JP2020165150A - 骨組構造体及びそれを用いたビニルハウス - Google Patents

骨組構造体及びそれを用いたビニルハウス Download PDF

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一美 木村
行治 早野
Yukiharu Hayano
行治 早野
竹内 康
Yasushi Takeuchi
康 竹内
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Abstract

【課題】軽量で耐荷重性に優れた骨組構造体の提供を目的とする。【解決手段】立体トラス構造を有し、上部が湾曲した構造ユニットを一対備え、一対の構造ユニット1、2は互いに向かい合うように配置され、構造ユニット1、2の上端同士が接続固定された骨組構造体であって、構造ユニット1、2は、角錐体形状の立体トラスが縦横方向に連続形成されてなり、角錐体の底辺を構成する上弦材4と、角錐体の稜線部を構成する斜材5と、隣り合う角錐体の頂部間に架設される下弦材9と、上弦材4、下弦材9及び斜材5の各端部を互いに接合するジョイント部材7、8とを備え、構造ユニット1、2の少なくとも一部が繊維強化プラスチックにより構成する。【選択図】図9

Description

本発明は、軽量で耐荷重性に優れた骨組構造体に関する。
ビニルハウス等に用いられる骨組構造体としては、特許文献1の図1に示すように、複数のアーチパイプを、所定間隔を隔ててハウス長手方向(棟方向)に略平行状態に配設するとともに、これらと複数の長手状の横パイプとを連結固定して構築されたものが知られている。この骨組構造体に沿って合成樹脂シートを張設することでビニルハウスが構築される。
実用新案登録第3163113号公報
しかしながら、上記構成のビニルハウスでは、耐荷重性に優れているとまではいえず、例えば、降雪地帯で屋根に積雪した場合、雪の重みで構造体が破損したり、倒壊するおそれがあった。また、樹脂シートに強風を受けた場合でも、構造体が変形する可能性があった。一方、耐荷重性を高めるために、アーチパイプや横パイプとして使用される金属管の厚みや径を大きくすると、骨組構造体の重量が重くなり、搬送コストや構造体の組立効率が低下するといった問題があった。
そこで、本発明は、軽量で耐荷重性に優れた骨組構造体の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、立体トラス構造を有し、上部が湾曲した構造ユニットを一対備え、前記一対の構造ユニットは互いに向かい合うように配置され、前記構造ユニットの上端同士が接続固定された骨組構造体であって、構造ユニットは、角錐体形状の立体トラスが縦横方向に連続形成されてなり、角錐体の底辺を構成する上弦材と、前記角錐体の稜線部を構成する斜材と、隣り合う前記角錐体の頂部間に架設される下弦材と、上弦材、下弦材及び斜材の各端部を互いに接合するジョイント部材とを備え、構造ユニットの少なくとも一部が繊維強化プラスチックにより構成される。
また、前記ジョイント部材は、前記上弦材又は下弦材を嵌合する嵌合部が複数一体成形された繊維強化プラスチック製のジョイント本体を備え、前記斜材の端部が締結部材によって前記ジョイント本体に締結するようにしてもよい。さらに、前記斜材は、繊維強化プラスチック製パイプ材からなり、前記斜材の端部に接続部材が取付けられ、前記接続部材は、一端側に前記斜材を嵌合する斜材嵌合部が形成され、他端側に前記締結部材を挿通可能な挿通孔を有する扁平部が形成された構成としてもよい。
また、前記ジョイント部材は、前記上弦材又は下弦材を嵌合する複数の嵌合部及び前記斜材を嵌合する複数の斜材嵌合部が一体成形された繊維強化プラスチックで構成するようにしてもよい。
前記ジョイント部材は、前記上弦材の接合に用いられる第一ジョイント部材と、前記下弦材の接合に用いられる第二ジョイント部材とを備え、前記第一ジョイント部材と、前記第二ジョイント部材とは、視覚的に識別可能としてもよい。
