JP2020165550A - 熱交換器及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

熱交換器及び冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020165550A
JP2020165550A JP2019063667A JP2019063667A JP2020165550A JP 2020165550 A JP2020165550 A JP 2020165550A JP 2019063667 A JP2019063667 A JP 2019063667A JP 2019063667 A JP2019063667 A JP 2019063667A JP 2020165550 A JP2020165550 A JP 2020165550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
refrigerant
space
heat transfer
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019063667A
Other languages
English (en)
Inventor
甲樹 山田
Koki Yamada
甲樹 山田
正憲 神藤
Masanori Shindo
正憲 神藤
佐藤 健
Takeshi Sato
健 佐藤
智彦 坂巻
Tomohiko Sakamaki
智彦 坂巻
浩彰 松田
Hiroaki Matsuda
浩彰 松田
好男 織谷
Yoshio Oritani
好男 織谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2019063667A priority Critical patent/JP2020165550A/ja
Publication of JP2020165550A publication Critical patent/JP2020165550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

【課題】熱交換器への着霜や熱交換器に付着した水の氷化が抑制されやすい熱交換器およびその熱交換器を用いる冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】熱交換器100は、上下に並べて配置され水平方向に沿って延びる複数の扁平管63を含む扁平管群63Gを備える。伝熱管群は、一端から他端へと冷媒を流す1又は複数の第1扁平管631と、一端から他端へと冷媒を流し熱交換器の最下段に配置される1又は複数の第2扁平管632と、一端から他端へと冷媒を流さない1又は複数の第3扁平管633と、を含む。第3伝熱管は、第1伝熱管の下方、かつ、第2伝熱管の上方に配置される。【選択図】図5

Description

複数の伝熱管を有する熱交換器、及び、熱交換器を備える冷凍サイクル装置に関する。
従来、特許文献1(特開2016−200292号公報)のように、熱交換器の最下部に冷媒滞留管を設け、熱交換器の下部で水が氷化することを抑制する技術が知られている。
しかし、特許文献1(特開2016−200292号公報)の構成では、熱交換器の周囲温度が低く、冷媒滞留管に霜が付着した場合、これを溶かすことが困難になるという課題がある。
第1観点に係る熱交換器は、上下に並べて配置され水平方向に沿って延びる複数の伝熱管、を含む伝熱管群を備える。伝熱管群は、一端から他端へと冷媒を流す1又は複数の第1伝熱管と、一端から他端へと冷媒を流し熱交換器の最下段に配置される1又は複数の第2伝熱管と、一端から他端へと冷媒を流さない1又は複数の第3伝熱管と、を含む。第3伝熱管は、第1伝熱管の下方、かつ、第2伝熱管の上方に配置される。
第1観点の熱交換器では、冷媒を流さない第3伝熱管が設けられることで、第3伝熱管の周囲での水の凍結を抑制できる。また、熱交換器の周囲温度が低く、第3伝熱管に着霜した場合には、第3伝熱管の上下に配置されている第1伝熱管及び第2伝熱管に高温のガス冷媒を流すことで、第3伝熱管に付着した霜を溶かすことができる。
第2観点に係る熱交換器は、第1観点の熱交換器であって、第3伝熱管の内部には冷媒が滞留する。
第2観点の熱交換器では、第3伝熱管で冷媒が滞留した状態にあるため、第3伝熱管の内部を低温の冷媒が流れる場合に比べ、第3伝熱管の周囲での水の凍結を抑制できる。
また、第2観点の熱交換器では、第3伝熱管を冷媒が流れる流路と隔離しなくてもよいため、一端から他端へと冷媒が流れない第3伝熱管を比較的簡単な構造で実現できる。
第3観点に係る熱交換器は、第1観点の熱交換器であって、第3伝熱管の内部には冷媒ガス以外の気体が密閉されている。
第3観点の熱交換器では、第3伝熱管内に気体が密閉されているため、第3伝熱管内に液体が存在する場合に比べて断熱効果が高く、第3伝熱管の周囲での水の凍結が抑制されやすい。
第4観点に係る熱交換器は、第1観点から第3観点のいずれかの熱交換器であって、伝熱管群の伝熱管は、扁平管である。
第4観点の熱交換器では、伝熱管に円管を用いる場合に比べ、高い熱交換効率が実現できる。
第5観点の熱交換器は、第1観点から第4観点のいずれかの熱交換器であって、第3伝熱管は単一の伝熱管である。
第3伝熱管には一端から他端へと冷媒が流れないため、第3伝熱管の熱交換への寄与は小さい。第5観点の熱交換器では、第3伝熱管が単一の伝熱管で構成されるため、熱交換に寄与しない伝熱管の数を抑制し、伝熱管群の熱交換効率の低下を抑制できる。
第6観点の熱交換器は、第1観点から第5観点のいずれかの熱交換器であって、伝熱管群の複数の伝熱管の少なくとも一部の伝熱管の一方の端部である第1端部が接続されるヘッダを更に備える。ヘッダには、第1伝熱管の第1端部が接続される第1空間と、第2伝熱管の第1端部が接続される第2空間と、第3伝熱管の第1端部が接続される第3空間と、が形成される。第3空間は、第1空間及び第2空間と非連通である。
第6観点の熱交換器では、比較的簡単な構造で、一端から他端へと冷媒が流れない第3伝熱管を実現できる。
第7観点の熱交換器は、第6観点の熱交換器であって、ヘッダは、第1空間又は第2空間に連通し、ガス冷媒管が接続されるガス冷媒管接続部を有する。熱交換器は、第1空間と第2空間とを連通する連絡管を更に有する。
第7観点の熱交換器では、第2伝熱管に高温のガス冷媒を供給して付着した霜等を溶かす際に、十分な量のガス冷媒が第2伝熱管に供給されやすい。
第8観点の熱交換器は、第6観点の熱交換器であって、ヘッダは、第1空間に連通し第1液冷媒管が接続される第1液冷媒管接続部と、第2空間に連通し第2液冷媒管が接続される第2液冷媒管接続部と、を有する。
第9観点の熱交換器は、第1観点から第8観点のいずれかの熱交換器であって、第2伝熱管は、伝熱管群の最下段に配置される単一の伝熱管である。または、第2伝熱管は、伝熱管群の最下段に配置される伝熱管を含む、直列に連結されている複数の伝熱管である。
第9観点の熱交換器では、第2伝熱管の高温のガス冷媒を供給して第2伝熱管に付着した霜や氷を溶かす際に、第2伝熱管の全体に高温のガス冷媒を流して、第2伝熱管全体について付着した霜や氷を短時間で溶かすことができる。
第10観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第9観点のいずれかの熱交換器を備える。
第10観点の冷凍サイクル装置は、上記のいずれかの熱交換器を用いることで、第3伝熱管の周囲での水の凍結を抑制できる。
第11観点の冷凍サイクル装置は、第10観点の冷凍サイクル装置であって、熱交換器は熱源側熱交換器である。熱交換器の第1伝熱管部分が凝縮器として機能する時に、熱交換器の第2伝熱管部分は蒸発器として機能する、及び/又は、熱交換器の第1伝熱管部分が蒸発器として機能する時に、熱交換器の第2伝熱管部分は凝縮器として機能する。
第11観点の冷凍サイクル装置では、1の熱交換器を凝縮器としても蒸発器としても機能させることができ、複数の熱交換器を設けることなく、冷凍サイクル装置の加熱機能及び冷却機能を同時利用できる。
また、第11観点の冷凍サイクル装置の熱源側熱交換器では、冷媒を流さない第3伝熱管が、凝縮器として機能する部分と蒸発器として機能する部分との境界に存在する。そのため、熱交換器の凝縮器として機能する部分と蒸発器として機能する部分との間を比較的単純な構造で断熱し、冷凍サイクル装置の性能低下を抑制できる。
本開示の熱交換器の第1実施形態に係る熱源側熱交換器、及び、本開示の冷凍サイクル装置の第1実施形態に係る空気調和装置の概略構成図である。 図1の空気調和装置の熱源側熱交換器の概略斜視図である。 図2の熱源側熱交換器の熱交換部の部分拡大図である。 図3の熱交換部における伝熱フィンの扁平管に対する取付状態を示す概略図である。 図2の熱源側熱交換器の概略構成図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器が冷媒の蒸発器として機能するときの冷媒の流れを示している。 変形例1Aに係る熱源側熱交換器の概略斜視図である。 図6の熱源側熱交換器の概略構成図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器が冷媒の蒸発器として機能するときの冷媒の流れを示している。 変形例1Aの他の例に係る熱源側熱交換器の概略構成図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器が冷媒の蒸発器として機能するときの冷媒の流れを示している。 変形例1Bに係る熱源側熱交換器の概略構成図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器が冷媒の放熱器として機能するときの冷媒の流れを示している。 変形例1Cに係る熱源側熱交換器の概略構成図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器が冷媒の蒸発器として機能するときの冷媒の流れを示している。 変形例1Dに係る熱源側熱交換器の概略構成図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器が冷媒の蒸発器として機能するときの冷媒の流れを示している。 変形例1Fに係る2列の熱交換部を有する熱源側熱交換器の平面視におけるヘッダの配置とヘッダへの扁平管の連結状態を描画した図である。 図12の熱源側熱交換器の第2伝熱管及び第3伝熱管と、第2伝熱管及び第3伝熱管に連結されているヘッダとを概略的に描画した図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器が冷媒の蒸発器として機能するときの冷媒の流れを示している。 本開示の熱交換器の第2実施形態に係る熱源側熱交換器の概略構成図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器が冷媒の蒸発器として機能するときの冷媒の流れを示している。 本開示の熱交換器の第3実施形態に係る熱源側熱交換器、及び、本開示の冷凍サイクル装置の第3実施形態に係る空気調和装置の概略構成図である。 図15の熱源側熱交換器の概略構成図であり、熱交換部に示した矢印は、熱源側熱交換器の上部側が冷媒の蒸発器として機能し、熱源側熱交換器の下部側が冷媒の放熱器として機能するときの冷媒の流れを示している。
