JP2020167490A - 超音波トランスデューサ、物体検知システム及び移動体 - Google Patents

超音波トランスデューサ、物体検知システム及び移動体 Download PDF

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貴善 水池
Takayoshi Mizuike
貴善 水池
昌弘 中園
Masahiro Nakazono
昌弘 中園
藤川 英彦
Hidehiko Fujikawa
英彦 藤川
康志 永野
Yasushi Nagano
康志 永野
富行 中村
Tomiyuki Nakamura
富行 中村
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Abstract

【課題】素子本体の振動がハウジングにより伝わりにくい超音波トランスデューサを提供することにある。【解決手段】本開示の超音波トランスデューサ1は、ハウジング3と、ハウジング3内に収容され、振動による超音波の発信及び受信のうち少なくともいずれかを行う素子本体2と、ハウジング3及び素子本体2に挟まれる弾性体4と、を備える。弾性体4の内部には、一つ以上の空隙40が設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、一般には、超音波トランスデューサ、物体検知システム、及び移動体に関する。本開示は、詳細には、素子本体、ハウジング及び弾性体を備える超音波トランスデューサと、この超音波トランスデューサを備える物体検知システムと、この物体検知システムを備える移動体とに関する。
特許文献1には、超音波トランスデューサが開示されている。特許文献1の超音波トランスデューサは、超音波デバイスと、ハウジング部と、弾性部材と、を備えている。特許文献1の超音波トランスデューサでは、超音波デバイスの筒状部と、ハウジング部の外壁部との間に弾性部材が挿入されており、筒状部の振動を弾性部材で吸収することにより、筒状部の振動が、ハウジング部の外壁に伝搬しにくくしている。
特開2018−129757号公報
本開示の目的は、素子本体の振動がハウジングにより伝わりにくい超音波トランスデューサと、この超音波トランスデューサを備える物体検知システムと、この物体検知システムを備える移動体とを提供することにある。
本開示の一態様に係る超音波トランスデューサは、ハウジングと、前記ハウジング内に収容され、振動による超音波の発信及び受信のうち少なくともいずれかを行う素子本体と、前記ハウジング及び前記素子本体に挟まれる弾性体と、を備える。前記弾性体の内部には、一つ以上の空隙が設けられている。
本開示の一態様に係る物体検知システムは、上記超音波トランスデューサと、前記超音波トランスデューサからの電気信号に基づいて検知範囲における物体の有無を検知するための処理回路と、を備える。
本開示の一態様に係る移動体は、物体検知システムと、前記物体検知システムが取り付けられた移動体本体と、を備える。
本開示の一態様によると、素子本体の振動がハウジングにより伝わりにくい超音波トランスデューサと、この超音波トランスデューサを備える物体検知システムと、この物体検知システムを備える移動体とを提供することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る超音波トランスデューサの一例を示す概略の断面図である。 図2は、参考例の超音波トランスデューサの要部を拡大した断面図である。 図3は、第一例の超音波トランスデューサの要部を拡大した断面図である。 図4は、第二例の超音波トランスデューサの要部を拡大した断面図である。 図5は、第三例の超音波トランスデューサの要部を拡大した断面図である。 図6は、第四例の超音波トランスデューサの要部を拡大した断面図である。 図7は、本開示の一実施形態に係る移動体を示す概略図である。
1.超音波トランスデューサについて
以下、本開示の一実施形態に係る超音波トランスデューサ1の構成を説明する。
本実施形態の超音波トランスデューサ1は、超音波を発信し、その反射波を受信する機能を有する。そのため超音波トランスデューサ1は所謂、超音波センサである。超音波トランスデューサ1は、超音波を発信する機能と、超音波を受信する機能とのうち、少なくとも一方を有することが好ましく、両方の機能を有していてもよい。
本実施形態の超音波トランスデューサ1は、図1に示すように、素子本体2と、ハウジング3と、弾性体4とを備える。
