JP2020163663A - 記録装置、記録装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

記録装置、記録装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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【課題】記録媒体の幅の違いが原因で生じる、搬送量のずれを抑えること。【解決手段】本発明は、記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラを駆動する搬送モータと、前記搬送ローラにより搬送される記録媒体を、搬送方向に沿って切断するための第1のスリッターユニットおよび第2のスリッターユニットと、を有し、前記第1のスリッターユニットおよび前記第2のスリッターユニットはそれぞれ、前記搬送方向に沿って記録媒体を切断する切断手段と、前記切断手段を駆動する駆動手段と、を有する記録装置であって、前記搬送ローラにより搬送される記録媒体の幅に基づき、該搬送モータの駆動量を補正する補正手段を更に有することを特徴とする記録装置である。【選択図】図9

Description

本発明は、記録装置、記録装置の制御方法、及びプログラムに関する。
画像記録装置として、セットされたロール紙の端部を引き出して搬送ローラで搬送しながら、画像を記録するものが知られている。特許文献1に記載の画像記録装置は、出力物の幅が任意サイズとなるように用紙を切断するための切断装置を、用紙幅方向の左右にそれぞれ1つずつ備える。この切断装置はスリッターユニットと呼ばれる。スリッターユニットは、用紙幅方向に移動可能であり、搬送ローラで搬送される用紙は、スリッターユニットによって、搬送方向に沿って切断されていく。
特開2017−013438号公報
特許文献1では、スリッターユニットで切断しながら記録媒体を搬送するときに用いられる搬送用制御量は、記録媒体の幅に依らず一定である。従って、ある幅の記録媒体を搬送する場合と、該ある幅と異なる幅の記録媒体を搬送する場合とで搬送量にずれが生じる。このような搬送量のずれは、インクの着弾位置ずれの原因となる。
そこで本発明は、上記の課題に鑑み、記録媒体の幅の違いが原因で生じる、搬送量のずれを抑えることを目的とする。
本発明は、記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラを駆動する搬送モータと、前記搬送ローラにより搬送される記録媒体を、搬送方向に沿って切断するための第1のスリッターユニットおよび第2のスリッターユニットと、を有し、前記第1のスリッターユニットおよび前記第2のスリッターユニットはそれぞれ、前記搬送方向に沿って記録媒体を切断する切断手段と、前記切断手段を駆動する駆動手段と、を有する記録装置であって、前記搬送ローラにより搬送される記録媒体の幅に基づき、該搬送モータの駆動量を補正する補正手段を更に有することを特徴とする記録装置である。
本発明によれば、記録媒体の幅の違いが原因で生じる、搬送量のずれを抑えることが可能になる。
インクジェット記録装置の断面図。 インクジェット記録装置における用紙の搬送経路を示す上面図。 スリッターユニットの概略構造を示す図。 スリッターユニットの正面図。 インクジェット記録装置の制御系を説明するためのブロック図。 第1の実施形態に係る課題を説明するための図。 第1の実施形態に係る課題を説明するための図。 第1の実施形態に係る補正係数の算出手法を説明するためのテーブル。 第1の実施形態に係る搬送制御処理のフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。また、実施形態に記載されている構成要素の相対配置、形状等は、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、以下の実施形態の説明において、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれる。人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてロール紙を想定しているが、カット紙、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
[第1の実施形態]
<インクジェット記録装置の構成について>
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の一例を示す断面図である。インクジェット記録装置100は、長尺のシート状の記録媒体に記録を行うものである。本実施形態において記録媒体は、ロール紙1である。インクジェット記録装置100に保持されたロール紙1は、上ガイド6及び下ガイド7から形成される搬送路を通り、下流へと送られる。ロール紙1は、搬送ローラ8とピンチローラ9とによって挟持され、画像記録部に搬送される。画像記録部は、記録ヘッド2と、記録ヘッド2を搭載するキャリッジ3と、記録ヘッド2に対向する位置に配置されたプラテン10とを含む構成である。ロール紙1は、搬送ローラ8によって、プラテン10上へと搬送される。画像記録部に搬送されたロール紙1に対して、記録ヘッド2によりインクが吐出され、画像が記録される。
