JP2020160663A - 設置支援装置及び設置支援プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、所望する監視対象物の特定の面(監視対象面)を確実に撮影するのに適したカメラの設置候補空間を求めることを目的とする。
選択受付部は、複数の監視対象面の選択を受け付けてもよい。設置候補空間算出部は、複数の監視対象面についてそれぞれ撮影可能空間を求め、当該各撮影可能空間が重複する空間を複数の監視対象面を撮影するカメラの設置候補空間として算出してもよい。
設置支援装置は、空間情報と設置候補空間とを用いてカメラの取付候補領域を算出する取付候補領域算出部を更に備えてもよい。
(構成)
図1を参照する。実施形態の設置支援装置10は、例えばコンピュータにより構成され、記憶部11と、制御部12とを備える。
記憶部11は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶部11は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
以下に説明する制御部12の機能は、例えば、記憶部11に格納されたコンピュータプログラムである設置支援プログラム20を、制御部12が備えるプロセッサが実行することによって実現される。
また、取付候補領域は、監視対象物を撮影可能なカメラを監視対象物の周囲の構造物の表面に取り付ける場合の取付位置を表す2次元領域である。
監視空間30には、監視対象物31の上方の天井35と物体36及び37が、監視対象物31の周囲の構造物の一例として存在している。
図2の(b)を参照する。網掛けハッチングの範囲40は、図面左側の頂点34cの位置を撮影できる範囲(撮影可能空間)を示す。斜線ハッチングの範囲41、42からは、頂点34cが物体36、37の死角に入るため撮影できない。
以下、監視点34を一端とし構造物に到達する線分によって形成される撮影可能空間を「監視点34の撮影可能空間」と表記する。
網掛けハッチングの範囲50と斜線ハッチングの範囲53の合計が、監視点34aの撮影可能空間と監視点34bの撮影可能空間を表す。
なお、横線ハッチングの範囲51及び52からは、監視点34a〜34dのいずれもが物体36の死角か物体37の死角に入るため撮影できない。
このように、監視点34a〜34dの撮影可能空間の重複空間50を、カメラの設置候補空間として算出することにより、監視点34a〜34dの全てを撮影できるカメラの設置候補空間を算出できる。したがって、監視点34a〜34dを適切に設定することにより、監視対象面の十分な範囲を撮影できるようにカメラの設置候補空間を求めることができる。
構造物情報21は、監視空間30に存在する現実世界の構造物の位置、形状、構造などを表す3次元の幾何形状データ(すなわち3次元モデル)である。構造物は、例えば建造物や、地面、障害物(什器,樹木等)等の物体である。例えば図2では、構造物情報21は、監視対象物31、天井35、物体36及び37の幾何形状データを含んでいる。
このような構造物情報21は、プランニング実施者等により入力装置13から設定登録されることにより記憶部11に記憶される。
選択受付部22は、監視対象物31の3次元モデルを形成する複数の面のうち監視対象とする監視対象面33の選択を受け付ける。プランニング実施者は、入力装置13を用いて監視対象面33を選択する。
なお、構造物情報21に含まれるデータ以外の面を選択してもよい。例えば、プランニング実施者は、監視対象物として通行者を想定し、入力装置13を用いて通行者の体表面を模擬した3次元データ(例えばポリゴン)を追加して、これを監視対象面として選択してもよい。
例えば、設置候補空間算出部23は、監視点34aの位置に点光源を配置した場合に、点光源からの光が通過する3次元範囲を監視点34aの撮影可能空間として算出する。他の監視点34b〜34dの撮影可能空間も同様である。
設置候補空間算出部23は、監視点34a〜34dそれぞれの撮影可能空間が重複する重複空間(網掛けハッチングの範囲50)を、監視対象面33を撮影するカメラの設置候補空間として算出する。