以下、本開示の熱交換器及び冷凍サイクル装置の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態の熱交換器は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを利用する冷凍サイクル装置の熱交換器として使用される。ここでは、特に、本開示の熱交換器が、冷凍サイクル装置の一例である空気調和装置1の熱源側熱交換器100として使用される場合について、図面を参照しながら説明する。なお、空気調和装置は、冷凍サイクル装置の一例に過ぎず、本開示の熱交換器は、他の冷凍サイクル装置、例えば、冷蔵庫、冷凍庫、給湯器、床暖房装置等に使用されるものであってもよい。
以下では、初めに熱源側熱交換器100を有する空気調和装置1に関して説明する。その後に熱源側熱交換器100の詳細について説明する。
(1)空気調和装置の構成
空気調和装置1について図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る熱交換器を熱源側熱交換器100として有する空気調和装置1の概略構成図である。図2は、空気調和装置1の熱源側熱交換器100の概略斜視図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことにより、空調対象空間の冷房及び暖房を行う装置である。空調対象空間は、例えば、オフィスビル、商業施設、住居等の建物内の空間である。
空気調和装置1は、図1のように、主として、熱源ユニット2と、利用ユニット3と、液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5と、熱源ユニット2及び利用ユニット3を構成する機器を制御する制御部23と、を有する。液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5は、熱源ユニット2と利用ユニット3とを接続する冷媒連絡管である。空気調和装置1では、熱源ユニット2と利用ユニット3とが冷媒連絡管4、5を介して接続されることで、冷媒回路6が構成される。
なお、図1では、空気調和装置1は利用ユニット3を1台有するが、空気調和装置1は、冷媒連絡管4、5によって熱源ユニット2に対して互いに並列に接続される複数の利用ユニット3を有してもよい。また、空気調和装置1は複数の熱源ユニット2を有してもよい。また、空気調和装置1は、熱源ユニット2と利用ユニット3とが一体に形成されている、一体型の空気調和装置であってもよい。
(1−1)熱源ユニット
熱源ユニット2は、空調対象空間外、例えば、建物の屋上や建物の壁面近傍等に設置される。
熱源ユニット2は、主として、アキュムレータ7、圧縮機8、流向切換機構10、熱源側熱交換器100、膨張機構12、液側閉鎖弁13及びガス側閉鎖弁14、及び熱源側ファン15を有している(図1参照)。
熱源ユニット2は、冷媒回路6を構成する各種機器を接続する冷媒管として、吸入管17、吐出管18、第1ガス冷媒管19、液冷媒管20、及び第2ガス冷媒管21を主に有する(図1参照)。吸入管17は、流向切換機構10と圧縮機8の吸入側とを接続する。吸入管17には、アキュムレータ7が設けられている。吐出管18は、圧縮機8の吐出側と流向切換機構10とを接続する。第1ガス冷媒管19は、流向切換機構10と熱源側熱交換器100のガス側とを接続する。液冷媒管20は、熱源側熱交換器100の液側と液側閉鎖弁13とを接続する。液冷媒管20には、膨張機構12が設けられている。第2ガス冷媒管21は、流向切換機構10とガス側閉鎖弁14とを接続する。
圧縮機8は、吸入管17から冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入し、図示しない圧縮機構で冷媒を圧縮して、圧縮した冷媒を吐出管18へと吐出する機器である。
流向切換機構10は、冷媒の流向を切り換えることで、冷媒回路6の状態を、第1状態と、第2状態との間で変更する機構である。冷媒回路6が第1状態にある時には、熱源側熱交換器100が冷媒の放熱器(凝縮器)として機能し、利用側熱交換器32が冷媒の蒸発器として機能する。冷媒回路6が第2状態にある時には、熱源側熱交換器100が冷媒の蒸発器として機能し、利用側熱交換器32が冷媒の凝縮器として機能する。流向切換機構10が冷媒回路6の状態を第1状態とする場合には、流向切換機構10は、吸入管17を第2ガス冷媒管21と連通させ、吐出管18を第1ガス冷媒管19と連通させる(図1の流向切換機構10内の実線参照)。流向切換機構10が冷媒回路6の状態を第2状態とする場合には、流向切換機構10は、吸入管17を第1ガス冷媒管19と連通させ、吐出管18を第2ガス冷媒管21と連通させる(図1中の流向切換機構10内の破線参照)。
熱源側熱交換器100は、内部を流れる冷媒と熱源ユニット2の設置場所の空気(熱源空気)との間で熱交換を行わせる機器である。熱源側熱交換器100の詳細については後述する。
膨張機構12は、冷媒回路6において熱源側熱交換器100と利用側熱交換器32との間に配置される。本実施形態では、膨張機構12は、熱源側熱交換器100と液側閉鎖弁13との間の液冷媒管20に配置されている。なお、本空気調和装置1では熱源ユニット2が膨張機構12を有するが、これに代えて、後述する利用ユニット3が膨張機構12と同様の膨張機構を有してもよい。膨張機構12は、液冷媒管20を流れる冷媒の圧力や流量の調節を行う機構である。本実施形態では、膨張機構12は開度可変の電子膨張弁であるが、膨張機構12は感温筒式の膨張弁やキャピラリチューブであってもよい。
アキュムレータ7は、流入する冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離する気液分離機能を有する容器である。また、アキュムレータ7は、運転負荷の変動等に応じて発生する余剰冷媒の貯留機能を有する容器である。
液側閉鎖弁13は、液冷媒管20と液冷媒連絡管4との接続部に設けられている弁である。ガス側閉鎖弁14は、第2ガス冷媒管21とガス冷媒連絡管5との接続部に設けられている弁である。液側閉鎖弁13及びガス側閉鎖弁14は、空気調和装置1の運転時には開かれている。
熱源側ファン15は、図示しない熱源ユニット2のケーシング内に外部の熱源空気を吸入して熱源側熱交換器100に供給し、熱源側熱交換器100において冷媒と熱交換した空気を熱源ユニット2のケーシング外に排出するためのファンである。熱源側ファン15は、例えばプロペラファンである。ただし、熱源側ファン15のファンのタイプは、プロペラファンに限定されず、適宜選択されればよい。
(1−2)利用ユニット
利用ユニット3は、空調対象空間に設置されるユニットである。利用ユニット3は、例えば天井埋込式のユニットであるが、天井吊下式、壁掛式、又は床置式のユニットであってもよい。また、利用ユニット3は、空調対象空間の外に設置されてもよい。例えば、利用ユニット3は、屋根裏、機械室、ガレージ等に設置されてもよい。この場合、利用側熱交換器32において冷媒と熱交換した空気を、利用ユニット3から空調対象空間へと供給する空気通路が設置される。空気通路は、例えばダクトである。ただし、空気通路のタイプは、ダクトに限定されるものではなく適宜選択されればよい。
利用ユニット3は、利用側熱交換器32及び利用側ファン33を主に有する(図1参照)。
利用側熱交換器32では、利用側熱交換器32を流れる冷媒と、空調対象空間の空気との間で熱交換が行われる。利用側熱交換器32は、タイプを限定するものではないが、例えば、図示しない複数の伝熱管とフィンとを有するフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。利用側熱交換器32の一端は、冷媒配管を介して液冷媒連絡管4と接続される。利用側熱交換器32の他端は、冷媒配管を介してガス冷媒連絡管5と接続される。
利用側ファン33は、利用ユニット3のケーシング(図示せず)内に空調対象空間内の空気を吸入して利用側熱交換器32に供給し、利用側熱交換器32において冷媒と熱交換した空気を空調対象空間へと吹き出す機構である。利用側ファン33は、例えばターボファンである。ただし、利用側ファン33のタイプは、ターボファンに限定されるものではなく適宜選択されればよい。
(1−3)制御部
制御部23は、空気調和装置1を構成する各種機器の動作を制御する機能部である。
制御部23は、例えば、熱源ユニット2の熱源側制御ユニット(図示せず)と、利用ユニット3の利用側制御ユニット(図示せず)とが、伝送線(図示せず)を介して通信可能に接続されて構成されている。熱源側制御ユニット及び利用側制御ユニットは、例えば、マイクロコンピュータや、マイクロコンピュータが実施可能な、空気調和装置1の制御用の各種プログラムが記憶されているメモリ等を有するユニットである。なお、図1では、便宜上、熱源ユニット2及び利用ユニット3とは離れた位置に制御部23を描画している。
なお、制御部23の機能は、熱源側制御ユニット及び利用側制御ユニットが協働することで実現される必要はない。例えば、制御部23の機能は、熱源側制御ユニット及び利用側制御ユニットのいずれか一方により実現されてもよいし、熱源側制御ユニット及び利用側制御ユニットとは異なる図示しない制御装置が制御部23の機能の一部又は全部を実現してもよい。また、ここで説明する制御部23の構成は一例に過ぎず、制御部23の機能は、ソフトウェアで実現されても、ハードウェアで実現されても、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
