JP2020169090A - 天井搬送車 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行時における防振の有効化及び移載時における移載の安定化を確実に実現することができる天井搬送車を提供する。【解決手段】天井搬送車1は、軌道100に沿って走行する走行ユニット3と、FOUP200を保持する保持部70を有する保持ユニット7と、保持ユニット7を昇降させる昇降駆動部60を有する昇降駆動ユニット6と、保持ユニット7が上昇端に位置する際に保持部70をフローティング状態にし、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際に保持部70をロック状態にする切替機構9と、フローティング状態にある保持部70を支持する弾性部材11と、を備える。切替機構9は、保持ユニット7が昇降する動作に連動して保持部70をフローティング状態又はロック状態にする。【選択図】図3

Description

本発明は、天井搬送車に関する。
搬送対象物を保持する保持部を有する保持ユニットにおいて、保持部の状態が専用のアクチュエータによって防振状態又はロック状態に切り替えられる天井搬送車が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような天井搬送車においては、搬送対象物を保持して走行する際に、保持部の状態が、保持部が弾性部材によって支持される防振状態に切り替えられて、搬送対象物に伝わる振動を低減するための防振の有効化が図られる、一方、搬送対象物を移載先に対して移載する際に、保持部の状態が、保持部の位置がロックされるロック状態に切り替えられて、搬送対象物の移載の安定化が図られる。
特開2018−39659号公報
しかし、上述したような天井搬送車では、アクチュエータによって保持部の状態が切り替えられるため、アクチュエータの制御に不具合が生じると、所定のタイミングで保持部の状態が切り替えられず、走行時における防振の有効化及び移載時における移載の安定化が実現されないおそれがある。
そこで、本発明は、走行時における防振の有効化及び移載時における移載の安定化を確実に実現することができる天井搬送車を提供することを目的とする。
本発明の天井搬送車は、軌道に沿って走行する走行ユニットと、搬送対象物を保持する保持部を有する保持ユニットと、保持ユニットを昇降させる昇降駆動部を有する昇降駆動ユニットと、保持ユニットが上昇端に位置する際に保持部をフローティング状態にし、保持ユニットが上昇端よりも下側に位置する際に保持部をロック状態にする切替機構と、フローティング状態にある保持部を支持する弾性部材と、を備え、切替機構は、保持ユニットが昇降する動作に連動して保持部をフローティング状態又はロック状態にする。
本発明の天井搬送車では、保持ユニットが上昇端に位置する際に、保持部が切替機構によってフローティング状態にされ、フローティング状態にある保持部が弾性部材によって支持される。これにより、搬送対象物を保持して走行する際に、搬送対象物に伝わる振動を低減するための防振の有効化が図られる。また、保持ユニットが上昇端よりも下側に位置する際に、保持部が切替機構によってロック状態にされる。これにより、搬送対象物を移載先に対して移載する際に、搬送対象物の移載の安定化が図られる。ここで、本発明の天井搬送車では、保持部をフローティング状態又はロック状態にする切替機構が、保持ユニットが昇降する動作に連動して保持部の状態を切り替える。つまり、切替機構においては、保持部の状態を切り替えるために、専用のアクチュエータを採用する必要がない。以上により、本発明の天井搬送車によれば、走行時における防振の有効化及び移載時における移載の安定化を確実に実現することができる。
本発明の天井搬送車では、昇降駆動部は、保持ユニットが吊り下げられたベルトと、ベルトを巻き取るドラムと、を含み、切替機構は、昇降駆動ユニットに設けられた支持アームを有し、支持アームは、保持ユニットが上昇端よりも下側に位置する際に昇降駆動部を支持することで、昇降駆動部及び保持ユニットをロック状態にし、保持ユニットが上昇する際にドラムにおいて巻径が増加するベルトによって操作されることで、昇降駆動部及び保持ユニットをフローティング状態にし、弾性部材は、昇降駆動ユニットに設けられており、フローティング状態にある昇降駆動部を支持してもよい。このように、保持ユニットが上昇する際にドラムにおいて巻径が増加するベルトに操作されるように支持アームを構成することで、減速比を大きくしてドラムの駆動モータに生じる負荷を小さくすることができる。また、フローティング状態にある昇降駆動部及び保持ユニットを支持するように昇降駆動ユニットに弾性部材を設けることで、重量が大きい搬送対象物に対しても防振の有効化を図ることができ、搬送対象物の重量が変化しても同程度の防振効果を期待することができる。
