JP2020165288A - 床面施工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】固化前のコンクリート床面を容易かつ短時間で平面化することができ、取り扱いも簡単な床面施工機を提供する。【解決手段】床面施工機100は、枠状体10と、枠状体10の前方に取り付けられた鏝部材2と、枠状体10の左右から後方に向かって傾斜した状態に取り付けられた操作ハンドル7と、枠状体10の下面に取り付けられた滑動部材1,1と、鏝部材2と滑動部材1,1との間の領域に配置されたブラシと、を備えている。滑動部材1,1は固化前のコンクリート床面に沿って滑動可能であり、滑動部材1,1の移動方向の前方に配置された鏝部材2は枠状体10の左右方向のサイズよりも長い矩形平板状をなしており、鏝部材2は滑動部材1,1に向かって仰角を成すように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ビルや各種コンクリート構造物の建設工事現場などにおいて、打設された後、固化前のコンクリート床面に沿って移動させることにより、コンクリート床面を平面状に均す機能を有する床面施工機並びにコンクリート床面に刷毛目仕上げを施す機能を有する床面施工機に関する。
コンクリートやモルタルを使用して建築物の床面を施工する場合、従来、以下のような手順に基づいて作業が行われている。
(1)初めに、床面施工現場に打設された生コンクリートを平坦に均すための「床レベル出し」作業を行う。
(2)その後、数時間放置し、コンクリートが固化する前に「トロウェル」と呼ばれる床面均し機を用いて、コンクリート床面を満遍なく加圧して平面化する。
(3)最後に、「床面仕上げ装置」を使用して最終仕上げを行うか、または熟練作業者が仕上げ鏝(角鏝)を用いて手作業により最終仕上げを行う。
前記(2)の作業において使用される「トロウェル(床面均し機)」は、コンクリート床面に接した状態でプロペラ状に回転する動力式の回転鏝を有するものが代表的である(例えば、特許文献1,2参照。)。
前記(3)の作業において使用される装置は、例えば、特許文献3,4に記載されている「床面仕上げ装置」などが代表的である。
特開2007−100426号公報 特開昭63−130860号公報 特許第3892029号公報 特許第6017488号公報
前記(2)の作業において「トロウェル(床面均し機)」を使用することにより、コンクリート床面を平面化する作業を効率化することができるが、均し作業中、「トロウェル(床面均し機)」が通過した後のコンクリート床面には、回転鏝の回転痕が縞状になって残り易いという問題がある。
このような問題に対処するため、均し作業中のコンクリート床面に残る回転痕に沿って何度も「トロウェル(床面均し機)」を移動させ、回転痕を消す作業が繰り返されているが、「トロウェル(床面均し機)」が通過した後のコンクリート床面には再び回転鏝の回転痕が生じるため、「トロウェル(床面均し機)」による均し作業には長時間を要し、作業者の肉体的負担も大であり、また、回転痕を完全に消せていないのが実状である。
一方、均し作業中のコンクリート床面は、均し作業の進捗状況と関係なく、時間の経過とともに次第に固化していくので、均し作業の対象であるコンクリート床面の面積が広大である場合、固化前に均し作業を完了させるためには、複数台の「トロウェル(床面均し機)」を使用して、固化前のコンクリート床面の複数エリアにおいて並行して同時進行的に均し作業を行う必要があるため、多大な労力と時間を要している。
また、複数台の「トロウェル(床面均し機)」を使用する場合、それぞれの「トロウェル(床面均し機)」ごとに一人の作業者が必要であるため、作業対象であるコンクリート床面の面積が広大である場合、使用する「トロウェル(床面均し機)」の台数の増加に伴い、作業者の増員が必要である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、固化前のコンクリート床面を容易かつ短時間で平面化したり、固化前のコンクリート床面に刷毛目仕上げを施したりすることができ、取り扱いも簡単な床面施工機を提供することにある。
本発明に係る第一の床面施工機は、
固化前のコンクリート床面に沿って滑動可能な滑動部材と、
前記滑動部材の移動方向の前方、後方の少なくとも一方に、前記コンクリート床面に沿って摺動可能な状態に配置された鏝部材と、を備え、
前記鏝部材が前記滑動部材に向かって仰角を成すように配置されたことを特徴とする。
本発明に係る第二の床面施工機は、
固化前のコンクリート床面に沿って転動可能な回動部材と、
前記回動部材の移動方向の前方、後方の少なくとも一方に、コンクリート床面に沿って摺動可能な状態に配置された鏝部材と、を備え、
前記鏝部材が前記回動部材に向かって仰角を成すように配置されたことを特徴とする。
本発明に係る第三の床面施工機は、
固化前のコンクリート床面に沿って滑動可能な滑動部材若しくは固化前のコンクリート床面に沿って転動可能な回動部材と、
前記滑動部材若しくは前記回動部材の移動方向の前方、後方の少なくとも一方に、コンクリート床面に沿って摺動可能な状態に配置されたブラシ若しくは吸水性を有する弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
