JP2020162333A - 駆動装置 - Google Patents

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拓朗 岩瀬
Takuro Iwase
拓朗 岩瀬
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Abstract

【課題】デッドタイムの最適化を可能としつつ、回転電機と複数の電力変換装置との間の結線数を減らす。【解決手段】一の第1端子に接続される第1及び第2系統の第1相コイルと、一の第2端子に接続される第1及び第2系統の第2相コイルと、一の第3端子に接続される第1系統の第3相コイルと、一の第4端子に接続される第2系統の第3相コイルとを含む回転電機と、高電圧側と低電圧側との間に、第1端子に接続される第1及び第2上下アームと、第3端子に接続される第3上下アームとを含む第1電力変換装置と、高電圧側と低電圧側との間に、第2端子に接続される第4及び第5上下アームと、第4端子に接続される第6上下アームとを含む第2電力変換装置と、第1電力変換装置に接続される第1駆動回路と、第2電力変換装置に接続され、第1駆動回路とは異なる第2駆動回路とを含む、駆動装置が開示される。【選択図】図1

Description

本開示は、駆動装置に関する。
2系統の3相コイルが組み込まれた回転電機を2つのインバータ(電力変換装置の一例)及び2つのゲートドライブ回路(駆動回路)を用いて駆動する技術が知られている。
特開2010−115086号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、いわゆるデッドタイム(上側スイッチング素子と下側スイッチング素子とがともにオフとなる期間)の最適化を可能としつつ、回転電機と2つのインバータとの間の結線数を減らすことが難しい。例えば、2つのインバータと回転電機との間で、同一相の2本を結合する構成(後出の図3参照)では、2つのインバータを駆動する2つの駆動回路間の個体差(ばらつき)による短絡を防止すべくデッドタイムが最適値よりも長めになる傾向がある。
そこで、1つの側面では、本発明は、デッドタイムの最適化を可能としつつ、回転電機と複数の電力変換装置との間の結線数を減らすことを目的とする。
1つの側面では、一の第1端子に電気的に接続される第1及び第2系統の第1相コイルと、一の第2端子に電気的に接続される前記第1及び第2系統の第2相コイルと、一の第3端子に電気的に接続される前記第1系統の第3相コイルと、一の第4端子に電気的に接続される前記第2系統の第3相コイルとを含む回転電機と、
高電圧側と低電圧側との間に、前記第1端子に電気的に接続される第1及び第2上下アームと、前記第3端子に電気的に接続される第3上下アームとを含む第1電力変換装置と、
前記高電圧側と前記低電圧側との間に、前記第2端子に電気的に接続される第4及び第5上下アームと、前記第4端子に電気的に接続される第6上下アームとを含む第2電力変換装置と、
前記第1電力変換装置に電気的に接続される第1駆動回路と、
前記第2電力変換装置に電気的に接続され、前記第1駆動回路とは異なる第2駆動回路とを含む、駆動装置が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、デッドタイムの最適化を可能としつつ、回転電機と複数の電力変換装置との間の結線数を減らすことが可能となる。
電動車両用モータ駆動システムの全体構成の一例を概略的に示す図である。 第1比較例による電動車両用モータ駆動システムの全体構成の一例を概略的に示す図である。 第2比較例による電動車両用モータ駆動システムの全体構成の一例を概略的に示す図である。 デッドタイムの説明図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
以下の説明において、特に言及しない限り、各種の要素間の“接続”という用語は、“電気的な接続”を意味する。
図1は、電動車両用モータ駆動システム1の全体構成の一例を概略的に示す図である。モータ駆動システム1は、高圧バッテリ10の電力を用いて走行用モータ40を駆動することにより車両を駆動させるシステムである。なお、電動車両は、電力を用いて走行用モータ40を駆動して走行するものであれば、その方式や構成の詳細は任意である。電動車両は、典型的には、動力源がエンジンと走行用モータ40であるハイブリッド自動車や、動力源が走行用モータ40のみである電気自動車を含む。
