JP2020167841A - ワイヤレス受電装置のコントロールic、電子機器 - Google Patents

ワイヤレス受電装置のコントロールic、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】通信不良を抑制しつつ、出力電圧VOUTの変動を抑制した受電用のコントロールICを提供する。【解決手段】整流回路420は、受信アンテナ301に流れる電流を整流し、整流端子RCTから出力する。電源回路430は、整流端子RCTに生ずる整流電圧VRCTを受け、所定レベルに安定化される出力電圧VOUTを生成する。スイッチSW1,SW2は、交流端子AC1,AC2とキャパシタC1,C2を介して接続される。駆動回路450_1,450_2は、送信パケットに応じた変調信号MODにもとづいてスイッチSW1,SW2をスイッチングする。駆動回路450_1,450_2は複数のモードが切り替え可能である。複数のモードで、スイッチSW1,SW2のオン期間における状態が異なる。【選択図】図4

Description

本発明は、ワイヤレス給電技術に関する。
近年、電子機器への給電方式として、ワイヤレス給電が普及しはじめている。ワイヤレス給電には、電磁誘導(MI:Magnetic Induction)方式と磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)方式の2つの方式が存在するが、MI方式では、現在、WPC(Wireless Power Consortium)が策定した電磁誘導方式の規格「Qi」が主流となっている。
図1は、Qi規格に準拠したワイヤレス給電システム100Rの構成を示す図である。給電システム100Rは、送電装置200R(TX、Power Transmitter)と受電装置300R(RX、Power Receiver)を備える。受電装置300Rは、携帯電話端末、スマートフォン、オーディオプレイヤ、ゲーム機器、タブレット端末などの電子機器に搭載される。
送電装置200Rは、送信コイル(1次コイル)202、ドライバ204、コントローラ206、復調器208を備える。ドライバ204は、Hブリッジ回路(フルブリッジ回路)あるいはハーフブリッジ回路を含み、送信コイル202に駆動信号S1、具体的には交流の駆動信号を印加し、送信コイル202に流れる駆動電流により、送信コイル202に電磁界の電力信号S2を発生させる。コントローラ206は、送電装置200R全体を統括的に制御するものであり、具体的には、ドライバ204のスイッチング周波数、あるいはスイッチングのデューティ比、位相などを制御することにより、送信電力を変化させる。
受電装置300Rは、受信アンテナ301、整流回路304、平滑コンデンサ306、電源回路308、変調器310、コントローラ312、を備える。受信アンテナ301は、直列に接続された受信コイル302および共振キャパシタ303を含み、送信コイル202からの電力信号S2を受信するとともに、制御信号S3を送信コイル202に対して送信する。整流回路304および平滑コンデンサ306は、電力信号S2に応じて受信コイル302に誘起される電流IRXを整流・平滑化し、直流電圧VRCTに変換する。
電源回路308はたとえばリニアレギュレータ(LDO:Low Drop Outputともいう)を含み、直流電圧VRCTを受け、所定の電圧レベルに安定化された出力電圧VOUTを生成する。出力電圧VOUTは、負荷502に供給する。たとえば負荷502はバッテリおよびそれを充電する充電回路を含む。
Qi規格(あるいはPMA規格)では、送電装置200Rと受電装置300Rの間で通信プロトコルが定められており、受電装置300Rから送電装置200Rに対して、制御信号S3による情報の伝達が可能となっている。この制御信号S3は、後方散乱変調(Backscatter modulation)を利用して、ASK(Amplitude Shift Keying)により受信コイル302(2次コイル)から送信コイル202に送信される。
この制御信号S3には、たとえば、受電装置300Rに対する電力供給量を指示する電力制御データ(パケットともいう)、受電装置300Rの固有の情報を示すデータなどが含まれる。復調器208は、送信コイル202の電流あるいは電圧に含まれる制御信号S3を復調する。コントローラ206は、復調された制御信号S3に含まれる電力制御データにもとづいて、ドライバ204を制御する。
