JP2020167604A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信に対応可能な動作周波数の調整を容易に行い、動作周波数帯の周波数特性を維持するアンテナ装置を提供する。【解決手段】アンテナ装置は、第1のアンテナ導体と、接地導体と、第1のアンテナ導体および接地導体により狭設され、第1のアンテナ導体および接地導体と離隔して配置される人工磁気導体と、第1のアンテナ導体を挟んで人工磁気導体の反対側に配置され、接地導体から最も離間して配置される第2のアンテナ導体と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、アンテナ装置に関する。
特許文献1には、人工磁気導体(Artificial Magnetic Conductor)を利用したAMC反射板を備えたアンテナ装置が開示されている。
特開2015−70542号公報
本開示は、無線通信に対応可能な動作周波数の調整を容易に行い、動作周波数帯の周波数特性を維持するアンテナ装置を提供することを目的とする。
本開示は、第1のアンテナ導体と、接地導体と、前記第1のアンテナ導体および前記接地導体により狭設され、前記第1のアンテナ導体および前記接地導体と離隔して配置される人工磁気導体と、前記第1のアンテナ導体を挟んで前記人工磁気導体の反対側に配置され、前記接地導体から最も離間して配置される第2のアンテナ導体と、を備える、アンテナ装置である。
本開示によれば、アンテナ装置において、無線通信に対応可能な動作周波数の調整を容易に行い、動作周波数帯の周波数特性を維持できる。
実施の形態1に係るアンテナ装置の外観例を示す斜視図 図1のII−II’線の縦断面図 アンテナ装置を構成する各層を示す平面図 アンテナ装置が組み込まれるフレームの一部を拡大して示す断面図 キャビンに設置されたキャビンモニタと乗客を示す図 実施の形態の2次素子を含むアンテナ装置と比較例の2次素子を含まないアンテナ装置に対しX−Y面における利得の周波数変化を示すグラフ 実施の形態の2次素子を含むアンテナ装置と比較例の2次素子を含まないアンテナ装置に対しX−Z面における利得の周波数変化を示すグラフ 2次素子の長さを説明する図 2次素子の長さを変更した場合におけるアンテナ装置のアンテナ特性の変化を示すグラフ 幅の異なる2次素子が配置される2次素子層の面を示す図 2次素子の幅Wに対応するVSWRの周波数特性を示すグラフ X−Y面における電波の放射パターンを示す指向特性図 X−Z面における電波の放射パターンを示す指向特性図 X−Y面における電波のピーク利得の周波数変化を示すグラフ X−Z面における電波のピーク利得の周波数変化を示すグラフ
(本開示に至る経緯)
特許文献1等の従来のアンテナ装置では、AMC反射板がアンテナ装置全体の中で中間層に配置されている。このため、アンテナ装置としての製造が完成して実際の配置環境に取り付けた後、アンテナ装置が行う無線通信に対応した動作周波数(言い換えると、通信周波数)帯の調整が困難であった。例えば、アンテナ装置を実際の配置環境(例えば金属が設けられる空間内)に取り付けた際、アンテナ装置に対応した動作周波数帯が高域側にシフトすることがあった。このようなシフトがあった場合、動作周波数帯を所望の周波数帯(例えばBluetooth(登録商標)の場合には2450MHz)に合うように細かく調整するためにはAMC反射板のパッチ素子の長さを調整する等の作業が必要となっていた。言い換えると、アンテナ装置の作り直し作業が実質的に発生し、作業者の利便性を低下させる原因となっていた。
そこで、以下の実施の形態では、無線通信に対応可能な動作周波数の調整を容易に行い、動作周波数帯の周波数特性を維持するアンテナ装置の例を説明する。例えば、アンテナ装置の動作周波数帯として、Bluetooth(登録商標)の2.45GHz帯を例示する。なお、アンテナ装置の動作周波数帯は、Bluetooth(登録商標)ではなく、Wifi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)に対応した周波数帯でも構わない。
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るアンテナ装置を具体的に開示した実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下の実施の形態に係るアンテナ装置は、例えば航空機内に搭載される電子機器に用いられる。例えばエコノミークラスの場合、アンテナ装置は、航空機の座席背面に設置されたシートモニタの筐体内に配置される。例えばファーストクラスの場合、アンテナ装置は、キャビンの壁面に設置されたキャビンモニタの筐体内に配置される。アンテナ装置の用途としては、モニタに限らず、コードレス電話機の親機あるいは子機、電子棚札(例えば、小売店の陳列棚に貼付される、商品の売価が表示されたカード型の電子機器)、スマートスピーカ、車載機器、電子レンジ、冷蔵庫等の多くのIoT(Internet of Things)機器が挙げられる。