前記第一、第三の床面施工機においては、前記滑動部材の少なくとも一部に、コンクリート床面に向かって凸をなす曲面部を設けることができる。
前記第一、第三の床面施工機においては、前記曲面部が、前記滑動部材の移動方向と交差する方向を軸心とする円筒体の外周面の一部をなすものであることが望ましい。
前記第一、第三の床面施工機においては、前記滑動部材と前記鏝部材との間の領域、または、前記滑動部材を挟んで前記鏝部材と対向する領域に、コンクリート面に沿って摺動可能なブラシ若しくは吸水性を有する弾性部材を設けることができる。
前記第二の床面施工機においては、前記回動部材と前記鏝部材との間の領域、または、前記回動部材を挟んで前記鏝部材と対向する領域に、コンクリート床面に沿って摺動可能なブラシ若しくは吸水性を有する弾性部材を設けることができる。
前記第一、第三の床面施工機においては、前記鏝部材と前記滑動部材との間の領域に、コンクリート床面に沿って摺動可能な補助鏝部材を設けることができる。
前記第二の床面施工機においては、前記鏝部材と前記回動部材との間の領域に、コンクリート床面に沿って摺動可能な補助鏝部材を設けることができる。
前記第一、第二、第三の床面施工機においては、前記滑動部材若しくは前記回動部材に対する前記鏝部材、前記補助鏝部材、前記ブラシ、前記弾性部材のうちの少なくとも一つの仰角が変更可能であるようにすることができる。
前記第一、第三の床面施工機においては、複数の前記滑動部材を、前記滑動部材の移動方向と交差する方向に沿って間隔を置いて配置することもできる。
本発明により、固化前のコンクリート床面を容易かつ短時間で平面化したり、固化前のコンクリート床面に刷毛目仕上げを施したりすることができ、取り扱いも簡単な床面施工機を提供することができる。
本発明の実施形態である床面施工機を示す一部省略斜視図である。 図1中の矢線X方向から見た一部省略斜視図である。 図2中の矢線Y−Y線における一部省略断面図である。 図1に示す床面施工機の使用状態を示す一部省略断面図である。 図1に示す床面施工機の使用状態を示す一部省略断面図である。 その他の実施形態である床面施工機を示す一部省略側面図である。 床面施工機の操作ハンドルの把持部付近を示す一部省略斜視図である。 その他の実施形態である床面施工機を示す一部省略側面図である。 その他の実施形態である床面施工機を示す一部省略側面図である。 その他の実施形態である床面施工機を示す一部省略側面図である。 その他の実施形態である床面施工機を示す一部省略側面図である。 その他の実施形態である床面施工機を示す一部省略側面図である。 その他の実施形態である床面施工機を示す一部省略側面図である。
以下、図1〜図5に基づいて、本発明の実施形態である床面施工機100について説明する。なお、図1に示すように、矢線A方向を前方とし、矢線B方向を後方とし、矢線R方向を右方とし、矢線L方向を左方とする。
図1〜図3に示すように、床面施工機100は、枠状体10と、枠状体10の前方に取り付けられた鏝部材2と、枠状体10の左右から後方に向かって傾斜した状態に取り付けられた操作ハンドル7と、枠状体10の下面に取り付けられた複数の滑動部材1,1と、鏝部材2と滑動部材1,1との間の領域に配置されたブラシ15と、を備えている。複数の滑動部材1,1の左右方向のサイズは、枠状体10左右方向のサイズより小さく、複数の滑動部材1,1は枠状体10の下面において左右方向に直列をなすように配置されている。
後述するように、滑動部材1,1は固化前のコンクリート床面Fに沿って滑動可能であり、滑動部材1,1の移動方向の前方に配置された鏝部材2は、滑動部材1並びに枠状体10の左右方向のサイズよりも長い矩形平板状をなしており、鏝部材2は滑動部材1,1に向かって仰角G(図3参照)を成すように配置されている。仰角Gは、鏝部材2の前縁部2aがコンクリート床面Fに接触した状態にあるとき、鏝部材2とコンクリート床面Fとの間の挟角に相当する。
枠状体10は、平面視形状が四角形をなし、前縁部材9と、後縁部材21と、左右の側縁部材16,16と、横行部材20と、直行部材22,22などで構成されている。左右の側縁部材16,16の外側にはそれぞれ支持板17,17が起立状に取り付けられ、コ字状をした操作ハンドル7の両端部が、支軸18a及び調整ネジ19により支持板17,17に取り付けられている。調整ネジ19は、支持板17に開設された円弧状のスリット18bを貫通して操作ハンドル7の端部に螺着されている。調整ネジ19を緩めれば操作ハンドル7は支軸18aを中心に起伏可能となるので、把持部7aの高さを作業者の身長などに合わせて調整することができる。
枠状体10の前縁部材9の前方には、蝶番8を介して、前縁部材9と平行をなすように起伏部材5が取り付けられ、起伏部材5の前方に鏝部材2が着脱可能に取り付けられている。鏝部材2の上面の後方寄りの部分には断面L字状の取付部材3が鏝部材2と平行に固着され、複数のアイボルト4を、取付部材3を貫通して、起伏部材5に螺着することにより、鏝部材2が起伏部材5の前方に着脱可能に取り付けられている。
起伏部材5の上面中央部と、前縁部材9の上面中央部と、の間には、鏝部材2の仰角G(図3参照)を調整するためのリンク機構6が設けられている。リンク機構6は、傾動部材5の上面並びに前縁部材9の上面にそれぞれ固着された起立部材6a,6dと、起立部材6dに支持ネジ6f及び調整ネジN3を介して取り付けられた傾動部材6cと、起立部材6aと傾動部材6cとを繋ぐ連接部材6bなどで構成されている。