キャリッジ3は、インクジェット記録装置100に互いに平行に配置されたガイドシャフト4と不図示のガイドレールとに沿って摺動可能に支持されている。キャリッジ3は、プラテン10の方向を向いている反射型の検出センサ12を有しており、スポット位置の反射率を検出できる。すなわち、プラテン10が黒色、ロール紙1が白色の場合、両者の反射率は大きく異なるので、スポット位置にプラテン10があるのかロール紙1があるのかを検出センサ12を用いて判定することができる。搬送ローラ8でロール紙1を搬送中にロール紙1の搬送方向先端部が検出センサ12のスポット位置を通過すると反射率が大きく変化することを利用して、ロール紙1の先端部を検出することができる。
キャリッジ3は、記録ヘッド2を保持したままガイドシャフト4に沿ってX方向に走査し、走査しながら記録ヘッド2からインクを吐出することによってロール紙1に対して記録を行う。キャリッジ3が走査しロール紙1に記録を行った後、搬送ローラ8はロール紙1を所定量搬送し、再びキャリッジ3がロール紙1上を走査し記録を行う。このように、記録と搬送とを繰り返すことで全記録が完成する。
また、検出センサ12は、キャリッジ3に搭載されているので、キャリッジ3の往復動作によってロール紙1の幅方向(X方向)の紙端の位置も検出することができる。
ロール紙1の搬送方向においてキャリッジ3の下流には、搬送方向と交差する方向にロール紙1を切断するためのカッター5が設けられ、さらにその下流にロール紙1を搬送方向に沿って切断するためのスリッター13が設けられている。スリッター13より下流には、切断されたロール紙1を排出する排紙ガイド11が設けられている。
カッター5は、ロール紙1を切断する切断手段としてのカッターユニット300と、カッターユニット300をX方向に沿って移動させるためのユニットとから構成される。また、スリッター13は、ロール紙1を切断する切断手段としてのスリッターユニット303と、スリッターユニット303をX方向に沿って移動させるためのユニットとから構成される。
図2は、カッター5、及び、スリッターユニット303L、303Rを有するスリッター13について説明する上面図である。なお、本明細書において符号の末尾の「L」と「R」は、図面上の左側(即ち、+X側)の部材と右側(即ち、−X側)の部材とをそれぞれ示すものである。本明細書では、左右の部材で共通する事項については、符号の末尾を省略する場合がある。
ガイドレール101は、ロール紙1の搬送方向と交差する方向にカッターキャリッジ200を案内するように構成されている。カッターキャリッジ200は、カッターユニット300及びベルト102を一体に結合している。またベルト102は、ガイドレール101の左右に配されたモータプーリ107と、テンショナプーリ108との間に橋渡しされており、モータプーリ107に接続されたカッターモータ103により可動するように構成されている。カッターモータ103は、カッターエンコーダ104を備えている。カッターエンコーダ104は、カッターモータ103の駆動に応じたパルス数をカウントする。カッターキャリッジ200の原点位置とカッターエンコーダ104で得られるパルス数とに基づいて、カッターユニット300のX1及びX2方向の移動位置を制御することが可能である。
カッターユニット300は、上可動刃301と下可動刃302とを有し、それらの接触点においてX1方向に移動中にロール紙1が切断される。また、上可動刃301及び下可動刃302は、カッターモータ103からベルト102及びカッターキャリッジ200を介して連結されており、回転駆動可能な構成である。ロール紙1の切断時には、下可動刃302及び下可動刃302に接触する上可動刃301がともに回転しながら、ロール紙1を切断する。図2の例では、ロール紙第一端部1aからロール紙第二端部1bに向かってカッターユニット300による切断が行われる。ロール紙第一端部1aは、カッターユニット300の待機位置P1側の端部である。ロール紙1の切断後は、カッターキャリッジ200は、所定の反転位置で反転して、次の切断動作のために待機位置P1となる位置まで移動し、待機する。なお、本実施形態ではカッターユニット300は、カッターキャリッジ200に搭載されている例を示しているが、例えば、記録ヘッド2などを移動するキャリッジ3にカッターユニット300が搭載されてもよい。
