JP2020165374A - タービンおよび過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】タービン効率の低下を抑制する。【解決手段】タービンは、タービンインペラと、タービンインペラのリーディングエッジよりも、タービンインペラの径方向の外側に設けられ、環状のタービンスクロール流路を少なくとも含む外流路と、外流路に面する内壁面に設けられ、径方向の内側ほど、タービンインペラの回転方向の前方側となる向きに傾斜するガイド部23gと、を備える。ガイド部23gにより排気ガスの回転方向の速度が増して、内壁面近傍の相対流れ角が小さくなる。【選択図】図4

Description

本開示は、タービンおよび過給機に関する。
従来、排気ガスなどによりタービンインペラを回転させるタービンが普及している。例えば、特許文献1には、タービンとコンプレッサを備える過給機が記載されている。タービンインペラの径方向外側には、タービンスクロール流路などの外流路が延在する。外流路からタービンインペラのリーディングエッジに向って排気ガスが流れる。
特開2018−025125号公報
上記のように、排気ガスは、外流路からタービンインペラのリーディングエッジに向って流れる。外流路に面する内壁面近傍では、内壁面から遠い位置よりも、径方向に対する排気ガスの絶対流れ角が小さくなる。これにより、タービンインペラの羽根に対する相対流れ角が大きくなってしまう。その結果、タービン効率が低下してしまう。
本開示の目的は、タービン効率の低下を抑制することができるタービンおよび過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るタービンは、タービンインペラと、タービンインペラのリーディングエッジよりも、タービンインペラの径方向の外側に設けられ、環状のタービンスクロール流路を少なくとも含む外流路と、外流路に面する内壁面に設けられ、径方向の内側ほど、タービンインペラの回転方向の前方側となる向きに傾斜するガイド部と、を備える。
内壁面は、タービンインペラの回転軸方向に少なくとも一部が対向する一対の対向面を含み、ガイド部は、一対の対向面の少なくとも一方に設けられてもよい。
ガイド部は、一対の対向面の双方に設けられてもよい。
対向面を有し、回転軸方向に対向面を対向させて配される一対の支持部材と、一対の支持部材に軸支される軸部と、一対の支持部材の間であって、ガイド部より径方向外側に外径端が位置する翼体と、を有するノズルベーンと、を備えてもよい。
ガイド部は、軸部周りに回転するいずれの向きの翼体に対しても、回転軸方向に非対向となる位置に配されてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る過給機は、上記タービンを備える。
本開示によれば、タービン効率の低下を抑制することができる。
過給機の概略断面図である。 ノズル駆動機構の分解斜視図である。 ノズル駆動機構の組み付け後の斜視図である。 ノズルリングとノズルベーンをプレート側から見た図である。 ノズルリングとノズルベーンをプレート側から見た図である。 ノズルベーンの移動軌跡を説明するための図である。 プレートとノズルベーンをノズルリング側から見た図である。 ガイド部と、タービンインペラの一部の子午面形状を示す図である。 流れ角を説明するための第1の図である。 流れ角を説明するための第2の図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印L方向を過給機Cの左側として説明する。図1に示す矢印R方向を過給機Cの右側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備える。過給機本体1は、ベアリングハウジング2を備える。ベアリングハウジング2の左側には、締結ボルト3によってタービンハウジング4が連結される。ベアリングハウジング2の右側には、締結ボルト5によってコンプレッサハウジング6が連結される。
ベアリングハウジング2には、軸受孔2aが形成されている。軸受孔2aは、過給機Cの左右方向に貫通する。軸受孔2aには、軸受7が収容される。図1では、軸受7の一例としてフルフローティング軸受を示す。ただし、軸受7は、セミフローティング軸受や転がり軸受など、他のラジアル軸受であってもよい。軸受7によって、シャフト8が回転自在に軸支されている。シャフト8の左端部には、タービンインペラ9が取り付けられる。タービンハウジング4内に形成された収容空間Sに、タービンインペラ9が回転自在に収容されている。