1−1.素子本体
素子本体2は、後述のハウジング3内に収容され、振動による超音波の発信及び受信のうち少なくとも一方を行う。
素子本体2は、円柱状の部材であり、その内部に圧電素子及び振動部が収容されている。
圧電素子は、平板状の圧電体及び二つのリード線22を有している。素子本体2は円柱状であり、かつ、その内側に圧電体が収容されることから、圧電体は円盤状であることが好ましく、圧電体の直径は圧電体の外見と略同じであることが好ましい。二つのリード線22は、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば銅線である。二つのリード線22のうち、一方のリード線22は圧電体の一方の面と電気的に接続され、他方のリード線22は圧電体の他方の面と電気的に接続されている。これら二つのリード線22は、素子本体2の底部20から、素子本体2の外部に取り出されている。
振動部は、円盤状の部材であり、例えばアルミニウム合金製である。振動部の直径は、圧電体と同様に素子本体2の外径と略同じであることが好ましい。振動部の一方の面に圧電素子が取り付けられており、より詳細には、振動部の一方の面と圧電素子とが接着剤で接着されている。接着剤は、特に限定されないが、例えばエポキシ系接着剤である。振動部が振動することによって、超音波の発信と受信とを行うことができる。
1−2.ハウジング
ハウジング3は、中空の部材であり、例えば樹脂製である。本実施形態のハウジング3は、第一ボディ31、第二ボディ32、収容部33、環状部34、及びコネクタ部35を含み、これらが一体に形成されている。またハウジング3は、カバー体36及びスペーサ37を含むことができる。
第一ボディ31は中空状である。第一ボディ31は、その端縁310において収容部33と繋がっている。第一ボディ31は、収容部33よりも内径及び外径が大きく、第一ボディ31と収容部33とは同軸に形成されている。第一ボディ31と収容部33とは互いの内部空間が繋がっている。環状部34は、第一ボディ31の端縁310から内向きに突出するように形成されている。
第二ボディ32は中空状である。第一ボディ31と第二ボディ32とは、互いの内部空間が繋がっている。第一ボディ31は、端縁310側とは反対側において開口部311が形成されている。この開口部311は、第一ボディ31から第二ボディ32に亘って形成されている。また開口部311は、カバー体36で覆われている。本実施形態のカバー帯6は矩形の板状である。
収容部33は、素子本体2を収容できるように形成されている。そのため収容部33の内径は、素子本体2の外径よりも大きく形成されており、具体的には、収容部33と素子本体2との間に、後述の弾性体4が介在できるように構成されている。
本実施形態では、収容部33内に、スペーサ37が設けられている。本実施形態のスペーサ37は、第一スペーサ370及び第二スペーサ371を含む。第一スペーサ370は、環状部34上に設けられており、第二スペーサ371は第一スペーサ370上に設けられている。そのため本実施形態では、環状部34、第一スペーサ370及び第二スペーサ371がこの順に重なっている。また収容部33内に素子本体2が収容された状態では、第二スペーサ371上に素子本体2が配置される。そのため、環状部34、第一スペーサ370、第二スペーサ371、及び素子本体2が、この順に重なる。そのためスペーサ37は、素子本体2の振動が、素子本体2の底部か20から環状部34に伝わることを抑制することができる。第一スペーサ370及び第二スペーサ371の材質は、振動を吸収しやすく、且つ、絶縁性を有していれば、特に限定されないが、例えばシリコン等の樹脂製である。本実施形態では、素子本体2から取り出された二つのリード線22が、スペーサ37を貫通して、第一ボディ31の内部まで達している。
第一ボディ31及び第二ボディ32で構成される内部空間には、制御ブロック5が収容されている。制御ブロック5は、基板50と、基板50上に実装された処理回路51とを有する。