また、前記ジョイント部材は、縦方向の配置位置に応じて視覚的に識別可能としてもよい。さらに、上弦材と下弦材とを視覚的に識別可能としてもよい。上述した前記骨組構造体は、ビニルハウス構築用として用いることができる。
上記態様によれば、骨組構造体が立体トラス構造を有する一対の構造ユニットから構成されるとともに、構造ユニットの少なくとも一部が繊維強化プラスチックにより構成されたため、軽量で耐荷重性に優れた骨組構造体を得ることができる。
本発明の骨組構造体を示す模式正面図 図1の骨組構造体の模式平面図 図1の骨組構造体の模式側面図 立体トラスの最小構成単位である四角錐体を示す模式斜視図 図3の円Aで囲まれた部分の一部拡大図 図5に示す第一ジョイント部材の底面図 図1に示す上端ジョイント部材の底面図 図1の固定部材の正面図 本実施形態の骨組構造体を示す斜視図 図9の骨組構造体を側面視した一部拡大側面図 ジョイント部材の変形例を示す図 接続部材を示す側面図 接続部材の変形例を示す側面図 図1の変形例を示す一部拡大図
以下、本発明の実施態様を図面に基づいて説明する。本実施形態では、ビニルハウス用の骨組構造体を例に説明する。図1は、本発明の骨組構造体の実施形態を示す模式正面図であり、図2は図1の骨組構造体の模式平面図を、図3は図1の骨組構造体の模式側面図をそれぞれ示す。
図1〜図3に示すように、本実施形態における骨組構造体は、上部が湾曲した一対の構造ユニット1、2が互いに向かい合うように配置された構造とされる。図示されていないが、構造ユニット1、2の上端同士が二点鎖線で示す固定部材3によって固定される。なお、図中、骨組構造体の上下方向をX方向、幅方向をY方向、長さ方向をZ方向とする。骨組構造体は、骨組構造体の幅方向Yにアーチ状に構築される。構造ユニット1、2は、立体トラスの最小構成単位である四角錐体(以下、「四角錐体」と略する。)が縦横方向に連続形成されてなる。構造ユニット1、2の縦方向及び横方向は、それぞれ骨組構造体の上下方向X及び長さ方向Zに相当する。
図4は、四角錐体を示す模式斜視図である。四角錐体は、底辺を構成する上弦材4と、稜線部を構成する斜材5と、これらの構造材を接合するジョイント部材(第一ジョイント部材7および第二ジョイント部材8)とから構成される。構造ユニット1、2は、上弦材4、斜材5、第一ジョイント部材7及び第二ジョイント部材8のほかに、隣り合う四角錐体の頂部間に架設される下弦材9を備える。
構造ユニット1、2は、四角錐体の底辺のうちの一辺に相当する上弦材を共有する形で縦横方向に連続形成される。また、上弦材4同士の接合及び上弦材4と斜材5と接合には第一ジョイント部材7が用いられ、下弦材9同士の接合及び下弦材9と斜材5との接合には第二ジョイント部材8が用いられる。なお、便宜上、図1〜図3には、第一ジョイント部材7及び第二ジョイント部材8は明示していないが、上弦材4同士が交差する箇所には第一ジョイント部材7が、下弦材9同士が交差する箇所には第二ジョイント部材8がそれぞれ設置される。
上弦材4は、第一ジョイント部材7を介して格子状体を構成する。また、下弦材9は、第二ジョイント部材8を介して格子状体を構成する。すなわち、構造ユニットは、立体トラスを構成する斜材5を介して格子状体と格子状体とが接続固定された構造とされる。また、本実施形態では、上弦材4、斜材5、第一ジョイント部材7、第二ジョイント部材8及び下弦材9はすべて繊維強化プラスチックから形成される。これにより、本実施形態の骨組構造体は、軽量ながら全方向に対して剛性が高く、耐荷重性に優れた構造とすることができる。
繊維強化プラスチックに用いられる繊維としては、連続繊維束(ロービング材)や、ストランドマットや、ロービングクロス等を使用することができる。用いる繊維の材質としては、ガラス繊維や、合成樹脂繊維のほか、炭素繊維を用いることができる。補強繊維に含浸させる母材(樹脂)としては、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂などを挙げることができるが、いずれの材料もこれらに限定されるものではない。