本発明の天井搬送車では、弾性部材は、昇降駆動ユニットに複数設けられており、昇降駆動部における昇降駆動部及び保持ユニットの重心位置に対して均等に配置されていてもよい。これにより、フローティング状態にあり且つ複数の弾性部材によって支持される昇降駆動部を鉛直方向に案内するガイドが必要になったとしても、当該ガイドの設計(例えば、曲げに対する強さ、設置位置、個数等の設定)の自由度を向上させることができる。
本発明の天井搬送車では、切替機構は、昇降駆動ユニットに設けられたプッシュロッドと、保持ユニットに設けられた支持プレートと、を有し、支持プレートは、保持ユニットが上昇端よりも下側に位置する際に保持部を支持することで、保持部をロック状態にし、保持ユニットが上昇する際にプッシュロッドに押されることで、保持部をフローティング状態にし、弾性部材は、保持ユニットに設けられており、フローティング状態にある保持部を支持してもよい。これにより、昇降駆動ユニットの構成の複雑化を防止することができる。
本発明によれば、走行時における防振の有効化及び移載時における移載の安定化を確実に実現することができる天井搬送車を提供することが可能となる。
第1実施形態の天井搬送車の側面図である。 第1実施形態の天井搬送車において保持部がロック状態にある場合の昇降駆動ユニット及び保持ユニットの構成図である。 第1実施形態の天井搬送車において保持部がフローティング状態にある場合の昇降駆動ユニット及び保持ユニットの構成図である。 第2実施形態の天井搬送車において保持部がロック状態にある場合の昇降駆動ユニット及び保持ユニットの構成図である。 第2実施形態の天井搬送車において保持部がフローティング状態にある場合の昇降駆動ユニット及び保持ユニットの構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1に示されるように、第1実施形態の天井搬送車1は、半導体デバイスが製造されるクリーンルームの天井付近に敷設された軌道100に沿って走行する。第1実施形態の天井搬送車1は、複数の半導体ウェハが収容されたFOUP(Front Opening Unified Pod)(搬送対象物)200の搬送、及び、半導体ウェハに各種処理を施す処理装置に設けられたロードポート300に対するFOUP200の移載を行う。
天井搬送車1は、フレームユニット2と、走行ユニット3と、ラテラルユニット4と、シータユニット5と、昇降駆動ユニット6と、保持ユニット7と、コントローラ8と、を備えている。フレームユニット2は、センターフレーム21と、フロントフレーム22と、リアフレーム23と、を有している。フロントフレーム22は、センターフレーム21における前側(天井搬送車1の走行方向における前側)の端部から下側に延在している。リアフレーム23は、センターフレーム21における後側(天井搬送車1の走行方向における後側)の端部から下側に延在している。
走行ユニット3は、センターフレーム21の上側に配置されている。走行ユニット3は、例えば、軌道100に沿って敷設された高周波電流線から無接触で電力の供給を受けることで、軌道100に沿って走行する。ラテラルユニット4は、センターフレーム21の下側に配置されている。ラテラルユニット4は、シータユニット5、昇降駆動ユニット6及び保持ユニット7を横方向(天井搬送車1の走行方向における側方)に移動させる。シータユニット5は、ラテラルユニット4の下側に配置されている。シータユニット5は、昇降駆動ユニット6及び保持ユニット7を水平面内において回動させる。
昇降駆動ユニット6は、シータユニット5の下側に配置されている。昇降駆動ユニット6は、保持ユニット7を昇降させる昇降駆動部60を有している。保持ユニット7は、昇降駆動ユニット6の下側に配置されている。保持ユニット7は、FOUP200のフランジ部201を保持する保持部70を有している。コントローラ8は、センターフレーム21に配置されている。コントローラ8は、CPU、ROM及びRAM等によって構成された電子制御ユニットである。コントローラ8は、天井搬送車1の各部を制御する。
以上のように構成された天井搬送車1は、一例として、次のように動作する。ロードポート300から天井搬送車1にFOUP200を移載する場合には、FOUP200を保持していない天井搬送車1がロードポート300の上方に停止する。続いて、昇降駆動部60が保持ユニット7を下降させ、保持部70が、ロードポート300に載置されているFOUP200のフランジ部201を保持する。続いて、昇降駆動部60が保持ユニット7を上昇端まで上昇させて、フロントフレーム22とリアフレーム23との間にFOUP200を配置する。続いて、FOUP200を保持した天井搬送車1が走行を開始する。
