JP2020160604A - 衛生管理システム、プログラム及び識別コード - Google Patents

衛生管理システム、プログラム及び識別コード Download PDF

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Abstract

【課題】改ざんを防止すると共に、品質管理の精度を向上させることができる衛生管理システムを提供する。【解決手段】一実施形態に係る衛生管理システムは、検査対象物質の数を取得して検査対象物質の数の合否を判定する衛生管理システム1であって、検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報、及び合否の判定基準となる検査対象物質の数を示す規格値、を含む識別コードを出力する識別コード出力部13と、識別コードが対応づけられたプレートによって検出された検査対象物質の数が入力される入力部14と、入力部14に入力された検査対象物質の数と識別コードに出力された規格値とを比較して検査対象物質の数の合否を判定する合否判定部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、衛生管理システム、プログラム及び識別コードに関する。
特許文献1には、フィルム型の培地、又はシャーレに形成された培地を用いる衛生管理システムが記載されている。衛生管理システムでは、食品を製造する製造工程、又は当該食品を検査する検査工程を有する作業ラインにおいて、製造中又は製造後の食品が検体として抽出される。衛生管理システムでは、フィルム型培地において検体に付着している一般生菌又は大腸菌等の予め特定した菌を培養したときの培養状況をデータ管理する。
衛生管理システムは、各フィルム型培地に関する培地情報を登録するときに用いる複数の携帯用通信端末装置と、食品が検体として培養される培地に貼り付ける培地ラベルを発行するときに用いる管理者端末装置と、管理者端末装置に接続されたラベル発行装置と、各種データ処理を実行するデータ処理部と、を有する。培地ラベルは、他の培地と識別するための識別情報である培地IDと、作業情報の少なくとも一部が作業者に可読可能に形成された可読情報とを有する。
データ処理部では、撮影された培地画像データにおけるコロニーの数を検出するコロニー検出判定処理をコロニー検出判定部によって実行する。このとき、コロニー検出判定部が培地画像データからコロニーを検出し、検出されたコロニーの数は登録される。そして、コロニー検出判定部によって登録されたコロニーの数に基づいて、各フィルム型培地の検体の合否判定の結果が登録される。
検体の合否判定は、検体を培養するときの基準及び菌種に基づいて得られた培地判定基準情報が読み出されて行われる。培地判定基準情報はROM/RAMに保存されており、検体の合否判定は保存されている培地判定基準情報を基に行われる。また、検体から検出すべき菌種によって予め設定された菌数の閾値に基づいて各検体の合否が判定され、当該菌数の閾値はデータベースに記憶されている。
特開2014−26472号公報
前述した衛生管理システムでは、各検体の合否が判定されるときに用いられる菌等の検査対象物質の数の閾値がデータベースに記憶されている。このように判定の基になる閾値がデータベースに記憶されている場合、データベースに記憶されている閾値が改ざんされる可能性がある。データベースに記憶されている閾値が改ざんされると、本来合格となるべきではない検体が合格と判定される懸念がある。従って、品質管理の精度の点において改善の余地がある。
本開示の一形態に係る衛生管理システムは、検査対象物質の数を取得して検査対象物質の数の合否を判定する衛生管理システムであって、検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報、及び合否の判定基準となる検査対象物質の数を示す規格値、を含む識別コードを出力する識別コード出力部と、識別コードが対応づけられたプレートによって検出された検査対象物質の数が入力される入力部と、入力部に入力された検査対象物質の数と識別コードに出力された規格値とを比較して検査対象物質の数の合否を判定する合否判定部と、を備える。
この形態の衛生管理システムでは、識別コード出力部が、検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報、及び検査対象物質の数の合否の判定基準となる検査対象物質の数を示す規格値、を含む識別コードを出力する。プレートは検体の検査対象物質の数を検出すると共に、プレートには出力された識別コードが対応づけられる。そして、識別コードが対応づけられたプレートから得られた検査対象物質の数が入力部に入力され、合否判定部は、入力部に入力された検査対象物質の数と識別コードに出力された規格値とを比較して検査対象物質の数の合否を判定する。よって、検査対象物質の数の判定に用いられる規格値は、識別コード出力部によって識別コードとして出力されており、合否判定部は出力された識別コードの規格値を基に検査対象物質の数の合否を判定する。従って、検査対象物質の数の合否の判定基準となる規格値としてデータベースに記憶されている値を用いないようにすることができるので、規格値の改ざんを回避することができる。その結果、判定の基となる規格値の改ざんを抑制でき、本来合格となるべきではない検体が合格と判定される事態を回避することができるので、品質管理の精度を高めることができる。
別の形態に係る衛生管理システムにおいて、識別コード出力部は、規格値及び識別情報と共に、プレートによって検出された検査対象物質の数の合否判定部による採否を決定するための推奨測定範囲を出力してもよい。
別の形態に係る衛生管理システムにおいて、識別コード出力部は、規格値及び識別情報と共に、検査対象物質の数が検査される検体の希釈倍率を出力してもよい。
