JP2020164148A - 表示システムおよび表示装置 - Google Patents

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昭宣 尾関
akinobu Ozeki
昭宣 尾関
修 武安
Osamu Takeyasu
修 武安
隆孝 有沢
Tokitaka Arisawa
隆孝 有沢
隆行 平野
Takayuki Hirano
隆行 平野
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Abstract

【課題】表示システムにおいて更なる改善を実現できる技術を提供する。【解決手段】表示システムは、車両の後方画像を表示する表示装置と、前記車両の周囲の明るさを検出する第1照度センサと、前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を検出する第2照度センサと、を備え、表示装置は、前面に開口部を有する筐体と、入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、前記エレクトロオプティック層の背面に配置されて前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、第1照度と第2照度の少なくとも一方の値に基づいて前記ディスプレイの明るさを制御する制御回路とを含む。【選択図】図7

Description

本開示は、表示システムおよび表示装置に関する。本開示は、特に、車両の後方を撮像した画像を表示する表示システムおよび表示装置に関する。
近年、従来のルームミラーに代えて、撮像装置を用いて車両の後方画像を撮像し、撮像した画像を表示装置に表示する表示システムおよびそれに係る表示装置の採用が検討されている(特許文献1)。
特開2018−43643号公報
表示システムまたは表示装置は、実用化に向けて更なる改善の必要がある。
上記課題を解決するための、表示システムの一態様は、車両に搭載される表示システムであって、前記車両の後方画像を取得する撮像装置と、ネットワークを介して前記撮像装置と接続し、前記撮像装置の取得した前記後方画像の少なくとも一部を受信する表示装置と、前記車両の周囲の明るさを検出する第1照度センサと、前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を検出する第2照度センサと、を備え、前記表示装置は、前面に開口部を有する筐体と、入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し、前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、前記エレクトロオプティック層の背面に配置されて前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、前記表示装置の動作を制御する制御回路と、前記筐体に取り付けられ、前記エレクトロオプティック層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータと、を含み、前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、前記制御回路は、前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第1姿勢である場合に、前記表示部に前記後方画像の少なくとも一部を表示させる制御を行ない、前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第2姿勢である場合に、前記表示部に画像を表示させない制御を行ない、前記第1照度センサと前記第2照度センサの少なくとも一方の検出した値に基づいて前記ディスプレイの明るさを制御し、前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層を通して前記車両の運転者に視認可能である。
本開示の別の態様は、車両の車室内に取り付けられる表示装置であって、前面に開口部を有する筐体と、前記車両の後方画像を取得する画像取得部と、前記車両の周囲の明るさを示す第1照度を取得する第1照度取得部と、前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を示す第2照度を取得する第1照度取得部と、を備え、入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し、前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、前記エレクトロオプティック層の背面に配置されて前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、前記表示装置の動作を制御する制御回路と、前記筐体に取り付けられ、前記エレクトロオプティック層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータと、を含み、前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、前記制御回路は、前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第1姿勢である場合に、前記表示部に前記後方画像の少なくとも一部を表示させる制御を行ない、前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第2姿勢である場合に、前記表示部に画像を表示させない制御を行ない、前記第1照度と前記第2照度の少なくとも一方の値に基づいて前記ディスプレイの明るさを制御し、前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層を通して前記車両の運転者に視認可能である。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本開示の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
上記の態様により、表示システムまたは表示装置において更なる改善を実現できる。
本開示の実施の形態の一態様に係る車両の構造を示す図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置の構造を示す斜視図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置の構造の概略を示す正面図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置が第1姿勢である場合の構造を示す断面図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置が第2姿勢である場合の構造を示す断面図 本開示の実施の形態の一態様に係るエレクトロオプティック層の概略を示す図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示システムを示すブロック図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置の輝度制御を示すフローチャート 輝度制御における判定処理の判定基準を示す図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置の透過率制御を示すフローチャート 反射率制御における判定処理の判定基準を示す図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置の透過率制御の無効化処理を示すフローチャート 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置の構造の概略を示す正面図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示システムを示すブロック図 本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置におけるトリミング処理を示すフローチャート
(本開示の基礎となった知見)
実施の形態を具体的に説明する前に、基礎となった知見を説明する。撮像装置を用いて車両の後方画像を撮像し、撮像した画像を表示装置に表示する表示システムは、従来、表示装置に表示される映像を運転者に確認されるものが検討されている。また、表示装置の前面にマジックミラーを配置して、以下の2つのモードを切り替えるものも検討されている。1つは、表示装置に映像を表示しているときに、運転者がマジックミラーを透過した映像を視認できるモードである。もう1つは、表示装置に映像を表示していないときに、マジックミラーに反射する鏡像によって運転者が車両後方を確認可能なモードである。一方で、マジックミラーのような鏡を採用した車載用ルームミラーにおいては、電圧の印加によって透過率を変化させる層をルームミラーの表面に配置するものも検討されている。さらに、ルームミラーに入射する光量を制御することで、例えば後続車両のヘッドライトのハイビームがルームミラーに反射して運転者が眩しいと感じることを軽減する技術も検討されている。この技術は自動防眩技術とも呼ばれる。
