JP2020162107A - イヤーピース及びそれを用いたイヤホン - Google Patents
イヤーピース及びそれを用いたイヤホン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020162107A JP2020162107A JP2019076677A JP2019076677A JP2020162107A JP 2020162107 A JP2020162107 A JP 2020162107A JP 2019076677 A JP2019076677 A JP 2019076677A JP 2019076677 A JP2019076677 A JP 2019076677A JP 2020162107 A JP2020162107 A JP 2020162107A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- earpiece
- sound
- tubular portion
- hole
- sound path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Headphones And Earphones (AREA)
Abstract
【課題】イヤホンにて発生する音の一部が前方方向の一定の角度からの方向感を感じる音として聴取することで頭外定位と、一定の音量について外部音も同時に聴取することが可能な、イヤーピース及びそれを用いたイヤホンを提供する。【解決手段】イヤーピース10は、第一の筒部13Aと第二の筒部13Bの音道空間20に栓体部15が装着され、イヤーピースのカップ部14と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通る前方方向に開けられた音道孔17を設ける。【選択図】図3
Description
本発明は、イヤーピースの先端に栓体を組み込み、放出される際の音の位相を改善したイヤーピースに関する。更には、イヤーピースの一部に音道孔を設けることで、前方の一定の角度から時間差を伴った音を聴取することで前方定位(頭外定位)を実現し、オープン型ヘッドホンの様な広い臨場感を得ることが出来、同時に一定の外部音も聴取することが可能なイヤーピース及びそれを用いたイヤホンに関する。
携帯電話やスマートホン等が普及して以降、音楽や趣味の音源等を聴取する機会は益々増えており、目的に応じて多くのイヤホンやヘッドホンが開発されている。そして、室内や室外での聴取する機会が増え、電車やバス等の公共機関使用時等でもイヤホンやヘッドホンが利用される事が多く見受けられる。
特にイヤホンに於いては、高音質化を図る為、周囲の騒音を遮断するため、例えば、公共機関の車両内のアナウンスや場内のアナウンス等が聞き取り難くなり、危険予知の阻害となっている。そして上記危険予知の阻害を解消するため、高音質を保ちながら外部音の聴取も可能なイヤホンが求められている。
一方では、VR(Virtual Reality)でみられるように、画像は3D(Three Dimensions)化されている現状に於いて、イヤホンは頭内定位で使用する事が常態化している。そして、上記頭内定位の常態化を改善することで、VR装置に違和感の少ない音響聴取が可能となり、3D画像と音響とのマッチングの実現が可能になると考えられる。
従来のイヤホンとして、図8に示す構造が知られている。図8は、従来のイヤホン100の構造を説明する断面図である。
図8に示す如く、イヤホン100は、主に、フロントハウジング101と、バックハウジング102と、ケーブルハウジング103と、上記ハウジング101〜103ないに配設されるドライバユニット104と。を有している。そして、フロントハウジング101には、音の出口として管状の第1音道105が設けられ、第1音道105にはシリコンゴム等により構成されたイヤーピース106が取り付けられている。なお、第1音道105の中間付近には、音道減衰材107が設けられ、外耳道閉塞効果によって生じたピークの周波数(6Khz付近)を減衰させている。
また、フロントハウジングに101には、第2音道108が設けられ、ドライバユニット104の背面側の音の一部を、空間反射音(反射音あるいは残響音)として所定の遅延時間をもたせた状態にて第1音道105を通る音(直接音)に合流させている。尚、第2音道108には、反射音の位相および音圧レベルを調整するため、反射成分減衰材109が設けられている。
上記構造により、ドライバユニット104にて生成された音が直接音として第1音道105から外耳道に向けて出力される際に、ドライバユニット104にて生成された音を第1音道105と異なる経路の第2音道108にて伝達し、遅延させた状態にて第1音道105の直接音に合流させることで、擬似的にドライバユニット104からの直接音に対して空間反射音が付加された状態になる。その結果、ドライバユニット104に信号処理回路を必要とせずに、イヤホン100単体にて頭外音像定位(前方定位)を実現することができる(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来のカナル型イヤホンとして図9に示す構造が知られている。図9(A)は、従来のカナル型イヤホン120(以下、「イヤホン120」と呼ぶ。)の構造を説明する断面図である。図9(B)は、従来のイヤホン120に取り付けられるイヤーピース124の上面図である。
図9(A)に示す如く、イヤホン120は、主に、ドライバ121と、ドライバ121を収納する筐体122と、筐体122から突出する筒部123と、筒部123の先端に取り付けられるイヤーピース124と、を有している。そして、イヤホン120の耳への装着時には、イヤーピース124が、外耳道125内へと挿入され、イヤーピース124の外周部分が外耳道125の内壁126へと密着し、イヤホン120の耳から脱落を防止している。