一方、天井搬送車1からロードポート300にFOUP200を移載する場合には、FOUP200を保持した天井搬送車1がロードポート300の上方に停止する。続いて、昇降駆動部60が保持ユニット7を下降させて、ロードポート300にFOUP200を載置し、保持部70がFOUP200のフランジ部201の保持を解放する。続いて、昇降駆動部60が保持ユニット7を上昇端まで上昇させる。続いて、FOUP200を保持していない天井搬送車1が走行を開始する。
次に、昇降駆動ユニット6及び保持ユニット7の構成について詳細に説明する。図2及び図3に示されるように、昇降駆動ユニット6の昇降駆動部60は、ベース61と、複数のベルト62と、複数のドラム63と、駆動モータ64と、を有している。各ドラム63は、回転可能となるようにベース61によって支持されている。駆動モータ64は、各ドラム63を回転させるための駆動源であり、ベース61に固定されている。各ベルト62の一端部は各ドラム63に接続されており、各ベルト62の他端部は保持ユニット7に接続されている。各ベルト62は、昇降駆動部60に設けられた複数のガイドプーリ65によって所定位置に案内されている。以上のように構成された昇降駆動部60は、保持ユニット7が吊り下げられた複数のベルト62をドラム63が巻き取ることで、保持ユニット7を上昇させ、保持ユニット7が吊り下げられた複数のベルト62をドラム63が繰り出すことで、保持ユニット7を下降させる。
昇降駆動ユニット6において、ベース61は、筐体66内に配置されている。筐体66は、底壁66aと、天壁66bと、側壁66cと、を有している。ベース61は、筐体66内に設けられた直動機構67によって、鉛直方向のみに沿って移動可能とされている。直動機構67は、例えば、LFガイド機構、ボールスプライン機構等である。底壁66aとベース61との間には、複数の弾性部材11が配置されている。各弾性部材11は、例えば、ゲル材、ゴム材、圧縮ばね等である。天壁66bには、ベース61の上側への移動を停止させる複数のストッパ68が設けられている。
保持ユニット7の保持部70は、ベース71と、1対の把持部72と、を有している。1対の把持部72は、水平方向に沿って開閉可能となるようにベース71によって支持されている。1対の把持部72は、駆動モータ(図示省略)及びリンク機構(図示省略)によって開閉させられる。保持ユニット7において、ベース71は、筐体73の底壁を構成しており、筐体73に対する位置が固定されている。ベース71、各ベルト62の他端部が接続されている。
昇降駆動ユニット6には、切替機構9が設けられている。切替機構9は、保持ユニット7が上昇端に位置する際に保持部70をフローティング状態(図3に示される状態)にし、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際に保持部70をロック状態(図2に示される状態)にする。フローティング状態は、複数の弾性部材11によって保持部70が直接的に又は間接的に支持された状態である。ロック状態は、複数の弾性部材11よりも鉛直方向における支持力が大きい何らかの支持部によって保持部70が直接的に又は間接的に支持された状態である。切替機構9は、保持ユニット7が昇降する動作に連動して保持部70をフローティング状態又はロック状態にする。
第1実施形態では、切替機構9は、支持アーム91と、付勢部材92と、を有している。支持アーム91の中間部は、ベース61に設けられた軸61aによって支持されており、支持アーム91の一端部91a及び他端部91bは、鉛直面内において揺動可能とされている。一端部91aは、例えばローラとして構成されており、1つのドラム63の近傍に位置している。他端部91bは、例えばローラとして構成されており、底壁66aとベース61との間に位置している。付勢部材92は、例えば軸61aに取り付けられた捩りコイルばねであり、他端部91bが底壁66a側に移動するように支持アーム91を付勢している。
図2に示されるように、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際には、保持ユニット7が上昇しているか下降しているかにかかわらず、付勢部材92によって付勢された支持アーム91の他端部91bが底壁66aに押し付けられることで、支持アーム91が、保持ユニット7と共に昇降駆動部60を支持する。このとき、ベース61が複数のストッパ68に接触することで、昇降駆動部60の位置が固定される。このように、支持アーム91は、昇降駆動部60を支持することで、昇降駆動部60及び保持ユニット7をロック状態にする。