実施の形態1に係るアンテナ装置は、並列共振回路を形成するダイポールアンテナで構成される。ダイポールアンテナは、積層基板であるプリント配線基板上に、表面の金属箔を例えばエッチングすることで成形される。積層基板は、銅箔およびガラスエポキシ等、複数の層で形成される。
図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置101の外観例を示す斜視図である。アンテナ装置101は、長尺な板状のプリント配線基板1で構成される。プリント配線基板1の表面1aは、2次素子15が中央に配置された2次素子面である。プリント配線基板1の裏面1bは、接地導体8が一面に形成された接地導体面である。ここで、プリント配線基板1の表面に対し垂直な方向をx方向とする。プリント配線基板1の表面に平行かつ長手方向をy方向とする。プリント配線基板1の表面に平行かつ短手方向をz方向とする。
図2は、図1のII−II’線の縦断面図である。プリント配線基板1は、接地導体8が形成された誘電体基板12と、人工磁気導体(つまり、AMC7)が形成された誘電体基板11と、アンテナ導体2,3(第1のアンテナ導体の一例)および無給電導体6が形成された誘電体基板10と、2次素子15(第2のアンテナ導体の一例)が形成された誘電体基板14とが順に積層された積層基板である。誘電体基板10,11,12,14(基板の一例)は、例えばガラスエポキシ等で成形される。AMC7は、PMC(Perfect Magnetic Conductor)特性を有する人工磁気導体であり、所定の金属(例えば銅)パターンにより成形される。AMC7は、アンテナ装置101の薄型化および高利得化のために積層される。なお、ここでは、AMC7が形成された誘電体基板11と接地導体8が形成された誘電体基板12とは、別々に分かれていたが、共通の誘電体基板の表面(x方向の面)にAMCが形成され、裏面(−x方向の面)に接地導体が形成されてもよい。
図3は、アンテナ装置101を構成する各層を示す平面図である。アンテナ装置101は、接地導体8を含むグランド(GND:ground)層、AMC7を含むAMC層、アンテナ導体2,3および無給電導体6を含むアンテナ層、および2次素子15を含む2次素子層を有する。
アンテナ層は、給電アンテナの一例としてのストリップ導体であるアンテナ導体2と、非給電アンテナの一例としてのストリップ導体であるアンテナ導体3と、アンテナ導体2,3の側方に配置される無給電導体6と、を含む。アンテナ導体2,3は、一例として、幅1mmの寸法を有する。アンテナ導体2は、給電側アンテナ導体の一例である。アンテナ導体3は、接地側アンテナ導体の一例である。
ここで、アンテナ装置101およびそのアンテナ導体2,3の長手方向は、y軸方向となる(図1参照)。アンテナ装置101およびそのアンテナ導体2,3の幅方向は、z軸方向となる(図1参照)。アンテナ装置101の厚さ方向は、xy平面に対して直交するx軸方向となる(図1参照)。
プリント配線基板1において、ビア導体4,5は、それぞれ給電点Q1,Q2の直下の実質的に対向する位置に形成される。なお、アンテナ装置101のプリント配線基板1は、例えば電子機器のプリント配線基板上に実装されてもよい。
無給電導体6は、アンテナ導体2,3と電気的に分離されている。アンテナ導体2,3は、プリント配線基板1のビア導体4,5にそれぞれ接続される。ビア導体4は、アンテナ導体2の給電点Q1と無線通信回路(図示略)との間の給電線を構成する。この無線通信回路は、例えば、プリント配線基板1の裏面1bに実装される。ビア導体5は、アンテナ導体3の給電点Q2と上述した無線通信回路との間の接地線を構成する。
アンテナ導体2,3は、ダイポールアンテナを構成し、それらの長手方向が一直線上でy方向および−y方向で延在し、かつ各アンテナ導体2,3の給電点Q1,Q2側の端部が所定の間隔だけ離隔するように、誘電体基板10の表面に形成される。
無給電導体6は、アンテナ導体2,3と互いに所定の距離を確保した状態で隣接して配置される。所定の距離は、例えば、受信電波波長の4分の1以内である。無給電導体6は、アンテナ導体2,3の配置方向(言い換えると、y方向および−y方向)に並列し、アンテナ導体2,3の側面の一方側に配置される。無給電導体6は、アンテナ導体2,3と同様にAMC7と静電結合するため、アンテナ導体2,3とAMC7との間の静電容量を増加させ、アンテナ装置101が対応可能な無線周波数を低減側にシフトすることが可能である。なお、無給電導体6の大きさ、形状、数等は、特に限定されない。無給電導体6は、アンテナ導体2,3と同じ側にあり、AMC7と静電結合する限り、アンテナ導体2,3と同一の面に限らず、AMC7と同一の面に配置されてもよい。