図9(B)に示す如く、イヤーピース124には、その中心に貫通して形成されると共に、ドライバ121にて生成された音を鼓膜へと伝える音道孔127が形成されている。そして、イヤーピース124には、音道孔127の周囲に4つの貫通孔128が形成されている。貫通孔128は、イヤホン120の耳への装着時に、イヤーピース124によって塞がれた外耳道125内の気圧を外部へ逃がして鼓膜に与えられる圧迫感を低減すると共に、外部音を外耳道125内へと案内し、イヤホン120の使用者に聴かせることができる(例えば、特許文献2参照。)。
上述したように、図8に示すイヤホン100では、フロントハウジング101に第1音道105及び第2音道108を形成し、第2音道108を介してドライバユニット104の背面側の音の一部を、空間反射音(反射音あるいは残響音)として所定の遅延時間を持たせた状態とし、第1音道105を通る音(直接音)に合流させることで、イヤホン100単体にて頭外定位を実現するものであるが、第1音道と、第2音道の外耳道への進入角度差が殆どなく、頭外音像定位(前方定位)の効果は限定的と推察される。
更には、上記頭外音像定位を実現するために、フロントハウジング101内に第1音道105及び第2音道108を形成すると共に、その他の開放端生成開口部等を形成することで、イヤホン100の構造が複雑となり、製造コストを低減し難いという問題がある。
また、イヤホン100の耳への装着時には、実質、イヤーピース106により外耳道が閉塞され、外耳道閉塞効果によって生じたピークの周波数域(6kHz付近)を減衰させるために、第1音道105の中間付近には、音道減衰材107が設けられている。また、第2音道108には、反射音の位相および音圧レベルを調整するため、反射成分減衰材109が設けられている。従って、イヤホン100の構造が複雑になるだけでなく、部品数も増大し、製造コストを低減し難いという問題がある。
また、イヤホン100の耳への装着時には、実質、イヤーピース106により外耳道が閉塞されるため、外部音を外耳道内へと案内し、イヤホン100の使用者に聴かせることが難しく、使用者の周辺環境に対する危険予知を阻害する恐れがあるという問題がある。
一方、図9(A)及び図9(B)に示すイヤホン120では、イヤホン120の構造はシンプルであると共に、イヤーピース124には4つの貫通孔128が設けられることで、外部音を外耳道125内へと案内し、使用者の周辺環境に対する危険予知を阻害することは防止できる。
しかしながら、使用者は、ドライバ121にて生成された音を音道孔127から直接聴取する構造のため、上述した頭内定位の常態化を改善することが出来ないという問題がある。
また、イヤーピース124は、傘を開いた形状であり、イヤーピース124を耳へ装着する際には、その先端中心部が、外耳道125の奥側(鼓膜側)へと挿入される。そのため、使用者の挿入具合によって異なるが、通常、イヤーピース124の先端側にて、外耳道125の内壁126に対して密着する傾向にある。そして、イヤーピース124の先端側は、その構造上、自由端ではなく、挿入時に外耳道125の内壁126の凹凸構造に沿って変形し難いため、イヤーピース124と外耳道125の内壁126との間に隙間が出来やすく、音漏れ等により高音質化を図り難いという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、イヤーピース外耳道挿入側の開口部の前方方向に孔を設けることで、イヤホンにて発生する音の一部が前方方向の一定の角度からの方向感を感じる音として聴取することで頭外定位(前方定位)と、更には一定の音量について外部音も同時に聴取することが可能な、イヤーピース及びそれを用いたイヤホンを提供することにある。
請求項1の発明は、イヤホンのステム部の着脱溝に着脱自在に取り付けられるイヤーピースにおいて、
その一端側が前記ステム部に装着されるとともに、その内部に音道空間を有する第一の筒部と、
その一端側が前記第一の筒部の他端側と一体に形成され、音を外耳道へ放出する第二の筒部と、
前記第一の筒部及び前記第二の筒部を抱え込むように設けられると共に、その一端側が前記第二の筒部の他端側と一体に成型され、その他端側が、自由端となるカップ部と、
その一端側が前記第一の筒部の他端側へと挿入される栓体と
を含むことを特徴とするイヤーピース。
その一端側が前記ステム部に装着されるとともに、その内部に音道空間を有する第一の筒部と、
その一端側が前記第一の筒部の他端側と一体に形成され、音を外耳道へ放出する第二の筒部と、
前記第一の筒部及び前記第二の筒部を抱え込むように設けられると共に、その一端側が前記第二の筒部の他端側と一体に成型され、その他端側が、自由端となるカップ部と、
その一端側が前記第一の筒部の他端側へと挿入される栓体と
を含むことを特徴とするイヤーピース。
請求項2の発明は、前記第二の筒部において、その一端側の開口の径よりもその他端側の開口の径のほうが大きいホーン形状からなることを特徴とする請求項1に記載のイヤーピース。
請求項3の発明は、前記第二の筒部には、第二の筒部内側の内部空間と、前記カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する少なくとも1つ以上の音道孔が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のイヤーピース。
請求項4の発明は、前記栓体部において、その内部を長手方向に貫通する音道長孔と前記音道長孔と連通すると共に、その短手方向に形成される音道短孔と、を有し、
前記栓体部が前記音道空間へと挿入された状態において、前記音道孔、前記音道長孔及び前記音道短孔が連通していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のイヤーピース。