モータ駆動システム1は、図1に示すように、高圧バッテリ10、平滑コンデンサCと、インバータ31、32(第1及び第2電力変換装置の一例)、走行用モータ40(回転電機の一例)、及び、インバータ制御装置50を備える。なお、本実施例では、インバータ31、32、走行用モータ40、及びインバータ制御装置50は、「駆動装置」の一例を形成する。
高圧バッテリ10は、電力を蓄積して直流電圧を出力する任意の蓄電装置であり、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリや電気2重層キャパシタ等の容量性素子を含んでよい。高圧バッテリ10は、典型的には、定格電圧が100Vを超えるバッテリであり、定格電圧が例えば288Vである。
平滑コンデンサCは、高圧バッテリ10の正極に接続される正極ラインと、高圧バッテリ10の負極に接続される負極ラインとの間に接続される。なお、高圧バッテリ10と平滑コンデンサCとの間には、図1に示すように、高圧バッテリ10から電力供給を遮断するための遮断用スイッチSW1が設けられる。遮断用スイッチSW1は、半導体スイッチやリレー等で構成されてもよい。遮断用スイッチSW1は、常態でオン状態であり、例えば車両の衝突検出時等にオフとされる。なお、遮断用スイッチSW1のオン/オフの切換はインバータ制御装置50により実現されてもよいし、他の制御装置により実現されてもよい。
インバータ31、32は、正極ラインと負極ラインとの間に互いに並列に接続される。具体的には、高電圧側(ハイサイド)の端子Pに正極ラインが接続され、低電圧側(ローサイド)の端子Nに負極ラインが接続される。
インバータ31、32は、それぞれ、別々のパワーモジュールとして構成されてよい。ただし、冷却水路(図示せず)等は共通化されてもよい。
インバータ31、32は、それぞれ、3つの上下アームを備える。各上下アームは、正極ラインと負極ラインとの間に互いに並列に接続される。ここでは、インバータ31の3つの上下アームを、「第1上下アーム11」、「第2上下アーム12」、及び「第3上下アーム13」と表記し、インバータ32の3つの上下アームを、「第4上下アーム14」、「第5上下アーム15」、及び「第6上下アーム16」と表記する。
第1上下アーム11は、正極ラインと負極ラインとの間に直列に接続されたスイッチング素子(本例ではIGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)Q1、Q2を含む。同様に、第2上下アーム12は、正極ラインと負極ラインとの間に直列に接続されたスイッチング素子(本例ではIGBT)Q3、Q4を含む。同様に、第3上下アーム13は、正極ラインと負極ラインとの間に直列に接続されたスイッチング素子(本例ではIGBT)Q5、Q6を含む。また、各スイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ−エミッタ間には、それぞれ、エミッタ側からコレクタ側に電流を流すようにダイオードD11〜D16が配置される。なお、スイッチング素子Q1〜Q6は、MOSFET(metal oxide semiconductor field−effect transistor)のような、IGBT以外の他のスイッチング素子であってもよい。
第4上下アーム14は、第1上下アーム11と同様であり、第5上下アーム15は、第2上下アーム12と同様であり、第6上下アーム16は、第3上下アーム13と同様である。
インバータ31、32は、図1に示すように、インバータ制御装置50及び走行用モータ40に接続される。
インバータ31、32とインバータ制御装置50との接続態様は、一対一の関係で実現される。
具体的には、インバータ31のスイッチング素子Q1〜Q6のゲートに接続される6個分の端子310は、それぞれ、6つの配線81を介して、インバータ制御装置50の6つの出力端子(符号付さず)に接続される。同様に、インバータ32のスイッチング素子Q1〜Q6のゲートに接続される6個分の端子320は、それぞれ、6つの配線82を介して、インバータ制御装置50の6つの出力端子(符号付さず)に接続される。
他方、インバータ31、32と走行用モータ40との接続態様は、結線数が低減される態様で実現される。