図2は、変調器310の周辺の示す回路図である。変調器310は、キャパシタのペアC11,C12と、トランジスタM11,M12のペアを含む。キャパシタC11の一端は、受信アンテナ301の一端E1と接続され、キャパシタC11の他端は、トランジスタM11のドレインと接続される。同様に、キャパシタC12の一端は、受信アンテナ301の他端E2と接続され、キャパシタC12の他端は、トランジスタM12のドレインと接続される。変調信号に応じて、トランジスタM11,M12をスイッチングすることにより、受信アンテナ301の共振周波数を変化させることができ、制御信号S3を送信することができる。
特開2013−038854号公報 特開2014−107971号公報
本発明者は、図2の変調器310について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
図3(a)、(b)は、変調器310の動作を説明する図である。通信不良を抑制するために、AM変調の変調度を大きく設計する必要がある。変調度が大きいと、整流回路304の出力端子(RCT)の電圧VRCTに、トランジスタM11,M12のスイッチングに起因するリップルが発生する。
図3(a)に示すように、電源回路308の入力電圧(すなわちRCT端子の電圧VRCT)と、出力電圧VOUTの差が大きい場合、RCT端子の電圧VRCTの変動(リップル)は、電源回路308によって除去することができる。
ところが、図3(b)に示すように、RCT端子の電圧VRCTと出力電圧VOUTの差が小さくなると、RCT端子の電圧VRCTの変動が、出力電圧VOUTの変動(ロードリップルとも言う)となって現れる。出力電圧VOUTの変動は、後段の負荷502に悪影響を及ぼす影響がある。なお、この問題を当業者の一般的な認識と捉えてはならず、本発明者らが独自に認識したものである。
この問題を解決するために、AM変調の変調度を小さくすると、RCT端子のリップル、ひいてはロードリップルは抑制されるが、通信不良を引き起こす可能性がある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、通信不良を抑制しつつ、出力電圧VOUTの変動を抑制した受電用のコントロールICの提供にある。
本発明のある態様は、ワイヤレス受電装置のコントロール回路に関する。コントロール回路は、受信アンテナが接続される第1交流端子および第2交流端子と、整流端子と、受信アンテナに流れる電流を整流し、整流端子から出力する整流回路と、整流端子に生ずる整流電圧を受け、所定レベルに安定化される出力電圧を生成する電源回路と、第1交流端子と第1キャパシタを介して接続される第1スイッチと、第2交流端子と第2キャパシタを介して接続される第2スイッチと、送信パケットに応じた変調信号にもとづいて第1スイッチおよび第2スイッチをスイッチングする第1駆動回路および第2駆動回路と、を備える。第1駆動回路および第2駆動回路は、複数のモードが切り替え可能であり、複数のモードで、第1スイッチと第2スイッチのオン期間における状態が異なる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、通信不良を抑制しつつ、出力電圧VOUTの変動を抑制できる。
Qi規格に準拠したワイヤレス給電システムの構成を示す図である。 変調器の周辺の示す回路図である。 図3(a)、(b)は、変調器の動作を説明する図である。 実施の形態に係るコントロールICを備える受電装置のブロック図である。 図5(a)、(b)は、コントロールICの動作を説明する図である。 実施例1に係る第1駆動回路と第2駆動回路の回路図である。 図6の第2ドライバの構成例を示す回路図である。 実施例2に係る駆動回路のひとつの実装を示す回路図である。 実施例2に係る駆動回路の別の実装を示す回路図である。 実施例3に係る第1スイッチおよび第1駆動回路の回路図である。 実施例4に係る第1スイッチSWおよび第1駆動回路の回路図である。 実施の形態に係る受電装置を備える電子機器を示す図である。
(実施の形態の概要)
本明細書に開示される一実施の形態は、ワイヤレス受電装置(単に受電装置という)のコントロール回路に関する。コントロール回路は、受信アンテナが接続される第1交流端子および第2交流端子と、整流端子と、受信アンテナに流れる電流を整流し、整流端子から出力する整流回路と、整流端子に生ずる整流電圧を受け、所定レベルに安定化される出力電圧を生成する電源回路と、第1交流端子と第1キャパシタを介して接続される第1スイッチと、第2交流端子と第2キャパシタを介して接続される第2スイッチと、送信パケットに応じた変調信号にもとづいて第1スイッチおよび第2スイッチをスイッチングする第1駆動回路および第2駆動回路と、を備える。第1駆動回路および第2駆動回路は、複数のモードが切り替え可能であり、複数のモードで、第1スイッチと第2スイッチのオン期間における状態が異なる。
