JP2020168777A - 水舟装置および印刷機 - Google Patents

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閲男 加藤
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一雄 山田
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Abstract

【課題】水舟の構造的特徴により湿し水に対する装置の冷却効率をさらに高めることが可能な水舟装置およびそれを備えた印刷機を提供する。【解決手段】水舟装置は、水舟110と、水舟110の凹部111に溜められた湿し水に接触して回転する円柱状の水元ローラ24と、湿し水の温度を制御するための熱電変換器120、を備え、水舟110は、水元ローラ24の周方向における凹部111の中央から周方向の両側に広がるように形成された第1領域と、第1領域に対して周方向の両側に形成され第1領域よりも熱抵抗が大きい第2領域とを備え、熱電変換器120は、第1領域に対応する水舟110の外側面に設置されている。【選択図】図7

Description

本発明は、湿し水を供給するための水舟装置およびそれを備えた印刷機に関する。
従来、平版方式のオフセット印刷機には、インキローラ、版胴、ブランケットおよび圧胴等の各種ローラが用いられている。このうち、インキローラは、インク溜めから版胴までの間に複数配置され、インクと回転接触しながらインクをインク溜めから版胴へと導く。さらに、印刷機には、湿し水を版胴に導くための構成が設けられている。たとえば、湿し水の供給源として、水舟装置が設置され、水舟装置から複数のローラを介して、湿し水が版胴に供給される。
以下の特許文献1には、水舟の下面に電子冷却素子が取り付けられた水舟装置が記載されている。この水舟装置では、電子冷却素子に供給される電流を制御することにより、水舟に貯留された湿し水の温度が一定に保たれる。
特開昭58−72453号公報
上記特許文献1の水舟装置では、電子冷却素子により、湿し水の温度が一定に保たれ得る。しかしながら、上記特許文献1には、水舟の構造的特徴により湿し水の冷却効率をさらに高めることについては、特に示唆されていない。
かかる課題に鑑み、本発明は、水舟の構造的特徴により湿し水に対する装置の冷却効率をさらに高めることが可能な水舟装置およびそれを備えた印刷機を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、水舟装置に関する。この態様に係る水舟装置は、水舟と、前記水舟の凹部に溜められた湿し水に接触して回転する円柱状の水元ローラと、前記湿し水の温度を制御するための熱電変換器と、を備える。前記水舟は、前記水元ローラの周方向における前記凹部の中央から前記周方向の両側に広がるように形成された第1領域と、前記第1領域に対して前記周方向の両側に形成され前記第1領域よりも熱抵抗が大きい第2領域とを備える。前記熱電変換器は、前記第1領域に対応する前記水舟の外側面に設置されている。
本態様に係る水舟装置によれば、第2領域の熱抵抗が第1領域の熱抵抗よりも大きいため、熱電変換器が設置される第1領域の熱伝導効率が第2領域よりも高くなる。このため、水舟内部の熱を効率的に熱電変換器に向かわせることができ、湿し水に対する冷却効率を高めることができる。
本発明の第2の態様は、印刷機に関する。第2の態様に係る印刷機は、第1の態様に係る水舟装置と、前記水舟装置から湿し水が供給されるとともにインク溜めからインクが供給される版胴と、を備える。
本態様に係る印刷機によれば、第1の態様に係る水舟装置を備えるため、湿し水を適正且つ効率的に温度管理できる。これにより、より高品質に印刷を行うことができる。
以上のとおり、本発明によれば、水舟の構造的特徴により湿し水に対する装置の冷却効率をさらに高めることが可能な水舟装置およびそれを備えた印刷機を提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態に係る印刷機の構成を模式的に示す図である。 図2(a)は、実施形態に係る印刷ユニットの版胴付近の構成を模式的に示す側面図である。図2(b)は、実施形態に係る印刷ユニットの印刷方法を模式的に示す図である。 図3(a)は、実施形態に係る水舟の構成を示す斜視図である。図3(b)は、図3(a)で示した水舟のA−A´位置における断面図である。 図4(a)は、実施形態に係る熱電変換器が略組み立てられた状態の構成を模式的に示す斜視図である。図4(b)は、実施形態に係る熱電変換器一部の構成を模式的に示す分解斜視図である。 図5は、実施形態に係る水舟装置の機構部の構成を示す斜視図である。 図6は、図5で示された水舟装置の機構部の構成の分解斜視図である。 図7(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る水舟装置の機構部の側面図である。 図8は、実施形態に係る水舟装置における湿し水の水位の制御を示すフローチャートである。 図9(a)は、変更例に係る水舟の構成を示す斜視図である。図9(b)、(c)は、それぞれ、変更例に係る水舟の側面図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。便宜上、各図には、互いに直交するX、Y、Z軸が付記されている。なお、以下の説明において、インキローラにおける「インキ」の用語は、「インク」と同じ意味である。