タービンインペラ9は、ハブ9aおよび羽根9bを有する。ハブ9aは、シャフト8に設けられる。ハブ9aの外周面9a1の外径は、タービンインペラ9の回転軸方向(シャフト8の軸方向。以下、単に軸方向という)の一端側(図1中、左側、軸受7から離隔する側、排気口14側)に向かうほど小さくなる。ハブ9aの外周面9a1に羽根9bが設けられる。羽根9bは、ハブ9aの周方向に離隔して複数設けられる。羽根9bのうち、排気ガスの流れ方向の上流端には、リーディングエッジ9b1が形成される。
また、シャフト8の右端部にはコンプレッサインペラ10が取り付けられている。コンプレッサインペラ10は、コンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。コンプレッサハウジング6には、吸気口11が形成されている。吸気口11は、過給機Cの右側に開口する。吸気口11は、不図示のエアクリーナに接続される。締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、ベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6との対向面によって、ディフューザ流路12が形成される。ディフューザ流路12は、空気を昇圧する。ディフューザ流路12は、シャフト8の径方向(タービンインペラ9の径方向。以下、単に径方向という)の内側から外側に向けて環状に形成されている。ディフューザ流路12は、上記の径方向の内側において吸気口11に連通している。
コンプレッサハウジング6には、コンプレッサスクロール流路13が設けられている。コンプレッサスクロール流路13は環状である。コンプレッサスクロール流路13は、例えば、ディフューザ流路12よりもシャフト8の径方向の外側に位置する。コンプレッサスクロール流路13は、不図示のエンジンの吸気口と連通する。コンプレッサスクロール流路13は、ディフューザ流路12にも連通している。コンプレッサインペラ10が回転すると、吸気口11からコンプレッサハウジング6内に空気が吸気される。吸気された空気は、コンプレッサインペラ10の翼間を流通する過程において、遠心力の作用により増速される。増速された空気は、ディフューザ流路12およびコンプレッサスクロール流路13で昇圧される。昇圧された空気は、エンジンの吸気口に導かれる。
また、タービンハウジング4には、排気口14およびタービンスクロール流路15が形成されている。排気口14は、過給機Cの左側に開口する。排気口14は、不図示の排気ガス浄化装置に接続される。タービンスクロール流路15は、不図示のガス流入口と連通する。ガス流入口には、エンジンから排出される排気ガスが導かれる。タービンスクロール流路15は、流路Xを介して収容空間Sにも連通している。流路Xは、環状である。また、流路Xは、収容空間Sからタービンスクロール流路15まで径方向に延在する。ガス流入口からタービンスクロール流路15に導かれた排気ガスは、流路Xおよび収容空間Sを介して排気口14に導かれる。排気ガスは、流通過程においてタービンインペラ9を回転させる。
このように、過給機Cは、タービンTを備える。タービンTは、タービンハウジング4、タービンインペラ9、タービンスクロール流路15を含んで構成される。タービンインペラ9の回転力は、シャフト8を介してコンプレッサインペラ10に伝達される。上記のとおりに、空気は、コンプレッサインペラ10の回転力によって昇圧されて、エンジンの吸気口に導かれる。
このとき、排気ガスの流量が変化すると、タービンインペラ9およびコンプレッサインペラ10の回転量が変化する。エンジンの運転状況によっては、所望の圧力に昇圧された空気を、エンジンの吸気口に十分に導くことができなくなる場合がある。そこで、過給機Cには、ノズル駆動機構20が設けられている。
ノズル駆動機構20は、タービンハウジング4の流路Xの流路幅(後述するノズルスロート幅)を変化させる。ノズル駆動機構20は、排気ガスの流量に応じて、タービンインペラ9に導かれる排気ガスの流速を変化させる。具体的に、ノズル駆動機構20は、エンジンの回転数が低く排気ガスの流量が少ない場合には、流路Xのノズル開度を小さくする。こうして、タービンインペラ9に導かれる排気ガスの流速を向上させる。ノズル駆動機構20は、少ない流量でもタービンインペラ9を回転させることができる。以下に、ノズル駆動機構20の構成について説明する。