図3に示されるように、保持ユニット7が上昇端に位置する際には、ドラム63において巻径が増加したベルト62によって一端部91aが押された支持アーム91の他端部91bが底壁66aから離れることで、支持アーム91が、保持ユニット7と共に昇降駆動部60をフローティング状態にする。このとき、昇降駆動ユニット6に設けられた複数の弾性部材11が、フローティング状態にある昇降駆動部60を支持する。このように、支持アーム91は、保持ユニット7が上昇する際にドラム63において巻径が増加するベルト62に操作されることで、昇降駆動部60及び保持ユニット7をフローティング状態にする。フローティング状態にある保持部70は、昇降駆動部60を介して、複数の弾性部材11によって支持される。
第1実施形態では、図2に示されるように、昇降駆動部60及び保持ユニット7を切替機構9が支持することで、昇降駆動部60及び保持ユニット7がロック状態にされる。つまり、付勢部材92によって付勢された支持アーム91の他端部91bが底壁66aに押し付けられることで切替機構9が昇降駆動部60及び保持ユニット7を支持する力(鉛直方向における切替機構9の支持力)は、複数の弾性部材11が昇降駆動部60及び保持ユニット7を支持する力(鉛直方向における複数の弾性部材11の支持力)よりも大きい。
第1実施形態では、複数の弾性部材11は、昇降駆動部60における昇降駆動部60及び保持ユニット7の重心位置に対して均等に配置されている。昇降駆動部60における昇降駆動部60及び保持ユニット7の重心位置は、昇降駆動部60及び保持ユニット7の合計重量についての重量中心(質量中心)の位置であって、水平面内における位置である。複数の弾性部材11は、当該重心位置に対して均等に(つまり、昇降駆動部60及び保持ユニット7の合計重量によって各弾性部材11に生じる圧力が均一になるように)配置されている。
以上説明したように、第1実施形態の天井搬送車1では、保持ユニット7が上昇端に位置する際に、保持部70が切替機構9によって間接的にフローティング状態にされ、フローティング状態にある保持部70が複数の弾性部材11によって間接的に支持される。これにより、FOUP200を保持して走行する際に、FOUP200に伝わる振動を低減するための防振の有効化が図られる。また、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際に、保持部70が切替機構9によって間接的にロック状態にされる。これにより、FOUP200をロードポート300に対して移載する際に、FOUP200の移載の安定化が図られる。ここで、第1実施形態の天井搬送車1では、保持部70をフローティング状態又はロック状態にする切替機構9が、保持ユニット7が昇降する動作に連動して保持部70の状態を切り替える。つまり、切替機構9においては、保持部70の状態を切り替えるために、専用のアクチュエータを採用する必要がない。以上により、第1実施形態の天井搬送車1によれば、走行時における防振の有効化及び移載時における移載の安定化を確実に実現することができる。
また、第1実施形態の天井搬送車1では、切替機構9の支持アーム91が、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際に昇降駆動部60を支持することで、昇降駆動部60及び保持ユニット7をロック状態にし、保持ユニット7が上昇する際にドラム63において巻径が増加するベルト62によって操作されることで、昇降駆動部60及び保持ユニット7をフローティング状態にする。切替機構9の支持アーム91が昇降駆動部60及び保持ユニット7をフローティング状態にした際には、複数の弾性部材11が、フローティング状態にある昇降駆動部60を支持する。このように、保持ユニット7が上昇する際にドラム63において巻径が増加するベルト62に操作されるように支持アーム91を構成することで、減速比を大きくしてドラム63の駆動モータに生じる負荷を小さくすることができる。また、フローティング状態にある昇降駆動部60及び保持ユニット7を支持するように昇降駆動ユニット6に複数の弾性部材11を設けることで、重量が大きいFOUP200に対しても防振の有効化を図ることができ、FOUP200の重量が変化しても同程度の防振効果を期待することができる。