構造ユニット1、2を構成する部材について詳しく説明する。上弦材4、斜材5及び下弦材9は繊維強化プラスチック製パイプ材からなる。斜材5の径は、上弦材4及び下弦材9の径よりも小径とされる。その理由は、第一ジョイント部材7及び第二ジョイント部材に外力が加わった場合、ジョイント部材7、8から放射状に延びた斜材5に外力を分散することができ、また、斜材5に作用する外力の方向は主に強度の高い軸方向(パイプ材の長さ方向)となるためである。これにより、上弦材4及び下弦材9の径よりも小径であっても様々な方向からの外力に対して高い耐荷重性(高い強度)を維持することができる。
図5は、図3の円Aで囲まれた部分の一部拡大図であり、図6は、第一ジョイント部材7の底面図である。図示のごとく、第一ジョイント部材7は、上弦材4を嵌合する嵌合部11が複数形成されたジョイント本体12を備える。ジョイント本体12には斜材5を嵌合する斜材嵌合部13が複数形成される。ジョイント本体12及び斜材嵌合部13は繊維強化プラスチックによって一体成形される。
第一ジョイント部材7では嵌合部11及び斜材嵌合部13を配置するスペース及び強度面を考慮して、上弦材4は嵌合部11に内嵌合させ、斜材5は斜材嵌合部13に外嵌合させるようにしている。第二ジョイント部材8についても第一ジョイント部材7と同じ構成とされる。
図1に示すように、構造ユニット1、2の上端には上弦材4及びジョイント部材が配される。ただ、構造ユニット1、2の上端に配されるジョイント部材は、上弦材4同士の接合及び上弦材4と斜材5と接合に用いられるものの、他の第一ジョイント部材7と形状が異なっており、これらを区別するため、構造ユニット1、2の上端に配されるジョイント部材を上端ジョイント部材71として、以下に説明する。
図7は、図1に示す上端ジョイント部材71の底面図である。図示のごとく、上端ジョイント部材71は、骨組構造体の長さ方向Zに二方、幅方向Yに一方の、合せて三方に形成された嵌合部11と、二方に形成された斜材嵌合部13とを備える。すなわち、ジョイント本体12は、T字形状とされ、構造ユニット1、2の隣り合う上端ジョイント部材71は、互いに背中合わせになるように配される。
図8は、固定部材3の正面図である。固定部材3は、上下に分割可能な上型3a及び下型3bからなる。上型3a及び下型3bの内面は平面状とされ、両型3a及び3bの内面には、図7に示す2つの上端ジョイント部材71、上弦材4及び斜材5の形状に合わせて内溝6が形成されており、これにより、上端ジョイント部材71が上弦材4及び斜材5ごと上下から上型3a及び下型3bで挟み込んで固定される。
上型3a及び下型3bは、ビス等の締結手段によって型締めされ、これにより、構造ユニット1、2が安定した状態で固定される。なお、固定部材3の形状については、構造ユニット1、2を安定した状態で固定できるものであれば、上記構成に限定されるものではない。
構造ユニット1、2は、上部が湾曲するように形成されているため、第一ジョイント部材7と、第二ジョイント部材8とは、嵌合部11及び斜材嵌合部13の相対的な方向関係が異なる。また、同じ第一ジョイント部材7又は第二ジョイント部材8であっても、構造ユニット1、2の縦方向における配置位置が変わる場合でも、やはり嵌合部11及び斜材嵌合部13の相対的な方向関係が異なる。
そこで、本実施形態では、第一ジョイント部材7と、第二ジョイント部材8とを視覚的に識別可能とし、さらに、同じ第一ジョイント部材7(第二ジョイント部材8)でも縦方向の配置位置によって視覚的に識別可能とした。これにより、第一ジョイント部材7及び第二ジョイント部材8を適正な位置に配置することができ、骨組構造体をスムーズに組み立てることが可能となる。
具体的に、第一ジョイント部材7と第二ジョイント部材8とで別の色彩に着色し(例えば、赤と青)、さらに、それぞれ縦方向の配置位置に応じて色の濃度を段階的に変化させることができる。視覚的に識別可能とする別の方法としては、数字、文字、模様等を単独又は複数を組み合わせて用いることも可能である。また、上弦材4と下弦材9とは、長さが異なるため、同じように視覚的に識別可能とすれば、より骨組構造体の組み立てをスムーズに行うことができる。