ところで、前述のような表示装置または表示システムにおいて、車両の周囲の明るさの変化など、周囲環境の変化に応じて、表示装置に表示される映像または画像の視認性が悪化し得るという課題が生じることを本発明者は発見した。また、前述のような表示装置の前面にマジックミラーを配置する表示装置または表示システムにおいて、単純にマジックミラーに上述の自動防眩技術を適用すると、表示装置が映像を表示している場合であっても自動防眩が作動する場合があり、運転者が映像を視認しづらいという課題が生じることを本発明者は発見した。さらに、上述の表示装置において、デザイン性の向上のために、運転者に視認される表示部は様々な形状が検討されている。例えば、表示部の形状は長方形に限られず、表示部の一部が曲線形状であることも検討される。このような表示装置のデザインにおいては、撮像装置によって取得される映像または画像をそのまま表示すると不具合が生じることが懸念されるという課題を本発明者は発見した。また、近年、コネクテッドカーなどと称される車両などにおいては、車室内のアクセサリ装置が互いに通信を行なうことがある。それぞれのアクセサリ装置に取りつられた操作ボタン等によって個別にアクセサリ装置を操作すると、運転者の集中を乱すことにつながる恐れがあるという課題も本発明者は発見した。これらの課題のうちの少なくとも1つを解決するために、本開示に係る表示システムまたは表示装置は以下のように構成される。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、工程には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。
(第1の実施の形態)
図1は、本開示の実施の形態に係る車両1000の構造を示す図である。ここで、図1の右側が車両1000の前側に相当する。すなわち車両1000は図1の右側に向かって走行する。図1に示す車両1000は、撮像装置100、表示装置200、フロントガラス500、および座席510を含む。図1に示すように、x軸、y軸、z軸からなる直交座標系が規定される。x軸は、フロントガラス500に沿って延びるので、フロントガラス500の傾斜角と同一の傾斜角を有する。y軸は、x軸に直交し、車両1000の左右方向に延びる。そのため、x−y平面は、フロントガラス500の面に一致する。z軸は、x軸およびy軸に垂直であり、フロントガラス500の法線方向に延びる。また、x軸、y軸、およびz軸のそれぞれの正の方向は、図1における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。
x軸の正方向は、フロントガラス500に沿って車両1000の後方に向かって上る方向であり、x軸の負方向は、フロントガラス500に沿って車両1000の前方に向かって下る方向である。さらに、z軸の正方向は、フロントガラス500から車両1000の前方への法線の方向であり、z軸の負方向は、フロントガラス500から車両1000の後方への法線の方向である。以下では、x軸の正方向を「後方」、「後側」、x軸の負方向を「前方」、「前側」、y軸の正方向を「左方」、「左側」、y軸の負方向を「右方」、「右側」、z軸の正方向を「上方」、「上側」、z軸の負方向を「下方」、「下側」ということもある。ここで、x軸についての後方、前方は、車両1000についての後方、前方とは異なり、z軸についての上方、下方は、車両1000についての上方、下方とは異なるが、これらを明確に区別せずに使用することもある。
撮像装置100は、車両1000の後方の部分に搭載され、車両1000の後方を撮像する。撮像装置100は、図示しないECU(Electronic Control Unit)を介して表示装置200に接続されていてもよい。言い換えると、撮像装置100は、ネットワークを介して表示装置200に接続されていてもよい。このような接続には、無線通信、有線通信、それらの組合せのいずれかが使用される。撮像装置100は、表示装置200に直接接続されていてもよい。撮像装置100は、撮像した映像または画像を表示装置200へ出力する。ここで、撮像装置100、表示装置200は、本開示の表示システム1に含まれる。
表示装置200は、車両1000の内部においてフロントガラス500に設置されてもよい。例えば、表示装置200は、フロントガラス500の左右方向の中央部分に設置されてもよい。表示装置200から、車両1000の後方に向かった位置には、座席510が設置され、座席510には乗員520が着席する。座席510が運転席である場合、乗員520は運転者に相当する。表示装置200は、撮像装置100からの映像または画像の入力を受けつけ、乗員520に向けて映像を表示する。つまり、表示装置200は、車両1000の内部において映像または画像を表示する。
図2から図6を用いて本開示の実施の形態の位置態様に係る表示装置200の詳細を説明する。図2は、本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置200の構造を示す斜視図である。図3は、本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置200の構造の概略を示す正面図である。図4は、本開示の実施の形態の一態様に係るエレクトロオプティック層が第1姿勢である場合の表示装置200の構造を示す断面図である。図5は、本開示の実施の形態の一態様に係るエレクトロオプティック層が第2姿勢である場合の表示装置200の構造を示す断面図である。図6は、本開示の実施の形態の一態様に係るエレクトロオプティック層の概略を示す図である。
図4および図5は、それぞれ、各姿勢での図3におけるA−A’断面を示している。なお、図3においては、説明を簡単にするため、後述するベース10、マウント12、ステー14など、表示装置200をフロントガラス500へ固定する構成の図示を省略する。また、図4および図5の断面図においては、説明を簡単にするため、表示装置200の内部に配置される各種配線および回路基板などについては図示を省略しているが、本開示の表示装置200を実装する場合には、表示装置200の内部に各種配線および回路基板などを適宜配置するとしてよい。
表示装置200は、ベース10、マウント12、ステー14、接続板16、筐体18、ガラスパネル20、アクチュエータ22、第1照度センサ300、第2照度センサ400、表示部203、およびエレクトロオプティック層204を含む。なお、上述のように第1照度センサ300および第2照度センサ400は、表示装置200に配置されていなくともよい。
ベース10は板形形状を有し、例えば金属等の硬質材料により形成される。ベース10のうちの上方を向いた面は、例えば接着材等を使用してフロントガラス500に固定される。また、これ以外にも従来のルームミラーと同等の位置に表示装置200を固定できれば、どのような固定方法を用いてもよい。ベース10を固定する際の固定強度は、車両1000の急停車時あるいは衝突時において、後述のマウント12、ステー14、接続板16、筐体18、ガラスパネル20などが衝撃による外力を受けた場合であっても、ベース10がフロントガラス500から脱落しない程度に確保される。ベース10は、左右方向よりも前後方向の方が長い形状であってよい。
マウント12は、ベース10にスライドさせて組み付けることが可能な形状を有している。マウント12は、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛等の合金により製造される。また、マウント12は、ADCのようなアルミニウム合金等の合金により製造されてもよい。さらに、マウント12は、フィラー入りのガラス、フィラー入りの樹脂により製造されてもよい。このとき、フィラーはガラスまたは炭素繊維であってもよい。このようにマウント12は、剛体である。剛体とは、ベース10にマウント12をスライド組み付けさせる際に変形が生じない物体を意味する。
マウント12の下方部分には、ステー14が接続される。ステー14は、マウント12から下方、かつ後方へ湾曲しながら延びて、筐体18の背面に接続される。筐体18の背面におけるステー14との接続部分には、湾曲した形状の接続板16が配置される。ここで、マウント12とステー14との接続、ステー14と筐体18との接続、ステー14の構造、接続板16の構造には公知の技術が使用されればよいため、ここでは説明を省略する。
例えば、ステー14および接続板16は、樹脂材により製造される。また例えば、ステー14とマウント12、もしくはステー14とマウント本体60とは一体的に形成されていてもよい。このとき、ステー14は、マウント12と同じ材質によって製造されるため、マウント12と同様に剛体であってもよい。
筐体18は、左右方向に長い箱形形状を有し、ステー14に支持される。筐体18は、表示装置200の正面側において、開口部24を有する。また、筐体18の前面には、ガラスパネル20が配置される。ガラスパネル20は、表示部203およびエレクトロオプティック層204を保護するように配置されてもよい。
アクチュエータ22は、エレクトロオプティック層204の姿勢を第1姿勢と第2姿勢とで切り替え可能な構成を有する。アクチュエータ22は、例えば、レバー形状を有していてもよい。その場合、レバー形状を有するアクチュエータ22のポジションを切り替えることで、筐体18の傾きが変化し、エレクトロオプティック層204の姿勢が第1姿勢と第2姿勢とで切り替えられる。
なお、アクチュエータ22は、レバー形状に限らず、例えば、ボタンなどの形状を有していてもよく、表示装置200の姿勢が第1姿勢と第2姿勢とで切り替え可能であればどのような構成であってもよい。図4および図5では、アクチュエータ22によって筐体18の傾きを変化させることで、筐体18の内部に配置されているエレクトロオプティック層204の姿勢を切り替える例を示しているが、筐体18の傾きは変化させずに、エレクトロオプティック層204の姿勢のみを切り替えるようにアクチュエータ22が構成されていてもよい。その場合、アクチュエータ22は、エレクトロオプティック層204と物理的に接続して、直接エレクトロオプティック層204の姿勢を切り替えるとしてもよい。