別の形態に係る衛生管理システムにおいて、検査対象物質の数が検査されて検査対象物質の数の合否が判定された検体を出荷する承認を求める承認要求部を備え、承認要求部は、検査された検体の検査対象物質ごとに承認を求める一次承認、及び一次承認がなされた後における検体の出荷承認、を求めてもよい。
別の形態に係る衛生管理システムにおいて、合否判定部は、検査された複数の検査対象物質の種類のそれぞれに対して検査対象物質の数の合否を判定してもよい。
別の形態に係る衛生管理システムにおいて、検査対象物質の数を検査する検体と検査内容のリストを出力する検査内容出力部を備えてもよい。
本開示の一形態に係るプログラムは、コンピュータに、検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報、及び検査対象物質の数の合否を判定する判定基準となる検査対象物質の数を示す規格値、を含む識別コードを出力するステップと、識別コードが対応づけられたプレートによって検出された検査対象物質の数を入力するステップと、入力された検査対象物質の数と識別コードに出力した規格値とを比較して検査対象物質の数の合否を判定するステップと、を実行させる。
このプログラムでは、検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報、及び検査対象物質の数の合否の判定基準となる検査対象物質の数を示す規格値、を含む識別コードを出力する。検体の検査対象物質の数を検出するプレートには出力された識別コードが対応づけられ、識別コードが対応づけられたプレートから検査対象物質の数が入力される。このプログラムでは、入力された検査対象物質の数と識別コードに出力された規格値とを比較して検査対象物質の数の合否を判定する。よって、検査対象物質の数の判定基準となる規格値は、識別コードとして出力されており、出力された識別コードの規格値を基に検査対象物質の数の合否が判定される。従って、規格値としてデータベースに記憶されている値を用いないようにすることができるので、規格値の改ざんを回避することができる。その結果、前述と同様、品質管理の精度を高めることができる。
本開示の一形態に係る識別コードは、検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報と、検査対象物質の数の合否を判定する判定基準となる検査対象物質の数を示す規格値と、を備え、プレートに対応づけられる。
この識別コードは、検査対象物質の数を検出するプレートに対応づけられると共に、プレートを識別する識別情報と、検査対象物質の数の合否を判定する判定基準となる検査対象物質の数を示す規格値とを含む。従って、この識別コードの規格値を基に検査対象物質の数の合否を判定することにより、規格値の検索のためのデータベースへの参照を不要とすることができると共に、規格値の改ざんを抑制することができる。
本発明によれば、改ざんを防止すると共に、品質管理の精度を向上させることができる。
実施形態に係る衛生管理システムの例示的なブロック図である。 衛生管理業務において実行される各フローの例を示す図である。 実施形態に係る識別コードの例を示す図である。 実施形態に係る識別コードに含まれる情報を説明するための図である。 図1の衛生管理システムに用いられる例示的なプレートを示す斜視図である。 図5のプレートに識別コードが対応づけられた態様の例を示す図である。 プレートが検出した検査対象物質を読み取る例示的な読み取り機を示す斜視図である。 図7の読み取り機を介して入力された検査対象物質の数の例である菌数(コロニー数)を表示する画面の例を示す図である。 図7の読み取り機を介して入力された検査対象物質の数を含む例示的なデータファイルを示す図である。 図9のデータファイルを登録するための例示的な検査結果一括登録画面を示す図である。 図10の検査結果一括登録画面に登録されたデータファイルから得られた検査結果確認画面の例を示す図である。 図10の検査結果一括登録画面に登録されたデータファイルから得られる試験結果報告書を作成するための試験結果報告書作成画面の例を示す図である。 データ分析ファイルを作成するためのデータ分析ファイル出力画面の例を示す図である。 (a)及び(b)のそれぞれは、データ分析ファイルの例を示す図である。 実施形態に係るプログラムによって実行される各工程の一例を示すフローチャートである。 図1の衛生管理システムの承認要求部によって実行される各工程の例を示すフローチャートである。 図1の衛生管理システムの承認要求部によって実行される図16とは別の工程の例を示すフローチャートである。
以下では、図面を参照しながら本発明に係る衛生管理システム、プログラム及び識別コードの実施形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。更に、衛生管理システムにおいて用いられる画面のレイアウト等は、後述する例に限られず適宜変更可能である。
本実施形態に係る衛生管理システム、プログラム及び識別コードは、一例として、食品の衛生管理を行うシステム、プログラム及び識別コードである。食品を含む衛生管理の業界では、食品衛生法等の法改正がなされたり、製品を含む消費形態が多様化したり、問題発生時にはSNS(ソーシャルネットワークサービス)等で拡散されやすい等の背景から、衛生管理を高精度且つ速やかに行うことが求められる。
特に近年、労働人口の低下等によって人手不足が問題となっており、衛生管理業務に対する負荷が高まっている。従って、衛生管理業務を効率よく行うことが求められる。本実施形態に係る衛生管理システム、プログラム及び識別コードでは、検査対象の検体のリスト及び報告書を含む書類の作成等を自動的に行うことにより、手書き等の手作業を極力削減すると共に、衛生管理業務を効率的且つ高精度に行うことを可能としている。
