JP2020166731A - 在室人数推定装置および在室人数推定プログラム - Google Patents

在室人数推定装置および在室人数推定プログラム Download PDF

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尚久 樅山
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豊 渡邊
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Masanori Okada
真規 岡田
和宏 久野
Kazuhiro Kuno
和宏 久野
恭平 堅田
Kyohei Katada
恭平 堅田
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Abstract

【課題】室外の二酸化炭素ガス濃度の影響を考慮しつつ、室内の二酸化炭素ガス濃度に基づいて在室人数を推定できる在室人数推定装置および在室人数推定プログラムを提供すること。【解決手段】室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値より大きい、または負の閾値より小さい場合は、室内CO2濃度と室外CO2濃度とから、在室人数N及び在室者Hの呼吸量を0にした場合の室内CO2濃度がモデル式を用いて推定され、室内推定CO2濃度メモリ12bに記憶される。かかる室内推定CO2濃度メモリ12bの値を室内CO2濃度の初期値Cinitとし、在室者Hの影響を加えて算出された室内CO2濃度によって、対象部屋R1の在室人数Nが推定される。これにより、室外CO2濃度を考慮しつつも、在室者Hの室内CO2濃度への影響に基づいて在室人数Nを推定できるので、その推定精度を向上できる。【選択図】図3

Description

本発明は、室外の二酸化炭素ガス濃度の影響を考慮しつつ、室内の二酸化炭素ガス濃度に基づいて在室人数を推定する在室人数推定装置および在室人数推定プログラムに関するものである。
特許文献1には、室内の空気を調和する空気調和装置が開示されている。この空気調和装置は、室内の二酸化炭素ガス濃度を検出するCO2センサ16を備え、CO2センサ16で検出された室内の二酸化炭素ガス濃度が所定値以下である場合に、「不在」と判定する。よって、人体動作を検出する赤外線センサ等を用いることなく、人の不在を的確に判定して、空調能力を抑えた不在モード運転を行うことができる。
特許文献2には、光学センサや監視カメラを用いることなく、人を含む動物の在室の有無を判定可能な方法が開示されている。該判定方法によれば、まず室内に設置されたCO2濃度センサ14により、二酸化炭素ガス濃度を測定する。次に最新の測定値と直前の測定値とに基づいて二酸化炭素ガス濃度の時間変化を算出し、その時間変化を所定の閾値と比較して在室の有無を判定する。即ち、二酸化炭素ガス濃度の時間変化が、所定の正の閾値を上回っている場合には在室と判定し、所定の負の閾値を下回っている場合には不在と判定する。
特開2005−226904号公報 特開2017−016185号公報
しかしながら、上記特許文献1,2は、在室の有無を判定する技術であり、在室人数については推定できないという問題点があった。しかも上記特許文献1,2は、室内の二酸化炭素ガス濃度は測定するものの、室外の二酸化炭素ガス濃度は測定していない。ところで、室外の二酸化炭素ガス濃度に変化が生じると、たとえ在室人数に変化がなくても、室内の二酸化炭素ガス濃度にも変化が生じる場合がある。かかる場合には、室内の二酸化炭素ガス濃度を測定するだけでは在室人数の推定を誤ってしまうという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、室外の二酸化炭素ガス濃度の影響を考慮しつつ、室内の二酸化炭素ガス濃度に基づいて在室人数を推定できる在室人数推定装置および在室人数推定プログラムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の在室人数推定装置は、室内二酸化炭素ガス濃度を測定するCO2室内センサと、室外二酸化炭素ガス濃度を測定するCO2室外センサと、そのCO2室外センサにより測定された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化を算出する時間変化算出手段と、その時間変化算出手段により算出された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化について傾きを算出する傾き算出手段と、その傾き算出手段により算出された傾きが正又は負の閾値を越えた場合に、室外二酸化炭素ガス濃度に基づいて、在室人数を0と仮定した場合の室内二酸化炭素ガス濃度を算出する不在時濃度算出手段と、その不在時濃度算出手段により算出された在室人数0時の室内二酸化炭素ガス濃度に基づいて、室内二酸化炭素ガス濃度の初期値を算出する初期値算出手段と、その初期値算出手段により算出された室内二酸化炭素ガス濃度の初期値と、前記CO2室内センサにより測定された室内二酸化炭素ガス濃度とに基づいて在室人数を推定する人数推定手段とを備えている。