第1照度センサ300は、車両1000の周囲の明るさを検知する。本実施形態においては、第1照度センサ300は、筐体18の背面に配置されて、フロントガラス500を透過して照射される光を検出することで、当該車両1000の周囲の明るさを検知する。第2照度センサ400は、表示装置100の前面に対して照射される光の強度を検出する。本実施形態においては、第2照度センサ400は、筐体18の前面に配置されて、エレクトロオプティック層204に照射される光の強度を検出する。このとき、第2照度センサ400の前面にガラスパネル20が配置されていてもよい。
表示部203は、撮像装置100において撮像された映像または画像を表示する。表示部203は、例えば、液晶ディスプレイ、または有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイである。
エレクトロオプティック層204は、透過反射層40と、透過率可変要素30を含む。透過反射層40は、一部の入射光を透過し、他の一部の入射光を反射する。透過反射層40は、例えばマジックミラーである。透過反射層40は、透過率可変要素30の背面に配置されるとしてよい。運転者は、透過反射層40に映る車両後方などの鏡像を視認可能である。透過率可変要素30には、電圧が印加され得る。透過率可変要素30に対する印加電圧を制御することによって、透過率可変要素30の透過率が変化する。これによって透過率可変要素30を透過して透過反射層40へ入射する光量が増減する。結果として、エレクトロオプティック層204の反射率が変化する。エレクトロオプティック層204の詳細は後述する。また、エレクトロオプティック層204は、表示装置200の正面において、筐体18の開口部24から視認できる。
表示部203およびエレクトロオプティック層204は、それぞれ筐体18の内部に配置される。表示部203は、エレクトロオプティック層204の背面に配置されている。すなわち、エレクトロオプティック層204は、表示部203の前面に配置されている。運転者が表示部203を用いて車両の後方を確認する場合、表示部203に表示される映像または画像は、エレクトロオプティック層204を通して運転者に視認される。また、運転者が透過反射層40に映る鏡像によって車両1000の後方を確認する場合には、表示部203は画像を表示しない。
表示部203に画像を表示していない場合、あるいは全面に黒い画像を表示している場合には、表示部203はエレクトロオプティック層204を通して運転者に視認されない。このとき、エレクトロオプティック層204の透過反射層40によって入射光が反射されるため、運転者は透過反射層40に写る鏡像によって車両1000の後方を視認することとなる。
図4および図5を用いて、エレクトロオプティック層204の姿勢の切り替え、および各姿勢について説明する。図4は、エレクトロオプティック層204が第1姿勢である場合を示しており、図5は、エレクトロオプティック層204が第2姿勢である場合を示している。
第1姿勢は運転者が表示部203を用いて車両の後方を確認するときの姿勢であり、第2姿勢は運転者が透過反射層40に映る鏡像によって車両1000の後方を確認するときの姿勢である。図4および図5に示すように、乗員520によって、アクチュエータ22のポジションが切り替えられることで筐体18の傾きが変化し、エレクトロオプティック層204の姿勢が切り替わる。具体的には、アクチュエータ22を表示装置200の前方、すなわち運転者へ近づけるよう操作すると、エレクトロオプティック層204は第1姿勢へ切り替わる。一方で、アクチュエータ22を表示装置200の後方、すなわち運転者から遠ざかるよう操作すると、エレクトロオプティック層204は第2姿勢へと切り替わる。
第1姿勢と第2姿勢とを比較すると、第1姿勢よりも第2姿勢の方がエレクトロオプティック層204の法線方向が運転者に対して上方を向いている。第2姿勢であるとき、運転者からみるとエレクトロオプティック層204の透過反射層40には車室の天井が写っている状態となる。そのため、透過反射層40により反射された反射光(言い換えると外乱光)が運転者へ向かうことを軽減する。従って、運転者が表示部203を用いて車両の後方を確認する場合には、エレクトロオプティック層204を第2姿勢とすることで、エレクトロオプティック層204に含まれる透過反射層40に車室の天井が写り込むこととなる。それにより、後続車両のヘッドライトの光など、車両1000の後方からの明るい外乱光が運転者の目に入射することを避けることができる。したがって、表示部203に表示された映像または画像の視認性を向上できる。
また、ここでは、表示部203とエレクトロオプティック層204とが平行に配置されているように図示しているが、表示部203とエレクトロオプティック層204は所定の角度を有して配置されていてもよい。例えば、表示部203の法線方向に対して、エレクトロオプティック層204の法線方向が運転者に対して上方を向いているとしてもよい。
図6を用いて、エレクトロオプティック層204の一例について説明する。エレクトロオプティック層204は、透過反射層40および透過率可変要素30を含む。透過反射層40は、一部の入射光を透過し、他の一部の入射光を反射する構成である。透過反射層40は、例えば、入射光の透過率が50%であって反射率が50%であるマジックミラーであってもよい。あるいは、透過反射層40は、第1の偏向光を透過し、第1の偏向光とは偏向方向の異なる第2の偏向光を反射する偏光反射板であってもよい。
透過率可変要素30は、例えば、第1電極31、エレクトロクロミック層32、および第2電極33を含む。第1電極31および第2電極33は、図示しない電源に接続されていてよい。また、第1電極31および第2電極33には、それぞれ透明電極が用いられるとしてよい。ここで、第1電極31および第2電極33に対して電圧が印加されることで、エレクトロクロミック層32の透過率が変化する。例えば、エレクトロクロミック層32は、電圧を印加していない場合に、入射光の透過率が80%以上であってもよい。また、エレクトロクロミック層32は、電圧を印加している場合に、入射光の透過率が50%以下となってもよい。なお、これらの値に限らず、電圧が印加されていない場合と比較して、電圧が印加されている場合に、エレクトロクロミック層32の透過率が減少するとしてよい。また、例えば、電圧を印加している場合と比較して、電圧が印加されていない場合には、エレクトロクロミック層32の透過率が減少するとしてもよい。なお、エレクトロクロミック層32には、公知の技術が使用されれば良いため、詳細な説明は省略する。
エレクトロクロミック層32の透過率が低い状態である場合には、透過反射層40への入射光が少ないため、エレクトロクロミック層32の透過率が高い状態である場合と比較して、エレクトロオプティック層204が反射する光量が少なくなる。そのため、エレクトロクロミック層32における透過率を制御することで、後続車両のヘッドライトの光など、車両1000の後方からの明るい外乱光が運転者の目に多く入射することを避けることが可能となる。すなわち、エレクトロクロミック層32の透過率が変化することによって、エレクトロクロミック層32および透過反射層40を備えたエレクトロオプティック層204の反射率または透過率が変化する。
図7は、本開示の実施の形態の一態様に係る表示システム1を示すブロック図である。表示システム1は、撮像装置100、表示装置200、第1照度センサ300、および第2照度センサ400を含む。
撮像装置100は、撮像部101及び処理部102を含む。撮像部101は固体撮像素子を含む。固体撮像素子には例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサを使用することができる。固体撮像素子は、レンズを介して入射される光を電気的な映像信号に変換し、図示しない信号処理回路に出力する。信号処理回路は、固体撮像素子から入力される映像信号に対して、A/D変換、ノイズ除去などの信号処理を施し、処理部102に出力する。
処理部102はハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、又はハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源として、CPU、ROM、RAM、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
処理部102は、撮像部101から入力される映像信号または画像信号に対して、階調補正、色補正、輪郭補正などの各種の映像処理を施すことができる。処理部102は、映像処理を施した映像信号または画像を所定の圧縮方式に基づき圧縮し、圧縮した映像信号または画像信号を表示装置200に送信する。
第1照度センサ300は、車両1000の周囲の明るさを検出する。第1照度センサ300は、例えば、車両1000の走行環境の明るさを検知するために利用されてもよい。例えば、走行環境が昼または夜であることを検知するために利用されてもよく、また、車両1000がトンネル走行中であるか否かを検知するために利用されてもよい。第1照度センサ300は、車両の明るさを示す第1照度(以下では、「第1センサ値」と称する)を取得し、該取得した第1センサ値を表示装置200へ出力する。
第1照度センサは、例えば、表示装置200に取り付けられていてもよく、また、車両1000に取り付けられているとしてもよい。第1照度センサ300が表示装置200に取り付けられている場合、表示装置200の背面に取り付けられているとしてよい。また、撮像装置100が第1照度センサ300を兼ねているとしてもよい。撮像装置100が第1照度センサ300を兼ねている場合、撮像装置100の撮像部101が取得した映像または画像の明るさに基づいて車両1000の周囲の明るさを検出するとしてよい。