調整ネジN3は、起立部材6dの上方部に開設された円弧状のスリット6eを通して螺着されている。連接部材6bの一方の端部はネジN1により起立部材6aに取り付けられ、連接部材6bの他方の端部はネジN2により傾動部材6cに取り付けられている。
ネジN1,N2、調整ネジN3及び支持ネジ6fを緩めると、傾動部材6cは支持ネジ6fを中心にして前後方向に傾動可能となり、傾動部材6cを傾動させると、起伏部材5が蝶番8を中心に起伏し、鏝部材2の仰角G(図3参照)が変化するので、所定の仰角Gにセットした後、ネジN1,N2、調整ネジN3及び支持ネジ6fを締めると、仰角Gはその角度に固定される。
鏝部材2のサイズは限定しないが、例えば、左右方向の長さL1は2000mm〜3000mm程度、前後方向の長さL2は200mm〜300mm程度、厚さは0.3mm〜0.5mm程度が好適である。また、操作ハンドル7の長さ(支軸18aから把持部7aまでの距離)は、作業者が起立姿勢で把持部7aを両手で把持できる程度の長さ、例えば、1000mm〜2000mm程度が好適である。
枠状体10において、前縁部材9の後方にアングル材11が前縁部材9と平行に取り付けられ、アングル材11の左右に立設された支持部材12,12に、ブラシ15の支持部材13,13がネジN4,N4を介して着脱可能に取り付けられている。ブラシ15の支持部材13には上下方向に長いスリット14が開設され、ネジN4はスリット14を貫通して螺着されている。
ブラシ15は鏝部材2の左右方向と平行をなすようにアングル材11に取り付けられ、ネジN4,N4を緩めれば、支持部材12に対して支持部材13が昇降可能となるので、ブラシ15の高さを調整することができる。ブラシ15は、後述する滑動部材1,1と、前述した鏝部材2との間の領域に位置しており、コンクリート床面Fに沿って摺動可能である。
枠状体10において、ブラシ15の後方に配置された横行部材20と後縁部材21との間には、側縁部材16,16と平行をなす複数の直行部材22,22が所定間隔を置いて取り付けられ、直行部材22,22の下面には連結部材23が垂下状に取付けられ、連結部材23の下面に連結板24が後縁部材21と平行に取り付けられ、連結板24の下面側に複数の滑動部材1が溶接Wで固着されている。
滑動部材1の下面1aは、その全体形状がコンクリート床面Fに向かって凸をなす曲面形をなしている。下面1aの曲面は、滑動部材1の移動方向(前後方向)と交差する方向(左右方向)を軸心とする円筒体の一部をなしているが、これに限定するものではない。本実施形態においては複数の滑動部材1,1を左右に分けて配置しているが、これに限定するものではないので、左右に連続した形状の単数の滑動部材を配置することもできる。即ち、滑動部材は、コンクリート床面Fに沿って滑動可能な「橇機能」を有するものであれば、サイズ、形状を問わず採用することができる。
また、滑動部材1,1は、枠状体10で囲まれた範囲内に配置されているが、これに限定するものではなく、枠状体10の左右方向のサイズより大きい滑動部材(左右の側縁部材16,16よりも外側に突出するサイズの滑動部材)を取り付けることもできる。
ここで、図4,図5に基づいて、床面施工機100の使い方、機能などについて説明する。図4に示すように、床面施工現場に打設され「床レベル出し」作業が完了し、固化前のコンクリート床面Fに床面施工機100を載置し、作業者は操作ハンドル7の把持部7aの後方に立って、前方(矢線A方向)を向いて、両手で把持部7aを把持した姿勢をとる。この後、操作ハンドル7の把持部7aに下向き(矢線D方向)の押圧力を加えると、滑動部材1,1が支点となって鏝部材2がコンクリート床面Fから離れた状態となる。
この状態(図4に示す状態)を保ったまま、作業者が把持部7aを前方(矢線A)に押しながら歩き出すと滑動部材1,1の下面1a,1aがコンクリート床面Fに接した状態で、床面施工機100は、コンクリート床面Fに沿って滑動して行くので、作業開始位置まで床面施工機100を移動させることができる。
コンクリート床面Fの所定位置(作業開始位置)に床面施工機100が到着し、操作ハンドル7の把持部7aに加えていた押圧力を解除すると、図5に示すように、鏝部材2、ブラシ15及び滑動部材1がコンクリート床面Fに接触した状態となり、その状態が保たれる。この後、作業者が、把持部7aを把持したまま後退すると(矢線B方向に移動すると)、床面施工機100は、鏝部材2、ブラシ15及び滑動部材1をコンクリート床面Fに接触させた状態で後方に移動して行く。
床面施工機100が後方に移動していく過程においては、固化前のコンクリート床面Fに沿って、滑動部材1、ブラシ15並びに鏝部材2がこの順番で摺動していく。滑動部材1の下面1aは滑らかな凸曲面であるため、コンクリート床面Fに凹凸や痕跡を残すことなく摺動していく。
滑動部材1が通過した後は、ブラシ15がコンクリート床面Fに沿って摺動していくが、この過程において、作業者が後退歩行するときにコンクリート床面Fに生じた足跡などの凹凸がブラシ15の摺動によって消去される。