また本発明の在室人数推定プログラムは、CO2室外センサにより測定された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化を算出する時間変化算出ステップと、その時間変化算出ステップにより算出された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化について傾きを算出する傾き算出ステップと、その傾き算出ステップにより算出された傾きが正又は負の閾値を越えた場合に、室外二酸化炭素ガス濃度に基づいて、在室人数を0と仮定した場合の室内二酸化炭素ガス濃度を算出する不在時濃度算出ステップと、その不在時濃度算出ステップにより算出された在室人数0時の室内二酸化炭素ガス濃度に基づいて、室内二酸化炭素ガス濃度の初期値を算出する初期値算出ステップと、その初期値算出ステップにより算出された室内二酸化炭素ガス濃度の初期値と、CO2室内センサにより測定された室内二酸化炭素ガス濃度とに基づいて在室人数を推定する人数推定ステップと、をコンピュータに実現させるものである。
本発明の在室人数推定装置または在室人数推定プログラムによれば、まず、CO2室外センサにより室外二酸化炭素ガス濃度を測定する。次に、その室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化を算出し、更に、算出された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化について傾きを算出する。算出された傾きが正又は負の閾値を越えた場合、室外二酸化炭素ガス濃度に基づいて、在室人数を0と仮定した場合の室内二酸化炭素ガス濃度を算出する。算出された在室人数0時の室内二酸化炭素ガス濃度に基づいて、室内二酸化炭素ガス濃度の初期値を算出し、算出された室内二酸化炭素ガス濃度の初期値と、CO2室内センサにより測定された室内二酸化炭素ガス濃度とに基づいて在室人数を推定する。このように本発明によれば、室外二酸化炭素ガス濃度を考慮しつつ、室内二酸化炭素ガス濃度に基づいて在室人数を推定するので、その推定精度を向上できるという効果がある。
対象部屋および観測室の外観図である。 PCの電気的構成を示すブロック図である。 メイン処理のフローチャートである。 室内CO2濃度の推定を説明するための図である。 第2実施形態におけるPCの電気的構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるメイン処理のフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施形態におけるPC1の構成を説明する。図1は、対象部屋R1及び観測部屋R2の外観図である。PC1は観測部屋R2に設置され、観測部屋R2とは異なる部屋である対象部屋R1内の二酸化炭素ガス濃度(以下「室内CO2濃度」と称す)と、対象部屋R1の外、即ち屋外の二酸化炭素ガス濃度(以下「室外CO2濃度」と称す)とに基づいて、対象部屋R1における在室者Hの人数N、即ち在室人数Nを推定する情報処理装置(在室人数推定装置、コンピュータ)である。
対象部屋R1内には、室内CO2濃度を測定するCO2室内センサ20が配設される。また、対象部屋R1の屋外であって、対象部屋R1と隣接する位置には、室外CO2濃度を測定するCO2室外センサ21が配設される。CO2室内センサ20及びCO2室外センサ21はそれぞれ、測定したCO2濃度を無線通信を介して観測部屋R2のPC1へ送信する。PC1は、室内CO2濃度と室外CO2濃度とに基づいて、対象部屋R1内の在室人数Nを推定する。
次に、PC1の電気的構成について図2を参照して説明する。図2は、PC1の電気的構成を示すブロック図である。PC1は、CPU10と、ハードディスク・ドライブ(HDD)11と、RAM12とを有し、これらはバスライン13を介して入出力ポート14にそれぞれ接続されている。入出力ポート14には、更に、CO2室内センサ20及びCO2室外センサ21からのCO2濃度を受信する受信機15と、推定された対象部屋R1内の在室人数N等を表示するLCD16とが接続されている。
CPU10は、バスライン13により接続された各部を制御する演算装置である。HDD11は、CPU10により実行されるプログラムや固定値データ等を格納した書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、制御プログラム11aと、受信機15から受信した室内CO2濃度が記憶される室内CO2濃度データ11bと、受信機15から受信した室外CO2濃度が記憶される室外CO2濃度データ11cとが記憶される。CPU10によって制御プログラム11aが実行されると、図3のメイン処理が実行される。
RAM12は、CPU10が制御プログラム11aの実行時に各種のワークデータやフラグ等を書き換え可能に記憶するためのメモリであり、室外CO2濃度の変化量、即ち傾き(ppm/s)が記憶される室外傾きメモリ12aと、室内推定CO2濃度メモリ12bとがそれぞれ設けられる。