本実施形態に係る衛生管理システム、プログラム及び識別コードでは、検体に含まれる検査対象物質の数を取得して取得した検査対象物質の数の合否を判定する。本明細書において、「検査対象物質」は、病原菌及び衛生指標菌を含む様々な菌、並びにアレルゲン(タンパク質等)を含んでおり、本実施形態では「検査対象物質」が衛生指標菌である例について説明する。「検体」とは、検査される対象物を示しており、例えば、検査対象物質の一種である菌の数(菌数)が測定される測定対象物を含んでいる。「衛生管理」とは、検体に含まれうる病原菌、アレルゲン又は食品衛生菌等の検査対象物質の数、又は有無を測定して、検体の衛生状態を管理することを示しており、例えば、食品衛生管理及び環境衛生管理を含んでいる。
図1は、本実施形態において例示する衛生管理システム1のブロック図である。衛生管理システム1は、例えば、サーバ10を備える。サーバ10は、検査者の端末T1、及び承認者の端末T2のそれぞれと通信可能とされている。本明細書において、「検査者」とは検体を検査する人を示しており、「承認者」とは検査者による検査を承認する人であって、例えば検査者の上司であってもよい。「端末」とは、パーソナルコンピュータ等の情報端末及び携帯端末を含んでおり、携帯端末は、ノートパソコン、タブレット又は携帯電話等、携帯可能な端末を含んでいる。
サーバ10は、一例として、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等を実行するプロセッサ(例えばCPU)と、ROM及びRAMによって構成される主記憶部と、ハードディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される補助記憶部と、ネットワークカード又は無線通信モジュールによって構成される通信制御部と、キーボード又はマウス等の入力装置と、モニタ等の出力装置とを備えていてもよい。
サーバ10の各機能要素は、プロセッサ又は主記憶部に所定のソフトウェアを読み込ませて当該ソフトウェアを実行することによって実現される。プロセッサは、当該ソフトウェアに従って、前述した通信制御部、入力装置又は出力装置を動作させ、主記憶部又は補助記憶部におけるデータの読み出し及び書き出しを行う。サーバ10の処理に必要なデータ又はデータベースは、主記憶部又は補助記憶部に格納される。本実施形態において、サーバ10は、受信した情報を記憶する記憶部11と、端末T1及び端末T2のそれぞれに表示する画面を制御する表示制御部12と、後述する識別コードCを出力する識別コード出力部13と、検査された菌数(検査対象物質の数)が入力される入力部14と、菌数の合否を判定する合否判定部15と、承認要求部16と、検査内容出力部17と、改ざん判定部18とを備える。端末T1及び端末T2のそれぞれに表示される各画面は、例えば、表示制御部12によって制御される。
図2は、衛生管理システム1によって実行される検体の菌数の算出、及び菌数の判定を含む例示的なフロー図を示している。本実施形態に係る衛生管理システム1では、後述するステップS1〜S7の各工程において手書きによる作業を不要とすることが可能であり、検体の検査の効率化を可能としている。以下では、ステップS1〜ステップS7のそれぞれにおける処理及び画面表示等の詳細について説明する。
図1及び図2に示されるように、まず、記憶部11へのマスタデータDの登録を行う(ステップS1)。なお、マスタデータDの登録は、検体の検査とは別に予め行っておいてもよい。マスタデータDは、例えば、名称マスタD1、検体マスタD2、菌種培地マスタD3、検査規格セットマスタD4及び検査データマスタD5を含む。
名称マスタD1は、例えば、生産工場、ライン及びロットのデータを含む。検体マスタD2は、検体名(一例として「冷凍からあげ」等の食品名)、検体識別コード、検体−大カテゴリ、検体−小カテゴリ及び備考のデータを含む。例えば、菌種培地マスタD3は、菌種(一例として「一般生菌」等の検査対象物質の種別)及び培地(培地の種類)のデータを含む。検査規格セットマスタD4は、例えば、検査規格セット(一例として「ルーチン検査」等の検査内容)、菌種、培地、希釈倍率及び枚数(後述するプレートの枚数)のデータを含む。検査データマスタD5は、例えば、検体名及び検査規格セットのデータを含む。但し、マスタデータが保有するデータの内容は上記に限られず適宜変更可能である。ステップS1では、前述したマスタデータDへのデータの登録を行う。
ステップS2では検査項目の抽出を行い、検査項目の抽出を行った後には、図3に例示される識別コード表示画面M2が表示される(ステップS3)。識別コード表示画面M2は、例えば、後述するプレートに対応付けられる識別コードCを含んでおり、識別コードCはプレートを識別する識別情報を含む。本実施形態において識別コードCはバーコードである。但し、識別コードCは、バーコードに限られず、QRコード(登録商標)等、別の識別コードであってもよい。
図4は、識別コードCを拡大した図である。図3及び図4に示されるように、識別コードCは、例えば、プレートの識別情報である培地C1、希釈倍率C2、枚数C3(検査で用いるプレートの枚数)、個別IDC4、年月日C5、規格値C6及び推奨測定範囲C7を含んでいる。本明細書において、「規格値」とは、取得した検体の菌数の合否を判定するための基準値であり、例えば、規格値以上の菌数の場合には不合格と判定され、規格値未満の菌数の場合には合格と判定される。「推奨測定範囲」とは、例えば、プレートによって検出された菌数の採否を決定するための数値の範囲である。なお、識別コードCは、必ずしも、培地C1、希釈倍率C2、枚数C3、個別IDC4、年月日C5、規格値C6及び推奨測定範囲C7の全てを含んでいなくてもよいし、他の情報を更に含んでいてもよい。更に、識別コードCに含まれる内容と共に、識別コードCの表現方法も適宜変更可能である。例えば、識別コードCに記載された数字はアルファベット等の文字であってもよく、識別コードCの数字をアルファベット等に変更して識別コードCの桁数を削減してもよい。