基板50は、例えばプリント配線板である。処理回路51は、素子本体2から取り出された二つのリード線22が電気的に接続されている。これら二つのリード線22によって、素子本体2は、電気信号を処理回路51に送信することができ、また処理回路51からの電気信号を受信することができる。そのため素子本体2は、超音波を発信する超音波スピーカであってもよく、超音波を受信する超音波マイクであってもよい。処理回路51は、素子本体2からの電気信号に基づいて物体の有無を検知したり、素子本体2を駆動して振動させるための電気信号を素子本体2に伝送したりする回路である。そのため、制御ブロック5は、素子本体2との間で電気信号を伝送する伝送ブロックとして機能し、また素子本体2で生じた電気信号によって検知対象を検知する機能を有する。本実施形態では、超音波トランスデューサ1と、制御ブロック5(処理回路51)とによって、物体検知システム100を構成することができる。
コネクタ部35は、筒状の部材である。コネクタ部35は、第一ボディ31から突出している。本実施形態では、コネクタ部35の軸方向は、第一ボディ31の軸方向と直交している。コネクタ部35の内側には、ケーブル端子を接続するための接続ピンが設けられている。この接続ピンは、制御ブロック5の処理回路51と電気的に接続されている。ケーブル端子及び接続ピンを介して、処理回路51から外部機器で電気信号が出力され、また、外部機器から処理回路51へ電気信号が出力される。
ハウジング3の内部には、樹脂が充填されていることが好ましい。この場合、ハウジング3の内部に水、粉塵等が浸入することを抑制することができる。また素子本体2からハウジング3内に発信された超音波を、ハウジング3内に充填された樹脂によって吸収及び低減することができる。
1−3.弾性体
弾性体4は、弾性を有する材料製であり、素子本体2とハウジング3との間に挟まれる。本実施形態では、ハウジング3の収容部33と素子本体2との間に弾性体4が設けられている。そのため本実施形態の弾性体4は、筒状部の部材であり、素子本体2の側面21を囲っており、また収容部33の内面330を覆っている。具体的には、本実施形態の弾性体4は、素子本体2を囲む筒部41と、スペーサ37と環状部34との間に設けられた縁部42と、素子本体2及びハウジング3の外部から露出した露出部43とを含む(図1参照)。また弾性体4によって、素子本体2で生じた振動が収容部33に伝わることを抑制することができる。また弾性体4によって素子本体2を収容部33内に保持することができる。特に弾性体4の筒部41によって、素子本体2の振動が、素子本体2の側面21から収容部33に伝わることを抑制することができる。
以下、図2に示す参考例の弾性体400の構成と、本実施形態の第一例〜第四例の弾性体4の構成を説明する。
(1)参考例
図2に示すように、参考例の弾性体400も、本実施形態の弾性体4と同様に、収容部33と素子本体2との間に設けられている。参考例の弾性体400は、そのハウジング3側(収容部33側)の面401が凹凸形状を有し、またその素子本体2側の面402が凹凸形状を有する。そのため、参考例の弾性体400を使用する場合、素子本体2と弾性体400との間に複数の隙間420が形成され、また弾性体400とハウジング3(収容部33)との間に複数の隙間430が形成される。
参考例によると、素子本体2で生じた振動を、複数の隙間420及び複数の隙間430によって低減することができる。しかしながら、素子本体2と弾性体400との間から隙間420内に水が浸入したり、弾性体400とハウジング3(収容部33)との間から隙間430内に水が浸入したりすると、素子本体2で生じた振動を十分に低減できないことがある。
(2)第一例
第一例の弾性体4は、図3に示すように、その内部に一つ以上の空隙40が設けられている。弾性体4の内部に設けられた空隙40には、水が浸入しない。そのため、素子本体2と弾性体4との間に水が浸入したり、弾性体4とハウジング3(収容部33)との間に水が浸入しても、弾性体4の内部に設けられた空隙40で、素子本体2の振動を十分に低減することができる。そのため、第一例の弾性体4によれば、素子本体2の振動がハウジング3に伝わりにくい。
第一例の弾性体4では、素子本体2側の面410と、素子本体2の側面21とが直接接しており、素子本体2と面410との間に隙間が形成されていない。そのため、素子本体2と弾性体4との間から水が浸入することを抑制できる。また第一例の弾性体4では、ハウジング3側の面411と収容部33の内面330とが直性接しており、内面330と面411との間に隙間が形成されていない。そのため、収容部33の内面330と弾性体4との間から水が浸入することを抑制することができる。そのため第一例の弾性体4では、面410及び面411が平坦であり、面410及び面411において空隙40が露出されていないことが好ましい。