前記栓体部が前記音道空間へと挿入された状態において、前記音道孔、前記音道長孔及び前記音道短孔が連通していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のイヤーピース。
請求項5の発明は、前記栓体部のフランジ部が、前記第一の筒部の凹溝部に組み込まれていることと、ステム側に凸部を持つことでステムとの干渉防止する事を特徴と
する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のイヤーピース。
する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のイヤーピース。
請求項6の発明は、前記栓体が前記第一の筒部から露出する部分の形状は、多角形を含む円錐体、または球状体であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のイヤーピース。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の前記イヤーピースが装着されるイヤホンにおいて、
電気信号に応じて振動する振動板と、その内部に前記振動板が配設される筐体と、前記筐体の一端側に形成され、前記イヤーピースが装着されるステム部と、を有し、
前記筐体の他端側の端部と前記振動板との間の前記筐体の側面には、少なくとも1つ以上の孔が設けられ、
前記イヤホンが使用者の耳に装着された状態において、前記筐体の前記孔と前記イヤーピースの前記音導孔とは、前記使用者の前記耳の耳珠部側に向いていることを特徴とするイヤホン。
電気信号に応じて振動する振動板と、その内部に前記振動板が配設される筐体と、前記筐体の一端側に形成され、前記イヤーピースが装着されるステム部と、を有し、
前記筐体の他端側の端部と前記振動板との間の前記筐体の側面には、少なくとも1つ以上の孔が設けられ、
前記イヤホンが使用者の耳に装着された状態において、前記筐体の前記孔と前記イヤーピースの前記音導孔とは、前記使用者の前記耳の耳珠部側に向いていることを特徴とするイヤホン。
請求項8の発明は、前記筐体の前記側面から露出する前記音導孔の数を調整するOリング、又はスライドリングが配設されていることを特徴とする請求項7に記載のイヤホン。
本発明のイヤーピースでは、ステム部から伝達される音が、栓体内音道部とイヤーピース第二の筒部に伝達され、その伝達された音の一部は、イヤーピースのカップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する少なくとも1つ以上の音道孔を介してイヤーピースの外部空間前方方向に放出された後、再び、時間差を持って前記音道孔を経由してイヤーピース第二の筒部へと戻る。この時、左右のイヤーピースの外部空間前方方向に放出された僅かな音についても、前記音道孔を経由し、
左右双方にイヤーピース第二の筒部空間へと戻る。
この構造により、使用者は、イヤーピースの音道孔を介し、イヤホンからの直接音と前記音道孔からの前方方向の一定の角度を持つ方向感を持った音とを合わせて認識し、音の頭外定位と音の拡がり感を得ることで、これまでに
ほとんど例を見ないような前方の方向感や臨場感を得ることができる。
左右双方にイヤーピース第二の筒部空間へと戻る。
この構造により、使用者は、イヤーピースの音道孔を介し、イヤホンからの直接音と前記音道孔からの前方方向の一定の角度を持つ方向感を持った音とを合わせて認識し、音の頭外定位と音の拡がり感を得ることで、これまでに
ほとんど例を見ないような前方の方向感や臨場感を得ることができる。
また、本発明のイヤーピースでは、第二の筒部において、その一端側の開口の径よりもその他端側の開口の径のほうが大きいホーン形状からなることを特徴としている。この構造によりホーン形状内での音の反射による拡散効果と共鳴管現象の改善を図ることで、より自然な音で聴取することが出来る。
また、本発明のイヤーピースでは、イヤーピースのカップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔が形成されている。この構造により、使用者は、イヤーピースの前記音道孔を介し、イヤホンからの直接音と前記音道孔からの前方方向の一定の角度を持つ方向感を持った音とを合わせて認識し、音の頭外定位と拡がり感を得ることで、前方の方向感や臨場感を得ることができる。また、孔の数や大きさ、視聴時の音量に依存するものの、周辺環境の一定の音を聞くことができるので、上記周辺環境に対する危険予知を行うことも可能となる。
また、本発明のイヤーピースでは、フランジ部が、前記第一の筒部の凹溝部に組み込まれる栓体部は、その内部を長手方向に貫通する音道長孔と、音道長孔と連通すると共に、その短手方向に貫通する音道短孔と、を有している。この構造により、ステム部から伝達される音の一部は、栓体部の音道長孔による開口部を介して直接鼓膜に伝達され、使用者は、上記前方の方向感や臨場感を得る為の構造となっている。
また、本発明のイヤーピースでは、第一の筒部の凹溝部に組み込まれる栓体部に於いては、栓体の一部にある凸部が組み込まれ、係止突起部と係合する係合部が形成されている。更に、栓体部が倒れる等して抜け落ちることを防止する為、イヤーピースの硬度などの条件に応じ、イヤーピースの中央筒部外側にはOリング、又は、筒状の抜け防止機構を設ける。これらの構造により、栓体部が、イヤーピースの先端開口部から抜き出ないようにしている。その結果、栓体部が利用者の外耳道内に残ることを防止出来る。
また、本発明のイヤーピースでは、栓体は多角形を含む円錐体、又は、球状体であり、外耳道内の音の位相を修正されると共に、栓体部装着されることでイヤーピースの共振により発生するノイズ量が大幅に低減される事で良好な音質が期待できる。また、その栓体に設けられた孔の開口部の幅は、音道長孔の幅よりも狭く形成されており、この構造により、ステム部から伝達される音の大部分は、上記イヤーピースの先端開口部内空間を経由して鼓膜へと伝達され、使用者は、上記前方の方向感や臨場感を得る為の構造となっている。