図3に示される各識別コードCは、例えば、所定の印刷媒体Pに設けられたシールとしてプリントアウトされる。すなわち、プリンタ等の印刷機に印刷媒体Pをセットして識別コード表示画面M2をプリントアウトすると、印刷媒体Pのシール部に識別コードCが印字された状態で当該印刷媒体Pがプリントアウトされる。プリントアウトされた印刷媒体Pから識別コードCが剥がされ、剥がされた識別コードCはプレートに貼り付けられる。
図5は、識別コードCが貼り付けられる例示的なプレートRを示す斜視図である。本実施形態では、プレートRによって検体の菌数を検出する。なお、従来は寒天培地を用いて検査が行われていた。しかしながら、寒天培地ではなく、本実施形態のようにプレートRを用いて検査を行う場合、検査時間を大幅に短縮できる。そして、プレートRがフィルム状とされていることによって培養に必要なスペースを大幅に削減でき、菌(コロニー)の観察を容易に行うことができ、更に廃棄処理を容易に行うことができる。
本明細書において、「プレート」とは、検体の菌の培地を有するシート状部材であって、例えば、培地に希釈した検体を載せて検体の菌数を検査可能なツールである。例えば、プレートRは、検体が載せられる下部フィルムR1と、下部フィルムR1を覆う上部フィルムR2とを備える。一例として、下部フィルムR1はフォームダム、培地成分、粘着剤及びプラスチック塗布紙を含んでおり、上部フィルムR2は冷水可溶性ゲル、指示薬入り粘着剤及びプラスチックフィルムを含んでいる。例えば、下部フィルムR1の中央には検体(検液)が載せられて上部フィルムR2は検体及び下部フィルムR1を覆う。そして、スプレッダー(不図示)を上部フィルムR2に載せて検体を広げると、一定時間(例えば1分)経過後に検体がゲル化する。
その後、所定時間培養すると、例えば図6及び図7に示されるように、検体の菌が発色する。このように菌が発色したプレートRに識別コードCを貼り付けた後には、識別コードCが貼り付けられたプレートRを読み取り機Eに挿入する。読み取り機Eは、プレートRにおいて発色する菌の数をカウントすることによって菌数の読み取りを行う機器である。従来は、プレートRの菌数を手作業で数えており、非効率であった。しかしながら、読み取り機Eでは、プレートRを挿し込むことによって短時間(例えば4秒程度)で菌数をカウントすることが可能である。一例として、読み取り機Eでは、プレートRの菌数を自動的にカウントし、カウントした菌数をファイル形式で出力することが可能である。
図7、図8及び図9に示されるように、読み取り機EにプレートRを挿入すると、例えば、読み取り機EがプレートRの読み取りを行って、読み取り機Eに通信可能とされた端末T1にインストールされたソフトウェアが菌数を算出する(ステップS4)。具体例として、端末T1に菌数データ画面M3及び菌数データファイルM4が出力される。菌数データ画面M3は、例えば、プレート画面M31、サンプルIDM32、プレートタイプM33、希釈倍率M34、コロニー数M35、及び計算後の菌数M36を含む。例えば、菌数データファイルM4は、事前設定において菌数データファイルM4を出力することを選択している場合には、自動的に出力される。菌数データファイルM4は、技術者M41、サンプルIDM42、画像生成日時M43、プレートタイプM44、希釈倍率M45、識別コードテキストM46、コロニー数M47及び計算後の菌数M48を含む。
プレート画面M31は、例えば、プレートRと共に、コロニーの位置を強調表示する印M38を表示する。図8の例では、丸く表示されたコロニーを囲むように矩形状の印M38が表示されている。例えば、サンプルIDM32,M42及び識別コードテキストM46は、共に、プレートRを識別する識別情報を含んでおり、識別コードテキストM46はプレートRに貼り付けられた識別コードCのテキストデータを示していてもよい。プレートタイプM33,M44は、培地、すなわちプレートの識別情報を示している。コロニー数M35,M47はプレート画面M31に表示されたコロニーの数を示しており、菌数M36,M48はプレート画面M31に表示されたコロニーの数と希釈倍率との積を示す数値である。
本実施形態では、一例として、菌数データファイルM4をマスタデータDにアップロードする。すなわち、菌数データファイルM4を記憶部11に記憶する。このとき、例えば、改ざん判定部18が菌数データファイルM4の改ざんの有無を判定してもよい。なお、改ざん判定部18は省略されてもよい。一例として、菌数データファイルM4が改ざんされていないと改ざん判定部18が判定した場合には、菌数データファイルM4をマスタデータDにアップロードすることによってプレートRが検出した菌数が前述した入力部14に入力される。しかしながら、菌数データファイルM4が改ざんされたと改ざん判定部18が判定した場合には、菌数は入力部14にされずに、例えば、菌数データファイルM4が改ざんされた旨のアラートが出力されてもよい。
図10は、菌数データファイルM4をマスタデータDにアップロードするための例示的な検査結果登録画面M5を示す図である。検査結果登録画面M5は、例えば、端末T1に表示される。検査結果登録画面M5において菌数データファイルM4を登録することにより、例えば、菌数データファイルM4に含まれるデータのマスタデータDへの一括登録が行われる。検査結果登録画面M5は、一例として、参照ボタンM51と、ディレクトリ表示部M52と、取込ボタンM53とを備える。菌数データファイルM4のデータのアップロードは、例えば、参照ボタンM51を押して菌数データファイルM4を選択した後に取込ボタンM53を押すことによって実行される。なお、ディレクトリ表示部M52には、参照ボタンM51によって選択した菌数データファイルM4のパス(ディレクトリ)が表示される。