図3を参照する。設置候補空間は、天井35、物体36及び37の表面のうち太線で示した領域55a、55b及び55cと接している。取付候補領域算出部24は、これらの領域55a〜55cをカメラの取付候補領域として算出する。
以下、図4を参照して、第1実施形態の設置支援方法の一例を説明する。
ステップS1では、カメラ設置位置を設計するのに先だって、監視空間30に存在する構造物、地面、物体などの構造物情報21を取得または生成して、設置支援装置10の記憶部11に設定登録する。制御部12は、記憶部11に記憶された構造物情報21を読み出す。
ステップS2において、プランニング実施者が入力装置13を用いて監視対象物31の監視対象面33を選択すると、選択受付部22は、監視対象面33の選択を受け付ける。
ステップS4において設置候補空間算出部23は、複数の監視点34a〜34dのそれぞれを一端とし、監視対象物31の周囲の構造物のいずれかに到達する線分によって形成される撮影可能空間をそれぞれ算出する。
ステップS6において取付候補領域算出部24は、監視対象物31の周囲の構造物の表面のうち、設置候補空間と接する領域をカメラの取付候補領域として算出する。
その後に処理は終了する。
第1実施形態では、選択受付部22は、単一の監視対象面の選択を受け付けた。選択受付部22は、複数の監視対象面の選択を受け付けてもよい。この場合に設置候補空間算出部23は、複数の監視対象面についてそれぞれ撮影可能空間を求める。すなわち、複数の監視対象面のそれぞれに設定された複数の監視点について、それぞれ撮影可能空間を求める。
設置候補空間算出部23は、複数の監視対象面33a及び33bのそれぞれについて、監視対象面33a及び33b上の複数の監視点を設定する。
設置候補空間算出部23は、これらの監視点34a〜34fのそれぞれについて、撮影可能空間を求める。
なお、縦線ハッチングの範囲61からは、監視点34a〜34fのいずれもが物体37の死角に入るため撮影できない。
このように複数の監視対象面の選択を可能にすることにより、凹凸を有する監視対象面を十分に撮影できるようにカメラの設置候補空間を求めることができる。
以下に説明する第2実施形態においても、同じように複数の監視対象面の選択を受け付けてよい。
上記の第1実施形態では、複数の監視点にそれぞれ点光源を配置した場合に、点光源からの光が通過する3次元範囲を、これら監視点の撮影可能空間としてそれぞれ算出した。第2実施形態では、複数の監視点のそれぞれを頂点とする錐状空間を、これら監視点の撮影可能空間としてそれぞれ算出する。
設置支援装置10は、監視点34a〜34dそれぞれの撮影可能空間が重複する重複空間(網掛けハッチングの範囲70)を、監視対象面33を撮影するカメラの設置候補空間として算出する。
制御部12は、基準直線設定部25を備える。制御部12は、記憶部11に記憶された設置支援プログラム20を読み出して実行し、基準直線設定部25として機能する。
基準直線設定部25は、監視点34a〜34dのそれぞれについて、監視対象面33を監視すべき方向として基準直線39a〜39dを設定する。例えば、監視対象面33の属性データとして推奨監視方向が付加されていれば、複数の監視点34a〜34dのそれぞれからこの推奨監視方向に伸びる基準直線39a〜39dをそれぞれ設定してよい。
また、プランニング実施者が入力装置13を用いて推奨監視方向を入力して、この推奨監視方向に伸びる基準直線を設定してもよい。監視点34a〜34dのすべての推奨監視方向が同じであってもよく、監視点34a〜34dによって推奨監視方向が異なっていてもよい。
また、許容角度θを、監視対象面33の材質及び監視空間30内の光源の位置のうち少なくとも一方によって設定してもよい。また、プランニング実施者が入力装置13を用いて入力すれば、この入力に従って許容角度θを設定してもよい。監視点34a〜34dのすべての許容角度θが同じであってもよく、監視点34a〜34dによって許容角度θが異なっていてもよい。
なお、上述の通り、許容角度θは、単一の基準直線39aに対して常に一定でなくともよく、この場合は、算出される錐体は円錐でなくともよい。基準直線39b〜39dについても同様である。
図7を参照する。例えば取付候補領域算出部24は、監視対象物31の周囲の構造物(天井35、物体36及び37)の表面のうち、網掛けハッチングの設置候補空間70と接する太線で示す領域73をカメラの取付候補領域として算出する。