また、第1実施形態の天井搬送車1では、複数の弾性部材11が、昇降駆動部60における昇降駆動部60及び保持ユニット7の重心位置に対して均等に配置されていている。これにより、フローティング状態にあり且つ複数の弾性部材11によって支持される昇降駆動部60を鉛直方向に案内するガイドである直動機構67の設計(例えば、曲げに対する強さ、設置位置、個数等の設定)の自由度を向上させることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の天井搬送車1は、第1実施形態の天井搬送車1と同様に、軌道100に沿って走行し、FOUP200の搬送、及び、ロードポート300に対するFOUP200の移載を行う。第2実施形態の天井搬送車1は、昇降駆動ユニット6及び保持ユニット7の構成において、第1実施形態の天井搬送車1と相違している。以下、第2実施形態の天井搬送車1における昇降駆動ユニット6及び保持ユニット7の構成について詳細に説明する。
図4及び図5に示されるように、昇降駆動ユニット6の昇降駆動部60は、ベース61と、複数のベルト62と、複数のドラム63と、駆動モータ64と、を有している。ベース61は、筐体66内に配置されており、筐体66に対する位置が固定されている。保持ユニット7の保持部70は、ベース71と、1対の把持部72と、を有している。1対の把持部72は、駆動モータ(図示省略)及びリンク機構(図示省略)によって開閉させられる。筐体73の底壁73aには、各ベルト62の他端部が接続されている。底壁73aとベース71との間には、複数の弾性部材11が配置されている。各弾性部材11は、例えば、ゲル材、ゴム材、圧縮ばね等である。なお、ベース71は、筐体73内に設けられた直動機構(例えば、LFガイド機構、ボールスプライン機構等)によって、鉛直方向のみに沿って移動可能とされていてもよい。
昇降駆動ユニット6及び保持ユニット7には、切替機構9が設けられている。切替機構9は、保持ユニット7が上昇端に位置する際に保持部70をフローティング状態(図5に示される状態)にし、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際に保持部70をロック状態(図4に示される状態)にする。切替機構9は、保持ユニット7が昇降する動作に連動して保持部70をフローティング状態又はロック状態にする。
第2実施形態では、切替機構9は、プッシュロッド93と、支持プレート94と、付勢部材95と、を有している。プッシュロッド93は、昇降駆動ユニット6に設けられており、筐体66から下側に延在している。支持プレート94は、保持ユニット7に設けられている。より詳細には、支持プレート94は、底壁73aとベース71との間に配置されており、ベース71に形成された開口71aの周囲部分に接触可能とされている。開口71aは、鉛直方向においてプッシュロッド93と向かい合っている。付勢部材95は、底壁73aと支持プレート94との間に配置された例えば圧縮ばねであり、支持プレート94が開口71aの周囲部分側に移動するように支持プレート94を付勢している。
図4に示されるように、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際には、保持ユニット7が上昇しているか下降しているかにかかわらず、付勢部材95によって付勢された支持プレート94がベース71における開口71aの周囲部分に押し付けられることで、支持プレート94が保持部70を支持する。このように、支持プレート94は、保持部70を支持することで、保持部70をロック状態にする。
図5に示されるように、保持ユニット7が上昇端に位置する際には、プッシュロッド93によって下側に押された支持プレート94がベース71における開口71aの周囲部分から離れることで、支持プレート94が保持部70をフローティング状態にする。このとき、保持ユニット7に設けられた複数の弾性部材11が、フローティング状態にある保持部70を支持する。このように、支持プレート94は、保持ユニット7が上昇する際にプッシュロッド93に押されることで、保持部70をフローティング状態にする。
第2実施形態では、図4に示されるように、保持部70を切替機構9が支持することで、保持部70がロック状態にされる。つまり、付勢部材95によって付勢された支持プレート94がベース71における開口71aの周囲部分に押し付けられることで切替機構9が保持部70を支持する力(鉛直方向における切替機構9の支持力)は、複数の弾性部材11が保持部70を支持する力(鉛直方向における複数の弾性部材11の支持力)よりも大きい。