図2は、ノズル駆動機構20の分解斜視図である。図2に示すように、ノズル駆動機構20は、プレート21(支持部材)を有する。プレート21には、プレート軸孔21aが形成される。プレート軸孔21aは、プレート21を軸方向に貫通する。プレート21は、例えば、軸方向に垂直な断面形状が円となる平板形状となっている。プレート21における外周面側には、プレートピン孔21bが設けられている。プレートピン孔21bは、プレート21を軸方向に貫通する。
プレートピン孔21bは、プレート21の周方向に離隔して複数(ここでは3つ)設けられている。プレートピン孔21bには、それぞれ、ピン22の一端が挿通されている。
ノズルリング23(支持部材)は、プレート21に対してコンプレッサインペラ10側(図1中、右側)に位置する。プレート21は、ノズルリング23に対してコンプレッサインペラ10および軸受7と反対側(排気口14側)に位置する。ノズルリング23は、環状の本体部23bを有する。本体部23bには、挿通孔23aが形成される。挿通孔23aは、本体部23bを軸方向に貫通する。本体部23bの外周面のうち、プレート21側には、環状のフランジ部23cが設けられる。フランジ部23cは、本体部23bから径方向の外側に突出する。フランジ部23cのうち、プレート21のプレートピン孔21bとの対向部には、リングピン孔23dが形成される。リングピン孔23dは、フランジ部23cを軸方向に貫通する。リングピン孔23dには、ピン22が挿通される。
ピン22は、第1環状突起22aを有する。第1環状突起22aは、ピン22の外周面から径方向の外側に突出する。第1環状突起22aの外径は、プレートピン孔21bの内径よりも大きい。ピン22がプレートピン孔21bに挿通されると、プレート21におけるノズルリング23との対向面21cに、第1環状突起22aが当接する。こうして、ピン22のプレートピン孔21bへの挿通位置が定まる。
同様に、ピン22は、第2環状突起22bを有する。第2環状突起22bは、ピン22の外周面から径方向の外側に突出する。第2環状突起22bは、第1環状突起22aより他端側に位置する。第2環状突起22bの外径はリングピン孔23dの内径よりも大きい。そのため、ピン22がリングピン孔23dに挿通されると、ノズルリング23におけるプレート21との対向面23eに、第2環状突起22bが当接する。こうして、ピン22のリングピン孔23dへの挿通位置が定まる。
このように、ピン22によって、プレート21とノズルリング23との対向間隔が規定される。対向面21cと対向面23eは、互いに、少なくとも一部が対向する。上記の流路Xは、対向面21cと対向面23eによって形成される。ピン22によって流路Xの軸方向の長さが規定される。プレート21およびノズルリング23は、ノズルベーン24の翼体24aを挟んで軸方向に対向する。
また、本体部23bには、軸部孔23fが形成される。軸部孔23fは、本体部23bを軸方向に貫通する。軸部孔23fは、本体部23bの周方向に離隔して複数(ここでは11個)設けられている。
ノズルベーン24は、軸部孔23fと同様、本体部23bの周方向(タービンインペラ9の回転方向。以下、単に回転方向という)に離隔して複数(ここでは11個)設けられている。翼体24aは、プレート21とノズルリング23との隙間(すなわち、流路X)に位置している。軸部24bは、翼体24aからノズルリング23側に突出する。軸部24bは、軸部孔23fに挿通されて軸支される(片軸持ち)。ノズルベーン24がノズルリング23に支持される。ここでは、軸部24bがノズルリング23によって軸支される場合について説明した。ただし、軸部24bをプレート21側にも延在させ、プレート21に、軸部24bを軸支する孔を形成してもよい。
サポートリング25は、環状部材である。サポートリング25は、サポート軸孔25aを有する。サポート軸孔25aには、ノズルリング23の本体部23bが挿通される。サポート軸孔25aの内周面には、径方向の内側に突出する突起部25bが形成される。突起部25bは、リングピン孔23dに合わせて複数(ここでは3つ)形成されている。突起部25bには、サポートピン孔25cが設けられている。サポートピン孔25cは、リングピン孔23dと対向する位置に設けられる。サポートピン孔25cは、突起部25bを軸方向に貫通する。