第一例の弾性体4では、図3に示すように、空隙40が複数であって、複数の空隙40が、それぞれ独立気泡であることが好ましい。この場合、素子本体2で生じた振動を空隙40によって、より低減することができ、素子本体2の振動がハウジング3により伝わりにくい。なお、複数の空隙40がそれぞれ独立気泡であるとは、複数の空隙40がそれぞれ繋がっていないことを意味する。弾性体4は、複数の空隙40がそれぞれ独立気泡であることが好ましいが、独立気泡でない空隙40を含んでいてもよい。すなわち弾性体4が、二つ以上の空隙40が繋がった部分を有していてもよい。
第一例の弾性体4は、少なくとも筒部41に空隙40を有することが好ましい。この場合、素子本体2で生じた振動が、ハウジング3の収容部33に伝わることを特に抑制できる。特に弾性体4では、筒部41に複数の空隙40が分散していることが好ましい。また弾性体4の縁部42が空隙40を有していてもよい。
第一例の弾性体4は、例えば、発泡性を有する弾性材料から作製することができる。第一例の弾性体4は、例えば、シリコンゴムから作製することができる。
図3に示す弾性体4のように、面410及び面411を平坦にするためには、例えば、発泡性の弾性材量を成形した後に、面410及び面411をプレス加工等の方法で平坦に加工することが好ましい。
(3)第二例
第二例の弾性体4は、図4に示すように、材質が異なる複数の部分を有する。具体的には、第二例の弾性体4では、筒部41と、縁部42と、露出部43とが異なる材質で構成されている。
第二例の弾性体4では、少なくとも筒部41が空隙40を有することが好ましい。この場合、素子本体2で生じた振動が、ハウジング3の収容部33に伝わることを抑制することができる。本実施形態では、筒部41に複数の空隙40が形成されている。この筒部41に形成された複数の空隙40は、それぞれ独立気泡であることが好ましい。
また第二例の弾性体4では、少なくとも露出部43が空隙40を有さないことが好ましい。すなわち、少なくとも弾性体4における、素子本体2及びハウジング3の外部に露出する部位(露出部43)において、空隙40が露出していないことが好ましい。露出部43において空隙40が露出していると、超音波トランスデューサ1の意匠性が損なわれるが、露出部43において空隙40が露出していないことにより、超音波トランスデューサ1の意匠性の低下を抑制することができる。
また第二例の弾性体4では、縁部42が空隙40を有していなくてもよい。素子本体2の底部20の振動は、スペーサ37によって低減することができるため、縁部42が空隙40を有していなくても、素子本体2の底部20からハウジング3に振動が伝わることを十分に抑制することができる。
第二例の弾性体4は、例えば、筒部41成形用の材料と、縁部42成形用の材料と、露出部43成形用の材料とを、一体成形することによって製造することができる。
特に第二例の弾性体4を製造する際には、筒部41を、第一例の弾性体4と同様の発泡性を有する弾性材料から作製することが好ましい。この場合、弾性体4のうち少なくとも筒部41の内部に空隙40を形成することができる。それにより、素子本体2で生じた振動が素子本体2の側面から弾性体4に伝わり、この弾性体4からハウジング3(収容部33)に振動が伝わることを抑制することができる。
特に第二例の弾性体4を製造する際には、露出部43を、発泡性の材料から作製しないことが好ましい。この場合、弾性体4における素子本体2及びハウジング3の外部に露出する部位(露出部43)において、空隙40が露出しないようにすることができる。露出部43は、例えば、シリコンゴム、熱可塑性エラストマー(TPE)、及び塗布可能な樹脂からなる群から選択される一種以上の材料から作製することができる。
第二例の弾性体4を製造する際には、縁部42を、発泡性の材料から作製してもよく、発泡性の材料から作製しなくてもよい。
(4)第三例
図5に示す第三例の弾性体4では、図3に示す第一例の弾性体4と同様に、その内部に空隙40を有する。第三例の弾性体4には、複数の空隙40が形成されている。これらの複数の空隙40は、それぞれ独立気泡であることが好ましい。
図3に示す第一例の弾性体4では、弾性体4の素子本体2側の面410及びハウジング3(収容部33)側の面411がいずれも平坦であるが、第三例の弾性体4は、面410及び面411のうち少なくとも一方が凹凸形状を有することが好ましい。すなわち、第三例では、弾性体4の素子本体2及びハウジング3に挟まれる二面のうち少なくとも一方の面が、凹凸形状を有することが好ましい。なお、この凹凸形状とは、基準面よりも突出した凸部のみが設けられた形状と、基準面よりもへこんだ凹部のみが設けられた形状と、基準面よりも突出した凸部と基準面よりもへこんだ凹部との両方が設けられた形状と、を含む。