検査結果登録画面M5によって登録された検査結果のデータは、図11に例示される検査結果確認画面M6に表示される。検査結果確認画面M6は、例えば、端末T1に表示される。検査結果確認画面M6は、一例として、検査結果表示部M61と、検査日入力部M62と、検査−大カテゴリ選択部M63と、生産日入力部M64と、生産工場選択部M65と、判定結果選択部M66と、検索ボタンM67とを備える。判定結果選択部M66では、例えば、未判定、合格、不合格及び判定不可のいずれかが選択可能とされている。一例として、デフォルトでは、判定結果選択部M66において未判定、合格、不合格及び判定不可の全てが選択されている。
例えば、検査日入力部M62及び判定結果選択部M66が入力された状態で検索ボタンM67が押されると、検査日入力部M62に入力された検査日の検査結果が検査結果表示部M61に表示される。なお、検査−大カテゴリ選択部M63、生産日入力部M64、生産工場選択部M65及び判定結果選択部M66のいずれかで条件を選択した場合には、選択した条件を満たす検査結果のみが検査結果表示部M61に表示される。
検査結果表示部M61は、例えば、検査日、当日ID、検体名、選択ボタン、菌種培地情報、菌数、規格値及び判定結果を表示する。検査結果表示部M61の検査日は、検査日入力部M62に入力された検査日と一致する。検査結果表示部M61の当日IDは、例えば、識別コードCの個別IDC4と一致するIDであり、例えば、検査日当日に割り振られたIDを意味している。検査結果表示部M61の選択ボタンが押されると、例えば、検査結果の詳細画面が表示される。検査結果表示部M61の菌種培地情報は、例えば、前述した菌種培地マスタD3に記憶されている菌種及び培地のデータを含む。
検査結果表示部M61に表示される菌数は、例えば、各希釈段階によって得られる菌数である菌数データファイルM4の菌数M48を予め定めたルールに則って計算した菌種ごとに得られる最終菌数である。また、検査結果表示部M61には菌数の値が合格か不合格かが表示される。検査結果表示部M61の菌数が合格か不合格かの判定は、前述した合否判定部15によって行われる(ステップS5)。合否判定部15は、入力部14に入力された菌数と、識別コードCに出力された規格値とを比較して菌数の合否を判定する。例えば、合否判定部15は、入力部14に入力された菌数が規格値以上である場合に不合格と判定し、入力部14に入力された菌数が規格値以上でない場合に合格と判定する。
図12は検査報告書作成画面M7の例を示している。検査報告書作成画面M7は、一例として、検査日入力部M71と、報告書出力ボタンM72とを備える。検査日入力部M71に検査日が入力された状態で報告書出力ボタンM72が押されると、報告書が電子ファイルとして作成される(ステップS6)。検査報告書作成画面M7及び報告書は、例えば、端末T1に表示される。報告書は、一例として、検査日、工場名、菌種、規格値、菌数、及び判定結果(合格又は不合格)を表示する。但し、報告書の表示内容及び表示態様は適宜変更可能である。
図13はデータ分析出力画面M8の例を示しており、図14(a)及び図14(b)は例示的なデータ分析出力結果Bを示している。データ分析出力画面M8は、例えば、検査期間入力部M81と、分析ファイル出力ボタンM82とを備える。検査期間入力部M81で期間が指定された状態で分析ファイル出力ボタンM82が押されると、データ分析出力結果Bが電子ファイルとして作成される(ステップS7)。データ分析出力画面M8及びデータ分析出力結果Bは、例えば、端末T1に表示される。
図14(a)に示されるデータ分析出力結果Bの例は、1つの工場における日にちと菌数との関係を菌種ごとに示したデータである。また、図14(b)に示されるデータ分析出力結果Bの例は、日にちと特定の菌種の菌数との関係を工場ごとに示したデータである。図14(a)からは、ある工場における菌種ごとの菌数の時系列データが得られるので、例えば、過去のデータと比較して規格値を超えた異常値を示している菌種があるかどうかを特定することが可能となる。また、規格値を超えないまでも、菌数が上昇傾向にあるかどうかを把握することが可能となり、菌数が規格値に達することを予防する予防措置をとるか否かの判断材料を取得することが可能となる。また、図14(b)からは、特定した菌種の菌数の時系列データが工場ごとに得られるので、特定した菌の工場ごとの発生傾向を把握することが可能となる。
なお、データ分析出力画面M8によって出力されるデータの形式は、図14(a)及び図14(b)に示される折れ線グラフに限られず、棒グラフ、積み上げグラフ又は表形式等、種々の形式とすることが可能である。また、データの種類についても、図14(a)及び図14(b)に示されるものに限られず、記憶部11に記憶されているデータであれば適宜出力可能である。
次に、本実施形態に係るプログラムが実行する衛生管理方法の例について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。図15は、本実施形態に係る衛生管理方法の各工程の一例を示している。まず、マスタデータDへの各種情報の登録を行う(ステップX1)。なお、マスタデータDへの各種情報の登録は、検査日当日に行わなくてもよく、検査日前日までに予め行っておいてもよい。
検査日当日には、検査項目の抽出、及び識別コードCの出力を行う(ステップX2)。具体的には、検査内容登録画面を端末T1に表示して当日の検査項目を登録し、例えば、検査内容登録画面に表示されたフォーマット選択部で識別コードを選択してファイル作成ボタンを押すことにより、識別コード表示画面M2を表示して識別コードCをプリントアウトする。