ビア導体4,5は、それぞれプリント配線基板1の表面1aから裏面1bにわたって厚さ方向に形成されたスルーホールあるいはビアホールとしての貫通孔に導体を充填することで成形される。アンテナ導体2は、給電アンテナとして機能するので、ビア導体4を介して、プリント配線基板1の裏面1b上の無線通信回路(上述参照)の給電端子に接続される。また、アンテナ導体3は、非給電アンテナとして機能するので、ビア導体5を介して、プリント配線基板1内のAMC7および接地導体8と無線通信回路(上述参照)の接地端子とにそれぞれ接続される。
ビア導体4は、例えば円柱形状を有し、アンテナ導体2をアンテナとして駆動するための電力を供給するための給電線であり、プリント配線基板1の表面1aに形成されたアンテナ導体2を、無線通信回路(上述参照)の給電端子に電気的に接続する。ビア導体4は、AMC7および接地導体8と電気的に接続しないように、AMC7および接地導体8にそれぞれ形成されたビア導体絶縁用孔17,18と実質的に同軸となるように形成される。ビア導体4の直径は、ビア導体絶縁用孔17,18の直径よりも小さい(図2参照)。
一方、ビア導体5は、アンテナ導体3を無線通信回路(上述参照)の接地端子に電気的に接続する。ビア導体5は、接地導体8およびAMC7と電気的に接続される。アンテナ導体2に対応するAMC層の面とGND層の面とは非接続(つまり、非導通)となり、アンテナ導体3に対応するアンテナ層の面とAMC層の面とGND層の面とは接続(つまり、導通)する。但し、アンテナ導体3に対応するAMC層の面とGND層の面とは接続しなくてもよい。
AMC7には、図3に示すように、y軸方向の中央部に形成され、その厚さ方向に貫通し、幅方向の端部近傍まで延在するスリット71が形成される。スリット71は、AMC層において人工磁気導体が形成されていない部分である。スリット71は、アンテナ導体2,3の位置に合わせてAMC7を分離し、アンテナ導体2とAMC7の右側(言い換えると、図3に示す−y方向)半分の静電容量、およびアンテナ導体3とAMC7の左側(言い換えると、図3に示すy方向)半分の静電結合を強めることができる。なお、スリット71は、AMC7の幅方向の両端部まで形成され、AMC7を完全に2つに分離してもよい。
接地導体8は、無線通信回路(上述参照)の接地端子に接続されるアース領域である。接地導体8には、ビア導体4を貫通させかつ接地導体8と電気的に絶縁して形成されるビア導体絶縁用孔18と、ビア導体5を貫通させかつ接地導体8と電気的に接続して形成される孔とが形成される。
アンテナ装置101では、AMC7の平面形状は、接地導体8の平面形状と比べ、長さ方向および幅方向において僅かに小さな形状である。また、AMC7と接地導体8は、互いに対向し、かつ厚さ方向で所定の間隔で離隔して重なるように形成される。具体的に、接地導体8は、誘電体基板12の面と同一の寸法(一例として、幅6mm)の平面形状を有する。AMC7は、誘電体基板11の幅6mmに対し、上下方向(z方向,−z方向)の端部にそれぞれ0.5mm余白(クリアランス)を残して幅5mmに成形される。このように、AMC7の長手方向の長さは、接地導体8の長手方向の長さと実質的に同一となるように形成される。これにより、AMC7および接地導体8の一方が他方に対してはみ出ることが無く、プリント配線基板1の小型化に貢献でき、ひいてはアンテナ装置101の小型化に繋がる。
2次素子15は、アンテナ装置101のアンテナ性能を改善するために設けられる。2次素子15は、誘電体基板14の表面の中央に配置され、銅箔で長尺な板状に成形される。2次素子15の寸法は、一例として、長さ10mm,幅1mmである。2次素子15は、アンテナ装置101の表面に露出して積層されるので、その寸法は、アンテナ装置101の製造後においても調整可能である。2次素子15には、ビア導体4を貫通させる孔21を挿通し2次素子15と導通するビア導体4の給電側端子15pと、ビア導体5を貫通させる孔22挿通し2次素子15と導通するビア導体5の接地側端子15qとが形成される。
上記構成を有するアンテナ装置101の使用状態を示す。