図1は、印刷機1の構成を模式的に示す図である。ここでは、印刷用紙P10の片面に印刷を行う印刷機1の構成例が示されている。
図1に示すように、印刷機1は、給紙ユニット2と、4つの印刷ユニット3と、集積ユニット4と、を備えている。給紙ユニット2は、被印刷物である所定サイズの印刷用紙P10を収容し、収容した印刷用紙P10を順次、最もY軸負側の印刷ユニット3に送り出す。給紙ユニット2から送り出された印刷用紙P10は、各印刷ユニット3の搬送機構によって、4つの印刷ユニット3に順番に送られる。
4つの印刷ユニット3は、それぞれ、給紙ユニット2から送り出された印刷用紙P10に所定の色のパターン画像を印刷する。たとえば、4つの印刷ユニット3は、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのパターン画像を印刷用紙P10に印刷する。
Y軸負側の3つの印刷ユニット3は、それぞれ、搬送機構によって、印刷後の印刷用紙P10をY軸正方向に隣り合う印刷ユニット3に送り出す。最もY軸正側の印刷ユニット3は、搬送機構によって、印刷後の印刷用紙P10を、集積ユニット4に送り出す。集積ユニット4は、送り出された印刷用紙P10を、順次、集積部に搬送する。こうして、全ての色の印刷が終了した印刷用紙P10が、集積ユニット4に集積される。
4つの印刷ユニット3は、互いに同様の構成を備えている。各印刷ユニット3は、各色のインクを貯留するためのインク溜め3aを備えている。また、各印刷ユニット3は、4つのインキローラ10と、版胴21と、ブランケット22と、圧胴23とを備えている。インキローラ10、版胴21、ブランケット22および圧胴23は、それぞれ、柱状の形状を有し、X軸に平行な回転軸を中心に、Y−Z平面に平行な方向に回転する。
4つのインキローラ10は、インクと回転接触しながら、インクをインク溜め3aから版胴21へと導く。こうして、版胴21に導かれたインクが、所定の描画パターンで、版胴21の外周面に印写される。版胴21の外周面に印写されたインクが、版胴21とブランケット22の接触位置において、ブランケット22に転写される。こうしてブランケット22に転写されたインクが、ブランケット22と圧胴23との間に送り込まれた印刷用紙P10に転写される。
図2(a)は、印刷ユニット3の版胴21付近の構成を模式的に示す側面図である。図2(b)は、印刷ユニット3の印刷方法を模式的に示す図である。
図2(a)に示すように、印刷ユニット3は、さらに、版胴21に近接する位置に、水舟110と、水元ローラ24、ゴムローラ25、27と、中間ローラ26と、を備えている。水元ローラ24と中間ローラ26とは、外周面を構成する部材が銅やアルミニウム等の金属材料により構成されている。ゴムローラ25、27は、外周面を構成する部材がゴム材料により構成されている。
水舟110は、凹部111に湿し水A20を貯留する。湿し水A20は、水道水にエッチ液を混合したものである。湿し水A20は、湿し水供給器30から水舟110に供給される。たとえば、水舟110の側面等に形成された供給口(図示せず)から、凹部111に湿し水A20が供給される。この他、凹部111と水元ローラ24との間の隙間から湿し水A20が供給されてもよい。
水元ローラ24と、2つのゴムローラ25、27および中間ローラ26が、それぞれ、図2(a)に示す矢印の方向に回転することにより、水舟110に貯留された湿し水A20が、これらローラを伝って、版胴21の外周面に塗布される。このとき、中間ローラ26が径方向に振られて、ゴムローラ25からゴムローラ27へと伝搬する湿し水A20が均される。これにより、版胴21に対して均等に湿し水A20が塗布される。
ここで、版胴21の外周面には、予め、描画用の版が設置されている。版は、非描画部分に湿し水A20が付着するように構成されている。したがって、水元ローラ24、2つのゴムローラ25、27および中間ローラ26によって版胴21の外周面に塗布された湿し水A20は、非描画部分のみに残り、描画部分には残らない。このため、インキローラ10から版胴21の外周面に導かれたインクA10は、版胴21の外周面のうち、湿し水A20が残っていない描画部分のみに付着する。
図2(b)は、版胴21の外周面にインクA10と湿し水A20が付着した状態を示している。上記工程により版胴21の外周面に印写されたインクA10が、上記のようにブランケット22に転写され、その後、印刷用紙P10に転写される。これにより、版胴21の外周面に付設された版に応じたパターン画像が、印刷用紙P10に印刷される。
ところで、湿し水A20は、上記のように、版胴21の外周面にインクA10を付着させる役割を果たす他、版胴21を冷却して、版胴21の温度を所定の温度に調節する役割をも果たしている。
