JP2020069805A - 後方視認用車載表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用環境に応じてミラーモードとディスプレイモードを選択できるととともに、簡易な構成で、ミラーモードのまま防眩することができる後方視認用車載表示装置を提供する。【解決手段】後方視認用車載表示装置1Aは、表示部12によるカメラ映像での視認が行われるディスプレイモード、又は、ミラー部による反射像での視認が行われるミラーモードに切り替えて使用される。ミラー部は、反射率を制御可能な調光部材111を有する。表示部は、調光部材の反射面に対して表示面が傾斜するように配置される。ミラーモードは、調光部材の反射率が第1の反射率である第1のミラーモードと、調光部材の反射率が第1の反射率よりも低い第2の反射率である第2のミラーモードと、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、車室内に取り付けられる後方視認用車載表示装置に関する。
従来、カメラで撮像した車両の後方視界を表示する表示装置(例えば液晶ディスプレイ)を内蔵し、ミラーによる反射像又は表示装置からのカメラ映像で後方視界を視認できる後方視認用車載表示装置(以下「電子ミラー装置」と称する)が実用化されている(例えば、特許文献1〜3)。以下において、ミラーによる反射像で後方視界を視認するモードを「ミラーモード」、表示装置からのカメラ映像で後方視界を視認するモードを「ディスプレイモード」と称する。ディスプレイモードでは、調光されたカメラ映像により後方視界を視認できるので、例えば、後続車のヘッドライトの光が眩しい場合などに有用である。
図1Aは、特許文献1に開示の電子ミラー装置5を示す図である。図1Aに示す電子ミラー装置5は、入射光の一部を反射し、一部を透過させるハーフミラー(one-way mirror)、及びハーフミラーの背面側に配置されるモニターを備える。電子ミラー装置5において、ミラーモードでは、モニターがオフ状態であり、ハーフミラーからの高反射像が視認される。一方、ディスプレイモードでは、モニターがオン状態であり、ハーフミラーを透過したモニターからのカメラ映像が視認される。
図1Bは、特許文献2に開示の電子ミラー装置6を示す図である。図1Bに示す電子ミラー装置6は、反射状態と透過状態を切り替え可能なコレステリックフィルタ、及びコレステリックフィルタの背面側に配置される表示装置を備える。電子ミラー装置6において、ミラーモードでは、表示装置がオフ状態、コレステリックフィルタが反射状態であり、コレステリックフィルタからの高反射像が視認される。一方、ディスプレイモードでは、表示装置がオン状態、コレステリックフィルタが透過状態であり、コレステリックフィルタを透過した表示装置からのカメラ映像が視認される。
図1Cは、特許文献3に開示の電子ミラー装置7を示す図である。上述した電子ミラー装置5、6において、ディプレイモードでは、モニター又は表示装置からのカメラ映像が視認されるが、ハーフミラーからの反射像も目に入射する。そのため、カメラ映像と反射像との二重像が生じる。従来は、図1Cに示すように、ミラーとモニターを含む光学ユニットを全体的に傾動(図1Cでは床面側に傾動)させることにより、ディスプレイモードにおける二重像の発生を防止している。
特開平11−78693号公報 特表2009−506928号公報 特開2002−120649号公報
上述した従来の電子ミラー装置では、利用者は、後続車両のヘッドライトが眩しい場合、ディスプレイモードを選択すればよい。しかしながら、利用者がミラーモードによる視認を好む場合や、ディスプレイモードによる消費電力の増大を回避したい場合に、ミラーモードのまま防眩することはできない。なお、特許文献3に開示の電子ミラー装置7では、光学ユニットを傾動させることによりミラーモードのまま防眩することはできるが、光学ユニットを傾動させる駆動機構が必要となるため、装置構成が複雑となり、装置コストが増大する虞がある。
本発明の目的は、使用環境に応じてミラーモードとディスプレイモードを選択できるととともに、簡易な構成で、ミラーモードのまま防眩することができる後方視認用車載表示装置を提供することである。
本発明に係る後方視認用車載表示装置は、
車載カメラによって撮像された車両の後方視界のカメラ映像を表示する表示部と、
前記表示部の表示面側に配置されるミラー部と、を備え、
前記表示部によるカメラ映像での視認が行われるディスプレイモード、又は、前記ミラー部による反射像での視認が行われるミラーモードに切り替えて使用される後方視認用車載表示装置であって、
前記ミラー部は、反射率を制御可能な調光部材を有し、
前記表示部は、前記調光部材の反射面に対して前記表示面が傾斜するように配置され、