図2に示すように、本実施形態の骨組構造体は、アーチ構成単位14が長さ方向Zに複数連続形成された構造を有する。アーチ構成単位14は、複数の上弦材4が第一ジョイント部材7を介して接続された長尺アーチ状に形成された上弦フレーム15を一対備え、平行に配された一対の上弦フレーム15、15よりも内側で、上弦フレーム15、15の中間位置に配される長尺アーチ状の下弦フレーム16を備える。
下弦フレーム16は、複数の下弦材9が第二ジョイント部材8を介して接続されて構成される。そして、一対の上弦フレーム15、15の間には間隔をおいて複数の上弦材4が間隔をおいて接合され、上弦フレーム15と下弦フレームとの間には複数の斜材5が接合される。隣り合うアーチ構成単位14、14は、一方の上弦フレーム15を共有する形で長さ方向Zに連続形成される。
図1に示すように、本実施形態の骨組構造体は、長さ方向Xの両端に立体トラス構造を有する一対の支柱17、17と、横梁18とを備える。支柱17及び横梁18は、基本的な構成はアーチ構成単位14と同様とされるが、支柱17及び横梁18とも、上弦フレーム15及び下弦フレーム16は直線状に形成される。
支柱17と、横梁18とは一つの四角錐体を共有して交差することで、互いに一体的に構成される。また、支柱17の上端部及び横梁18の両端は骨組構造体の長さ方向Zの両端に位置するアーチ構成単位14に、第一ジョイント部材7及び第二ジョイント部材8を介して接続される。これにより、骨組構造体の強度をより高めることができる。
上記構成の骨組構造体では、横梁18を利用して二重扉を設置することができる。図9は、二重扉19が設置された状態の骨組構造体を示す斜視図であり、図10は図9の一部を側面視した一部拡大側面図である。図示のごとく、横梁18を構成する一対の上弦フレーム15、15のうち、下側に配置された上弦フレーム15に沿ってその外側に扉吊下げ用のレール21が設置される。また、横梁18を構成する下弦フレーム16に沿ってその内側に扉吊下げ用のレール22が設置される。
レール21には外扉23が吊下げられ、レール22には内扉24が吊下げられる。前述のごとく、横梁18は、アーチ構成単位14及び一対の支柱17、17によって一体的に支持されているため、吊下げ式の二重扉19であっても安定的に保持することが可能となる。これにより、骨組構造体を用いてビニルハウスを構築した場合に、断熱性に優れ、かつ扉のスムーズな開閉が可能なビニルハウスを提供することができる。
上記構成の骨組構造体を組立てる方法について説明する。先ず、図1の骨組構造体の正面図に見える一番手前のアーチ構成単位14を組み立てる。具体的に、一対の支柱17、17を組み立てた後、横梁18を組み立てる。その後、中心軸Cより片側半分のアーチ構成単位14を組み立てる。
アーチ構成単位14の組み立てに際しては、第一ジョイント部材7と、第二ジョイント部材8とを区別しつつ、ジョイント部材の色の濃度を確認しながら、アーチ下部から組み立てる。斜材5の長さ、すなわち、斜材5の両端に嵌合される第一ジョイント部材7と第二ジョイント部材8との間の距離は、骨組構造体に組み込まれる斜材5の位置によって異なる。
そこで、本実施形態では、斜材5の長さは一定とし、ジョイント部材における斜材嵌合部13の長さを必要に応じて変えて形成している。これにより、骨組構造体に組み込む位置によって斜材5の長さを変える必要がなく、スムーズに組立て作業を行うことが可能となる。また、ジョイント部材における斜材嵌合部13の長さを長めに形成しておき、斜材嵌合部13を斜材5に挿入する挿入位置を変化させるようにしてもよい。
アーチ構成単位14が、横梁18の高さまで組み上がったら、アーチ構成単位14を横梁18に連結する。さらに、アーチ構成単位14が、支柱17上端の高さまで組み上がったら、アーチ構成単位14と支柱17とを連結する。アーチ構成単位14の片側半分を上端まで組み立て終わったら、残りの側半分のアーチ構成単位14を組み立てる。
一番手前のアーチ構成単位14の組み立てが終わったら、2番目のアーチ構成単位14を組み立てる。このとき、一対の上弦フレーム15のうちの一方はすでに組み立てられているため、残りの構成部材をアーチ下部から順次組み足していく。組み立てが完了したアーチ構成単位14の頂部に順次固定部材3を取付けてアーチ構成単位14を固定する。このように、骨組構造体は、手前のアーチ構成単位14から長さ方向Zに順次組み立てることによって構築することができる。なお、嵌合部11と上弦材4又は下弦材9の端部、あるいは斜材嵌合部13と斜材5とはビス等の適当な締結部材によって固定するのが望ましい。