ここで、撮像部101が取得した映像または画像の明るさに基づいて車両1000の周囲の明るさを検出する場合、その処理は処理部102において実行されてもよく、また、後述する表示装置200の制御回路202において実行されてもよい。
なお、第1照度センサ300の配置される場所は、上述の態様に限らず、車両1000の周囲の明るさを検出可能な任意の場所に配置される。また、第1照度センサ300は、シリコンフォトセンサであってもよい。
第2照度センサ400は、表示装置200の前面に対して照射される光の強度を検出する。第2照度センサ400は、例えば、後続車両から車両1000に対して照射されるヘッドライトのハイビームを検知するために利用されてもよい。第2照度センサ400は、表示装置200の前面に対して照射される光の強度を示す第2照度(以下では、「第2センサ値」と称する)を取得し、該取得した第2センサ値を表示装置200へ出力する。
第2照度センサ400は、例えば、表示装置200に取り付けられていてもよく、また、車両1000に取り付けられていてもよい。第2照度センサ400が表示装置200に取り付けられている場合、表示装置200の前面に取り付けられて、表示装置200の前面に照射される光の強度を直接検出するとしてよい。
第2照度センサ400が車両1000に取り付けられている場合、車両1000の後方から当該車両1000に対して照射される光の強度を検出できるように、車両1000の後方に取り付けられていてもよい。このとき、車両1000の後方から当該車両1000に対して照射される光は、車両1000の後部のガラスを透過して表示装置200の前面に照射される。そのため、車両1000に取り付けられた第2照度センサ400を利用する場合でも、検出した光の強度を示す値は、表示装置200の前面に照射される光の強度を示す値として利用することが可能である。また、撮像装置100が第2照度センサ400を兼ねているとしてもよい。撮像装置100が第2照度センサ400を兼ねている場合、撮像装置100の撮像部101が取得した映像または画像の明るさに基づいて表示装置200の前面に対して照射される光の強度を検出するとしてよい。
ここで、撮像部101が取得した映像または画像の明るさに基づいて表示装置200の前面に対して照射される光の強度を検出する場合、その処理は処理部102において実行されてもよく、また、後述する表示装置200の制御回路202において実行されてもよい。
なお、第1照度センサ300の配置される場所は、上述の態様に限らず、車両1000の周囲の明るさを検出可能な任意の場所に配置される。また、第1照度センサ300は、シリコンフォトセンサであってもよい。
表示装置200は、入力部201、制御回路202、表示部203、エレクトロオプティック層204、および姿勢判定部205を含む。
入力部201は、撮像装置100の処理部102から出力された映像信号または画像信号、第1照度センサ300から出力された値、および第2照度センサ400から出力された値を表示装置200へ入力するインタフェースである。表示装置200は、処理部102、第1照度センサ300、および第2照度センサ400に対してそれぞれ個別に入力部201を有しているとしてもよい。
制御回路202は、撮像装置100から受信する映像信号または画像信号、第1照度センサ300から受信した値、第2照度センサ400から受信した値、および姿勢判定部205から受信した信号を処理する。これらの信号または値の処理に応じて、制御回路202は、表示部203およびエレクトロオプティック層204の動作を制御する。制御回路202が実行する処理の詳細は後述する。制御回路202は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、又はハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源として、CPU、ROM、RAM、GPU、DSP、ASIC、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
表示部203は、制御回路202から出力された映像データまたは画像データに基づいて映像または画像を表示する。
エレクトロオプティック層204は、制御回路202によって印加電圧が制御されることで、入射光に対する透過率または反射率が変化する。前述のように、エレクトロオプティック層204は、透過反射層40および透過率可変要素30を含む。
姿勢判定部205は、エレクトロオプティック層204の姿勢が第1姿勢であるか第2姿勢であるかを判定する。姿勢判定部205は、制御回路202に対して、エレクトロオプティック層204の姿勢を示す信号を入力する。
姿勢判定部205は、ジャイロセンサなどを用いてエレクトロオプティック層204の姿勢を判定するとしてもよい。また、アクチュエータ22が操作されたことを検知して、エレクトロオプティック層204の姿勢を判定するとしてもよい。このとき、アクチュエータ22の操作に連動した図示しないスイッチが設けられ、スイッチのオンオフによってエレクトロオプティック層204の姿勢を判定するとしてもよい。
次に、図8から図12を用いて、制御回路202において実行される処理について説明する。図8は、本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置200の輝度制御を示すフローチャートである。
制御回路202は、第1照度センサ300から取得した第1センサ値または第2照度センサ400から取得した第2センサ値に基づいて、表示部203に表示される映像または画像の明るさを制御する。ここでは、便宜上、明るさの制御を輝度制御と呼称する。映像または画像の輝度制御は、図示しない表示部203のバックライトの強度を変化させることによって実行されてもよい。
制御回路202は、ステップS101において、第1照度センサ300および第2照度センサ400から、それぞれ第1センサ値および第2センサ値を取得する。ステップS102において、取得した第1センサ値および第2センサ値に基づいて、どのように輝度制御を実行するかの判定処理を実行する。具体的には、図9を用いて説明する。
図9は、輝度制御における判定処理の判定基準を示す図である。ここでは、第1センサ値が第1閾値以上である場合に、第1センサ値を「高」であると表わしている。また、第1センサ値が第1閾値より小さい場合には、第1センサ値を「低」であると表わしている。なお、第1閾値は任意の値である。第1閾値は、例えば、第1照度センサ300を用いて車両1000の周囲環境が明るいと判断されるか、暗いと判断されるかの基準となる値であってよい。
また、第2センサ値が第2閾値以上である場合に、第2センサ値を「高」であると表わしている。また、第2センサ値が第2閾値より小さい場合には、第2センサ値を「低」であると表わしている。なお、第2閾値は任意の値である。第2閾値は、例えば、第2照度センサ400を用いて、後方車両のヘッドライトの光が表示装置200の前面に対して照射されているか否かを判断する基準となる値であってよい。
さらに、表示部203の明るさが第3閾値以下である場合に、明るさを「低」と表わしている。また、表示部203の明るさが第3閾値から第4閾値の間である場合に、明るさを「中」であると表わしている。ま、表示部203の明るさが第4閾値以上である場合に、明るさを「高」であると表わしている。このとき、第3閾値および第4閾値は任意の値である。第3閾値は、例えば、200〜800(cd/m)の範囲の値であってもよく、第4閾値は、例えば、1000〜1500(cd/m)の範囲の値であってもよいが、これらの範囲の値に限らない。
ステップS102における判定処理では、例えば、第1センサ値が「低」、第2センサ値が「高」である場合には、表示部203の明るさを「低」とするよう判定する。また、第1センサ値が「低」、第2センサ値が「低」である場合には、表示部203の明るさを「中」とするよう判定する。なお、ここでは第1センサ値と第2センサ値の双方に基づいて表示部203の明るさを制御する内容を説明したが、第1センサ値と第2センサ値のいずれか一方に基づいて表示部203の明るさを制御するとしてもよい。また、制御回路202は、図9に示すような判定基準を表わすテーブルを保有していて、保有しているテーブルに基づいてステップS102を実行してもよい。
ステップS103では、ステップS102で実行された判定処理に基づいて、制御回路202は表示部203に対して輝度制御を行なうよう信号を出力する。表示部203は、受信した信号に基づいて表示する映像または画像の明るさを変化させる。
このように、第1センサ値が第1閾値以上であるか否か、第2センサ値が第2閾値以上であるか否かに応じて、制御回路202は、どのように輝度制御を実行するかを判定する。これによって、車両1000の周囲の明るさ変化など、周囲環境の変化に合わせた表示装置200の明るさ制御が可能となる。そのため、表示装置200に表示される映像または画像の視認性を周囲環境に合わせて適切に制御できる。
次に、表示装置200の透過率制御について説明する。図10は、本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置200の透過率制御を示すフローチャートである。制御回路202は、第1照度センサ300から取得した第1センサ値または第2照度センサ400から取得した第2センサ値に基づいて、エレクトロオプティック層204に含まれるエレクトロクロミック層32の透過率を制御する。先に述べたように、エレクトロクロミック層32の透過率を制御することで、透過反射層40へ入射光量が変化するため、結果としてエレクトロオプティック層204の反射率または透過率が変化する。ここではエレクトロクロミック層32の透過率の制御について説明する。