アンテナ装置101は、一例として、キャビンモニタの筐体内の前面に取り付けられた金属フレームに組み込まれる。図4は、アンテナ装置101が組み込まれる金属フレーム200の一部を拡大して示す断面図である。金属フレーム200は、スチール等の金属材料で成形される。金属フレーム200は、内側に嵌め込まれた、液晶ディスプレイの一部である保護ガラスを補強するように支持する。金属フレーム200の上部には、直方体状にくり抜かれた形状を有するポケット210が形成される。アンテナ装置101は、ポケット210の下面に接着剤やねじ止め等により固着される。ポケット210の下面にアンテナ装置101が固着されることで、アンテナ装置101とこれと対向する金属フレーム200の下面および背面との距離が一定に保たれる。アンテナ装置101が組み込まれる空間内で近接する金属とアンテナ装置101との間の距離が一定になることで、マイクロ波等の高周波帯の電磁波を送受信するアンテナ装置101のアンテナ性能が安定する。また、金属フレーム200のポケット210の周縁部には、Lアングル状のカバー220がポケット210を覆うように嵌め込まれる。カバー220の材質は、非金属であり、例えば樹脂である。なお、ここでは、アンテナ装置が組み込まれるポケットの下面および背面の2面が金属製のフレームである場合を示したが、下面の1面だけが金属製のフレームであってもよいし、下面、背面および上面の3面が金属製のフレームであってもよい。
また、アンテナ装置は、保護ガラスの裏側に両面テープで貼り付けられてもよい。アンテナ装置が両面テープで保護ガラスに貼付される場合、2次素子層が無い場合、アンテナ層の面と保護ガラスの面との間の距離は、両面テープの厚さに依存する。従って、両面テープの厚さが材質等によって一定しない場合、アンテナ層の面に配置されたアンテナ導体と、アンテナ装置の背部に存在する金属フレームとの間の距離が安定せず、アンテナ性能に影響が出る。これに対し、実施の形態1では、アンテナ層の前面に2次素子層が設けられるので、アンテナ層の面と保護ガラスの面との間の距離は、両面テープの厚さおよびに2次素子層の厚さに依存する。2次素子層の厚さは一定であるので、両面テープの厚さが材質等によって一定しなくても、アンテナ層の面と保護ガラスの面との間の距離の変動は、全体として緩和される。これにより、アンテナ装置101の背部に存在する金属フレームとの間の距離の変動が抑えられ、アンテナ性能への悪影響が抑制される。
図5は、キャビン150に設置されたキャビンモニタ250と乗客hmを示す図である。乗客hmは、キャビン150内の座席300に背もたれた状態でキャビンモニタ250を視聴する場合を想定する。キャビンモニタ250の金属フレーム200の上部の1箇所は、カバー220で覆われている。カバー220で覆われた金属フレーム200の内部には、アンテナ装置101が組み込まれている。乗客hmは、近距離無線用の電波(例えば2.4GH帯の電波)を受信可能なヘッドフォン310を装着している。ヘッドフォン310は、アンテナ装置101が乗客hmの方向(x方向)に送信する、例えば2.4GH帯の電波を受信し、受信信号に含まれる音声信号を基に、キャビンモニタ250に映し出される映像と同期した音声を出力する。
次に、実施の形態に係るアンテナ装置101の無線周波数の特性について説明する。
図6は、実施の形態の2次素子15を含むアンテナ装置101と比較例の2次素子を含まないアンテナ装置に対しX−Y面における利得の周波数変化を示すグラフである。グラフの横軸は2.40GHz〜2.48GHz帯域の周波数を表す。グラフの縦軸は平均実効利得(MRG:Mean Effective Gain)を表す。
2次素子15を含むアンテナ装置101の場合、グラフg21に示すように、X−Y面における利得は、周波数2.40GHz〜2.48GHzの帯域で3.5dBi〜4dBi付近の値を示し、高利得である。一方、2次素子を含まないアンテナ装置の場合、グラフg22に示すように、利得は、周波数2.40GHz〜2.48GHzの帯域で1.5dBi〜2.5dBi付近の値を示し、アンテナ装置101と比べて低い利得である。このように、アンテナ装置が2次素子を含むことで、アンテナ装置のX−Y面における利得が向上する。
図7は、実施の形態の2次素子15を含むアンテナ装置101と比較例の2次素子を含まないアンテナ装置に対しX−Z面における利得の周波数変化を示すグラフである。グラフの横軸は2.40GHz〜2.48GHz帯域の周波数を表す。グラフの縦軸は平均実効利得(MRG:Mean Effective Gain)を表す。
2次素子15を含むアンテナ装置101の場合、グラフg23に示すように、X−Z面における利得は、周波数2.40GHz〜2.48GHzの帯域で3.5dBi〜5.5dBi付近の値を示し、高利得である。一方、2次素子を含まないアンテナ装置の場合、グラフg24に示すように、利得は、周波数2.40GHz〜2.48GHzの帯域で2.5dBi〜3.5dBi付近の値を示し、アンテナ装置101と比べて低い利得である。このように、アンテナ装置が2次素子を含むことで、アンテナ装置のX−Z面における利得が向上する。