例えば図5に示す弾性体4のように、ハウジング3(収容部33)側の面411が、凹凸形状を有することが好ましい。この場合、弾性体4と収容部33の内面330との間に隙間300を形成することができる。その場合、素子本体2で生じた振動を、空隙40と隙間300とによって、低減することができる。そのため、ハウジング3に振動がより伝わりにくい。また仮にこの隙間300に水が浸入したとしても、弾性体4の内部に設けられた空隙40によって、素子本体2で生じた振動がハウジング3に伝わることを抑制することができる。
また例えば、弾性体4の素子本体2側の面410が凹凸形状を有する場合、弾性体4と素子本体2との間に隙間を形成することができる。その場合、素子本体2で生じた振動を、空隙40と、素子本体2と弾性体4との間に形成された隙間によって低減することができる。そのため、ハウジング3に振動がより伝わりにくい。また仮に、素子本体2と弾性体4との間に水が浸入したとしても、弾性体4の内部に設けられた空隙40によって、素子本体2で生じた振動がハウジング3に伝わることを抑制することができる。
もちろん、第三例の弾性体4では、素子本体2側の面410及びハウジング3側の面411の両方が凹凸形状を有していてもよい。
第三例の弾性体4は、例えば、第一例の弾性体4と同様の発泡性の材量を成形した後に、面410及び面411の少なくとも一方の面にプレス加工等を施して、面410及び面411の少なくとも一方の面に凹凸形成することによって製造することができる。例えば図5に示す弾性体4は、発泡性の材料を成形した後に、素子本体2側の面410にプレス加工等を施すことで面410を平坦にすると共に、ハウジング3側の面410にプレス加工等の方法で凹凸形状を形成することによって作製することができる。
(5)第四例
第四例の弾性体4は、第一例の弾性体4と同様に、その内部に空隙40が設けられているが、図6に示すように、第四例の弾性体4における空隙40は、弾性体4の厚さ方向と交差する方法に長さを有しており、この空隙40の長さ方向の寸法は、素子本体2とハウジング3との間の隙間よりも大きい。弾性体4がこのような空隙40を有することにより、素子本体2で生じた振動を、この空隙40で低減することができ、ハウジング3に振動が伝わることを抑制することができる。また第四例の弾性体4では、素子本体2の側面21との間、又は収容部33の内面330との間に水が浸入しても、空隙40内には水が浸入しないことから、素子本体2で生じた振動をこの空隙40によって低減することができる。そのため、素子本体2で生じた振動がハウジング3により伝わりにくい。
第四例の弾性体4において、弾性体4の厚さ方向に沿う方向の空隙40の寸法は、弾性体4の厚さ方向の寸法よりも小さければ特に限定されない。また第四例の弾性体4において、弾性体4の厚さ方向と交差する方向の空隙40の寸法は、弾性体4の面410及び面411から空隙40が露出しなければ特に限定されない。
図6に示す弾性体4には二つの空隙40が形成されているが、弾性体4が有する空隙40の数は二つに限定されない。例えば弾性体4が、空隙40を一つのみ有していてもよく、空隙40を3つ以上有していてもよい。また第四例の弾性体4では、筒部41に空隙40が設けられていることが好ましいが、例えば、縁部42に空隙40が設けられていてもよい。
第四例の空隙40は、例えば弾性体4の成形時に、スライドコア等で非貫通孔を形成し、この非貫通孔の開口を塞ぐことによって作製することができる。また例えば、溝を有する成形体を二つ作製して、これら二つの成形体をそれぞれの溝同士が対向するように結合することによって、内部に空隙40を有する第四例の弾性体4を作製してもよい。
第四例の弾性体4は、例えば、シリコンゴムから作製することができる。
2.物体検知システム
物体検知システム100は、検知対象となる空間である検知範囲A1(図7参照)における物体B1の有無を検知するシステムである。ここで、検知範囲A1は、超音波トランスデューサ1から送信される超音波が届く範囲であり、かつ、超音波トランスデューサ1により物体B1の有無を検知可能な範囲である。また、物体B1は、例えば人、動物のような生体の他に、車止め、電柱、ガードレール、壁のような障害物も含む。