駆動リングサポート26は、環状部材である。駆動リングサポート26は、サポートリング25に対してノズルリング23のフランジ部23cと反対側(ノズルベーン24に対してプレート21と反対側)に位置する。駆動リングサポート26には、サポートリング25と同様、駆動サポート軸孔26aが形成される。駆動サポート軸孔26aには、ノズルリング23の本体部23bが、図2中、左側(プレート21側)から挿通される。また、駆動リングサポート26には、駆動サポートピン孔26bが設けられている。駆動サポートピン孔26bは、サポートピン孔25cと対向する位置に設けられる。駆動サポートピン孔26bは、駆動リングサポート26を軸方向に貫通する。
駆動リングサポート26の外周には、係止部26cが設けられている。係止部26cは、軸方向に、図2中、右側(サポートリング25から離隔する側)に突出する。係止部26cの先端には、屈曲部26dが形成されている。屈曲部26dは、駆動リングサポート26の径方向の外側に屈曲する。また、駆動リングサポート26の外周には、サポート突出部26eが形成されている。サポート突出部26eは、径方向の外側に突出する。サポート突出部26eは、係止部26cと周方向の位置を異にして配される。
図3は、ノズル駆動機構20の組み付け後の斜視図である。図2または図3に示すように、プレートピン孔21b、リングピン孔23d、サポートピン孔25c、駆動サポートピン孔26bにピン22が挿通され、ピン22の両端がかしめられる。こうして、図3に示すように、プレート21、ノズルリング23、サポートリング25、駆動リングサポート26が組み付けられる。
駆動リング27は、環状部材である。駆動リング27は、駆動軸孔27aを有する。駆動軸孔27aは、駆動リング27を軸方向に貫通する。駆動軸孔27aの内径は、駆動リングサポート26の係止部26cよりも大径である。ノズル駆動機構20の組み付け状態において、駆動リングサポート26の係止部26cが駆動軸孔27aの内側に位置する。このとき、屈曲部26dが駆動リング27よりも、プレート21から離隔する側に位置している。駆動リング27は、屈曲部26dとサポート突出部26eに挟まれる。駆動リング27は、径方向の内側から係止部26cに支持される。
ノズルベーン24の軸部24bのうち、先端部24cは、ノズルリング23の軸部孔23fから突出する。軸部24bの先端部24cは、リンク板28の板孔28a(図2参照)に嵌合する。図2に示すように、リンク板28は、ノズルベーン24と同数設けられる。板孔28aは、リンク板28の本体28bに形成される。板孔28aには、軸部24bの先端部24cが挿通される。
図3に示すように、軸部24bの先端部24cは、リンク板28にかしめられる。リンク板28と軸部24bが一体回転する。リンク板28の本体28bは、駆動リング27の駆動軸孔27a内に配されている。本体28bには、リンク突起28cが形成されている。リンク突起28cは、本体28bから駆動軸孔27aの内周面に向かって径方向の外側に突出する。
駆動リング27のうち、駆動軸孔27aの内周には、嵌合溝27bが設けられる。嵌合溝27bは、径方向の外側に窪んでいる。嵌合溝27bは、駆動軸孔27aの周方向に離隔してノズルベーン24と同数設けられている。嵌合溝27bそれぞれにリンク突起28cが嵌合している。
駆動リング27には、駆動軸孔27aの内周に、駆動溝27cが1か所設けられている。駆動溝27cは、嵌合溝27bと大凡同形である。駆動溝27cは、嵌合溝27bと周方向の位置を異にする。駆動溝27cには、駆動リンク(不図示)が嵌合される。駆動リンクは、リンク板28と大凡同形である。駆動リング27には、駆動リンクを介して不図示のアクチュエータの動力が伝達される。その結果、駆動リング27は、駆動リングサポート26の係止部26cに支持されて回転(摺動)する。
駆動リング27が回転すると、リンク突起28cが嵌合溝27bの内壁面から回転方向に押圧される。リンク板28が軸部24bの軸心周りに回転(揺動)する。その結果、リンク板28に取り付けられた軸部24bが回転する。複数のノズルベーン24の翼体24aが同期して、軸部24bとともに回転する。こうして、隣り合う翼体24a間の流路幅(所謂ノズルスロート幅)が変化する。すなわち、ノズルベーン24の開度(ノズル開度)が変化する。隣り合う翼体24a、プレート21、ノズルリング23で形成される流路Xの流路面積が変化する。
図4、図5は、ノズルリング23とノズルベーン24をプレート21側から見た図である。図4、図5では、3つのノズルベーン24近傍が抽出して示される。図4、図5では、回転方向が矢印で示される。図4では、ノズルベーン24の開度が最大の状態(以下、最大開度状態という)が示される。図5では、ノズルベーン24の開度が最小の状態(以下、最小開度状態という)が示される。