すなわち、インキローラ10は、図示しない駆動機構によって、X軸方向に駆動されつつ、X軸に平行な軸の周りに回転される。このようにインキローラ10が駆動されながら、インキローラ10の外周面に希釈液が供給されることにより、インキローラ10に接するインクに希釈液が混合され、インクA10が適度な乳化状態(粘度)に調整される。
しかしながら、このようにインキローラ10が駆動されると、インキローラ10とインクA10との間に摩擦熱が生じ、インクA10の温度が上昇する。このため、インクA10がインキローラ10から版胴21に付着すると、版胴21の温度が上昇する。インクA10の温度上昇は、印刷の性能に大きく関与する。このため、版胴21を冷却して版胴21に転写されたインクA10の温度を適正な範囲に管理する必要がある。ここで、湿し水A20は、版胴21に塗布されることにより、版胴21を冷却する役割を果たしている。したがって、湿し水A20を利用することにより、版胴21を効率的に冷却することができる。
本実施形態では、水舟110に貯留されている湿し水A20の温度を所定温度に管理するため、水舟110の外側面に、熱電変換器120が設置される。熱電変換器120は、制御ユニット103によって制御される。水舟110に貯留されている湿し水A20の熱が水舟110を介して熱電変換器120に移動する。これにより、湿し水A20が冷却される。また、水舟110に貯留されている湿し水A20の水位が、水位検出部102によって検出される。制御ユニット103は、水位検出部102の検出結果に基づき、水舟110に貯留されている湿し水A20の水位が所定水位となるように、湿し水供給器101を制御する。
水元ローラ24と、水舟110と、熱電変換器120と、湿し水供給器101と、水位検出部102と、制御ユニット103とによって、水舟装置100が構成される。後述のように、水舟装置100は、さらに、断熱材130等の他の構成を備えている。以下に、水舟装置100の構成について、より詳細に説明する。
まず、図3(a)、(b)を参照して、水舟110の構成について説明する。本実施形態では、水舟110に貯留されている湿し水A20の熱を、より効率的に熱電変換器120に移動させるための構造が水舟110に設けられている。より詳細には、熱電変換器120が設置される部分の厚みが、その他の部分の厚みよりも大きくなっている。
図3(a)は、水舟110の構成を示す斜視図である。図3(b)は、図3(a)に示された水舟110のA−A´位置における断面図である。
図3(a)、(b)に示すように、水舟110は、上面に円弧状の凹部111が形成された舟型の形状を有する。凹部111は、Y−Z平面に平行な方向にのみ湾曲している。凹部111の曲率は、X軸方向の全ての位置において一定である。すなわち、凹部111は、内側面が所定の円筒面に整合するように構成されている。凹部111は、X−Z平面に平行な面に対して対称な形状である。
水舟110は、凹部111のX軸正負側の端部のそれぞれに、傾斜面110aを介して、壁面110bに滑らかに繋がっている。壁面110bは、X軸に垂直である。水舟110は、凹部111のY軸正負側の端部のそれぞれに、鍔部112が設けられている。鍔部112は、ネジ104(図6を参照)を通すための孔112aを有する。
凹部111のX軸方向の幅は、水元ローラ24のX軸方向の幅(外径)よりもやや大きい。また、凹部111のY軸方向の長さは、水元ローラ24のY軸方向の長さと略同等である。
水舟110は、互いに厚みが異なる第1領域R1と第2領域R2とを有する。第1領域R1は、凹部111の中央すなわち凹部111の最深部から凹部111の周方向に均等に広がる領域である。第2領域R2は、第1領域R1に対して周方向の両側に均等に広がる領域である。つまり、第2領域R2は、第1領域R1を挟んでY軸正負側に配置される。図3(b)において、位置H1は、第1領域R1の上限位置、すなわち、第1領域R1と第2領域R2との境界の位置に相当する。
第1領域R1の厚みは、第2領域R2の厚みよりも大きい。第1領域R1の厚みは一定である。第2領域R2の厚みは、第2領域R2と鍔部112との境界までの範囲において一定である。このため、第1領域R1と第2領域R2との境界部分の水舟110の外側面には、段差が生じている。段差の方向は、凹部111の曲率中心から径方向に伸びる方向に一致する。
水舟110は、熱伝導性に優れた金属材料により一体形成される。水舟110を形成する材料として、たとえば、銅、アルミニウム、および鉄等が用いられ得る。本実施形態では、アルミニウムにより水舟110が形成される。
上記のとおり、水舟110の外側面に熱電変換器120が設置される。後述のように、本実施形態では、複数の熱電変換器120が、凹部111の長手方向(X軸方向)に沿って設置される。
図4(a)は、熱電変換器120が略組み立てられた状態の構成を模式的に示す斜視図であり、図4(b)は、熱電変換器120の一部の構成を模式的に示す分解斜視図である。なお、図4(a)、(b)には、便宜上、互いに直交するx、y、z軸が新たに付されている。x軸、y軸およびz軸方向は、それぞれ、熱電変換器120の縦方向、横方向および厚み方向である。