制御部23は、図1に示されるように、圧縮機8、流向切換機構10,膨張機構12、熱源側ファン15及び利用側ファン33を含む、熱源ユニット2及び利用ユニット3の各種機器と電気的に接続されている。また、制御部23は、熱源ユニット2及び利用ユニット3に設けられた図示しない各種センサと電気的に接続されている。また、制御部23は、空気調和装置1のユーザが操作する図示しないリモコンと通信可能に構成されている。
制御部23は、各種センサの計測信号や、図示しないリモコンから受信する指令等に基づいて、空気調和装置1の運転及び停止や、空気調和装置1を構成する各種機器の動作を制御する。
(2)空気調和装置の動作
空気調和装置1の動作について概説する。
空気調和装置1では、空調対象空間の冷房を行う冷房運転と、空調対象空間の暖房を行う暖房運転とを実行可能な装置である。冷房運転時には、冷媒回路6を、圧縮機8、熱源側熱交換器100、膨張機構12、利用側熱交換器32、圧縮機8の順に冷媒が流れる。暖房運転時には、冷媒回路6を、圧縮機8、利用側熱交換器32、膨張機構12、熱源側熱交換器100、圧縮機8の順に冷媒が流れる。
冷房運転時には、制御部23は、流向切換機構10の動作を制御して、冷媒回路6の状態を熱源側熱交換器100が冷媒の放熱器として機能し利用側熱交換器32が冷媒の蒸発器として機能する前述の第1状態に切り換える。冷房運転時には、制御部23は、圧縮機8、熱源側ファン15及び利用側ファン33を運転する。また、冷房運転時には、制御部23は、各種センサの計測値や設定温度等に基づき、圧縮機8、熱源側ファン15及び利用側ファン33のモータの回転数や、膨張機構12の例である電子膨張弁の開度を所定開度に調節する。
制御部23がこのように空気調和装置1の各種機器の動作を制御すると、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入されて冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に、圧縮機8から吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、流向切換機構10を通じて、熱源側熱交換器100に送られる。熱源側熱交換器100に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の放熱器(凝縮器)として機能する熱源側熱交換器100において、熱源側ファン15により供給される冷却源としての空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。熱源側熱交換器100において放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒管20を通って膨張機構12へと送られる。膨張機構12では、高圧の液冷媒が減圧され、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張機構12で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、液冷媒管20、液側閉鎖弁13及び液冷媒連絡管4を通じて、利用側熱交換器32に送られる。利用側熱交換器32に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する利用側熱交換器32において、利用側ファン33によって供給される空調対象空間の空気と熱交換を行って蒸発する。この際、冷媒と熱交換して冷却された空気は、空調対象空間に供給され、空調対象空間の冷房が行われる。利用側熱交換器32において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管5、ガス側閉鎖弁14、流向切換機構10及びアキュムレータ7を通じて、再び圧縮機8に吸入される。
暖房運転時には、制御部23は、流向切換機構10の動作を制御して、冷媒回路6の状態を熱源側熱交換器100が冷媒の蒸発器として機能し利用側熱交換器32が冷媒の放熱器として機能する前述の第2状態に切り換える。暖房運転時には、制御部23は、圧縮機8、熱源側ファン15及び利用側ファン33を運転する。また、暖房運転時には、制御部23は、各種センサの計測値や設定温度等に基づき、圧縮機8、熱源側ファン15及び利用側ファン33のモータの回転数や、膨張機構12の例である電子膨張弁の開度を所定の開度に調節する。
制御部23がこのように空気調和装置1の各種機器の動作を制御すると、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入されて冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に、圧縮機8から吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、流向切換機構10、ガス側閉鎖弁14及びガス冷媒連絡管5を通じて、利用側熱交換器32に送られる。利用側熱交換器32に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の放熱器(凝縮器)として機能する利用側熱交換器32において、利用側ファン33により供給される空調対象空間の空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。この際、冷媒と熱交換して加熱された空気は、空調対象空間に供給され、空調対象空間の暖房が行われる。利用側熱交換器32で放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管4、液側閉鎖弁13、及び液冷媒管20を通じて、膨張機構12に送られる。膨張機構12に送られた冷媒は、膨張機構12によって減圧され、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張機構12で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、液冷媒管20を通じて熱源側熱交換器100に送られる。熱源側熱交換器100に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器100において、熱源側ファン15によって供給される加熱源としての空気と熱交換を行って蒸発し、低圧のガス冷媒になる。熱源側熱交換器100において蒸発した低圧の冷媒は、流向切換機構10及びアキュムレータ7を通じて、再び圧縮機8に吸入される。
また、空気調和装置1は、暖房運転中に、暖房運転を一時的に中断して、熱源側熱交換器100に付着した霜を除去するためのデフロスト運転を行う。ここでのデフロスト運転は、冷媒回路6に暖房運転時とは逆向きに冷媒を流す逆サイクルデフロスト運転である。逆サイクルデフロスト運転時には、冷房運転時と同様に、冷媒回路6を冷媒が流れる。空気調和装置1の制御部23は、例えば熱源側熱交換器100に設けられた図示しない温度センサの計測結果に基づいてデフロスト運転が必要か否か判断し、判断結果に基づいて空気調和装置1のデフロスト運転を開始する。他の形態では、空気調和装置1の制御部23は、暖房運転時間が所定時間を超えると、空気調和装置1のデフロスト運転を開始してもよい。その後、制御部23が熱源側熱交換器100に設けられた図示しない温度センサの計測結果等に基づいて除霜が終了したと判断すると、制御部23はデフロスト運転を終了し、暖房運転を再開する。
(3)熱源側熱交換器の構成
図面を参照しながら、熱源側熱交換器100の構成について説明する。
図3は、熱源側熱交換器100の、後述する熱交換部60の部分拡大図である。図4は、熱交換部60における後述するフィン64の扁平管63に対する取付状態を示す概略図である。図5は、熱源側熱交換器100の概略構成図である。図5に示した熱交換部60の矢印は、暖房運転時(熱源側熱交換器100が蒸発器として機能する時)の冷媒の流れを示している。
なお、以下の説明において、向きや位置を説明するために、「上」、「下」、「左」、「右」、「前(前面)」、「後(背面)」等の表現を用いる場合がある。これらの表現は、特に断りの無い限り、図2中に描画した矢印の方向に従う。なお、これらの方向や位置を表す表現は、説明の便宜上用いられるものであって、特記無き場合、熱源側熱交換器100全体や熱源側熱交換器100の各構成の向きや位置を記載の表現の向きや位置に特定するものではない。
熱源側熱交換器100は、内部を流れる冷媒と空気との間で熱交換を行わせる機器である。
熱源側熱交換器100は、分流器22と、複数の扁平管63を含む扁平管群63Gと、複数のフィン64と、第1ヘッダ80と、第2ヘッダ90と、を主に有している(図4及び図5参照)。本実施形態では、分流器22、扁平管63、フィン64、第1ヘッダ80及び第2ヘッダ90は、全て、アルミニウム製、又は、アルミニウム合金製である。
後述するように扁平管63と扁平管63に固定されるフィン64とは、熱交換部60を形成する(図2及び図3参照)。熱源側熱交換器100は、1列の熱交換部60を有する。熱源側熱交換器100では、熱交換部60の扁平管63とフィン64とにより形成される通風路を空気が流れることで、扁平管63を流れる冷媒と、通風路を流れる空気との間で熱交換が行われる。熱交換部60は、大きく分けて、第1熱交換部601と、第2熱交換部602と、第3熱交換部603と、に区画される(図2参照)。第1熱交換部601は、扁平管63により構成される熱交換部60のうち、後述する第1扁平管631により構成される部分である。本熱源側熱交換器100では、第1熱交換部601が主に冷媒と空気との熱交換に寄与する。第2熱交換部602は、扁平管63により構成される熱交換部60のうち、後述する第2扁平管632により構成される部分である。第3熱交換部603は、扁平管63により構成される熱交換部60のうち、第3扁平管633により構成される部分である。
(3−1)分流器
分流器22は、冷媒を分流させる機構である。また、分流器22は、冷媒を合流させる機構でもある。分流器22には、液冷媒管20が接続される。分流器22は、複数の分流管22a〜22fを有する。分流器22は、液冷媒管20から分流器22流入した冷媒を複数の分流管22a〜22fに分流させて、第1ヘッダ80内に形成されている複数の空間に導く機能を有する。また、分流器22は、第1ヘッダ80から分流管22a〜22fを介して流入した冷媒を合流させて液冷媒管20へと導く機能を有する。