ブラシ15が通過した後は、鏝部材2がコンクリート床面Fに沿って摺動していくが、この過程において、ブラシ15の摺動によりコンクリート床面Fに生じた摺動痕などが鏝部材2によって平面に均される。また、後方に向かって仰角G(図3参照)を成すように配置された鏝部材2がコンクリート床面Fに沿って後方に向かって摺動することにより、恰も熟練技能者が手作業で行うような、仕上げ作業がコンクリート床面Fに施されるため、鏝部材2が通過した後のコンクリート床面Fは不陸や凹凸などが無い平面状態に仕上げられる。
以上のように、鏝部材2、ブラシ15及び滑動部材1がコンクリート床面Fに接触した状態にある床面施工機100を固化前のコンクリート床面Fに沿って後方に移動させるだけで、床面施工機100が通過した後のコンクリート床面Fは不陸や凹凸などの無い平面状態となるため、固化前のコンクリート床面Fを容易かつ短時間で平面化することができる。また、床面施工機100は、操作ハンドル7の把持部7aを把持し、固化前のコンクリート床面Fに沿って後方に移動させるだけで平面化作業を行うことができるので、取り扱いも簡単である。
さらに、従来の「トロウェル(床面均し機)」による平面化作業の場合、回転鏝の回転痕を消すために、固化前のコンクリート床面上を何度も往復したり、旋回したりする必要があったが、床面施工機100の場合、固化前のコンクリート床面Fに沿って後方に移動させるだけで平面化することができるので、作業時間を大幅に短縮化することができる。
床面施工機100においては、滑動部材1と、鏝部材2との間の領域に、コンクリート面に沿って摺動可能なブラシ15を配置しているが、作業条件に応じて、滑動部材1を挟んで鏝部材2と対向する位置(例えば、後縁部材21の位置)にブラシ15を配置することができるほか、ブラシ15の先端をコンクリート床面Fから離れた位置にセットした状態で(又はブラシ15を枠状体10から取り外した状態で)、滑動部材1並びに鏝部材2によって平面化作業を行うこともできる。
図5に示すように、床面施工機100においては、鏝部材2の仰角Gを調整するためのリンク機構6が設けられ、リンク機構6を所定状態にセットすることにより、滑動部材1に対する鏝部材2の仰角Gは一定に保持されるが、鏝部材2の角度調整機構は、これに限定されない。例えば、図5に示すリンク機構6において、傾動部材6cが支持ネジ6fを中心にして前後方向に傾動可能な状態を維持できるように構成し、傾動部材6cの上端部6t付近と、操作ハンドル7の把持部7a付近に設けた昇降レバー25と、をワイヤー26で連係し、昇降レバー25を前後に傾動させることにより、鏝部材2を蝶番8中心に回動できるようにして、鏝部材2の仰角Gを変更できるようにすることもできる。
この場合、調整後の鏝部材2の仰角Gを一定に保持するために、昇降レバー25の傾斜角度を一定間隔ごとに係止するロック機構を設けることができる。また、コンクリート床面Fに接している鏝部材2に重力方向の押圧力を加えるため、鏝部材2の上面側に位置する起伏部材5に着脱可能な重錘(図示せず)を取り付けることもできる。
前述した床面施工機100においては、コンクリート床面Fに沿って床面施工機100を移動させるための滑動部材1を備えているが、これに限定するものではないので、滑動部材1の代わりに、固化前のコンクリート床面Fに沿って前後方向に転動可能な回動部材、例えば、円筒状又は円柱状のローラ(図示せず)などの回転体を単数又は複数設けることもできる。この場合、コンクリート床面Fに沿って転動する回動部材の表面にコンクリートが付着するのを防止するため、回動部材の表面に水分を供給して、表面を水分で濡らした状態に保つための給水手段を設けることもできる。
また、前述した床面施工機100においては、鏝部材2を取り外した後、鏝部材2の代わりにブラシ(図示)を取り付けることもできる。このような構成とすれば、前記ブラシ及び滑動部材1がコンクリート床面Fに接触した状態にある床面施工機100を固化前のコンクリート床面Fに沿って後方に移動させるだけで、容易かつ短時間のうちにコンクリート床面Fに刷毛目仕上げ(刷毛目をつける施工法)を施すことができ、取り扱いも簡単である。
次に、図6〜図13に基づいて、その他の実施形態である床面施工機101,102,103,104,105,106,107について説明する。なお、以下の説明において、床面施工機101,102,103,104,105,106,107を構成する部分において、図1〜図5に示す床面施工機100と共通する部分については、図6〜図13中において図1〜図5中の符号と同符号を付して、説明を省略している箇所がある。
また、後述する図6,図8,図9,図10,図13中には記載していないが、起伏部材5の上面中央部と、前縁部材9の上面中央部と、の間に、鏝部材2の仰角Gを調整するためのリンク機構6(図2,図3参照)を設けることができる。また、図6,図8〜図13中には記載していないが、図3に示すように、操作ハンドル7の両端部を、支軸18a及び調整ネジ19により支持板17に取り付け、調整ネジ19を緩めれば操作ハンドル7が支軸18aを中心に起伏可能となる機構を採用することもできる。
図6に示すように、床面施工機101は、枠状体10と、枠状体10の前方に取り付けられた鏝部材2と、枠状体10の左右から後方に向かって傾斜した状態に取り付けられた平面視コ字状の操作ハンドル7と、枠状体10の下面に取り付けられた複数の滑動部材1と、枠状体10の後方に取り付けられたブラシ15と、を備えている。