スリッター13は、ロール紙1の搬送方向においてカッター5の下流側に配されている。スリッター13のスリッターユニット303は、X1及びX2方向の任意の位置に移動可能でロール紙1を搬送方向(+Y方向)と平行な方向に沿って切断可能である。本実施形態ではスリッターユニット303を2個搭載した構成を説明する。即ち、スリッターユニット303L、スリッターユニット303Rが搭載されている例を説明する。なお、スリッターユニット303L、303Rは、X1及びX2方向において左右対称で同じ部品構成となっており、図2では簡略化のため、主にスリッターユニット303Lの部品に符号を付している。
図3及び図4は、スリッターユニット303Lの詳細を説明する図であり、図3(a)は、スリッターユニット303Lの概略上面図、図3(b)は、スリッターユニット303Lの概略側面図である。スリッターユニット303Lは、スリッター上可動刃304Lと、スリッター下可動刃305Lとを有する。スリッター上可動刃304Lとスリッター下可動刃305Lとは、上下方向に丸刃オーバーラップ量313Lと、切断方向となる搬送方向Yに対して所定量の角度(交差角)θとを設けるように配されている。スリッター上可動刃304Lとスリッター下可動刃305Lとの接触点311Lにおいて、ロール紙1が切断される。スリッター上可動刃304Lは、ギアを介してスリッター駆動モータ16Lに接続されている。
スリッター駆動モータ16Lの駆動力によって、スリッター上可動刃304Lを回転させる際に、スリッター上可動刃304Lと同軸上に接続されたスリッター上搬送ローラ320Lも回転する。スリッター上搬送ローラ320Lの外径は、スリッター下可動刃305Lの同軸上に接続されたスリッター下搬送ローラ321Lの外径とローラ挟持点312Lで接触している。このため、摩擦伝達により駆動することで、スリッター上搬送ローラ320L及びスリッター下搬送ローラ321Lによってロール紙1を搬送しつつ、上下の刃が共に回転しながらロール紙1を搬送方向に切断する。スリッター駆動モータ16Lは、スリッター駆動エンコーダ310Lを有しているので、所定量の回転速度及び所定量の回転量での制御が可能である。スリッター駆動モータ16Lは、搬送ローラ8による搬送量と同期した搬送量に対応する駆動量(具体的には、回転速度、回転量)に制御される。
スリッターユニット303Lは、スリッター移動モータ14Lを有し、ギアを介してスリッター移動ローラ306Lに駆動力が伝達される構成となっている。スリッター移動ローラ306Lは、スリッターガイドレール307に当接しており、スリッター移動ローラ306Lの表面とスリッターガイドレール307との摩擦によって、スリッターユニット303Lは、X1及びX2方向に移動可能に構成されている。つまり、スリッター上可動刃304L、スリッター下可動刃305L、スリッター上搬送ローラ320L、及びスリッター下搬送ローラ321Lは、スリッターガイドレール307に沿って一体的に移動自在になっている。
本実施形態では、スリッター移動ローラ306Lは摩擦駆動であるが、スリッター移動ローラをピニオン、スリッターガイドレールをラックとしたラック&ピニオンの構成でもよい。
次に、スリッターユニット303による切断の一般的な動作を説明する。まずスリッターユニット303L、303Rを切断位置に移動させ、搬送モータ51及びスリッター駆動モータ16L、16Rを等速で駆動しながら搬送ローラ8でロール紙1を搬送する。ロール紙1の先端がスリッターの接触点311L、311Rに到達すると、ロール紙1は左右のスリッター上可動刃304L、304R及びスリッター下可動刃305L、305Rによって切断される。また、ロール紙1は、切断されながら、左右のスリッター上搬送ローラ320L、320R及びスリッター下搬送ローラ321L、321Rに挟持されて搬送され、排紙ガイド11を通って排紙される。
また、スリッターユニット303による切断は、画像記録と合わせて行うことができる。スリッターユニット303は、ユーザーの設定に応じて、待機位置からX1及びX2方向の所定の切断位置に移動する。そして、搬送モータ51及びスリッター駆動モータ16L、16Rを等速で駆動しながら搬送ローラ8でロール紙1を搬送する。画像記録部において、キャリッジ3の往動または復動による1ライン分のスキャンにより画像が記録されると、ロール紙1は、搬送ローラ8とピンチローラ9により所定ピッチで搬送される。そして、キャリッジ3を再び移動させて次のラインの画像記録が行われる。記録が進行しロール紙1の先端が接触点311に到達すると、ロール紙1は回転しているスリッター上可動刃304L、304R及びスリッター下可動刃305L、305Rによって切断される。また、ロール紙1は、切断されながら、スリッター上搬送ローラ320L、320R及びスリッター下搬送ローラ321L、321Rに挟持されて搬送される。その後、画像記録が終了し、スリッターユニット303は、カットを終了する。その後、スリッターユニット303は、所定の待機位置に移動する。ロール紙1は、カッターユニット300が切断を行える切断位置まで搬送され、カッターユニット300によって切断され、排紙ガイド11を通って排紙される。