前記ミラーモードは、前記調光部材の反射率が第1の反射率である第1のミラーモードと、前記調光部材の反射率が第1の反射率よりも低い第2の反射率である第2のミラーモードと、を有する。
本発明に係る後方視認用車載表示装置によれば、使用環境に応じてミラーモードとディスプレイモードを選択できるととともに、簡易な構成で、ミラーモードのまま防眩することができる。
図1A〜図1Cは、従来の電子ミラー装置の一例を示す図である。 実施の形態に係る電子ミラー装置の設置態様を示す図である。 第1の実施の形態に係る電子ミラー装置の構成を示す図である。 図4A〜図4Cは、第1の実施の形態におけるミラーモードとディスプレイモードを示す図である。 第2の実施の形態に係る電子ミラー装置の構成を示す図である。 第2の実施の形態におけるミラーモードとディスプレイモードを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図2は、実施の形態に係る電子ミラー装置1A、1Bの設置態様を示す図である。図3は、第1の実施の形態に係る電子ミラー装置1Aの構成を示す図である。図2に示すように、電子ミラー装置1Aは、例えば車両Vのフロントガラス近傍において、車室の天井に吊設され、後方確認のために用いられる。電子ミラー装置1Aは、リアカメラRCと通信可能に接続される。
電子ミラー装置1Aは、ミラー部11の鏡面(調光ミラー111)に映る反射像によって後方視認を行うミラーモード及び表示部12のカメラ映像によって後方視認を行うディスプレイモードを有する。
さらに、本実施の形態では、電子ミラー装置1Aは、ミラーモードとして、調光ミラー111からの高強度の反射像L12により後方視界の視認が行われる通常のミラーモード(以下、「第1のミラーモード」と称する、図4A参照)と、調光ミラー111からの低強度の反射像L12により後方視界の視認が行われる防眩用のミラーモード(以下、「第2のミラーモード」と称する、図4B参照)を有する。
リアカメラRCは、例えば、車体ルーフの後端部に設置される。リアカメラRCは、例えばCCD(charge-coupled device)型イメージセンサー、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサーなどの撮像素子を有する。撮像素子によって光電変換された後方視界の画像を示す電気信号は、無線通信又は有線通信によって電子ミラー装置1に送信される。電子ミラー装置1Aは、リアカメラRCによって撮像された後方視界のカメラ映像を、表示部12に表示する。
電子ミラー装置1Aは、光学ユニット10、光学ユニット10を収容する筐体20、及び電子ミラー装置1Aを回動自在に支持する支持部30等を備える。支持部30は、フロントガラスの上端部又は天井の前端部に取り付けられる。支持部30のボールジョイント(符号略)を中心に筐体20を回動させることにより、運転者の目の位置(アイポイント)に合わせて、具体的には、ミラーモードにおいて、ミラー部11に映る後方視界の反射像を、運転者が視認できるように取付け角度が調整される。
光学ユニット10は、ミラー部11及び表示部12を備える。ミラー部11は最前面(筐体20の開口部)に配置され、表示部12はミラー部11の背面側(筐体20の内部)に配置される。言い換えると、ミラー部11は、表示部12の表示面側に配置される。
ミラー部11は、調光ミラー111及びプリズム112を有する。
調光ミラー111は、反射率を制御可能な調光部材である。調光ミラー111は、例えば、フィルムのように一様な厚さを有する。具体的には、調光ミラー111は、プリズム112の第1の面112aに接着される。
調光ミラー111は、例えば、液晶分子の配列状態を変化させることにより反射状態と透過状態が切り替えられる液晶シャッターである。また例えば、調光ミラー111は、エレクトロクロミック方式又はガスクロミック方式でスイッチングを行うものであってもよい。調光ミラー111の反射率は、制御部14によって制御される。制御部14は、例えば、調光ミラー111への印加電圧を制御することにより、調光ミラー111の反射率を制御する。調光ミラー111の反射率は、例えば、反射率が最も低い透過状態では略0%、反射率が最も高い反射状態では50%である。
調光ミラー111は、第1のミラーモードでは反射状態に制御され、ディスプレイモードでは透過状態に制御される。また、調光ミラー111は、第2のミラーモードでは、反射状態よりも反射率が低くなるように制御される。第2のミラーモードでは、後方視界の反射像の強度が、第1のミラーモードにおける強度よりも小さいので、後続車両のヘッドライトが反射する場合であっても、視認性を確保することができる。
以下において、第2のミラーモードにおける調光ミラー111の状態を「半透過状態」と称する。半透過状態における反射率、すなわち調光ミラー111への印加電圧は、予め設定されてもよいし、操作部(図示略)からの入力によって可変となっていてもよい。