具体的には、インバータ31については、第1上下アーム11は、スイッチング素子Q1、Q2の中点M1が端子台70の第1端子71に接続され、第2上下アーム12は、スイッチング素子Q3、Q4の中点M2が端子台70の第1端子71に接続される。この際、第1上下アーム11及び第2上下アーム12のそれぞれからの配線は、接続点901で互いに接続されてから第1端子71に接続される。他方、第3上下アーム13は、スイッチング素子Q5、Q6の中点M3が端子台70の第3端子73に接続される。
インバータ32については、第4上下アーム14は、スイッチング素子Q1、Q2の中点M1が端子台70の第2端子72に接続され、第5上下アーム15は、スイッチング素子Q3、Q4の中点M2が端子台70の第2端子72に接続される。この際、第4上下アーム14及び第5上下アーム15のそれぞれからの配線は、接続点902で互いに接続されてから第2端子72に接続される。他方、第6上下アーム16は、スイッチング素子Q5、Q6の中点M3が端子台70の第4端子74に接続される。
なお、第1上下アーム11〜第6上下アーム16から端子台70までの各配線には、それぞれを流れる電流の大きさを検出するための電流センサ20が設けられてもよい。
走行用モータ40は、3相の交流モータである。走行用モータ40は、端子台70を有する。端子台70は、4つの端子を含む。具体的には、端子台70は、第1端子71と、第2端子72と、第3端子73と、第4端子74とを含む。なお、端子台70は、4つの端子のみを含んでもよい。この場合、端子台70は、例えば6つの端子を有する場合に比べて、小型化を図ることができる。
あるいは、端子台70は、5つ以上の端子を含み、第1端子71、第2端子72、第3端子73、及び第4端子74は、当該5つ以上の端子の一部であってもよい。この場合、他の仕様の走行用モータ(図示せず)との間で、端子台70を共用することが可能となる。
走行用モータ40には、2系統の3相コイルが組み込まれる。具体的には、走行用モータ40のコイルは、第1系統のU相コイル41Uと、第2系統のU相コイル42Uと、第1系統のV相コイル41Vと、第2系統のV相コイル42Vと、第1系統のW相コイル41Wと、第2系統のW相コイル42Wとからなる。
第1系統のU相コイル41U、第1系統のV相コイル41V、及び第1系統のW相コイル41Wは、第1中性点401を有する態様でスター結線される。同様に、第2系統のU相コイル42U、第2系統のV相コイル42V、及び第2系統のW相コイル42Wは、第2中性点402を有する態様でスター結線される。
第1系統のU相コイル41U及び第2系統のU相コイル42Uは、一端が端子台70の第1端子71に接続され、他端がそれぞれ第1中性点401及び第2中性点402に接続される。この際、第1系統のU相コイル41U及び第2系統のU相コイル42Uは、接続点801で互いに接続されてから第1端子71に接続される。
第1系統のV相コイル41V及び第2系統のV相コイル42Vは、一端が端子台70の第2端子72に接続され、他端がそれぞれ第1中性点401及び第2中性点402に接続される。この際、第1系統のV相コイル41V及び第2系統のV相コイル42Vは、接続点802で互いに接続されてから第2端子72に接続される。
第1系統のW相コイル41Wは、一端が端子台70の第3端子73に接続され、他端が第1中性点401に接続される。また、第2系統のW相コイル42Wは、一端が端子台70の第4端子74に接続され、他端が第2中性点402に接続される。
ここで、上述のように、第1系統のU相コイル41U及び第2系統のU相コイル42Uが接続される端子台70の第1端子71には、インバータ31の第1上下アーム11と第2上下アーム12が接続される。従って、インバータ31の第1上下アーム11と第2上下アーム12は、それぞれ、U相に係る上下アームを形成する。
同様に、第1系統のV相コイル41V及び第2系統のV相コイル42Vが接続される端子台70の第2端子72には、インバータ32の第4上下アーム14と第5上下アーム15が接続される。従って、インバータ32の第4上下アーム14と第5上下アーム15は、それぞれ、V相に係る上下アームを形成する。
また、第1系統のW相コイル41Wが接続される第3端子73には、インバータ31の第3上下アーム13が接続され、第2系統のW相コイル42Wが接続される第4端子74には、インバータ32の第6上下アーム16が接続される。従って、インバータ31の第3上下アーム13、及び、インバータ32の第6上下アーム16は、それぞれ、W相に係る上下アームを形成する。