図4、図5に示すように、ノズルリング23の対向面23eには、ガイド部23gが設けられる。ガイド部23gは、図4、図5中、クロスハッチングで示される。ガイド部23gは、対向面23eに対して窪んでいる(対向面23eからプレート21側と離隔する側に凹んだ溝部である)。ガイド部23gの深さは、翼体24aの軸方向の幅よりも小さい。ガイド部23gの深さは、後述するように、流路Xの軸方向の幅の20%以下である。
ノズルベーン24の翼体24aは、外径端24a1を有する。最大開度状態のとき、外径端24a1は、翼体24aのうち、径方向の最も外側に位置する。外径端24a1は、ガイド部23gより径方向の外側に位置する。
ガイド部23gは、例えば、ノズルベーン24と同数設けられる。ただし、ガイド部23gの数は、ノズルベーン24の数より多くてもよいし少なくてもよい。ガイド部23gは、一端部23g1、および、他端部23g2を有する。一端部23g1は、ガイド部23gのうち、径方向の最も外側に位置する。他端部23g2は、ガイド部23gのうち、径方向の最も内側に位置する。
また、ガイド部23gは、2つのガイド面23g3、23g4を有する。ガイド面23g3、23g4は、一端部23g1から他端部23g2まで延在する。ガイド面23g3、23g4は、回転方向に離隔する。ガイド面23g3、23g4は、径方向の内側ほど、回転方向の前方側となる向きに傾斜する。
隣り合うガイド部23gの間には、ガイド流路Gが形成される。ガイド流路Gは、下流側ほど、回転方向の前方側となる向きに傾斜する。ガイド流路Gの幅は、下流側(径方向の内側、タービンインペラ9側)ほど狭い。
図6は、ノズルベーン24の移動軌跡を説明するための図である。図6中、ノズルベーン24の移動軌跡をハッチングで示し、ガイド部23gをクロスハッチングで示す。図6に示すように、軸方向から見たとき、ガイド部23gは、ノズルベーン24の移動軌跡に重ならない。すなわち、ガイド部23gは、軸部24b周りに回転するいずれの向きの翼体24aに対しても、軸方向に非対向となる位置に配される。言い換えれば、ノズルベーン24の開度に拘らず、ガイド部23gは、翼体に対して軸方向に対向しない。ガイド部23gの一端部23g1は、例えば、隣り合うノズルベーン24の移動軌跡の間に位置してもよい。
図7は、プレート21とノズルベーン24をノズルリング23側から見た図である。図7では、3つのノズルベーン24近傍が抽出して示される。図7では、回転方向が矢印で示される。図7では、最大開度状態が示される。最小開度状態は、図示を省略する。図7に示すように、プレート21の対向面21cには、ガイド部21dが設けられる。ガイド部21dは、図2、図7中、クロスハッチングで示される。ガイド部21dは、対向面21cからノズルリング23側に突出する。ガイド部21dは、上記のガイド部23gと実質的に同等の構成であるため、詳細な説明は省略する。
図8は、ガイド部21d、23gと、タービンインペラ9の一部の子午面形状を示す図である。子午面形状は、タービンインペラ9の回転軸を含む平面に、回転軌跡を投影した形状である。図8では、プレート21、ノズルリング23のうち、ガイド部21d、23g近傍が抽出して示される。図8では、ノズルベーン24の図示は省略する。
ここで、タービンインペラ9のリーディングエッジ9b1に対し、径方向の外側に延在する流路を外流路30と称する。外流路30には、流路X、および、タービンスクロール流路15が含まれる。すなわち、外流路30の内壁面31には、流路Xを形成する対向面21c、23eが含まれる。ただし、外流路30は、流路X、および、タービンスクロール流路15のうち、リーディングエッジ9b1に対して径方向の外側から対向する一部のみが含まれるものとしてもよい。
ガイド部21d、23gは、互いに軸方向に離隔する。ガイド部21d、23gの軸方向の深さは、流路Xの軸方向の幅に対して、例えば、それぞれ20%以下である。流路Xの対向面21c、23e近傍(流路Xの軸方向の幅に対して、対向面21c、23eから20%程度までの範囲。以下、壁近傍という)は、粘性の影響を受ける境界層が形成される。そのため、壁近傍は、流路Xの軸方向の中心側(以下、幅中心という)に対して、回転方向の速度(周速)が遅く、径方向の速度が速い。その結果、壁近傍では、幅中心よりも、絶対流れ角が小さくなる。