本実施形態の物体検知システム100は、超音波トランスデューサ1と、処理回路51とを有する。本実施形態の超音波トランスデューサ1は、送信部11と、受信部12と、駆動部13とを備える(図1参照)。
送信部11は、電気信号を機械的な振動に変換するように構成されている。送信部11は、駆動部13から出力される所定の駆動信号によって振動し、空気を振動させることで超音波を検知対象となる空間に向けて送信(送波)する。送信部11は、駆動部13からの駆動信号に従って一定間隔で超音波を送信する。すなわち、送信部11は、超音波を間欠的に送信する。
受信部12は、機械的な振動を電気信号に変換するように構成されている。本実施形態では、受信部12は、送信部11から送信された超音波のうち物体B1で反射した反射波を受信(受波)し、受信した反射波を電気信号に変換する。また、受信部12は、変換した電気信号を駆動部に出力する。
本実施形態の物体検知システム100では、素子本体2が送信部11及び受信部12として機能する。そのため素子本体2は、送信部11であり、かつ、受信部12である。
駆動部13は、ECU(Electronic Control Unit)から超音波の送信を開始させる開始指令を受け取ると、開始指令に基づいて所定の駆動信号を出力し、送信部11に超音波の送信を開始させる。また、駆動部13は、ECUから超音波の送信を停止させる停止指令を受け取ると、停止指令に基づいて駆動信号の出力を停止し、送信部11に超音波の送信を停止させる。ECUは、例えばMCU(Micro Control Unit:マイクロコントロールユニット)を主構成として備えている。MCUは、そのメモリに記録されているプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより、物体検知システム100としての機能を実現する。プログラムは、予めMCUのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。
物体検知システム100においては、受信部12の出力波形に基づいて、検知範囲A1(図7参照)における物体B1の有無を検知する。また物体検知システム100では、送信部11が超音波を送信してから、受信部12が反射波を受信するまでの時間に基づいて、物体B1までの距離を検知する。物体検知システム100は、少なくとも検知範囲A1における物体B1の有無を検知する機能を有していればよく、超音波トランスデューサ1から物体B1までの距離を検知する機能を有するか否かは任意である。
本実施形態の物体検知システム100では、第一ボディ31及び第二ボディ32で構成される内部空間に収容されている制御ブロック5(処理回路51)が、駆動部13として機能する。そのため本実施形態の物体検知システム100において、制御ブロック5(処理回路51)は、超音波トランスデューサ1(素子本体2)からの電気信号に基づいて検知範囲A1における物体B1の有無を検知する機能を有する。また制御ブロック5(処理回路51)は、超音波トランスデューサ1(素子本体2)を駆動させて振動させるための電気信号を超音波トランスデューサ1(素子本体2)に伝送する機能を有しうる。
上述の通り、本実施形態の物体検知システム100では、素子本体2が送信部11及び受信部12として機能し、また第一ボディ31及び第二ボディ32で構成される内部空間に収容されている制御ブロック5(処理回路51)が、駆動部13として機能する。そのため図1は、物体検知システム100を示しているともいえる。本実施形態の物体検知システム100が備える超音波トランスデューサ1は、上述の通り、素子本体2で生じた振動がハウジング3に伝わりにくい。このように素子本体2の振動がハウジング3に伝わりにくくすることにより、物体検知システム100で検知範囲A1における物体B1の有無を、より正確に検知することができる。
物体検知システム100において、超音波トランスデューサ1が備える素子本体2は、送信部11としてのみ機能してもよく、受信部12としてのみ機能してもよい。すなわち物体検知システム100は、送信部11として機能する素子本体2を有する超音波トランスデューサ1と、受信部12として機能する素子本体2を有する超音波トランスデューサ1とを別々に含んでいてもよい。また駆動部13として機能する制御ブロック5が、超音波トランスデューサ1の内部に収容されていなくてもよい。すなわち、送信部11、受信部12、及び駆動部13は、それぞれ別体に構成されていてもよい。また物体検知システム100は、一つの超音波トランスデューサ1を含んでいてもよく、複数の超音波トランスデューサ1を含んでいてもよい。