プリズム112は、調光ミラー111の外光入射側に配置される。プリズム112は、調光ミラー111に平行な第1の面112aと第1の面112aに対して傾斜する第2の面112bを有する。第2の面112bに対する第1の面112aの傾斜角度θは、例えば、4.5°である。なお、プリズム112は、ガラス製(いわゆるプリズムガラス)であってもよいし、樹脂製(いわゆる樹脂プリズム)であってもよい。
表示部12は、例えば、液晶パネル121及びバックライト122を有する液晶ディスプレイである。また例えば、表示部12は、有機ELディスプレイであってもよい。表示部12は、リアカメラRCで撮像された車両の後方視界のカメラ映像を表示する。液晶パネル121は、ミラー部11と同様の外形または表示エリアに合わせた外形を有する。表示部12は、例えば、切替スイッチ(図示略)の操作に連動してオン/オフ制御が行われる。
表示部12は、調光ミラー111の反射面に対して表示面が傾斜するように配置される。調光ミラー111に対する表示面の傾斜角度φは、例えば4.5°である。調光ミラー111と表示部12との間には、例えば、空気層が介在する。表示部12を調光ミラー111に対して傾斜して配置することにより、第2のミラーモードにおいて、表示部12の表示面からの反射像により、二重像が生じるのを防止することができる。
図4A〜図4Cは、電子ミラー装置1Aのミラーモードとディスプレイモードを示す図である。図4Aは、第1のミラーモードを示す図であり、図4Bは、第2のミラーモードを示す図であり、図4Cは、ディスプレイモードを示す図である。
図4Aに示すように、第1のミラーモードでは、調光ミラー111は、反射状態(例えば反射率50%)に制御され、表示部12は、オフ状態に制御される。第1のミラーモードでは、調光ミラー111で反射した高強度の反射像L12によって後方視界が視認される。
このとき、プリズム112の第2の面112bが傾斜していることにより、プリズム112の第2の面112bで反射した後方視界の低強度の反射像L11は下方に進行するので、視認されない。したがって、調光ミラー111で反射した反射像L12とプリズム112で反射した反射像L11との二重像は生じない。
図4Bに示すように、第2のミラーモードでは、調光ミラー111は、半透過状態(例えば、反射率5%)に制御され、表示部12は、オフ状態に制御される。第2のミラーモードでは、調光ミラー111で反射した低強度の反射像L12によって後方視界が視認される。
このとき、プリズム112の第2の面112bが傾斜していることにより、プリズム112の第2の面112bで反射した低強度の反射像L11は下方に進行するので、視認されない。また、表示部12が傾斜していることにより、調光ミラー111を透過して表示部12の表示面で反射した反射像L13は下方に進行するので、視認されない。したがって、調光ミラー111で反射した反射像L12とプリズム112又は表示部12で反射した反射像L11、L13との二重像は生じない。
図4Cに示すように、ディスプレイモードでは、調光ミラー111は、透過状態に制御され、表示部12は、オン状態に制御される。透過状態の調光ミラー111とプリズム112の屈折率は、ほぼ同等である。ディスプレイモードでは、表示部12からのカメラ映像L2によって後方視界が視認される。
このとき、プリズム112の第2の面112bが傾斜していることにより、プリズム112の第2の面112bで反射した後方視界の低強度の反射像L11は下方に進行するので、視認されない。また、調光ミラー111とプリズム112との界面で反射した反射像L14は、極めて低強度となる。プリズム112の第1の面112aと調光ミラー111との界面における反射率は極めて小さいためである。プリズム112と調光ミラー111とを、両者と屈折率が同じであるOCA(Optical Clear Adhesive)で接着すれば、理論的には界面での反射は0%とすることができる。OCAは例えば樹脂材料である。したがって、カメラ映像L2と反射像L11又は反射像L14との二重像は生じない。
このように、第1の実施の形態に係る電子ミラー装置1A(後方視認用車載表示装置)は、リアカメラRC(車載カメラ)によって撮像された車両の後方視界のカメラ映像L2を表示する表示部12と、表示部12の表示面側に配置されるミラー部11と、を備える。電子ミラー装置1Aは、表示部12によるカメラ映像L2での視認が行われるディスプレイモード、又は、ミラー部11による反射像L12での視認が行われるミラーモードに切り替えて使用される。ミラー部11は、反射率を制御可能な調光ミラー111(調光部材)を有する。表示部12は、調光ミラー111に対して表示面が傾斜するように配置される。電子ミラー装置1Aは、ミラーモードとして、調光ミラー111の反射率が第1の反射率(例えば、反射率50%の反射状態)である第1のミラーモードと、調光ミラー111の反射率が第1の反射率よりも低い第2の反射率(例えば、反射率5%の半透過状態)である第2のミラーモードと、を有する。