図4(a)、(b)に示すように、熱電変換器120は、基板121と、電極122と、熱電変換素子123と、リード線124と、電極125と、を備える。
図4(a)に示すように、基板121は、平面視において正方形の角を丸めた輪郭を有する。基板121は、熱伝導性に優れ、且つ、可撓性を有する材料により構成される。基板121として、薄い銅板を用いることができる。この他、基板121は、アルミニウム、シリコン樹脂、エポキシ樹脂等により構成されてもよい。
基板121の上面には、電極122が設けられている。電極122は、銅やアルミニウム等により構成される。基板121が導電性材料により構成される場合、基板121と、電極122との間に絶縁層が設けられる。電極122は、上面側の電極125とともに、熱電変換器120を直列に接続するように配置されている。
熱電変換素子123は、略立方体の形状を有する。熱電変換素子123は、ペルチェ素子等の、電力により熱を制御する素子からなっている。熱電変換素子123は、y軸方向およびx軸方向にマトリックス状に並ぶように配置される。電極122の上面に、半田によって熱電変換素子123の下面が接合される。y軸正負側の端の電極122に、それぞれ、リード線124が接続される。さらに、図4(a)に示すように、熱電変換素子123の上面に、半田によって電極125が接合される。これにより、2つのリード線124に対し、全ての熱電変換素子123が電極122、125を介して直列に接続される。リード線124から電圧が印加されると、電極122、125を介して、全ての熱電変換素子123に電圧が印加される。
なお、y軸正負側の端の電極122には、熱電変換素子123に代えて、熱電変換素子123と略同形状の補強部材126が、それぞれ、4つずつ設置されている。補強部材126は、熱電変換器120を補強するためのものであって、リード線124に電圧が印加されても、温調作用を発現しない。図4(a)に示すように、これら補強部材126の上面に、x軸方向に延びる補強板127が設置される。これにより、熱電変換器120は、x−z平面に平行な方向に曲がりにくくなっている。
さらに、電極125および補強板127の上面に、基板128が設置される。基板128は、基板121と同様の形状および構成である。実際には、基板128の下面に、予め、電極125および補強板127が設けられている。基板128が熱電変換素子123および補強部材126の上面に載せられることにより、電極125および補強板127が熱電変換素子123および補強部材126に接合される。こうして、熱電変換器120が構成される。
2つのリード線124を介して熱電変換器120に電圧が印加されると、熱電変換器120の上面の熱が、熱電変換器120の下面(基板128のZ軸負側の面)へと移動する。基板121に設置された複数の熱電変換器120は、それぞれ、2つのリード線124を介して電圧が印加されると、下面から上面へと熱が移動するように、極性が調整されている。
図4(a)、(b)に示した構成では、基板121、128が可撓性を有する材料により構成されているため、熱電変換器120は、隣り合う電極122間の隙間の位置P1において、y−z平面に平行な方向に曲がり得る。これにより、熱電変換器120は、水舟110の外側面に設置することができる。
図5は、水舟装置100の機構部の構成を示す斜視図である。図6は、図5で示した水舟装置100の機構部の構成の分解斜視図である。
図5、図6に示すように、水舟装置100は、機構部の構成として、上記の水元ローラ24、水舟110および熱電変換器120の他、断熱材130と、放熱部材140と、カバー150と、を備える。
図5、図6に示すように、複数の熱電変換器120が、X軸方向に沿って水舟110の外側面に設置される。具体的には、熱電変換器120は、第1領域R1に対応する水舟110の外側面に設置される。上記のように熱電変換器120は、可撓性を有するため、水舟110の外側面の形状に沿うように湾曲した状態で水舟110の外側面に設置される。
断熱材130は、たとえば、シリコーンゴムやアクリルニトリルブタジエンゴム等によって構成されている。断熱材130は、水舟110と略同じ長さを有しており、水舟110の外側面に設けられる。具体的には、断熱材130は、第2領域R2に対応する水舟110の外側面に設置される。図3(b)を示して説明したとおり、第2領域R2は第1領域R1を挟んで対称な位置に配置されている。2つの断熱材130が、両方の第2領域R2に対応する水舟110の外側面に設置される。このとき、断熱材130は、熱電変換器120と同様に、第2領域R2の円弧形状に沿うように湾曲した状態で水舟110の外側面に設置される。
放熱部材140は、水舟110と略同じ長さを有する。放熱部材140は、熱電変換器120の直下に設置される。放熱部材140は、ベース部141と、フィン142と、を備える。図6に示すように、ベース部141の上面に、熱電変換器120を受けるための受け部141aが設けられている。受け部141aは、水舟110の外側面の形状に適合するよう、円柱面状に湾曲している。