滑動部材1は固化前のコンクリート床面Fに沿って滑動可能であり、滑動部材1の移動方向の前方に配置された鏝部材2は枠状体10の左右方向のサイズよりも長い矩形平板状をなしており、鏝部材2は滑動部材1に向かって仰角Gを成すように配置されている。
枠状体10において、後縁部材21の左右に立設された支持部材12に、ブラシ15の支持部材13がネジN4を介して着脱可能に取り付けられている。ブラシ15の支持部材13には上下方向に長いスリット14(図2参照)が開設され、ネジN4はスリット14を貫通して螺着されている。ブラシ15は鏝部材2の左右方向と平行をなすように支持部材12に取り付けられ、ネジN4を緩めれば、支持部材12に対して支持部材13が昇降可能となり、ブラシ15の高さを調整することができる。ブラシ15は、滑動部材1並びに鏝部材2と同様、コンクリート床面Fに沿って摺動可能である。
図6に示す床面施工機101においては、図7に示すように、操作ハンドル7の把持部7aの下方に、把持部7aと補助把持部7bが設けられている補助把持部7bは把持部7aと平行な直線形状をしているが、これに限定するものではないので、曲線形状あるいはクランク形状などを採用することもできる。
床面施工機101の使い方、機能などは、図1〜図5に示す床面施工機100と略同様である。床面施工現場にコンクリートが打設され「床レベル出し」作業が完了したら、固化前のコンクリート床面Fに床面施工機101を載置し、作業者は操作ハンドル7の把持部7aに下向き(矢線D方向)の押圧力を加え、滑動部材1を支点にして、鏝部材2がコンクリート床面Fから離れた状態とする。
この状態を保ったまま、作業者が把持部7aを前方(矢線A)に押しながら歩くことにより、滑動部材1をコンクリート床面Fに沿って滑動させ、床面施工機101全体を作業開始位置まで移動させる。
床面施工機101が作業開始位置に到着した後、操作ハンドル7の把持部7aに加えていた押圧力を解除すると、鏝部材2、滑動部材1及びブラシ15がコンクリート床面Fに接触した状態となり、その状態が保たれる。この後、作業者が、把持部7a若しくは補助把持部7bを把持した状態で後退すると(矢線B方向に移動すると)、床面施工機101は、鏝部材2、滑動部材1及びブラシ15をコンクリート床面Fに接触させた状態で後方に移動して行く。
床面施工機101が後方に移動していく過程においては、固化前のコンクリート床面Fに沿って、ブラシ15、滑動部材1並びに鏝部材2がこの順番で通過していく。ブラシ15がコンクリート床面Fに沿って通過することにより、作業者の後退歩行に伴ってコンクリート床面Fに生じた足跡などの凹凸がブラシ15の摺動によって消去される。ブラシ15が通過した後は、滑動部材1が通過していくが、滑動部材1の下面1aは滑らかな凸曲面であるため、コンクリート床面Fの凹凸を消しながら、また、痕跡を残すことなく摺動していく。
滑動部材1が通過した後は、鏝部材2がコンクリート床面Fに沿って摺動していくが、この過程において、ブラシ15の摺動によりコンクリート床面Fに生じた摺動痕などが鏝部材2によって平面に均される。また、滑動部材1に向かって仰角Gを成すように配置された鏝部材2がコンクリート床面Fに沿って後方(矢線B方向)に向かって摺動することにより、恰も熟練技能者が手作業で行うような、仕上げ作業がコンクリート床面Fに施されるため、鏝部材2が通過した後のコンクリート床面Fは不陸や凹凸などが無い平面状態に仕上げられる。
次に、図8に基づいて、床面施工機102について説明する。図8に示すように、床面施工機102は、図6に示すブラシ15の位置に、吸水性・保水性を有する平板状の弾性部材27が断面コ字状の把持部材28を介して取り付けられている。弾性部材27は支持部材13と一体化された把持部材28に着脱可能に装着され、枠状体10の後縁部材21の左右に立設された支持部材12に、支持部材13がネジN4を介して着脱可能に取り付けられている。
支持部材13には上下方向に長いスリット14(図2参照)が開設され、ネジN4はスリット14を貫通して螺着されている。弾性部材27は鏝部材2の左右方向と平行をなすように支持部材12に取り付けられ、ネジN4を緩めれば、支持部材12に対して支持部材13が昇降可能となり、弾性部材27の高さ調整を行うことができる。弾性部材27は、滑動部材1並びに鏝部材2と同様、コンクリート床面Fに沿って摺動可能である。
床面施工機102の使い方は、図6に示す床面施工機101と同様であり、コンクリート床面F上に床面施工機102を載置した後、操作ハンドル7を矢線D方向に押し下げて鏝部材2をコンクリート床面Fから浮かせた状態に保ちながら、床面施工機102全体を矢線A方向へ移動(滑動)させていく。
目的位置に到着後、操作ハンドル7への押し下げ力を解除して、鏝部材2の前縁部2aをコンクリート床面Fに接触させ、この状態を保ちながら矢線B方向へ移動(滑動)させていくと、弾性部材27、滑動部材1並びに鏝部材2がこの順でコンクリート床面Fに沿って摺動していくので、鏝部材2が通過した後のコンクリート床面Fは不陸や凹凸などが無い平面状態に仕上げられる。
床面施工機102においては、枠状体10の後縁部材21の部分に弾性部材27が配置されているので、弾性部材27がコンクリート床面Fに沿って摺動することにより、固化前のコンクリート床面F上に存在するペーストを均して不陸を無くしたり、レイタンスなどを除去したりすることができる。