そして、プリントアウトした識別コードCをプレートRに貼付して(ステップX3)、プレートRに検体を載せて培養を行う(ステップX4)。培養を行った後には、プレートRを読み取り機Eに挿入して、例えば、読み取り機Eに通信可能とされた端末T1にインストールされたソフトウェアが菌数(コロニーの数)を算出する(ステップX5)。そして、菌数を含む菌数データファイルM4を生成し、菌数データファイルM4をマスタデータD(記憶部11)にアップロードする(ステップX6,X7)。
菌数データファイルM4をアップロードした後には、改ざん判定部18が菌数データファイルM4のデータと、識別コードCのデータとが同一であるか否か、すなわち菌数データファイルM4に改ざんがなされていないかどうかを判定する(ステップX8)。但し、このステップX8(改ざん判定部18による判定)は省略することも可能である。ステップX8において、改ざん判定部18が同一でない(改ざん有り)と判定した場合には、例えば、改ざんがされた旨のアラートが出力されて(ステップX9)、一連の工程を終了してもよい。一方、改ざん判定部18が同一である(改ざん無し)と判定した場合には、プレートRが検出した菌数、すなわち菌数データファイルM4の菌数が前述した入力部14に入力されてもよい(ステップX10)。
プレートRが検出した菌数が入力部14に入力された場合には、合否判定部15が菌数の合否判定を行う(ステップX11)。合否判定の結果は、例えば、端末T1に検査結果確認画面M6として表示される。その後、報告書の作成、及びデータの分析を行う(ステップX12)。報告書の作成では、例えば、検査報告書作成画面M7を操作して報告書を作成し、データの分析では、データ分析出力画面M8を操作してデータ分析出力結果Bを作成する。以上の工程を経て、一連の検査の工程を終了する。
本実施形態に係る衛生管理システム1は、以上のように行われた検査、及び検体の出荷を承認する承認機能を有する。以下では、衛生管理システム1の承認機能について図16及び図17を参照しながら説明する。承認機能は、例えば、衛生管理システム1の承認要求部16によって実行される機能であり、行われた検査の妥当性が検査者の上司等によって精査され、その過程を経て実行される。
本実施形態に係る承認機能は、一次承認、出荷承認及び最終承認を含む。一次承認は、菌種ごと且つ日ごとに行われる承認である。出荷承認は検体の全ての検査が終了して検体の全ての一次承認がなされた後に行われる承認であり、出荷承認がなされた検体(製品)が出荷可能となる。最終承認は、出荷承認が行われた後に、例えば、独自の検査が行われて当該独自の検査が完了したことの承認である。なお、最終承認は、場合によっては、省略されてもよい。以下では、一次承認、出荷承認及び最終承認を含む本実施形態の承認機能の各工程の例について説明する。
まず、菌の検査が終了した後に、一次承認が実行される(ステップY1,Y2)。一例として、例えば、承認者の端末T2に、少なくとも菌種、菌数、規格値及び判定結果を含むレコードのそれぞれにチェックボックスを有する表形式の一次承認画面が表示され、当該一次承認画面のチェックボックスが承認者によってチェックされて一次承認が実行される。続いて、検体の全ての検査が終了した場合(ステップY3においてYES)にはステップY4に移行し、検体の全ての検査が終了していない場合(ステップY3においてNO)にはステップY1に戻る。なお、検体の出荷に関する検査結果は必ずしも同一の日に出てくるわけではない(例えば、24時間後又は48時間後等、菌種によって異なる)ので、承認者が出荷承認を行うために必要な菌種の種類を確認できるようにしてもよい。
ステップY4では、出荷承認が実行される。このとき、例えば、端末T2に、少なくとも検体名、菌種、菌数、規格値及び判定結果を含むレコードのそれぞれにチェックボックスを有する表形式の出荷承認画面が表示され、当該出荷承認画面のチェックボックスが承認者によってチェックされて出荷承認が実行される。出荷承認がなされた製品は出荷され(ステップY5)、その後、最終承認が実行される(ステップY6)。最終承認では、例えば前述同様、端末T2に、少なくとも検体名、菌種、菌数、規格値及び判定結果を含むレコードのそれぞれにチェックボックスを有する表形式の最終承認画面が表示され、当該最終承認画面のチェックボックスにチェックされて最終承認が実行される。以上の工程を経て一連の承認フローが完了する。
以上のように、出荷承認の前に一次承認が菌種ごとに行われることにより、菌種ごとの品質管理の精度を高めることができる。そして、検体の全ての一次承認を経た後に出荷承認を得ることにより、出荷の前の検体に対する検査の承認が得られるので、出荷される検体の品質精度を更に高めることができる。更に、最終承認を行うことにより、出荷承認を得た検体に対しても追加的に承認を得ることができる。
図17は、承認要求部16が実行する承認機能の各工程の他の例を示すフローチャートである。図17に示される工程は、例えば、一次承認、出荷承認及び最終承認のそれぞれにおいて行われる。まず、承認者によって承認がなされたか否かを判定し(ステップZ1)、承認がなされたと判定した場合にはステップZ5に移行する。一方、ステップZ1において、承認がなされていないと判定した場合にはメールによって承認者に承認を促す(ステップZ2)。
そして、一定期間(例えば数日)経過後、承認者によって承認がなされたか否かを判定し(ステップZ3)、承認がなされたと判定した場合にはステップZ5に移行する。また、ステップZ3において、承認がなされていないと判定した場合には、電話によって承認者に承認を促すと共に、承認者の上司に承認されていない旨を通知する(ステップZ4)。上司への連絡は、メールによって行われてもよいし、電話によって行われてもよい。また、承認がなされるまでメール又は電話によって承認を促し続けてもよく、この場合、承認者による承認忘れの可能性を更に低減させることが可能となる。