(3−2)扁平管群
扁平管群63Gは、伝熱管群の例である。扁平管群63Gは、複数の伝熱管として、複数の扁平管63を含む。扁平管63は、図3のように伝熱面となる扁平面63aを有する扁平な伝熱管である。扁平管63には、図3のように、冷媒が流れる冷媒通路63bが複数形成されている。例えば、扁平管63は、冷媒が流れる通路断面積が小さな冷媒通路63bが多数形成されている扁平多穴管である。熱源側熱交換器100では、図5のように、第1ヘッダ80側と第2ヘッダ90側との間を水平方向に延びる扁平管63が、上下に並べて複数段配置されている。なお、本実施形態では、第1ヘッダ80側と第2ヘッダ90側との間を延びる扁平管63は、2箇所で曲げられて、扁平管63により構成される熱交換部60は平面視において略U字状に形成されている(図2参照)。本実施形態では、複数の扁平管63は、一定の間隔をあけて配置されている。なお、図5は説明のための図面であり、扁平管63の段数は、図5に示した段数に限定されるものではない。扁平管63の段数は、適宜設計されればよい。
扁平管群63Gが有する扁平管63は、1又は複数の第1扁平管631と、1又は複数の第2扁平管632と、1又は複数の第3扁平管633と、にグループ分けされる(図6参照)。なお、第1扁平管631、第2扁平管632、及び第3扁平管633は、構造的には同一の扁平管である。
第1扁平管631は、第1扁平管631、第2扁平管632、及び第3扁平管633の中で最も上方に配置される扁平管63である。第1扁平管631は、熱交換部60の中で、熱源側熱交換器100の熱交換に主に寄与する第1熱交換部601を構成する扁平管63である。図5では、第1扁平管631として15本の扁平管63を描画している。ただし、図5は説明のための図面に過ぎず、第1扁平管631に分類される扁平管63の数は適宜決定されればよい。空気調和装置1が運転され、冷媒回路6を冷媒が流れる時に、第1扁平管631は一端から他端へと冷媒を流す。空気調和装置1の運転の際に第1扁平管631を冷媒がどのように流れるかは後述する。
第2扁平管632は、第1扁平管631、第2扁平管632、及び第3扁平管633の中で最も下方に配置される扁平管63である。第2扁平管632は、熱源側熱交換器100の最下段に配置される。言い換えれば、第2扁平管632には、扁平管群63Gの最下段に配置される扁平管63を含む。本実施形態では、第2扁平管632は、扁平管群63Gの最下段に配置される単一の扁平管63である。空気調和装置1が運転され、冷媒回路6を冷媒が流れる時に、第2扁平管632は一端から他端へと冷媒を流す。空気調和装置1の運転の際に第2扁平管632を冷媒がどのように流れるかは後述する。
第3扁平管633は、第1扁平管631の下方、かつ、第2扁平管632の上方に配置される扁平管63である。本実施形態では、第3扁平管633は、単一の扁平管63である。第3扁平管633は、最下段の第1扁平管631と、第2扁平管632とに隣接して配置されている。第3扁平管633は、空気調和装置1が運転され、冷媒回路6を冷媒が流れる時に、一端から他端へと冷媒を流さない。冷媒は、第3扁平管633の内部で滞留している。なお、ここで、第3扁平管633が一端から他端へと冷媒を流さないとは、第3扁平管633が、熱源側熱交換器100における冷媒の流路として用いられないことを意味し、第3扁平管633内で局所的な冷媒の動きがあることを否定するものではない。第3扁平管633に冷媒を流さないようにするための構成については後述する。
(3−3)フィン
複数のフィン64は、熱源側熱交換器100の伝熱面積を増大するための部材である。各フィン64は、扁平管63の並べられている段方向に延びる板状の部材である。熱源側熱交換器100は、複数の水平方向に延びる扁平管63が上下方向に並べて配置される態様で使用される。したがって、熱源側熱交換器100が熱源ユニット2に設置された状態では、各フィン64は上下方向に延びる。各フィン64には、複数の扁平管63を差し込めるように、図4のように、扁平管63の差し込み方向に沿って延びる切り欠き64aが複数形成されている。切り欠き64aは、フィン64の延びる方向、及び、フィン64の厚み方向と直交する方向に延びる。熱源側熱交換器100が熱源ユニット2に設置された状態では、各フィン64に形成された切り欠き64aは水平方向に延びる。フィン64の切り欠き64aの形状は、扁平管63の断面の外形の形状にほぼ一致している。切り欠き64aは、フィン64に、扁平管63の配列間隔に対応する間隔を開けて形成されている。熱源側熱交換器100において、複数のフィン64は、扁平管63の延びる方向に沿って並べて配置される。複数のフィン64の、複数の切り欠き64aのそれぞれに扁平管63が差し込まれることで、隣り合う扁平管63の間が、空気が流れる複数の通風路に区画される。
(3−4)第1ヘッダ及び第2ヘッダ
第1ヘッダ80及び第2ヘッダ90は、外観が略円柱状の中空の部材である。図5に示すように、第1ヘッダ80には各扁平管63の一方側の端部が接続され、第2ヘッダ90には各扁平管63の他方側の端部が接続される。熱源側熱交換器100は、略円柱状の第1ヘッダ80及び第2ヘッダ90の軸方向が鉛直方向と概ね一致するように熱源ユニット2の図示しないケーシング内に配置される。本実施形態では、熱源側熱交換器100の熱交換部60は、図2のようにU字形状に形成されている。第1ヘッダ80は、熱源ユニット2の図示しないケーシングの左前方角の近傍に配置される(図2参照)。第2ヘッダ90は、熱源ユニット2の図示しないケーシングの右前方角の近傍に配置される(図2参照)。
(3−4−1)第1ヘッダ
第1ヘッダ80の内部は、仕切板81a及び仕切板81bにより大きく3つの空間801〜803に区画されている(図5参照)。ここでは、仕切板81aよりも上方の空間を第1空間801と呼ぶ。仕切板81bより下方の空間を第2空間802と呼ぶ。仕切板81aと仕切板81bとの間の空間を第3空間803と呼ぶ。仕切板81aは、仕切板81aを挟んで隣接する第1空間801と第3空間803とが連通しないように、第1空間801と第3空間803とを仕切る。仕切板81bは、仕切板81bを挟んで隣接する第2空間802と第3空間803とが連通しないように、第2空間802と第3空間803とを仕切る。したがって、第3空間803は、第1空間801及び第2空間802と非連通である。
第1ヘッダ80の第1空間801に対応する部分には第1扁平管631の一端が接続される。言い換えれば、第1空間801には、第1熱交換部601を構成する第1扁平管631の一端が接続される。第1ヘッダ80の第2空間802に対応する部分には、第2扁平管632の一端が接続される。第1ヘッダ80の第3空間803に対応する部分には、第3扁平管633の一端が接続される。
本実施形態では、第1空間801は、更に仕切板81により複数の空間に分割されている。仕切板81は、仕切板81を挟んで隣接する空間が連通しないように、隣接する空間の間を仕切る。図5に示した例では、第1空間801が、仕切板81により5つのサブ空間801a〜801eに分割されている。ただし、第1空間801の分割の仕方は例示であって、第1空間801は仕切板81により4つ以下の空間に分割されても、6つ以上の空間に分割されてもよい。また、第1空間801は仕切板81により仕切られていなくてもよい。また、図5に示した例では、サブ空間801a〜801eに同数の第1扁平管631の一端が接続されているが、これに限定されるものではなく、サブ空間801a〜801eのそれぞれに接続される第1扁平管631の数は適宜設計されればよい。
第1ヘッダ80の5つのサブ空間801a〜801eのそれぞれに対応する部分には、分流管接続部82が設けられている(図2参照)。各分流管接続部82は、対応するサブ空間801a〜801eと連通し、分流管22a〜22eの1つが接続されている(図2参照)。分流管接続部82は、第1液冷媒接続部の例である。分流管22a〜22eは、第1液冷媒管の一例である。
第1ヘッダ80の第2空間802に対応する部分には、分流管接続部83が設けられている(図2参照)。分流管接続部83は、第2空間802と連通し、分流管22fが接続されている(図2参照)。分流管接続部83は、第2液冷媒接続部の例である。分流管22fは、第2液冷媒管の例である。
第1ヘッダ80の第3空間803に対応する部分には、分流管接続部82,83は設けられておらず、分流器22の分流管は接続されない。
(3−4−2)第2ヘッダ
第2ヘッダ90の内部には単一空間が形成される。言い換えれば、第2ヘッダ90の内部には、空間を仕切る仕切板が設けられていない。第2ヘッダ90には、ガス冷媒管接続部92が設けられている(図5参照)。ガス冷媒管接続部92は、第2ヘッダ90の内部空間と連通し、第1ガス冷媒管19が接続されている。
(4)熱源側熱交換器における冷媒の流れ
以上に説明したように熱源側熱交換器100が構成されていることで、空気調和装置1の暖房運転時及びデフロスト運転時には、熱源側熱交換器100を以下のように冷媒が流れる。
空気調和装置1が暖房運転を行い、熱源側熱交換器100が冷媒の蒸発器として機能する場合には、液冷媒管20から、分流器22の分流管22a〜22e及び分流管接続部82を経て、第1ヘッダ80の第1空間801のサブ空間801a〜801eに気液二相の冷媒が流入する。また、液冷媒管20から、分流器22の分流管22f及び分流管接続部83を経て、第1ヘッダ80の第2空間802に気液二相の冷媒が流入する。第1空間801のサブ空間801a〜801eに流入した冷媒は、図5のように、各サブ空間801a〜801eに接続されている第1扁平管631を流れる。第1扁平管631を流れる冷媒は、空気と熱交換をして蒸発し、気相の冷媒となって第2ヘッダ90の内部空間に流入する。また、第2空間802に流入した冷媒は、図5のように第2空間802に接続されている第2扁平管632を流れて蒸発し、気相の冷媒となって第2ヘッダ90の内部空間に流入する。第2ヘッダ90の内部空間に流入した気相の冷媒は、ガス冷媒管接続部92を介して第1ガス冷媒管19へと流出する。