ベース部141の上面のY軸正負側の端縁部には、ネジ104が通されるネジ孔141bがX軸方向に沿ってそれぞれ設けられている。ネジ孔141bは、水舟110の鍔部112に設けられている孔112aに対応する位置に設けられる。また、ベース部141のY軸正負側の両側面には、ネジ105が通されるネジ孔141cがX軸方向に沿ってそれぞれ設けられている。
フィン142は、ベース部141の下面に設けられる。フィン142は、空気に触れる面積が広いほど放熱効率が向上する。このため、本実施形態では、複数のフィン142が、Y軸方向に並んで設けられている。ここでは、Y軸方向の内側のフィン142ほどZ軸方向の長さが長くなるように調整されている。
カバー150は、図5、図6に示すように、X軸方向に沿ってフィン142を覆う形状を有する。カバー150は、Y軸正負側の側面151と、側面151のそれぞれからZ軸負側に向かう傾斜面152とから構成されている。カバー150の側面151には、ベース部141の両側面に設けられているネジ孔141bに対応する位置に孔151aが設けられている。
水舟110、熱電変換器120、断熱材130、放熱部材140、およびカバー150は、以下のように組み立てられる。
まず、第2領域R2に対応する水舟110の外側面に接着剤等で断熱材130が設置される。次に、第1領域R1に対応する水舟110の外側面と放熱部材140の受け部141aとの間に複数の熱電変換器120が挟まれるようにして、複数のネジ104により、放熱部材140が水舟110に取り付けられる。これらネジ104は、それぞれ、水舟110の鍔部112に設けられている複数の孔112aに上方から通されて、放熱部材140の両端縁部に設けられている複数のネジ孔141bにネジ留めされる。各ネジ104を締め付けることにより、水舟110と放熱部材140との距離が縮まり、複数の熱電変換器120が、それぞれ、第1領域R1に対応する水舟110の外側面と放熱部材140の受け部141aに密着する。
その後、カバー150の側面151に設けられている複数の孔151aを介して、放熱部材140の両側面のネジ孔141bにネジ105が留められる。これにより、カバー150が放熱部材140に取り付けられる。こうして、水舟110、熱電変換器120、断熱材130、放熱部材140、およびカバー150の組み立てが完了する。
なお、図5に示す構成において、カバー150は、冷却風の流路を構成する。カバー150のX軸正負の端部に、それぞれ、ダクトが接続され、一方のダクトに吸気ファンが接続される。他方のダクトは、印刷機1の外部に接続される。吸気ファンが駆動されると、ダクトに外気が取り込まれ、この外気が冷却風となってカバー150の内部をX軸方向に流通する。これにより、熱電変換器120からフィン142に移動した熱が冷却風に移動し、熱電変換器120の放熱面が効果的に冷却される。このため、熱電変換器120の冷却効率が高く維持される。
次に、水舟110の凹部111に対する水元ローラ24の配置について説明する。
図7(a)、(b)は、それぞれ、水舟装置100の機構部の構成をX軸正側から見た側面図である。ただし、図7(b)では、水舟110の壁面110bが省略されている。また、図7(b)には、第1領域R1の上限の位置H1が示されている。
図7(b)に示すように、凹部111の内側面の曲率中心C10を規定する直線(X軸に平行な直線)が、水元ローラ24の回転中心軸C20に一致するように、水舟110が、水元ローラ24に対して配置されている。ここで、回転中心軸C20は、水元ローラ24の中心軸に一致する。したがって、本実施形態では、水元ローラ24の中心軸と凹部111の内側面の曲率中心C10とが一致するように、水舟110と水元ローラ24が配置されている。
このように水舟110と水元ローラ24とが配置されることにより、凹部111の第1領域R1と水元ローラ24の外周面との間の隙間D1は、凹部111の任意の位置において一定となる。ここで、水元ローラ24の外径は、たとえば、80〜100mm程度であり、隙間D1は、たとえば、5〜8mm程度である。すなわち、隙間D1は、水元ローラ24の外径に対して、顕著に小さい。
このように、隙間D1が小さく設定されることにより、凹部111に貯留された湿し水A20が、水元ローラ24の回転に伴い効果的に撹拌され得る。これにより、凹部111に貯留された湿し水A20には、殆ど温度差が生じることがなく、湿し水A20の温度が略均一化され得る。
次に、水舟110に貯留される湿し水A20の水位制御について説明する。
上述のように、水舟110における湿し水A20の水位は、図2(a)に示した水位検出部102の検出結果に基づいて、制御ユニット103により制御される。ここで、水位検出部102は、たとえば、光を照射する光源と、カメラ等の撮像装置とで構成される。また、凹部111の内側面には、制御対象の水位の位置にマーカが付される。水元ローラ24と凹部111との間には、隙間D2が形成される。そして、図7(b)に矢印で示すように、光源から照射された光が水元ローラ24と凹部111との隙間D2からマーカに向かって照射され、撮像装置によってマーカ付近が撮像される。光源および撮像装置は、印刷機1の適切な場所に設置される。撮像された画像は、制御ユニット103に送信される。制御ユニット103は、受信した画像を分析して、凹部111に貯留されている湿し水A20の水位を検出し、湿し水A20の水位がマーカに整合するように、湿し水供給器101を制御する。