なお、骨組構造体を構成する上弦フレーム15及び下弦フレーム16の下端には設置場所に固定するためのフランジ部25が取付けられる。一方、骨組構造体が設置される土地側には上弦フレームに対応する位置に基礎構造体B1が設置され、下弦フレームに対応する位置に基礎構造体B2が設置される。
基礎構造体B1及びB2は、土中に設置される。基礎構造物B1は、アンカー部と、アンカー部から上方に立設されたフランジ部26とを備え、基礎構造物B2は、上端にフランジ部26が設けられた棒状体からなる。そして、すべてのフランジ部26が水平になるようにフランジ部26の高さを調節した上で、フランジ部26の上に上弦フレーム15又は下弦フレーム16の端部に取り付けられたフランジ部25と接続する。その後、フランジ部25よりも高い位置まで土中に埋設され、骨組構造体の設置が完了する。
上記骨組構造体は種々の用途に用いることができる。例えば、合成樹脂シートを上弦材に沿って張設してビニルハウスを構築することができる。また、本発明の骨組構造体は、内部に支柱が存在せず、外壁パネルを設置することで倉庫、作業場、仮設住居、集会所などに使用することも可能である。また、上弦材4の外側と下弦材9の内側に2枚の透明樹脂シートを張設することにより、断熱性の高いビニルハウスを提供することができる。
上記実施形態では、全ての部材が繊維強化プラスチックからなる骨組構造体について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。たとえば、本実施形態では、上弦材4、斜材5、第一ジョイント部材7、第二ジョイント部材8及び下弦材9はすべて繊維強化プラスチックから形成されるが、このうちの一部を金属製とすることができる。
また、本実施形態では、第一ジョイント部材7及び第二ジョイント部材8は、複数の嵌合部11と複数の斜材嵌合部13とが繊維強化プラスチックにより一体成形されたものを使用しているが、これに限らず、例えば、図11に示すように、嵌合部11が複数一体成形された繊維強化プラスチック製のジョイント本体12を備えたジョイント部材を用いることができる。この場合、斜材5の端部をボルトおよびナットなどの締結部材26によって、直接、ジョイント本体12に形成された貫通孔10に締結することが可能である。
ただ、斜材5が繊維強化プラスチック製パイプである場合には、金属パイプのように端部を変形させることができないことから、ひとつの締結部材26で複数の斜材5を締結すると、複数の斜材5及びジョイント本体12の重なる部分が嵩張ることになり、接続安定性及び接続強度が低下する。
そこで、このような場合には、斜材5に接続部材27を取付けることができる。接続部材27は、図11及び図12に示すように、一端側に斜材5を嵌合する斜材嵌合部13が形成され、他端側に締結部材26を挿通可能な挿通孔28を有する扁平部29が形成された構成とすることができる。扁平部29は、斜材嵌合部13側に対して傾斜するように形成される。この場合、斜材5の両端に嵌合される第一ジョイント部材7と第二ジョイント部材8との間の距離は、骨組構造体に組み込まれる斜材5の位置によって異なる。
よって、斜材5の長さは一定とし、斜材嵌合部13の長さを第一ジョイント部材7と第二ジョイント部材8との間の距離が最も大きくなる箇所に合せて長めに形成する。それとともに、斜材5が斜材嵌合部13に嵌合した状態で、斜材5が軸方向にスライド可能となるように設けておく。なお、斜材嵌合部13には斜材5に最小限挿入しなければならない位置にマークを付しておくのが望ましい。これにより、骨組構造体に組み込む位置によって斜材5の長さを変える必要がなく、スムーズに組立て作業を行うことが可能となる。