第1スイッチ、第2スイッチのオン期間における状態を切り替えることにより、状況に応じて、整流端子のリップルを許容するモードと、整流端子のリップルを抑制し、ひいては出力電圧のリップルを抑制するモードと、を選択することができる。
第1スイッチ、第2スイッチはそれぞれ、出力トランジスタを含んでもよい。第1駆動回路および第2駆動回路はそれぞれ、(i)第1モードにおいて出力トランジスタをフルオンさせ、(ii)第2モードにおいて出力トランジスタを定電流素子として機能させるように構成されてもよい。
出力トランジスタが定電流素子として機能する第2モードを選択することで、第1スイッチと第2スイッチのオン抵抗を大きくでき、整流端子のリップルを抑制できる。
第1駆動回路および第2駆動回路はそれぞれ、第1モードにおいてアクティブとなり、出力トランジスタのゲートに、ハイレベル電圧とローレベル電圧を選択的に印加する第1ドライバと、第2モードにおいてアクティブとなり、出力トランジスタに定電流が流れるように、出力トランジスタのバイアス状態を制御する第2ドライバと、を含んでもよい。
第2ドライバは、出力トランジスタを出力とするカレントミラー回路を構成するように接続されるバイアストランジスタと、バイアストランジスタに定電流を供給する電流源と、を含んでもよい。定電流をスイッチングすることで、変調をかけることができる。
電流源は可変電流源であってもよい。これにより第2モードにおけるリップルの抑制量と変調度を調整できる。
第1スイッチ、第2スイッチはそれぞれ、出力トランジスタを含んでもよい。第1駆動回路および第2駆動回路はそれぞれ、(i)第1モードにおいて出力トランジスタのゲートに相対的に高い第1電圧を印加し、(ii)第2モードにおいて出力トランジスタのゲートに相対的に低い第2電圧を印加するように構成されてもよい。
第1スイッチ、第2スイッチはそれぞれ、出力トランジスタを含んでもよい。出力トランジスタのサイズ(W/L、Wはゲート幅、Lはゲート長)が可変に構成され、モードに応じてサイズが設定されてもよい。サイズを変化させることにより、トランジスタのオン抵抗を変化させることができる。
駆動回路のモードは、整流電圧と出力電圧の差分にもとづいて選択されてもよい。整流電圧と出力電圧の差分がしきい値より小さい場合には、整流電圧のリップルが小さくなるモードを選択することで、出力電圧のリップルを抑制できる。整流電圧と出力電圧の差分がしきい値より大きい場合には、整流電圧のリップルは電源回路によって除去されるため、変調度が大きい、したがって通信品質が高いモードを選択することができる。
(実施の形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図4は、実施の形態に係るコントロールIC400を備える受電装置300のブロック図である。
受電装置300は、主として、受信アンテナ301と、コントロールIC400と、その他周辺の回路部品を備える。コントロールIC400は、受電装置300の主要部品を1パッケージに収容したものである。
受信アンテナ301は、直列に接続された受信コイル302および共振キャパシタ303を含む。受信アンテナ301は、コントロールIC400の交流端子AC1,AC2の間に接続される。
コントロールIC400は、コントローラ410、整流回路420、電源回路430、電流検出回路432、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2および第1駆動回路450_1、第2駆動回路450_2を備える。第1駆動回路450_1、第2駆動回路450_2は同様に構成され、以下、それぞれを単に駆動回路450と総称する。また第1スイッチSW1、第2スイッチSW2を単にスイッチSWと称する。
コントローラ410は、受電装置300を統合的に制御する。コントローラ410は、プロセッサコアとソフトウェアプログラムの組み合わせで実装してもよいし、ハードウェアで実装してもよい。コントローラ410の機能はさまざまであるが、たとえばワイヤレス送電装置に送信すべきパケットPKTを生成し、このパケットPKTにもとづくAM変調信号をコイル電流(コイル電圧)に重畳する。これにより送信コイルの電流(あるいは電圧)が偏移し、送電装置200にパケットPKTが送信される。