なお、上述したスリッター13の構成は一例に過ぎず、ロール紙1の幅方向に移動可能であり、幅方向の任意の位置にて、搬送されるロール紙1を搬送方向に切断可能な構成であればよい。また、スリッター上搬送ローラ320及びスリッター下搬送ローラ321と、スリッター上可動刃304及びスリッター下可動刃305とが、独立して駆動する形態でもよい。
<制御構成について>
図5は、インクジェット記録装置100の制御構成を示す概略ブロック図である。インクジェット記録装置100は、制御部400を備えている。また、制御部400は、CPU411、ROM412、RAM413、及びモータドライバ414を備えている。制御部400は、搬送モータ51、カッターモータ103、スリッター移動モータ14、スリッター駆動モータ16、キャリッジモータ52、及び記録ヘッド2の制御を実現する。制御部400は、搬送ローラエンコーダ112、カッターエンコーダ104、スリッター移動エンコーダ309、スリッター駆動エンコーダ310、キャリッジエンコーダ19、及び検出センサ12からの信号を取得する。そして、制御部400は、これらの信号に基づいて、各種モータ及び記録ヘッド2の制御を行う。
<本実施形態で解決する課題について>
以下、本実施形態で解決する課題について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、従来構成の記録装置で記録しながらロール紙1を搬送する際、スリッターユニット303でロール紙1を切断するか否かに依って、搬送モータ51の制御量(搬送制御量とする)を変えることを説明するための図である。図6(a)は、スリッターユニット303による切断を行わずに、幅aのロール紙1を搬送する場合を示し、図6(b)は、スリッターユニット303で切断しながら、幅aのロール紙1を搬送する場合を示す。
図6(a)に示すように、スリッターユニット303による切断を行わない場合の搬送モータ51の回転量はR0である。これに対し、図6(b)に示すように、スリッターユニット303による切断を行う場合の搬送モータ51の回転量はR1(但しR1≠R0)、スリッター駆動モータ16の回転量はR2である。このように従来、スリッターユニット303による切断を行わない場合と、スリッターユニット303による切断を行う場合とで、搬送制御量が異なることが一般的である。この理由は、スリッター13の搬送手段(スリッター上搬送ローラ320及びスリッター下搬送ローラ321)による搬送力、及び、切断手段(スリッター上可動刃304及びスリッター下可動刃305)による抵抗が、ロール紙1の搬送に影響を及ぼすためである。
従って、スリッターユニット303による切断を行わない場合と、切断を行う場合とで、ロール紙1の単位時間あたりのY方向搬送距離(即ち、搬送量)[mm]を等しくするためには、夫々の場合に即した搬送制御量を用いる必要がある。詳しく説明すると、記録装置は、スリッターユニット303による切断を行わずにロール紙1を搬送する場合の搬送制御量を予め記憶している。この搬送制御量とは具体的には、前述の搬送モータ51の回転量R0である。また、記録装置は、スリッターユニット303で切断しながらロール紙1を搬送する場合の搬送制御量を予め記憶している。この搬送制御量とは具体的には、前述の搬送モータ51の回転量R1、及び、スリッター駆動モータ16の回転量R2である。
このような、スリッターユニット303による切断を行わない場合の搬送制御量と、スリッターユニット303による切断を行う場合の搬送制御量とを個別に備える構成の記録装置が、従来存在する。しかし、この記録装置には、以下の課題がある。
図7は、所定の搬送制御量を備える従来の記録装置において、ロール紙1をスリッターユニット303で切断しながら搬送する際、ロール紙1の搬送方向に交差する方向長さ(つまり、ロール紙1の幅)に依って、搬送量が変わることを示す図である。図7(a)は、相対的に大きい幅のロール紙1を搬送する場合を示し、図7(b)は、相対的に小さい幅のロール紙1を搬送する場合を示す。
図7(a)および図7(b)に示すように、同一条件で(言い換えると、同じ搬送制御量を用いて)ロール紙1を搬送しているにもかかわらず、ロール紙1の搬送量が異なっている。具体的に説明すると、これらのケースでは、相対的に幅の大きいロール紙を搬送する方が、相対的に幅の小さいロール紙を搬送する場合より搬送量が小さい。このような現象が起こる理由としては、搬送するロール紙の幅に応じて、その重さやロール紙にかかる力が変わること等が考えられる。
従って、スリッターユニット303による切断を伴う記録時の搬送制御に、ロール紙の幅に依って変わらない搬送制御量を用いた場合、搬送量の実測値が理論値からずれてしまう虞がある。搬送量のずれは、インクの着弾位置ずれにつながり、画像むらの原因となる。そこで本実施形態では、ロール紙の幅に基づいて搬送制御量を補正し、補正した搬送制御量を用いて搬送制御を行う。これにより、搬送量のずれを抑えることが可能になる。
<搬送制御の準備(補正係数の決定)について>