インバータ制御装置50は、インバータ31、32を制御する。インバータ制御装置50は、マイコン(マイクロコンピュータ)52(制御装置の一例)と、駆動回路531、532(第1及び第2駆動回路の一例)とを含む。
マイコン52は、6つの出力端子521を含む。なお、マイコン52は、6つの出力端子521以外の更なる出力端子を有してよい。6つの出力端子521は、駆動回路531の6つの入力端子5311に一対一の関係で接続されるとともに、駆動回路532の6つの入力端子5321に一対一の関係で接続される。従って、6つの出力端子521のうちの、任意の1つの出力端子からの出力(例えば“High”又は“Low”)は、駆動回路531、532のそれぞれに実質的に同時に入力される。なお、6つの出力端子521は、U相、V相、及びW相のそれぞれの上アームのスイッチング素子(2つずつ3組)と、U相、V相、及びW相のそれぞれの下アームのスイッチング素子(2つずつ3組)の駆動用である。
マイコン52は、例えばCPU、ROM、メインメモリ(全て図示せず)などを含み、インバータ制御装置50の各種機能は、ROM等に記録された制御プログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現される。インバータ31、32の制御方法は、任意であるが、基本的には、U相に係る2つの上下アームである第1上下アーム11及び第2上下アーム12の上側(ハイサイド)のスイッチング素子Q1、Q3と下側(ローサイド)のスイッチング素子Q2、Q4が上下で互いに逆相となるようにオン/オフさせ、V相に係る2つの上下アームである第4上下アーム14及び第5上下アーム15の上側のスイッチング素子Q1、Q3と下側のスイッチング素子Q2、Q4が上下で互いに逆相となるようにオン/オフさせ、W相に係る2つの上下アームである第3上下アーム13及び第6上下アーム16の上側のスイッチング素子Q5、Q5と下側のスイッチング素子Q6、Q6が上下で互いに逆相となるようにオン/オフさせる。なお、この際、各相において、上下で短絡しないようにデッドタイムが設定される。デッドタイムについては後述する。
駆動回路531、532は、互いに別のIC(Integrated Circuit)からなる。マイコン52の出力端子521からの制御信号に応じて、駆動信号(ゲート信号)をインバータ31、32の各スイッチング素子Q1〜Q6のゲートに印加する。具体的には、駆動回路531は、6つの配線81を介してインバータ31の6つの端子310に駆動信号をそれぞれ印加する。なお、インバータ31の6つの端子310は、上述のように、インバータ31のスイッチング素子Q1〜Q6のゲートに接続される。また、駆動回路532は、6つの配線82を介してインバータ32の6つの端子320に駆動信号をそれぞれ印加する。なお、インバータ32の6つの端子320は、上述のように、インバータ32のスイッチング素子Q1〜Q6のゲートに接続される。
なお、図1に示す例では、モータ駆動システム1は、単一の走行用モータ40を備えているが、追加のモータ(発電機を含む)を備えてもよい。この場合、追加のモータ(複数も可)は、対応するインバータと共に、走行用モータ40及びインバータ31、32と並列な関係で、高圧バッテリ10に接続されてもよい。また、図1に示す例では、モータ駆動システム1は、DC/DCコンバータを備えていないが、高圧バッテリ10とインバータ31、32の間にDC/DCコンバータを備えてもよい。
次に、図2以降を参照して、本実施例の効果を比較例と対比しつつ説明する。
図2は、第1比較例による電動車両用モータ駆動システム1Bの全体構成の一例を概略的に示す図である。なお、図2では、図1に示した本実施例の構成と実質的に同じであってよい構成要素については同一の参照符号が付されている。
第1比較例による電動車両用モータ駆動システム1Bは、図2に示すように、端子台70Bは、6つの端子71B〜76Bを有し、6つの端子71B〜76Bには、第1上下アーム11〜第6上下アーム16からの配線が、それぞれ、一対一の関係で接続される。また、走行用モータ40Bは、第1系統のU相コイル41U及び第2系統のU相コイル42Uが2つの端子71B、72Bに一対一の関係で接続され、第1系統のV相コイル41V及び第2系統のV相コイル42Vが2つの端子73B、74Bに一対一の関係で接続され、かつ、第1系統のW相コイル41W及び第2系統のW相コイル42Wが2つの端子75B、76Bに一対一の関係で接続される。