次に、図9に基づいて、床面施工機103について説明する。図9に示すように、床面施工機103は、鏝部材2と滑動部材1との間の領域に、コンクリート床面Fに沿って摺動可能な補助鏝部材29を備えている。補助鏝部材29の左右方向のサイズは滑動部材1並びに枠状体10の左右方向のサイズよりも長く、鏝部材2の左右方向のサイズより短い矩形平板状をなし、且つ、補助鏝部材29は滑動部材1に向かって仰角Gsを成すように配置されている。
鏝部材2は蝶番8を中心に起伏可能であり、補助鏝部材29は枠状体10の側縁部材16に設けられた支軸30を中心に起伏可能であるため、鏝部材2の仰角G並びに補助鏝部材29の仰角Gsはそれぞれ個別に独立して調整可能である。鏝部材2並びに補助鏝部材29については仰角調整手段としてそれぞれリンク機構6(図3参照)を設けることができる。
床面施工機103の使い方は、図6に示す床面施工機101と同様であり、コンクリート床面F上に床面施工機103を載置した後、操作ハンドル7を矢線D方向に押し下げて鏝部材2並びに補助鏝部材29をコンクリート床面Fから浮かせた状態に保ちながら床面施工機103全体を矢線A方向へ移動(滑動)させていく。
目的位置に到着後、操作ハンドル7への押し下げ力を解除して、鏝部材2の前縁部2a並びに補助鏝部材29の前縁部29aをコンクリート床面Fに接触させ、この状態を保ちながら矢線B方向へ移動(滑動)させていくと、滑動部材1、補助鏝部材29並びに鏝部材2がこの順でコンクリート床面Fに沿って摺動していくので、鏝部材2並びに補助鏝部材29が通過した後のコンクリート床面Fは不陸や凹凸などが無い平面状態に仕上げられる。
床面施工機103は、鏝部材2のほかに補助鏝部材29を備えているので、作業中にコンクリート床面Fに形成される作業者の足跡を容易に消すことができる。また、床面施工機103を使用すれば、補助鏝部材29が通過した後のコンクリート床面Fに対し、さらに鏝部材2が通過するので、コンクリート床面Fを短時間で高レベルの平面状態に仕上げることができる。
次に、図10に基づいて、床面施工機104について説明する。図10に示すように、床面施工機104は、枠状体10と、枠状体10の前方並びに後方に取り付けられた鏝部材2,2と、枠状体10の左右から後方に向かって傾斜した状態に取り付けられた操作ハンドル7と、枠状体10の下面に取り付けられた複数の滑動部材1x,1xと、を備えている。複数の滑動部材1,1の左右方向のサイズは、鏝部材2,2の左右方向のサイズより小であり、複数の滑動部材1x,1xは枠状体10の下面において前後方向に並列(平行)をなすように配置されている。
二つの鏝部材2,2は滑動部材1x,1xを挟んで鏡面対称を成すように配置され、前方の鏝部材2は前縁部材9との間に取り付けられた蝶番8を中心に起伏可能であり、後方の鏝部材2は後縁部材21との間に取り付けられた蝶番8を中心に起伏可能であるため、前方の鏝部材2の仰角G並びに後方の鏝部材2の仰角Gはそれぞれ個別に独立して調整可能である。鏝部材2,2については仰角調整手段としてそれぞれリンク機構6(図3参照)を設けることができる。
床面施工機104を使用する場合、コンクリート床面F上に床面施工機104を載置した後、操作ハンドル7を矢線D方向に押し下げて前方の鏝部材2及び前方の滑動部材1xをコンクリート床面Fから浮かせ、後方の滑動部材1及び後方の鏝部材2の前縁部2a(図10中では後方を向いている)をコンクリート床面Fに接触させた状態に保ちながら、床面施工機104全体を矢線A方向へ移動(滑動)させていく。この過程において、後方の滑動部材1及び後方の鏝部材2の前縁部2a(図10中では後方を向いている)がコンクリート床面Fに沿って摺動していくので、コンクリート床面Fの平面化を図ることができる。
目的位置に到着後、操作ハンドル7への押し下げ力を解除して、前方の鏝部材2の前縁部2a並びに滑動部材1x,1x(若しくは前方の滑動部材1xのみ)をコンクリート床面Fに接触させ、後方の鏝部材2をコンクリート床面Fから浮かせた状態を保ちながら、床面施工機104全体を矢線B方向へ移動(滑動)させていくと、滑動部材1x,1x、前方の鏝部材2がこの順でコンクリート床面Fに沿って摺動していくので、鏝部材2が通過した後のコンクリート床面Fは不陸や凹凸などが無い平面状態に仕上げられる。
床面施工機104は、前方の鏝部材2に加えて後方に鏝部材2を備えているので、床面施工機104が矢線A方向並びに矢線B方向の何れの方向に移動する過程においても、何れか一方の鏝部材2がコンクリート床面Fに沿って摺動するので、コンクリート床面Fを短時間で平面状態に仕上げることができる。
床面施工機104の場合、複数の滑動部材1x,1xは枠状体10の下面において前後方向に並列(平行)をなすように配置されているが、これに限定されないので、例えば、図1に示す床面施工機100や図6に示す床面施工機101のように、枠状体10の下面において複数の滑動部材1,1が左右方向に直列をなすように配置することができ、また、枠状体10の下面に、左右方向に連続した一つの滑動部材(図示せず)を配置することもできる。