また、本発明のイヤホンでは、イヤホン本体の筐体の他端側の端部と振動板との間の筐体の側面には、少なくとも1つ以上の孔が設けられ、イヤホンが使用者の耳に装着された状態において、筐体の孔とイヤーピースのカップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔は、使用者の耳の耳珠部側に向いている。この構造により、筐体から放出された音の一部は、イヤーピースのカップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔は外耳道内空間へと戻る際に、一定の進入角度を持つ方向感と時間差を持つ間接音により、イヤホン本体からの直接的な音と、前記方向感と時間差を伴う間接音をそれぞれ合わせて聴取することで、使用者は、方向感や臨場感を得ることができる。
また、本発明のイヤホンでは、イヤホン本体の筐体の耳珠側の側面には、筐体の内部と貫通する少なくとも一つ以上の孔が設けられると共に、筐体の側面から露出する孔の数を調整するOリング、又は、スライドリングが配設されている。この構造により、使用者は、イヤーピースの耳珠側の先端開口部中央付近の孔数に合わせて筐体の側面から露出する孔の数とを適宜調整することができる。そのことにより、前方定位の強弱並びに外部音の導入に幅を持たせると共に、低音域の過不足を調整することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係るイヤーピースを図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1(A)及び図1(B)は、本実施形態のイヤーピース10を説明する斜視図である。図2(A)は、本実施形態のイヤーピース10の栓体部15を説明する斜視図である。図2(B)は、本実施形態のイヤーピース10の栓体部15を説明する図であり、図2(A)のB−B線方向の断面図である。図2(C)は、本実施形態のイヤーピース10の栓体部15を前端側からみた上面図である。図2(D)は、本実施形態のイヤーピース10の栓体部15を後端側からみた底面図である。図3は、本実施形態のイヤーピース10を説明する図であり、図1(A)のA−A線方向の断面図である。尚、図1から図3の説明では、前後方向はイヤーピース10の長手方向を示し、左右方向及び上下方向はイヤーピース10の短手方向を示している。
図1(A)に示す如く、イヤーピース10は、イヤホン11のステム部12に対して着脱自在に装着され、イヤホン11特有の頭内定位を改善(頭外定位)すると共に、臨場感の改善を目的として構成されている。そして、イヤーピース10は、複数の部材から構成され、主に、図3に示す如く、第一の筒部13Aと、第一の筒部13Aに一体に形成された第二の筒部13Bと、第二の筒部13Bに一体に形成されたカップ部14と、第一の筒部13Aに着脱自在に装着される栓体部15と、を備えている。
イヤーピース10の第一の筒部13A及びカップ部14は、例えばその硬度がA45度からA50度のゴム材料により一体に成形される。上記ゴム材料としては、例えば、シリコンゴムが用いられ、イヤーピース10を外耳道32(図5参照)内に挿入する際に、外耳道32の内壁34(図5参照)の形状に応じて適宜変形し、イヤーピース10の外耳道32の内壁34への密着性が向上され、耳からの必要以上の音漏れが防止される。
イヤーピース10の第一の筒部13A前端側には、栓体部15が着脱自在に装着される。栓体部15は、シリコンゴムと比重の異なる材料、例えば、サージカルステンレス、ステンレス鋼、サージカルチタン、シルバー、アクリル樹脂、天然素材、半貴石等を加工されるが、同材料でも一定の効果は期待できる。そして、第一の筒部13A前端側に対して、比重の異なる材質から成る栓体部(フェーズプラグ)15が装着されることで、音によるイヤーピース10の共振周波数が修正され、イヤーピース10の共振により発生するノイズ量が大幅に低減される。また、栓体部15(フェーズプラグ)により音の位相が修正される事で良好な音質が期待できる。
栓体部15の内部には、その長手方向(紙面前後方向)に貫通する音道長孔15B(図2(B)参照)が形成され、栓体部15の先端側の例えば円錐又は球状部15D(図2(A)参照)の中心には、音道長孔15Bにより開口された開口部15Aが形成されている。そして、ステム部12から伝達される音のごく一部は、音道長孔15Bを経由し、開口部15Aから、直接、外耳道32内へと伝達される。
図2(A)に示す如く、形成され栓体部15は、その端部方向にフランジ形状の円筒段部15Cと、フランジ形状の円筒段部15Cの最後端側に一体に形成されたフランジ形状部15Fと、を有している。そして、フランジ形状の円筒部のフランジ側面15Eには、第一の筒部13A前端側の溝に組み込まれる係合部として、フランジ形状部15Fが形成されている。
図2(B)に示す如く、栓体部15の内部には、その長手方向(紙面前後方向)に貫通する音道長孔15Bと、その短手方向(紙面左右方向、紙面前後方向)に貫通する音道短孔15Gとが形成されている。音道長孔15Bの大部分が、例えば、Φ2.0〜3.0mmの円筒形状の孔として形成され、音道長孔15Bの前端部では、その孔幅が徐々に狭まり、開口部15Aは、例えば、Φ0.3〜1.0mmの開口面積にて形成されている。
また、音道短孔15Gは、例えば、4本形成されており、4本の音道短孔15Gは、円周方向に90度の間隔にて形成され、栓体部15の中心部にて音道長孔15Bと連通している。そして、音道短孔15Gは、例えば、Φ1.0〜2.0mmの円筒形状の孔として形成されている。
図2(C)に示す如く、例えば円錐又は球状部15Dの前端には、その中心に音道長孔15Bにより開口された開口部15Aが形成されている。また、図2(D)に示す如く、円筒部15Cの後端には、音道長孔15Bにより開口された開口部15Iが形成されている。