かかる第1比較例では、各相における2つの上下アームが互いに電気的に切り離されるのでデッドタイムの短縮を図れるものの、6つの端子71B〜76Bを備えることから端子台70Bの小型化が困難である。すなわち、走行用モータ40Bと2つのインバータ31、32との間の結線数が“6”であり、それに応じて6つの端子71B〜76Bが端子台70Bにおいて必要となる。
図3は、第2比較例による電動車両用モータ駆動システム1Cの全体構成の一例を概略的に示す図である。なお、図3では、図1に示した本実施例の構成と実質的に同じであってよい構成要素については同一の参照符号が付されている。
第2比較例による電動車両用モータ駆動システム1Cは、図3に示すように、2つのインバータ31、32と走行用モータ40Cとの間で、同一相の2本の配線を結合する構成である。すなわち、第1上下アーム11及び第4上下アーム14からの各配線(U相に係る2本の配線)は、接続点901Cで結合してから端子台70Cの端子71Cに接続され、第2上下アーム12及び第5上下アーム15からの各配線(V相に係る2本の配線)は、接続点902Cで結合してから端子台70Cの端子72Cに接続され、第3上下アーム13及び第6上下アーム16からの各配線(W相に係る2本の配線)は、接続点903Cで結合してから端子台70Cの端子73Cに接続される。また、走行用モータ40Cは、第1系統のU相コイル41U及び第2系統のU相コイル42Uが接続点801で結合してから端子台70Cの端子71Cに接続され、第1系統のV相コイル41V及び第2系統のV相コイル42Vが接続点802で結合してから端子台70Cの端子72Cに接続され、かつ、第1系統のW相コイル41W及び第2系統のW相コイル42Wが接続点803で結合してから端子台70Cの端子73Cに接続される。
かかる第2比較例では、上述の第1比較例とは対照的に、端子台70Cにおける端子数を減らして端子台70Cの小型化が図れるものの、各相における2つの上下アームが互いに電気的に切り離されないのでデッドタイムが最適値よりも長めになる傾向となる。
このように、2つのインバータ31、32を用いて高出力化を図る構成(本実施例も同様)では、デッドタイムや結線数に関する不都合が生じる場合がある。
これに対して、本実施例によれば、上述の第1比較例や第2比較例で生じるような不都合を低減できる。
具体的には、本実施例によれば、端子台70は、4つの端子(すなわち第1端子71〜第4端子74)を有すればよいので、端子台70の小型化を図ることができる。例えば、第1比較例のように6つの端子71B〜76Bを備える端子台70Bに対して、体格を約33%低減できる。
また、本実施例によれば、上述したようなインバータ制御装置50、インバータ31、32、及び走行用モータ40間の接続態様を実現することで、以下で詳説するように、デッドタイムの最適化を図ることができる。
ここで、デッドタイムとは、図4にてtd1〜td4で示す期間であり、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子とが逆相でオン/オフする際の、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子とを同時にオフさせるための期間である。デッドタイムが不適当に設定されると、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子の間の中点(中点M1、M2、M3等)に生じるサージ電圧(Q部)が問題となる。なお、図4では、代表としてU相に係るゲート電圧(駆動信号)の波形と、中点電圧との関係が示される。図4において、Vg1は、第1上下アーム11のスイッチング素子Q1のゲート電圧を表し、Vg2は、第1上下アーム11のスイッチング素子Q2のゲート電圧を表し、Vg3は、第2上下アーム12のスイッチング素子Q3のゲート電圧を表し、Vg4は、第2上下アーム12のスイッチング素子Q4のゲート電圧を表し、V1は、第1上下アーム11の中点M1での電圧波形であり、V2は、第2上下アーム12の中点M2での電圧波形である。