本実施形態では、水舟110に貯留される湿し水A20の水位が、図3(b)および図7(b)に示した位置H1(第1領域R1の上限位置)となるように制御される。
図8は、水舟装置100における湿し水A20の水位の制御を示すフローチャートである。
印刷機1による印刷動作が開始されると、制御ユニット103は、図8の処理を開始する。印刷動作が開始されると、制御ユニット103は、湿し水供給器101に湿し水A20を供給させる(S11)。その後、制御ユニット103は、水位検出部102からの検出結果に基づき、湿し水A20の水位が位置H1を超えたか否かを監視する(S12)。湿し水A20の水位が位置H1を超えると(S12:YES)、制御ユニット103は、湿し水供給器101による湿し水A20の供給を停止させる(S13)。その後、水元ローラ24の転動に応じて湿し水A20が消費されることにより、水舟110に貯留されている湿し水A20の水位が徐々に減少する。制御ユニット103は、湿し水A20の水位が位置H1未満になったか否かを監視する(S14)。
湿し水A20の水位が位置H1未満になると(S14:YES)、制御ユニット103は、印刷動作が終了したか否か判定する(S15)。印刷動作が終了していない場合(S15:NO)、制御ユニット103は、処理をステップS11に戻して、湿し水供給器101により湿し水A20の供給を再開させる。その後、制御ユニット103は、ステップS12以降の処理を同様に実行する。これにより、湿し水A20の水位は、位置H1を中心に僅かな増減を繰り返す。印刷動作が終了すると(S15:YES)、制御ユニット103は、湿し水A20の水位制御を終了する。
<実施形態の効果>
図2(a)、図3(a)、(b)に示すように、水舟110は、熱伝導性の材料で一体形成されており、第1領域R1の厚みが第2領域R2の厚みよりも薄くなっている。このため、第2領域R2の方が第1領域R1よりも熱抵抗が大きい。換言すれば、第1領域R1の方が第2領域R2よりも熱抵抗が小さい。本実施形態では、熱電変換器120は、第1領域R1に対応する水舟110の外側面に設置されている。このように、熱抵抗が小さい第1領域に熱電変換器120を設置することにより、水舟110内部の熱をより効率的に熱電変換器120に向かわせることができる。よって、湿し水A20に対する冷却効率を向上させることができる。
図7(b)に示すように、第2領域R2に対応する水舟110の外側面に断熱材130が設置されている。これにより、外気の熱が第2領域R2の外側面から湿し水A20に移動することを抑止でき、湿し水A20をより効果的に冷却できる。また、第2領域R2の外側面に結露が生じることを防ぐことができる。図1の構成では、水舟110が、印刷用紙P10の上方に設置される。このため、第2領域R2に結露が生じると、水滴が印刷用紙P10に落下する虞がある。本実施形態では、断熱材130によって結露の発生が抑止されるため、結露による水滴が印刷用紙P10に落下することを防ぐことができる。
図8に示すように、制御ユニット103(制御部)は、湿し水A20の水位が凹部111の第1領域R1の上限に対応する位置H1となるように、湿し水供給器101を制御する。これにより、水舟110において湿し水A20が貯留される範囲が、熱電変換器120の直上の範囲に制限される。このため、湿し水A20の熱を、より効率的に、熱電変換器120に向かわせることができ、湿し水A20に対する装置の冷却効率をさらに向上させることができる。
図7(b)に示すように、凹部111は、水元ローラ24の外側面に沿って湾曲する形状を有し、水元ローラ24は、凹部111の内側面から離間した状態で凹部111に嵌まっている。これにより、冷却に必要な湿し水の量を少量にできるので、装置の電力消費を低減させることができる。
図7(b)に示すように、第1領域R1に対応する水舟110の外側面は、凹部111と同心状に湾曲し、第1領域R1対応する水舟110の外側面に作用面が密着するように熱電変換器120が設置されている。これにより、第1領域R1における水舟110の厚みを均一にできるので、第1領域R1に貯留された湿し水A20から満遍なく熱を熱電変換器120に向かわせることができる。また、熱電変換器120が第1領域R1の外側面に湾曲しながら密着するため、熱電変換器120により第1領域R1を効率良く冷却できる。
図7(b)に示すように、放熱部材140は、水舟110との間で、熱電変換器120を保持する。これにより、放熱部材140が熱電変換器120の保持部材として共用されるため、装置構造の簡素化を図ることができる。
図7(b)に示すように、水舟装置100は、放熱部材140を水舟110と反対側から覆うカバー150を備えている。これにより、放熱部材140とカバー150とにより形成される空間を、放熱部材140(フィン142)を冷却するための冷却風の流路にできる。このため、熱電変換器120の排熱効率を高めることができる。また、この空間を冷却風が流通するため、印刷機1内の乱流を防止することができる。よって、乱流によって塵埃が印刷用紙P10の印刷面に付着する等の不具合を抑止できる。