図9は、流れ角を説明するための第1の図である。図9中、上下方向は、径方向であり、左方向が回転方向である。図9の左図は、幅中心における排気ガスの流れ角を示す。幅中心の排気ガスの速度ベクトルは、矢印Caで示される。羽根9bの周速の速度ベクトルは、矢印Uaで示される。羽根9bを基準とする排気ガスの相対的な速度ベクトル(以下、相対速度ベクトルという)は、矢印Waで示される。相対速度ベクトルは、径方向に平行となる(相対流れ角0)。
図9の中央の図は、比較例の壁近傍における排気ガスの流れ角を示す。比較例では、ガイド部21d、23g、および、後述する切り欠き部9b2、9b3が形成されていない。比較例の壁近傍の排気ガスの速度ベクトルは、矢印Cbで示される。上記のように、壁近傍では、排気ガスの絶対流れ角が幅中心よりも小さくなる。すなわち、矢印Cbは、矢印Caよりも径方向に近づいている。そのため、比較例の相対速度ベクトルは、矢印Wbで示すように、回転方向に近づき、相対流れ角Aが大きくなる。その結果、タービン効率が低下してしまう。
図9の右図は、本実施形態の壁近傍における排気ガスの流れ角を示す。ただし、ここでは、後述する切り欠き部9b2、9b3が設けられず、ガイド部21d、23gのみが設けられるものとする。本実施形態の壁近傍の排気ガスの速度ベクトルは、矢印Ccで示される。上記のように、ガイド部21d、23gを設けることで、壁近傍の排気ガスは、比較例よりも回転方向の速度成分が大きくなり、径方向の速度成分が小さくなる。その結果、排気ガスの絶対流れ角が、比較例よりも大きくなり、本実施形態の相対速度ベクトルは、矢印Wcで示すように、比較例よりも軸方向に近づき、相対流れ角Aが比較例よりも小さくなる。こうして、タービン効率の低下が抑制される。
図8に戻って、タービンインペラ9の羽根9bには、切り欠き部9b2、9b3が形成される。切り欠き部9b2は、リーディングエッジ9b1のうち、軸方向の一端側(図8中、左側、排気口14側、トレーリングエッジ側)の端部に連続して形成される。切り欠き部9b3は、リーディングエッジ9b1のうち、軸方向の他端側(図8中、右側、軸受7側)の端部に連続して形成される。
切り欠き部9b2、9b3が形成されていない場合、図8中、破線で示すように、リーディングエッジ9b1は、例えば、流路Xの軸方向の流路幅と大凡同じ長さとなる。リーディングエッジ9b1の軸方向の範囲は、例えば、流路Xと同じとなる。切り欠き部9b2、9b3が形成されることで、リーディングエッジ9b1は、流路Xの軸方向の流路幅よりも短くなる。リーディングエッジ9b1の軸方向の範囲は、例えば、流路Xの範囲内となる。
切り欠き部9b2、9b3のうち、流路Xに径方向に対向する部位の軸方向の長さは、流路Xの軸方向の幅に対して、例えば、それぞれ20%以下である。
図10は、流れ角を説明するための第2の図である。図10中、上下方向は、径方向であり、左方向が回転方向である。図10の左図は、図9の左図と同じである。図10の中央の図は、図9の中央の図と同じである。
図10の右図は、本実施形態の壁近傍における排気ガスの流れ角を示す。ただし、ここでは、ガイド部21d、23gが設けられず、切り欠き部9b2、9b3のみが設けられるものとする。そのため、壁近傍の排気ガスの速度ベクトルは、比較例と同じ矢印Cbで示される。上記の切り欠き部9b2、9b3の外径は、リーディングエッジ9b1の外径以下となる。そのため、切り欠き部9b2、9b3の周速(速度ベクトルを矢印Ubで示す)は、リーディングエッジ9b1の周速(速度ベクトルを矢印Uaで示す)よりも小さくなる。
その結果、本実施形態の相対速度ベクトルは、矢印Wcで示すように、比較例よりも軸方向に近づき、相対流れ角Aが比較例よりも小さくなる。こうして、タービン効率の低下が抑制される。
ここでは、理解を容易とするため、ガイド部21d、23gの効果と、切り欠き部9b2、9b3の効果を分けて説明した。しかし、ガイド部21d、23gと切り欠き部9b2、9b3の双方を設けることで、相対流れ角Aがさらに0に近づき、タービン効率の低下を抑制する効果がさらに高まる。ただし、切り欠き部9b2、9b3は、必須の構成ではない。
以上、添付図面を参照しながら本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、タービンTが過給機Cに組み込まれる場合について説明した。しかし、タービンTは、過給機C以外の装置に組み込まれてもよいし、単体であってもよい。