本実施例では、上述のように、中点M1及び中点M2のそれぞれからの配線は接続点901で結合されるので、図4に示すように、中点M1及び中点M2での電圧波形V1、V2は同じ波形で示される。なお、これは、図3に示す第2比較例の場合も同様である。すなわち、第2比較例の場合、例えばU相に関しては、第1上下アーム11の中点M1と第4上下アーム14の中点M1のそれぞれからの配線は接続点901Cで結合されるので、第1上下アーム11の中点M1と第4上下アーム14の中点M1での電圧波形は同じである。
しかしながら、第2比較例の場合、第1上下アーム11及び第4上下アーム14は、それぞれ異なる駆動回路を介して駆動される。具体的には、第1上下アーム11は、駆動回路531により駆動され、第4上下アーム14は、駆動回路532により駆動される。駆動回路531及び駆動回路532には、上述のようにマイコン52から同じ制御信号が実質的に同時に入力されるが、駆動回路531及び駆動回路532は別のICである。従って、駆動回路531及び駆動回路532間の個体差に起因して、当該同じ制御信号を受けた駆動回路531及び駆動回路532からのそれぞれの駆動信号が第1上下アーム11及び第4上下アーム14に作用するタイミングにズレが生じる場合がある。具体的には、例えば図4に示す例では、時点t1でVg1とVg3は同時に立ち上がり、時点t2でVg1とVg3は同時に立ち下がるが、この立ち上がりや立ち下がりタイミングにズレが生じる場合がある。このようなズレの可能性を考慮すると、当該ズレによってデッドタイムが“負”にならないように(すなわち上下アームが短絡しないように)、デッドタイムを長めに設定する必要性が高くなる。具体的には、例えば図4に示す例では、Vg2とVg4の立ち下がりタイミングを時点t0よりも前に設定し、Vg2とVg4の立ち上がりタイミングを時点t3よりも後に設定するといった具合である。
これに対して、本実施例によれば、上述のように、U相に係る第1上下アーム11及び第2上下アーム12は、同じ駆動回路531により駆動される。従って、上述した第2比較例とは異なり、駆動回路531及び駆動回路532間の個体差を考慮する必要がなく、U相に関してデッドタイムの最適化を図ることができる。V相についても同様であり、V相に係る第4上下アーム14及び第5上下アーム15は、同じ駆動回路532により駆動される。従って、第2比較例とは異なり、駆動回路531及び駆動回路532間の個体差を考慮する必要がなく、V相に関してデッドタイムの最適化を図ることができる。他方、W相については、上述した第1比較例と同様、W相に係る第3上下アーム13及び第6上下アーム16は、異なる駆動回路531及び駆動回路532で駆動されるものの、U相やV相とは異なり、互いに電気的に切り離されているので、第3上下アーム13及び第6上下アーム16のそれぞれにおいて、互いに対して独立にデッドタイムの最適化を図ることができる。
このようにして、本実施例によれば、デッドタイムの最適化を可能としつつ、端子台70における必要な端子数(走行用モータ40と2つのインバータ31、32との間の結線数)を減らすことができる。走行用モータ40と複数のインバータ31、32との間の結線数を減らすことで、端子台70の小型化を図ることができる。これにより、搭載スペース及びコストの低減を図ることができる。
また、本実施例によれば、駆動回路531からインバータ31までの配線81と、駆動回路532からインバータ32までの配線82とが、互いに対して独立であるので、インバータ31と駆動回路531との組み合わせと、インバータ32と駆動回路532との組み合わせとの間の、独立性が高くなる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例は、車両用であったが、他の用途でも適用可能である。すなわち、上述した技術的思想が適用可能なシステムや装置は、インバータで駆動される電気モータを備える構成であればよく、例えば、建設機械やエレベータ等にも適用可能である。
また、上述した実施例では、走行用モータ40は、第1系統及び第2系統の2組の3相コイルを有しているが、これに限られない。上述した技術的思想は、4組や6組のような、偶数組で3相コイルが組み込まれたモータにも適用可能である。例えば、4組の場合は、U相の4組のコイルは、2組ごとに結合されてから第1端子71と別の一の端子に接続され、V相の4組のコイルは、2組ごとに結合されてから第2端子72と別の一の端子に接続され、W相の4組は、第3端子73と第4端子74と、端子台70に新たに設けられる2つの端子(図示せず)に接続されてよい。この場合、インバータ31、32と同様の態様で、もう2つのインバータが、端子台70における新たな4つの端子に接続されてよい。