なお、第1ヘッダ80の第3空間803には、分流器22の分流管が接続されておらず、第1空間801及び第2空間802と非連通であるため、分流器22、第1空間801、又は、第2空間802から第3空間803への冷媒の流入はない。そのため、第1ヘッダ80の第3空間803から第2ヘッダ90へ向かう第3扁平管633内の冷媒の流れは生じない。また、第3扁平管633は一端側で、内部を主にガス冷媒が流れる第2ヘッダ90の内部空間とは連通しているが、第3扁平管633の他端が出口のないである第1ヘッダ80の第3空間803と連通しているため、第2ヘッダ90から第1ヘッダ80へ向かう第3扁平管633内の冷媒の流れも生じない。その結果、暖房運転中には、第3扁平管633には一端から他端への冷媒の流れは生じず、主にガス冷媒が内部で滞留する。このように、暖房運転時に、第3扁平管633には低温の冷媒が流れず、内部で主に気相の冷媒が滞留するため、第3扁平管633には着霜しにくく、水が付着しても凍結しにくい。
空気調和装置1がデフロスト運転を行う際には、冷媒回路6を暖房運転時とは逆向きに冷媒が流れ、第1ガス冷媒管19からガス冷媒管接続部92を介して第2ヘッダ90の内部空間に高温の気相の冷媒が流入する。第2ヘッダ90の内部空間に流入した冷媒は、第1扁平管631及び第2扁平管632に流入する。なお、第3扁平管633は、第1ヘッダ80側において出口のない第3空間803と連通しているので、第3扁平管633には第2ヘッダ90側から第1ヘッダ80側へと冷媒は流れない。第1扁平管631に流入した冷媒は、第1扁平管631を通過して、その第1扁平管631が連通している第1ヘッダ80の第1空間801のサブ空間801a〜801eに流入する。また、第2扁平管632に流入した冷媒は、第2扁平管632を通過して、第2扁平管632が連通している第1ヘッダ80の第2空間802に流入する。第1空間801のサブ空間801a〜801eに流入した冷媒は、分流管接続部82及び分流器22の分流管22a〜22eを経て分流器22の本体に流入する。また、第2空間802に流入した冷媒は、分流管接続部83及び分流器22の分流管22fを経て分流器22の本体に流入する。分流管22a〜22fを通過して分流器22の本体に流入した冷媒は、分流器22の本体で合流して液冷媒管20へと流出する。
(5)特徴
(5−1)
本実施形態の熱源側熱交換器100は、上下に並べて配置され水平方向に沿って延びる複数の扁平管63、を含む扁平管群63Gを備える。扁平管63は伝熱管の例である。扁平管群63Gは伝熱管群の例である。扁平管群63Gは、1又は複数の第1扁平管631と、熱源側熱交換器100の最下段に配置される1又は複数の第2扁平管632と、1又は複数の第3扁平管633と、を含む。第1扁平管631は、一端から他端へと冷媒を流す。第2扁平管632は、一端から他端へと冷媒を流す。第3扁平管633は、一端から他端へと冷媒を流さない。第3扁平管633は、第1扁平管631の下方、かつ、第2扁平管632の上方に配置される。
本実施形態の熱源側熱交換器100では、冷媒を流さない第3扁平管633が設けられることで、第3扁平管633の周囲での水の凍結を抑制できる。また、熱源側熱交換器100の周囲温度が低く、第3扁平管633に着霜した場合には、第3扁平管633の上下に配置されている第1扁平管631及び第2扁平管632に、例えばデフロスト運転により高温のガス冷媒を流すことで、第3扁平管633に付着した霜を溶かすことができる。
(5−2)
本実施形態の熱源側熱交換器100では、第3扁平管633の内部には冷媒が滞留する。
このように構成されることで、暖房運転時に第3扁平管633の内部を低温の冷媒が流れる場合に比べ、第3扁平管633の周囲での水の凍結を抑制できる。
また、このような構成では、第3扁平管633を冷媒が流れる流路と隔離しなくてもよいため、一端から他端へと冷媒が流れない第3扁平管633を比較的簡単な構造で実現できる。
(5−3)
本実施形態の熱源側熱交換器100では、第3扁平管633は単一の扁平管63である。
第3扁平管633には一端から他端へと冷媒が流れないため、第3扁平管633の熱交換への寄与は小さい。ここでは、第3扁平管633が単一の扁平管63で構成されるため、熱交換に寄与しない扁平管63の数を抑制し、扁平管群63Gの熱交換効率の低下を抑制できる。
また、本開示の熱交換器では、上記実施形態のように、伝熱管群の伝熱管は、構造的に全て同一の伝熱管に統一されていることが好ましい。具体的には、熱源側熱交換器100では、上記実施形態のように、第3扁平管633を含め、扁平管群63Gの扁平管63は、構造的に全て同一の扁平管に統一されていることが好ましい。このように構成されることで、第3扁平管633を第1扁平管631や第2扁平管632とは異なる構造の扁平管を用いる場合に比べ、簡易に熱源側熱交換器100を製造できる。
(5−4)
本実施形態の熱源側熱交換器100では、扁平管群63Gの複数の扁平管63の少なくとも一部の一方の端部が接続される第1ヘッダ80を備える。本実施形態では、扁平管群63Gの全ての扁平管63の一方の端部が第1ヘッダ80に接続される。第1ヘッダ80には、第1扁平管631の端部が接続される第1空間801と、第2扁平管632の端部が接続される第2空間802と、第3扁平管633の端部が接続される第3空間803と、が形成される。第3空間803は、第1空間801及び第2空間802と非連通である。
本実施形態の熱源側熱交換器100では、比較的簡単な構造で、一端から他端へと冷媒が流れない第3扁平管633を実現できる。
(5−5)
本実施形態の熱源側熱交換器100では、第1ヘッダ80は、第1空間801に連通し第1液冷媒管の例である分流管22a〜22eが接続される分流管接続部82を有する。分流管接続部82は、第1液冷媒管接続部の例である。第1ヘッダ80は、第2空間802に連通し第2液冷媒管の例である分流管22fが接続される分流管接続部83を有する。分流管接続部83は、第2液冷媒管接続部の例である。
(6)変形例
以下に第1実施形態の変形例を示す。なお、以下に示す変形例は、矛盾の無い範囲で適宜組み合わされてもよい。
(6−1)変形例1A
上記実施形態では、第1ヘッダ80において、第3扁平管633が接続される第3空間803を、第1扁平管631が接続される第1空間801及び第2扁平管632が接続される第2空間802と非連通とすることで、第3扁平管633に冷媒を流さないようにしている。ただし、第3扁平管633に冷媒を流さないようにするために、熱源側熱交換器100に異なる構造を採用してもよい。
例えば、図7に示す熱源側熱交換器100Aのように、第2ヘッダ90に仕切板91a,91bを設け、第2ヘッダ90の内部を3つの空間901〜903に区画することで、第3扁平管633に冷媒を流さないようにすることができる。以下に、図6及び図7を参照しながら具体的に説明する。なお、ここでは、熱源側熱交換器100Aと、上記実施形態の熱源側熱交換器100との共通点については説明を省略する。
熱源側熱交換器100Aでは、上記実施形態で第1ヘッダ80に設けられていた仕切板81bは存在しない。したがって、図7に示すように、第2扁平管632及び第3扁平管633は、単一の空間804に連通するように、第1ヘッダ80に接続されている。
熱源側熱交換器100Aでは、第2ヘッダ90が、仕切板91a及び仕切板91bにより3つの空間901〜903に区画されている(図7参照)。ここでは、仕切板91aよりも上方の空間を第1空間901と呼ぶ。仕切板91bより下方の空間を第2空間902と呼ぶ。仕切板91aと仕切板91bとの間の空間を第3空間903と呼ぶ。仕切板91aは、仕切板91aを挟んで隣接する第1空間901と第3空間903とが連通しないように、第1空間901と第3空間903とを仕切る。仕切板91bは、仕切板91bを挟んで隣接する第2空間902と第3空間903とが連通しないように、第2空間902と第3空間903とを仕切る。そのため、第3空間903は、第1空間901及び第2空間902と非連通である。第2ヘッダ90の第1空間901に対応する部分には第1扁平管631の一端が接続される。第2ヘッダ90の第2空間902に対応する部分には、第2扁平管632の一端が接続される。第2ヘッダ90の第3空間903に対応する部分には、第3扁平管633の一端が接続される。
第2ヘッダ90の第1空間901に対応する部分には、ガス冷媒管接続部92が設けられている(図7中の実線参照)。ガス冷媒管接続部92は、第2ヘッダ90の第1空間901と連通し、第1ガス冷媒管19が接続されている。なお、ガス冷媒管接続部92は、図7中に一点鎖線で示したように、第2ヘッダ90の第1空間901に対応する部分に代えて、第2ヘッダ90の第2空間902に対応する部分に設けられてもよい。
第2ヘッダ90には、図6及び図7のように、第1空間901と第2空間902とを連通する連絡管191が取り付けられる。連絡管191が存在することで、第2扁平管632の一端から他端へと冷媒を流すことができる。このような構造を採ることで、デフロスト運転の際に、第1空間901を介して第2空間902に流入した高温の冷媒は、全て第2扁平管632に流入する。そのため、デフロスト運転で第2扁平管632に付着した霜や氷を溶かす際に、第2扁平管632には十分な量のガス冷媒が供給されやすい。
特に熱源側熱交換器100Aは、単一の第2扁平管632を有する。そのため、デフロスト運転時に連絡管191から第2空間902へと流入し、第1ヘッダ80へと向かって流れる冷媒は、全て単一の第2扁平管632を流れる。そのため、第2扁平管632の全体に冷媒を流して、第2扁平管632に付着した霜や氷を比較的短時間で除去できる。
なお、図7の熱源側熱交換器100Aでは、第2扁平管632を冷媒が流れるように、第1空間901と第2空間902とを連通する連絡管191が設けられている。ただし、第2扁平管632に冷媒を流す構造は他の態様により実現されてもよい。例えば、連絡管191を設ける代わりに、図8の熱源側熱交換器100A’のように、第1ガス冷媒管19から分岐した分岐管191’を第2ヘッダ90の第2空間902と対応する部分に接続してもよい。
(6−2)変形例1B
上記実施形態では、熱源側熱交換器100は、扁平管群63Gの最下段に配置される単一の第2扁平管632を有する。しかし、熱源側熱交換器100は、扁平管群63Gの最下段に配置される第2扁平管632を含む、複数の第2扁平管632を有してもよい。なお、第2扁平管632を複数設ける場合には、複数の第2扁平管632は直列に連結されることが好ましい。