またコントローラ410は、コントロールIC400の各部の電気的状態を監視し、受信電力PRXを計算したり、電源回路430の目標電圧を制御する機能を有する。たとえばコントローラ410と付随してA/Dコンバータ412が設けられる。A/Dコンバータ412は、整流電圧VRCT、電源回路430に流れる電流IOUTなどをデジタル信号に変換し、コントローラ410に供給する。
整流回路420は、AC1端子とAC2端子に接続され、受信アンテナ301に流れる電流ICOIL(RX)を整流し、RCT端子に全波整流して出力する。RCT端子には、平滑コンデンサ306が接続される。RCT端子に生ずる電圧を、整流電圧VRCTという。整流回路420は、複数のトランジスタで構成されるブリッジ回路422と、ブリッジ回路422の複数のトランジスタを駆動する同期整流コントローラ424を含む同期整流回路であってもよい。同期整流コントローラ424は、AC1端子とAC2端子の電圧VAC1,VAC2にもとづいて、ブリッジ回路422の複数のトランジスタを制御する。あるいは整流回路420はダイオードブリッジ回路であってもよい。
電源回路430は、リニアレギュレータ(LDO:Low Drop Outputともいう)であり、整流電圧VRCTを受け、所定の目標レベルに安定化された出力電圧VOUTを生成する。出力電圧VOUTは、OUT端子から負荷502に出力される。負荷502は典型的にはバッテリ506とその充電回路504を含みうる。
電源回路430と付随して、電流検出回路432が設けられる。電流検出回路432は、電源回路に流れる電流IOUTを検出し、その電流量を示す電流検出信号Vcsを生成する。上述のA/Dコンバータ412は、この電流検出信号Vcsをデジタル値に変換する。
コントロールIC400のCOM1端子とAC1端子の間には、キャパシタC11が接続され、COM2端子とAC2端子の間には、キャパシタC12が接続される。第1スイッチSW1は、COM1端子とキャパシタC11を介してAC1端子と接続され、第2スイッチSW2は、COM2端子とキャパシタC12を介してAC2端子と接続される。
コントロールIC400の変調処理部414は、送電装置200に送信すべきパケットPKTを生成し、パケットPKTに応じたAM変調信号MODを生成する。駆動回路450_1,450_2は、AM変調信号MODにもとづいて第1スイッチSW1および第2スイッチSW2をスイッチングする。
駆動回路450_1,450_2は、複数のモードを切り替え可能に構成される。複数のモードは、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のオン期間における状態が異なっている。
第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のオン期間における状態は、スイッチSW1,SW2のインピーダンス(あるいはコンダクタンス)として把握することができる。あるいは第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のオン期間における状態とは、スイッチSW1(SW2)の一端COM1(COM2)の電圧の変化速度として把握することができる。あるいは第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のオン期間における状態とは、スイッチSW1(SW2)に流れる電流の変化速度として把握することができる。
駆動回路450_1,450_2は、少なくとも第1モードと第2モードが切り替え可能である。第1モードにおいて、スイッチSW1,SW2が相対的に強くオンし、第2モードにおいて、スイッチSW1,SW2が相対的に弱くオンする、言い換えれば第1モードにおけるスイッチSW1,SW2のインピーダンスは、第2モードにおけるインピーダンスよりも低い。
コントローラ410のモードセレクタ416は、複数のモードのうちひとつを指示するモード選択信号MODEを生成する。たとえばモードセレクタ416は、整流電圧VRCTにリップルが生じたとしても、電源回路430によって除去できる状況や、出力電圧VOUTにリップルが生じたとしても負荷502の動作に支障がない状況において、第1モードを選択することができる。反対に、整流電圧VRCTにリップルが生じると、出力電圧VOUTに伝搬するような状況において第2モードを選択することができる。
たとえばコントローラ410は、整流電圧VRCTと出力電圧VOUTの差分にもとづいて選択することができる。より詳しくは、整流電圧VRCTと出力電圧VOUTの差分が所定のしきい値より大きい状況では第1モードを、差分がしきい値より小さい状況では第2モードを選択してもよい。