制御回路202は、ステップS201において、第1照度センサ300および第2照度センサ400から、それぞれ第1センサ値および第2センサ値を取得する。ステップS202において、取得した第1センサ値および第2センサ値に基づいて、どのようにエレクトロクロミック層32の透過率制御を行なうかの判定処理を実行する。具体的には、図11を用いて説明する。
図11は、表示装置200の反射率制御における判定処理の判定基準を示す図である。第1センサ値の「高」あるいは「低」の表記は図9と同様であるため説明を省略する。また、第2センサ値の「高」あるいは「低」の表記も図9と同様であるため説明を省略する。
一方で、エレクトロクロミック層32の透過率が第5閾値以下である場合に、透過率を「低」と表わしている。また、エレクトロクロミック層32の透過率が第5閾値と第6閾値の間である場合に、透過率を「中」と表わしている。さらに、エレクトロクロミック層32の透過率が第6閾値以上である場合に、透過率を「高」と表わしている。このとき、第5閾値および第6閾値は任意の値である。第5閾値は、例えば、20%〜50%の範囲の値であってもよく。第6閾値は、例えば、60〜80%の範囲の値であってもよいが、これらの範囲の値に限らない。
ステップS202における判定処理では、例えば、第1センサ値が「低」、第2センサ値が「高」である場合には、エレクトロクロミック層32の透過率を「高」とするよう判定する。また、第1センサ値が「低」、第2センサ値が「低」である場合には、エレクトロクロミック層32の透過率を「中」とするよう判定する。なお、ここでは第1センサ値と第2センサ値の双方に基づいてエレクトロクロミック層32の透過率を制御する内容を説明したが、第1センサ値と第2センサ値のいずれか一方に基づいてエレクトロクロミック層32の透過率を制御するとしてもよい。また、制御回路202は、図11に示すような判定基準を表わすテーブルを保有していて、保有しているテーブルに基づいてステップS202を実行してもよい。
ステップS203では、ステップS202で実行された判定処理に基づいて、制御回路202はエレクトロオプティック層204に対してエレクトロクロミック層32の透過率を制御する信号を出力する。具体的には、第1電極31および第2電極33に印加される電圧を制御する信号であってよい。エレクトロオプティック層204は、受信した信号に基づいてエレクトロクロミック層32の透過率を変化させる。
次に、制御回路202におけるエレクトロクロミック層32の透過率制御の無効化処理について説明する。図12は、本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置200の透過率制御の無効化処理を示すフローチャートである。ステップS301において、制御回路202は、姿勢判定部205から受信したエレクトロオプティック層204あるいは表示装置200の姿勢を示す情報に基づいて、エレクトロオプティック層204あるいは表示装置200が第1姿勢であるか否かを判断する。第1姿勢であると判断された場合は、ステップS303に進み、エレクトロクロミック層32の透過率制御を無効化する。
具体的には、第1センサ値または第2センサ値に基づくエレクトロクロミック層32の透過率制御を実行せずに、エレクトロクロミック層32の透過率を所定の値に固定する。このとき、図10に示す透過率制御のフローに従って制御回路202がエレクトロクロミック層32の透過率を変化させる必要があると判断された場合であっても、制御回路202はエレクトロオプティック層204に対して透過率を制御する信号を出力しない。あるいは、図10に示すような透過率制御のフローを実行しないようにする。
透過率制御が無効化された場合、エレクトロクロミック層32の透過率は高い値で固定化されることが望ましい。例えば、透過率は80%以上の値として固定化されるとしてよい。
また、ステップS310において、第1姿勢でない、すなわち第2姿勢であると判断された場合には、ステップS302に進み、エレクトロクロミック層32の透過率制御を有効化する。透過率制御が有効化された場合、制御回路202は、第1センサ値または第2センサ値に基づくエレクトロクロミック層32の透過率制御を実行可能とする。すなわち、図10に示すような透過率制御が実行される。
このような制御によって、車両1000の運転者が表示部203に表示される映像または画像によって当該車両1000の後方を確認する場合、すなわちエレクトロオプティック層204が第1姿勢である場合には、制御回路202の制御によってエレクトロクロミック層32の透過率制御を無効化する。これによって、エレクトロクロミック層32の透過率が変化することにより、表示部203から出射される光がエレクトロオプティック層204を通過する際に減衰してしまうことを防止できる。これによって、表示部203に表示される映像または画像の視認性を確保できる。
一方で、車両1000の運転者が、透過反射層40に映る鏡像によって、当該車両1000の後方を確認する場合、すなわちエレクトロオプティック層204が第2姿勢である場合は、制御回路202によるエレクトロクロミック層32の透過率制御が有効化される。これによって、後続車両のヘッドライトの光など、車両1000の後方から明るい外乱光が運転者の目に多く入射する状況である場合には、エレクトロクロミック層32の透過率制御を実施してエレクトロオプティック層204の反射率を制御できる。これにより、車両1000の後方から明るい外乱光が運転者の目に多く入射することを防止できる。このとき、エレクトロオプティック層の反射率が低減されるようにエレクトロクロミック層32の透過率を制御するとしてよい。
(第2の実施の形態)
これより、本開示に係る表示システムまたは表示装置の別の実施の形態について説明する。第1の実施の形態と同一の構成については、図面内にて同一の符号を付与し、説明を省略し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図13は、本開示の第2の実施の形態に係る表示装置の構造の概略を示す正面図である。第1の実施の形態とは、筐体18の開口部24の形状が異なる。第1に実施の形態においては、筐体18の開口部24の形状は長方形である例を示したが、第2の実施の形態においては、筐体18の開口部24の一部が曲線形状を有している。また、図13に示す開口部24の形状は一例であって、楕円形状または横長の菱形形状などであってもよい。
筐体18の開口部24と同様に筐体18の内部に配置される表示部203およびエレクトロオプティック層204も一部が曲線形状であってもよい。すなわち、筐体18の開口部24の形状に合うように表示部203およびエレクトロオプティック層204の形状も設計される。
第2の実施の形態において、表示装置600は、正面に操作部601を有する。操作部601は、入力ボタン51、入力ボタン52、および入力ボタン53を含む。このとき、入力ボタンの数は1つであってもよいし、3つより多くてもよく、任意に設計されてよい。また、図13においては、アクチュエータ22を図示していないが、第1の実施の形態と同様に、アクチュエータ22を有していてよい。
図14は、本開示の第2の実施の形態に係る表示システム2を示すブロック図である。表示システム2は、撮像装置100、表示装置600、第1照度センサ300、第2照度センサ400、およびアクセサリ装置700を含む。
アクセサリ装置700は、表示装置600とは別に車両1000に配置される装置である。アクセサリ装置700は、例えば、車室内の空調を制御する空調装置、ナビ装置、サイドミラーの角度などを調節するための調整装置、オーディオ装置、座席のシート角度調節やシート前後位置などを調節するシート位置調節装置など、乗員が操作する各種装置のどのようなものであってもよい。アクセサリ装置700と表示装置600は、ネットワークを介して通信可能に接続される。このときの接続には、無線通信、有線通信、それらの組合せのいずれかが使用される。なお、アクセサリ装置700は、表示装置600と通信を行なうための通信部を有していてもよい。また、アクセサリ装置700は複数存在していてもよく、複数のアクセサリ装置700は、各々が表示装置600と接続してよい。
表示装置600は、第1の実施の形態と比較して、更に、操作部601を備える。操作部601は、表示装置600の各種機能を操作可能な入力ボタン51、入力ボタン52、および入力ボタン53を含む。表示装置600の各種機能は、表示部203に表示される映像の明るさを調節する機能であってもよく、また、エレクトロオプティック層204の反射率または透過率を制御する機能であってもよい。入力ボタンの数は1つであってもよいし、3つより多くてもよく、任意に設計されてよい。また、入力ボタン51、入力ボタン52、入力ボタン53のいずれかを用いて表示装置600と接続するアクセサリ装置700の各種機能を操作可能であってもよい。操作部601は、入力ボタン51、入力ボタン52、入力ボタン53の操作に基づいて、各種操作に対応する信号を制御回路602へ入力する。
表示装置600の操作部601への操作によってアクセサリ装置700を操作可能とすることで、運転者などの乗員は、車室内のアクセサリ装置700の操作と表示装置600の操作を同じ場所で行なうことができる。
表示装置600の制御回路602は、操作部601からの信号を受信する。制御回路602は、アクセサリ装置700と通信を行ない、アクセサリ装置700への制御信号を送信する。また、制御回路602はアクセサリ装置700から、アクセサリ装置700の状態を示す情報など、各種の情報を受信するとしてもよい。なお、表示装置600は、アクセサリ装置700と通信を行なうための通信部を有していてもよい。
制御回路602は、操作部601から受信する信号に基づいて、アクセサリ装置700、表示部203、またはエレクトロオプティック層204に対して、各種機能を制御する制御信号を送信する。