例えば、変形例1Bに係る熱源側熱交換器100Bは、図9のように、上下方向に並べられた3本の第2扁平管632を有する。そして、第2ヘッダ90の内部には、最上段の第2扁平管632の接続される位置と中段の第2扁平管632の接続される位置との間に、図9のように仕切板91が設けられている。また、第1ヘッダ80の第2空間802の内部には、中段の第2扁平管632の接続される位置と最下段の第2扁平管632の接続される位置との間に、図9のように仕切板81が設けられる。このように構成されることで、デフロスト運転時に第1ガス冷媒管19から第2ヘッダ90の内部空間へと流入し、最上段の第2扁平管632に流入した冷媒は、図9に示した矢印のように、第2ヘッダ90と第1ヘッダ80との間を折り返しながら、全ての第2扁平管632を通過して、最終的に第1ヘッダ80に流入し、分流管22fから流出する。このように構成されることで、デフロスト運転時に第2扁平管632を冷媒が流れる時には、冷媒が流れない第2扁平管632は生じない。したがって、第2扁平管632の全体にガス冷媒を流し、第2扁平管632全体について付着した霜や氷を比較的短時間で溶かすことが容易である。
(6−3)変形例1C
上記実施形態では、熱源側熱交換器100では、第3扁平管633は1本である。ただし、これに限定されるものではなく、図10の熱源側熱交換器100Cのように、第3扁平管633を複数段に設けてもよい。
(6−4)変形例1D
上記実施形態では、第1ヘッダ80の内部に仕切板81a,81bを設けることで、第1ヘッダ80の内部の1つの空間を、第1空間801、第2空間802及び第3空間803に区画している。
ただし、これに限定されるものではなく、第1ヘッダ80は、内部空間を形成する、複数の部材により構成されてもよい。例えば、図11の熱源側熱交換器100Dのように、第1ヘッダ80aは、内部に第1空間801を形成する第1部材80a1と、内部に第2空間802を形成する第2部材80a2と、内部に第3空間803を形成する第3部材80a3と、により構成されてもよい。熱源側熱交換器100Dは、第1ヘッダ80aが複数の部材80a1〜80a3により構成される点を除き上記実施形態の熱源側熱交換器100と同様であるので、その他の説明は省略する。
(6−5)変形例1E
上記実施形態では、暖房運転時及びデフロスト運転時のそれぞれの実行中に、第1熱交換部601を構成する第1扁平管631を全て同一方向に冷媒が流れる。ただし、第1熱交換部601を冷媒が流れる経路(冷媒パス)は適宜設計されればよい。例えば、第1熱交換部601では、暖房運転時及びデフロスト運転時のそれぞれの実行中に、冷媒が第1ヘッダ80と第2ヘッダ90との間を折り返して流れるように、第1熱交換部601の冷媒パスが設計されてもよい。
第1熱交換部601の冷媒パスによらず、第1扁平管631の下方、かつ、第2扁平管632の上方に第3扁平管633を配置することで、上記実施形態で説明したような効果が得られる。
(6−6)変形例1F
上記実施形態の熱源側熱交換器100は、1列の熱交換部60を有している。ただし本開示の熱交換器は、図12に概略的な平面図を示す熱源側熱交換器100Eのように、複数列の熱交換部60を有してもよい。なお、図12では、平面視において直線上に延びる熱交換部60を2列有する熱源側熱交換器100Eを描画しているが、他の形態では、熱源側熱交換器は、3列以上の熱交換部60を有してもよい。また、各熱交換部60は、平面視において、L字状、U字状等の直線状以外の形状を有してもよい。
熱源側熱交換器100Eでは、1列目(図12中では下側)の熱交換部60の扁平管63の一端は第1ヘッダ280に接続され、1列目の熱交換部60の扁平管63の他端は折返しヘッダ285に接続されている。2列目(図12中では上側)の熱交換部60の扁平管63の一端は折返しヘッダ285に接続され、2列目の熱交換部60の扁平管63の他端は第2ヘッダ290に接続されている。そして、熱源側熱交換器100Eでは、図13に示すように、各熱交換部60の最下段の扁平管63が第2扁平管632として機能し、各熱交換部60の下から2段目の扁平管63が第3扁平管633として機能する。なお、熱源側熱交換器100Eでは、平面視において第1ヘッダ280と第2ヘッダ290とは近傍に配置されるが、図13では、説明のしやすさの観点から、第1ヘッダ280及び第2ヘッダ290を、折返しヘッダ285に対して反対側に描画している。なお、熱源側熱交換器において、第2扁平管632及び第3扁平管633の少なくとも一方は、複数段存在してもよい。
図12及び図13を参照しながら、熱源側熱交換器100Eの、第1ヘッダ280、第2ヘッダ290、及び折返しヘッダ285の、第2扁平管632及び第3扁平管633が接続されている部分の構造に関して主に説明する。なお、ここでは説明を省略するが、1列目及び2列目の熱交換部60の第1扁平管631が配置されている部分の冷媒パスの取り方には様々な態様が採用し得る。
第1ヘッダ280の内部空間は、上記実施形態の第1ヘッダ80と同様に、仕切板281aと仕切板281bとにより、第1扁平管631が接続される第1空間2801と、第2扁平管632が接続される第2空間2802と、第3扁平管633が接続される第3空間2803とに区画されている。第3空間2803は、第1空間2801及び第2空間2802と非連通である。図示は省略しているが、第2空間2802には、液冷媒管(分流器22の分流管)が接続されている。第3空間2803は、液冷媒管(分流器22の1の分流管)もガス冷媒管も接続されていない空間である。
折返しヘッダ285の内部空間は、第1ヘッダ280と同様に、仕切板286aと仕切板286bとにより、第1扁平管631が接続される第1空間2851と、第2扁平管632が接続される第2空間2852と、第3扁平管633が接続される第3空間2853とに区画されている。
第2ヘッダ290では、第2扁平管632及び第3扁平管633が接続される空間は、第1ガス冷媒管19に直接的に又は間接的に連通している。
このように各ヘッダ280,285,290が構成されることで、空気調和装置1の暖房運転時やデフロスト運転時に、各第2扁平管632には一端から他端へと冷媒を流しつつ、第3扁平管633では冷媒を滞留させることができる。そして、熱源側熱交換器100Eのように、複数列の熱交換部60を有する熱交換器においても、第1扁平管631の下方、かつ、第2扁平管632の上方に第3扁平管633を配置することで、上記実施形態で説明したような効果が得られる。
(6−7)変形例1G
上記実施形態の熱源側熱交換器100では、第1ヘッダ80及び第2ヘッダ90は円筒状のヘッダであるが、ヘッダの形状やタイプは上記の態様に限定されるものではない。
例えば、第1ヘッダ80及び第2ヘッダ90の少なくとも一方は、外形形状が楕円柱状や多角形柱状のヘッダであってもよい。
また、第1ヘッダ80及び第2ヘッダ90の少なくとも一方は、複数の部材を積層して構成される積層型ヘッダであってもよい。例えば、第1ヘッダ80及び第2ヘッダ90の少なくとも一方は、板状部材を複数枚積層して構成される積層型ヘッダであってもよい。
(6−8)変形例1H
上記実施形態の熱源側熱交換器100は、図2のように熱交換部60がU字状に配置されているが、本開示の熱交換器の形状は適宜設計されればよい。例えば、熱源側熱交換器100では、熱交換部60が直線状やL字状に配置されていてもよい。
(6−9)変形例1G
上記実施形態では、伝熱管が扁平管である場合を例に説明したが、伝熱管は扁平管に限定されるものではない。伝熱管が円管である場合も、上記実施形態で説明したのと同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、熱源側熱交換器100は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製であるが、本開示の熱交換器は、他の材料製であってもよい。
<第2実施形態>
本開示の第2実施形態の熱交換器について、図14の熱交換器の概略図を参照しながら説明する。第2実施形態の熱交換器も、冷凍サイクル装置の一例である空気調和装置1の熱源側熱交換器100Fとして使用される。ここでは空気調和装置1の説明については省略する。また、熱源側熱交換器100Fは、第1実施形態の熱源側熱交換器100との共通点が多いため、ここでは熱源側熱交換器100との相違点について主に説明する。
熱源側熱交換器100Fと熱源側熱交換器100との主な違いは、第2ヘッダ90側に上記の変形例1Aの熱源側熱交換器100Aと同様の構成を採用していることにある。言い換えれば、熱源側熱交換器100Fでは、第3扁平管633の一端は、第1ヘッダ80側で、第1扁平管631の一方側の端部が接続される第1空間801及び第2扁平管632の一方側の端部が接続される第2空間802に非連通な、第3空間803に接続されている。また、熱源側熱交換器100Fでは、第3扁平管633の他端は、第2ヘッダ90側で、第1扁平管631の他方側の端部が接続される第1空間901及び第2扁平管632の他方側の端部が接続される第2空間902に非連通な、第3空間903に接続されている。言い換えれば、第3扁平管633は、熱源側熱交換器100Fの冷媒が流れる空間とは非連通である。そして、第3扁平管633には、冷媒ではなく、冷媒ガス以外の気体が密閉されている。例えば、第3扁平管633には、空気が密閉されている。
このような態様においても、第3扁平管633の周囲での水の凍結を抑制できる。また、熱源側熱交換器100Fの周囲温度が低く、第3扁平管633に着霜した場合には、第3扁平管633の上下に配置されている第1扁平管631及び第2扁平管632に高温のガス冷媒を流すことで、第3扁平管633に付着した霜を溶かすことができる。
なお、第2実施形態の熱源側熱交換器100Fには多様な変更が可能である。例えば、第2実施形態には、第1実施形態やその変形例で示した構成が、矛盾の無い範囲で適宜適用されてもよい。
<第3実施形態>
本開示の第3実施形態の熱交換器及び冷凍サイクル装置について、図15及び図16を参照しながら説明する。図15は、本開示の熱交換器の第3実施形態に係る熱源側熱交換器300、及び、熱源側熱交換器300を用いる冷凍サイクル装置の一例の空気調和装置1Aの概略構成図である。図16は、熱源側熱交換器300の概略構成図である。
第1及び第2実施形態の空気調和装置1は、空調対象空間の暖房又は冷房を選択的に行う装置である。しかし、第3実施形態の空気調和装置1Aは、複数の利用ユニット3a,3bを有し、一部の利用ユニット3aでは暖房を実行し、他の利用ユニット3bでは冷房を実行することが可能な装置である。
空気調和装置1Aは、以下のように構成される。