以上がコントロールIC400の構成である。続いてその動作を説明する。図5(a)、(b)は、コントロールIC400の動作を説明する図である。図5(a)は第1モードの動作を、図5(b)は第2モードの動作を示す。
図5(a)を参照する。第1モードは、図3(a)と同様と把握でき、変調信号MODに応じて、スイッチSW1,SW2がフルオンする。これにより、変調度が高くなる代わりに、整流電圧VRCTにはリップルが重畳される。ただし、出力電圧VOUTと整流電圧VRCTの電位差が大きければ、このリップルは電源回路430によって除去される。
図5(b)を参照する。第2モードでは、変調信号MODに応じて、スイッチSW1,SW2が弱くオンする。これにより、変調度が低くなる代わりに、整流電圧VRCTに重畳されるリップルが抑制される。したがって、出力電圧VOUTと整流電圧VRCTの電位差が小さい場合であっても、出力電圧VOUTに重畳されるリップルを抑制できる。
以上がコントロールIC400の動作である。このコントロールIC400によれば、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2のオン期間における状態を切り替えることにより、状況に応じて、整流端子RCTの電圧リップルを許容するモードと、整流端子RCTのリップルを抑制し、ひいては出力電圧VOUTのリップルを抑制するモードと、を選択することができる。
本発明は、図4のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
(実施例1)
図6は、実施例1に係る第1駆動回路450_1と第2駆動回路450_2の回路図である。それらは同様に構成されるから、第1駆動回路450_1に着目してその構成を説明する。スイッチSW1は、出力トランジスタM1を含む。第1駆動回路450_1は、少なくとも第1モードと第2モードが切り替え可能である。第1駆動回路450_1は、第1モードにおいて、出力トランジスタM1をフルオンさせ、第2モードにおいて、出力トランジスタM1を定電流素子として動作させる。
第1駆動回路450_1は、第1ドライバ452および第2ドライバ454を含む。
第1ドライバ452は第1モードにおいてアクティブとなり、出力トランジスタM1のゲートに、変調信号MODに応じてハイレベル電圧Vとローレベル電圧Vを選択的に印加する。
第2ドライバ454は第2モードにおいてアクティブとなり、出力トランジスタM1に変調信号MODに応じた間欠的な定電流が流れるように、出力トランジスタM1のバイアス状態を制御する。
図7は、図6の第2ドライバ454の構成例を示す回路図である。第2ドライバ454は、バイアストランジスタM2および電流源456を含む。バイアストランジスタM2は、出力トランジスタM1を出力とするカレントミラー回路を構成するように接続される。電流源456は、バイアストランジスタM2に定電流Icを供給する。
電流源456は可変電流源で構成してもよい。この場合、第2モードにおけるスイッチSW1のオンの程度を調節することができ、したがってリップル量と変調度のトレードオフを調節できる。
(実施例2)
実施例2においても、第1スイッチSW1は、出力トランジスタM1を含む。第1駆動回路450_1は、第1モードにおいて出力トランジスタM1のゲートに相対的に高い第1電圧VDRV1(たとえば電源電圧VDD)を印加し、第2モードにおいて出力トランジスタM1のゲートに相対的に低い第2電圧VDRV2を印加するように構成される。
図8は、実施例2に係る駆動回路450_1のひとつの実装を示す回路図である。この実装では、駆動回路450_1は、第1モードにおいてアクティブとなる第1ドライバ460と、第2モードにおいてアクティブとなる第2ドライバ462を含む。第1ドライバ460および第2ドライバ462は、バッファあるいはインバータを含み、それらの電源端子には、異なる電圧VDRV1,VDRV2(VDRV1>VDRV2)が供給される。
図9は、実施例2に係る駆動回路450_1の別の実装を示す回路図である。この実装では、駆動回路450_1は、ひとつのドライバ464と、可変電圧源466を含む。可変電圧源466は、可変の電圧VDRVを生成し、ドライバ464の電源端子465に供給する。電圧VDRVは、第1モードにおいて相対的に高い電圧レベルVDRV1を有し、第2モードにおいて相対的に低い電圧レベルVDRV2を有する。
(実施例3)