図3に示す如く、第一の筒部13Aと第二の筒部13Bは、イヤーピース10の中心部に配置されると共に、第一の筒部13A前端側には栓体部15のフランジ形状部15Fが組み込まれる凹溝が形成されている。そして、前記凹溝に挿入された栓体はステム部12が挿入され、イヤーピース10は、イヤホン11に装着される。
ここで、ステム部12は、第一の筒部13A並びに第二の筒部13Bと同様に、中心軸線CLを中心にして略円筒形状に形成され、その外側面12Aには、一環状の凹部形状である着脱溝12Bが形成されている。そして、第一の筒部13Aの第二の筒部13B開口部近傍には、第一の筒部13A側へと突起する一環状の係止部13Dが形成されている。イヤーピース10が、イヤホン11に装着される際には、係止部13Dが、ステム部12の着脱溝12B内へと嵌り込むことで、イヤーピース10が、ステム部12から抜け難い構造が実現される。
一方、第二の筒部13Bの内部空間20側からは栓体部15が挿入され、第二の筒部13B開口部の他端側が、栓体部15にて塞がれた状態となる。上述したように、栓体部15には、その長手方向に沿って音道長孔15Bと音道短孔15Gが形成されている。この構造により、第二の筒部13Bの他端側、並びに内部空間20側開口部が栓体部15にて塞がれた状態においても、ステム部12から伝達される音は、栓体部15の音道短孔15Gを経由して音道長孔15Bへと伝えられる。そして、ステム部12から伝達される音のごく一部は、栓体部15の開口部15Aを介して、直接、外耳道32(図5参照)内へと伝達される。
イヤーピース10が、イヤホン11に装着される際には、図示したように、栓体部15の後端部は、ステム部12に当接した状態となる。この栓体部15が第一の筒部13Aの溝部に挿入された状態において、第一の筒部13A前端側の栓体部15の音道短孔15Gとが、それぞれ連通した状態となる。この構造により、ステム部12から伝達する音の大部分は、音道長孔15B、音道短孔15Gを経由して、イヤーピース第二の筒部開口部の内部空間20へと伝達される。
イヤーピースの第二の筒部開口部の内部空間20は、栓体部15を囲むように放射状に形成され、第一筒部13Aの長手方向に沿って延在して形成されている。イヤーピース第二の筒部は、イヤーピースのカップ部14と一体に形成され、イヤーピース第二の筒部の他端側は、自由端として形成されている。そして、イヤーピース14の内部空間20は、第一の筒部よりも大径に形成され、栓体部15は、内部空間20の内側に位置している。この構造により、第二の筒部と栓体部15との間には内部空間20が形成されている。
また、栓体部15の多角形を含む円錐体、又は球状体部15Dが、第一の筒部13Aの前端側に配設されるが、前記多角形を含む円錐体、又は球状体部15Dは、イヤーピース開口部の内部空間20の先端から突出することなく、その内側に位置するように配設されることが望ましい。この構造により、イヤーピース10の装着時に、多角形を含む円錐体、又は球状体部15Dが、使用者の外耳道32の内壁34と接触し難くなり、内壁34が多角形を含む円錐体、又は球状体部15Dと接することでの不快感を使用者へ与え難くなる。
図3に示す如く、栓体部15が、第一の筒部13A前端側に挿入された状態にてイヤーピース10が使用されるが、第一の筒部13Aには、内部空間20側へと13Hの係止突起部段差13Hが形成されている。そして、係止突起部13Hの形状は、栓体部15の係合部15Fが嵌り込む形状となっている。尚、図3に示すように、栓体部15が第一の筒部13Aにしっかりと挿入された状態では、第一の筒部13Aは、係止突起部13Hの凹みにより、入り込んだ状態となる。更に、栓体部15が第一の筒部13Aから、前記筒部硬度条件等により外れやすい場合に於いては、第一の筒部13Aから第二の筒部13B部の位置に環状リングプレート16を組み込む事で、図5(B)の孔17を0から5つの範囲で調整が可能になると共に、栓体が係止突起部13Hから外れず、栓体部15が、使用者の外耳道32内に取り残されることが防止される。
図5(A)は、本実施形態のイヤーピース10を使用者の外耳道32に装着した状態を説明する断面図であり、図5(A)は、例えばカップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17からの音の伝達状態を示している。尚、図5(A)では、前後方向は使用者の頭部の前後方向を示し、左右方向は使用者の頭部の左右方向を示している。また、以下の説明では、使用者の左耳31にて説明するが、右耳においても同様であり、ここではその説明を省略する。
図5(A)では、イヤーピース10が、使用者の左耳31の外耳道32に装着された状態を示しているが、点線の矢印は、音の伝達状態を模式的に図示している。先ず、カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17が、左耳31の外耳道32外部の耳珠部33と対向する様に、イヤーピース10は、外耳道32内へと挿入される。つまり、例えば内部空間20の前記音道孔17の形成領域が、使用者の頭部の前方側を向くように、イヤーピース10が、使用者の左耳31に装着される。
音道長孔15Bは、栓体部15をその長手方向に貫通するが、前端側の開口部15Aの開口面積は小さいため、ステム部12から伝達する音の大部分は、音道短孔15G、音道長孔15Bを経由して、例えば多角形を含む円錐体、又は球状体の栓体部15と第二の筒部との間の内部空間20へと伝達される。尚、ステム部12から伝達される音のごく一部は、栓体部15の開口部15Aを介して、直接、外耳道32内へと伝達される。