電子ミラー装置1Aによれば、防眩用の第2のミラーモードにおいて、調光ミラー111で反射した反射像と表示部12の表示面で反射した反射像との二重像の発生を防止することができる。また、従来のように、防眩のために、光学ユニット10を傾動させる必要もない。したがって、電子ミラー装置1Aによれば、使用環境に応じてミラーモードとディスプレイモードを選択できるととともに、簡易な構成で、ミラーモードのまま防眩することができる。電子ミラー装置1Aは、ミラーモードによる視認を好む場合や、ディスプレイモードによる消費電力の増大を回避したい場合など、利用者の好みに柔軟に対応できる点で、従来の電子ミラー装置に比較して利便性に優れる。
さらに、第1の実施の形態では、ミラー部11は、調光ミラー111(調光部材)の外光入射側に配置されるプリズム112を有する。プリズム112は、調光ミラー111に平行な第1の面112aと第1の面112aに対して傾斜する第2の面112bを有する。これにより、ミラーモード及びディスプレイモードにおいて、プリズム112の第2の面112b(外光入射側の面)で反射した反射像L11による二重像も生じないので、視認性がさらに向上する。
[第2の実施の形態]
図5は、第2の実施の形態に係る電子ミラー装置1Bの構成を示す図である。図5において、第1の実施の形態に係る電子ミラー装置1Aと同一又は対応する構成については、同一の符号を付している。
電子ミラー装置1Bの基本構成は、電子ミラー装置1Aと同様であり、ミラー部11の構成だけが相違する。電子ミラー装置1Aと重複する説明については省略し、相違点についてのみ詳述する。
電子ミラー装置1Bにおいて、ミラー部11は、調光ミラー111及びカバー113を有する。すなわち、電子ミラー装置1Aのプリズム112に代えて、調光ミラー111の外光入射側にカバー113が設けられている。なお、カバー113は、ガラス製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
カバー113は、外光入射面に低反射層113aを有する。低反射層113aは、例えば、反射防止コート(ARコート)により実現される。ARコートには、高知技術を適用できる。これにより、カバー113の表面での反射像の強度を抑えることができる。
図6A〜図6Cは、電子ミラー装置1Bのミラーモードとディスプレイモードを示す図である。図6Aは、第1のミラーモードを示す図であり、図6Bは、第2のミラーモードを示す図であり、図6Cは、ディスプレイモードを示す図である。
図6Aに示すように、第1のミラーモードでは、調光ミラー111は、反射状態(例えば反射率50%)に制御され、表示部12は、オフ状態に制御される。第1のミラーモードでは、調光ミラー111で反射した高強度の反射像L12によって後方視界が視認される。
このとき、カバー113の表面に低反射層113aが形成されていることにより、カバー113の表面で反射した後方視界の反射像L11の強度は、反射像L12よりも格段に小さくなる。したがって、調光ミラー111で反射した反射像L12とカバー113で反射した反射像L11との二重像は生じない。
図6Bに示すように、第2のミラーモードでは、調光ミラー111は、半透過状態(例えば、反射率5%)に制御され、表示部12は、オフ状態に制御される。第2のミラーモードでは、調光ミラー111で反射した低強度の反射像L12によって後方視界が視認される。
このとき、カバー113の表面に低反射層113aが形成されていることにより、カバー113の表面で反射した後方視界の反射像L11の強度は、反射像L12よりも格段に小さくなる。また、表示部12が傾斜していることにより、調光ミラー111を透過して表示部12の表示面で反射した反射像L13は下方に進行するので、視認されない。したがって、調光ミラー111で反射した反射像L12とカバー113又は表示部12で反射した反射像L11、L13との二重像は生じない。
図6Cに示すように、ディスプレイモードでは、調光ミラー111は、透過状態に制御され、表示部12は、オン状態に制御される。透過状態の調光ミラー111とカバー113の屈折率は、ほぼ同等である。ディスプレイモードでは、表示部12からのカメラ映像L2によって後方視界が視認される。
このとき、カバー113の表面に低反射層113aが形成されていることにより、カバー113の表面で反射した後方視界の反射像L11の強度は、格段に小さくなる。また、調光ミラー111で反射した反射像L12(図6Cでは図示略)は、調光ミラー111が反射率の低い透過状態となっているため、カバー113で反射した反射像L11よりも低強度となる。さらに、調光ミラー111とカバー113との界面で反射した反射像L14は、極めて低強度となる。したがって、カメラ映像L2と反射像L11、反射像L12又は反射像L14との二重像は生じない。