図10は、実施例3に係る第1スイッチSW1および第1駆動回路450_1の回路図である。実施例3において出力トランジスタM1のサイズは可変に構成される。そしてモードに応じて、出力トランジスタM1のサイズが設定される。出力トランジスタM1は並列に接続される複数のトランジスタM1a,M1bを含む。第1駆動回路450_1は、モードに応じて、ターンオンすべきトランジスタM1a,M1bを切り替える。
(実施例4)
図11は、実施例4に係る第1スイッチSW1および第1駆動回路450_1の回路図である。第1スイッチSW1は、出力トランジスタM1と直列に接続される可変抵抗R1を含む。可変抵抗R1の抵抗値は、モードに応じて選択される。具体的には第1モードにおいて、可変抵抗R1の抵抗値を小さく(たとえば実質的にゼロ)とし、第2モードでは、可変抵抗R1の抵抗値を大きくする。第1駆動回路450_1は、変調信号MODに応じて出力トランジスタM1を駆動するバッファ(あるいはインバータ)468を含む。
(用途)
最後に、実施の形態に係るワイヤレス受電装置300を用いた電子機器の例を説明する。図12は、実施の形態に係る受電装置300を備える電子機器500を示す図である。図12の電子機器500は、スマートフォン、タブレットコンピュータや携帯型ゲーム機、携帯型オーディオプレイヤであり、筐体501には、受信コイル302、整流回路304、平滑コンデンサ306、電源回路308等を含む受電装置300が内蔵される。図12には、負荷502として、充電回路504、バッテリ506、その他の電子回路508が示される。電子回路508は、無線(RF)部、ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、オーディオプロセッサ等を含んでもよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
モードの選択方法は、限定されない。たとえば負荷502からの要求にもとづいて、モードを選択してもよい。
出力電圧VOUTのリップル幅を監視し、リップル幅が許容値を超えたときに、第2モードを選択するようにしてもよい。
あるいは通信品質を監視し、監視結果にもとづいてモードを選択してもよい。たとえばデフォルトで整流電圧VRCTのリップルが小さくなる第2モードを選択するようにしておき、通信品質の低下が検出された場合に、第1モードを選択し、変調度を高めるようにしてもよい。
図7において、第1ドライバ452を省略し、第2ドライバ454を常に動作させるようにし、変調度を高めたい場合には、電流源456の電流量を増大させ、反対に、リップルを抑制したい場合には、電流源456の電流量を減少させてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 給電システム
200 送電装置
202 送信コイル
204 ドライバ
206 コントローラ
208 復調器
300 受電装置
301 受信アンテナ
302 受信コイル
303 共振キャパシタ
304 整流回路
306 平滑コンデンサ
308 電源回路
400 コントロールIC
410 コントローラ
412 A/Dコンバータ
414 パケット生成部
416 モードセレクタ
420 整流回路
430 電源回路
432 電流検出回路
450 駆動回路
450_1 第1駆動回路
450_2 第2駆動回路
452 第1ドライバ
454 第2ドライバ
456 電流源
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
M1 出力トランジスタ
M2 バイアストランジスタ
500 電子機器
501 筐体
502 負荷

Claims (13)

  1. ワイヤレス受電装置のコントロール回路であって、
    受信アンテナが接続される第1交流端子および第2交流端子と、
    整流端子と、
    前記受信アンテナに流れる電流を整流し、前記整流端子から出力する整流回路と、
    前記整流端子に生ずる整流電圧を受け、所定レベルに安定化される出力電圧を生成する電源回路と、
    前記第1交流端子と第1キャパシタを介して接続される第1スイッチと、
    前記第2交流端子と第2キャパシタを介して接続される第2スイッチと、
    送信パケットに応じた変調信号にもとづいて前記第1スイッチおよび前記第2スイッチをスイッチングする第1駆動回路および第2駆動回路と、
    を備え、
    前記第1駆動回路および前記第2駆動回路は複数のモードが切り替え可能であり、
    前記複数のモードで、前記第1スイッチと前記第2スイッチのオン期間における状態が異なることを特徴とするコントロール回路。
  2. 前記第1スイッチ、前記第2スイッチはそれぞれ、出力トランジスタを含み、