内部空間20へと伝達された音の大部分は、内部空間20に於いて例えば先端開口形状部や多角形を含む円錐体、又は球状体の栓体部15にて反射し、拡散しながら、外耳道32内へと伝達される。一方、内部空間20へと伝達された音の一部は、カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17を介して外部空間21へと伝達される。そして、放出された音の大部分は、耳珠部33やその周辺、例えば、顔面前方付近に放射された音についても前記音道孔17
に戻り伝達され、更にごく一部については反対側の前記音道孔17を介して内部空間20へと伝達される。
に戻り伝達され、更にごく一部については反対側の前記音道孔17を介して内部空間20へと伝達される。
更には、カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17に於いて、使用者の周辺環境の音が、前記音道孔17を介して内部空間20内へと伝達され、その後、外耳道32を経由して鼓膜へと伝達される。この構造により、使用者は、例えば、ステム部12から伝達される音楽等を一定音量内で聞きながら、駅構内の案内音等、使用者の周辺環境の音を聞くことができるので、上記周辺環境に対する危険予知を行うことができる。
次に、本発明の他の実施形態に係るイヤホンを図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明では、図1から図5を用いて上述したイヤーピースを用いるため、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図6(A)は、本実施形態の上述したイヤーピース10を用いたイヤホン11を説明する断面図である。図6(B)は、本実施形態の上述したイヤーピース10を用いたイヤホン11を説明する斜視図である。尚、イヤホン11の説明の際には、適宜、上述した図1から図5及びその説明箇所を参照するものとする。また、図6(A)及び図6(B)では、前後方向は使用者の頭部の前後方向を示し、左右方向は使用者の頭部の左右方向を示している。また、以下の説明では、使用者の左耳31にて説明するが、右耳においても同様であり、ここではその説明を省略する。
図6(A)に示す如く、イヤホン11は、使用者の外耳道32に装着して使用される挿入型イヤホンであり、主に、その本体となる筐体41と、筐体41の先端側に配置され、イヤーピース10が装着されるステム部12と、筐体41内部に配設されるドライバユニット42と、を備えている。そして、イヤホン11は、携帯型音楽プレーヤー等の音楽端末に接続して使用され、音楽端末からイヤホン11に入力された音楽は、ドライバユニット42内の振動板(図示せず)が振動して音波を放射することで、ステム部12から伝達される。
本実施形態では、筐体41には少なくとも1つ以上の孔44、45が形成されている。孔44、45は、筐体41の内部空間46と筐体41外側の外部空間21とを連通させる孔であり、ドライバユニット42とステム部12の反対側の筐体41の底面47との間の内部空間46を囲む筐体41に対して形成されている。特に、孔44は、必ず形成される孔であり、ドライバユニット42と筐体41の底面47との間の側面43に対して形成されている。尚、孔45は、筐体41の底面47に対して形成され、ドライバユニット42の振動板が振動した際の内部空間46の圧力を開放する。そして、ドライバユニット42の振動板の振幅幅を広げることで、上記音楽の低音領域を増強することができる。
図示したように、筐体41の側面43には、2つの一環状の溝48、49が形成され、その溝48、49内には、輪状のゴム部材、例えば、Oリング50が配設される。筐体41の側面43にOリング50が配設されることで、使用者は、Oリング50を滑り止めとして用いることができ、イヤーピース10の装着の際に、筐体41を持ち易くなる。また、溝48は、孔44の形成領域を含むように形成され、溝48内にOリング50を配設することで、孔44は、Oリング48にて塞がれる。そして、孔44が塞がれることで、上記音楽の低音領域の増強の効果は弱まるが、カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17が、切欠き部16から露出する数が0個や1個の場合には、前記音道孔17から抜け出る音量も低減する。つまり、切欠き部16Bから露出する前記音道孔17の数に対応させて、Oリング48にて孔44を開放するか、塞ぐかを調整することで、イヤーピース10から聞こえる音の調整、例えば、高音領域と低音領域のバランス調整を行うことができる。
図6(B)に示すように、カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17が、使用者の左耳31の外耳道32外部の耳珠部33と対向するように、イヤーピース10は、使用者の左耳31に装着される。そして、筐体41に形成された孔44も使用者の左耳31の外耳道32外部の耳珠部33側に位置するように設定される。つまり、イヤーピース10の装着時には、音道孔17及び孔44は、同一方向である使用者の頭部の前方側を向くように設定される。
カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17及び孔44を上記同一方向に設定することで、孔44から音楽の一部は放出されるが、点線の矢印にて示すように、放出された音楽の一部は、前記音道孔17を介してイヤーピース10の内部空間20へと戻る。そして、使用者は、上記イヤーピースの先端の前記音道孔17を介し、外耳道内空間へと戻る際に一定の進入角度を持つ時間差を伴う音により、イヤホン本体からの主要な音と、方向感と遅延を伴う間接音をそれぞれ合わせて認識することで、使用者は、上記前方の方向感や臨場感を得ることができる。