また、ステップZ5では、検査の結果が合格であったか否かを菌ごとに判定し、合格である場合には一連の工程を終了する。一方、ステップZ5において検査の結果が合格でなかった場合には、承認者に詳細確認を促した後(ステップZ6の後)に一連の工程を終了する。承認者に詳細確認を促す手段としては、例えば、端末T2に表示される詳細確認ボタンを押して検査結果の詳細画面を精査した後でなければチェックボックスに入力できない等の方法が挙げられる。
以上、ステップZ1〜Z4に例示したように、承認がなされていない場合には最初に承認者にメールで連絡し、一定期間経過後に承認がなされていない場合に承認者に電話で連絡、又は承認者の上司に連絡することにより、承認フロー及び出荷を速やかに実行することができる。従って、工場の在庫を減らせるので管理コストの低減に寄与する。また、ステップZ5,Z6に例示したように、検査の結果が合格でない場合に承認者に詳細確認を行わせることにより、検査結果の不具合を承認者に確実に精査させることができるので、一層の品質管理精度の向上が見込まれる。
次に、本実施形態に係る衛生管理システム1、プログラム及び識別コードCの作用効果について詳細に説明する。図4及び図6に示されるように、衛生管理システム1及びプログラムでは、識別コード出力部13が、菌数を検出するプレートRを識別する識別情報(例えば培地C1又は個別IDC4)、及び菌数の合否の判定基準となる菌の数を示す規格値C6、を含む識別コードCを出力する。プレートRは検体の菌数を検出すると共に、プレートRには出力された識別コードCが対応づけられる(例えば、貼り付けられる)。そして、識別コードCが対応づけられたプレートRから菌数が入力部14に入力され、合否判定部15は、入力部14に入力された菌数と識別コードCに出力された規格値C6とを比較して菌数の合否を判定する。
よって、菌数の判定に用いられる規格値は、識別コード出力部13によって識別コードCとして出力されており、合否判定部15は出力された識別コードCの規格値を基に菌数の合否を判定する。従って、菌数の合否の判定基準となる規格値としてデータベースに記憶されている値を用いないようにすることができるので、規格値の改ざんを回避することができる。その結果、判定の基となる規格値の改ざんを抑制することができ、本来合格となるべきではない検体が合格と判定される事態を回避することができるので、品質管理の精度を高めることができる。
本実施形態に係る衛生管理システム1において、識別コード出力部13は、規格値C6及び識別情報と共に、プレートRによって検出された菌数の合否判定部15による採否を決定するための推奨測定範囲C7を出力する。よって、菌数の合否の判定の基となる規格値C6、及びプレートRの識別情報と共に推奨測定範囲C7が識別コードCとして出力される。推奨測定範囲C7は、プレートRによって検出された菌数の採否を決定するための数値の範囲である。この推奨測定範囲C7を併せて出力することにより、出力された推奨測定範囲C7から採否に用いるプレートRを選択することができるので、品質管理の精度をより高めることができる。
本実施形態に係る衛生管理システム1において、識別コード出力部13は、規格値C6及び識別情報と共に、菌数が検査される検体の希釈倍率C2を出力する。よって、合否の判定の基準となる規格値C6、及びプレートRの識別情報と共に希釈倍率C2を識別コードCに出力するので、希釈倍率C2の改ざんを回避することができる。従って、希釈倍率C2を改ざんして合格させるべきでない検体が合格してしまう事態を回避することができるので、品質管理の精度を更に高めることができる。
本実施形態に係る衛生管理システム1は、菌数が検査されて菌数の合否が判定された検体を出荷する承認を求める承認要求部16を備え、承認要求部16は、検査された菌ごとに承認を求める一次承認、及び一次承認がなされた後における検体の出荷確認、を求める。従って、承認要求部16によって、検体の検査対象となる菌ごとに求められる一次承認と、菌ごとに行われた一次承認を経て検体を出荷するときに求められる出荷承認とが行われる。よって、検体の菌ごとに承認を得られ、その後、出荷の承認を得ることができるので、検体の品質管理の精度を更に高めることができる。すなわち、一次承認及び出荷承認を含む承認フローを経ることによって、菌数等に問題がある検体の出荷をより確実に防止することができる。なお、一次承認後には検査結果確認画面M6(図11参照)における菌数の編集を不可としてもよく、この場合、データの改ざんをより効果的に防止することができる。具体例として、読み取り機Eを介して得られたデータファイルの出力、データファイルのアップロード及び一次承認が完了した後に菌数の編集をできないようにしてもよい。
本実施形態に係る衛生管理システム1において、合否判定部15は、検査された複数の菌の種類(菌種)のそれぞれに対して菌数の合否を判定する。よって、合否判定部15が複数の菌のそれぞれに対して合否を判定することにより、検体の品質管理の精度を更に高めることができる。
本実施形態に係る衛生管理システム1は、菌数を検査する検体のリスト(例えば、記入シート)を出力する検査内容出力部17を備える。従って、検査内容出力部17によって検査対象の検体のリストを予め出力することができるので、検体の検査を効率よく行うことができる。