図8は、2次素子15の長さLを説明する図である。2次素子15は、前述したように、誘電体基板14の表面の中央に配置され、銅箔で長尺な板状に成形される。2次素子15は、アンテナ装置101の最も外側にある誘電体基板14の表面に配置されるので、2次素子15の寸法は、アンテナ装置101を製造した後でも、切削加工等によって調整可能である。2次素子15の寸法である、2次素子15の長さL(y方向の距離)および幅W(z方向の距離)が変更される。なお、2次素子15の厚さ(x方向の距離)が変更されてもよい。
図9は、2次素子15の長さLを変更した場合におけるアンテナ装置101のアンテナ特性の変化を示すグラフである。縦軸は電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)を示し、横軸は周波数を示す。図9に示すグラフでは、各長さLに対応する、VSWRの中心周波数および帯域幅が示される。VSWRは、定在波における進行波と反射波の比率でインピーダンスの整合の度合い(言い換えると、反射の度合い)を示すものであり、特に定在波である電波における電圧の最大の振幅と最小の振幅の比率で算出される。VSWRが値1に近づくほど、反射波が少なく、インピーダンス整合がとれている状態である。従って、VSWRが値1に近いほど、電波の伝送効率が高いことになる。また、実施の形態1では、VSWRが値3.0以下である周波数域を比帯域幅とし、比帯域幅の大きさによって広帯域であるか狭帯域であるかを判断する。比帯域幅は、VSWRが値3.0以下である帯域幅を中心周波数で除算することで算出される。
図9では、一例として、2.2GHz近傍の周波数域におけるVSWRの中心周波数および比帯域幅が示される。2次素子15の長さL=5mmである場合、VSWRの中心周波数は、2.32GHzである。長さL=10mmである場合、VSWRの中心周波数は、2.26GHzである。長さL=15mmである場合、VSWRの中心周波数は、2.18GHzである。このように、2次素子15の長さが長くなる程、VSWRの中心周波数は、低域にシフトする。従って、通信周波数を設定する際、2次素子15の長さLを長くすることで、通信周波数が低域側にシフトするように調整可能であり、また、2次素子15の長さLを短くすることで、通信周波数が高域側にシフトするように調整可能である。
また、VSRWの曲線は、中心周波数を中心としほぼ左右対称であると仮定すると、比帯域幅は、中心周波数からVSWR=値3.0である高域側の周波数までの帯域幅を2倍した値である。長さL=5mmである場合、VSWRの比帯域幅は、0.55GHz×2である。長さL=10mmである場合、VSWRの比帯域幅は、0.9GHz×2である。長さL=15mmである場合、VSWRの比帯域幅は、1.1GHz×2である。このように、2次素子15の長さが長くなる程、VSWRの比帯域幅は、大きな値となる。つまり、広帯域化が促進される。従って、2次素子15の長さLを長くすることで、VSWRの非帯域幅が大きくなるように調整可能である。このような通信周波数の低域側へのシフトおよび広帯域化は、2次素子15の幅を拡げることで、AMC7の電気長(経路長)が長くなり、並列共振が起き易くなることによると推察される。
図10は、幅Wの異なる2次素子15が配置される2次素子層の面を示す図である。図10では、幅Wが0.6mm,1.0mm,1.5mm,2.0mmである場合の2次素子層の面を示す。なお、他の例として、2本のビア導体が2次素子と非導通である場合の2次素子層の面を示す。なお、上述した他の例における2本のビア導体および2次素子は、実施の形態のビア導体4,5および2次素子15に相当する。
図11は、2次素子15の幅Wに対応するVSWRの周波数特性を示すグラフである。2次素子15の幅Wが0.6mmである場合、グラフg11に示すように、VSWRの中心周波数は、2.22GHzであり、比帯域幅は、略0.26GHzである。2次素子15の幅Wが1.0mmである場合、グラフg12に示すように、VSWRの中心周波数は、2.18GHzであり、比帯域幅は、略0.26GHzである。2次素子15の幅Wが1.5mmである場合、グラフg13に示すように、VSWRの中心周波数は、2.16GHzであり、比帯域幅は、略0.26GHzである。2次素子15の幅Wが2.0mmである場合、グラフg14に示すように、VSWRの中心周波数は、2.11GHzである。
このように、2次素子15の幅Wを広くする程、アンテナ装置101の中心周波数は、低域側へシフトする。これは、2次素子15の幅を拡げることで、AMC7の電気長(経路長)が長くなり、並列共振が起き易くなることによると推察される。ただし、比帯域幅については、大きな変化は見られない。従って、動作周波数を設定する際、2次素子15の幅Wを広くすることで、動作周波数が低域側にシフトするように調整可能であり、また、2次素子15の幅Wを狭くすることで、動作周波数が高域側にシフトするように調整可能である。