ここで、図7は、本実施形態のイヤホン70を説明する斜視図であり、図6を用いて説明したイヤホン11の変形例を示している。そして、図7に示すイヤホン70では、主に、筐体41の側面43には一環状の溝48が形成され、その溝48内には、複数の孔44が形成されると共に、溝48内に配設されるスライドリング71にて開放される孔44の数を調整できる構造において、上述したイヤホン11の構造と相違している。そのため、図7のイヤホン70の説明の際には、主に、図6を用いて説明したイヤホン11と相違する構成部材について説明し、その他の構成部材の説明は参照するものとする。
図7に示す如く、筐体41の側面43には、一環状の溝48が形成され、その溝48内には、例えば、5つの孔44が一定間隔にて形成されている。孔44は、筐体41の内部空間46(図6参照)と筐体41外側の外部空間21とを連通させる孔である。そして、孔44は、ドライバユニット42(図6参照)と筐体41の底面47との間の内部空間46を囲む筐体41に対して形成されている。尚、上述したように、5つの孔44は、カップ部音道孔17と同様に、イヤーピース10の装着時には、使用者の耳珠部33(図6(B)参照)側に位置する。
図示したように、筐体41の溝48内には、スライドリング71が配設されている。スライドリング71は、例えば、C型形状であり、その開口部分から孔44を露出させることができる。そして、スライドリング71の開口幅は、上記5つの孔44を同時に露出させる幅を有している。スライドリング71が、溝48内にて回転しながらスライド移動することで、露出する孔44の数を0個から5個まで変更することができる。
孔44が、スライドリング71から露出することで、ドライバユニット42の振動板が振動した際の内部空間46の圧力を開放する。そして、ドライバユニット42の振動板の振幅幅を広げることで、音楽の低音領域を増強することができる。尚、イヤホン70では、露出する孔44の数が調整可能となることで、図6に示すイヤホン11の孔45を不要とする場合でも良い。
図7に於いて、イヤーピース10では、カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17が、環状リングプレート16の切り欠き部から露出することで、外部空間21へと伝達される音の量も増えることで、特に、音楽の低音領域の低減が多くなる傾向がある。その対策として、スライドリング71から露出する孔44の数を多くすることで、ステム部12を介してイヤーピース10へ伝達する低音領域を増やすことで、前記音道孔17を多く開放する際のデメリットを補完することができる。尚、上述したように、前記音道孔17を多く開放することで、音の頭外定位と音の拡がり感を得ることで、前方の方向感や臨場感を得るメリットがある。
つまり、使用者は、イヤーピース10のカップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する音道孔17の露出する数と筐体41の孔44の露出する数とを、好み等に応じて適宜、調整することで、例えば、高音領域と低音領域のバランス調整が可能となると共に、音の頭外定位と音の拡がり感を得ることで、前方の方向感や臨場感を得ることも可能となる。更には、前記音道孔17と孔44の数の調整により、左右の耳の相互間においても音が交わることで、臨場感を高めることができる。
尚、本実施形態では、栓体部15の多角形を含む円錐体、球状部15Dが、第一の筒部13Aに組み込まれた場合を説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、図4の断面図に示す様に、栓体部15がステム部12と一体となり、Oリング24や、ねじ式により筐体51に組み込む場合でもよい。栓体部とステム部が組み合わされることで、イヤーピースから栓体が外れる懸念は発生しない。また、イヤーピースの交換のみでサイズ変更等の入れ替えが可能となる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
10 イヤーピース
11 イヤホン
12 ステム部
12B 着脱溝
13A 第一の筒部
13B 第二の筒部
13H 係止突起部
14 カップ部
15 栓体部
15A 開口部
15B 音道長孔
15C 円筒段部
15D 球状部
15E フランジ側面
15F フランジ形状部
15G 音道短孔
151 開口部
16 環状リングプレート
17 音道孔
20 内部空間
21 外部空間
24 Oリング
31 左耳
32 外耳道
33 耳珠部
34 内壁
41 筐体
42 ドライバユニット
43 側面
44 孔
45 孔
46 内部空間
47 底面
48 溝
49 溝
50 Oリング
51 筐体
70 イヤホン
71 スライドリング
11 イヤホン
12 ステム部
12B 着脱溝
13A 第一の筒部
13B 第二の筒部
13H 係止突起部
14 カップ部
15 栓体部
15A 開口部
15B 音道長孔
15C 円筒段部
15D 球状部
15E フランジ側面
15F フランジ形状部
15G 音道短孔
151 開口部
16 環状リングプレート
17 音道孔
20 内部空間
21 外部空間
24 Oリング
31 左耳
32 外耳道
33 耳珠部
34 内壁
41 筐体
42 ドライバユニット
43 側面
44 孔
45 孔
46 内部空間
47 底面
48 溝
49 溝
50 Oリング
51 筐体
70 イヤホン
71 スライドリング
Claims (8)
- イヤホンのステム部の着脱溝に着脱自在に取り付けられるイヤーピースにおいて、
その一端側が前記ステム部に装着されるとともに、その内部に音道空間を有する第一の筒部と、
その一端側が前記第一の筒部の他端側と一体に形成され、音を外耳道へ放出する第二の筒部と、
前記第一の筒部及び前記第二の筒部を抱え込むように設けられると共に、その一端側が前記第二の筒部の他端側と一体に成型され、その他端側が自由端となるカップ部と、
その一端側が前記第一の筒部の他端側へと挿入される栓体と
を含むことを特徴とするイヤーピース。 - 前記第二の筒部は、その一端側の開口の径よりもその他端側の開口の径のほうが大きいホーン形状からなることを特徴とする請求項1に記載のイヤーピース。