また、本実施形態に係る衛生管理システム1は、図11に示されるように、検出された菌数、及び菌数の合否を含む検査結果確認画面M6を表示する。従って、頭の中で菌数を計算したり、読み取られた菌数を画面から紙等に書き写したりする手間を解消することができると共に、菌数の把握に関するヒューマンエラーの削減に寄与する。更に、図12に例示される検査報告書作成画面M7から、衛生管理システム1は、検査された菌数及び規格値を含む報告書を電子ファイルとして出力する。従って、報告書の作成の手間を低減させることができるので、品質管理業務を効率よく行うことができる。
また、本実施形態に係る衛生管理システム1は、検査された菌数を含むデータ分析出力結果Bを電子ファイルとして出力する。従って、記憶部11に記憶された菌数等のデータを直ぐにデータ分析出力結果Bとして出力することができるので、効率のよいデータ分析が可能になると共に、データ分析を行って品質管理の精度を更に高めることができる。
以上、本発明に係る衛生管理システム、プログラム及び識別コードの実施形態について説明した。しかしながら、本発明に係る衛生管理システム、プログラム及び識別コードは、前述した実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、衛生管理システム及び識別コードの各部の構成及び機能、並びに、プログラムの各ステップの内容及び順序は、上記の要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、菌数を検出するプレートR、菌数の合否の判定基準となる菌の数を示す規格値C6、菌数が入力される入力部14、及び菌数の合否を判定する合否判定部15について例示した。しかしながら、プレートR、規格値C6、入力部14及び合否判定部15の少なくともいずれかに代えて、菌以外の検査対象物質(例えばアレルゲン)を検出するプレート、菌以外の検査対象物質の数を示す規格値、菌以外の検査対象物質の数が入力される入力部、及び菌以外の検査対象物質の合否を判定する合否判定部、を備えていてもよい。
また、前述の実施形態では、食品を管理する食品衛生管理システムである衛生管理システム1について説明した。しかしながら、衛生管理システムが管理する対象は、食品に限られず適宜変更可能である。例えば、本発明に係る衛生管理システムは、環境を管理する環境衛生管理システムであってもよい。
1…衛生管理システム、13…識別コード出力部、14…入力部、15…合否判定部、16…承認要求部、17…検査内容出力部、C…識別コード、C2,M34,M45…希釈倍率、C6…規格値、C7…推奨測定範囲、M36,M48…菌数(検査対象物質の数)、R…プレート。

Claims (8)

  1. 検査対象物質の数を取得して前記検査対象物質の数の合否を判定する衛生管理システムであって、
    前記検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報、及び前記合否の判定基準となる前記検査対象物質の数を示す規格値、を含む識別コードを出力する識別コード出力部と、
    前記識別コードが対応づけられた前記プレートによって検出された前記検査対象物質の数が入力される入力部と、
    前記入力部に入力された前記検査対象物質の数と前記識別コードに出力された前記規格値とを比較して前記検査対象物質の数の合否を判定する合否判定部と、
    を備える衛生管理システム。
  2. 前記識別コード出力部は、前記規格値及び前記識別情報と共に、前記プレートによって検出された前記検査対象物質の数の前記合否判定部による採否を決定するための推奨測定範囲を出力する、
    請求項1に記載の衛生管理システム。
  3. 前記識別コード出力部は、前記規格値及び前記識別情報と共に、前記検査対象物質の数が検査される検体の希釈倍率を出力する、
    請求項1又は2に記載の衛生管理システム。
  4. 前記検査対象物質の数が検査されて前記検査対象物質の数の合否が判定された検体を出荷する承認を求める承認要求部を備え、
    前記承認要求部は、検査された前記検体の前記検査対象物質ごとに承認を求める一次承認、及び前記一次承認がなされた後における前記検体の出荷承認、を求める、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の衛生管理システム。
  5. 前記合否判定部は、検査された複数の前記検査対象物質の種類のそれぞれに対して前記検査対象物質の数の合否を判定する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の衛生管理システム。
  6. 前記検査対象物質の数を検査する検体と検査内容のリストを出力する検査内容出力部を備える、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の衛生管理システム。
  7. コンピュータに、
    検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報、及び前記検査対象物質の数の合否を判定する判定基準となる前記検査対象物質の数を示す規格値、を含む識別コードを出力するステップと、
    前記識別コードが対応づけられた前記プレートによって検出された前記検査対象物質の数を入力するステップと、
    入力された前記検査対象物質の数と前記識別コードに出力した前記規格値とを比較して前記検査対象物質の数の合否を判定するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  8. 検査対象物質の数を検出するプレートを識別する識別情報と、
    前記検査対象物質の数の合否を判定する判定基準となる前記検査対象物質の数を示す規格値と、
    を備え、
    前記プレートに対応づけられる、
    識別コード。
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