空気調和装置1Aは、1台の熱源ユニット2と、複数台の利用ユニットと、を有している。ここでは、空気調和装置1Aは、2台の利用ユニット3a,3bを有している。利用ユニット3a,3bは、それぞれ異なる空調対象空間を空調対象とする。
空気調和装置1Aは、簡略化して説明すれば、冷媒回路6aと、冷媒回路6bとを有する2つの空気調和装置を1つの装置に統合した装置である。図15の空気調和装置1Aの概略構成図において、冷媒回路6a及び冷媒回路6bは、第1実施形態で説明した冷媒回路6と同様の冷媒回路であり、参照符号として第1実施形態と同じ番号を付した構成は、第1実施形態と同様の構成である。なお、図15では、冷媒回路6a側の構成には参照符号の番号の後にアルファベット“a”を付し、冷媒回路6b側の構成には参照符号の番号の後にアルファベット“b”を付して示している。
ただし、空気調和装置1Aでは、冷媒回路6aと冷媒回路6bとは、圧縮機8を共用している。言い換えれば、圧縮機8が吐出する冷媒の一部は冷媒回路6aを流れて利用ユニット3aへと送られ、圧縮機8が吐出する冷媒の一部は冷媒回路6bを流れて利用ユニット3bへと送られる。なお、冷媒回路6aと冷媒回路6bとが圧縮機8を共用する代わりに、冷媒回路6aと冷媒回路6bとは、それぞれ圧縮機8を有していてもよい。
また、冷媒回路6aと冷媒回路6bとは、1台の熱源側熱交換器300を共用している。
空気調和装置1Aは、第1実施形態で説明した空気調和装置1が2台独立して動作する態様と概ね同様に理解できるため、ここでは熱源側熱交換器300についてのみ説明し、その他の空気調和装置1Aについての説明は必要のない限り省略する。また、熱源側熱交換器300は、第1実施形態の熱源側熱交換器100と共通する点も多いため、ここでは熱源側熱交換器300の熱源側熱交換器100とのに相違点について主に説明し、必要な場合を除き、共通点についての説明は省略する。
熱源側熱交換器300は、複数の扁平管63を含む扁平管群63Gと、図15及び図16では描画していない複数のフィン64と、第1ヘッダ380と、第2ヘッダ390と、を主に有している。本実施形態では、扁平管63、フィン64、第1ヘッダ380及び第2ヘッダ390は、全て、アルミニウム製、又は、アルミニウム合金製である。
フィン64に関しては第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
扁平管群63Gは、第1実施形態と同様に複数の扁平管63を含む。本実施形態では、扁平管群63Gが有する扁平管63は、1又は複数の第1扁平管631と、1又は複数の第2扁平管632と、1又は複数の第3扁平管633と、にグループ分けされる。なお、第1扁平管631、第2扁平管632、及び第3扁平管633は、構造的には同一の扁平管である。
第1扁平管631は、第1扁平管631、第2扁平管632、及び第3扁平管633の中で最も上方に配置される扁平管63である。第1扁平管631は、熱交換部60の中で、冷媒回路6aを流れる冷媒が、熱源側ファン15により送られる熱源空気と熱交換をする第1熱交換部3601を構成する扁平管63である。図16では、第1扁平管631として8本の扁平管63を描画している。ただし、図16は説明のための図面に過ぎず、第1扁平管631に分類される扁平管63の数は適宜決定されればよい。空気調和装置1が運転され、冷媒回路6aを冷媒が流れる時に、第1扁平管631は一端から他端へと冷媒を流す。
第2扁平管632は、第1扁平管631、第2扁平管632、及び第3扁平管633の中で最も下方に配置される扁平管63である。第2扁平管632は、熱源側熱交換器100の最下段に配置される。言い換えれば、第2扁平管632には、扁平管群63Gの最下段に配置される扁平管63を含む。第2扁平管632は、熱交換部60の中で、冷媒回路6bを流れる冷媒が、熱源側ファン15により送られる熱源空気と熱交換をする第2熱交換部3602を構成する扁平管63である。図16では、第2扁平管632として8本の扁平管63を描画している。ただし、図16は説明のための図面に過ぎず、第2扁平管632に分類される扁平管63の数は適宜決定されればよい。空気調和装置1が運転され、冷媒回路6bを冷媒が流れる時に、第2扁平管632は一端から他端へと冷媒を流す。
第3扁平管633は、第1扁平管631の下方、かつ、第2扁平管632の上方に配置される扁平管63である。本実施形態では、第3扁平管633は、単一の扁平管63である。ただし、これに限定されるものではなく、第3扁平管633は複数であってもよい。第3扁平管633は、最下段の第1扁平管631と、最上段の第2扁平管632とに隣接して配置されている。第3扁平管633は、空気調和装置1が運転され、冷媒回路6を冷媒が流れる時に、一端から他端へと冷媒を流さない。冷媒は、第3扁平管633の内部で滞留している。
第1ヘッダ380及び第2ヘッダ390は、外観が略円柱状の中空の部材である。図16に示すように、第1ヘッダ380には各扁平管63の一方側の端部が接続され、第2ヘッダ390には各扁平管63の他方側の端部が接続される。熱源側熱交換器300は、略円柱状の第1ヘッダ380及び第2ヘッダ390の軸方向が鉛直方向と概ね一致するように熱源ユニット2の図示しないケーシング内に配置される。
第1ヘッダ380の内部は、仕切板381a及び仕切板381bにより3つの空間3801〜3803に区画されている(図16参照)。ここでは、仕切板381aよりも上方の空間を第1空間3801と呼ぶ。仕切板381bより下方の空間を第2空間3802と呼ぶ。仕切板381aと仕切板381bとの間の空間を第3空間3803と呼ぶ。仕切板381aは、仕切板381aを挟んで隣接する第1空間3801と第3空間3803とが連通しないように、第1空間3801と第3空間3803とを仕切る。仕切板381bは、仕切板381bを挟んで隣接する第2空間3802と第3空間3803とが連通しないように、第2空間3802と第3空間3803とを仕切る。したがって、第3空間3803は、第1空間3801及び第2空間3802と非連通である。
第1ヘッダ380の第1空間3801に対応する部分には第1扁平管631の一端が接続される。言い換えれば、第1空間3801には、第1熱交換部3601を構成する第1扁平管631の一端が接続される。第1ヘッダ80の第2空間3802に対応する部分には、第2扁平管632の一端が接続される。言い換えれば、第2空間3802には、第2熱交換部3602を構成する第2扁平管632の一端が接続される。第1ヘッダ380の第3空間3803に対応する部分には、第3扁平管633の一端が接続される。
第1ヘッダ380には、第1空間3801に連通するように冷媒回路6aの液冷媒管20aが接続される液冷媒管接続部382が設けられている。また、第1ヘッダ380には、第2空間3802に連通するように冷媒回路6bの液冷媒管20bが接続される液冷媒管接続部383が設けられている。第1ヘッダ380の第3空間3803に対応する部分には、液冷媒管接続部は設けられていない。
なお、第1空間3801及び第2空間3802は、更に図示しない仕切板により複数の空間に分割されていてもよい。そして、第1空間3801の分割された各空間には、液冷媒管20aが接続される図示しない分流器の分流管が接続されてもよい。また、第2空間3802の分割された各空間には、液冷媒管20bが接続される図示しない分流器の分流管が接続されてもよい。
第2ヘッダ390の内部は、仕切板391により2つの空間3901,3902に区画されている(図16参照)。ここでは、仕切板391よりも上方の空間を第1空間3901と呼ぶ。仕切板391より下方の空間を第2空間3902と呼ぶ。仕切板391は、仕切板391を挟んで隣接する第1空間3901と第2空間3902とが連通しないように、第1空間3901と第2空間3902とを仕切る。
第2ヘッダ390の第1空間3901に対応する部分には第1扁平管631の一端が接続される。第2ヘッダ390の第2空間3902に対応する部分には、第2扁平管632及び第3扁平管633の一端が接続される。なお、第2空間3902には、第2扁平管632の接続される部分と、第3扁平管633の接続される部分とを仕切る仕切板が更に設けられてもよい。
第2ヘッダ390には、第1空間3901に連通するように冷媒回路6aの第1ガス冷媒管19aが接続されるガス冷媒管接続部392が設けられている。また、第2ヘッダ390には、第2空間3902に連通するように冷媒回路6bの第1ガス冷媒管19bが接続されるガス冷媒管接続部393が設けられている。
このような熱源側熱交換器300を用いる空気調和装置1Aにおいて、制御部23は、冷媒回路6aにおいて、熱源側熱交換器300の第1熱交換部3601に第1ガス冷媒管19a側から液冷媒管20a側へと冷媒が流れるように冷媒流向切換機構10aを切り換える(図16参照)。同時に、制御部23は、冷媒回路6bにおいて、熱源側熱交換器300の第2熱交換部3602に液冷媒管20b側から第1ガス冷媒管19b側へと冷媒が流れるように冷媒流向切換機構10bを切り換える(図16参照)。この場合には、熱源側熱交換器300の第1扁平管631の部分(第1熱交換部3601)を凝縮器として機能させ、熱源側熱交換器300の第2扁平管632の部分(第2熱交換部3602)を蒸発器として機能させることができる(図16参照)。言い換えれば、利用ユニット3aの空調対象空間では冷房を行い、利用ユニット3bの空調対象空間では暖房を行うことができる。
また、このような熱源側熱交換器300を用いる空気調和装置1Aにおいて、図16とは逆に、制御部23は、冷媒回路6aにおいて、熱源側熱交換器300の第1熱交換部3601に液冷媒管20a側から第1ガス冷媒管19a側へと冷媒が流れるように冷媒流向切換機構10aを切り換える。同時に、図16とは逆に、制御部23は、冷媒回路6bにおいて、熱源側熱交換器300の第2熱交換部3602に第1ガス冷媒管19b側から液冷媒管20b側へと冷媒が流れるように冷媒流向切換機構10bを切り換える。この場合には、熱源側熱交換器300の第1扁平管631の部分(第1熱交換部3601)を蒸発器として機能させ、熱源側熱交換器300の第2扁平管632の部分(第2熱交換部3602)を凝縮器として機能させることができる。言い換えれば、利用ユニット3aの空調対象空間では暖房を行い、利用ユニット3bの空調対象空間では冷房を行うことができる。