上記構成の接続部材27を用いれば、複数の嵌合部11と複数の斜材嵌合部13とが繊維強化プラスチックにより一体成形する場合に比べて必要となる成形用金型の数が少なくて済むほか、ひとつの締結部材26に複数の斜材5を、接続部材26を介することで嵩張ることなく接続することが可能となる。
さらに、接続部材27の変形例として、図13に示すように、扁平部29と斜材嵌合部13との間の角度を変更可能とすることで、接続部材27を共用化することができる。接続部材27の扁平部29と斜材嵌合部13との間の角度を変更可能とするには、例えば、扁平部29側と斜材嵌合部13側とを別部材で構成し、両者をヒンジ31を介して接続することができる。
また、本実施形態では、骨組構造体の頂部の固定部材3の下方には、下弦材9が配されていないが(図1参照)、これに限らず、図14に示すように、固定部材3の下方に下弦材9を配するようにしてもよい。これにより、骨組構造体の耐荷重性をより向上させることができる。
本実施形態及び上記変形例に開示されている構成要件は互いに組合せ可能であり、組合せることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、2 構造ユニット
3 固定部材
4 上弦材
5 斜材
6 内溝
7 第一ジョイント部材
8 第二ジョイント部材
9 下弦材
10 貫通孔
11 嵌合部
12 ジョイント本体
13 斜材嵌合部
14 アーチ構成単位
15 上弦フレーム
16 下弦フレーム
17 支柱
18 横梁
19 二重扉
21、22 レール
23 外扉
24 内扉
25 フランジ部
26 締結部材
27 接続部材
28 挿通孔
29 扁平部
31 ヒンジ部

Claims (8)

  1. 立体トラス構造を有し、上部が湾曲した構造ユニットを一対備え、前記一対の構造ユニットは互いに向かい合うように配置され、前記構造ユニットの上端同士が接続固定された骨組構造体であって、前記構造ユニットは、角錐体形状の立体トラスが縦横方向に連続形成されてなり、角錐体の底辺を構成する上弦材と、前記角錐体の稜線部を構成する斜材と、隣り合う前記角錐体の頂部間に架設される下弦材と、前記上弦材、下弦材及び斜材の各端部を互いに接合するジョイント部材とを備え、前記構造ユニットの少なくとも一部が繊維強化プラスチックにより構成された骨組構造体。
  2. 前記ジョイント部材は、前記上弦材又は下弦材を嵌合する嵌合部が複数一体成形された繊維強化プラスチック製のジョイント本体を備え、前記斜材の端部が締結部材によって前記ジョイント本体に締結された請求項1に記載の骨組構造体。
  3. 前記斜材は、繊維強化プラスチック製パイプ材からなり、前記斜材の端部に接続部材が取付けられ、前記接続部材は、一端側に前記斜材を嵌合する斜材嵌合部が形成され、他端側に前記締結部材を挿通可能な挿通孔を有する扁平部が形成されてなり、前記締結部材によって前記接続部材が前記ジョイント本体に固定された請求項2に記載の骨組構造体。
  4. 前記ジョイント部材は、前記上弦材又は下弦材を嵌合する複数の嵌合部及び前記斜材を嵌合する複数の斜材嵌合部が一体成形された繊維強化プラスチックからなる請求項1に記載の骨組構造体。
  5. 前記ジョイント部材は、前記上弦材の接合に用いられる第一ジョイント部材と、前記下弦材の接合に用いられる第二ジョイント部材とを備え、前記第一ジョイント部材と、前記第二ジョイント部材とは、視覚的に識別可能とされた請求項1〜4のいずれか一項に記載の骨組構造体。
  6. 前記ジョイント部材は、縦方向の配置位置に応じて視覚的に識別可能とされた請求項5に記載の骨組構造体。
  7. 前記上弦材と下弦材とが視覚的に識別可能とされた請求項1〜6のいずれかに記載の骨組構造体。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の骨組構造体を用いて構築したビニルハウス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102455278B1 (ko) * 2021-07-16 2022-10-18 한상연 맞춤형 트러스를 가지는 비닐하우스 골조
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