なお、2本のビア導体4,5が2次素子15と非導通である場合、VSWRの中心周波数は、グラフg15に示すように、2.38GHzと高く、比帯域幅は、0.16GHzと狭い。言い換えると、例えば2本のビア導体4,5と2次素子15とが接続(導通)状態であったがビア導体4,5と2次素子15との接続(導通)を切断するように調整することで、アンテナ装置の動作周波数(中心周波数)を高域側にシフトできる。従って、2本のビア導体4,5が2次素子15と非導通であるアンテナ装置の場合、通信周波数の低域側へのシフトおよび広帯域化が難しい。また、2本のビア導体4,5のうち、ビア導体4が導通でビア導体5が非導通である場合、およびビア導体4が非導通でビア導体5が導通である場合のいずれにおいても、VSWRの中心周波数の低域側へのシフトおよび非帯域幅の広がりは確認できなかった。従って、本開示では、2本のビア導体4,5が2次素子15と導通することが好ましい。
図12は、X−Y面における電波の放射パターンを示す指向特性図である。図12には、アンテナ装置101を自由空間に配置した場合のX−Y面における放射パターンp2が示される。放射パターンp2は、電波の放射方向が、x方向(0度方向)でピークとなる利得を有する。また、アンテナ装置101の前側(270度〜0度〜90°)の利得は、後側の(90度〜180度〜270度)の利得と比べて大きい。また、放射パターンp2では、電波の放射方向によって利得の小幅な変動が生じていない。
一方、図12には、アンテナ装置101をキャビンモニタ250の金属フレーム200のポケット210に組み込んだ場合のX−Y面における放射パターンp1が示される。放射パターンp1は、電波の放射方向がx方向(0度方向)、つまりキャビンモニタ250を視聴するユーザ側でピークとなる利得を有する。また、アンテナ装置101の前側(270度〜0度〜90度)の利得は、後側の(90度〜180度〜270度)の利得と比べて大きい。また、放射パターンp1では、電波の放射方向によって利得が小幅に変動する。これは、アンテナ装置101がキャビンモニタ250の金属フレーム200のポケット210に組み込まれていることから、金属フレーム200を含むキャビンモニタ250の内蔵部品の影響を受けていることによると考えられる。
このように、アンテナ装置101を金属フレーム200のポケット210に組み込んだ場合でも、アンテナ装置101のアンテナ性能に大きな劣化は生じない。却って、金属フレーム200に組み込まれたアンテナ装置101の放射パターンp1のピーク利得を含む前側(300度〜30度)の利得は、自由空間に配置されたアンテナ装置101の放射パターンp2の利得よりも大きくなっている。従って、アンテナ装置101は、X−Y面において、キャビンモニタ250の正面(x方向)に電波を効率良く放射できる。
図13は、X−Z面における電波の放射パターンを示す指向特性図である。図13には、アンテナ装置101を自由空間に配置した場合のX−Z面における放射パターンp4が示される。放射パターンp4は、X−Z面において、略一様な利得を有する。
一方、図13には、アンテナ装置101を金属フレーム200のポケット210に組み込んだ場合のX−Z面における放射パターンp3が示される。放射パターンp3は、X−Z面において、電波の放射方向がアンテナ装置101の前側(300度〜90度)で略一様な利得を有する。また、放射パターンp3には、電波の放射方向が240度〜270度の間において節が現れ、利得が著しく低下する。これは、アンテナ装置101がキャビンモニタ250の金属フレーム200に組み込まれ、金属フレーム200を含むキャビンモニタ250の内蔵部品の影響を受けていることによると考えられる。
このように、アンテナ装置101を金属フレーム200のポケット210に組み込んだ場合、X−Z面において、アンテナ装置101の前側では、アンテナ性能に大きな劣化は生じない。むしろ、金属フレーム200に組み込まれたアンテナ装置101の放射パターンp3の前側(330度〜90度)の利得は、自由空間に配置されたアンテナ装置101の放射パターンp4の利得よりも大きくなっている。従って、アンテナ装置101は、X−Z面において、キャビンモニタの正面(x方向)に電波を効率良く放射できる。
図14は、X−Y面における電波のピーク利得の周波数変化を示すグラフである。縦軸はピーク利得(dBi)を示し、横軸は2.40GHz〜2.48GHz帯域の周波数を示す。図14には、アンテナ装置101を自由空間に配置した場合のX−Y面におけるピーク利得g2が示される。2.40GHz〜2.48GHzにおいて、ピーク利得g2は、0.5dBi付近の低い値を示す。また、図14には、アンテナ装置101を金属フレーム200のポケット210に組み込んだ場合のX−Y面におけるピーク利得g1が示される。2.40GHz〜2.48GHzにおいて、ピーク利得g1は、4.0dBi〜3.0dBiの範囲で大きな値を示し、低周波数になる程に利得が大きくなる傾向を示す。