この他、本実施形態では、以下の効果も奏され得る。
図7(b)に示すように、凹部111が水元ローラ24の外側面に沿って湾曲する形状であるため、凹部111の第1領域R1に貯留する湿し水A20を、水元ローラ24の回転に伴い、滞留なく効果的に撹拌できる。よって、凹部111の第1領域R1に貯留された湿し水A20の温度を均一化でき、且つ、湿し水A20の温度を適切に管理できる。これにより、印刷の品質を向上させることができる。
また、凹部111の内側面の曲率中心C10を規定する直線が水元ローラ24の回転中心軸C20に一致するように、水舟110が水元ローラ24に対して配置されている。この構成によれば、凹部111の内側面と水元ローラ24の外周面との間の隙間が一定となるため、凹部111の第1領域R1に貯留される湿し水A20の温度をより確実に均一化でき、湿し水A20の温度をより適切に管理できる。これにより、印刷の品質をより一層向上させることができる。
さらに、隙間を一定に保つことができるため、水元ローラ24と凹部111の内側面との隙間から位置H1を水位検出部102で常に管理し、撮像装置で撮像することができる。これにより、湿し水A20の水位が適切に管理されるため、余分な湿し水A20が凹部111に貯留されることはない。よって、湿し水A20は、熱電変換器120により効率的に冷却される。
なお、このように、水元ローラ24の外周面と凹部111の内側面との間の隙間が一定である場合、水元ローラ24の回転に伴い、適量の湿し水A20を水元ローラ24の外周面に広げて搬送できる。このため、版胴21の全ての領域に適量の湿し水A20を円滑に供給できる。したがって、版胴21から余分な湿し水A20を取り除いて水舟110に戻す必要がなく、そのための構成を省略することができる。これにより、さらなる構成の簡素化を図ることができる。また、版胴21に付着された後の湿し水A20が水舟110に戻されないため、水舟110に貯留される湿し水を綺麗に保つことができる。よって、印刷の品質をさらに高めることができる。
<変更例1>
上記の実施形態では、水位検出部102は、水元ローラ24と水舟110の凹部111の内側面との隙間から凹部111の内部を撮像することにより、湿し水A20の水位が検出された。しかしながら、湿し水A20の水位を検出する構成は、これに限られるものではない。
たとえば、図9(a)に示すように、水舟110の凹部111の内壁から鍔部112へと続く切欠き部113を設け、この切欠き部113に水位を検出するためのセンサ(図示せず)が設置されてもよい。この場合、切欠き113のZ軸方向の深さは、たとえば、凹部111の最深部の深さに設定される。センサは、鍔部112の位置において、切欠き113内の湿し水A20の水位を検出する。センサとして、反射型の光学式液面センサや、静電容量式の液面センサ等が用いられ得る。センサの検出信号は、随時、制御ユニット103に出力される。制御ユニット103は、センサの検出信号に基づいて、湿し水A20の水位が位置H1となるように、湿し水供給器101を制御する。
この構成によれば、センサを切欠きの位置に設置するのみであるため、水位検出部102の構成を簡素化できる。よって、水舟装置100の構成をより簡素化することができる。
<変更例2>
上記実施形態では、水舟110が熱伝導性の金属材料から一体形成された。しかしながら、水舟110の構成方法はこれに限られるものではない。
たとえば、図9(b)に示すように、第1領域R1が第1部材114により構成され、第2領域R2が第2部材115により構成されてもよい。第1部材114は、第2部材115よりも熱抵抗が小さい。第1部材114は、上記実施形態の水舟110と同様の金属材料で構成され、第2部材115は、樹脂等の熱伝導性が低い材料により構成される。
この場合、第1部材114および第2部材115の境界から湿し水A20が漏出しないよう、第1部材114および第2部材115は、第1領域R1と第2領域R2との境界付近で重複させて、ネジ116で締結される。この構成では、熱伝導性が低い材料により第2部材115が構成されているため、上記実施形態における断熱材130を省略できる。また、第1部材114と第2部材115の厚みが、互いに同じであってもよい。
<その他の変更例>
上記以外にも、水舟装置100の構成は、適宜変更可能である。
たとえば、図9(c)に示すように、第1領域R1と第2領域R2との境界部分の外側面に生じる段差の方向が、Z軸負方向に伸びるように、水舟110が構成されてもよい。
また、上記実施形態では、図7(a)、(b)に示すように、Y軸方向の中央のフィン142ほどZ軸方向の長さが長くなっているが、フィン142の構成はこれに限られるものではない。熱電変換器120の数も、上記実施形態に示した数に限られるものではない。
また、水舟110、放熱部材140およびカバー150の接合構造は、上記実施形態の構造に限られるものではなく、適宜変更可能である。ただし、この場合も、放熱部材140が、水舟110との間で、熱電変換器120を保持する構造であることが好ましい。