次に、図11に基づいて、床面施工機105について説明する。図11に示すように、床面施工機105は、枠状体10と、枠状体10の後方に取り付けられた操作ハンドル7と、枠状体10の下面に取り付けられた滑動部材1と、枠状体10の前方に取り付けられたブラシ15と、を備えている。ブラシ15は支持部材13の下方に取り付けられ、支持部材13は、枠状体10の前縁部材9に起立状に取り付けられた支持部材12に対し、ネジN4により着脱可能に取り付けられている。
ネジN4を緩めれば、支持部材13は支持部材12に対し上下方向にスライド可能であるため、枠状体10に対するブラシ15の上下方向の取り付け位置の調整(高さ調整)を行うことができ、これにより、コンクリート床面Fに対するブラシ15の先端部分の接触状態(接触圧力、押圧力など)を調整することができる。
床面施工機105の使い方は、図9に示す床面施工機103と略同等であり、コンクリート床面F上に床面施工機105を載置した後、操作ハンドル7を矢線D方向に押し下げて前方のブラシ15をコンクリート床面Fから浮かせ、滑動部材1がコンクリート床面Fに接触した状態を保ちながら、床面施工機105全体を矢線A方向へ移動(滑動)させていく。この過程において、滑動部材1がコンクリート床面Fに沿って摺動していくので、コンクリート床面Fの凹凸を無くすことができる。
目的位置に到着後、操作ハンドル7への押し下げ力を解除して、前方のブラシ15をコンクリート床面Fに接触させ、この状態を保ちながら、床面施工機105全体を矢線B方向へ移動(滑動)させていくと、滑動部材1並びにブラシ15がこの順でコンクリート床面Fに沿って摺動していくので、鏝部材2が通過した後のコンクリート床面Fにブラシ15の摺動痕(ブラシ目、ホーキ目)を形成することができる。このため、床面施工機105はコンクリート床面Fをノンスリップ床面に加工する場合などに好適に使用することができる。
次に、図12に基づいて、床面施工機106について説明する。図12に示すように、床面施工機106は、枠状体10と、枠状体10の後方に取り付けられた操作ハンドル7と、枠状体10の下面に取り付けられた滑動部材1と、枠状体10の前方に取り付けられた吸水性・保水性を有する平板状の弾性部材27と、を備えている。弾性部材27は把持部材28を介して支持部材13の下方に取り付けられ、支持部材13は、枠状体10の前縁部材9に起立状に取り付けられた支持部材12に対し、ネジN4により着脱可能に取り付けられている。
ネジN4を緩めれば、支持部材13は支持部材12に対し上下方向にスライド可能であるため、枠状体10に対する弾性部材27の上下方向の取り付け位置の調整(高さ調整)を行うことができ、これにより、コンクリート床面Fに対する弾性部材27の先端部分の接触状態(接触圧力、押圧力など)を調整することができる。
床面施工機106の使い方は、図11に示す床面施工機105と略同等であり、コンクリート床面F上に床面施工機106を載置した後、操作ハンドル7を矢線D方向に押し下げて前方の弾性部材27をコンクリート床面Fから浮かせ、滑動部材1がコンクリート床面Fに接触した状態を保ちながら、床面施工機106全体を矢線A方向へ移動(滑動)させていく。この過程において、滑動部材1がコンクリート床面Fに沿って摺動していくので、コンクリート床面Fの凹凸を無くすことができる。
目的位置に到着後、操作ハンドル7への押し下げ力を解除して、前方の弾性部材27をコンクリート床面Fに接触させ、この状態を保ちながら、床面施工機106全体を矢線B方向へ移動(滑動)させていくと、滑動部材1並びに弾性部材27がこの順でコンクリート床面Fに沿って摺動していくので、弾性部材27がコンクリート床面Fに沿って摺動することにより、固化前のコンクリート床面F上に存在するペーストを均して不陸を無くしたり、レイタンスなどを除去したりすることができる。
次に、図13に基づいて、床面施工機107について説明する。図13に示すように、床面施工機107は、固化前のコンクリート床面Fに沿って転動可能な複数の回動部材33,33と、回動部材33,33の前進方向(矢線A方向)の前方に、コンクリート床面Fに沿って摺動可能な状態に配置された鏝部材2と、を備え、鏝部材2が回動部材33に向かって仰角Gを成すように配置されている。
複数の回動部材33,33は何れも円筒形状(若しくは円柱形状)をなし、これら回動部材3,3の移動方向(矢線A,B方向)に沿って並列をなすように配置され、それぞれ支軸32,32を介して、枠状体31に回動自在に取り付けられている。支軸32,32は、回動部材33,33の移動方向(矢線A,B方向)と直交する方向に配置され、回動部材33,33はそれぞれ独立して回転自在である。
図13中には記載していないが、床面施工機107においては、鏝部材2の仰角Gを一定に保持するために、図5に示すように、リンク機構6を設けたり、リンク機構6を操作ハンドル7側で操作するための昇降レバー25及びワイヤー26を設けたりすることもできる。また、コンクリート床面Fに接している鏝部材2に重力方向の押圧力を加えるため、鏝部材2の上面側に位置する起伏部材5に着脱可能な重錘(図示せず)を取り付けることもできる。
また、図13に示すように、コンクリート床面Fに沿って転動する回動部材33,33の表面(外周面)にコンクリートが付着するのを防止するため、回動部材33,33の表面(外周面)に水分を供給して、表面を水分で濡らした状態に保つための給水手段を設けることもできる。