あるいは、4組の場合は、U相の4組のコイルは、3組と1組とに別れてそれぞれ第1端子71と別の一の端子に接続され、V相の4組のコイルは、3組と1組とに別れてそれぞれ第2端子72と別の一の端子に接続され、W相の4組は、3組と1組とに別れてそれぞれ第3端子73と第4端子74に接続されてよい。この場合、各相の3組用の3つのインバータと、各相の1組用の1つインバータとが、端子台70における6つの端子に接続されてよい。
また、上述した実施例では、第1端子71は、U相用であり、第2端子72は、V相用であり、第3端子73及び第4端子74は、W相用であるが、これに限られない。例えば、U相とW相を入れ替え、第3端子73及び第4端子74をU相用として、W相に係る2組の上下アームを第1端子71に接続してもよい。なお、この場合、第1上下アーム11及び第2上下アーム12は、W相に係る上下アームを形成し、第3上下アーム13及び第6上下アーム16は、U相に係る上下アームを形成するように構成される。
<付記>
以上の実施例に関し、更に以下を開示する。なお、以下で記載する効果のうちの、一の形態に対する追加的な各形態に係る効果は、当該追加的な各形態に起因した付加的な効果である。
(1)一の形態は、一の第1端子(71)に電気的に接続される第1及び第2系統の第1相コイル(41U、42U)と、一の第2端子(72)に電気的に接続される前記第1及び第2系統の第2相コイル(41V、42V)と、一の第3端子(73)に電気的に接続される前記第1系統の第3相コイル(41W)と、一の第4端子(74)に電気的に接続される前記第2系統の第3相コイル(42W)とを含む回転電機(40)と、
高電圧側(P)と低電圧側(N)との間に、前記第1端子に電気的に接続される第1及び第2上下アーム(11、12)と、前記第3端子に電気的に接続される第3上下アーム(13)とを含む第1電力変換装置(31)と、
前記高電圧側と前記低電圧側との間に、前記第2端子に電気的に接続される第4及び第5上下アーム(14、15)と、前記第4端子に電気的に接続される第6上下アーム(16)とを含む第2電力変換装置(32)と、
前記第1電力変換装置に電気的に接続される第1駆動回路(531)と、
前記第2電力変換装置に電気的に接続され、前記第1駆動回路とは異なる第2駆動回路(532)とを含む、駆動装置である。
本形態によれば、4つの端子のみを用いて回転電機と第1及び第2電力変換装置とを電気的に接続できる。また、第1駆動回路に電気的に接続される第1電力変換装置に、第1及び第2系統の第1相コイルが電気的に接続されるので、第1及び第2系統の第1相コイルを一の第1端子に接続した場合でも、第1及び第2駆動回路間の個体差が影響せず、第1相に係るデッドタイムの最適化を図ることができる。同様に、第2駆動回路に電気的に接続される第2電力変換装置に、第1及び第2系統の第2相コイルが電気的に接続されるので、第1及び第2系統の第2相コイルを一の第2端子に接続した場合でも、第1及び第2駆動回路間の個体差が影響せず、第2相に係るデッドタイムの最適化を図ることができる。また、第1及び第2系統の第3相コイルは、第1駆動回路に電気的に接続される第1電力変換装置と、第2駆動回路に電気的に接続される第2電力変換装置とに、別々に電気的に接続されるが、第1及び第2系統の第3相コイルは、互いに異なる第3端子及び第4端子にそれぞれ電気的に接続される。従って、第3相に関しても、第1及び第2駆動回路間の個体差が影響せず、第3相に係るデッドタイムの最適化を図ることができる。このようにして、本形態によれば、デッドタイムの最適化を可能としつつ、回転電機と複数の電力変換装置との間の結線数を減らすことができる。
(2)また、本形態においては、好ましくは、前記回転電機は、前記第1、第2、第3、及び第4端子を備える端子台(70)を有する。
この場合、端子台に設けられる必要がある端子数の低減を図ることができ、端子台の小型化を図ることができる。
(3)また、本形態においては、好ましくは、前記第1及び第2系統の第1相コイルは、それぞれ、一端が第1及び第2中性点(401、402)に電気的に接続され、他端が前記第1端子に電気的に接続され、