以下、図4を参照して、第2実施形態の設置支援方法の一例を説明する。
ステップS10及びS11の動作は、図4のステップS1及びS2と同様である。
ステップS12において基準直線設定部25は、監視対象面33上に複数の監視点34a〜34dを設定する。
ステップS14において基準直線設定部25は、監視対象面33を撮影する方向が、基準直線39a〜39dからどれくらいずれてよいかを定める許容角度θを設定する。
ステップS15において設置候補空間算出部23は、監視点34aを一端として推奨監視方向に伸びる基準直線39aと許容角度θをなす半直線の軌跡により囲まれる空間のうち基準直線39aが含まれる錐状空間38aを算出する。監視点34b〜34dについても同様に錐状空間38b〜38dを算出する。
ステップS17及びS18の動作は、図4のステップS5及びS6と同様である。
その後に処理は終了する。
(1)記憶部11には、監視対象物及び監視対象物の周囲の構造物の位置と形状を表す3次元モデルを含んだ構造物情報21が記憶される。選択受付部22は、監視対象物の3次元モデルを形成する複数の面のうち監視対象とする監視対象面の選択を受け付ける。設置候補空間算出部23は、選択された監視対象面上の複数の監視点について、監視点を一端とし構造物に到達する線分によって形成される撮影可能空間をそれぞれ求め、監視点それぞれの撮影可能空間が重複する空間を、監視対象面を撮影するカメラの設置候補空間として算出する。
これにより、所望する監視対象面を確実に撮影するのに適したカメラの設置候補空間を求めることができる。
これにより、監視対象面の全体を撮影できるカメラの設置候補空間を求めることができる。
これにより、凹凸を有する監視対象面の十分な範囲を撮影できるカメラの設置候補空間を求めることができる。
これにより、監視対象物の周囲の構造物へカメラを取り付ける取付候補領域を算出することができる。
Claims (5)
- 監視対象物及び該監視対象物の周囲の構造物の位置と形状を表す3次元モデルを含んだ空間情報を記憶した記憶部と、
前記監視対象物の3次元モデルを形成する複数の面のうち監視対象とする監視対象面の選択を受け付ける選択受付部と、
選択された前記監視対象面上の複数の監視点について、該監視点を一端とし前記構造物に到達する線分によって形成される撮影可能空間をそれぞれ求め、該監視点それぞれの前記撮影可能空間が重複する空間を、前記監視対象面を撮影するカメラの設置候補空間として算出する設置候補空間算出部と、
を備えることを特徴とする設置支援装置。 - 前記複数の監視点の位置は、前記監視対象面の各頂点の位置であることを特徴とする請求項1に記載の設置支援装置。
- 前記選択受付部は、複数の前記監視対象面の選択を受け付け、
前記設置候補空間算出部は、前記複数の監視対象面についてそれぞれ前記撮影可能空間を求め、当該各撮影可能空間が重複する空間を前記複数の監視対象面を撮影するカメラの設置候補空間として算出する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の設置支援装置。 - 前記空間情報と前記設置候補空間とを用いて前記カメラの取付候補領域を算出する取付候補領域算出部を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の設置支援装置。
- コンピュータに、
監視対象物及び該監視対象物の周囲の構造物の位置と形状を表す3次元モデルを含んだ空間情報を記憶装置から読み出す空間情報読出ステップと、
前記監視対象物の3次元モデルを形成する複数の面のうち監視対象とする監視対象面の選択を受け付ける選択受付ステップと、
選択された前記監視対象面上の複数の監視点について、該監視点を一端とし前記構造物に到達する線分によって形成される撮影可能空間をそれぞれ求め、該監視点それぞれの前記撮影可能空間が重複する空間を、前記監視対象面を撮影するカメラの設置候補空間として算出する設置候補空間算出ステップと、
を実行させることを特徴とする設置支援プログラム。
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