3.移動体
本実施形態の移動体200は、図7に示すように、物体検知システム100と、物体検知システム100が取り付けられた移動体本体201とを備える。そのため移動体200は、物体検知システム100を利用することにより、検知範囲A1における物体B1の有無を検知することができる。特に本実施形態の超音波トランスデューサ1は、素子本体2の振動がハウジング3に伝わりにくいため、検知範囲A1における物体B1の有無をより正確に検知することができる。
本実施形態の移動体200では、移動体本体201に物体検知システム100が取り付けられている。本実施形態の物体検知システム100は超音波トランスデューサ1を含むことから、移動体本体201には超音波トランスデューサ1が取付らえているともいえる。図8は、移動体本体201が自動車である場合を示しているが、移動体本体201は、自動車に限られず、自動車以外の車両、船、航空機、フォークリフト、又は移動ロボットであってもよい。
例えば図8に示すように、自動車のリアバンパー付近に物体検知システム100を取り付けることにより、自動車の後方における物体の有無を検知することができる。また自動車のフロントバンパー付近に物体検知システム100を取り付けることにより、自動車の前方における物体の有無を検知することができる。もちろん物体検知システム100は、自動車のフロントバンパー及びリアバンパーの両方に取り付けられていてもよく、リアバンパー及びフロントバンパー以外の部分に取り付けられてもよい。
例えば、自動車である移動体本体201を高圧洗浄機で洗う場合、又は雨天時に、素子本体2と弾性体4の間、又は弾性体4とハウジング3との間に水が浸入することがある。これに対して本実施形態の物体検知システム100(超音波トランスデューサ1)では、弾性体4内に空隙40が形成されているため、素子本体2と弾性体4との間、又は弾性体4とハウジング3との間に水が浸入しても、この空隙40内には水が浸入せず、そのため素子本体2の振動がハウジング3には伝わりにくい。そのため、検知範囲A1における物体B1の有無をより正確に検知することができる。
4.まとめ
第一の態様に係る超音波トランスデューサ(1)は、ハウジング(3)と、ハウジング(3)内に収容され、振動による超音波の発信及び受信のうち少なくともいずれかを行う素子本体(2)と、ハウジング(3)及び素子本体(2)に挟まれる弾性体(4)と、を備える。弾性体(4)の内部には、一つ以上の空隙(40)が設けられている。
この場合、素子本体(2)で生じた振動がハウジング(3)に伝わりにくい。特に、素子本体(2)と弾性体(4)との間、又はハウジング(3)と弾性体(4)との間に水が浸入しても、空隙(40)には水が浸入しないため、この空隙(40)によって、素子本体(2)の振動がハウジング(3)に伝わることを抑制することができる。
第二の態様に係る超音波トランスデューサ(1)は、第一の態様において、空隙(40)は複数であって、複数の空隙(40)は、それぞれ独立気泡である。
この場合、素子本体(2)で生じた振動がハウジング(3)により伝わりにくくすることができる。
第三の態様に係る超音波トランスデューサ(1)は、第一又は第二の態様において、弾性体(4)が、素子本体(2)を囲む筒部(41)を有する。
この場合、素子本体(2)で生じた振動が、素子本体(2)の側面(21)からハウジング(3)に伝わることを筒部(41)によって抑制することができる。
第四の態様に係る超音波トランスデューサ(1)は、第三の態様において、弾性体(4)は、少なくとも筒部(41)に空隙(40)を有する。
この場合、素子本体(2)の側面(21)と筒部(41)との間、又は筒部(41)と収容部(33)の内面(330)との間に水が浸入しても、筒部(41)内の空隙(40)には水が浸入しないため、空隙(40)によって、素子本体(2)の振動がハウジング(3)に伝わることを抑制することができる。
第五の態様に係る超音波トランスデューサ(1)は、第一〜第四のいずれか一の態様において、少なくとも弾性体(4)の、素子本体(2)及びハウジング(3)の外部に露出する部位において、空隙(40)が露出していない。
この場合、弾性体(4)の素子本体(2)及びハウジング(3)の外部に露出する部位で空隙(40)が露出することによる、超音波トランスデューサ(1)の意匠性の低下を抑制することができる。