以下、本実施形態に係る搬送制御を行うための準備、具体的には、搬送制御量を補正する際に用いられる補正係数の算出について、図8を用いて説明する。
本実施形態では、搬送モータ51を所定の回転量だけ回転したときにロール紙1が搬送されるY方向長さ(即ち搬送量)をYint(intは整数)と表す。また、本実施形態では、搬送モータ51を所定の回転量(R0とする)回転させたときの、ロール紙1の理想的な搬送量をY0[mm]とする。
搬送制御の準備では、X方向長さ(つまり幅)W[inch]のロール紙1を、スリッターユニット303による切断を行わずに、回転量R0だけ搬送モータ51を回転させて搬送したときの搬送量実測値(Y1[mm]とする)を測定する。また、幅Wのロール紙1を、スリッターユニット303による切断を行いながら、回転量R0だけ搬送モータ51を回転させて搬送したときの搬送量実測値(Y2[mm]とする)を測定する。
このとき、図8に示すように、スリッターユニット303による切断を行わない場合の、理想的な搬送量Y0からのずれ量を、Y1−Y0と表すことができる。また、スリッターユニット303による切断を行う場合の、理想的な搬送量Y0からのずれ量を、Y2−Y0と表すことができる。
従って、次の式(1)を用いることで、スリッターユニット303による切断を行う場合の、単位長さあたりのずれ量を算出することができる。
Figure 2020163663
式(1)に示すように、2つの搬送量実測値の差分を、ロール紙1の幅の値で除算する。そして、CPU411は記憶制御手段として機能し、式(1)を用いて算出した値を、搬送制御に用いる補正係数(tとする)として、ROM412に記憶する。以上が、本実施形態に係る搬送制御の準備についての内容である。
<搬送制御について>
以下、本実施形態に係る、スリッターユニット303による切断を行う場合の搬送制御について、図9を用いて説明する。
ステップS901において、CPU411は、キャリッジ3を走査することで、検出センサ12によって記録対象のロール紙1の幅(WDとする)を導出する。なお、以下では、「ステップS〜」を単純に「S〜」と略記する。
S902において、CPU411は、S901で導出したロール紙1の幅WDおよび前述の補正係数tを用いて、次の式(2)に従い、搬送モータ51の回転量RCを算出する。
Figure 2020163663
式(2)に示すように、補正係数と搬送対象のロール紙1の幅の値とを乗算することで、回転量RCを算出する。
S903において、CPU411は、S902で算出した回転量RCで、搬送モータ51を駆動する。以上が、本実施形態における搬送制御の内容である。
<本実施形態の効果、変形例などについて>
以上述べたように、本実施形態では、ロール紙1の幅に応じて補正された回転量で搬送モータ51を駆動する。これにより、搬送量のずれを抑えることが可能になる。よって、、インクの着弾位置ずれに起因する画像むらを低減することが可能になる。
なお、記録媒体の中には、切断しやすいものもある一方で切断しにくいものもある。従って、記録媒体の種類ごとに、前述の補正係数を決定してもよい。記録対象の記録媒体に対応した補正係数を適用することで、記録媒体の種類に応じた搬送制御が可能になる。
また、切断を続けていくとスリッター上可動刃304L、304Rおよびスリッター下可動刃305L、305Rの刃先が摩耗し、これらの刃の切れ味が変化する場合がある。従って、スリッターユニット303を用いて記録媒体を切断した回数(切断回数とする)をカウントしておいて、所定の切断回数ごとに、補正係数の更新、つまり前述した補正係数の算出および記憶を行ってもよい。これにより、スリッターユニット303の使用状態に応じた搬送制御を行うことが可能になる。
また、インクジェット記録装置100の使用環境に応じて、適用する補正係数を変えてもよい。一例として、インクジェット記録装置100は予め、所定の温度と所定の湿度との組み合わせごとの補正係数を算出し記憶しておく。そして、温度計および湿度計を有するインクジェット記録装置100が、記録媒体への記録時に、使用環境に最も近い条件に対応する補正係数を取得し適用する。このような形態が考えられる。
また、前述の形態では、補正量がロール紙1の幅に比例するものとし、式(2)を用いて回転量RCを算出したが、回転量RCを算出する式は、これに限らない。例えば、次の式(3)に従い、搬送モータ51の回転量RCを算出してもよい。
Figure 2020163663
なお、αとしては、インクジェット記録装置100の製造ばらつきを補正するためのインクジェット記録装置100個々のパラメータ等が考えられる。
[その他の実施形態]
上述した実施形態では、キャリッジ3が記録ヘッド2を保持したままX方向に走査して記録動作が行われる記録装置を例に説明したが、記録媒体の幅方向のサイズに対応する吐出口を備えている、いわゆるライン型の記録ヘッドを用いる形態でもよい。また、前述の実施形態は、適宜組み合わせて用いてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 ロール紙