室内推定CO2濃度メモリ12bは、後述するCO2濃度を推定するモデル式によって推定された、室外CO2濃度の変化を考慮しつつ在室者Hの影響を除外した場合の室内CO2濃度が記憶されるメモリである。詳細は後述するが、室内推定CO2濃度メモリ12bの値が室内CO2濃度の初期値Cinitとされ、かかる初期値Cinitに在室者Hの影響(在室人数Nや在室者Hの呼吸量等)を加えて算出した室内CO2濃度から、対象部屋R1の在室人数Nを推定する。
次に、図3,図4を参照して、PC1のCPU10で実行されるメイン処理を説明する。図3は、メイン処理のフローチャートである。メイン処理はPC1の電源投入直後に実行される。
メイン処理はまず、CO2室内センサ20から受信機15を介してCO2濃度を取得し、その移動平均を室内CO2濃度データ11bへ追加し(S1)、室外CO2センサ21から受信機15を介してCO2濃度を取得し、その移動平均を室外CO2濃度データ11cへ追加する(S2)。
本実施形態において室内CO2濃度および室外CO2濃度は、CO2室内センサ20及びCO2室外センサ21からそれぞれ5秒ごとに取得されるが、その取得された各CO2濃度の10回分毎の移動平均を算出し、それぞれ室内CO2濃度データ11b及び室外CO2濃度データ11cへ追加する。なお、室内CO2濃度および室外CO2濃度を取得する間隔は5秒以上でも5秒以下でも良い。また、室内CO2濃度および室外CO2濃度の移動平均は、取得された10回分のCO2濃度から算出するものに限られるものではなく、10回分以下のCO2濃度から算出しても良いし、10回分以上のCO2濃度から算出しても良い。
S2の処理の後、室外CO2濃度データ11cから最新の室外CO2濃度と、1つ前(前回)の室外CO2濃度とを取得し、最新の室外CO2濃度の傾きを算出し、室外傾きメモリ12bへ保存する(S3)。
S3の処理の後、室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値(例えば1.0ppm/s)より大きいか、または負の閾値(例えば−1.0ppm/s)より小さいかを確認する(S4)。即ち対象部屋R1付近の屋外、具体的にはCO2室外センサ21が配設されている付近に人や動物、自動車等が接近し、呼気や排気ガスによって室外CO2濃度が上昇することで室外傾きメモリ12bの傾きが大きくなったか、又は対象部屋R1付近の屋外から人や動物、自動車等が遠ざかり、室外CO2濃度が低下することで室外傾きメモリ12bの傾きが小さくなったかを確認する。
S4の処理において、室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値より大きい又は負の閾値より小さい場合(S4:Yes)、室内CO2濃度および室外CO2濃度から、モデル式によって、室外CO2濃度を考慮しつつ、在室者Hの影響を除外した場合の室内CO2濃度を推定し、室内推定CO2濃度メモリ12bへ保存する(S5)。ここで、対象部屋R1のCO2濃度を推定するモデル式を説明する。
数式1は、対象部屋R1のCO2濃度(Croom)を推定するモデル式である。
Figure 2020166731
数式1において、Vroomは、対象部屋R1内の体積(m3、なお「m3」は「立方メートル」を表す(以下同様))を表し、Vinは、対象部屋R1への1秒あたりの外気(対象部屋R1外の空気)の流入量(m3/s)を表し、Voutは、対象部屋R1からの1秒当たりの内気(対象部屋R1内の空気)の流出量(m3/s)を表す。かかるVin及びVoutが対象部屋R1の1秒当たりの換気量とされる。またVmanは、1秒当たり及び在室者H1人当たりの呼吸量(m3/s・人)を表し、Cinitは、室内CO2濃度の初期値(ppm)を表す。Coutsideは、室外CO2濃度(ppm)を表し、Cmanは、在室者Hが吐く息のCO2濃度(ppm)を表す。Nは、対象部屋R1の在室人数(人)を表し、tは観測時間(s)を表す。
かかるモデル式に基づく、S5の処理による室内CO2濃度の推定について、図4を参照して説明する。図4は、室内CO2濃度の推定を説明するための図である。図4において、CO2室内センサ20によって取得された室内CO2濃度の推移、即ち室内CO2濃度データ11bに記憶された室内CO2濃度の推移が濃度推移G1であり、CO2室外センサ21によって取得された室外CO2濃度の推移、即ち室外CO2濃度データ11cに記憶された室外CO2濃度の推移が濃度推移G2である。
S5の処理においては、モデル式のCinitに対して、室内CO2濃度データ11bにおける最新の室内CO2濃度が設定され、Coutsideに対して室外CO2濃度データ11cにおける最新の室外CO2濃度が設定される。更に在室者Hの影響を除外するためVman及びNには0が設定され、その他のVin,Vout,Cman及びtに対して予め設定された固定値が設定される。これによって算出されるCroom(濃度推移G3)が、室外CO2濃度を考慮しつつ、在室者Hの影響が除外された室内CO2濃度であり、室内推定CO2濃度メモリ12bに記憶される。
