点画像mについて考える。また、説明を簡易にするため、画像m11では、左上画素に「●1」を付し、右側画素に「●2」を付し、下側画素に「●3」を付した。これと同様、画像m21には、「▲1」〜「▲3」を付し、画像m12には、「■1」〜「■3」を付した。
図5を参照し、仮想カメラアレイの移動による視域追従について説明する。
図5では、実際の両眼の位置を符号R,Lで図示した。また、図5では、図1と同様、仮想カメラアレイ230の中心位置を示す白抜きの‘×’と、瞳検出した両眼の中心位置を示す黒色の‘×’とを図示した。なお、仮想カメラアレイ230の中心位置(白抜きの‘×’)が、視域αの中心位置となる。
時刻t=1では、右眼R及び左眼Lの両方とも視域αに収まっている。このとき、仮想カメラアレイ230を移動量kv1だけ移動させているので、右眼Rが視域αの境界から十分に離れており、図10に比べて、視域αの余白βに余裕がある。
時刻t=3では、右眼R及び左眼Lの両方とも視域αに収まっている。このときも、仮想カメラアレイ230を移動量kv3だけ移動させている。
なお、視聴者Hが反対側に移動した場合(図5では左側に移動した場合)、移動量kvtの符号を負にすればよい。
図6を参照し、立体画像生成装置3の動作について説明する。
図6に示すように、ステップS1において、仮想カメラアレイ設定手段30は、瞳位置検出装置2から入力された瞳位置情報に基づいて、仮想カメラアレイ230の中心位置を、視聴者Hの両眼の中間位置に設定する。
ステップS2において、瞳移動量算出手段31は、瞳位置検出装置2より入力された瞳位置情報から瞳位置の移動量を予測する。例えば、瞳移動量算出手段31は、前記式(1)に示すように、瞳位置情報が示す瞳位置の変化から瞳位置の移動速度を算出し、算出した瞳位置の移動速度と係数とを乗じることで、瞳位置の移動量を算出する。
ステップS4において、3次元モデル設定手段33は、仮想空間内に配置する3次元モデルを設定する。
ステップS6において、要素画像群生成手段35は、ステップS5で撮影した多視点画像群から要素画像群を生成する。例えば、要素画像群生成手段35は、各多視点画像から同一位置の画素を抽出し、抽出した画素で構成される各要素画像を生成する。
以上のように、本発明の実施形態に係る立体画像生成装置3は、視聴者Hの動きを考慮して仮想カメラアレイの中心位置を移動させるので、視聴者Hの瞳位置に立体画像の視域が追従し、立体画像の視域から瞳が外れにくくなる。これにより、立体画像生成装置3は、クロストークの発生や視認性の低下を抑制し、高品質なIP立体画像を提供することができる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した実施形態では、瞳移動量算出手段が、式(1)で瞳位置の移動量を算出することとして説明したが、これに限定されない。例えば、瞳移動量算出手段は、下記の式(2)に示すように、瞳位置の移動速度vに関する高次の式を用いて、瞳位置の移動量を算出してもよい。なお、係数lは、係数kと同様、任意の値で予め設定しておくこととする。
また、前記した式(1)では、1フレーム間隔で瞳位置の移動速度を算出したが、2フレーム以上の間隔で瞳位置の移動速度を算出してもよい。
前記した実施形態では、全方位視差を有するIP立体方式に本発明を適用することとして説明したが、これに限定されない。本発明は、IP立体方式、レンチキュラー立体方式等の光線再生型の立体方式に適用することができる。このレンチキュラー立体方式は、水平視差のみを有する光線再生型の立体方式である。
2 瞳位置検出装置
3 立体画像生成装置
4 立体画像表示装置
30 仮想カメラアレイ設定手段
31 瞳移動量算出手段(瞳位置予測手段)
32 仮想カメラアレイ移動手段
33 3次元モデル設定手段
34 多視点画像群撮影手段
35 要素画像群生成手段(立体画像生成手段)
41 レンズアレイ
100 IP立体映像表示装置
110 直視型ディスプレイ
120 レンズアレイ
121 要素レンズ
210 仮想ディスプレイ
220 仮想レンズアレイ
230 仮想カメラアレイ
231 仮想カメラ
E 要素画像群
e 要素画像
L 左眼
M 多視点画像群
m 多視点画像
H 視聴者
Obj 3次元モデル
R 右眼
α 視域
Claims (5)
- 仮想カメラアレイで撮影した多視点画像群から、人物の瞳位置に視域を追従させた立体画像を生成する立体画像生成装置であって、
前記瞳位置を示す瞳位置情報が入力され、入力された前記瞳位置情報に基づいて、前記仮想カメラアレイの中心位置を、前記人物の両眼の中間位置に設定する仮想カメラアレイ設定手段と、
前記瞳位置情報から前記瞳位置の移動量を予測する瞳位置予測手段と、
前記瞳位置予測手段が予測した瞳位置の移動量に基づいて、前記仮想カメラアレイの中心位置を移動させる仮想カメラアレイ移動手段と、
前記仮想カメラアレイ移動手段が移動させた仮想カメラアレイで前記多視点画像群を撮影する多視点画像群撮影手段と、
前記多視点画像群から前記立体画像を生成する立体画像生成手段と、
を備えることを特徴とする立体画像生成装置。 - 前記瞳位置予測手段は、前記瞳位置情報が示す瞳位置の時間変化から前記瞳位置の移動速度を算出し、前記瞳位置の移動速度と予め設定した係数とを乗じることで、前記瞳位置の移動量を算出することを特徴とする請求項1に記載の立体画像生成装置。
- 前記立体画像は、光線再生型の立体方式に対応した要素画像群であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立体画像生成装置。
- 前記立体画像生成手段が生成した立体画像を前記人物毎に時分割する時分割手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の立体画像生成装置。
- コンピュータを、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の立体画像生成装置として機能させるためのプログラム。
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