床面施工機107においては、前記給水手段として、吸水性・保水性を有する合成樹脂製の多孔質材料で形成された給水部材34を回動部材33,33上に載置することができる。給水部材34は可撓性・弾力性を有しているので、回動部材33,33の上方側の外周面に沿って適度に湾曲して密着した状態を保持することができる。予め給水部材34に水分を含ませておけば、作業中に転動する回動部材33,33の表面(外周面)に連続的に水分を供給することができる。給水部材34の含水量が減少したときは、給水部材34の上面部分に散水することにより、水分を補給することができる。
床面施工機107の使い方は、図1に示す床面施工機100と略同等であり、コンクリート床面F上に床面施工機106を載置した後、前方の鏝部材2をコンクリート床面Fから浮かせ、回動部材33,33がコンクリート床面Fに接触した状態を保ちながら、床面施工機106全体を矢線A方向へ移動させていく。
目的位置に到着後、前方の鏝部材2の前縁部2aをコンクリート床面Fに接触させた状態を保持したまま、床面施工機107全体を矢線B方向へ引っ張ると、回動部材33,33がコンクリート床面Fに沿って転動しながら通過し、この後のコンクリート床面Fを鏝部材2が摺動していくので、鏝部材2が通過した後のコンクリート床面Fは不陸や凹凸などが無い平面状態に仕上げられる。
なお、図1〜図13に基づいて説明した床面施工機100,101,102,103,104,105,106,107は、本発明に係る床面施工機の一例を示すものであり、本発明に係る床面施工機は、前述した床面施工機100,101,102,103,104,105,106,107に限定されない。
本発明の床面施工機は、コンクリート床面を平面化したり、コンクリート床面に刷毛目仕上げを施したりする作業を行う産業分野において広く利用することができる。
1,1x 滑動部材
1a 下面
2 鏝部材
2a,29a 前縁部
3 取付部材
4 アイボルト
5 起伏部材
6 リンク機構
6a,6d 起立部材
6b,23 連接部材
6c 傾動部材
6e,14,18b スリット
6f 支持ネジ
6t 上端部
7 操作ハンドル
7a 把持部
7b 補助把持部
8 蝶番
9 前縁部材
10,31 枠状体
11 アングル材
12,13 支持部材
15 ブラシ
16 側縁部材
17 支持板
18a,30,32 支軸
19,N3 調整ネジ
20 横行部材
21 後縁部材
22 直行部材
24 連結板
25 昇降レバー
26 ワイヤー
27 弾性部材
28 把持部材
29 補助鏝部材
33 回動部材
34 給水部材
100,101,102,103,104,105,106,107 床面施工機
F コンクリート床面
G,Gs 仰角
L1,L2 長さ
N1,N2,N4 ネジ
W 溶接

Claims (11)

  1. 固化前のコンクリート床面に沿って滑動可能な滑動部材と、
    前記滑動部材の移動方向の前方、後方の少なくとも一方に、コンクリート床面に沿って摺動可能な状態に配置された鏝部材と、を備え、
    前記鏝部材が前記滑動部材に向かって仰角を成すように配置された床面施工機。
  2. 固化前のコンクリート床面に沿って転動可能な回動部材と、
    前記回動部材の移動方向の前方、後方の少なくとも一方に、コンクリート床面に沿って摺動可能な状態に配置された鏝部材と、を備え、
    前記鏝部材が前記回動部材に向かって仰角を成すように配置された床面施工機。
  3. 固化前のコンクリート床面に沿って滑動可能な滑動部材若しくは固化前のコンクリート床面に沿って転動可能な回動部材と、
    前記滑動部材若しくは前記回動部材の移動方向の前方、後方の少なくとも一方に、コンクリート床面に沿って摺動可能な状態に配置されたブラシ若しくは吸水性を有する弾性部材と、を備えた床面施工機。
  4. 前記滑動部材の少なくとも一部に、コンクリート床面に向かって凸をなす曲面部を設けた請求項1または3記載の床面施工機。
  5. 前記曲面部が、前記滑動部材の移動方向と交差する方向を軸心とする円筒体の外周面の一部をなすものである請求項4記載の床面施工機。
  6. 前記鏝部材と前記滑動部材との間の領域、または、前記滑動部材を挟んで前記鏝部材と対向する領域に、コンクリート床面に沿って摺動可能なブラシ若しくは吸水性を有する弾性部材を備えた請求項1,4〜5の何れかの項に記載の床面施工機。
  7. 前記鏝部材と前記回動部材との間の領域、または、前記回動部材を挟んで前記鏝部材と対向する領域に、コンクリート床面に沿って摺動可能なブラシ若しくは吸水性を有する弾性部材を備えた請求項2記載の床面施工機。
  8. 前記鏝部材と前記滑動部材との間の領域に、コンクリート床面に沿って摺動可能な補助鏝部材を備えた請求項1,4〜5の何れかの項に記載の床面施工機。
  9. 前記鏝部材と前記回動部材との間の領域に、コンクリート床面に沿って摺動可能な補助鏝部材を備えた請求項2記載の床面施工機。
  10. 前記滑動部材若しくは前記回動部材に対する前記鏝部材、前記補助鏝部材、前記ブラシ、前記弾性部材のうちの少なくとも一つの仰角が変更可能である請求項1〜9の何れかの項に記載の床面施工機。
  11. 複数の前記滑動部材を、前記滑動部材の移動方向と交差する方向に沿って間隔を置いて配置した請求項1,3〜7,9の何れかの項に記載の床面施工機。
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