8 搬送ローラ
303L スリッターユニット
303R スリッターユニット
320 スリッター上搬送ローラ
321 スリッター下搬送ローラ
304 スリッター上可動刃
305 スリッター下可動刃
16 スリッター駆動モータ
411 CPU

Claims (13)

  1. 記録媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラを駆動する搬送モータと、
    前記搬送ローラにより搬送される記録媒体を、搬送方向に沿って切断するための第1のスリッターユニットおよび第2のスリッターユニットと、
    を有し、
    前記第1のスリッターユニットおよび前記第2のスリッターユニットはそれぞれ、
    前記搬送方向に沿って記録媒体を切断する切断手段と、
    前記切断手段を駆動する駆動手段と、
    を有する記録装置であって、
    前記搬送ローラにより搬送される記録媒体の幅に基づき、該搬送モータの駆動量を補正する補正手段
    を更に有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記駆動量を補正する際に用いる補正係数を決定する決定手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記決定手段は、
    前記駆動量を補正する際に用いる補正係数を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記補正係数を記憶するよう制御する記憶制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記算出手段は、所定の幅の記録媒体を、前記第1のスリッターユニットと前記第2のスリッターユニットとで切断しながら搬送した場合の第1の搬送量と、該所定の幅の記録媒体を、前記第1のスリッターユニットと前記第2のスリッターユニットとで切断しないで搬送した場合の第2の搬送量とに基づき、前記補正係数を算出することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記算出手段は、前記第1の搬送量と前記第2の搬送量との差分を、前記所定の幅の値で除算することで、前記補正係数を算出することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記補正手段は、前記補正係数と、前記搬送ローラによって搬送される記録媒体の幅とに基づき、前記駆動量を補正することを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の記録装置。
  7. 前記補正手段は、前記補正係数と、前記搬送ローラによって搬送される記録媒体の幅の値とを乗算することで、補正された前記駆動量を算出することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記決定手段は、前記補正係数を記録媒体の種類ごとに決定することを特徴とする請求項2乃至7の何れか1項に記載の記録装置。
  9. 前記第1のスリッターユニットおよび前記第2のスリッターユニットによる切断回数をカウントするカウント手段を更に有し、
    前記決定手段は、所定の切断回数ごとに、前記補正係数を決定することを特徴とする請求項2乃至8の何れか1項に記載の記録装置。
  10. 前記決定手段は、前記補正係数を前記記録媒体の使用環境ごとに決定することを特徴とする請求項2乃至9の何れか1項に記載の記録装置。
  11. 前記第1のスリッターユニットおよび前記第2のスリッターユニットはそれぞれ、前記搬送ローラとともに記録媒体を搬送する搬送手段を更に有し、
    前記駆動手段は、前記切断手段に加え、前記搬送手段も駆動することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の記録装置。
  12. 記録媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラを駆動する搬送モータと、
    前記搬送ローラにより搬送される記録媒体を、搬送方向に沿って切断するための第1のスリッターユニットおよび第2のスリッターユニットと、
    を有し、
    前記第1のスリッターユニットおよび前記第2のスリッターユニットはそれぞれ、
    前記搬送方向に沿って記録媒体を切断する切断手段と、
    前記切断手段を駆動する駆動手段と、
    を有する記録装置の制御方法であって、
    前記搬送ローラにより搬送される記録媒体の幅に基づき、該搬送モータの駆動量を補正するステップを有することを特徴とする制御方法。
  13. コンピュータに、請求項12に記載の方法を実行させるための、プログラム。
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