制御回路602は、運転者が表示部203に表示される映像または画像によって車両1000の後方を確認する場合には、表示部203に映像または画像を表示する。一方で、運転者がエレクトロオプティック層204に含まれる透過反射層40に写る鏡像によって車両1000の後方を確認する場合には、表示部203に映像または画像を表示しない。このとき、表示部203に黒い画像を表示するとしてもよい。黒い画像は表示部203の全領域に表示されていてよい。表示部203に映像または画像が表示されているときには、エレクトロオプティック層を通して運転者に表示部203が視認される。すなわち、運転者が映像または画像を視認できる。一方で、表示部203に映像または画像が表示されていない場合、または黒い画像が表示されている場合には、表示部203は運転者に視認されず、エレクトロオプティック層204に含まれる透過反射層40に写る鏡像が運転者に視認される。
また、制御回路602は、撮像装置100から受信した映像または画像のトリミング処理を実行する。前述のように、表示装置600の筐体18は、曲線形状の開口部24を有しており、運転者は開口部24を通して表示部203に表示される映像または画像を視認する。そのため、運転者が実際に視認する映像または画像も開口部24と同様の形状となる。第2の実施の形態では、表示部203の形状は筐体18または開口部24の形状と同様である。撮像装置100から取得する映像の1フレームまたは画像は、通常、正方形または長方形の画像であるため、表示部203の形状に合わせて映像または画像のトリミング処理が実行される。具体的なトリミング処理については後述する。制御回路602のその他の動作は第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
図15は、本開示の実施の形態の一態様に係る表示装置におけるトリミング処理を示すフローチャートである。ステップS401において、制御回路602は撮像装置100の撮像した映像または画像を取得する。ステップS402においてトリミング処理が実行され、取得した映像または画像、表示部203の形状または開口部24の形状に合わせた映像または画像が生成される。具体的には、取得した映像または画像から一部の領域を切出す処理が実行される。このとき切出された映像または画像の形状は、表示部203または開口部24の形状と同様の形状である。
S402のトリミング処理によって生成された映像または画像は、ステップS403において表示部203に出力され、運転者に視認可能に表示される。このようなトリミング処理によって、表示部203または筐体18の開口部24の形状に合わせた映像または画像を生成することができる。
以上、本開示の内容について、実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素または各処理プロセスの組み合わせに、いろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本開示の一態様に係る表示システムは、
車両に搭載される表示システムであって、
前記車両の後方画像を取得する撮像装置と、
ネットワークを介して前記撮像装置と接続し、前記撮像装置の取得した前記後方画像の少なくとも一部を受信する表示装置と、
前記車両の周囲の明るさを検出する第1照度センサと、
前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を検出する第2照度センサと、を備え、
前記表示装置は、
前面に開口部を有する筐体と、
入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し、前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、
前記エレクトロオプティック層の背面に配置されて前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、
前記表示装置の動作を制御する制御回路と、
前記筐体に取り付けられ、前記エレクトロオプティック層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータと、を含み、
前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記制御回路は、
前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第1姿勢である場合に、前記表示部に前記後方画像の少なくとも一部を表示させる制御を行ない、
前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第2姿勢である場合に、前記表示部に画像を表示させない制御を行ない、
前記第1照度センサと前記第2照度センサの少なくとも一方の検出した値に基づいて前記ディスプレイの明るさを制御し、
前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層を通して前記車両の運転者に視認可能である。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサは、前記筐体の背面に配置され、
前記第2照度センサは、前記筐体の開口部近傍に配置されるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサは、前記車両本体に取り付けられ、
車載ネットワークを介して前記第1照度センサと前記表示装置とが接続されるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサおよび前記第2照度センサは、それぞれシリコンフォトセンサを含むとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記アクチュエータは、前記筐体の姿勢を変化させることで、前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記アクチュエータは、前記エレクトロオプティック層と接続され、前記筐体の姿勢は変化させずに前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置は、
車両の車室内に取り付けられる表示装置であって、
前面に開口部を有する筐体と、
前記車両の後方画像を取得する画像取得部と、
前記車両の周囲の明るさを示す第1照度を取得する第1照度取得部と、
前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を示す第2照度を取得する第1照度取得部と、
入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し、前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、
前記エレクトロオプティック層の背面に配置されて前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、
前記表示装置の動作を制御する制御回路と、
前記筐体に取り付けられ、前記エレクトロオプティック層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータと、を備え、
前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記制御回路は、
前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第1姿勢である場合に、前記表示部に前記後方画像の少なくとも一部を表示させる制御を行ない、
前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第2姿勢である場合に、前記表示部に画像を表示させない制御を行ない、
前記第1照度と前記第2照度の少なくとも一方の値に基づいて前記ディスプレイの明るさを制御し、
前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層を通して前記車両の運転者に視認可能である。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記アクチュエータは、前記筐体の姿勢を変化させることで、前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記アクチュエータは、前記エレクトロオプティック層と接続され、前記筐体の姿勢は変化させずに前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてよい。
本開示の一態様に係る表示システムは、
車両に搭載される表示システムであって、
前記車両の後方画像を取得する撮像装置と、
ネットワークを介して前記撮像装置と接続し、前記撮像装置の取得した前記後方画像の少なくとも一部を受信する表示装置と、
前記車両の周囲の明るさを検出する第1照度センサと、
前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を検出する第2照度センサと、を備え、
前記表示装置は、
前面に開口部を有する筐体と、
入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し、前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、
前記エレクトロオプティック層の背面に配置され、前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、
前記表示装置の動作を制御する制御回路と、
前記筐体に取り付けられ、前記エレクトロオプティック層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータと、を含み、