前記第1及び第2系統の第2相コイルは、それぞれ、一端が前記第1及び第2中性点に電気的に接続され、他端が前記第2端子に電気的に接続され、
前記第1及び第2系統の第3相コイルは、それぞれ、一端が前記第1及び第2中性点に電気的に接続され、他端が前記第3端子及び前記第4端子に電気的に接続される。
この場合、第1、第2、第3、及び第4端子を用いて、第1及び第2電力変換装置に電気的に接続される各相のコイルを成立させることができる。
(4)また、本形態においては、好ましくは、前記第1駆動回路及び前記第2駆動回路は、それぞれ異なるICにより構成される。
この場合、ICにおいて確保されるべき個体差の許容限度を広げることも可能である。
(5)また、本形態においては、好ましくは、前記第1及び第2駆動回路に電気的に接続される制御装置(50)を更に含み、
前記制御装置は、6つの出力端子(521)を含む複数の出力端子を有し、
前記6つの出力端子は、前記第1及び第2駆動回路のそれぞれの6つの入力端子(5311、5321)に一対一の関係で電気的に接続される。
この場合、制御装置の出力端子を効率的に用いて第1及び第2電力変換装置を制御できる。
1 電動車両用モータ駆動システム
10 高圧バッテリ
11 第1上下アーム
12 第2上下アーム
13 第3上下アーム
14 第4上下アーム
15 第5上下アーム
16 第6上下アーム
31 インバータ
32 インバータ
40 走行用モータ
50 インバータ制御装置
52 マイコン(マイクロコンピュータ)
70 端子台
71 第1端子
72 第2端子
73 第3端子
74 第4端子
81 配線
82 配線
310 端子
320 端子
401 第1中性点
402 第2中性点
521 出力端子
531 駆動回路
532 駆動回路
5311 入力端子
5321 入力端子
C 平滑コンデンサ
Q1〜Q6 スイッチング素子

Claims (5)

  1. 一の第1端子に電気的に接続される第1及び第2系統の第1相コイルと、一の第2端子に電気的に接続される前記第1及び第2系統の第2相コイルと、一の第3端子に電気的に接続される前記第1系統の第3相コイルと、一の第4端子に電気的に接続される前記第2系統の第3相コイルとを含む回転電機と、
    高電圧側と低電圧側との間に、前記第1端子に電気的に接続される第1及び第2上下アームと、前記第3端子に電気的に接続される第3上下アームとを含む第1電力変換装置と、
    前記高電圧側と前記低電圧側との間に、前記第2端子に電気的に接続される第4及び第5上下アームと、前記第4端子に電気的に接続される第6上下アームとを含む第2電力変換装置と、
    前記第1電力変換装置に電気的に接続される第1駆動回路と、
    前記第2電力変換装置に電気的に接続され、前記第1駆動回路とは異なる第2駆動回路とを含む、駆動装置。
  2. 前記回転電機は、前記第1、第2、第3、及び第4端子を備える端子台を有する、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記第1及び第2系統の第1相コイルは、それぞれ、一端が第1及び第2中性点に電気的に接続され、他端が前記第1端子に電気的に接続され、
    前記第1及び第2系統の第2相コイルは、それぞれ、一端が前記第1及び第2中性点に電気的に接続され、他端が前記第2端子に電気的に接続され、
    前記第1及び第2系統の第3相コイルは、それぞれ、一端が前記第1及び第2中性点に電気的に接続され、他端が前記第3端子及び前記第4端子に電気的に接続される、請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記第1駆動回路及び前記第2駆動回路は、それぞれ異なるIC(Integrated Circuit)により構成される、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記第1及び第2駆動回路に電気的に接続される制御装置を更に含み、
    前記制御装置は、6つの出力端子を含む複数の出力端子を有し、
    前記6つの出力端子は、前記第1及び第2駆動回路のそれぞれの6つの入力端子に一対一の関係で電気的に接続される、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の駆動装置。
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