- 前記第二の筒部には、第二の筒部内側の内部空間と、前記カップ部と第二の筒部との間に形成されるカップ内空間とを連通する少なくとも1つ以上の音導孔が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のイヤーピース。
- 前記栓体部は、その内部を長手方向に貫通する音道長孔と、前記音道長孔と連通すると 共に、その短手方向に形成される音道短孔と、を有し、
前記栓体部が前記音道空間へと挿入された状態において、前記音道孔、前記音道長孔及び前記音道短孔が連通していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のイヤーピース。 - 前記栓体部のフランジ部が、前記第一の筒部の凹溝部に組み込まれていることを特徴と する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のイヤーピース。
- 前記栓体が前記第一の筒部から露出する部分の形状は、多角形を含む円錐体、または球状体であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のイヤーピース。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の前記イヤーピースが装着されるイヤホンにおいて、
電気信号に応じて振動する振動板と、その内部に前記振動板が配設される筐体と、前記筐体の一端側に形成され、前記イヤーピースが装着されるステム部と、を有し、
前記筐体の他端側の端部と前記振動板との間の前記筐体の側面には、少なくとも1つ以上の孔が設けられ、
前記イヤホンが使用者の耳に装着された状態において、前記筐体の前記孔と前記イヤーピースの前記音導孔とは、前記使用者の前記耳の耳珠部側に向いていることを特徴とするイヤホン。 - 前記筐体の前記側面から露出する前記音導孔の数を調整するOリング、又はスライドリングが配設されていることを特徴とする請求項7に記載のイヤホン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019076677A JP2020162107A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | イヤーピース及びそれを用いたイヤホン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019076677A JP2020162107A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | イヤーピース及びそれを用いたイヤホン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020162107A true JP2020162107A (ja) | 2020-10-01 |
Family
ID=72640087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019076677A Pending JP2020162107A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | イヤーピース及びそれを用いたイヤホン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020162107A (ja) |
-
2019
- 2019-03-27 JP JP2019076677A patent/JP2020162107A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6621166B1 (ja) | イヤーピース及びそれを用いたイヤホン | |
EP3276980B1 (en) | Earphone | |
US8879768B2 (en) | Earpiece having adjustable front vent | |
US8942406B2 (en) | Canal-type receiver | |
KR101721157B1 (ko) | 이어셋 | |
US20160302000A1 (en) | Earset | |
TW201914317A (zh) | 在空間中定位聲音信號的揚聲器和耳機佈局 | |
JP6631530B2 (ja) | 音響出力装置 | |
JP2009088942A (ja) | イヤホン装置 | |
JP2009219122A (ja) | インイヤーイヤホン | |
US9473842B2 (en) | Earset | |
US20130236042A1 (en) | Hearing aid | |
TWI654883B (zh) | 耳機 | |
WO2019035304A1 (ja) | 音響出力装置 | |
JP5062150B2 (ja) | イヤホン | |
EP3200476B1 (en) | Headphone | |
JP6271795B1 (ja) | イヤーピース | |
US10841681B2 (en) | Sound generating device | |
JP2020162107A (ja) | イヤーピース及びそれを用いたイヤホン | |
EP3200477B1 (en) | Headphone | |
WO2008119122A1 (en) | An acoustically transparent earphone | |
KR102053263B1 (ko) | 음질 개선을 위한 구조를 갖는 이어폰 | |
JP4192754B2 (ja) | イヤホーン | |
JP7320316B1 (ja) | オープン型イヤホン | |
TWI602439B (zh) | 耳機 |