なお、冷媒回路6aを冷媒が流れる際にも、また冷媒回路6bを冷媒が流れる場合にも、第3扁平管633は、一端から他端へと冷媒を流さない。冷媒は、第3扁平管633の内部で滞留する。特には、第3扁平管633には、主にガス冷媒が内部で滞留する。そのため、第1熱交換部3601及び第2熱交換部3602の一方を凝縮器として機能させ、他方を蒸発器として機能させる場合には、第1扁平管631を流れる冷媒の温度と、第2扁平管632を流れる冷媒の温度とに温度差が生じるが、第3扁平管633の断熱効果により、第1扁平管631を流れる冷媒と第2扁平管632を流れる冷媒との間での熱交換が抑制されやすい。そのため、比較的単純な構造で凝縮器側と蒸発器側とを断熱して、空気調和装置1Aの性能低下を抑制しつつ、1台の熱源側熱交換器300を、部分的には凝縮器として利用し、同時に部分的には蒸発器として利用することができる。
なお、ここでは、第3扁平管633に冷媒を滞留させる形態について説明したが、第2実施形態と同様に、第3扁平管633を冷媒回路6a,6bとは切り離し、第3扁平管633には、冷媒外の気体(例えば空気)を密閉するように構成してもよい。詳細な説明は省略する。
<付記>
上記実施形態で、「接続」や「接触」等の語が用いられている場合があるが、特記無き場合には、「接続」や「接触」等の態様は、直接的に接続や接触する場合に限られず、他の部材を介して間接的に接続や接触する場合を含む。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
伝熱管を用いる熱交換器およびその熱交換器を用いる冷凍サイクル装置に広く適用でき有用である。
1,1A 空気調和装置(冷凍サイクル装置)
20a 液冷媒管(第1液冷媒管)
20b 液冷媒管(第2液冷媒管)
22a〜22e 分流管(第1液冷媒管)
22f 分流管(第2液冷媒管)
63 扁平管(伝熱管)
63G 伝熱管群
631 第1扁平管(第1伝熱管)
632 第2扁平管(第2伝熱管)
633 第3扁平管(第3伝熱管)
80,280,380 第1ヘッダ(ヘッダ)
82 分流管接続部(第1液冷媒管接続部)
83 分流管接続部(第2液冷媒管接続部)
90,390 第2ヘッダ(ヘッダ)
92 ガス冷媒管接続部
100,100A〜100F,100A’ 熱源側熱交換器(熱交換器)
191 連絡管
300 熱源側熱交換器(熱交換器)
382 液冷媒管接続部(第1液冷媒管接続部)
383 液冷媒管接続部(第2液冷媒管接続部)
801 第1空間
802 第2空間
803 第3空間
901 第1空間
902 第2空間
903 第3空間
2801 第1空間
2802 第2空間
2803 第3空間
3801 第1空間
3802 第2空間
3803 第3空間
特開2016−200292号公報

Claims (11)

  1. 上下に並べて配置され水平方向に沿って延びる複数の伝熱管(63)、を含む伝熱管群(63G)を備える熱交換器であって、
    前記伝熱管群は、
    一端から他端へと冷媒を流す1又は複数の第1伝熱管(631)と、
    一端から他端へと冷媒を流し前記熱交換器の最下段に配置される1又は複数の第2伝熱管(632)と、
    前記第1伝熱管の下方、かつ、前記第2伝熱管の上方に配置される、一端から他端へと冷媒を流さない1又は複数の第3伝熱管(633)と、
    を含む、
    熱交換器(100,100A〜100F,100A’,300)。
  2. 前記第3伝熱管の内部には冷媒が滞留する、
    請求項1に記載の熱交換器(100,100A〜100E,100A’,300)。
  3. 前記第3伝熱管の内部には冷媒ガス以外の気体が密閉されている、
    請求項1に記載の熱交換器(100F)。
  4. 前記伝熱管群の前記伝熱管は、扁平管である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の熱交換器。
  5. 前記第3伝熱管は単一の前記伝熱管である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の熱交換器(100,100A,100B,100D〜100F,100A’,300)。
  6. 前記伝熱管群の前記複数の伝熱管の少なくとも一部の伝熱管の一方の端部である第1端部が接続されるヘッダ(80,90,280,380,390)を更に備え、
    前記ヘッダには、前記第1伝熱管の前記第1端部が接続される第1空間(801,901,2801,3801)と、前記第2伝熱管の前記第1端部が接続される第2空間(802,902,2802,3802)と、前記第3伝熱管の前記第1端部が接続される第3空間(803,903,2803,3803)と、が形成され、
    前記第3空間は、前記第1空間及び前記第2空間と非連通である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の熱交換器。
  7. 前記ヘッダ(90)は、前記第1空間又は前記第2空間に連通し、ガス冷媒管が接続されるガス冷媒管接続部(92)を有し、
    前記熱交換器は、前記第1空間と前記第2空間とを連通する連絡管(191)を更に有する、
    請求項6に記載の熱交換器(100A,100F)。
  8. 前記ヘッダは、前記第1空間に連通し第1液冷媒管(22a〜22e,20a)が接続される第1液冷媒管接続部(82,382)と、前記第2空間に連通し第2液冷媒管(22f,20b)が接続される第2液冷媒管接続部(83,383)と、を有する、
    請求項6に記載の熱交換器(100,100B〜100F,300)。
  9. 前記第2伝熱管は前記伝熱管群の最下段に配置される単一の前記伝熱管である、又は、前記第2伝熱管は前記伝熱管群の最下段に配置される前記伝熱管を含む、直列に連結されている複数の前記伝熱管である、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の熱交換器(100,100A〜100F,100A’)。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の前記熱交換器を備える、
    冷凍サイクル装置(1,1A)。
  11. 前記熱交換器(300)は熱源側熱交換器であって、
    前記熱交換器の前記第1伝熱管部分が凝縮器として機能する時に、前記熱交換器の前記第2伝熱管部分は蒸発器として機能する、
    及び/又は、
    前記熱交換器の前記第1伝熱管部分が蒸発器として機能する時に、前記熱交換器の前記第2伝熱管部分は凝縮器として機能する、
    請求項10に記載の冷凍サイクル装置(1A)。
JP2019063667A 2019-03-28 2019-03-28 熱交換器及び冷凍サイクル装置 Pending JP2020165550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019063667A JP2020165550A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 熱交換器及び冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019063667A JP2020165550A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 熱交換器及び冷凍サイクル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020165550A true JP2020165550A (ja) 2020-10-08

Family

ID=72716163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019063667A Pending JP2020165550A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 熱交換器及び冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020165550A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111664549A (zh) 空调器
US8869545B2 (en) Defrosting a heat exchanger in a heat pump by diverting warm refrigerant to an exhaust header
US9488399B2 (en) Air conditioning apparatus
KR20090096600A (ko) 다른 멀티채널 튜브를 갖는 멀티채널 열 교환기
KR20150047027A (ko) 히트 펌프
JP5625691B2 (ja) 冷凍装置
JP5842970B2 (ja) 空気調和装置
JP2013011364A (ja) 空気調和装置
WO2013177305A1 (en) Defrosting a heat exchanger in a heat pump by diverting warm refrigerant to an exhaust header
CN103090471B (zh) 空调器
JP6791196B2 (ja) 室外ユニット
US20200200477A1 (en) Heat exchanger and heat exchange unit including the same
JP2016133257A (ja) 空気調和装置
JP2018138826A (ja) 空気調和装置
EP2568233B1 (en) Air conditioner
JP2011052850A (ja) ヒートポンプ式温水暖房装置
JP2020165550A (ja) 熱交換器及び冷凍サイクル装置
US11692748B2 (en) Heat exchanger and air conditioning apparatus including the same
US20200200476A1 (en) Heat exchanger
US11732971B2 (en) Heat exchanger and air conditioner having the same
JP2019132511A (ja) 冷凍装置
JP2019060513A (ja) 熱交換器及びそれを備えた空気調和装置
JP2016148483A (ja) 冷凍装置
JP4420393B2 (ja) 冷凍空調装置
WO2019151115A1 (ja) 冷凍装置の熱源ユニット