また、上記実施形態では、湿し水A20の水位が位置H1に設定されたが、湿し水A20の水位が、位置H1に対して、やや増減するように、湿し水A20の水位の制御が行われてもよい。また、水位の制御は、必ずしも、図8のフローチャートに従って行われなくともよく、水位を目標水位に維持できる限りにおいて、他の制御が行われてもよい。
また、図7(b)の状態から水舟110がZ軸方向にシフトされて、凹部111の内側面の曲率中心C10を規定する直線が、水元ローラ24の回転中心軸C20に対して、Z軸負方向にずれていてもよい。また、図7(b)の状態から水舟110の凹部111の曲率半径が拡大されて、凹部111の内側面の曲率中心C10を規定する直線が、水元ローラ24の回転中心軸C20に対して、Z軸負方向にずれていてもよい。
このように構成した場合であっても、凹部111の内側面は水元ローラ24の外周面に沿った形状となっており、且つ、凹部111の内側面の曲率中心C10を規定する直線は、水元ローラ24の回転中心軸C20に対して平行となっている。このため、凹部111に貯留された湿し水A20を、水元ローラ24の回転に伴い円滑に撹拌でき、凹部111に貯留された湿し水A20の温度を均一化することができる。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 印刷機
3a … インク溜め
21 … 版胴
24 … 水元ローラ
100 … 水舟装置
101 … 湿し水供給器
102 … 水位検出部
110 … 水舟
111 … 凹部
114 … 第1部材
115 … 第2部材
120 … 熱電変換器
130 … 断熱材
140 … 放熱部材
150 … カバー
A20 … 湿し水
R1 … 第1領域
R2 … 第2領域
H1 … 位置(第1領域の上限)

Claims (10)

  1. 水舟と、
    前記水舟の凹部に溜められた湿し水に接触して回転する円柱状の水元ローラと、
    前記湿し水の温度を制御するための熱電変換器と、を備え、
    前記水舟は、前記水元ローラの周方向における前記凹部の中央から前記周方向の両側に広がるように形成された第1領域と、前記第1領域に対して前記周方向の両側に形成され前記第1領域よりも熱抵抗が大きい第2領域とを備え、
    前記熱電変換器は、前記第1領域に対応する前記水舟の外側面に設置されている、
    ことを特徴とする水舟装置。
  2. 前記第1領域および前記第2領域は熱伝導性の材料により一体形成され、
    前記第2領域の厚みが前記第1領域の厚みよりも薄くなっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水舟装置。
  3. 前記第2領域に対応する前記水舟の外側面に断熱材が設置されている、
    ことを特徴とする請求項2に水舟装置。
  4. 前記第1領域と前記第2領域に、それぞれ、熱抵抗が互いに異なる別体の部材が配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水舟装置。
  5. 前記水舟の前記凹部に前記湿し水を供給する湿し水供給器と、
    前記湿し水の水位を検出する水位検出部と、
    前記水位検出部の検出結果に基づいて前記湿し水供給器を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記湿し水の水位が前記凹部の前記第1領域の上限に対応する位置となるように、前記湿し水供給器を制御する、
    ことを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の水舟装置。
  6. 前記凹部は、前記水元ローラの外側面に沿って湾曲する形状を有し、
    前記水元ローラは、前記凹部の内側面から離間した状態で前記凹部に嵌まっている、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の水舟装置。
  7. 前記熱電変換器は、湾曲可能に構成され、
    前記第1領域に対応する前記水舟の前記外側面は、前記凹部と同心状に湾曲し、
    前記第1領域に対応する前記水舟の前記外側面に作用面が密着するように、当該外側面に前記熱電変換器が設置されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の水舟装置。
  8. 前記熱電変換器の熱を放熱する放熱部材を備え、
    前記放熱部材は、前記水舟との間で、前記熱電変換器を保持する、
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の水舟装置。
  9. 前記放熱部材を前記水舟と反対側から覆うカバーを備える、
    ことを特徴とする請求項8に記載の水舟装置。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の水舟装置と、
    前記水舟装置から湿し水が供給されるとともにインク溜めからインクが供給される版胴と、を備える印刷機。
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