図3に戻る。S4の処理において、室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値以下であり、かつ負の閾値以上である場合は(S4:No)、室外CO2濃度が安定していると判断できるので、S5の処理をスキップする。室内推定CO2濃度メモリ12bの値は、前回S5の処理が行われたままとする。なお、室内推定CO2濃度メモリ12bの値が設定されていない場合、室内推定CO2濃度メモリ12bには、予め実験によって取得された、室外CO2濃度を考慮しつつ、在室者Hの影響を除外した室内CO2濃度が設定される。
S4,S5の処理の後、室内推定CO2濃度メモリ12bの値を対象部屋R1の室内CO2濃度の初期値Cinitとして、在室者Hの影響を加味した上で、在室人数Nを推定する(S6)。なお、在室人数Nの推定は上記のモデル式を用いた特願2019−068177号の方式等によって行われる。
特願2019−068177号の方式においては、室内推定CO2濃度メモリ12bの値をモデル式のCinitに設定し、室内CO2濃度データ11bにおける最新の室外CO2濃度をCoutsideに設定する。Vin,Vout,Cman及びtに対して予め設定された固定値を設定した上で、更にN及びVmanを複数設定した場合の、Croomを算出する。
従って、モデル式から、複数設定されたN及びVmanのそれぞれに応じたCroom(室内CO2濃度)が複数算出される。算出された複数のCroomのうち、室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と最も近似するCroomの算出に用いられたNが、対象部屋R1の室内CO2濃度に対して影響を及ぼした、在室人数Nと推定されるので、それが在室人数Nとして取得される。
S6の処理の後は、推定された在室人数NをLCD16に表示し(S7)、S1以下の処理を繰り返す。
以上説明した通り、室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値より大きい又は負の閾値より小さい場合は、室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と室外CO2濃度データ11cにおける最新の室外CO2濃度とから、モデル式によって在室人数N及び在室者Hの呼吸量Vmanを0にした場合の室内CO2濃度が推定され、室内推定CO2濃度メモリ12bに記憶される。これによって、室内推定CO2濃度メモリ12bには、室外CO2濃度を考慮しつつ、在室者Hの影響が除外された室内CO2濃度が記憶される。
そして、推定された室内CO2濃度を、対象部屋R1の室内CO2濃度の初期値Cinitとし、かかる初期値Cinitに、在室者Hの影響を加えて算出された室内CO2濃度によって、対象部屋R1の在室人数Nが推定される。これにより、室外CO2濃度を考慮しつつ、かかる在室者Hの影響に基づいて在室人数Nを推定できる。
次に、本発明の第2実施形態を、図5,図6を参照して説明する。上述した第1実施形態では、図4のS6の処理において、室内推定CO2濃度メモリ12bの値を初期値Cinitとして室内CO2濃度を算出し、算出された室内CO2濃度から在室人数Nを推定した。
これに対して第2実施形態では、室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と室内推定CO2濃度メモリ12bの値との差分値を、室内CO2濃度の初期値Cinitとして室内CO2濃度を算出し、算出された室内CO2濃度から在室人数Nを推定する。このとき上記したモデル式において、Vin=Vout=Coutside=0として在室人数Nを推定する。なお、第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5は、第2実施形態におけるPC50の電気的構成を示すブロック図である。PC50のRAM12には、室外傾きメモリ12a及び室内推定CO2濃度メモリ12bに加え、差分推定CO2濃度メモリ12cが設けられる。差分推定CO2濃度メモリ12cは、室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と、室内推定CO2濃度メモリ12bの値との差分による室内CO2濃度が記憶されるメモリである。
次に、図6を参照して、PC50のCPU10で実行されるメイン処理を説明する。図6は、第2実施形態におけるメイン処理のフローチャートである。第2実施形態のメイン処理においては、S5の処理の後、室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と、室内推定CO2濃度メモリ12bの値との差分による室内CO2濃度を、差分推定CO2濃度メモリ12cに保存する(S60)。
即ち室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度から、在室者Hの影響が除外された室内CO2濃度が差し引かれるので、差分推定CO2濃度メモリ12cには、外気の影響が除かれた、在室者Hの影響のみによる室内CO2濃度が設定される。