前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記制御回路は、
前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第1姿勢である場合に、前記表示部に前記後方画像の少なくとも一部を表示させる制御を行ない、
前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第2姿勢である場合に、前記表示部に画像を表示させない制御を行ない、
前記第1照度センサと前記第2照度センサの少なくとも一方の検出した値に基づいて前記エレクトロオプティック層の前記反射率を制御し、
前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層を通して前記運転者が視認可能である。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記制御回路は、前記表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層の前記反射率を制御しないとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサは、前記筐体の背面に配置され、
前記第2照度センサは、前記筐体の開口部近傍に配置されるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサは、前記車両本体に取り付けられ、
車載ネットワークを介して前記照度センサと前記表示装置とが接続されるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサおよび前記第2照度センサは、それぞれシリコンフォトセンサを含むとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記アクチュエータは、前記筐体の姿勢を変化させることで、前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記アクチュエータは、前記エレクトロオプティック層と接続され、前記筐体の姿勢は変化させずに前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置は、
車両の車室内に取り付けられる表示装置であって、
前面に開口部を有する筐体と、
前記車両の周囲の明るさを示す第1照度を取得する第1照度センサと、
前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を示す第2照度を取得する第1照度センサと、
入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し、前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、
前記エレクトロオプティック層の背面に配置され、前記車両の後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、
前記表示装置の動作を制御する制御回路と、
前記筐体に取り付けられ、前記エレクトロオプティック層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータと、備え、
前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記制御回路は、
前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第1姿勢である場合に、前記表示部に前記後方画像の少なくとも一部を表示させる制御を行ない、
前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第2姿勢である場合に、前記表示部に画像を表示させない制御を行ない、
前記第1照度と前記第2照度の少なくとも一方の値に基づいて前記エレクトロオプティック層の前記反射率を制御し、
前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層を通して前記運転者に視認可能である。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記制御回路は、前記表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層の前記反射率を制御しないとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記アクチュエータは、前記筐体の姿勢を変化させることで、前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記アクチュエータは、前記エレクトロオプティック層と接続され、前記筐体の姿勢は変化させずに前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記第1照度センサは、前記筐体の背面に配置され、前記第2照度センサは、前記筐体の前記開口部近傍に配置されてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記表示部は、前記後方画像を取得する撮像装置とネットワークを介して接続されてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記第1照度センサおよび前記第2照度センサは、それぞれシリコンフォトセンサを含む態様でもよい。
本開示の一態様に係る表示システムは、
車両に搭載される表示システムであって、
アクセサリ装置と、
前記車両の後方画像を取得する撮像装置と、
ネットワークを介して前記撮像装置および前記アクセサリ装置と接続し、前記撮像装置の取得した前記後方画像の少なくとも一部を受信する表示装置と、を備え、
前記表示装置は、
前面に開口部を有する筐体と、
入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層と、
前記透過反射層の背面に配置されて前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、
前記車両の乗員による入力を受け付ける操作部と、
前記表示装置の動作を制御する制御回路と、を含み、
前記制御回路は、
前記撮像装置が取得した前記後方画像の一部の領域を切出して前記開口部の形状に合わせた画像を生成して前記表示部へ出力し、
前記操作部が入力を受け付けた場合、前記アクセサリ装置または前記表示部に対して制御信号を出力し、
前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記透過反射層を通して前記車両の運転者が視認可能である。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記筐体に取り付けられて前記透過反射層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータをさらに含み、
前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記車両の周囲の明るさを検出する第1照度センサと、
前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を検出する第2照度センサと、をさらに備え、
前記制御回路は、前記第1照度センサと前記第2照度センサの少なくとも一方の検出した値に基づいて前記表示装置の明るさを制御するとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサは、前記筐体の背面に配置され、
前記第2照度センサは、前記筐体の開口部近傍に配置されるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサは、前記車両本体に取り付けられ、
車載ネットワークを介して前記照度センサと前記表示装置とが接続されるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記第1照度センサおよび前記第2照度センサは、それぞれシリコンフォトセンサを含むとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記アクチュエータは、前記筐体の姿勢を変化させることで、前記透過反射層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記アクチュエータは、前記透過反射層と接続され、前記筐体の姿勢は変化させずに前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替えるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置は、
車両に取り付けられたアクセサリ装置とネットワークを介して接続し、前記車両の車室内に取り付けられる表示装置であって、
前面に開口部を有する筐体と、
入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層と、
前記透過反射層の背面に配置されて前記車両の後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、
前記車両の乗員による入力を受け付ける操作部と、
当該表示装置の動作を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
前記撮像装置が取得した前記後方画像の一部の領域を切出して前記開口部の形状に合わせた画像を生成して前記表示部へ出力し、