また、上述した実施形態では、ガイド部21d、23gが対向面21c、23eから凹んだ溝部で構成される場合について説明した。この場合、排気ガスのガイド部21d、23gへの衝突による損失が抑制される。また、ガイド部21d、23gの加工が容易となる。しかし、ガイド部21d、23gは、対向面21c、23eから突出する突出部で構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、外流路30に流路Xが含まれる場合について説明した。すなわち、内壁面31は、軸方向に少なくとも一部が対向する一対の対向面21c、23eを含む場合について説明した。しかし、流路Xは、必須の構成ではない。外流路30には、少なくともタービンスクロール流路15が含まれていればよい。
また、上述した実施形態では、ガイド部21d、23gは、対向面21c、23eの双方に設けられる場合について説明した。しかし、ガイド部21d、23gは、対向面21c、23eの少なくとも一方に設けられていればよい。ただし、ガイド部21d、23gが、対向面21c、23eの双方に設けられることで、タービン効率の低下を抑制する効果が高まる。
また、上述した実施形態では、軸部24b、翼体24aを有するノズルベーン24と、プレート21と、ノズルリング23とが設けられる場合について説明した。すなわち、ノズル駆動機構20が設けられる場合について説明した。しかし、ノズル駆動機構20は、必須の構成ではない。例えば、流路Xがベアリングハウジング2、タービンハウジング4の対向面間に形成され、この対向面にガイド部21d、23gが形成されてもよい。ただし、ノズル駆動機構20を備える過給機Cでは、プレート21とノズルリング23が、ベアリングハウジング2、タービンハウジング4とは別体で形成された後、ベアリングハウジング2、タービンハウジング4に組付けられる。そのため、組み付け前のプレート21、ノズルリング23に対し、ガイド部21d、23gを容易に加工することができる。
また、上述した実施形態では、ノズルベーン24が、軸部24b周りに回転する場合について説明した。しかし、ノズルベーン24は、回転せずに固定されてもよい。
また、上述した実施形態では、ガイド部21d、23gは、軸部24b周りに回転するいずれの向きの翼体24aに対しても、軸方向に非対向となる位置に配される場合について説明した。この場合、ガイド部21d、23gが翼体24aに対して軸方向に対向し、流れが乱れて損失が生じる事態が回避される。ただし、ガイド部21d、23gは、軸部24b周りに回転するいずれかの向きの翼体24aに対して、軸方向に対向してもよい。
本開示は、タービンおよび過給機に利用することができる。
9 タービンインペラ
9b1 リーディングエッジ
15 タービンスクロール流路
21 プレート(支持部材)
21c 対向面
21d ガイド部
23 ノズルリング(支持部材)
23e 対向面
23g ガイド部
24 ノズルベーン
24a 翼体
24a1 外径端
24b 軸部
30 外流路
31 内壁面
C 過給機
T タービン

Claims (6)

  1. タービンインペラと、
    前記タービンインペラのリーディングエッジよりも、前記タービンインペラの径方向の外側に設けられ、環状のタービンスクロール流路を少なくとも含む外流路と、
    前記外流路に面する内壁面に設けられ、前記径方向の内側ほど、前記タービンインペラの回転方向の前方側となる向きに傾斜するガイド部と、
    を備えるタービン。
  2. 前記内壁面は、前記タービンインペラの回転軸方向に少なくとも一部が対向する一対の対向面を含み、
    前記ガイド部は、前記一対の対向面の少なくとも一方に設けられる請求項1に記載のタービン。
  3. 前記ガイド部は、前記一対の対向面の双方に設けられる請求項2に記載のタービン。
  4. 前記対向面を有し、前記回転軸方向に前記対向面を対向させて配される一対の支持部材と、
    前記一対の支持部材に軸支される軸部と、前記一対の支持部材の間であって、前記ガイド部より前記径方向外側に外径端が位置する翼体と、を有するノズルベーンと、
    を備える請求項2または3に記載のタービン。
  5. 前記ガイド部は、前記軸部周りに回転するいずれの向きの前記翼体に対しても、前記回転軸方向に非対向となる位置に配される請求項4に記載のタービン。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の前記タービンを備える過給機。
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