このように、ピーク利得g1とピーク利得g2を比較した場合、アンテナ装置101を自由空間に配置した場合と比べ、アンテナ装置101をキャビンモニタ250の金属フレーム200のポケット210に組み込んだ場合、X−Y面において、アンテナ装置101の前面から放射される電波を強くすることができる。
図15は、X−Z面における電波のピーク利得の周波数変化を示すグラフである。縦軸はピーク利得(dBi)を示し、横軸は2.40GHz〜2.48GHz帯域の周波数を示す。図15には、アンテナ装置101を自由空間に配置した場合のX−Z面におけるピーク利得g4が示される。2.40GHz〜2.48GHzにおいて、ピーク利得g4は、1.0dBi付近の低い値を示す。また、図15には、アンテナ装置101を金属フレーム200のポケットに組み込んだ場合のX−Z面におけるピーク利得g3が示される。2.40GHz〜2.48GHzにおいて、ピーク利得g3は、4.0dBi〜5.0dBiの範囲で大きな値を示し、2.4GHz付近で最も利得が大きくなる特性を示す。
このように、ピーク利得g3とピーク利得g4を比較した場合、アンテナ装置101を自由空間に配置した場合と比べ、アンテナ装置101を金属フレーム200のポケットに組み込んだ場合、X−Z面において、アンテナ装置101の前面から放射される電波を強くすることができる。
以上により、実施の形態1に係るアンテナ装置101は、アンテナ導体2,3と、接地導体8と、アンテナ導体2,3および接地導体8により狭設され、アンテナ導体2,3および接地導体8と離隔して配置されるAMC7と、アンテナ導体2,3を挟んでAMC7の反対側に配置され、接地導体8から最も離間して配置される第2素子15と、を備える。
これにより、アンテナ装置101は、中間層に配置されるAMC7と異なり、接地導体8から最も離間して配置される第2素子15が最も外側に配置されるので、第2素子15によって無線通信に対応可能な動作周波数の調整を容易に行え、動作周波数帯の周波数特性を効率よく維持できる。
また、アンテナ装置101は、第2素子15が配置される略矩形状の誘電体基板14の中心から離隔して配置され、アンテナ導体2,3と第2素子15とAMC7と接地導体8とを導通するビア導体5を更に備える。これにより、第2素子15にアンテナ導体としての機能を持たせることで第2素子15をアンテナ装置101の一部に含めることができ、アンテナ装置101の性能として、動作周波数の低域側へのシフトおよび利得の向上が可能となる。
また、第2素子15は、ビア導体4の給電側端子15pおよびビア導体5の接地側端子15qを有する。給電側端子15pおよび接地側端子15qは、それぞれビア導体4,5を介してAMC7と導通する。これにより、アンテナ装置101は、第2素子15によって動作周波数を調整することが可能となり、アンテナ性能が向上する。
また、第2素子15の長手方向の長さLが可変である。これにより、2次素子15の長さが長くなる程、VSWRの中心周波数は、低域にシフトする。従って、動作周波数を設定する際、2次素子15の長さLを長くすることで、動作周波数が低域側にシフトするように調整可能であり、また、2次素子15の長さLを短くすることで、動作周波数が高域側にシフトするように調整可能である。また、2次素子15の長さLが長くなる程、VSWRの比帯域幅は、大きな値となるので、2次素子15の長さLを長くすることで、VSWRの非帯域幅が大きくなるように調整可能である。
また、第2素子15の幅方向の長さ、つまり幅Wが可変である。これにより、2次素子15の幅Wを広くする程、アンテナ装置101の中心周波数は、低域側へシフトする。従って、動作周波数を設定する際、2次素子15の幅Wを広くすることで、動作周波数が低域側にシフトするように調整可能であり、また、2次素子15の幅Wを狭くすることで、動作周波数が高域側にシフトするように調整可能である。
また、アンテナ装置101は、アンテナ導体2,3が配置される誘電体基板10上に設けられる無給電導体6、を更に備える。これにより、無給電導体6は、アンテナ導体2,3と同様にAMC7と静電結合するため、アンテナ導体2,3とAMC7との間の静電容量を増加させ、アンテナ装置101が対応可能な無線周波数を低減側にシフトすることが可能である。
また、接地導体8とAMC7とは、互いに対向し、かつ、平面視において実質的に重なるように配置される。これにより、AMC7および接地導体8の一方が他方に対してはみ出ることが無く、プリント配線基板1の小型化に貢献でき、ひいてはアンテナ装置101の小型化に繋がる。