第六の態様に係る超音波トランスデューサ(1)は、第一〜第五のいずれか一の態様において、弾性体(4)は、材質が異なる複数の部分を有する。
この場合、弾性体(4)を構成する材質に応じて、弾性体(4)に種々の機能を付与することができる。
第七の態様に係る超音波トランスデューサ(1)は、第一〜第六の態様において、弾性体(4)の素子本体(2)及びハウジング(3)に挟まれる2面のうち少なくとも一方の面は、凹凸形状を有する。
この場合、素子本体(2)と弾性体(4)との間及び弾性体(4)とハウジング(3)との間の少なくとも一方に隙間が形成されるため、素子本体(2)の振動がハウジング(3)に伝わることを抑制することができる。
第八の態様に係る超音波トランスデューサ(1)は、第一〜第七のいずれか一の態様において、空隙(40)は、弾性体(4)の厚さ方向と交差する方向に長さを有しており、空隙(40)の長さ方向の寸法は、素子本体(2)とハウジング(3)との間の隙間よりも大きい。
この場合、素子本体(2)で生じた振動がハウジング(3)により伝わりにくい。
第九の態様に係る物体検知システム(100)は、第一〜第八のいずれか一の態様に係る超音波トランスデューサ(1)と、超音波トランスデューサ(1)からの電気信号に基づいて検知範囲(A1)における物体(B1)の有無を検知するための処理回路(51)と、を備える。
この場合、素子本体(2)で生じた振動がハウジング(3)に伝わりにくいことから、検知範囲(A1)における物体(B1)の有無をより正確に検知することができる。
第十の態様に係る移動体(200)は、第九の態様に係る物体検知システム(100)と、物体検知システム(100)が取り付けられた移動体本体(201)と、を備える。
この場合、物体検知システム(100)が移動体本体(201)に取り付けられた状態で、検知範囲(A1)における物体(B1)の有無をより正確に検知することができる。
1 超音波トランスデューサ
2 素子本体
3 ハウジング
4 弾性体
40 空隙
41 筒部
410 面
411 面
43 部位(露出部)
51 処理回路
100 物体検知システム
200 移動体
201 移動体本体

Claims (10)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、振動による超音波の発信及び受信のうち少なくともいずれかを行う素子本体と、
    前記ハウジング及び前記素子本体に挟まれる弾性体と、を備え、
    前記弾性体の内部には、一つ以上の空隙が設けられている、
    超音波トランスデューサ。
  2. 前記空隙は複数であって、
    前記複数の空隙は、それぞれ独立気泡である、
    請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  3. 前記弾性体は、前記素子本体を囲む筒部を有する、
    請求項1又は2に記載の超音波トランスデューサ。
  4. 前記弾性体は、少なくとも前記筒部に前記空隙を有する、
    請求項3に記載の超音波トランスデューサ。
  5. 少なくとも前記弾性体の、前記素子本体及び前記ハウジングの外部に露出する部位において、前記空隙が露出していない、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  6. 前記弾性体は、材質が異なる複数の部分を有する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  7. 前記弾性体の前記素子本体及び前記ハウジングに挟まれる2面のうち少なくとも一方の面は、凹凸形状を有する、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  8. 前記空隙は、前記弾性体の厚さ方向と交差する方向に長さを有しており、
    前記空隙の長さ方向の寸法は、前記素子本体と前記ハウジングとの間の隙間よりも大きい、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサと、
    前記超音波トランスデューサからの電気信号に基づいて検知範囲における物体の有無を検知するための処理回路と、を備える、
    物体検知システム。
  10. 請求項9に記載の物体検知システムと、
    前記物体検知システムが取り付けられた移動体本体と、を備える、
    移動体。
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