S4の処理において、室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値以下であり、かつ負の閾値以上である場合(S4:No)、S5,S60の処理をスキップする。室内推定CO2濃度メモリ12b及び差分推定CO2濃度メモリ12cの各値は、前回S5,S60の処理が行われたままとする。なお、差分推定CO2濃度メモリ12cに値が設定されていない場合、差分推定CO2濃度メモリ12cには、予め実験によって取得された、在室者Hの影響のみによる室内CO2濃度が設定される。
S4,S60の処理の後、差分推定CO2濃度メモリ12cの値を対象部屋R1の室内CO2濃度の初期値Cinitとして、在室者Hの影響を加味した上で、在室人数Nを推定する(S61)。上記した第1実施形態と同様に、在室人数Nの推定は上記のモデル式を用いた特願2019−068177号の方式等によって行われる。
特願2019−068177号の方式においては、差分推定CO2濃度メモリ12cの値をCinitとし、室外CO2濃度の影響を除外するためCoutside,Vin及びVoutに0を設定する。Cman及びtに対して予め設定された固定値を設定した上で、更にN及びVmanを複数設定した場合の、Croomを算出する。算出されたCroomのうち、室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と最も近似するCroomの算出に用いられたNが、対象部屋R1の室内CO2濃度に対して影響を及ぼした、在室人数Nと推定されるので、それが在室人数Nとして取得される。
S61の処理の後、推定された在室人数NをLCD16に表示し(S7)、S1の処理を繰り返す。
以上説明した通り、本発明の第2実施形態においては、室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値より大きい又は負の閾値より小さい場合は、室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と、室内推定CO2濃度メモリ12bの値との差分により室内CO2濃度が算出され、差分推定CO2濃度メモリ12cに記憶される。かかる室内CO2濃度を初期値Cinitとし、かかる初期値Cinitに、在室者Hの影響を加え、かつ室外CO2濃度の影響を除外して算出された室内CO2濃度によって、在室人数Nが推定される。これにより、室外CO2濃度を考慮しつつ、かかる在室者Hの影響に基づいて在室人数Nを推定できる。
また在室人数Nを推定する際には、室外CO2濃度の影響が除外(Vin=Vout=Coutside=0)される。これは、差分推定CO2濃度メモリ12cに記憶される室内CO2濃度は、室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と、室内推定CO2濃度メモリ12bの値との差分であるので、これと同時に、室外CO2濃度の影響、即ち室外CO2濃度、対象部屋R1への流入量及び対象部屋R1からの流出量も差し引かれているからである。従って、在室人数Nの推定の際に室外CO2濃度の影響を除外することで、在室人数Nをより正確に推定できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
上記第1実施形態では、室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値より大きい、または負の閾値より小さい場合に、S5の処理による在室者Hの影響を除外した場合の室内CO2濃度の推定を行った。第2実施形態では、室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値より大きい、または負の閾値より小さい場合に、S5の処理に加え、S60の処理による室内CO2濃度データ11bの最新の室内CO2濃度と室内推定CO2濃度メモリ12bの値との差分の算出を行った。
しかし、S5,S60の処理を実行するタイミングは、必ずしも室外傾きメモリ12bの傾きが正の閾値より大きい、または負の閾値より小さい場合に限られるものではなく、予め室外CO2濃度の上限値および下限値を設定しておき、室外CO2濃度が上限値より大きくなった場合、または下限値よりも小さくなった場合に、S5,S60の処理を実行しても良い。また、S5,S60の処理を、S3の処理の後に常に実行しても良い。その場合はS4の処理を省略すれば良い。
上記実施形態では、推定された在室人数NをLCD16に表示した。しかし、推定された在室人数Nの出力は、必ずしもこれに限られるものではなく、予め在室人数Nの下限値(例えば1人)を設定しておき、推定された在室人数Nが下限値を上回った場合、または下限値を下回った場合に、その旨をLCD16に表示しても良い。また、PC1にランプを接続し、推定された在室人数Nが上記の下限値を上回った場合にはランプを点灯させ、または下限値を下回った場合には、ランプを消灯させても良い。