また、アンテナ装置101は、キャビンモニタ250の金属フレーム200のポケット210に組み込まれる(つまり、少なくとも一部に金属が含まれる空間に近接して配置される)。アンテナ装置101は、2次素子15によってアンテナ性能が改善されるので、金属フレーム200に組み込まれた場合でも、動作周波数帯を所望の周波数帯に適合できるのでアンテナ性能を維持できる。
また、アンテナ装置101は、アンテナ導体2とアンテナ導体3とを有するダイポールアンテナである。接地側のビア導体5は、第2素子15とアンテナ導体3とAMC7と接地導体8とを導通する。給電側のビア導体4は、第2素子15とアンテナ導体2とを導通する。これにより、アンテナ装置101は、無線通信に対応可能な通信周波数(つまり動作周波数)の調整を容易なダイポールアンテナを実現できる。
また、AMC7には、上層に形成されたアンテナ導体2と、上層に形成されたアンテナ導体3との静電結合を仕切るスリットが形成される。これにより、アンテナ導体2とAMC7の右側(言い換えると、図3に示す−y方向)半分の静電容量、およびアンテナ導体3とAMC7の左側(言い換えると、図3に示すy方向)半分の静電結合を強めることができる。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施の形態1では、アンテナ装置は、2.4GHz帯の高周波数帯の電波を送信する場合を示したが、1.9GHz,1GHz等、他の帯域の電波を送信してもよい。
本開示は、無線通信に対応可能な動作周波数の調整を容易に行い、動作周波数帯の周波数特性を維持するアンテナ装置として有用である。
1 プリント配線基板
2、3 アンテナ導体
4、5 ビア導体
7 人工磁気導体(AMC)
8 接地導体
15 2次素子
101 アンテナ装置

Claims (10)

  1. 第1のアンテナ導体と、
    接地導体と、
    前記第1のアンテナ導体および前記接地導体により狭設され、前記第1のアンテナ導体および前記接地導体と離隔して配置される人工磁気導体と、
    前記第1のアンテナ導体を挟んで前記人工磁気導体の反対側に配置され、前記接地導体から最も離間して配置される第2のアンテナ導体と、を備える、
    アンテナ装置。
  2. 前記第2のアンテナ導体が配置される略矩形状の基板の中心から離隔して配置され、前記第1のアンテナ導体と前記第2のアンテナ導体と前記人工磁気導体と前記接地導体とを導通するビア導体、を更に備える、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第2のアンテナ導体は、給電側端子および接地側端子を有し、
    前記給電側端子および接地側端子は、前記ビア導体を介して前記人工磁気導体と導通する、
    請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2のアンテナ導体の長手方向の長さが可変である、
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2のアンテナ導体の幅方向の長さが可変である、
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1のアンテナ導体が配置される基板上に設けられる無給電導体、を更に備える、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  7. 前記接地導体と前記人工磁気導体とは、互いに対向し、かつ、平面視において実質的に重なるように配置される、
    請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記アンテナ装置は、少なくとも一部に金属が設けられた空間内に配置される、
    請求項1〜7のうちいずれか一項にアンテナ装置。
  9. 前記第1のアンテナ導体は、給電側アンテナ導体と接地側アンテナ導体とを有するダイポールアンテナであり、
    前記アンテナ装置は、
    前記第2のアンテナ導体と前記接地側アンテナ導体と前記人工磁気導体と前記接地導体とを導通する接地側ビア導体と、
    前記第2のアンテナ導体と前記給電側アンテナ導体とを導通する給電側ビア導体と、を更に備える、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  10. 前記人工磁気導体には、上層に形成された前記給電側アンテナ導体と、上層に形成された前記接地側アンテナ導体との静電結合を仕切るスリットが形成された、
    請求項9に記載のアンテナ装置。
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