    前記第1駆動回路および前記第2駆動回路はそれぞれ、(i)第1モードにおいて前記出力トランジスタをフルオンさせ、(ii)第2モードにおいて前記出力トランジスタを定電流素子として動作させるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のコントロール回路。
  3. 前記第1駆動回路および前記第2駆動回路はそれぞれ、
    前記第1モードにおいてアクティブとなり、前記出力トランジスタのゲートに、ハイレベル電圧とローレベル電圧を選択的に印加する第1ドライバと、
    前記第2モードにおいてアクティブとなり、前記出力トランジスタに定電流が流れるように、前記出力トランジスタのバイアス状態を制御する第2ドライバと、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のコントロール回路。
  4. 前記第2ドライバは、
    前記出力トランジスタを出力とするカレントミラー回路を構成するように接続されるバイアストランジスタと、
    前記バイアストランジスタに定電流を供給する電流源と、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載のコントロール回路。
  5. 前記電流源は可変電流源であることを特徴とする請求項4に記載のコントロール回路。
  6. 前記第1スイッチ、前記第2スイッチはそれぞれ、出力トランジスタを含み、
    前記第1駆動回路および前記第2駆動回路はそれぞれ、(i)第1モードにおいて前記出力トランジスタのゲートに相対的に高い第1電圧を印加し、(ii)第2モードにおいて前記出力トランジスタのゲートに相対的に低い第2電圧を印加するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のコントロール回路。
  7. 前記第1スイッチ、前記第2スイッチはそれぞれ、出力トランジスタを含み、
    前記出力トランジスタのサイズが可変に構成され、モードに応じてサイズが設定されることを特徴とする請求項1に記載のコントロール回路。
  8. 前記駆動回路のモードは、前記整流電圧と前記出力電圧の差分にもとづいて選択されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のコントロール回路。
  9. ワイヤレス受電装置のコントロール回路であって、
    受信アンテナが接続される第1交流端子および第2交流端子と、
    整流端子と、
    前記受信アンテナに流れる電流を整流し、前記整流端子から出力する整流回路と、
    前記整流端子に生ずる整流電圧を受け、所定レベルに安定化される出力電圧を生成する電源回路と、
    前記第1交流端子と第1キャパシタを介して接続される第1スイッチと、
    前記第2交流端子と第2キャパシタを介して接続される第2スイッチと、
    送信パケットに応じた変調信号にもとづいて前記第1スイッチおよび前記第2スイッチをスイッチングする第1駆動回路および第2駆動回路と、
    を備え、
    前記第1スイッチ、前記第2スイッチはそれぞれ、出力トランジスタを含み、
    前記第1駆動回路および前記第2駆動回路はそれぞれ、前記出力トランジスタを定電流素子として動作させるように構成されることを特徴とするコントロール回路。
  10. 前記第1駆動回路および前記第2駆動回路はそれぞれ、前記出力トランジスタに定電流が流れるように、前記出力トランジスタのバイアス状態を制御するドライバを含むことを特徴とする請求項9に記載のコントロール回路。
  11. 前記ドライバは、
    前記出力トランジスタを出力とするカレントミラー回路を構成するように接続されるバイアストランジスタと、
    前記バイアストランジスタに定電流を供給する電流源と、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載のコントロール回路。
  12. ひとつのパッケージに収容されることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のコントロール回路。
  13. 受信アンテナと、
    請求項1から12のいずれかに記載のコントロール回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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