前記操作部が入力を受け付けた場合、前記アクセサリ装置または前記表示部に対して制御信号を出力し、
前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記透過反射層を通して前記車両の運転者に視認可能である。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記筐体に取り付けられて前記透過反射層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータをさらに含み、
前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記車両の周囲の明るさを検出する第1照度センサと、
前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を検出する第2照度センサと、をさらに備え、
前記制御回路は、前記第1照度センサと前記第2照度センサの少なくとも一方の検出した値に基づいて前記表示部の明るさを制御するとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記第1照度センサは、前記筐体の背面に配置され、
前記第2照度センサは、前記筐体の開口部近傍に配置されるとしてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記表示部は、前記後方画像を取得する撮像装置とネットワークを介して接続されてもよい。
本開示の一態様に係る表示装置において、例えば、
前記第1照度センサおよび前記第2照度センサは、それぞれシリコンフォトセンサを含む態様であってもよい。
1、2…表示システム、10…ベース、12…マウント、14…ステー、16…接続板、18…筐体、20…ガラスパネル、22…アクチュエータ、30…透過率可変要素、31…第1電極、32…エレクトロクロミック層、33…第2電極、40…透過反射層、51、52、53…入力ボタン、100…撮像装置、101…撮像部、102…処理部、200、600…表示装置、201…入力部、202、602…制御回路、203…表示部、204…エレクトロオプティック層、205…姿勢判定部、300…第1照度センサ、400…第2照度センサ、500…フロントガラス、510…座席、520…乗員、601…操作部、700…アクセサリ装置、1000…車両。

Claims (12)

  1. 車両に搭載される表示システムであって、
    前記車両の後方画像を取得する撮像装置と、
    ネットワークを介して前記撮像装置と接続し、前記撮像装置の取得した前記後方画像の少なくとも一部を受信する表示装置と、
    前記車両の周囲の明るさを検出する第1照度センサと、
    前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を検出する第2照度センサと、を備え、
    前記表示装置は、
    前面に開口部を有する筐体と、
    入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し、前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、
    前記エレクトロオプティック層の背面に配置され、前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、
    前記表示装置の動作を制御する制御回路と、
    前記筐体に取り付けられ、前記エレクトロオプティック層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータと、を含み、
    前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
    前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
    前記制御回路は、
    前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第1姿勢である場合に、前記表示部に前記後方画像の少なくとも一部を表示させる制御を行い、
    前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第2姿勢である場合に、前記表示部に画像を表示させない制御を行い、
    前記第1照度センサと前記第2照度センサの少なくとも一方の検出した値に基づいて前記表示装置の明るさを制御し、
    前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層を通して前記運転者が視認可能である、
    表示システム。
  2. 前記第1照度センサは、前記筐体の背面に配置され、
    前記第2照度センサは、前記筐体の前記開口部近傍に配置される、
    請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記第1照度センサは、前記車両本体に取り付けられ、
    車載ネットワークを介して前記第1照度センサと前記表示装置とが接続される、
    請求項1に記載の表示システム。
  4. 前記第1照度センサおよび前記第2照度センサは、それぞれシリコンフォトセンサを含む、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示システム。
  5. 前記アクチュエータは、前記筐体の姿勢を変化させることで、前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替える、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示システム。
  6. 前記アクチュエータは、前記エレクトロオプティック層と接続され、前記筐体の姿勢は変化させずに前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替える、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示システム。
  7. 車両の車室内に取り付けられる表示装置であって、
    前面に開口部を有する筐体と、
    前記車両の周囲の明るさを示す第1照度を取得する第1照度センサと、
    前記表示装置の前面に対して照射される光の強度を示す第2照度を取得する第1照度センサと、
    入射光の一部を透過して前記入射光の他の一部を反射する透過反射層を有し、前記入射光の反射率を可変であるエレクトロオプティック層と、
    前記エレクトロオプティック層の背面に配置され、前記後方画像の少なくとも一部を表示する表示部と、
    前記表示装置の動作を制御する制御回路と、
    前記筐体に取り付けられ、前記エレクトロオプティック層の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えるアクチュエータと、を備え、
    前記第1姿勢は、前記表示部に表示される前記後方画像の少なくとも一部によって、前記車両の運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
    前記第2姿勢は、前記透過反射層に映る鏡像によって、前記運転者が前記車両の後方を確認する姿勢であり、
    前記制御回路は、
    前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第1姿勢である場合に、前記表示部に前記後方画像の少なくとも一部を表示させる制御を行い、
    前記エレクトロオプティック層の姿勢が前記第2姿勢である場合に、前記表示部に画像を表示させない制御を行い、
    前記第1照度と前記第2照度の少なくとも一方の値に基づいて前記表示装置の明るさを制御し、
    前記表示部は、前記制御回路によって当該表示部が前記後方画像の少なくとも一部を表示するよう制御されている場合に、前記エレクトロオプティック層を通して前記車両の運転者が視認可能である、
    表示装置。
  8. 前記アクチュエータは、前記筐体の姿勢を変化させることで、前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替える、
    請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記アクチュエータは、前記エレクトロオプティック層と接続され、前記筐体の姿勢は変化させずに前記エレクトロオプティック層の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り替える、
    請求項7に記載の表示装置。
  10. 前記第1照度センサは、前記筐体の背面に配置され、
    前記第2照度センサは、前記筐体の前記開口部近傍に配置される、
    請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の表示装置。
  11. 前記表示部は、前記後方画像を取得する撮像装置とネットワークを介して接続される、
    請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の表示装置。
  12. 前記第1照度センサおよび前記第2照度センサは、それぞれシリコンフォトセンサを含む、
    請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の表示装置。
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