以上説明したように、第2実施形態の天井搬送車1では、保持ユニット7が上昇端に位置する際に、保持部70が切替機構9によって直接的にフローティング状態にされ、フローティング状態にある保持部70が複数の弾性部材11によって直接的に支持される。これにより、FOUP200を保持して走行する際に、FOUP200に伝わる振動を低減するための防振の有効化が図られる。また、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際に、保持部70が切替機構9によって直接的にロック状態にされる。これにより、FOUP200をロードポート300に対して移載する際に、FOUP200の移載の安定化が図られる。ここで、第2実施形態の天井搬送車1では、保持部70をフローティング状態又はロック状態にする切替機構9が、保持ユニット7が昇降する動作に連動して保持部70の状態を切り替える。つまり、切替機構9においては、保持部70の状態を切り替えるために、専用のアクチュエータを採用する必要がない。以上により、第2実施形態の天井搬送車1によれば、走行時における防振の有効化及び移載時における移載の安定化を確実に実現することができる。
また、第2実施形態の天井搬送車1では、切替機構9の支持プレート94が、保持ユニット7が上昇端よりも下側に位置する際に保持部70を支持することで、保持部70をロック状態にし、保持ユニット7が上昇する際に切替機構9のプッシュロッド93に押されることで、保持部70をフローティング状態にする。切替機構9の支持プレート94が、保持部70をフローティング状態にした際には、複数の弾性部材11が、フローティング状態にある保持部70を支持する。これにより、昇降駆動ユニット6の構成の複雑化を防止することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、本発明の搬送対象物は、FOUP200に限定されず、複数のガラス基板が収容されたレチクルポッド等、その他の物品であってもよい。また、本発明の天井搬送車が走行する軌道は、半導体デバイスが製造されるクリーンルームの天井付近に敷設された軌道100に限定されず、その他の施設の天井付近に敷設された軌道であってもよい。また、本発明の弾性部材は、複数の弾性部材11に限定されず、少なくとも1つの弾性部材であればよい。
1…天井搬送車、3…走行ユニット、6…昇降駆動ユニット、7…保持ユニット、9…切替機構、11…弾性部材、60…昇降駆動部、62…ベルト、63…ドラム、70…保持部、91…支持アーム、93…プッシュロッド、94…支持プレート、100…軌道、200…FOUP(搬送対象物)。

Claims (4)

  1. 軌道に沿って走行する走行ユニットと、
    搬送対象物を保持する保持部を有する保持ユニットと、
    前記保持ユニットを昇降させる昇降駆動部を有する昇降駆動ユニットと、
    前記保持ユニットが上昇端に位置する際に前記保持部をフローティング状態にし、前記保持ユニットが前記上昇端よりも下側に位置する際に前記保持部をロック状態にする切替機構と、
    前記フローティング状態にある前記保持部を支持する弾性部材と、を備え、
    前記切替機構は、前記保持ユニットが昇降する動作に連動して前記保持部を前記フローティング状態又は前記ロック状態にする、天井搬送車。
  2. 前記昇降駆動部は、前記保持ユニットが吊り下げられたベルトと、前記ベルトを巻き取るドラムと、を含み、
    前記切替機構は、前記昇降駆動ユニットに設けられた支持アームを有し、
    前記支持アームは、前記保持ユニットが前記上昇端よりも下側に位置する際に前記昇降駆動部を支持することで、前記昇降駆動部及び前記保持ユニットを前記ロック状態にし、前記保持ユニットが上昇する際に前記ドラムにおいて巻径が増加する前記ベルトに操作されることで、前記昇降駆動部及び前記保持ユニットを前記フローティング状態にし、
    前記弾性部材は、前記昇降駆動ユニットに設けられており、前記フローティング状態にある前記昇降駆動部を支持する、請求項1に記載の天井搬送車。
  3. 前記弾性部材は、前記昇降駆動ユニットに複数設けられており、前記昇降駆動部における前記昇降駆動部及び前記保持ユニットの重心位置に対して均等に配置されている、請求項2に記載の天井搬送車。
  4. 前記切替機構は、前記昇降駆動ユニットに設けられたプッシュロッドと、前記保持ユニットに設けられた支持プレートと、を有し、
    前記支持プレートは、前記保持ユニットが前記上昇端よりも下側に位置する際に前記保持部を支持することで、前記保持部を前記ロック状態にし、前記保持ユニットが上昇する際に前記プッシュロッドに押されることで、前記保持部を前記フローティング状態にし、
    前記弾性部材は、前記保持ユニットに設けられており、前記フローティング状態にある前記保持部を支持する、請求項1に記載の天井搬送車。
JP2019072009A 2019-04-04 2019-04-04 天井搬送車 Active JP7234754B2 (ja)

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