また、PC1にスピーカを接続し、在室人数Nを音声で報知しても良い。更に推定された在室人数Nが上記の下限値を上回った場合、または下限値を下回った場合に、ブザー音を出力しても良い。かかる場合、出力するブザー音の音色は、下限値を上回った場合と下回った場合とで同一でも良いし、異なっていても良い。
上記実施形態では、PC1,PC50を、制御プログラム11aを利用可能な情報処理装置とした。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、携帯端末を、制御プログラム11aを利用可能な情報処理装置としても良い。また、制御プログラム11aをROM等に記憶し、制御プログラム11aのみを実行する専用装置に、本発明を適応するようにしても良い。かかる専用装置が「在室人数推定装置」とされる。
上記実施形態では、CO2室内センサ20及びCO2室外センサ21からPC1,50へのCO2濃度の送信を無線通信で行った。しかし、PC1,50にCO2濃度を送信する手段は無線通信に限られるものではなく、例えば、有線LAN等の有線通信であっても良いし、その他の通信手段によるものでも良い。
1,50 PC(在室人数推定装置、コンピュータ)
11a 制御プログラム(在室人数推定プログラム)
20 CO2室内センサ
21 CO2室外センサ
N 在室人数
S3 時間変化算出手段、傾き算出手段、時間変化算出ステップ、傾き算出ステップ
S5 不在時濃度算出手段、不在時濃度算出ステップ
S5,S60 初期値算出手段、初期値算出ステップ
S6,S61 人数推定手段、人数推定ステップ

Claims (6)

  1. 室内二酸化炭素ガス濃度を測定するCO2室内センサと、
    室外二酸化炭素ガス濃度を測定するCO2室外センサと、
    そのCO2室外センサにより測定された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化を算出する時間変化算出手段と、
    その時間変化算出手段により算出された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化について傾きを算出する傾き算出手段と、
    その傾き算出手段により算出された傾きが正又は負の閾値を越えた場合に、室外二酸化炭素ガス濃度に基づいて、在室人数を0と仮定した場合の室内二酸化炭素ガス濃度を算出する不在時濃度算出手段と、
    その不在時濃度算出手段により算出された在室人数0時の室内二酸化炭素ガス濃度に基づいて、室内二酸化炭素ガス濃度の初期値を算出する初期値算出手段と、
    その初期値算出手段により算出された室内二酸化炭素ガス濃度の初期値と、前記CO2室内センサにより測定された室内二酸化炭素ガス濃度とに基づいて在室人数を推定する人数推定手段とを備えていることを特徴とする在室人数推定装置。
  2. 前記初期値算出手段は、前記不在時濃度算出手段により算出された在室人数0時の室内二酸化炭素ガス濃度を、室内二酸化炭素ガス濃度の初期値として算出するものであることを特徴とする請求項1記載の在室人数推定装置。
  3. 前記人数推定手段は、室内の単位時間当たりの換気量と前記CO2室外センサにより測定された室外二酸化炭素ガス濃度とに基づいて、在室人数を推定するものであることを特徴とする請求項2記載の在室人数推定装置。
  4. 前記初期値算出手段は、前記不在時濃度算出手段により算出された在室人数0時の室内二酸化炭素ガス濃度と、前記CO2室内センサにより測定された室内二酸化炭素ガス濃度との差を、室内二酸化炭素ガス濃度の初期値として算出するものであることを特徴とする請求項1記載の在室人数推定装置。
  5. 前記人数推定手段は、室内の単位時間当たりの換気量と前記CO2室外センサにより測定された室外二酸化炭素ガス濃度とを0として、在室人数を推定するものであることを特徴とする請求項4記載の在室人数推定装置。
  6. CO2室外センサにより測定された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化を算出する時間変化算出ステップと、
    その時間変化算出ステップにより算出された室外二酸化炭素ガス濃度の時間変化について傾きを算出する傾き算出ステップと、
    その傾き算出ステップにより算出された傾きが正又は負の閾値を越えた場合に、室外二酸化炭素ガス濃度に基づいて、在室人数を0と仮定した場合の室内二酸化炭素ガス濃度を算出する不在時濃度算出ステップと、
    その不在時濃度算出ステップにより算出された在室人数0時の室内二酸化炭素ガス濃度に基づいて、室内二酸化炭素ガス濃度の初期値を算出する初期値算出ステップと、
    その初期値算出ステップにより算出された室内二酸化炭素ガス濃度の初期値と、CO2室内センサにより測定された室内二酸化炭素ガス濃度とに基づいて在室人数を推定する人数推定ステップと、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする在室人数推定プログラム。
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