このように、第2の実施の形態に係る電子ミラー装置1B(後方視認用車載表示装置)は、第1の実施の形態と同様に、リアカメラRC(車載カメラ)によって撮像された車両の後方視界のカメラ映像L2を表示する表示部12と、表示部12の表示面側に配置されるミラー部11と、を備える。電子ミラー装置1Bは、表示部12によるカメラ映像L2での視認が行われるディスプレイモード、又は、ミラー部11による反射像L12での視認が行われるミラーモードに切り替えて使用される。ミラー部11は、反射率を制御可能な調光ミラー111(調光部材)を有する。表示部12は、調光ミラー111に対して表示面が傾斜するように配置される。電子ミラー装置1Bは、ミラーモードとして、調光ミラー111の反射率が第1の反射率(例えば、反射率50%の反射状態)である第1のミラーモードと、調光ミラー111の反射率が第1の反射率よりも低い第2の反射率(例えば、反射率5%の半透過状態)である第2のミラーモードと、を有する。
電子ミラー装置1Bによれば、防眩用の第2のミラーモードにおいて、調光ミラー111で反射した反射像と表示部12の表示面で反射した反射像との二重像の発生を防止することができる。また、従来のように、防眩のために、光学ユニット10を傾動させる必要もない。したがって、電子ミラー装置1Bによれば、使用環境に応じてミラーモードとディスプレイモードを選択できるととともに、簡易な構成で、ミラーモードのまま防眩することができる。電子ミラー装置1Bは、ミラーモードによる視認を好む場合や、ディスプレイモードによる消費電力の増大を回避したい場合など、利用者の好みに柔軟に対応できる点で、従来の電子ミラー装置に比較して利便性に優れる。
さらに、第2の実施の形態では、ミラー部11は、調光ミラー111(調光部材)の外光入射側に配置されるカバー113を有する。カバー113は、カバー113の外光入射面に低反射層113aを有する。これにより、ミラーモード及びディスプレイモードにおいて、カバー113の表面(外光入射側の面)で反射した反射像L11による二重像も生じないので、視認性がさらに向上する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る後方視認用車載表示装置は、車室内に取り付けられる後方視認のための表示装置に好適である。
1A、1B 電子ミラー装置(後方視認用車載表示装置)
11 ミラー部
111 調光ミラー(調光部材)
112a 第1の面
112b 第2の面
112 プリズム
113 カバー
113a 低反射層
12 表示部
121 液晶パネル
122 バックライト
14 制御部

Claims (5)

  1. 車載カメラによって撮像された車両の後方視界のカメラ映像を表示する表示部と、
    前記表示部の表示面側に配置されるミラー部と、を備え、
    前記表示部によるカメラ映像での視認が行われるディスプレイモード、又は、前記ミラー部による反射像での視認が行われるミラーモードに切り替えて使用される後方視認用車載表示装置であって、
    前記ミラー部は、反射率を制御可能な調光部材を有し、
    前記表示部は、前記調光部材の反射面に対して前記表示面が傾斜するように配置され、
    前記ミラーモードは、前記調光部材の反射率が第1の反射率である第1のミラーモードと、前記調光部材の反射率が第1の反射率よりも低い第2の反射率である第2のミラーモードと、を有することを特徴とする後方視認用車載表示装置。
  2. 前記ミラー部は、前記調光部材の外光入射側に配置されるプリズムを有し、
    前記プリズムは、前記調光部材に平行な第1の面と前記第1の面に対して傾斜する第2の面を有することを特徴とする請求項1に記載の後方視認用車載表示装置。
  3. 前記ミラー部は、前記調光部材の外光入射側に配置される平板状のカバーを有し、
    前記カバーは、前記カバーの外光入射面に低反射層を有することを特徴とする請求項1に記載の後方視認用車載表示装置。
  4. 前記第2の反射率は、前記ディスプレイモードにおける前記調光部材の反射率よりも高いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の後方視認用車載表示装置。
  5. 前記調光部材は、液晶シャッターであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の後方視認用車載表示装置。
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